JP3608992B2 - 高所作業車のティーチングプレイバック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体上に設けた起伏、伸縮、旋回動が可能なブームの先端部に作業台を取り付けて構成した高所作業車のティーチングプレイバック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブームの先端部に作業台を取り付けて構成した高所作業車を用いて、或る二地点間で作業台を繰り返し移動させながら作業を行う場合には、作業者自身が同一のブーム操作を繰り返し行う必要があった。ティーチングプレイバック装置はこのような煩雑なブーム操作をなくすことができるものであり、手動モードに設定した状態でブームを作動させたときの作業台の移動経路を基準経路として記憶させておけば、以後は自動モードに切り替えて移動開始指令を行うだけで、基準経路の端部間の移動を自動で行わせることができる構成になっている。このため基準経路の端部を実際の作業地点と一致させておけば、この作業地点と他地点(例えば地上)との間の往復移動を自動モードの状態で継続して行うことができるので、作業性が非常に向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように作業台を基準経路の端部間で往復移動させるにおいて、移動目標とする作業地点が例えば構造物の壁等に近接しているような場合には、制御上やむを得ず生じる誤差もあるため、予め構造物から或る程度の距離を保って基準経路の設定を行わなければならず、基準経路の端部における幅寄せが必要となっていた。また車体位置がずれたような場合には、作業台が構造物に接触してしまう虞もあった。
【0004】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、設定する作業台の移動経路(基準経路)の端部を実際の作業地点に必ずしも一致させておく必要がなく、作業地点が構造物の壁等に近接している場合などでも自動モードによる作業台の移動を安心して行うことが可能な高所作業車のティーチングプレイバック装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明においては、車体上に設けられた起伏、伸縮、旋回動が可能なブームと、ブームの先端部に設けられた作業台と、手動モード及び自動モードのいずれかを選択可能なモード選択手段(例えば、実施形態におけるモード選択スイッチ83)と、モード選択手段により手動モードが選択されているときに、手動操作によるブームの作動制御が可能な手動ブーム作動制御手段(例えば、実施形態におけるブーム操作レバー81、コントローラ50の判断部51及びバルブ制御部52、起伏シリンダ、伸縮シリンダ、旋回モータ各制御バルブ61〜63等)と、手動ブーム作動制御手段によりブームを作動させたときの作業台の移動経路を基準経路として記憶する記憶手段(例えば、実施形態における記憶指令スイッチ84、コントローラ50の記憶部54)と、モード選択手段により自動モードが選択されているときに、外部入力(例えば、実施形態における順方向移動開始指令スイッチ85による入力)による順方向移動開始指令に応じて、基準経路の始端に位置した作業台が基準経路に沿って基準経路の終端まで移動するようにブームを作動させる順方向移動制御を行うとともに、外部入力(例えば、実施形態における逆方向移動開始指令スイッチ86による入力)による逆方向移動開始指令に応じて、上記終端に位置した作業台が基準経路に沿って上記始端まで移動するようにブームを作動させる逆方向移動制御を行う自動ブーム作動制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ50の判断部51、信号出力部55及びバルブ制御部52、起伏シリンダ、伸縮シリンダ、旋回モータ各制御バルブ61〜63等)とを有して高所作業車のティーチングプレイバック装置が構成され、その上で、作業台の位置を検出する位置検出手段(例えば、実施形態における起伏角度検出器71、長さ検出器72、旋回角度検出器73及びコントローラ50の位置算出部53)と、位置検出手段からの検出情報に基づいて、作業台が上記終端を含む所定領域内に位置しているか否かを判断する第1判断手段(例えば、実施形態におけるコントローラ50の判断部51)とを備え、自動ブーム作動制御手段は、上記順方向移動制御を行った後、第1判断手段により作業台が上記終端を含む所定領域内に位置していると判断されているときには、自動モードが選択された状態のままであっても手動ブーム作動制御手段によるブームの作動制御を許可するようになっている。
【0006】
このように本発明に係る高所作業車のティーチングプレイバック装置では、自動モードで作業台を基準経路の終端まで移動させた後、この自動モードの設定を解除することなく、上記終端を含む所定の領域内で手動操作により作業台を移動させることができるようになっている。このため基準経路の端部(終端)を実際の作業地点に必ずしも一致させる必要はなくなり、基準経路の端部を作業地点から或る程度離した位置に設定することができる。従って、作業地点が構造物の壁等に近接している場合などでも自動モードによる作業台の移動を安心して行うことができる。
【0007】
また更に、位置検出手段からの検出情報に基づいて、作業台が上記終端から離れて位置しているか否かを判断する第2判断手段(例えば、実施形態におけるコントローラ50の判断部51)を備え、自動ブーム作動制御手段は、上記順方向移動制御を行って作業台を上記終端にまで移動させた後、自動モードが選択された状態のまま手動ブーム作動制御が行われ、逆方向移動開始指令がなされたときに、第2判断手段により作業台が上記終端から離れて位置していると判断された場合には、先ず作業台が上記終端へ移動するようにブームを作動させる制御を行い、その後上記逆方向移動制御を行うようになっていることが好ましい。このような構成では、自動モードで順方向移動を行った後、手動操作により作業台が基準経路の終端から離れてしまっている場合であっても、逆方向移動指令があったときには、先ず作業台が終端へ復帰する構成になっているので、逆方向移動前に作業台を手動操作で終端まで移動させる必要がなく、操作が楽になって作業性が向上する。
【0008】
更に、位置検出手段からの検出情報に基づいて、作業台が上記始端を含む所定領域内に位置しているか否かを判断する第3判断手段(例えば、実施形態におけるコントローラ50の判断部51)と、位置検出手段からの検出情報に基づいて、作業台が上記始端から離れて位置しているか否かを判断する第4判断手段(例えば、実施形態におけるコントローラ50の判断部51)とを備え、自動ブーム作動制御手段は、上記逆方向移動制御を行った後、第3判断手段により作業台が上記始端を含む所定領域内に位置していると判断されているときには、自動モードが選択された状態のままであっても手動ブーム作動制御手段によるブームの作動制御を許可するとともに、上記逆方向移動制御を行って作業台を上記始端にまで移動させた後、自動モードが選択された状態のまま手動ブーム作動制御が行われ、順方向移動開始指令がなされたときに、第4判断手段により作業台が上記始端から離れて位置していると判断された場合には、先ず作業台が上記始端へ移動するようにブームを作動させる制御を行い、その後上記順方向移動制御を行うようになっていることが好ましい。このような構成では、手動操作による作業台の移動と復帰が終端側のみならず始端側でも行われるようになっているので、作業性がより一層向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図2は本発明に係るティーチングプレイバック装置を備えた高所作業車1を示したものである。この高所作業車1の車体10は運転席11の後方に車台12を有し、タイヤ車輪13により走行可能である。車台12上には車体10内に設けられた旋回モータ24により水平旋回動が可能な旋回台20が設けられており、この旋回台20から上方に延びた支柱21にはブーム30の基端部がフートピン22により取り付けられている。ブーム30は複数のブーム部材による入れ子構成になっており、内蔵された伸縮シリンダ31により伸縮動が可能であるとともに、支柱21との間の設けられた起伏シリンダ23により起伏動が可能になっている。
【0010】
ブーム30の先端部には垂直ポスト32が設けられており、この垂直ポスト32の上端部には作業台40が水平旋回自在に取り付けられている。この作業台40は、垂直ポスト32とほぼ平行に設けられたレベリングシリンダ33の作動により、床面が常に水平に保たれるようになっている。
【0011】
作業台40には上部操作装置41が設けられており、ここに備えられたブーム操作レバー81を操作することにより、起伏シリンダ23、伸縮シリンダ31、旋回モータ24を作動させてブーム30を起伏、伸縮、旋回させることができるようになっている。また、上部操作装置41には作業台旋回操作レバー82も設けられており、これを操作することにより、作業台40内に設けられた電動モータ42を作動させて作業台40を垂直ポスト32まわりに水平旋回させることが可能である。なお、ブーム操作レバー81と作業台旋回操作レバー82とは車体10上に設けられた下部操作装置15にも備えられており、ここからのレバー操作によってもブーム30の起伏、伸縮、旋回作動と作業台40の水平旋回作動とを行うことができる。
【0012】
車体10の前後左右には下方へ張り出し可能なジャッキ14が設けられており、これにより車体10を地面に固定して安定させることができるとともに、車体10に作用する転倒モーメント(作業台40に作用する荷重が車体10を転倒させる方向に作用するモーメント)に抗することができるようになっている。
【0013】
この高所作業車1により通常の高所作業を行う場合には、先ず作業者が運転席11内から運転し、高所作業車1を作業現場へ移動させることになる。このように道路を走行するときには、ブーム30は全縮、且つブーム受け16に載置した状態(格納状態)にする。そして作業現場へ到着したら、作業者は前後左右全てのジャッキ14を張り出させて車体10を安定させ、車台12上から作業者が作業台40に搭乗して上部操作装置41からブーム操作レバー81と作業台旋回操作レバー82の操作を行って作業台40を移動させ、必要な作業を行う。
【0014】
図1は、このような高所作業において、例えば地上と高所の作業地点との間を繰り返し移動しながら作業を行うような場合に使用されるティーチングプレイバック装置の構成を示したものである。なお、このティーチングプレイバック装置には、上記のような通常のブーム作動を行う構成部分も含まれている。また、ここではコントローラ50の機能を分かり易くするために、コントローラ50を判断部51、バルブ制御部52、位置算出部53、記憶部54、信号出力部55のように分けて示しているが、実際のコントローラ50をこのような機能別に分けた構成にする必要があるわけではない。
【0015】
ここで、上部操作装置に41には、前述のブーム操作レバー81のほか、モード選択スイッチ83、記憶指令スイッチ84、順方向移動開始指令スイッチ85、逆方向移動開始指令スイッチ86が設けられており、モード選択スイッチ83は手動モードと自動モードのいずれかを選択可能な構成になっており、手動モードが選択されているときには手動モード信号を、自動モードが選択されているときには自動モード信号を出力するようになっている。記憶指令スイッチ84は押圧操作が可能になっており、押圧時にのみ記憶指令信号に出力する。また、順方向移動開始指令スイッチ85は押圧時に順方向移動開始信号を出力し、逆方向移動開始指令スイッチ86は押圧時に逆方向移動開始信号を出力する。
【0016】
判断部51はこれらスイッチ83〜86から出力された信号に基づいてバルブ制御部52、記憶部54、信号出力部55に必要な信号を出力するようになっている。具体的には、モード選択スイッチ83により手動モードが選択されている(手動モード信号が入力されている)ときには、ブーム操作レバー81の操作により出力されたブーム作動信号をそのままバルブ制御部52に出力し、自動モードが選択されている(自動モード信号が入力されている)ときには、信号出力部55から出力されたブーム作動信号(詳細は後述)をそのままバルブ制御部52に出力する。また、手動モードが選択されているときには、記憶指令スイッチ84から出力された記憶指令信号をそのまま記憶部54に出力し、自動モード信号が選択されているときには、順方向移動開始指令スイッチ85から出力された順方向移動開始指令信号又は逆方向移動開始指令スイッチ86から出力された逆方向移動開始信号をそのまま信号出力部55に出力する。
【0017】
バルブ制御部52は、判断部51から入力されたブーム作動信号に従って起伏制御バルブ61、伸縮制御バルブ62、旋回制御バルブ63を電磁駆動し、これにより油圧ポンプPから起伏シリンダ23、伸縮シリンダ31、旋回モータ24へ供給される作動油の流量を調整してブーム30を作動させる。
【0018】
位置算出部53には、ブーム30内に設けられた起伏角度検出器71により検出されるブーム30の起伏角度の情報と、同じくブーム内に設けられた長さ検出器72により検出されるブーム30の長さの情報と、車体10内に設けられた旋回角度検出器73により検出される旋回台20の旋回角度の情報とが入力されるようになっており、位置算出部53はこれらの検出情報に基づいて、作業台40の車体10に対する位置を算出する。ここで作業台40の位置は、例えばフートピン22の位置を原点とし、車体10の前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれX、Y、Z軸に定めたXYZ座標系や、フートピン22の位置を原点とし、水平面内半径方向をR、周方向をθ、車体10の上下方向をZ軸に定めた円筒座標系等における空間座標として表される。
【0019】
この位置算出部53において算出された作業台40の位置情報は判断部51へ出力されるが、ここで判断部51は、空間座標で表された作業台40の位置が予め定められた作業台40の移動許容空間を逸脱しそうか否かを判断し、作業台40の位置が移動許容空間を逸脱するようなブーム作動に対応するブーム作動信号は除去する(バルブ制御部52へ出力しない)ことにより、転倒モーメントが過大になって車体10が転倒する事態を防止する。
【0020】
記憶部54には、位置算出部53において算出された作業台40の位置情報が判断部51を介して常時入力されているが、記憶指令スイッチ84の操作により出力される記憶指令信号が判断部51を介して入力されているとき(この記憶指令信号は前述したように手動モードが選択されているときにしか入力されない。)には、一定時間間隔で作業台40の位置情報を記憶していく。これにより記憶部54にはブーム操作レバー81によりブーム30を作動させたときの作業台40の移動経路が記憶されることになる(以下、このようにして記憶部54に記憶された作業台40の移動経路を「基準経路」と称する)。なお、この基準経路の始端と終端の位置座標の情報は、判断部51へ出力される。
【0021】
判断部51には前述のように、位置算出部53により算出された作業台40の位置情報が常時入力されているが、ここで順方向移動開始指令スイッチ85から順方向移動開始指令信号が入力されたときには(この順方向移動開始指令信号は前述したように自動モードが選択されているときにしか入力されない。)、記憶部54より入力された基準経路の始端の位置座標の情報に基づいて、順方向移動開始指令信号が入力された時点における作業台40の位置が、上記始端(或いは始端を中心とする近傍領域内)に位置しているか否かを判断し、作業台40がこの始端(始端を中心とする近傍領域内)に位置していると判断した場合には、順方向移動指令信号を信号出力部55に出力する。なお、順方向移動開始指令信号が入力された時点における作業台40の位置が、上記始端(始端を中心とする近傍領域内)に位置していないと判断した場合には、順方向移動指令信号は出力しない。
【0022】
信号出力部55は、判断部51からこのような順方向移動指令信号が入力された場合には、記憶部54に記憶された基準経路の情報に基づいて、作業台40が基準経路の始端から基準経路に沿って基準経路の終端へ向けて移動する方向(順方向)の移動に対応するブーム作動信号を求め、これを判断部51に出力する。判断部51は、入力されたブーム作動信号をそのままバルブ制御部52へ出力し、バルブ制御部52はこのブーム作動信号に基づいてブーム30を作動させる。これにより作業台40は基準経路の始端から基準経路に沿って終端まで移動する。
【0023】
一方、逆方向移動開始指令スイッチ86から逆方向移動開始指令信号が入力されたときには(この逆方向移動開始指令信号も前述したように自動モードが選択されているときにしか入力されない。)、判断部51は、記憶部54より入力された基準経路の終端の位置座標の情報に基づいて、逆方向移動開始指令信号が入力された時点における作業台40の位置が、上記終端(或いは終端を中心とする近傍領域内)に位置しているか否かを判断し、作業台40がこの終端(終端を中心とする近傍領域内)に位置していると判断した場合には、逆方向移動指令信号を信号出力部55に出力する。なお、逆方向移動開始指令信号が入力された時点における作業台40の位置が、上記終端(終端を中心とする近傍領域内)に位置していないと判断した場合には、逆方向移動指令信号は出力しない。
【0024】
信号出力部55は、判断部51からこのような逆方向移動指令信号が入力された場合には、記憶部54に記憶された基準経路の情報に基づいて、作業台40が基準経路の終端から基準経路に沿って基準経路の始端へ向けて移動する方向(逆方向)の移動に対応するブーム作動信号を求め、これを判断部51に出力する。判断部51は、入力されたブーム作動信号をそのままバルブ制御部52へ出力し、バルブ制御部52はこのブーム作動信号に基づいてブーム30を作動させる。これにより作業台40は基準経路の終端から基準経路に沿って始端まで移動する。
【0025】
このような構成であるため、上記ティーチングプレイバック装置によれば、先ずモード選択スイッチ83により手動モードを選択した状態でブーム作動を行い、記憶指令スイッチ84を操作することにより基準経路の設定(記憶)を行うことができる。この場合、基準経路の一方の端点(終端或いは始端)を、実際に作業を行う作業地点付近になるように設定する。そして、この基準経路に沿って作業台40を自動で順方向に移動させようとするときには、先ず手動モードのままブーム操作レバー81の操作を行って基準経路の始端へ移動させ、手動モードを自動モードに切り替えた上で順方向移動開始指令スイッチ85を操作すれば、作業台40は自動的に(ブーム操作レバー81の操作をすることなしに)基準経路に沿って順方向に移動し、終端に至る。また、作業台40がこの終端に位置した状態から逆方向移動開始指令スイッチ86を操作すれば、作業台40は今度は基準経路に沿って逆方向に移動し、始端に至る。更に、作業台40がこの始端に位置した状態から順方向移動開始指令スイッチ85を操作すれば、順方向移動を改めて行うことができる。
【0026】
このような手順により作業台40を予め定めた基準経路に沿って順逆両方向へ移動(往復移動)させることができるのであるが、ここで判断部51は、信号出力部55から出力されるブーム作動信号による作業台40の順方向移動が行われた後は、位置算出部53からの作業台40の位置情報に基づいて、作業台40が基準経路の終端を含む所定領域内(この所定領域は予め定められる。)に位置しているか否かを判断し、ここで作業台40が所定領域内に位置しているときには、ブーム操作レバー81の操作によるブーム30の作動制御を許可する。すなわち、自動モードが選択されている状態であっても、作業台40が終端を含む所定領域内を移動する限りにおいては、ブーム操作レバー81の操作により出力されるブーム作動信号をそのままバルブ制御部52へ出力する。
【0027】
また、このようなブーム操作レバー81の操作により作業台40を終端から離れさせてしまう(但し、終端を含む上記の所定領域内ではある。)場合もあるが、この状態から逆方向移動開始指令スイッチ86を操作したときには、判断部51は、位置算出部53からの作業台40の位置情報に基づいて、作業台40が基準経路の終端から離れて位置しているか否かを判断し、ここで作業台40が終端から離れて位置している場合には、先ず作業台40の現在位置から終端とを直結して得られる経路に沿って作業台40を移動させるようなブーム作動に対応するブーム作動信号が判断部51からバルブ制御部52へ出力され、これによりブーム30が作動するので、作業台40は基準経路の終端位置に復帰することとなる。そして作業台40が終端位置に復帰したら、続いて基準経路に沿った逆方向移動制御がなされる。
【0028】
また同様に判断部51は、信号出力部55から出力されるブーム作動信号による作業台40の逆方向移動が行われた後は、位置算出部53からの作業台40の位置情報に基づいて、作業台40が基準経路の始端を含む所定領域内(この所定領域は予め定められる。)に位置しているか否かを判断し、ここで作業台40が所定領域内に位置しているときには、ブーム操作レバー81の操作によるブーム30の作動制御を許可する。すなわち、自動モードが選択されている状態であっても、作業台40が始端を含む所定領域内を移動する限りにおいては、ブーム操作レバー81の操作により出力されるブーム作動信号をそのままバルブ制御部52へ出力する。
【0029】
また、このようなブーム操作レバー81の操作により作業台40を始端から離れさせてしまう(但し、始端を含む上記の所定領域内ではある。)場合もあるが、この状態から順方向移動開始指令スイッチ85を操作したときには、判断部51は、位置算出部53からの作業台40の位置情報に基づいて、作業台40が基準経路の始端から離れて位置しているか否かを判断し、ここで作業台40が始端から離れて位置している場合には、先ず作業台40の現在位置から始端とを直結して得られる経路に沿って作業台40を移動させるようなブーム作動に対応するブーム作動信号が判断部51からバルブ制御部52へ出力され、これによりブーム30が作動するので、作業台40は基準経路を順方向に移動可能な始端位置に復帰することとなる。そして作業台40が始端位置に復帰したら、続いて基準経路に沿った順方向移動制御がなされる。
【0030】
なお、上記のような、基準経路における終端若しくは始端近傍では予め定められた所定領域内でしか作業台40を移動させることができない構成を採用しないのであれば、作業台40が所定領域を逸脱した場合には記憶した基準経路を消去するようにするか、或いは手動操作(ブーム操作レバー81による作業台40の移動操作)により終端又は始端近傍まで作業台40を移動させなければ自動モードによる作業台40移動を行うことができないようにするなどして、基準経路の終端又は始端から大きく離れた位置からでは自動モードによる移動を行うことができないようにすることが好ましい。なお後者の場合には、基準経路の終端又は始端位置へ移動するにはどの方向に作業台40を移動させたらよいかを指示する装置が備えられると良い。
【0031】
図3に、基準経路Lと、この基準経路Lの終端P2を含む所定領域S2及び基準経路Lの始端P1を含む所定領域S1の概念図を示す。ここで、基準経路Lに沿って示した矢印Aは順方向移動の方向を、矢印Bは逆方向移動の方向を示している。
【0032】
本発明に係るティーチングプレイバック装置はこのような構成であるため、自動モードで作業台40を基準経路の終端(或いは始端)まで移動させた後、この自動モードの設定を解除することなく、上記終端(或いは始端)を含む所定の領域内で手動操作により作業台40を移動させることができるので、基準経路の終端(或いは始端)を実際の作業地点に必ずしも一致させる必要はなくなる。このため、基準経路の終端(或いは始端)を作業地点から或る程度離した位置に設定することができ、作業地点が構造物の壁等に近接している場合などでも自動モードによる作業台の移動を安心して行うことができる。
【0033】
また、このように作業地点から離れた位置に移動したら、自動モードのままブーム操作レバー81を操作して作業台40を移動させ、作業地点に接近して作業を行うことができる。そして、基準経路を逆方向に(或いは順方向に)移動したいときには、逆方向移動指令スイッチ86(或いは順方向移動指令スイッチ85)を操作すれば自動的に基準経路の終端(或いは始端)に戻ってから基準経路上を移動する。このように、基準経路の終端(或いは始端)から手動操作で作業台40を移動させて作業台40が終端(或いは始端)から離れてしまったような場合であっても、逆方向移動時(或いは順方向移動時)に手動で終端(或いは始端)まで移動させる必要がないので、操作が楽になって作業性が向上する。
【0034】
これまで本発明に係る高所作業車のティーチングプレイバック装置の実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限られない。例えば上記実施形態においては、作業台40の位置情報を記憶部54に記憶させる(すなわち基準経路を記憶させる)記憶指令信号は、記憶指令スイッチ84を押圧し続けている間のみ出力される構成であったが、これを記憶開始指令ボタンと記憶終了ボタンとを設け、記憶開始指令ボタンが操作されてから記憶終了ボタンが操作されるまでの間、記憶指令信号が継続して出力される構成であってもよい。この場合の両ボタンは相異なるものであってもよいが、同一のものであってもよい。また、これをトグルスイッチ等に代えることもできる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る高所作業車のティーチングプレイバック装置においては、自動モードで作業台を基準経路の終端まで移動させた後、この自動モードの設定を解除することなく、上記終端を含む所定の領域内で手動操作により作業台を移動させることができるようになっている。このため基準経路の端部(終端)を実際の作業地点に必ずしも一致させる必要はなくなり、基準経路の端部を作業地点から或る程度離した位置に設定することができる。従って、作業地点が構造物の壁等に近接している場合などでも自動モードによる作業台の移動を安心して行うことができる。
【0036】
また、自動モードで順方向移動を行った後、手動操作により作業台が基準経路の終端から離れてしまっている場合であっても、逆方向移動指令があったときには、先ず作業台が終端へ復帰する構成になっているので、逆方向移動前に作業台を手動で終端まで移動させる必要がなく、操作が楽になって作業性が向上する。なお、このような手動操作による作業台の移動と復帰が終端側のみならず始端側でも行われるようになっていればより好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車のティーチングプレイバック装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記ティーチングプレイバック装置を備えた高所作業車を示す側面図である。
【図3】基準経路と、この基準経路の終端を含む所定領域及び基準経路の始端を含む所定領域の例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 高所作業車
10 車体
30 ブーム
40 作業台
50 コントローラ
51 判断部(手動ブーム作動制御手段、自動ブーム作動制御手段、第1〜第4判断手段)
52 バルブ制御部(手動ブーム作動制御手段、自動ブーム作動制御手段)
53 位置算出部(位置検出手段)
54 記憶部(記憶手段)
55 信号出力部(自動ブーム作動制御手段)
71 起伏角度検出器(位置検出手段)
72 長さ検出器(位置検出手段)
73 旋回角度検出器(位置検出手段)
81 ブーム操作レバー(手動ブーム作動制御手段)
83 モード選択スイッチ(モード選択手段)
84 記憶指令スイッチ(記憶手段)
85 順方向移動開始指令スイッチ
86 逆方向移動開始指令スイッチ

Claims (3)

  1. 車体上に設けられた起伏、伸縮、旋回動が可能なブームと、
    前記ブームの先端部に設けられた作業台と、
    手動モード及び自動モードのいずれかを選択可能なモード選択手段と、
    前記モード選択手段により前記手動モードが選択されているときに、手動操作による前記ブームの作動制御が可能な手動ブーム作動制御手段と、
    前記手動ブーム作動制御手段により前記ブームを作動させたときの前記作業台の移動経路を基準経路として記憶する記憶手段と、
    前記モード選択手段により前記自動モードが選択されているときに、外部入力による順方向移動開始指令に応じて、前記基準経路の始端に位置した前記作業台が前記基準経路に沿って前記基準経路の終端まで移動するように前記ブームを作動させる順方向移動制御を行うとともに、外部入力による逆方向移動開始指令に応じて、前記終端に位置した前記作業台が前記基準経路に沿って前記始端まで移動するように前記ブームを作動させる逆方向移動制御を行う自動ブーム作動制御手段とを有して構成される高所作業車のティーチングプレイバック装置であって、
    前記作業台の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段からの検出情報に基づいて、前記作業台が前記終端を含む所定領域内に位置しているか否かを判断する第1判断手段とを備え、
    前記自動ブーム作動制御手段は、
    前記順方向移動制御を行った後、前記第1判断手段により前記作業台が前記終端を含む前記所定領域内に位置していると判断されているときには、前記自動モードが選択された状態のままであっても前記手動ブーム作動制御手段による前記ブームの作動制御を許可することを特徴とする高所作業車のティーチングプレイバック装置。
  2. 前記位置検出手段からの検出情報に基づいて、前記作業台が前記終端から離れて位置しているか否かを判断する第2判断手段を備え、
    前記自動ブーム作動制御手段は、
    前記順方向移動制御を行って前記作業台を前記終端にまで移動させた後、前記自動モードが選択された状態のまま前記手動ブーム作動制御が行われ、前記逆方向移動開始指令がなされたときに、前記第2判断手段により前記作業台が前記終端から離れて位置していると判断された場合には、先ず前記作業台が前記終端へ移動するように前記ブームを作動させる制御を行い、その後前記逆方向移動制御を行うことを特徴とする請求項1記載の高所作業車のティーチングプレイバック装置。
  3. 前記位置検出手段からの検出情報に基づいて、前記作業台が前記始端を含む所定領域内に位置しているか否かを判断する第3判断手段と、
    前記位置検出手段からの検出情報に基づいて、前記作業台が前記始端から離れて位置しているか否かを判断する第4判断手段とを備え、
    前記自動ブーム作動制御手段は、
    前記逆方向移動制御を行った後、前記第3判断手段により前記作業台が前記始端を含む前記所定領域内に位置していると判断されているときには、前記自動モードが選択された状態のままであっても前記手動ブーム作動制御手段による前記ブームの作動制御を許可するとともに、前記逆方向移動制御を行って前記作業台を前記始端にまで移動させた後、前記自動モードが選択された状態のまま前記手動ブーム作動制御が行われ、前記順方向移動開始指令がなされたときに、前記第4判断手段により前記作業台が前記始端から離れて位置していると判断された場合には、先ず前記作業台が前記始端へ移動するように前記ブームを作動させる制御を行い、その後前記順方向移動制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の高所作業車のティーチングプレイバック装置。
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