JP3761779B2 - 軌陸高所作業車の安全装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
道路走行用車輪と軌道走行用車輪とを備え、一般道路上での高所作業と軌道上での高所作業との両方を選択的に行うことが可能な軌陸高所作業車の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
軌陸高所作業車はタイヤ車輪(道路走行用車輪)と鉄輪(軌道走行用車輪)とを備え、道路走行時には鉄輪を格納してタイヤ車輪により走行し、軌道走行時には鉄輪を軌道と接触するように張り出して鉄輪若しくはタイヤ車輪を駆動して走行する。車体上にはブーム等の昇降装置を介して作業台が備えられており、作業台上からレバー操作等を行って昇降装置を作動させ、作業台を所望の位置に移動させて高所作業を行うことができるようになっている。このような軌陸高所作業車の中には、作業台に搭乗した作業者の感電を防止するためのパンタグラフを備えたものもあり、軌道上で行う高所作業の前に、このパンタグラフを張り出してトロリ線に接触させておくことにより、パンタグラフと繋がって車体内を延びる接地線を接地状態にすることができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような感電防止用の安全装置が備えられた軌陸高所作業車であっても、パンタグラフをトロリ線に接触させる操作を行う前に作業台を移動させた場合には、これに気付かずに作業を行った作業台上の作業者がトロリ線に触れて感電する虞があった。また、軌道上での高所作業を終了するにおいて、作業台を格納姿勢にする前にパンタグラフを格納してしまった場合には、これに気付かずに作業を行った作業台上の作業者がトロリ線に触れて感電する虞があった。
【0004】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、一般道路上で行う高所作業の作業性を妨げることなく、軌道上行う高所作業の際に、作業台に搭乗した作業者がトロリ線に触れて感電する事態を防止することが可能な構成の軌陸高所作業車の安全装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明に係る軌陸高所作業車の安全装置は、道路走行用車輪(例えば実施形態におけるタイヤ車輪13)及び軌道走行用車輪(例えば実施形態における鉄輪16)を備え、道路走行時には軌道走行用車輪を格納位置に位置させて道路走行用車輪により走行し、軌道走行時には軌道走行用車輪を軌道と接触する張出位置に位置させて軌道走行用車輪若しくは道路走行用車輪を駆動して走行する車体と、車体に取り付けられて昇降等移動が自在な作業台と、作業台を移動させる作業台移動装置(例えば実施形態における操作レバー61〜64、コントローラ80の作動制御部81及び油圧制御バルブV1〜V4)と、車体に取り付けられて張出格納自在に構成されたパンタグラフと、パンタグラフを張出格納させるパンタグラフ張出格納装置(例えば実施形態におけるパンタグラフ張出格納スイッチ65、コントローラ80の作動制御部81及び油圧制御バルブV5)と、軌道走行用車輪が張出位置に位置しているか否かを検出する車輪位置検出器(例えば実施形態における鉄輪位置検出器56)と、パンタグラフが張出姿勢にあるか否かを検出するパンタグラフ姿勢検出器と、車輪位置検出器により軌道走行用車輪が張出位置に位置していることが検出されており、且つパンタグラフ姿勢検出器によりパンタグラフが張出姿勢にないことが検出されているときに、作業台移動装置が作業台を移動させることを禁止する規制(実施形態における第1の規制に相当)を行う規制手段(例えば実施形態におけるコントローラ80の規制部82)とを備える。
【0006】
本発明に係る安全装置では、軌道走行用車輪が張出位置にあり、且つパンタグラフが張出姿勢にないときには作業台の移動が禁止されるので、軌陸高所作業車が軌道上にある場合に、パンタグラフを未だ張り出していない状態では、作業台を移動させることができない。このため、軌道上での高所作業を開始するにおいて、パンタグラフを張り出すよりも先に作業台を移動させてしまい、これにより作業台に搭乗した作業者がトロリ線に触れて感電するような事態を防止することができる。また、このような規制は軌道走行用車輪が張出位置にあるときにのみ行われ、軌道走行用車輪が格納位置にあるときには、パンタグラフを張り出していない状態でも作業台を移動させることができるので、軌道走行用車輪を格納した状態で(一般道路上で)行う高所作業の作業性は妨げられない。
【0007】
また、作業台が格納位置に位置しているか否かを検出する作業台位置検出器を備え、上記規制手段が、車輪位置検出器により軌道走行用車輪が張出位置に位置していることが検出されており、且つ作業台位置検出器により作業台が格納位置に位置していないことが検出されているときに、パンタグラフ張出格納装置がパンタグラフを格納させることを禁止する規制(実施形態における第2の規制に相当)を行うようになっていることが好ましい。
【0008】
このような構成の安全装置では、軌道走行用車輪が張出位置にあり、且つ作業台が格納位置に位置していないときにはパンタグラフの格納が禁止されるので、軌陸高所作業車が軌道上にある場合に、作業台が未だ格納されていない状態では、パンタグラフを格納させることができない。このため、軌道上での高所作業を終了するにおいて、作業台を格納するよりも先にパンタグラフを格納してしまい、これにより作業台に搭乗した作業者がトロリ線に触れて感電するような事態を防止することができる。また、このような規制は軌道走行用車輪が張出位置にあるときにのみ行われ、軌道走行用車輪が格納位置にあるときには、作業台が未格納の状態であってもパンタグラフを格納させることができるので、軌道走行用車輪を格納した状態で(一般道路上で)行うパンタグラフの動作確認の作業性は妨げられない。
【0009】
また、パンタグラフと電気的に繋がる接地線と、接地線が接地状態にあるか否かを検出する接地検出器を備え、規制手段が、車輪位置検出器により軌道走行用車輪が張出位置にあることが検出されており、且つ接地検出器により接地線が非接地状態にあることが検出されているときに、パンタグラフ張出格納装置がパンタグラフを張り出させることを禁止し、或いは作業台移動装置が作業台を移動させることを禁止する規制(実施形態における第3及び第4の規制に相当)を行うようになっていることが好ましい。
【0010】
このような構成の安全装置では、軌道走行用車輪が張出位置にあり、且つ接地線が非接地状態にあるときにはパンタグラフの張出が禁止され、或いは作業台の移動が禁止されるので、軌道高所作業車が軌道上にある場合に、接地線の接地作業が未だ行われていない状態では、パンタグラフを張り出し、或いは作業台を移動させることができない。このため、軌道上での高所作業を開始するにおいて、接地線を接地状態にするよりも先にパンタグラフを張り出し、或いは作業台を移動してしまい、これにより作業台に搭乗した作業者がトロリ線に触れて感電するような事態を防止することができる。また、このような規制は軌道走行用車輪が張出位置にあるときにのみ行われ、軌道走行用車輪が格納位置にあるときには、接地線が非接地状態でもパンタグラフを張り出し、或いは作業台を移動させることができるので、軌道走行用車輪を格納した状態で(一般道路上で)行うパンタグラフの動作確認や高所作業の作業性は妨げられない。
【0011】
更に、規制手段が上記規制を行うときに警報作動を行う警報装置(例えば実施形態における作業台移動規制警報ランプ76、パンタグラフ作動規制警報ランプ77及び警報ブザー78)が設けられていることが好ましい。このような構成の安全装置では、規制内容が適確に報知されるので、作業者は、その対策を迅速に検討することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。図1は本発明に係る安全装置を備えた軌陸高所作業車の一実施形態を示している。この軌陸高所作業車1の車体10は運転席11の後方に荷台12を有したトラック式の走行体であり、前後左右4箇所に道路走行用のタイヤ車輪(道路走行用車輪)13を有している。荷台12の後部には旋回台20が設けられており、この旋回台20から上方に延びて設けられた支柱21には、入れ子式に構成された伸縮ブーム30の基端部がフートピン22により支持されている。伸縮ブーム30の先端部には常時垂直状態が保たれる垂直ポスト32の下端部が取り付けられており、この垂直ポスト32の上端部には作業者搭乗用の作業台40が水平旋回自在に設けられている。
【0013】
旋回台20は車体10内に設けられたブーム旋回モータ23を油圧駆動することにより水平旋回させることができ、ブーム30は旋回台20の支柱21との間に跨設されたブーム起伏シリンダ24を油圧駆動することにより起伏させることができる。また、ブーム30はこのブーム30内に設けられたテレスコピック式のブーム伸縮シリンダ31を油圧駆動することにより長手方向に伸縮させることができ、作業台40はこの作業台40内に設けられた作業台旋回モータ41を油圧駆動することにより垂直ポスト32まわりに水平旋回させることができる。
【0014】
荷台12上には、作業台40を所定の格納位置に位置させたときにブーム30の下面部を支持するブーム受け14が設けられており、このブーム受け14には、作業台40が格納位置と作業位置のいずれに位置しているか、すなわち作業台40が格納位置に位置しているか否かを検出する作業台位置検出器15が設けられている。
【0015】
作業台位置検出器15はリミットスイッチからなっており、作業台40が格納位置に位置してブーム30の下面がブーム受け14に当接しているときには図示しないリミットスイッチのスイッチ部がブーム30に押圧されてオン信号を出力し、作業台40が格納位置に位置しておらず、ブーム30がブーム受け14に当接していないときには上記スイッチ部がブーム30の押圧から解放されてオフ信号を出力するようになっている。このため、この作業台位置検出器15からオン信号が出力されていることに基づいて、作業台40が格納位置に位置していることが検出され、作業台位置検出器15からオフ信号が出力されていることに基づいて、作業台40が格納位置に位置していない(作業位置に位置している)ことが検出される。
【0016】
各タイヤ車輪13の後方には、鉄輪(軌道走行用車輪)15が図2に示す鉄輪張出格納装置50を介して取り付けられている。各鉄輪張出格納装置50は、荷台12の下部に設けられた基部51と、この基部51の下部に揺動ピン52により揺動自在に結合されて鉄輪16を回転自在に支持する鉄輪保持部材53と、シリンダ部54aの上端部が図示しない上部ピンにより荷台12側に支持されるとともに、ピストンロッド54bの下端部が下部ピン55により鉄輪保持部材53のシリンダ保持部53aに支持された鉄輪張出格納シリンダ54とを備えて構成されている。
【0017】
各鉄輪張出格納シリンダ54はその伸縮作動により鉄輪保持部材53を揺動ピン52まわりに揺動させることができ、鉄輪16を所定の格納位置(鉄輪張出格納シリンダ54が最も収縮する位置)と、格納位置から揺動下死点を越えて位置する所定の張出位置との間で揺動させることができる。なお、鉄輪16が張出位置に位置したときには、鉄輪保持部材53の上面53bが基部51の下端部に形成されたストッパ51aに下方から当接する。
【0018】
図3は鉄輪16の張出動作過程を示す図であり、(A)は鉄輪16が格納位置に位置している状態、(B)は鉄輪16が揺動下死点にある状態、(C)は鉄輪16が張出位置に位置している状態をそれぞれ示している。図(C)のように鉄輪16が張出位置に位置した状態では、車体10を軌道R上に降ろしたときの車体重量は基部51及び鉄輪保持部材53を介して鉄輪16に伝達されるようなるので、鉄輪張出格納シリンダ54に車体10の重量はかからない。
【0019】
4つの鉄輪16の張出格納操作は、荷台12の後部に設けられた下部操作装置17に備えられた鉄輪張出格納スイッチ(図示せず)により行われる。この鉄輪張出格納スイッチは、鉄輪16を張出位置に位置させるか格納位置に位置させるかを選択可能なトグルスイッチであり、このスイッチが鉄輪16の格納位置を選択する位置(以下、これを格納選択位置と称する)から鉄輪16の張出位置を選択する位置(以下、これを張出選択位置と称する)へ操作されたときには、4つの鉄輪16全てがほぼ同時に張出位置に位置するように、各鉄輪張出格納シリンダ54が(収縮状態から)伸長作動する。また、鉄輪張出格納スイッチが張出選択位置から格納選択位置へ操作されたときには、4つの鉄輪16全てがほぼ同時に格納位置に位置するように、各鉄輪張出格納シリンダ54が(伸長状態から)収縮作動する。
【0020】
図2に示すように、1つの鉄輪張出格納装置50の基部51には、鉄輪16(4つの鉄輪16全て)が張出位置にあるか否か(張出位置にあるか格納位置にあるか)を検出する鉄輪位置検出器56が設けられている。この鉄輪位置検出器56はリミットスイッチからなっており、この検出器56が設けられた鉄輪張出格納装置50に対応する鉄輪16が張出位置に位置しているか否かを検出することができる。すなわち、対応する鉄輪16が張出位置に位置しておらず、鉄輪保持部材53の上面53bが基部51下面のストッパ51aに当接していないときには、常時下方に付勢されたスイッチ部材56aが下方のポジションに位置してオフ信号を出力し、鉄輪16が張出位置に位置したときには、スイッチ部材56aが鉄輪保持部材53の上面53aに押圧され、上方のポジションへ移動してオン信号を出力する。
【0021】
ここで、上述のように、4つの鉄輪16はほぼ同時に張出位置に位置し、或いは格納位置に位置するようになっているので、上記鉄輪位置検出器56からオン信号が出力されていることに基づいて、鉄輪16(4つの鉄輪16全て)が張出位置にあることが検出され、鉄輪位置検出器56からオフ信号が出力されていることに基づいて、鉄輪16(4つの鉄輪16全て)が格納位置にあることが検出される。
【0022】
また、荷台12の下部には、車体10を道路と軌道Rとの間で載せ換え移動するための転車台18が下方に突出して設けられている。この転車台18は下部操作装置17に設けられた転車台張出格納レバーを操作することにより、車体10内に設けられた転車台張出格納シリンダ18aを伸縮作動させて下方へ張り出させ、或いは上方へ格納させることができる。
【0023】
また、車体10の前後左右4箇所には、高所作業時に車体10を安定支持するアウトリガ19が設けられている。これらアウトリガ19は下部操作装置17に設けられたジャッキ張出格納スイッチ(図示せず)を操作することにより、各アウトリガ19内に設けられたジャッキシリンダを伸縮作動させて下方へ張り出させ、或いは上方へ格納させることができる。
【0024】
更に、この軌陸高所作業車1には、軌道R上で高所作業を行うに際し、軌道Rの上方に張り渡されたトロリ線Tの電気を軌道R側に逃がして(アースして)作業台40に搭乗した作業者の感電を防止する感電防止装置100が設けられている。この感電防止装置100は、荷台12の前部から上方に延びるとともに運転席11の上方に屈曲して延びて設けられた保持部材110と、この保持部材110の先端部に設けられて運転席11の上方に位置するパンタグラフ120と、このパンタグラフ120と電気的に接続したアース用の接地線130とを有して構成されている。
【0025】
パンタグラフ120は保持部材110に基部が取り付けられた第1アーム121と、第1アーム121の先端部に基部が取り付けられた第2アーム122と、第2アーム122の先端部に取り付けられて左右方向(図1の紙面に垂直な方向)に延びたすり板123とを有して構成されており、第1アーム121及び第2アーム122をパンタグラフ張出格納シリンダ124(図1には図示せず)により連動して起伏させることにより、上方に伸張させた張出姿勢(この張出姿勢では、すり板123がトロリ線Tに下方から接触する)若しくは下方に収縮させた(このとき第1アーム121と第2アーム122はともに水平状態になる)格納姿勢にすることができる。
【0026】
パンタグラフ120の第1アーム121上には、パンタグラフ120が上記張出姿勢にあるか否か(張出姿勢と格納姿勢のいずれにあるか)を検出するパンタグラフ姿勢検出器125が設けられている。このパンタグラフ姿勢検出器125はリミットスイッチからなっており、パンタグラフ120が格納姿勢にあり、両アーム121,122がともに水平状態になって第1アーム121の上面に第2アーム122が位置しているときには、図示しないスイッチ部が第2アーム122の下面に押圧されてオン信号を出力するが、パンタグラフ120が張出姿勢にあり、両アーム121,122がともに起仰しているとき(水平状態になっていないとき)には、スイッチ部が上記押圧から解放されてオフ信号を出力する。このため、このパンタグラフ姿勢検出器125からオン信号が出力されていることに基づいて、パンタグラフ120が格納姿勢にあることが検出され、パンタグラフ姿勢検出器125からオフ信号が出力されていることに基づいて、パンタグラフ120が張出姿勢にあることが検出される。
【0027】
ところで、このパンタグラフ姿勢検出器125は、パンタグラフ120が張出姿勢にあるか否かをパンタグラフ120が格納姿勢にあるか否かを検出することにより行っている。これは、パンタグラフ120が格納姿勢と、すり板123がトロリ線Tに接触する張出姿勢とのいずれか一方しか取り得ない構成であるため、格納姿勢にないときには必ず張出姿勢にあり、格納姿勢にあるときには当然ながら張出姿勢にあるといえるからである。しかしながら、パンタグラフ120が、格納姿勢と張出姿勢との間の姿勢をも取り得る構成になっている場合には、ここに示すもののようにパンタグラフ120が格納姿勢にあるか否かではなく、すり板123がトロリ線Tと接触し得る所定の高さに位置しているか否か、すり板123がトロリ線Tと接触しているか否か等を検出することにより、パンタグラフ120が張出姿勢にあるか否かを判断する必要がある。なお、この場合、前者においては、パンタグラフ120の第1アーム121若しくは第2アーム122が所定の姿勢(起仰角)になっているか否か、また後者においては、パンタグラフ120に所定の下方荷重が作用しているか否かを検出すること等により上記判断をすることが可能である。
【0028】
図4にも示すように、アース用の接地線130は、すり板123から下方に延びて車体10内を通り、荷台12の後部に突出した端部に雄コネクタ141を有した第1接地線131と、左後方の鉄輪16と接触するブラシ(図示せず)から車体10内を延び、荷台12の後部左側に設けられた左雌コネクタ142と繋がる第2接地線132と、右方向の鉄輪16と接触するブラシ(図示せず)から車体10内を延び、荷台12の後部右側に設けられた右雌コネクタ143と繋がる第3接地線133とから構成されている。
【0029】
ここで、雄コネクタ141は左右の雌コネクタ142,143のいずれとも接続できるようになっており、雄コネクタ141が左雌コネクタ142に接続されたときには、第1接地線131は左後方の鉄輪16及び左側の軌道Rを介して接地状態にされ、雄コネクタ141が右雌コネクタ142に接続されたときには、第1接地線131は右後方の鉄輪16及び右側の軌道Rを介して接地状態にされる。なお、これら左右の後方鉄輪16は、それぞれの鉄輪張出格納装置50における揺動ピン52と鉄輪保持部材53との間に設けられた絶縁スリーブSLにより、車体10から電気的に絶縁された状態となっている(左右の前方鉄輪も同様)。
【0030】
また、図4に示してはいないが、左右の雌コネクタ142,143それぞれの近傍には、雄コネクタ141が接続されているか否か、すなわち接地線130が接地状態にあるか否かを検出する接地検出器151,152が設けられている。これら左右の接地検出器151,152はリミットスイッチからなっており、雄コネクタ141が雌コネクタ142,143に接続されたときには、雄コネクタ141のハウジングに設けられた突起部(図示せず)によりスイッチ部(図示せず)が押圧されてオン信号を出力し、雄コネクタ141が接続されていないときには、スイッチ部がこの押圧から解放されてオフ信号を出力する。
【0031】
図5は、本軌陸高所作業車1における操作系統図である。作業台40上には図1にも示すように上部操作装置60が設けられており、ここに備えられたブーム起伏操作レバー61、ブーム伸縮操作レバー62、ブーム旋回操作レバー63及び作業台首振り操作レバー64を傾動操作することにより、コントローラ80の作動制御部81を介して油圧制御バルブV1〜V4を電磁比例駆動できるようになっている。
【0032】
これら油圧制御バルブV1〜V4は、走行用エンジンEにより駆動される油圧ポンプPから、作業台40の移動に関する上記アクチュエータ(ブーム起伏シリンダ24、ブーム伸縮シリンダ31、ブーム旋回モータ23及び作業台旋回モータ41)へ供給される圧油の断続や方向切換を行うようになっており、これにより上記アクチュエータは操作レバー61〜64の操作に応じた動作を行う。このため作業台40に搭乗した作業者は、操作レバー61〜64を操作することにより、ブーム30の起伏、伸縮、旋回と作業台40の旋回とを行うことができ、作業台40を所望の位置に移動させて高所での作業を行うことが可能である。
【0033】
また、上部操作装置60には、パンタグラフ120の張出格納操作を行うためのパンタグラフ操作スイッチ65が設けられている。このパンタグラフ操作スイッチ65は、パンタグラフ120を格納姿勢にするか張出姿勢にするかを選択可能なトグルスイッチであり、上記コントローラ80の作動制御部81は、このパンタグラフ操作スイッチ65の切換操作、すなわちこのスイッチ65をパンタグラフ120の格納姿勢を選択する位置(以下、これを格納選択位置と称する)からパンタグラフ120の張出姿勢を選択する位置(いか、これを張出選択位置と称する)に切り換える操作、若しくはこのスイッチ65を張出選択位置から格納選択位置に切り換える操作により出力される操作信号を受けて、油圧制御バルブV5の位置切換を行う。
【0034】
この油圧制御バルブV5は、上記油圧ポンプPからパンタグラフ張出格納シリンダ124へ供給される圧油の方向切換を行うようになっており、これによりパンタグラフ張出格納シリンダ124は、パンタグラフ操作スイッチ65により選択された位置に応じた伸長動作或いは収縮動作を行う。このため作業台40に搭乗した作業者は、パンタグラフ操作スイッチ65を操作することにより、パンタグラフ120を格納姿勢から張出姿勢にし、或いは張出姿勢から格納姿勢にすることができる。
【0035】
コントローラ80の規制部82には、鉄輪位置検出器56から出力されるオンオフ信号、作業台位置検出器15から出力されるオンオフ信号、パンタグラフ姿勢検出器125から出力されるオンオフ信号、左右の接地検出器151,152から出力されるオンオフ信号のほか、操作レバー61〜64の操作による操作信号及びパンタグラフ操作スイッチ65の操作による操作信号を受けた作動制御部81からの規制判断の要請信号が入力されるようになっている。
【0036】
操作装置60には、この規制部82と繋がる鉄輪張出表示ランプ71、作業台格納表示ランプ72、パンタグラフ張出表示ランプ73、左鉄輪接地表示ランプ74、右鉄輪接地表示ランプ75が設けられており、それぞれ、鉄輪位置検出器56からオン信号が出力されているとき、作業台位置検出器15からオン信号が出力されているとき、パンタグラフ姿勢検出器125からオフ信号が出力されているとき、左の接地検出器151からオン信号が出力されているとき、右の接地検出器152からオン信号が出力されているときに点灯される。また、上部操作装置60には、コントローラ80の規制部82により制御されて後述する諸警報を行う作業台移動規制警報ランプ76、パンタグラフ作動規制警報ランプ77、警報ブザー78が設けられている。
【0037】
また、コントローラ80の規制部82は、作動制御部81から規制判断の要請信号が出力されたときには、鉄輪位置検出器56、作業台位置検出器15、パンタグラフ姿勢検出器125及び左右の接地検出器151,152から出力されるオンオフ信号に基づいて以下に示す規制判断を行い、その判断結果に応じて許可信号若しくは規制信号を作動制御部81に出力する。
【0038】
制御部81は、規制部82より許可信号を受けたときには、入力された操作レバー61〜64からの操作信号に応じて制御バルブV1〜V4を駆動し、或いは入力されたパンタグラフ操作スイッチ65からの操作信号に応じて制御バルブV5の駆動を行う。このため作業台40は操作レバー61〜64の操作に応じて移動し、またパンタグラフ操作スイッチ65の操作に応じてパンタグラフ120が張出格納する。一方、作動制御部81は、規制部82より規制信号を受けたときには、入力された操作レバー61〜64からの操作信号とパンタグラフ操作スイッチ65からの操作信号とを無視する。このため、操作レバー61〜64を操作しても作業台40は移動せず、パンタグラフ操作スイッチ65を操作してもパンタグラフ120は張出格納しない。
【0039】
規制部82が規制信号を出力するのは以下の4つの場合であり、以下、この規制部82の行う規制の判断・処理過程について説明する。
【0040】
コントローラ80の規制部82の行う第1の規制は、鉄輪16が張出位置にあり、且つパンタグラフ120が張出姿勢にない(格納姿勢にある)ときに、作業台40の移動を禁止するものである。従って、このような規制がなされると、本軌陸高所作業車1が軌道上にある場合に、パンタグラフ120を未だ張り出していない状態では、作業台40の作業者は、作業台40を移動させることができない。
【0041】
コントローラ80の規制部82の行う第2の規制は、鉄輪16が張出位置にあり、且つ作業台40が格納位置にない(作業位置にある)ときに、パンタグラフ120の格納を禁止するものである。このような規制が行われると、本軌陸高所作業車1が軌道上にある場合に、作業台40が未だ格納されていない状態では、パンタグラフ120を格納させることができない。
【0042】
コントローラ80の規制部82の行う第3の規制は、鉄輪16が張出位置にあり、且つ接地線130が非接地の状態であるときには、パンタグラフ120の張出を禁止するものである。このような規制が行われると、本軌陸高所作業車1が軌道上にある場合に、接地線130の接地作業が未だ行われていない状態では、パンタグラフ120を張り出すことができない。
【0043】
また、コントローラ80の規制部82の行う第4の規制は、鉄輪16が張出位置にあり、且つ接地線130が非接地の状態であるときに、作業台40の移動を禁止するものである。このような規制が行われると、本軌陸高所作業車1が軌道上にある場合に、接地線130の接地作業が未だ行われていない状態では、作業台40を移動させることができない。
【0044】
次に、これらコントローラ80の規制部82の行う上記4つの規制についての判断・処理過程を図6〜図8のフローを用いて詳しく説明する。
【0045】
図6は、上記第1の規制及び第4の規制に関する規制部82の判断・処理過程を示すフローである。作業台40上の作業者が操作レバー61〜64のいずれかを操作すると、その操作信号がコントローラ80の作動制御部81に入力され、作動制御部81から作業台40の移動動作についての規制判断の要請信号が規制部82に入力される。規制部82は、作動制御部81よりこのような作業台40の移動動作についての規制判断の要請信号を受けると、先ず、鉄輪位置検出器56から出力されるオンオフ信号に基づいて、鉄輪16が張出位置にあるか否かを判断する(ステップS11)。
【0046】
ここで、鉄輪位置検出器56からオフ信号が出力されているときには鉄輪16が張出位置にない(格納位置にある)と判断し、作動制御部81に作業台40の移動を許可する許可信号を出力する(ステップS12)。作動制御部81はこの許可信号を受けて、入力された操作レバー61〜64からの操作信号に応じた油圧制御バルブV1〜V4の駆動を行うので、作業台40は操作レバー61〜64の操作に従って移動する。
【0047】
一方、上記ステップS11において、鉄輪位置検出器56からオン信号が出力されているときには鉄輪16が張出位置にあると判断し、今度は左右の接地検出器151,152から出力されるオンオフ信号に基づいて、接地線130が接地状態にあるか否かを判断する(ステップS13)。ここで、左右の接地検出器151,152の双方からオフ信号が出力されているときには接地線130が接地状態にないと判断し、作動制御部81に作業台40の移動を禁止する規制信号を出力する(ステップS14)。作動制御部81はこの規制信号を受けて、入力された操作レバー61〜64からの操作信号を無視するので油圧制御バルブV1〜V4は駆動されず、作業台40は操作レバー61〜64が操作されたにも拘わらず移動しない。また、規制部82は、このような規制を行うときには、上部操作装置60に設けられた作業台移動警報ランプ76を点灯させるとともに、警報ブザー78より警報音を発生させる。
【0048】
また一方、上記ステップS13において、左右の接地検出器151,152の一方からオン信号が出力されているときには接地線130が接地状態にあると判断し、今度はパンタグラフ姿勢検出器125から出力されるオンオフ信号に基づいて、パンタグラフ120が張出姿勢にあるか否かを判断する(ステップS15)。ここで、パンタグラフ姿勢検出器125からオフ信号が出力されているときにはパンタグラフ120が張出姿勢にあると判断し、作動制御部81に作業台40の移動を許可する許可信号を出力する(ステップS12)。作動制御部81はこの許可信号を受けて、入力された操作レバー61〜64からの操作信号に応じた油圧制御バルブV1〜V4の駆動を行うので、作業台40は操作レバー61〜64の操作に従って移動する。
【0049】
しかし、上記ステップS15において、パンタグラフ姿勢検出器125からオン信号が出力されているときにはパンタグラフ120が張出姿勢にない(格納姿勢にある)と判断し、作動制御部81に作業台40の移動を禁止する規制信号を出力する(ステップS14)。作動制御部81はこの規制信号を受けて、入力された操作レバー61〜64からの操作信号を無視するので油圧制御バルブV1〜V4は駆動されず、作業台40は操作レバー61〜64が操作されたにも拘わらず移動しない。また、規制部82は、このような規制を行うときには、上部操作装置60に設けられた作業台移動規制警報ランプ76を点灯させるとともに、警報ブザー78より警報音を発生させる。
【0050】
ここで、コントローラ80の規制部82がこのような第1及び第4の規制を行うのは、軌道上での高所作業を開始するにおいて、パンタグラフ120が張り出される(すり板123がトロリ線Tに接触する)よりも先に作業台40を移動させ、或いは接地線130が接地状態にされるよりも先に作業台40を移動させることができるようにすると、作業台40に搭乗した作業者がトロリ線Tに触れたときに感電する虞があるからである。また、その一方で、本軌陸高所作業車1が軌道上ではなく一般道路上にあるときには、パンタグラフ120を張出姿勢にしなくても、或いは接地線130を接地状態にしなくても高所作業を行えるようにする必要があるので、パンタグラフ120が張出姿勢にあるか否か、或いは接地線130が接地状態にあるか否かを問わず、常に作業台40を移動させることができるようになっている。
【0051】
図7は、上記第2の規制に関する規制部82の判断・処理過程を示すフローである。作業台40上の作業者がパンタグラフ操作スイッチ65を張出選択位置から格納選択位置に切換操作すると、その操作信号がコントローラ80の作動制御部81に入力され、作動制御部81からパンタグラフ120の格納についての規制判断の要請信号が規制部82に入力される。規制部82は、作動制御部81よりこのようなパンタグラフ120の格納についての規制判断の要請信号を受けると、先ず、鉄輪位置検出器56から出力されるオンオフ信号に基づいて、鉄輪16が張出位置にあるか否かを判断する(ステップS21)。
【0052】
ここで、鉄輪張出検出器56からオフ信号が出力されているときには鉄輪16が張出位置にない(格納位置にある)と判断し、作動制御部81にパンタグラフ120の格納を許可する許可信号を出力する(ステップS22)。作動制御部81はこの許可信号を受けて、入力されたパンタグラフ操作スイッチ65からの操作信号に応じた油圧制御バルブV5の駆動を行うので、パンタグラフ120はパンタグラフ操作スイッチ65の切換操作に従って格納される。
【0053】
一方、上記ステップS21において、鉄輪位置検出器56からオン信号が出力されているときには鉄輪16が張出位置にあると判断し、今度は作業台位置検出器15から出力されるオンオフ信号に基づいて、作業台40が格納位置にあるか否かを判断する(ステップS23)。ここで、作業台位置検出器15からオン信号が出力されているときには作業台40が格納姿勢にあると判断し、作動制御部81にパンタグラフ120の格納を許可する許可信号を出力する(ステップS22)。作動制御部81はこの許可信号を受けて、入力されたパンタグラフ操作スイッチ65からの操作信号に応じた油圧制御バルブV5の駆動を行うので、パンタグラフ120はパンタグラフ操作スイッチ65の切換操作に従って格納される。
【0054】
しかし、上記ステップS23において、作業台位置検出器15からオフ信号が出力されているときには作業台40が格納姿勢にない(作業姿勢にある)と判断し、作動制御部81にパンタグラフ120の格納を禁止する規制信号を出力する(ステップS14)。作動制御部81はこの規制信号を受けて、入力されたパンタグラフ操作スイッチ65からの操作信号を無視するので油圧制御バルブV5は駆動されず、パンタグラフ120はパンタグラフ操作スイッチ65が切換操作されたにも拘わらず格納されない。また、規制部82は、このような規制を行うときには、上部操作装置60に設けられたパンタグラフ作動規制警報ランプ77を点灯させるとともに、警報ブザー78より警報音を発生させる。
【0055】
ここで、コントローラ80の規制部82がこのような第2の規制を行うのは、軌道上での高所作業を終了するにおいて、作業台40が格納されるよりも先にパンタグラフ120を格納することができるようにすると、作業台40に搭乗した作業者がトロリ線Tに触れたときに感電する虞があるからである。また、その一方で、本軌陸高所作業車1が軌道上で高所作業を行っているのではなく、一般道路上でパンタグラフ120の動作確認をしているときには、作業台40を格納姿勢にしていなくてもパンタグラフ120を格納できるようにする必要があるので、作業台40が格納されているか否かを問わず、常にパンタグラフ120を格納できるようにしている。
【0056】
図8は、上記第3の規制に関する規制部82の判断・処理過程を示すフローである。作業台40上の作業者がパンタグラフ操作スイッチ65を格納選択位置から張出選択位置に切換操作すると、その操作信号がコントローラ80の作動制御部81に入力され、作動制御部81からパンタグラフ120の張出についての規制判断の要請信号が規制部82に入力される。規制部82は、作動制御部81よりこのようなパンタグラフ120の張出についての規制判断の要請信号を受けると、先ず、鉄輪位置検出器56から出力されるオンオフ信号に基づいて、鉄輪16が張出状態にあるか否かを判断する(ステップS31)。
【0057】
ここで、鉄輪位置検出器56からオフ信号が出力されているときには鉄輪16が張出位置にない(格納位置にある)と判断し、作動制御部81にパンタグラフ120の張出を許可する許可信号を出力する(ステップS32)。作動制御部81はこの許可信号を受けて、入力されたパンタグラフ操作スイッチ65からの操作信号に応じた油圧制御バルブV5の駆動を行うので、パンタグラフ120はパンタグラフ操作スイッチ65の切換操作に従って張り出される。
【0058】
一方、上記ステップS31において、鉄輪位置検出器56からオン信号が出力されているときには鉄輪16が張出位置にあると判断し、今度は左右の接地検出器151,152から出力されるオンオフ信号に基づいて、接地線130が接地状態にあるか否かを判断する(ステップS33)。ここで、左右の接地検出器151,152の一方からオン信号が出力されているときには接地線130が接地状態にあると判断し、作動制御部81にパンタグラフ120の張出を許可する許可信号を出力する(ステップS32)。作動制御部81はこの許可信号を受けて、入力されたパンタグラフ操作スイッチ65からの操作信号に応じた油圧制御バルブV5の駆動を行うので、パンタグラフ120はパンタグラフ操作スイッチ65の切換操作に従って張り出される。
【0059】
しかし、上記ステップS33において、左右の接地検出器151,152の双方からオフ信号が出力されているときには接地線130が接地状態にないと判断し、作動制御部81にパンタグラフ120の張出を禁止する規制信号を出力する(ステップS34)。作動制御部81はこの規制信号を受けて、入力されたパンタグラフ操作スイッチ65からの操作信号を無視するので油圧制御バルブV5は駆動されず、パンタグラフ120はパンタグラフ操作スイッチ65が切換操作されたにも拘わらず張り出されない。また、規制部82は、このような規制を行うときには、上部操作装置60に設けられたパンタグラフ作動規制警報ランプ77を点灯させるとともに、警報ブザー78より警報音を発生させる。
【0060】
ここで、コントローラ80の規制部82がこのような第3の規制を行うのは、軌道上での高所作業を開始するにおいて、接地線130が接地状態にされるよりも先にパンタグラフ120を張り出せるようにすると、作業台40に搭乗した作業者がトロリ線Tに触れたときに感電する虞があるからである。また、その一方で、軌陸高所作業車1が軌道上で高所作業を行っているのではなく、一般道路上でパンタグラフ120の動作確認をしているときには、接地線130を接地状態にしなくてもパンタグラフ120を張り出すことができるようにする必要があるので、接地線130が接地状態にあるか否かを問わず、常にパンタグラフ120を張り出せるようにしている。
【0061】
次に、この軌陸高所作業車1を用いて軌道上での高所作業、例えばトロリ線Tの保守点検を行う手順について説明する。このような高所作業を行うには、先ず作業者が運転席11より道路走行運転を行い、軌陸高所作業車1を作業現場最寄りの踏切へ移動させる。ここで、道路上を移動するときには、鉄輪16は格納位置に位置させ、タイヤ車輪13により走行する。また、ブーム30を全縮状態で前方に倒伏させ、ブーム受け14に載置させて作業台40を格納姿勢にする。
【0062】
踏切に到着したら、前後のタイヤ車輪13により踏切を跨ぐようにして停止し、下部操作装置17から転車台張出格納レバーの操作を行って転車台張出格納シリンダ18aを作動させ、転車台18を車体10の下方へ張り出させる。車体10が転車台18により持ち上げ支持されたら車体10を手で押して約90度旋回させる。これにより車体10の方向が軌道Rの方向に一致したら同じく下部操作装置17より鉄輪張出格納スイッチを(格納選択位置から)張出選択位置に操作して各鉄輪張出格納シリンダ54を伸長作動させ、全ての鉄輪16を張出位置に位置させる。このように鉄輪15が張出位置に位置したら、鉄輪位置検出器56からの出力信号がオフからオンに切り換わり、上部操作装置60に設けられた鉄輪張出表示ランプ71が消灯状態から点灯状態になる。
【0063】
作業者は、このように鉄輪張出表示ランプ71が点灯状態になったことを確認したら、続いて転車台張出格納レバーを操作して転車台18を格納させながら、全ての鉄輪16が軌道R上に載るように、車体10をゆっくり降ろしていく。これにより軌陸高所作業車1は道路上から軌道R上に載せ換えられた状態となる。
【0064】
軌陸高所作業車1の軌道R上への載せ換えが終わったら、運転席11からの鉄輪16を駆動操作して軌道R上を走行移動する。この鉄輪16の駆動操作は作業台40上の上部操作装置60からも行えるようにしてもよいがこの場合は安全上、低速走行のみができるようにすることが好ましい。
【0065】
この軌道走行により高所作業(トロリ線Tの保守作業)の現場に到着したら、作業者は、第1接地線131と繋がる雄コネクタ141を、第2接地線132と繋がる左雌コネクタ142若しくは第3接地線133と繋がる右雌コネクタ143に接続させて、接地線130を接地状態にする。このように雄コネクタ141が左雌コネクタ142若しくは右雌コネクタ143に接続されると、上部操作装置60上の左鉄輪接地表示ランプ74又は右鉄輪接地表示ランプ75が消灯状態から点灯状態に切り換わるので、作業者は接地線130が接地状態になったかどうか(更には、左右の何れの鉄輪16を介して接地されているか)を確認することができる。なお、ここで回路の短絡等により、左右の接地検出器151,152が同時に接地状態を検出したときには、エラー表示をして左右の鉄輪接地表示ランプ74,75が点滅するようになっている。
【0066】
続いて作業者は、荷台12から作業台40に搭乗し、上部操作装置60からパンタグラフ操作スイッチ65を(格納姿勢を選択する側から)張出姿勢を選択する側に操作する。これに従ってパンタグラフ張出格納シリンダ124が伸張作動し、パンタグラフ120は上方に張り出されてすり板123がトロリ線Tに接触する。このようにパンタグラフ120が格納姿勢から張出姿勢になると、パンタグラフ姿勢検出器125からの出力がオンからオフに切り換わるので、上部操作装置60に設けられたパンタグラフ張出表示ランプ73は、消灯状態から点灯状態に切り換わる。
【0067】
ここでもし、パンタグラフ操作スイッチ65の操作前に接地線130の接地を行っていない、すなわち雄コネクタ141を左右の雌コネクタ142,143のいずれにも接続していない状態のままパンタグラフ操作スイッチ65を操作してもパンタグラフ120は張り出されず(上記第3の規制)、パンタグラフ作動規制警報ランプ77が点灯され、且つ警報ブザー78より警報音が発せられる。しかし、このようにパンタグラフ120の張出が禁止された場合であっても、上記警報により注意を喚起された作業者が接地線130の接続作業、すなわち雄コネクタ141を左右の雌コネクタ142,143いずれかへ接続する作業を行えば、パンタグラフ操作スイッチ65の操作によりパンタグラフ120を張出姿勢にすることが可能となる。
【0068】
このようにパンタグラフ120が張り出されてすり板123がトロリ線Tに接触すると、トロリ線Tは接地線120を介して軌道R(すなわち地面)と短絡され、接地された状態となる。なお、上述したように、鉄輪16は車体10から電気的に絶縁された構成となっているので、アース電流が車体10内を流れることはない。
【0069】
パンタグラフ120が接地線130を介して接地されたら、作業者は上部操作装置60より操作レバー61〜64の操作を行って作業台40を移動させ、トロリ線Tの点検等の作業を行う。なお、作業台40が格納位置から移動すると、作業台位置検出器15からの出力信号はオンからオフに切り換わるので、上部操作装置60に設けられた作業台格納表示ランプ72は、点灯状態から消灯状態に切り換わる。
【0070】
ここで、接地線130の接地を行っておらず、或いは接地線130の接地は行ったものの、パンタグラフ120を張出姿勢にしていない状態のまま操作レバー61〜64を操作しても作業台40は移動せず(上記第4の規制及び第1の規制)、作業台移動規制警報ランプ76が点灯され、警報ブザー78より警報音が発せられる。しかし、このように作業台40の移動が禁止された場合であっても、上記警報により注意を喚起された作業者が接地線130の接続作業(雄コネクタ141を左右の雌コネクタ142,143いずれかへ接続する作業)を行い、或いはパンタグラフ120を張出姿勢にする操作を行えば、操作レバー61〜64の操作により作業台40を移動させることが可能となる。
【0071】
トロリ線Tの点検等の作業が終わったら、作業者は上部操作装置60から操作レバー61〜64の操作を行って作業台40を格納姿勢にする。そして、作業台40が格納姿勢になったことを、作業台格納表示ランプ72が消灯状態から点灯状態に切り換わることより確認したら、パンタグラフ操作スイッチ65を操作してパンタグラフ120を格納させる。パンタグラフ120が格納姿勢になると、パンタグラフ格納表示ランプ73が点灯状態から消灯状態に切り換わるので、作業者はこれによりパンタグラフ120が格納姿勢になっていることを確認することができる。
【0072】
ここで、作業台40を格納位置に位置させない状態(作業位置に位置させた状態)のままパンタグラフ操作スイッチ65を操作してもパンタグラフ120は格納されず(上記第2の規制)、パンタグラフ作動規制警報ランプ77が点灯され、警報ブザー78より警報音が発せられる。しかし、このようにパンタグラフ120の格納が禁止された場合であっても、上記警報に注意を喚起された作業者が作業台40を格納姿勢にする操作を行えば、パンタグラフ操作スイッチ65の操作によりパンタグラフ120を格納姿勢にすることが可能となる。
【0073】
パンタグラフ120が格納姿勢になったことをパンタグラフ格納表示ランプ73により確認したら、作業者は雄コネクタ141と雌コネクタ142,143との接続を切り離す。これにより、左右の鉄輪接地表示ランプ74,75のうち点灯していた方は消灯状態に切り換わる。そして、作業者は、運転席11より鉄輪16の駆動操作を行い、道路から軌道R上へ乗り換えた手順と逆の手順を行って、軌道R上から道路上へ乗り換える。なお、車体10を道路上に降ろす作業は、鉄輪張出表示ランプ71が点灯状態から消灯状態に切り換わったのを確認してから行う。
【0074】
これまで説明してきたように、本発明に係る軌陸高所作業者の安全装置においては、鉄輪16が張出位置にあり、且つパンタグラフ120が張出姿勢にない(格納姿勢にある)ときには作業台40の移動が禁止されるようになっているので、軌道上での高所作業を開始するにおいて、パンタグラフ120を張り出すよりも先に作業台40を移動させてしまい、これにより作業台40に搭乗した作業者がトロリ線Tに触れて感電するような事態を防止することができる。
【0075】
また、鉄輪16が張出位置にあり、且つ作業台40が格納位置にない(作業位置にある)ときにはパンタグラフ120の格納が禁止されるようになっているので、軌道上での高所作業を終了するにおいて、作業台40を格納するよりも先にパンタグラフ120を格納してしまい、これにより作業台40に搭乗した作業者がトロリ線Tに触れて感電するような事態を防止することができる。
【0076】
また、鉄輪16が張出位置にあり、且つ接地線130が非接地の状態であるときにはパンタグラフ120の張出が禁止されるようになっているので、軌道上での高所作業を開始するにおいて、接地線120を接地状態にするよりも先にパンタグラフ120を張り出してしまい、これにより作業台40に搭乗した作業者がトロリ線Tに触れて感電するような事態を防止することができる。
【0077】
また、鉄輪16が張出位置にあり、且つ接地線130が非接地の状態であるときには作業台40の移動が禁止されるようになっているので、軌道上での高所作業を開始するにおいて、接地線120を接地状態にするよりも先に作業台を移動させてしまい、これにより作業台40に搭乗した作業者がトロリ線Tに触れて感電するような事態を防止することができる。
【0078】
更に、上記規制を行うときに警報作動を行う警報装置(作業台移動規制警報ランプ76、パンタグラフ作動規制警報ランプ77及び警報ブザー78)が設けられているので、規制内容を適確に作業者に知らせることができ、その対策を迅速に検討することが可能となっている。
【0079】
これまで本発明の好ましい実施形態を説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定されない。例えば、上記実施形態では、鉄輪位置検出器56、作業台位置検出器15、パンタグラフ姿勢検出器125はそれぞれ鉄輪15、作業台40、パンタグラフ120が所定の位置或いは姿勢にあることを検出できればよいので、上述のようなリミットスイッチに代えて光センサなどを用いることも可能である。
【0080】
また、上記実施形態における鉄輪位置検出器56は、1つの鉄輪張出格納装置50の基部51に設けられ、対応する鉄輪16が張出位置に位置しているか否かを検出することにより、鉄輪16(4つの鉄輪16全て)が張出位置にあるか格納位置にあるかを検出する構成のものであったが、鉄輪張出格納スイッチの操作位置、すなわちこのスイッチが張出選択位置にあるか格納選択位置にあるかを検出することにより、鉄輪16(4つの鉄輪16全て)が張出位置にあるか格納位置にあるかを検出する構成のものとしてもよい。
【0081】
また、上記実施形態では、接地線130は任意に選択した左右いずれか一方の鉄輪15を介して接地する構成になっていたため接地検出器は左右2つ設けられていたが、接地線130が接続できる鉄輪15が左右いずれか一方に定められているような場合には、接地検出器は1つで済むことはいうまでもない。
【0082】
また、上記実施形態では、作業台40の移動操作を行う手段はレバー装置(操作レバー61〜64)であったが、これは必ずしもレバー装置でなくてもよく、つまみ等の装置であっても構わない。また、パンタグラフ120の張出格納操作を行う手段はスイッチ(パンタグラフ操作スイッチ65)であったが、これは必ずしもスイッチでなくてもよく、レバーやつまみ等であってもよい。
【0083】
また、上記実施形態における軌陸高所作業車は、ブーム30により作業台40を移動させる構成であったが、この作業台40を移動させるものとしては、作業台40を垂直昇降移動させるシザース装置等であってもよい。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る軌陸高所作業車の安全装置においては、軌道走行用車輪が張出位置にあり、且つパンタグラフが張出姿勢にないときには、作業台の移動が禁止されるので、軌陸高所作業車が軌道上にある場合に、パンタグラフを未だ張り出していないい状態では、作業台を移動させることができない。このため、軌道上での高所作業を開始するにおいて、パンタグラフを張り出すよりも先に作業台を移動させてしまい、これにより作業台に搭乗した作業者がトロリ線に触れて感電するような事態を防止することができる。また、このような規制は軌道走行用車輪が張出位置にあるときにのみ行われ、軌道走行用車輪が格納位置にあるときには、パンタグラフを張り出していない状態でも作業台を移動させることができるので、軌道走行用車輪を格納した状態で(一般道路上で)行う高所作業の作業性は妨げられない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全装置を備えた軌陸高所作業車の一実施形態を示す側面図である。
【図2】この軌陸高所作業車における鉄輪張出格納装置の側面図である。
【図3】この軌陸高所作業車における鉄輪の張出動作過程を示す図であり、時間の経過に従って(A)、(B)、(C)の順で示したものである。
【図4】接地線の構成の詳細を示す、この軌陸高所作業車の背面図である。
【図5】この軌陸高所作業車の操作系統図である。
【図6】コントローラの規制部における第1及び第4の規制に関する規制判断処理の流れを示すフローである。
【図7】コントローラの規制部における第2の規制に関する規制判断処理の流れを示すフローである。
【図8】コントローラの規制部における第3の規制に関する規制判断処理の流れを示すフローである。
【符号の説明】
1 軌陸高所作業車
10 車体
13 タイヤ車輪(道路走行用車輪)
15 作業台位置検出器
16 鉄輪(軌道走行用車輪)
30 ブーム
40 作業台
56 鉄輪位置検出器(車輪位置検出器)
61〜64 操作レバー(作業台移動装置)
65 パンタグラフ張出格納スイッチ(パンタグラフ張出格納装置)
80 コントローラ
81 作動制御部(作業台移動装置、パンタグラフ張出格納装置)
82 規制部(規制手段)
120 パンタグラフ
125 パンタグラフ姿勢検出器
130 接地線
151,152 接地検出器
V1〜V4 油圧制御バルブ(作業台移動装置)
V5 油圧制御バルブ(パンタグラフ張出格納装置)

Claims (4)

  1. 道路走行用車輪及び軌道走行用車輪を備え、道路走行時には前記軌道走行用車輪を格納位置に位置させて前記道路走行用車輪により走行し、軌道走行時には前記軌道走行用車輪を軌道と接触する張出位置に位置させて前記軌道走行用車輪若しくは前記道路走行用車輪を駆動して走行する車体と、
    前記車体に取り付けられて昇降等移動が自在な作業台と、
    前記作業台を移動させる作業台移動装置と、
    前記車体に取り付けられて張出格納自在に構成されたパンタグラフと、
    前記パンタグラフを張出格納させるパンタグラフ張出格納装置と、
    前記軌道走行用車輪が前記張出位置に位置しているか否かを検出する車輪位置検出器と、
    前記パンタグラフが張出姿勢にあるか否かを検出するパンタグラフ姿勢検出器と、
    前記車輪位置検出器により前記軌道走行用車輪が前記張出位置に位置していることが検出されており、且つ前記パンタグラフ姿勢検出器により前記パンタグラフが前記張出姿勢にないことが検出されているときに、前記作業台移動装置が前記作業台を移動させることを禁止する規制を行う規制手段とを備えたことを特徴とする軌陸高所作業車の安全装置。
  2. 前記作業台が格納位置に位置しているか否かを検出する作業台位置検出器を備え、
    前記規制手段が、前記車輪位置検出器により前記軌道走行用車輪が前記張出位置に位置していることが検出されており、且つ前記作業台位置検出器により前記作業台が前記格納位置に位置していないことが検出されているときに、前記パンタグラフ張出格納装置が前記パンタグラフを格納させることを禁止する規制を行うようになっていることを特徴とする請求項1記載の軌陸高所作業車の安全装置。
  3. 前記パンタグラフと電気的に繋がる接地線と、
    前記接地線が接地状態にあるか否かを検出する接地検出器を備え、
    前記規制手段が、前記車輪位置検出器により前記軌道走行用車輪が前記張出位置にあることが検出されており、且つ前記接地検出器により前記接地線が非接地状態にあることが検出されているときに、前記パンタグラフ張出格納装置が前記パンタグラフを張り出させることを禁止し、或いは前記作業台移動装置が前記作業台を移動させることを禁止する規制を行うようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の軌陸高所作業車の安全装置。
  4. 前記規制手段が前記規制を行うときに警報作動を行う警報装置が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軌陸高所作業車の安全装置。
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