JP4242951B2 - クレーン車の遠隔操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、クレーン操作を操作信号発生器で遠隔操作し得るようにしたクレーン車の遠隔操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クレーン車の中には、ラジコンやリモコン等と称される操作信号発生器でクレーン操作を遠隔操作し得るようにしたものがある。又、この種のクレーン車には、作業時にブーム先端部が、上方の障害物(例えば架設電線)に接触しないようにするためのブーム高さ制限機能や、水平方向の障害物(例えば建物の壁面)に接触しないようにするためのブーム作業半径制限機能等を装備している。
【0003】
即ち、クレーン車側の演算装置には、ブーム角度検出器とブーム長さ検出器からのデータに基いて現状のブーム高さやブーム作業半径の実際値を演算する機能と、設定スイッチからの信号を受けてその時点でのブーム高さやブーム作業半径を記憶する機能と、現状でのブーム高さやブーム作業半径の実際値と記憶された同種の記憶値を比較し該実際値が該記憶値に達したときにコントローラに向けて判別信号を出力する機能とを付与している。ブーム高さやブーム作業半径の制限値を演算装置に記憶させるには、クレーン車側に設けたブーム高さ制限設定スイッチ又はブーム作業半径制限設定スイッチを操作することによって行われる。他方、コントローラは、演算装置から発せられる前記判別信号に基いてブームの起伏操作バルブ及び伸縮操作バルブに対して、ブーム高さが高くなる方向あるいはブーム作業半径が大きくなる方向への駆動を禁止する信号を発するようになっている。
【0004】
ところで、従来では、遠隔操作機能つきクレーン車においてブーム高さ制限値やブーム作業半径制限値等を設定するには、次のように行っていた。即ち、従来では、ブーム先端がよく見える位置において、操作信号発生器(例えばラジコン)によりブーム先端部を高さ方向あるいは水平方向の許容限界付近まで移動させ、その後にクレーン車側に戻って高さ制限設定スイッチあるいは作業半径制限設定スイッチを操作して、演算装置にそれらの制限値を記憶させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の遠隔操作機能つきクレーン車では、ブーム高さやブーム作業半径等を制限するための設定スイッチがクレーン車側にしかなく、それらの制限値設定操作(演算装置に記憶させる操作)がクレーン車側でしか行えない。従って、従来では、操作信号発生器でブーム先端部を許容限界付近まで移動させた後、クレーン車側に戻ってその限界値設定操作をしなければならないので、その設定作業が面倒であるという問題があった。
【0006】
本願発明は、上記した従来の問題点に鑑み、クレーン車の遠隔操作装置において、ブーム高さ制限やブーム作業半径制限等の設定作業を操作信号発生器側で行え、しかもそれらの設定操作が確実に行えたかどうかを操作信号発生器で確認できるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
【0008】
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明は、クレーン操作機器(旋回台、ブーム、ウインチ装置等)の各種油圧アクチュエータをコントローラで制御するようにしたクレーン車において、クレーン車側の受・送信器と操作信号発生器側の送・受信器との間でデータの受け渡しを行うことでクレーン操作を遠隔操作し得るようにした遠隔操作装置を対象にしている。
【0009】
本願では、クレーン車として、クレーン部を運転室と荷台間に架装した比較的小型のもの、該クレーン部を専用シャーシに架装した比較的大型のもの、あるいはアウトリガにロングジャッキを使用したセルフ付のもの、等の適宜の構造のものが採用可能である。
【0010】
このクレーン車には、ブーム角度検出器及びブーム長さ検出器からのデータに基いて現状でのブーム高さを演算する演算装置が設けられている。又、この演算装置には、高さ制限設定スイッチからの設定信号を受けてその時点でのブーム高さを記憶する機能と、現状でのブーム高さの実際値と記憶されたブーム高さの記憶値とを比較し該実際値が該記憶値に達したときにコントローラに判別信号を出力する機能とを付与している。
【0011】
又、コントローラは、演算装置から発せられる上記判別信号に基いて、ブームの起伏操作バルブ及び伸縮操作バルブに対してブーム高さが高くなる方向への駆動を禁止する信号を出力するようになっている。即ち、演算装置から上記判別信号が発せられると、コントローラからの信号で、起伏操作バルブに対してブーム起仰側への駆動を禁止するとともに、伸縮操作バルブに対してブーム伸長側への駆動を禁止するようになっている。尚、このようなブーム高さ制限機能は、一部のクレーン車に装備されているものである。
【0012】
さらに、本願請求項1の遠隔操作装置では、操作信号発生器にブーム高さ制限設定スイッチと表示器を設けている。そして、該操作信号発生器側のブーム高さ制限設定スイッチを操作すると、その設定信号がクレーン車側に送信されて演算装置に現状のブーム高さを記憶させるようになっている。又、該操作信号発生器側からのブーム高さ制限設定信号により演算装置にブーム高さが記憶されると、そのブーム高さ記憶値がクレーン車側から操作信号発生器側に送信されて、該ブーム高さ記憶値を操作信号発生器側の表示器に表示し得るようになっている。
【0013】
従って、この請求項1の遠隔操作装置では、操作信号発生器側から演算装置に対してブーム高さ制限値を記憶させ得るとともに、該操作信号発生器によるブーム高さ制限設定機能が正常に達成されたかどうかを操作信号発生器の表示器で確認することができる。
【0014】
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明は、上記請求項1のものと同様に、操作信号発生器でクレーン操作を遠隔操作し得るようにした遠隔操作装置を対象にしている。そして、本願請求項2の遠隔操作装置では、ブーム作業半径を設定するための構成を対象にしている。
【0015】
本願請求項2のクレーン車の演算装置には、ブーム角度検出器及びブーム長さ検出器からのデータに基いて現状でのブーム作業半径を演算する機能と、ブーム作業半径制限設定スイッチからの設定信号を受けてその時点でのブーム作業半径を記憶する機能と、現状でのブーム作業半径の実際値と記憶されたブーム作業半径の記憶値とを比較し該実際値が該記憶値に達したときにコントローラに判別信号を出力する機能とを付与している。
【0016】
又、コントローラは、演算装置から発せられる上記判別信号に基いて、ブームの起伏操作バルブ及び伸縮操作バルブに対してブーム作業半径が大きくなる方向への駆動を禁止する信号を出力するようになっている。即ち、演算装置から上記判別信号が発せられると、コントローラからの信号で、起伏操作バルブに対してブーム倒伏側への駆動を禁止するとともに、伸縮操作バルブに対してブーム伸長側への駆動を禁止するようになる。尚、このようなブーム作業半径制限機能は、一部のクレーン車に装備されているものである。
【0017】
さらに、本願請求項2の遠隔操作装置では、操作信号発生器にブーム作業半径制限設定スイッチと表示器を設けている。そして、該操作信号発生器側のブーム作業半径制限設定スイッチを操作すると、その設定信号がクレーン車側に送信されて演算装置に現状のブーム作業半径を記憶させるようになっている。又、該操作信号発生器側からのブーム作業半径制限設定信号により、演算装置にブーム作業半径が記憶されると、そのブーム作業半径記憶値がクレーン車側から操作信号発生器側に送信されて、該ブーム作業半径記憶値を操作信号発生器側の表示器に表示し得るようになっている。
【0018】
従って、この請求項2の遠隔操作装置では、操作信号発生器側から演算装置に対してブーム作業半径制限値を記憶させ得るとともに、該操作信号発生器によるブーム作業半径設定機能が正常に達成されたかどうかを操作信号発生器の表示器で確認することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1〜図4を参照して本願実施形態の遠隔操作装置を説明すると、この実施形態のクレーン車1では、図1に示すように荷台のフレーム上にクレーン部を設けている。
【0020】
クレーン部は、旋回台11とブーム(伸縮ブーム)12とウインチ装置13とを有している。旋回台11の旋回、ブーム12の起伏、ブーム12の伸縮、ウインチ装置13の巻上げ・巻下げ、の各動作は、それぞれ油圧アクチュエータ(図4の旋回モータ42、起伏シリンダ43、伸縮シリンダ44、ウインチモータ45)で行われる。
【0021】
上記各油圧アクチュエータ(旋回モータ42、起伏シリンダ43、伸縮シリンダ44、ウインチモータ45)は、図4の油圧回路で示すように、エンジンによって作動せしめられる油圧ポンプ14からの作動油で駆動され、且つそれぞれ操作バルブ(旋回操作バルブ22、起伏操作バルブ23、伸縮操作バルブ24、ウインチ操作バルブ25)で制御される。尚、エンジンの出力は、アクセル操作バルブ21(図3)で制御される。又、上記各種操作バルブ(21〜25)は、図3に示すように、クレーン車に装備されたコントローラ4からの信号によってそれぞれ制御される。
【0022】
このクレーン車1には、図1に示すように、作業時にブーム先端部12aが、上方の障害物(例えば架設電線A)に接触しないようにするためのブーム高さ制限機能や、水平方向の障害物(例えば建物の壁面B)に接触しないようにするためのブーム作業半径制限機能を有している。これらのブーム高さ制限機能やブーム作業半径制限機能は、次のように構成されている。
【0023】
即ち、クレーン車1には、図1及び図3に示すように、ブーム角度検出器31とブーム長さ検出器32が設けられている。そして、このブーム角度検出器31とブーム長さ検出器32からの各データは、常時演算装置5に送られており、該各データに基いて演算装置5で現状でのブーム高さ及びブーム作業半径をそれぞれ演算するようになっている。又、演算装置5には、それぞれ設定スイッチからの信号を受けてその時点でのブーム高さ(例えば図1の高さH)及びブーム作業半径(同作業半径R)を記憶する機能と、現状でのブーム高さやブーム作業半径の実際値と記憶されたブーム高さやブーム作業半径の記憶値とを比較し該実際値が該記憶値に達したときにコントローラ4に判別信号を出力する機能とを有している。
【0024】
他方、コントローラ4は、演算装置5から上記判別信号が発せられたときに、その判別信号の種類(ブーム高さ制限関連かブーム作業半径制限関連か)に基いて起伏操作バルブ23及び伸縮操作バルブ24に対してそれぞれ危険側の動作を禁止するような信号を出力するようになっている。例えば、演算装置5からブーム高さに関する判別信号(ブーム高さ実際値がブーム高さ記憶値に達したときの判別信号)が発せられたときには、コントローラ4からの信号で、起伏操作バルブ23に対してブーム起仰側への駆動を禁止するとともに、伸縮操作バルブ24に対してブーム伸長側への駆動を禁止するようになっている。即ち、ブーム先端部12aが高くなる動作としては、図3において、少なくとも起伏操作バルブ23の伸長側弁室23bがONの状態、又は伸縮操作バルブ24の伸長側弁室24bがONの状態であるが、演算装置5からブーム高さに関する上記判別信号が発せられると、コントローラ4からの信号で、ブーム上動操作を行っている操作バルブ(23,24)を直ちにニュートラル側弁室(23a,24a)に切換えるとともに、起伏操作バルブ23及び伸縮操作バルブ24に対してそれぞれ伸長側弁室23b,24b側への駆動を禁止するようになっている。又、演算装置5からブーム作業半径に関する判別信号(ブーム作業半径実際値がブーム作業半径記憶値に達したときの判別信号)が発せられたときには、コントローラ4からの信号で、起伏操作バルブ23に対してブーム倒伏側への駆動を禁止するとともに、伸縮操作バルブ24に対してブーム伸長側への駆動を禁止するようになっている。即ち、ブーム作業半径が大きくなる動作としては、少なくとも起伏操作バルブ23の縮小側弁室23cがONの状態、又は伸縮操作バルブ24の伸長側弁室24bがONの状態であるが、演算装置5からブーム作業半径に関する上記判別信号が発せられると、コントローラ4からの信号で、ブーム作業半径拡大操作を行っている操作バルブ(23,24)を直ちにニュートラル側弁室(23a,24a)に切換えるとともに、起伏操作バルブ23の縮小側弁室23c側への駆動及び伸縮操作バルブ24の伸長側弁室24b側への駆動をそれぞれ禁止するようになっている。尚、このようなブーム高さ制限機能及びブーム作業半径制限機能は、一部のクレーン車に装備されているものである。
【0025】
又、この実施形態では、演算装置5から上記判別信号が発せられたときに、当該操作バルブ(起伏操作バルブ23又は伸縮操作バルブ24)が何らかの理由で正常にニュートラル側に作動しない場合のための安全装置が設けられている。この安全装置は、図4に示すように、パイロットバルブ28によりアンロードバルブ27を操作して作動油をアンロードさせるようにしたものである。そして、コントローラ4から起伏操作バルブ23又は伸縮操作バルブ24に対してOFF信号が発せられると、それと同時にコントローラ4からパイロットバルブ28に対してON信号が発せられ、該パイロットバルブ28を作動させることによりアンロードバルブ27を操作するようになっている。尚、パイロットバルブ28は、起伏操作バルブ23及び伸縮操作バルブ24に対して危険側以外の操作信号が発せられたときに自動的にOFFになり(アンロードバルブ27が復帰する)、起伏シリンダ43及び伸縮シリンダ44に対して危険側以外の作動を許容するようになっている。
【0026】
このクレーン車1のクレーン操作は、クレーン車側の各種操作手段で直接行えるとともに、操作信号発生器50側の送・受信器52,53とクレーン車1側の受・送信器2,3との間でデータの受け渡しを行うことで遠隔操作し得るようになっている。尚、この遠隔操作装置は、クレーン車側の受・送信器2,3と操作信号発生器50側の送・受信器52,53間で双方向に通信できるようになっている。
【0027】
操作信号発生器50としては、例えばラジコンと称される無線形式、リモコンと称される有線形式、あるいは光通信形式等の適宜の形式のものを採用できるが、この実施形態ではラジコンが採用されている。
【0028】
操作信号発生器50には、図2及び図3に示すように、各種データを画面表示する表示器54、電源スイッチ57、表示切換スイッチ58、アクセル操作レバー61、旋回台11を旋回作動させる旋回操作スイッチ62、ブーム12を起伏作動させる起伏操作スイッチ63、ブーム12を伸縮作動させる伸縮操作スイッチ64、ウインチ装置13を巻上げ・巻下げ作動させるウインチ操作スイッチ65、クレーンを微速作動させる微速操作スイッチ67、後述するブーム作動範囲制限設定スイッチ68、フック格納操作スイッチ69、ホーン操作スイッチ70等が設けられている。
【0029】
又、操作信号発生器50には、図3に示すように、信号発生器51が設けられている。この信号発生器51は、操作信号発生器50側の受信器53で受信した各種データを所定の信号に変換して表示器54に表示するとともに、操作信号発生器50側の各種スイッチ類からの信号を所定の信号に変換して送信器52に送る機能を有する。
【0030】
ブーム作動範囲制限設定スイッチ68は、本願請求項1におけるブーム高さ制限設定スイッチ及び本願請求項2におけるブーム作業半径制限設定スイッチに該等するものである。又、この実施形態では、微速操作スイッチ67とブーム作動範囲制限設定スイッチ68とでモード切換スイッチ66を構成している。即ち、微速操作スイッチ67とブーム作動範囲制限設定スイッチ68とを同時に1回づつ操作するごとに、ブーム高さ設定モードと、ブーム作業半径設定モードと、ブーム高さ+ブーム作業半径の同時設定モードに順次変更させることができるようになっている。又、モード切換スイッチ66を操作すると、表示器54における符号a部分に現状の選択モードが表示されるようになっている。
【0031】
そして、本願実施形態の遠隔操作装置は、モード切換スイッチ66(67と68)で何れかのモードを選択した状態で、ブーム作動範囲制限設定スイッチ68を操作すると、その設定信号が信号発生器51を介して操作信号発生器50側の送信器52からクレーン車1側の受信器2に送信され、さらにコントローラ4により演算装置5に対して当該選択モードに対応した現状でのブーム状態(ブーム高さ、ブーム作業半径、あるいはブーム高さとブーム作業半径の両方)を記憶させるようになっている。尚、この演算装置5に記憶されたブーム状態の記憶値は、以降のブーム作業時におけるブーム作動範囲の限界値となるものである。
【0032】
又、上記のように操作信号発生器50のブーム作動範囲制限設定スイッチ68からの設定信号に基いて、クレーン車1側の演算装置5に当該選択モードのブーム状態が記憶されると、その記憶値がクレーン車側送信器3から操作信号発生器50側に送信されて、該記憶値が操作信号発生器50の表示器54の数値表示部bに表示されるようになっている。尚、数値表示部bの表示種類は、表示切換スイッチ58で切換えることができる。
【0033】
尚、この実施形態では、モード切換スイッチ66として微速操作スイッチ67とブーム作動範囲制限設定スイッチ68とを使用しているが、別のモード切換スイッチを設けてもよい。又、この実施形態では、請求項1におけるブーム高さ制限設定スイッチと請求項2におけるブーム作業半径制限設定スイッチとを、モード切換によって1つのブーム作動範囲制限設定スイッチ68で兼用しているが、該ブーム高さ制限設定スイッチとブーム作業半径制限設定スイッチをそれぞれ個別に設けてもよい。さらに、他の実施形態では、請求項1のみに対応するものとしてブーム高さ制限設定スイッチのみを設けたものでもよく、あるいは請求項2のみに対応するものとしてブーム作業半径制限設定スイッチのみを設けたものでもよい。
【0034】
この実施形態のクレーン車の遠隔操作装置は次のように機能する。操作信号発生器50で遠隔操作するには、まず、操作信号発生器50の電源スイッチ57をONにする。すると、クレーン車1側の受・送信器2,3と操作信号発生器50側の送・受信器52,53とが双方向に通信可能となり、クレーン車1側のクレーン操作関連の各種データが操作信号発生器50側に送信されて表示器54に表示(表示切換スイッチ58で選択表示)されるとともに、操作信号発生器50側の各種スイッチ類を操作することでクレーンを遠隔操作し得る。又、作業現場の状況によってブーム作動範囲を制限する場合には、通常通りクレーン車1側においてブーム高さ制限設定スイッチやブーム作業半径制限設定スイッチで行えるが、本願実施形態の遠隔操作装置では、操作信号発生器50によっても設定できる。即ち、上方に障害物(例えば図1の架設電線A)がある場合にはブーム高さ制限値を設定し、水平方向に障害物(例えば図1の建物壁面B)がある場合にはブーム作業半径制限値を設定し、上方及び水平方向にそれぞれ障害物(A,B)がある場合にはブーム高さ制限値とブーム作業半径制限値の両方を設定するが、まずブーム先端部12aがよく見える場所において、例えば図1に示すようにブーム先端部12aを許容限界付近まで移動させる。尚、そのとき、演算装置5では、ブーム角度検出器31及びブーム長さ検出器32からの各データに基いて現状でのブーム高さやブーム作業半径を常時演算している。そして、操作信号発生器50のモード切換スイッチ66を操作(67と68を所要回数だけ同時操作)して所望のモードを選択し、その状態でブーム作動範囲制限設定スイッチ68を操作する。すると、該ブーム作動範囲制限設定スイッチ68からの設定信号が、操作信号発生器50側の送信器52からクレーン車1側の受信器2に送信され、続いて演算装置5で演算されている現状でのブーム先端部12aの情報(ブーム高さやブーム作業半径)を記憶するようになる。又、このように、操作信号発生器50側からの設定信号で演算装置5にブーム作動制限値を記憶させると、その記憶値がコントローラ4を介してクレーン車側送信器3から操作信号発生器側受信器53に送信されて該記憶値が操作信号発生器50側の表示器54の数値表示部bに表示される。
【0035】
このように、本願の遠隔操作装置では、操作信号発生器50によってブーム先端部12aを許容限界付近まで移動させる操作に続いて、ブーム作動範囲を制限するための設定を該操作信号発生器50で連続して行えるので、その操作が簡単となる(クレーン車1側まで戻らなくてよい)。又、操作信号発生器50からの設定信号でクレーン車1側の演算装置5にブーム作動制限値を記憶させた後、その記憶値が操作信号発生器50側に戻されてその表示器54に表示されるので、操作信号発生器50側で行った設定操作が正常にクレーン車1側に伝達されたかどうかを、該操作信号発生器50側で確認できる。
【0036】
【発明の効果】
本願請求項1及び2の各発明の遠隔操作装置は、次のような効果がある。即ち、本願発明は、クレーン車1側の受・送信器2,3と操作信号発生器50側の送・受信器52,53との間でデータの受け渡しを行うことでクレーン操作を遠隔操作し得るようにしたクレーン車の遠隔操作装置において、操作信号発生器50にブーム高さ制限設定スイッチ(請求項1の場合)あるいはブーム作業半径制限設定スイッチ(請求項2の場合)等のブーム作動範囲制限設定スイッチ68と表示器54を設け、該ブーム作動範囲制限設定スイッチ68で設定した設定信号をクレーン車1側に送信して演算装置5にブーム作業範囲制限値を記憶させるとともに、演算装置5に記憶させたブーム作動範囲記憶値を操作信号発生器50側に送信して該ブーム作業範囲記憶値を表示器54に表示可能としている。
【0037】
従って、本願発明の遠隔操作装置では、ブーム高さ制限やブーム作業半径制限等の設定を操作信号発生器50側で行え、従来のようにクレーン車側においてしか設定できなかったものに比して、そのブーム作動範囲設定操作が簡単となるという効果がある。又、操作信号発生器50からのブーム作動範囲設定操作でクレーン車側の演算装置5に記憶させた記憶値を操作信号発生器50側に戻してその表示器54に表示させ得るようにしているので、操作信号発生器50側で行った設定操作が正常にクレーン車1側に伝達されたかどうかを、該操作信号発生器50側で確認でき、その信頼性を確保できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の遠隔操作装置を備えたクレーン車の作業状態説明図である。
【図2】図1の遠隔操作装置に使用されている操作信号発生器の平面図である。
【図3】図1の遠隔操作装置のブロック図である。
【図4】図1のクレーン車の油圧回路図である。
【符号の説明】
1はクレーン車、2はクレーン車側の受信器、3はクレーン車側の送信器、4はコントローラ、5は演算装置、12はブーム、12aはブーム先端部、23は起伏操作バルブ、24は伸縮操作バルブ、50は操作信号発生器、52は操作信号発生器側の送信器、53は操作信号発生器側の受信器、54は表示器、68はブーム高さ制限設定スイッチ(ブーム作業半径制限設定スイッチ)である。

Claims (2)

  1. クレーン操作機器の各種油圧アクチュエータ(42〜45)をコントローラ(4)で制御し、且つクレーン車(1)側に備えた演算装置(5)に、ブーム角度検出器(31)とブーム長さ検出器(32)からのデータに基いて現状でのブーム高さを演算する機能と、高さ制限設定スイッチからの設定信号を受けてその時点でのブーム高さを記憶する機能と、現状でのブーム高さの実際値と記憶されたブーム高さの記憶値とを比較し該実際値が該記憶値に達したときに前記コントローラ(4)に判別信号を出力する機能とを付与し、さらに前記演算装置(5)から発せられる前記判別信号に基いてコントローラ(4)からブームの起伏操作バルブ(23)及び伸縮操作バルブ(24)に対してブーム高さが高くなる方向への駆動を禁止する信号を出力するようにするとともに、クレーン車(1)側の受・送信器(2,3)と操作信号発生器(50)側の送・受信器(52,53)との間でデータの受け渡しを行うことでクレーン操作を遠隔操作し得るようにしたクレーン車の遠隔操作装置であって、
    前記操作信号発生器(50)にブーム高さ制限設定スイッチ(68)と表示器(54)を設け、
    該操作信号発生器(50)側のブーム高さ制限設定スイッチ(68)からの設定信号をクレーン車(1)側に送信して前記演算装置(5)にその時点でのブーム高さを記憶させるようにする一方、
    該演算装置(5)に記憶させたブーム高さ記憶値を前記操作信号発生器(50)側に送信して該ブーム高さ記憶値を前記表示器(54)に表示可能とした、
    ことを特徴とするクレーン車の遠隔操作装置。
  2. クレーン操作機器の各種油圧アクチュエータ(42〜45)をコントローラ(4)で制御し、且つクレーン車(1)側に備えた演算装置(5)に、ブーム角度検出器(31)とブーム長さ検出器(32)からのデータに基いて現状でのブーム作業半径を演算する機能と、ブーム作業半径制限設定スイッチからの設定信号を受けてその時点でのブーム作業半径を記憶する機能と、現状でのブーム作業半径の実際値と記憶されたブーム作業半径の記憶値とを比較し該実際値が該記憶値に達したときに前記コントローラ(4)に判別信号を出力する機能とを付与し、さらに前記演算装置(5)から発せられる前記判別信号に基いてコントローラ(4)からブームの起伏操作バルブ(23)及びブームの伸縮操作バルブ(24)に対してブーム作業半径が大きくなる方向への駆動を禁止する信号を出力するようにするとともに、クレーン車(1)側の受・送信器(2,3)と操作信号発生器(50)側の送・受信器(52,53)との間でデータの受け渡しを行うことでクレーン操作を遠隔操作し得るようにしたクレーン車の遠隔操作装置であって、
    前記操作信号発生器(50)にブーム作業半径制限設定スイッチ(68)と表示器(54)を設け、
    該操作信号発生器(50)側のブーム作業半径制限設定スイッチ(68)からの設定信号をクレーン車(1)側に送信して前記演算装置(5)にその時点でのブーム作業半径を記憶させるとともに、
    該演算装置(5)に記憶させたブーム作業半径記憶値を前記操作信号発生器(50)側に送信して該ブーム作業半径記憶値を前記表示器(54)に表示可能とした、
    ことを特徴とするクレーン車の遠隔操作装置。
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