JP2001186673A - 作業車の上部電源充電装置 - Google Patents

作業車の上部電源充電装置

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JP2001186673A
JP2001186673A JP37049299A JP37049299A JP2001186673A JP 2001186673 A JP2001186673 A JP 2001186673A JP 37049299 A JP37049299 A JP 37049299A JP 37049299 A JP37049299 A JP 37049299A JP 2001186673 A JP2001186673 A JP 2001186673A
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power supply
power receiving
telescopic
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JP37049299A
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Tatsuya Hayakawa
達也 早川
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Original Assignee
Aichi Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受電コネクタと供給コネクタの腐食による接
触不良を防止し、電線間へのブーム割り込み操作を容易
にする。 【解決手段】 上部電源充電装置60は、基端ブーム部
材11aの後端内側にロッド側先端部を枢結し中間ブー
ム部材11bの後端内側にボトム35aを枢結した伸縮
シリンダ35のボトム側端部に固定された供給コネクタ
61と、先端ブーム部材11c内に枢結された上部レベ
リングシリンダ47の後端に固定された受電コネクタ6
3とを有する。供給コネクタ61には下部バッテリ65
が、受電コネクタ63には上部バッテリ53が電気的に
接続される。伸縮ブーム11が全縮状態になると供給コ
ネクタ61と受電コネクタ63が接続されて上部バッテ
リ43が充電される。伸縮ブーム11が伸長状態になる
と供給コネクタ61と受電コネクタ63が離反し上部バ
ッテリ53の充電が停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業車の上部電源充電
装置に関し、さらに詳細には、ブームの先端に設けられ
た作業台内に載置された上部電源を有する作業車の上部
電源充電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車は、車体上に少なくとも起伏
動自在に設けられ複数のブーム部材を入れ子式に構成し
てなる伸縮ブームと、伸縮ブームの先端に上下方向に揺
動自在に設けられ常時垂直状態に保持される垂直ポスト
と、垂直ポストの先端部に水平方向へ突出した水平アー
ムの先端に設けられた作業台と、垂直ポストの先端部に
設けられ電力供給を受けて作動する上部作業装置と、作
業台内に設けられ上部作業装置に電力を供給する上部電
源と、上部電源に電気的に接続され伸縮ブームの最先端
のブーム部材に設けられた電力受電端子と、伸縮ブーム
を全縮状態にしたときに電力受電端子と接続される電力
供給端子と、車体に設けられ電力供給端子に電気的に接
続された下部電源とを有して構成されているものがあ
る。
【0003】この高所作業車によれば、伸縮ブームを全
縮状態にすると電力供給端子と電力受電端子とが接続さ
れて上部電源と下部電源とが電気的に接続され、下部電
源の電力が上部電源に供給されて上部電源を充電するこ
とができる。また、伸縮ブームの最先端のブーム部材を
絶縁製材料で構成し、伸縮ブームが伸長作動すると電力
供給端子と電力受電端子とが非接触状態にすることで、
作業台の電気的絶縁を確保することができ、作業台に搭
乗した作業者の感電を未然に防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電力受
電端子は伸縮ブームの最先端のブーム部材、即ち、絶縁
製材料のブーム部材の先端外側に露出して突設されてお
り、また、電力供給端子は伸縮ブームの最も外側に配設
されたブーム部材の先端外側に露出して突設されている
ので、電力受電端子と電力供給端子は屋外環境の影響を
受け易く、例えば、水、塵、埃及び凍結等の影響を受け
て腐食して接触不良を起こす虞がある。
【0005】そこで、電力受電端子及び電力供給端子の
腐食を防止するため、これらの各々を覆うカバーを設け
ればよいと考えられるが、電力受電端子及び電力供給端
子にカバーを装着すると伸縮ブームからカバーが大きく
突出し、電柱間に掛け渡された電線間に伸縮ブームを割
り込ませるとカバーが電線に引っかかる虞がある、とい
う問題が発生する。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、電力受電端子及び電力供給端子の腐食によ
る接続不良を防止し、電線間へのブームの割り込み操作
を容易にすることができる作業車の上部電源充電装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の作業車の上部電源充電装置は、車体と、車体
に起伏動自在に設けられ複数のブーム部材(例えば、実
施形態における基端ブーム部材11a、中間ブーム部材
11b、先端ブーム部材11c)を入れ子式に組み合わ
されて伸縮動自在に構成されたブーム(例えば、実施形
態における伸縮ブーム11)と、最先端のブーム部材
(例えば、実施形態における先端ブーム部材11c)の
先端部に上下方向に揺動自在に設けられた作業台と、作
業台に設けられた上部電源(例えば、実施形態における
上部バッテリ53)と、車体に設けられた下部電源(例
えば、実施形態における下部バッテリ65)と、を有す
る作業車(例えば、実施形態における高所作業車1)の
上部電源充電装置であって、ブーム内にブームの延伸方
向と略同一方向に伸縮動自在に延設され複数のブーム部
材を移動させてブームを伸縮動させる伸縮シリンダと、
ブームの基端側のブーム部材内に設けられ下部電源に電
気的に接続された電力供給端子(例えば、実施形態にお
ける供給コネクタ61、給電部73)と、最先端のブー
ム部材内に設けられ上部電源に電気的に接続された電力
受電端子(例えば、実施形態における受電コネクタ6
3、受電部75)とを有して構成され、伸縮シリンダに
よりブームを全縮状態にした場合、電力供給端子と電力
受電端子が接触又は接近して下部電源の電力が上部電源
に供給されて上部電源を充電し、伸縮シリンダによりブ
ームを伸長状態にした場合、電力供給端子と電力受電端
子が離反して下部電源から上部電源への電力供給を遮断
する。
【0008】上記構成の上部電源充電装置によれば、伸
縮シリンダを作動させてブームを全縮状態にすると、電
力供給端子と電力受電端子が接触又は接近して下部電源
と上部電源が電気的に接続され、下部電源の電力が上部
電源に供給されて上部電源を充電する。また、全縮状態
の伸縮ブームにおいて、伸縮シリンダを作動させてブー
ムを伸長状態にすると、電力供給端子と電力受電端子が
離反して下部電源と上部電源が電気的に遮断されて上部
電源への電力供給が停止する。
【0009】伸縮ブームを全縮した状態、即ち、伸縮ブ
ームが使用されていない状態になると、上部電源が充電
され、伸縮ブームを伸長させた状態、即ち、伸縮ブーム
が使用されている状態になると上部電源の充電が停止さ
れる。このため、作業台で作業を行なうときには満充電
の状態の上部電源を使用することができる。また、電力
供給端子と電力受電端子はブーム内に設けられ屋外環境
に露出していないので、水・塵埃・凍結等の影響を受け
難く、電力供給端子等の腐食による上部電源と下部電源
間の電気的接続不良を防止することができる。更に、ブ
ームを電線間へ割込ませる場合、電力供給端子と電力受
電端子はブーム内に設けられているのでこれらが電線に
引っ掛かる虞はなく、ブームの電線間への割り込み操作
を容易にすることができる。
【0010】また、上記構成の上部電源充電装置におい
て、電力供給端子を伸縮シリンダにおけるブームの先端
側の端部に設け、最先端のブーム部材を絶縁材料製と
し、最先端のブーム部材内に作業台を常時水平状態に保
持させるレベリングシリンダ(例えば、実施形態におけ
る上部レベリングシリンダ47)を設け、レベリングシ
リンダにおけるブームの基端側に電力受電端子を設ける
ことが好ましい。
【0011】上記構成によれば、伸縮シリンダを作動さ
せてブームを全縮状態にすると、レベリングシリンダに
設けられた電力受電端子と伸縮シリンダに設けられた電
力供給端子とが接触又は接近して下部電源と上部電源が
電気的に接続され、下部電源の電力が上部電源に供給さ
れて上部電源を充電する。また、全縮状態の伸縮ブーム
において、伸縮シリンダを作動させてブームを伸長状態
にすると、電力供給端子と電力受電端子が離反して下部
電源と上部電源が電気的に遮断され、上部電源の充電が
停止する。
【0012】このように、電力供給端子を伸縮シリンダ
におけるブームの先端側の端部に設け、最先端のブーム
部材を絶縁材料製とし、最先端のブーム部材内に設けら
れたレベリングシリンダに電力受電端子を設けること
で、電力供給端子等の腐食による電気的接続不良を防止
することができる。更に、最先端のブーム部材を絶縁材
料製にすることで、ブームが伸長状態になった場合、作
業台の電気的絶縁を確実に確保することができ、作業台
に搭乗した作業者の感電を未然に防止することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図4を使用して説明する。本実施の形態は
車体上に旋回且つ起伏動自在な伸縮ブームを有した高所
作業車の態様を示す。最初に、本発明の上部電源充電装
置を説明する前に上部電源充電装置を搭載した高所作業
車1を説明する。高所作業車1は、図1に示すように、
車体3の前部に運転キャビン5を有し、この運転キャビ
ン5よりも後側の車体前後の左右両側部に車体3を持ち
上げ支持するアウトリガジャッキ7を有している。アウ
トリガジャッキ7には図示しないジャッキシリンダが内
蔵され、このジャッキシリンダを伸縮作動させるとアウ
トリガジャッキ7が接地又は車体3に格納されるように
構成されている。車体後部には上方へ突出し旋回動自在
な旋回台9が設けられ、旋回台9の下方の車体3内には
旋回台9を旋回動させる図示しない旋回モータが設けら
れている。
【0014】旋回台9の上部には外側から基端ブーム部
材11a、中間ブーム部材11b、先端ブーム部材11
cの3つのブーム部材を入れ子式に組み合わされて伸縮
動自在に構成された伸縮ブーム11の基部が上下方向に
揺動自在に枢結されている。先端ブーム部材11cは絶
縁材料製であり、基端ブーム部材11aと中間ブーム部
材11bは金属材料製である。基端ブーム部材11aの
下面の中間部と旋回台9の中間部には伸縮ブーム11を
起伏動させる起伏シリンダ13が枢結されている。
【0015】先端ブーム部材11cの先端には上下方向
に揺動自在に枢結された垂直ポスト15が設けられ、垂
直ポスト15の上部には上下方向に所定の間隙を有し水
平方向へ突出する一対の水平アーム17が首振り動自在
に設けられ、一対の水平アーム17の先端部に図示しな
い作業者が搭乗可能な作業台19が取り付けられてい
る。作業台19には伸縮ブーム11の作動を操作するブ
ーム操作装置21が設けられ、ブーム操作装置21の操
作レバー21aを作業者が手動操作することで、伸縮ブ
ーム11を旋回・伸縮・起伏動させて作業台19を所望
の位置に移動させることができるように構成されてい
る。
【0016】垂直ポスト15の先端には補助アーム23
が設けられている。この補助アーム23はウィンチ機構
25とアーム部材27とを有して構成され、ウィンチ機
構25は図示しないウィンチモータと、ウィンチモータ
の駆動により回転する図示しないドラムと、ドラムに捲
回されたロープ29と、を有して構成されている。アー
ム部材27の基部は垂直ポスト15の先端部に上下方向
に揺動自在に取り付けられており、アーム部材27の先
端部には回転自在なシーブ(図示せず)が取り付けられ
ている。ドラムに捲回されたロープ29の一端はアーム
部材27の先端側へ延出しシーブに掛け回されて下方へ
垂れ下がり、その先端にフック31が取り付けられてい
る。
【0017】作業台19にはウィンチ機構25の作動を
操作するウィンチ操作装置33が設けられ、このウィン
チ操作装置33aの操作レバー33aを作業者が手動操
作するとウィンチモータが作動してフック31に掛止さ
れた荷物(図示せず)を所望の上下位置に移動させるこ
とができるように構成されている。
【0018】ここで、図2は伸縮ブーム11を全縮状態
にした場合の断面図を示し、同図に示すように、伸縮ブ
ーム11の内部には伸縮ブーム11の伸長方向と略同一
方向に配置された伸縮シリンダ35が内蔵されている。
伸縮シリンダ35のロッド側先端部は基端ブーム部材1
1aの後端内側に枢結され、伸縮シリンダ35のボトム
35aのロッド側端部は中間ブーム部材11bの後端部
内側に枢結されている。このため、伸縮シリンダ35の
伸縮作動により基端ブーム部材11aに対して中間ブー
ム部材11bが伸縮動するように構成されている。
【0019】伸縮シリンダ35のボトム35aにおける
ロッド側端部の左右方向(図2紙面の垂直方向)の両側
部には一対の縮シーブ37が回転自在に設けられてい
る。縮シーブ37には縮ワイヤ39が掛止され、その一
端は先端ブーム部材11cの後端内側に接続され、他端
は基端ブーム部材11aの先端内側に接続されている。
伸縮シリンダ35のボトム側端部には伸縮ブーム11の
先端側へ突出する供給コネクタ軸41が突設され、その
中間部の左右両側部には一対の伸シーブ43が回転自在
に設けられている。伸シーブ43には伸ワイヤ45が掛
止され、その一端は基端ブーム部材11aの後端内側に
接続され、他端は先端ブーム部材11cの後端内側に接
続されている。
【0020】先端ブーム部材11cの先端内部には伸縮
ブーム11の伸長方向と略同一方向に配置された上部レ
ベリングシリンダ47が内蔵されている。上部レベリン
グシリンダ47のボトム側端部は先端ブーム部材11c
の先端内部に枢結され、図1に示す上部レベリングシリ
ンダ47のロッド側端部は垂直ポスト15の下部に枢結
されている。図2に示す上部レベリングシリンダ47の
ボトム側端部には伸縮シリンダ側へ突出する受電コネク
タ軸49が取り付けられている。
【0021】図1に示す基端ブーム部材11aの下面の
基部側と旋回台9の上部間には下部レベリングシリンダ
51が枢結されている。この下部レベリングシリンダ5
1は図示しない油圧管路を介して上部レベリングシリン
ダ47に連通し、上部レベリングシリンダ47と下部レ
ベリングシリンダ51はこれらいずれが伸長動すると他
方が縮小動するように油圧管路を介して接続され、伸縮
ブーム11の起伏角度に係わらず上部レベリングシリン
ダ47の伸縮作動により垂直ポスト15を常時垂直状態
に保持するように構成されている。
【0022】作業台19にはウィンチ機構25のウィン
チモータ(油圧モータ)の作動制御を行うウインチ操作
装置33に電力を供給する上部バッテリ53が載置さ
れ、ウィンチ操作装置33は上部バッテリ53に電気的
に接続されている。
【0023】本発明の上部電源充電装置60は、図2に
示すように、供給コネクタ軸41の先端部に取り付けら
れ電力供給用の供給コネクタ61と、受電コネクタ軸4
9の伸縮シリンダ35側の端に取り付けられ供給コネク
タ61に対向配置された受電コネクタ63と、車体3に
設けられた下部バッテ65と、上部バッテリ53とを有
して構成されている。供給コネクタ61には伸縮ブーム
11内に延設された下部供給ライン67の一端が接続さ
れている。下部供給ライン67は基端ブーム部材11a
の後端内側に設けられたコードリール69を経由して下
部バッテリ65に接続されている。
【0024】コードリール69は下部供給ライン67を
巻き取り及び繰り出す機能を有し、伸縮シリンダ11内
で下部供給ライン67が絡んだり大きな張力がかからな
いように、伸縮ブーム11の伸長量に応じて下部供給ラ
イン67を自動的に巻き取り及び繰り出す。受電コネク
タ63には上部供給ライン71の一端が電気的に接続さ
れ、他端は作業台19内に設けられてた上部バッテリ5
3に電気的に接続されている。
【0025】次に、本発明の上部電源充電装置60の作
用を説明する。最初に、伸縮ブーム11を車体3に格納
させたときの上部電源充電装置60の作用を説明する。
図1に示す作業台19に搭乗した図示しない作業者がブ
ーム操作装置21の操作レバー21aを手動操作して伸
縮シリンダ35を縮小動させる。伸縮シリンダ35が縮
小動すると、図2に示す伸縮シリンダ35のボトム35
aがロッド先端部側へ移動して中間ブーム部材11bが
基端ブーム部材11aの基端部側へ移動する。これと同
時に、縮シーブ37が基端ブーム部材11aの基端部側
へ移動し、先端ブーム部材11cに接続された縮ワイヤ
39に先端ブーム部材11cを伸縮ブーム11の基端側
へ移動させる方向の張力が作用し、先端ブーム部材11
cを伸縮ブーム11の基端側へ移動させる。その結果、
伸縮ブーム11は縮小動して全縮状態になる。また、受
電コネクタ63と供給コネクタ61は伸縮ブーム11の
縮小動にともなって両者間の間隙を漸次小さくしながら
基端側へ移動し、伸縮ブーム11が全縮状態になったと
きに受電コネクタ63と供給コネクタ61が接触(もし
くは接続)する。
【0026】供給コネクタ61と受電コネクタ63が接
続されると、下部バッテリ65と上部バッテリ53間が
下部供給ライン67及び上部供給ライン71を介して電
気的に接続され、上部バッテリ53に下部バッテリ65
の電力が供給される。そして、上部バッテリ53の電圧
が下部バッテリ65のそれと略同一電圧になったところ
で上部バッテリ53の充電が停止する。このため、伸縮
ブーム11が格納された状態(全縮状態)で上部バッテ
リ53が充電されるので、伸縮ブーム11を伸長動させ
てウィンチ機構25の作動制御を行うときには満充電の
状態にある上部バッテリ53を使用することができる。
【0027】ここで、高所作業車1が載置された場所の
周辺環境が変化した場合、例えば、雨が降ったり、塵・
埃等が舞ったり、気温が下がったりした場合でも、供給
コネクタ61と受電コネクタ63(以下、「供給コネク
タ等61,63」と記す。)は伸縮ブーム11の内部に
内蔵されているので、供給コネクタ等61,63に水滴
等が付着する虞は小さい。このため、供給コネクタ等6
1,63の腐食を防止することができ、供給コネクタ等
61,63の腐食による接触不良の発生を防止すること
ができる。
【0028】次に、作業を行なうため格納状態(全縮状
態)にある伸縮ブーム11を伸長動させたときの上部電
源充電装置60の作用を説明する。最初に、図1に示す
伸縮ブーム11とアウトリガジャッキ7を車体3に格納
した状態で車両を作業現場の近くに移動させた後、図示
しない作業者がアウトリガジャッキ7の張り出し操作を
行なってその先端部を接地させ車体3を持ち上げ支持さ
せる。そして、作業者は作業台19内に搭乗してブーム
操作装置21を手動操作して伸縮ブーム11を作動さ
せ、作業台19を作業現場に移動させる。
【0029】ここで、ブーム操作装置21の伸長操作に
より図3に示す伸縮シリンダ35が距離x0だけ伸長動
すると、基端ブーム部材11aに対して中間ブーム部材
11bが距離x0だけ伸長動するとともに、伸シーブ4
3も距離x0だけ伸縮ブーム11の先端部側へ移動す
る。また、伸シーブ43に掛け回された伸ワイヤ45は
2x0の分だけ伸シーブ43から送り出される。このた
め、先端ブーム部材11cは基端ブーム部材11aに対
して伸縮ブーム11の伸長方向へ距離2x0の分だけ移
動する。その結果、受電コネクタ63は供給コネクタ6
1から離反して供給コネクタ61から距離x0を有した
位置で停止する。
【0030】即ち、伸縮シリンダ35を伸長動させる
と、受電コネクタ63と供給コネクタ61の接続が開放
されて上部バッテリ53への電力供給を遮断する。ここ
で、先端ブーム部材11cは絶縁製材料で形成され、且
つ下部供給ライン67と上部供給ライン71が遮断され
ることで、作業台19と車体3間の電気的絶縁を確実に
確保することができ、作業台19に搭乗した作業者が感
電する虞を未然に防止することができる。また、受電コ
ネクタ63と供給コネクタ61は伸縮ブーム11の内部
に内蔵されているので、伸縮ブーム11を電線間に割込
ませる場合でも伸縮ブーム11が電線に引っ掛る虞を少
なくすることができ、伸縮ブーム11の電線間への割込
み操作を容易にすることができる。
【0031】尚、前述した実施の形態では、供給コネク
タ61と受電コネクタ63を接触させると上部バッテリ
53と下部バッテリ65間が電気的に接続される方式の
上部電源充電装置60を説明したが、この方式に限るも
のではなく、図4に示す給電部73と受電部75が非接
触状態で上部バッテリ53と下部バッテリ65に対応す
る充電器77間を電気的に接続させる高周波カプラ79
を上部電源充電装置60の一部として使用することがで
きる。この上部電源充電装置60は、上部バッテリ5
3、充電器77、高周波カプラ79の他に、整流器81
を有して構成される。ここで、高周波カプラ79の給電
部73は図示しない一次コイルを有し、図2に示す供給
コネクタ軸41の先端に設けられ、下部供給ライン67
を介して車体3に設けられた図4に示す充電器77に電
気的に接続される。充電器77は交流の高周波電力を出
力する。高周波カプラ79の受電部75は二次コイルを
有し、図2に示す受電コネクタ軸49の先端に設けら
れ、図4に示す上部供給ライン71上に設けられた整流
器81を介して上部バッテリ53に電気的に接続され
る。整流器81は交流電流を直流電流に変換する機能を
有する。伸縮ブーム11を全縮状態にすると、給電部7
3と受電部75とが非接触状態で所定の離間寸法を有し
た位置に対向配置されて一対のトランスを構成する。
【0032】上記構成の上部電源充電装置60におい
て、上部バッテリ53を充電するには、図3に示すよう
に伸縮シリンダ35を縮小動させて伸縮ブーム11を全
縮状態にする。すると、図4に示す給電部73と受電部
75が所定の間隙を有して対向配置される。そして、充
電器77が作動すると、充電器77から供給される交流
電流が一次コイルに流れ、一次コイルから磁界が発生し
二次コイルに電磁誘導による起電力を発生させて二次コ
イルに交流電流が生じる。そして、この交流電流が整流
器81により直流電流に変換され、上部供給ライン71
を介して直流電流が上部バッテリ53に流入して上部バ
ッテリ53を充電する。
【0033】また、図2に示す全縮状態の伸縮ブーム1
1において、伸縮シリンダ35を伸長動させて伸縮ブー
ム11を伸長させると、図4に示す受電部75と給電部
73が離反し、二次コイルに発生していた起電力が誘起
されなくなり、二次コイルに流れていた交流電流が停止
し、上部バッテリ53への充電が停止する。このよう
に、一次コイルと二次コイルを有する高周波カプラ79
を使用することで、上部バッテリ53を充電させ、及び
上部器ライン71と下部供給ライン67間の電気的接続
を遮断して作業台19と伸縮ブーム11間の電気的絶縁
を確保することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明による作業車の上部電源充電装置
によれば、ブーム内にブームの延伸方向と略同一方向に
伸縮動自在に延設され複数のブーム部材を移動させてブ
ームを伸縮動させる伸縮シリンダと、ブームの基端側の
ブーム部材内に設けられ下部電源に電気的に接続された
電力供給端子と、最先端のブーム部材内に設けられ上部
電源に電気的に接続された電力受電端子とを設けること
で、伸縮ブームを全縮した状態にすると上部電源を充電
することができ、伸縮ブームを伸長させた状態にすると
上部電源の充電を停止させることができる。このため、
作業台で作業を行なうときには満充電の状態の上部電源
を使用することができる。また、電力供給端子と電力受
電端子はブーム内に設けられ屋外環境に露出していない
ので、水・塵埃・凍結等の影響を受け難く、電力供給端
子等の腐食による上部電源と下部電源間の電気的接続不
良を防止することができる。更に、ブームを電線間へ割
込ませる場合、電力供給端子と電力受電端子はブーム内
に設けられているので、これらが電線に引っ掛かる虞は
なく、ブームの電線間への割り込み操作を容易にするこ
とができる。
【0035】また、電力供給端子を伸縮シリンダにおけ
るブームの先端側の端部に設け、最先端のブーム部材を
絶縁材料製とし、最先端のブーム部材内に作業台を常時
水平状態に保持させるレベリングシリンダを設け、レベ
リングシリンダにおけるブームの基端側に電力受電端子
を設ける場合には、電力受電端子等の腐食による上部電
源と下部電源間の電気的接続不良を防止することがで
き、最先端のブーム部材を絶縁材料製にすることで、ブ
ームが伸長状態になった場合、作業台の電気的絶縁を確
実に確保することができ、作業台に搭乗した作業者の感
電を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における上部電源充電装
置を搭載した高所作業車の正面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における上部電源充電装
置の一部を内蔵した伸縮ブームの断面図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における上部電源充電装
置の作用を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施の形態における上部電源充電装
置の概略構成図を示す。
【符号の説明】
1 高所作業車(作業車) 3 車体 11 伸縮ブーム(ブーム) 11a 基端ブーム部材(ブーム部材) 11b 中間ブーム部材(ブーム部材) 11c 先端ブーム部材(ブーム部材、最先端のブーム
部材) 19 作業台 35 伸縮シリンダ 47 上部レベリングシリンダ(レベリングシリンダ) 53 上部バッテリ(上部電源) 60 上部電源充電装置 61 供給コネクタ(電力供給端子) 63 受電コネクタ(電力受電端子) 65 下部バッテリ(下部電源) 73 給電部(電力供給端子) 75 受電部(電力受電端子) 77 充電器(下部電源)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と、前記車体に起伏動自在に設けら
    れ複数のブーム部材を入れ子式に組み合わされて伸縮動
    自在に構成されたブームと、前記最先端のブーム部材の
    先端部に上下方向に揺動自在に設けられた作業台と、前
    記作業台に設けられた上部電源と、前記車体に設けられ
    た下部電源と、を有する作業車の上部電源充電装置であ
    って、 前記ブーム内に前記ブームの延伸方向と略同一方向に伸
    縮動自在に延設され前記複数のブーム部材を移動させて
    前記ブームを伸縮動させる伸縮シリンダと、 前記ブームの基端側の前記ブーム部材内に設けられ前記
    下部電源に電気的に接続された電力供給端子と、 前記最先端のブーム部材内に設けられ前記上部電源に電
    気的に接続された電力受電端子とを有して構成され、 前記伸縮シリンダにより前記ブームを全縮状態にした場
    合、前記電力供給端子と前記電力受電端子が接触又は接
    近して前記下部電源の電力が前記上部電源に供給されて
    前記上部電源を充電し、前記伸縮シリンダにより前記ブ
    ームを伸長状態にした場合、前記電力供給端子と前記電
    力受電端子が離反して前記下部電源から前記上部電源へ
    の電力供給を遮断することを特徴とする作業車の上部電
    源充電装置。
  2. 【請求項2】 前記電力供給端子は前記伸縮シリンダに
    おける、前記ブームの先端側の端部に設けられ、前記最
    先端のブーム部材が絶縁材料製であり、前記最先端のブ
    ーム部材内に前記作業台を常時水平状態に保持させるレ
    ベリングシリンダを有し、前記レベリングシリンダにお
    ける前記ブームの基端側に前記電力受電端子を設けるこ
    とを特徴とする請求項1記載の作業車の上部電源充電装
    置。
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