JP2577948Y2 - ブーム伸縮装置 - Google Patents

ブーム伸縮装置

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JP2577948Y2
JP2577948Y2 JP1993019812U JP1981293U JP2577948Y2 JP 2577948 Y2 JP2577948 Y2 JP 2577948Y2 JP 1993019812 U JP1993019812 U JP 1993019812U JP 1981293 U JP1981293 U JP 1981293U JP 2577948 Y2 JP2577948 Y2 JP 2577948Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高所作業車の車体に配
設されたブームの先端に備えられているサブブーム装置
に関し、さらにはこのサブブーム装置に備えられている
サブブームの伸縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車には起伏、伸縮等が自在なブ
ームが取り付けられており、このブームの先端には作業
台が取り付けられている。作業台には作業者が搭乗する
ことができ、ブームの作動を通じて任意の高所に移動し
て、電柱上における電設工事等を行うことができる。ま
た、このような高所作業車のブームの先端には、小型の
サブブーム装置が備えられており、このサブブーム装置
は、サブブームの先端部材が着脱自在に構成され、重量
物の上げ降ろしを行う場合には、先端部材としてロープ
を掛け回すことのできるシーブが備えられているシーブ
部材を取り付けることによりクレーン装置として使用す
ることができる。
【0003】またサブブーム装置は、前記のようなクレ
ーン装置として使用する場合の他、サブブームの先端部
材を引き通し用電線保持装置を備えた仮支持工法用先端
部材とすることにより、電線の仮支持装置として使用す
ることができる。ここで、図5を参照しながら電線の仮
支持装置として使用する場合について説明する。高所作
業車30の車体31には旋回台32が配設され、起伏、
伸縮等が自在なブーム33が取り付けられている。この
ブーム33の先端には垂直ポスト34が取り付けられて
おり、垂直ポスト34には支持アーム35を介して作業
台36が取り付けられている。
【0004】ここで、電柱に備えられている碍子を交換
する作業を行う場合等には、碍子に取り付けられている
複数の電線Lを作業の妨げとならない所に移動させる必
要がある。そこで、サブブーム装置40を仮支持装置と
して使用し、電線Lの仮支持を行う。サブブーム装置4
0は、垂直ポスト34の上部に起伏自在に取り付けられ
たウインチブラケット42を備え、ウインチブラケット
42の上下方向中間部には、サブブーム43の基端部が
挿入保持されている。また、ウインチブラケット42の
上部にはウンイチ45が取り付けられており、ウインチ
45から繰り出されたワイヤ47がサブブーム43の上
面に沿ってその後端まで延ばされ、サブブーム43の後
端に取り付けられた取付金具43aに着脱自在に取り付
けられている。
【0005】サブブーム43の先端には、引き通し用電
線保持装置49aを備えた仮支持工法用先端部材49が
取り付けられている。そして、この引き通し用電線保持
装置49aに電線Lを通し、ウインチ45を駆動させワ
イヤ47を巻き取ることにより、サブブーム43がウイ
ンチブラケット42に対して伸長する。これにより、仮
支持工法用先端部材49が上方に移動するため電線Lを
作業の妨げとならない位置まで移動することができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このようなサブブーム
装置40を用いた仮支持工法装置においては、複数の配
線が水平に配設されている場合は、サブブーム43を垂
直に立て、仮支持工法用先端部材49を水平にする。そ
して、サブブーム43を伸長させることにより各配線を
上方に移動させる。また、作業終了後に電線Lを再び元
の位置に戻す場合はワイヤ47を繰り出す方向にウイン
チ45を駆動させる。これにより、電線Lの自重および
張力等がサブブーム43の軸方向作用し、サブブーム4
3が縮小するため、電線Lを元の位置に戻すことができ
る。
【0007】しかしながら、図5に示すように、各配線
が垂直に配設されている場合には、作業内容によって、
各配線を上方に移動させる場合と側方に移動させる場合
がある。ここで、各配線を側方に移動させた場合に、引
き通し用電線保持装置45aによって電線Lを支持した
場所やサブブーム43の起伏角度によっては、電線Lの
張力等がサブブーム43の軸方向に作用しない場合があ
る。例えば、電線Lの張力が水平方向Hに作用している
場合は、ワイヤ47を繰り出しただけではサブブーム4
3は縮小せず、電線Lが元の位置に戻らないという問題
を生じる場合があった。
【0008】本考案は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、サブブームを備えたサブブーム装置にお
いて、伸長させたサブブームを確実に縮小することので
きるブーム伸縮装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案のブーム伸縮装置は、ウインチを保持する
ウインチ保持部材により軸方向に移動自在に支持された
ブームの一端に取り付けられたブーム伸縮用ロープが、
ウインチドラムに掛け回されてブームの他端に張着さ
れ、ブームをウインチ保持部材に対して軸方向に移動可
能な構成としている。
【0010】
【作用】このようなブーム伸縮装置によれば、ブームの
伸縮作動はウインチドラムの回転によりブーム伸縮用ロ
ープを介してブームをウインチ保持部材に対して軸方向
に移動可能となるため、ブームに作用する外力によりブ
ームの伸縮作動が妨げられることがない。
【0011】
【実施例】以下、本考案の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。図1から図3は、本考案に係
るブーム伸縮装置を備えた高所作業車10を示してい
る。この高所作業車10の車体11の前部には、車体1
1に対して水平旋回が自在なブーム旋回台12が取り付
けられている。そして、この旋回台12の上部には、ブ
ーム13が取り付けられている。このブーム13は、旋
回台12に起伏自在に枢着された基端ブーム13aと、
この基端ブーム13aに挿入された中間ブーム13b
と、この中間ブーム13bに挿入された先端ブーム13
cとからテレスコピックに(入れ子式に)伸縮自在に構
成されている。
【0012】先端ブーム13cの先端には、垂直ポスト
14がブーム13の起伏状態にかかわらず垂直に維持さ
れるよう取り付けられており、この垂直ポスト14に
は、水平方向遠方に延びる支持アーム15が水平旋回自
在に取り付けられている。さらに、この支持アーム15
の先端には、作業台16が水平首振自在に取り付けられ
ている。この作業台16には、作業者(図示せず)が搭
乗し、旋回台12の旋回作動やブーム13の起伏、伸縮
作動を通じて任意の高所に移動し、電柱上における電設
工事等を行うことができる。
【0013】また、垂直ポスト14の上部には、クレー
ン装置および仮支持装置としての機能を有するサブブー
ム装置20が取り付けられている。このサブブーム装置
20は、垂直ポスト14の上端に水平旋回が自在に取り
付けられたクレーン旋回台21と、このクレーン旋回台
21の上部に、起伏揺動自在に取り付けられたウインチ
ブラケット22とを備えている。ウインチブラケット2
2の上下方向中間部には、サブブーム23の基端部が挿
入保持されており、そのサブブーム23の先端は、作業
台16の近傍まで延びている。また、ウインチブラケッ
ト22の上部には、ウンイチ25が取り付けられてい
る。
【0014】ウインチ25は、図4に示すように、吊り
上げ用ウインチドラム26a、サブブーム伸縮用ウイン
チドラム26cおよびこれらのウインチドラムを仕切る
ドラム仕切り板26bとから構成されるウインチドラム
26を備えている。吊り上げ用ウインチドラム26aに
は、吊り上げ用ワイヤ27が巻き付けられ、サブブーム
伸縮用ウインチドラム26cには、サブブーム伸縮用ワ
イヤ28がキャプスタンドラム方式によって掛け回され
ている。
【0015】サブブーム23の先端は、ブーム先端部材
の着脱が自在に構成され、このブーム先端部材は、地上
からの重量物の吊り上げを行うためのシーブ部材と電線
の仮支持工法を行う仮支持工法用先端部材とが用意され
ている。ここでまず、ブーム先端部材として、シーブ部
材24を取り付けてサブブーム装置をクレーン装置とし
て使用し、重量物の吊り上げを行う場合について、図3
を参照しながら説明する。
【0016】ウインチ25から繰り出された吊り上げ用
ワイヤ27は、サブブーム23の上面に沿ってその先端
まで延ばされ、さらにクレーンアーム23の先端に取り
付けられたシーブ24sを介して吊下げられている。そ
して、ウインチブラケット22をクレーン旋回台21に
対して任意の起立状態に保持することにより、サブブー
ム23を起立させ、吊り上げ用ワイヤ27の先端に重量
物(図示せず)を引っ掛けてウインチ25を作動させる
ことにより、その重量物を作業台16と地上との間で上
げ降ろしすることができる。なお、この場合サブブーム
伸縮用ワイヤ28は、取り外しておくか、あるいは少な
くとも一端をサブブーム23から外しておく必要があ
る。
【0017】つぎに、シーブ部材24を取り外し、仮支
持工法用先端部材を取り付けて、サブブーム装置を仮支
持装置として使用し、各配線が垂直に配設されている電
線(以下垂直配線と称する)の仮支持工法を行う場合に
ついて、図1、図2および図4を参照して説明する。仮
支持工法用先端部材29には、仮支持を行う電線の数に
応じた引き通し用電線保持装置29aが備えられてお
り、この引き通し用電線保持装置29aは、複数のロー
ラ29bを井桁状に配置保持したものであり、この井桁
の中心に電線Lを通すことができるようになっている。
また、サブブーム伸縮用ウインチドラム26cにキャプ
スタンドラム方式によって掛け回されたサブブーム伸縮
用ワイヤ28の両端は、それぞれサブブーム23の軸方
向の両端23a、23bに取付金具によって着脱自在に
取り付けられている。
【0018】このように構成された装置を使用して、各
電線を側方に移動させて電線の仮支持工法を行う場合に
は、まず引き通し用電線保持装置29aに配置されてい
るローラ29bの井桁の中心に各々の電線を通し、ウイ
ンチ25を矢印方向に回転(右回転)させる。これによ
り、サブブーム伸縮用ウインチドラム26cに掛け回さ
れたサブブーム伸縮用ワイヤ28のサブブーム下端23
b側は、ウインチドラムに巻き上げられる形となり、サ
ブブーム23が伸長する。したがって、仮支持工法用先
端部材29は各電線の自重および張力に抗して、一点鎖
線で示す位置から、実線で示す位置まで側方に移動する
ため、作業者が作業を行う際に作業の妨げとならない位
置まで各電線のいわゆる引き通し支持を行うことができ
る。
【0019】そして、作業が終了した後は、ウインチ2
5を前記の矢印方向と反対の方向に回転(左回転)させ
る。これにより、サブブーム伸縮用ウインチドラム26
cに掛け回されたサブブーム伸縮用ワイヤ28のサブブ
ーム上端23a側が、ウインチドラムに巻き上げられる
形となるためサブブーム23が縮小する。したがって仮
支持工法用先端部材29が一点鎖線で示す位置まで移動
することにより、各電線を元の位置まで戻すことができ
る。
【0020】なお、このような作業を行う場合には、作
業の妨げとならないように、吊り上げ用ウインチドラム
26aに巻き付けられている吊り上げ用ワイヤ27の先
端はドラム仕切り板26bなどに引っかけておくほうが
望ましい。
【0021】このようなサブブーム装置によれば、サブ
ブームの先端部材としてシーブ部材を取り付けた場合に
は、重量物の上げ降ろしを行うことができ、仮支持工法
用先端部材を取り付けた場合には、電線の仮支持を行う
ことができる。そして、電線の仮支持を行った作業の終
了後に電線を元に戻す場合、垂直配線の場合に各配線を
側方に移動させた場合など、電線の張力等の外力がサブ
ブームの軸方向以外の方向に作用している場合であって
も、サブブームを縮小させる方向にウインチの駆動力が
作用するため、サブブームをスムーズに縮小させること
ができる。
【0022】
【考案の効果】以上のように、本考案のブーム伸縮装置
は、ウインチを保持するウインチブラケットにより軸方
向に移動自在に支持されたサブブームの一端に取り付け
られたサブブーム伸縮用ロープが、ウインチドラムに掛
け回されてサブブームの他端に張着され、サブブームを
ウインチブラケットに対して軸方向に移動可能な構成と
している。これによりサブブームに対して軸方向以外の
方向に外力が加わってもスムーズなサブブームの伸縮を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るブーム伸縮装置の側面図である。
【図2】上記ブーム伸縮装置を備えた高所作業車の側面
図である。
【図3】上記ブーム伸縮装置を備えた高所作業車の側面
図である。
【図4】上記ブーム伸縮装置のウインチドラムの図1か
ら図3におけるA方向からの矢視図である。
【図5】従来のブーム伸縮装置を備えた高所作業車の側
面図である。
【符号の説明】
10 高所作業車 13 ブーム 20 サブブーム装置 22 ウインチブラケット 23 サブブーム 24 シーブ部材 25 ウインチ 26a 吊り上げ用ウインチドラム 26c サブブーム伸縮用ウインチドラム 27 吊り上げ用ワイヤ 28 サブブーム伸縮用ワイヤ 29 仮支持工法用先端部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66F 9/00 - 11/04 B66C 23/70

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正回転および逆回転作動が自在なウイン
    チと、 このウインチを保持するウインチ保持部材と、 このウインチ保持部材により軸方向に移動自在に支持さ
    れたブームと、 このブームの一端に取り付けられ、前記ウインチドラム
    に掛け回されて前記ブームの他端に張着されたブーム伸
    縮用ロープとを有し、 前記ウインチドラムの回転により前記ブーム伸縮用ロー
    プを介して前記ブームを前記ウインチ保持部材に対して
    軸方向に移動可能な構成としたことを特徴とするブーム
    伸縮装置。
JP1993019812U 1993-03-25 1993-03-25 ブーム伸縮装置 Expired - Fee Related JP2577948Y2 (ja)

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