JPH1111891A - ブームの伸縮構造 - Google Patents

ブームの伸縮構造

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JPH1111891A
JPH1111891A JP17061897A JP17061897A JPH1111891A JP H1111891 A JPH1111891 A JP H1111891A JP 17061897 A JP17061897 A JP 17061897A JP 17061897 A JP17061897 A JP 17061897A JP H1111891 A JPH1111891 A JP H1111891A
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JP
Japan
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sheave
contraction
expansion
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Application number
JP17061897A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Hayakawa
達也 早川
Tsutomu Kobayashi
努 小林
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Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一本の伸縮シリンダを用いて、先端の絶縁ブ
ームから順次伸長作動させることのできるブームの伸縮
構造を提供する。 【解決手段】 第1ブーム11の基端部に伸長用ワイヤ
31の一端を結合し、これを第4シーブ21bに掛け回
して延ばし、その他端を第3ブーム13の基端部に結合
する。また、第1ブーム11の先端部に縮小用ワイヤ3
2の一端を結合し、これを第1、第2、第3シーブ12
a,12b,21aに掛け回して延ばし、その他端を第
3ブームの基端部に結合する。そして、第1係止装置4
1により第2ブーム12を格納位置に固定した状態で第
2係止装置42を解放し、第3ブームを第2ブームに対
して全伸長するまで伸縮作動させ、この後、第2係止装
置42により第3ブーム13を第2ブーム12に対して
全伸長した位置に固定した状態で第1係止装置41を解
放し、第2ブーム12を伸長作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮自在に構成さ
れ、高所作業車等に取り付けられるブームの伸縮構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車の車体上には、ブームが旋回
・起伏自在に取り付けられている。この種のブームは、
概して伸縮自在に構成されており、例えば、第1(基
端)〜第3(先端)ブームを入れ子式に伸縮自在に構成
してなる。第3ブームの先端には、作業者搭乗用の作業
台が取り付けられ、ブームを適宜旋回、起伏、伸縮作動
させて作業台を所望高所に移動し、作業台に搭乗した作
業者により高所作業を行わせることができるようになっ
ている。ところで、この種の高所作業車は、電線等の配
電設備の工事等の高所作業に用いられることが多いた
め、第3ブームをFRP等の絶縁性部材から構成するこ
とにより、作業台(電線)側と車体(大地)側の電気的
な絶縁を図り、安全に電線等の配電設備の工事等を行え
るようにしている。
【0003】このような構成では、第3ブーム(絶縁ブ
ーム)が伸長して外側の絶縁部の長さが長くなるにつれ
て絶縁性が高まり安全性が向上する。ところが、従来で
は一般的にブームの伸縮作動は、第2ブームの第1ブー
ムに対する伸縮および第3ブームの第2ブームに対する
伸縮を同時、且つ同じ割合で行わせるようになってお
り、第3ブームを伸長させて高い絶縁性を得るために
は、ブーム全体を大きく伸長させなければならない。こ
のようなことから、第2ブームの第1ブームに対する伸
縮と、第3ブームの第2ブームに対する伸縮を、別々の
伸縮シリンダによって行わせるように構成し、それぞれ
の伸縮シリンダを伸縮制御することにより、第3ブーム
から伸長し、第3ブームが全伸長した後に第2ブームが
伸長するように構成したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、伸縮シリンダが複数取り付けられるた
め、ブームが太くなったり、重量が増加するという問題
がある。また、この場合、第3ブームの第2ブームに対
する伸縮を行うためこれらに結合した伸縮シリンダが、
第3ブーム内に固定されることになる。このため、作業
台側と車体側の間における絶縁部の距離が短くなり、絶
縁効率が低下するという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、一本の伸縮シリンダを用いて、先端の絶
縁ブームから順次伸長作動させることのできるブームの
伸縮構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のブームの伸縮構造は、第1ブームと、こ
の第1ブーム内に格納位置からブーム先端方向に伸長自
在に取り付けられた第2ブームと、この第2ブーム内に
格納位置からブーム先端方向に伸長自在に取り付けられ
た第3ブームとからなるブームの伸縮構造であり、ブー
ム内には、シリンダロッドの伸側端部が第1ブーム基端
部に枢結され、ブーム先端側に延びて伸縮シリンダが配
設され、これは、ブームが格納状態にあるときには第3
ブーム内に位置する。第2ブームにおいて、その基端部
には第1シーブが取り付けられ、先端部には第2シーブ
が取り付けられる。伸縮シリンダにおいてシリンダチュ
ーブのブーム基端側の端部には第3シーブが取り付けら
れ、シリンダチューブのブーム先端側の端部には第4シ
ーブが取り付けられる。
【0007】第1ブームの基端部には、伸長用ワイヤの
一端が結合され、この伸長用ワイヤは、第4シーブに掛
け回されて延び、他端が第3ブームの基端部に結合され
る。この第1ブームの先端部には、縮小用ワイヤの一端
が結合され、この縮小用ワイヤは、第1シーブ、第2シ
ーブ、第3シーブにこの順に掛け回されて延び、他端が
第3ブームの基端部に結合される。そして、第2ブーム
の第1ブームに対する伸縮を規制可能な第1伸縮規制手
段と、第3ブームの第2ブームに対する伸縮を規制可能
な第2伸縮規制手段とを備えて構成される。
【0008】そして、第1伸縮規制手段により第2ブー
ムを格納位置に固定した状態で第2伸縮規制手段を解放
し、第3ブームを格納位置から第2ブームに対して全伸
長するまで伸縮作動可能であり、第2伸縮規制手段によ
り第3ブームを第2ブームに対して全伸長した位置に固
定した状態で第1伸縮規制手段を解放し、第2ブームを
格納位置から第1ブームに対して全伸長するまで伸縮作
動可能に構成される。
【0009】このような構成によれば、第1および第2
ブームをそれぞれ格納位置に位置させた状態から、伸縮
シリンダを伸長作動させると、シリンダチューブがブー
ム先端側へ移動し、第2ブームを格納位置に位置させた
まま、第3ブームのみが伸長用ワイヤによってブーム先
端側へ引っ張られて伸長作動し、まず第3ブームが全伸
長状態となる。さらに、伸縮シリンダを伸長作動させる
と、第3ブームを全伸長させた状態のまま、第3ブーム
に一体となった第2ブームが第3ブームとともに伸長作
動する。
【0010】このような状態から、伸縮シリンダを縮小
作動させると、シリンダチューブがブーム基端側へ移動
し、第3ブームが縮小用ワイヤによってブーム基端側へ
引っ張られ、第3ブームに一体となった第2ブームが第
3ブームとともに縮小作動し、まず第2ブームが格納状
態となる。さらに、伸縮シリンダを縮小作動させると、
第2ブームを格納位置に位置させたまま、第3ブームの
みが縮小用ワイヤによってブーム基端側へ引っ張られて
縮小作動する。
【0011】なお、第3ブームを、絶縁性部材により構
成すれば、各ブームを同時且つ均等に伸長させる場合と
比較して、同一ブーム全長における外側の絶縁部の長さ
が長くなる。
【0012】さらに、ブームの非伸縮作動時には、第1
伸縮規制手段および第2伸縮規制手段の両方により第2
ブームおよび第3ブームの伸縮の規制を行うようにして
もよく、このように構成することにより、ブーム伸長作
動させるとき以外には、第1および第2伸縮規制手段に
負荷が作用して、両ワイヤには大きな負荷が作用しな
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図を参照して説明する。図5には、本発明の伸
縮構造を有するブーム10を備えた高所作業車の構成を
示している。図に示すように、この高所作業車の車体1
上には、旋回台2が旋回自在に取り付けられている。こ
の旋回台2の上部には、ブーム10が起伏自在に取り付
けられており、起伏シリンダ4により起伏作動するよう
に構成されている。ブーム10は、第1ブーム11、第
2ブーム12、第3ブーム13からなり、これら3段の
ブームは入れ子式に伸縮自在に構成されている。第3ブ
ーム13の先端には、垂直ポスト6が揺動自在に取り付
けられており、この垂直ポスト6には、作業者搭乗用の
作業台7が首振り(旋回)自在に取り付けられている。
垂直ポスト6は、レベリングシリンダ8により常時垂直
に保持されており、これにより作業台7が常時水平に保
持されるようになっている。
【0014】このような高所作業車によれば、ブーム1
0を適宜旋回、起伏、伸縮作動させて作業台7を所望高
所に移動して、作業台7に搭乗した作業者により、電線
等の配電設備の工事等、高所作業を行わせることができ
る。ここで、ブーム10は、本発明の伸縮構造を有して
おり、第3ブーム13から先に伸長作動し、第3ブーム
13が全伸長した後に第2ブーム12が伸長作動するよ
うに構成されている。
【0015】以下、このブーム10の伸縮構造について
図1〜図4を加えて説明する。なお、図1〜図4におい
ては、説明の都合上、各ブームの太さの比を実際よりも
大きく示している。第1および第2ブーム11,12
は、ともに金属製の中空の角柱状部材から構成されてい
る。第3ブーム13は、作業台7(電線)側と車体1
(大地)側の電気的な絶縁を図るために、FRP等の絶
縁性部材からなる中空の角柱状部材から構成されてい
る。なお、これら第1〜第3ブーム11〜13の全長は
同程度となっている。
【0016】作業を行わない状態においては、図1およ
び図4に示すように、第2ブーム12は、第1ブーム1
1に対して完全に縮小して格納位置に位置しており、第
3ブーム13は、第2ブーム12に対して完全に縮小し
て格納位置に位置している。
【0017】第3ブーム13内には、伸縮シリンダ20
が配設されている。この伸縮シリンダ20は、シリンダ
チューブ21と、このシリンダチューブ21に対して片
側方向に伸縮自在なシリンダロッド22とからなり、完
全に縮小した状態におけるその全長は、各ブーム11〜
13と同程度となっている。この伸縮シリンダ20は、
シリンダロッド22の先端(伸側端部)を、枢結ピン1
4を介して第1ブーム11の基端部に取り付け、シリン
ダチューブ21の基端部(図1における右側の端部)を
ブーム先端方向へ延びるようにして配設されている。シ
リンダチューブ21の基端部にはガイドローラ21cが
取り付けられており、伸縮シリンダ20の伸縮時には、
これが第3ブーム13内面に沿って転がり、ガイドをな
すようになっている。なお、第3ブーム13の先端部内
には、レベリングシリンダ8が揺動自在に取り付けられ
ている。
【0018】第2ブーム12におけるその基端部には、
第1シーブ12aが回転自在に取り付けられており、先
端部内には、第2シーブ12bが回転自在に取り付けら
れている。また、伸縮シリンダ20においてシリンダチ
ューブ21の先端部(図1における左側の端部)には、
第3シーブ21aが回転自在に取り付けられており、シ
リンダチューブ21の基端部には、第4シーブ21bが
回転自在に取り付けられている。
【0019】第1ブーム11の基端部には、伸長用ワイ
ヤ31の一端が結合している。この伸長用ワイヤ31の
他端は、ブーム先端側(図1における右側)へ延び、第
4シーブ21bに掛け回されてブーム基端側(図1にお
ける左側)へ延び、第3ブーム13の基端部に結合して
いる。
【0020】第1ブーム11の先端部には、縮小用ワイ
ヤ32の一端が結合している。この縮小用ワイヤ32の
他端は、ブーム基端側へ延び、第1シーブ12aに掛け
回されてブーム先端側へ延び、第2シーブ12bに掛け
回されてブーム基端側へ延び、第3シーブ21aに掛け
回されてブーム先端側へ延び、第3ブーム13の基端部
に結合している。なお、伸長用ワイヤ31は、縮小用ワ
イヤ32と区別するために破線で示している。
【0021】また、第1ブーム11の先端部には、第2
ブーム12の第1ブーム11に対する伸縮を規制する第
1係止装置(第1伸縮規制手段)41が取り付けられて
おり、第2ブーム12の先端部には、第3ブーム13の
第2ブーム12に対する伸縮を規制する第2係止装置
(第2伸縮規制手段)42が取り付けられている。
【0022】この第1および第2係止装置41,42に
は、例えば、油圧シリンダやソレノイドを用いてロッド
部材をブームの内側方向へ伸長させるように構成した装
置を用いることができ、この場合、ロッド部材をブーム
側に形成された係合孔に差し込むことにより伸縮を規制
することができる。この第1および第2係止装置41,
42による伸縮規制およびその解除は、例えば、図示し
ないコントローラにより制御することができる。
【0023】ブーム10の伸縮構造は以上の構成からな
り、次に、その作動について、まず、伸長作動から説明
する。上述したように、作動前においては、図1および
図4に示すように、第2、第3ブーム12,13は、そ
れぞれ格納位置に位置しており、この状態においては、
第1および第2係止装置41,42の両方により伸縮規
制が行われる。そして、この状態から伸長作動が行われ
る。
【0024】この伸長作動は、伸縮シリンダ20を伸長
作動させることにより行われるが、このとき、第2ブー
ム12の第1ブーム11に対する伸縮を第1係止装置4
1によって規制したまま、第2係止装置42による第3
ブーム13の第2ブーム12に対する伸縮規制が解除さ
れる。このため、伸縮シリンダ20を伸長作動させてシ
リンダチューブ21がブーム先端側へ移動することによ
り、第2ブーム12を格納位置に位置させたまま、第3
ブーム13のみが伸長用ワイヤ31によってブーム先端
側へ引っ張られて伸長作動する。
【0025】さらに、伸縮シリンダ20を伸長作動させ
ると、第3ブーム13は、伸長作動して図2に示すよう
に第2ブーム12に対して全伸長した位置となる。この
時点で、第3ブーム13の第2ブーム12に対する伸縮
が第2係止装置42によって規制され、次に、第1係止
装置41による第2ブーム12の第1ブーム11に対す
る伸縮規制が解除される。そして、さらに伸縮シリンダ
20を伸長作動させると、第3ブーム13を全伸長させ
た状態のまま、第3ブーム13に一体となった第2ブー
ム12が第3ブーム13とともに伸長作動する。そし
て、第2ブーム12を最大まで伸長させると、ブーム1
0は、図3に示すように完全に伸長した状態となる。
【0026】ここで、ブーム10を伸長させることによ
り、第3ブーム13が伸縮シリンダ20に対してブーム
先端方向へ相対移動し、伸縮シリンダ20は、図2に示
す状態においては第3ブーム13内に半分程度しか残ら
ず、図3に示す状態においては第3ブーム13内にほと
んど残らない状態となる。このため、作業台7側に繋が
るレベリングシリンダ8と、車体1側に繋がる伸縮シリ
ンダ20との間の距離が長くなり、絶縁効率が向上す
る。
【0027】さらに、第3ブーム13から伸長すること
により、各ブームを同時且つ均等に伸長させる場合と比
較して、同一ブーム全長における外側の絶縁部(第3ブ
ーム)の長さが長くなり、安全性が高い。また、重量の
重い第2ブーム12が、重量の軽い第3ブーム13が全
伸長した後に伸長するので、同一ブーム全長におけるブ
ーム10の重心位置が車体1の重心に近づくため、作業
範囲を拡大することができる。
【0028】次に、図3に示す状態からの縮小作動につ
いて説明する。この縮小作動は伸縮シリンダ20を縮小
作動させることにより行われるが、図3に示す状態にお
いては、第3ブーム13は第2ブーム12に対して全伸
長した位置にあるので、第3ブーム13の第2ブーム1
2に対する伸縮が第2係止装置42によって規制され、
第1係止装置41による第2ブーム12の第1ブーム1
1に対する伸縮規制は解除されたままである。
【0029】このため、伸縮シリンダ20を縮小作動さ
せて、シリンダチューブ21がブーム基端側へ移動する
と、第3ブーム13が縮小用ワイヤ32によってブーム
基端側へ引っ張られ、第3ブーム13に一体となった第
2ブーム12が第3ブーム13とともに縮小作動する。
【0030】さらに伸縮シリンダ20を縮小作動させる
と、第2ブーム12は縮小作動して、図2に示すように
格納位置となる。この時点で、第2ブーム12の第1ブ
ーム11に対する伸縮が第1係止装置41によって規制
され、次に、第2係止装置42による第3ブーム13の
第2ブーム12に対する伸縮規制が解除される。そし
て、さらに伸縮シリンダ20を縮小作動させると、第2
ブーム12を格納位置に位置させたまま、第3ブーム1
3のみが縮小作動する。そして、第3ブーム13を格納
位置まで縮小させると、ブーム10は、図1および図4
に示すように完全に縮小した状態となり、第2ブーム1
2の第1ブーム11に対する伸縮も第2係止装置42に
より規制される。
【0031】以上説明したように、伸長時および縮小時
のいずれの場合にも、第2ブーム12が格納位置に位置
し、且つ第3ブーム13が格納位置から第2ブーム12
に対して全伸長するまでの位置にある状態においては、
第1係止装置41によって第2ブーム12の第1ブーム
11に対する伸縮が規制されるとともに第2係止装置4
2による第3ブーム13の第2ブーム12に対する伸縮
規制が解除される。
【0032】また、第3ブーム13が第2ブーム12に
対して全伸長し、且つ第2ブーム12が伸長した位置に
ある状態においては、第2係止装置42によって第3ブ
ーム13の第2ブーム12に対する伸縮が規制されると
ともに第1係止装置41による第2ブーム12の第1ブ
ーム11に対する伸縮規制が解除される。
【0033】ワイヤ31,32により伸縮シリンダ20
の伸縮作動に連動して第3ブーム13が伸縮作動するこ
とから、このように第1および第2係止装置41,42
による伸縮規制を制御することにより、第3ブーム13
から伸長作動し、第3ブーム13が第2ブーム12に対
して全伸長した後に第2ブーム12が伸長作動するよう
に、ブーム10の伸長作動を行わせることができる。ま
た、第3ブーム13を全伸長状態としたまま第2ブーム
12が縮小作動し、第2ブーム12が格納位置となった
後に第3ブーム13が縮小作動するように、ブーム10
の縮小作動を行わせることができる。
【0034】なお、伸縮時において第2ブーム12が格
納位置に位置するとともに第3ブーム13が第2ブーム
12に対して全伸長した位置となる時点では第1および
第2係止装置41,42の両方による規制が行われ、こ
の後に一方による規制が解除されて伸縮作動が継続され
るので、常に、係止装置41,42の少なくとも一方に
より規制が行われる。係止装置41,42の一方により
規制が行われれば、ワイヤ31,32により第2ブーム
12と第3ブーム13の相対移動は規制されているの
で、伸縮シリンダ20の伸縮作動と無関係に第2および
第3ブーム12,13が伸縮作動するといったことがな
く安全である。
【0035】このように、係止装置41,42の一方に
より規制が行われていれば、ブーム10の伸縮が規制さ
れて安全なのであるが、当該例においては、第2ブーム
12および第3ブーム13の両方が格納位置に位置し、
ブーム10が格納状態にある場合には、第1および第2
係止装置41,42の両方による伸縮規制を行い、ワイ
ヤ31,32が破断してもブーム10の格納状態が維持
できるようにしている。
【0036】なお、ブーム10が格納状態にある場合だ
けでなく、ブーム10の非作動時には常に、第1および
第2係止装置41,42の両方により伸縮規制を行うよ
うに構成してもよい。このように構成すれば、ブーム1
0の非作動時には、第1および第2係止装置41,42
に負荷が作用して、両ワイヤには大きな負荷が作用せ
ず、また、ワイヤ31,32が破断しても破断前のブー
ム10の状態を維持できるので、信頼性が向上する。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明のブームの伸縮構
造によれば、両ワイヤにより伸縮シリンダの伸縮作動に
連動して第3ブームが伸縮作動するとともに、第2ブー
ムを格納位置に固定した状態で、第3ブームを格納位置
から第2ブームに対して全伸長するまで伸縮作動可能と
され、第3ブームを第2ブームに対して全伸長した位置
に固定した状態で、第2ブームを格納位置から第1ブー
ムに対して全伸長するまで伸縮作動可能とされるので、
一本の伸縮シリンダの伸縮作動により、第3ブームから
順次伸長作動させ、第2ブームから順次縮小作動させる
ことができる。
【0038】このため、複数の伸縮シリンダにより、ブ
ームが太くなったり、重量が増加したりするといったこ
とがない。また、ブームの伸長に伴って第3ブームが伸
縮シリンダに対してブーム先端方向へ相対移動するの
で、ブーム伸長時には、大地に繋がる伸縮シリンダと電
線側との間の絶縁部の距離が長くなり、絶縁効率が向上
する。
【0039】また、第3ブームが絶縁性部材により構成
されていれば、第3ブームから伸長することによって、
各ブームを同時且つ均等に伸長させる場合と比較して、
同一ブーム全長における絶縁部の長さが長くなり、安全
性が高まる。さらに、重量の重い第2ブームが、重量の
軽い第3ブームが全伸長した後に伸長するので、各ブー
ムを同時且つ均等に伸長させる場合と比較して、同一ブ
ーム全長におけるブームの重心位置がブーム基端側に近
づくため、作業範囲を拡大することができる。
【0040】なお、ブームの非作動時には、第1伸縮規
制手段および第2伸縮規制手段の両方により規制を行う
ように構成することにより、ブームの非作動時には、第
1および第2伸縮規制手段に負荷が作用して、両ワイヤ
には大きな負荷が作用せず、また、両ワイヤが破断して
も破断前のブームの状態を維持できるので、信頼性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸縮構造を有するブーム10の構成
を、格納状態で示す側断面図である。
【図2】図1のブーム10において、第3ブーム13を
第2ブーム12に対して全伸長させた状態を示す側断面
図である。
【図3】図1のブーム10において、第3ブーム13お
よび第2ブーム12を全伸長させた状態を示す側断面図
である。
【図4】図1のブーム10を上側から見た断面図であ
る。
【図5】本発明の伸縮構造を有するブーム10を備えた
高所作業車の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
10 ブーム 11 第1ブーム 12 第2ブーム 12a 第1シーブ 12b 第2シーブ 13 第3ブーム 20 伸縮シリンダ 21 シリンダチューブ 21a 第3シーブ 21b 第4シーブ 22 シリンダロッド 31 伸長用ワイヤ 32 縮小用ワイヤ 41 第1係止装置(第1伸縮規制手段) 42 第2係止装置(第2伸縮規制手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ブームと、この第1ブーム内に格納
    位置からブーム先端方向に伸長自在に取り付けられた第
    2ブームと、この第2ブーム内に格納位置からブーム先
    端方向に伸長自在に取り付けられた第3ブームとからな
    るブームの伸縮構造であって、 シリンダロッドの伸側端部が前記第1ブーム基端部に枢
    結され、ブーム先端側に延びて格納状態で前記第3ブー
    ム内に配設された伸縮シリンダと、 前記第2ブームの基端部に取り付けられた第1シーブ
    と、 前記第2ブームの先端部に取り付けられた第2シーブ
    と、 前記伸縮シリンダのシリンダチューブにおけるブーム基
    端側の端部に取り付けられた第3シーブと、 前記シリンダチューブにおけるブーム先端側の端部に取
    り付けられた第4シーブと、 一端が前記第1ブームの基端部に結合され、前記第4シ
    ーブに掛け回されて延び、他端が前記第3ブームの基端
    部に結合される伸長用ワイヤと、 一端が前記第1ブームの先端部に結合され、前記第1シ
    ーブ、前記第2シーブ、前記第3シーブにこの順に掛け
    回されて延び、他端が前記第3ブームの基端部に結合さ
    れる縮小用ワイヤと、 前記第2ブームの前記第1ブームに対する伸縮を規制可
    能な第1伸縮規制手段と、 前記第3ブームの前記第2ブームに対する伸縮を規制可
    能な第2伸縮規制手段とを備え、 前記第1伸縮規制手段により前記第2ブームを格納位置
    に固定した状態で前記第2伸縮規制手段を解放し、前記
    第3ブームを格納位置から前記第2ブームに対して全伸
    長するまで伸縮作動可能であり、前記第2伸縮規制手段
    により前記第3ブームを前記第2ブームに対して全伸長
    した位置に固定した状態で前記第1伸縮規制手段を解放
    し、前記第2ブームを格納位置から前記第1ブームに対
    して全伸長するまで伸縮作動可能であることを特徴とす
    るブームの伸縮構造。
  2. 【請求項2】 前記第3ブームは、絶縁性部材からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のブームの伸縮構造。
  3. 【請求項3】 前記ブームの非伸縮作動時には、前記第
    1伸縮規制手段および前記第2伸縮規制手段の両方によ
    り第2ブームおよび第3ブームの伸縮の規制を行うこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のブームの
    伸縮構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2096075A1 (en) * 2008-02-28 2009-09-02 Cargotec Patenter AB Telescopic boom
CN102878165A (zh) * 2012-10-12 2013-01-16 中联重科股份有限公司 伸缩臂和工程机械
CN103508335A (zh) * 2013-08-26 2014-01-15 三一汽车起重机械有限公司 伸缩臂装置及工程车辆
CN103508336A (zh) * 2013-09-18 2014-01-15 国家电网公司 电力作业起重机用绝缘臂
CN107055351A (zh) * 2016-11-30 2017-08-18 内蒙动力机械研究所 一种伸缩臂

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