JPH0971399A - 作業用アーム - Google Patents

作業用アーム

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JPH0971399A
JPH0971399A JP22904895A JP22904895A JPH0971399A JP H0971399 A JPH0971399 A JP H0971399A JP 22904895 A JP22904895 A JP 22904895A JP 22904895 A JP22904895 A JP 22904895A JP H0971399 A JPH0971399 A JP H0971399A
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arm
undulating
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horizontal
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JP22904895A
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English (en)
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Satoru Kadoguchi
哲 門口
Kazuhiko Sakakibara
和彦 榊原
Koichi Kojima
宏一 小島
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Aichi Corp
Toenec Corp
Original Assignee
Aichi Corp
Toenec Corp
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  • Workshop Equipment, Work Benches, Supports, Or Storage Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細かい作動を容易に行うことができるととも
に、コンパクトに、且つ、簡単に格納することができる
作業用アームを得る。 【解決手段】 ブームの先端部に配設された第一垂直軸
11に水平旋回自在な水平アーム12を設け、この水平
アーム12に手動による水平旋回作動および起伏作動が
自在に起伏アーム13を配設している。この起伏アーム
13は、バランスシリンダ32により起伏角度が保持さ
れる。起伏アーム13の先端部には、第二垂直軸14が
昇降自在に設けられ、この第二垂直軸14の上端部に
は、手動によるスライドおよび水平旋回が自在なスライ
ドアーム15が配設され、このスライドアーム15の先
端部に作業装置19を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高所作業車の作業台の
近傍に取り付けられ、先端部に作業装置を取り付けるこ
とにより作業台に搭乗した作業者の作業を補助し、高所
における作業を効率よく行うための作業用アームに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6に示すような、高所作業車60に
は、車体61上に起伏・伸縮作動等が自在なブーム63
が設けられ、このブーム63の先端部に設けられた垂直
ポスト65には作業者Mが搭乗可能な作業台64が設け
られるとともに、作業用アーム70が設けられている。
この作業用アーム70は、配電用の設備等を高所に吊り
上げるためにブーム先端部に配設されたウインチ75に
取り付けられている。
【0003】作業用アーム70の先端には、配電用の設
備や作業用工具等の着脱が自在な作業装置71が取り付
けられており、作業装置71に係合保持させた工具等を
所望の作業位置に移動させることにより、配電設備に通
電された状態における工事(いわゆる「活線工事」)を
安全に行うことができるとともに、作業者の労力の軽減
を図ることができる。
【0004】ウインチ75は、垂直ポスト65に対して
起伏作動および水平旋回作動が自在に構成されており、
これらの作動を行うことにより作業装置71を所望の作
業位置に移動させる。ウインチ75の各作動および作業
装置71の保持作動等は、図示しない油圧アクチュエー
タの回転(旋回)作動によってなされ、これら油圧アク
チュエータの作動制御は、作業者Mが作業台64に配設
された操作装置(図示せず)を操作することによってな
される。
【0005】なお、作業用アーム70のアーム部材74
にはシーブ72が回転自在に取り付けられており、この
シーブ72には、図中に鎖線で示したように、アーム部
74の基端部が取り付けられるウインチ75によって巻
取り・繰出されるワイヤ73が掛け回され垂下される。
これにより、作業用アーム70をクレーンとして使用す
ることができ、配電用の設備等の吊上げ下げを行うこと
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された作業用アーム70は、ブーム63の先端
部に設けられているため、作業台64と同じ方向に作業
用アーム70を旋回させて作業を行うことができず、作
業台64に搭乗した作業者と作業装置71との距離が遠
くなり、作業者から作業位置が見にくくなる。また、作
業装置71の動きは円弧状の動きとなるとともに、この
作動は油圧アクチュエータによりなされるため、作業装
置の微小作動を行わせるには操作装置の作動制御が難し
く、円滑な作業を行うことができないという問題があっ
た。特に、配電作業時において作業装置71をボルト等
の対象物へ近接させるための作動や、作業装置71によ
って係合保持させたボルトの挿抜作動等の細かい作業が
困難となっていた。
【0007】また、高所作業車60の走行時には、ブー
ム63の縮小・倒伏作動を行って車体61上にブーム6
3を格納する。このようなブーム63の格納状態におい
ては、作業用アーム70もなるべくコンパクトに格納
し、車両の全高、全幅、全長をできるだけ小さくするこ
とが高所作業車60の走行時の安全を確保する上で好ま
しい。
【0008】このため、ウインチ75の旋回・倒伏作動
を行って作業用アーム70を格納状態とし、作業用アー
ム70を折り畳んだ状態で固定用のピンをアーム部材7
4に挿入する等して作業用アーム70を固定し、格納時
の寸法を車両の全高、全幅、全長内に納まるようにして
いたため、作業用アーム70の格納作業が煩雑であると
いう問題もあった。
【0009】さらに、作業用アーム70をクレーンアー
ムとしても用いることとすると、ブーム先端部に配設す
る作業装置全体としてはコンパクトになるが、作業用ア
ーム70とクレーンとを同時に使用することができない
ため、作業効率が低下するという問題もある。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、細かい作動を容易に行うことができると
ともに、コンパクトに、且つ、簡単に格納することがで
き、さらには、クレーンを同時に使用することができる
作業用アームを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の作業用アームは、昇降装置に配設された
支持部材に対して水平旋回作動および起伏作動が自在に
起伏アームを配設している。この起伏アームは、起伏保
持手段により起伏角度が保持される。起伏アームの先端
部には、水平方向の伸縮作動および水平旋回作動が自在
な伸縮アームが配設され、さらにこの伸縮アームの先端
部には作業装置が配設されている。
【0012】
【作用】このように構成された作業用アームによれば、
作業台の近傍に配設された起伏アームの起伏作動および
旋回作動を行うことによって、伸縮アームの上下左右方
向の移動を行うことができるため、伸縮アーム先端部の
作業装置を対象物へ容易に近づけることができる。そし
て、作業装置を対象物の近傍に位置させた後は、伸縮ア
ームの旋回作動を行うとともに伸縮アームを前方に伸長
させることにより、作業装置を対象物に対して水平方向
から係合保持させることができるため、例えば、対象物
がボルト等の小さい部品であってもボルト保持装置等の
作業装置で容易に保持させることができる。
【0013】さらに、伸縮アーム昇降手段により、起伏
アームに対する伸縮アームの昇降作動を可能に構成する
ことが好ましい。このように構成された作業用アームに
よれば、伸縮アーム昇降手段の昇降作動を行うことによ
り、対象物に対して作業装置を水平方向のみならず垂直
方向からも係合保持させることができる。
【0014】なお、上記のような作業用アームにおいて
は、起伏アームの起伏作動および水平旋回作動、並びに
伸縮アームの伸縮作動および水平旋回作動を作業者の手
動によって行うようにするとともに、起伏保持手段を、
作動油の給排油圧を調整することにより起伏アームを所
望の角度でバランスさせる油圧バランサとすることが好
ましい。
【0015】このような構成とすることにより、作業装
置として重量の重い装置を伸縮アームの先端部に取り付
けていた場合であっても、作業台に搭乗した作業者が手
で起伏アームの起伏作動を容易に行うことができ、手を
離すことによって所望の起伏角度で保持させることがで
きる。また、作業装置を対象物の近傍に位置させた後
は、伸縮アームを手で伸縮させたり水平旋回させたりす
ることにより、対象物に対する作業装置の位置の微調整
を容易に行うことができる。
【0016】さらに、支持部材としては、先端部に起伏
アームが配設されて昇降装置に対して水平旋回自在な水
平アームを有して構成することが好ましく、このように
構成した場合には、作業装置の移動範囲をより広くする
ことができるとともに、作業装置と対象物との係合保持
作動をより容易に行うことができる。
【0017】また、支持部材を、昇降装置に対する起伏
アームの昇降作動を行わせる起伏アーム昇降手段を有し
た構成とすることが好ましい。このような構成とした場
合、作業用アームを用いて作業を行うときには、昇降装
置を上昇させることにより、水平アームや起伏アームを
上方に移動させることができるため、作業時の作業台と
作業用アームとの干渉を防止することができるととも
に、作業台上方に位置した対象物への作業装置の誘導も
容易に行うことができる。さらに、起伏アームを倒伏状
態とさせるとともに、起伏アーム昇降手段を下降状態と
させることにより、昇降装置の上部において作業用アー
ムをコンパクトに格納することができる。
【0018】さらに、昇降装置の上部に支持部材から独
立してウインチ支持部材を配設し、このウインチ支持部
材にウインチを取り付けるように構成してもよい。この
ような構成とすることにより、ウインチの使用時におい
ても作業用アームと作業台が干渉することなく、作業用
アームの使用時であってもウインチによる吊上げ作業を
行うことができるため、作業効率を向上させることがで
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。まず、本発明に係る作業用ア
ームを備えた高所作業車について、図3を用いて説明す
る。この高所作業車20の車体21の後部には、複数の
ブーム部材からテレスコピックに(入れ子式に)構成さ
れた伸縮自在なブーム23が、車体21に対して旋回自
在な旋回台22に起伏自在に取り付けられている。この
ブーム23の先端には、図示しないレベリング機構によ
って常時垂直状態を維持して、垂直上方に延びる垂直ポ
スト25が取り付けられており、この垂直ポスト25に
は、作業台24が水平方向に首振自在に取り付けられて
いる。作業台24に搭乗した作業者Mは、ブーム22お
よび作業台24の各作動を通じて任意の高所に移動する
ことができる。
【0020】垂直ポスト25の上部には、作業用アーム
10が取り付けられている。この作業用アーム10は図
1および図2にも示すように、垂直ポスト25から垂直
方向上方に延びる第一垂直軸11と、この第一垂直軸1
1から水平方向に延びた水平アーム12と、この水平ア
ーム12に対して水平旋回自在に構成されるとともに起
伏作動が自在に構成された起伏アーム13と、この起伏
アーム13の先端部に垂直方向上方に延びて配設された
第二垂直軸14と、この第二垂直軸14の上端部に水平
方向に延びて水平旋回自在に配設されたスライドアーム
15と、このスライドアーム15の先端部に配設された
作業装置19とから構成されている。
【0021】第一垂直軸11は、垂直ポスト25の上端
部に取り付けられた外筒11aと、この外筒11a内に
上下方向の伸縮が自在に配設された内筒11bとから構
成されている。外筒11a内には、上下方向に伸縮自在
に構成された伸縮シリンダ31が配設されており、この
伸縮シリンダ31の伸縮作動により外筒11aに対する
内筒11bの昇降作動が自在に構成されている。なお、
この伸縮シリンダ31の作動制御は、作業台24内に配
設された操作装置(図示せず)の操作を行うことによっ
てなされる。
【0022】内筒11bの上端部には、水平アーム支持
部材12aと水平アーム部材12bとからなる水平アー
ム12が水平旋回自在に配設されている。水平アーム支
持部材12aは、水平アーム支持部材12aの上部に配
設された旋回用モータ16の駆動によって水平旋回可能
に構成され、この水平アーム支持部材12aには、水平
方向に延びて水平アーム部材12bが取り付けられてい
る。なお、旋回用モータ16の作動制御も前記操作装置
の操作によってなされる。
【0023】水平アーム部材12bの先端部12cの上
面には、起伏アーム支持部材13aが、水平アーム支持
部材12bに対して水平旋回自在に枢支されている。な
お、起伏アーム支持部材13aは、旋回用モータ等の駆
動手段による駆動はなされず、枢支部を軸受によって支
持することにより自由に旋回可能となっている。
【0024】起伏アーム支持部材13aには、起伏アー
ム13が起伏自在に枢支されている。起伏アーム13
は、上下に並んでそれぞれ上下方向に揺動自在な支持ア
ーム13bおよび補助アーム13cからなり、いわゆる
平行リンクを構成している。補助アーム13cの基端部
(起伏アーム支持部材13a)側には油圧伸縮シリンダ
(バランスシリンダ)32が配設されている。このバラ
ンスシリンダ32のロッド側端部にはカムフォロアが取
り付けられ、このカムフォロアは支持アーム13bに取
り付けられた支持プレートの長穴内に移動可能に係止さ
れている。
【0025】起伏アーム13の先端部には、第二垂直軸
支持部材13eが前記平行リンクの作用により常時水平
状態を維持するように配設されている。第二垂直軸支持
部材13eには、この第二垂直軸支持部材13eに対し
て昇降作動が自在に第二垂直軸14が配設されている。
この第二垂直軸14は、外筒14aと内筒14bとから
構成され、外筒14aに対する内筒14bの伸縮作動が
自在に構成されている。
【0026】第二垂直軸支持部材13eに対する外筒1
4aの昇降作動および外筒14aに対する内筒14bの
伸縮作動は、外筒14a内に配設された伸縮シリンダ3
3の伸縮作動によってなされる。なお、伸縮シリンダ3
3の作動制御も前記操作装置の操作によってなされる。
【0027】内筒14bの上端部には、この内筒14b
に対する水平旋回が自在に、スライドアーム保持部材1
5aが配設されている。このスライドアーム保持部材1
5aの水平旋回作動も、起伏アーム支持部材13aと同
様に旋回用モータ等の駆動手段による駆動はなされず、
枢支部を軸受によって支持することにより自由に旋回可
能となっている。
【0028】スライドアーム保持部材15aは、前後方
向(図2においては左右方向)に貫通した貫通孔を有し
ており、この貫通孔内にスライドアーム本体15bをス
ライド自在に配設している。このスライドアーム本体1
5bのスライド作動は、伸縮シリンダ等の駆動手段を用
いることなく、作業者の手動によって前後方向にスライ
ドするようになっている。なお、これらスライドアーム
保持部材15aおよびスライドアーム本体15bからな
るスライドアーム15が、請求の範囲に記載の伸縮アー
ムを構成する。
【0029】スライドアーム本体15bの先端部(図2
においては左端部)には作業装置19が配設されてい
る。この作業装置19は、スライドアーム本体15bに
対して着脱自在に構成されており、作業内容に応じて交
換可能に構成されている。なお、作業装置としては、対
象物の把持・開放作動および旋回作動が自在なハンド
や、ボルトの着脱を行うためのトルクレンチ等があり、
操作装置の操作によって作動制御される。
【0030】ここで、上記の作業用アーム10を構成す
る各垂直軸および各アーム11〜15は、FRP等の絶
縁材料によって形成されている。これにより、作業装置
19が接触する対象物が通電状態であっても、対象物と
作業台24とは電気的に絶縁された状態となるため、作
業者Mが感電することなく安全に活線工事を行うことが
できる。なお、各垂直軸および各アーム11〜15は、
必ずしもその全てを絶縁材料によって形成する必要はな
く、作業装置19と作業台24とが絶縁されれば一部だ
けでもよい。
【0031】このように構成された作業用アーム10を
用いて、電柱Dに取り付けられたボルトBの取外し作業
を行う場合について説明する。このような作業を行う場
合には、まず、ブーム23の起仰・伸長作動を行うこと
により作業台24を高所に移動させた後、作業台24の
旋回作動を行い作業台24を電柱Dの方に向けて作業者
Mが作業位置に近づくことができるようにする。
【0032】次いで、操作装置の操作を行うことによ
り、第一垂直軸11の伸長作動を行った後、水平アーム
12の旋回作動を行って水平アーム12を作業台24の
上方に位置させる。その後、作業者Mが手動(人力)に
よって起伏アーム13の旋回作動を行うとともに起仰作
動を行って、作業装置19がボルトBと水平になる位置
まで移動させる。なお、このとき必要であれば操作装置
の操作を行って第二垂直軸14の伸長作動を行い、作業
装置19を上方に移動させる。
【0033】作業装置19とボルトBとが水平になった
後は、作業者Mの手動によってスライドアーム15の旋
回作動を行い、スライドアーム本体15bのスライド方
向の延長線上にボルトBが位置するようにする。そし
て、これも手動によりスライドアーム本体15bを前方
(図3においては左方)にスライドさせ、作業装置19
とボルトBとを係合させる。なお、このときスライドア
ーム15に直接作業者Mの手が届かない場合には、いわ
ゆる「ホットスティック」と称されるFRP製の棒状部
材29を用いてスライドアーム15を所望の方向および
位置へ誘導させればよい。
【0034】このような作業用アーム10においては、
作業装置19とボルトBとを近接させるまでの作動(作
業装置19の対象物までのアプローチ)は、油圧シリン
ダや油圧モータ等の駆動装置を用いて行うことにより、
作業者Mの労力の軽減を図ることができる。そして、近
接した位置から作業装置19をボルトBに係合させるま
での作動は、作業者Mの手動によってなされるため、対
象物がボルトB等の小さい物であっても係合作動を容易
に行うことができる。
【0035】ここで、作業者Mの手動によって行う作動
のうち、作業装置19の上下方向の移動はバランスアー
ム13の起伏作動によって行うこととしている。このた
め、バランスアーム13の先端部にかかる第二垂直軸1
4、スライドアーム15および作業装置19の重量バラ
ンスを簡単な構成で容易に取ることができ、作業者Mが
大きな労力を必要とせずに作業装置19の上下方向の移
動を行うことができる。
【0036】なお、上記の実施例においては、バランス
アーム13における重量バランスを取るためのバランサ
として、油圧伸縮シリンダを用いることとしているが、
ガスダンパやスプリング等を用いた他の構成のバランサ
を用いてももちろんよい。さらに、作業装置19の重量
が変化した場合には、バランサの保持力を変えることに
より、バランスアーム13の起伏作動を行うのに必要な
力を一定にすることができる。
【0037】次に、作業終了後における作業用アーム1
0の格納作動について図4を参照しながら説明する。作
業終了後には前記のように作業用アーム10をなるべく
コンパクトに格納する必要がある。このため、格納時に
は、まず図2に示す作業状態から水平アーム12を90
°旋回させ、作業台24の垂直ポスト25側の面24a
と平行になるようにした後、第一垂直軸11の縮小作動
を行う。これにより、起伏アーム支持部材13aのが、
一点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで高さH分低
くなる。
【0038】次いで、起伏アーム支持部材13aを90
°旋回させ、起伏アーム13が作業台24の側面24b
と平行にさせる。そして、起伏アーム13の倒伏作動を
行うとともに、第二垂直軸支持部材13eに対して外筒
14bの縮小作動を行う。これにより、第二垂直軸14
およびスライドアーム15が作業台24の上下および前
後から突出することがなくなる。さらに、スライドアー
ム15の旋回作動を行うことにより、スライドアーム1
5を側面24bに沿わせるように移動させれば、作業台
24の幅方向の寸法も大きく増加することなく、作業用
アーム10をコンパクトに格納することができる。
【0039】このように構成された作業用アーム10を
用いて配電工事を行う場合、効率よく作業を行うため
に、作業用アーム10とは別にウインチ装置(クレーン
装置)を設けることが好ましい。ここで、ウインチ装置
の取付位置としては、第一垂直軸11の上端部が考えら
れるが、ウインチ装置は、電柱上に配設される開閉器や
変圧器等の重量物の吊上げを行うため、第一垂直軸11
の昇降装置に大きな負荷が加わることとなり好ましい位
置とはいえない。
【0040】また、第一垂直軸を昇降しない固定式とし
た場合でも、吊上げ時に第一垂直軸に作用する曲げモー
メントの影響を少なくするために、第一垂直軸を短くす
る必要がある。しかしながら、第一垂直軸を短くすると
水平アーム12の前方への旋回作動時に水平アーム12
が作業台24と干渉してしまい、作業用アーム10の作
業範囲が狭くなってしまう。
【0041】このため、ウインチ装置50の取付位置と
しては、図5に示すように、垂直ポスト25の上端部に
おいて第一垂直軸11から独立した位置とすることが好
ましい。このウインチ装置50は、ウインチ取付部材5
1と、旋回台52と、ウインチ支持部材53と、ウイン
チ本体54と、アーム部材55と、シーブ56とから構
成されている。
【0042】ウインチ取付部材51は、垂直ポスト25
の上端部において、第一垂直軸11に取り付けられる取
付部51aと、この取付部から後方に所定距離を有して
上方に延びて(第一垂直軸11と平行に)配設されたウ
インチ支持軸51bとから構成されている。ウインチ支
持軸51bには旋回台52が挿入され、ウインチ支持軸
51bを中心に水平旋回自在に構成されている。旋回台
52の上部には、ウインチ支持部材53が起伏作動が自
在に取り付けられており、このウインチ支持部材53に
は、ウインチ本体54およびアーム部材55が保持され
ている。
【0043】アーム部材55の先端部には、シーブ56
が回転自在に配設され、このシーブ56には、ウインチ
本体54に巻き付けられた吊上げ用ワイヤ57が掛けら
れている。そして、ウインチ本体54の回転駆動を行う
ことにより、吊上げ用ワイヤ57の先端部に取り付けら
れたフック58の昇降作動を行うことができるため、配
電設備等の吊上げ対象物の吊上げ作業を行うことができ
る。
【0044】このように構成された作業用アームにおい
ては、作業用アーム10およびウインチ装置50のそれ
ぞれの作業範囲を不当に制限することなく、且つ、別個
の作業を同時に行うこともできるため、作業効率を向上
させることができる。
【0045】なお、上記の実施例においては、請求の範
囲に記載の支持部材を第一垂直軸11と水平アーム12
とから構成することとしているが、必ずしも水平旋回自
在な水平アーム12を設ける必要はなく、第一垂直軸1
1の伸縮作動も必ずしも必要なものではない。水平アー
ム12を設ける場合であっても、必ずしも第一垂直軸1
1に対して水平アーム12を旋回自在な構成とする必要
はなく、垂直ポスト25に対して水平アーム12が旋回
自在な構成であればよいため、第一垂直軸11と水平ア
ーム12とを固着し、垂直ポスト25に対して第一垂直
軸11を旋回自在な構成としてもよい。
【0046】また、作業用アーム10においては、起伏
アーム13に対してスライドアーム15を昇降自在な構
成としているが、水平アーム12に対して起伏アーム1
3を昇降自在な構成としてもよい。さらに、スライドア
ーム15の構成は、先端部に配設された作業装置19が
水平方向に移動自在な構成であればよく、入れ子式に構
成された複数のアーム部材による伸縮アームでもよい。
【0047】また、上記の実施例においては、起伏アー
ム13の起伏作動および水平旋回作動、並びにスライド
アーム15のスライド作動および水平旋回作動を、作業
者の手動(人力)によって行わせることとし、起伏アー
ム13にバランサを設けることにより、作業者Mが手動
で起伏させた起伏アーム13を所望の角度で保持させる
こととしているが、本発明は必ずしもこのような構成に
限られるものではない。
【0048】例えば、上記の手動によって作動する部分
に、伸縮シリンダやモータ等の駆動用のアクチュエータ
を配設し、水平アーム12の旋回作動等と同様に操作装
置を操作することによって作業装置19を所望の位置へ
移動させるように構成してもよい。
【0049】また、上記とは逆に、第一垂直軸11の昇
降作動、水平アーム12の旋回作動および第二垂直軸1
4の昇降作動を作業者Mの手動によって行わせるような
構成としてもよい。なお、この場合には、両垂直軸1
1,14の昇降作動部には下降させる力を相殺させるよ
うな上昇力を発生させるバランサを設けることが望まし
い。
【0050】さらに、起伏アーム13の角度の維持作動
は、バランサやアクチュエータによって行う他、作業者
が所望の角度に起伏させた状態で固定用のネジを締めた
り、固定用のピンを挿入したりすることによって所望の
起伏角度で保持させることとしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の作業用アームによ
れば、起伏アームの水平旋回および起伏作動により、作
業装置の対象物近傍への移動を容易に行うことができ
る。そして、作業装置を対象物の近傍に位置させた後
は、伸縮アームの旋回作動および伸縮作動を行うととも
に、伸縮アーム昇降手段の昇降作動を行うことによって
作業装置を対象物に対して水平方向から係合保持させる
ことができるため、係合させるまでの作業を容易に行う
ことができ作業性を向上させることができる。
【0052】また、起伏アームに対する伸縮アームの昇
降作動を行わせる伸縮アーム昇降手段を設けて作業用ア
ームを構成してもよく、このように構成した場合には、
作業装置を対象物に対して垂直方向からも係合保持させ
ることができるため、作業性をより向上させることがで
きる。
【0053】なお、起伏アームの起伏作動および水平旋
回作動、並びに伸縮アームの伸縮作動および水平旋回作
動を作業者の手動によって行うようにするとともに、起
伏保持手段を、作動油の給排油圧を調整することにより
起伏アームを所望の角度でバランスさせるバランサによ
って構成することが好ましく、このような構成とするこ
とにより、作業装置として重量の重い装置を伸縮アーム
の先端部に取り付けていた場合であっても、作業台に搭
乗した作業者が手で起伏アームの起伏作動を容易に行う
ことができ、手を離すことによって所望の起伏角度で保
持させることができる。また、作業装置を対象物の近傍
に位置させた後は、伸縮アームを手で伸縮させたり水平
旋回させたりすることにより、対象物への作業装置の誘
導を容易に行うことができ、特に微調整を容易に行うこ
とができる。
【0054】さらに、支持部材としては、先端部に起伏
アームが配設されて水平旋回自在な水平アームを有して
構成することが好ましく、このように構成した場合に
は、作業装置の移動範囲をより広くすることができると
ともに、作業装置と対象物との係合作動をより容易に行
うことができる。
【0055】また、起伏アームの昇降作動を行わせる起
伏アーム昇降手段を有した構成とすることが好ましく、
このような構成とした場合、作業時には、昇降装置を上
昇させることにより、作業台と作業用アームとの干渉を
防止することができるとともに、作業台上方に位置した
対象物への作業装置の誘導も容易に行うことができる。
さらに、起伏アームを倒伏状態とさせるとともに、起伏
アーム昇降手段を下降状態とさせることにより、作業台
の近傍で作業用アームをコンパクトに格納することがで
きる。
【0056】さらに、昇降装置の上部に支持部材と平行
に上方に延びるウインチ支持軸を配設し、このウインチ
支持軸にウインチを取り付けるように構成してもよく、
このような構成とした場合には、作業用アームと作業台
が干渉することなく、また、作業用アームの使用時であ
ってもウインチによる吊上げ作業を行うことができるた
め、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業用アームを示す斜視図であ
る。
【図2】上記作業用アームの側面図である。
【図3】上記作業用アームを備えた高所作業車の側面図
である。
【図4】上記作業用アームの格納状態を示す側面図であ
る。
【図5】ウインチを設けた上記作業用アームを示す側面
図である。
【図6】従来の作業用アームを設けた高所作業車を示す
側面図である。
【符号の説明】
10 作業用アーム 11 第一垂直軸 12 水平アーム 13 起伏アーム 14 第二垂直軸 15 スライドアーム 19 作業装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66F 11/04 B66F 11/04 (72)発明者 小島 宏一 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に配設された昇降装置により前記
    車体に対して昇降自在に設けられた作業台の近傍に配設
    され、前記作業台に搭乗した作業者が行う作業を補助す
    るための作業用アームであって、 前記昇降装置の上部に上方に延びて配設された支持部材
    と、 この支持部材に配設され、前記支持部材に対する水平旋
    回作動および起伏作動が自在に配設された起伏アーム
    と、 この起伏アームの起伏角度を所望の角度で保持する起伏
    保持手段と、 先端部に作業装置が取り付けられ、前記起伏アームの先
    端部に配設され、前記起伏アームに対する水平方向の伸
    縮作動および水平旋回作動が自在に配設された伸縮アー
    ムとからなることを特徴とする作業用アーム。
  2. 【請求項2】 前記起伏アームに対する前記伸縮アーム
    の昇降作動を行わせる伸縮アーム昇降手段を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の作業用アーム。
  3. 【請求項3】 前記起伏アームの起伏作動および水平旋
    回作動、並びに前記伸縮アームの伸縮作動および水平旋
    回作動を前記作業者の手動により行わせることが可能で
    あり、 前記起伏保持手段が、前記起伏アームを倒伏させる方向
    に作用する荷重に抗して前記起伏アームを起仰させ、前
    記起伏アームを所望の角度で保持させるバランサである
    ことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の作
    業用アーム。
  4. 【請求項4】 前記支持部材が、水平方向に延びた水平
    アームを上部に有するとともにこの水平アームが前記昇
    降装置に対して水平旋回自在に構成され、 前記水平アームの先端部側に前記起伏アームが配設され
    ていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれ
    かに記載の作業用アーム。
  5. 【請求項5】 前記支持部材が、 前記昇降装置に対して前記起伏アームを昇降作動させる
    起伏アーム昇降手段を有していることを特徴とする請求
    項1から請求項4のいずれかに記載の作業用アーム。
  6. 【請求項6】 前記支持部材から独立して前記昇降装置
    の上部に配設されたウインチ支持部材と、 このウインチ支持部材に取り付けられたウインチ装置と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいず
    れかに記載の作業用アーム。
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