JPH0419929Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (1) 産業上の利用分野 本考案は電気工事において架空電線あるいは電
線は取付けられた腕木を支持する仮支持作業装置
に関するものである。

(2) 従来の技術 クレーン車のブーム先端にスペーサポールを設
けて電線を支持する装置は、例えば特開昭57−
132708号公報に記載されているように従来より公
知である。

(3) 考案が解決しようとする問題点 しかし、従来のクレーン車のブーム先端にスペ
ーサポールを設けたものでは、スペーサポールに
より電線を支持した状態では、ブーム先端にスペ
ーサポールを取付けるためにウインチを使用する
ことができないという問題があつた。

(4) 問題点を解決するための手段 本考案は、上記の問題点を解決するために、ブ
ーム先端に垂直に保持される仮支持アームを揺動
自在に取付け、この仮支持アームに仮腕木を水平
に取付けた仮支持作業装置において、前記ブーム
の先端にウインチを設け、前記仮腕木の一端にシ
ーブを枢支し、ウインチから繰出されるワイヤを
前記シーブに掛渡し、ワイヤの先端にフツクを取
付けたものである。

(5) 作用 上記の構成により、仮支持アームに水平に取付
けた仮腕木により架空電線あるいは腕木を支持し
た状態で、ウインチを作動させてワイヤを繰出し
あるいは巻取ることにより、仮支持アーム、ある
いは、仮腕木の任意の位置に枢支したシーブより
垂下されたフツクが下降あるいは上昇して、機材
等の上げ下しを行う。

(6) 実施例 以下、図面により本考案の実施例について説明
する。

第２図は仮支持作業装置を備えた作業車を示
し、アウトリガ２により支持された車体１上にタ
ーンテーブル３が設けられ、このターンテーブル
３により伸縮ブーム４の基端が枢支され、伸縮ブ
ーム４は内蔵された伸縮装置（図示せず）により
伸縮するとともに、起伏シリンダ５により起伏
し、伸縮ブーム４の基ブーム先端には伸縮ブーム
４の支持脚６が揺動シリンダ７により揺動自在に
取付けられ、伸縮ブーム４の先端には仮支持作業
装置８が枢支され、仮支持作業装置８は揺動シリ
ンダ９により垂直面内で揺動する。

仮支持作業装置８は、第１図に示すように、伸
縮ブーム４の先端に仮支持ブーム１０が垂直に保
持され仮支持アーム１０は仮支持アーム１０と伸
縮ブーム４に両端を枢着した揺動シリンダ９によ
り垂直面内で揺動し、仮支持アーム１０内には移
動フレーム１１が回転及び伸縮自在に嵌入され、
移動フレーム１１は内蔵した回転装置（図示せ
ず）により回転するとともに、内蔵した伸縮装置
（図示せず）により仮支持アーム１０に対して伸
縮する。移動フレーム１１の上方側面には仮腕木
１２が仮支持１０に対して水平に揺動自在に枢着
され、仮腕木１２は仮腕木１２と移動フレーム１
１に両端を枢着したシリンダ１３により垂直面内
で揺動する。仮腕木１２は、腕木１４内に嵌入さ
れたアーム１５が内蔵された伸縮装置（図示せ
ず）により伸縮するようにしたものを、アーム１
５が互いに反対方向に伸縮するように前後に背中
合せに連結したもので、腕木１４の上面及び両ア
ーム１５の上面に電線支持具１６等が取付けられ
る。一方のアーム１５の先端にはシーブ２０が枢
着され、シーブ２０には伸縮ブーム４の先端ブー
ム先端上面に設けたウインチ１７から繰出される
ワイヤ１８は掛渡され、ワイヤ１８の先端にはフ
ツク１９が取付けられている。

上記の構成により、電線仮支持作業を行うとき
は、第２図に示すように、伸縮ブーム４を所望の
角度と長さに設定し、伸縮ブーム４を支持脚６に
より支持した後、揺動シリンダ９を伸縮させて仮
支持作業装置８を垂直状態に移動し、回転装置及
び伸縮装置を作動させることにより移動フレーム
１１が回転及び伸縮して、仮腕木１２を垂直方向
に昇降させるとともに、シリンダ１３を伸縮させ
て仮腕木１２の位置及び方向を選定し、両アーム
１５をそれぞれ伸縮させて各電線支持具１６の位
置を選定し、仮腕木１２に取付けた電線支持具１
６により電線を支持する。この状態で、機材の上
げ、あるいは、下しを行うときは、ウインチ１７
を作動させてワイヤ１８の巻取り、あるいは、繰
出しを行うことにより、フツク１９が上昇あるい
は下降して、機材の上げ、あるいは、下しを行
う。

また、電線支持作業を行つていなくても、仮腕
木１２を任意の位置に位置させて、ウインチ１７
を作動させることにより、フツク１９が上昇、あ
るいは、下降して機材の上げ下し作業を行うこと
ができる。

(7) 考案の効果 以上のように、本考案によれば、仮支持ブーム
に対して水平に取付けた仮腕木の一端にシーブを
取付けたので、電線の支持等をした状態でもウイ
ンチを使用することができ、また、もしブームは
伸縮するものであつても、ウインチをブーム先端
に設けたので、ブーム伸縮操作に伴うウインチの
繰出し、あるいは、巻取り操作を行う必要のない
仮支持作業装置が提供され、本考案は電気工事等
の作業効率の向上に有効である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は仮支持
作業装置の構成を示す側面図、第２図は仮支持作
業装置を備えた作業車の側面図である。 ４……伸縮ブーム、８……仮支持作業装置、１
０……仮支持アーム、１２……仮腕木、２０……
シーブ、１７……ウインチ、１８……ワイヤ、１
９……フツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブームの先端に垂直に保持される仮支持アーム
   を揺動自在に取付け、この仮支持アームに仮腕木
   を水平に取付けた仮支持作業装置において、前記
   ブームの先端にウインチを設け、前記仮腕木の一
   端にシーブを枢支し、前記ウインチから繰出され
   るワイヤを前記シーブに掛渡し、ワイヤの先端に
   フツクを取付けたことを特徴とする仮支持作業装
   置。