JP2002080199A - ブーム装置 - Google Patents

ブーム装置

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JP2002080199A
JP2002080199A JP2000269312A JP2000269312A JP2002080199A JP 2002080199 A JP2002080199 A JP 2002080199A JP 2000269312 A JP2000269312 A JP 2000269312A JP 2000269312 A JP2000269312 A JP 2000269312A JP 2002080199 A JP2002080199 A JP 2002080199A
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power
power supply
power receiving
unit
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JP2000269312A
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English (en)
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Tatsuya Hayakawa
達也 早川
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Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮ブームの基端ブームと先端ブームとに配
設された給電装置と受電装置とが、伸縮ブームの自然伸
長等により接触不良等を起こすことを防止する。 【解決手段】 電力電送装置は伸縮ブームにおける基端
ブーム5aの先端部に配設された給電装置21と先端ブ
ーム5cの先端部に配設された受電装置25とからな
り、伸縮ブーム5を全縮させたときに給電カプラ216
と受電カプラ256とが接続されて給電装置から受電装
置に電力電送が行われる。給電装置21における給電カ
プラ216は、枢結ピン217によってスライドブラケ
ット213に揺動自在に支持され、スライドブラケット
213はスプリング215によって先端ブーム方向に付
勢されるとともにスライドローラ214によって伸縮ブ
ームの伸縮方向に摺動自在に支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のブームがテ
レスコープ状に嵌挿され伸縮動自在に構成された伸縮ブ
ームと伸縮ブームにおける先端ブームの先端部に作業装
置とを有し、伸縮ブームを全縮させた状態で基端側のブ
ームから作業装置に電力を供給する電力供給装置を備え
るするブーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなブーム装置の一例として、
車体上にブーム式の高所作業装置を備える高所作業車が
ある。高所作業車は走行移動自在な車体上に、車体に対
して旋回、起伏、伸縮などが自在なブームと、このブー
ムの先端部にブームの起伏角度に拘わらず床面角度が常
時水平に維持される作業台とを有して構成されている。
作業台にはブームの作動操作を行うブーム操作装置が配
設されており、作業台に搭乗する作業者がブーム操作装
置を操作することにより、ブームを旋回動、起伏動、伸
縮動など作動させて作業台を所望の高所に移動させ高所
作業を行うことができるようになっている。
【0003】高所作業車には、配電作業や架線保守作業
等の電気工事に用いられる電設系の高所作業車がある。
電設系高所作業車は電気工事中にブーム操作を誤って作
業台やブーム先端部を架空線(活線)に接触させてしま
った場合でも、電流がブームを伝って地落し作業者が感
電したり高所作業車を破損させたりすることがないよう
に、作業台や伸縮ブームの一部(多くは先端ブーム)が
ガラスファイバー強化プラスティック(GFRP)等の
電気絶縁材料で形成されている。また、電気絶縁性を確
保する必要から作業台側の装置と車体側の装置との間を
電線で接続することができないため、これ等の装置間は
光ファイバーケーブルで接続され、例えばブーム操作装
置からの制御信号は一旦光信号に変換されて車体側に伝
達された後、再び電気信号に変換されて車体上の油圧制
御装置に伝達される。
【0004】電設系の高所作業車では作業台側の装置に
車体側から電力を供給することができないため、作業台
には高所作業時に作業台側で必要な電力を自給する上部
バッテリが個別に設けられている。そして基端ブームの
先端部には給電部が取り付けられ、先端ブームの先端部
には受電部が取り付けられて、ブームを全縮状態にした
ときに給電部と受電部とが接続されて車体側のバッテリ
または発電機から上部バッテリに電力が供給され上部バ
ッテリが充電されるように構成される。
【0005】受電部と給電部とで構成される電力電送装
置は、例えば円筒外周面に金属導体を有するピン状の受
電部と、この円筒面を受容する凹状の内側面に板バネ状
の金属導体を有する受電部とで構成され、伸縮ブームの
全縮時にピン状の受電部が凹状の給電部内に嵌合するこ
とにより電気的に接続させる形態のものが広く知られて
いる。また、特開2000-103958号公報には、給電部と受
電部とを電磁結合させて一対のトランスを構成させ電力
の供給を行う電力電送装置が開示されている。これは、
電気絶縁性樹脂材料でモールドされた給電部と受電部と
を密着接続させて給電部の一次側コイルと受電部の二次
側コイルとの間で電磁的に電力の電送を行う電力電送装
置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の電力電送装置では、伸縮ブームを全縮させ
て給電部と受電部とを接続させても、例えば、伸縮ブー
ムの油圧配管内に混入した空気が作動油の油温変化に伴
って膨張または収縮することによってブームが自然伸長
したり、ブームを水平以下に倒伏作動させたときに先端
ブームが重力の作用により引き出されて伸長したりし
て、給電部と受電部とが離れて接触不良を起こすことが
あるという課題があった。
【0007】また、給電部と受電部とを電磁結合させて
電力電送を行う電送装置では、電送ロスを低減化して高
効率かつ安定した電力電送を行うために、給電部と受電
部とを密着接続して一次側及び二次側コイルの間隔及び
傾き角を一定に保持することが好ましい。しかしなが
ら、従来の電送装置では給電部または受電部の接続面の
傾き角が大きく変化する場合に、これに追従することが
できないという課題があった。
【0008】さらに、先端ブームの先端部に配設される
受電部は高所作業時に架空線近傍に位置するため、受電
部が先端ブームから外方に突出し、あるいは接続面が露
出していることは好ましくないという課題があった。
【0009】本発明は上記課題に鑑みて成されたもので
あり、伸縮ブームが自然伸長等した場合や受電部または
給電部の接続面の傾き角が大きく変化した場合であって
も接触不良や伝送効率の低下等を招くことがない電力電
送装置を提供するとともに、高所作業時に作業の障害に
なったり損傷を受けたりすることがない電力電送装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、第1のブーム(例えば実施形態における基端ブ
ーム5a)内にテレスコープ状に嵌挿されるとともに伸
縮動自在に構成された少なくとも1段の先端ブームを有
する伸縮ブーム(例えば実施形態における中間ブーム5
bと先端ブーム5cとを有する伸縮ブーム5)と、この
先端ブームの先端に取り付けられた作業装置(例えば実
施形態における作業台8)と、第1のブームの先端部に
取り付けられた給電部(例えば実施形態における給電カ
プラ216)及び先端ブームの先端部に取り付けられた
受電部(例えば実施形態における受電カプラ256)か
らなり先端ブームを第1のブーム内に収納させたときに
給電部と受電部とを接続させて第1のブームから作業装
置に電力の供給を行う電力電送装置と、を有してなるブ
ーム装置である。そのうえで本発明では、給電部及び受
電部の少なくとも一方に、給電部または受電部を伸縮ブ
ームの伸縮方向に摺動自在に支持するとともに接続する
相手方向に向けて付勢するスライド機構(例えば実施形
態におけるスライドローラ214及びスプリング215
によって構成されるスライド機構)と、給電部または受
電部の接続面を揺動自在に支持する揺動機構(例えば実
施形態における枢結ピン217によって構成される揺動
機構)とを設けてブーム装置を構成する。
【0011】上記構成では、ブームを全縮させたときに
接続される給電部と受電部の少なくとも一方に、給電部
または受電部を伸縮ブームの伸縮方向に摺動自在に支持
するとともに、接続する相手方向(ブームの伸縮方向に
対峙する受電部または給電部方向)に向けて付勢するス
ライド機構が設けられている。そして、受電部と給電部
が接続されるときにスライド機構を有する給電部または
受電部は付勢力に抗してブームの伸縮方向に押圧されて
スライド移動されるとともに、付勢力により給電部と受
電部との接続が保持される。従って、伸縮ブームが全縮
状態から伸長した場合であっても、スライド機構を有す
る給電部または受電部が追従して伸長し、給電部と受電
部との接続を維持して接触不良を生じさせない電力電送
装置を提供することができる。
【0012】また、給電部と受電部の少なくとも一方に
給電部または受電部の接続面を揺動自在に支持する揺動
機構が設けられている。このため相互接続時に接続相手
の接続面が傾いていてもこれに追従して傾動するするこ
とができ、上記スライド機構と相まって給電部と受電部
との相対位置や傾き角が変動等しても柔軟に追従して接
続を維持し、電送ロスを低減して高効率かつ安定した電
力電送を行う電力電送装置を提供することができる。
【0013】なお、スライド機構と揺動機構とを給電部
に有し、受電部は先端ブームに起伏動自在に取り付けら
れ、先端ブームを第1のブーム内に収納させたときに受
電部が起仰されて給電部と接続するように上記ブーム装
置を構成することが好ましい。このような構成によれば
先端ブームに配設される受電部の構成を簡明化して小型
に構成することができるとともに、高所作業時に受電部
が倒伏配設されるため先端ブームから受電部が突出しあ
るいは露出することがない。従って高所作業時に作業の
障害になったり受電部が架空線と接触して損傷を受けた
りすることがない電力電送装置を提供することができ
る。
【0014】また、上記ブーム装置における第1のブー
ムの先端部、または受電部が起伏動自在に取り付けられ
た先端ブームと第1のブームとの間のブームの先端部に
受電部をガイドするガイド部材を有し、受電部は先端ブ
ームを第1のブーム内に収納させるときにガイド部材に
沿って起仰されるようにブーム装置を構成することが好
ましい。上記構成によれば、受電部は個別の作動手段を
新たに設けることなくブームの格納作動に伴って自動的
に起仰して接続準備状態に配設され、また逆にブームを
伸長作動させることにより自動的に倒伏されるため、簡
明な構成で上記効果を達成する電力電送装置を提供する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。本発明に係るブーム
装置の一例として、車体上にブーム装置を有する高所作
業車1を図1に示している。高所作業車1は、運転キャ
ビン2aを有し走行移動自在な車両の車体2上に、図示
しない旋回モータの作動により車体に対して水平旋回自
在な旋回台3を備え、旋回台3の上部には起伏シリンダ
12の作動により起伏動自在に伸縮ブーム5が枢結され
ている。伸縮ブーム5は、旋回台3の上端部に枢結され
た基端ブーム5aと、この基端ブーム内に順次テレスコ
ープ状に嵌挿された中間ブーム5b及び先端ブーム5c
からなり、ブーム内に配設された伸縮シリンダの作動に
より基端ブーム5aに対して中間ブーム5b及び先端ブ
ーム5cが伸縮動自在に取り付けられている。
【0016】先端ブーム5cの先端には、図示しないレ
ベリングシリンダの作動により伸縮ブーム5の起伏角度
によらず常時垂直に保持される垂直ポスト6が枢結され
ており、この垂直ポスト6に首振りアーム7を介して作
業台8が水平旋回自在(首振り動自在)に取り付けられ
ている。垂直ポスト6の上端部にはウィンチ装置9が設
けられており、重量物の吊り上げを行うことができる。
また、車体2の前後左右にはアウトリガジャッキ18が
設けられており、高所作業時にアウトリガジャッキ18
を下方に伸長させて車体を持ち上げ支持することによ
り、伸縮ブーム5から車体2に作用する転倒モーメント
に抗して車体2を安定支持する。
【0017】作業台8には上部操作装置10が設けられ
ており、作業台8に搭乗する作業者が上部操作装置10
を操作することにより、旋回台3の旋回作動、伸縮ブー
ム5の起伏作動及び伸縮作動、作業台8の首振り作動等
の作動操作を行うことができる。
【0018】なお、図示する高所作業車1は、いわゆる
電設系の高所作業車であり、作業台8及び先端ブーム5
cはGFRP等の電気絶縁性材料で形成されている。ま
た、上部操作装置10からの操作信号は、作業台8に設
けられた光アンプで一旦光信号に変調された後、ブーム
5内に張り回された光ファイバーケーブルを通して車体
2側の光アンプに送信され、ここで再び電気信号に復調
されて車体上の油圧制御装置に伝達される。油圧制御装
置は、伝達される操作信号に基づいて装置内の電磁比例
弁の作動を制御し、旋回モータ、起伏シリンダ、伸縮シ
リンダ等の油圧アクチュエータに油圧を供給させてブー
ムを旋回作動、起伏作動、伸縮作動させる。
【0019】前述したように、このような電設系の高所
作業車では上部操作装置10や作業台側の光アンプ等の
駆動電力を車体2側から電線で供給することができな
い。このため、作業台8には上部バッテリー36が設け
られており、先端ブーム5cよりも先端側に配設される
各装置(以下「上部装置」という)には、この上部バッ
テリー36から電力が供給され駆動されている。
【0020】上部バッテリ36は高所作業中に上部装置
に駆動電力を供給することで消耗し、電力容量が低下す
るため、高所作業終了後に上部バッテリ36を充電する
必要が生じる。そこで、高所作業車1には高所作業を終
了して伸縮ブーム5を全縮状態にしたときに、車体2側
から上部バッテリ36に電力を供給する充電装置が設け
られている。
【0021】充電装置は、その概略の回路構成を図2に
示し、実体的な配置関係を図3に示すように、車体2側
に配設された充電器31と、作業台8側に配設された整
流器34、充電器31と整流器34との間に配設された
電力電送装置20、及びこれ等各機器間を繋ぐケーブル
32,33,35などから構成されている。電力電送装
置20は、基端ブーム5aの先端部に取り付けられた給
電装置21と、先端ブーム5cの先端部に取り付けられ
た受電装置25とからなり、給電装置21に設けられた
給電カプラ216と受電装置25に設けられた受電カプ
ラ256とで一対の高周波カプラを構成する。
【0022】高周波カプラとは、一種の高周波トランス
であり、一次側コイルを有する給電カプラ216と二次
側コイルを有する受電カプラ256とを接続させること
により電磁的に結合させてトランスを構成させ、給電装
置21に供給された高周波電力をこのように構成される
トランス(給電カプラと受電カプラ)を介して受電装置
25に伝達させるものである。すなわち、充電機31は
交流高周波電力をケーブル32を通して給電カプラ21
6の一次側コイルに供給してこれを励磁し、受電カプラ
256の二次側コイルを電磁誘導によって共振させて交
流高周波電力をケーブル33に出力させる。電送された
交流高周波電力は整流器34で適切な電圧の直流電力に
変換され、ケーブル35を通して上部バッテリ36に供
給される。
【0023】このため、伸縮ブーム5を全縮させて、給
電装置21の給電カプラ216と受電装置25の受電カ
プラ256とを接続させ、充電器31から電力を供給す
ることにより充電機31と作業台8に備えられた上部バ
ッテリ36とを電磁的に接続させ、上部バッテリ36を
充電することができる。
【0024】給電装置21と受電装置25とには、伸縮
ブーム5を全縮させて高周波カプラを接続させた状態か
ら、油温変化等により先端ブーム5cが自然伸長または
自然縮長して給電装置21と受電装置25との相対位置
がブーム伸縮方向に変化した場合であっても、給電カプ
ラ216と受電カプラ256との最適な接続状態を維持
し、高効率かつ安定した電力電送を行うことができるス
ライド及び揺動機構が設けられている。
【0025】まず、図4及び図5には給電装置21の構
成を示しており、以下この図を参照して説明する。給電
装置21は基端ブーム5aの先端部に固着された給電ハ
ウジング211、給電ハウジング211の内部に図示し
ない固定手段で固定配設されたベースブラケット21
2、給電ハウジング211から先端ブーム5cに向けて
突出するとともにベースブラケット212との間に配設
されたスライドローラ214,214の作用によりブー
ム伸縮軸方向に摺動自在に取り付けられたスライドブラ
ケット213、スライドブラケット213を先端ブーム
方向に付勢するスプリング215、スライドブラケット
213の先端部に突出し枢結ピン217でブームの起伏
方向に揺動自在に支持された給電カプラ216、給電カ
プラ216が過度に揺動することを規制する規制ピン2
18,218などから構成されている。
【0026】なお、スライドブラケット213は、スプ
リング215の付勢力によって図示する位置よりも先端
ブーム側に突出しないように、図示しない規制手段によ
ってベースブラケット212に係止されている。
【0027】このため、給電カプラ216は伸縮ブーム
5の伸縮軸方向にスライド移動自在であり、また給電カ
プラの接続面216aは伸縮ブーム5の起伏角度方向に
揺動動自在である。すなわち、給電カプラ216は接続
相手である受電カプラ256のブーム伸縮軸方向位置及
び接続面の傾倒角の変化に対して追従することができる
ように構成されている。
【0028】一方、受電装置25は、その側面図を図6
に示し、図6中に矢印IXを付して示す上面図を図9に示
すように、GFRP等の電気絶縁性材料で形成された受
電ハウジング251、このハウジング内に図示しない固
定手段で固定された受電カプラ256などからなり、受
電ハウジング251の基端部は先端ブーム5cの先端側
に、枢結ピン252を用いて伸縮ブームの起伏面内に揺
動自在に取り付けられている。受電ハウジングの枢結部
には枢結ピン252と同軸にねじりバネ253が配設さ
れており、受電装置25は高所作業時において受電カプ
ラ256の接続面が先端ブーム5cの外周面と対峙して
装置全体が先端ブーム5cに沿うように付勢され配設さ
れている。
【0029】中間ブーム5bの先端部には受電装置25
を起仰させるため左右一対のガイド部材27,27が取
り付けられている。ガイド部材27は、例えばナイロン
やポリアセタール樹脂、超高分子ポリエチレン等の摺動
部材を用いて製作され、その前端部に受電ハウジング2
51をガイドする傾斜面27aが形成されている。
【0030】次に、以上のように構成される給電装置2
0と受電装置25とがどの様にして接続されるかについ
て、図6から図8の各図を参照して説明する。図6から
図8は伸縮ブーム5を伸縮作動させたときに、伸縮ブー
ムの伸長量(基端ブーム5aに対する先端ブーム5cの
相対位置)に応じて給電装置20と受電装置25とがど
の様に作用するかを示したものである。
【0031】まず、伸縮ブーム5が伸長されて高所作業
が成されている状態では、図6に示すように受電装置2
5がねじりバネ253の作用により倒伏されて配設され
ている。このため、受電カプラ256の接続面が先端ブ
ームの外周面と対峙するように配設されて外部からの電
気的、機械的影響を受けることがなく、また、受電装置
全体が先端ブーム5cに沿うように配設されるため高所
作業時に作業の障害になることがない。
【0032】この状態から伸縮ブーム5を縮長作動させ
て全縮状態に近づくと、受電ハウジング251の先端部
が中間ブーム先端部に取り付けられたガイド部材27の
傾斜面27aと当接する。そして伸縮ブームの縮長作動
に伴って受電ハウジング251が傾斜面27aに沿うよ
うに滑り、受電装置25がねじりバネ253の付勢力に
抗して起仰される。伸縮ブーム5がさらに縮長されて受
電ハウジング251の前端面が傾斜面27aの上端部を
超えると、今度は傾斜面上端の角部で受電装置25が起
仰され図7に示すように起仰される。このとき受電ハウ
ジング251の先端部は給電装置21における給電カプ
ラ上方のスライドブラケット213前端面に接近する。
【0033】伸縮ブーム5が図7に示す状態からさらに
縮長作動されると、ガイド部材27の上端部でガイドさ
れていた受電ハウジング251とガイド部材27との係
合が解除され(図9参照)、受電ハウジング251はス
ライドブラケット213の前端面に沿って滑るようにガ
イドされてスライドブラケット213の前端面と受電装
置25の受電カプラ取付面とが略平行になるまで起仰さ
れる。この過程で給電カプラ216と受電カプラ256
とが当接し、給電カプラ216は受電カプラ256の接
続面の傾斜角に合わせて揺動し両カプラが接続される。
【0034】給電カプラ216と受電カプラ256とが
接続された後、伸縮ブーム5はさらに縮長作動されて全
縮状態となり縮長作動が停止される。給電カプラ216
を支持するスライドブラケット213は、伸縮ブームの
縮長作動により押圧されスプリング215の付勢力に抗
して図8における左方にスライド移動される。このと
き、給電カプラ216と受電カプラ256とは圧縮され
るスプリングのバネ力で接続圧が維持されるとともに、
給電カプラの揺動作用(追従作用)により両カプラの接
続面の密着接続が維持される。
【0035】そして、このようにして高周波カプラが結
合されると、図2に示した電気回路が形成され、車体2
側の充電器31から交流高周波電力を供給することによ
り、給電カプラ216と充電カプラ256とで構成され
る高周波トランス及び整流器34を介して作業台8に搭
載された上部バッテリ36に直流電力が供給され、上部
バッテリ36の充電が行われる。
【0036】上部バッテリ36の充電が完了して再び高
所作業を行うときには、伸縮ブーム5を伸長作動させる
ことにより、上記と逆の過程(図8→図7→図6)で給
電装置21と受電装置25との接続が解除され、受電装
置25を倒伏させてブーム先端部をコンパクトにした状
態で所望の高所作業を行うことができる(図1参照)。
【0037】従って、このように構成される電力電送装
置20によれば、伸縮ブーム5を伸長させた状態で、受
電装置25が先端ブーム5cに沿うように配設されるた
め、先端ブーム5cの先端部をコンパクトに構成させる
ことができ、受電カプラ256が露出しないため受電装
置の損傷や汚染等を受けにくくすることができる。ま
た、伸縮ブーム5を全縮作動させることにより、受電装
置25を自動的に起仰させて給電装置21と受電装置2
5とを接続状態とすることができる。
【0038】そして、給電装置21と受電装置25とを
接続させた状態では、給電装置21に設けられたスライ
ド機構と揺動機構とにより、給電カプラ216と受電カ
プラ256との密着接続が維持され、伸縮ブーム5が自
然伸長等した場合であっても、給電カプラ216が充電
カプラの変位に追従してスライド移動及び揺動作動す
る。従って、接触不良や電送ロスを低減して高効率かつ
安定した電力電送を行うことができる。
【0039】なお、以上説明した実施例では、基端ブー
ム5a、中間ブーム5b、先端ブーム5cの3段からな
る伸縮ブームにおいて、基端ブーム5aと先端ブーム5
cとに給電装置21と受電装置25からなる電力電送装
置20を設けた例を説明したが、本発明はこのような段
数や位置に限られるものではなく、2段以上の段数を有
する伸縮ブームであれば同様に適用することができる。
例えば、5段の段数からなる伸縮ブームの第2段と第4
段にそれぞれ給電装置と受電装置を配設して構成するこ
ともできる。また、本実施例ではスライド機構と揺動機
構とをともに給電装置側に設けた例を開示したが、この
配置は逆であっても良く、さらに、スライド機構と揺動
機構とを分離して給電装置と受電装置とに分けて配設す
ることも可能である。
【0040】また、実施例では揺動機構をカプラに伸縮
ブームの起伏方向にのみ揺動自在に設けているが、カプ
ラもしくはそのハウジングを直交する2軸方向に揺動自
在に(ジンバル機構のように)設けても良い。さらに、
このような枢結ピンによる揺動機構ではなく。ゴムやス
ポンジ、スプリング等の弾性体を用いてカプラ等を揺動
自在に支持する揺動機構であっても良い。また、作業装
置の一例として作業者が搭乗する作業台を例示したが、
ブーム先端部に電気的な装置を有する作業装置であれば
よく、充電電力のみならず制御信号(例えば、上部バッ
テリの充電状態を伝達して充電制御に用いる制御信号)
を伝達するものであっても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、第1
のブームに伸縮動自在に嵌挿された先端ブームの先端に
作業装置をそなえ、伸縮ブームを縮長させたときに第1
のブームに取り付けられた給電部と先端ブームに取り付
けられた受電部とを接続させて作業装置に電力を供給す
る電力電送装置を有するブーム装置において、給電部及
び受電部の少なくとも一方に、給電部または受電部を伸
縮ブームの伸縮方向に摺動自在に支持するとともに接続
する相手方向に向けて付勢するスライド機構と、給電部
または受電部の接続面を揺動自在に支持する揺動機構と
を設けてブーム装置を構成する。従って、伸縮ブームが
全縮状態から伸長した場合であっても付勢力を有するス
ライド機構と揺動機構とによって追従し給電部と受電部
との接続を維持するため、接触不良や伝送効率の低下を
生じない電力電送装置を提供することができる。
【0042】また、スライド機構と揺動機構とを給電部
に設けるとともに、受電部を先端ブームに起伏動自在に
取り付け、先端ブームを第1のブーム内に収納させたと
きに受電部が起仰されて給電部と接続するように上記ブ
ーム装置を構成する。このような構成によれば受電部の
構成を簡明化して小型に構成することができるととも
に、高所作業時に受電部が倒伏配設されるため先端ブー
ムの先端部をコンパクトに構成することができ、これに
より受電部が高所作業時に作業の障害になったり架空線
と接触して損傷を受けたりすることがない電力電送装置
を提供することができる。
【0043】また、第1のブームの先端部、または先端
ブームと第1のブームとの間のブームの先端部に受電部
をガイドするガイド部材を設け、先端ブームを第1のブ
ーム内に収納させるときに受電部がガイド部材に沿って
起仰されるようにブーム装置を構成する。このような構
成によれば、受電部は個別の作動手段を新たに設けるこ
となくブームの伸縮作動に伴って自動的に起仰・倒伏さ
れるため、簡明な構成で上記効果を達成する電力電送装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブーム装置を備える高所作業車の
側面図である。
【図2】本発明に係るブーム装置における充電装置の構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るブーム装置における充電装置の実
体的配置構成を示す説明図である。
【図4】上記ブーム装置の電力電送装置における給電装
置の外観を示す斜視図である。
【図5】図4中にV-V矢視で付記する上記給電装置の断
面図である。
【図6】給電装置と受電装置との接続前の状態を示す側
面図である。
【図7】給電装置と受電装置との接続過程を示す側面図
である。
【図8】給電装置と受電装置とが接続された状態を示す
側面図である。
【図9】図6中にIX-IX矢視で示す、給電装置と受電装
置との接続前の状態を示す上面図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 5 伸縮ブーム(ブーム装置) 5a 基端ブーム(第1のブーム) 5b 中間ブーム 5c 先端ブーム(先端ブーム) 8 作業台(作業装置) 20 電力電送装置 21 給電装置 25 受電装置 27 ガイド部材 214 スライドローラ(スライド機構) 216 給電カプラ(給電部) 217 枢結ピン(揺動機構) 256 受電カプラ(受電部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のブーム内にテレスコープ状に嵌挿
    されるとともに伸縮動自在に構成された少なくとも1段
    の先端ブームを有する伸縮ブームと、 前記先端ブームの先端に取り付けられた作業装置と、 前記第1のブームの先端部に取り付けられた給電部及び
    前記先端ブームの先端部に取り付けられた受電部からな
    り、前記先端ブームを前記第1のブーム内に収納させた
    ときに前記給電部と前記受電部とを接続させて前記第1
    のブームから前記作業装置に電力の供給を行う電力電送
    装置とを有してなるブーム装置において、 前記給電部及び受電部の少なくとも一方には、前記給電
    部または前記受電部を前記伸縮ブームの伸縮方向に摺動
    自在に支持するとともに接続する相手方向に向けて付勢
    するスライド機構と、前記給電部または前記受電部の接
    続面を揺動自在に支持する揺動機構とを有することを特
    徴とするブーム装置。
  2. 【請求項2】 前記スライド機構と前記揺動機構とを前
    記給電部に有し、 前記受電部は前記先端ブームに起伏動自在に取り付けら
    れ、前記先端ブームを前記第1のブーム内に収納させた
    ときに前記受電部が起仰されて前記給電部と接続するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のブーム装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のブームの先端部、または前記
    受電部が起伏動自在に取り付けられた先端ブームと前記
    第1のブームとの間のブームの先端部に前記受電部をガ
    イドするガイド部材を有し、前記受電部は前記先端ブー
    ムを前記第1のブーム内に収納させるときに前記ガイド
    部材に沿って起仰されることを特徴とする請求項2に記
    載のブーム装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101015373B1 (ko) * 2010-06-29 2011-02-22 주식회사 광림 고소작업차의 자동충전장치
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