JPH10265196A - ブーム起伏角検出器の異常検出装置 - Google Patents

ブーム起伏角検出器の異常検出装置

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JPH10265196A
JPH10265196A JP7303697A JP7303697A JPH10265196A JP H10265196 A JPH10265196 A JP H10265196A JP 7303697 A JP7303697 A JP 7303697A JP 7303697 A JP7303697 A JP 7303697A JP H10265196 A JPH10265196 A JP H10265196A
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boom
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angle
state
detector
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JP7303697A
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Inventor
Takaaki Oba
孝明 大葉
Masahiko Umeyama
昌彦 梅山
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Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜地に高所作業車を停車させて高所作業を
行うときに、重力式の起伏角検出器における誤認を生じ
るような検出作動を防止するブーム起伏角検出器の異常
検出装置を得る。 【解決手段】 ブーム起伏角検出器31により検出され
た検出角θ1,θ3は、異常判定手段において所定範囲
角θ2と比較され、検出角θ1,θ3が所定範囲角θ2
から外れたときには異常信号を出力する。この異常判定
手段からの異常信号は異常警報手段に送信され、信号を
受けた異常警報手段は異常表示を行う。このとき、格納
検出器32によってブーム13が格納状態にあるか否か
の検出がなされ、格納検出器32によって格納状態であ
ることが検出されたときは、警報作動阻止手段により異
常警報手段による警報作動を行わせなくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、起伏作動が自在な
ブームを有した作業車において、このブームの起伏角度
の検出を行う起伏角検出器が異常であるとの誤認を防止
するブーム起伏角検出器の異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車体上に起伏作動が自在なブームを設け
た作業車の一例としては、ブームの先端に作業台を設け
た高所作業車がある。このような高所作業車において
は、ブームの起伏作動を行うことによって作業台を所望
の高所に移動させるわけであるが、ブームの起伏作動を
行うと車体を転倒させる方向に作用するモーメント(以
下、「転倒モーメント」と称する)が変化する。
【0003】このため、起伏角検出器を設けてブームの
起伏角度を検出し、起伏角度が所定角度を越えるブーム
の起伏作動を規制することにより、高所作業車が不安定
にならないようにしている。ここで、起伏角検出器によ
るブームの起伏角度の検出は正確に行う必要があること
から、作業中においても起伏角検出器の異常の有無を検
査するようにしている。
【0004】このような検査の方法としては、例えば、
ブームの起伏作動が可能な角度を所定範囲角として予め
記憶しておき、起伏角検出器の検出値が所定範囲角から
外れたときに起伏角検出器に異常があると判断するよう
にする。具体的には、ブームを水平以下の角度である負
角で格納する高所作業車において格納時のブームの倒伏
角度が最大倒伏角度である場合、検出角度が最大倒伏角
度より負角であると検出されたときに起伏角検出器に異
常があると判断して異常検出を行う。
【0005】ここで、上記の高所作業車においては、車
体に配設されたパワーテイクオフ機構(以下、「PT
O」と称する)を作動させて得られた駆動力を用いて、
ジャッキの接地作動や、旋回台およびブームの作動を行
わせる。そして、PTOを作動させたときから停止させ
るまでの間に上記のような起伏角検出器の異常が検出さ
れたときには、異常表示器による表示を行って作業者に
注意を喚起するとともに、起伏角検出器の異常検出状況
を異常記録装置に記録するようにしている。
【0006】起伏角検出器としては、いわゆる重力式の
起伏角検出器が多く用いられている。重力式の起伏角検
出器は、車体に対するブームの起伏角ではなく、絶対的
なブームの起伏角を検出するものである。ここで、高所
作業を行う場合は高所作業車を水平に接地させた状態で
行う。従って、例えば高所作業を行う場所が坂道である
場合には、車体の前後に設けられたジャッキの伸長量を
変えることによって高所作業車を水平にするため、重力
式の起伏角検出器でも何等問題なく適切な角度検出を行
うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ジャッ
キによって車体を水平にする前の高所作業車を停車させ
ただけの状態において、高所作業を行う場所が坂道で、
且つ、坂の下方に向かってブームが伸びるように高所作
業車を停車させた場合、ジャッキを接地させるためにP
TOを作動させると、起伏角検出器による検出値は所定
範囲角度以下の検出値となり、起伏角検出器に異常が無
くても作業者が異常であると判断してしまうという問題
があった。
【0008】さらに、このような起伏角検出器における
異常発生状況は異常記録装置に記録されるため、高所作
業中の作業者のみならず、この記録に基づいて高所作業
車の保守点検を行う作業者においても、異常の無い起伏
角検出器を異常であると誤認してしまうという問題もあ
った。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、傾斜地に高所作業車を停車させて高所作
業を行うときに、重力式の起伏角検出器における誤認を
生じるような検出作動を防止するブーム起伏角検出器の
異常検出装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のブーム起伏角検出器の異常検出装置は、
高所作業車の車体上に所定範囲角内での起伏が自在に配
設されたブームの起伏角の検出を行う検出器が異常でな
いにも拘らず、異常であると誤認されるのを防止するた
めのものである。このブームは、負角を有して車体上に
倒伏格納される。そして、重力式のブーム起伏角検出器
によってブームの絶対的な起伏角の検出がなされる。
【0011】ブーム起伏角検出器により検出された検出
角は、異常判定手段において所定範囲角と比較され、検
出角が所定範囲角から外れたときには異常信号を出力す
る。この異常判定手段からの異常信号は異常警報手段に
送信され、信号を受けた異常警報手段は、異常表示ラン
プ、異常表示ブザーによる異常表示を行ったり、ブーム
や旋回台の作動を停止させて異常警報作動を行ったりす
る。
【0012】そして、作業前状態検出手段によって高所
作業車が作業前状態にあるか否かの検出がなされ、この
作業前状態検出手段によって高所作業車が作業前状態で
あることが検出されたときは、警報作動阻止手段により
異常警報手段による警報作動を行わせなくする。
【0013】このように構成されたブーム起伏角検出器
の異常検出装置によれば、高所作業車が傾斜した道路上
に位置すること等により、重力式の起伏角センサによる
検出値が車体とブームとのなす角度と異なって所定範囲
角外の角度であるとの検出を行っても、高所作業車が作
業を行う前の状態であれば、警報作動阻止手段によって
警報作動が行われない。
【0014】ここで、上記のブーム起伏角検出器の異常
検出装置においては、作業前状態をブームが格納されて
いる状態とし、作業前状態検出手段をブームが格納され
ているか否かの検出を行う格納検出手段とすることが好
ましい。このような構成とすることにより、ブームの起
仰作動を行うまでは警報作動を行なわないようにするこ
とができる。
【0015】また、車体を安定支持するためのジャッキ
を有した高所作業車においては、作業前状態をジャッキ
の未接地状態とし、作業前状態検出手段をジャッキが接
地されているか否かの検出を行う接地検出手段とするこ
とが好ましい。このような高所作業車においてはジャッ
キを接地させてからブームを起仰させて高所作業を行う
ため、このような構成とした場合にもブームの起仰作動
を行うまでは警報作動を行なわないようにすることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら説明する。まず、本発明に
係る起伏角検出器の異常検出装置(以下、「異常検出装
置」と称する)を備えた高所作業車について図2を参照
しながら説明する。この高所作業車1は、車体11の前
部に車体11に対して水平旋回が自在な旋回台12を有
しており、この旋回台12は旋回モータ15の駆動制御
によって車体11に対する旋回作動が自在に構成されて
いる。
【0017】旋回台12の上部にはブーム13が起伏自
在に枢支され、起伏シリンダ16の伸縮作動によって起
伏作動が自在に構成されている。このブーム13は、複
数のブーム部材によってテレスコピックに(入れ子式
に)構成され、ブーム伸縮シリンダ17の伸縮作動によ
って伸縮作動が自在に構成されている。ブーム13の先
端部には、作業者が搭乗可能に構成された作業台14が
ブーム13に対して水平旋回自在に設けられている。ま
た、作業台14は、レベリングシリンダ18等からなる
レベリング機構によってブーム13の起伏角度の如何に
拘らず常時水平状態が維持される。
【0018】そして、作業現場への移動時等、高所作業
を行わないときには、図3にも示すようにブーム13が
車体11の後方を向くように旋回台12を旋回させ、ブ
ーム13を縮小させるとともに倒伏させてブーム受19
上にブーム13を載置した状態である格納状態とする。
【0019】高所作業を行う場合には、格納状態からブ
ーム13の起仰・伸長作動ならびに旋回台12の旋回作
動を行って、作業台14を所望の高所に移動させる。な
お、車体11には、このような高所作業時に車体11に
作用する転倒モーメントに抗して車体11を安定支持さ
せるための前側ジャッキ21および後側ジャッキ22が
設けられている
【0020】このように構成された高所作業車1におい
ては、高所作業時に車体11を不安定にする転倒モーメ
ント(許容モーメント以上の転倒モーメント)が作用し
ないように、旋回台12およびブーム13の作動を規制
するモーメントリミッタが設けられている。モーメント
リミッタは、ブーム13の起伏角度・伸縮量、旋回台1
2の旋回角度および前側ジャッキ21、後側ジャッキ2
2の接地状態(アウトリガジャッキの場合はアウトリガ
の張り幅)等に基づいて、転倒モーメントが許容モーメ
ントを越えないように旋回台12およびブーム13の作
動を規制する。
【0021】従って、高所作業車1においては、ブーム
13の起伏角度を正確に検出することが必要であるた
め、ブーム13の基端部にブーム起伏角の検出を行う重
力式の起伏角検出器31を設けるとともに、高所作業を
行っているときには常にこの起伏角検出器31が正常に
作動しているか否かを検査することとしている。
【0022】すなわち、高所作業車1においては、車体
11に配設されたPTO(図示せず)を作動させて得ら
れた駆動力を用いて、ジャッキ21,22の接地作動を
行った後、旋回台12の旋回作動やブーム13の起伏・
伸縮作動を行わせる。このため、PTOを作動させたと
きから停止させるまでの間に角度検出器の異常が検出さ
れたときには、異常表示器39による表示を行って作業
者に注意を喚起するとともに、起伏角検出器31の異常
検出状況を記録装置に記録するようにしている。
【0023】ここで、起伏角検出器31が正常に作動し
ているか否かの検出は、以下のように行われる。まず、
ブーム13が最も起仰した状態から最も倒伏した状態ま
での起伏角を、使用可能な範囲の起伏角(所定範囲角)
として、後述するコントローラ30(図5参照)におけ
る所定範囲角記憶部30bに記憶させておく。
【0024】そして、同じくコントローラ30内の異常
判定部30aによって、起伏角検出器31の検出値が所
定範囲角記憶部30bに記憶されている角度の範囲内に
あるか否かを判定する。そして、記憶された角度の範囲
外である場合には、起伏角検出器31が異常であると判
断して、異常信号出力部30cから異常信号を出力し、
異常表示器39において起伏角検出器31が異常である
との表示を行う。
【0025】上記のように構成された高所作業車1にお
いては、ブーム13が格納状態にあるときの倒伏角を最
大倒伏角θ1とし、起伏角検出器31が異常であると判
断するための基準の倒伏角をθ2とすると、図1(A)
に示すように高所作業車1を停車させた場所が水平な路
面であれば、上記のような検査方法で起伏角検出器31
の異常の有無の検出を行うことができる。
【0026】また、(B)に示すように、高所作業車1
を停車させた路面が傾斜している場合に高所作業車1を
前上がりに停車させると、起伏角検出器31によって検
出される起伏角θ3が、基準となる倒伏角θ2よりも大
きくなる。従って、起伏角検出器31が正常であって
も、異常であると判断されるため、高所作業車1におい
ては、異常検出装置3を設けている。
【0027】異常検出装置3は、コントローラ30と、
前記の起伏角検出器31と、ブーム13がブーム受19
上に格納されたか否かの検出を行う格納検出器32と、
車体11に対する旋回台12の旋回角の検出を行う旋回
角検出器33と、ブーム13の伸縮量の検出を行う伸縮
量検出器34とを有して構成され、各検出器31〜34
の検出信号はコントローラ30に送信される。コントロ
ーラ30は、前記の所定範囲角記憶部30bを有する異
常判定部30aおよび異常信号出力部30cに加え、旋
回角記憶部30eを有する格納判定部30dおよび異常
信号キャンセル部30fを有して構成されている。
【0028】格納判定部30dは、格納検出器32によ
ってブーム13がブーム受19上に格納されたことが検
出され、旋回角検出器33によって検出された旋回台1
2の検出角が旋回角記憶部30eに記憶された所定旋回
角と一致し、且つ、伸縮量検出器34によって伸縮量検
出器ブーム13が全縮状態にあることが検出されたとき
に、ブーム13が格納されていると判定する。
【0029】旋回角記憶部30eには旋回台12の所定
旋回角の情報が記憶されている。ここで、ブーム13
は、図3に示すように車体11に対して若干右方に旋回
した状態で格納される。そして、所定旋回角とはこのよ
うに格納状態にあるブーム13の旋回角θ4をいう。な
お、旋回角記憶部30eに記憶される所定旋回角は、こ
のように特定の角度のみに限られるものではなく、特定
の範囲を有するものであってもよい。
【0030】異常表示キャンセル部30eは、格納判定
部30dによってブーム13が格納状態にあると判定さ
れたとき、すなわち、高所作業車1が作業前状態である
ときには、起伏角検出器31の検出値が基準となる起伏
角度θ2よりも大きいと検出された場合でも、異常表示
器39による異常表示を行わせなくする。
【0031】このように構成された異常検出装置3によ
れば、図1(B)に示すように高所作業車1を傾斜して
いる路面に停車させた後にPTOを作動させた場合で
も、旋回台12やブーム13作動がなされるまでは作業
前状態であるとして異常表示器39による異常表示はな
されないため、作業者が起伏角検出器31に異常がある
と誤認することはなく円滑な作業を行うことができる。
また、作業終了後に異常記録装置に記録された異常発生
状況に基づいて高所作業車の保守点検を行う場合にも、
異常の無い起伏角検出器31を異常であると誤認してし
まうことがないため無駄な保守作業を行う必要がない。
【0032】そして、図4において鎖線で示すように作
業台14を所望の高所に移動させる場合には、前後のジ
ャッキ21,22の伸長量の制御を行って高所作業車1
を水平にした後にブーム13の起仰・伸長作動を行う。
従って、この状態で起伏角検出器31の検出値が基準と
なる起伏角度θ2よりも大きいと検出された場合には、
異常表示器39による異常表示が行われる。
【0033】さらに、後輪にパーキングブレーキが作用
するように構成した高所作業車1においては、ジャッキ
接地作動時の高所作業車1の逸走を防止するために前側
ジャッキ21を接地させた後に、後側ジャッキ22を接
地させることとしている。このため、水平な路面に高所
作業車1を停車させた場合であっても、前側ジャッキ2
1のみを伸長(接地)させた状態では車体11が前上り
となってしまうが、異常検出装置3によれば、ブーム1
3の作動が開始されるまでは起伏角検出器31の異常と
して異常表示器39による異常表示や異常記録装置への
記録がなされることはない。
【0034】なお、上記の実施形態においては、凍結等
の原因によって格納検出器32が作動不良となり、格納
状態であると検出され続けた場合でも異常検出装置3を
正確に作動させることができるようにしている。すなわ
ち、格納検出器32によるブーム13の格納検出に加
え、旋回角検出器33と旋回角記憶部30eにおける記
憶値との一致および伸縮量検出器34によるブーム13
の全縮状態の検出がされたときにブーム13が格納され
ていると判定することとしている。
【0035】但し、本発明は必ずしも旋回角検出器33
と旋回角記憶部30eにおける記憶値との一致および伸
縮量検出器34による全縮状態の検出を行う必要はな
く、少なくとも格納検出器32によるブーム13の格納
検出がなされていればよい。
【0036】また、異常検出装置3は、上記のような構
成に限られるものではなく、ブーム13の格納検出に代
えて高所作業車1が作業前状態であるか否か、すなわ
ち、車体11がほぼ水平になったか否かの検出を行い、
車体11が水平になるまでは起伏角検出器31の検出値
が基準となる起伏角θ2よりも大きいと検出された場合
でも、異常表示器39による異常表示を行わせなくする
ように構成してもよい。
【0037】このような構成の一例として、図6に示す
高所作業車5例にとって説明する。この高所作業車5
は、車体51の後部に旋回台52を配設し、この旋回台
52にブーム53を起伏・伸縮自在に配設している。こ
のように配設されたブーム53は、(A)に示すように
前方に負角に格納される。そして、高所作業を行うとき
には、(B)に示すようにまず前側ジャッキ61を伸長
させて車体51をほぼ水平にした後、後側ジャッキ62
を接地反力が得られるまで伸長させる。
【0038】このように、高所作業車5が水平で、且
つ、前側ジャッキ61および後側ジャッキ62が接地し
た状態を作業前状態とすると、図7に示すように後側ジ
ャッキ62が接地したか否かの検出を行うジャッキ接地
検出器72を設け、このジャッキ接地検出器72によっ
てジャッキ62の接地がなされたか否かの検出を行えば
高所作業車5が作業可能状態にあるか否かの判断を行う
ことができる。
【0039】従って、上記のように構成された高所作業
車5においては、前記の高所作業車1における格納検出
器32に代えてジャッキ接地検出器72を設け、格納判
定部30dに相当するものは設けずに、ジャッキ接地検
出器72から検出信号が送信されたときにコントローラ
70内に設けた異常信号キャンセル部70dによって異
常表示器39による異常表示を行わせなくするように誤
作動防止装置7を構成すればよい。
【0040】このような構成とすることにより、PTO
を作動させてもジャッキ61,62が接地して車体51
がほぼ水平になるまでは、異常表示器39による異常表
示や異常記録装置への記録がなされることはない。
【0041】なお、上記の実施形態においては、高所作
業車1をブーム13を後方に負角に格納するように構成
するとともに、格納検出器32によって作業前状態にあ
るか否かの検出を行うように構成し、高所作業車5をブ
ーム53を前方に負角に格納するように構成するととも
に、ジャッキ接地検出器72によって作業前状態にある
か否かの検出を行うように構成している。
【0042】しかしながら、本発明は上記のような構成
に限られるものではなく、ブームを前方に負角に格納す
る高所作業車において格納検出器によって作業前状態に
あるか否かの検出を行うように構成してもよい。また、
ブームを後方に負角に格納する高所作業車においてジャ
ッキ接地検出器によって作業前状態にあるか否かの検出
を行うように構成してもよい。
【0043】さらに、作業前状態は、ブーム13が格納
されている状態であったり、ジャッキ21,22が未接
地状態である場合に限られるものではなく、高所作業車
の車体が水平な状態をいうものであってもよい。従っ
て、このような場合の作業前状態検出手段としては、格
納検出器32や、接地検出器72ではなく、高所作業車
の車体が水平になったか否かの検出を行う水準器のよう
な傾斜検出器が適している。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、重力式の
ブーム起伏角検出器を用いているために安価にブームの
起伏角の検出を行うことができる。そして、このブーム
起伏角検出器による検出値が所定範囲角の値から外れた
ときには、異常警報手段による異常警報作動がなされる
ため、常に正確なモーメントリミッタによるブームの作
動規制等がなされる。さらに、作業前状態においてはブ
ーム起伏角検出器による検出値が所定範囲角の値から外
れても異常警報作動はなされないため、作業開始前に坂
道に高所作業車を停車させただけで異常警報作動がなさ
れることはない。
【0045】なお、本発明に係るブーム起伏角検出器の
異常検出装置においては、作業前状態をブームが格納さ
れている状態とし、作業前状態検出手段をブームが格納
されているか否かの検出を行う格納検出手段とすること
が好ましい。このような構成とすることにより、ブーム
の起仰作動を行うまでは警報作動を行なわないようにす
ることができるため、簡単な構成で異常の誤認の防止を
図ることができる。
【0046】また、車体を安定支持するためのジャッキ
を有した高所作業車においては、作業前状態をジャッキ
の未接地状態とし、作業前状態検出手段をジャッキが接
地されているか否かの検出を行う接地検出手段とするこ
とが好ましく、このような構成とした場合にも異常の誤
認の防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブーム起伏角度検出器の異常検出
装置を設けた高所作業車の側面図であって、水平な路面
に停車している状態を(A)に示し、傾斜した路面に停
車している状態を(B)に示す。
【図2】上記高所作業車の側面図である。
【図3】上記高所作業車の平面図である。
【図4】上記高所作業車の作業状態を示す側面図であ
る。
【図5】上記ブーム起伏角度検出器の異常検出装置の構
成を表すブロック図である。
【図6】本発明に係る他の構成のブーム起伏角度検出器
の異常検出装置を設けた高所作業車の側面図であり、傾
斜した路面に停車している状態を(A)に示し、作業状
態を(B)に示す。
【図7】上記ブーム起伏角度検出器の異常検出装置の構
成を表すブロック図である。
【符号の説明】
1,5 高所作業車 11,51 車体 12,52 旋回台 13,53 ブーム 21,61 前側ジャッキ 22,62 後側ジャッキ 31 起伏角検出器 32 格納検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高所作業車の車体上に所定範囲角内での
    起伏が自在に配設され、負角を有して倒伏格納されるブ
    ームと、 このブームの絶対的な起伏角の検出を行う重力式のブー
    ム起伏角検出器と、 このブーム起伏角検出器により検出された検出角を前記
    所定範囲角と比較し、前記検出角が前記所定範囲角から
    外れたときに異常信号を出力する異常判定手段と、 この異常判定手段からの異常信号を受けて、異常警報作
    動を行わせる異常警報手段と、 前記高所作業車が作業前状態にあるか否かの検出を行う
    作業前状態検出手段と、 この作業前状態検出手段からの前記高所作業車が作業前
    状態であるとの検出信号により前記異常警報手段による
    前記警報作動を行わせなくする警報作動阻止手段とから
    なることを特徴とするブーム起伏角検出器の異常検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記作業前状態が、前記ブームが格納さ
    れている状態であり、 前記作業前状態検出手段が、前記ブームが格納されてい
    るか否かの検出を行う格納検出手段であることを特徴と
    する請求項1に記載のブーム起伏角検出器の異常検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記高所作業車が、前記車体を安定支持
    するためのジャッキを有し、 前記作業前状態が、前記ジャッキの未接地状態であり、 前記作業前状態検出手段が、前記ジャッキが接地されて
    いるか否かの検出を行う接地検出手段であることを特徴
    とする請求項1に記載のブーム起伏角検出器の異常検出
    装置。
JP7303697A 1997-03-26 1997-03-26 ブーム起伏角検出器の異常検出装置 Pending JPH10265196A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004035212A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Aichi Corp 上部電源自動入切装置
JP2015085896A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 日野自動車株式会社 電動パーキングブレーキシステム
CN109264644A (zh) * 2018-11-20 2019-01-25 徐工消防安全装备有限公司 高空作业平台的调平控制系统、调平控制方法及高空作业平台

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