JP2003511337A - 炭化珪素結晶を成長させる方法及びその装置 - Google Patents

炭化珪素結晶を成長させる方法及びその装置

Info

Publication number
JP2003511337A
JP2003511337A JP2001529488A JP2001529488A JP2003511337A JP 2003511337 A JP2003511337 A JP 2003511337A JP 2001529488 A JP2001529488 A JP 2001529488A JP 2001529488 A JP2001529488 A JP 2001529488A JP 2003511337 A JP2003511337 A JP 2003511337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon
carbide
sic
temperature
source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001529488A
Other languages
English (en)
Inventor
コルディナ,オーレ・クラエス・エリック
ペイズリー,マイケル・ジェームズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wolfspeed Inc
Original Assignee
Cree Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cree Inc filed Critical Cree Inc
Publication of JP2003511337A publication Critical patent/JP2003511337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B23/00Single-crystal growth by condensing evaporated or sublimed materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B25/00Single-crystal growth by chemical reaction of reactive gases, e.g. chemical vapour-deposition growth
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/10Inorganic compounds or compositions
    • C30B29/36Carbides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S117/00Single-crystal, oriented-crystal, and epitaxy growth processes; non-coating apparatus therefor
    • Y10S117/90Apparatus characterized by composition or treatment thereof, e.g. surface finish, surface coating
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S117/00Single-crystal, oriented-crystal, and epitaxy growth processes; non-coating apparatus therefor
    • Y10S117/901Levitation, reduced gravity, microgravity, space
    • Y10S117/902Specified orientation, shape, crystallography, or size of seed or substrate

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 炭化金属の薄いコーティング、特に、炭化タンタル、炭化ハフニウム、炭化ニオブ、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化タングステン及び炭化バナジウムから成る群より選択される炭化物の薄いコーティングで被覆されたグラファイト坩堝を用いる、所望のポリタイプの高品質炭化珪素ボウルの制御され延長された再現可能な成長のための方法及びその装置を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、大きな単結晶の高温成長に関するものであり、詳しくは、炭化珪素
の高品質単結晶を成長させる方法及びその装置に関する。
【0002】 背景 炭化珪素は、半導体材料として長年候補となっている材料である。炭化珪素は
、広いバンドギャップ、低い誘電率を有し、更に、例えば珪素のような他の半導
体材料が不安定となる温度に比してはるかに高い温度で安定である。これらの及
び他の特性は、炭化珪素に対して優れた半導体特性を付与している。炭化珪素か
ら作られる電子デバイスは、例えば珪素のような他の通常用いられる半導体材料
から作られるデバイスに比べて、とりわけ、より高温において、より速い速度で
、及びより高い放射密度(radiation densities)で動作することが期待される
【0003】 半導体の固体物理及び挙動に精通している当業者は、半導体材料は、電子デバ
イスを製造することができる材料として有用なある種の特性を有していなければ
ならないことを知っている。多くの用途において、結晶格子における欠陥が低レ
ベルであり、且つ望ましくない化学的及び物理的な不純物も低レベルである単結
晶が必要とされている。不純物を制御できない場合、前記材料は、一般的に、電
子デバイスで用いるには不適である。純粋な材料においても、欠陥格子構造は、
材料の有用性を損なう。
【0004】 炭化珪素は、その電気的性質に加えて、他の望ましい物理的性質を有する。炭
化珪素は、非常に硬く、ポリタイプ(すなわち、原子配置)及び結晶方向にした
がって8.5〜9.25モースの硬度を有する。比較すると、ダイヤモンドは1
0モースの硬度を有する。炭化珪素は、輝きがあり、ポリタイプにしたがって2
.5〜2.71の屈折率を有する。比較すると、ダイヤモンドの屈折率は約2.
4である。更に、炭化珪素は、損傷されることなく、空気中において、2000
℃を超える温度まで加熱できる強靭で極めて安定な材料である。これらの物理的
性質により、炭化珪素は、天然の宝石の理想的な代替物である。宝石としての炭
化珪素の使用は、Hunter ら に与えられた米国特許第5,723,391号及び
第5,762,896号で開示されている。
【0005】 而して、炭化珪素に関する 物理的特性及び潜在的用途は、かなり長い間認め
られて来たので、多くの研究者により、炭化珪素の結晶を形成する多くの技術が
提案されて来た。これらの技術は、一般的に、2つの広範なカテゴリーに分けら
れるが、いくつかの技術は、必ずしもそのように容易に分類されない。第一の技
術は、反応体及びガスをシステム中に導入し、その中でそれらが適当な基板上に
炭化珪素結晶を形成する化学気相成長法(CVD)として公知である。
【0006】 炭化珪素結晶を成長させるための他の主な技術は、一般的に、昇華法と呼ばれ
ている。「昇華」とは、昇華法において、一般的に、いくつかの種類の固体炭化
珪素出発原料を用い、前記原料を、固体炭化珪素が昇華するまで加熱することを
意味している。次に、気化した炭化珪素出発原料を、例えば種結晶のような基板
上へ凝縮するように促し、所望の結晶ポリタイプを生成させる。
【0007】 より良い結晶を生成させるために実際的に有用な第一の昇華法の1つは、J.A
. Lelyによって1950年代に開発され、米国特許第2,854,364号で
開示されている。一般的には、Lely法は、炭化珪素原料で炭素容器の内部をライ
ニングする。炭化珪素が昇華する温度まで前記容器を加熱し、次に、昇華した炭
化珪素を凝縮させることによって、再結晶される炭化珪素を、容器のライニング
沿いに堆積するように促す。
【0008】 Lely昇華法は、幾人もの研究者によって改変、改良された。Hergenrotherに与
えられた米国特許第3,228,756号(“Hergenrother‘756”)は、他
の炭化珪素を凝縮させて結晶を成長させる炭化珪素の種結晶を用いる別の昇華成
長法について考察している。Hergenrother ‘756は、適当な成長を促進する
ために、種結晶が1800℃ 〜 2000℃の温度となっている時間が最少にな
る方法で、種結晶を、適当な温度、一般的には2000℃超に加熱しなければな
らないことを示唆している。
【0009】 Ozarowに与えられた米国特許第3,236,780号(“Ozarow‘780”)
は、、炭素容器内に炭化珪素のライニングを用いる別の無種結晶昇華法(unseed
ed sublimation technique)が考察されている。Ozarow ‘780は、前記容器
の炭化珪素でライニングされた内部と、外部との間に、半径方向温度勾配を確立
することを試みている。
【0010】 Knippenbergに与えられた米国特許第3,615,930号(“Knippenberg‘
930”)及び第3,962,406号(“Knippenberg‘406”)は、所望
の方法で、炭化珪素を成長させる別の方法について考察している。Knippenberg
‘930特許は、結晶が昇華によって成長するときに、炭化珪素中にp−n接合
を成長させる方法について考察している。前記特許における考察によると、炭化
珪素を、ドナー型ドーパント原子を含む不活性ガスの存在下、囲まれた空間中で
加熱する。次に、ドーパント材料を、容器から排出し、容器をアクセプタードー
パントの存在下で再加熱する。この方法は、相反する導電型を有する隣接結晶部
分を生成させることによりp−n接合を形成させることを意図している。
【0011】 Knippenberg‘406特許は、二酸化珪素コアを、粒状炭化珪素から成る又は
炭化珪素を形成する材料から成る周囲塊(surrounding mass)内に完全に充填す
る、炭化珪素を形成するための三段プロセスについて考察している。次に、炭化
珪素と二酸化珪素との充填塊(packed mass)を加熱する。前記システムは、炭
化珪素シェルが二酸化珪素コアの周囲に形成される温度まで加熱し、次に、更に
加熱して、炭化珪素シェル内から二酸化珪素を気化させる。最後に、システムを
なお更に加熱して、炭化珪素シェル内で、追加の炭化珪素が成長し続けるように
促進する。
【0012】 Vodakovに与えられた米国特許第4,147,572号は、固体炭化珪素原料
及び種結晶が互いに平行近接関係(parallel close proximity relationship)
で配列される、幾何学的に配向された(geometry oriented)昇華法について考
察している。
【0013】 Addamianoに与えられた米国特許第4,556,436号(“Addamiano‘43
6”)は、2300℃ 〜 2700℃の昇華温度から、1800℃未満の温度ま
で迅速に冷却することを特徴とする、アルファ炭化珪素上にベータ炭化珪素の薄
膜を形成するためのLelyタイプの炉システムが考察されている。Addamiano‘4
36は、立方(ベータ)炭化珪素の大きな単結晶は、まったく市販されておらず
、また、炭化珪素又は例えば珪素又はダイヤモンドのような他の材料を成長させ
るのは多少難しいと記載している。
【0014】 Hsuに与えられた米国特許第4,664,944号は、非炭化珪素反応器を用
いる化学気相成長法に似ているが、流動床中に炭化珪素粒子を含むので昇華法に
いくぶん似ている、炭化珪素結晶を形成するための流動床法について考察してい
る。
【0015】 Siemens Corporationに与えられたドイツ国(連邦共和国)特許第3,230
,727号は、、炭化珪素昇華法について考察しており、その考察の力点は、炭
化珪素種結晶と炭化珪素原料との間の熱勾配の最小化である。この特許は、反応
器において、熱勾配を、原料と種との間の距離1cm当たり20℃以下に制限す
ることを提案している。また、この特許は、前記昇華システムにおける総蒸気圧
を、1〜5ミリバール、好ましくは約1.5〜2.5ミリバールに保つことも提
案している。
【0016】 Davisに与えられた米国再発行特許第34,861号(“Davis‘861”)は
、炭化珪素の大きなデバイス品質の単結晶を形成する方法について考察している
。この特許は、原料において一定のポリタイプ組成及び粒度分布(size distrib
ution)を保つことによって増強される昇華法を提案している。また、これらの
特許は、成長表面と種結晶の特定の調製について、また、原料と種結晶との間の
熱勾配を調節することについても考察している。
【0017】 Barrettに与えられた米国特許第5,746,827号(“Barrett‘827”
)は、2つの成長段階を必要とする大直径炭化珪素結晶を製造する方法について
考察している。第一成長段階は、種結晶をより大きな直径へと等温成長させる段
階である。第二成長段階は、熱勾配条件下で、種結晶から大直径ボウル(large
diameter boule)を成長させる段階である。
【0018】 Hopkinsに与えられた米国特許第5,873,937号(“Hopkins‘937”
)は、4H炭化珪素結晶を成長させる方法について考察している。この特許は、
物理的蒸気移動(PVT)システムを教示しており、前記システムでは、結晶の
表面温度を約2160℃未満に維持し、かつPVTシステム内部の圧力を低下さ
せて、前記の低い成長温度を補償している。
【0019】 Kitohに与えられた米国特許第5,895,526号(“Kitoh‘526”)は
、炭化珪素単結晶を成長させる昇華プロセスを教えており、前記プロセスでは、
昇華した原料は、単結晶基板の表面と平行に流れる。
【0020】 SiC結晶の製造に関しては年々かなり進歩して来ているが、工業的に重要な
目標は、SiC結晶製造では依然として達成されていない。例えば、現在の結晶
品質を維持又は改善するより大きなSiC結晶を必要とするより速く且つより高
出力のプロトタイプデバイスが開発中である。50mm径SiCウェハを製造す
るのに充分に大きいボウルは、現在、工業的に実行可能なSiC製造における最
先端である。高品質の75mm径ウェハは実証されたが、まだ市販されておらず
、それどころか既に100mm径ウェハに関するニーズがある。多くのSiC結
晶製造法は、必要とされるサイズ及び品質の結晶を経済的に且つ一貫して簡便に
製造することができない。ほとんどの結晶製造法が工業的需要に追いつけない第
一の理由は、SiCの化学にある。
【0021】 炭化珪素の昇華及び結晶化の化学は、炭化珪素結晶を成長させる公知の方法を
上手く行ったときでさえも難しいことを示している。結晶成長プロセスの化学量
論は重要であり且つ複雑である。昇華蒸気中にある珪素及び炭素が多過ぎたり少
な過ぎたりすると、望ましくないポリタイプ又は欠陥、例えばマイクロパイプを
有する結晶が生成する可能性がある。
【0022】 同様に、高い運転温度、典型的には2100℃を超える運転温度、及び結晶成
長システム内において比温度勾配(specific temperature gradient)を形成さ
せる必要性に起因して、重大な運転時の問題が生じる。ほとんどの昇華システム
で用いられる従来のグラファイト昇華器は、容器の表面特性にしたがって、0.
85〜0.95程度の赤外線放射率(infrared emissivity)を有する。種結晶
は赤外線に対して感熱性である。而して、グラファイト容器によって放射される
赤外線は、種結晶を過熱することがあり、それにより、昇華システムの運転を成
功させるのに必要な精密な温度勾配が乱される。
【0023】 最近では、Linkoeping UniversityのSiCグループが、高温化学気相成長(H
igh Temperature Chemical Vapor Deposition (“HTCVD”))と呼称され
るSiCを成長させる技術を提出した。1995年に日本の京都で行なわれた「
SiC及びその関連材料に関する国際会議(International Conference on SiC
and Related Materials)」で提出されたKordina ら による論文“High Tempera
ture Chemical Vapor Deposition”;また、0.Kordina et al., 69 Applied P
hysics Letters,1456(1996)も参照されたい。この技術では、固体珪
素原料の代わりに、例えばシランのようなガスを用いる。ガス原料を用いると、
反応化学量論の制御が向上する。固体炭素原料の代わりに、例えばプロパンのよ
うなガスを用いても良いが;この技術で用いられる炭素のほとんどは、実際には
、坩堝のグラファイト壁由来である。理論的には、ガスの連続供給を用いるこの
技術により、連続且つ延長されたSiCボウルの成長を得ることができると考え
られる。残念なことに、HTCVD法は、ボウル成長にとって工業的に有用であ
るとは証明されなかった。第一の理由は、前記反応が、プロセスで用いられるグ
ラファイト製坩堝を破壊するからである。更に、この特有なプロセスで炭化水素
ガスを添加すると、効率を低下させるSiCで被覆されたSi液滴が生成する傾
向があり、またSi及びCと結びついてシステムの化学量論も変化させる。
【0024】 おそらく、炭化珪素成長の最も難しい面は、高温での珪素の反応性である。珪
素は、ほとんどの昇華プロセスで用いられるグラファイト容器と反応する。上記
したように、いくつかの用途では、前記反応が促進される。この反応は、制御す
ることが困難であり、通常は、システム中に存在する珪素が多過ぎたり、又は炭
素が多過ぎたりするので、結晶成長プロセスの化学量論を望ましくない方へと変
化させる。更に、グラファイト容器に対する珪素の攻撃により、前記容器の壁が
点食されて、容器が破壊され、また結晶を汚染する炭素ダストも形成される。
【0025】 これらの問題を解決しようとする試みにおいて、いくつかの研究、例えば、1
995年9月に京都で行なわれた炭化珪素に関する第6回国際会議で提出された
Yu.A.Vodakov ら による 「昇華法によって成長させたSiC結晶の品質向上
のためのタンタル容器材料の使用(The Use of Tantalum Container Material f
or Quality Improvement of SiC Crystals Grown by the Sublimation Techniqu
e)」では、昇華システムにおけるタンタルの存在が評価された。何人かの研究
者は、タンタルの存在は、最適な結晶成長に必要とされる化学量論を保つのに役
立つことを発表した。前記の知見は、タンタルを含む昇華器は、反応性珪素によ
る攻撃を受け難いという報告によって支持される。
【0026】 関連出願では、VodakovによるWO97/27350(“Vodakov‘350”)
が、米国特許第4,147,572号で提出されたものと同様な昇華法を提出し
ており、昇華システムの構造部材を攻撃する珪素の問題に取り組もうとしている
。Vodakov‘350は、固体炭化珪素原料及び種結晶が、もう一方に対して平行
近接関係に配置される幾何配向昇華法(geometry oriented sublimation techni
que)について説明している。Vodakov‘350は、固体タンタルから作られた昇
華器を用いている。Vodakovのタンタル容器の内面は、タンタルと、珪素と、及
び炭素との合金であると11ページ26行から12ページ10行に記載されてい
る。Vodakovは、前記容器は、珪素蒸気による攻撃に対して抵抗性であり、完全
な(well-formed )炭化珪素結晶の形成に寄与するとクレームしている。
【0027】 しかしながら、タンタルのコストは、Vodakovが記載している容器を用いる昇
華法にとっては欠点である。固体タンタルの昇華器は極めて高価であり、同様な
すべての昇華器は、結局、不合格であり、長期使用では不経済である。また、固
体タンタル昇華器は、機械加工し難い。前記容器を物理的に成形するのは容易で
はない。最後に、Vodakov‘350の昇華プロセスには、新たに発見された用途
で必要とされる大きくて高品質のボウルを形成するには効率的ではないという他
の固体原料昇華法で認められるのと同じ欠陥がある。
【0028】 而して、高品質SiC結晶の制御され延長された再現可能な成長を提供するプ
ロセスに関するニーズがある。前記システムは、珪素による攻撃に対して抵抗性
がある容器を必ず提供しなければならない。また、前記システムは、実装及び使
用するのに経済的でもあるべきである。
【0029】 発明の目的及び概要 而して、本発明の目的は、所望のポリタイプの高品質炭化珪素結晶の制御され
延長された再現可能な成長のための方法及びその装置を提供することにある。
【0030】 本発明の更なる目的は、結晶成長プロセスの化学量論を制御することによって
、炭化珪素の高品質単結晶を成長させる方法を提供することにある。 本発明の更なる目的は、結晶成長プロセスの温度を制御することによって、炭
化珪素の高品質単結晶を成長させる方法を提供することにある。
【0031】 本発明の更なる目的は、システムの物理的部材の劣化から生じる不純物を減少
又は排除することによって、炭化珪素の高品質単結晶を成長させるための方法及
びその装置を提供することにある。
【0032】 本発明のなお更なる目的は、気化した珪素との反応に耐えられるSiC結晶成
長システムを提供することにある。 本発明は、電子デバイスを製造するときに用いられる、また宝石として用いら
れるSiCの大きな単結晶を成長させるための方法及びその装置によって、上記
目的を達成する。詳しくは、本発明は、坩堝及び炉を典型的に含むSiC結晶成
長システム中に、所望のポリタイプのSiCの単結晶質(monocrystalline)種
結晶、珪素源、及び炭素源を導入することを含む。次に、珪素源及び炭素源の温
度を、珪素及び炭素を含む気化種(vaporized species)を形成させるのに充分
な温度まで上昇させる。種結晶の温度は、珪素と炭素との蒸気の温度に近づける
が、それに比べて低い温度まで、且つ、坩堝内においてガス圧力(gas pressure
)条件下でSiCが堆積するよりも昇華するのが速い温度に比べて低い温度まで
上昇させて、前記坩堝内に温度勾配を創り出す。
【0033】 珪素源及び炭素源から誘導される珪素と炭素とを含む気化種の適当な流れは、
坩堝内で発生させ、維持する。珪素含有種と、SiC結晶成長システムを作ると
きに用いた材料との反応を実質的に防止しながら、単結晶質SiCの所望の量の
巨視的な成長(macroscopic growth)を生成させるのに充分な時間、前記蒸気流
を、種結晶の成長表面へと指向する。
【0034】 本発明の上記及び他の目的、利点及び特徴、及び等価物が達成される方法は、
好ましくて例示的な態様を図示している添付の図面と共に成される本発明の以下
の詳細な説明を考慮すれば、更に容易に明らかとなる。
【0035】 当業者には容易に明らかなように、以下の開示は、SiC結晶を製造するため
の事実上すべての公知の方法に容易に適合させ組み込むことができる。而して、
以下の詳細な説明は、本発明の一般的な考察から始める。次に、本発明の用途の
広さを証明する追加の態様も示す。
【0036】 本発明の好ましい態様は、ガス供給昇華(GFS)システムであり、前記シス
テムでは、珪素源及び炭素源はガスである。炭素(C)及び珪素(Si)に加え
て、気化種は、典型的には、SiC,Si2C及びSiC2を含む。次に、気化種
を、所望のポリタイプの単結晶質種結晶上に堆積させる。前記システムは、図1
に概略図で示してある。
【0037】 図1のGFSシステムは、10で広範に指定されている坩堝を含む。坩堝10
は、SiC昇華法で通常用いられるタイプと同様な実質的に密閉された構造であ
ると理解すべきである。本発明の坩堝又は容器(crucibles,vessels,or conta
iners)としては、例えば、Barrett‘827の坩堝12;Hopkins‘937の成
長室10;及びDavis‘861の図1,4,5及び6に示されている坩堝が挙げ
られるが、これらに限定されない。これらの参照は、昇華成長の広範なパラメー
ターが当業において比較的充分に理解されることも示している。而して、本明細
書では、本発明の特徴を説明する以外は、前記参照について詳細に言及しない。
坩堝10は、一般的に、形状は円筒形であり、外面12及び内面13を有する円
筒壁11を含む。円筒壁11は、SiCの昇華温度を超える融点を有することを
特徴とする材料で被覆されたグラファイトから作られる。前記コーティング材料
は、問題となる温度において珪素及び水素に関して化学的に不活性であることも
特徴としている。炭化金属、詳しくは、タンタル、ハフニウム、ニオブ、チタン
、ジルコニウム、タングステン及びバナジウムの炭化物及びそれらの混合物は、
必要なコーティング材料として所望の特性を示す。窒化金属、詳しくは、タンタ
ル、ハフニウム、ニオブ、チタン、ジルコニウム、タングステン及びバナジウム
の窒化物及びそれらの混合物も、必要なコーティング材料として所望の特性を示
す。更に、例えば既に上記した炭化金属と窒化金属との混合物を、コーティング
物質として用いることもできる。考察及び参照し易くするために、これよりは炭
化金属について言及するが、本明細書で考察される概念及び原則は、窒化金属コ
ーティングにも等しく適用可能であることが理解される。
【0038】 本明細書で説明されるすべての場合において、原料に曝されるグラファイト部
材は炭化金属コーティングで被覆されると理解すべきである。炭化金属コーティ
ングは、カルフォルニア州PacoimaにあるUltramet Corporation又はオハイオ州L
akewoodにあるAdvance Ceramics Corporationで行なわれているようないくつも
の市販のコーティングプロセスのいずれかによって提供することができる。更に
、本明細書で説明されるグラファイト部材は、選択された炭化金属とほぼ同じ熱
膨張率を有するグラファイトから作る。前記材料は市販されている。熱膨張率が
相対的に同じであることは、本明細で説明される極めて高い温度に加熱される材
料にとって特有な要求条件である。この方法では、結晶成長プロセス中における
グラファイト又は炭化金属コーティングのクラッキングの可能性は実質的に低下
し、坩堝の寿命は一般的に長くなる。
【0039】 円筒壁11は、反応領域14を放射状に配置されて密閉している。外側16及
び内側18の同心のソースガス経路から、反応領域14に対してソースガス材料
を供給する。ソースガスは、反応領域14に入る前に混合できると考えられるが
、ほぼ反応温度まで各ガスが加熱されるまで、ソースガスを分離しておくと、珪
素ソースガスと炭素ソースガスとの間の望ましくない副反応を防止するのに役立
つ。同心円ソースガス経路は、ソースガスが反応領域14に入る地点まで、ソー
スガス材料を互いから分離しておく。好ましい態様では、外側の同心円ソースガ
ス経路16は、反応領域14に対して炭素ソースガスを供給し、内側の同心円ソ
ースガス経路18は、珪素ソースガスを供給する。
【0040】 典型的な昇華システムでは、坩堝のグラファイト壁は、炭素源として用いられ
る。クレームされる本発明である炭化金属被覆は、炭素源としての有用性を減弱
させるが、ある種の環境下では、被覆されたグラファイトでも、昇華システムの
ためのいくらかの炭素源として機能できると考えられる。而して、必要とされる
炭素の大部分は、外部の供給源、例えば炭素ソースガスから供給される。適当な
炭素ソースガスとしては、Siと反応してSiCを形成することができる炭化水
素が挙げられる。C2 〜 C8炭化水素、特にエチレン(C24)は、クレームさ
れる本発明で充分に機能する。炭素ソースガス流は、1種類以上のキャリヤーガ
ス、例えばHe又はH2を含むこともできる。
【0041】 適当な珪素ソースガスとしては、市販の炭素と反応してSiCを形成するガス
が挙げられる。シラン(SiH4)は、おそらく、最も公知の有望な珪素ソース
ガスであり、クレームされる本発明で充分に機能する。他の適当な珪素源として
は、クロロシラン(SiH4−xClx)及びメチルトリクロロシラン(CH3
iCl3)が挙げられる。しかしながら、クロロシランを反応させるにはH2が必
要である。また、珪素ソースガス流は、例えばHeのような適当に不活性なキャ
リヤーガスを含むこともできる。
【0042】 種結晶22は、種ホルダ20上に固定し、反応領域14へと下降させる。ソー
スガスは、反応領域14内で反応して、SiCを形成し、種結晶22の表面上に
堆積して、ボウル24を形成する。SiCの少なくとも一部分は、まず最初に内
壁13上に堆積し、次に、昇華して、成長表面(種結晶22又はボウル24)上
に再凝結すると考えられる。殆どの環境下では、種結晶は、好ましくは、所望の
成長と同じポリタイプのSiCである。
【0043】 ソースガスの組成は、必要な化学量論、所望の結晶のタイプ、及び結晶成長シ
ステムの物理的特性にしたがって、成長プロセス中に、一定に保っても良く、又
は変化させても良い。
【0044】 固体、液体及びガスの物理化学に精通している当業者は、成長表面が、凝結さ
れる分子又は原子を運ぶ流体(ガス又は液体)に比べて、いくぶん低温である場
合には、結晶成長は、ほとんどの環境において、成長表面上で促進されることを
知っている。GFSシステムも例外ではない。熱勾配は、成長表面と原料との間
に確立される。温度勾配の精密な寸法は、昇華システム、所望のポリタイプ、ソ
ースガスの組成などにしたがって変化させても良いが、通常は、GFSシステム
を含むSiC結晶成長プロセスのすべてのタイプに以下の一般的な原則を適用す
ることができる。珪素源及び炭素源の温度は、気化種の形成に充分な温度まで上
昇させるべきであり、結晶成長表面の温度は、珪素源及び炭素源の温度に近い温
度まで上昇させるが、その場合、前記温度は、珪素源及び炭素源の温度に比べて
低く、且つSiCが使用ガス圧条件下で堆積する速さよりも速く昇華する温度に
比べて低い。
【0045】 上記したように、多くの変数が、所定のシステムに適当な温度勾配を決定する
。しかしながら、図1に示したようなシステムは、約1900℃ 〜 約2500
℃の種温度で、且つ反応領域の内壁が前記種温度に比して約150℃ 〜 約20
0℃高い場合に、充分に動作することを発見した。前記システムにとって最大の
成長速度も決めなければならない。温度が高くなると、一般的に、成長速度が速
くなることが知られている。しかしながら、より高い温度は、種を昇華させるこ
とがあり、それにより、システムの平衡が変化し、追加のソースガス、また場合
によっては、他の調整も必要となる。
【0046】 図1のGFSシステムは、SiCの非常に大きな高品質の結晶を製造する能力
を証明した。更に重要なことに、図1のGFSシステムは、典型的なグラファイ
ト坩堝を最終的に破壊するSi化合物からの攻撃に耐える能力を証明した。厚さ
約30ミクロンのTaCコーティングで被覆されたグラファイトの試験坩堝が、
苛酷な環境から影響を受けない結晶成長セッションから生じた。数回の運転後に
のみ、通常は炭化金属コーティングがあまり最適でない試験坩堝の鋭い角付近に
亀裂が生じる。しかしながら、コーティングが割れても、結晶成長システムは、
グラファイト坩堝の完全性(integrity)が危ぶまれるときに典型的に形成され
る炭素ダストに対して曝されない。
【0047】 この驚くべき特性に関する説明は、完全には理解されていない。本発明者は特
定の理論に束縛されたくないが、1つの可能な説明は、未被覆のグラファイトが
、Siによって攻撃されるとき、Siは、グラファイトの弱い部分、すなわち孔
の中に入り込んでいる結晶粒界を主として攻撃する。揮発性種として昇華し、取
り除かれるSiはSiCを形成する。結局、Siは、結晶粒を取り囲んでいるグ
ラファイトを完全に侵食し、結晶粒の後に炭素ダスト粒子として残る。炭化金属
コーティングは、グラファイトに対するSiによる攻撃が起こるグラファイト孔
の中へとより均一に深く入り込み、それにより、炭素ダストの発生を防止すると
考えられる。
【0048】 驚くべきことに、炭化金属でいったん被覆されたグラファイト坩堝は、炭化金
属コーティングの実質的なスポーリング後でも、炭素ダストの形成に抵抗する。
而して、本発明の別の態様は、炭化金属コーティングで一度被覆されたが、使用
又は他の環境によって、その炭化金属コーティングのいくらかを、若しくはすべ
てを失ったグラファイト坩堝を含むGFSシステムである。前記システムは、炭
素ダストによって汚染されずに、品質の良いSiC結晶を製造することができる
【0049】 更に、図1のGFSシステムには、結晶成長システム内の温度勾配をより充分
に制御する能力があることも証明された。上記したように、種結晶は、赤外線に
敏感であり、またグラファイトは、グラファイトの表面に依存して約0.85
〜 約0.95の赤外線放射率を有する。対照的に、本発明の金属化合物コーテ
ィングの赤外線放射率は、ZrCの約0.4からTaCの約0.5まで、及びN
bCの約0.6までの範囲である。クレームされる本発明の金属化合物コーティ
ングの赤外線放射率が低いと、結晶成長中に種結晶に影響を与える赤外線の量が
実質的に低下し、未被覆のグラファイトシステムと比較した場合には、種温度に
おいて100℃以上低下させることができる。赤外線の量を減少させると、シス
テムから潜在的な過剰の熱源が除去され、それにより、システム内の温度勾配の
制御が向上する。
【0050】 上記した炭化金属被覆坩堝の使用は、現存のSiC結晶成長システムに容易に
適合させることができることは、当業者には容易に理解される。更に、本発明に
よる炭化金属被覆坩堝の使用は、SiCの昇華成長に限定する必要は無いことも
当業者には明らかである。而して、本発明は、SiC成長に関して特有の利点を
提供するが、本明細書で説明しているコーティング及び被覆された坩堝又は容器
は、他の幅広いバンドギャップを有する半導体材料、例えばIII族窒化物、特
に窒化ガリウム(GaN)を含む他の材料の成長に関して、構造的及び機能的な
利点を提供する。例えば、GaNにおける炭素の存在及び黄色の発光と、インジ
ウム含有窒化物における非均一な電気的挙動(electrical behavior)との間の
結合を報告した研究者もいる。Pearton ら による、GaN: Processing,Defects
and Devices,86 Applied Physics Reviews,1(July 1999)。本発明の被覆
された装置及び方法を用いると、MOCVD窒化物における潜在的な残留不純物
としての炭素の有効性(availability)が有利に低下する。以下のクレームされ
る本発明の融通性(versatility)を証拠付ける追加の態様を以下に示す。
【0051】 図2は、本発明の方法にしたがって用いられた別のGFSシステムの横断面図
を示している。坩堝は番号10で示してある。坩堝10は、炉8内に配置してあ
る。SiC及び他の結晶成長システムに熱を供給するための方法及び装置、例え
ば炉は、当業者には公知であるので、本明細書で詳細に考察しない。
【0052】 坩堝10は、一般的に円筒形であり、中間円筒形部分30を実質的に密閉して
いる蓋26及び底部28を含む。中間円筒形部分30は、頂部と底部及び内径と
外径を有する外側シリンダ32を含む。外側シリンダ32の内径内には、やはり
頂部と底部及び内径と外径を有する内側シリンダー34が配置してある。外側シ
リンダ32及び内側シリンダー34は、内側38及び外側36の同心円ガス経路
を形成している。
【0053】 好ましい態様では、中間円筒形部分30は、外側シリンダ32と蓋26との間
に配置された少なくとも1つのスペーサーリング40も含む。スペーサーリング
40は、内径及び外径によって画定され、該内径は、内側シリンダー34の外形
に比して小さい。スペーサーリング40及び蓋26は、一般的に、外側シリンダ
32及び内側シリンダー34それぞれの上に反応領域42を画定する。スペーサ
ーリング40は任意の部材であると理解すべきである。しかしながら、使用する
ときは、スペーサーリング40は、好ましくは、本発明の耐熱性の炭化金属コー
ティングを含む。別法として、外側シリンダ32を延長させて、スペーサーリン
グ40の代わりに用いることができる。しかしながら、反応領域42のサイズを
柔軟に調整できて、熱勾配を調整できるので、スペーサーリング(単数又は複数
)の使用が推奨される。更なる別法では、スペーサーリング40は、他の同様に
成形されたデバイス、例えば成長ディスク(SiC蒸気を上方へと流す働きをす
るベンチュリ管様開口部を有するリング)又は捕集ディスク(坩堝壁から落ちる
固体粒子を捕集しながら、SiC蒸気を上方へと流すことができる多孔質ディス
ク)と共に用いることができる。これらの粒子を高温捕集ディスク(hot collec
tion disk)上に捕集すると、前記粒子を再昇華させ、結晶成長に寄与させるこ
とができる。
【0054】 蓋26から反応領域42へと延びていくのは、種ホルダ46及びグラファイト
棒48によって支持された種結晶44である。種結晶44は、SiCボウル50
の成長用基板として機能する。
【0055】 2つのガス供給源52及び54は、内側及び外側の同心円ガス経路と流体連絡
しており、SiC結晶成長プロセスで用いる珪素及び炭素のソースガスを提供す
る。好ましい態様では、1つのガス源52は、外側の同心円ガス経路36に炭素
ソースガスを供給し、もう一方のガス源54は、内側の同心円ガス経路38に珪
素ソースガスを供給する。SiC蒸気及び所望のSiCボウルを形成する反応は
、図1で説明したように進行する。蓋26の中に組み込まれていて、且つ蓋の下
にある種ホルダ46を貫通して延びているガス出口27は、反応領域42からガ
スを排気する手段を提供する。
【0056】 始めに言及した(例えばDavis,Vodakovなど)システムの関連部分を改良し、
向上させて、本明細書で説明した被覆表面、容器、及びシステムを組み込むこと
ができ、而して、前記関連部分が、本発明のパラメーターの範囲内にあることも
更に理解される。
【0057】 過度な実験を行わずに本発明を実施できるように、ある種の好ましい態様につ
いて詳細に説明して来た。しかしながら、本発明の範囲及び精神から逸脱せずに
、部材及びパラメーターの多くを、ある程度まで変えたり又は改良したりできる
ことは、当業者には容易に認識される。更に、本明細書の理解を助けるために 表題及び見出しなどを付しているが、それらによって、本発明の範囲は限定され
ない。而して、本発明の知的財産権は、添付の請求の範囲及びそれらの妥当な拡
張及び均等物によってのみ規定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による結晶成長システムの概略図である。
【図2】 クレームされる本発明の方法にしたがって用いられるガス供給昇華システムの
横断面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月14日(2001.12.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,CA,C H,CN,CR,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MZ, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4G077 AA02 BE08 DA02 EA02 EG02 HA06 HA12 SA04

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程:すなわち、 珪素源及び導入炭素源の温度を、炭化珪素蒸気を形成させるのに充分な温度ま
    で上昇させ;それと同時に、 種結晶の成長表面の温度を、該珪素源及び該炭素源の温度に近いが、該珪素源
    及び該炭素源の温度に比べて低い温度まで、且つ、該SiC結晶成長システムの
    ガス圧力条件下で炭化珪素が昇華する温度に比べて低い温度まで上昇させる工程
    ;及び 該珪素源及び該導入炭素源から誘導された珪素と炭素とを含む気化種の適当な
    流れを発生させて維持し;該蒸気流を、単結晶炭化珪素の所望量の巨視的成長を
    生成させるのに充分な時間、該種結晶の成長表面へと指向し;それと同時に、 該珪素含有種の任意のものが、該導入炭素源以外の他の周囲環境と反応するの
    を実質的に防止する工程 を含む、SiC結晶成長システムにおいてSiCの高品質単結晶を成長させる方
    法。
  2. 【請求項2】 該珪素含有種の任意のものが、該導入炭素源以外の他の周囲
    環境と反応するのを実質的に防止する工程が、SiCの昇華温度を超える融点を
    有することを特徴とし、該昇華温度において珪素及び水素に関して化学的に不活
    性であることを特徴とし、及び該昇華温度においてグラファイトとコーティング
    との間に亀裂が生じるのを防止するのに充分な該グラファイトと同様な熱膨張率
    を有することを特徴とする材料で被覆された該グラファイトを含むSiC結晶成
    長システムへと該珪素源及び該導入炭素源を導入する工程を含む請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 該珪素含有種の任意のものが、該導入炭素源以外の他の周囲
    環境と反応するのを実質的に防止する工程が、炭化タンタル、炭化ハフニウム、
    炭化ニオブ、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化タングステン及び炭化バナジ
    ウム;及び窒化タンタル、窒化ハフニウム、窒化ニオブ、窒化チタン、窒化ジル
    コニウム、窒化タングステン及び窒化バナジウム及びそれらの混合物から成る群
    より選択される耐熱性金属化合物で被覆されたグラファイトを含むSiC結晶成
    長システム中へと該珪素源及び該導入炭素源を導入する工程を含む請求項1記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 該耐熱性金属化合物が、炭化タンタルを含む請求項3記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 該珪素源及び該炭素源が、シラン及びエチレンを含むガス流
    である請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 該珪素源及び該炭素源が、炭化珪素粉末を含む請求項1記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 所望のポリタイプの単結晶質種結晶、珪素源、及び炭素源を
    、任意の珪素含有種が該成長システム及び該炭素源以外の他のものと反応するの
    を実質的に防止するために、珪素に関して実質的に化学的に不活性であるSiC
    結晶成長システム中に導入する工程を更に含む請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 炭化珪素種結晶をSiC結晶成長システム中に導入する工程
    の前に、炭化珪素の研磨された種結晶を調製する工程を更に含む請求項1又は請
    求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 該珪素源及び該炭素源の温度を上昇させる工程が、該珪素源
    及び該炭素源の温度を約2200℃ 〜 2400℃に上昇させる工程を含む請求
    項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 該珪素源及び該炭素源の温度を上昇させる工程が、約23
    00℃まで該珪素源及び該炭素源の温度を上昇させる工程を含む請求項9記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 該種結晶の温度を上昇させる工程が、約2150℃ 〜 約
    2250℃まで該種結晶の温度を上昇させる工程を含む請求項1又は請求項7記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 該種結晶の温度を上昇させる工程が、約2200℃まで該
    種結晶の温度を上昇させる工程を含む請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 該珪素源及び該炭素源から誘導された気化種の実質的に一
    定な流れを発生させ維持する工程が、珪素及び炭素の選択された組成を有する少
    なくとも1つのガス流を導入する工程、及び該ガス流における珪素と炭素の選択
    された組成を、成長プロセスを通じて実質的に一定に維持する工程を含む請求項
    1又は請求項7記載の方法。
  14. 【請求項14】 該気化種の実質的に一定な流れを発生させ維持する工程が
    、珪素及び炭素の選択された組成を有する少なくとも1つのガス流を導入する工
    程、及び不可欠な結晶成長を維持するのに必要な場合に、珪素及び炭素の選択さ
    れた組成を、成長プロセスを通じて修正する工程を含む請求項1又は請求項7記
    載の方法。
  15. 【請求項15】 該気化種の実質的に一定な流れを発生させ維持する工程が
    、炭化珪素ポリタイプの選択された組成を有するソース粉末を導入する工程、及
    び該ソース粉末における炭化珪素ポリタイプの選択された組成を、成長プロセス
    を通じて実質的に一定に維持する工程を含む請求項1又は請求項7記載の方法。
  16. 【請求項16】 基板、及び SiCの昇華温度を超える融点を特徴とし、該昇華温度において珪素及び水素
    に関して化学的に不活性であることを特徴とし、及びSiCの該昇華温度まで及
    び該昇華温度から、該表面の加熱及び冷却中に、該基板とコーティングとの間に
    亀裂が生じるのを防止するのに充分な該基板の熱膨張率と同様な熱膨張率とを有
    することを特徴とする、該基板材料以外の他の材料から成る薄い層の該基板上コ
    ーティング を含む、炭化珪素結晶の高温成長で用いる容器にとって特に有用である表面。
  17. 【請求項17】 該基板が、グラファイトを含む請求項16記載の表面。
  18. 【請求項18】 該コーティングが、炭化タンタル、炭化ハフニウム、炭化
    ニオブ、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化タングステン及び炭化バナジウム
    ;及び窒化タンタル、窒化ハフニウム、窒化ニオブ、窒化チタン、窒化ジルコニ
    ウム、窒化タングステン及び窒化バナジウム及びそれらの混合物から成る群より
    選択される耐熱性金属化合物である請求項17記載の表面。
  19. 【請求項19】 該耐熱性金属化合物が、炭化タンタルを含む請求項18記
    載の表面。
  20. 【請求項20】 SiC結晶を成長させるための容器であって、請求項16
    記載のコーティングで被覆された少なくとも1つの表面を有することを特徴とす
    る前記容器。
  21. 【請求項21】 炭化珪素種結晶及び珪素源及び炭素源を受容するための容
    器を含む高温SiC結晶成長のためのSiC結晶成長システムであって、該容器
    が; グラファイトコア;及び 請求項16記載の該グラファイトコア上コーティング を含む前記システム。
  22. 【請求項22】 該容器を加熱するための加熱要素 種ホルダ;及び 珪素及び炭素を含む気化種を、該システムに入れ、該種ホルダ上にある種結
    晶上における炭化珪素の昇華成長を促進させる手段 を更に含む請求項21記載のSiC結晶成長システム。
  23. 【請求項23】 請求項21記載のSiC結晶成長システム中へと種結晶を
    導入することによってSiCの単結晶成長が該種結晶上で起こる温度及び圧力の
    条件下で、炭素と珪素とを含む気化種の流れをSiC種結晶に対して指向し維持
    しながら、赤外線に対するSiC種結晶の暴露を低減する工程を含む、該SiC
    結晶成長システムにおける高品質SiC単結晶の成長を制御し促進する方法。
  24. 【請求項24】 炭素ダストによる該SiC結晶の汚染を実質的に防止する
    工程を更に含む請求項1記載の方法。
  25. 【請求項25】 炭素ダストによる該SiC結晶の汚染を実質的に防止する
    工程が、SiCの昇華温度を超える融点を特徴とし、該昇華温度において珪素及
    び水素に関して化学的に不活性であることを特徴とし、及び該昇華温度において
    グラファイトとコーティングとの間に亀裂が生じるのを防止するのに充分な該グ
    ラファイトと同様な熱膨張率を有することを特徴とする材料で一度被覆された該
    グラファイトを含むSiC結晶成長システムへと該珪素源を導入する工程を含む
    請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 該グラファイトを被覆するための材料を、炭化タンタル、
    炭化ハフニウム、炭化ニオブ、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化タングステ
    ン及び炭化バナジウム;及び窒化タンタル、窒化ハフニウム、窒化ニオブ、窒化
    チタン、窒化ジルコニウム、窒化タングステン及び窒化バナジウム及びそれらの
    混合物から成る群より選択する請求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 該耐熱性金属化合物が、炭化タンタルを含む請求項26記
    載の方法。
JP2001529488A 1999-10-08 2000-10-05 炭化珪素結晶を成長させる方法及びその装置 Pending JP2003511337A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/415,402 1999-10-08
US09/415,402 US6824611B1 (en) 1999-10-08 1999-10-08 Method and apparatus for growing silicon carbide crystals
PCT/US2000/041076 WO2001027361A1 (en) 1999-10-08 2000-10-05 Method and apparatus for growing silicon carbide crystals

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003511337A true JP2003511337A (ja) 2003-03-25

Family

ID=23645557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001529488A Pending JP2003511337A (ja) 1999-10-08 2000-10-05 炭化珪素結晶を成長させる方法及びその装置

Country Status (12)

Country Link
US (2) US6824611B1 (ja)
EP (1) EP1218572B1 (ja)
JP (1) JP2003511337A (ja)
KR (1) KR100855650B1 (ja)
CN (2) CN101220504A (ja)
AT (1) ATE284986T1 (ja)
AU (1) AU1631601A (ja)
CA (1) CA2385621C (ja)
DE (1) DE60016771T2 (ja)
ES (1) ES2233478T3 (ja)
TW (1) TW552325B (ja)
WO (1) WO2001027361A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006001786A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Hitachi Chem Co Ltd フッ化カルシウム結晶育成ルツボ、フッ化カルシウム結晶の製造方法及びフッ化カルシウム結晶
JP2006062936A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Denso Corp 炭化珪素単結晶の製造装置
JP2006273585A (ja) * 2005-03-25 2006-10-12 Ngk Insulators Ltd 単結晶製造装置
JP2006527157A (ja) * 2003-06-13 2006-11-30 エルピーイー・ソチエタ・ペル・アチオニ 炭化珪素の結晶を成長させるシステム
JP2008546172A (ja) * 2005-05-18 2008-12-18 クリー インコーポレイテッド 双方向阻止能力を有する高電圧炭化珪素デバイス及びその作製方法
JP2009051699A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Denso Corp 炭化珪素単結晶の製造装置
US7695565B2 (en) 2003-04-30 2010-04-13 Cree, Inc. Sublimation chamber for phase controlled sublimation

Families Citing this family (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6814801B2 (en) * 2002-06-24 2004-11-09 Cree, Inc. Method for producing semi-insulating resistivity in high purity silicon carbide crystals
US7601441B2 (en) 2002-06-24 2009-10-13 Cree, Inc. One hundred millimeter high purity semi-insulating single crystal silicon carbide wafer
ATE335872T1 (de) * 2003-04-24 2006-09-15 Norstel Ab Vorrichtung und verfahren zur herstellung von einkristallen durch dampfphasenabscheidung
US7247513B2 (en) 2003-05-08 2007-07-24 Caracal, Inc. Dissociation of silicon clusters in a gas phase during chemical vapor deposition homo-epitaxial growth of silicon carbide
KR100561701B1 (ko) * 2004-01-30 2006-03-17 한국과학기술연구원 탄화규소 나노로드 및 나노와이어의 제조 방법
US7314520B2 (en) * 2004-10-04 2008-01-01 Cree, Inc. Low 1c screw dislocation 3 inch silicon carbide wafer
JP5068423B2 (ja) * 2004-10-13 2012-11-07 新日本製鐵株式会社 炭化珪素単結晶インゴット、炭化珪素単結晶ウェハ及びその製造方法
KR20060094769A (ko) * 2005-02-26 2006-08-30 네오세미테크 주식회사 대구경 탄화규소 단결정 성장 장치
US7608524B2 (en) * 2005-04-19 2009-10-27 Ii-Vi Incorporated Method of and system for forming SiC crystals having spatially uniform doping impurities
US20060267043A1 (en) 2005-05-27 2006-11-30 Emerson David T Deep ultraviolet light emitting devices and methods of fabricating deep ultraviolet light emitting devices
NO326797B1 (no) * 2005-06-10 2009-02-16 Elkem As Fremgangsmate og apparat for raffinering av smeltet materiale
US8052794B2 (en) * 2005-09-12 2011-11-08 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Directed reagents to improve material uniformity
US20070169687A1 (en) * 2006-01-26 2007-07-26 Caracal, Inc. Silicon carbide formation by alternating pulses
US8044567B2 (en) * 2006-03-31 2011-10-25 General Electric Company Light source incorporating a high temperature ceramic composite and gas phase for selective emission
KR100760336B1 (ko) * 2006-06-22 2007-09-20 (주)글로벌코센테크 화학적 기상 반응 방법을 이용하여 흑연의 표면 특성을개질하는 방법
ITMI20062213A1 (it) * 2006-11-20 2008-05-21 Lpe Spa Reattore per crescere cristalli
CN100523315C (zh) * 2007-09-28 2009-08-05 中国科学院物理研究所 分体式钽坩埚及其制造方法
JP4547031B2 (ja) * 2009-03-06 2010-09-22 新日本製鐵株式会社 炭化珪素単結晶製造用坩堝、並びに炭化珪素単結晶の製造装置及び製造方法
US8328937B2 (en) * 2009-07-21 2012-12-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Seed crystal axis for solution growth of single crystal
JP5500953B2 (ja) * 2009-11-19 2014-05-21 株式会社ニューフレアテクノロジー 成膜装置および成膜方法
EP2657373A1 (en) 2012-04-23 2013-10-30 Chung-Shan Institute of Science and Technology, Armaments, Bureau, Ministry of National Defense Crucible for growing crystals
KR101458183B1 (ko) * 2013-03-07 2014-11-05 에스케이씨 주식회사 탄화규소 단결정 성장 장치 및 방법
EP2823703A1 (en) 2013-07-10 2015-01-14 Heliospectra AB Method and system for controlling growth of a plant
US9580837B2 (en) * 2014-09-03 2017-02-28 Ii-Vi Incorporated Method for silicon carbide crystal growth by reacting elemental silicon vapor with a porous carbon solid source material
CN105702561B (zh) * 2014-12-12 2018-09-18 韩国东海炭素株式会社 半导体处理组件再生方法
CN104514034B (zh) * 2015-01-08 2017-10-27 中国科学院半导体研究所 用于碳化硅生长的高温装置及方法
EP3353339A4 (en) 2015-09-24 2019-05-08 Melior Innovations Inc. STEAM-VAPOR DEPOSITION APPARATUS AND TECHNIQUES USING SILICON CARBIDE DERIVED FROM HIGH-PURITY POLYMER
CN106929919A (zh) * 2015-12-29 2017-07-07 中国科学院上海硅酸盐研究所 一种碳化硅晶体生长用坩埚
JP6390628B2 (ja) * 2016-01-12 2018-09-19 トヨタ自動車株式会社 SiC単結晶の製造方法及び製造装置
CN105525352B (zh) * 2016-01-12 2018-07-10 台州市一能科技有限公司 一种采用升华法高速制造碳化硅晶体的装置及方法
CN105543964A (zh) * 2016-02-02 2016-05-04 北京华进创威电子有限公司 消除碳化硅单晶生长过程中硅对石墨体腐蚀的方法和装置
CN108070908A (zh) * 2016-11-17 2018-05-25 上海新昇半导体科技有限公司 4H-SiC晶体生长设备及方法
JP7068914B2 (ja) * 2018-04-26 2022-05-17 昭和電工株式会社 断熱性遮蔽部材及びそれを備えた単結晶製造装置
CN109234798B (zh) * 2018-11-02 2019-07-23 山东天岳先进材料科技有限公司 碳化硅单晶的连续长晶方法
KR102233751B1 (ko) * 2019-03-12 2021-03-30 주식회사 카보넥스 탄화규소 제조장치 및 그를 이용한 탄화규소의 제조방법
CN111732448A (zh) * 2020-06-16 2020-10-02 璨隆科技发展有限公司 一种石墨坩埚及其制备方法
WO2022029251A1 (en) * 2020-08-06 2022-02-10 Sgl Carbon Se Refractory carbide multilayer
CN113026099A (zh) * 2021-03-05 2021-06-25 广州爱思威科技股份有限公司 碳化硅单晶生长控制装置及控制方法
CN113463197A (zh) * 2021-06-18 2021-10-01 广州爱思威科技股份有限公司 一种碳化硅晶体的制备方法、碳化硅晶片、碳化硅衬底及半导体器件
CN114045558B (zh) * 2021-10-19 2023-06-09 江苏超芯星半导体有限公司 一种以单一气体为源气体制备碳化硅晶体的方法
CN115287760A (zh) * 2022-08-04 2022-11-04 顾赢速科技(合肥)有限公司 高温化学气相沉积法生长碳化硅晶体的方法及其装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3230727A1 (de) 1982-08-18 1984-02-23 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Verfahren zum herstellen von siliziumkarbid
US4664944A (en) * 1986-01-31 1987-05-12 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Deposition method for producing silicon carbide high-temperature semiconductors
US4866005A (en) 1987-10-26 1989-09-12 North Carolina State University Sublimation of silicon carbide to produce large, device quality single crystals of silicon carbide
WO1992022922A2 (en) * 1991-06-12 1992-12-23 Case Western Reserve University Process for the controlled growth of single-crystal films of silicon carbide polytypes on silicon carbide wafers
JPH05208900A (ja) * 1992-01-28 1993-08-20 Nisshin Steel Co Ltd 炭化ケイ素単結晶の成長装置
JP3491402B2 (ja) 1995-08-07 2004-01-26 株式会社デンソー 単結晶製造方法及びその単結晶製造装置
SE9503426D0 (sv) * 1995-10-04 1995-10-04 Abb Research Ltd A device for heat treatment of objects and a method for producing a susceptor
US5746827A (en) 1995-12-27 1998-05-05 Northrop Grumman Corporation Method of producing large diameter silicon carbide crystals
RU2094547C1 (ru) 1996-01-22 1997-10-27 Юрий Александрович Водаков Сублимационный способ выращивания монокристаллов карбида кремния и источник карбида кремния для осуществления способа
JP3384242B2 (ja) * 1996-03-29 2003-03-10 株式会社豊田中央研究所 炭化珪素単結晶の製造方法
US5873937A (en) 1997-05-05 1999-02-23 Northrop Grumman Corporation Method of growing 4H silicon carbide crystal
US5915194A (en) * 1997-07-03 1999-06-22 The United States Of America As Represented By The Administrator Of National Aeronautics And Space Administration Method for growth of crystal surfaces and growth of heteroepitaxial single crystal films thereon
JP4122548B2 (ja) * 1997-10-15 2008-07-23 昭和電工株式会社 炭化珪素単結晶の製造方法
JPH11116399A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Denso Corp 炭化タンタルのコーティング方法及びこの方法を用いて製造した単結晶製造装置
US5985024A (en) * 1997-12-11 1999-11-16 Northrop Grumman Corporation Method and apparatus for growing high purity single crystal silicon carbide
RU2162117C2 (ru) * 1999-01-21 2001-01-20 Макаров Юрий Николаевич Способ эпитаксиального выращивания карбида кремния и реактор для его осуществления

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7695565B2 (en) 2003-04-30 2010-04-13 Cree, Inc. Sublimation chamber for phase controlled sublimation
JP2006527157A (ja) * 2003-06-13 2006-11-30 エルピーイー・ソチエタ・ペル・アチオニ 炭化珪素の結晶を成長させるシステム
JP2006001786A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Hitachi Chem Co Ltd フッ化カルシウム結晶育成ルツボ、フッ化カルシウム結晶の製造方法及びフッ化カルシウム結晶
JP2006062936A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Denso Corp 炭化珪素単結晶の製造装置
JP4609003B2 (ja) * 2004-08-30 2011-01-12 株式会社デンソー 炭化珪素単結晶の製造装置
JP2006273585A (ja) * 2005-03-25 2006-10-12 Ngk Insulators Ltd 単結晶製造装置
JP4522898B2 (ja) * 2005-03-25 2010-08-11 日本碍子株式会社 単結晶製造装置
JP2008546172A (ja) * 2005-05-18 2008-12-18 クリー インコーポレイテッド 双方向阻止能力を有する高電圧炭化珪素デバイス及びその作製方法
JP2009051699A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Denso Corp 炭化珪素単結晶の製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR100855650B1 (ko) 2008-09-03
AU1631601A (en) 2001-04-23
US6824611B1 (en) 2004-11-30
US20050120943A1 (en) 2005-06-09
CA2385621C (en) 2009-12-22
CN101220504A (zh) 2008-07-16
ATE284986T1 (de) 2005-01-15
EP1218572B1 (en) 2004-12-15
DE60016771T2 (de) 2006-02-23
DE60016771D1 (de) 2005-01-20
EP1218572A1 (en) 2002-07-03
TW552325B (en) 2003-09-11
CA2385621A1 (en) 2001-04-19
WO2001027361A1 (en) 2001-04-19
KR20020042682A (ko) 2002-06-05
CN1384892A (zh) 2002-12-11
ES2233478T3 (es) 2005-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003511337A (ja) 炭化珪素結晶を成長させる方法及びその装置
US11761117B2 (en) SiC single crystal sublimation growth apparatus
KR100651149B1 (ko) 알루미늄 나이트라이드:실리콘카바이드 합금 벌크 단결정의 제조
JP4574852B2 (ja) SiC単結晶の成長方法
CN100414004C (zh) 通过气相淀积制备单晶的设备和方法
JP2000302600A (ja) 炭化珪素の単一ポリタイプの大型単結晶を成長させる方法
EP0229322A2 (en) Method and apparatus for Czochralski single crystal growing
WO2004100221A2 (en) Phase controlled sublimation
US6797060B2 (en) Method and apparatus for producing silicon carbide single crystal
EP1540048B1 (en) Silicon carbide single crystal and method and apparatus for producing the same
JPH06128094A (ja) 炭化ケイ素単結晶の製造方法
Matsumoto et al. Growth of twin-free< 100> InP single cystals by the liquid encapsulated vertical Bridgman technique
EP1158077A1 (en) Method and apparatus for producing single crystal of silicon carbide
JPH10139589A (ja) 単結晶の製造方法
JPH06298600A (ja) SiC単結晶の成長方法
EP3712303A1 (en) Method for producing ingot, raw material for ingot growth, and method for preparing the raw material
KR100530889B1 (ko) 실리콘 카바이드 단결정 제조용 흑연 도가니
JP4053125B2 (ja) SiC単結晶の合成方法
JPH1179896A (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
JPH02289484A (ja) 単結晶成長装置
JPH05208897A (ja) 炭化ケイ素単結晶基板製造方法