JP6390628B2 - SiC単結晶の製造方法及び製造装置 - Google Patents

SiC単結晶の製造方法及び製造装置 Download PDF

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Description

本開示は、SiC単結晶の製造方法に関する。
SiC単結晶は、熱的、化学的に非常に安定であり、機械的強度に優れ、放射線に強く、しかもSi単結晶に比べて高い絶縁破壊電圧、高い熱伝導率などの優れた物性を有する。そのため、Si単結晶やGaAs単結晶などの既存の半導体材料では実現できない高出力、高周波、耐電圧、耐環境性等を実現することが可能であり、大電力制御や省エネルギーを可能とするパワーデバイス材料、高速大容量情報通信用デバイス材料、車載用高温デバイス材料、耐放射線デバイス材料等、といった広い範囲における、次世代の半導体材料として期待が高まっている。
従来、SiC単結晶の成長法としては、代表的には気相法、アチソン(Acheson)法、及び溶液法が知られている。気相法のうち、例えば昇華法では、成長させた単結晶にマイクロパイプ欠陥と呼ばれる中空貫通状の欠陥や積層欠陥等の格子欠陥及び結晶多形が生じやすい等の欠点を有するが、従来、SiCバルク単結晶の多くは昇華法により製造されており、成長結晶の欠陥を低減する試みも行われている。アチソン法では原料として珪石とコークスを使用し電気炉中で加熱するため、原料中の不純物等により結晶性の高い単結晶を得ることは不可能である。
そして、溶液法は、黒鉛坩堝中でSi融液またはSi以外の金属を融解したSi融液を形成し、その融液中にCを溶解させ、低温部に設置した種結晶基板上にSiC結晶層を析出させて成長させる方法である。溶液法は気相法に比べ熱平衡に近い状態での結晶成長が行われるため、低欠陥化が最も期待できる。このため、最近では、溶液法によるSiC単結晶の製造方法がいくつか提案されている(特許文献1及び2)。
特開2014−019614号公報 特開2008−290889号公報
特許文献1に記載されるように、溶液法によるSiC単結晶成長において、成長結晶の成長面が凹形状を有するように結晶成長させることが、インクルージョンの発生を抑制する上で効果的である。しかしながら、特許文献1等の従来技術において、直径30mm以上といった大口径を有するSiC単結晶の成長を行うと、成長結晶にインクルージョンが発生し得ることが分かった。
凹形状の成長面を有するように結晶成長させるためには、結晶成長界面直下の中心部から外周部に向かって温度が低下する水平方向の温度分布が必要である。このような温度分布を形成することにより、結晶成長界面直下の外周部のSi−C溶液の過飽和度を、結晶成長界面直下の中央部のSi−C溶液の過飽和度よりも大きくすることができる。しかしながら、図2または特許文献1に記載されているような軸部と種結晶保持部とが同じ直径を有する円柱形状の種結晶保持軸を用いて、直径30mm以上といった大口径を有するSiC単結晶を成長させようとすると、種結晶保持軸を介した熱伝導による抜熱の影響により、上記水平方向の温度分布を安定して形成することができず、凹形状の結晶成長面を安定して維持できなくなり、インクルージョンが発生し得ることが分かった。図2は、軸部13と種結晶保持部15とが同じ直径を有する種結晶保持軸12の断面模式図である。種結晶基板14の上面が軸部13の下端の種結晶保持部15に保持されている。
また、特許文献2の図2には、軸部よりも大きい直径を有する種結晶保持部を備えた種結晶保持軸が記載されている。この種結晶保持軸の軸部の直径D1と種結晶保持部の直径D2との比D1/D2は0.32であった。このような軸部及び種結晶保持部を備えた種結晶保持軸を用いた場合でも、直径30mm以上といった大口径を有するSiC単結晶の成長を行うと、軸部の熱伝導により種結晶基板の中央部の抜熱が大きくなり、凹形状の成長面を維持することができず、インクルージョンが発生し得ることが分かった。
そのため、大口径の結晶成長を行う場合でも、凹形状の成長面を維持してインクルージョンが発生しないSiC単結晶の製造方法が望まれている。
本開示は、内部から液面に向けて温度低下する温度勾配を有するSi−C溶液に、種結晶保持軸に保持した種結晶基板を接触させてSiC単結晶を結晶成長させる、SiC単結晶の製造方法であって、
種結晶保持軸が、軸部及び種結晶保持部を有し、
種結晶保持部の下面に種結晶基板を保持し、
種結晶保持部の直径D2に対する軸部の直径D1の比D1/D2が、0.28以下である、
SiC単結晶の製造方法を対象とする。
本開示はまた、Si−C溶液を収容する坩堝と、
坩堝の周囲に配置された加熱装置と、
鉛直方向に移動可能に配置された種結晶保持軸とを備え、
種結晶保持軸に保持された種結晶基板を、内部から液面に向けて温度低下する温度勾配を有するように加熱されたSi−C溶液に接触させて、種結晶基板を基点としてSiC単結晶を成長させる、溶液法によるSiC単結晶の製造装置であって、
種結晶保持軸が、軸部、及びの軸部の下端に種結晶保持部を有し、
種結晶保持部の直径D2に対する軸部の直径D1の比D1/D2が、0.28以下である、
SiC単結晶の製造装置を対象とする。
本開示によれば、大口径の結晶成長を行う場合でも、凹形状の結晶成長面を有し、インクルージョンを含まないSiC単結晶を安定して成長させることができる。
図1は、本開示の方法に用いられ得るSiC単結晶製造装置の一例を表す断面模式図である。 図2は、従来の種結晶保持軸及び保持される種結晶基板を表す断面模式図である。 図3は、本開示の方法に用いられ得る種結晶保持軸の一実施形態を表す断面模式図である。 図4は、本開示の方法に用いられ得る種結晶保持軸の一実施形態を表す断面模式図である。 図5は、本開示の方法に用いられ得る種結晶保持軸の一実施形態を表す断面模式図である。 図6は、本開示の方法に用いられ得る種結晶保持軸の一実施形態を表す断面模式図である。 図7は、本開示の方法に用いられ得る種結晶保持軸の一実施形態を表す断面模式図である。 図8は、本開示の方法に用いられ得る種結晶保持軸の一実施形態を表す断面模式図である。 図9は、実施例3で成長させたSiC単結晶の成長面からの観察写真である。 図10は、実施例6で成長させたSiC単結晶の成長面からの観察写真である。 図11は、比較例1で成長させたSiC単結晶の成長面からの観察写真である。 図12は、凹形状の成長面を有するSiC単結晶の断面模式図である。 図13は、成長結晶中のインクルージョンの有無を検査するときの、成長結晶の切り出し箇所を示した模式図である。 図14は、種結晶基板とSi−C溶液との間に形成されるメニスカスの断面模式図である。
本明細書において、(000−1)面等の表記における「−1」は、本来、数字の上に横線を付して表記するところを「−1」と表記したものである。
本発明者は、軸部13と軸部13の下端に種結晶保持部15とを有する種結晶保持軸12であって、種結晶保持部15の直径D2に対する軸部13の直径D1の比D1/D2が、0.28以下である種結晶保持軸12を用いることによって、直径30mm以上といった大口径を有するSiC単結晶を成長させる場合でも、凹形状の結晶成長面を有し、インクルージョンを含まないSiC単結晶を安定して成長させることができることを見出した。
本開示は、内部から液面に向けて温度低下する温度勾配を有するSi−C溶液に、種結晶保持軸に保持した種結晶基板を接触させてSiC単結晶を結晶成長させる、SiC単結晶の製造方法であって、種結晶保持軸が、軸部、及びの軸部の下端に種結晶保持部を有し、種結晶保持部の直径D2に対する軸部の直径D1の比D1/D2が、0.28以下である、SiC単結晶の製造方法を対象とする。
図3に、本開示の方法に用いられる種結晶保持軸の一実施形態を示す。種結晶保持軸12が、軸部13、及び軸部13の下端に種結晶保持部15を有する。種結晶保持部15の直径D2に対する軸部13の直径D1の比D1/D2が0.28以下である種結晶保持軸を用いることにより、直径30mm以上といった大口径を有するSiC単結晶を成長させる場合でも、種結晶基板直下の中心部から外周部に向かってSi−C溶液の温度が低下するような水平方向の温度分布を安定して維持することができる。これにより、凹形状の成長面を維持してインクルージョンを発生させずに、SiC単結晶を成長させることができる。直径D1は、種結晶保持部15との境界における軸部13の直径であり、直径D2は、種結晶基板を保持する種結晶保持部15の下面の直径である。
本開示の製造方法は、直径30mm以上といった大口径を有するSiC単結晶を成長させるときに特に効果的であるが、当然に、直径30mm以下の口径を有するSiC単結晶を成長させる場合にも適用することができ、安定してインクルージョンを発生させずにSiC単結晶を成長させることができる。
インクルージョンとは、SiC単結晶成長に使用するSi−C溶液の、成長結晶中の巻き込みである。成長結晶にインクルージョンが発生する場合、インクルージョンとして、例えば、Si−C溶液として用いる溶媒中に含まれ得るCrやNi等の溶媒成分を検出することができる。
凹形状の成長面とは、結晶成長ジャスト面16に対して、中央部の一部がほぼ平行であり、成長面の外周部ほど傾きが大きくなる凹形状の結晶成長面をいう。図12に、種結晶基板14から成長した凹形状の成長面20を有するSiC単結晶40の断面模式図を示す。
本開示の方法は溶液法を用いる。溶液法とは、内部から液面に向けて温度低下する温度勾配を有するSi−C溶液に、iC種結晶を接触させてSiC単結晶を成長させる、SiC単結晶の製造方法である。Si−C溶液の内部から溶液の表面に向けて温度低下する温度勾配を形成することによってSi−C溶液の表面領域を過飽和にして、Si−C溶液に接触させた種結晶を基点として、SiC単結晶を成長させることができる。
軸部13は略円柱形状を有し、種結晶保持部15は略円盤形状を有する。種結晶保持部15は、種結晶基板の形状にあわせてオリフラが形成されていてもよい。
種結晶保持部15の直径D2に対する軸部13の直径D1の比D1/D2は、0.28以下、好ましくは0.26以下、より好ましくは0.24以下、さらに好ましくは0.21以下、さらにより好ましくは0.16以下である。比D1/D2の下限は、軸部13の強度が確保される範囲であれば特に限定されないが、例えば0.05以上、0.10以上、または0.16以上にすることができる。
種結晶保持部15の直径D2は、成長させるSiC単結晶の口径に応じて変えることができ、好ましくは30mm以上、より好ましくは40mm以上、さらに好ましくは50mm以上である。直径D2の上限は、特に限定されるものではないが、例えば100mm以下である。
軸部13の直径D1は、種結晶保持部15の直径D2に対して、上記比D1/D2の範囲を満たす直径であればよく、例えば8.4mm以下にすることができる。直径D1の下限は、軸部13の強度が確保される範囲であれば特に限定されないが、例えば1.5mm以上、3.0mm以上、または4.8mm以上にすることができる。
種結晶保持部15の厚みD3が薄いほど、種結晶基板の外周部の上面から種結晶保持部15を介しての輻射抜熱が大きくなるので、凹形状の成長面を有する結晶成長を行いやすくなる。そのため、種結晶保持部15の厚みD3の上限は、好ましくは15mm以下、より好ましくは10mm、さらに好ましくは5mm以下である。種結晶保持部15の厚みD3が薄すぎると、熱膨張による歪みによって成長結晶が割れやすくなるので、種結晶保持部15の厚みの下限は、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上、さらに好ましくは3mm以上である。
種結晶保持部15は軸部13と一体成形されて形成、または軸部13の端部に種結晶保持部15を接合して形成され得る。軸部13と種結晶保持部15は、カーボン接着剤を用いて接合することができる。軸部13の構成材料と種結晶保持部15の構成材料は、黒鉛であることができ、好ましくは、種結晶保持部15は、軸部13と一体成形されて形成される。
種結晶基板は、その上面が種結晶保持部15の下面に保持される。種結晶基板の上面の直径は、好ましくは種結晶保持部の下面の直径の±5mm以内であり、より好ましくは、種結晶基板の上面形状は、種結晶保持部の下面形状と実質的に同じである。
本方法に用いられ得る種結晶基板として、例えば昇華法で一般的に作成したSiC単結晶を用いることができるが、成長面がフラットであり(0001)ジャスト面または(000−1)ジャスト面を有するSiC単結晶か、または成長面が凹形状を有し凹形状の成長面の中央部付近の一部に(0001)面または(000−1)面を有するSiC単結晶が好ましく用いられる。種結晶基板の全体形状は、例えば板状、円盤状、円柱状、角柱状、円錐台状、または角錐台状等の任意の形状であることができる。
種結晶保持部15に種結晶基板を保持させることは、接着剤等を用いて種結晶基板の上面を種結晶保持部15の下面に接着させることによって行うことができる。
種結晶保持軸12は、凹形状の成長面を有して結晶成長させることができるように上記比D1/D2を満たす軸部13及び種結晶保持部15を有する限り、任意の構成を有することができ、例えば、図4及び5に例示するような構成を有することができる。
図4に示す種結晶保持軸12は、上部の直径が大きい軸部13を有する。軸部13の上部の直径が大きくても、種結晶保持部15との境界の軸部13の直径D1と種結晶保持部15の直径D2との比D1/D2が上記比率を満たす限り、図4に示す種結晶保持軸12は、図3に示す種結晶保持軸12と実質的に同様の効果を有する。
図5に示す種結晶保持軸12は、断面が台形形状を有する種結晶保持部15を有する。種結晶保持部15の中央部の厚みが大きく外周部の厚みが小さいので、成長面直下の中心部から外周部に向かって温度が低下するSi−C溶液の水平方向の温度分布をより形成しやすくなるので、比D1/D2が上記比率を満たす限り、図5に示す種結晶保持軸12は、図3に示す種結晶保持軸12と実質的に同様の効果を有する。
好ましくは、種結晶保持部15の周縁部は、種結晶保持部15の中央部の厚みよりも大きな厚みを有する。図6に、周縁部の厚みが中央部の厚みよりも大きい種結晶保持部15と軸部13とを有する種結晶保持軸12の一実施形態を表す断面模式図を示す。
種結晶保持部15の周縁部の厚みが、中央部の厚みよりも大きいことによって、成長結晶にクラックが発生することを抑制することができる。
比D1/D2が0.28以下であるような種結晶保持軸12を用いると、種結晶基板14直下の中心部から外周部に向かって温度が低下するSi−C溶液の水平方向の温度分布を安定して維持することができるが、外周部の温度が低くなりすぎると成長結晶の側面端部からクラックが生じ得る。種結晶保持部15の周縁部が、中央部よりも大きな厚みを有することにより、周縁部の過度な温度低下を軽減することができるため、成長結晶の側面端部からクラックが発生することを抑制することができる。
種結晶保持部の周縁部とは、種結晶保持部15の側面端部から中央部に向かって、5mm以内の範囲をいう。種結晶保持部の中央部とは、種結晶保持部15の周縁部の除く領域をいう。
種結晶保持部15の周縁部が、種結晶保持部15の中央部の厚みよりも大きな厚みを有するようにする方法として、図6に示すように、種結晶保持部15の周縁部の上面に、凸部17を設けることが挙げられる。凸部17は種結晶保持部15と一体成形されて形成、または種結晶保持部15に凸部17の部材を接合して形成され得る。好ましくは、凸部17の構成材料は種結晶保持部15の構成材料と同じである。好ましくは、凸部17は種結晶保持部15と一体成形されて形成される。
図6に示すような矩形の凸部17を設ける場合、凸部17の幅D4は、好ましくは1〜5mmである。種結晶保持部15の凸部17の高さD5は、好ましくは5mm以上である。凸部17の幅D4及び高さD5がこのような範囲の幅及び/または厚みを有することにより、クラックの発生をより安定して抑制することができる。高さD5が厚すぎると、外周部の温度が高くなりすぎるので、凹形状の結晶成長を安定して行うために、高さD5は好ましくは15mm以下である。
種結晶保持部15の周縁部の厚みを大きくする場合、種結晶保持部15の中央部の厚みを、より薄くすることができ、種結晶保持部15の中央部の厚みを、好ましくは0.1mm以上にすることができる。
凸部17は、図6の形状以外にも任意の形状を有することができ、例えば図7及び8に例示するような構成を有することができる。
図7に示す凸部17は、種結晶保持部15の周縁部の直上及びその外側に広がる形状を有する。凸部17がこのような形状を有する場合も、種結晶基板14と接する種結晶保持部15の下面は、図6に示す種結晶保持部15の下面と同じであるので、比D1/D2が上記比率を満たす限り、図7に示す種結晶保持軸12は、図6に示す種結晶保持軸12と実質的に同様の効果を有する。
図8に示す凸部17は、断面が三角形状を有する。凸部17がこのような形状を有する場合も、種結晶基板14と接する種結晶保持部15の下面は、図6に示す種結晶保持部15の下面と同じであるので、比D1/D2が上記比率を満たす限り、図7に示す種結晶保持軸12は、図6に示す種結晶保持軸12と実質的に同様の効果を有する。図6の凸部に比べて図8の凸部は体積が小さいので、図6の凸部よりも、幅D4や高さD5を大きくしてもよい。
凹形状の成長面が得られているかどうかの判断は、成長結晶の中央部と外周部の厚みを測定して行うことができる。結晶成長ジャスト面16を有するフラットな成長面を有する種結晶基板を用いれば、単に成長結晶の中央部と外周部の厚みの大小関係を測定して、凹形状の成長面が得られているかどうかを判断することができる。
結晶成長ジャスト面16に対する凹形状の結晶成長面の傾き最大角θは、好ましくは0<θ≦8°の範囲内にあり、より好ましくは1≦θ≦8°の範囲内にあり、さらに好ましくは2≦θ≦8°の範囲内にあり、さらにより好ましくは4≦θ≦8°の範囲内にある。凹形状の結晶成長面の傾き最大角θが上記範囲内にあることによって、インクルージョンの発生をより安定して抑制することができる。
傾き最大角θは、任意の方法で測定され得る。例えば、図12に示すように、ジャスト面16を有する種結晶基板14を用いて、凹形状の結晶成長面20を有するSiC単結晶を成長させた場合、種結晶基板14のジャスト面16に対する凹形状の結晶成長面20の最外周部の接線の傾きを最大角θとして測定することができる。
インクルージョンの検査方法としては、特に限定されないが、図13(a)に示すように成長結晶40を成長方向に対して平行にスライスして、図13(b)に示すような成長結晶42を切り出し、成長結晶42の全面が連続した結晶であるかどうかを透過画像から観察してインクルージョンの有無を検査することができる。成長結晶40を実質的に同心円状に成長させた場合、切り出した成長結晶42の中央部にて、さらに半分に切断して、半分に切断した成長結晶42について、同様の方法でインクルージョンの有無を検査してもよい。また、成長結晶を成長方向に対して垂直にスライスして、切り出した成長結晶について、同様の方法でインクルージョンの有無を検査してもよい。あるいは、上記のように成長結晶を切り出して、エネルギー分散型X線分光法(EDX)や波長分散型X線分析法(WDX)等により、切り出した成長結晶内のSi−C溶液成分について定性分析または定量分析を行って、インクルージョンを検出することもできる。
透過画像観察によれば、インクルージョンが存在する部分は可視光が透過しないため、可視光が透過しない部分をインクルージョンとして検出することができる。EDXやWDX等による元素分析法によれば、例えばSi−C溶液としてSi/Cr系溶媒、Si/Cr/Ni系溶媒等を用いる場合、成長結晶内にCrやNi等のSi及びC以外の溶媒成分が存在するか分析し、CrやNi等のSi及びC以外の溶媒成分を、インクルージョンとして検出することができる。
クラックの検査方法としては、特に限定されないが、光学顕微鏡を用いて成長結晶を外観観察して、クラックの有無を確認することができる。
SiC単結晶の成長面は、(0001)面(Si面ともいう)または(000−1)面(C面ともいう)であることができる。
本開示の方法により得られるSiC成長単結晶の直径は、好ましくは30mm以上、より好ましくは40mm以上、さらに好ましくは45mm以上、さらにより好ましくは50mm以上である。本開示の方法によれば、上記直径の範囲の全体にわたってインクルージョンを含まないSiC単結晶を得ることができる。
本開示の方法により得られるSiC成長単結晶の成長厚みは、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上、さらに好ましくは3mm以上、さらにより好ましくは4mm以上、さらにより好ましくは5mm以上である。本発明によれば、上記厚みの範囲の全体にわたってインクルージョンを含まないSiC単結晶を得ることができる。
なお、上記厚み及び/または直径を超える厚み及び/または直径を有するSiC単結晶を成長させてもよく、上記厚み及び/または直径を超える結晶領域においてもインクルージョンを含まないことがさらに好ましい。ただし、本発明は、上記厚み及び/または直径を有する領域の全体にてインクルージョンを含まないSiC単結晶が得られれば、上記厚み及び/または直径を超える結晶領域にインクルージョンを含むSiC単結晶を排除するものではない。したがって、凹形状の結晶成長面の傾き最大角θは、例えば結晶成長面20内の所望の直径が得られる位置におけるジャスト面16に対する角度として測定してもよい。
本開示の方法において、種結晶基板とSi−C溶液との間にメニスカスを形成してもよい。メニスカスを形成することによって、結晶成長面直下の中央部よりも外周部のSi−C溶液の温度が低くなる水平方向の温度分布をより形成しやすくなる。
メニスカスとは、図14に示すように、表面張力によって種結晶基板14に濡れ上がったSi−C溶液24の表面に形成される凹状の曲面34をいう。種結晶基板14とSi−C溶液24との間にメニスカス34を形成しながら、SiC単結晶を成長させることができる。例えば、種結晶基板をSi−C溶液に接触させた後、種結晶基板の下面がSi−C溶液の液面よりも高くなる位置に種結晶基板を引き上げて保持することによって、メニスカスを形成することができる。
成長界面の外周部に形成されるメニスカス部分は輻射抜熱により温度が低下しやすいので、メニスカスを形成することによって、結晶成長面の界面直下の中央部よりも外周部のSi−C溶液の温度が低くなる温度勾配をより形成しやすくなる。
本開示の方法において、成長結晶の外周側からガスを吹き込んでもよい。成長結晶の外周側からガスを吹き込むことによって、結晶成長面直下の中央部よりも外周部のSi−C溶液の温度が低くなる水平方向の温度分布をより形成しやすくなる。
本開示の方法において、種結晶基板を所定の速度で所定の時間以上、連続して一定方向に回転させてもよい。種結晶基板を所定の速度で所定の時間以上、連続して一定方向に回転させることによって、結晶成長界面直下のSi−C溶液の流動を促進することができ、特に、外周部におけるSi−C溶液の流動停滞部を解消することができ、外周部におけるインクルージョンをより安定して抑制することができる。
種結晶基板の回転速度とは種結晶基板の成長面(下面)の最外周部の速度である。種結晶基板の最外周部の速度は、25mm/秒よりも速い速度が好ましく、45mm/秒以上がより好ましく、63mm/秒以上がさらに好ましい。種結晶基板の最外周部の速度を、前記範囲にすることでインクルージョンをより安定して抑制することができる。
種結晶基板の最外周部の速度を制御して、SiC単結晶の成長が進んだ場合、種結晶基板の成長面に対して成長結晶は概して口径が同じか口径拡大するように成長するため、成長結晶の最外周部の回転速度は種結晶基板の最外周部の速度と同じかそれよりも大きくなる。したがって、種結晶基板の最外周部の速度を上記範囲に制御することによって、結晶成長が進んだ場合でも、成長結晶直下のSi−C溶液の流動を続けることができる。
種結晶基板の最外周部の速度に代えて、成長結晶の最外周部の速度を上記の速度範囲に制御してもよい。SiC単結晶の成長が進むにつれ、種結晶基板の成長面に対して成長結晶は概して口径が同じか口径拡大するように成長し、成長結晶の最外周部の速度は速くなるが、この場合、1分間当たりの回転数(rpm)を維持してもよく、あるいは成長結晶の外周部の速度が一定となるように1分間当たりの回転数(rpm)を下げてもよい。
上記のように種結晶基板を回転させる際、坩堝を回転させてもよい。坩堝の回転により流動するSi−C溶液に対して、相対的に、上記の種結晶基板の外周部の回転速度が得られる範囲で、種結晶基板とともに、坩堝を回転させてもよい。
種結晶基板の回転方向を周期的に切り替えることができる。種結晶基板の回転方向を周期的に変化させることによって、同心円状にSiC単結晶を成長させることが可能となり、成長結晶中に発生し得る欠陥の発生をより安定して抑制することができる。その際、同一方向の回転を所定の時間以上、維持することによって、結晶成長界面直下のSi−C溶液の流動を安定化することができ、外周部の溶液巻き込みをさらに安定して抑制することができる。
種結晶基板の回転方向を周期的に変化させる場合、同方向の回転保持時間は、30秒よりも長いことが好ましく、200秒以上がより好ましく、360秒以上がさらに好ましい。種結晶基板の同方向の回転保持時間を、前記範囲にすることでインクルージョンをより安定して抑制することができる。
種結晶基板の回転方向を周期的に変化させる場合、回転方向を逆方向にきりかえる際の種結晶基板の停止時間は短いほどよく、好ましくは10秒以下、より好ましくは5秒以下、さらに好ましくは1秒以下、さらにより好ましくは実質的に0秒である。
本開示はまた、Si−C溶液を収容する坩堝と、坩堝の周囲に配置された加熱装置と、
鉛直方向に移動可能に配置された種結晶保持軸とを備え、種結晶保持軸に保持された種結晶基板を、内部から液面に向けて温度低下する温度勾配を有するように加熱されたSi−C溶液に接触させて、種結晶基板を基点としてSiC単結晶を成長させる、溶液法によるSiC単結晶の製造装置であって、種結晶保持軸が、軸部、及びの軸部の下端に種結晶保持部を有し、種結晶保持部の直径D2に対する軸部の直径D1の比D1/D2が、0.28以下である、SiC単結晶の製造装置を対象とする。
上記の製造方法において記載した内容は、本装置の構成に適用される。
本願において、Si−C溶液とは、SiまたはSi/X(XはSi以外の1種以上の金属)の融液を溶媒とするCが溶解した溶液をいう。Xは一種類以上の金属であり、SiC(固相)と熱力学的に平衡状態となる液相(溶液)を形成できれば特に制限されない。適当な金属Xの例としては、Ti、Mn、Cr、Ni、Ce、Co、V、Fe等が挙げられる。
Si−C溶液はSi/Cr/X(XはSi及びCr以外の1種以上の金属)の融液を溶媒とするSi−C溶液が好ましい。さらに、原子組成百分率でSi/Cr/X=30〜80/20〜60/0〜10の融液を溶媒とするSi−C溶液が、Cの溶解量の変動が少なく好ましい。例えば、坩堝内にSiに加えて、Cr、Ni等を投入し、Si−Cr溶液、Si−Cr−Ni溶液等を形成することができる。
Si−C溶液は、その表面温度が、Si−C溶液へのCの溶解量の変動が少ない1800〜2200℃が好ましい。
Si−C溶液の温度測定は、熱電対、放射温度計等を用いて行うことができる。熱電対に関しては、高温測定及び不純物混入防止の観点から、ジルコニアやマグネシア硝子を被覆したタングステン−レニウム素線を黒鉛保護管の中に入れた熱電対が好ましい。
図1に、本発明を実施し得るSiC単結晶製造装置の一例を示す。図示したSiC単結晶製造装置100は、SiまたはSi/Xの融液中にCが溶解してなるSi−C溶液24を収容した坩堝10を備え、Si−C溶液の内部から溶液の表面に向けて温度低下する温度勾配を形成し、昇降可能な種結晶保持軸12の先端に保持された種結晶基板14をSi−C溶液24に接触させて、種結晶基板14を基点としてSiC単結晶を成長させることができる。
Si−C溶液24は、原料を坩堝に投入し、加熱融解させて調製したSiまたはSi/Xの融液にCを溶解させることによって調製される。坩堝10を、黒鉛坩堝などの炭素質坩堝またはSiC坩堝とすることによって、坩堝10の溶解によりCが融液中に溶解し、Si−C溶液を形成することができる。こうすると、Si−C溶液24中に未溶解のCが存在せず、未溶解のCへのSiC単結晶の析出によるSiCの浪費が防止できる。Cの供給は、例えば、炭化水素ガスの吹込み、または固体のC供給源を融液原料と一緒に投入するといった方法を利用してもよく、またはこれらの方法と坩堝の溶解とを組み合わせてもよい。
保温のために、坩堝10の外周は、断熱材18で覆われている。これらが一括して、石英管26内に収容されている。石英管26の外周には、加熱用の高周波コイル22が配置されている。高周波コイル22は、上段コイル22A及び下段コイル22Bから構成されてもよく、上段コイル22A及び下段コイル22Bはそれぞれ独立して制御可能である。
坩堝10、断熱材18、石英管26、及び高周波コイル22は、高温になるので、水冷チャンバーの内部に配置される。水冷チャンバーは、装置内の雰囲気調整を可能にするために、ガス導入口とガス排気口とを備える。
坩堝10は、上部に種結晶保持軸12を通す開口部28を備えており、開口部28における坩堝10と種結晶保持軸12との間の隙間(間隔)を調節することによって、Si−C溶液24の表面からの輻射抜熱の程度を変更することができる。概して坩堝10の内部は高温に保つ必要があるが、開口部28における坩堝10と種結晶保持軸12との間の隙間を大きく設定すると、Si−C溶液24の表面からの輻射抜熱を大きくすることができ、開口部28における坩堝10と種結晶保持軸12との間の隙間を狭めると、Si−C溶液24の表面からの輻射抜熱を小さくすることができる。メニスカスを形成したときは、メニスカス部分からも輻射抜熱をさせることができる。
Si−C溶液の温度は、通常、輻射等のためSi−C溶液の内部よりも表面の温度が低い温度分布となるが、さらに、高周波コイル22の巻数及び間隔、高周波コイル22と坩堝10との高さ方向の位置関係、並びに高周波コイルの出力を調整することによって、Si−C溶液24に種結晶基板14が接触する溶液上部が低温、溶液下部(内部)が高温となるようにSi−C溶液24の表面に垂直方向の温度勾配を形成することができる。例えば、下段コイル22Bの出力よりも上段コイル22Aの出力を小さくして、Si−C溶液24に溶液上部が低温、溶液下部が高温となる温度勾配を形成することができる。温度勾配は、例えば溶液表面からの深さがおよそ30mmまでの範囲で、1〜100℃/cmが好ましく、10〜50℃/cmがより好ましい。
Si−C溶液24中に溶解したCは、拡散及び対流により分散される。種結晶基板14の下面近傍は、加熱装置の出力制御、Si−C溶液24の表面からの放熱、及び種結晶保持軸12を介した抜熱等によって、Si−C溶液24の内部よりも低温となる温度勾配が形成され得る。高温で溶解度の大きい溶液内部に溶け込んだCが、低温で溶解度の低い種結晶基板付近に到達すると過飽和状態となり、この過飽和度を駆動力として種結晶基板14上にSiC結晶を成長させることができる。
いくつかの態様において、SiC単結晶の成長前に、種結晶基板の表面層をSi−C溶液中に溶解させて除去するメルトバックを行ってもよい。SiC単結晶を成長させる種結晶基板の表層には、転位等の加工変質層や自然酸化膜などが存在していることがあり、SiC単結晶を成長させる前にこれらを溶解して除去することが、高品質なSiC単結晶を成長させるために効果的である。溶解する厚みは、種結晶基板の表面の加工状態によって変わるが、加工変質層や自然酸化膜を十分に除去するために、およそ5〜50μmが好ましい。
メルトバックは、Si−C溶液の内部から溶液の表面に向けて温度が増加する温度勾配、すなわち、SiC単結晶成長とは逆方向の温度勾配をSi−C溶液に形成することにより行うことができる。高周波コイルの出力を制御することによって上記逆方向の温度勾配を形成することができる。
メルトバックは、Si−C溶液に温度勾配を形成せず、単に液相線温度より高温に加熱されたSi−C溶液に種結晶基板を浸漬することによっても行うことができる。この場合、Si−C溶液温度が高くなるほど溶解速度は高まるが溶解量の制御が難しくなり、温度が低いと溶解速度が遅くなることがある。
いくつかの態様において、あらかじめ種結晶基板を加熱しておいてから種結晶基板をSi−C溶液に接触させてもよい。低温の種結晶基板を高温のSi−C溶液に接触させると、種結晶に熱ショック転位が発生することがある。種結晶基板をSi−C溶液に接触させる前に、種結晶基板を加熱しておくことが、熱ショック転位を防止し、高品質なSiC単結晶を成長させるために効果的である。種結晶基板の加熱は種結晶保持軸ごと加熱して行うことができる。この場合、種結晶基板をSi−C溶液に接触させた後、SiC単結晶を成長させる前に種結晶保持軸の加熱を止める。または、この方法に代えて、比較的低温のSi−C溶液に種結晶を接触させてから、結晶を成長させる温度にSi−C溶液を加熱してもよい。この場合も、熱ショック転位を防止し、高品質なSiC単結晶を成長させるために効果的である。
(実施例1)
直径が43mm、厚みが500μmの円盤状4H−SiC単結晶であって、下面が(000−1)ジャスト面を有する昇華法により作製したSiC単結晶を用意して、種結晶基板14として用いた。
図3に示すような、直径D1が12mm及び長さが40cmの円柱形状の軸部13と、直径D2が43mm及び厚み5mmの円盤形状の種結晶保持部15とを有する黒鉛軸を、種結晶保持軸12として用意した。
種結晶基板14の下面が(000−1)面となるようにして、種結晶基板14の上面を種結晶保持部15の下面に、カーボン接着剤を用いて接着した。
図1に示す単結晶製造装置100を用い、Si−C溶液24を収容する内径70mm、高さ125mmの黒鉛坩堝10にSi/Cr/Niを原子組成百分率で56:40:4の割合で融液原料として仕込んだ。
単結晶製造装置100の内部を1×10-3Paに真空引きした後、1気圧になるまでアルゴンガスを導入して、単結晶製造装置100の内部の空気をアルゴンで置換した。黒鉛坩堝10の周囲に配置された加熱装置としての高周波コイル22に通電して加熱により黒鉛坩堝10内の原料を融解し、Si/Cr/Ni合金の融液を形成した。そしてSi/Cr/Ni合金の融液に黒鉛坩堝10から十分な量のCを溶解させて、Si−C溶液24を形成した。
上段コイル22A及び下段コイル22Bの出力を調節して黒鉛坩堝10を加熱し、Si−C溶液24の表面における温度を2000℃に昇温させ、並びにSi−C溶液24の表面から1cmの範囲で溶液内部から溶液表面に向けて温度低下する平均温度勾配が30℃/cmとなるように制御した。Si−C溶液24の表面の温度測定は放射温度計により行い、Si−C溶液24の温度勾配の測定は、鉛直方向に移動可能な熱電対を用いて行った。
種結晶保持部15に接着した種結晶基板14の下面をSi−C溶液24の液面に平行にして、種結晶基板14の下面の位置を、Si−C溶液24の液面に一致する位置に配置して、Si−C溶液24に種結晶基板14の下面を接触させるシードタッチを行い、その位置で12時間保持して、結晶を成長させた。
結晶成長の終了後、種結晶保持軸12を上昇させて、室温まで冷却して、種結晶基板14及び種結晶基板を基点として成長したSiC結晶を、Si−C溶液24及び種結晶保持軸12から切り離して回収した。得られた成長結晶は直径46mmの凹形状の成長面を有していた。得られた成長結晶の直径は、(000−1)ジャスト面への投影直径であり、以下に記載した直径は全て同様である。
図13に示すように、得られたSiC単結晶を種結晶基板14とともに、成長方向に平行方向に成長面の中心部分が含まれるように1mm厚に切り出し、さらに中央部にて半分に切断し、鏡面研磨を行い、切り出した成長結晶の断面について、透過モードで光学顕微鏡観察を行った。成長結晶にはインクルージョンは含まれていなかった。ただし、成長結晶にクラックが確認された。
(実施例2)
直径が46mm、厚みが500μmの円盤状4H−SiC単結晶であって、下面が(000−1)ジャスト面を有する昇華法により作製したSiC単結晶を種結晶基板14として用い、直径D1が12mm及び長さが40cmの円柱形状の軸部と、直径D2が46mm及び厚み5mmの円盤形状の種結晶保持部とを有する黒鉛軸を、種結晶保持軸として用い、結晶成長時間を40時間としたこと以外は、実施例1と同様の条件でSiC結晶を成長させて、回収した。
得られた成長結晶は、直径54mmの凹形状の成長面を有しており、インクルージョンを含んでいなかった。ただし、成長結晶にクラックが確認された。
(実施例3)
直径が50mm、厚みが500μmの円盤状4H−SiC単結晶であって、下面が(000−1)ジャスト面を有する昇華法により作製したSiC単結晶を種結晶基板14として用い、直径D1が12mm及び長さが40cmの円柱形状の軸部と、直径D2が50mm及び厚み5mmの円盤形状の種結晶保持部とを有する黒鉛軸を、種結晶保持軸として用いたこと以外は、実施例1と同様の条件でSiC結晶を成長させて、回収した。
図9に得られた成長結晶の成長面から観察した外観写真を示す。得られた成長結晶は、直径53mmの凹形状の成長面を有しており、インクルージョンを含んでいなかった。ただし、成長結晶にクラックが確認された。
(実施例4)
直径が38mm、厚みが500μmの円盤状4H−SiC単結晶であって、下面が(000−1)ジャスト面を有する昇華法により作製したSiC単結晶を種結晶基板14として用い、直径D1が8mm及び長さが40cmの円柱形状の軸部と、直径D2が38mm及び厚み5mmの円盤形状の種結晶保持部とを有する黒鉛軸を、種結晶保持軸として用い、結晶成長時間を10時間としたこと以外は、実施例1と同様の条件でSiC結晶を成長させて、回収した。
得られた成長結晶は、直径40mmの凹形状の成長面を有しており、インクルージョンを含んでいなかった。ただし、成長結晶にクラックが確認された。
(実施例5)
直径が50mm、厚みが500μmの円盤状4H−SiC単結晶であって、下面が(000−1)ジャスト面を有する昇華法により作製したSiC単結晶を種結晶基板14として用い、直径D1が8mm及び長さが40cmの円柱形状の軸部と、直径D2が50mm及び厚み5mmの円盤形状の種結晶保持部とを有する黒鉛軸を、種結晶保持軸として用い、結晶成長時間を5時間としたこと以外は、実施例1と同様の条件でSiC結晶を成長させて、回収した。
得られた成長結晶は、直径52mmの凹形状の成長面を有しており、インクルージョンを含んでいなかった。ただし、成長結晶にクラックが確認された。
(実施例6)
直径が50mm、厚みが500μmの円盤状4H−SiC単結晶であって、下面が(000−1)ジャスト面を有する昇華法により作製したSiC単結晶を種結晶基板14として用い、図6に示すような、直径D1が12mm及び長さが40cmの円柱形状の軸部と、直径D2が50mm及び厚み5mmの円盤形状の種結晶保持部とを有する黒鉛軸であって、種結晶保持部の周縁部に幅5mm及び高さ5mmの矩形の凸部17を有する黒鉛軸を、種結晶保持軸として用いたこと以外は、実施例1と同様の条件でSiC結晶を成長させて、回収した。
図10に得られた成長結晶の成長面から観察した外観写真を示す。得られた成長結晶は、直径53mmの凹形状の成長面を有しており、インクルージョンを含んでおらず、クラックもみられなかった。
(比較例1)
直径が40mm、厚みが500μmの円盤状4H−SiC単結晶であって、下面が(000−1)ジャスト面を有する昇華法により作製したSiC単結晶を種結晶基板14として用い、直径が40mm及び長さが40cmで、軸部と種結晶保持部とが同じ直径を有する円柱形状の黒鉛軸を、種結晶保持軸として用い、結晶成長時間を15時間としたこと以外は、実施例1と同様の条件でSiC結晶を成長させて、回収した。
図11に得られた成長結晶の成長面から観察した外観写真を示す。得られた成長結晶は、直径43mmの凸形状の成長面を有しており、インクルージョンを含んでいた。
(比較例2)
直径が45mm、厚みが500μmの円盤状4H−SiC単結晶であって、下面が(000−1)ジャスト面を有する昇華法により作製したSiC単結晶を種結晶基板14として用い、直径D1が27mm及び長さが40cmの円柱形状の軸部と、直径D2が45mm及び厚み5mmの円盤形状の種結晶保持部とを有する黒鉛軸を、種結晶保持軸として用いたこと以外は、実施例1と同様の条件でSiC結晶を成長させて、回収した。
得られた成長結晶は、直径48mmの凸形状の成長面を有しており、インクルージョンを含んでいた。
(比較例3)
直径が40mm、厚みが500μmの円盤状4H−SiC単結晶であって、下面が(000−1)ジャスト面を有する昇華法により作製したSiC単結晶を種結晶基板14として用い、直径D1が12mm及び長さが40cmの円柱形状の軸部と、直径D2が40mm及び厚み5mmの円盤形状の種結晶保持部とを有する黒鉛軸を、種結晶保持軸として用い、結晶成長時間を15時間としたこと以外は、実施例1と同様の条件でSiC結晶を成長させて、回収した。
得られた成長結晶は、直径43mmの凸形状の成長面を有しており、インクルージョンを含んでいた。
表1に、実施例1〜6及び比較例1〜3で用いた種結晶保持軸の構成及び成長結晶の特徴をまとめた。
100 単結晶製造装置
10 坩堝
12 種結晶保持軸
13 軸部
14 種結晶基板
15 種結晶保持部
16 種結晶基板のジャスト面
18 断熱材
20 成長面
22 高周波コイル
22A 上段高周波コイル
22B 下段高周波コイル
24 Si−C溶液
26 石英管
34 メニスカス
40 SiC成長結晶
42 切り出した成長結晶

Claims (2)

  1. 内部から液面に向けて温度低下する温度勾配を有するSi−C溶液に、種結晶保持軸に保持した種結晶基板を接触させてSiC単結晶を結晶成長させる、SiC単結晶の製造方法であって、
    前記種結晶保持軸が、軸部、及び前記の軸部の下端に種結晶保持部を有し、
    前記種結晶保持部の直径D2に対する前記軸部の直径D1の比D1/D2が、0.28以下であ
    前記種結晶保持部の周縁部の厚みが、前記種結晶保持部の中央部の厚みよりも大きい、
    SiC単結晶の製造方法。
  2. Si−C溶液を収容する坩堝と、
    前記坩堝の周囲に配置された加熱装置と、
    鉛直方向に移動可能に配置された種結晶保持軸とを備え、
    前記種結晶保持軸に保持された種結晶基板を、内部から液面に向けて温度低下する温度勾配を有するように加熱された前記Si−C溶液に接触させて、前記種結晶基板を基点としてSiC単結晶を成長させる、溶液法によるSiC単結晶の製造装置であって、
    前記種結晶保持軸が、軸部、及び前記の軸部の下端に種結晶保持部を有し、
    前記種結晶保持部の直径D2に対する前記軸部の直径D1の比D1/D2が、0.28以下であ
    前記種結晶保持部の周縁部の厚みが、前記種結晶保持部の中央部の厚みよりも大きい、
    SiC単結晶の製造装置。
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