JP2003221136A - 給送装置、給送方法および記録装置 - Google Patents

給送装置、給送方法および記録装置

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JP2003221136A
JP2003221136A JP2002023463A JP2002023463A JP2003221136A JP 2003221136 A JP2003221136 A JP 2003221136A JP 2002023463 A JP2002023463 A JP 2002023463A JP 2002023463 A JP2002023463 A JP 2002023463A JP 2003221136 A JP2003221136 A JP 2003221136A
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Tadashi Hanabusa
端 花房
Kiichiro Takahashi
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Tetsuhiro Ohashi
哲洋 大橋
Masahiro Taniguro
昌宏 谷黒
Katsuyuki Yokoi
克幸 横井
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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記録メディア、および複数の記録メデ
ィアが収納ケース内に収納された各形態で、記録メディ
アをそれぞれ良好に給送することを可能にする。 【解決手段】 複数枚の記録メディア24、および複数
枚の記録メディア24が収納された収納ケース22のい
ずれか一方が選択されて積載される積載部35と、この
積載部35から記録メディア24を給送する給送ローラ
40と、この給送ローラ40に対する収納ケース22の
位置を規制するパック浮き防止リブ46とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフィルムや
記録用紙等の複数枚の記録メディアを収納ケース内に収
納した形態で装着して、収納ケース内の記録メディアを
給送する給送装置、給送方法および記録メディアに情報
を記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーインクジェット方式のプリ
ンタは、記録画質に銀塩写真並の美しさ・品質が求めら
れてきている。これを表現するためには、吐出インク滴
を微少量かつ高精度に噴射させることが必須である。さ
らに、吐出インク滴のみならず、記録メディア側の工夫
も必要であり、銀塩写真調を表現するために、表面状態
が超光沢調・光沢調・マット調(つや消し)等の各種の
記録メディアを開発して、ユーザの好みに合うものが選
択できるようになってきている。
【0003】一般的に、異なる表面状態の各記録メディ
アにおいては異なる発色状態になってしまうことが多
い。このため、色画像処理やインク打ち込み量を記録メ
ディアの種類ごとに変えて最適なものにするのが普通で
ある。この最適化するための選択は、プリンタに接続さ
れているホストコンピュータ等のパーソナルコンピュー
タ(以下、PCと称する。)に格納してあるソフトウエ
アである、プリンタドライバによって処理される。しか
しながら、どの記録メディアを現在使用しようとしてい
るかを選択して設定する操作は、ユーザが手動で行って
いる。したがって、ユーザは、プリンタで記録を行う
際、プリンタドライバの設定画面上で、記録しようとす
る記録メディアの種類を選択して設定する操作を行う必
要がある。
【0004】また、記録メディアの大きさについても、
通常の銀塩写真のいわゆるサービスサイズである「L
版」、このL版の2倍の大きさである「2L版」、そし
て「はがき版」等の各種用途に応じて様々であり、その
大きさも上述のプリンタドライバの設定画面上でユーザ
が手動で設定するようになっている。
【0005】また、記録メディアをプリンタに装着する
場合は、包装されていないむき出しの記録メディア(以
下、裸の記録メディアと称する。)を直接手で持って、
必要な枚数の記録メディアを補充する等の操作が必要に
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、記録
メディアの種類や大きさ等の仕様をプリンタドライバの
設定画面で選択して操作することは、記録操作に不慣れ
なユーザにとっては困難な作業であり煩わしいという問
題があった。
【0007】また近年、プリンタをPCに接続すること
なくデジタルカメラで撮影された画像データをプリント
する要求も高まってきており、プリンタにデジタルカメ
ラを直接接続したり、撮影された画像データが記録され
たメモリーカードをプリンタに直接挿入したりすること
で、PCに接続されていない状態で使用できるプリンタ
が徐々に増えてきている。
【0008】このように、PCに接続されていないプリ
ンタ単体で記録メディアに記録を行う場合には、プリン
タやデジタルカメラの表示画面上で各種操作を行うこと
になる。しかしながら、プリンタ、デジタルカメラのど
ちらにしても、製造コストや携帯性の観点から表示画面
が小さく見づらいことが多く、上述した記録メディアを
選択して操作する作業もやりづらいものになる場合が多
い。
【0009】また、記録前に、裸の記録メディアをユー
ザが手で持つことによって、光沢面等の記録面上に指紋
が付いたりすることで汚損してしまい、記録品質に悪影
響を及ぼすことがある。
【0010】また、一般的に、ある時は普通紙、ある時
は写真調画像に対応する記録メディア(以下、単に写真
調メディアと称する。)、と使い分けることが通常の使
用状況として想定されるが、写真調画像のプリントを行
った後に、未使用の残りの写真調メディアを保存する
際、写真調メディアを裸の状態で保存した場合に塵埃や
外光による変質等の悪影響を受けてしまい好ましくない
ため、元の収納袋等に収納して保管する必要がある。
【0011】さらには、ある時はA4サイズの普通紙、
ある時は箱入りのL版サイズの写真調メディア、と必要
に応じて使い分けることができれば使い易いものになる
が、それぞれに特化した給送機構を有するプリンタとし
ては別々には存在したが、普通紙およびL版サイズの写
真調メディアの両方を1つの給送機構で対応できるプリ
ンタは無かった。
【0012】この種のプリンタとしては、1台のプリン
タに、2種類の記録メディアにそれぞれ対応する2つの
給送口を設け、各給送口に特化した給送機構をそれぞれ
備える構成にすれば実現できるが、製造コストが嵩み、
プリンタ全体の大きさも当然大きくなってしまう不都合
がある。
【0013】このように、従来は、ユーザにとって充分
に満足できる使い易いプリンタを提供することが困難で
あった。
【0014】そこで、本発明は、複数の記録メディア、
および複数の記録メディアが収納ケース内に収納された
各形態で、記録メディアをそれぞれ良好に給送すること
ができる給送装置、給送方法および記録装置を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係る給送装置は、記録メディアに情報
を記録する記録装置側に記録メディアを給送する給送装
置であって、複数枚の記録メディア、および複数枚の記
録メディアが収納された収納ケースのいずれか一方が選
択されて積載される積載部と、この積載部から記録メデ
ィアを給送する給送手段とを備える。
【0016】以上のように構成された本発明の給送装置
によれば、複数枚の記録メディアを収納ケース内に収納
した形態(メディアパック)でユーザに供給する。そし
て、本発明の給送装置は、給送手段によって、積載部に
メディアパックを積載してこのメディアパック内から記
録メディアを給送することと、積載部に複数の記録メデ
ィア(裸の記録媒体)を積載して給送することとを選択
的に行うことが可能とされている。また、本発明の給送
装置は、同一の積載部に積載されたメディアパックおよ
び裸の記録メディアを、同一の給送手段によってそれぞ
れ給送するため、装置全体の小型化が図られる。
【0017】また、本発明に係る給送装置は、記録メデ
ィアを給送する給送ローラと、積載部に積載された記録
メディアを給送ローラに対して圧接する圧板と、この圧
板が記録メディアを給送ローラに対して当接させるとき
に、給送ローラに対する収納ケースの位置を規制する規
制手段とを備える。
【0018】このように構成された本発明の給送装置に
よれば、圧板が記録メディアを給送ローラに対して当接
させるときに、規制手段によって、積載部に積載された
収納ケースと給送ローラとの相対位置が規制されるた
め、積載部の圧板に対して収納ケース全体が浮き上がる
ことが防止される。したがって、この給送装置は、積載
部に積載された収納ケース内の複数枚の記録メディアか
ら1枚ずつ記録メディアを分離して良好に給送すること
ができる。
【0019】また、本発明に係る給送装置は、規制手段
は、給送ローラの回転軸に設けられることが好ましい。
これによって、この給送装置は、給送ローラによる給送
動作に同期させて、規制手段が確実に作動される。
【0020】また、本発明に係る給送装置は、圧板の主
面から給送ローラ側に突出する突出状態と、圧板の主面
から突出しない退避状態とに変化可能に設けられて、収
納ケース内の記録メディアの位置を制御するための突出
部材を備え、収納ケースを積載部に積載したときに突出
部材を突出状態にし、収納ケースに収納されていない記
録メディアを積載部に積載したときに突出部材を退避状
態に切り換える切り換え手段を備える。
【0021】このように構成された給送装置によれば、
突出部材が突出された突出状態で、圧板による圧接力
が、収納ケース内の記録メディアに確実に伝達される。
このため、この給送装置は、収納ケース内から給送され
る記録メディアが、給送ローラに対して良好に圧接され
て、給送ローラによって良好に給送される。
【0022】また、本発明に係る給送装置は、収納ケー
スを前記積載部に積載した状態で、給送ローラが収納ケ
ースの上方に配置されるとともに、突出部材が収納ケー
スの下方に配置される。なお、収納ケースの上方および
下方とは、積載部に積載されている収納ケースの鉛直方
向に対する上方および下方を指す。
【0023】また、本発明に係る給送装置は、突出部材
が、収納ケース内の記録メディアの枚数に応じて、圧板
の主面からの突出量が制御される。このように構成され
た給送装置によれば、突出部材が、収納ケース内の記録
メディアの残量が多いときに突出量を少なく、収納ケー
ス内の記録メディアの残量が少ないときに突出量を多く
なるように制御される。
【0024】また、本発明に係る記録装置は、上述した
本発明に係る給送装置を備え、給送装置より給送された
記録メディアに記録手段により記録を行う。
【0025】また、本発明に係る記録装置は、記録手段
が、ノズルからインクを吐出して記録メディアに記録を
行うインクジェット方式である。
【0026】また、本発明に係る給送方法は、記録メデ
ィアに情報を記録する記録装置側に記録メディアを給送
する給送方法であって、収納ケース内に収納された複数
枚の記録メディアを給送するときに、収納ケース内の記
録メディアの位置を制御して給送する。
【0027】また、本発明に係る給送方法は、収納ケー
ス内の記録メディアの枚数に応じて、収納ケース内の記
録メディアの位置を制御する。この給送方法によれば、
収納ケース内の記録メディアの残量が多いときに突出量
を少なく、収納ケース内の記録メディアの残量が少ない
ときに突出量を多くなるように制御される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について図面を参照して説明する。
【0029】<第1の実施形態>図1に、本発明を適用
した第1の実施形態のインクジェット記録方式のプリン
タの全体斜視図を示す。以下、本発明の具体的な実施形
態について、シリアル型のインクジェット記録方式のプ
リンタを図面を参照して説明する。
【0030】まず、本実施形態のプリンタ1は、インク
ジェット記録方式であり、その中でも特に、液体のイン
クを吐出するために利用されるエネルギーとして熱エネ
ルギーを発生する手段を備え、その熱エネルギーによっ
てインクの状態変化を生起させる方式が採用された記録
ヘッドが搭載されたプリンタである。この方式が用いら
れることにより、記録される文字や画像等の高密度化お
よび高精細化を達成している。特に本実施形態では、熱
エネルギーを発生する手段として発熱抵抗素子を用い、
この発熱抵抗素子によりインクを加熱して膜沸騰させた
ときに生じる気泡による圧力を利用してインクを吐出し
ているが、インクを吐出させる方式としては、発熱抵抗
素子による方式に限定されることなく、例えばピエゾ素
子等の電気機械変換素子を用いて、インクに機械的な振
動を与え、この振動による圧力を利用してインクを吐出
する方式が採用されてもよい。
【0031】また、本発実施形態において、文字や画像
等の情報が記録される記録メディアとしては、記録紙が
適用されるが、例えばフィルム等の他の記録メディアが
適用されてもよいことは勿論である。また、本実施形態
のインクジェットプリンタには、包装されていない複数
の記録メディア(裸の記録メディア)および複数の記録
メディアが収納ケース内に収納されたメディアパックが
それぞれ積載可能であり、これら裸の記録メディアおよ
びメディアパックのいずれか一方が選択されて積載され
る。
【0032】第1の実施形態に係るプリンタ1は、図1
に示すように、記録メディアに画像等の情報を記録する
記録部2と、この記録部2に記録メディアを給送する給
送部7とを備えている。
【0033】記録部2は、記録メディアに情報を記録す
る記録ヘッド(不図示)と、この記録ヘッドを支持する
キャリッジ4と、このキャリッジ4を移送する移送機構
13と、この給送部7か給送された記録メディアを記録
ヘッドに搬送するとともに情報が記録された記録メディ
アを排出する搬送機構14と、プリンタ1全体を駆動制
御する制御回路等を有する制御系9とを備えている。
【0034】記録ヘッドは、記録メディアの搬送路に隣
接して設けられており、記録メディアの搬送路に対向す
る位置にインクを吐出する吐出口(図示せず)が設けら
れている。記録ヘッドは、供給されたインクを吐出する
ための熱エネルギーを発生する電気抵抗素子(図示せ
ず)を有している。そして、記録ヘッドは、電気抵抗素
子により印加される熱エネルギーを用いることによっ
て、例えば膜沸騰によりインクを吐出する。
【0035】キャリッジ4は、図示しないが、インク供
給部から供給されたインクを収容するタンク部を支持し
ている。このタンク部は、例えばイエロー、マゼンダ、
シアン、黒の4色の各インクがそれぞれ収容される各収
容部が、隔壁によって分離されて設けられている。
【0036】また、キャリッジ4には、移送機構13に
移動可能に支持される軸受け部が設けられている。ま
た、キャリッジ4は、各収容部から記録ヘッドにインク
を供給するインク供給路を有しており、このインク供給
路を介して各収容部と記録ヘッドが連通されている。
【0037】移送機構13は、図示しないが、キャリッ
ジ4を主走査方向である図1中矢印a1方向およびa2
向に移動可能に支持する主軸および副軸(図示せず)
と、キャリッジ4をキャリッジベルト6を介して駆動す
るキャリッジモータ(不図示)とを備えている。
【0038】搬送機構14は、記録ヘッドの主走査方向
に交差する副走査方向である記録メディアの搬送方向の
上流側に位置されて記録ヘッド側に記録メディアを搬送
するための一対の搬送ローラ10およびピンチローラ1
1と、記録ヘッドに対して下流側に位置されて記録ヘッ
ド側から記録メディアを搬送して排紙するための一対の
排出ローラ12と、記録ヘッドによって記録される記録
メディアを支持するプラテン15と、各搬送ローラ10
を回転駆動するLF(ラインフィード)モータ(不図
示)とを備えている。
【0039】以上のように構成された記録部2は、給送
部7から供給された記録メディアが、搬送ローラ10と
ピンチローラ11とに挟持されて、これら各ローラ1
0,11がLFモータによって回転されることで、図1
中矢印b方向に搬送される。また、記録ヘッドを搭載す
るキャリッジ4は、キャリッジモータによりキャリッジ
ベルト6を介して矢印a1方向およびa2方向に沿って往
復駆動される。搬送される記録メディアは、プラテン1
5上に位置する箇所に、記録ヘッドによってインクが吐
出されることにより、所望の画像等の情報が記録され
る。そして、搬送機構14は、プラテン15上の記録メ
ディアを、排出ローラ12によって搬送されて記録部2
の外方に排出させる。
【0040】図2は本実施形態のプリンタ1が備える制
御系9を示すブロック図である。ホストコンピュータ4
00から、記録すべき文字や画像等のデータ(以下、画
像データと称する。)が、プリンタ1の受信バッファ4
01に入力される。また、正しくデータが転送されてい
るか否かを確認するデータ、プリンタ1の動作状態を知
らせるデータ等がプリンタ1からホストコンピュータ4
00に返される。受信バッファ401のデータは、CP
Uを有する制御部402の管理の元でメモリ部403に
転送されRAM(ランダムアクセスメモリ)に一時的に
記憶される。メカコントロール部404は、制御部40
2からの指令に基づいて、キャリッジモータ、LFモー
タ等のメカ部405を駆動制御する。センサ/SW(ス
イッチ)コントロール部406は、各種センサおよびS
Wを有するセンサ/SW部407からの信号を制御部4
02へ送る。表示素子コントロール部408は、制御部
402からの指令に基づいて、表示パネル群のLED
(発光ダイオード)や液晶表示素子等からなる表示素子
部409を制御する。記録ヘッドコントロール部410
は、制御部402からの指令に基づいて、記録ヘッド4
11を制御する。また、記録ヘッドコントロール部41
0は、記録ヘッド411の状態を示す温度情報等を検知
し制御部402に伝える。データ処理部402aは、受
信バッファ401に入力された画像データの処理を行
い、各色間の境界や空白を検知して、記録のための記録
データを生成する。
【0041】本実施形態に係るプリンタ1が備える給送
部7は、図1および図6に示すように、裸の記録メディ
アまたは記録メディアが収納されたメディアパックが積
載される積載部35と、この積載部35から記録メディ
アを1枚ずつ分離して記録部2側に給送する給送ローラ
40および分離ローラ44と、給送ローラ40を回転駆
動する駆動機構(不図示)とを備えている。
【0042】積載部35は、記録メディアが積載される
給送トレイ8と、記録メディアの給送方向の一端部(以
下、前端部と称する。)を給送ローラ40に対して圧接
する圧板42とを有している。
【0043】次に、本実施形態に係るプリンタ1に適用
されるメディアパックの構成について説明する。図3は
メディアパック21の外観を上方から示す斜視図であ
り、図4はメディアパック21の外観を下方から示す斜
視図である。
【0044】図3および図4に示すように、メディアパ
ック21は、複数枚の記録メディア24が収納ケース2
2内に収納されて構成されている。収納ケース22の底
面22bには可動板23が設けられている。可動板23
には、収納ケース22の外方側に突出された突起部31
が形成されている。この突起部31の機能説明について
は後述する。メディアパック21の一側端部には、収納
ケース22内に収納されている記録メディア24の前端
部を外方に臨ませる開口部30が設けており、この開口
部30から給送ローラ40が、収納ケース22内の記録
メディア24の最上部24aに位置する1枚の紙面上を
直接圧接できるように構成されている。この圧接力と回
転する給送ローラによって、メディアパック21から記
録メディア24が1枚ずつ繰り出されていく。
【0045】また、開口部30は、給送ローラ40に対
応する位置に、給送ローラ40の外形よりやや大きく形
成されている。開口部30は、塵埃や外光によって記録
メディア24が劣化するのを防止するために、極力小さ
く形成されている。
【0046】また、収納ケース22の前面22cには、
開口部30の幅方向の両端に位置して、収納ケース22
内から記録メディア24が脱落することを防止するせき
止め爪27がそれぞれ設けられている。さらに、収納ケ
ース22の前面22c側には、収納ケース22の上面2
2aと、この上面22aに対向する各せき止め爪27の
上端との間に、内部に収納されている記録メディア24
の最上部24aの少なくとも1枚を円滑に通過可能とす
る隙間部26が設けられている。
【0047】収納ケース22内から繰り出される1枚の
記録メディア24は、この隙間部26を通過して図3中
矢印bの方向に進行し、図1に示した記録部2に搬送さ
れるように構成されている。
【0048】また、メディアパック21には、収納ケー
ス22の側面22dに、内部に収納されている記録メデ
ィア24の種類および大きさ等の種別(仕様)を識別す
るための識別マーク28が印刷されて設けられている。
この識別マーク28は、記録メディア24の種類および
大きさ、例えば光沢紙、超光沢紙、マット紙等の紙種
と、L版、2L版、はがき版等の用紙サイズとに関する
メディア情報があらかじめ規定された決まりに従ってコ
ード化されている。本実施形態では、図4に示すよう
に、識別マーク28の一例として、例えば黒・白・黒・
白の順に配列させた4ビットを用いており、給送部7が
備える後述する仕様識別センサ部50によって読み取ら
れるように構成されている。
【0049】また同様に、メディアパック21には、収
納ケース22の上面22aに、内部に収納されている記
録メディア24の種類および大きさ等の仕様に関するメ
ディア情報があらかじめ規定された決まりに従ってコー
ド化された識別記号29が、比較的大きく目立つように
印刷されて設けられている。
【0050】この識別記号29の詳細については後述す
るが、ユーザがプリンタドライバの設定画面上で容易に
入力することを可能にする記号であり、容易に確認する
ことができる文字で表示されている。なお、識別マーク
28および識別記号29は、例えばステッカー等の紙片
に印刷されて収納ケース22に貼付されてもよい。
【0051】そして、メディアパック21には、内部に
収納される記録メディア24の紙種や用紙サイズに応じ
て異なる識別マーク28および識別記号29が印刷され
ることになるが、当然ながら識別マーク28と識別記号
29が1対1で対応しており、同一のメディアパック2
1の識別マーク28と識別記号29が同一の内容を表し
ている。
【0052】次に、図5を参照してメディアパック21
の構造を詳述する。
【0053】図5(a)にメディアパック21を透視し
た平面図を、また、図5(b)および図5(c)に、図
5(a)のA−A断面図を内部の記録メディア24の残
量の違いで2つの状態を分けてそれぞれ示している。図
5(b)が記録メディア24の残量が多い状態を示し、
図5(c)が記録メディア24の残量が1枚の状態を示
す。
【0054】ここで、上述した収納ケース22および可
動板23は、材料として、例えば厚紙やプラスチック板
等のシート材によって形成することが好ましく、シート
材を折り曲げて形成することにより、製造コストの低減
を図ることが可能とされる。図5(b)および図5
(c)に示すように、可動板23は、記録メディア21
の最下部24a側に突起部31を有し、この突起部31
から記録メディア21の後端部24bを囲みこむように
記録メディア21の最上部24a側に回り込んで延在さ
れている。また、図5(a)および図5(b)に示すよ
うに、可動板23には、記録メディア21の最上部24
aに対向する一端部に、この一端部の記録メディア21
の幅方向の両端部が記録メディア21側に向かって折り
返された折り返し片32がそれぞれ形成されている。な
お、可動板は、上述した形状に限定されるものではな
く、他の形状に形成されてもよいことは勿論である。
【0055】折り返し片32は、弾性を有しており、収
納ケース22の上面22aに対して離間する方向に開く
付勢力を付与している。この付勢力によって、折り返し
片32は、収納ケース22内の記録メディア24の残量
に応じて、上面22aに対する傾斜角が変化し、記録メ
ディア24を常に収納ケース22の底面22b側に付勢
している。このため、メディアパック21は、上述した
隙間部26に対向する位置に内部の記録メディア24が
位置することを妨げるように、記録メディア24の収納
位置を確実に規制している。すなわち、メディアパック
21は、給送部7から使用途中で取り外した場合等の状
況においても、隙間部26から記録メディア24がバラ
バラと飛び出ることがないように構成されている。
【0056】次に、メディアパック21を給送部7に装
着したときの動作を説明する。
【0057】図6に、メディアパック21が装着された
給送部7の斜視図を示す。給送部7の積載部35は、記
録メディア24が進入する進入口7aにメディアパック
21を装着可能に構成されている。この給送部7には、
メディアパック21の開口部30に対向する位置に、給
送ローラ40が給送軸40に支持されて配置されてい
る。給送ローラ40は、駆動機構によって給送軸40が
回転駆動されることによって、給送軸41と一体的に回
転される。
【0058】また、給送部7の積載部35には、圧板4
2が、給送軸41と平行に設けられた回転軸42aを介
して図7中矢印c方向に回動可能に支持されており、バ
ネ等の弾性部材(不図示)による付勢力によって、積載
部35に積載された記録メディア24に近接する方向に
回動される。そして、圧板42は、給送軸41の回転に
同期して、駆動機構によって回転軸42aを回動中心と
して回動されることにより、記録メディア24の給送方
向の前端部を、給送ローラ40に対して適正な圧接力で
圧接する。したがって、給送部7は、圧板42の圧接力
と給送ローラ40の回転力とにより、メディアパック2
1内の最上部24aに位置する1枚の記録メディア24
に前進力が付与され、分離機構(不図示)により記録メ
ディア24を1枚ずつ分離して給送するように構成され
ている。
【0059】また、給送部7の圧板42には、記録メデ
ィア24の給送方向を案内するサイドガイド43が、記
録メディア24の幅方向に移動可能に設けられており、
適度な保持摩擦力をもって記録メディア24の幅方向の
位置が規制されている。サイドガイド43は、ユーザが
記録メディア24またはメディアパック21の幅方向の
一側面に突き当てることにより、記録メディア24の幅
方向の位置を調節できる。このサイドガイド43によっ
て、記録メディア24の給送方向を、記録部2の主走査
方向に対して略直交させた姿勢が保持されるため、給送
時に記録メディア24が斜行することが防止されてい
る。
【0060】図7に、積載部35に記録メディア24が
積載されていない状態における給送部7を、給送ローラ
40を通過する断面で切断した断面図を示す。給送部7
には、給送ローラ40に対向する位置に分離ローラ44
が設けられている。この分離ローラ44は、一定の適度
な摩擦負荷トルク値を有しており、一定値以上の外力が
加わった場合に回転するが、一定値未満のトルクで回転
しないように構成されている。そして、給送部7は、給
送ローラ40と分離ローラ44の接触部(以下、ニップ
部と称する。)に進入してきた複数枚の記録メディア2
4を1枚ずつに分離して、記録部2側に通過させる機能
を担っている。
【0061】図8に、給送部7の積載部35に、メディ
アパック21内に収納されていない裸の記録メディア2
4が複数枚積載されている状態の断面図を示す。まず、
給送部7は、積載部35に裸の記録メディア24が積載
された際、圧板42が待機状態にあり、給送ローラ40
と裸の記録メディア24とが当接されていない。給送部
7は、給送動作を開始したとき、圧板42が回転軸42
aを回動中心として、矢印c方向に回動することによ
り、裸の記録メディア24の前端部が給送ローラ40に
対して圧接される。
【0062】また、給送部7は、複数枚の記録メディア
24が積載位置からニップ部内に進入した後、上述した
分離機構によって分離されて残った裸の記録メディア2
4を、図示しないレバーや爪部材で元の積載位置に戻す
戻し機構(不図示)も備えている。これら分離機構と戻
し機構は、公知技術であるため、詳細な説明を省略す
る。また、分離機構についても、上述した方式に限るも
のでなく他の方式を用いてもよいことは勿論である。
【0063】次に、この給送部7の積載部35に、収納
ケース22内に記録メディア24が満載されたメディア
パック21を積載した状態の断面図を図9に示す。図8
にしめした状態と同様に、給送部7は、積載部35にメ
ディアパック21が積載された際、圧板42が待機状態
にあるため、メディアパック21に圧力が負荷されてお
らず、メディアパック21内の記録メディア24と給送
ローラ40とが当接されていない。この状態で、ユーザ
は、給送部7の積載部35に対してメディアパック21
を容易に着脱することができる。
【0064】積載部35に積載されたメディアパック2
1は、重力によって、メディアパック21全体が圧板4
2上に積載されており、内部の記録メディア24も重力
の作用でメディアパック21の底面22b側に位置して
いる。したがって、メディアパック21は、記録メディ
ア24が隙間部26に臨む位置に移動されていないた
め、メディアパック21内から記録メディア24が飛び
出ることなく収納された状態が安定している。
【0065】そして、メディアパック21は、圧板42
が矢印c方向に回動することに伴って、この圧板42に
当接されている突起部31が、重力に抗して収納ケース
22の底面22b側から上面22a側に向かって移動す
る。突起部31が移動することにより、メディアパック
21は、上面22a側の隙間部26に対向する位置に記
録メディア24の最上部24aが初めて移動されて、記
録メディア24をメディアパック21の外方に引き出す
ことが可能になる。
【0066】すなわち、本発明において、給送ローラ4
0と隙間部26がメディアパック21の上面22a側に
配置され、かつ、可動板23の突起部31がメディアパ
ック21の底面22b側に配置されることが、重力作用
との関連で必要条件になっている。
【0067】図10に、回動した圧板42によって、記
録メディア24が給送ローラ40に所定の圧接力で当接
されている給送動作の開始状態を示している。圧板42
は、突起部31に付勢力を伝達することで、可動板23
を介して記録メディア24を押し上げて給送ローラ40
に突き当てる系をなしている。可動板23は、一端部が
ヒンジ部47を介して自由に折曲可能(図11中矢印d
方向)に設けられているため、メディアパック21内に
残留している記録メディア24の残量に応じて、収納ケ
ース22の底面22bに対する傾斜角を変えられる。
【0068】図11に、記録メディア24の残量が1枚
時における給送動作の開始状態を示す。図11に示すよ
うに、メディアパック21内の記録メディア24の残量
が減少することに伴って、記録メディア24の残量の総
厚が小さくなるため、圧板42の回動量が大きくなると
ともに可動板23の傾斜角も追従して大きくなる。
【0069】図10および図11に示した状態につい
て、図12および図13を参照してさらに詳しく説明す
る。図12は、図10に対応しており、図13は図11
に対応している。
【0070】給送ローラ40の外周部に、メディアパッ
ク21内の記録メディア24が当接していることは上述
した通りであるが、この給送ローラ40は、外周部の一
部が切り欠かれた略半月形に形成されており、例えばゴ
ム材等の記録メディア24に対する摩擦係数が高い材質
によって形成されている。
【0071】また、図6を参照して説明するが、給送軸
41には、メディアパック21が積載部35の圧板42
に対して浮き上がることを防止するための円形のパック
浮き防止リブ46が、軸方向に所定の間隔をあけて複数
箇所にそれぞれ設けられている。これらのパック浮き防
止リブ46は、給送軸41に一体的に設けられているた
め、給送ローラ40と一体的に回転する。パック浮き防
止リブ46の外径は、給送ローラ40の円形部の外径よ
り若干小さく、パック浮き防止リブ46と給送ローラ4
0の円形部との半径差が、(収納ケース22の板厚)+
0.5mm程度、例えば、収納ケース22の板厚が0.
5mmとした場合、0.5mm+0.5mm=1mm程
度の半径差が好適となる。 パック浮き防止リブ46
は、メディアパック21の収納ケース22に当接する位
置に設けられており、可動板23が収納ケース22の上
面22a側に上昇したときに、給送ローラ40側に向か
ってメディアパック21全体が上昇することを防止して
いる。そして、記録メディア24の最上部24aに位置
する1枚が隙間部26に位置するように機能させるため
の上述の半径差によって、記録メディア24は、給送ロ
ーラ40に対して適正な押圧力で押圧されるように構成
されている。この動作は、図12および図13に示すよ
うに、メディアパック21内に残留している記録メディ
ア24の残量が変動した場合も同様である。
【0072】このように、パック浮き防止リブ46の外
径は給送ローラ40より小さいので、メディアパック2
1内に収納されていない裸の記録メディア24を給送す
るときにおいては、記録メディア24の最上部24aの
面に給送ローラ40が先に当接して、圧板42の回動が
そこで停止する。よって、パック浮き防止リブ46は、
裸の記録メディア24に当接しないので何ら作用しない
ことになり、弊害ももちろん無い。これは、メディアパ
ック21の使用時のみに機能する。
【0073】また、図13に示すように、圧板42の圧
接力が、最後の1枚の記録メディア24を介して給送ロ
ーラ40に伝わることが必要であるため、突起部31
は、記録メディア24の厚み方向の突出量の寸法とし
て、メディアパック21の厚みにほぼ等しい、またはメ
ディアパック21の厚みより若干大きく形成されてい
る。突起部31の突出量は、大きい分には機能上支障が
ないが、大きくすることに伴ってメディアパック21全
体の厚みが大きくなってしまうため、無駄で取り扱い難
くなるので、上述した寸法関係が好適である。
【0074】また、パック浮き防止リブ46は、図6に
示すように、記録メディア24の幅方向の3カ所にそれ
ぞれ設けられている。これらの各パック浮き防止リブ4
6は、上述した記録メディア24の大きさ(例えば、L
版・2L版・はがき版等)に応じて幅が異なる複数種の
メディアパックが装着されるため、各メディアパックの
幅方向の端部に対応した位置に設けられている。
【0075】なお、さらに多種類の大きさのメディアパ
ックに適用しようとすれば、他の大きさのメディアパッ
クに対応する位置に他のパック浮き防止リブを設けるこ
とで容易に対応を図ることができるため、上述した3カ
所に限るもので無いことは勿論である。さらに、パック
浮き防止リブ46は、樹脂材によって給送軸41に一体
成形することができるため、製造コストを増加させるこ
とがほとんど無く実現できる。もちろん別体で、給送軸
41に対して自由に回動する部材を複数有する様にして
も良い。また、本実施例においてはパック浮き防止リブ
の外周部の形状を円形状に構成したが、給送ローラ40
と同様の形状(略半月形状)にして、必要な回転位相時
のみに作用する形状にすることも可能である。また、給
送軸41とパック浮き防止リブ46の構成は、一体であ
ろうが別体であろうと、パック浮き防止リブ46の外周
部が、回転時にメディアパック21の収納ケース22の
外周部に対して摺動するが、十分に摩擦係数を小さくす
ることができるため、良好に動作させることができる。
【0076】また、上述した戻し機構は、積載部35に
メディアパック21を積載した場合も裸の記録メディア
24の場合と同様に機能して、隙間部26を通過した2
〜3枚の記録メディア24の前端部がニップ部に給送さ
れて1枚の記録メディア24のみを分離した後に、残り
の他の記録メディア24がこの戻し機構によってメディ
アパック21内に戻される。
【0077】すなわち、本発明に係る給送部7は、裸の
記録メディアを1枚ずつ給送する従来の給送部の基本構
成である分離機構および戻し機構をそのまま利用して、
メディアパック21から記録メディア24を給送するこ
とを実現している。
【0078】次に、メディアパック21の仕様を識別す
る仕様識別手段について、図1を参照して説明する。給
送部7には、積載部35に積載されたメディアパック2
1の識別マーク28に対向する位置に、仕様識別センサ
部50が設けられている。この仕様識別センサ部50
は、識別マーク28の4ビットに合わせて4個の光学式
の反射型センサを有しており、一定の周期(例えば1秒
間に1回)毎に、プリンタ1の制御系9が読み取りを行
うように構成されている。したがって、この仕様識別セ
ンサ部50によれば、メディアパック21の装着の有無
と、装着されているメディアパック21の仕様を識別す
ることが可能とされる。
【0079】給送部7は、例えば上述の黒・白・黒・白
の順に配列された識別マーク28が印刷されたメディア
パック21が装着された場合、この識別マーク28を認
識することが可能であるため、識別マーク28の読み取
り情報によって、例えば光沢紙、超光沢紙、マット紙等
の紙種と、L版、2L版、はがき版等の大きさとに関す
るメディア情報を検知することができる。仕様識別セン
サ部50は、このメディア情報をホストコンピュータ4
00に送出することによって、装着されたメディアパッ
ク21の仕様に適応した画像データ等のデータ処理や記
録方法等を自動的に選択して設定することができる。
【0080】なお、仕様識別センサ部50として、4個
の反射型センサを使用する一例を示したが、1個の反射
型センサを走査させることにより、4ビットを読み取る
構成にすることも可能であり、またビット数も4ビット
に限らず必要に応じて増減して構成することも勿論可能
である。また、読み取り方式として、光学式の反射型を
採用したが、例えば磁気式、電波式等の他の方式を採用
して構成することも可能である。また、図示しないが、
メディアパックが例えば不揮発性メモリ(ROM)等の
情報記憶素子を備える構成にすることで、この情報記憶
素子に記録部2側で電気的に接続することにより、記憶
されている各種情報を取り込むように構成することも可
能である。
【0081】次に、上述した識別記号29について、そ
の仕組みを詳述する。一般的なPCのプリンタドライバ
の設定画面に合わせて、本発明に係る機能を追加した実
施形態の設定画面の一例を図14に示す。
【0082】図14に示すように、この設定画面におい
て、メディアパック21に印刷された識別記号29を入
力するための入力欄70が設けられている。上述した仕
様識別センサ部50を備えるプリンタ1によれば、給送
部7にメディアパック21を装着したときに、仕様識別
センサ部50が識別記号29の読み取りを周期的に行
う。このため、プリンタ1は、メディアパック21の装
着を自動検知して、メディア情報をホストコンピュータ
400に送出し、プリンタドライバの設定画面上の入力
欄70に、例えば「3A」等の識別記号29が自動的に
表示される。
【0083】ところで、メディアパックは消耗品である
ため、1種類のメディアパックが複数機種のプリンタに
使用可能であることが望ましい。また、プリンタは、通
常、製品として価格ごとに上位機種から下位機種まで複
数種類の構成で提供されている。そして、上位機種にお
いては、上述のように仕様識別センサ部50を有し、メ
ディアパック21の装着の有無と、メディアパック21
の種類との両方を自動識別する形態の製品(第1のプリ
ンタ)として構成することが可能である。なお、この第
1のプリンタの構成は、上述したプリンタ1と同一であ
る。
【0084】一方、中位機種においては、上述の反射型
センサを1個のみ有しており、メディアパック21の装
着の有無のみを検知して、メディアパック21の仕様を
検知しない形態の製品(第2のプリンタ)とすることが
想定される。
【0085】さらに、下位機種においては、反射型セン
サを全く有しておらず、メディアパック21の装着の有
無およびメディアパック21の仕様を全く検知しない形
態の製品(第3のプリンタ)も、製造コストを削減する
面から必要とされている。
【0086】これら上位、中位、下位機種の3種類の各
プリンタにおいて、仕様識別センサ部の構成のみの差異
を付けて、他の構成が上述した第1のプリンタの構成と
同一にして提供することで、メディアパック21に収納
されていない裸の記録メディア24と、メディアパック
21内に収納されている記録メディア24との両方の給
送動作をそれぞれ行うことができる。
【0087】また、中位機種および下位機種である第2
および第3のプリンタにおいては、仕様識別センサ部に
よる検知結果が、図14に示したプリンタドライバの設
定画面の入力欄70に識別記号29が反映されないた
め、入力欄70が空欄のままである。この場合、ユーザ
は、メディアパック21の収納ケース22に印刷されて
いる「3A」という識別記号29を目視で読み取って、
PCを自ら操作して手動入力することにする。
【0088】従来のプリンタドライバの設定画面におけ
る設定操作は、記録メディア24の仕様である「種類」
(紙種)と「大きさ」との少なくとも2箇所の設定を手
動で操作する必要があるのに対して、1箇所の設定操作
のみで済み、なおかつ簡素に記号化されているため、装
着した記録メディア24の種類や大きさをユーザ自身で
調べて入力することに比べて、格段に容易かつ簡便に設
定することができる。このため、記録メディア24の種
類や大きさの選択が誤って設定されてしまうといったこ
とを生じ難くすることができる。
【0089】また、中位機種である第2のプリンタの場
合には、メディアパック21の装着の有無を検知できる
ため、例えば、メディアパック21を検知したときに入
力欄70への入力操作をユーザに促す等のシーケンスを
プリンタドライバに組み込むことで、さらに、入力欄7
0に未入力の状態で記録を開始するような誤操作を防止
することも可能である。
【0090】次に、メディアパック21内から給送され
る記録メディア24の積載位置について、図面を参照し
て説明する。図1に示すように、給送部7の積載部35
には、サイドガイド43に対向する位置に、記録メディ
ア24の給送方向の基準となる基準壁51が形成されて
いる。積載部35にメディアパック21を装着して給送
する場合には、図15に示すように、メディアパック2
1の収納ケース22の板厚寸法分である寸法Xだけ基準
壁51から離間する方向にずれてしまう。
【0091】裸の記録メディア24を給送する場合に
は、記録メディア24の側端を基準壁51に突き当てて
給送するので、この寸法分のずれが生じない。したがっ
て、記録メディア24が給送される幅方向の位置は、メ
ディアパック21を使用しないとき(裸の記録メディア
24を使用するとき)と、メディアパック21を使用す
るときとで異なることになる。そこで、プリンタ1は、
メディアパック21の装着時のみに、このずれ分である
寸法X分だけ記録位置を主走査方向(記録メディア24
の幅方向)に対して矢印a1方向にずらして記録を行う
ように構成されている。メディアパック21の装着の有
無は、上述の仕様識別センサ部50による情報、または
仕様識別センサ部50が無いプリンタにおいてプリンタ
ドライバの操作画面の入力欄70に識別記号29が入力
された情報により識別する。
【0092】上述したように、本実施形態のプリンタ1
によれば、同一の積載部35に積載されたメディアパッ
ク21および裸の記録メディア24が、同一の給送ロー
ラ40によってそれぞれ給送されるため、給送部7およ
びプリンタ1全体の小型化が図られる。
【0093】そして、プリンタ1は、給送部7が備える
給送ローラ40の給送軸41にパック浮き防止リブ46
が設けられたことにより、積載部35にメディアパック
21が装着されたときに、パック浮き防止リブ46によ
って積載部35に積載された収納ケース22と給送ロー
ラ40との相対位置が規制されるため、積載部35の圧
板42に対してメディアパック21全体が浮き上がるこ
とを確実に防止することができる。したがって、プリン
タ1は、積載部35に積載された収納ケース22内の複
数枚の記録メディア24から1枚ずつ記録メディア24
を分離して良好に給送することができる。
【0094】また、プリンタ1は、パック浮き防止リブ
46が、給送ローラ40の給送軸41に設けられること
によって、給送ローラ40による給送動作に同期させ
て、パック浮き防止リブ46を確実に作動させることが
できる。
【0095】また、プリンタ1は、圧板42の主面から
給送ローラ40側に突出する突出位置と、圧板42の主
面から突出しない退避位置とに移動可能に設けられた突
出部材60a、60bと、これら突出部材60a、60
bを突出位置と退避位置とに切り換える操作レバー61
とを備えることにより、積載部35に収納ケース22が
積載されたときに、突出部材60a、60bが突出位置
に移動されることで、圧板42による圧接力が、収納ケ
ース22内の記録メディア24に確実に伝達することが
できる。このため、プリンタ1は、収納ケース22内か
ら給送される記録メディア24を、給送ローラ40に対
して良好に圧接させて、給送ローラ40によって良好に
給送させることができる。
【0096】また、本実施形態によれば、メディアパッ
ク21に突起部31が設けられることにより、圧板42
による圧接力がメディアパック21内の記録メディア2
4に伝達されるため、メディアパック21内の記録メデ
ィア24を良好に給送することができる。
【0097】また、本実施形態によれば、メディアパッ
ク21が、可動板23と、隙間部26に隣接する位置に
設けられたせき止め爪27とを有することにより、給送
部7にメディアパック21が装着されたときに、収納ケ
ース22内の記録メディア24を1枚ずつ分離して給送
ができ、積載部35から取り出したときに収納ケース内
22から記録メディア24が飛び出ることが確実に防止
される。
【0098】また、本実施形態によれば、メディアパッ
ク21の収納ケース22にメディア情報を設けるととも
に、プリンタ1がメディア情報を検知する仕様識別セン
サ部50を備えることにより、プリンタ1がメディアパ
ック21内の記録メディア24の仕様を識別することが
できる。したがって、プリンタ1は、メディアパックの
メディア情報に基づいて、メディアパック21内の記録
メディア24に対して例えば記録モードや画像処理等を
最適に自動設定することができる。
【0099】さらに、メディアパック21に、メディア
情報を記号化した識別記号29を表示することにより、
この識別記号29をユーザが目視してプリンタドライバ
の設定画面上で手動で入力することで、記録メディア2
4のメディア情報を容易に設定することが可能とされ
る。したがって、ユーザは、メディアパック21内の記
録メディア24に対して、例えば記録モードや画像処理
等の最適な設定を容易かつ確実に行うことができる。
【0100】また、本実施形態のプリンタ1は、メディ
アパック21が装着されたときに、このメディアパック
21を検知して、収納ケース22の板厚分に応じて記録
ヘッドによる記録位置を補正することにより、裸の記録
メディア24とメディアパック21内の記録メディア2
4とに対して情報が記録された各記録状態、すなわち記
録メディア24の幅方向の端面に対する画像等の記録位
置に差異が生じることを防止することができる。
【0101】したがって、本実施形態のプリンタ1によ
れば、裸の記録メディア24とメディアパック21に収
納した記録メディア24の両方を装着して給送すること
が可能とされるとともに、記録メディア24の仕様に応
じてこの記録メディア24に対して最適に記録するため
の各種設定を、ユーザが設定することなく、自動設定す
ることが可能になる。すなわち、プリンタ1は、裸の記
録メディア24とメディアパック21の切り替えは給送
口にそれぞれを装着するのみで良く、非常に簡便であ
り、写真調メディアの記録と普通紙の記録との両立・切
り替えが簡単にかつ、操作ミスを起こしにくく実現する
ことができる。
【0102】さらに、プリンタ1によれば、写真調メデ
ィアに対する記録における記録モードの設定も自動ある
いは最小限の手動操作で最適な記録を行うことができる
とともに、記録メディア24の残量が残っている使い掛
けのメディアパック21を容易に給送部7の積載部35
から取り外すことができ、写真調メディアを直接手で触
ることがなく指紋も付けずに、使い掛け状態の記録メデ
ィア24を容易に保管することが可能になる。
【0103】また、メディアパック21のメディア情報
24からプリンタ1もしくはプリンタドライバシステム
において、その記録メディア24に最適な記録動作の制
御あるいは画像処理方法を自動的に設定して実行するこ
とできる。
【0104】<第2の実施形態>次に、他の給送部を備
える第2の実施形態のプリンタについて説明する。この
第2の実施形態のプリンタは、上述した第1の実施形態
のプリンタ1が備える記録部2と同一の記録部を備えて
いるため、説明を省略する。また、第2の実施形態のプ
リンタには、第1の実施形態のプリンタ1に適用された
メディアパック21と構成が異なる他のメディアパック
62が適用される。
【0105】図16に示すように、第2の実施形態のプ
リンタ1が備える給送部63は、圧板42に対して移動
可能に設けられてメディアパック62の可動板23に当
接される突出部材60a、60bと、これら突出部材6
0a、60bを移動操作するための操作レバー61と、
この操作レバー61の移動操作に連動して突出部材60
a、60bを移動させる駆動機構(図示せず)とを備え
ている。
【0106】突出部材60a、60bは、積載部35に
積載されるメディアパック62の収納ケース22の可動
板23に対向する位置に、記録メディア24の幅方向に
所定の間隔をあけてそれぞれ設けられている。これら突
出部材60a、60bは、先端が圧板42の主面から突
出した突出位置と、先端が圧板42の主面と同一面まで
引き込まれて退避した退避位置とに移動可能に設けられ
ている。そして、これら突出部材60a、60bは、圧
板42の主面に対する突出量が、上述したメディアパッ
ク21の突起部31の突出量とほぼ等しくされている。
【0107】操作レバー61は、積載部35に積載され
るメディアパック62の近傍に位置して、回動操作可能
に設けられている。この操作レバー61は、突出部材6
0a,60bと伝達機構を介して機械的に接続されてい
る。なお、給送部63は、その他の構成が給送部7の構
成とほぼ同一であるため、同一部材には同一符号を付し
て説明を省略する。
【0108】一方、図17および図18に示すように、
メディアパック62の構成は、メディアパック21の構
成と比較して突起部31が設けられない構成にされてお
り、他の構成がメディアパック21と同一であるため、
同一部材には同一符号を付して説明を省略する。このメ
ディアパック62は、可動板23がメディアパック21
と同様に設けられており、この可動板23に突出部材6
0a、60bの先端が当接されて支持される。
【0109】したがって、以上のように構成された給送
部63は、積載部35にメディアパック62が積載され
た場合に、ユーザが操作レバー61を回動操作すること
によって、突出部材60a,60bが圧板42の主面か
ら図16に示すように突出された突出位置に移動され
て、メディアパック62の可動板23が支持される。
(メディアパック62用のモード) また、この給送部63は、積載部35に裸の記録メディ
ア24が積載された場合に、ユーザが操作レバー61を
逆方向に回動操作することにより、突出部材60a、6
0bを圧板42の内方に退避させた退避位置とされて、
記録メディア24が突出部材60a、60bに支持され
ることなく給送される。(裸の記録メディア24用のモ
ード) このように、給送部63によれば、突起部31が無いメ
ディアパック62を使用する場合であっても、メディア
パック62内の記録メディア24に圧板42の圧接力が
伝達されるため、上述したメディアパック21が適用さ
れる第1の実施形態のプリンタ1と同様にメディアパッ
ク62内から記録メディア24を確実に給送することが
できる。そして、この給送部63によれば、メディアパ
ックの構成の簡素化を図ることができる。
【0110】なお、図16に示した給送部63は、仕様
識別センサ部50を備えない構成であるが、必要に応じ
て仕様識別センサ部50を付加することも可能である。
またさらに、給送部63は、仕様識別センサ部50ある
いはプリンタドライバの設定画面の入力欄70に識別記
号29が手動で入力されることよってメディアパック2
1の装着を検知したときに、給送部63内の駆動機構に
よって突出部材60a、60bを自動的に突出動作させ
ることも可能である。
【0111】このような構成の場合、給送部は、操作レ
バー61を削除した機構で構成され、駆動機構の簡素化
を図ることができる。さらに、このような構成の場合に
は、突出部材60a,60bの突出量を可変にするよう
に構成することもでき、記録メディア24の残量に応じ
て突出量を制御する制御手段と組み合わせて構成するこ
とによって、メディアパックの収納枚数を増加させるこ
とも可能である。詳述すると、突出部材60a、60b
は、記録メディア24の残量が多いときに突出量を少な
く、記録メディア24の残量が少ないときに突出量を多
くするように構成する。給送部63に装着できる記録メ
ディア24やメディアパック62の厚みには当然限界が
あり、メディアパック装着時の総厚の限界(容量限界)
から、 (給送部63の容量限界の厚み値)>(記録メディア2
4の残量の厚み)+(突出部材60a、60bの突出
量) を満たす必要がある。
【0112】したがって、メディアパック62内に記録
メディアが多いとき(初期状態)には、可動板23を押
し込む量が少なくて良いので突出部材60a、60bの
突出量を少なくし、メディアパック62内の記録メディ
アの残量が少なくなったときには、突出部材60a、6
0bの突出量を大きくすることによって、同じ容量限界
の厚み値ならば、初期状態の記録メディアの厚みを増や
すことができる。このため、メディアパック62内の収
納枚数を増加させることが可能とされる。
【0113】なお、2つの突出部材60a、60bを備
える構成を一例として説明したが、突出部材は、記録メ
ディアの幅方向の略中央に1つ設ける構成であっても、
さらに3つ以上に増やした構成でも可能であり、特に2
つに限定するものではない。また、突出部材60a、6
0bは、移動することにより突出状態になる構成とされ
たが、例えば、線材を湾曲することで突出状態にした
り、膨出体を膨出することで突出状態にしたりする構成
とされてもよい。
【0114】<第3の実施形態>次に、メディアパック
に設けられたメディア情報に応じて、メディアパック内
の記録メディアに最適な記録方法に自動設定にする第3
の実施形態のプリンタについて説明する。
【0115】図19に、第3の実施形態のプリンタおよ
びメディアパック71のブロック図の一例を示す。プリ
ンタ70は、内部に、メディアパック71のメディア情
報を読み取る読み取りセンサ101と、この読み取りセ
ンサ101を制御するCPU102とを備えており、C
PU102が読み取りセンサ101を介してメディアパ
ック71に設けられた情報記録部100からメディア情
報を取得する。
【0116】本実施形態のプリンタに適用されるメディ
アパック71には、内部に収納されている記録メディア
の種類、記録メディアの幅あるいは長さ、記録メディア
の厚み、記録メディアの収納枚数、等のメディア情報が
記録された情報記録部100が設けられている。プリン
タ70は、得られたメディア情報に基づいて、その記録
メディアに応じた記録部2の制御動作を適切に設定す
る。
【0117】なお、読み取りセンサ101としては、例
えば、上述したプリンタ1の仕様識別センサ部50の反
射型センサや、他の検知手段が適用される。また、情報
記録部100としては、例えば、識別マーク28や、不
揮発性メモリ等の情報記憶素子が適用される。
【0118】具体的な制御動作の一例として、記録モー
ド、給送方法、駆動方法を自動設定する制御動作につい
て説明をする。
【0119】図20に、メディアパック71のメディア
情報に応じて記録モードを自動設定するフローチャート
の一例を示す。ステップ1から開始して、ステップ2に
示すように、メディアパック71内の情報記録部100
に読み取りセンサ101がアクセスして、読み取り動作
を行う。次に、ステップ3に示すように、記録する記録
メディアのメディア情報をメディアパック71から取得
する。次に、ステップ4に示すように、記録する記録メ
ディアの仕様を識別して、装着された記録メディアの種
別が第1の記録メディア24aである場合には、ステッ
プ5で第1の記録メディア24a用の記録モードに自動
設定をする。また、第2の記録メディア24bである場
合には、ステップ6で第2の記録メディア24b用の記
録モードに自動設定をする。さらに、第3のメディア2
4cである場合には、ステップ7で第3の記録メディア
24c用の記録モードに自動設定をする。そして、各制
御フローは、ステップ8で終了する。
【0120】このように、プリンタ70は、記録する記
録メディアのメディア情報に応じて、それぞれ独立して
記録モードを自動設定することができる。この制御フロ
ーによれば、ユーザが、装着した記録メディアに合わせ
て、記録メディアの種類やその記録メディアに適切な記
録モードをわざわざ手動で設定する必要が無く、メディ
アパック71をプリンタに装着するだけで、メディアパ
ック71内に収納されている記録メディアに最適な記録
モードをプリンタ70が自動的に設定することができ
る。
【0121】ここで、3種類の記録メディアで説明を行
ってきたが、この種類の数はいくつであっても、当然同
様の効果が得られる。すなわち、記録メディアの種類の
数に対応して、各記録メディアの仕様を識別した後の各
制御フローがそれぞれ組み込まれれば良い。また、メデ
ィアパックが対応する記録メディアは1種類でも良く、
裸の記録メディアを通常の給送方法で給送して記録を行
う場合と、メディアパック内から給送した記録メディア
に記録を行う場合とを識別するだけでも、同様の効果が
得られる。
【0122】また、図21に、メディアパック71のメ
ディア情報に応じて、給送方法を自動的に設定する制御
動作のフローチャートの一例を示す。図21に示す制御
動作における基本的な制御フローは、図20に示したフ
ローチャートと同様であるため、便宜上、同一符号を付
して説明を省略する。
【0123】図21に示すステップ3において、記録す
る記録メディアの仕様を識別して、記録メディアの種別
が第1の記録メディア24aであれば、ステップ5aで
第1の記録メディア24a用の給送方法に関する制御
(給送制御)を自動設定する。また、第2の記録メディ
ア24bであれば、ステップ6aで第2の記録メディア
24b用の給送制御を自動設定する。さらに、第3の記
録メディア24cであれば、ステップ7aで第3の記録
メディア24c用の給送制御を自動設定する。このよう
にして、記録する記録メディアのメディア情報に応じ
て、それぞれ独立して適切な給送制御を自動的に設定す
ることができる。
【0124】また、メディア情報に応じて、駆動方法を
自動的に設定する制御動作のフローチャートの一例を図
22に示す。基本的な制御フローは図20と同様であ
る。図22のステップ3において、記録する記録メディ
アの仕様を識別して、記録メディアの種別が第1の記録
メディア1であれば、ステップ5bで第1の記録メディ
ア24a用の駆動方法に関する制御(駆動制御)を自動
設定する。また、第2の記録メディア24bであれば、
ステップ6bで第2の記録メディア24b用の駆動制御
を自動設定する。さらに、第3の記録メディア24cで
あればステップ7bで第3の記録メディア24c用の駆
動制御を自動設定する。このようにして、記録する記録
メディアのメディア情報に応じて、それぞれ独立して適
切な駆動制御を自動的に設定することができる。
【0125】さらに、図23に、メディア情報に応じて
記録モードを自動設定する制御動作のフローチャートの
変形例を示す。
【0126】一般的に求められるプリンタの記録部の記
録特性(ここでは記録速度と画像品質に着目する)は、
ユーザの用途により異なる場合がある。例えば、ビジネ
スユースで記録速度が極力高速であることを求める場合
や、家庭等のホームユースである程度の画質を要求する
場合や、プロユースで最高画質を要求する場合などがあ
る。このため、本実施形態のプリンタ70は、高速記録
と高画質記録との2つの記録モードを選択可能とされて
いる。
【0127】図23に、メディア情報に応じて記録モー
ドを自動設定する制御動作のフローチャートの一例を示
す。
【0128】図23に示すように、まず、ステップ1か
ら開始し、ステップ2において、メディアパック71内
の情報記録部100にアクセスして、読み取り動作を行
う。次に、ステップ3において、記録する記録メディア
のメディア情報をメディアパック71から取得する。
【0129】次に、ステップ4において、記録する記録
メディアの仕様を識別して、記録メディアの種別が第1
の記録メディア24aであれば、ステップ10で記録モ
ードを自動的に選択する。なお、プリンタ70には、ユ
ーザが予め「高速記録」および「高画質記録」のどちら
を採用して記録を行うかを設定した記録モードが記憶さ
れており、この記録モードがステップ10で選択され
る。高速記録であれば、ステップ11で第1の記録メデ
ィア24a用の高速記録モードを自動設定する。また、
高画質記録であれば、ステップ12で第1の記録メディ
ア24a用の高画質記録モードを自動設定する。
【0130】同様に、ステップ4において、記録する記
録メディアの仕様を識別して、記録メディアの種別が第
2の記録メディア24bであれば、ステップ20でステ
ップ10と同様の記録モードを自動的に選択する。高速
記録であれば、ステップ21で第2の記録メディア24
b用の高速記録モードを自動設定する。また、高画質記
録であれば、ステップ22で第2の記録メディア24b
用の高画質記録モードを自動設定する。
【0131】このようにして、記録する記録メディアの
メディア情報に応じて、それぞれ独立して用途に応じた
複数の記録モードを設定することができる。この制御フ
ローによれば、ユーザが、装着した記録メディアに合わ
せて、記録メディアの種別やその記録メディアに適切な
記録モードをわざわざ設定する必要が無く、予め高速記
録か高画質記録かを設定して、メディアパック71をプ
リンタに装着するだけで、メディアパック71内に収納
されている記録メディアに最適で、且つユーザの要求に
合致した適切な記録モードをプリンタ70側で自動的に
設定することができる。
【0132】以上のように、本実施形態のプリンタ70
によれば、装着されたメディアパック71に最適な制御
方法を自動設定して記録を行うことができる。つまり、
それぞれの記録メディアの特性に合わせた適切な記録モ
ード、給送方法、制御方法などが自動的に設定すること
ができ、ユーザがわざわざ記録メディアのメディア情報
を手動で設定することなく、最適な記録を容易かつ確実
に行うことができる。これにより、ユーザの使い勝手に
優れたプリンタを提供することができる。
【0133】<第4の実施形態>次に、第4の実施形態
として、メディアパックが備えるメディア情報に応じ
て、データ処理等を行うデータ処理方法を自動的にメデ
ィアパックの記録メディアに最適な設定にするプリンタ
およびプリンタドライバシステムについて説明する。
【0134】図24に本発明で用いられるメディアパッ
ク81、プリンタ80およびプリンタドライバを有する
プリンタドライバシステム82のブロック図の一例を示
す。一般的にプリンタドライバは、ホストコンピュータ
側のOS(オペレーティング・システム)内にインスト
ールされて、使用されることが多い。また、プリンタド
ライバは、データ処理部として、プリンタ側の記録部内
に搭載されている場合もある。本実施形態では、プリン
タドライバがインストールされたホストコンピュータを
含むプリンタドライバシステム82と、プリンタ80
と、メディアパック81とのメディア情報の流れについ
て図面を参照して説明をする。
【0135】図24に示すように、プリンタ80は、内
部に、メディアパック81のメディア情報を読み取る読
み取りセンサ201と、この読み取りセンサ201を制
御するCPU202と、ホストコンピュータ側であるプ
リンタドライバシステム82に接続するためのI/F
(インターフェース)203とを備えている。
【0136】また、本実施形態で用いるメディアパック
81は、記録メディアの種類、記録メディアの幅もしく
は長さ、記録メディアの厚み、記録メディアの収納枚
数、等のメディア情報が記録された情報記録部200が
設けられている。
【0137】まず、プリンタ80内のCPU202は、
読み取りセンサ201を介して、メディアパック81に
設けられた情報記録部200からメディア情報を取得す
る。そして、このプリンタ80は、CPU202が、I
/F203、204を介してプリンタドライバシステム
82とメディア情報の送受信を行い、このメディア情報
をプリンタドライバシステム82、具体的にはデータ処
理部205にインストールされたプリンタドライバに対
して送信する構成になっている。
【0138】そして、プリンタドライバシステム82の
データ処理部205内のプリンタドライバによって、得
られたメディア情報に応じて、その記録メディアに適切
なデータ処理が実施される。
【0139】データ処理方法を自動設定する具体的な制
御動作のフローチャートの一例について図25を参照し
て説明をする。
【0140】図25に示すように、まず、ステップ10
1から開始して、ステップ102において、プリンタド
ライバシステム82からのメディア情報の取得命令が発
信されて、プリンタ80がその取得命令を受け取る。
【0141】次に、ステップ103において、プリンタ
80はメディアパック81内の情報記録部200にアク
セスして、読み取り動作を行う。ここで、メディア情報
を読み込む際に、このメディア情報の他に、メディアパ
ック81が装着されているか否かの確認を行うこともで
きる。メディアパック81が装着されていない場合、プ
リンタドライバシステム82に送信して、メディアパッ
ク81が装着されていないことをユーザに通知すること
ができる。
【0142】また、プリンタ80は、命令毎にメディア
情報の読み込みを行っても良いし、メディアパック81
が装着された場合にのみ、メディア情報の読み込みを行
い、そのメディア情報を記憶媒体等に記憶しておいても
良い。次に、ステップ104において、プリンタ80は
メディアパック81から取得したメディア情報をプリン
タドライバシステム82に送信する。ステップ105に
おいて、プリンタドライバシステム82のプリンタドラ
イバはメディア情報を取得する。
【0143】そして、ステップ106において、記録す
る記録メディアに応じた識別をして、記録メディアの種
別が第1の記録メディア124aであればステップ10
7で第1の記録メディア124a用のデータ処理方法を
自動設定する。また、第2の記録メディア124bであ
れば、ステップ108で第2の記録メディア124b用
のデータ処理方法を自動設定する。さらに、第3の記録
メディア124cであれば、ステップ109で第3の記
録メディア124c用のデータ処理方法を自動設定す
る。それぞれの記録メディアに応じて、プリンタドライ
バシステム80のデータ処理部205は、それぞれのデ
ータ処理を実行する。
【0144】ステップ110において、プリンタドライ
バシステム82のデータ処理部205によって生成され
た記録データを、プリンタ80にI/F204を介して
送信して、この記録データをプリンタ80が受信する。
この記録データに基づいて、ステップ110で、プリン
タ80は記録動作を実行して、ステップ112で本制御
フローを終了する。このように、本実施形態のプリンタ
82およびプリンタドライバシステム82によれば、記
録する記録メディアのメディア情報に応じて、それぞれ
独立してデータ処理方法を自動設定するとともに記録動
作を実行することができる。本実施形態の制御フローに
よれば、ユーザが、装着した記録メディアに合わせて、
その記録メディアに適切なデータ処理をわざわざ設定す
る必要が無く、メディアパックをプリンタ80に装着す
るだけで、プリンタドライバシステム82によって、メ
ディアパック81内に収納されている記録メディアに最
適なデータ処理を自動的に設定することができる。
【0145】ここで、データ処理を実行することにより
生成された記録データに、メディア情報を例えば、ヘッ
ダ情報として付加することにより、図20〜図23に示
した制御フローをプリンタドライバシステム82側から
制御することが可能である。したがって、プリンタ80
は、記録動作毎にメディアパック81にアクセスしてメ
ディア情報を取得する必要が無くなり、プリンタ80側
の制御負荷を軽減できる。
【0146】また、さらに、3種類の記録メディアで説
明を行ってきたが、記録メディアの種類の数がいくつで
あっても、当然同様の効果が得られる。すなわち、記録
メディアの種類の数に対応して、記録メディアの仕様を
識別した後の各制御フローが組み込まれれば良い。ま
た、メディアパックが対応する記録メディアは1種類で
も良く、通常の記録媒体を通常の給送方法で給送して記
録を行う場合と、メディアパック内から給送した記録メ
ディアに記録を行う場合とを識別するだけでも、同様の
効果が得られる。
【0147】以上のように、本実施形態のプリンタ80
によれば、装着されたメディアパックに応じて、最適な
データ処理方法を自動設定して、記録メディアに記録を
行うことができる。つまり、それぞれの記録メディアの
特性に合わせた適切なデータ処理を自動的に設定するこ
とができ、ユーザがわざわざ記録メディアの情報を手動
で設定することなく、最適な記録を容易かつ確実に行う
ことができる。さらに、メディア情報を用いることによ
って、プリンタ80は、その記録メディアに最適な制御
動作も同時に行うことも可能である。これにより、ユー
ザの使い勝手に優れたプリンタ80およびプリンタドラ
イバシステムを提供することができる。
【0148】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、積載
部に複数の記録メディアが収納された収納ケースを積載
して給送することと、積載部に複数の記録メディアを積
載して給送することとを選択的に行うことができる。ま
た、本発明は、同一の積載部に積載されたメディアパッ
クおよび裸の記録メディアを、同一の給送手段によって
それぞれ給送するため、給送装置および記録装置全体の
小型化が図られる。
【0149】また、本発明は、圧板が記録メディアを給
送ローラに対して当接させるときに給送ローラに対する
収納ケースの位置を規制する規制手段によって、積載部
に積載された収納ケースと給送ローラとの相対位置が規
制されるため、積載部の圧板に対して収納ケース全体が
浮き上がることが防止される。したがって、本発明は、
積載部に積載された収納ケース内の複数枚の記録メディ
アから1枚ずつ記録メディアを分離して良好に給送する
ことができる。
【0150】また、本発明は、規制手段が、給送ローラ
の回転軸に設けられることによって、給送ローラによる
給送動作に同期させて、規制手段を確実に作動させるこ
とができる。
【0151】また、本発明は、圧板の主面から給送ロー
ラ側に突出する突出状態と、圧板の主面から突出しない
退避状態とに変化可能に設けられた突出部材と、この突
出部材を突出状態と退避状態とに切り換える切り換え手
段とを備えることにより、積載部に収納ケースが積載さ
れたときに、突出部材が突出状態にされることで、圧板
による圧接力が、収納ケース内の記録メディアに確実に
伝達することができる。このため、本発明は、収納ケー
ス内から給送される記録メディアを、給送ローラに対し
て良好に圧接させて、給送ローラによって良好に給送さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態のプリンタの全体
を示す斜視図である。
【図2】前記第1の実施形態のプリンタの制御系を示す
ブロック図である。
【図3】前記第1の実施形態のプリンタに適用されるメ
ディアパックの外観を示す斜視図である。
【図4】前記メディアパックの外観を底面側から示す斜
視図である。
【図5】前記メディアパックの構造を示す透視図および
側面図である。
【図6】前記メディアパックを給送部に装着した状態を
示す斜視図である。
【図7】前記給送部に記録メディアが積載されていない
状態を示す断面図である。
【図8】前記給送部に裸の記録メディアが積載されてい
る状態を示す断面図である。
【図9】前記給送部にメディアパックが積載されている
状態を示す断面図である。
【図10】記録メディアが満載された状態におけるメデ
ィアパックの給送動作の開始時を示す断面図である。
【図11】メディアパック内の記録メディアが1枚の状
態における給送動作の開始時を示す断面図である。
【図12】図10の要部を説明するために示す断面図で
ある。
【図13】図11の要部を説明するために示す断面図で
ある。
【図14】本発明に係るプリンタドライバの設定画面を
示す図である。
【図15】メディアパックから給送された記録メディア
の位置を説明するための平面図である。
【図16】第2の実施形態のプリンタが備える給送部を
示す斜視図である。
【図17】前記第2の実施形態のプリンタに適用される
他のメディアパックを示す斜視図である。
【図18】前記他のメディアパックを示す断面図であ
る。
【図19】第3の実施形態に係るプリンタを示すブロッ
ク図である。
【図20】前記第3の実施形態に係るプリンタにおける
制御動作の一例を示すフローチャートである。
【図21】前記第3の実施形態に係るプリンタにおける
制御動作の他の例を示すフローチャートである。
【図22】前記第3の実施形態に係るプリンタにおける
制御動作のさらに他の例を示すフローチャートである。
【図23】前記第3の実施形態に係るプリンタにおける
制御動作のさらに他の例を示すフローチャートである。
【図24】第4の実施形態に係るプリンタおよびプリン
トシステムを示すブロック図である。
【図25】前記プリントシステムにおける制御動作の一
例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、70、80 プリンタ 4 キャリッジ 2 記録部 6 キャリッジベルト 7 給送部 7a 進入口 8 給送トレイ 9 制御系 10 搬送ローラ 11 ピンチローラ 12 排出ローラ 15 プラテン 21 メディアパック 22 収納ケース 22a 上面 22b 底面 22c 前面 22d 側面 23 可動板 24 記録メディア 24a、124a 第1の記録メディア 24b、124b 第2の記録メディア 24c、124c 第3の記録メディア 24d 最上部 24e 最下部 26 隙間部 27 せき止め爪 28 識別マーク 29 識別記号 30 開口部 31 突起部 32 折り返し片 35 積載部 40 給送ローラ 41 給送軸 42 圧板 43 サイドガイド 44 分離ローラ 45 裸の記録メディア 46 パック浮き防止リブ 47 ヒンジ部 50 仕様識別センサ部 51 基準壁 60a、60b 突出部材 61 操作レバー 62、71、81 メディアパック 63 給送装置 70 入力欄 82 プリンタドライバシステム 100、200 情報記録部 101、201 読み取りセンサ 102、202 CPU 203、204 I/F 205 データ処理部 400 ホストコンピュータ 401 受信バッファ 402 制御部 402a データ処理部 403 メモリ部 404 メカコントロール部 405 メカ部 406 センサ/SWコントロール部 407 センサ/SW部 408 表示素子コントロール部 409 表示素子部 410 記録ヘッドコントロール部 411 記録ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大橋 哲洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 谷黒 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 横井 克幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA20 EA23 EC12 EC34 EC35 HA28 2C059 AA04 AA05 AA08 AA09 AA22 AA26 3F343 FA02 FB04 FC30 GA02 GB01 GC01 GD01 HB01 HB06 HC05 HC06 HD08 HD17 JA01 JD03 JD09 KB03 LA04 LA15 LC11 LD12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録メディアに情報を記録する記録装置
    側に記録メディアを給送する給送装置において、 複数枚の記録メディア、および複数枚の記録メディアが
    収納された収納ケースのいずれか一方が選択されて積載
    される積載部と、 前記積載部から記録メディアを給送する給送手段とを備
    えることを特徴とする給送装置。
  2. 【請求項2】 記録メディアを給送する給送ローラと、 前記積載部に積載された記録メディアを前記給送ローラ
    に対して圧接する圧板と、 前記圧板が記録メディアを前記給送ローラに対して当接
    させるときに、前記給送ローラに対する前記収納ケース
    の位置を規制する規制手段と、を備える請求項1に記載
    の給送装置。
  3. 【請求項3】 前記規制手段は、前記給送ローラの回転
    軸に設けられた請求項2に記載の給送装置。
  4. 【請求項4】 前記圧板の主面から前記給送ローラ側に
    突出する突出状態と、前記圧板の主面から突出しない退
    避状態とに変化可能に設けられて、前記収納ケース内の
    記録メディアの位置を制御するための突出部材と、 前記収納ケースを前記積載部に積載したときに、前記突
    出部材を前記突出状態にし、前記収納ケースに収納され
    ていない前記記録メディアを前記積載部に積載したとき
    に、前記突出部材を前記退避状態に切り換える切り換え
    手段と、を備える請求項2または3に記載の給送装置。
  5. 【請求項5】 前記圧板の主面から前記給送ローラ側に
    突出する突出状態と、前記圧板の主面から突出しない退
    避状態とに変化可能に設けられた突出部材とを備え、 前記収納ケースを前記積載部に積載した状態で、前記給
    送ローラが前記収納ケースの上方に配置されるととも
    に、前記突出部材が前記収納ケースの下方に配置される
    請求項2または3に記載の給送装置。
  6. 【請求項6】 前記突出部材は、前記収納ケース内の前
    記記録メディアの枚数に応じて、前記圧板の主面からの
    突出量が制御される請求項4または5に記載の給送装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の給送装置を備え、前記給送装置より給送された記録メ
    ディアに記録手段により記録を行う記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段は、ノズルからインクを吐
    出して記録メディアに記録を行うインクジェット方式で
    ある請求項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 記録メディアに情報を記録する記録装置
    側に記録メディアを給送する給送方法において、 収納ケース内に収納された複数枚の記録メディアを給送
    するときに、前記収納ケース内の前記記録メディアの位
    置を制御して給送する給送方法。
  10. 【請求項10】 前記収納ケース内の前記記録メディア
    の枚数に応じて、前記収納ケース内の前記記録メディア
    の位置を制御する請求項9に記載の給送方法。
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