JP2003220746A - 記録装置、記録システム、および記録方法 - Google Patents

記録装置、記録システム、および記録方法

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JP2003220746A
JP2003220746A JP2002023460A JP2002023460A JP2003220746A JP 2003220746 A JP2003220746 A JP 2003220746A JP 2002023460 A JP2002023460 A JP 2002023460A JP 2002023460 A JP2002023460 A JP 2002023460A JP 2003220746 A JP2003220746 A JP 2003220746A
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Naoji Otsuka
尚次 大塚
Junichi Yoshikawa
淳一 吉川
Tadashi Hanabusa
端 花房
Tetsuhiro Ohashi
哲洋 大橋
Masahiro Taniguro
昌宏 谷黒
Katsuyuki Yokoi
克幸 横井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが意識せずとも、記録メディアに適し
た記録を行う。 【解決手段】 まず、メディアパック21内の情報記録
部100にアクセスして、記録する記録メディア24の
メディア情報の読み込みを行う(ステップ2)。次に、
記録する記録メディア24のメディア情報をメディアパ
ック21より取得する(ステップ3)。次に、記録する
記録メディア24に応じた識別をして、装填されたメデ
ィアパック21内の第1の記録メディア24a〜第3の
記録メディア24cのいずれかに応じた記録モードを選
択して設定をする(ステップ5〜8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフィルムや
記録用紙等の複数枚の記録メディアを簡素な収納ケース
内に収納した形態でユーザに供給し、その収納ケース内
に記録メディアが収納された状態、いわゆる「メディア
パック」をメディア積載部に装着して使用可能とされる
給送部を備えた記録装置、およびこの記録装置を含んだ
記録システムに関するとともに、メディアパックを用い
た記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーインクジェットプリンタに
よる記録画質に銀塩写真並の美しさ・品質が求められて
きている。これを表現するためには、吐出インク滴を微
少量かつ高精度に噴射させることが必須である。さら
に、吐出インク滴のみならず、記録メディア側の工夫も
必要であり、銀塩写真調を表現するために、表面状態が
超光沢調・光沢調・マット調(つや消し)等の各種の記
録メディアを開発して、ユーザの好みに合うものが選択
できるようになってきている。
【0003】一般的に、異なる表面状態の記録メディア
においては異なる発色状態になってしまうことが多く、
そのため色画像処理やインク打ち込み量を記録メディア
の種類ごとに変えて最適なものにするのが普通である。
この最適化のための選択は、プリンタに接続されている
ホストコンピュータ等のパーソナルコンピュータ(以
下、PCと称する。)に格納してあるソフトウエアであ
る、プリンタドライバによって処理される。しかしなが
ら、どの記録メディアを現在使用しようとしているかを
選択する操作は、ユーザが行うようになっている。した
がって、ユーザは、記録を行う時にプリンタドライバの
設定画面上で記録しようとする記録メディアの種類を選
択する等の操作を行う必要がある。
【0004】また、記録メディアの大きさについても、
通常の銀塩写真のいわゆるサービスサイズである「L
版」、このL版の2倍の大きさである「2L版」、そし
て「はがき版」等の用途に応じて様々であり、その大き
さも上述のプリンタドライバの設定画面上でユーザが選
択するようになっている。
【0005】このように、ユーザ自身が、記録メディア
に応じた記録モード、給送方法、およびプリンタの駆動
方法を設定していた。
【0006】また、記録メディアをプリンタにセットす
る場合は、包装されていないむき出しの記録メディア
(以下、裸の記録メディアと称する。)を直接手で持っ
て、必要な枚数の記録メディアを補充する等の操作が必
要になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、記録
メディアの種類や大きさをプリンタドライバの設定画面
で選択して操作することは、記録操作に不慣れなユーザ
にとっては困難な作業であり煩わしいという問題があっ
た。
【0008】また近年、プリンタをPCに接続すること
なくデジタル写真をプリントする要求も高まってきてお
り、プリンタにデジタルカメラを直接接続したり、撮影
された画像データが記録されたメモリーカードをプリン
タに直接挿入したりすることで、PCに接続されていな
い状態で使用できるプリンタが徐々に増えてきている。
【0009】このように、PCに接続されていないプリ
ンタ単体で記録メディアに記録を行う場合には、プリン
タ本体やデジタルカメラの表示画面上で各種操作を行う
ことになる。しかしながら、プリンタ、デジタルカメラ
のどちらにしても、製造コストや携帯性の観点から表示
画面が小さく見づらいことが多く、上述した記録メディ
アを選択して操作する作業もやりづらいものになる場合
が多い。
【0010】また、記録前に、裸の記録メディアをユー
ザが手で持つことによって、光沢面等の記録面上に指紋
が付いたりすることで汚損してしまい、記録品質に悪影
響を及ぼすことがある。
【0011】また、一般的に、ある時は普通紙、ある時
は写真調画像に対応する記録メディア(以下、単に写真
調メディアと称する。)、と使い分けることが通常の使
用状況として想定されるが、写真調画像のプリントを行
った後に、未使用の残りの写真調メディアを保存する
際、写真調メディアを裸の状態で保存した場合に塵埃や
外光による変質等の悪影響を受けてしまい好ましくない
ため、元の収納袋等に収納して保管する必要がある。
【0012】さらには、ある時はA4サイズの普通紙、
ある時は箱入りのL版サイズの写真調メディア、と使い
分けることができれば使い易いものになるが、それぞれ
に特化した給送機構を有するプリンタは別々には存在し
たが、普通紙およびL版サイズの写真調メディアの両方
を1つの給送機構で対応できるプリンタは無かった。
【0013】この種のプリンタとしては、1台のプリン
タに、2種類の記録メディアにそれぞれ対応する2つの
給送口を設け、各給送口に特化した給送機構をそれぞれ
備える構成にすれば実現できるが、製造コストが嵩み、
装置全体の大きさも当然大きくなってしまう不都合があ
る。
【0014】このように、ユーザにとって充分に満足で
きる使い易い記録装置を提供することが困難であった。
【0015】そこで、本発明は、ユーザが意識せずと
も、記録メディアに適した記録が行われる記録装置、記
録システム、および記録方法を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の記録装置は、複数の記録素子を有する記録ヘッ
ドを搭載可能な記録手段と、複数の記録メディアを収納
可能な収納容器を着脱可能で、前記記録メディアを前記
記録手段に給送する給送手段とを有し、前記給送手段か
ら給送されてきた前記記録メディアに、前記記録手段に
搭載された前記記録ヘッドにより記録を行う記録装置で
あって、前記収納容器に設けられ、前記収納容器に収納
されている前記記録メディアの種別を特定する情報であ
るメディア情報を記憶したメディア情報記憶手段からの
前記メディア情報を取得するメディア情報取得手段と、
前記メディア情報取得手段から送信されてきた前記メデ
ィア情報に基づき、前記記録メディアに適した、前記給
送手段および前記記録手段の制御を行う制御手段とを有
することを特徴とする。
【0017】上記の通りの本発明の記録装置は、収納容
器のメディア情報記憶手段から、収納容器内の記録メデ
ィアの種別を特定するメディア情報を、メディア情報取
得手段により取得し、このメディア情報に基づき、制御
手段が給送手段および記録手段を制御する。すなわち、
本発明の記録装置は、制御手段が、メディア情報に基づ
き、収納容器内に収納された記録メディアの種別に応じ
た制御を行うため、ユーザが記録メディアの種別に応じ
て給送手段および記録手段の設定を行う必要がない。
【0018】また、本発明の記録装置は、制御手段が、
記録メディアに記録するためのデータを生成し、かつ生
成されたデータに基づき記録手段を制御する複数の画像
処理手段を有し、各画像処理手段のうちの少なくとも1
つが、メディア情報に基づき、記録メディアに適したデ
ータを生成する機能を有するものであってもよい。この
場合、記録装置は、制御手段の画像処理手段が自動的に
メディア情報に基づき、記録メディアに適したデータを
生成するため、ユーザ自身が設定を行わなくとも記録メ
ディアの特性に応じた画像処理、例えば、記録メディア
の材質にとって最適な記録方法により画像を形成すると
いった画像処理を行うことができる。
【0019】また、本発明の記録装置は、制御手段が、
複数の記録モードのうちから、メディア情報に適した記
録モードを選択して設定する機能を有するものであって
もよく、特に、記録モードが、少なくとも高速記録モー
ドと高画質記録モードとを含むものであってもよい。
【0020】さらに、本発明の記録装置は、制御手段
が、少なくとも給送手段による記録メディアの給送速度
の制御を含む制御を行う機能を有するものであってもよ
いし、制御手段が、少なくとも記録ヘッドの駆動信号の
制御を含む記録ヘッドの制御を行う機能を有するもので
あってもよい。
【0021】また、本発明の記録装置は、記録部が、イ
ンクを吐出するために利用される熱エネルギを発生する
発熱手段を有する記録ヘッドを搭載可能であってもよ
く、特に、記録部が、熱エネルギによりインクに膜沸騰
を生起させてインクを吐出する記録ヘッドを搭載可能で
あってもよい。
【0022】本発明の記録システムは、複数の記録素子
を有する記録ヘッドを搭載可能な記録手段と、複数の記
録メディアを収納可能な収納容器を着脱可能で、前記記
録メディアを前記記録手段に給送する給送手段とを有
し、前記給送手段から給送されてきた前記記録メディア
に、前記記録手段に搭載された前記記録ヘッドにより記
録を行う記録装置と、前記記録装置のドライバを有する
ドライバシステムとを備えた記録システムであって、前
記記録装置が、前記収納容器に設けられ、前記収納容器
に収納されている前記記録メディアの種別を特定する情
報であるメディア情報を記憶したメディア情報記憶手段
からの前記メディア情報を取得するメディア情報取得手
段を有し、前記ドライバシステムが、前記メディア情報
取得手段から送信されてきた前記メディア情報に基づ
き、前記記録メディアに適した、前記記録メディアに記
録するためのデータを生成し、前記給送手段および前記
記録手段を制御する、前記記録装置に設けられた制御手
段に前記データを送信する画像処理手段を有することを
特徴とする。
【0023】上記の通りの本発明の記録システムは、収
納容器のメディア情報記憶手段から、収納容器内の記録
メディアの種別を特定するメディア情報を、記録装置の
メディア情報取得手段により取得し、ドライバシステム
の画像処理手段が、メディア情報取得手段から送信され
てきたメディア情報に基づき、記録メディアに適した、
記録メディアに記録するためのデータを生成し、給送手
段および記録手段を制御する制御手段にデータを送信す
るシステムである。すなわち、本発明の記録システム
は、記録装置の外部のドライバシステムが画像処理手段
を有した構成となっており、この画像処理手段が自動的
にメディア情報に基づき、記録メディアに適したデータ
を生成し、制御手段にこのデータを送信するため、ユー
ザ自身が設定を行わなくとも記録メディアの特性に応じ
た画像処理、例えば、記録メディアの材質にとって最適
な記録方法により画像を形成するといった画像処理を行
うことができる。
【0024】また、本発明の記録システムは、複数の記
録素子を有する記録ヘッドを搭載可能な記録手段と、複
数の記録メディアを収納可能な収納容器を着脱可能で、
前記記録メディアを前記記録手段に給送する給送手段と
を有し、前記給送手段から給送されてきた前記記録メデ
ィアに、前記記録手段に搭載された前記記録ヘッドによ
り記録を行う記録装置と、前記記録装置のドライバを有
するドライバシステムとを備えた記録システムであっ
て、前記記録装置が、前記収納容器に設けられ、前記収
納容器に収納されている前記記録メディアの種別を特定
する情報であるメディア情報を記憶したメディア情報記
憶手段からの前記メディア情報を取得するメディア情報
取得手段を有し、前記ドライバシステムが、前記メディ
ア情報取得手段から送信されてきた前記メディア情報に
基づき、前記記録メディアに適した、前記記録メディア
に記録するためのデータを生成し、前記記録装置に設け
られた制御手段に前記データを送信する画像処理手段を
有することを特徴とする。
【0025】また、本発明の記録システムは、制御手段
が、メディア情報に基づき、記録メディアに適した、給
送手段および記録手段の制御を行う機能を有するもので
あってもよい。
【0026】さらに、本発明の記録システムは、制御手
段が、複数の記録モードのうちから、メディア情報に適
した記録モードを選択して設定する機能を有するもので
あってもよく、特に、記録モードが、少なくとも高速記
録モードと高画質記録モードとを含むものであってもよ
い。
【0027】また、本発明の記録システムは、制御手段
が、少なくとも給送手段による記録メディアの給送速度
の制御を含む制御を行う機能を有するものであってもよ
いし、制御手段が、少なくとも記録ヘッドの駆動信号の
制御を含む記録ヘッドの制御を行う機能を有するもので
あってもよい。
【0028】また、本発明の記録システムは、ドライバ
システムが、メディア情報取得手段からのメディア情報
を画像処理手段に伝達する伝達手段を有するものであっ
てもよい。
【0029】さらに、本発明の記録システムは、記録部
が、インクを吐出するために利用される熱エネルギを発
生する発熱手段を有する記録ヘッドを搭載可能であって
もよく、特に、記録部が、熱エネルギによりインクに膜
沸騰を生起させてインクを吐出する記録ヘッドを搭載可
能であってもよい。
【0030】本発明の記録方法は、複数の記録メディア
を収納可能な収納容器が着脱可能な給送手段から給送さ
れた前記記録メディアに、複数の記録素子を有する記録
ヘッドにより記録を行う記録方法であって、前記収納容
器に収納されている前記記録メディアの種別を特定する
情報であるメディア情報を取得する取得ステップと、前
記記録メディアに適した記録を行うために、前記取得ス
テップで取得した前記メディア情報に基づき、前記給送
手段および前記記録ヘッドを搭載可能な記録手段を制御
するステップとを含むことを特徴とする。
【0031】上記の通りの本発明の記録方法は、収納容
器内の記録メディアの種別を特定するメディア情報を取
得する取得ステップと、取得ステップで取得したメディ
ア情報に基づき、給送手段および記録ヘッドを搭載可能
な記録手段を制御するステップとを含むことで、給送手
段および記録手段が収納容器内に収納された記録メディ
アの種別に応じて制御が行われることとなり、ユーザが
記録メディアの種別に応じて給送手段および記録手段の
設定を行う必要がない。
【0032】また、本発明の記録方法は、取得ステップ
において、収納容器に設けられ、メディア情報を記憶し
たメディア情報記憶手段からメディア情報を取得するも
のであってもよい。
【0033】さらに、本発明の記録方法は、メディア情
報に基づき、記録メディアに適した、記録メディアに記
録するためのデータを生成するステップと、給送手段お
よび記録手段を制御する制御手段にデータを送信するス
テップとを含むものであってもよい。
【0034】また、本発明の記録方法は、複数の記録モ
ードのうちから、記録メディアに適した記録モードを選
択して設定するステップを含むものであってもよく、特
に、少なくとも高速記録モードと高画質記録モードとを
含む複数の記録モードのうちから、記録メディアに適し
た記録モードを選択して設定するステップを含むもので
あってもよい。
【0035】また、本発明の記録方法は、少なくとも給
送手段による記録メディアの給送速度の制御を含んだ制
御を行うステップを含むものであってもよいし、少なく
とも記録ヘッドの駆動信号の制御を含む記録ヘッドの制
御を行うステップを含むものであってもよい。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について図面を参照して説明する。
【0037】<第1の実施形態>図1に、本発明を適用
した第1の実施形態のプリンタの全体の構成を示す斜視
図を示す。
【0038】本実施形態のプリンタ1は、インクジェッ
ト記録方式であり、その中でも特に、液体のインクを吐
出するために利用されるエネルギとして熱エネルギを発
生する手段を備え、その熱エネルギによってインクの状
態変化を生起させる方式が採用された記録ヘッドが搭載
されたシリアル型のプリンタである。この方式が用いら
れることにより、記録される文字や画像等の高密度化お
よび高精細化を達成している。特に本実施形態では、熱
エネルギを発生する手段として発熱抵抗素子を用い、こ
の発熱抵抗素子によりインクを加熱して膜沸騰させたと
きに生じる気泡による圧力を利用してインクを吐出して
いるが、インクを吐出させる方式としては、発熱抵抗素
子による方式に限定されることなく、例えばピエゾ素子
等の電気機械変換素子を用いて、インクに機械的な振動
を与え、この振動による圧力を利用してインクを吐出す
る方式が採用されてもよい。
【0039】また、本発実施形態において、文字や画像
等の情報が記録される記録メディアとしては、記録紙が
適用されるが、例えばフィルム等の他の記録メディアが
適用されてもよいことは勿論であり、OHPシート、コ
ンパクトディスクや装飾板等に用いられるプラスチック
材、布帛、アルミニュウムや銅等の金属材、牛皮、豚
皮、人工皮革等の皮革材、木、合板等の木材、竹材、タ
イル等のセラミックス材、スポンジ等の三次元構造体等
も対象とすることができる。
【0040】すなわち、本実施形態のプリンタ1は、各
種の紙、フィルムやOHPシート等に対して記録を行う
プリンタ装置、コンパクトディスク等のプラスチック材
に記録を行うプラスチック用記録装置、金属板に記録を
行う金属用記録装置、皮革に記録を行う皮革用記録装
置、木材に記録を行う木材用記録装置、セラミックス材
に記録を行うセラミックス用記録装置、スポンジ等の三
次元網状構造体に対して記録を行う記録装置、また、布
帛に記録を行う捺染装置等をも含むものである。
【0041】また、本実施形態のプリンタ1には、包装
されていない複数の記録メディア(裸の記録メディア)
および複数の記録メディアが収納ケース内に収納された
メディアパックがそれぞれ積載可能であり、裸の記録メ
ディアおよびメディアパックのいずれか一方が選択され
て積載される。
【0042】第1の実施形態に係るプリンタ1は、図1
に示すように、記録メディアに画像等の情報を記録する
記録部2と、この記録部2に記録メディアを給送する給
送部7とを備えている。
【0043】記録部2は、記録メディアに情報を記録す
る記録ヘッド(不図示)と、この記録ヘッドを支持する
キャリッジ1と、このキャリッジ1を移送する移送機構
13と、この給送部7か給送された記録メディアを記録
ヘッドに搬送するとともに情報が記録された記録メディ
アを排出する搬送機構14と、インクジェットプリンタ
全体を駆動制御する制御回路等を有する制御系9とを備
えている。
【0044】記録ヘッドは、記録メディアの搬送路に隣
接して設けられており、記録メディアの搬送路に対向す
る位置にインクを吐出する吐出口(図示せず)が設けら
れている。記録ヘッドは、供給されたインクを吐出する
ための熱エネルギを発生する電気抵抗素子(図示せず)
を有している。そして、記録ヘッドは、電気抵抗素子に
より印加される熱エネルギを用いることによって、例え
ば膜沸騰によりインクを吐出する。
【0045】キャリッジ1は、図示しないが、インク供
給部から供給されたインクを収容するタンク部を支持可
能に構成されている。このタンク部は、例えばイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の各インクがそ
れぞれ収容される各収容部が、隔壁によって分離されて
設けられている。
【0046】また、キャリッジ1には、移送機構13に
移動可能に支持される軸受け部が設けられている。ま
た、キャリッジ1は、各収容部から記録ヘッドにインク
を供給するインク供給路を有しており、このインク供給
路を介して各収容部と記録ヘッドが連通されている。
【0047】移送機構13は、図示しないが、キャリッ
ジ1を主走査方向である図1中矢印a1方向およびa2
向に移動可能に支持する主軸および副軸(図示せず)
と、キャリッジ1をキャリッジベルト6を介して駆動す
るキャリッジモータ(不図示)とを備えている。
【0048】搬送機構14は、記録ヘッドの主走査方向
に交差する副走査方向である記録メディアの搬送方向の
上流側に位置して記録ヘッド側に記録メディアを搬送す
るための一対の搬送ローラ10およびピンチローラ11
と、記録ヘッドに対して下流側に位置されて記録ヘッド
側から記録メディアを搬送して排紙するための一対の排
出ローラ12と、記録ヘッドによって記録される記録メ
ディアを支持するプラテン15と、各搬送ローラ10を
回転駆動するLF(ラインフィード)モータ(不図示)
とを備えている。
【0049】以上のように構成された記録部2は、給送
部7から供給された記録メディアが、搬送ローラ10と
ピンチローラ11とに挟持されて、これら各ローラ1
0、11がLFモータによって回転されることで、図1
中矢印A方向に搬送される。また、記録ヘッドを搭載す
るキャリッジ1は、キャリッジモータによりキャリッジ
ベルト6を介して矢印a1方向およびa2方向に沿って往
復駆動される。搬送される記録メディアは、プラテン1
5上に位置する箇所に、記録ヘッドによってインクが吐
出されることにより、所望の画像等の情報が記録され
る。そして、搬送機構14は、プラテン15上の記録メ
ディアが、排出ローラ12によって搬送されて装置外方
に排出される。
【0050】図2は本実施形態の記録部2の制御系のブ
ロック図である。ホストコンピュータ400から、記録
すべき文字や画像等のデータ(以下、画像データと称す
る。)が、記録部2の受信バッファ401に入力され
る。また、正しく画像データが転送されているか否かを
確認するデータ、プリンタ1の動作状態を知らせるデー
タ等が記録部2からホストコンピュータ400に返され
る。受信バッファ401の画像データは、CPU412
を有する制御部402の管理の元でメモリ部403に転
送されRAM(ランダムアクセスメモリ)に一時的に記
憶される。メカコントロール部404は、制御部402
からの指令に基づいて、キャリッジモータ、LFモー
タ、および給送部7の駆動機構(不図示)等のメカ部4
05を駆動制御する。センサ/SWコントロール部40
6は、各種センサおよびSW(スイッチ)を有するセン
サ/SW部407からの信号を制御部402へ送る。表
示素子コントロール部408は、制御部402からの指
令に基づいて、表示パネル群のLEDや液晶表示素子等
からなる表示素子部409を制御する。記録ヘッドコン
トロール部410は、制御部402からの指令に基づい
て、記録ヘッド411を制御する。また、記録ヘッドコ
ントロール部410は、記録ヘッド411の状態を示す
温度情報等を検知し制御部402に伝える。画像処理部
402aは、受信バッファ401に入力された画像デー
タの処理を行い、各色間の境界や空白を検知して、記録
のためのデータを生成する。また、この画像処理部40
2aは、図2では図示しないが、後述するように、本実
施形態に係るプリンタ1が備える給送部7は、図1およ
び6に示すように、後述する、複数の記録メディア2
4、または記録メディア24が収納されたメディアパッ
ク21が積載される圧板42を有する積載部35と、こ
の積載部35から記録メディア24を1枚ずつ分離して
記録部2側に給送する給送ローラ40および分離ローラ
44と、これら給送ローラ40を回転駆動する駆動機構
とを備えている。
【0051】積載部35は、記録メディア24が積載さ
れる給送トレイ8と、記録メディア24の給送方向の前
端部を給送ローラ40側に圧接する圧板42とを有して
いる。
【0052】次に、本実施形態に係るプリンタに適用さ
れるメディアパックの構成について説明する。図3はメ
ディアパック21を上方から示す外観斜視図であり、図
4はメディアパック21を下方から示す斜視図である。
【0053】図3および図4に示すように、メディアパ
ック21は、複数枚の記録メディア24が収納ケース2
2内に収納されて構成されている。収納ケース22の底
面22bには可動板23が設けられている。可動板23
には、突起部31が形成されている。この突起部31の
機能については後述する。メディアパック21の一側端
部には、収納ケース22内に収納されている記録メディ
ア24の一部を外方に臨ませる開口部30が設けてお
り、この開口部30から後述する給送ローラ40が、収
納ケース22内の記録メディア24の最上部24dに位
置する1枚の紙面上を直接圧接できるように構成されて
いる。この圧接力と回転する給送ローラによって、メデ
ィアパック21から記録メディア24が1枚ずつ繰り出
されていく。
【0054】また、開口部30は、給送ローラ40に対
応する位置に、塵埃や外光によって記録メディア24が
劣化するのを防止するために極力小さく形成されている
が、給送ローラ40の外形よりはやや大きく形成されて
いる。
【0055】また、収納ケース22の前面22cには、
開口部30の幅方向の両端に位置して収納ケース22内
から記録メディア24が脱落することを防止するせき止
め爪27がそれぞれ設けられている。さらに、収納ケー
ス22の前面22c側には、収納ケース22の上面22
aと、この上面22aに対向する各せき止め爪27の上
端との間に、内部に収納されている記録メディア24の
最上部24dの少なくとも1枚を円滑に通過可能とする
隙間部26が設けられている。
【0056】収納ケース22内から繰り出される1枚の
記録メディア24は、この隙間部26を通過して図3中
矢印Bの方向に進行し、図1に示した記録部2に搬送さ
れるように構成されている。
【0057】また、メディアパック21には、収納ケー
ス22の側面22dに、内部に収納されている記録メデ
ィア24の種類および大きさを識別するための識別マー
ク28が印刷されて設けられている。この識別マーク2
8は、記録メディア24の種別、すなわち、種類および
大きさ、例えば光沢紙、超光沢紙、マット紙等の紙種
と、L版、2L版、はがき版等の用紙サイズとに関する
メディア情報があらかじめ規定された決まりに従ってコ
ード化されている。本実施形態では、図4に示すよう
に、識別マーク28の一例として、例えば黒・白・黒・
白の順に配列させた4ビットを用いており、後述する給
送機構側の検知機構によって読みとられるように構成さ
れている。
【0058】また同様に、メディアパック21には、収
納ケース22の上面22aに、内部に収納されている記
録メディア24の種類および大きさに関するメディア情
報があらかじめ規定された決まりに従ってコード化され
た識別記号29が、比較的大きく目立つように印刷され
て設けられている。
【0059】この識別記号29の詳細については後述す
るが、ユーザがプリンタドライバの設定画面で容易に入
力することを可能にする記号であり、容易に確認するこ
とができる文字で表示していることが特徴である。
【0060】そして、メディアパック21には、内部に
収納される記録メディア24の紙種や用紙サイズに応じ
て異なる識別マーク28および識別記号29が印刷され
ることになるが、当然ながら識別マーク28と識別記号
29が1対1で対応しており、同一のメディアパック2
1の識別マーク28と識別記号29が同一の内容を表し
ている。
【0061】次に、図5を参照してメディアパック21
の構造を詳述する。
【0062】図5(a)にメディアパック21を透視し
た平面図を、また、図5(b)および図5(c)に、図
5(a)の線A−Aにおける側断面を内部の記録メディ
ア24の残量の違いで2つの状態を分けてそれぞれ示し
ている。図5(b)が記録メディア24の残量が多い場
合の側断面図であり、図5(c)が記録メディア24の
残量が1枚の場合の側断面図である。
【0063】ここで、上述した収納ケース22や可動板
23は、材料として、例えば厚紙やプラスチック板によ
って形成することが好ましく、シート材を折り曲げて形
成することにより、製造コストの低減を図ることができ
る。また、可動板23は、記録メディア21の最上部2
4d側における可動板23の幅方向の両端部がそれぞれ
折り返された折り返し片32が形成されている。すなわ
ち、可動板23は、記録メディア21の最下部24e側
に突起部31を有し、この突起部31から記録メディア
21の後端部24bを囲みこむようにして記録メディア
21の最上部24d側に回り込み、記録メディア21の
最上部24d側に折り返し片32を有する形状のもので
ある。もちろん、可動板は、上述した形状に限るもので
はなく、他の形状でも構成可能である。
【0064】折り返し片32は、弾性を有しており、収
納ケース22の上面22aに対して離間する方向に開く
ように付勢力を付与している。この付勢力によって、折
り返し片32は、収納ケース22内の記録メディア24
の残量に応じて、上面22aに対する傾斜角が変化し、
記録メディア24を常に収納ケース22の底面22b側
に付勢するようになっている。このため、メディアパッ
ク21は、上述した隙間部26に対向する位置に内部の
記録メディア24が位置するのを妨げるようにして、記
録メディア24の位置を確実に規制している。すなわ
ち、給送部からメディアパック21の使用途中で取り外
した場合等の状況においても、隙間部26から記録メデ
ィア24がバラバラと飛び出ることがないように構成さ
れている。
【0065】次に、メディアパック21を給送部に装着
したときの動作を説明する。
【0066】図6に、メディアパックが装着された給送
部の斜視図を示す。給送部7は、記録メディア24を挿
入する挿入口7aにメディアパック21を装填可能な構
成となっている。この給送部7は、メディアパック21
の開口部30に対向する位置に、給送ローラ40が配置
されており、この給送ローラ40が、不図示の駆動機構
によって回転駆動される給送軸41と一体的に回転され
る。
【0067】また、給送部7は、圧板42が、給送軸4
1の回転に同期して、不図示の駆動機構によって給送軸
41と平行に設けられた回転軸42aを回動中心として
回動する(図7中矢印C方向)ことにより、記録メディ
ア24の給送方向の前端部を、給送ローラ40に対して
適正な圧接力で圧接させるように構成されている。した
がって、給送部7は、圧板42の圧接力と給送ローラ4
0の回転とにより、メディアパック21内の最上部24
dに位置する1枚の記録メディア24に前進力が付与さ
れ、不図示の分離機構により1枚ずつ給送されるように
構成されている。
【0068】また、給送部7の圧板42には、記録メデ
ィア24の給送方向を案内するサイドガイド43が、適
度の保持摩擦力をもって記録メディア24の幅方向に移
動可能に設けられており、ユーザが記録メディア24ま
たはメディアパック21の幅方向の一側面に突き当てる
ことで幅方向の位置を調節できる。このサイドガイド4
3によって、記録メディア24が記録部2に対して略直
角に姿勢を保持されるため、給送時に記録メディア24
の斜行が防止される。
【0069】次に、記録メディア24が挿入されていな
い状態の給送部7を、給送ローラ40を通過する断面で
切断した断面図を図7に示す。給送部7には、給送ロー
ラ40に対向する位置に分離ローラ44が設けられてい
る。この分離ローラ44は、一定、かつ適度な摩擦負荷
トルク値を有しており、一定値以上の外力が加わった場
合に回転するが、それ未満のトルクでは回転しないよう
に構成されている。そして、給送部7は、給送ローラ4
0と分離ローラ44の接点部(以下、ニップ部と称す
る。)に進入してきた複数枚の記録メディア24を1枚
ずつに分離して、先に通過させる機能を担っている。
【0070】図8に、給送部7に、メディアパック21
に収納されていない状態の、裸の記録メディア24が複
数枚装填されている状態の断面図を示す。圧板42は待
機状態にあり、給送ローラ40と裸の記録メディア24
とは当接していない。給送動作を開始すると、圧板42
が回転軸42aを回動中心として、図8中で時計回り方
向に回動することにより、裸の記録メディア24が給送
ローラ40に圧接される。この分離機構は、戻し機構
(不図示)も備えており、裸の記録メディア24が装填
位置からニップ部に複数枚進んだ後、上述の分離機構で
分離して残った裸の記録メディア24がレバーや爪部材
で元の装填位置に戻されるように駆動される、いわゆる
戻し機構も備えている。これら分離機構と戻し機構は、
公知技術であるため、詳細な説明を省略する。また、分
離機構についても、上述した方式に限るものでなく他の
方式を用いてもよいことは勿論である。
【0071】次に、この給送部7に、記録メディア24
が満載されたメディアパック21を装着した状態の断面
図を図9に示す。図8と同様に、圧板42は待機状態に
あるのでメディアパック21に圧力が負荷されておら
ず、内部に収納された記録メディア24と給送ローラ4
0とは当接していない。この状態でユーザは、給送部7
に対してメディアパック21を容易に着脱できる。
【0072】重力によって、メディアパック21全体が
圧板42上に載っており、内部の記録メディア24も重
力の作用でメディアパック21の底面22b側に位置し
ている。したがって、メディアパック21は、記録メデ
ィア24が隙間部26に臨む位置に移動されないため、
メディアパック21内から記録メディア24が飛び出る
ことなく安定して収納された状態にある。
【0073】そして、圧板42が回動することにより、
この圧板42に当接したメディアパック21の突起部3
1が、重力に抗して収納ケース22の底面22b側から
上面22a側に向かって移動する。これにより、メディ
アパック21は、上面22a側の隙間部26に対向する
位置に記録メディア24の最上部24dが初めて移動さ
れて、記録メディア24をメディアパック21の外方に
引き出すことが可能になる。
【0074】すなわち、給送ローラ40と隙間部26が
メディアパック21の上面22a側に配置され、かつ、
突起部31がメディアパック21の底面22b側に配置
されることが、重力作用との関連で必要条件になってい
る。
【0075】図10は、圧板42が回動して所定の圧力
で記録メディア24を給送ローラ40に当接させた、給
送動作の開始状態を示している。圧板42は、突起部3
1に付勢力を伝達することで、可動板23を介して記録
メディア24を押し上げて給送ローラ40に突き当てる
系をなしている。可動板23は、一端部がヒンジ部47
を介して自由に折曲可能(図11中矢印D方向)に設け
られているため、メディアパック21内に残留している
記録メディア24の残量に応じて、収納ケース22の底
面22bに対する傾斜角を変えられる。
【0076】図11に、記録メディア24の残量が1枚
時における給送動作の開始状態を示す。図11に示すよ
うに、メディアパック21内の記録メディア24の残量
が減少することに伴って、記録メディア24の総厚が少
なくなるため、圧板42の回動量が大きく、さらに可動
板23の傾斜角も追従して大きくなる。
【0077】図10および図11に示した状態につい
て、図12および図13を参照してさらに詳しく説明す
る。図12は、図10に対応しており、図13は図11
に対応している。
【0078】給送ローラ40の外周部に、メディアパッ
ク21内の記録メディア24が当接していることは上述
した通りであるが、この給送ローラ40は、外周部の一
部が切り欠かれた略半月形に形成されており、例えばゴ
ム材等の記録メディア24に対する摩擦係数が高い材質
によって形成されている。
【0079】また、図6を参照して説明するが、給送軸
41には、メディアパック21が圧板42に対して浮き
上がるのを防止するための円形のパック浮き防止リブ4
6が、軸方向に所定の間隔をあけて複数箇所にそれぞれ
設けられている。これらのパック浮き防止リブ46は、
給送軸41に一体的に形成されているため、給送ローラ
40と一緒に回転する。パック浮き防止リブ46の外径
は、給送ローラ40の円形部の外径より若干小さく、パ
ック浮き防止リブ46と給送ローラ40の円形部との半
径差が(収納ケース22の板厚)+0.5mm程度、例
えば、収納ケース22の板厚が0.5mmとした場合、
0.5mm+0.5mm=1mm程度の半径差が好適と
なる。
【0080】パック浮き防止リブ46は、メディアパッ
ク21の収納ケース22が当接する位置に設けられてお
り、可動板23が収納ケース22の上面22a側に上昇
したときに、メディアパック21全体が上昇するのを防
止している。そして、記録メディア24の最上部24d
に位置する1枚が隙間部26に位置するように機能させ
るための上述の半径差によって、記録メディア24は、
給送ローラ40に対して適正な押圧力で押圧されるよう
に構成されている。この動作は、図12および図13に
示すように、メディアパック21内に残留している記録
メディア24の残量が変動した場合も同様である。
【0081】また、図13に示すように、圧板42の押
圧力が最後の1枚の記録メディア24を介して給送ロー
ラ40に伝わることが必要であるため、突起部31の突
起量の寸法としては、メディアパック21の厚みにほぼ
等しい、または若干大きく形成される。突起部31の突
起量は、大きい分には機能上支障がないが、メディアパ
ック21自体が大きくなってしまうため、無駄で操作上
も扱い難くなるので、上述した寸法関係が好適である。
【0082】また、パック浮き防止リブ46は、図6に
示すように、記録メディア24の幅方向の3カ所にそれ
ぞれ設けられている。これらの各パック浮き防止リブ4
6は、上述した記録メディア24の大きさ(例えば、L
版・2L版・はがき版等)に応じて幅が異なる複数種の
メディアパックが装着されるため、それぞれのメディア
パックの幅方向の端部に対応した位置に設けられてい
る。
【0083】なお、さらに多種類の大きさのメディアパ
ックに適用しようとすれば、他の大きさのメディアパッ
クに対応する位置に他のパック浮き防止リブを設けるこ
とで容易に対応を図ることができるため、上述した3カ
所に限るもので無いことは勿論である。さらに、パック
浮き防止リブ46は、給送軸41に一体成形の樹脂材で
形成することができるため、製造コストを増加させるこ
とがほとんど無く実現できる。また、給送軸41とパッ
ク浮き防止リブ46の構成は、一体であろうが別体であ
ろうが、パック浮き防止リブ46の外周部が、回転時に
メディアパック21の収納ケース22に対して摺動する
が、十分に摩擦係数を小さくすることができるため、良
好に動作させることができる。
【0084】上述した戻し機構は、メディアパック21
を装着するときも同様に機能し、隙間部26を通過した
2〜3枚の記録メディア24がニップ部に送られて1枚
のみを分離した後に、残りの他の記録メディア24がこ
の戻し機構によってメディアパック21内に戻されるよ
うになっている。
【0085】すなわち、裸の記録メディア24を1枚ず
つ給送する給送部7の基本機能である分離・戻し機構を
そのまま使用して、メディアパック21からの給送を実
現している。
【0086】次に、給送部7が備えるメディアパック種
類識別手段について、図1を参照して説明する。給送部
7には、メディアパック21が装着された状態で、図3
および図4に示した識別マーク28に対向する位置に、
センサ部50が設けられている。このセンサ部50は、
識別マーク28の4ビットに合わせて4個の光学式の反
射型センサを有しており、一定の周期(例えば1秒間に
1回)毎に、記録部2のシステムが読みとりを行うよう
に構成されている。したがって、このセンサ部50によ
れば、メディアパック21の装着の有無と、装着されて
いるメディアパック21の種類を識別することが可能と
される。例えば上述の黒・白・黒・白の順に配列された
識別マーク28が印刷されたメディアパック21が装着
された場合、この識別マーク28をプリンタで認識する
ことが可能であるため、この情報によって、例えば光沢
紙、超光沢紙、マット紙等の紙種とL版、2L版、はが
き版等の大きさに関するメディア情報が認知できること
になる。このメディア情報をホストコンピュータ400
に送出することで、装着されたメディアパック21の種
類に適応した画像処理や記録方法等を自動的に選択する
ことができる。
【0087】なお、センサ部50について、4個のセン
サを使用する一例を示したが、1個のセンサを走査させ
ることにより、4ビットを読みとる構成にすることも可
能であり、またビット数も4ビットに限らず必要に応じ
て増減した構成にすることも勿論可能である。また、読
みとり方式として、光学式反射型を採用したが、例えば
磁気式、電波式等の他の方式を採用して構成することも
可能である。あるいは、メディアパックに例えば不揮発
性メモリ(ROM)等の情報記憶媒体を組み付けて、プ
リンタ側で電気的に接続することで、記憶されている各
種情報を取り込むような構成でも可能である。
【0088】次に、上述した識別記号29について、そ
の仕組みを詳述する。一般的なPCのプリンタドライバ
の設定画面に合わせて、本発明の機能を追加した実施形
態の設定画面の一例を図14に示す。
【0089】図14に示すように、この設定画面におい
て、メディアパック21の識別記号29を入力するため
の入力欄70が設けられている。上述のセンサ部50を
備えているプリンタのプリンタドライバにおいては、給
送部7にメディアパック21を装着したときに、周期的
に読みとりを行うので装着を自動検知して、その情報を
ホストコンピュータ400に送出し、この入力欄70に
自動的に、例えば「3A」等の識別記号29が表示され
る。
【0090】ところで、メディアパックは消耗品である
ため、1種類のメディアパックが複数機種のプリンタ本
体に使用可能であることが望ましい。また、プリンタ
は、製品として通常売値ごとに上位機種から下位機種ま
でラインアップされる。そして、上位機種においては、
上述のようにセンサ部50を有してメディアパック21
の装着の有無と、メディアパック21の種別との両方を
自動識別する形態の製品として構成することが可能であ
る。
【0091】一方、中位機種においては、上述の種類識
別センサを1つのみ有しており、メディアパック21の
装着の有無のみを検知して、メディアパック21の種別
を検知しない形態の製品とすることも想定できる。
【0092】そして、下位機種においては、種類識別セ
ンサを全く有しておらず、メディアパック21の装着の
有無およびメディアパック21の種別を全く検知しない
形態の製品も、製造コストを削減する面から必要とされ
ている。
【0093】これら上位、中位、下位機種の3種類の各
プリンタにおいて、種類識別センサの構成のみの差異を
付けて、他の構成が上述した第1のプリンタの構成と同
一にして提供することによって、メディアパック21に
収納されていない裸の記録メディア24と、メディアパ
ック21内に収納されている記録メディア24との両方
の給送動作を行うことができる。
【0094】また、中位機種および下位機種のプリンタ
においては、種類識別センサによる検知結果が、図14
に示したプリンタドライバの画面の入力欄70に識別記
号29が反映されないので、空欄のままである。この状
態で、ユーザは、メディアパック21の収納ケース22
に印刷されている「3A」という識別記号29を読みと
って、自らのPCを操作して手動入力させるようにす
る。
【0095】従来のプリンタドライバの画面における操
作は、記録メディアの「大きさ」と「種類」を少なくと
も2カ所を手動で操作する必要があるのに対して、1つ
の操作で済み、なおかつ簡素に記号化されているため、
装着した記録メディア24の種類や大きさをユーザ自身
で調べて入力することに比べて、格段に容易かつ簡便に
操作することができる。このため、記録メディア24の
種類や大きさの選択を誤ったまま操作してしまうといっ
たことを生じにくくすることができる。
【0096】中位機種のプリンタの場合には、メディア
パック21の装着の有無を検知できるため、メディアパ
ック21を検知したときに入力欄70への入力をユーザ
に促す等のシーケンスをプリンタドライバに組み込むこ
とで、さらに誤操作を防止することも可能とされる。
【0097】ここで、メディアパックに設けられたメデ
ィア情報に応じて、メディアパックの記録メディアに最
適な記録方法を自動的に設定にすることができる、上述
した上位機種に相当するプリンタに関して説明する。
【0098】図15に、本実施形態のプリンタおよびメ
ディアパック間での情報処理に関するブロック図の一例
を示す。
【0099】メディアパック21は、記録メディアの種
類、記録メディアの幅あるいは長さ、記録メディアの厚
み、メディアパック内の積載枚数、等のメディアの種別
に関する情報(以下、メディア情報とする)を有する情
報記録部100を備えている。プリンタ1内のCPU4
12は、同装置内に設置されている読みとりセンサ10
1を介して、メディアパック21の情報記録部100か
らメディア情報を取得し、プリンタ1において、得られ
たメディア情報に応じて、その記録メディアに適切な、
プリンタ1の制御を設定する。なお、情報記録部100
は、上述した識別マーク29であってもよく、この場
合、読みとりセンサ101がセンサ部50となる。
【0100】以下に、具体的な制御例である、記録メデ
ィアの種別に応じた、記録メディアへの記録モード、記
録メディアの給送方法、記録ヘッドの駆動方法を自動設
定する実施形態について説明をする。なお、以下の説明
では、情報記録部100に記録されたメディア情報がそ
れぞれ異なる、第1の記録メディア24a、第2の記録
メディア24b、第3の記録メディア24cの3種類の
記録メディア24を用いて説明する。
【0101】図16に、複数の記録モードのうちから、
メディア情報に応じた記録モードを自動で選択して設定
する際の制御動作の一例のフローチャートを示す。
【0102】まず、ステップ1から開始して、ステップ
2に示すように、読みとりセンサ101は、メディアパ
ック21内の情報記録部100にアクセスして、記録す
る記録メディア24のメディア情報の読み込みを行う。
次に、ステップ3に示すように、記録する記録メディア
24のメディア情報をメディアパック21より取得す
る。次に、ステップ4に示すように、記録する記録メデ
ィア24に応じた識別をして、装着されたメディアパッ
ク21内の記録メディア24の種別が第1の記録メディ
ア24aである場合には、ステップ5で第1の記録メデ
ィア24a用の記録モードを選択して設定をする。ま
た、第2の記録メディア24bである場合には、ステッ
プ6で第2の記録メディア24b用の記録モードを選択
して設定をする。さらに、第3の記録メディア24cで
ある場合には、ステップ7で第3の記録メディア24c
用の記録モードを選択して設定をする。
【0103】以上のステップを経て記録モードが設定さ
れると、ステップ8で記録モードの設定の制御フローを
終了する。
【0104】このように、本実施形態の制御フローによ
れば、記録する記録メディア24のメディア情報に応じ
て、それぞれ独立に記録モードを設定することができ
る。すなわち、ユーザが、プリンタ1に装着した記録メ
ディア24に合わせて、記録メディア24の種類やその
記録メディア24に適切な記録モードをわざわざ設定す
る必要が無く、メディアパック21をプリンタ1に装着
するだけで、メディアパック21内に収納されている記
録メディア24に最適な記録モードをプリンタ1が自動
的に設定することができる。
【0105】なお、本実施形態では、3種類の記録メデ
ィアで説明を行ってきたが、この種類の数はいくつであ
っても、当然同様の効果が得られる。対応する記録メデ
ィア24の種類の数だけ識別する選択フローがあれば良
い。
【0106】また、上述した中位機種のようにメディア
パック21の対応する記録メディアが1種類でも良く、
裸の記録メディア24を通常の給送機構を介して給送し
て記録を行う記録モードと、メディアパック21内から
給送した記録メディア24に記録を行う記録モードと識
別するだけでも、同様の効果がある。
【0107】次に、メディア情報に応じて、給送部の給
送方法を自動的に設定する制御動作のフローチャートの
一例を図17に示す。なお、図17に示す制御動作の基
本的な流れは、図16に示したフローチャートと同様で
あるため、便宜上、同一符号を付して説明を省略する。
【0108】図17に示すステップ4において、記録す
る記録メディア24に応じた識別をして、記録メディア
24の種別が第1の記録メディア24aであればステッ
プ5aで第1の記録メディア24a用の給送制御を設定
する。また、第2の記録メディア24bであればステッ
プ6aで第2の記録メディア24b用の給送制御を設定
する。さらに、第3の記録メディア24cであればステ
ップ7aで第3の記録メディア24c用の給送制御を設
定する。このようにして、記録する記録メディアのメデ
ィア情報に応じて、それぞれ独立に適切な給送制御を自
動的に設定することができる。なお、給送制御とは、給
送部による記録メディアの給送速度の制御を含む制御で
ある。
【0109】次に、メディア情報に応じて、記録ヘッド
の駆動方法を自動的に設定する制御フローの一例を図1
8に示す。図18の基本的な制御の流れは図16と同様
である。図18のステップ4において、記録する記録メ
ディア24に応じた識別をして、記録メディア24の種
別が第1の記録メディア24aであればステップ5bで
第1の記録メディア24a用の駆動制御を設定する。ま
た、第2の記録メディア24bであればステップ6bで
第2の記録メディア24b用の駆動制御を設定する。さ
らに、第3の記録メディア24cであればステップ7b
で第3の記録メディア24c用の駆動制御を設定する。
このようにして、記録する記録メディア24のメディア
情報に応じて、それぞれ独立に適切な駆動制御を自動的
に設定することができる。なお、駆動制御とは、記録ヘ
ッドを駆動するために記録ヘッドに送信される信号の制
御を含むものである。
【0110】さらに、メディア情報に応じて記録モード
を自動設定する制御フローの変形例を図19に示す。
【0111】一般的に求められるプリンタの記録特性
(ここでは記録速度と画像品質に着目する)は、ユーザ
の用途により異なる場合がある。例えば、ビジネスユー
スで記録速度が極力高速であることを求める場合や、家
庭等のホームユースである程度の画質を要求する場合、
プロユースで最高画質を要求する場合などがある。この
ため、本実施形態では、高速記録と高画質記録との2つ
の記録モードを選択できるように構成されている。
【0112】図19に、メディア情報に応じて高速記録
と高画質記録との2つの記録モードを自動設定する制御
動作のフローチャートの一例を示す。
【0113】図19に示すように、まず、ステップ1か
ら開始し、ステップ2において、メディアパック21内
の情報記録部100にアクセスして読みとり動作を行
う。次に、ステップ3において、記録する記録メディア
24のメディア情報をメディアパック21より取得す
る。
【0114】次に、ステップ4において、記録する記録
メディア24に応じた識別をして、記録メディア24の
種類が第1の記録メディア24aであればステップ10
で記録モードの識別をする。ここでの記録モードは、ユ
ーザが予め「高速記録」および「高画質記録」のどちら
を採用して記録を行うかを設定しておき、この設定をプ
リンタ1側で記憶しておく。高速記録であれば、ステッ
プ11で第1の記録メディア24a用の高速記録モード
を設定する。また、高画質記録であれば、ステップ12
で第1の記録メディア24a用の高画質記録モードを設
定する。次に、ステップ4において、記録する記録メデ
ィアに応じた識別をして、記録メディアの種別が第2の
記録メディア24bであれば、ステップ20でステップ
10と同様の記録モードの判断を行う。高速記録であれ
ば、ステップ21で第2の記録メディア24b用の高速
記録モード設定をする。また、高画質記録であれば、ス
テップ22で第2の記録メディア24b用の高画質記録
モード設定をする。
【0115】このような制御フローによれば、記録する
記録メディアのメディア情報に応じて、それぞれ独立に
用途に応じた複数の記録モードを設定することができ
る。すなわち、本制御フローによれば、ユーザが、装着
した記録メディアに合わせて、記録メディアの種類やそ
の記録メディアに適切な記録モードをわざわざ設定する
必要が無く、予め高速記録か高画質記録かを設定して、
メディアパック21をプリンタ1に装着するだけで、メ
ディアパック21に搭載している記録メディアに最適
で、かつユーザニーズに合った適切な記録モードをプリ
ンタ1が自動的に設定することができる。
【0116】以上のように、本実施形態の制御方法によ
れば、装着したメディアパック21に最適なプリンタ1
の制御方法を自動設定して記録を行うことができる。つ
まり、それぞれの記録メディア24の特性に合わせた適
切な記録モード、給送方法、制御方法などが自動的に設
定することができ、ユーザがわざわざ記録メディア24
の情報を設定しなくても、最適な記録を行うことができ
る。これにより、ユーザの使い勝手に優れたプリンタを
提供することが可能となる。
【0117】次に、メディアパック21内から給送され
た記録メディア24の位置について、図20を参照して
説明する。給送部7の右側には給送される記録メディア
24に対する記録位置の基準となる基準壁51がある
(図1参照)。ここにメディアパック21を装着して給
送する場合には、メディアパック21の収納ケース22
の板厚寸法分である寸法Xだけ基準壁51から右にずれ
てしまう。裸の記録メディア24を給送する場合には、
記録メディア24の側端を基準壁51に突き当てて給送
するので、この寸法分のずれは無い。したがって、記録
メディア24が給送される幅方向の位置が、メディアパ
ック21を使用しないときと、メディアパック21を使
用するときとで異なることになる。そこで、メディアパ
ック21の装着時のみに、このずれ分である寸法X分だ
け記録位置を左側にずらしてプリントを行うように構成
されている。メディアパック21の装着の有無は、上述
のセンサ部50による情報またはセンサ部50が無いプ
リンタにおいて、プリンタドライバの操作における入力
欄70に識別記号29が入力された情報により識別する
ようになっている。
【0118】<第2の実施形態>次に、第2の実施形態
として、メディアパックの記録メディアの種別に応じて
最適な画像を形成する画像処理方法を自動的に設定にす
る記録システムについて説明する。なお、本実施形態の
説明に際して、第1および第2の実施形態と基本構成が
同様のプリンタ、メディアパック、記録メディア等に関
しては、第1および第2の実施形態で用いた符号と同じ
符号を用いて説明するものとする。
【0119】図21に、本実施形態の、メディアパッ
ク、プリンタおよびプリンタドライバシステムを有する
プリンタシステムのブロック図の一例を示す。なお、プ
リンタドライバは、一般的にホストコンピュータのOS
(オペレーティング・システム)内にインストールされ
て使用されることが多いため、本実施形態では、ホスト
コンピュータのOS内にプリンタドライバがインストー
ルされたものを一例として説明するが、これに限定され
るものではなく、この他、例えば、第1の実施形態で示
した画像処理部402aのようにプリンタ1内に搭載さ
れているものであってもよい。
【0120】図21に示すように、本実施形態のプリン
タシステム83は、プリンタ1と、メディアパック21
と、受信したメディア情報に基づく、記録メディアの種
別に応じて最適な画像を形成するための画像データの生
成、および画像形成方法の設定を行うプリンタドライバ
システム82とを有する。プリンタドライバシステム8
2は、ホストコンピュータ内にインストールされたプリ
ンタドライバを含むデータの処理部である画像処理部2
05と、ホストコンピュータに設けられているI/F
(インターフェイス)204とを含むシステムである。
【0121】以下に、プリンタドライバシステム82、
プリンタ1、メディアパック21間のデータの流れにつ
いて説明をする。
【0122】まず、プリンタ1のCPU412は、プリ
ンタ1に設置されている読みとりセンサ101を介し
て、メディアパック21の情報記録部100からメディ
ア情報を取得する。メディアパック21は、記録メディ
アの種類、記録メディアの幅もしくは長さ、記録メディ
アの厚み、メディアパック21内の積載枚数、等のメデ
ィア情報を有している。また、このCPU412は、I
/F203、204を介してプリンタドライバシステム
82と情報の送受信を行うことができ、得られたメディ
ア情報をプリンタドライバシステム82、具体的には画
像処理部205へと通信する構成になっている。プリン
タドライバシステム82の画像処理部205において、
得られたメディア情報に応じて、その記録メディアに適
切な画像処理、例えば、記録メディアの材質にとって最
適な記録方法により画像を形成するといった画像処理を
実施する。
【0123】次に、本実施形態の画像処理方法の自動設
定、および記録動作に関しての具体的な制御フローの一
例について図22を用いて説明する。
【0124】まず、ステップ101から開始して、ステ
ップ102に示すように、プリンタドライバシステム8
2からメディア情報の取得命令が発信されて、プリンタ
1がその取得命令をI/F204、203を介して受け
取る。次に、ステップ103において、プリンタ1の読
みとりセンサ101はメディアパック21内の情報記録
部100にアクセスして、読みとり動作を行う。ここ
で、メディアパック情報を読み込む際に、メディア情報
の他に、メディアパック21が装着されているかの確認
を行うこともできる。もし、装着されていなければ、プ
リンタドライバシステム82に通信して、メディアパッ
ク21が装着されていないことをユーザに知らせること
ができる。また、プリンタ1は命令毎にメディアパック
情報の読み込みを行っても良いし、メディアパック21
が装着された場合にのみ、メディアパック情報の読み込
みを行い、その情報を記憶媒体等に記憶しておいても良
い。
【0125】次に、ステップ104において、プリンタ
1はメディアパック21より取得したメディア情報をプ
リンタドライバシステム82に送信する。
【0126】次に、ステップ105において、プリンタ
ドライバシステム82はメディア情報を取得する。次
に、ステップ106において、記録する記録メディアの
種別に応じた識別をして、記録メディアの種別が第1の
記録メディア24aであればステップ107で第1の記
録メディア24a用の画像処理方法を設定する。また、
第2の記録メディア24bであればステップ108で第
2の記録メディア24b用の画像処理方法を設定する。
さらに、第3の記録メディア24cであればステップ1
09で第3の記録メディア24c用の画像処理方法を設
定する。それぞれの記録メディアに対して、プリンタド
ライバシステム82の画像処理部205はそれぞれの画
像処理を実行する。
【0127】次に、ステップ110で、プリンタドライ
バシステム82は、画像処理部205により生成された
画像データをI/F204、203を介してプリンタ1
に送信して、プリンタ1はその画像データを受信する。
次に、ステップ111でプリンタ1は画像データに基づ
いて、記録動作を実行して、ステップ112で本制御を
終了する。
【0128】以上のように、本制御フローによれば、記
録する記録メディアのメディア情報に応じて、それぞれ
独立に画像処理方法を設定および実行することができ
る。また、本制御フローによれば、ユーザが、装着した
記録メディアに合わせて、その記録メディアに適切な画
像処理をわざわざ設定する必要が無く、メディアパック
をプリンタに装着するだけで、メディアパックに搭載し
ている記録メディアに最適な画像処理をプリンタドライ
バが自動的に設定することができる。
【0129】ここで、画像処理を実行することにより生
成された画像データに、メディア情報を、例えば、ヘッ
ダ情報として付加することにより、図16〜図19に示
した制御フローをプリンタドライバシステム82側から
制御することが可能であり、プリンタ1は記録毎にメデ
ィアパック21にアクセスしてメディア情報を取得する
必要が無くなり、プリンタ1の制御負荷を軽減できる。
【0130】また、本実施形態では第1の記録メディア
24a、第2の記録メディア24b、第3の記録メディ
ア24cの3種類の記録メディア24により説明した
が、記録メディア24の種類数がいくつであっても、当
然同様の効果が得られる。すなわち、対応する記録メデ
ィア24の種類の数だけ識別する選択フローがあれば良
い。また、メディアパック21の対応する記録メディア
が1種類でも良く、通常の記録メディア24を通常の給
送機構から給送して記録を行う場合とメディアパック2
1から記録を行う場合と識別するだけでも、同様の効果
がある。
【0131】以上のように、本実施形態の制御方法によ
れば、装着したメディアパックに応じた最適な画像処理
方法を自動設定して記録を行うことができる。つまり、
それぞれの記録メディアの特性に合わせた適切な画像処
理を自動的に設定することができ、ユーザがわざわざ記
録メディアの情報を設定しなくても、最適な記録を行う
ことができ、さらにはメディア情報を用いることで、そ
の記録メディアに最適なプリンタの制御も同時に行うこ
とも可能である。
【0132】<第3の実施形態>次に、第1の実施形態
で説明した給送部とは異なる形態の給送部を備えるプリ
ンタについて説明する。なお、本実施形態のプリンタ
は、第1および第2の実施形態で説明した制御方法によ
り記録可能なプリンタ、すなわち、ユーザが意識せずと
も、メディアパックに収納された記録メディアに応じて
記録動作が自動的に設定されるプリンタであり、記録部
は、上述した第1の実施形態のプリンタが備える記録部
と同一であるため、同一部材には第1の実施形態と同一
符号を付して説明を省略する。
【0133】図23に示すように、給送部63には、突
出部材60a、60bが圧板42から突出して設けられ
ている。さらに、給送部63には、突出部材60a、6
0bと不図示の伝達機構を介して機械的に接続されてい
る操作レバー61が設けられている。
【0134】給送部63は、操作レバー61を操作する
ことによって、突出部材60a、60bが圧板42から
図23に示すように飛び出た状態と、圧板42と同じ面
まで引き込まれる状態との2つのモードをとることがで
きるようになっている。その他の構成は給送部7と同じ
である。
【0135】一方、図24および図25に示すメディア
パック62は、第1の実施形態で説明したメディアパッ
ク21が有する突起部31を持たない構成であるが、他
の構成はメディアパック21と同じである。メディアパ
ック62を下方から見た斜視図である図24に示すよう
に、可動板23がメディアパック21と同様に存在し、
ここに突出部材60a、60bが当接するように構成さ
れている。メディアパック62を装着した際に、ユーザ
は操作レバー61を操作して、突出部材60a、60b
を突出させたモードにして動作させ、一方で、メディア
パック62に収納されていない裸の記録メディア24を
直接プリントするときには操作レバー61を、逆方向に
操作して突出している突出部材60a、60bを引込め
たモードにして動作させるようにする。このような構成
とすることで、上述の構成(第1の実施形態)と同じ機
能を果たすことができる。なお、ここで図23に示して
いないが、本実施形態の給送部63もセンサ部50を付
加することが可能である。またさらに、センサ部50、
あるいはプリンタドライバの画面の入力欄70により、
メディアパック62の装着を検知したときに給送部63
内部の駆動機構によって突出部材60a、60bを自動
動作させることも可能であり、この場合には操作レバー
61を削除した機構系で構成することができる。さら
に、この場合、突出部材60a、60bの突出量を調整
可能な構成とすることもでき、記録メディア24の残量
に応じて突出部材60a、60bの突出量を制御するこ
とでメディアパック62の収納枚数を増加させることも
可能である。詳述すると、記録メディア24の残量の多
いときに突出量を少なく、一方、記録メディア24の残
量が少ないときに突出量を多くするように構成する。な
お、この場合、給送部63に挿入可能な記録メディア2
4、あるいはメディアパック62の厚みは当然限界があ
り、メディアパック62の装着時の総厚の限界から、 (給送部63の容量限界の厚み値)>(記録メディア2
4の残量の厚み)+(突出部材60a、60bの突出
量) を満たす必要がある。
【0136】メディアパック62内の記録メディア24
が多い場合(初期状態)には、可動板23を押し込む量
が少なくて良いので突出部材60a、60bの突出量を
少なくし、一方、記録メディア24が少なくなったとき
には、突出部材60a、60bの突出量を多くすること
によって、同じ容量限界厚み値ならば、初期状態の記録
メディア24の厚みを増やすことができるので、収納枚
数を増加させることができる。
【0137】なお、本実施形態では、2つの突出部材を
備える構成を一例として説明したが、例えば、突出部材
が中央に1つの構成、あるいは突出部材を3つ以上備え
る構成でも可能であり、特に2つに限定するものではな
い。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録メディアの種別を特定するメディア情報を記憶して
いるメディア情報記憶手段を備えた収納容器を給送部に
装填するだけで、記録メディアに応じて給送手段および
記録手段の設定がなされる。このため、ユーザが記録メ
ディアの種別に応じた設定を行う必要がなく、ユーザが
意識せずとも、記録メディアに適した記録を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の、プリンタの構
成を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る第1の実施形態の、プリンタの制
御系のブロック図である。
【図3】本発明に係る第1の実施形態の、プリンタに適
用されるメディアパックの外観を示す斜視図である。
【図4】図3に示すメディアパックを底面側からみた斜
視図である。
【図5】図3に示すメディアパックの構造を示す透視図
および側断面図である。
【図6】図3に示すメディアパックを、本発明に係る第
1の実施形態の給送部に装着した状態を示す斜視図であ
る。
【図7】記録メディアが無い状態の、本発明に係る第1
の実施形態の給送部を示す側断面図である。
【図8】裸の記録メディアが装填されている状態の、本
発明に係る第1の実施形態の給送部の側断面図である。
【図9】メディアパックが装填されている状態の、本発
明に係る第1の実施形態の給送部の側断面図である。
【図10】記録メディアが満載された状態におけるメデ
ィアパックの給送動作の開始時を示す、本発明に係る第
1の実施形態の給送部の側断面図である。
【図11】記録メディアが1枚の状態におけるメディア
パックの給送動作の開始時を示す、本発明に係る第1の
実施形態の給送部の側断面図である。
【図12】図10の一部を拡大して示す詳細図である。
【図13】図11の一部を拡大して示す詳細図である。
【図14】本発明に係る第1の実施形態のプリンタドラ
イバの設定画面図である。
【図15】本発明に係る第1の実施形態の、プリンタお
よびメディアパック間での情報処理を説明するためのブ
ロック図である。
【図16】本発明に係る第1の実施形態における、メデ
ィア情報に応じて記録モードを自動で設定する際の制御
動作の一例のフローチャートである。
【図17】本発明に係る第1の実施形態における、メデ
ィア情報に応じて給送方法を自動で設定する際の制御動
作の一例のフローチャートである。
【図18】本発明に係る第1の実施形態における、メデ
ィア情報に応じて記録ヘッドの駆動方法を自動で設定す
る際の制御動作の一例のフローチャートである。
【図19】本発明に係る第1の実施形態における、メデ
ィア情報に応じて記録モードを、高速記録モード、ある
いは高画質記録モードのいずれかに自動で設定する際の
制御動作の一例のフローチャートである。
【図20】メディアパックから給送される記録メディア
と基準壁との位置関係を示す説明図である。
【図21】本発明に係る第2の実施形態のプリンタシス
テムでの、プリンタドライバシステム、プリンタおよび
メディアパック間での情報処理を説明するためのブロッ
ク図である。
【図22】本発明に係る第2の実施形態の、プリンタシ
ステムにおける画像処理方法の自動設定の際の制御動作
および記録動作の一例のフローチャートである。
【図23】本発明に係る第3の実施形態におけるプリン
タの給送部の斜視図である。
【図24】本発明に係る第3の実施形態のメディアパッ
クを示す斜視図である。
【図25】図24に示すメディアパックの側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 記録部 4 キャリッジ 6 キャリッジベルト 7、63 給送部 7a 挿入口 8 給送トレイ 9 制御系 10 搬送ローラ 11 ピンチローラ 12 排出ローラ 13 移送機構 14 搬送機構 15 プラテン 21、62 メディアパック 22 収納ケース 22a 上面 22b 底面 22c 前面 22d 側面 23 可動板 24 記録メディア 24a 第1の記録メディア 24b 第2の記録メディア 24c 第3の記録メディア 24d 最上部 24e 最下部 26 隙間部 27 せき止め爪 28 識別マーク 29 識別記号 30 開口部 31 突起部 32 折り返し片 35 積載部 40 給送ローラ 41 給送軸 42 圧板 43 サイドガイド 44 分離ローラ 46 パック浮き防止リブ 47 ヒンジ部 50 センサ部 51 基準壁 60a、60b 突出部材 61 操作レバー 70 入力欄 82 プリンタドライバシステム 83 プリンタシステム 100 情報記録部 101 読みとりセンサ 203、204 I/F 205、402a 画像処理部 400 ホストコンピュータ 401 受信バッファ 402 制御部 403 メモリ部 404 メカコントロール部 405 メカ部 406 センサ/SWコントロール部 407 センサ/SW部 408 表示素子コントロール部 409 表示素子部 410 記録ヘッドコントロール部 411 記録ヘッド 412 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 淳一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 花房 端 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大橋 哲洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 谷黒 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 横井 克幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 EB13 EB45 EB59 EC79 EC80 FB02 FB03 FB04 2C059 AA02 AA50 2C061 AP01 AQ05 AS11 AS13 HJ01 HJ02 HK07 HM01 HM03 HN04 HN20 3F343 FA02 FB04 FC30 HB03 MA03 MA10 MA26 MB04 MB13 MC21 MC23

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを搭
    載可能な記録手段と、複数の記録メディアを収納可能な
    収納容器を着脱可能で、前記記録メディアを前記記録手
    段に給送する給送手段とを有し、前記給送手段から給送
    されてきた前記記録メディアに、前記記録手段に搭載さ
    れた前記記録ヘッドにより記録を行う記録装置であっ
    て、 前記収納容器に設けられ、前記収納容器に収納されてい
    る前記記録メディアの種別を特定する情報であるメディ
    ア情報を記憶したメディア情報記憶手段からの前記メデ
    ィア情報を取得するメディア情報取得手段と、 前記メディア情報取得手段から送信されてきた前記メデ
    ィア情報に基づき、前記記録メディアに適した、前記給
    送手段および前記記録手段の制御を行う制御手段とを有
    することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記記録メディアに記
    録するためのデータを生成し、かつ生成された前記デー
    タに基づき前記記録手段を制御する複数の画像処理手段
    を有し、前記各画像処理手段のうちの少なくとも1つ
    が、前記メディア情報に基づき、前記記録メディアに適
    した前記データを生成する機能を有する、請求項1に記
    載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、複数の記録モードのう
    ちから、前記メディア情報に適した記録モードを選択し
    て設定する機能を有する、請求項1または2に記載の記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録モードが、少なくとも高速記録
    モードと高画質記録モードとを含む、請求項3に記載の
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、少なくとも前記給送手
    段による前記記録メディアの給送速度の制御を含む制御
    を行う機能を有する、請求項1から4のいずれか1項に
    記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、少なくとも前記記録ヘ
    ッドの駆動信号の制御を含む前記記録ヘッドの制御を行
    う機能を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載
    の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録部が、インクを吐出するために
    利用される熱エネルギを発生する発熱手段を有する前記
    記録ヘッドを搭載可能である、請求項1から6のいずれ
    か1項に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録部が、前記熱エネルギによりイ
    ンクに膜沸騰を生起させてインクを吐出する前記記録ヘ
    ッドを搭載可能である、請求項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを搭
    載可能な記録手段と、複数の記録メディアを収納可能な
    収納容器を着脱可能で、前記記録メディアを前記記録手
    段に給送する給送手段とを有し、前記給送手段から給送
    されてきた前記記録メディアに、前記記録手段に搭載さ
    れた前記記録ヘッドにより記録を行う記録装置と、前記
    記録装置のドライバを有するドライバシステムとを備え
    た記録システムであって、 前記記録装置が、前記収納容器に設けられ、前記収納容
    器に収納されている前記記録メディアの種別を特定する
    情報であるメディア情報を記憶したメディア情報記憶手
    段からの前記メディア情報を取得するメディア情報取得
    手段を有し、 前記ドライバシステムが、前記メディア情報取得手段か
    ら送信されてきた前記メディア情報に基づき、前記記録
    メディアに適した、前記記録メディアに記録するための
    データを生成し、前記給送手段および前記記録手段を制
    御する、前記記録装置に設けられた制御手段に前記デー
    タを送信する画像処理手段を有することを特徴とする記
    録システム。
  10. 【請求項10】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを
    搭載可能な記録手段と、複数の記録メディアを収納可能
    な収納容器を着脱可能で、前記記録メディアを前記記録
    手段に給送する給送手段とを有し、前記給送手段から給
    送されてきた前記記録メディアに、前記記録手段に搭載
    された前記記録ヘッドにより記録を行う記録装置と、前
    記記録装置のドライバを有するドライバシステムとを備
    えた記録システムであって、 前記記録装置が、前記収納容器に設けられ、前記収納容
    器に収納されている前記記録メディアの種別を特定する
    情報であるメディア情報を記憶したメディア情報記憶手
    段からの前記メディア情報を取得するメディア情報取得
    手段を有し、 前記ドライバシステムが、前記メディア情報取得手段か
    ら送信されてきた前記メディア情報に基づき、前記記録
    メディアに適した、前記記録メディアに記録するための
    データを生成し、前記記録装置に設けられた制御手段に
    前記データを送信する画像処理手段を有することを特徴
    とする記録システム。
  11. 【請求項11】 前記制御手段が、前記メディア情報に
    基づき、前記記録メディアに適した、前記給送手段およ
    び前記記録手段の制御を行う機能を有する、請求項9ま
    たは10に記載の記録システム。
  12. 【請求項12】 前記制御手段が、複数の記録モードの
    うちから、前記メディア情報に適した記録モードを選択
    して設定する機能を有する、請求項11に記載の記録シ
    ステム。
  13. 【請求項13】 前記記録モードが、少なくとも高速記
    録モードと高画質記録モードとを含む、請求項12に記
    載の記録システム。
  14. 【請求項14】 前記制御手段が、少なくとも前記給送
    手段による前記記録メディアの給送速度の制御を含む制
    御を行う機能を有する、請求項11から13のいずれか
    1項に記載の記録システム。
  15. 【請求項15】 前記制御手段が、少なくとも前記記録
    ヘッドの駆動信号の制御を含む前記記録ヘッドの制御を
    行う機能を有する、請求項11から14のいずれか1項
    に記載の記録システム。
  16. 【請求項16】 前記ドライバシステムが、前記メディ
    ア情報取得手段からの前記メディア情報を前記画像処理
    手段に伝達する伝達手段を有する、請求項9から15の
    いずれか1項に記載の記録システム。
  17. 【請求項17】 前記記録部が、インクを吐出するため
    に利用される熱エネルギを発生する発熱手段を有する前
    記記録ヘッドを搭載可能である、請求項9から16のい
    ずれか1項に記載の記録システム。
  18. 【請求項18】 前記記録部が、前記熱エネルギにより
    インクに膜沸騰を生起させてインクを吐出する前記記録
    ヘッドを搭載可能である、請求項17に記載の記録シス
    テム。
  19. 【請求項19】 複数の記録メディアを収納可能な収納
    容器が着脱可能な給送手段から給送された前記記録メデ
    ィアに、複数の記録素子を有する記録ヘッドにより記録
    を行う記録方法であって、 前記収納容器に収納されている前記記録メディアの種別
    を特定する情報であるメディア情報を取得する取得ステ
    ップと、 前記記録メディアに適した記録を行うために、前記取得
    ステップで取得した前記メディア情報に基づき、前記給
    送手段および前記記録ヘッドを搭載可能な記録手段を制
    御するステップとを含むことを特徴とする記録方法。
  20. 【請求項20】 前記取得ステップは、前記収納容器に
    設けられ、前記メディア情報を記憶したメディア情報記
    憶手段から前記メディア情報を取得する、請求項19に
    記載の記録方法。
  21. 【請求項21】 前記メディア情報に基づき、前記記録
    メディアに適した、前記記録メディアに記録するための
    データを生成するステップと、前記給送手段および前記
    記録手段を制御する制御手段に前記データを送信するス
    テップとを含む、請求項19または20に記載の記録方
    法。
  22. 【請求項22】 複数の記録モードのうちから、記録メ
    ディアに適した記録モードを選択して設定するステップ
    を含む、請求項19から21のいずれか1項に記載の記
    録方法。
  23. 【請求項23】 少なくとも高速記録モードと高画質記
    録モードとを含む複数の前記記録モードのうちから、記
    録メディアに適した記録モードを選択して設定するステ
    ップを含む、請求項22に記載の記録方法。
  24. 【請求項24】 少なくとも前記給送手段による前記記
    録メディアの給送速度の制御を含んだ制御を行うステッ
    プを含む、請求項19から23のいずれか1項に記載の
    記録方法。
  25. 【請求項25】 少なくとも前記記録ヘッドの駆動信号
    の制御を含む前記記録ヘッドの制御を行うステップを含
    む、請求項19から24のいずれか1項に記載の記録方
    法。
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