JP2004083175A - シートパック及び記録装置 - Google Patents

シートパック及び記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004083175A
JP2004083175A JP2002244804A JP2002244804A JP2004083175A JP 2004083175 A JP2004083175 A JP 2004083175A JP 2002244804 A JP2002244804 A JP 2002244804A JP 2002244804 A JP2002244804 A JP 2002244804A JP 2004083175 A JP2004083175 A JP 2004083175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
recording
pack
sheets
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002244804A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuro Suzuki
鈴木 悦郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002244804A priority Critical patent/JP2004083175A/ja
Publication of JP2004083175A publication Critical patent/JP2004083175A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】印画シートを収納するシートパックであって、最小限の部品によってシートパックを構成し、使用者にとって安価で便利である記録装置に用いられるシートパック及びこれを用いる記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置に装着可能であるとともに、記録シートを収納するシートパックにおいて、記録シートを収納するためのパック本体33と、パック本体33と一体的に構成され、且つ前記パック本体から分離可能な引き裂き部とを有し、パック本体33に、記録装置へ装着するための装着溝25と、収納した記録シートを記録装置の給送ローラに付勢するための押し上げ板部21と、収納したシートを片寄せするための片寄せバネ部32と、記録装置によって給送されるシートを分離するための分離土手部31とを設けたことを特徴とする。
【選択図】  図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録シートの取り扱いや記録装置への装填を容易に行うことが可能なシートパック及びこれを用いる記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から印画シートに感熱型のシートを用い、主走査方向に配列された複数個の発熱体を選択的に駆動して、シートを副走査方向に搬送することで、シートにドットライン状に印画を行うライン熱転写方式のプリンタがある。
【0003】
近年、入力側としてのデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、またはスキャナなどの画像を扱う入力機器の進歩に伴い、プリント手段として、熱転写方式のプリンタ装置も注目されている。
【0004】
それはインクジェットプリンタが、液滴を飛ばすか飛ばさないか、という2値の選択しかないために、小さな液滴をシートへ着弾させて、誤差拡散等の手法でみかけの解像度と階調性を得ようとするのに対して、熱転写方式のプリンタの場合には、一つの画素において、制御可能な熱の値を容易に変更できるため、一つの画素に対する階調性が多く取ることが可能になるので、インクジェットプリンタに比べて滑らかで高画質な画像を得ることができるという点が上げられる。
【0005】
またサーマルヘッドの性能やシート材料の性能も向上したために、仕上がり品位で銀塩写真にも見劣りしない画像プリントを得ることが可能になっており、近年のデジタルカメラの進歩に歩調を合わせるように特に自然画像用のプリンタとして注目されている。
【0006】
また一方、インクジェット式プリンタも液滴の小ドット化などの技術が進み、より高画質なものも登場している。
【0007】
そこでこうしたプリンタ装置とデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮影機器を直接的に接続したり、または一体的に構成して、撮影された画像情報をコンピュータなどの画像情報を処理する機器を介すことなくプリントするシステムも登場している。
【0008】
こうしたシステムによれば、デジタルカメラやデジタルビデオからの画像情報を簡単に写真的なプリントアウトを行うことが可能になり、大変便利である。
【0009】
これらの一例として、例えば特開平10−243327号公報では画像入力装置と画像出力装置の接続にについて述べられている。
【0010】
これによれば、画像出力装置と画像入力装置とを接続してなる画像入出力システムであって、前記画像出力装置は、前記画像入力装置からの画像信号を受信して出力すると共に、前記画像入力装置に電力を供給する電源部を有する。
【0011】
一方、前記画像入力装置は、前記画像出力装置に画像データを送信し、かつ前記画像出力装置から電源電力の供給を受けるための接続ケーブルにより前記画像出力装置と接続され、前記画像出力装置から電力供給を受けることの可否を判定する判定手段と、電源部とを有し、前記判定手段により、前記画像出力装置から電力供給を受けられると判定された場合は、前記画像出力装置からの電力を用い、電力供給を受けられないと判定された場合は、前記電源部からの電力を用いるというものである。
【0012】
これによれば画像出力装置から電力の供給が受けられるのでデジタルカメラなどの画像入力装置の電源の残量を気にすることなくプリント出力できるもので非常に効果的である。
【0013】
また特開平9−65182号公報の複合カメラでは、プリント時の電力省電について述べている。これによれば電子ビューファインダを有し、且つ映像情報を記録媒体へ記録する撮影手段と、映像情報を記録シートへプリント出力するプリンタ手段とを一体化した複合カメラであって、上記プリンタ手段が記録シートへ映像情報をプリント出力している間は、上記電子ビューファインダへ電力を供給するのを停止するよう制御する制御手段を設けたものである。
【0014】
これによればプリント中は電子ビューファインダへの電力供給をしないので節電に役立つというものであり非常に効果的である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例ではプリンタ装置や、デジタルカメラなどの画像入力機器とのシステムを構成したときに十分な小型化や、低コスト、高速化等に十分な解決方法を与えるものではなかった。
【0016】
ここで、こうしたプリンタ装置に用いられるシートを考えてみる。シートはインクジェットプリンタ装置や複写機装置の場合等は、シートを収納された容器から必要なシートの束を取り出してプリンタ装置の有するシートトレイに使用者がセットして使用するのが一般的である。
【0017】
また昇華型プリンタ装置や熱転写型のプリンタ装置などでは専用シートを用いる場合が主であるが、こうした場合にもインクリボンとペアになっている専用シートを容器から取り出してプリンタ装置の有するシートトレイに使用者がセットしたり、一枚一枚をプリント時に手差しして給送するのが一般的である。
【0018】
こうしたシートをシートトレイにセットする作業は煩雑であるという問題点とともに、シートを手で触ってしまって脂分をシートにつけてしまうことによる印画不良を引き起こしたり、シートトレイに設置した未使用のシートをプリントしない期間が長い場合にホコリなどから保護するために保管に困ってしまうということが多くあった。
【0019】
また、製造側からは、最適なシートとインクリボンや液体インクの組み合わせが第三者の提供する粗悪なシートで印刷されてしまい、印画品質が保てなかったり最悪の場合、シート詰まりを起こしたりする可能性もあり、好ましくなかった。
【0020】
こうした問題点に対して、シートをシートトレイに収納した形としたシートパック状態で提供してこのシートパックをそのまま装置本体に装着するというプリンタ装置とそれに用いられるシートパックが種々提案されている。
【0021】
特開2001−213531号の記録用液体・シート内蔵容器、シート供給装置およびそれを備える記録装置においては、記録用の液体によりシートの記録面に記録動作を行う記録部に対して該シートを搬送する搬送機構形成部に着脱可能に配されるケース本体部と、前記ケース本体部に形成され前記シートを収容するシート収容部および前記液体を収容する液体収容部とを備え、前記シート収容部から取り出されるシートは、前記搬送機構形成部から出力される搬送力が前記ケース本体部に形成されるシート排出開口部を通じて該シートに作用することにより排出されるものである。
【0022】
また、特開平11−254700号はインクジェット記録装置及びメディアカートリッジにおいては、インクを吐出して記録媒体に印字を行うインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドにインクを供給するためのインクタンクと、前記記録媒体を積載するカセット部とを有するインクジェット記録装置において、前記記録媒体を積載するカセット部と前記インクタンクは同一カセット部に積載されたカートリッジであり、前記カートリッジは記録装置に対し着脱自在であるものである。
【0023】
また特開平11−41550号はプリンタ付撮影装置とカートリッジユニットにおいては、少なくとも撮影される被写界の光学像を電子像信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された電子像信号を記録シートに視認可能にプリント出力するプリンタ装置とを有するプリンタ付撮影装置において、該プリンタ付撮影装置の装置本体は、プリント材料を内蔵したカートリッジユニットを着脱可能に構成されており、該カートリッジユニットの着脱を検出する着脱検出手段と、該着脱検出手段によって検出された該カートリッジユニットの着脱状態に応じて装着されている場合にはプリントモードであり、非装着の場合にはカメラモードになるように動作モードを制御する制御手段とを有するものであり、またインクジェット記録方式のプリンタ装置を内蔵するプリンタ付撮影装置において、装置本体に装着される脱着式のカートリッジ本体と、少なくとも1色以上のインクを収納するインクタンクと、印画用記録シートとを内蔵するカートリッジユニットとを有し、該カートリッジユニットを前記装置本体に装着すると、前記インクの供給及び前記印画用記録シートの供給がされるように装着検出手段を構成したものである。
【0024】
これらはシートを直接扱わないので扱いやすいが、最小限の構成部品で構成されておらず、コスト的に不利であるので実際に普及するに至っていない場合が多い。
【0025】
また使用後の扱いについて不明であり、ゴミ処分されるにしても部品が多いのは好ましく無く、リサイクルするにしても部品が多い場合はリサイクルする費用も多くかかってしまうという問題点を有していた。
【0026】
このように従来の装置では使用者にとって使い勝手の良いプリントシステムが提供できていないという問題点があった。
【0027】
本発明は以上のような問題点を考慮してなされたものであり、その目的は、印画シートを収納するシートパックであって、最小限の部品によってシートパックを構成し、使用者にとって安価で便利である記録装置に用いられるシートパック及びこれを用いる記録装置を提供するものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、記録装置に装着可能であるとともに、記録シートを収納するシートパックにおいて、記録シートを収納するためのパック本体と、前記パック本体と一体的に構成され、且つ前記パック本体から分離可能な蓋部と、を有し、前記パック本体に、記録装置へ装着するための装着部と、収納した記録シートを記録装置の給送部材に付勢するための付勢手段と、収納したシートを片寄せするための片寄せ手段と、記録装置によって給送されるシートを分離するためのシート分離手段とを設けたことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1乃至図6において本発明の実施形態について説明する。本装置は、プリンタ部に昇華型の熱転写記録方式を採用し、電子的な画像の情報を任意なプリント枚数分プリントアウトすることが出来るものである。この装置について手順に従って説明する。
【0030】
(全体構成)
図1は本実施形態に係る記録装置の側面の構成模式説明図である。まず、記録装置の全体構成について説明すると、装置本体1に記録シートPを積載したシートパック2から給送ローラ3で一枚ずつ分離給送する。この際記録シートPは給送時にバネ20によって付勢された付勢手段としての押し上げ板部21によって給送ローラ3に当接する。
【0031】
記録シートPはシートの反りによる給送不良を防ぐため、シートパック2に配設されている反りを矯正できる程度の作用力のシート押さえ手段としてのシート押さえバネ部24によって押さえられている。
【0032】
そして、給送ローラ3によって搬送された記録シートPは搬送ローラ対4で挟持搬送されて記録部を往復可能にしている。搬送ローラ対4はグリップローラ4aとピンチローラ4bで構成されている。
【0033】
記録部においては記録シート搬送経路を挟んでプラテンローラ5と記録情報に応じて発熱するサーマルヘッド6が対向しており、インクカセット7に収納される、熱溶融性または熱昇華性インクを塗布したインク層と印画面を保護するために印画面上にオーバーコートされるオーバーコート層をもつインクシート8をサーマルヘッド6によって記録シートPに押圧するとともに、選択的に加熱することにより、該記録シートPに所定画像を転写記録し、または保護層がオーバーコートされる。インクシート8は供給側7aから巻取側7bへ巻き取られる。
【0034】
上記インクシート8は、記録シートPの印画領域を覆ってそのサイズと略等しいサイズでイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各インク層とオーバーコート(OP)層が並べて設けられたものであり、各層ずつ熱転写しては、記録シートPを記録開始位置に戻し、記録シート上に、順次重ねて転写される。
【0035】
このように、記録シートPは搬送ローラ対4により、各色インク及びオーバーコート層の数だけ往復される。
【0036】
この際、各インク層の印画後の記録シートPは装置本体1前方で搬送経路切り替えシート16によって搬送路が切り替えられ、ガイド部15に沿って排出方向へ導かれる。
【0037】
26は排出トレイ部でありこの上面は印画されて排出された記録シートPのトレイ部分を兼用している。
【0038】
前述のシート押さえバネ部24はシートパック本体33の内側の左右2箇所にに配設されている(図6参照)。
【0039】
各インク層の印画終了後に記録シートPは排出ローラ9へ案内され装置本体1前方に向かって排出され記録動作が終了する。
【0040】
また印画用のサーマルヘッド6はヘッドアーム22に一体的に具備されており、インクカセット7を交換する場合にはインクカセット7の抜き差しに支障ない位置まで退避する。
【0041】
通常の熱転写記録装置ではY、M、C、3色を3回面順次で記録するため、各色の記録先端を正確に合致させる制御が必要となる。このためには、図1に示す搬送ローラ対4で記録シートPを離さずしっかり挟持して搬送を行う必要がある。このため、記録シートPの送り方向の端部には記録不可能な余白部が必要となる。
【0042】
これに鑑み、最終的に、容易に、縁のない印画物を得るために、図2に示すように、記録シートPには、記録開始時搬送ローラ対4でしっかり挟持され記録できない余白部分12aを、後で容易に手で切取り可能なようにミシン目12bが設けられる。
【0043】
本実施形態の記録装置は、上記のようなミシン目12bをもつ記録シートPと熱転写記録装置を用いて実施され、上記の記録シートPに設けられたミシン目領域にはオーバーコートするものとする。
【0044】
また図2の斜線で示す領域は印画領域12cであり、ミシン目12bを含む領域を印画するように制御される。オーバーコートは略印画される領域であり且つ印画される領域よりやや大きく印画される領域を含むように印画するように制御される。
【0045】
次に本実施形態に係る記録装置について詳しく説明する。図1に示す記録装置1において、搬送ローラ対4は、グリップローラ4aとピンチローラ4bからなり、このグリップローラ4aは、図示しないステッピングモータの出力軸が減速機構を介してして直結され、このステッピングモータの回転制御により、正逆自在に駆動される。記録シートPは、搬送ローラ対4によりしっかりと挟持され、往復搬送されるものであるから、記録シートPもまた、ステッピングモータの回転制御により、正確に位置制御され、搬送駆動される。
【0046】
いま、一例としてサーマルヘッド6による1ライン分の記録ピッチを85μmとし、記録シートPを1ライン分搬送するためのステッピングモータのステップ数を4ステップとするならば、記録シートPは、ステッピングモータを4ステップで回転制御することにより、1ライン(すなわち85μm)搬送することができる。
【0047】
図2に示した印画範囲は、搬送方向(矢印方向)において144mmであるとすると、1694ライン印画可能であり、記録シートPをこの分搬送するためには、ステッピングモータを6776ステップ分回転させればよい。
【0048】
図1に示す記録装置1において、給送ローラ3から搬送ローラ対4を見て、搬送ローラ対4の近傍の位置に、記録シート先端検出センサ10が置かれ、これにより記録シートの先端を検出し、検出後、搬送ローラ対4で挟持できる範囲で所定ラインを送り停止させる。この位置が前述の記録開始時の位置となる。ここからまず最初のイエロー(Y)からサーマルヘッド6を記録情報に応じて発熱駆動し、各色インクの所定画像を記録し、またはオーバーコート層を転写する。1色記録が終わると次にこの位置から記録シートを排出ローラ9のある方向に戻して搬送し、再び所定のライン数を戻し送り、Y、M、C各色及びオーバーコート層転写を4回繰返す。
【0049】
ここで、図3のフローチャートを参照して色インク転写及びオーバーコートシーケンスを説明する。
【0050】
使用者は不図示のプリントボタンもしくはデジタルカメラやデジタルビデオカメラからの印画指示などによってプリント動作を指示する(S1)。
【0051】
次に装置本体1装置本体1内部の電装基板に構成された制御手段18はプリント指示を実行した機器との通信を開始し、制御手段18ではプリント指示を実行した機器との間でプリントに必要な諸条件の確認や必要であれば画像情報の印画情報への画像処理を行う(S2)。
【0052】
次に印画準備が出来たら制御手段18は給送ローラ3に連結されたモータを駆動して記録シートPを給送開始する(S3)。
【0053】
記録シート先端検出後、ステッピングモータを所定ステップ分回転させ、印画を開始する。このとき、本実施形態では印画開始位置は記録シート先端を基準として、12.465mmとした(S4)。
【0054】
次に引き続き、ステッピングモータを4ステップ分回転しながら、サーマルヘッドを発熱駆動し1ライン分の印画を行う。全部で6776ステップ分(1694ライン分)回転させ、印画を終了する。この時の印画終了位置は、記録シート先端を基準として、156.455mmとなる(S5)。
【0055】
ついで、停止にいたるまでの減速のため、ステッピングモータを10ライン分(40ステップ分)程回転させ、停止させる(S6)。
【0056】
この状態から、ステッピングモータを逆転駆動し、記録シートPを印画時と逆方向に搬送し、所定のステップ数(6776ステップ−減速分)だけ戻して、更に減速のため、所定のライン数の10ライン分(40ステップ分)程回転させ、停止させる(S7)。
【0057】
上記をY、M、C3色分、3回程繰返し、所望の印画像を記録シートPに転写記録する(S8)。
【0058】
その後、そして、更に一回印画面保護のためのオーバーコート層を転写する(S9)。
【0059】
その後ステッピングモータを駆動してそのまま排出ローラ9へ導き、排出ローラ9の駆動でシートを排出して一連の動作を終了させる(S10)。
【0060】
なお、本実施形態ににおいては、制御手段18は記録シートPの給送時に、最初に記録シート先端検出センサ10で検知した記録シートの先端検出信号をもとに、ステッピングモータのステップ数と記録シートPの搬送時における位置関係をもとに、ステッピングモータの回転駆動のステップ数を、全印画記録時において管理することにより記録位置管理を行うとしたが、これに限らず各Y、M、C色及びオーバーコート層の転写記録時において、記録シート先端部に検出センサを設けて記録シートの先端検出を行い、その信号を基準としてステッピングモータの回転駆動のステップ数を管理することにより、記録位置管理を行う構成としても良い。
【0061】
また、本実施形態において、オーバーコート層の転写は、サーマルヘッドの発熱駆動のON/OFFのみで行うようにしたが、オーバーコートの転写開始時では、徐々に発熱量を増加させ、また、オーバーコートの転写終了時には、徐々に発熱量を減少させることにより得るような制御を加えることも可能である。
【0062】
こうした発熱を伴う動作によって装置が過熱して所定の性能を引き出せない場合があってはならない。特にヘッド近傍もしくは取り付け部品であるヘッドアーム22が蓄熱していると印画のための過熱制御がうまくいかないことがある。そこでファン23を設け、ヘッド近傍が所定の温度を上回った場合にはファン23を回して空冷する。
【0063】
ここで前述のS2のプリント指示を実行する機器と、該プリンタ装置の通信について説明する。なお、ここでは一例として、プリント指示を実行するのはデジタルカメラDCとして説明する。
【0064】
図4はデジタルカメラDCとプリンタ装置本体1を接続してある模式説明図である。
【0065】
デジタルカメラDCは撮影後に該デジタルカメラDC内部のメモリに画像情報が保持されているものとする。メモリはコンパクトフラッシュカードやスマートメデイアといった着脱自由なものが便利である。また、デジタルカメラDCのモードを設定して、今任意の画像を再生させるものとする。
【0066】
画像情報の再生はデジタルカメラDCの具備する液晶表示装置によって随時確認できるので使用者は撮影された好きな画像情報を任意に呼び出すことが可能である。
【0067】
ここでケーブル27や無線手段によってプリンタ装置本体1と通信可能な状態であると、所定のプリント実行ボタン(図不示)によってデジタルカメラDCからプリンタ装置へ必要な情報が通信され、プリンタ装置本体1からプリント出力が得られるというものである。
【0068】
上記必要な情報としては、デジタルカメラDCとのネゴシエーションの情報や、デジタルカメラDCからのプリントすべき画像の情報や画像情報に記録時または記録後から付加された情報、等である。
【0069】
(シートパック)
次に前記記録装置に用いられるシートパック2について説明する。図5はシートパック2の斜視説明図である。
【0070】
まず使用者はシートパック2を購入すると、図5のような状態で手にする。このシートパック2はシートパック本体33と包装部材28の2部品で構成され、内部に記録シートPを保持している。
【0071】
包装部材28は紙やポリエチレンテレフタレート(PET)などを材質にし、表面に商標や記録シートPの種類などを記載しておくとよい。
【0072】
包装部材28はシートパック本体33の上面と接着して固定されており、記録シートPを外部から容易に触ってしまったりすることが無いようになっている。
【0073】
包装部材28にはシートパック2を装てん方向前方に約1/4程度の面積を開口するための蓋部となる引き裂き部29を有している。
【0074】
引き裂き部29は包装部材28の一部としてシートパック本体33と一体的に構成され、引き裂き用ミシン目35を形成している。また包装部材28には引き裂きガイド30が具備されている。
【0075】
使用者は引き裂きガイド30を持ってシートパック2の幅方向に引っ張って引き剥がすことで、引き裂き用ミシン目35に沿ってこの部分の引き裂き部29を取れる。
【0076】
引き裂き部29はあまり大きな面積にしてしまうと、印画時に印画済みの記録シートPの排出トレイ26の役割を果たせなくなるのと、通常の使用状態で装置本体1に装着状態で開口部が大きいと記録シートPにゴミが付着して印画不良を起こすことになる。これらを防止し、また装着された未記録状態の記録シートPに容易に触ってしまうということも防ぐために引き裂き部29はシートパック2の全長の1/2以下にするのが好ましく、本実施形態では1/4に設定した。
【0077】
ここで、側面の溝は記録装置への装着部となる装着溝25であり、装置本体1のシートパック装着手段にこのシートパック2を装着する際のガイドになっている。また前方には2箇所の給送ローラ挿入部34がある。これは装置本体1に給送パック2を装てんした際に、給送ローラ3がシートパック2に対して給送位置になるために給送パック2の中に食い込むように設置されるため、この給送ローラ3の逃げ形状となっている。
【0078】
図6は引き裂き部29を取り除いて、装置本体1に装着可能な状態にした時の説明図である。
【0079】
引き裂き部29を取り除いたことで、内部に具備されている記録シートPやシート押さえバネ部24、分離土手部31などが露出する。この状態で使用者は装置本体1に装てんして使用するわけである。
【0080】
図7はシートパック本体33の部品模式説明図である。シートパック本体33はABS等の成形樹脂によって形成されている。記録シートPは給送時に装置本体1側に具備されているバネ20を用いて給送ローラ3に圧接させて給送しているが、直接記録シートPをバネで押すと局部的に力がかかってしまい、記録シートPが変形してしまってうまく給送ローラ3へ圧接されない。そこで底面に所定の面積を有した押し上げ板部21を形成し、この押し上げ板部21がバネを介して記録シートPを押し上げるようにしている。
【0081】
この押し上げ板部21は回動可能なように回動中心部を薄く成形することで同一の部品上に形成されている。
【0082】
また、シートパック本体33の一方側内側面には記録シートPを幅方向で左右に片寄せする片寄せ手段としての片寄せバネ部32も形成されている。
【0083】
片寄せバネ部32は記録シートPが給送された時の左右のずれを防止するもので、印画位置を装置本体1のサーマルヘッド6に対して一定にするために必要である。
【0084】
また、シートパック本体33の両側壁上部に連続してシート搬送方向前方側には記録シートPを上下方向に規制するシート押さえバネ部24が左右2箇所の給送方向に形成されている。
【0085】
これは、記録シートPがシートの反りの力などで湾曲する場合があり、こうした場合に正確に給送ローラ3で給送できない可能性があるため、特に両端に近い場所を記録シートPの反りが矯正できる程度の弱い力で押さえることが望ましい。
【0086】
またシートパック本体32には、記録シートPを給送する際に確実に一枚のシートを搬送するのに必要なシートを分離する分離土手部31が形成されている。この分離土手部31は給送ローラ挿入部34の切り欠きを除く中央部と両端の3箇所に形成されている。分離土手の形状は記録シートPのシートの腰の強さや、シートの厚さ、給送ローラ3のローラ摩擦力などを総合的に加味して土手の角度、寸法が決められている。
【0087】
更に給送ローラ3の位置に対して正確に土手の位置が無いと正確に一枚づつの記録シートPを搬送できない。シートパック内に分離土手部31を形成していると、こうしたシートの特性や装置本体1の特性に合わせた最適な状態を作れるので好適である。
【0088】
これらの機能部をシートパック本体33の部品からすべて形成しているので、最小限の部品でシートパックを構成でき、リサイクルの場合の材質の低減や、製造コストの低減、使い捨てにしてもゴミになる材質が最小限で済むようになっている。
【0089】
なお本実施形態の説明においては、熱転写方式のプリンタを例に説明したが、インクジェット方式のプリンタ装置であってもなんら構成は変わらず適応できるのは言うまでもない。
【0090】
なお、インクジェット記録方式の場合は、インクの吐出構成として、記録信号に応じて電気熱変換体に通電し、その熱エネルギーによってインクに生ずる膜沸騰を利用してインクに生ずる気泡の成長、収縮により、インクを吐出口から吐出して記録を行うように構成するのが好ましい。このように、熱エネルギーによって気泡を成長収縮させてインクを吐出させることで、特に応答性に優れた液体の吐出が達成できる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シートの取り扱いを容易になしえるシートパックを最小限の部品で構成でき、製造コストを低減できるとともに、使用後にリサイクルもしくは使い捨てにした場合に資源を最大限に有効活用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録装置の側面の構成模式説明図である。
【図2】記録される記録シートの説明図である。
【図3】記録手順のフローチャートである。
【図4】デジタルカメラとプリンタ装置本体を接続してある模式説明図である。
【図5】シートパックの斜視説明図である。
【図6】引き裂き部を取り除いて、装置本体に装着可能な状態にした時の説明図である。
【図7】シートパック本体の部品模式説明図である。
【符号の説明】
DC …デジタルカメラ
P  …記録シート
1  …装置本体
2  …シートパック
3  …給送ローラ
4  …搬送ローラ対
4a …グリップローラ
4b …ピンチローラ
5  …プラテンローラ
6  …サーマルヘッド
7  …インクカセット
7a …供給側
7b …巻取側
8  …インクシート
10  …記録シート先端検出センサ
12a …余白部分
12b …ミシン目
12c …印画領域
15  …ガイド部
16  …搬送経路切り替えシート
18  …制御手段
20  …バネ
21  …押し上げ板部
22  …ヘッドアーム
23  …ファン
24  …シート押さえバネ部
25  …装着溝
26  …排出トレイ部
27  …ケーブル
28  …包装部材
29  …引き裂き部
30  …引き裂きガイド
31  …分離土手部
32  …片寄せバネ部
33  …シートパック本体
34  …給送ローラ挿入部
35  …引き裂き用ミシン目

Claims (6)

  1. 記録装置に装着可能であるとともに、記録シートを収納するシートパックにおいて、
    記録シートを収納するためのパック本体と、
    前記パック本体と一体的に構成され、且つ前記パック本体から分離可能な蓋部と、
    を有し、
    前記パック本体に、記録装置へ装着するための装着部と、収納した記録シートを記録装置の給送部材に付勢するための付勢手段と、収納したシートを片寄せするための片寄せ手段と、記録装置によって給送されるシートを分離するためのシート分離手段とを設けたことを特徴とするシートパック。
  2. 前記パック本体に、収納した記録シートの浮き上がりを規制するためのシート押さえ手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のシートパック。
  3. 前記蓋部は前記パック本体のシート分離手段が設けられている側に形成され、前記パック本体に占める前記蓋部の領域は前記パック本体の全長の1/2以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシートパック。
  4. 記録シートを給送して記録手段によって記録を行う記録装置において、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシートパックを装着するための装着手段と、
    前記装着手段に装着されてシートパックから記録シートを給送するための給送手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  5. 前記記録装置は、記録手段が熱転写記録により記録シートに記録を行うことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記記録装置は、記録手段が信号に応じて電気熱変換体に通電し、該電気熱変換体の発する熱エネルギーによってインクを吐出することを特徴とする請求項4記載の記録装置。
JP2002244804A 2002-08-26 2002-08-26 シートパック及び記録装置 Pending JP2004083175A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002244804A JP2004083175A (ja) 2002-08-26 2002-08-26 シートパック及び記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002244804A JP2004083175A (ja) 2002-08-26 2002-08-26 シートパック及び記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004083175A true JP2004083175A (ja) 2004-03-18

Family

ID=32053179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002244804A Pending JP2004083175A (ja) 2002-08-26 2002-08-26 シートパック及び記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004083175A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101186991B1 (ko) 2010-04-15 2012-09-28 주식회사신도리코 공기흡입식 급지장치의 중송 방지장치
CN107857137A (zh) * 2016-09-22 2018-03-30 柯尼卡美能达办公系统研发(无锡)有限公司 纸盒、供纸装置以及图像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101186991B1 (ko) 2010-04-15 2012-09-28 주식회사신도리코 공기흡입식 급지장치의 중송 방지장치
CN107857137A (zh) * 2016-09-22 2018-03-30 柯尼卡美能达办公系统研发(无锡)有限公司 纸盒、供纸装置以及图像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06152907A (ja) 記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置
US6644802B2 (en) Image-forming method and printing medium and sheet cartridge therefor
EP1790488B1 (en) Recording apparatus
US6563525B2 (en) Recording apparatus
JP2002120446A (ja) 熱転写プリンタ
JP4007603B2 (ja) 記録紙収納パック
JP2004083175A (ja) シートパック及び記録装置
US6529225B1 (en) Printing method and apparatus
JP2002234232A (ja) プリントシステム、デジタルカメラ及びその制御方法
JP2002338123A (ja) 縦置き補助装置及び画像形成装置
JP2005014434A (ja) インクジェット記録装置の制御方法およびプログラム
JP2002225365A (ja) 記録装置
JP2004122723A (ja) プリンター装置
JPH07329372A (ja) 記録装置
JP3424462B2 (ja) 記録装置
JPH10226128A (ja) 記録装置
JP2007018427A (ja) プリントシステム
JP2001233462A (ja) 記録媒体パッケージ及びこれを用いた記録装置
JP2004131224A (ja) 給紙カセットケース
JP2022067334A (ja) フィルムセット及び画像形成装置
JP2002113915A (ja) カード印刷装置
JP2008093988A (ja) プリントシステム
JP2021080031A (ja) カード供給装置及び記録装置
JP2008302522A (ja) 画像形成装置
JP2006116852A (ja) プリントシステム