JP2003205719A - タイヤ滑り止め装置および連結装置 - Google Patents

タイヤ滑り止め装置および連結装置

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JP2003205719A JP2002005672A JP2002005672A JP2003205719A JP 2003205719 A JP2003205719 A JP 2003205719A JP 2002005672 A JP2002005672 A JP 2002005672A JP 2002005672 A JP2002005672 A JP 2002005672A JP 2003205719 A JP2003205719 A JP 2003205719A
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤへの装着時に滑り止め部材と、連結材
との間の寸法差を吸収することができるとともに、部品
点数と、組立工数とを少なくする。 【解決手段】 タイヤ滑り止め装置50は、滑り止め部
材ブロック70が、それぞれ一対の滑り止め部材52か
らなり、これらはトレッド部54がほぼ平行に配置しさ
れている。滑り止め部材52は、トレッド部54、脚部
58、60接続部62、64、連結部材72、74が一
体に形成してあるとともに、各滑り止め部材52を相互
に接続する連結部材片76、78が連結部材72、74
と一体に形成してある。連結部材72、74は、長手方
向に伸縮可能となっていて、接続部62、64はタイヤ
の周方向に変形可能に形成してある。連結片76、78
は厚み方向に屈曲可能で、滑り止め部材52間を折り畳
むことができる。連結部材72、74は、連結片76、
78との接続部がタイヤの周方向に変形できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、降雪時などに車両
のタイヤに装着するタイヤ滑り止め装置および連結装置
に係り、特に滑り止め部材がゴムやプラスチックなどの
非金属によって形成してあるタイヤ滑り止め装置および
タイヤ滑り止め装置に好適な連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤの滑り止め装置として金属
製のチェーンが広く用いられてきた。しかし、金属製の
チェーンは、車両が走行するときに大きな騒音を生じ、
車両が振動して乗り心地がよくないばかりか、路面の損
傷も大きく環境にも悪影響を及ぼす。このため、近年、
非金属製のタイヤ滑り止め装置が開発されている(例え
ば、特開平9−156333号公報)。
【0003】図16は、上記公報に記載されているタイ
ヤ滑り止め装置を示した平面図である。同図に示すよう
に、タイヤ滑り止め装置10は、タイヤトレッド面の周
方向に配置される複数(ここでは6つ)の滑り止め部材
12(12a〜12f)を有している。これらの滑り止
め部材12は、非金属であるプラスチック(例えばポリ
ウレタンエラストマ)によって形成してあって、網目状
の滑り止めトレッド部13を有している。滑り止めトレ
ッド部13は、表側の面であるスパイク面aに金属製の
滑り止めピン14が複数設けてある。そして、各滑り止
め部材12には、タイヤに装着した際に、車両の外側と
なる端部と、車両の内側となる端部とのそれぞれに一対
の脚部16、脚部18が設けてある。
【0004】車両内側となる脚部18は、接続部となる
フック20と、固定具22とを介して内側連結材24に
取り付けられることにより、各滑り止め部材12が内側
連結材24によって連結されている。内側連結材24
は、比較的硬質の柔軟性のないプラスチック製チューブ
26と、このチューブ26を貫通した柔軟性のある金属
より線(ワイヤ)28から形成してあって、ワイヤ28
の両端に結合具30a、30bが設けてあり、結合具3
0a、30bを相互に結合することによりループを形成
するようになっている。
【0005】一方、タイヤへ装着した時に車両外側とな
る脚部16は、隣接する滑り止め部材12を相互に連結
する外側連結材32(32a〜32h)にフック20を
介して接続してある。両端の滑り止め部材12a、12
fを相互に接続する外側連結材32a、32hと、中央
の2つの滑り止め部材12c、12dを相互に接続する
外側連結材32d、32eとは、連結フック34によっ
て連結、切り離し自在となっている。また、各外側連結
材32は、例えばポリウレタンエラストマなどの伸縮可
能な弾性体によって形成してあり、異なったサイズのタ
イヤに装着可能となっている。
【0006】そして、外側連結材32b、32c間と、
外側連結材32f、32g間には、締付けロック機構3
6が配設してある。この締付けロック機構36は、本体
部38の両側に「く」の字状の締付けアーム40を有し
ていて、本体部38を回転させることにより、締付けア
ーム40を本体部38側に引き寄せてロックし、外側連
結材32と金属製接続フック42と締付けロック機構3
6とによって形成されたループを縮径し、タイヤ滑り止
め装置10をタイヤの周面に固定できるようにしてい
る。
【0007】図17は、タイヤ滑り止め装置10をタイ
ヤ44に装着した状態を示した外観図であり、同図
(1)は車両外側から見た正面図を示し、同図(2)は
車両内側から見た背面図を示す。
【0008】なお一般的に知られている金属製のチェー
ンおよび非金属製の滑り止め装置は、タイヤに装着する
際、当該タイヤをある程度回転させなければならない。
しかし、ここに従来技術として挙げた特開平9−156
333号公報に示すタイヤ滑り止め装置10では、タイ
ヤに装着する際、当該タイヤを回転させることが全く必
要なく(タイヤ全周の1/4程タイヤを回すことも不要
なのである)、更にタイヤへの装着を僅かな力で容易に
行うことができるのである。
【0009】ここで図16に示したタイヤ滑り止め装置
10を、タイヤ44に装着する過程を図18ないし図2
2に基づいて説明する。まず、タイヤ滑り止め装置10
は、図16に示すように滑り止めピン14が突出してい
る側、すなわちスパイク面aを上にした状態で、タイヤ
44の脇からタイヤ44の内側44Aに挿入して地面
(雪上面)に置く。この時、連結フック34を外側連結
材32dから外しておき、図18に示したように、タイ
ヤ滑り止め装置10の内側連結部材24が手前となるよ
うにするとともに、内側連結部材24の両端部がタイヤ
44の外側44Bより手前となるように内側連結部材2
4を屈曲させる。
【0010】次に、図19に示したように、滑り止めト
レッド部13のスパイク面aが表側となるようにして連
結具30a、30bを手に持ち、連結具30a、30b
をタイや44の上部において結合し(図20参照)、内
側連結材24をループにする。その後、ループにした内
側連結材24をタイヤ44の内側44Aに落とすととも
に、スパイク面aを表側にした状態で外側連結部材32
をタイヤ44の外側44Bに引き出す。そして、図21
に示したように、タイヤ44のトレッド面44Cにタイ
ヤ滑り止め装置10の裏面bを接触させた状態で、外側
連結材32d、32eとの間を連結フック34によって
連結し、次いで外側連結材32a、32hとの間を連結
フック34によって連結する。
【0011】さらに、一対の締付けロック機構36の各
本体部38を締付け具46によって回転させ、締付けア
ーム40を本体部38側に引き付けてロックすることに
より、図22に示したように、タイヤ44への滑り止め
装置10の装着が完了する。このように、タイヤ滑り止
め装置10は、個々の外側連結材32の間を連結フック
34にて連結することにより、展開した状態からタイヤ
44を包み込む状態とすることができる。
【0012】そして、タイヤ滑り止め装置10がタイヤ
44を包絡した後は、一対の締付けロック機構36の各
本体部38を回転させ、締付けアーム40を本体部38
側に引き寄せてロックし、外側連結材32と金属製接続
フック42と締付けロック機構36とによって形成され
たループを縮径すると、図22に示したように、タイヤ
滑り止め装置10をタイヤ44に密着し、タイヤ滑り止
め装置10のタイヤ44への装着が完了する。
【0013】上記の説明でも明らかなように、タイヤに
装着する際、タイヤ44を全く回転させなくてよいの
は、タイヤ装着時に車両外側となる外側連結材32が、
両端の滑り止め部材12a、12fを相互に接続する外
側連結材32a、32h間と、中央の2つの滑り止め部
材12c、12dを相互に接続する外側連結材32d、
32e間の2ヵ所で連結、切り離しが自在なためであ
る。
【0014】ところで、図16に示すように、タイヤ滑
り止め装置10は、タイヤトレッド面44Cの周方向に
配置される滑り止め部材12を6つ有していて、中央の
2つの滑り止め部材12c、12dを相互に接続する外
側連結材32d、32e部は、滑り止め部材12が左右
に3つずつの配置になる位置(タイヤ滑り止め装置10
のちょうど真ん中)にある。これは、タイヤ滑り止め装
置10をタイヤ44に装着した直後では、図17で示す
ように中央の2つの滑り止め部材12c、12dを相互
に接続する外側連結材32d、32e部間は、タイヤ4
4の地面との接地部に位置し、その180度対角位置
に、両端の滑り止め部材12a、12fを相互に接続す
る外側連結材32a、32h部が配置されることを意味
する。
【0015】タイヤトレッド面44Cの周方向に配置さ
れる滑り止め部材12は4または6の偶数で構成し、2
つの滑り止め部材12を相互に接続する外側連結材32
d、32e部に相当する個所を、タイヤ滑り止め装置1
0のちょうど真ん中(滑り止め部材12が左右に2つま
たは3つずつの配置になる位置)にするのが一般的で、
後述するが、滑り止め部材12を3または5の奇数で構
成し、2つの滑り止め部材12を相互に接続する外側連
結材32d、32e部に相当する個所が、タイヤ滑り止
め装置10の真ん中からずれるような位置(滑り止め部
材12が左右で異なる配置)になることは避けてきた。
【0016】以上のように図16に示したタイヤ滑り止
め装置10は、その両端を巻き上げるだけでタイヤ44
への装着を行うことが可能となり、このため装着時にタ
イヤ44を全く回転させる必要が無く、容易且つ迅速に
タイヤ44への装着を行うことができるのである。
【0017】また、装着前のタイヤ滑り止め装置10
は、滑り止め部材12や内外の連結材などが平面状にな
っている。しかし、これらの図に示すように、前記タイ
ヤ滑り止め装置10をタイヤ44に装着させようとする
と、タイヤ滑り止め装置10を構成する非金属の部材が
タイヤ44の表面に沿って変形したり、あるいは部材同
士の接続箇所が回動したりして、立体的な(三次元形状
を有した)タイヤ44を包み込むことができるようにな
っている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したタイ
ヤ滑り止め装置10には、下記に示すような問題点があ
った。すなわち、従来のタイヤ滑り止め装置10は、滑
り止め部材12と、内外連結材24、32との間に取り
付けられたフック20の回動によって、双方に生じる寸
法差を吸収することができるものの、同構成では、滑り
止め部材12と、内側連結材24と、外側連結材32と
をそれぞれ別部品として製作し、その後これらの部材を
フック20によって滑り止めトレッド部13に接続する
必要があった。このため、従来のタイヤ滑り止め装置1
0は、部品点数および組立工数が増大してしまうという
問題があった。そして、フック20を廃止し、滑り止め
部材12と、内外連結材24、32とを長方形状に一体
的に形成しようとすると、双方の部材の寸法差を吸収す
ることができず、周方向の距離が短かい内外連結材2
4、32の方に弛みが生じるといった新たな問題が発生
する。
【0019】また、従来のタイヤ滑り止め装置10は、
滑り止めトレッド部13と内側連結材24、外側連結材
32とを剛性の大きな変形しない金属のフック20によ
って接続しているため、タイヤ滑り止め装置10のタイ
ヤ44のラジアル方向における密着性が充分とはいえな
い。
【0020】さらに、従来のタイヤ滑り止め装置10
は、内側連結材24が比較的剛性の大きなプラスチック
製のチューブ26とワイヤ28とによって構成してある
ため、折り曲げるのが容易でなく、タイヤ滑り止め装置
10を収納、保管する場合に、中央の滑り止め部材12
c、12d間で内側連結材24を曲げて2つ折にして収
納するようになっており、大きな収納スペースを必要と
する。そして、この収納スペースを小さくするために、
内側連結材に切れ目を入れ、6つの滑り止め部材を2つ
ずつ3つ折にして収納できるタイヤ滑り止め装置も開発
されている(特開20001−71728号公報)。し
かし、この特開20001−71728号公報に記載の
タイヤ滑り止め装置においても、滑り止め部材を横に2
つ並べた以上の収納スペースを必要とし、小さなスペー
スに収納、保管できるタイヤ滑り止め装置の開発が望ま
れている。
【0021】さらに、従来のタイヤ滑り止め装置10
は、全体が分割できない一体のものとして形成してある
ため、内側連結部材のループを解除する場合に、タイヤ
44の停止位置によっては操作しにくい場合がある。ま
た、何らかの理由によってタイヤ滑り止め装置10の一
部が破損したり、破損の危険性がある場合に、その一部
を交換することができず、全体を破棄しなければならな
いために資源の有効利用を図ることができず、複数に分
割できるようなタイヤ滑り止め装置の開発が要請されて
いる。
【0022】本発明は、上記従来の問題点に着目し、タ
イヤへの装着時に滑り止め部材と、連結材との間の寸法
差を吸収することができるとともに、部品点数と、組立
工数とを少なくすることができるタイヤ滑り止め装置を
提供することを目的とする。また、本発明は、タイヤへ
の密着性を向上できるようにすることを目的としてい
る。
【0023】さらに、本発明は、コンパクトにして収
納、保管できるようにすることを目的としている。そし
て、本発明は、容易に複数に分解したり、一体化したり
できるようにすることを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るタイヤ滑り止め装置は、非金属製滑
り止め部材を、滑り止めトレッド部と、当該滑り止めト
レッド部より引き出される接続部とで構成し、前記滑り
止め部材をタイヤの周方向に沿って複数配置するととも
に、前記接続部に連結するよう前記タイヤの車両外側と
車両内側とに連結材を設けたタイヤ滑り止め装置におい
て、前記滑り止め部材の前記タイヤ周方向に位置する複
数の前記接続部を相互に接続する連結部材と、前記接続
部と、前記滑り止めトレッド部とを一体に形成するとと
もに、前記連結部材を伸縮可能に、前記接続部を前記タ
イヤの周方向に変形可能にしてある、ことを特徴として
いる。
【0025】複数の前記滑り止め部材の幾つかは、滑り
止めトレッド部がほぼ平行に配置され、これらの非金属
滑り止め部材を連結部材を介して相互に連結する連結部
が、連結部材と一体に形成されてタイヤの半径方向に変
形可能にできる。また、連結部は、厚み方向に屈曲可能
に形成するとよい。
【0026】複数の非金属滑り止め部材は、相互に連
結、分離可能な3つのブロックに分割することができ
る。そして、タイヤの車両内側または車両外側のいずれ
か一方の、非金属滑り止め部材を相互に連結する連結材
を一体に形成してよい。
【0027】また、本発明に係るタイヤ滑り止め装置
は、非金属製滑り止め部材を、滑り止めトレッド部と、
当該滑り止めトレッド部より引き出される接続部とで構
成し、前記滑り止め部材をタイヤの周方向に沿って複数
配置するとともに、前記接続部に連結するよう前記タイ
ヤの車両外側と車両内側とに連結材を設けたタイヤ滑り
止め装置において、前記接続部は、前記滑り止めトレッ
ド部と一体に形成した複数の分岐片からなり、前記滑り
止めトレッド部の前記タイヤ周方向に位置する複数の前
記接続部を相互に連結する連結部材を前記接続部と一体
に形成し、前記連結部材を伸縮可能に、前記接続部を前
記タイヤの周方向に変形可能にしてある、ことを特徴と
している。
【0028】分岐片は、非金属滑り止め部材の厚み方向
に溝を形成することができる。そして、タイヤの車両内
側または車両外側のいずれか一方の、非金属滑り止め部
材を相互に連結する連結材を一体に形成してよい。
【0029】また、本発明に係る連結装置は、一対の起
立した挿入片を有するU字状の結合部材と、この結合部
材によって相互に連結される第1部材および第2部材
と、これら第1部材と第2部材とに形成され、前記挿入
片を挿入する孔部と、前記第1部材と前記第2部材との
少なくともいずれか一方に設けられて、前記第1部材と
前記第2部材との間に挿脱可能に押入され、前記孔部の
内面を前記挿入片に押圧するロック部と、を有すること
を特徴としている。
【0030】さらに、本発明に係る連結装置は、相互に
連結する第1部材および第2部材と、前記第1部材の端
面から突出して設けられた結合部材と、この結合部材の
先端に起立して設けた挿入片と、前記第2部材に形成さ
れ、挿入片を挿入する孔部と、前記第1部材と前記第2
部材との少なくともいずれか一方に設けられて、前記第
1部材と前記第2部材との間に挿脱可能に押入され、前
記孔部の内面を前記挿入片に押圧するロック部と、を有
することを特徴としている。
【0031】孔部を有する部材は弾性体からなり、結合
部材は、孔部を有する部材に対して実質的に剛体からな
る、ように構成できる。そして、挿入片は、先端部に係
合部を有し、孔部は、係合部を係止する係止部を有する
とともに、孔部を有する部材と挿入片との相対移動によ
り、係合部の係脱が可能な大きさに形成するとよい。
【0032】
【作用】上記のごとくなっているタイヤ滑り止め装置
は、非金属製滑り止め部材の滑り止めトレッド部、滑り
止めトレッド部から引き出された接続部、これを連結す
る連結部材とを一体に形成しているため、部品点数を削
減することができるとともに、滑り止めトレッド部を別
体の接続部を用いて連結材に接続する工程を省くことが
できる。また、連結材を伸縮可能にするとともに、接続
部がタイヤの周方向に変形可能となっているため、滑り
止め装置のタイヤ外側部を縮径してタイヤに装着した際
に、連結部材が伸びるとともに、接続部材が変形するた
め、縮径による寸法差が生じてもこれを容易に吸収で
き、タイヤ滑り止め装置のタイヤへの密着度を高めるこ
ができる。
【0033】また、非金属滑り止め部材、連結部材、お
よび連結部材を介して非金属滑り止め部材を連結する連
結部を一体に形成することにより、さらに部品点数の削
減を図ることができる。しかも、連結部材を介して非金
属製のタイヤ滑り止め部材を相互に連結する連結部を、
タイヤの半径方向に変形可能としたことにより、各非金
属滑り止め部材は、それぞれ独立して動くことができ、
それぞれの滑り止めトレッド部が実質的に独立している
ので、隣接する滑り止め部材間の連結材の長さに変化が
なくても、隣接する滑り止めトレッド部間の空間を3次
元方向に自由に変化させることができる。そのため、タ
イヤへの装着時にタイヤトレッド面上での滑り止め部材
(滑り止めトレッド部)の間隔を、装着前の平面状態の
時より3次元方向に大きく広げることができる。この
時、隣接する滑り止め部材間に配置される連結材部分の
両端には曲げ応力が掛かることとなるが、変形可能な部
材で一体成形されているので、連結材部分全体が屈曲変
形するか、滑り止め部材側の連結部が屈曲変形するかで
力の分散が計れる。このため本装置をタイヤに取り付け
た際に、前記タイヤの表面に本装置を密着させることが
できる。
【0034】そして、滑り止め部材を相互に連結してい
る連結部を厚み方向に屈曲可能とすることにより、滑り
止め部材ごとに折り畳むことが可能となり、小さな収納
スペースに収納できて保管が容易となる。また、複数の
滑り止め部材を相互に連結、分離可能な3つのブロック
とすることにより、取付け性などが向上する。すなわ
ち、前記したよう、従来は、滑り止め部材を偶数のブロ
ック構成にするのが一般的であったが、奇数である3つ
の構成でも取り付け上は何ら問題ないことが判明した。
つまり、装着時に必要な2ヵ所目の外側接続部が、タイ
ヤの地面との接地部と180度対角位置でなくても装着
に問題はないのである。つまり、接続位置を作業のしや
すい位置にずらすか、接続そのものをずれた位置のまま
で行っても問題ないのである。そればかりか、2つの滑
り止め部材を一体で1ブロックに形成したものを3ブロ
ックの構成にすると、タイヤトレッド面上では6分割に
滑り止めトレッドを配置でき、部品点数・組立工数・タ
イヤトレッド面上での配置・取り付け性等を総合的に見
た時に最も効率の良いパターンになるのである。また、
滑り止め部材の一部が損傷したり、損傷するおそれのあ
る場合に、一部を交換することにより、他の部分の使用
が可能であって、省資源化を図ることができる。
【0035】そして、車両外側と車両内側とのいずれか
片側の連結材とを一体成形によって形成すれば、本発明
のタイヤ滑り止め装置の全体構造に応じて、より良い構
造を選択することが可能になる。
【0036】さらに、もう一つの本発明は、非金属製の
滑り止めトレッド部の少なくとも両端より引き出される
接続部が複数に分岐片によって形成され、滑り止めトレ
ッド部と、接続部と、連結部材とを一体に形成し、連結
部材を伸縮可能にして接続部をタイヤの周方向に変形可
能とすることにより、上記と同様に部品点数の削減と、
製造工程の簡素化が図れるとともに、タイヤ装着時に縮
径することによる寸法差が生じたとしても、連結部材の
伸びと接続部の変形とによって、前記寸法差を吸収する
ことができると同時に、接続部が複数に分岐しているた
め安定性と強度が格段に向上した状態で、タイヤの表面
に本装置を密着させることができる。
【0037】なお、接続部の分岐片の厚み方向に深さ方
向を一致させたスリットを形成すれば、分岐片すなわち
接続部のタイヤ周方向への屈曲変形(首振り)が容易に
なる。このため、滑り止めトレッド部と連結材との間に
生じる寸法差を、一層確実に接続部にて吸収させること
ができ密着性が向上する。そして、車両外側と車両内側
とのいずれか片側の連結材を一体成形することにより、
本発明に係るタイヤ滑り止め装置の全体構造に応じて、
より良い構造を選択することが可能になる。
【0038】さらに、上記のごとくなっている本発明に
係る連結装置は、結合部材の挿入片を連結する部材の孔
部に挿入したのち、連結する第1部材と第2部材との間
にロック部を押し入れ、孔部の内面を挿入片に押圧して
連結できる。このため、例えばタイヤ滑り止め装置の内
側連結材をループにするための両端の連結を容易に行な
える。しかも、ロック部材は、連結する第1部材と第2
部材との間から離脱できるようになっているため、内側
連結材のループの解除も容易に行なえる。しかも、タイ
ヤ滑り止め装置の複数の滑り止め部材を3つにブロック
化した場合、これらのブロックの連結に使用することに
より、各ブロック間の分離を容易に行なえ、例えばタイ
ヤ滑り止め装置をタイヤから取り外す際に、内側連結材
の両端を分離することが面倒な位置にタイヤが停止した
としても、任意のブロック間を分離することにより、タ
イヤ滑り止め装置の取り外しを容易に行なうことができ
る。
【0039】孔部を有する部材を弾性体によって形成
し、挿入片を剛体から形成することにより、弾性体から
なる部材の連結を良好に行なうことができる。そして、
孔部に結合部材の掛合部を係止する係止部を設けること
により、部材の連結をより確実に行なうことができる。
また、孔部の大きさを、部材と挿入片とを相対移動させ
ることにより、掛合部と係止部との係脱ができる大きさ
とすることにより、部材の連結を確実に行なうことがで
きるとともに、連結した部材の分離を容易に行なうこと
ができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明に係るタイヤ滑り止め装置
および連結装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従
って詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係
るタイヤ滑り止め装置の展開図であり、また図2は、タ
イヤ滑り止め装置における要部拡大図であり(1)が上
面図、(2)が正面図、(3)が底面図、(4)が右側
面図であり、図3は、同じく背面図であり、図4は、タ
イヤ滑り止め装置をタイヤに装着した状態を示す側面図
であり、同図(1)は車両外側から見た図、同図(2)
は車両内側から見た図である。
【0041】これらの図において、実施形態に係るタイ
ヤ滑り止め装置50は、前記した従来のタイヤ滑り止め
装置10と同様に、その両端を巻き上げるだけでタイヤ
への装着を行うことが可能であり、このため装着時にタ
イヤをまったく回転させる必要がなく、容易、且つ迅速
にタイヤへの装着を行うことができるものとなってい
る。
【0042】図1に示すように、この本実施の形態に係
るタイヤ滑り止め装置50は、6つの非金属製の滑り止
め部材52(52a〜52f)を有している。実施形態
に係るタイヤ滑り止め装置50は、6つの滑り止め部材
52を3つのブロックに分割してある。すなわち、タイ
ヤ滑り止め装置50は、滑り止め部材52a、52bを
一体化した滑り止め部材ブロック70a、滑り止め部材
52c、52dを一体化した滑り止め部材ブロック70
b、滑り止め部材52e、52fを一体化した滑り止め
部材ブロック70cからなっている。そして、各滑り止
め部材ブロック70(70a〜70c)は、詳細を後述
するように、相互に容易に分離、連結することができる
ようになっている。なお、これらの滑り止め部材ブロッ
ク70は、同一品で有る必要はないが、実用上は同一品
であるのがもっとも効率的であり、本実施例でも同一品
になっている。
【0043】滑り止め部材ブロック70を構成している
各滑り止め部材52は、例えばポリウレタンエラストマ
などのプラスチックから形成してあって、図2に示した
ように、タイヤの幅方向中央部に設けた網目状の滑り止
めトレッド部54、トレッド部54のスパイク面(タイ
ヤ44に装着したときに、表側面となって路面に接触す
る面))に設けた複数の滑り止めピン56、滑り止めト
レッド部54の四隅からタイヤ幅方向に突設した一対の
内側脚部58と一対の外側脚部60、各脚部58、60
の先端に形成した内側接続部62、外側接続部64など
から構成してある。
【0044】各滑り止め部材52の一対の内側接続部6
2と一対の外側接続部64とは、各脚部58、60と一
体に形成してあって、脚部58、60の先端より二股の
状態に分岐されて引き出され、それぞれ一対の分岐片6
2a、64aを有している(図2参照)。これにより、
車両の走行時に作用するせん断力などに対しても充分に
耐えることができるようにしてある。また、各接続部6
2、64は、タイヤ滑り止め装置50を図4のようにタ
イヤ44に装着したときに、タイヤ44の周方向に変形
可能となっていて、先端側が滑り止め部材52の中央側
に曲げてある。さらに、各分岐片62a、64aは、図
5に分岐片62aの断面拡大図を示したように、表面側
に厚み方向に浅い溝66が形成してあって、図2の矢印
68、69のように、タイヤ滑り止め装置50の面内
(タイヤ44に装着したときのタイヤ周方向)での屈曲
抵抗(首振り抵抗)を低減させている。なお、分岐片6
2a、64aに形成する溝は、必要に応じて裏側にも設
けることができる。また、各接続部62、64の分岐片
62a、64aは、3つ以上であってもよい。
【0045】そして、一対の内側接続部62は、先端部
が内側連結材を構成している内側連結部材72に接続し
てある。また、一対の外側接続部64は、外側連結材を
構成している外側連結部材74に接続してある。これら
の連結部材72、74は、接続部62、64と一体に形
成してある。したがって、滑り止め部材52は、滑り止
めトレッド部54、脚部58、60、接続部62、6
4、および連結部材72、74が一体に形成してある。
これにより、タイヤ滑り止め装置50の部品点数を大幅
に削減することができるとともに、滑り止めトレッド部
54を内側連結材および外側連結材に接続する工程を省
略することができ、製造工程の簡略化が図れる。
【0046】また、各連結部材72、74は、図6に外
側連結部材74の拡大断面図を示したように、表面側に
長さ方向に沿った溝75が設けてあって、長手方向の伸
縮が可能となっている。これにより、タイヤ滑り止め装
置50をタイヤ44に装着するときに、縮径による寸法
差を吸収でき、タイヤ滑り止め装置50をタイヤ44に
良好に密着させることができる。
【0047】滑り止め部材ブロック70を構成している
一対の滑り止め部材52は、図1に示してあるように、
隣接していて滑り止めトレッド部54同士がほぼ平行に
配置してあって、非金属製滑り止め部材ブロック70が
概略長方形の形状をしている。また、滑り止め部材ブロ
ック70は、一対の滑り止め部材52(例えば、滑り止
め部材52a、52b)が連結部材72、74を相互に
接続することにより連結してある。すなわち、滑り止め
部材52を相互に連結する連結部は、タイヤ内側となる
部分が内側連結片76とこれに接続した内側連結部材7
2の接続部とから構成され、タイヤ外側となる部分が外
側連結片78とこれに接続した外側連結部材74の接続
部とから構成されている。そして、内側連結部材72と
内側連結片76、外側連結部材74と外側連結片78と
は、一体に形成してある。これにより、タイヤ滑り止め
装置50を構成する部品点数をさらに少なくすることが
でき、製造工程の簡略化が図れる。
【0048】なお、内側連結片76と外側連結片78と
は、図2(1)、(3)に示してあるように、内側連結
部材72、外側連結部材74より薄く形成してあって、
厚み方向である滑り止め部材52のなす面と直交した方
向(図1の紙面と直交した方向)に容易に屈曲できるよ
うにしてある。ただし、各連結片76、78は、幅が連
結部材72、74より広く形成してあって、充分な強度
が得られるようになっている。また、各連結部材72、
74と連結片76、78との接続部は、後述するよう
に、タイヤ44の半径方向に変形可能となっている。そ
して、後述するが、これら内側連結部材72、内側連結
片76はタイヤ内側の連結材を構成しており、外側連結
部材74、外側連結片78はタイヤ外側の連結材を構成
している。
【0049】また、それぞれの滑り止め部材52は、滑
り止めトレッド部54の長手方向(図2の左右方向)中
央部に位置する滑り止めピン56の両側から、内側連結
部材72側と、外側連結部材74側とに一対ずつの脚部
82、84が一体に突出形成してある。これらの脚部8
2、84の先端は、接続部86、88を介して内側連結
部材72と外側連結部材74と接続してある。これらの
接続部86、88は、脚部82、84および連結部材7
2、74と一体に形成してあって、一端が連結部材7
2、74の長手方向中央部に接続してある。
【0050】各滑り止め部材ブロック70は、タイヤ滑
り止め装置50をタイヤ44に装着したときに、タイヤ
外側のタイヤ周方向の一端部(例えば、図1の左側端
部)に締付けロック機構90(90a〜90c)を有し
ている。これらの締付けロック機構90は、各滑り止め
部材ブロック70のタイヤ外側部を相互に連結するため
のもので、外側連結材の一部を構成している。各締付け
ロック機構90は、ほぼ同様の構造となっているが、後
述するように、滑り止め部材ブロック70b、70cの
間隔が、滑り止め部材ブロック70a、70bの間隔よ
り広くなるようにしてあるため、締付けロック機構90
cはそれに対応できるようにしてある。
【0051】すなわち、締付けロック機構90aと締付
けロック機構90bとは、本体部92と、「く」の字状
に屈曲している同形の一対の締付けアーム94とによっ
て構成してある。また、締付けロック機構90cは、本
体部92と締付けアーム94と、この締付けアーム94
より長い「ヘ」の字状に屈曲している締付けアーム96
とから構成してある。これらの締付けアーム94、96
は、実施形態の場合、剛性の大きな金属棒から構成して
あって、両端がU字状に屈曲させたフック部となってい
る。そして、これらの締付けアーム94、96は、一方
のフック部を本体部92に掛合させ、他方のフック部を
外側連結部材74の端部に掛合させるようになってい
る。このため、各滑り止め部材ブロック70は、外側連
結部材74の締付けロック機構90を取り付けた側と反
対側端部に掛止孔98(98a〜98c)が形成してあ
る。
【0052】すなわち、掛止孔98aには締付けロック
機構90bの一方の締付けアーム94のフック部を掛止
し、掛止孔98bには締付けロック機構90cの締付け
アーム96のフック部を掛止し、掛止孔98cには締付
けロック機構90aの一方の締付けアーム94のフック
部を掛止するようになっている。これにより、タイヤ滑
り止め装置50は、外側連結材74、外側連結片78、
締付けロック機構90からなる外側連結材によるループ
の形成が可能となっている。
【0053】このように、実施の形態に係る締付けロッ
ク機構90は、締付けアーム94、96の端部に形成し
たU字状フック部を本体部92と、外側連結部材74と
に掛止するようにしているため、通常では外れることが
ない構造となっているとともに、締付けアーム94、9
6を外側連結部材74に挿入し、その後かしめを行うと
いった製作工程を削除することができる。また、締付け
アーム94、96と締付けロック機構90を構成する本
体部92との接続も、フック部を掛合させることによっ
てかしめ以外の方法で達成し、通常では外れることがな
い構造となっているとともに、締付けアーム94、96
を本体部92に挿入し、その後かしめを行うといった製
作工程を削除することができる。
【0054】締付けロック機構90を構成している本体
部92は、図7に示したように、3つの操作穴100
(100a〜100c)が中央部に長手方向に沿って設
けてある。これらの操作穴100には、図9に示した操
作ハンドル102に設けた操作ピン104(104a〜
104c)を挿入するようになっている。操作ハンドル
102は、把手部106が略T字状をなしていて、この
把手部106の先端に3本の操作ピン104が直線状に
配置してある。そして、操作ハンドル102の操作ピン
104を、締付けロック機構90の本体部92に設けた
操作穴100に挿入し、操作ハンドル102を図7
(1)の時計方向に回転させることにより、同図(2)
のように締付けアーム94を引き付けてロックできるよ
うになっている。ロックの解除は、操作ハンドル102
を反対方向に回転させることにより行なえる。
【0055】さらに、各滑り止め部材ブロック70は、
図1に示したように、タイヤ滑り止め装置50をタイヤ
44に装着したときに、タイヤ44の車両内側における
タイヤ周方向(図1の左右方向)一側端部(例えば図1
の右側端部)に第1延長連結材110(110a〜11
0c)、他側端部に第2延長連結材112(112a〜
112c)を有し、これらの延長連結材110、112
が内側連結部材72と一体に形成してある。これらの延
長連結材110、112は、各滑り止め部材ブロック7
0を相互に分離可能に連結するためのもので、詳細を後
述する本発明の連結装置に係る実施形態である連結機構
114の第1部材と第2部材とを構成している。
【0056】すなわち、滑り止め部材ブロック70aの
第2延長連結材112aは、滑り止め部材ブロック70
cの第1延長連結材110cと、この第1延長連結材1
10cの端部に設けた詳細を後述するU字状の結合部材
116によって結合される。また、滑り止め部材ブロッ
ク70aの第1延長連結材110aは、隣接する滑り止
め部材ブロック70bの第2延長連結材112bと結合
部材116によって連結される。
【0057】ただし、第2滑り止め部材ブロック70b
の第1延長連結材110bと滑り止め部材ブロック70
cの第2延長連結材112cとは、中間連結材118を
介して連結され、滑り止め部材ブロック70bと滑り止
め部材ブロック70cとの間隔が、滑り止め部材ブロッ
ク70aと滑り止め部材ブロック70bとの間隔より広
くなるようにしてある。これは、タイヤ滑り止め装置5
0をタイヤ44に装着する際に、タイヤ44を回転させ
ずに装着できるようにするためである。そして、中間連
結材118と第1延長連結材110b、第2延長連結材
112cとは、上記と同様にU字状の結合材116を介
して連結される。
【0058】結合部材116は、図10(1)に示した
ように、ベース部120の両端を上方に折曲して形成し
た一対の挿入片122を有していて、U字状に形成して
ある。そして、各挿入片122は、同図(2)に示した
ように、上部の幅方向両側に係合部124が突設して設
けてある。また、挿入片122の上端には、第1延長連
結材110、第2延長連結材112、中間連結材118
に形成した後述するブリッジ部を嵌入させる凹部126
が設けてある。
【0059】中間連結材118は、図11のようになっ
ていて、タイヤ滑り止め装置50と同様にポリウレタン
エラストマなどの弾性体によって形成してあり、矩形状
をなす一対の挿入開口130が平行に設けてある。これ
らの挿入開口130は、挿入片122を挿入する孔部で
あって、上下方向(厚み方向)に貫通していて、下方か
ら結合部材116を挿入できるようにしてある。そし
て、中間連結材118は、上面に各挿入開口130を跨
いでブリッジ部132、134が設けてあって、結合部
材116の挿入片122を挿入開口130に挿入したと
きに、挿入開口130が必要以上に幅方向に広がること
により、意図しないときに挿入片122が挿入開口13
0から抜けることがないようにしてある。
【0060】挿入開口130は、図11(1)のC−C
線に沿った断面図である図12に示したように、第1開
口部136と第2開口部138とからなっていて、第2
開口部138が第1開口部136より長く形成してあ
り、第1開口部136と第2開口部138との境界部に
係止部である係止段部140が形成され、この係止段部
140によって結合部材116の係合部124を係止で
きるようにしてある(図13参照)。なお、第1延長連
結材110の先端部には、結合部材116の挿入片12
2を挿入できるように、中間連結材118に形成した挿
入開口130と同様の構造の挿入開口が設けてある。
【0061】第2延長連結材112は、図14に示した
ようになっていて、本体141に孔部となる挿入開口1
42が設けてある。挿入開口部142は、幅dが結合部
材116に設けた挿入片122の厚さの2倍程度(もし
くはそれ以上)に形成してある。そして、挿入開口14
2は、内部の先端側(図14の左側)に、結合部材11
6の係合部124を係止するための係止部である一対の
係止段部144が形成してある。この係止段部144
は、挿入開口142の長手方向両側に設けてある。した
がって、挿入開口142は、一対の係止段部144の間
と、係止段部144の後方側とが貫通部146となって
いて、貫通部146が平面視略T字形をなしている。そ
して、貫通部146の係止段部144の後方側の幅は、
結合部材116の挿入片122を容易に挿抜できる幅と
なっている。また、第2延長連結材112は、上面に挿
入開口142を跨いで設けたブリッジ部148を有し、
挿入開口142の幅dが必要以上に広がるのを防止して
いる。
【0062】さらに、第2延長連結材112は、本体1
41の側面にC字状をなすロック部150が一体に形成
してある。このロック部150は、板状の挿入ロック片
152と、挿入ロック片152の両端に一端が接続さ
れ、他端が本体141に接続されたアーム部154とか
ら構成してある。そして、ロック部150は、挿入ロッ
ク片152が本体141との間に間隙を有するように設
けてあって、本体141に対して回動できるようにして
ある。すなわち、第2延長連結材112は、ポリウレタ
ンエラストマなどの弾性体から形成してあるため、挿入
ロック片152を図14(2)の矢印156に示したよ
うに、回動させることができるようにしてある。
【0063】挿入ロック片152は、第1延長連結材1
10と第2延長連結材112とを結合部材116によっ
て結合、連結する場合に、結合部材116を第1延長連
結材110と第2延長連結材112との間に挿入開口を
介して架け渡したときに、第1延長連結材110と第2
延長連結材112との間に押入(または圧入)できる厚
さに形成してある。そして、この実施形態の場合、挿入
ロック片152は、第1延長連結材110と第2延長連
結材112との連結、解除を人の手によって行なうこと
ができるような厚さに設定してある。
【0064】なお、実施形態のタイヤ滑り止め装置50
は、滑り止め部材ブロック70bの第1延長連結材11
0bと、中間連結材118との連結を原則として解除し
ないようにしているため、図11に示したように、第1
延長連結材110bと連結させる結合部119aが、第
2延長連結材112cと連結させる結合部119bより
厚く形成してあって、前記した挿入ロック片152など
を用いなくとも中間連結材118を第1延長連結材11
0bに強固に連結できるようにしてある。
【0065】このようになっている実施形態のタイヤ滑
り止め装置50は、前記従来技術において図18ないし
図22を用いて説明したとほぼ同様の手順でタイヤ装着
することができる。すなわち、タイヤ滑り止め装置50
の各滑り止め部材ブロック70のタイヤ外側を分離した
状態で、滑り止め部材52の滑り止めピン56が設けて
あるスパイク面を上にし、タイヤ滑り止め装置50をタ
イヤ44の内側に配置する。このとき、タイヤ滑り止め
装置50をタイヤ44に装着したときに、タイヤ内側と
なる内側連結部材72側を手前となるように配置する
(図18参照)。また、滑り止め部材ブロック70b、
70cが下部にくるようにすることが望ましい。
【0066】次に、スパイク面が表側となるように滑り
止め部材52aに設けた第2延長連結材112aと、滑
り止め部材52fに設けた第1延長連結材110cとを
手にもってタイヤ44の周面部に移動し、第2延長連結
材112aと第1延長連結材110cとを、第1延長連
結材110cに取り付けてある結合部材116によって
連結する。この際、第2延長連結材112aの挿入開口
142に結合部材116の挿入片122を挿入すると
き、第2延長連結材112aに設けたロック部150の
挿入ロック片152を、図14(2)の矢印156に示
したように、本体141の上方に回動させておく。そし
て、結合部材116の起立片122を第2延長連結材1
12aの挿入開口142に挿入したならば、ロック部材
150の挿入ロック片152を矢印156のように反時
計方向に回動させ、第2延長連結材112aと第1延長
連結材110cとの間に押し入れる。
【0067】これにより、第2延長連結材112aの本
体141は、ロック部材150によって第1延長連結材
110cから離間する方向に移動する。このため、結合
部材116は、挿入片122の係合部124より下方の
部分が第2延長連結材112aの挿入開口142内に設
けた一対の係止段部144、144間に進入し、係止部
124が係止段部144によって係止され、第2延長連
結材112aと第1延長延長連結材110cとが結合部
材116を介して強固に連結される(図19、20参
照)。しかも、結合部材116は、係合部124が第2
延長連結材112aの係止段部144に係止されている
ため、ロック部150の挿入ロック片152が第2延長
連結材112aと第1延長連結材110cとの間から離
脱しない限り、連結が解除されることはない。
【0068】なお、この連結を解除する場合は、次のよ
うに行なう、まず、第2延長連結材112aに設けたロ
ック部150の挿入ロック片152を、図14(2)の
矢印156のように、指などによって第2延長連結材1
12aの上方に回動させ、第2延長連結材112aと第
1延長連結材110cとの間から離脱させる。その後、
第2延長連結材112aを第1延長連結材110c側に
移動させ、第2延長連結材112aの係止段部144と
結合部材116の係合部124との係合を解除する。そ
して、結合部材116の挿入片122を第2延長連結材
112aの挿入開口142から引き抜くことにより、第
2延長連結材112aと第1延長連結材110cとの連
結が解除される。
【0069】上記のようにして第2延長連結材112a
と第1延長連結材110cとを連結してタイヤ滑り止め
装置50のタイヤ内側部をループ状にしたならば、前記
したように、タイヤ滑り止め装置50のタイヤ外側部
を、スパイク面を表側にした状態でタイヤ44の外側に
引き出す。その後、各滑り止め部材ブロック70に取り
付けてある締付けロック機構90の締付けアーム94、
96のフック部を、隣接する滑り止め部材ブロック70
の外側連結部材74に形成した掛止孔98に係止し、タ
イヤ滑り止め装置50のタイヤ外側部をループにする
(図21参照)。
【0070】なお、従来と同様に、滑り止め部材ブロッ
ク70aの第2延長連結材112aと滑り止め部材ブロ
ック70cの第1延長連結材110cとをタイヤ44の
上部で連結し、その後、滑り止め部材52に間の間隔が
広い滑り止め部材52dと滑り止め部材52eとの境界
部を、タイヤ44の下部に位置させるようにしてもよい
(図4参照)。これにより、滑り止め部材52dと滑り
止め部材52eとが、タイヤ44の接地部の両側に配置
されることになり、タイヤ44をまったく回転させるこ
となく、タイヤ滑り止め装置50をループにすることが
できる。
【0071】その後、図9に示した操作ハンドル102
を用いて締付けロック機構90a〜90cの本体部92
を回転させる。これにより、締付けロック機構90a、
90bの締付けアーム94が本体部92側に引き付けら
れ、図7(1)に示した状態から同図(2)に示した状
態となって、締付けアーム94がロックされる。また、
締付けロック機構90cも、本体部92を回転すること
により、図8に示したように、締付けアーム94、96
がロックされる。
【0072】なお、図7(3)は、締付けロック機構9
0a、90bのロック状態における背面図である。そし
て、図7に示したように、締付けロック機構90は、本
体部92に形成した3つの操作孔100のうち、中央の
操作孔100bが表側と裏側(背面側)とで形状が異な
っていて、操作ハンドル102の中央の操作ピン104
bは、本体部90の表側からしか操作孔100bに挿入
できないようにしてあって、タイヤ滑り止め装置50が
表面(スパイク面)と裏面とを取り違えられて装着され
るをの防止している。
【0073】このように、締付けアーム94、96のロ
ックが完了すると、タイヤ滑り止め装置50は、タイヤ
44の外側に形成されたループが縮径し、図4に示した
ように、タイヤ44に装着、固定される。そして、3つ
の滑り止め部材ブロック70からなるタイヤ滑り止め装
置50は、同図に示したように、滑り止め部材52の単
位で6分割されて配置される。
【0074】すなわち、タイヤ滑り止め装置50は、締
付けロック機構90の各締付けアーム94、96が締付
けロック機構90の本体部92側に引かれることによ
り、滑り止め部材ブロック70を構成している一対の滑
り止め部材52が、それぞれタイヤ44の周方向の反対
側に引かれるとともに、タイヤ44の中心側に引かれ
る。このため、各滑り止め部材ブロック70を構成して
いる一対の滑り止め部材52間の間隔は、タイヤ44の
周方向に扇状に広がり、図1に示したタイヤ44に装着
前の、滑り止めトレッド部54がほぼ平行に配置されて
間隔がX2 の状態から、図4に示したようにX2’に広
がる。すなわち、X2 <X2’となる。
【0075】そして、内側連結部材72、外側連結部材
74と、内側連結片76、外側連結片78との接続部が
タイヤ44の半径方向に屈曲して各連結部材72、74
に作用する曲げ応力を吸収する。また、各連結片76、
78は、幅を広く形成してあるため、タイヤ44の中心
方向には屈曲しにくくなっている。このため、各連結片
76、78の長さ寸法は、図1に示した装着前のX1
3 と、図4に示した装着後のX1’、X3’とでほとん
ど差がない。なお、実施形態に係るタイヤ滑り止め装置
50においては、X1 =X3 にしてあるが、X1 とX3
とは、等しくなくともよい。
【0076】一方、各滑り止め部材52は、一対の内側
接続部62を接続している内側連結部材72と、一対の
外側接続部64を接続している外側連結部材74が、締
付けアーム94、96に引張られることにより長手方向
(タイヤ44の周方向)に伸びる。このため、図1に示
した装着前の内側の距離X4 と、外側の距離X5 とは、
図4に示した装着後の距離をX4’とX5’とすると、X
4 <X4’、X5 <X5’の関係となる。そして、これら
の距離の変化は、タイヤ44の周方向に変形可能に形成
した内側接続部62と外側接続部64とが、図1の装着
前の状態から図4に示したように、タイヤ44の周方向
に変形して吸収する。すなわち、各滑り止め部材52の
各接続部62、64は、タイヤ44の周方向に沿った滑
り止め部材52の外側に向けて変形する。このため、各
滑り止め部材52の滑り止めトレッド部54の幅X
0 は、図1の装着前と図4の装着後でほとんど変化しな
い。
【0077】しかも、接続部62、64は、それぞれ一
対の分岐片62a、64aによって形成してあるため、
充分な強度と安定性を得ることができる。また、タイヤ
滑り止め装置50は、各滑り止め部材52の滑り止めト
レッド部54を連結材である内側連結部材72と外側連
結部材74とに接続する接続部62、64が、変形可能
な弾性体によって滑り止めトレッド部54と一体に形成
してあるため、滑り止めトレッド部54をタイヤ44の
ラジアル方向に良好に密着させることができ、タイヤ滑
り止め装置50の車両走行中におけるタイヤ44からの
浮き上がりや、ばたつきを防止することができる。
【0078】なお、それぞれの滑り止めトレッド部54
の中央部分から、内側連結部材72に接続する脚部82
と、外側連結部材74に接続する脚部84とが設けら、
これら脚部82と脚部84との先端には接続部86、8
8を介して内側連結部材72と外側連結部材74とに接
続してあるが、接続部86、88は、各連結部材72、
74の長手方向中央部に接続してあるため、タイヤ滑り
止め装置50をタイヤ44に装着する際に生じる寸法差
による連結部材72、74の伸びは、接続部86、88
を中心に左右に別れるので、接続部62、64のように
屈曲できる様にしなくても問題ないし、屈曲できる様に
しておいてもどちらでも良い。この脚部82と脚部84
とは無くても良いが、これらを設けることにより、タイ
ヤ滑り止め装置50をタイヤ44に装着したときに、タ
イヤ滑り止め装置50のタイヤ44に密着する度合いを
高め、走行時におけるタイヤ滑り止め装置50のタイヤ
44からの浮き上がりや、ばたつき防止の効果をより高
めることが可能で、雪面に対する安定した走行を行うこ
とができるので、あったほうがよい。また、脚部82か
脚部84のどちらか一方の設置でもよい。
【0079】そして、実施形態のタイヤ滑り止め装置5
0は、各滑り止め部材52を相互に連結している連結片
76、78が厚み方向に折曲できるようにしてあるた
め、各滑り止め部材52の間で折り畳むことが可能であ
る。このため、例えば図15に示したように、タイヤ滑
り止め装置50を巻くように畳むことにより、非常にコ
ンパクトにすることができ、小さな収納空間に収納でき
て保管などが容易となる。
【0080】タイヤ滑り止め装置50をタイヤ44から
外す場合、まず、締付けロック機構90のロックを解除
する。すなわち、操作ハンドル102によって締付けロ
ック機構90の本体部92をロック時と反対方向に回転
させる。その後、締付けロック機構90の締付けアーム
94、96の、外側連結部材74の掛止孔98に係止さ
せてあるブック部の掛合を解除し、各滑り止め部材ブロ
ック70のタイヤ外側を分離する。
【0081】次に、タイヤ滑り止め装置50の内側連結
材のループを解除する。すなわち、滑り止め部材ブロッ
ク70aの第2延長連結材112aと、滑り止め部材ブ
ロック70cの第1延長連結材11cとの間に押し込ん
であるロック部の挿入ロック片152を、第2延長連結
材112aの上方側に回動させ、挿入ロック片152を
両者の間から離脱させる。その後、第2延長連結材11
2aと第1延長連結材110cとが接近するように、第
2延長連結材112aと結合部材116とを相対移動さ
せ、結合部材116の係合部124と挿入開口142内
の係止部144との係合を解除し、結合部材116の挿
入片122を第2延長連結材112aの挿入開口142
から引き抜く。これにより、タイヤ滑り止め装置50を
タイヤ44から取り外すことができる。
【0082】なお、タイヤ滑り止め装置50を取り外す
際に、第2延長連結材112aと第1延長連結材110
cとの位置が、連結を解除する操作のしにくい位置にあ
る場合には、滑り止め部材ブロック70aと滑り止め部
材ブロック70bとの間、または滑り止め部材ブロック
70bと滑り止め部材ブロック70cとの間を上記と同
様にして分離する。これにより、タイヤ滑り止め装置5
0のタイヤ44からの取り外しを、タイヤ44を回転さ
せることなく容易、迅速に行なうことができる。
【0083】しかも、実施形態のタイヤ滑り止め装置5
0は、3つの滑り止め部材ブロック70によって構成し
てあるため、部品点数、組立工数の削減が図れ、タイヤ
トレッド面上での滑り止め部材52の配置、タイヤ滑り
止め装置50のタイヤ44への取付け性など、総合的に
見たときに、非常に効率のよいパターンとなっている。
また、タイヤ滑り止め装置50を、連結、分離が自在な
3つの滑り止め部材ブロック70によって構成したこと
により、何らかの理由によって一部の滑り止め部材52
が損傷したり、損傷するおそれがある場合には、その部
分の滑り止め部材ブロックを交換して使用することがで
きるため、省資源化を図ることができる。
【0084】なお、上記した実施形態のタイヤ滑り止め
装置50は、本発明の一態様の説明であって、これに限
定されるものではない。例えば、タイヤ滑り止め装置5
0は、タイヤ内側または外側の連結材を一体に形成する
ことができる。これにより、タイヤ滑り止め装置の全体
構造に応じて、より良い構造を選択することが可能にな
り、さらに部品点数の削減と組立工数の削減とを行なう
ことができる。また、前記実施形態においては、内側連
結部材72と外側連結部材74とが伸縮可能である場合
について説明したが、いずれか一方だけが伸縮できるよ
うにしてもよい。
【0085】また、前記実施形態においては、連結装置
である結合機構114を滑り止めタイヤ装置50に適用
した場合について説明したが、連結装置はこれらに限定
されるものではない。そして、前記実施形態において
は、連結機構114を構成しているU字状結合部材11
6の一方の挿入片122を、第1延長連結材110など
に固定してある場合について説明したが、第2延長連結
部材112の挿入開口142を有する2つの部材を連結
するようにしてもよいことは勿論である。さらに、前記
実施形態においては、結合部材116が起立した一対の
挿入片122を有する場合について説明したが、結合部
材を挿入片が1つのL字状に形成し、挿入片と反対側の
部分を、相互に連結する第1部材と第2部材との一方の
部材に埋め込んだり、締結したりしてもよい。そして、
前記実施形態においては、結合部材116の係合部12
4を凸となるように形成した場合について説明したが、
これを凹状に形成し、挿入開口部側に凹状係合部に嵌合
する凸状の係止部を形成するようにしてもよい。また、
前記実施形態においては、連結する第1部材と第2部材
とが弾性体である場合について説明したが、これらは金
属などの剛体であってもよい。なお、連結する2つ部材
が金属などの剛体である場合、これらの部材間に押入
(または圧入)した挿入ロック片152が、容易に離脱
しないように挿入ロック片152の係止部を設けること
が望ましい。
【0086】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、非金属製滑り止め部材の滑り止めトレッド部、滑り
止めトレッド部から引き出された接続部、これを連結す
る連結部材とを一体に形成しているため、部品点数を削
減することができるとともに、滑り止めトレッド部を別
体の接続部を用いて連結材に接続する工程を省くことが
できる。また、連結材を伸縮可能にするとともに、接続
部がタイヤの周方向に変形可能となっているため、滑り
止め装置のタイヤ外側部を縮径してタイヤに装着した際
に、連結部材が伸びるとともに、接続部材が変形するた
め、縮径による寸法差が生じてもこれを容易に吸収で
き、タイヤ滑り止め装置のタイヤへの密着度を高めるこ
ができる。
【0087】また、非金属滑り止め部材、連結部材、お
よび連結部材を介して非金属滑り止め部材を連結する連
結部を一体に形成することにより、さらに部品点数の削
減を図ることができる。しかも、連結部材を介して非金
属製のタイヤ滑り止め部材を相互に連結する連結部を、
タイヤの半径方向に変形可能としたことにより、各非金
属滑り止め部材は、それぞれ独立して動くことができ、
それぞれの滑り止めトレッド部が実質的に独立している
ので、隣接する滑り止め部材間の連結材の長さに変化が
なくても、隣接する滑り止めトレッド部間の空間を3次
元方向に自由に変化させることができる。そのため、タ
イヤへの装着時にタイヤトレッド面上での滑り止め部材
(滑り止めトレッド部)の間隔を、装着前の平面状態の
時より3次元方向に大きく広げることができる。この
時、隣接する滑り止め部材間に配置される連結材部分の
両端には曲げ応力が掛かることとなるが、変形可能な部
材で一体成形されているので、連結材部分全体が屈曲変
形するか、滑り止め部材側の連結部が屈曲変形するかで
力の分散が計れる。このため本装置をタイヤに取り付け
た際に、タイヤの表面にタイヤ滑り止め装置を密着させ
ることができる。
【0088】そして、滑り止め部材を相互に連結してい
る連結部を厚み方向に屈曲可能とすることにより、滑り
止め部材ごとに折り畳むことが可能となり、小さな収納
スペースに収納できて保管が容易となる。また、複数の
滑り止め部材を相互に連結、分離可能な3つのブロック
とすることにより、取付け性などが向上する。また、滑
り止め部材の一部が損傷したり、損傷するおそれのある
場合に、一部を交換することにより、他の部分の使用が
可能であって、省資源化を図ることができる。
【0089】そして、車両外側と車両内側とのいずれか
片側の連結材とを一体成形によって形成すれば、本発明
のタイヤ滑り止め装置の全体構造に応じて、より良い構
造を選択することが可能になる。
【0090】さらに、本発明は、非金属製の滑り止めト
レッド部の少なくとも両端より引き出される接続部が複
数の分岐片によって形成され、滑り止めトレッド部と、
接続部と、連結部材とを一体に形成し、連結部材を伸縮
可能にして接続部をタイヤの周方向に変形可能とするこ
とにより、上記と同様に部品点数の削減と、製造工程の
簡素化が図れるとともに、タイヤ装着時に縮径すること
による寸法差が生じたとしても、連結部材の伸びと接続
部の変形とによって、前記寸法差を吸収することができ
ると同時に、接続部が複数に分岐しているため安定性と
強度が格段に向上した状態で、タイヤの表面に本装置を
密着させることができる。
【0091】また、接続部の分岐片の厚み方向に深さ方
向を一致させたスリットを形成すれば、分岐片すなわち
接続部のタイヤ周方向への屈曲変形(首振り)が容易に
なる。このため、滑り止めトレッド部と連結材との間に
生じる寸法差を、一層確実に接続部にて吸収させること
ができ密着性が向上する。そして、車両外側と車両内側
とのいずれか片側の連結材を一体成形することにより、
本発明に係るタイヤ滑り止め装置の全体構造に応じて、
より良い構造を選択することが可能になる。
【0092】さらに、本発明に係る連結装置によれば、
結合部材の挿入片を連結する部材の孔部に挿入したの
ち、連結する第1部材と第2部材との間にロック部を押
し入れ、孔部の内面を挿入片に押圧して連結できる。こ
のため、例えばタイヤ滑り止め装置の内側連結材をルー
プにするための両端の連結を容易に行なえる。しかも、
ロック部材は、連結する第2部材と第2部材との間から
離脱できるようになっているため、内側連結材のループ
の解除も容易に行なえる。しかも、タイヤ滑り止め装置
の複数の滑り止め部材を3つにブロック化した場合、こ
れらのブロックの連結に使用することにより、各ブロッ
ク間の分離を容易に行なえ、例えばタイヤ滑り止め装置
をタイヤから取り外す際に、内側連結材の両端を分離す
ることが面倒な位置にタイヤが停止したとしても、任意
のブロック間を分離することにより、タイヤ滑り止め装
置の取り外しを容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置の展開
図である。
【図2】 実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置の要部
拡大図であり(1)が上面図、(2)が正面図、(3)
が底面図、(4)が右側面図である。
【図3】 実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置の要部
の拡大背面図である。
【図4】 実施に形態に係るタイヤ滑り止め装置をタイ
ヤに装着した状態を示す図であって、(1)は車両外側
から見た図、(2)は車両内側から見た図である。
【図5】 図2のA−A線に沿った断面図である。
【図6】 図2のB−B線に沿った断面図である。
【図7】 実施の形態に係る締付けロック機構の動作を
説明する図である。
【図8】 実施の形態に係る他の締付けロック機構の締
付けアームをロックした状態を示す図である。
【図9】 実施の形態に係る締付けロック機構を操作す
る操作ハンドルの説明図である。
【図10】 実施の形態に係る結合部材の説明図であ
る。
【図11】 実施の形態に係る中間連結材の説明図であ
る。
【図12】 図11(1)のC−C線に沿った断面図で
ある。
【図13】 図11(1)のD−D線に沿った断面図で
ある。
【図14】 実施の形態に係る第2延長連結材の詳細説
明図であって、(1)は正面図、(2)(1)のE−E
線に沿った断面図である。
【図15】 実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置を折
り畳んだ状態の図である。
【図16】 従来の非金属製タイヤ滑り止め装置の一例
を示す展開図である。
【図17】 従来の非金属製タイヤ滑り止め装置をタイ
ヤに装着した状態の図である。
【図18】 非金属製タイヤ滑り止め装置をタイヤに装
着する手順を説明する図である。
【図19】 非金属製タイヤ滑り止め装置をタイヤに装
着する手順を説明する図であって、内側連結材をループ
にする手順を説明する図である。
【図20】 非金属製タイヤ滑り止め装置をタイヤに装
着する手順を説明する図であって、内側連結材をループ
にしたところを示す図である。
【図21】 非金属製タイヤ滑り止め装置をタイヤに装
着する手順を説明する図であって、外側連結材をループ
にした状態を示す図である。
【図22】 非金属製タイヤ滑り止め装置をタイヤに装
着する手順を説明する図であって、外側連結材を締め付
けた状態を示す図である。
【符号の説明】
50………タイヤ滑り止め装置、52a〜52f………
滑り止め部材、54………トレッド部、58………内側
脚部、60………外側脚部、62………内側接続部、6
2a、64a………分岐片、64………外側接続部、7
0a〜70c………滑り止め部材ブロック、72、7
6、110a〜110c、112a〜112c………内
側連結材(内側連結部材、内側連結片、第1延長連結
材、第2延長連結材)、74、78、94、96………
外側連結材(外側連結部材、外側連結片、締付けアー
ム)、90a〜90c………締付けロック機構、110
a〜110c、118………第1部材、112a〜11
2c、118………第2部材、114………連結装置
(連結機構)、116………結合部材、122………挿
入片、124………係合部、130、142………孔部
(挿入開口)、140、144………係止部(係止段
部)、150………ロック部、152………挿入ロック
片。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月13日(2002.2.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】滑り止め部材ブロック70を構成している
各滑り止め部材52は、例えばポリウレタンエラストマ
などのプラスチックから形成してあって、図2に示した
ように、タイヤの幅方向中央部に設けた網目状の滑り止
めトレッド部54、トレッド部54のスパイク面(タイ
ヤ44に装着したときに、表側面となって路面に接触す
る面に設けた複数の滑り止めピン56、滑り止めトレ
ッド部54の四隅からタイヤ幅方向に突設した一対の内
側脚部58と一対の外側脚部60、各脚部58、60の
先端に形成した内側接続部62、外側接続部64などか
ら構成してある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】これにより、第2延長連結材112aの本
体141は、ロック部材150によって第1延長連結材
110cから離間する方向に移動する。このため、結合
部材116は、挿入片122の係合部124より下方の
部分が第2延長連結材112aの挿入開口142内に設
けた一対の係止段部144、144間に進入し、係止部
124が係止段部144によって係止され、第2延長連
結材112aと第1延長連結材110cとが結合部材1
16を介して強固に連結される(図19、20参照)。
しかも、結合部材116は、係合部124が第2延長連
結材112aの係止段部144に係止されているため、
ロック部150の挿入ロック片152が第2延長連結材
112aと第1延長連結材110cとの間から離脱しな
い限り、連結が解除されることはない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】タイヤ滑り止め装置50をタイヤ44から
外す場合、まず、締付けロック機構90のロックを解除
する。すなわち、操作ハンドル102によって締付けロ
ック機構90の本体部92をロック時と反対方向に回転
させる。その後、締付けロック機構90の締付けアーム
94、96の、外側連結部材74の掛止孔98に係止さ
せてあるフック部の掛合を解除し、各滑り止め部材ブロ
ック70のタイヤ外側を分離する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】次に、タイヤ滑り止め装置50の内側連結
材のループを解除する。すなわち、滑り止め部材ブロッ
ク70aの第2延長連結材112aと、滑り止め部材ブ
ロック70cの第1延長連結材110cとの間に押し込
んであるロック部の挿入ロック片152を、第2延長連
結材112aの上方側に回動させ、挿入ロック片152
を両者の間から離脱させる。その後、第2延長連結材1
12aと第1延長連結材110cとが接近するように、
第2延長連結材112aと結合部材116とを相対移動
させ、結合部材116の係合部124と挿入開口142
内の係止部144との係合を解除し、結合部材116の
挿入片122を第2延長連結材112aの挿入開口14
2から引き抜く。これにより、タイヤ滑り止め装置50
をタイヤ44から取り外すことができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非金属製の滑り止め部材を、滑り止めト
    レッド部と、当該滑り止めトレッド部より引き出される
    接続部とで構成し、前記滑り止め部材をタイヤの周方向
    に沿って複数配置するとともに、前記接続部に連結する
    よう前記タイヤの車両外側と車両内側とに連結材を設け
    たタイヤ滑り止め装置において、 前記滑り止め部材の前記タイヤ周方向に位置する複数の
    前記接続部を相互に接続する連結部材と、前記接続部
    と、前記滑り止めトレッド部とを一体に形成するととも
    に、 前記連結部材を伸縮可能に、前記接続部を前記タイヤの
    周方向に変形可能にしてある、 ことを特徴とするタイヤ滑り止め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタイヤ滑り止め装置に
    おいて、 複数の前記滑り止め部材の幾つかは、前記滑り止めトレ
    ッド部がほぼ平行に配置され、これらの前記非金属滑り
    止め部材を前記連結部材を介して相互に連結する連結部
    が、前記連結部材と一体に形成されて前記タイヤの半径
    方向に変形可能であることを特徴とするタイヤ滑り止め
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のタイヤ滑り止め装置に
    おいて、 前記連結部は、厚み方向に屈曲可能に形成してあること
    を特徴とするタイヤ滑り止め装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1に
    記載のタイヤ滑り止め装置において、 複数の前記非金属滑り止め部材は、相互に連結、分離可
    能な3つのブロックに分割してあることを特徴とするタ
    イヤ滑り止め装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれか1に
    記載のタイヤ滑り止め装置において、 前記タイヤの車両内側または車両外側のいずれか一方
    の、前記非金属滑り止め部材を相互に連結する連結材を
    一体に形成したことを特徴とするタイヤ滑り止め装置。
  6. 【請求項6】 非金属製滑り止め部材を、滑り止めトレ
    ッド部と、当該滑り止めトレッド部より引き出される接
    続部とで構成し、前記滑り止め部材をタイヤの周方向に
    沿って複数配置するとともに、前記接続部に連結するよ
    う前記タイヤの車両外側と車両内側とに連結材を設けた
    タイヤ滑り止め装置において、 前記接続部は、前記滑り止めトレッド部と一体に形成し
    た複数の分岐片からなり、 前記滑り止めトレッド部の前記タイヤ周方向に位置する
    複数の前記接続部を相互に連結する連結部材を前記接続
    部と一体に形成し、 前記連結部材を伸縮可能に、前記接続部を前記タイヤの
    周方向に変形可能にしてある、 ことを特徴とするタイヤ滑り止め装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のタイヤ滑り止め装置に
    おいて、 前記分岐片は、前記非金属滑り止め部材の厚み方向に溝
    を有していることを特徴とするタイヤ滑り止め装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載のタイヤ
    滑り止め装置において、 前記タイヤの車両内側または車両外側のいずれか一方
    の、前記非金属滑り止め部材を相互に連結する連結材を
    一体に形成したことを特徴とするタイヤ滑り止め装置。
  9. 【請求項9】 一対の起立した挿入片を有するU字状の
    結合部材と、 この結合部材によって相互に連結される第1部材および
    第2部材と、 これら第1部材と第2部材とに形成され、前記挿入片を
    挿入する孔部と、 前記第1部材と前記第2部材との少なくともいずれか一
    方に設けられて、前記第1部材と前記第2部材との間に
    挿脱可能に押入され、前記孔部の内面を前記挿入片に押
    圧するロック部と、 を有することを特徴とする連結装置。
  10. 【請求項10】 相互に連結する第1部材および第2部
    材と、 前記第1部材の端面から突出して設けられた結合部材
    と、 この結合部材の先端に起立して設けた挿入片と、 前記第2部材に形成され、挿入片を挿入する孔部と、 前記第1部材と前記第2部材との少なくともいずれか一
    方に設けられて、前記第1部材と前記第2部材との間に
    挿脱可能に押入され、前記孔部の内面を前記挿入片に押
    圧するロック部と、 を有することを特徴とする連結装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10に記載の連
    結装置において、 前記孔部を有する部材は弾性体からなり、 前記結合部材は、前記孔部を有する部材に対して実質的
    に剛体からなる、 ことを特徴とする連結装置。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし請求項11のいずれか
    1に記載の連結装置において、 前記挿入片は、先端部に係合部を有し、 前記孔部は、前記係合部を係止する係止部を有するとと
    もに、前記孔部を有する部材と前記挿入片との相対移動
    により、前記係合部の係脱が可能な大きさを有してい
    る、 ことを特徴とする連結装置。
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