JPH02234816A - タイヤ滑り止め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はタイヤ外周へ装着されて氷雪路等でタイヤの滑
りを防止するタイヤ滑り止め装置に係り、特にトラック
・バス用、ライトトラック用等の重荷重用タイヤへ適用
して好ましいタイヤ滑り止め装置に関する。

［従来の技術］ 積雪路等で使用される車両用タイヤ滑り止め装置は、タ
イヤ外周へ装着される金属チェーンが一般的であった。

しかしながら、金属チェーンは装着作業が容易ではなく
、走行中の騒音も大きく、車体を傷つける恐れもある等
の欠点があった。

そこで、ゴム等の可撓性材料で形成された滑り止め部材
をローブ等で連結して梯子状となしたいわゆるラダータ
イプのタイヤ滑り止め装置が用いられるようになってき
た（特公昭５８−４１２０４号）。

しかし、第１０図及び第１１図で示す如く、従来のラダ
ータイプのタイヤ滑り止め装置１０４の滑り止め部材１
００は一定の強度を保つため厚肉に形成されている。

このため、第１２図（Ａ）に示す如く装着するタイヤ１
０６のタイヤ幅の長さと滑り止め部材１００の中央部１
００Ａの長さとが一致すれば滑り止め部材１００の中央
部１００Ａがタイヤ１０６の路面当接面に対応し、脚部
１００Ｂがタイヤ１０６の側面部に対応して、滑り止め
部材１００はタイヤ１０６にフィットする。

しかし、タイヤ１０６のタイヤ幅が狭いと第１　２ｒＭ
（Ｂ）で示す如く、滑り止め部材１００の脚部１００Ｂ
がタイヤ１０６の側面部に当接せず、またタイヤ１０６
のタイヤ幅が広いと第１２図（Ｃ）で示す如く滑り止め
部材１００の脚部１００Ｂが側方に開いた状態となり、
滑り止め部材１００が十分にタイヤ１０６にフィットし
ないためタイヤ１０６にタイヤ滑り止め装置１０４を装
着しづらいという不具合があった。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は上記事実に鑑み、どのような幅のタイヤにも滑
り止め部材がフィットするタイヤ滑り止め装置を提供す
ることが目的である。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、タイヤの外周に装着されタイヤの路面当接面
に轟接する中央部とタイヤの側面に当接する脚部とが屈
曲状態で連続した滑り止め部材を備えてなるタイヤ滑り
止め装置であって、前記脚部に前記中央部と隣り合うよ
うにして凹部を設けた構成とした。

［作用コ 上言己構成の本発明では、タイヤ滑り止め部材の脚部の
中央部との隣り合わせ部位に凹部を形成したので滑り止
め部材の脚部の折り曲げを容易にできるのでタイヤ幅の
狭広に関係なく、滑り止め部材をタイヤにフィットさせ
て装着することができる。

［第１実施例コ 第１図乃至第５図には本発明に係るタイヤ滑り止め装置
１０の第１実施例が示されている。

第２図で示す如くこのタイヤ滑り止め装置１０はタイヤ
１２の外周へ装着される複数の滑り止め部材１４をサイ
ドローブ１６で連結することで全体として梯子状に構成
されている。

滑り止め部材１４は天然ゴムや熱可塑性ウレタン、熱可
塑性ゴム等の熱可塑性エラストマー等から成形されて可
撓性を有し、中央部１４Ａの両端部から一対の脚部１４
Ｂが屈曲された断面略コ字形とされている。第１図に示
す如く中央部１４Ａと脚部１４Ｂとの連続部１５の近傍
の脚部１４Ｂの内側には凹部１８が形成されている。こ
の凹部１８は半円形状で脚部１４Ｂの幅方向に沿って溝
状に形成されている。

第２図に示す如く、滑り止め部材Ｉ４の中央部１４Ａに
は、表面に滑り止め性能を向上させるために複数のスパ
イクビン２０が植設されている。

滑り止め部材１４には、第３図に示す如く内方に補強布
としての２枚のキャンバス２２、２４と、ビード金具２
６が埋設されている。

キャンバス２２、２４は天然繊維又はナイロン等の合成
繊維等の有機繊維あるいは有機ｍ維コードを平織りして
なり、滑り止め部材１４の長手方向（第１図左右方向）
及び幅方向（第１図紙面，直交方向）の略全域に渡って
滑り止め部材１４の厚さ方向（第１図上下方向）に互に
対向して埋設されている。ビード金具２６は滑り止め部
材１４の脚部１４Ｂの先端部に軸線方向を滑り止め部材
１４０幅方向へ向けて埋設されている。キャンバス２２
、２４の両端部は互に重ね合わされてビード金具２６に
同方向から掛け回されて折り返されている。

スパイクピン２０は第３図に示されるように、超硬金属
等からなる耐摩耗性に優れた円筒状のシャンク３２と、
基部としてのフランジ３４とがろう付けで溶着されて構
成されている。

第２図で示す如く前記滑り止め部材１４の脚部１４Ｂに
は円孔３８が２個づつ形成されており、フツク３０の上
部が係合するようになっている。

フック３０の下部は反タイヤ側方向へＵ字状に折曲され
てローブ係止部３０Ａが形成されている。

このローブ係止部３０Ａにはサイドローブ１６が掛止さ
れるようになっている。

次に本実施例の作用について説明する。

第２図に示す如くタイヤ滑り止め装置１０のタイヤ１２
への装着状態では、タイヤ１２の外周へ所定間隔で配置
された複数の滑り止め部材１４は、フツク３０のローブ
係止部３０Ａへサイドロープｌ６が掛止されて滑り止め
部材１４の中央部１４Ａの内側面がタイヤ１２のトレッ
ド部１２Ａへ当接するとともに、一対の脚部１４Ｂが互
に接近する方向へ屈曲されて内側面がタイヤ１２の側面
１２Ｂ八当接している。

しかも滑り止め部材１４の中央部１４Ａと脚部１４Ｂと
の連続部１５の脚部１４Ｂの内側面には凹部１８が形成
されているので、凹部１８を中心に滑り止め部材１４を
容易に折り曲げることができ、第４図（Ａ）に示す如く
タイヤ１２に滑り止め部材ｌ４をフィットさせることが
できる。

また、タイヤ１２のタイヤ幅が狭い場合は第４図（Ｂ）
に示す如く、脚部１４Ｂをタイヤ１２の側面１２Ｂに当
接するまで折り曲げることができる。従って、滑り止め
部材１４をタイヤ１２にフィットとさせることができる
。

更に、タイヤ１２０幅が広い場合も第４図（Ｃ）に示す
如く、脚部１４Ｂをタイヤｌ２の側面１２Ｂに当接させ
て折り曲げることができる。従って、滑り止め部材１４
をタイヤ１２にフィットとさせることができる。

しかも、凹部１８は滑らかな半円形状に形成されている
ので脚部１４Ｂを折り曲げても折曲力が凹部１８の一定
部位に集中することがないので凹部１８を設けても脚部
１４Ｂの凹部１８周辺部の剛性が低下してしまうような
不具合も生じない。

また、滑り止め部材１４をタイヤ幅に関係なくフィット
させることが可能なのでタイヤ１２が高速回転してもタ
イヤ滑り止め装置１０がタイヤ１２から外れてしまう虞
れもない。

第５図には、滑り止め部材１４の変形例が示されている
。この滑り止め部材１４の脚部１４Ｂの内側面の凹部１
８の直下には突起部１７が形成されている。この突起部
１７を設けることにより脚部１４Ｂに係合されるフツク
３０がタイヤ１２の側面１２Ｂに触れることを可及的に
防止することができる。

［第２実施例］ 第６図及び第７図には本発明に係るタイヤ滑り止め装置
１０の第２実施例が示されている。

この実施例においては滑り止め部材１４の中央部１４Ａ
と脚部１４Ｂの連続部１５の外側面で前記凹部１８に対
応する所に溝部５０が２個づつ形成されている。

従って、第１実施例の滑り止め部材１４に比し中央部１
４Ａと脚部１４Ｂとの連続部１５に溝部５０が形成され
た分だけ、脚部１４Ｂの折り曲げがより容易に行うこと
ができるようになっている。

［第３実施例コ 第８図には本発明に係るタイヤ滑り止め装置１０の第３
実施例が示されている。

この実施例においては滑り止め部材１４の脚部１４Ｂに
形成された凹部１８の長さしを長く形成して凹部１８を
なだらかな形状にしている。また、キャンバス２２、２
４の折り返し部周辺の脚部１４Ｂの肉厚を厚く形成して
いる。このため、滑り止め部材１４に埋設されたキャン
バス２２、２４が脚部１４Ｂの内側面に突出することを
防止できるようになっている。

［第４実施例］ 第９図には本発明に係るタイヤ滑り止め装置１０の第４
実施例が示されている。

この実施例においては第９図に示す如く凹部１８に対応
する滑り止め部材１４の中央部１４Ａと脚部１４Ｂの連
続部１５の幅を広く形成している。

従って、凹部１８を形成しても滑り止め部材１４の剛性
低下を防止することができる。

なお、実施例では滑り止め部材１４に形成された一対の
脚部１４Ｂに夫々凹部１８を形成したが凹部１８は一方
の脚部１４Ｂだけにのみ形成してもよい。

また、実施例では凹部１８．を滑り止め部材１４の脚部
１４Ｂの幅方向全域に形成したが、必ずしも脚部１４Ｂ
の幅方向に全域に形成する必要はない。

なお、上記第１実施例乃至第４実施例においては本発明
をいわゆるラダータイプのタイヤ滑り止め装置１０に適
用した例を記載したが、本発明はラダータイプのタイヤ
滑り止め装置１０に限定されるものでなく、例えば滑り
止め部材１４が間隔を設けないで一体形成されたいわゆ
るネットタイプのタイヤ滑り止め装置１０等に適用でき
ることは勿論である。

［発明の効果］ 以上に説明した如く、本発明に係るタイヤ滑り止め装置
では滑り止め部材の脚部に凹部を形成したので滑り止め
部材をタイヤの幅に応じて容易に折り曲げることができ
るのでタイヤ幅の広狭に関係なく滑り止め部材をタイヤ
にフィットさせることできるため、タイヤ滑り止め装置
の装着を簡単に行えるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本発明に係るタイヤ滑り止め装置の
第１実施例を示し、第１図は滑り止め部材の側面図、第
２図はタイヤ滑り止め装置の一部拡大斜視図、第３図は
滑り止め部材の一部縦断面図、第４図（Ａ）、（Ｂ）、
（Ｃ）はタイヤに取り付けた滑り止め部材の側面図、第
５図は滑り止め部材の他の変形例を示す側面図、第６図
及び第７図はタイヤ滑り止め装置の第２実施例を示し、
第６図は滑り止め部材の側面図、第７図は滑り止め部材
の斜視図、第８図はタイヤ滑り止め装置の第３実施例の
滑り止め部材の一部縦断図、第９図はタイヤ滑り止め装
置の第４実施例の滑り止め部材の斜視図、第１０図は従
来のタイヤ滑り止め装置の滑り止め部材の側面図、第１
１図は従来のタイヤ滑り止め装置の斜視図、第１２図（
Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）は従来のタイヤ滑り止め装置の滑
り止め部材の作用説明図である。 １０・・・タイヤ滑り止め装置、 １４・・・滑り止め部材、 １４Ａ・・・中央部、 １４Ｂ・・・脚部、 １８・・・凹部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）タイヤの外周に装着されタイヤの路面当接面に当
   接する中央部とタイヤの側面に当接する脚部とが屈曲状
   態で連続した滑り止め部材を備えてなるタイヤ滑り止め
   装置であって、前記脚部に前記中央部と隣り合うように
   して凹部を設けたことを特徴とするタイヤ滑り止め装置
   。