JP2003072331A - タイヤ滑り止め装置 - Google Patents

タイヤ滑り止め装置

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JP2003072331A
JP2003072331A JP2001269418A JP2001269418A JP2003072331A JP 2003072331 A JP2003072331 A JP 2003072331A JP 2001269418 A JP2001269418 A JP 2001269418A JP 2001269418 A JP2001269418 A JP 2001269418A JP 2003072331 A JP2003072331 A JP 2003072331A
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JP
Japan
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net body
tire
net
outer tightening
cords
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Application number
JP2001269418A
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English (en)
Inventor
Shigeru Matsunami
茂 松並
Akihiro Usami
明宏 宇佐美
Koichi Matsumoto
浩一 松本
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いが容易な新たなタイヤ滑り止め装置
を提供する。 【解決手段】 タイヤの外周部に巻回されて、幅方向一
方側がタイヤ内側に装着され、幅方向他方側がタイヤ外
側に装着される帯状のネット体3,3と、前記ネット体
3,3の幅方向一方側に帯長手方向に沿って設けられた
内側緊締索4と、前記ネット体3,3の幅方向他方側に
設けられた係止具15と、当該係止具15に係脱自在に
係止される外側緊締索5a,5bとを備えたタイヤ滑り
止め装置において、前記外側緊締索5a,5bは有端状
に形成され、当該外側緊締索5a,5bの長手方向両端
部が前記ネット体3,3と接続されており、前記外側緊
締索5a,5b無端状に接続するための接続具26,3
2を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ滑り止め装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、タイヤ滑り止め装置として、
タイヤの外周に巻回される有端帯状のネット体と、この
ネット体の幅方向内側縁に沿うように取り付けられた内
側緊締索とを備えたものがある。ネット体の幅方向外側
縁は、滑り止め装置をタイヤにしっかりと装着するため
にタイヤ中心方向に締め付けられる必要がある。ネット
体外側縁を締め付けるには、例えば、ネット体の幅方向
外側縁に複数の掛止フックを設け、これらの掛止フック
にネット体とは別体のループ状ゴムバンドを引っ掛け
て、ゴムバンドの収縮力によってネット体外側縁をタイ
ヤ中心方向に締め付けるものがある(従来技術1)。
【0003】また、他の手段として、特開2001−7
1728号に開示されているように、ネット体外側縁に
締め付けロック機構を多数設けて、ネット体外側縁を締
め付けるものがある(従来技術2)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1の場合、ネ
ット体とゴムバンドが別体であるため、取り扱い・保管
に不便であり、装着も不便である。一方、従来技術2の
場合、ネット体外側縁に締め付けロック機構を多数設け
る場合、従来技術1のように別体のゴムベルトによる問
題は避けられるが、ネット体外側縁を十分に締め付ける
には多数の締め付けロック機構が必要となり、コスト高
を招く。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、その課題は、取り扱いが容易であるとともに
低コストな新たなタイヤ滑り止め装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の技術的手段を採用した。まず、本発明
は、タイヤの外周部に巻回されて、幅方向一方側がタイ
ヤ内側に装着され、幅方向他方側がタイヤ外側に装着さ
れる帯状のネット体と、前記ネット体の幅方向一方側に
帯長手方向に沿って設けられた内側緊締索と、前記ネッ
ト体の幅方向他方側に設けられた係止具と、当該係止具
に係脱自在に係止される外側緊締索とを備えたタイヤ滑
り止め装置を対象とする。
【0007】このようなタイヤ滑り止め装置において、
前記外側緊締索は有端状に形成され、当該外側緊締索の
長手方向両端部が前記ネット体に接続され、前記外側緊
締索を無端状に接続するための接続具を備えている。こ
のタイヤ滑り止め装置を、タイヤに装着するには、ま
ず、ネット体をタイヤ外周部に巻回する。そして、外側
緊締索を接続具で無端状に接続する。そして、無端状と
なった外側緊締索をネット体に設けられた係止具に係止
させると、ネット体の幅方向外側が締め付けられる。ま
た、外側緊締索を係止具に係脱自在に係止させることで
ネット体の幅方向外側を締め付けることができ、低コス
トとなる。
【0008】しかも、本発明では、外側緊締索がネット
体に接続されているので、外側緊締索がネット体とは別
体のものに比べて取り扱いが容易である。前記外側緊締
索は、長手方向長さがネット体の帯長方向長さより短く
形成されていれば、ネット体を締め付けるのに好適であ
る。また、前記接続具は、接続された外側緊締索の長手
方向端部同士の間隔を狭めるように引き締め可能に構成
された締め付け具であれば、ネット体を締め付けるのに
好適である。
【0009】さらに、本発明では、前記ネット体は複数
個備わって、複数個のネット体が帯長手方向に並設され
ており、前記外側緊締索は、各ネット体毎に設けられて
おり、前記接続具は、複数の外側緊締索を無端状に接続
するべく複数設けられているのが好ましい。さらには、
ネット体は2個備わって2分割型とされているのが好適
である。また、前記ネット体は、帯長手方向に並設され
た複数のネット分割体を結合具を介して結合して構成さ
れ、前記外側緊締索の長手方向両端は、複数の前記ネッ
ト分割体が結合してなる前記ネット体の帯長手方向両端
に対して接続されているのが好適である。
【0010】前記外側緊締索は、ネット体と一体成形さ
れることによって、長手方向端部がネット体に接続され
ているのが好ましい。また、前記外側緊締索の長手方向
端部を連結具によってネット体に連結することもでき、
この場合、前記外側緊締索の長手方向端部が、ネット体
に対して相対移動自在となるようにネット体に連結され
ていれば、ネット装着が容易になり好ましい。前記外側
緊締索の長手方向端部には、外側緊締索の長手方向中間
部の幅より幅広とされた摘み部が形成されているのが好
ましい。この場合、長手方向端部に形成された摘み部を
持って外側緊締索を引っ張ることが可能となり、ネット
装着が容易となる。
【0011】さらに、前記ネット体には、外側緊締索を
長手方向にスライド自在に保持する緊締索保持具が設け
られているのが好ましい。緊締索保持具によって予め外
側緊締索が保持されていることで、外側緊締索を係止具
に係止させるのが容易となる。しかも、緊締索保持具は
外側緊締索を長手方向にスライド自在に保持しているの
で、外側緊締索を係止具に係止させる際の邪魔にもなら
ない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図3は、第1実施形態に係る
タイヤ滑り止め装置1を示している。このタイヤ滑り止
め装置1は、タイヤ2の外周を被覆する帯状のネット体
3と、タイヤ内側位置に装着されるネット体幅方向一方
側(以下、幅方向内側ともいう)に連結された非伸長ロ
ープよりなる内側緊締索4と、タイヤ外側位置に装着さ
れるネット体幅方向他方側(以下、幅方向外側ともい
う)に係止されて、幅方向外側をタイヤ中心方向へ引っ
張る外側緊締索5、とを備えている。
【0013】ネット体3は、その帯長手方向(タイヤ周
方向)に所定間隔をおいて2枚並設されて、2分割型の
装置本体を構成しており、各ネット体3、3の間が開口
部7とされている。この開口部7は、タイヤへの装置1
装着時においてタイヤの接地部分に対応する隙間とな
る。装置本体を構成する構成片である各ネット体3は、
所定のネット模様に張りめぐらした芯材に合成ゴム又は
天然ゴムなどの非金属製の弾性材料を被覆することによ
り形成されている。
【0014】ネット体3の幅方向中央部は、タイヤトレ
ッドに対応して地面に接地するトレッド対応領域(接地
領域)9とされている。このトレッド対応領域9の幅方
向両側は、タイヤ2のショルダー部に対応するショルダ
ー部対応領域10とされている。このショルダー部対応
領域10の幅方向両側は、タイヤのサイドウォール部に
対応して内側緊締索4及び外側緊締索5が連結されるサ
イドウォール対応領域11とされている。また、ネット
体3の帯長手方向両側は、帯幅方向に延びる細帯部14
a,14bとされており、これらの細帯部14a,14
bの間に所定のネット模様が形成されている。なお、2
つのネット体3,3が対向する側の細帯部を第1細帯部
14aといい、第1細帯部14aの反対側の細帯部を第
2細帯部14bという。
【0015】ネット体3の幅方向内側のサイドウォール
対応領域11には、内側緊締索4を保持するための内係
止具16が設けられている。内係止具16は、各ネット
体3,3の帯長手方向に所定間隔をおいて複数設けられ
たフックよりなり、内係止具16は、内側緊締索4を保
持している。また、ネット体3の幅方向外側のサイドウ
ォール対応領域11には、外側緊締索5に係脱自在に係
止する外係止具15が設けられている。この外係止具1
5は、各ネット体3,3の帯長手方向に所定間隔をおい
て複数設けられた掛止フックよりなる。
【0016】図4に示すように、外係止具15は、ネッ
ト体3に対してカシメて取り付けられている。しかも、
外係止具15は、図4(a)の矢印で示すネット体3帯
長手方向への揺動ができないようにきつく固定されてい
る。外係止具15の揺動が阻止されていることで、外係
止具15に外側緊締索5を引っ掛けるのが容易となる。
前記内側緊締索4は、2つのネット体3の幅方向内側縁
に沿うように沿設されており、内側緊締索4の長手方向
両端部4a,4bは、各ネット体3の第2細帯部14
b,14bに金具18を介して固定的に連結されてい
る。前記内係止具16は、内側緊締索4の長手方向中途
の各所に分離不能に係止されている。
【0017】内側緊締索4の長手方向一端部4aには、
他端部4bと接続して内側緊締索4を無端状とするため
の内接続具19が設けられている。この内接続具19
は、内側緊締索4の他端部4bに連結分離自在に引っ掛
けることができるフックにより構成されている。なお、
内側緊締索4の他端部4bはフック19を引っ掛けるこ
とができるようにリング状に形成されている。前記外側
緊締索5としては、一方のネット体3に設けられた有端
状の第1外側緊締索5aと、他方のネット体3に設けら
れた有端状の第2外側緊締索5bとが備わっている。第
1及び第2外側緊締索5a,5bは、ネット体3と同様
の弾性材料によりネット体3と一体的に形成されたもの
であり、外側緊締索5の紛失を防止できる。
【0018】外側緊締索5a,5bは、ネット体3の第
2細帯部14bから第1細帯部14aに向かってネット
体3の帯長手方向に延設されている。なお、外側緊締索
5の断面形状は、矩形状とされているが、円形状、楕円
形状など任意の形状とすることができる。外側緊締索5
は、ネット体3と同様に、芯材を弾性材料によって被覆
して形成されているため、低伸性であるが、伸縮度を大
きくしたければ、弾性材料のみによって形成してもよ
い。また、伸縮度の局所的な調節のために外側緊締索5
の幅の大きい部分と小さい部分を混在させてもよい。
【0019】図1に示すように、第1及び第2外側緊締
索5a,5bの長手方向両端部は、ネット体3の帯長手
方向両端部に対して接続されている。すなわち、第1及
び第2外側緊締索5a,5bの長手方向一端部は、ネッ
ト体3の第2細帯部14bの幅方向外側にある第1ジョ
イント端21と一体的に設けられて固定的に接続されて
おり、第1及び第2外側緊締索5a,5bの長手方向他
端部は、ネット体3の第1細帯部14aの幅方向外側に
ある第2ジョイント端22に対して連結具23,23を
介して連結されている。
【0020】図2に示すように、外側緊締索5a,5b
の長手方向長さは、ネット体3の帯長手方向両端の間隔
(第1ジョイント端21から第2ジョイント端22まで
の帯長手方向長さ)より短くされている。外側緊締索5
a,5bの長さをネット体3より短くすることで、装着
時のネット体3の位置と外側緊締索5a,5bの位置に
おける径の違いに対応でき、しかもネット体3を締め付
けるのにも役立つ。なお、図1において、ネット体3の
帯長手方向両端の間隔と外側緊締索5a,5bの長さが
同じとなるように描かれているが、これは便宜的な図で
あり、外側緊締索5a,5bを第2ジョイント端22に
連結した場合、実際には、ネット体3は幅方向外側縁が
収縮し弛んだ状態となる。
【0021】図5に示すように、連結具23は、ネット
体3の第2ジョイント端22を厚さ方向に貫通する第1
軸部23aと、第1軸部23aの先端が屈曲されて第1
軸部23aを抜け止めする第1抜け止め部23bと、外
側緊締索5a,5bの端部を厚さ方向に貫通する第2軸
部23cと、第2軸部23cの先端が屈曲されて第1軸
部23cを抜け止めする第2抜け止め部23dと、第1
軸部23aと第2軸部23cとを繋ぐ本体部23eと、
を有するように金具を屈曲して形成してなるものであ
る。
【0022】連結具23,23によって連結されている
ネット体3の第2ジョイント端22と、外側緊締索5
a,5bの長手方向端部24とは、第1軸部23aと第
2軸部23c廻りに揺動して、相対的に移動自在とされ
ており、装置1のタイヤへの装着が容易となる。しか
も、平行に取り付けられた2つの連結具23,23によ
って連結されているので、ネット体3の第2ジョイント
端22と、外側緊締索5a,5bの長手方向端部とは、
帯長手方向に摺動移動する。第2ジョイント端22と連
結される外側緊締索5a,5bの長手方向一端部24
は、外側緊締索5a,5bの長手方向中途部に比べて幅
広に形成されており、この部分を装置1の装着時に手で
もって外側緊締索5a,5bを引っ張る際に引っ掛かり
となる掴み部24とされている。
【0023】第1緊締索5aの掴み部24と、第2緊締
索5bの掴み部24とは、第1接続具26によって接続
される。ここで接続具26は、締め付け具として構成さ
れており、この締め付け具26は、工具係合体を有する
装置本体27の対角部に第1・2フック体28,29の
基端部を揺動自在に連結して構成されている。締め付け
具26の第1フック体28は、第1外側緊締索5aの摘
み部24に取り付けられており、第2フック体29を第
2外側緊締索5bの摘み部24に設けられた係合孔30
に着脱自在に係合させて第1外側緊締索5aと第2外側
緊締索5bとを接続することができる。
【0024】締め付け具26は図示しない締め付け用工
具によって工具係合体を回転操作することで、前記第1
・2フック体28,29を伸長状態と折り込み状態とに
切り替え可能とされ、折り込み状態とすることで接続さ
れた第1及び第2外側緊締索5a,5bの摘み部24,
24同士の間隔を狭めるように引き締めることができ
る。また、本実施形態では、締め付け具26は1つでよ
いので低コストとなる。各ネット体3の第1ジョイント
端(外側緊締索5a,5bの端部)21、21は第2接
続具32によって接続され、前記第1接続具26と第2
接続具32とによって第1及び第2外側緊締索5a,5
bを無端状に接続することができる。
【0025】また、接続具26,32によって外側緊締
索5a,5bを無端状に接続すると、外側緊締索5a,
5bがネット体3,3に設けられていることから、ネッ
ト体3の幅方向外側も無端状に接続される。第2接続具
32は、一方のネット体3の第1ジョイント端21に設
けられたフックにより構成され、他方のネット体3の第
1ジョイント端21にはフック32が着脱自在に係合す
る係合孔33が設けられている。なお、第1ジョイント
端21も、外側緊締索5a,5bの長手方向中途部に比
べて幅広の掴み部とされている。
【0026】図3に示すようにタイヤ滑り止め装置1を
タイヤに装着するには、各ネット体3,3の間にある開
口部7をタイヤの接地箇所に対応させて、タイヤの内側
に廻し込み、タイヤとフェンダーのすきまから引き上げ
て、ネット体3,3をタイヤに巻回する。そして、内接
続具19によって内側緊締索4を無端状に接続する。さ
らに、第1接続具(締め付け具)26の第2フック体2
9、及び第2接続具32をそれぞれ係合孔30,33に
係合させると、第1及び第2外側緊締索5a,5bが無
端状に接続されるとともに、各ネット体3,3も無端状
に接続される。このとき、外側緊締索5a,5bの長手
方向端部である摘み部24と第2ジョイント部22が相
対移動自在であるので、第1接続具26で接続する際に
柔軟性がある。また、摘み部24,21を持って外側緊
締索5a,5bを容易に引っ張ることができる。
【0027】次に、図3において点線で示すように、外
側緊締索5a,5bを径外側に拡径させて、無端状とな
った外側緊締索5a,5bをそれぞれの外係止具15
(フック)に引っ掛け、外側緊締索5a,5bが円形に
近い多角形となるようにする。このとき、外係止具15
の揺動が阻止されているので、係止具15の先端(フッ
ク先端)が径内方向に向いたまま維持され、係止具(フ
ック)15に外側緊締索5a,5bを引っ掛けるのが容
易である。最後に、図3の状態から、締め付け具26を
締め付け用工具によって操作して、折り込み状態とする
と、外側緊締索5a,5bは縮径するように引っ張られ
ネット体3の幅方向外側がタイヤ径内方向に締め付けら
れ、装着が完了する。なお、締め付け具26の操作によ
って各ネット体3の間にある開口部7の間隔が狭まるよ
うに各ネット体3が互いに引きつけられる。
【0028】図6〜図8は、第2実施形態に係るタイヤ
滑り止め装置1を示している。この第2実施形態は、第
1実施形態と略同様であり、共通点には共通符号を付し
ている。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、ネ
ット体3の幅方向外側に外係止具15の他に、緊締索保
持具35を備えている点にある。この緊締索保持具35
は、外側緊締索5a,5bを長手方向にスライド自在に
保持し、かつ外側緊締索5a,5bから分離不能なもの
である。緊締索保持具35は、外係止具15と同様にネ
ット体3に取り付けられているが、保持具35の先端に
は、外側緊締索5a,5bを常にスライド自在に保持す
るリング状の保持部が設けられており、外側緊締索5
a,5bが保持具35から分離しないようにされてい
る。
【0029】保持具35は、外側緊締索5a,5bの長
手方向略中央部(ネット体3の帯長手方向略中央部)に
設けられている。図7に示すように、第2実施形態の装
置1を第1実施形態の装置1と同様にタイヤに巻回し、
第1及び第2接続具26,32で第1及び第2外側緊締
索5a,5bを無端状に接続すると、外側緊締索5a,
5bの中央部が保持具35で保持されているため多角形
状に張られた状態となり、また、第1実施形態に比べて
外係止具15の数も少ないため、この後、外側緊締索5
a,5bを外係止具15に引っ掛けるのが非常に楽にな
る。
【0030】図8に示すように、外側緊締索5a,5b
を外係止具15に引っ掛けるとネット体3の締め付けが
行え、装着が完了する。図9は、第3実施形態に係るタ
イヤ滑り止め装置1を示している。この第3実施形態
も、第1実施形態と略同様であり、共通点には共通符号
を付している。第3実施形態が第1実施形態と異なる点
は、外側緊締索5a,5bは、ネット体3,3とは別体
に形成されており、外側緊締索5a,5bの長手方向両
端がそれぞれネット体3の第1ジョイント端21と第2
ジョイント端22とに連結具23,23を介して連結さ
れている点である。なお、第3実施形態における外側緊
締索5a,5bも、第1実施形態と同様に、ネット体3
の帯長手方向長さより短く形成されている。
【0031】この第3実施形態では、外側緊締索5a,
5bの長手方向両端24,24aともに外側緊締索5
a,5bの長手方向中途部より幅広の摘み部とされてお
り、しかも、両摘み部24,24aは、連結具23によ
って第1ジョイント端21又は第2ジョイント端22に
対して相対移動自在に連結されている。図10は、第4
実施形態に係るタイヤ滑り止め装置1を示している。こ
の第4実施形態は、第2実施形態と第3実施形態を組み
合わせたものであり、具体的には、第3実施形態の装置
1に第3実施形態の緊締索保持具35を設けたものであ
る。その他の構成は、各実施形態と共通するので同符号
を付して説明に代える。
【0032】図11は、第5実施形態に係るタイヤ滑り
止め装置1を示している。この第5実施形態では、2つ
(複数)のネット体3,3は、それぞれ、帯長手方向に
並設された3つ(複数)のネット分割体40を結合具4
1を介して結合して構成されている。すなわち、第5実
施形態では、6個のネット分割体40を有しており、6
個のネット分割体40が3個づつ2つに分けられ、3個
のネット分割体40が互いに結合具41を介して結合し
て1つのネット体3を構成しているのである。なお、各
分割体40はすべて同じものであり、分割体40を成形
するための金型種類が1種類でよく、低コストとするこ
とができる。
【0033】本発明において、1つのネット体3は、内
側緊締索4、外側緊締索5,接続具26,32がなくと
もひとまとまりとなっているものをいう。すなわち、第
1〜第5実施形態では、それぞれ、2つのネット体3,
3を有しており、第1〜第4実施形態では、1つのネッ
ト体3は一体的に成形されているが、第5実施形態で
は、複数のネット分割体40の組み合わせによって構成
されており、ネット体3の構成例としては、いずれの場
合も含むものである。隣り合うネット分割体40同士を
結合する結合具41は、ネット分割体40の帯長手方向
端部の幅方向外側に設けられている。また、第5実施形
態においては、外側緊締索5が係止される係止具15
も、隣り合うネット分割体40同士を結合する結合具を
兼ねている。係止具15は、ネット分割体40に取り付
けられる部分が2股状に形成され、1つの係止具15が
2つのネット分割体40を結合する役割をも有し、1つ
の2股状係止具15に1つのフックが設けられている。
このように2股状係止具15を用いると、隣接するネッ
ト分割体40を結合できるとともに、外側緊締索5に引
っ掛ける箇所を少なくできるので、タイヤへの装着が容
易となる。なお、本実施形態のように、係止具15が結
合具を兼ねる場合は、結合具41は省略できる。
【0034】2つの外側緊締索5,5の長手方向両端
は、連結具23を介して、複数の前記ネット分割体が結
合してなる前記ネット体3,3の帯長手方向両端に対し
て接続されている。前述のように外側緊締索5,5の長
手方向長さは、1つのネット体3,3の帯長手方向長さ
より短い。したがって、第1実施形態のようなネット体
3であると、外側緊締索5,5をネット体3に接続した
場合、ネット体3がたわんでしまうが、第5実施形態で
は、ネット体3が複数のネット分割体40からなるの
で、各分割体40の間隔によってたわみを吸収でき、第
1実施形態に比べて、ネット体3のたわみを少なくする
ことができ、取り扱いが容易となる。
【0035】2つの外側緊締索5,5の長手方向一端側
には、それぞれ接続具として締め付け具26が設けられ
ている。また、外側緊締索5,5の長手方向他端側には
締め付け具26の第2フック体29が係合する係合孔3
0が形成されている。なお、締め付け具26を、外側緊
締索5,5とは別体に設けておき、外側緊締索5,5の
長手方向両端に、締め付け具26の第1及び第2フック
体28,29が係合して接続するための係合孔30,3
0を形成しておいてもよい。第5実施形態において、説
明を省略した点は、第1〜第4実施形態と同様である。
【0036】図12は、第6実施形態に係るタイヤ滑り
止め装置1を示している。この第6実施形態では、4つ
のネット体3,3,3,3が帯長手方向に並設されてお
り、そのうち、2つのネット体3,3は、それぞれ帯長
手方向に並設された2つのネット分割体40を結合具4
1を介して構成されている。また他の2つのネット体
3,3は、1つのネット分割体40から構成されてい
る。すなわち、第6実施形態では、6個のネット分割体
40を有しており、滑り止め装置1の帯長手方向両端に
位置するネット分割体40,40はそれぞれ1個ずつ単
独でネット体3,3を構成し、残りの4つのネット分割
体40,40,40,40は2個ずつペアを組んで2つ
のネット体3,3を構成している。
【0037】なお、各分割体40はすべて同じものであ
り、分割体40を成形するための金型種類が1種類でよ
く、低コストとすることができる。また、各ネット体
3,3,3,3の間には所定間隔の開口部7がそれぞれ
設けられており、各開口部7,7,7の帯長手方向長さ
L1,L2,L3は全て略同一とされている。各ネット
体3,3,3,3の幅方向外側には、外側緊締索5a,
5b,5c,5dがそれぞれ設けられている。2つのネ
ット分割体40,40からなるネット体3,3に設けら
れている第1及び第2外側緊締索5a,5bは、長手方
向両端が連結具23を介して、各ネット体3の帯長手方
向両端部に連結されている。
【0038】第1及び第2外側緊締索5a,5bの長手
方向長さは、これらが設けられているネット体3,3の
帯長手方向長さより短いが、ネット体3が複数(2つ)
の分割体40,40に分割されているので撓みを減少さ
せることができる。また、1つのネット分割体40から
なるネット体3,3に設けられている第3及び第4外側
緊締索5c,5dも、長手方向両端が連結具23を介し
て、各ネット体3の帯長手方向両端部に連結されてお
り、第3及び第4外側緊締索5c,5dは、第1及び第
2外側緊締索5a,5bより短く形成されている。
【0039】第3及び第4外側緊締索5c,5d同士を
接続する接続具32は、フックよりなり、第4外側緊締
索5dの長手方向一端部に設けられている。また、フッ
クよりなる接続具32が係合する係合孔33が第3外側
緊締索5cの長手方向一端部に設けられている。第3及
び第1外側緊締索5c,5a同士と、第1及び第2外側
緊締索5a,5b同士と、第2及び第4外側緊締索5
b,5d同士とを接続する接続具26は締め付け具によ
りなり、第1、第2及び第4外側緊締索は、締め付け具
26のフック体が係合する係合孔30をそれぞれ有して
いる。
【0040】以上の接続具26,26,26,32によ
り第1〜第4外側緊締索5a,5b,5c,5dを無端
状に接続することができる。第6実施形態においても、
第5実施形態と同様に、外側緊締索5が係止される2股
状係止具15は、隣り合うネット分割体40同士を結合
する結合具を兼ねている。第6実施形態では、係止具1
5は、2つの分割体40,40からなるネット体3,3
にしか設けられておらず、計2つである。したがって、
締め付け具26が3つ設けられているものの、外側緊締
索5a,5bを引っ掛ける箇所が2箇所と少ないので装
着が容易である。
【0041】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、有端状の外側緊締索が
ネット体に接続されているので、外側緊締索がネット体
とは別体のものに比べて取り扱いが容易であり、有端状
の外側緊締索を接続具によって接続することで無端状と
なって、ネット体を締め付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るタイヤ滑り止め装置の平面
図である。
【図2】外側緊締索が一体的に取り付けられたネット体
の平面図である。
【図3】第1実施形態に係るタイヤ滑り止め装置をタイ
ヤに取り付けた状態を示す側面図である。
【図4】(a)は外係止具の拡大平面図であり、(b)
は(a)のA−A線断面図である。
【図5】(a)は連結具23によるネット体と外側緊締
索の連結部を示す拡大平面図であり、(b)は(a)の
B−B線断面図である。
【図6】第2実施形態に係るタイヤ滑り止め装置の一部
平面図である。
【図7】第2実施形態に係るタイヤ滑り止め装置をタイ
ヤに取り付けた状態を示す側面図である。
【図8】第2実施形態に係るタイヤ滑り止め装置をタイ
ヤに取り付け完了した状態を示す側面図である。
【図9】第3実施形態に係るタイヤ滑り止め装置の平面
図である。
【図10】第4実施形態に係るタイヤ滑り止め装置の一
部平面図である。
【図11】第5実施形態に係るタイヤ滑り止め装置の平
面図である。
【図12】第5実施形態に係るタイヤ滑り止め装置の平
面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ滑り止め装置 3 ネット体 4 内側緊締索 5 外側緊締索 5a 第1外側緊締索 5b 第2外側緊締索 15 外係止具 23 連結具 24 摘み部 26 第1接続具(締め付け具) 32 第2接続具 35 緊締索保持具 40 ネット分割体 41 結合具

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの外周部に巻回されて、幅方向一
    方側がタイヤ内側に装着され、幅方向他方側がタイヤ外
    側に装着される帯状のネット体(3,3)と、 前記ネット体(3,3)の幅方向一方側に帯長手方向に
    沿って設けられた内側緊締索(4)と、 前記ネット体(3,3)の幅方向他方側に設けられた係
    止具(15)と、当該係止具(15)に係脱自在に係止
    される外側緊締索(5a,5b)とを備えたタイヤ滑り
    止め装置において、 前記外側緊締索(5a,5b)は有端状に形成され、当
    該外側緊締索(5a,5b)の長手方向両端部が前記ネ
    ット体(3,3)と接続されており、 前記外側緊締索(5a,5b)を無端状に接続するため
    の接続具(26,32)を備えていることを特徴とする
    タイヤ滑り止め装置。
  2. 【請求項2】 前記外側緊締索(5a,5b)は、長手
    方向長さがネット体(3,3)の帯長方向長さより短く
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のタイヤ
    滑り止め装置。
  3. 【請求項3】 前記接続具(26)は、接続された外側
    緊締索(3)の長手方向端部同士の間隔を狭めるように
    引き締め可能に構成された締め付け具であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のタイヤ滑り止め装置。
  4. 【請求項4】 前記ネット体(3,3)は複数個備わっ
    て、複数個のネット体(3,3)が帯長手方向に並設さ
    れており、 前記外側緊締索(5a,5b)は、各ネット体(3,
    3)毎に設けられており、 前記接続具(26,32)は、複数の外側緊締索(5
    a,5b)を無端状に接続するべく複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタイ
    ヤ滑り止め装置。
  5. 【請求項5】 前記ネット体(3,3)は、帯長手方向
    に並設された複数のネット分割体(40)を結合具(4
    1)を介して結合して構成され、 前記外側緊締索(5a,5b)の長手方向両端は、複数
    の前記ネット分割体(40)が結合してなる前記ネット
    体(3,3)の帯長手方向両端に対して接続されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のタイ
    ヤ滑り止め装置。
  6. 【請求項6】 前記外側緊締索(5a,5b)は、ネッ
    ト体と一体成形されることによって、長手方向端部がネ
    ット体(3,3)に接続されていることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ滑り止め装置。
  7. 【請求項7】 前記外側緊締索(5a,5b)の長手方
    向端部は連結具(23)によってネット体(3,3)に
    連結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載のタイヤ滑り止め装置。
  8. 【請求項8】 前記外側緊締索(5a,5b)の長手方
    向端部は、ネット体(3,3)に対して相対移動自在と
    なるようにネット体に連結されていることを特徴とする
    請求項7記載のタイヤ滑り止め装置。
  9. 【請求項9】 前記外側緊締索(5a,5b)の長手方
    向端部には、外側緊締索の長手方向中間部の幅より幅広
    とされた摘み部(21,24,24a)が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のタ
    イヤ滑り止め装置。
  10. 【請求項10】 前記ネット体(3,3)には、外側緊
    締索(5a,5b)を長手方向にスライド自在に保持す
    る緊締索保持具(35)が設けられていることを特徴と
    する請求項9記載のタイヤ滑り止め装置。
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