JP2003146293A - 船外機操作装置、船外機操作システム、操船切換方法、船外機、および船内ネットワークシステム - Google Patents
船外機操作装置、船外機操作システム、操船切換方法、船外機、および船内ネットワークシステムInfo
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Abstract
な操船席を適宜に切り換えることができる、船外機操作
装置、船外機操作システムを提供する。 【解決手段】 操船切換情報入力部での入力に基づき、
船外機への操作情報の送信の停止/開始および他の操船
装置への操船切換情報の送信が行われる。他の操船装置
は、送信された操船切換情報に基づき、船外機への操作
情報の送信の停止/開始を行える。この結果、操船切換
情報入力部での入力によって、操船情報を送信する操船
装置を一の操船装置と他の操船装置との間で切り換える
ことが可能となる。
Description
船外機操作システム、操船切換方法、船外機、および船
内ネットワークシステムに関し、特に船舶側からの制御
信号に基づき船外機を制御する船外機操作装置、船外機
操作システム、操船切換方法、船外機、および船内ネッ
トワークシステムに関する。
機が用いられている。従来の船外機では船体側からワイ
ヤーによって力を伝達し、エンジンのスロットル等の制
御を行っていた。しかしながら、近年の情報技術の発達
に伴い、船体と船外機とをLAN(Local Area Networ
k)で接続して船体側から制御信号を送ることによって
船外機を操作する船内LAN方式が試みられている。船
内LANを用いることで、1本のケーブルへの多数の機
器の接続が可能となり、船体と船外機間の配線を簡略化
できる。
操船席を有する場合がある。このとき複数の操船席で同
時に操船が可能とすると、複数の操船席同士が互いに矛
盾する操作を行い、結果的に正常な操船が行えなくなる
可能性がある。従い、複数の操船席を有する船舶におい
ては、操船可能な操縦席は単一として、かつ操船可能な
操船席(操船権を有する操船席)を適宜に切り換えられ
ることが望ましい。本発明はこのような課題を解決する
ためになされたもので、複数の操船席を有する船舶にお
いて操船可能な操船席を適宜に切り換えることができ
る、船外機操作装置、船外機操作システムを提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、船体と船外機とを接
続する通信経路の異常に強い船外機操作装置、船外機操
作システム、船外機、および船内ネットワークシステム
を提供することを目的とする。
るために本発明に係る船外機操作装置は、船外機を操作
する操作情報を入力する操作情報入力部と、前記操作情
報入力部で入力された操作情報によって前記船外機を操
作する操船状態と、該操作情報によっては該船外機を操
作しない非操船状態とを切り換える操船切換情報を入力
する操船切換情報入力部と、前記操船切換情報入力部で
の入力に基づく操船切換情報を記憶する操船切換情報記
憶部と、前記操船切換情報記憶部に記憶された操船切換
情報が操船状態を表すときに前記操作情報を送信し、該
操船切換情報が非操船状態を表すときに該操作情報の送
信を停止する操作情報送信部と、他の船外機操作装置に
操船席切換情報入力部で入力された操船切換情報を送信
する操船切換情報送信部と、を具備することを特徴とす
る。操船切換情報入力部での入力に基づき、船外機への
操作情報の送信の停止/開始および他の操船装置への操
船切換情報の送信が行われる。他の操船装置は、送信さ
れた操船切換情報に基づき、船外機への操作情報の送信
の停止/開始を行える。この結果、操船切換情報入力部
での入力によって、操船情報を送信する操船装置を一の
操船装置と他の操船装置との間で切り換えることが可能
となる。なお、前記操作情報の例として、前記船外機の
エンジンの始動操作、停止操作、スロットル操作、シフ
ト操作、および該船外機のステアリング操作のための情
報が挙げられる。
機操作装置のいずれかから送信された操船切換情報を受
信する操船切換情報受信部と、前記操船切換情報受信部
で受信された操船切換情報に基づき、前記操船席切換情
報記憶部に記憶された操船切換情報を更新する操船席切
換情報更新部と、をさらに具備してもよい。他の船外機
操作装置側で入力された操船切換情報に基づき、船外機
操作装置からの操作情報の送信の停止/開始が行われ
る。この結果、一の船外機操作装置と他の船外機操作装
置のいずれからでも操船の切換を行えるようになる。
外機を操作する第1の操作情報を入力する第1の操作情
報入力部と、船外機を操作する第2の操作情報を入力す
る第2の操作情報入力部と、前記第1および第2の操作
情報入力部で入力された第1および第2の操作情報によ
って前記船外機を操作する操船状態と、該第1および第
2の操作情報によっては該船外機を操作しない非操船状
態とを切り換える操船切換情報を入力する操船切換情報
入力部と、前記操船切換情報入力部での入力に基づく操
船切換情報を記憶する第1の操船切換情報記憶部と、前
記操船切換情報入力部での入力に基づく操船切換情報を
記憶する第2の操船切換情報記憶部と、前記第1の操船
切換情報記憶部に記憶された操船切換情報が操船状態を
表すときに前記第1の操作情報を送信し、該操船切換情
報が非操船状態を表すときに該第1の操作情報の送信を
停止する第1の操作情報送信部と、前記第2の操船切換
情報記憶部に記憶された操船切換情報が操船状態を表す
ときに前記第2の操作情報を送信し、該操船切換情報が
非操船状態を表すときに該第2の操作情報の送信を停止
する第2の操作情報送信部と、他の船外機操作装置に操
船席切換情報入力部で入力された操船切換情報を送信す
る操船切換情報送信部と、を具備することを特徴とす
る。2つの操作情報入力部のそれぞれに対応して操船切
換情報記憶部が備えられる。そして、1つの操船席切換
情報入力部での入力に基づき、2つの操船切換情報記憶
部内の操船切換情報が書き換えられ、2つの操作情報入
力部からの入力に基づく操作情報の双方の送信が停止/
開始される。即ち、単一の操船席切換情報入力部での入
力に基づき、1つの船外機操作装置からの複数の操作情
報の送信を共に停止/開始できる。なお、複数の操船切
換情報記憶部の操船切換情報の書き換えは、操船席切換
情報入力部で入力された操船切換情報そのものでも、あ
るいはこの操船切換情報に何らかの加工、転送が行われ
た情報のいずれに基づいても差し支えない。
機操作装置のいずれかから送信された操船切換情報を受
信する操船切換情報受信部と、前記操船切換情報受信部
で受信された操船切換情報に基づき、前記第1の操船席
切換情報記憶部に記憶された操船切換情報を更新する第
1の操船席切換情報更新部と、前記操船切換情報受信部
で受信された操船切換情報に基づき、前記第2の操船席
切換情報記憶部に記憶された操船切換情報を更新する第
2の操船席切換情報更新部と、をさらに具備してもよ
い。他の船外機操作装置側で入力された操船切換情報に
基づき、船外機操作装置からの複数の操作情報の双方の
送信の停止/開始が行われる。この結果、一の船外機操
作装置と他の船外機操作装置のいずれからでも操船の切
換を行えるようになる。
は、(1)、(2)に記載の船外機操作装置を複数具備
することを特徴とする。複数の船外機操作装置間で、い
ずれかの操船切換情報入力部への入力に基づいて、操船
可能な船外機操作装置を容易に切り換えることができ
る。
に用いる船外機操作装置を切り換える操船切換情報を入
力する操船切換情報入力ステップと、前記操船切換情報
入力ステップで入力された操船切換情報に基づき、第1
の船外機操作装置からの操船情報の送信を停止する操船
情報送信停止ステップと、前記操船切換情報入力ステッ
プで入力された操船切換情報に基づき、第2の船外機操
作装置からの操船情報の送信を開始する操船情報送信開
始ステップと、を具備することを特徴とする。操船切換
情報に基づき、第1の船外機操作装置からの操船情報の
送信の停止、第2の船外機操作装置からの操船情報の送
信の開始を行うことで、操船可能な船外機操作装置を第
1の船外機操作装置から第2の船外機操作装置へと変更
できる。
外機との情報の送受信を行う第1の送受信部と、前記船
外機との情報の送受信を行う第2の送受信部と、前記第
1および第2の送受信部のいずれを用いて通信するかを
切り換える通信切換部と、を具備することを特徴とす
る。船外機と第1、第2の送受信部のいずれかの間の通
信経路が機能していれば、他方の通信経路が機能してい
なくても船外機との通信が可能となる。
の送受信部で受信される信号の状態に基づき、該第1、
第2の送受信部による通信を切り換えることができる。
通信経路が機能しているか否かは、多くの場合受信信号
の良否で判定することができる。このため、受信状態を
監視することで、自動的に信号経路を切り換えることが
可能となる。例えば、船外機からの送信の途絶、信号の
波形の崩れによって、通信経路の状態(断線、短絡等)
の良否を判定できる。
が、他の船外機操作装置によって中継されてもよい。他
の船外機操作装置が中継機として機能することで、第2
の送受信部が直接的に船外機に接続されていなくても船
外機との通信経路を複数確保できる。
前記船外機から他の船外機操作装置に送信された情報を
前記第2の送受信部から該船外機に送信してもよく、前
記第2の送受信部によって受信された他の船外機操作装
置から前記船外機に送信された情報を前記第1の送受信
部から該他の船外機操作装置に送信しても差し支えな
い。船外機操作装置を他の船外機操作装置の中継機とし
て用いることが可能となる。
が可能となる。例えば、複数の船外機操作装置同士をロ
ーカルバスで接続していれば、いずれかの船外機操作装
置に船外機からの第1のバスを、他のいずれかの船外機
操作装置に船外機からの第2のバスを接続することで、
複数の船外機操作装置のいずれも第1、第2のバスを介
した2つの通信経路が確保できる。
は、エンジンと、前記エンジンを操作する船外機と通信
する第1の送受信部と、第2の船外機操作装置と通信す
る第2の送受信部と、前記第1の送受信部で受信した前
記船外機から前記第2の船外機操作装置に送信された情
報を前記第2の送受信部から送信し、前記第2の送受信
部で受信した前記第2の船外機操作装置から該船外機に
送信された情報を前記第1の送受信部から送信する第1
の中継部と、を有する第1の船外機操作装置と、前記船
外機と通信する第3の送受信部と、前記第1の船外機操
作装置と通信する第4の送受信部と、前記第3の送受信
部で受信した前記船外機から前記第1の船外機操作装置
に送信された情報を前記第4の送受信部から送信し、前
記第4の送受信部で受信した前記第1の船外機操作装置
から該船外機に送信された情報を前記第3の送受信部か
ら送信する第2の中継部と、を有する第2の船外機操作
装置と、を具備することを特徴とする。第1の船外機操
作装置と船外機間の通信は、第1の送受信部での第1の
通信経路と、第2の船外機操作装置での中継による第2
の送受信部での第2の通信経路の2通りが確保される。
機を操作する操作情報を入力する第1の操作情報入力部
と、前記第1の操作情報入力部で入力された操作情報を
前記第1、第2の送受信部のいずれから送信するかを切
り換える第1の操作情報送信切換部と、を有してもよ
い。第1の操作情報送信切換部によって、2つの通信経
路のいずれを用いて通信するかを切り換えることができ
る。ここで、前記第1の操作情報送信切換部が、前記第
1の送受信部で受信される信号の状態に基づき、前記第
1、第2の送受信部のいずれから送信するかを切り換え
てもよい。受信状態に基づく通信経路の自動切換が可能
となる。
の中継部による中継処理の有無を切り換える第1の中継
切換部と、を有してもよい。第1の中継切換部によっ
て、2つの通信経路のいずれを用いて通信するかを切り
換えることができる。ここで、前記第1の中継切換部
が、前記第1の送受信部で受信される信号の状態に基づ
き、中継処理の有無を切り換えてもよい。受信状態に基
づく通信経路の自動切換が可能となる。
装置と通信する第1の送受信部と、前記船外機操作装置
と通信する第2の送受信部と、前記船外機操作装置との
通信に前記第1、第2の送受信部のいずれを用いるかを
切り換える送受信切換部と、を具備することを特徴とす
る。船外機操作装置の通信経路として、第1、第2の送
受信部による通信を切り換えて行える。この結果、一方
の通信経路に通信障害が発生しても、他方の通信経路を
用いて船外機操作装置との通信を行える。ここで、前記
送受信切換部が、前記第1の送受信部で受信される信号
の状態に基づき、前記第1、第2の送受信部のいずれを
用いるかを切り換えてもよい。受信状態に基づく通信経
路の自動切換が可能となる。
テムは、(6)に記載の船外機操作システムと、(7)
に記載の船外機と、前記船外機の第1の送受信部と前記
第1の船外機操作装置の第1の送受信部とを接続する第
1の通信経路と、前記船外機の第2の送受信部と前記第
2の船外機操作装置の第3の送受信部とを接続する第2
の通信経路と、を具備することを特徴とする。船外機操
作システムと船外機との間に複数の通信経路を確認で
き、通信の確実性が向上する。
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の1実施形態
に係る船舶10の外観を表す斜視図である。本図に示さ
れるように船舶10は、船体12と船外機13からな
り、船体12側に2つの操船席15(主操船席15A、
副操船席15B)を備える。さらに2つの操船席15に
対応して、リモート・コントロール20A、20B、ス
テアリング(ステアリング・ハンドル)31A、31
B、船内表示装置41A、41Bをそれぞれ対応して有
する。この結果、主操船席15A、副操船席15Bのい
ずれからも船舶10の操船、およびその状態の監視が可
能となっている。
システム11を表すブロック図である。本図に示すよう
に船内LANシステム11は、船体12側、船外機13
側の機器がLAN(Local Area Network)14で接続さ
れることで構成される。船体12のリモート・コントロ
ール20A、20Bはそれぞれ、始動/停止スイッチ・
ユニット21A、21B、シフト/スロットル・ユニッ
ト22A、22Bを有する。また、ステアリング31
A、31Bはそれぞれ、ステアリング・ユニット30
A、30Bに取り付けられている。
1Bはそれぞれ、始動/停止スイッチ211A、211
B、操船席切換情報記憶部212A、212B、通信経
路情報記憶部213A、213B、CPU214A、2
14B、送受信部215A、215Bを有する。シフト
/スロットル・ユニット22A、22Bはそれぞれ、リ
モコンレバー221A、221Bに接続されたレバー角
度センサ222A、222B、操船席切換スイッチ22
3A、223B、操船席切換情報記憶部224A、22
4B、通信経路情報記憶部225A、225BおよびC
PU226A、226B、および送受信部227A、2
27Bを有する。ステアリング・ユニット30A、30
Bはそれぞれ、ステアリング31A、31Bに接続され
たステアリング目標角度センサ32A、32B、操船席
切換情報記憶部33A、33B、通信経路情報記憶部3
4A、34BおよびCPU35A、35B、および送受
信部36A、36Bを有する。
ールユニット)61およびエンジン(図示せず)を有
し、ECU61にはスロットル開度センサ71、シフト
位置センサ72、ステアリング角度センサ73等のセン
サ類と、スロットル・アクチュエータ81、シフト・ア
クチュエータ82、ステアリング・アクチュエータ83
等のアクチュエータ類が接続されている。
ス142、およびローカルバス143A、143Bから
構成される。メインバス141は、ECU61の第1の
送受信端と、送受信部215A、215B、227A、
227B、および船内表示装置41A、41Bの第1の
送受信端とを接続する。一方、サブバス142は、EC
U61の第2の送受信端と、送受信部36A、36Bの
第2の送受信端とを接続する。即ち、送受信部215
A、215B、227A、227B、36A、36B、
および船内表示装置41A、41Bの第1の入出力端に
は、メインバス141とサブバス142のいずれかが接
続されている。
A、227A、36A、および船内表示装置41Aの第
2の送受信端を互いに接続し、ローカルバス143Bは
送受信部215B、227B、36B、および船内表示
装置41B第2の送受信端を互いに接続する。即ち、操
船席15A側の機器はローカルバス143Aを、操船席
15B側の機器はローカルバス143Bを用いて互いに
通信できる。この結果、後述するように、操船席15に
係る機器(始動/停止スイッチ・ユニット21A、21
B等)は、メインバス141とサブバス142の双方を
通信経路として利用することができるようになる。な
お、LAN14は、有線、無線(赤外線、電波、超音波
等)いずれで構成されていても差し支えない。
・ユニット21A、21Bは、船外機13のエンジンの
始動および停止を行うための制御信号たる始動信号、停
止信号を出力するためのユニットである。操作情報入力
部たる始動/停止スイッチ211A、211Bを操船者
が操作することにより、始動/停止スイッチ・ユニット
21A、21Bそれぞれからの始動信号、および停止信
号の出力が行われる。
は、図3に示すような主操船席15A、副操船席15B
のいずれから操船が行えるか(操船権を有するか)を表
す操船席切換情報(操船権情報)を記憶する。この操船
権情報に基づき、始動/停止スイッチ・ユニット21
A、21Bからの制御信号(始動信号、停止信号)の出
力の停止、開始が行われる。即ち、操船権情報が、その
操船席15側が操船権を有していることを表していると
きには、その始動/停止スイッチ・ユニット21A、2
1Bから制御情報が出力される。一方、操船権情報が、
その操船席15側が操船権を有していないことを表して
いるときには、その始動/停止スイッチ・ユニット21
A、21Bからの制御情報の出力が停止される。なお、
後述するように操船席切換情報記憶部212A、212
Bの操船席切換情報は、操船席切換スイッチ223A、
223Bの操作に基づき変更される。
は、始動/停止スイッチ・ユニット21A、21Bから
の制御信号をメインバス141、サブバス142のどち
らを経由して出力するかを表す通信経路情報を記憶す
る。図4は、通信経路情報記憶部213A、213Bに
記憶された通信経路情報の1例である。図4に示す通信
経路情報には、通信状態が通常、非常のいずれであるか
を表す通信状態情報、および通信状態と制御信号の出力
先との対応を表す出力先テーブルが含まれる。通信状態
が「通常」か「非常」か否かは、ECU61から送信さ
れる信号の異常(信号の途絶、波形の異常等)に基づき
判定できる。始動/停止スイッチ・ユニット21A、2
1Bからの制御信号はそれぞれ、通常時にはメインバス
141に、非常時にはローカルバス143A、143B
に出力される。後述するように、ローカルバス143
A、143Bに出力された制御信号はそれぞれ、ステア
リング・ユニット30A、30Bによりサブバス142
へと転送される。これら通信経路情報記憶部213A、
213B、通信経路情報記憶部213A、213Bは、
船内LANシステム11の停止後も記憶内容を保持可能
な記憶装置(例えば、ROM、補助記憶装置(ハードデ
ィスク、CD−ROM等))上に構成される。
置であり、始動/停止スイッチ・ユニット21A、21
B全体の動作を管理する。具体的には、操船席切換情報
記憶部212A、212Bに記憶された操船席切換情報
に基づく制御信号の出力の停止、開始、および通信経路
情報記憶部213A、213Bに記憶された通信経路情
報に基づく制御信号の出力先の変更等を行う。送受信部
215A、215Bは、メインバス141およびローカ
ルバス143A、143Bとの通信を行う。
2Bは、エンジンのスロットルおよびシフトを制御する
ための制御信号たるスロットル制御信号(スロットル目
標開度信号)およびシフト制御信号(シフト目標位置信
号)を出力する。操作情報入力部たるリモコンレバー2
21A、221Bに対する操船者の操作に基づき、シフ
ト/スロットル・ユニット22A、22Bからの制御信
号の出力が行われる。リモコンレバー221A、221
Bが、ニュートラル(中立)から所定の角度以上船首側
に倒されると船舶10が前進し、船尾側に倒されると船
舶10が後進するようにエンジンのシフト、即ちプロペ
ラの回転方向が変化する。そして、この所定の角度を超
えて船首、または船尾側にリモコンレバー221A、2
21Bが倒されるとエンジンのスロットルが徐々に開か
れ、プロペラの回転速度(最終的には船速)が大きくな
る。レバー角度センサ222A、222Bは、リモコン
レバー221A、221Bそれぞれの傾き(角度)を検
知する検知器である。
それぞれ、2つの操船席15の間で操船権の移行(操船
可能な操船席15の切換)を行う操船席切換情報を入力
するための開閉器である。操船席切換スイッチ223
A、223Bを操作した側の操船席15で操船が可能な
ように操船権が移り変わる。即ち、操船席切換スイッチ
223A、223Bの操作により、操船席切換情報記憶
部224A、224Bの操船席切換情報が変更される。
は、操船席切換情報記憶部212A、212Bと同様、
図3に示すような主操船席15A、副操船席15Bのい
ずれから操船が行えるか(操船権を有するか)を表す操
船席切換情報(操船権情報)を記憶する。この操船権情
報に基づき、リモコンレバー221A、221Bの操作
に基づく制御信号(スロットル制御信号、シフト制御信
号)の出力の停止、開始が行われる。
は、シフト/スロットル・ユニット22A、22Bから
の制御信号をメインバス141、サブバス142のどち
らを経由して出力するかを表す通信経路情報を記憶す
る。図5は、通信経路情報記憶部225A、225Bに
記憶された通信経路情報の1例である。この通信経路情
報には、通信状態が通常、非常のいずれであるかを表す
通信状態情報、通信状態と制御信号の出力先との対応を
表す出力先テーブル、および通信状態と転送の有無との
対応を表す転送可否テーブルが含まれる。シフト/スロ
ットル・ユニット22A、22Bからの制御信号はそれ
ぞれ、通常時にはメインバス141に、非常時にはロー
カルバス143A、143Bに出力される。後述するよ
うに、ローカルバス143A、143Bに出力されたシ
フト/スロットル・ユニット22A、22Bからの制御
信号は、ステアリング・ユニット30A、30Bにより
サブバス142へと転送される。
30A、30Bからの制御信号は、ローカルバス143
A、143Bを通じてシフト/スロットル・ユニット2
2A、22Bで受信される。シフト/スロットル・ユニ
ット22A、22Bは、受信したステアリング・ユニッ
ト30A、30Bからの制御信号をメインバス141へ
と転送する。一方、ECU61からステアリング・ユニ
ット30A、30Bに送信された信号は、メインバス1
41からローカルバス143A、143Bへと転送さ
れ、ステアリング・ユニット30A、30Bに到達す
る。即ち、シフト/スロットル・ユニット22A、22
Bは、通常時においてステアリング・ユニット30A、
30Bの信号を中継する中継機として機能する。
5Bは、船内LANシステム11の停止後も記憶内容を
保持可能な記憶装置上に構成される。CPU226A、
226Bは、中央処理装置であり、シフト/スロットル
・ユニット22A、22Bそれぞれ全体の動作を管理す
る。具体的には、操船席切換情報記憶部224A、22
4Bに記憶された操船席切換情報に基づく制御信号の出
力の停止、開始、および通信経路情報記憶部225A、
225Bに記憶された通信経路情報に基づく制御信号の
出力先の変更、転送処理等を行う。送受信部227A、
227Bは、メインバス141および対応するローカル
バス143A、143Bとの通信を行う。
は、操船者によるステアリング31A、31Bの操作に
基づき、船外機13の向き(船舶10の進行方向)を制
御するためのステアリング制御信号(ステアリング目標
角度信号)を出力する。ステアリング目標角度センサ3
2A、32Bは、ステアリング31A、32Bの操作状
態(角度)を検知する検知器である。
操船席切換情報記憶部212A、212B等と同様、図
3に示すような主操船席15A、副操船席15Bのいず
れから操船が行えるか(操船権を有するか)を表す操船
席切換情報(操船権情報)を記憶する。この操船権情報
に基づき、ステアリング31A、31Bの操作に基づく
制御信号(ステアリング目標角度信号)の出力の停止、
開始が行われる。
テアリング・ユニット30A、30Bからの制御信号を
メインバス141、サブバス142のどちらを経由して
出力するかを表す通信経路情報を記憶する。図6は、通
信経路情報記憶部34A、34Bに記憶された通信経路
情報の1例である。この通信経路情報には、通信状態が
通常、非常のいずれであるかを表す通信状態情報、通信
状態と制御信号の出力先との対応を表す出力先テーブ
ル、および通信状態と転送の有無との対応を表す転送可
否テーブルが含まれる。ステアリング・ユニット30
A、30Bからの制御信号はそれぞれ、通常時にはサブ
バス142に、非常時にはローカルバス143A、14
3Bに出力される。既述のように、ローカルバス143
A、143Bに出力されたステアリング・ユニット30
A、30Bからの制御信号は、シフト/スロットル・ユ
ニット22A、22Bによりサブバス142へと転送さ
れる。
ニット21A、21Bおよびシフト/スロットル・ユニ
ット22A、22Bからの制御信号は、ローカルバス1
43A、143Bを通じてステアリング・ユニット30
A、30Bで受信される。ステアリング・ユニット30
A、30Bは、受信した始動/停止スイッチ・ユニット
21A、21Bおよびシフト/スロットル・ユニット2
2A、22Bからの制御信号をサブバス142へと転送
する。一方、ECU61から始動/停止スイッチ・ユニ
ット21A、21Bおよびシフト/スロットル・ユニッ
ト22A、22Bに送信された信号は、サブバス142
からローカルバス143A、143Bへと転送され、シ
フト/スロットル・ユニット22A、22Bに到達す
る。即ち、ステアリング・ユニット30A、30Bは、
異常時において始動/停止スイッチ・ユニット21A、
21B等の信号を中継する中継機として機能する。これ
ら通信経路情報記憶部34A、34B、通信経路情報記
憶部34A、34Bは、船内LANシステム11の停止
後も記憶内容を保持可能な記憶装置上に構成される。
あり、ステアリング・ユニット30A、30Bそれぞれ
全体の動作を管理する。具体的には、操船席切換情報記
憶部33A、33Bに記憶された操船席切換情報に基づ
く制御信号の出力の停止、開始、および通信経路情報記
憶部34A、34Bに記憶された通信経路情報に基づく
制御信号の出力先の変更、転送処理等を行う。送受信部
36A、36Bは、サブバス142および対応するロー
カルバス143A、143Bとの通信を行う。
RT(陰極線管)、LCD(液晶表示装置)であり、操
船者等に各種情報を提供する表示装置である。船内表示
装置41A、41Bは、対応するローカルバス143
A、143Bおよびメインバス141による2つの通信
経路でECU61との通信が行える。図示していない
が、始動/停止スイッチ・ユニット21A、21Bと同
様の通信経路記憶部を有することで、送信情報の出力先
をメインバス141、とローカルバス143A、143
Bで切り換えることで、ECU61への情報送信を行え
る。なお、異常時におけるECU61との信号の送受信
には、ステアリング・ユニット30A、30Bによる中
継を受けるものとする。
外機13の制御全般を行うものであり、CPU(中央演
算装置)、記憶装置(RAM、ROM等)、補助記憶装
置(不揮発性のRAM、ハードディスク、CD−RO
M、光磁気ディスク等)、クロック等から構成される。
ECU61は図7に示すような通信経路情報を記憶する
通信経路記憶部(図示せず)を備え、船体12側との通
信の状態に応じて信号の出力先をメインバス141とサ
ブバス142とで切り換えるものとする。
てプロペラを回転させ、船舶10に推進力を与える。エ
ンジンは、始動/停止スイッチ・ユニット21A、21
Bからの始動信号、停止信号に基づいて、停止状態から
の始動、稼働状態からの停止を行う。エンジンはその燃
焼室内に供給する混合気(燃料ガスと空気の混合ガス)
の供給量を制御するスロットル(図示せず)を備える。
伝達機構は、エンジンとプロペラの動力伝達状態を変化
させるシフター(図示せず)を備えている。シフターの
操作によって、プロペラを無回転としたり(ニュートラ
ル)、回転方向(順回転:船舶10の前進、逆回転:船
舶の後進)を変化させたりすることができる。
スロットルの開閉状態を検知する検出器であり、検出し
たスロットル開度情報を出力する。シフト位置センサ7
2は、伝達機構のシフターの状態(位置:ニュートラ
ル、前進、後進)を検出する検出器であり、検出したシ
フト位置情報を出力する。ステアリング角度センサ73
は、船外機13の船体12に対する向き(角度)を検知
する検出器であり、検出したステアリング角度情報を出
力する。
ト/スロットル・ユニット22A、22Bからのスロッ
トル目標開度信号に基づき、エンジンのスロットルを作
動する作動装置である。シフト・アクチュエータ82
は、シフト/スロットル・ユニット22A、22Bから
のシフト目標位置信号に基づき、伝達機構のシフターを
作動する作動装置である。ステアリング・アクチュエー
タ83は、ステアリング・ユニット30A、30Bから
のステアリング目標角度信号に基づき、船外機13の向
きを変化させる作動装置である。
以下に、船内LANシステム11の具体的な動作を示
す。 A. 船体12と船外機13間の通信経路の切換 船体12と船外機13間の通信経路には何らかの通信異
常が発生する可能性がある。この通信異常の例を図8
(A)、(B)に示す。図8(A)、(B)はそれぞ
れ、バス90が断線、短絡した状態を表す。バスが断線
(90A)した場合には、船体12と船外機13間の通
信が行われない。即ち、船体12側では船外機13側か
らの、船外機13側では船体12側からの信号が受信さ
れなくなる。一方、バスが短絡(90B)した場合に
は、同一の信号が分岐して伝送される。このように信号
が分岐すると、同一の信号がわずかに時間をずらして伝
送され、相手側に到達する。その結果、相手側に到達し
た信号は波形が崩れることになる。このように通信経路
での異常は、船体12と船外機13間の通信の困難をも
たらす。
チ・ユニット21A等)と船外機13側のECU61
は、2つの通信経路(メインバス141、サブバス14
2)を用いた通信が可能である。このため、メインバス
141、サブバス142のいずれかに通信異常が発生し
ても他方を用いて通信を続行することが可能であり、単
一の通信経路のみを用いる場合に比べてより通信が確実
に行われる(通信経路のバックアップシステム)。即
ち、船内LANシステム11では、通信経路(メインバ
ス141、サブバス142)を切り換えることで、通信
異常に対応することができる。以下、通信経路への異常
の発生の有無に区分して詳細に説明する。
(通常時) 通常時における船体12側のユニットと船外機13側
のECU61間の通信はメインバス141によって行わ
れる。このときサブバス142は通信に使用されない。
これは、サブバス142側に異常が生じても船体12、
船外機13間の通信に影響が及ばないようにするためで
ある。
21B、シフト/スロットル・ユニット22A、22
B、船内表示装置41A、41Bは、メインバス141
への入出力端を有しているので、メインバス141によ
って直接ECU61との通信を行える。なお、始動/停
止スイッチ・ユニット21A、21B等からの制御情報
の出力は操船権を有している操船席15側からのみ出力
される。
は、ローカルバス143A、143Bに制御信号を出力
する。この制御信号はシフト/スロットル・ユニット2
2A、22Bに一旦受信され、メインバス141上に転
送されてECU61に到達する。
ニット30A、30Bに向けた信号は、一旦シフト/ス
ロットル・ユニット22A、22Bに一旦受信され、ロ
ーカルバス143A、143B上に転送されてステアリ
ング・ユニット30A、30Bに到達する。このように
シフト/スロットル・ユニット22A、22Bが、ステ
アリング・ユニット30A、30BとECU61との間
での信号の中継機として機能することで、直接的にはメ
インバス141に接続されていないステアリング・ユニ
ット30A、30BがECU61と通信することが可能
となる。
常時) 図9は、通信経路に異常が発生したときに通信経路の切
換を行う手順の一例を表すフロー図である。 メインバス141に異常が発生した場合を考える(ス
テップS11)。通信経路での異常は、既に述べたよう
に受信側での受信信号の異常(非受信、受信波形の異
常)をもたらす。即ち、始動/停止スイッチ・ユニット
21A、21B、シフト/スロットル・ユニット22
A、22B、ステアリング・ユニット30A、30B、
船内表示装置41A、41Bでは、ECU61からの信
号に異常が生じ、ECU61では始動/停止スイッチ・
ユニット21A、21B等からの信号に異常が生じる。
21B等が、この受信信号の異常を検知し(ステップS
12)、以下のように通信経路の切換を行う。この異常
は、ECU61からの信号の途絶、受信信号波形の異常
に基づき検知できる。始動/停止スイッチ・ユニット2
1A、21B等は、通信経路情報記憶部213A、21
3B等の通信状態情報を書き換え、「通常」から「非
常」とする(ステップS13)。ECU61も同様に、
受信信号の異常の検知によって、信号の入出力端をメイ
ンバス141からサブバス142へと切り換えるものと
する。
等の通信状態情報の書き換えの結果、情報の出力先が切
り換えられる(ステップS14)。即ち、始動/停止ス
イッチ・ユニット21A、21B、シフト/スロットル
・ユニット22A、22Bは、出力先をメインバス14
1からローカルバス143A、143Bに変更する。一
方、ステアリング・ユニット30A、30Bは、出力先
をローカルバス143A、143Bからサブバス142
に変更する。なお、船内表示装置41A、41Bは、情
報を送信するのであれば、始動/停止スイッチ・ユニッ
ト21A、21Bと同様に転送処理情報記憶部を備え、
転送処理情報の書き換えおよびこの情報に基づく出力先
の切換を行うものとする(信号をECU61に送信する
必要がなければこのような機構は不要である)。
22B、ステアリング・ユニット30A、30Bでの信
状態情報の書き換えは、さらに転送可否の変更を伴う
(ステップS15)。即ち、シフト/スロットル・ユニ
ット22A、22Bは、転送処理を停止し、ステアリン
グ・ユニット30A、30Bは転送処理を開始する。こ
の結果、始動/停止スイッチ・ユニット21A、21
B、シフト/スロットル・ユニット22A、22Bそれ
ぞれがローカルバス143A、143Bに出力した制御
信号は、ステアリング・ユニット30A、30Bによっ
てサブバス142に転送されECU61に到達する。
チ・ユニット21A、21B、シフト/スロットル・ユ
ニット22A、22B、船内表示装置41A、41Bへ
と送信された信号は、ステアリング・ユニット30A、
30Bを経由して、始動/停止スイッチ・ユニット21
A、21B、シフト/スロットル・ユニット22A、2
2Bへと届けられる。
A、30Bが、始動/停止スイッチ・ユニット21A、
21Bおよびシフト/スロットル・ユニット22A、2
2B、船内表示装置41A、41B、とECU61との
間での信号の中継機として機能することで、直接的には
サブバス142に接続されていない始動/停止スイッチ
・ユニット21A、21Bおよびシフト/スロットル・
ユニット22A、22BがECU61と通信することが
可能となる。以上のように、メインバス141、サブバ
ス142のいずれかが通信可能であれば、中継経路を含
む通信経路を自動的に切り換えることで継続的な通信を
行うことが可能となる。
更)を行う手順の一例を表すフロー図である。以下、図
10に沿って説明する。 (1)操船を行いたい操船席15の操船者は、操船席切
換スイッチ223A、223Bを操作する(ステップS
21)。以下、説明の判り易さのために、副操船席15
Bの操船席切換スイッチ223Bが操作されたものとし
て説明する。
力された操船席切換情報に基づき、シフト/スロットル
・ユニット22Bから操船席切換情報が送信される(ス
テップS22)。この送信は、メインバス141を用い
た相手側のシフト/スロットル・ユニット22Aへの送
信と、ローカルバス143Bを用いた始動/停止スイッ
チ・ユニット21B、ステアリング・ユニット30Bへ
の送信の双方が含まれる。さらに、相手側のシフト/ス
ロットル・ユニット22Aは、ローカルバス143Aを
用いて、受信した操船席切換情報を始動/停止スイッチ
・ユニット21A、ステアリング・ユニット30Aへ転
送する。このようにして、始動/停止スイッチ・ユニッ
ト21A、21B、シフト/スロットル・ユニット22
A、22B、ステアリング・ユニット30A、30Bの
全てが操船席切換情報を入手する。なお、ここで送信、
あるいは転送される操船席切換情報は、主操船席15
A、副操船席15Bのどちらに操船権があるかを示す情
報でも、操船席15の切換を行うべきことを表すいわば
操船権を有する操船席15を間接的に表すもののいずれ
であっても差し支えない。
12B、224A、224B、33A、33Bに記憶さ
れた操船権情報が書き換えられる(ステップS23)。
この書き換えの結果として制御情報の送信元が切り替わ
る(ステップS24)。即ち、始動/停止スイッチ・ユ
ニット21A、シフト/スロットル・ユニット22A、
ステアリング・ユニット30Aからの制御情報の送信が
停止され、始動/停止スイッチ・ユニット21B、シフ
ト/スロットル・ユニット22B、ステアリング・ユニ
ット30Bからの制御情報の送信が開始される。このよ
うにして、操船権を有する操船席15側からのみ制御情
報が送信されることとして、安定した操船を可能として
いる。しかもこの操船権の変更は、操船席15の操船席
切換スイッチ223A、223Bを操作するだけで行え
るので、極めて簡便に行える。
上記実施形態には限られず拡張、変更できる。拡張、変
更された実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。以
下に拡張、変更の例を示す。 (1)図2に示した実施形態では、操船席の切換、通信
経路の切換の双方を行う構成を示したが、これらの機能
は必ずしも一体不可分なものではなく、必要に応じて分
離することも可能である。これらの機能を分離した例を
図11、図12に示す。図11、図12はそれぞれ、操
船席の切換を行う構成例、通信経路の切換を行う構成例
を示している。 図11に示す船内LANシステム11(1)では、船
体12側と船外機13側との通信はメインバス141
(1)のみによって行われている。このときには、図1
0のステップS22における操船切換情報の送信等はメ
インバス141(1)のみを用いて行われる。 図12に示す船内LANシステム11(2)では、副
操船席15B側の機器(始動/停止スイッチ・ユニット
等)、操船席切換スイッチ等は不要となる。
を行っても差し支えない。このときは、1つの操船席で
入力された操船席切換情報を他の全ての操船席に送信す
ることで、他の操船席からの操作情報の送信が停止され
る。
通信はメインバスとサブバスの一方のみを用いて行われ
ているが、通常時にこの双方を用いて通信を行い、非常
時には通信可能なバスのみを用いて通信を行っても差し
支えない。このようにすると通常時の通信効率を向上で
きる。
異常を検知し、通信経路の切換を行っている(一種の分
散制御)。いずれかのユニットで通信の異常を検知し、
他のユニットに何らかのコマンドを送信することで通信
経路の切換を行っても差し支えない(一種の集中制
御)。このとき、コマンドの送受信をローカルバスで行
うようにすれば、メインバス、サブバスでの通信異常の
影響を受けないようにすることができる。
異常を検知しているが、サブバスのみ、およびメインバ
スとサブバスの双方で通信異常を検知するようにしても
よい。
は、例えば有線と無線を併用する等異なった種類の通信
経路を確保しておいてもよく、また3つ以上の通信経路
を確保しておいても差し支えない。このようにすると船
体側と船外機側の通信の確実性をより向上できる。
数の操船席を有する船舶において操船可能な操船席を適
宜に切り換えることができる船外機操作装置、船外機操
作システムを提供できる。
斜視図である。
る船内LANシステムを表すブロック図である。
ー図である。
を表すフロー図である。
る。
る。
13…船外機、14…LAN、141…メインバス、1
42…サブバス、143A、143B…ローカルバス、
15…操船席、15A…主操船席、15B…副操船席、
20A,20B…リモート・コントロール、21A,2
1B…始動/停止スイッチ・ユニット、211A,21
1B…始動/停止スイッチ、212A,212B…操船
席切換情報記憶部、213A,213B…通信経路情報
記憶部、214A,214B…CPU,215A、21
5B…送受信部、 22A、22B…シフト/スロット
ル・ユニット、221A,221B…リモコンレバー、
222A,222B…レバー角度センサ、223A,2
23B…操船席切換スイッチ、224A,224B…操
船席切換情報記憶部、225A,225B…通信経路情
報記憶部、226A,226B…CPU、227A,2
27B…送受信部、30A,30B…ステアリング・ユ
ニット、31A,31B…ステアリング、32A,32
B…ステアリング目標角度センサ、33A,33B…操
船席切換情報記憶部、34A,34B…通信経路情報記
憶部、35A,35B…CPU、36A,36B…送受
信部、41A,41B…船内表示装置、61…ECU、
71…スロットル開度センサ、72…シフト位置セン
サ、73…ステアリング角度センサ、81…スロットル
・アクチュエータ、82…シフト・アクチュエータ、8
3…ステアリング・アクチュエータ
Claims (20)
- 【請求項1】 船外機を操作する操作情報を入力する操
作情報入力部と、 前記操作情報入力部で入力された操作情報によって前記
船外機を操作する操船状態と、該操作情報によっては該
船外機を操作しない非操船状態とを切り換える操船切換
情報を入力する操船切換情報入力部と、 前記操船切換情報入力部での入力に基づく操船切換情報
を記憶する操船切換情報記憶部と、 前記操船切換情報記憶部に記憶された操船切換情報が操
船状態を表すときに前記操作情報を送信し、該操船切換
情報が非操船状態を表すときに該操作情報の送信を停止
する操作情報送信部と、 他の船外機操作装置に操船席切換情報入力部で入力され
た操船切換情報を送信する操船切換情報送信部と、を具
備することを特徴とする船外機操作装置。 - 【請求項2】 前記操作情報が、前記船外機のエンジン
の始動操作、停止操作、スロットル操作、シフト操作、
および該船外機のステアリング操作のいずれかを行うた
めの情報を含むことを特徴とする請求項1記載の船外機
操作装置。 - 【請求項3】 前記他の船外機操作装置のいずれかから
送信された操船切換情報を受信する操船切換情報受信部
と、 前記操船切換情報受信部で受信された操船切換情報に基
づき、前記操船席切換情報記憶部に記憶された操船切換
情報を更新する操船席切換情報更新部と、をさらに具備
することを特徴とする請求項1記載の船外機操作装置。 - 【請求項4】 船外機を操作する第1の操作情報を入力
する第1の操作情報入力部と、 船外機を操作する第2の操作情報を入力する第2の操作
情報入力部と、 前記第1および第2の操作情報入力部で入力された第1
および第2の操作情報によって前記船外機を操作する操
船状態と、該第1および第2の操作情報によっては該船
外機を操作しない非操船状態とを切り換える操船切換情
報を入力する操船切換情報入力部と、 前記操船切換情報入力部での入力に基づく操船切換情報
を記憶する第1の操船切換情報記憶部と、 前記操船切換情報入力部での入力に基づく操船切換情報
を記憶する第2の操船切換情報記憶部と、 前記第1の操船切換情報記憶部に記憶された操船切換情
報が操船状態を表すときに前記第1の操作情報を送信
し、該操船切換情報が非操船状態を表すときに該第1の
操作情報の送信を停止する第1の操作情報送信部と、 前記第2の操船切換情報記憶部に記憶された操船切換情
報が操船状態を表すときに前記第2の操作情報を送信
し、該操船切換情報が非操船状態を表すときに該第2の
操作情報の送信を停止する第2の操作情報送信部と、 他の船外機操作装置に操船席切換情報入力部で入力され
た操船切換情報を送信する操船切換情報送信部と、を具
備することを特徴とする船外機操作装置。 - 【請求項5】 前記他の船外機操作装置のいずれかから
送信された操船切換情報を受信する操船切換情報受信部
と、 前記操船切換情報受信部で受信された操船切換情報に基
づき、前記第1の操船席切換情報記憶部に記憶された操
船切換情報を更新する第1の操船席切換情報更新部と、 前記操船切換情報受信部で受信された操船切換情報に基
づき、前記第2の操船席切換情報記憶部に記憶された操
船切換情報を更新する第2の操船席切換情報更新部と、
をさらに具備することを特徴とする請求項4記載の船外
機操作装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか記載の
船外機操作装置を複数具備することを特徴とする船外機
操作システム。 - 【請求項7】 操船に用いる船外機操作装置を切り換え
る操船切換情報を入力する操船切換情報入力ステップ
と、 前記操船切換情報入力ステップで入力された操船切換情
報に基づき、第1の船外機操作装置からの操船情報の送
信を停止する操船情報送信停止ステップと、 前記操船切換情報入力ステップで入力された操船切換情
報に基づき、第2の船外機操作装置からの操船情報の送
信を開始する操船情報送信開始ステップと、を具備する
ことを特徴とする操船切換方法。 - 【請求項8】 船外機との情報の送受信を行う第1の送
受信部と、 前記船外機との情報の送受信を行う第2の送受信部と、 前記第1および第2の送受信部のいずれを用いて通信す
るかを切り換える通信切換部と、を具備することを特徴
とする船外機操作装置。 - 【請求項9】 前記通信経路切換部が、前記第1、第2
の送受信部で受信される信号の状態に基づき、該第1、
第2の送受信部による通信を切り換える、ことを特徴と
する請求項8記載の船外機操作装置。 - 【請求項10】 前記第2の送受信部で送受信される信
号が、他の船外機操作装置によって中継される、ことを
特徴とする請求項8記載の船外機操作装置。 - 【請求項11】 前記第1の送受信部によって受信され
た前記船外機から他の船外機操作装置に送信された情報
を前記第2の送受信部から該船外機に送信することを特
徴とする請求項8記載の船外機操作装置。 - 【請求項12】 前記第2の送受信部によって受信され
た他の船外機操作装置から前記船外機に送信された情報
を前記第1の送受信部から該他の船外機操作装置に送信
することを特徴とする請求項8記載の船外機操作装置。 - 【請求項13】 船外機と通信する第1の送受信部と、 第2の船外機操作装置と通信する第2の送受信部と、 前記第1の送受信部で受信した前記船外機から前記第2
の船外機操作装置に送信された情報を前記第2の送受信
部から送信し、前記第2の送受信部で受信した前記第2
の船外機操作装置から該船外機に送信された情報を前記
第1の送受信部から送信する第1の中継部と、 を有する第1の船外機操作装置と、 前記船外機と通信する第3の送受信部と、 前記第1の船外機操作装置と通信する第4の送受信部
と、 前記第3の送受信部で受信した前記船外機から前記第1
の船外機操作装置に送信された情報を前記第4の送受信
部から送信し、前記第4の送受信部で受信した前記第1
の船外機操作装置から該船外機に送信された情報を前記
第3の送受信部から送信する第2の中継部と、 を有する第2の船外機操作装置と、を具備することを特
徴とする船外機操作システム。 - 【請求項14】 前記第1の船外機操作装置が、 前記船外機を操作する操作情報を入力する第1の操作情
報入力部と、 前記第1の操作情報入力部で入力された操作情報を前記
第1、第2の送受信部のいずれから送信するかを切り換
える第1の操作情報送信切換部と、を有することを特徴
とする請求項13記載の船外機操作システム。 - 【請求項15】 前記第1の操作情報送信切換部が、前
記第1の送受信部で受信される信号の状態に基づき、前
記第1、第2の送受信部のいずれから送信するかを切り
換えることを特徴とする請求項14記載の船外機操作シ
ステム。 - 【請求項16】 前記第1の船外機操作装置が、 前記第1の中継部による中継処理の有無を切り換える第
1の中継切換部と、を有することを特徴とする請求項1
3記載の船外機操作システム。 - 【請求項17】 前記第1の中継切換部が、前記第1の
送受信部で受信される信号の状態に基づき、中継処理の
有無を切り換えることを特徴とする請求項16記載の船
外機操作システム。 - 【請求項18】 船外機操作装置と通信する第1の送受
信部と、 前記船外機操作装置と通信する第2の送受信部と、 前記船外機操作装置との通信に前記第1、第2の送受信
部のいずれを用いるかを切り換える送受信切換部と、を
具備することを特徴とする船外機。 - 【請求項19】 前記送受信切換部が、前記第1の送受
信部で受信される信号の状態に基づき、前記第1、第2
の送受信部のいずれを用いるかを切り換えることを特徴
とする請求項18記載の船外機。 - 【請求項20】 請求項13乃至17のいずれかに記載
の船外機操作システムと、 請求項18乃至19のいずれかに記載の船外機と、 前記船外機の第1の送受信部と前記第1の船外機操作装
置の第1の送受信部とを接続する第1の通信経路と、 前記船外機の第2の送受信部と前記第2の船外機操作装
置の第3の送受信部とを接続する第2の通信経路と、を
具備することを特徴とする船内ネットワークシステム。
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