JP2003045615A - 加熱用金属製スリーブおよび加熱定着装置 - Google Patents

加熱用金属製スリーブおよび加熱定着装置

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JP2003045615A JP2001225439A JP2001225439A JP2003045615A JP 2003045615 A JP2003045615 A JP 2003045615A JP 2001225439 A JP2001225439 A JP 2001225439A JP 2001225439 A JP2001225439 A JP 2001225439A JP 2003045615 A JP2003045615 A JP 2003045615A
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    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating

Abstract

(57)【要約】 【課題】定着性能、クイックスタート性、耐久時のコン
タミ防止、トルクアップ防止を満足する加熱用金属製ス
リーブを提供すること、上記を達成する高速オンデマン
ド定着に対応すること。 【解決手段】加熱用部材11と該加熱用部材11と加圧
部材20の間に介在し、加熱用部材11からの熱を被加
熱材Pに接触して与える加熱用金属製スリーブ13にお
いて、可撓性を有する円筒状金属素管を基層として形成
されており、該円筒状金属素管の内外面の表面粗さがR
z=3μm以下で形成されていると共に、外表面には、
接着層を含んだ離型性層の厚みが20μm以下で形成さ
れていることを特徴とする加熱用金属製スリーブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子写真
方式・静電記録方式等の作像プロセスを採用した画像形
成装置において、作像プロセス部で記録材(転写材・印
字用紙・感光紙・静電記録紙等)に転写方式あるいは直
接方式で形成担持させた目的の画像情報の未定着トナー
像を固着像として熱定着処理する加熱用金属スリーブお
よび加熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式、静電記録方式等を
採用する画像形成装置に具備される定着装置において
は、未定着トナー像を担持した記録材を、互いに圧接し
て回転する定着ローラと加圧ローラとで形成されるニッ
プ部を通過させることにより記録材上に永久画像として
定着させる、いわゆる加熱定着装置が広く用いられてい
る。
【0003】従来の加熱定着装置の1例を図9に示す。
40は加熱手段を具備した定着ローラであり、機械的強
度を満足するように厚み1mm〜4mm程度のアルミの
中空芯金42の内部にハロゲンランプ41が配設されて
おり、不図示の電源からの通電により中空芯金42内部
から記録材P上のトナーを融解させるのに十分な加熱を
行なう。
【0004】中空芯金42の内部はハロゲンランプ41
による輻射熱の吸収を良好にするために、一般的に黒色
の吸収率90%以上の物質(例えばオキツモ等)が全面
に塗布されており、内面の粗さは反射を防ぎ、吸収率を
高くする目的で粗くなっており、Rz=10μm以上と
なっている。
【0005】また記録材P上のトナーをオフセットする
ことなく、記録材P上に定着するために中空芯金42の
外側には離型性に優れた性能を示すポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシテトラ
フルオロエチレン共重合体(PFA)などの離型性層4
3が形成されている。
【0006】離型性層43は外面をブラスト処理やエッ
チング処理等を行い、表面粗さをRz=5μm以上とし
た中空芯金42上に、チューブ状に形成されていたり、
あるいは静電スプレー、ディッピング塗工等により形成
されており、中空芯金42に対して接着力を得ている。
【0007】また、記録材Pの搬送によって定着ローラ
40の表面がチャージアップすることで発生するオフセ
ットを防止するため、離型性層43にカーボンブラック
等の導電部材を混入しているものもある。
【0008】さらに定着ローラ40の中空芯金42は電
気的にアース接続、もしくはダイオード素子を介して接
地されていたり、不図示のバイアス印加手段によって、
バイアス印加されており、定着ローラ表面がチャージア
ップしてオフセット画像が発生するのを防止している。
【0009】また、定着ローラ40の表面にはサーミス
タ44が接触しており、定着ローラ表面の温度を検知
し、適度な温度で記録材P上のトナー像を加熱するよう
にハロゲンランプ41への給電をon/off制御す
る。
【0010】一方、50は上記定着ローラ40とローラ
長手方向両端部において不図示の加圧バネにより圧接し
て記録材Pを挟持搬送する加圧ローラである。加圧ロー
ラ50は芯金51の外部に、シリコンゴムを成形した弾
性層あるいはシリコンゴムを発泡して成るスポンジ弾性
層52、さらにその外層に定着ローラ40と同様のPT
FEあるいはPFA、FEP等の離型性層53をチュー
ブ状に、あるいはコーティング塗工して形成して成る。
【0011】よって、加圧ローラ50の弾性により両ロ
ーラ40・50間に十分なニップ幅の定着ニップ部Nを
形成することができる。この定着ニップ部Nに挟持搬送
される記録材P上のトナー像を定着ローラ40からの加
熱により定着することができる。
【0012】また、特にスタンバイ時に加熱定着装置に
電力を供給せず、消費電力を極力低く抑えた方法、詳し
くはヒータ部と加圧ローラの間に薄肉のフィルムを介し
て記録材上のトナー像を定着するフィルム加熱方式によ
る加熱定着方法の1例が特開昭63−313182号公
報・特開平2−157878号公報・特開平4−440
75号公報・特開平4−204980公報等に提案され
ている。
【0013】図10にフィルム加熱方式の定着装置の1
例の概略構成を示した。すなわち図10において、ステ
イホルダー(支持体)62に固定支持させた加熱部材
(加熱体、以下ヒータと記す)61と、該ヒータ61に
耐熱性の薄肉フィルム(以下、定着フィルムと記す)6
3を挟んで加圧手段により所定のニップ幅の定着ニップ
部Nを形成させて圧接させた弾性加圧ローラ50を有す
る。
【0014】ヒータ61は通電により所定の温度に加熱
・温調される。
【0015】定着フィルム63は不図示の駆動手段ある
いは加圧ローラ50の回転力により、定着ニップ部Nに
おいてヒータ61面に密着・摺動しつつ矢印の方向に搬
送移動される、円筒状あるいはエンドレスベルト状、も
しくはロール巻きの有端ウエブ状の部材である。
【0016】ヒータ61を所定の温度に加熱・温調さ
せ、定着フィルム63を矢印の方向に搬送移動させた状
態において、定着ニップ部Nの定着フィルム63と加圧
ローラ50との間に被加熱材としての未定着トナー像を
形成担持させた記録材Pを導入すると、記録材Pは定着
フィルム63の面に密着して該定着フィルム63と一緒
に定着ニップ部Nを挟持搬送される。この定着ニップ部
Nにおいて、記録材・トナー像がヒータ61により定着
フィルム63を介して加熱されて、記録材P上のトナー
像が加熱定着される。定着ニップ部Nを通った記録材部
分は定着フィルム63の面から剥離して搬送される。
【0017】加熱部材としてのヒータ61には一般にセ
ラミックヒータが使用される。例えば、アルミナ等の電
気絶縁性・良熱伝導性・低熱容量のセラミック基板の面
(定着フィルム63と対面する側の面)に基板長手(図
面に垂直の方向)に沿って銀パラジューム(Ag/P
d)・Ta2N等の通電発熱抵抗層をスクリーン印刷等
で形成具備させ、さらに該発熱抵抗層形成面を薄肉のガ
ラス保護層で覆ってなるものである。このセラミックヒ
ータ61は通電発熱抵抗層に通電がなされることにより
該通電発熱抵抗層が発熱してセラミック基板・ガラス保
護層を含むヒータ全体が急速昇温する。このヒータ61
の昇温がヒータ背面に設置された温度検知手段64によ
り検知されて不図示の通電制御部へフィードバックされ
る。通電制御部は温度検知手段64で検知されるヒータ
温度が所定のほぼ一定温度(定着温度)に維持されるよ
うに通電発熱抵抗層に対する給電を制御する。すなわち
ヒータ61は所定の定着温度に加熱・温調される。
【0018】定着フィルム63は、定着ニップ部Nにお
いてヒータ61の熱を効率よく被加熱材としての記録材
Pに与えるため、厚みは20〜70μmとかなり薄くし
ている。定着フィルム63はフィルム基層、導電性プラ
イマー層、離型性層の3層構成で構成されており、フィ
ルム基層側がヒータ側であり、離型性層が加圧ローラ側
である。フィルム基層は絶縁性の高いポリイミド、ポリ
アミドイミド、PEEK等であり、耐熱性、高弾性を有
しており、可撓性のある厚み15〜60μm程度で形成
されている。また、フィルム基層により定着フィルム6
3全体の引裂強度等の機械的強度を保っている。導電性
プライマー層は厚み2〜6μm程度の薄い層で形成され
ており、定着フィルム全体のチャージアップを防止する
ため、電気的にアースに接続されている。離型性層は定
着フィルム63に対するトナーオフセット防止層であ
り、離型性の良好なPFA、PTFE、FEP等のフッ
素樹脂を厚み5〜14μm程度に被覆して形成してあ
る。また、図9の定着ローラ40と同様に定着フィルム
63表面のチャージアップを軽減し、静電オフセットを
防止するため、離型性層中には比抵抗が103Ωcm〜
106Ωcm程度のカーボンブラック等の導電部材が混
入されている。
【0019】また、ステイホルダー62は、例えば耐熱
性プラスチック製部材より形成され、ヒータ61を保持
するとともに定着フィルム63の搬送ガイドも兼ねてい
る。よって定着フィルム63との摺動性を高めるため
に、定着フィルム63とヒータ61やステイホルダー6
2の外周面の間に耐熱性の高いグリース等を介在させて
ある。また、加圧部材50は上述した定着ローラ方式の
加熱定着装置の加圧ローラと同様の構成をしている。
【0020】また、定着フィルム63と加圧ローラ50
の間で加熱定着に必要な定着ニップ部Nを形成するた
め、ステイホルダー62の両端部より不図示の加圧バネ
によって加圧ローラ50側に加圧されている。これによ
り、ステイホルダー62に取り付けられたヒータ61は
加圧ローラ50の周方向の一部、かつ長手方向全域に渡
って定着フィルム63と密着した状態になる。
【0021】また、加圧ローラ50が回転駆動され、こ
れに伴い、定着フィルム63が加圧ローラ50の表面に
よって従動回転させられる。この状態でヒータ61に形
成された通電発熱抵抗層には不図示のコネクターにより
ヒータ61の両端部に形成された電極部を介して給電さ
れる。これにより、通電発熱抵抗層が加熱昇温し、定着
ニップ部に挟持搬送された記録材上のトナー像を加熱定
着する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
加熱定着装置の場合、以下に挙げるような問題点があ
る。
【0023】まず、定着ローラ40を用いた加熱定着装
置の場合、定着ローラ芯金42の肉厚が機械的強度を満
足するため、1〜4mm程度必要となり、大きな熱容量
を有する。このため、画像形成装置がプリント信号を受
信する前に所定温度に定着ローラ40を予備加熱してお
く必要がある。これは、未定着トナー像を形成した記録
材Pが加熱定着装置に搬送されてくるまでの短い時間で
は、定着ローラ40を室温から定着可能温度まで加熱昇
温させることが困難であることから、プリント信号を受
信する前のスタンバイ状態である程度加熱昇温しておく
必要が生じる。
【0024】このため、室温状態まで定着ローラ40が
冷却された状態から画像形成装置の電源をONした場合
などは、画像形成装置がプリント信号を受信可能になる
まで、定着ローラ40を加熱昇温させる必要があった。
【0025】また、スタンバイ中にヒータ41への通電
により定着ローラ40を所定温度に加熱昇温させる必要
があることから、エネルギを無駄に使用していた。
【0026】また、芯金42の肉厚を薄くすることで対
応しようとした場合でも、上記従来例のようなヒータ4
1の輻射熱で定着ローラを加熱しようとする場合には、
熱効率が良くないので、画像形成装置の高速化によって
記録材搬送スピードが速くなった場合には同様に予備加
熱が必要となる。
【0027】また、芯金42の肉厚を薄くして昇温スピ
ードを速くしようとした場合、芯金42の強度が十分で
ないために、強い加圧力で加圧した場合大きく撓み、亀
裂が入る等、耐久性に問題があった。
【0028】一方、フィルム加熱方式の加熱定着装置で
は、上記のようなスタンバイ中のヒータ61への通電を
必要とせず、画像形成装置がプリント信号を受信してか
ら、ヒータ61への通電を行っても記録材Pが加熱定着
装置に到達するまでに加熱可能な状態にすることが可能
である。よって省エネの観点からフィルム加熱方式の加
熱定着装置はエネルギを無駄にしない優れた加熱定着装
置となる。
【0029】しかし、定着フィルム63は熱伝導性の悪
い樹脂層により形成されており、画像形成装置の高速化
には不向きとなっていた。すなわち、画像形成装置が高
速化した場合、ヒータ61での加熱を定着フィルム63
を介して記録材Pに与えるスピードが装置の高速化に対
応して増加しなければならないが、樹脂製の定着フィル
ム63では、熱伝導性フィラを混入する等の対策をとっ
たとしても限度があり、更なる高速化には対応ができな
くなる。
【0030】また、高い加圧力で加圧した場合、記録材
Pにトナー像を強い密着力で押し付けることが可能にな
り、定着性能が上がるが、樹脂製フィルムでは耐久によ
り内面が削れ、破損に至ることがあり、高速化、耐久性
を両立させることは困難であった。
【0031】さらに、樹脂製の定着フィルム63に熱伝
導性フィラを多量に添加した場合には、引裂強度等の機
械的強度が失われ、例えば、端部の規制部材等でスラス
ト方向の位置を規制するとき、定着フィルム63の端部
が規制部材等の端面に寄った状態で回転するので、定着
フィルム63の端部が裂ける等の問題が生じ、耐久性の
悪化を招いてしまう。
【0032】また、端部への寄りを制御しようとした場
合には、構造が複雑になり、装置の大型化、高コスト化
を招いてしまう。
【0033】よって、簡単な構成でかつ定着性確保、耐
久性確保の双方を満足した加熱定着装置の高速化には樹
脂製フィルムを用いたシステムは不向きであった。
【0034】そこで本発明は、定着性能、クイックスタ
ート性、耐久時のコンタミ防止、トルクアップ防止を満
足する加熱用金属製スリーブを提供すること、上記を達
成する高速オンデマンド定着に対応することを目的とす
る。
【0035】ここで、コンタミとは、紙粉やトナーが金
属製スリーブ表面に付着してしまう現象で、表面粗さが
粗いと紙との接触によって凹部に紙粉等が蓄積されてし
まう。アンカー効果で除去しにくい状況となってしまう
ため、微量のオフセットトナー等が更に付着して離型性
を落としてしまう。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
特徴とする加熱用金属製スリーブおよび加熱定着装置で
ある。
【0037】(1)加熱用部材と該加熱用部材と加圧部
材の間に介在し、加熱用部材からの熱を被加熱材に接触
して与える加熱用金属製スリーブにおいて、可撓性を有
する円筒状金属素管を基層として形成されており、該円
筒状金属素管の内外面の表面粗さがRz=3μm以下で
形成されていると共に、外表面には、接着層を含んだ離
型性層の厚みが20μm以下で形成されていることを特
徴とする加熱用金属製スリーブ。
【0038】(2)金属製スリーブと加圧部材の間で形
成される加熱ニップ相当部において、該金属製スリーブ
内面に加熱用部材を接触配置していることを特徴とする
(1)に記載の加熱用金属製スリーブ。
【0039】(3)金属製スリーブ内面と接触する加熱
用部材の表面に樹脂コートを施してあることを特徴とす
る(1)または(2)に記載の加熱用金属製スリーブ。
【0040】(4)加熱用部材の表面の樹脂コートがポ
リイミドを主成分としていることを特徴とする(3)に
記載の加熱用金属製スリーブ。
【0041】(5)金属製スリーブがしごき加工によ
り、薄肉化され周方向に3μm以下の凹凸を有する加工
が施されていることを特徴とする(1)から(4)の何
れか1つに記載の加熱用金属製スリーブ。
【0042】(6)金属製スリーブ内外面の周方向の表
面粗さが長手方向の表面粗さより小さく形成されている
ことを特徴とする(5)に記載の加熱用金属製スリー
ブ。
【0043】(7)未定着画像が形成された記録材を、
定着部材と加圧部材により互いに圧接してなる定着ニッ
プ間を通過させることにより、上記未定着画像を記録材
上に永久画像として定着させる加熱定着装置において、
前記(1)〜(6)の何れか1つに記載の加熱用金属製
スリーブを具備していることを特徴とする加熱定着装
置。
【0044】(8)加熱用金属製スリーブと加圧部材と
の間に電位差を有し、加圧部材側にバイアスを印加する
手段を有し、上記金属製スリーブは円筒状金属素管が接
地状態あるいはダイオード接続を介して接地状態にある
ことを特徴とする(7)に記載の加熱定着装置。
【0045】(作 用)より具体的に説明すると、本発
明においては、未定着画像が形成された記録材を、定着
部材と加圧部材の間で所定の温度に維持されたニップ部
を通過させることにより、上記未定着画像を記録材上に
永久画像として定着させる加熱用金属製スリーブおよび
加熱定着装置において、上記定着部材を厚み20μm〜
100μmの金属製スリーブ、および通電発熱抵抗層を
具備し、該金属製スリーブ内面に接触状態の加熱用ヒー
タからなる加熱定着装置とする。また、金属製スリーブ
内面は接触熱抵抗を低く抑え、定着ニップ部への伝熱を
良好にするために、表面粗さRz=3μm以下とする。
さらに金属製スリーブ外面の表面粗さをRz=3μm以
下とし、接着層としてのプライマ層を含め離型性層を厚
み20μm以下で形成する。
【0046】これにより、熱伝導性が良好な金属スリー
ブ内面から加熱用ヒータにより接触加熱することで、画
像形成装置の高速化に対応した加熱定着を高い熱効率で
実施できる。
【0047】よって、画像形成装置がプリント信号を受
信していない状態のスタンバイ中にヒータへの通電をシ
ャットダウンしておくことができ、省エネルギの加熱定
着が実現できる。
【0048】また、室温状態から画像形成装置の電源を
ONした場合でも、即座にプリント信号受信可能になる
ため、作業者を待たせることがない。
【0049】よって画像形成装置が高速化した場合で
も、クイックスタート性に優れ、ファーストプリントタ
イムも速い加熱定着装置を提供することが可能となる。
【0050】また、樹脂製フィルムに比べ剛性の高い金
属製スリーブを使用することで、加圧力を高く設定する
ことが可能になり、さらに画像形成装置の高速化に対応
することが可能になる。
【0051】また、該金属製スリーブ内面に接触し、定
着ニップ部を加熱する加熱用ヒータの表面を耐熱性のあ
るポリイミド樹脂等の樹脂部材とする。これにより、金
属製スリーブ内面はスムーズに加熱用ヒータ面を摺動す
ることができ、高耐久の加熱定着が可能となる。
【0052】また、金属製スリーブに上記表面粗さ内の
周方向のスジ加工を施すことにより金属スリーブの回転
をスムーズにし、加熱用ヒータコートを傷つけにくくす
る。
【0053】また、未定着トナー像を記録材上に固着さ
せる加熱定着装置においてトナーと逆極性のバイアスを
加圧ローラ側に印加し、金属製スリーブを接地あるいは
ダイオード接続することで、紙粉、トナー等が金属製ス
リーブに吸着されることを防止する。これにより耐久に
よって金属製スリーブが汚れる等の問題もなく、高耐久
の加熱定着装置を提供できる。
【0054】
【発明の実施の形態】(第1の実施例) (A)画像形成装置例 図1は画像形成装置例の概略構成模型図である。
【0055】1は感光ドラムであり、OPC、アモルフ
ァスSe、アモルファスSi等の感光材料がアルミニウ
ムやニッケルなどのシリンダ状の基盤上に形成されてい
る。
【0056】感光ドラム1は矢印の方向に回転駆動さ
れ、まず、その表面は帯電装置としての帯電ローラ2に
よって一様帯電される。
【0057】次に、画像情報に応じてON/OFF制御
されたレーザビーム3による走査露光が施され、静電潜
像が形成される。
【0058】この静電潜像は、現像装置4で現像、可視
化される。現像方法としては、ジャンピング現像法、2
成分現像法、FEED現像法などが用いられ、イメージ
露光と反転現像とを組み合わせて用いられることが多
い。
【0059】可視化されたトナー像は、転写装置として
の転写ローラ5により、所定のタイミングで搬送された
記録材P上に感光ドラム1上より転写される。
【0060】ここで感光ドラム1上のトナー像の画像形
成位置と記録材の先端の書き出し位置が合致するように
センサ8にて記録材Pの先端を検知し、タイミングを合
わせている。所定のタイミングで搬送された記録材Pは
感光ドラム1と転写ローラ5に一定の加圧力で挟持搬送
される。
【0061】このトナー像が転写された記録材Pは加熱
定着装置6へと搬送され、永久画像として定着される。
【0062】一方、感光ドラム1上に残存する転写残り
の残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム
1表面より除去される。
【0063】(B)加熱定着装置6 図2は加熱定着装置6の概略構成模型図である。10は
定着部材、20は加圧部材であり、互いに圧接させて定
着ニップ部を形成させてある。定着部材10は、加熱用
部材としてのヒータ11、断熱ステイホルダー12、定
着スリーブ13等からなる。加圧部材20は耐熱性弾性
加圧ローラである。
【0064】a)定着スリーブ13 定着スリーブ13は熱容量の小さなスリーブであり、ク
イックスタートを可能にするために厚100μm以下の
厚みで耐熱性、高熱伝導性を有するSUS、Al、N
i、Cu、Zn等の金属部材を単独あるいは合金部材を
基層とした金属製スリーブ(フィルム)である。
【0065】また、長寿命の加熱定着装置を構成するた
めに充分な強度を持ち、耐久性に優れた金属製スリーブ
として、厚さ20μm以上の厚みが必要である。よって
金属製スリーブ13の厚みとしては20μm以上100
μm以下が最適である。
【0066】さらにオフセット防止や記録材の分離性を
確保するために表層にはPTFE(ポリテトラフルオロ
エチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体)、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン
共重合体)、CTFE(ポリクロロトリフルオロエチレ
ン)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)等のフ
ッ素樹脂、シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂
を混合ないし単独で被覆したものである。
【0067】被覆の方法としては、金属製スリーブ基材
の外面に接着層としてのプライマー層を塗布した後に上
記離型性層をディッピング、粉体スプレー等の塗布によ
るものや、あるいはチューブ状に形成されたものを金属
製スリーブの表面に被せる方式のものであっても良い。
【0068】なお、本実施例の主要部分である金属製ス
リーブの内外面の表面性および離型性層の厚み等につい
ては後記e)項で詳述する。
【0069】b)加熱用ヒータ11 加熱用ヒータ11は定着スリーブである金属製スリーブ
13の内部に具備され、これにより記録材P上のトナー
像を溶融、定着させるニップ部の加熱を行う。
【0070】加熱用ヒータ近傍の構成模型図を図3に示
す。図3の(a)において、加熱用ヒータ11は、アル
ミナ、AlN(チッ化アルミ)等の高絶縁性のセラミッ
クスやポリイミド、PPS、液晶ポリマー等の耐熱性樹
脂からなる基板11aの表面に長手方向に沿って、例え
ばAg/Pd(銀パラジウム)、RuO2、Ta2N等の
通電発熱抵抗層11bをスクリーン印刷等により、厚み
10μm程度、幅1〜5mm程度の線状もしくは細帯状
に塗工して形成し、通電発熱抵抗層11bの表面には、
金属製スリーブ13との摺擦に耐えることが可能な薄層
のフッ素樹脂層、ポリイミド、ポリアミドイミド、PE
EK等の耐熱性樹脂層からなる摺動層を設けた通電加熱
用部材である。
【0071】上記基板11aの背面(定着ニップ部Nと
反対側)には通電発熱抵抗層11bの発熱に応じて昇温
した加熱用ヒータ11の温度を検知するためのサーミス
タ等の温度検知素子14が配設されている。この温度検
知素子14の信号に応じて、図4に示す長手方向端部に
ある電極部11fおよび11gから通電発熱抵抗層11
bに印加される電圧のデューティー比や波数等を適切に
制御することで、定着ニップ部N内での温調温度を略一
定に保ち、記録材P上のトナー像を定着するのに必要な
加熱を行う。温度検知素子14から不図示の温度制御部
へのDC通電は不図示のDC通電部およびDC電極部を
介して不図示のコネクターにより達成している。
【0072】ヒータ基板11aとして熱伝導性の良好な
AlN(チッ化アルミ)等を用いた場合には、図3の
(b)のように、通電発熱抵抗層11bを上記基板11
aに対して定着ニップ部Nと反対側に形成してあっても
良い。図3の(b)において、11dは基板11a上に
形成された通電発熱抵抗層11dと温度検知素子14の
間の耐電圧を満足するために設けたガラスコート、フッ
素樹脂層等の保護層である。また、11eは上述の11
cと同様に金属製スリーブとの摺擦に耐えることが可能
な薄層のフッ素樹脂層、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、PEEK等の耐熱性樹脂層からなる摺動層である。
【0073】また、上記金属製スリーブ13の内面にお
いて、加熱用ヒータ11の定着ニップ部N側の形状を曲
面とすることで、金属製スリーブ13に屈曲負荷を与え
ないようにした方が長寿命の定着部材が形成される。あ
るいは、ヒータの金属製基板上の定着ニップ部とは反対
側に絶縁層、通電発熱抵抗層を順次積層してなる金属製
加熱用ヒータであり、該金属製基板は定着ニップ部側が
金属製スリーブと同方向に湾曲した形状であっても良
い。
【0074】c)断熱ステイホルダー12 断熱ステイホルダー12は、加熱用ヒータ11を保持
し、定着ニップ部Nと反対方向への放熱を防ぐための断
熱部材であり、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PP
S、PEEK等により形成されており、金属製スリーブ
13が余裕をもってルーズに外嵌されていて、矢印の方
向に回転自在に配置されている。また、金属製スリーブ
13は内部の加熱用ヒータ11および断熱ステイホルダ
ー12に摺擦しながら回転するため、加熱用ヒータ11
および断熱ステイホルダー12と金属製スリーブ13の
間の摩擦抵抗を小さく抑える必要がある。このため加熱
用ヒータ11および断熱ステイホルダー12の表面に耐
熱性グリース等の潤滑剤を少量介在させてある。これに
より金属製スリーブ13はスムーズに回転することが可
能となる。
【0075】d)加圧ローラ20 加圧ローラ20は、芯金21の外側に、シリコンゴムや
フッ素ゴム等の耐熱ゴムあるいはシリコンゴムを発泡し
て形成された弾性層22からなり、この上にPFA、P
TFE、FEP等の離型性層23を形成してあってもよ
い。
【0076】定着部材10は上記の加圧部材20の方向
に図4に示すように断熱ステイホルダー12の一部、も
しくは断熱ステイホルダーと嵌合等により取り付けられ
た部材を介してバネ等の加圧手段17により、長手方向
両端部から加熱定着に必要な定着ニップ部Nを形成する
べく十分に加圧されている。
【0077】また、加圧ローラ20の芯金21端部に取
り付けられた駆動ギア16により加圧ローラ20を回転
駆動し、加圧ローラ表面と金属製フィルム表面の摩擦に
より金属製フィルムを所定の速度に従動回転させる。
【0078】以上が加熱定着装置6の構成であるが、図
2において記録材Pは不図示の供給手段によって適宜供
給され、耐熱性の定着入口ガイド15に沿って加熱部材
10と加圧部材20によって形成される定着ニップ部N
に搬送される。
【0079】e)金属製スリーブ13の内外面の表面粗
さ等について ここで本実施例に係わる金属製スリーブ13の内外面の
表面粗さ、離型性層の厚み等に関して以下に説明する。
【0080】まず、金属製スリーブ13の内面は上記加
熱用ヒータ11と所定の接触幅をもって接触することで
加熱用ヒータ11より発した熱を定着ニップ部Nへ伝熱
する必要があり、従来使用されてきた輻射熱による加熱
を行う熱ローラ定着装置(図9)とは思想が異なる。よ
って加熱用ヒータ11と接触伝熱する金属製スリーブ1
3内面の表面粗さは、熱効率に大いに影響する。特に加
熱用ヒータ11の摺動層11c(図3の(a))あるい
は11e(図3の(b))の表面と金属製スリーブ13
の内面との接触熱抵抗が大きくなると、熱効率が悪化
し、定着不良を起こしてしまう。仮に熱伝導グリース等
を介在させた場合でも熱効率の高い加熱定着装置を構成
するためには、所定以下の表面粗さに抑える必要があ
る。
【0081】また、金属製スリーブ13の外面には、離
型性層を形成するが、離型性層は一般にフッ素樹脂より
形成されるため、金属製スリーブ13の熱伝導性に比べ
極端に低い熱伝導性となる。よって、あまり厚く形成す
ると、熱伝導の悪化を招き画像形成装置の高速化に対
し、定着ニップ部Nで記録材P上のトナー像に対し十分
な熱供給ができなくなる。よって薄い離型性層を金属製
スリーブ13上に形成する必要がある。このとき、金属
製スリーブ13外面の表面粗さは所定以下に抑える必要
がある。すなわち薄い離型性層では、金属製スリーブ1
3外面の表面粗さを緩和する効果が得られず、金属製ス
リーブ13外面に離型性層を塗布形成した後の表面粗さ
は金属スリーブ13素管の表面粗さと同等か若干小さい
粗さの表面粗さとなる。よって、金属製スリーブ13素
管の表面粗さが大きいと離型性層を塗布形成後も大きな
表面粗さとなり、定着ニップ部Nで記録材Pとの密着力
が得られず、定着不良を引き起こす可能性が大きくな
る。
【0082】以上のことから、金属製スリーブ13の外
面の表面粗さを所定以下とし、接着層としてのプライマ
ー層を含み離型性層を所定以下の厚みで塗布形成するこ
とにより、十分な定着性能が得られ、画像形成装置の高
速化に対応可能となる。
【0083】また、金属製スリーブ13の表面粗さが粗
い場合、記録材Pとしてカット紙等パルプを原料とする
ような紙を定着ニップ部Nに導入し加熱定着すると、紙
上の紙粉が掻き取られ金属製スリーブ13の表面に付着
してしまうことがあり、このような状態で未定着トナー
像が形成された記録材Pを加熱定着し続けた場合、離型
性の悪い紙粉が記録材上のトナーを剥ぎ取り、徐々に金
属製スリーブ表面に紙粉とトナーが溜まり、最悪の場
合、記録材Pが離間しなくなるほど離型性が全くなくな
り、記録材Pが金属製スリーブ13表面に巻き付いてし
まう。
【0084】以上の観点からも金属製スリーブ13表面
の表面粗さは所定値以下に抑える必要がある。
【0085】以上の確認を行うため、金属製スリーブ1
3の内面の粗さ、外面の粗さおよび離型性層の厚みを振
って各効果を確認した。確認した構成は以下に示すもの
である。
【0086】まず、金属製スリーブ13の内面の粗さを
振った場合の実験に用いた加熱定着装置の基本的構成と
して、加熱用ヒータ11としては、図3の(b)の構成
のものを用いた。即ち、AlNを基板11aとし、この
ヒータ基板11a上の定着ニップ部Nと反対方向に通電
発熱抵抗層11bとしてAg/Pdの導電剤とマトリッ
クス成分としての燐酸系ガラスの混合物を有機溶剤、バ
インダー、分散剤等と混合してペースト状にしたものを
スクリーン印刷して600℃で焼成したものを用いた。
また、AlNのヒータ基板11aの定着ニップ部N側に
は摺動性の良好なポリイミド層11eを10μmの厚さ
でスクリーン印刷して形成した。
【0087】また、金属製スリーブ13は内径30m
m、厚み50μmの円筒状ステンレス鋼にプライマー層
を5μm、PFA樹脂を10μmディッピングによって
塗布することによって外径30.13mmの円筒状に形
成した。
【0088】また、加圧ローラ20は、φ20mmのA
l芯金21に、シリコンゴム層を厚み5mmで形成し、
さらに外層にはPFAチューブを被覆した。
【0089】実験では、画像形成装置の記録材搬送スピ
ードが200mm/secとなるように調整して、加熱
用ヒータ11の温調温度を200℃になるように制御
し、加熱用ヒータ11の通電発熱抵抗層11bへの通電
を開始してから6秒後に未定着トナー像が形成された記
録材Pを定着ニップ部Nに挿入し、各項目に対して確認
した。
【0090】また本実施例に係わる金属製スリーブ13
の内面の表面粗さRzは2μm〜5μmまで振って確認
した(実施例1〜5)。
【0091】なお、比較例として、金属製スリーブ13
の代わりに従来例で示したポリイミド樹脂を基層として
形成された定着フィルム63(図10)を用いた場合も
同様に確認した。比較例の定着フィルムでは熱伝導性を
確保するため、BNフィラを30vol%添加した厚み
50μmのポリイミド基層にプライマー層を5μm、P
FA樹脂を10μmディッピングによって塗布し、上記
金属製スリーブ13と同等の外径形状で形成し、内面の
表面粗さRzを2μmとした。駆動は加圧ローラによっ
て行い、定着フィルムを従動回転させて評価した。
【0092】各項目の確認方法としては、 :定着性能・・・加熱定着後の記録材Pに粘着テープ
を一旦貼付け、剥がしたときの画像欠損から判断した。
【0093】:クイックスタート性・・・加熱用ヒー
タ11の通電発熱抵抗層11bへの通電を開始してから
3秒後の定着ニップ部Nの温度を測定した。
【0094】:耐久性能・・・連続して記録材として
のカット紙を加熱定着した場合に定着フィルムあるいは
金属製スリーブの破損が確認された枚数をカウントし
た。
【0095】実験結果を表1に示す。なお、表1中の○
は満足な定着性能、△は許容範囲の定着性能、×は定着
不良が発生していることを示す。
【0096】
【表1】
【0097】以上、本実施例に示したように金属製スリ
ーブ13と定着フィルムの両者の内面の表面粗さが同等
の場合、樹脂製の定着フィルムより熱伝導率の高い金属
製スリーブ13を用いることにより、熱効率を飛躍的に
向上できる。
【0098】また、金属製スリーブ13の内面の表面粗
さが3.5μmを越えると加熱用ヒータ11と金属製ス
リーブ13の内面との接触熱抵抗が大きくなり、定着ニ
ップ部N内への伝熱が阻害されることから、金属製スリ
ーブ13の熱伝導の効果を十分に活かすためには、内面
の表面粗さRzを3μm以下にすることが望ましいこと
がわかる。これにより加熱用ヒータ11の温調温度を低
く抑えることが可能になり、より省エネの加熱定着装置
となる。
【0099】また、内面の表面粗さRzが3μm以下の
金属製スリーブ13を用いることで、定着ニップ部Nの
昇温を速くすることが可能となり、クイックスタート性
にも優れ、ファーストプリントタイムを短縮することも
可能になる。
【0100】よって画像形成装置の高速化に対しても短
い定着ニップ内搬送時間でも記録材を十分に加熱するこ
とができ、定着不良等の問題を招くことがない。
【0101】また、耐久性の評価においても、剛性の高
い金属性スリーブを用いることで樹脂製フィルムに対し
端部からの裂けは発生しづらくなり、高い耐久性能が得
られる。
【0102】次に金属製スリーブ13の外面の表面粗
さ、離型性層の厚みを振って上記の定着性能、のク
イックスタート性の確認を行った。
【0103】実験に用いた構成は上記と同様であり、金
属製スリーブ13の外面の表面粗さRzを2μm〜5μ
mまで、金属製スリーブ13の外面にはプライマー層を
5μmとし、その外面に離型性層を厚み5μm〜25μ
mまでそれぞれ振って確認した。なお、金属製スリーブ
13の内面の表面粗さは全てRz=2μmのものを使用
した。評価結果を表2に示す。
【0104】
【表2】
【0105】以上の結果より、金属製スリーブ13の外
面の表面粗さは、定着ニップ部N内の温度に対しては若
干影響する程度であるが、記録材P上のトナー像を加熱
定着する際には離型性層塗布状態における金属製スリー
ブ13の外面の粗さが粗くなるほど記録材Pとの密着不
良を生じ、定着不良に至ることがわかる。特に金属製ス
リーブ13の外面の表面粗さが3.5μmを越えると定
着性能に悪化傾向が見られることから、金属製スリーブ
13の外面の表面粗さとしては、Rz=3μm以下に形
成することが望ましい。
【0106】また、離型性層の厚みが20μmを越える
と熱伝導の悪化により定着ニップ部Nを十分に加熱でき
なくなり、定着性能が劣ってしまう。このことから、金
属製スリーブ13の外面に塗布されるプライマー層およ
び離型性層の合計厚みは20μm以下とすることが望ま
しい。
【0107】また、上記に示した外面の表面粗さを振っ
た金属製スリーブ13を用いてカット紙を使用して紙粉
汚れを確認したところ、Rz=4μm以上の金属製スリ
ーブは、紙粉汚れが発生してしまった。これに対し、離
型性層塗布後の表面粗さがRz=3μm以下の金属製ス
リーブでは許容範囲内の紙粉付着に収まっており、離型
性を著しく劣化させるようなことはなかった。
【0108】離型性層を含む金属製スリーブ外表面の表
面粗さが大きいと、カット紙等のパルプ材を原料とした
記録材を使用した場合、紙との摩擦により、金属製スリ
ーブ上に紙粉を剥ぎ取ると考えられる。
【0109】以上の観点からも金属製スリーブ外面の表
面粗さはRz=3μm以下に抑えることが望ましい。
【0110】次に上記実験構成において、加熱用ヒータ
11の摺動層11e(図3の(b))の材質をガラス、
ポリイミド、ポリアミドイミド、PTEF、DLC(ダ
イアモンドライクカーボン)としてそれぞれ10μmス
クリーン印刷(ただしDLCに関しては1μmの厚みで
PVDにより形成した)し、20万枚の記録材搬送耐久
試験を行い、耐久後の加熱用ヒータ11の表面および金
属製スリーブ13の摩耗状態の観察、および加熱定着装
置の駆動トルクを測定した。
【0111】評価結果を表3に示す。なお、表中の加熱
用ヒータの摩耗状態は2μm以下の摩耗を○、2〜7μ
mの摩耗を△、7μm以上を×とした。また、金属製ス
リーブの摩耗状態は1μm以下を○、1μmを越えるも
のを×とした。
【0112】
【表3】
【0113】以上の結果より、加熱用ヒータ11の表面
に形成する摺動層11eはDLCのように硬い材質の場
合、金属製スリーブ13の内面を摩耗してしまい、駆動
トルクも異常に高くなってしまうことがわかった。
【0114】ガラスのような部材の場合には、削り粉に
よって加熱用ヒータ11の摺動層11e、金属製スリー
ブ13の双方を削ってしまう。
【0115】一方、樹脂コートの加熱用ヒータ11で
は、樹脂コートが若干削れる場合はあるが、トルク上昇
はある程度抑えることが可能となり、耐久性が良好とな
る。特にポリイミドコートを施した加熱用ヒータでは、
何ら問題なく、高耐久が達成される。さらに金属製スリ
ーブ内面の表面粗さが小さいほど、加熱用ヒータの樹脂
製摺動層の摩耗が少なくなる。特に金属製スリーブ内面
の表面粗さがRz=3μm以下の場合には、高耐久の加
熱定着装置が提供できる。
【0116】以上、本実施例では、金属製スリーブ13
の内外面の表面粗さを3μm以下に抑え、接着層を含む
離型性層の厚みを20μm以下とし、加熱用ヒータ11
の摺動層11eを樹脂コートとすることで、画像形成装
置の高速化に対し、定着性能、耐久性、クイックスター
ト性を十分に満足させた加熱定着装置が提供できる。
【0117】(第2の実施例)以下に実施例2について
説明する。画像形成装置全体の構成は前記実施例1で示
した図1と同様であり、加熱定着装置内の構成も前記実
施例1で示した図2と同様であるため説明を省く。
【0118】本実施例では金属製スリーブ13に周方向
に所定以下の表面粗さを有する凹凸形状を施すことによ
り、金属製スリーブ13の回転をよりスムーズにすると
共に加熱用ヒータ11の表面にコーティングした離型性
層を傷つけにくくする。以上によりさらに高耐久の高速
対応可能な加熱定着用金属製スリーブ13を提供する。
【0119】本実施例では、前記実施例1で示した図2
における金属製スリーブ13の製法を以下に示す方法に
より達成し、金属製スリーブ13に周方向に適度な凹凸
を形成する。
【0120】図5から図7に金属製スリーブ13の主な
製法を示す。まず、図5において、31は金属製スリー
ブ13の基材であり、0.1mm〜0.5mm程度のS
US、Al、Ni、Cu、Zn等の単独ないし、合金状
態で形成される金属平板(プランク)である。32は一
般的な深絞り製法における円形内型(ポンチ)、33は
円筒容器状の外型(ダイス)であり、金属材料の表面に
超硬メッキ等を施した金型である。図5において、金属
平板31を内型32と外型33の間に挟み矢印の方向に
内型32を外型33の方向へ押し込む。また、金属平板
31と外型33の間には粘度の高い潤滑油、あるいは黒
鉛、二硫化モリブデン等の固体潤滑剤を介在させ、絞り
性を良くしてある。以上の工程を通常は2〜4回程度、
異なる金型で深絞り加工することにより、図6に示すよ
うなカップ状の金属製円筒部材34を製造する。
【0121】次に、この金属製円筒部材34が所定の厚
みに形成されるようにしごき加工を施す。しごき加工と
しては、圧延加工、引き抜き加工、絞り加工等どのよう
な加工を途中に経緯してもよいが、最終加工としては、
以下に示すような加工方法により金属製スリーブの周方
向に所定以下の凹凸を有する加工を施す。例えば、図7
の(a)および(b)に示すような加工方法がある。図
7の(a)は一般的な絞りスピニング加工であり、固定
台36cに取り付けられた軸36bに回転自在に取り付
けられた押し当てローラ36aを金属製内型35と所定
の距離だけ常に離間した状態で金属製内型35方向へ押
し付られるようになっている。金属製内型35に取り付
けられた上記カップ状に深絞り加工を施した金属製円筒
部材34をはめ込み、押え部材37によって金属製円筒
部材34のカップ形状底部が金属製内型35に密着状態
となって固定される。この状態で金属製内型35、金属
製円筒部材34、押え部材37を図の矢印の方向に回転
させながら、紙面右方へ徐々に送り込む。端部からは金
属製内型35と所定距離を保って回転自在のローラが押
し当てられる。
【0122】これにより、金属製円筒部材34の端部か
ら徐々にしごき加工により薄肉化され、最終的には図7
(c)に示すように本実施例における金属製スリーブ1
3の所定厚みにまで加工されたカップ状の金属製円筒部
材39がしごき加工により形成される。
【0123】金属製円筒部材39には、周方向に絞りス
ピニング加工時のローラ押し当ての凹凸跡39aが残
る。最終的には、金属製円筒部材39のカップ形状底部
を切り落とすことにより、本実施例の金属製スリーブ1
3を得る。
【0124】また、図7の(b)に示すように、押し当
てローラの代わりに段階的に内径が小さく形成された連
続ダイス38a、38b、38cの内側に金属製内型3
5と押え部材37により固定された金属製円筒部材34
を回転させながた送り込みしごき加工により薄肉化しな
がら周方向の凹凸形状を付与させる方式であっても良
い。
【0125】その他、へら絞り加工等、金属製スリーブ
13の周方向に所定量以下の凹凸を形成できる方法であ
れば、どのようなしごき加工の加工方法であっても構わ
ない。
【0126】以上の製法で製造した金属製スリーブ13
を用いて、未定着画像が形成された記録材Pを加熱定着
する場合、前記実施例1で示したように、熱伝導の観点
から、上記周方向の凹凸は3μm以下に抑える必要があ
る。
【0127】また、金属製スリーブ13の外面に接着剤
としてのプライマー層、離型性層をコーティングし、周
方向の凹凸が3μm(長手方向の表面粗さRz=3μ
m、周方向はRz=1μm以下)で長手方向に渡ってピ
ッチ0.2mmで形成された金属製スリーブ(実施例)
と、金属製スリーブ内外面の表面粗さが周方向、長手方
向に関係なくどの方向でも同等のRz=1μm、3μm
でそれぞれ形成された金属製スリーブ(比較例1および
2)を使用して、前記実施例1にて示した実験構成で加
熱定着装置の回転駆動トルク、および50万枚記録材を
加熱定着した時の耐久時の加熱用ヒータ11に施した摺
動層11eとしてのポリイミドコートの摩耗を評価し
た。評価結果を表4に示す。なお、評価基準は前記実施
例1と同様である。
【0128】
【表4】
【0129】以上の結果より、金属製スリーブ13の周
方向に3μm以下の凹凸を形成する、好ましくは、長手
方向の表面粗さRzを3μm以下とし、周方向の表面粗
さRz’との関係をRz>Rz’とすることで、加熱定
着装置の回転駆動を低く抑え、回転をスムーズにすると
共に、耐久による金属製スリーブ内面に接触する加熱用
ヒータの樹脂コートを傷つけにくくし、加熱定着装置の
さらなる高耐久、高速化を達成することが可能になる。
【0130】特に周方向、長手方向ともに鏡面状態に近
い状態にしたとき(比較例1)には、金属製スリーブ内
面と加熱用ヒータ摺動面の密着性が良好となり、定着性
は前記実施例1で示したように良好になるが、駆動トル
クは若干高めになる。
【0131】よって定着性を満足した上で、金属製スリ
ーブ13のスムーズな回転を維持するためには、周方向
にRz=3μm以下の凹凸を有する本実施例の金属製ス
リーブの方が適している。
【0132】(第3の実施例)以下に実施例3について
説明する。画像形成装置全体の構成は前記実施例1で示
した図1と同様であり、加熱定着装置内の構成も前記実
施例1で示した図2と同様であるため説明を省く。
【0133】本実施例では金属製スリーブ13と加圧部
材である加圧ローラ20の間に電位差を形成し、かつ金
属製スリーブ13を接地状態、もしくはダイオードを介
して接地状態とすることで金属製スリーブ13に紙粉や
トナーを付着しにくい構成とすることで、耐久を通じて
離型性を維持する加熱定着装置を提供する。
【0134】本実施例における加熱定着装置のより詳し
い構成を図8の(a)および(b)に示す。図8の
(a)および(b)において、加圧部材である加圧ロー
ラ20の弾性層22は、導電性シリコンゴム、導電性シ
リコンスポンジ等からなる導電性付与された弾性層であ
り、加圧ローラ芯金21あるいは、導電性弾性層22に
導電性カーボンチップ等よりなるチップ電極25を介し
てバイアス印加手段24によってトナー像と逆極性のバ
イアスを印加する。
【0135】図では、トナーが現像部でマイナス帯電さ
れる画像形成装置を元に図示しており、加圧ローラ芯金
部21には、プラスバイアスが印加される構成となって
いる。
【0136】よってトナーが現像部でプラス帯電される
画像形成装置の場合、加圧ローラ芯金21には、マイナ
スバイアスが印加される構成となる。
【0137】また、金属製スリーブ13の端部では、接
着層としてのプライマー層、フッ素樹脂層からなる離型
性層がコーティングされていない金属製スリーブ素材が
むき出しになっている部位13aを設け、この部位13
aよりアモルファス導電繊維よりなる導電ブラシ18を
介して接地状態に構成されている。
【0138】あるいは、トナー像と同電位の電荷が金属
製フィルムに保持されるようにダイオード接続されてい
ても良い。
【0139】以上の構成により、加圧ローラ20側に積
極的にバイアス印加する構成とすることで、金属製スリ
ーブ13には、紙粉、トナー等が吸着されにくくなる。
【0140】よってパルプ材を主原料とするカット紙等
に形成されたトナー像を加熱定着する場合の上記加熱定
着装置においては、表面粗さRz=3μm以下とした金
属製スリーブ13の表面の離型性層には、静電気的にも
紙粉やトナーの汚染が発生しづらく、耐久によって離型
性が損なわれることがないため、長寿命の加熱定着装置
が提供される。
【0141】以上の効果を確認するため、前記実施例1
で示した実験装置において加圧ローラ側に+500Vバ
イアス印加(金属製スリーブ側は接地)した本実施例
と、金属製スリーブに−500V印加(加圧ローラ側は
接地)した比較例との耐久による紙粉の付着を比較し
た。
【0142】なお、金属製スリーブ13の外面の表面粗
さはRz=3μm以下では、紙粉が付着しづらいため、
双方ともに若干紙粉の付着しやすいRz=3.5μmと
して実験した。
【0143】カット紙を20万枚加熱定着した結果、加
圧ローラ20側にバイアス印加する本実施例では、ほと
んど紙粉の付着が見られなかったのに対し、金属製スリ
ーブ13側にバイアス印加した比較例では、紙粉の付着
が15万枚程度からわかるようになり、20万枚では、
トナーの付着も認められた。
【0144】以上のことから、離型性層をコーティング
した金属製スリーブ13の外面の表面粗さをRz=3μ
m以下とすると共に、加圧ローラ20側から積極的にバ
イアス印加し、金属製スリーブ13側は接地状態、ある
いはダイオード接続する本実施例の方が、金属製スリー
ブ13の表面への記録材Pの紙粉やトナーの付着による
汚染を発生しにくくする構成となっており、より長い耐
久に対して、良好な離型性を維持できる加熱定着装置を
提供できる。
【0145】(その他) 1)定着装置は、オイル系定着であってもオイルレス系
であっても同様に効果がある。
【0146】2)加熱用部材(ヒータ)は電磁誘導発熱
性部材であってもよい。
【0147】3)本発明の定着装置には、記録材上の画
像を仮定着処理する像加熱装置、つや等の画像表面性を
改質する像加熱装置等も含むものである。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱伝導性が良好な金属スリーブ内面から加熱用部材によ
り接触加熱することで、画像形成装置の高速化に対応し
た加熱定着を高い熱効率で実施できる。よって、画像形
成装置がプリント信号を受信していない状態のスタンバ
イ中にヒータへの通電をシャットダウンしておくことが
でき、省エネルギの加熱定着が実現できる。
【0149】また、室温状態から画像形成装置の電源を
ONした場合でも、即座にプリント信号受信可能になる
ため、作業者を待たせることがない。
【0150】よって画像形成装置が高速化した場合で
も、クイックスタート性に優れ、ファーストプリントタ
イムも速い加熱定着装置を提供することが可能となる。
【0151】また、樹脂製フィルムに比べ剛性の高い金
属製スリーブを使用することで、加圧力を高く設定する
ことが可能になり、さらに画像形成装置の高速化に対応
することが可能になる。
【0152】また、該金属製スリーブ内面に接触し、ニ
ップ部を加熱する加熱用部材の表面を耐熱性のあるポリ
イミド樹脂等の樹脂部材とすることにより、金属製スリ
ーブ内面はスムーズに加熱用部材面を摺動することがで
き、高耐久の加熱定着が可能となる。
【0153】また、金属製スリーブに上記表面粗さ内の
周方向のスジ加工を施すことにより金属スリーブの回転
をスムーズにし、加熱用部材のコートを傷つけにくくす
る。
【0154】また、未定着トナー像を記録材上に固着さ
せる加熱定着装置においてトナーと逆極性のバイアスを
加圧部材側に印加し、金属製スリーブを接地あるいはダ
イオード接続することで、紙粉、トナー等が金属製スリ
ーブに吸着されることを防止する。これにより耐久によ
って金属製スリーブが汚れる等の問題もなく、高耐久の
加熱定着装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の画像形成装置の概略構成模型
【図2】 第2の実施例の加熱定着装置の概略構成模型
図(横断面模型図)
【図3】 (a)は定着ニップ部近傍の構成模型図(そ
の1)、(b)は定着ニップ部近傍の構成模型図(その
2)
【図4】 加熱定着装置の縦断面模型図
【図5】 金属製スリーブ製造方法である深絞り加工の
説明図
【図6】 金属製スリーブ製造途中の形状説明図
【図7】 (a)と(b)は金属製スリーブ製造方法で
あるしごき加工の説明図、(c)はしごき加工終了時の
金属製スリーブ形状説明図
【図8】 (a)と(b)は第3の実施例の加熱定着装
置の概略構成模型図
【図9】 従来例の加熱定着装置(定着ローラ方式)の
概略構成模型図
【図10】 従来例の加熱定着装置(定着フィルム方
式)の概略構成模型図
【符号の説明】
11‥‥加熱用ヒータ 12‥‥断熱ステイホルダー
13‥‥金属製スリーブ 14‥‥温度検知素子 20
‥‥加圧ローラ 24‥‥バイアス印加手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 植川 英治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 橋口 伸治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA02 AA30 BA13 BA25 BA26 BE03 3J103 AA02 AA41 AA51 BA03 EA01 FA01 FA20 GA02 HA04 HA46 3K058 AA02 AA45 AA73 BA18 CA12 CA61 CB02 CB14 CE04 CE13 DA01 DA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱用部材と該加熱用部材と加圧部材の間
    に介在し、加熱用部材からの熱を被加熱材に接触して与
    える加熱用金属製スリーブにおいて、 可撓性を有する円筒状金属素管を基層として形成されて
    おり、該円筒状金属素管の内外面の表面粗さがRz=3
    μm以下で形成されていると共に、外表面には、接着層
    を含んだ離型性層の厚みが20μm以下で形成されてい
    ることを特徴とする加熱用金属製スリーブ。
  2. 【請求項2】金属製スリーブと加圧部材の間で形成され
    る加熱ニップ相当部において、該金属製スリーブ内面に
    加熱用部材を接触配置していることを特徴とする請求項
    1に記載の加熱用金属製スリーブ。
  3. 【請求項3】金属製スリーブ内面と接触する加熱用部材
    の表面に樹脂コートを施してあることを特徴とする請求
    項1または2に記載の加熱用金属製スリーブ。
  4. 【請求項4】加熱用部材の表面の樹脂コートがポリイミ
    ドを主成分としていることを特徴とする請求項3に記載
    の加熱用金属製スリーブ。
  5. 【請求項5】金属製スリーブがしごき加工により、薄肉
    化され周方向に3μm以下の凹凸を有する加工が施され
    ていることを特徴とする請求項1から4の何れか1つに
    記載の加熱用金属製スリーブ。
  6. 【請求項6】金属製スリーブ内外面の周方向の表面粗さ
    が長手方向の表面粗さより小さく形成されていることを
    特徴とする請求項5に記載の加熱用金属製スリーブ。
  7. 【請求項7】未定着画像が形成された記録材を、定着部
    材と加圧部材により互いに圧接してなる定着ニップ間を
    通過させることにより、上記未定着画像を記録材上に永
    久画像として定着させる加熱定着装置において、 請求項1〜6の何れか1つに記載の加熱用金属製スリー
    ブを具備していることを特徴とする加熱定着装置。
  8. 【請求項8】加熱用金属製スリーブと加圧部材との間に
    電位差を有し、加圧部材側にバイアスを印加する手段を
    有し、上記金属製スリーブは円筒状金属素管が接地状態
    あるいはダイオード接続を介して接地状態にあることを
    特徴とする請求項7に記載の加熱定着装置。
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