JPH10340020A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JPH10340020A
JPH10340020A JP16338797A JP16338797A JPH10340020A JP H10340020 A JPH10340020 A JP H10340020A JP 16338797 A JP16338797 A JP 16338797A JP 16338797 A JP16338797 A JP 16338797A JP H10340020 A JPH10340020 A JP H10340020A
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heating
film
heater
image forming
heating device
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JP16338797A
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Masahiro Goto
正弘 後藤
Masami Takeda
正美 竹田
Yorihito Naitou
順仁 内藤
Masahiko Suzumi
雅彦 鈴見
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性の基板上に発熱体パターンを形成した
加熱用ヒータを具備したことによりフィルムへの応力を
抑え、装置の高速化、高耐久化を可能とした加熱装置及
び画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 被加熱材Pを、加熱部材と加圧部材11
との圧接によって形成されたニップ部N内を通過させる
ことにより加熱処理する加熱装置6において、上記加熱
部材が、移動駆動されるフィルム10と、該フィルム1
0のニップ部Nと反対側の面と接して固定配置された加
熱用ヒータ12とを具備し、該加熱用ヒータ12が可撓
性を有する基板12b上に発熱体パターン12aを形成
されていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム加熱方式
の加熱装置、及び該加熱装置を電子写真方式・静電記録
方式等、適宜の作像プロセスにおける像加熱手段として
備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機、プリンタ
ー等の多くは定着手段として熱効率、安全性が良好な接
触加熱型の熱ローラ定着方式や、省エネルギータイプの
フィルム加熱方式の加熱装置(加熱定着装置)を採用し
ている。
【0003】熱ローラ定着方式の加熱定着装置は、加熱
用回転体としての加熱ローラ(定着ローラ)と、これに
圧接させた加圧用回転体としての弾性加圧ローラを基本
構成とし、この一対のローラを回転させて該両ローラ対
の圧接ニップ部(定着ニップ部)に未定着画像(トナー
画像)を形成担持させた被加熱材としての被記録材(転
写材シート・静電記録紙・エレクトロファックス紙・印
字用紙等)を導入して圧接ニップ部を挟持搬送通過させ
ることで、加熱ローラからの熱と圧接ニップ部の加圧力
にて未定着画像を被記録材面に永久固着画像として熱圧
定着させるものである。
【0004】また、フィルム加熱方式の定着装置は例え
ば特開昭63−313182号公報、特開平2−157
878、4−44075〜44083、4−20498
0〜204984号公報等に提案されており、加熱体
(加熱用ヒータ)に加熱用回転体である耐熱性フィルム
(定着フィルム)を加圧用回転体(弾性ローラ)で密着
させて摺動搬送させ、該耐熱性定着フィルムを挟んで加
熱体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部に未定着画
像を担持した被記録材(転写材)を導入して耐熱フィル
ムと一緒に搬送させて、耐熱性フィルムを介して付与さ
れる加熱体からの熱と圧接ニップ部の加圧力によって未
定着画像を転写材上に永久画像として定着させる装置で
ある。
【0005】フィルム加熱方式の加熱装置は、加熱体と
して低熱容量線状加熱体を用いることができ、フィルム
として薄膜の低熱容量のものを用いることが出来るた
め、省電力化・ウエイトタイム短縮化(クイックスター
ト性の向上)が可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記加熱装置におい
て、例えばフィルムをフィルムガイドにルーズに嵌合さ
せ、加圧ローラーを駆動することで、フィルムを加圧ロ
ーラーに対し従動回転させる方式の装置においては、フ
ィルムが回転方向と直交する方向へ所定以上に寄ってし
まわないように制御する寄り制御機構を有しておらず、
該フィルムに寄りが生じた場合には、該フィルムが寄り
方向に設けられた規制部材に突き当たることで寄りが抑
えられている。このため、フィルムにある程度の剛性を
持たせ、寄り力によってフィルムが座屈する現象を防止
している。このためフィルムの剛性を維持する為にフィ
ルムの厚みは薄くすることが難しく、加熱用ヒータから
の熱伝導性が劣るという欠点を有している。
【0007】また、画像形成装置の高速化を図るために
も、上記フィルム加熱方式の加熱装置においてフィルム
の熱伝導を向上させる試みが行われているが、耐熱樹脂
フィルムにおいては熱伝導率向上も限界があり、画像形
成装置の高速化もA4サイズで20枚/分程度の高速化
が限界であった。
【0008】そこで更なる高速化を達成すべく耐熱樹脂
フィルムの代わりに金属フィルムを用いることが試みら
れているが、該金属フィルムは一般に剛性が高い為にヒ
ータ形状に倣ってヒータ面に均一に当接することが難し
く、金属フィルムとヒータ面の間に空隙ができると極端
に定着性が悪化する傾向がみられ、更に金属フィルム自
身が屈曲疲労に弱いために無理にヒータ面に倣うように
変形力を加えるとニップ部での繰り返し応力により破壊
される。
【0009】そこで、本発明では、可撓性の基板上に発
熱体パターンを形成した加熱用ヒータを具備したことに
よりフィルムへの応力を抑え、装置の高速化、高耐久化
を可能とした加熱装置及び画像形成装置の提供を目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するため、下記構成を特徴とする画像形成装置として
いる。
【0011】〔1〕:被加熱材を、加熱部材と加圧部材
との圧接によって形成されたニップ部内を通過させるこ
とにより加熱処理する加熱装置において、上記加熱部材
が、移動駆動されるフィルムと、該フィルムのニップ部
と反対側の面と接して固定配置された加熱用ヒータとを
具備し、該加熱用ヒータが可撓性を有する基板上に発熱
体パターンを形成されていることを特徴とする加熱装
置。
【0012】〔2〕:上記加熱用ヒータは通紙方向断面
がR形状の支持部材面上に固定されていることを特徴と
する〔1〕記載の加熱装置。
【0013】〔3〕:上記加熱用ヒータは支持部材上に
弾性体を介して固定されていることを特徴とする〔1〕
又は〔2〕記載の加熱装置。
【0014】〔4〕:上記フィルムが金属フィルムであ
ることを特徴とする〔1〕,〔2〕又は〔3〕記載の加
熱装置。
【0015】〔5〕:上記フィルムがエンドレス形状で
あることを特徴とする〔1〕乃至〔4〕の何れか1項に
記載の加熱装置。
【0016】〔6〕:上記フィルムがニップ部側の面に
離型層を具備していることを特徴とする〔1〕乃至
〔5〕の何れか1項に記載の加熱装置。
【0017】〔7〕:上記フィルムが20〜100μm
の厚さであることを特徴とする〔1〕乃至〔6〕の何れ
か1項に記載の加熱装置。
【0018】〔8〕:上記基板がポリイミド又はポリベ
ンゾイミダゾールで構成されていることを特徴とする
〔1〕乃至〔7〕の何れか1項記載の加熱装置。
【0019】
〔9〕:上記基板が50〜100μmの厚
さであることを特徴とする〔1〕乃至〔8〕の何れか1
項記載の加熱装置。
【0020】〔10〕:被記録材上に顕画剤像を形成す
る像形成手段と、該被記録材上の顕画剤像を加熱処理す
る像加熱手段とを備える画像形成装置において、該像加
熱手段として前記〔1〕乃至
〔9〕の何れか1項に記載
の加熱装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0021】〈作用〉本発明では、可撓性の基板上に発
熱体パターンを形成した加熱用ヒータを用いることによ
り、装置の高速化を図るために剛性の高いフィルムを用
いても、該フィルムに働く応力を抑えるような所望の形
状に加熱用ヒータを撓ませて支持することで、容易に装
置の高耐久化が図られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施形態例〉 (1)画像形成装置例 図6は本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。
本例の画像形成装置は転写方式電子写真プロセス利用の
レーザビームプリンタである。
【0023】図6において、1は感光ドラムであり、O
PC、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材
料をアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の基板上
に形成した構成から成る。感光ドラム1は矢印の方向に
回転駆動され、まずはじめにその表面は帯電装置として
の帯電ローラ2によって一様に帯電される。次に、露光
手段であるレーザスキャナーからのレーザービーム3を
画像情報に応じてON/OFF制御し走査露光がなさ
れ、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。この静電
潜像は、現像装置4で現像され、可視化(トナー像化)
される。現像方法としては、ジャンピング現像法、2成
分現像法などが用いられ、イメージ露光と反転現像との
組み合わせで用いられることが多い。可視化されたトナ
ー像は、転写装置である転写ローラ5により感光ドラム
1上から、所定のタイミングで給紙、搬送された転写材
P上に転写される。トナー像を保持した転写材Pは定着
装置6へ搬送され、該定着装置6のニップ部で加熱・加
圧されて転写材上に定着され永久画像となる。一方、転
写後に感光ドラム1上に残留する転写残留トナーは、ク
リーニング装置7により感光ドラム1表面より除去され
る。
【0024】(2)加熱装置例 a)装置の全体的概略構成 以降、上記のような画像形成装置の定着装置6として備
えられた本発明の加熱装置の例を説明する。
【0025】図1は本発明を適用したフィルム加熱型定
着装置6の略断面図、図2は該装置6に備えられる加熱
用ヒータの摸式平面図及び断面図である。
【0026】図1において、10はエンドレスベルト状
の金属フィルム(定着フィルム)、12は低熱容量の加
熱用ヒータ、13はPPS、LCP、フェノールなどの
耐熱樹脂からなる断面形状が半円弧状のフィルムガイド
部材であり、周長に余裕を持たせて外嵌され、該定着フ
ィルム10の回転をガイドする。また該フィルムガイド
部材13は加熱用ヒータ12を支持する役割も有してお
り、下面に該加熱用ヒータ12を固定支持している。
【0027】11は不図示の装置側板間に回転可能に支
持され、フィルム10を介してヒータ12に対し圧接し
て圧接(定着)ニップ部Nを形成する加圧部材としての
加圧ローラーであり、不図示の駆動手段に回転駆動させ
られてフィルム10を駆動する駆動ローラとしての機能
も兼ねている。該加圧ローラー11はアルミ等の芯金1
1aの上にシリコーンゴム層11bを設け、該ゴム層1
1の外周に離型層としてPFAチューブ層11cを設け
ている。
【0028】而して、フィルム10は加圧ローラ11の
回転により、少なくとも画像定着実行時は図1中矢示の
時計方向に加熱用ヒータ12の下面と摺動しながら所定
の周速度、即ち不図示の画像形成部側から搬送されてく
る未定着トナー画像Tを担持した転写材Pの搬送速度と
略同一速度でシワなく回転駆動される。そして電力給電
により加熱体12が加熱され、該フィルム10が回転駆
動されている状態において、加圧ローラー11の離型層
11c,ゴム層11bの変形によって形成される定着ニ
ップ部Nのフィルム10と加圧ローラ11との間に転写
材(被記録材、被加熱材)Pが導入され、該転写材Pを
フィルム10の外周面に密着させてフィルムと一緒の重
なり状態で該定着ニップ部Nを通過させ、このニップ部
通過程で該転写材Pに加熱用ヒータ12からの熱エネル
ギーがフィルム10を介して付与されて該転写材P上の
未定着トナー画像Tが加熱溶融定着される。該定着処理
された転写材Pは定着ニップ部通過後フィルム10から
分離して装置外に排出される。
【0029】b)金属フィルム10 本形態例の装置に用いる金属フィルム10としては、熱
容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるため
に、肉厚を総厚100μm以下、好ましくは60μm以
下20μm以上としたNi電鋳フィルム、ステンレスシ
ームレスフィルム等を使用する。
【0030】該金属フィルム10はNi等の電鋳加工可
能な材料を用い、電鋳加工法を適用し、Sus、銅等の
筒状の母型をスルファミン酸ニッケル、硫酸ニッケル、
酢酸ニッケル液等の電鋳液中に浸漬させ電気メッキによ
り所定の厚みのNi層を形成し、脱型することにより薄
肉の金属フィルムを得ることができる。同様の方法でN
i−Co合金、Ni−鉄合金のフィルムも得ることがで
きる。次いでNiフィルム表層に接着層を塗布し、PF
A粉体を静電塗装又はPFA、PTFEディスパージョ
ンをスプレー塗装等行い、その後焼成またはPFAチュ
ーブを金属フィルムに被覆し溶着することで所定の厚み
のフッ素樹脂層を形成する。
【0031】c)加圧ローラー11 加圧ローラー11は鉄、アルミ等の芯金11aをブラス
ト等の表面粗し処理を行った後、洗浄を行い、次いで芯
金11aを筒型に挿入し、液状のシリコーンゴムを型内
に注入し加熱硬化させる。この時加圧ローラー表面層に
離型層としてPFAチューブ等の樹脂チューブ層11c
を形成する為に、型内に予め内面にプライマーを塗布し
たチューブを挿入しておくことにより、ゴムの加熱硬化
と同時にチューブとゴム層11bの接着を行う。このよ
うにして成型された加圧ローラーは脱型処理した後、2
次加硫を行う。
【0032】d)加熱用ヒータ12 加熱用ヒータ12は、図2に示すように基板12bに厚
みが50〜100μmのポリイミド、ポリベンゾイミダ
ゾール等の超耐熱樹脂を用い、その上に発熱体12aを
Ag/Pd、RuO2、Ta 2N等の電気抵抗材料をスク
リーン印刷等により厚み約10μm、幅1〜3mmの線
状、若しくは細帯状に塗工して形成する。更にその表層
には絶縁被覆層12cとして厚みが50〜100μmの
ポリイミド、ポリベンゾイミダゾール等の超耐熱樹脂で
被覆する。
【0033】更に絶縁被覆層の上に金属フィルムとの摺
動性を向上させるためにPFA、PTFE等の低摩擦係
数の耐熱樹脂をコートしても良い。
【0034】e)本形態例の作用・効果 本加熱用ヒータ12は基板12bが可撓性を有する耐熱
樹脂からなり、本形態例のようにフィルムガイド部材1
3のヒータ支持部の通紙方向断面形状をR形状とした場
合、その形状に倣って固定することが可能である。その
結果、剛性の高い金属フィルム10に無理な変形力を与
えることなく、加熱用ヒータ12と金属フィルム10内
周面とを充分密着させことが可能となる。
【0035】具体的には、本構成を適用した装置と、従
来構成の装置とを比較したところ、以下のような結果が
得られた。
【0036】本例構成の装置では、フィルム10として
Ni電鋳を用い、厚み45μm、内径25μmとし、加
圧ローラ11には外径20mm、ローラ硬度40度のP
FAチューブを被覆したシリコーンゴムローラを用い、
加熱用ヒータ12には基板は場7mm、厚みが75μm
のポリイミド基板上に総抵抗値が12.5Ωの通電発熱
体層を形成しその上に絶縁性の厚み50μmのポリイミ
ド層を形成し、ポリイミド基板上にサーミスタ等の温度
検知素子14を当接させ、加熱用ヒータを一定温度で制
御するようにした。このような構成で800Wの電力を
投入し、電力投入後5秒後に未定着画像を有する記録材
を通紙したところ140mm/sec(A4サイズで毎
分22枚程度の紙送り速度)の画像形成速度で充分な記
録材上の未定着トナー像の定着性が得られた。更に耐久
性においても500時間の回転に耐えることができた。
【0037】これに対し、金属フィルム10に代えて樹
脂性のフィルムを用いた従来構成の装置では、画像形成
速度が100mm/sec(A4サイズで毎分16枚程
度の紙送り速度)程度の速度までしか良好な定着性が得
られなかった。
【0038】また、該樹脂フィルムに代えて金属フィル
ムを用いた従来構成の装置においても、金属フィルムと
加熱用ヒータとの充分な密着性が得られず、画像形成速
度が100mm/secでも部分的な定着不良が発生し
た。更に金属フィルムにニップ部で無理な変形力が加わ
っているために、金属フィルムは50時間程度の回転で
破損してしまった。
【0039】なお、フィルムガイド部材13のヒータ支
持部の通紙方向断面部のR形状は、金属フィルムの半径
と同等以上のRを有するようにすることにより、その5
倍程度(金属フィルム半径が12mmの場合、60mm
相当のR)までは金属フィルムの耐久性を損なうことな
く、金属フィルム内周面と良好な密着性を得ることが可
能となる。またこのような形状を従来のセラミック基板
で得ることは研摩工程に時間がかかり、コスト的に非常
に高いものとなっていたが、本形態例のように可撓性を
有する基板上に発熱パターンを形成した加熱用ヒータを
用い、所望形状に容易に成形できる樹脂で構成されるフ
ィルムガイド部材の該ヒータ支持部の形状を所要の形状
とし、加熱用ヒータがそれに倣う構成とすることで、容
易に該形状を達成でき比較的低コストで本形態例の作用
効果を得ることが可能となる。
【0040】〈第2の実施形態例〉図3は本発明の第2
の実施形態例である加熱定着装置6の略断面図である。
本形態例では加熱用ヒータに前記形態例と比べ、該加熱
用ヒータを弾性体21を介してフィルムガイド部材13
に固定支持した点が異なっている。その他の構成は同じ
であるので、同一の要素には同符番を付し、再度の説明
は省略する。
【0041】本例では、フィルムガイド13のヒータ支
持部と加熱用ヒータ12との間には厚みが1〜3mm、
硬度がAsker C硬度計の測定により40〜80度のシリ
コーンゴム、フッ素ゴム、又はシリコーンスポンジ、フ
ッ素ゴムスポンジ、あるいは多孔質のフッ素樹脂といっ
た、耐熱性、弾性、断熱性を有する部材21を設けるこ
とにより、前記形態例以上に剛性を有する金属フィルム
内周面に対し、良好な密着性を確保することができ、効
率よく金属フィルムに対し値加熱用ヒータの熱を伝達す
ることが可能となり、更に弾性体が断熱性を有すること
から、ヒータ基板からのフィルムガイド部材側への熱の
逃げも防止することができ、非常に熱効率の良い加熱定
着装置が提供できる。
【0042】なお、本形態例の弾性体21としては、厚
みが2mm、硬度が70度(AskerC)のシリコーンス
ポンジを用いた。
【0043】本構成によれば、熱効率が向上するため
に、画像形成速度が160mm/secでも良好な定着
性を示すと共に、金属フィルム10にも弾性体21の存
在により無理な負荷が加わらないために耐久性700時
間の回転に充分耐えることが可能となった。
【0044】〈第3の実施形態例〉図4は本発明の第3
の実施形態例である加熱定着装置6の略断面図である。
本形態例では加熱用ヒータの可撓性を有する加熱用ヒー
タ裏面(定着ニップ部Nと反対側の面)に厚みが10〜
200μmの良熱伝導性を有する銅、アルミニウム、ス
テンレス、リン青銅等の金属薄膜31を設けることを特
徴としている。
【0045】このような加熱用ヒータ裏面に金属薄膜3
1を設けることで、加熱用ヒータの長手方向の熱の均一
性を得ることが容易となり、封筒等の幅の狭い用紙を通
紙した際に問題となる非通紙領域の昇温も緩和すること
が可能となる。尚、金属薄膜31が上記数値範囲の厚み
ならば、金属薄膜31の熱容量も加熱用ヒータの立ち上
がりに影響を与えるレベルのものでない為に、定着性に
悪影響を与えることもない。
【0046】本形態例の構成では前記第1の形態例と同
様に、加熱用ヒータ12を通紙方向断面をR形状とした
ヒータ支持部に厚み100μmのリン青銅薄板を介して
固定したところ、140mm/sec(A4サイズで毎
分22枚程度の紙送り速度)の画像形成速度で充分な記
録材上の未定着トナー像の定着性が得られ、耐久性にお
いても500時間の回転に耐えることができた。又更に
熱伝導性の良い金属薄層を加熱用ヒータに設けたことで
小サイズ紙通紙時の非通紙昇温も大幅に低減可能とな
り、従来構成の加熱定着装置では幅が100mm程度の
封筒を通紙した場合、スループットにより非通紙昇温量
が決まるために、スループットは画像形成速度を早くし
ても8枚/分が限度であった。しかしながら本形態例の
加熱定着装置では同様の試験を行なったところ、12枚
/分の封筒のスループットを得ることが可能であった。
【0047】〈その他〉上記形態例ではテンションレス
方式の装置例を示したが本発明はこれに限らず、金属フ
ィルムを複数部材間に懸回張設した装置であっても良
い。
【0048】例えば、図5に示すように、フィルムガイ
ド部材13に支持させたヒータ12と、駆動ローラ15
との2部材間にエンドレスベルト状の金属フィルム10
を懸回張設して駆動ローラ15により回転駆動する構成
のものであっても、フィルムガイド部材下面のヒータ支
持部の通紙方向断面をR形状とし、該R形状に沿わせて
可撓性基板等からなる加熱用ヒータ12を設けることに
より、上記形態例と同様に装置の高速化・高耐久化を図
ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可撓性の基板上に発熱体パターンを形成した加熱用ヒー
タを具備したことによりフィルムへの応力を抑え、装置
の高速化、高耐久化を可能とした加熱装置及び画像形成
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明第1の実施形態例の加熱定着装置の略
断面図
【図2】 該加熱定着装置に備えられる加熱用ヒータの
模式図
【図3】 本発明第2の実施形態例の加熱定着装置の略
断面図
【図4】 本発明第2の実施形態例の加熱定着装置の略
断面図
【図5】 本発明の他の構成例の略断面図
【図6】 本発明の画像形成装置の略断面図
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電ローラー 6 加熱定着装置 10 定着フィルム 11 加圧用回転体 12 加熱用ヒータ 13 支持部材(フィルムガイド部材) P 被加熱材(被記録材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴見 雅彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱材を、加熱部材と加圧部材との圧
    接によって形成されたニップ部内を通過させることによ
    り加熱処理する加熱装置において、 上記加熱部材が、移動駆動されるフィルムと、該フィル
    ムのニップ部と反対側の面と接して固定配置された加熱
    用ヒータとを具備し、 該加熱用ヒータが可撓性を有する基板上に発熱体パター
    ンを形成されていることを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 上記加熱用ヒータは通紙方向断面がR形
    状の支持部材面上に固定されていることを特徴とする請
    求項1記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 上記加熱用ヒータは支持部材上に弾性体
    を介して固定されていることを特徴とする請求項1又は
    2記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 上記フィルムが金属フィルムであること
    を特徴とする請求項1,2又は3記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 上記フィルムがエンドレス形状であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の加
    熱装置。
  6. 【請求項6】 上記フィルムがニップ部側の面に離型層
    を具備していることを特徴とする請求項1乃至5乃至の
    何れか1項に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 上記フィルムが20〜100μmの厚さ
    であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に
    記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 上記基板がポリイミド又はポリベンゾイ
    ミダゾールで構成されていることを特徴とする請求項1
    乃至7の何れか1項記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 上記基板が50〜100μmの厚さであ
    ることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項記載の
    加熱装置。
  10. 【請求項10】 被記録材上に顕画剤像を形成する像形
    成手段と、該被記録材上の顕画剤像を加熱処理する像加
    熱手段とを備える画像形成装置において、 該像加熱手段として前記請求項1乃至9の何れか1項に
    記載の加熱装置を備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
JP16338797A 1997-06-05 1997-06-05 加熱装置及び画像形成装置 Pending JPH10340020A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045615A (ja) * 2001-07-26 2003-02-14 Canon Inc 加熱用金属製スリーブおよび加熱定着装置
JP2011133839A (ja) * 2009-11-30 2011-07-07 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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