JP2017007260A - 露光装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺の部材であり、また線膨張係数が異なる、レンズアレイとこれを保持するホルダとにおいて、高温時と低温時とで寸法差が生じても、両者を接合している接着剤に亀裂が入るのを防止し、十分な保持力を保つことができる露光装置を提供する。
【解決手段】LEDアレイの光を結像するレンズアレイ1と、レンズアレイ1を支持するホルダ31と、ホルダ31にレンズアレイ1を拘束するための接着剤36とを有するLEDヘッドにおいて、ホルダ31には、支持するレンズアレイ1の長手方向両端部に対向する位置において、LED素子側の面及び結像側の面に、それぞれ接着剤と相対的に摺動可能な摺動部37が形成され、長手方向両端部のそれぞれにおいて、接着剤36が、摺動部37とレンズアレイ1との間に形成され、レンズアレイ1に固定され、且つホルダ31とは長手方向において摺動可能とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、露光装置及びこれを用いた画像形成装置に関し、特に露光装置の構成に関する。
従来、複数のLEDをアレイに配列したLEDヘッドを用いた電子写真方式の画像形成装置には、物体の正立等倍像をライン状に形成する光学系が用いられており、この光学系には、例えば、中心軸から外側に向って屈折率が変化する円筒形をしたロッドレンズを複数配列したロッドレンズアレイが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−61666号公報(第9頁、図6)
ロッドレンズアレイとこれを保持するホルダとは、長尺の部材であり、また線膨張係数が異なるため、高温時と低温時とで寸法差が生じ、ホルダの端部において、両者を接合している接着剤に亀裂が入って接着力が低下し、十分な保持力を保つことが難しかった。
本発明による露光装置は、
複数の発光素子を配列した発光素子アレイの光を結像する光学系部材と、前記光学系部材を支持する光学系支持部と、前記光学系支持部に前記光学系部材を拘束するための拘束部材とを有する露光装置において、
前記光学系支持部には、支持する前記光学系支持部の長手方向両端部或は両端部近傍に対向する位置において、前記発光素子側の面及び前記結像側の面に、それぞれ前記拘束部材と相対的に摺動可能な摺動部が形成され、
前記長手方向両端部或は両端部近傍のそれぞれにおいて、前記拘束部材が、前記摺動部と前記光学系部材との間に形成され、前記光学系部材に固定され、且つ前記光学系支持部とは前記長手方向において摺動可能であることを特徴とする。
本発明による別の露光装置は、
複数の発光素子を配列した発光素子アレイの光を結像する光学系部材と、前記光学系部材を支持する光学系支持部と、前記光学系支持部に前記光学系部材を拘束するための拘束部材とを有する露光装置において、
前記光学系部材は、その長手方向両端部或は両端部近傍において、前記長手方向に延在する係合部と、前記係合部を含む領域に前記拘束部材と相対的な摺動を可能とする摺動領域を形成し、
長手方向両端部或は両端部近傍のそれぞれにおいて、前記拘束部材が、前記光学系支持部と前記係合部との間に形成され、前記光学系支持部に固定され、且つ前記光学系部材とは前記長手方向において摺動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、温度環境が変化しても、光学系支持部による光学系部材の保持力を常に安定して維持することが可能となる。
本発明に基づく実施の形態1の画像形成装置としてのカラープリンタの要部構成を示す要部構成図である。 LEDヘッド及び感光体ドラムを、矢印X方向のプラス側から見た概略構成図である。 図2に示すA−A断面図である。 レンズアレイの平面図である。 実施の形態1におけるLEDヘッドの外観斜視図である。 実施の形態1におけるLEDヘッドの接着剤の施工箇所において、摺動部が形成されていない位置近傍の、ホルダとレンズアレイの構成の説明に供する図であり、(a)は長手方向と垂直な面の断面図であり、(b)は平面図であり、(c)は側面図であり、(d)は下面図である。 実施の形態1におけるLEDヘッドの接着剤の施工箇所において、摺動部が形成されている位置近傍の、ホルダとレンズアレイの構成の説明に供する図であり、(a)は長手方向と垂直な面の断面図であり、(b)は平面図であり、(c)は側面図であり、(d)は下面図である。 本発明に基づく実施の形態2のLEDヘッドの構成を示す外観斜視図である。 実施の形態2におけるLEDヘッドの接着剤の施工箇所において、長手方向の中央部位置近傍の、ホルダとレンズアレイの構成の説明に供する図であり、(a)はホルダの平面図であり、(b)はLEDヘッドの平面図である。 本発明に基づく実施の形態3のLEDヘッドの構成を示す平面図である。 実施の形態3のLEDヘッドの長手方向(矢印Y方向)と垂直な面の断面で、図10の平面図におけるE−E断面図である。 図11に示すLEDヘッドを矢印X方向のプラス側からみた側面図である。 実施の形態3におけるレンズアレイを矢印Z方向のプラス側から見た平面図である。 実施の形態3におけるレンズアレイの形成過程の説明に供する図である。 実施の形態3におけるレンズアレイの形成過程の説明に供する図である。 実施の形態3におけるレンズアレイの形成過程の説明に供する図である。 本発明に基づく実施の形態4のLEDヘッドの構成を示す平面図である。 実施の形態4のレンズアレイの側面図である。 実施の形態4におけるレンズアレイの形成過程の説明に供する図である。
実施の形態1.
図1は、本発明に基づく実施の形態1の画像形成装置としてのカラープリンタの要部構成を示す要部構成図である。同図に示すカラープリンタ90は、カラー電子写真方式のプリンタであり、画像データに基づいて、色材としての顔料を含む樹脂からなるトナーにより、印字媒体上に画像を形成するものである。
カラープリンタ90内には、媒体としての記録用紙91を収納する給紙カセット60が装着され、記録用紙91を給紙カセット60から取り出す給紙ローラ61、記録用紙91を画像形成部まで搬送する搬送ローラ62、63が配置される。また、カラープリンタ90内には、画像形成部として、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を形成するトナー像形成部92〜95が、矢印F方向に搬送される記録用紙91の搬送経路に沿って、上流側から順に配置されている。これらのトナー像形成部92〜95は、所定色のトナーを使用する以外は同じ構成を有する。
例えばイエロー(Y)のトナーを使用するトナー像形成部92に示すように、各トナー像形成部は、矢印方向に回転する静電潜像担持体としての感光体ドラム41、感光体ドラム41の表面に電荷を供給して帯電させる帯電ローラ42、帯電された感光体ドラム41の表面に画像データをもとに光を選択的に照射して静電潜像を形成する露光装置としてのLEDヘッド3、感光体ドラム41に形成された静電潜像を前記トナーにより現像してトナー像を形成する現像装置52、現像装置52にトナーを供給するトナーカートリッジ51、及び感光体ドラム41の表面に残留したトナーを除去すべく、感光体ドラム41に接触して配置されるクリーニングブレード43を備える。
また、カラープリンタ90内には、転写部として、記録用紙91を搬送する転写ベルト81、トナーにより静電潜像を可視化した像であり、感光体ドラム41上に形成されたトナー像を記録用紙91上に転写すべく、転写ベルト81を挟むように感光体ドラム41に対向して配置される転写ローラ80、及び転写ベルト81上に付着したトナーを掻き取りクリーニングするクリーニングブレード82が配置されている。そして、記録用紙91上に形成されたトナー像を、熱及び圧力を加えることによって定着させる定着装置53、定着装置53を通過した記録用紙91を搬送する搬送ローラ64、及び画像が定着された記録用紙91を貯留する排出部66に記録用紙91を排出する排出ローラ65がそれぞれ配置される。
また、帯電ローラ42及び転写ローラ80には図示しない電源により所定の電圧が印加される。そして、転写ベルト81、感光体ドラム41、給紙ローラ61、各搬送ローラ62〜64、及び排出ローラ65は、それぞれ図示しないモータと図示しない駆動を伝えるギヤにより回転駆動される。更に、現像装置52、LEDヘッド3、定着装置53、及び図示しない各モータには、それぞれ図示しない電源及び制御装置が接続される。
また、前記カラープリンタ90には、外部装置と通信を行って、印刷データを受信する外部インタフェース、及び外部インタフェースから印刷データを受信し、カラープリンタ90全体の制御を行う制御部が備えられているが、本発明と直接関係しないため、詳しい説明を省略する。
尚、図1中の矢印X、矢印Y、矢印Zの各方向は、記録用紙91が各トナー像形成部92〜95を通過する際の搬送方向を矢印X方向とし、感光体ドラム41の回転軸方向を矢印Y方向とし、これら両方向と直交する方向を矢印Z方向としている。また、後述する他の図2〜図19において矢印X、矢印Y、矢印Zの各方向が示される場合、これらの方向は、共通する方向を示すものとする。即ち、各図の矢印XYZ方向は、各図の描写部分が、図1に示すカラープリンタ90を構成する際の配置方向を示している。またここでは矢印Z方向が略鉛直方向となるように配置し、Zのプラス方向(矢印方向)を鉛直方向の下方に設定している。
図2は、露光装置としてのLEDヘッド3及び感光体ドラム41を、矢印X方向のプラス側から見た概略構成図であり、図1とは、上下を反転して示している。この場合、感光体ドラム41は同図の矢印方向に回転する。
LEDヘッド3は、光学系部材としてのレンズアレイ1、光学系支持部としてのホルダ31、及び発光素子アレイとしてのLEDアレイ32を備え、ホルダ31がレンズアレイ1及びLEDアレイ32を後述する所定の位置関係に保持している。発光素子としてのLED素子34は、基板33上に略直線上に配置されてLEDアレイ32を構成する。LEDアレイ32は、複数のLED素子34の配列方向が矢印Y方向(感光体ドラム41の回転軸方向)となるように保持され、レンズアレイ1も、その長手方向がLEDアレイ32と平行になるように保持される。
従って、LEDヘッド3は、LEDアレイ32のLED素子34の配列方向及びレンズアレイ1の長手方向が共に感光体ドラム41の回転軸41aと平行になるように配置される。後述するように、レンズアレイ1には、複数のロッドレンズ46(図4)が配置されており、レンズアレイ1のロッドレンズ46の光線が入射及び出射する方向を光軸とすると、光軸が矢印Z方向(鉛直方向)となるように配置される。
図3は、図2に示すA−A断面図であり、図4は、レンズアレイ1の平面図であり、図5は、LEDヘッド3の外観斜視図である。これらの図を参照しながら、LEDヘッド3の構成について更に説明する。
図3、図4に示すように、レンズアレイ1は、対向配置された、一対の側板45と、一対の側板45の間に複数配置されたロッドレンズ46を有する。分布屈折レンズである複数のロッドレンズ46は、図4に示すように2列に配置され、更に各列のロッドレンズ46が、長手方向(ここでは矢印Y方向)において交互に位置するように配置されている。また、各ロッドレンズ46間の隙間、側板45とロッドレンズ46間の隙間には、例えばシリコン樹脂からなる接着剤を充填、硬化させることで形成され、ロッドレンズ46の光軸が矢印Z方向(鉛直方向)となるように配置される。
ホルダ31は、このレンズアレイ1を感光体ドラム41に対向して保持するため、その上面に形成されて長手方向と平行に延在してレンズアレイ1が遊嵌する開口部31aを備え、レンズアレイ1を嵌入した状態で拘束部材としての接着剤36によって複数の接着箇所で接着して保持する。LED素子34を配設する基板33は、ホルダ31の内部において、直線上に配列されたLED素子34によるLEDアレイ32がレンズアレイ1に対向するように、ベース部材35によってホルダ31に固定されている。
各接着箇所において接着剤36は、図3に示すように、ホルダ31とレンズアレイ1の側板45との間に施される。具体的には、ホルダ31の外側面と側板45間、その外側面に対向する内側面と側板45間、及び両箇所につながる、開口部31aにおけるホルダ31と側板45の隙間において、接着剤36が連続的に施される。尚、図5に示す摺動部37については後述する。
このとき、例えばロッドレンズ46の光軸が矢印Z方向となるように配置し、レンズアレイ1の、長手方向(矢印Y方向)の中心をCLとすると、CLを通って矢印Z方向と平行に延在する基準面CL´上に、基板33上に配列されたLED素子34が位置するように相対的な位置決めが行われ、更に基準面CL´上に、感光体ドラム41の回転軸41aが位置するようにLEDヘッド3が位置決めされる。
接着剤36は、図3に示すように、レンズアレイ1の両側部の対向する位置に対をなして形成され、更に図5に示すように、レンズアレイ1の長手方向に、略等間隔に、ここでは5対形成されている。このうちホルダ31の、長手方向の両端部近傍の接着位置は、レンズアレイ1の端部近傍、ここではレンズアレイ1の端部から10mmの位置に設定され、これらの接着位置には、後述する摺動部37が形成されている。
尚、ここでのレンズアレイ1は、例えばその長手方向の寸法がLetter紙サイズのLEDプリンタに実装されるLEDヘッドを想定した219mmであり、側板45の材質が、例えば線膨張係数が14(10−6/℃)のガラス繊維エポキシ樹脂積層板としている。またホルダ31の材質は、ここでは、例えば線膨張係数11.7(10−6/℃)の電気亜鉛めっき鋼板を母材とし、接着剤36としては、例えば紫外線硬化型(UV)接着剤であり、成分としてガラスフィラー等を充填したアクリレート系で、伸び率80%、ショアD硬度60の接着材を採用している。
図6は、LEDヘッド3の接着剤36の施工箇所において、摺動部37が形成されていない位置、例えば図5の矢印Bで示す接着位置近傍の、ホルダ31とレンズアレイ1の構成の説明に供する図であり、同図(a)は長手方向と垂直な面の断面図であり、同図(b)は平面図であり、同図(c)は側面図であり、同図(d)は下面図である。図6を参照しながらLEDヘッド3の構成について更に説明する。尚、ここでは、LEDヘッド3の長手方向が矢印Y方向と平行に、レンズアレイ1の光軸方向が矢印Z方向と平行に配置されているものとして説明する。
これらの図に示すように、接着剤36はこの部分で、レンズアレイ1の各側板45,45とホルダ31との間にかかるように、矢印X方向で対向するように対に形成され、各接着剤36は、ホルダ31の外側(上)面と側板45間、その外側面と反対側の内側(下)面と側板45間、及び両箇所につながる、開口部31aにおけるホルダ31と側板45の隙間において、接着剤36が連続的に施される。即ちこの部分での各接着剤36は、ホルダ31の開口部31aが形成された平板部の上面(矢印Zのプラス側の面)、下面(矢印Zのマイナス側の面)、及び開口部31aと、レンズアレイ1の側板45との間に連続的に形成されている。
図7は、LEDヘッド3の接着剤36の施工個所において、摺動部37が形成されている位置、例えば図5の矢印Cで示す接着位置近傍の、ホルダ31とレンズアレイ1の構成の説明に供する図であり、同図(a)は長手方向と垂直な面の断面図であり、同図(b)は平面図であり、同図(c)は側面図であり、同図(d)は下面図である。
図7を参照しながらLEDヘッド3の構成について更に説明する。尚、ここでは、LEDヘッド3の長手方向が矢印Y方向と平行に、レンズアレイ1の光軸方向が矢印Z方向と平行に配置されているものとして説明する。
これらの図に示すように、摺動部37はこの部分で、ホルダ31の表面上であって、上記したように施工される接着剤36が、ホルダ31側において、この摺動部37上となる位置であって、更に接着剤36の形成領域よりも、少なくとも長手方向において、より幅広に形成される。即ちこの部分での各接着剤36は、ホルダ31の開口部31aが形成された平板部の上面(矢印Zのプラス側の面)、下面(矢印Zのマイナス側の面)、及び開口部31aに配設された摺動部37と、レンズアレイ1の側板45との間に連続的に形成されている。
摺動部37は、ポリオレフィン樹脂であるポリαオレイン(PAO)を主成分とし、増ちょう剤としてリチウム石鹸を使用し、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)及びパーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)を配合して潤滑性を調整した離型性の高い潤滑油を塗布して形成した。
尚、ここでは摺動部37は、PAOを主成分とする潤滑油を塗布して形成したが、これに限定されるものではなく、例えばシリコーンを主成分とする潤滑油を塗布しても良く、パームヤシ脂肪酸エステル(PFA)を主成分とし、PTFEを配合したフッ素系潤滑油を使用しても良い。また、離型性の高い被覆膜を形成しても良い。被覆膜は、例えばPFAをハイドロフルオロエーテル(HFE)に希釈し、摺動部37に塗布し乾燥することで形成できる。また、離型性の高いフィルムを貼り付けて摺動部37を形成しても良い。離型性の高いフィルムにはポリオレフィン樹脂、PTFEやPFAのフィルムがある。また、離型性の高いフィルムに粘着材を塗布したテープを用いても良い。更に、摺動部37には離型性の高い鍍金層を形成しても良い。離型性の高い鍍金層としては、硬質クロム鍍金や硬質クロム鍍金にPTFEやPFAなどを配合したものが知られている。
以上のように形成されているため、摺動部37に施された接着剤36は、固まったとき、摺動部37の対接面に対して接着力が弱まった状態となり、接着剤36と一体のレンズアレイ1は、ホルダ31の摺動部37が形成された部分にガイドされて、きついながらもその長手方向への摺動が可能となる。
また、ここでは図示しないが、ホルダ31とレンズアレイ1との間に、開口部31aに生じるレンズアレイ1との隙間を充填し、更に接着剤36を覆うように、柔軟性を有するシリコンゴム等の封止剤を施すのが好ましい。
以上の構成において、先ずカラープリンタ90の動作について、図1を参照しながら説明する。
各トナー像形成部92〜95の感光体ドラム41の表面は、図示しない電源装置により電圧が印加された帯電ローラ42により帯電される。続いて、感光体ドラム41が矢印方向に回転することによって、帯電された感光体ドラム41表面がLEDヘッド3の付近に到達すると、LEDヘッド3によって露光され、感光体ドラム41表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置52により現像され、感光体ドラム41の表面にトナー像が形成される。
一方、給紙カセット60にセットされた記録用紙91が、給紙ローラ61によって給紙カセット60から取り出され、搬送ローラ62、63により、転写ローラ80及び転写ベルト81の付近に搬送される。そして、感光体ドラム41が回転することによって、現像によって得られた感光体ドラム41表面上のトナー像が転写ローラ80及び転写ベルト81の付近に到達すると、図示しない電源装置により電圧が印加されている転写ローラ80と転写ベルト81によって、感光体ドラム41表面上のトナー像が記録用紙91上に転写される。
上記した、記録用紙91上へのトナー像の転写が、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を形成するトナー像形成部92〜95において順次重ねて行われる。
続いて、表面に各色のトナー像が形成された記録用紙91は、転写ベルト81の回転によって定着装置53に搬送される。定着装置53は、記録用紙91上のトナー像を、加圧しながら加熱することにより溶融し、記録用紙91上に固定する。定着処理された記録用紙91は、搬送ローラ64及び排出ローラ65により排出部66に排出され、画像形成の動作が終了する。
次に、LEDヘッド3の動作について、図2、図3を参照しながら説明する。
画像データをもとに、カラープリンタ90の図示しない制御部によりLEDヘッド3への制御信号が発信されると、LEDアレイ32のLED素子34が選択的に発光する。LEDアレイ32からの光線は、レンズアレイ1に入射し、感光体ドラム41上に結像する。
次に、摺動部37を備えるLEDヘッド3を実験試料として複数種類用意して行った温度試験及びその結果について説明する。
尚、試験は以下の試験条件の下で行った。
(1)試験試料として用意したLEDヘッドは、本発明に基づく摺動部37を備えた実施例1,2の2つのLEDヘッド3と、比較参考例として用意した摺動部37を備えない比較例1,2の2つのLEDヘッドの計4つのLEDヘッドである。
(2)実施例1,2のLEDヘッド3の構成は、摺動部37を備えた図5で説明した構成であり、比較例1,2のLEDヘッドの構成は、これから摺動部37を除き、接着剤36が図6で説明したように直接ホルダ31に施された構成となっている。
(3)各LEDヘッドのレンズアレイ1の長手方向の寸法は、何れもLetter紙サイズのLEDプリンタに実装されるLEDヘッドを想定した219mmである。
(4)各LEDヘッドのホルダ31は、線膨張係数11.7(10−6/℃)の電気亜鉛めっき鋼板を母材として構成されている。
(5)各LEDヘッドの接着剤36は、紫外線硬化型(UV)接着剤であり、成分としてガラスフィラー等を充填したアクリレート系接着剤を使用した。この接着剤36は伸び率80%、ショアD硬度60である。
(6)実施例1及び比較例1の各LEDヘッドのレンズアレイ1の側板45は、線膨張係数が14(10−6/℃)のガラス繊維エポキシ樹脂積層板で構成され、実施例2及び比較例2の各LEDヘッドのレンズアレイ1の側板45は、線膨張係数が18(10−6/℃)の紙基材フェノール樹脂積層板で構成されている。
(7)試験方法:
実施例1,2、比較例1,2の各LEDヘッドを恒温槽に投入し、恒温槽の温度を変化させ、所定の時間経過した後、接着剤36の亀裂の有無を確認した。更に、レンズアレイ1の接着剤36付近を光軸方向へLED素子30の配置される方向と結像の方向へそれぞれ指で押圧してレンズアレイ1が光軸方向へ動くか否かを確認した。
恒温槽の温度と時間の設定は、恒温槽内の温度を
[1]−30℃から+60℃へ1時間かけて上昇させ、
[2]+60℃を1時間維持し、
[3]+60℃から−30℃へ1時間かけて降下させ、
[4]−30℃を1時間維持する、
[1]から[4]を1サイクルとし、100サイクル繰り返した後、接着剤36の評価を行った。
試験及び評価結果について、表1を参照しながら説明する。
Figure 2017007260
本発明に基づく摺動部37を備えた実施例1,2のLEDヘッド3については、ホルダ31の中央部(端部以外の箇所)及び端部両方の接着剤36について亀裂は見られず良好で、レンズアレイ1を指で押下しても動かなかった。一方、比較例1,2のLEDヘッドについては、ホルダ31の端部の接着剤36に亀裂が生じて不良状態となり、その部分のレンズアレイ1を指で押下すると、レンズアレイ1が動いた。
以上のように、本実施の形態のLEDヘッド3によれば、レンズアレイ1を線膨張係数の異なるホルダ31に接着剤36によって固定する場合にも、接着剤36が長手方向に摺動可能な摺動部37を設けているため、温度変化によって接着剤36に亀裂が生じるのを防止し、これによってレンズアレイ1が長手方向以外に変位するのを防止できる。
実施の形態2.
図8は、本発明に基づく実施の形態2のLEDヘッド103の構成を示す外観斜視図であり、図9は、LEDヘッド103の接着剤36の施工箇所において、長手方向の中央部位置、例えば図8の矢印Dで示す接着位置近傍の、ホルダ131とレンズアレイ1の構成の説明に供する図であり、同図(a)はホルダ131の平面図であり、同図(b)はLEDヘッド103の平面図である。
このLEDヘッド103を採用する本実施の形態の画像形成装置が、前記した実施の形態1のカラープリンタ90(図1)と異なる点は、LEDヘッド103におけるホルダ131の構成である。従って、このLEDヘッド103を採用する画像形成装置が、前記した実施の形態1のカラープリンタ90(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。尚、本実施の形態の画像形成装置の要部構成は、LEDヘッド103の構成以外において図1に示す実施の形態1のカラープリンタ90の要部構成と共通するため、必要に応じて実施の形態1の各図を参照する。
図8、図9に示すように、レンズアレイ1の長手方向(矢印Y方向)に5対形成された接着剤36の内、中央部の接着剤36に対応する位置であって、レンズアレイ1の長手方向の略中心に対応する位置において、ホルダ131の、レンズアレイ1が嵌入する開口部131aには、両側面から互いに接近する方向に突出する一対の係止部131bが形成されている。
尚、ここで係止部131bは、矩形状に突出した例を示すが、例えば長手方向と斜交する面を備えることによって、長手方向と平行に延在して形成された開口部131aの側面から出っ張った形状となっていればよい。
図9(b)に示すように、この一対の係止部131bは、嵌入するレンズアレイ1の両側から側板45にそれぞれ接近するように形成され、更に各係止部131bを覆うように接着剤36が形成されている。その形成方法は、他の接着位置での接着剤の形成方法と同様で、実施の形態1で説明したように、ホルダ131の外側(上)面とレンズアレイ1の側板45間、その外側面と反対側の内側(下)面と側板45間、及び両箇所につながる、開口部131aにおけるホルダ131と側板45の隙間において、接着剤36が連続的に施される。
以上のように形成することで、ホルダ131とレンズアレイ1との接着力が、係止部131bが形成されたその長手方向の中央部でより増加し、ホルダ131によるレンズアレイ1の保持力、特に長手方向における保持力が高まる。
レンズアレイ1の長手方向の中央部での接着力増加方法は、上記した方法に限定されるものではなく、例えば、レンズアレイ1から離れる方向にホルダ131に切り込みを設けても良い。また、ホルダ131に開口を形成しても良い。更に、ホルダ131に、レンズアレイ1の光軸方向に延在する凹凸を形成したり、ホルダ131を粗面化しても良い。何れの場合も、切り込み、開口部、或は凹凸部等によって形成された係止部131bを覆って充填して硬化した接着剤36が、少なくとも長手方向においてしっかりホルダ131に固定されることになる。
更に本実施の形態では、レンズアレイ1の長手方向(矢印Y方向)に5対形成された接着剤36に対し、両端部の接着位置にのみ摺動部37を形成したが、これに限定されるものではなく、係止部131bが形成された中央部の接着位置以外に、摺動部37を形成するように構成することも可能である。
以上のように、本実施の形態のLEDヘッド103によれば、前記した実施の形態1と同様の効果を得る他に、レンズアレイ1の長手方向の中央部で強固にホルダ131に保持されるため、ホルダ131に対してレンズアレイ1全体が長手方向へ移動することがないため、環境変化や経時等によるLEDヘッド103としての精度を損なうことがない。
実施の形態3.
図10は、本発明に基づく実施の形態3のLEDヘッド203の構成を示す平面図であり、図11は、LEDヘッド203の長手方向(矢印Y方向)と垂直な面の断面で、図10の平面図におけるE−E断面図であり、図12は、図11に示すLEDヘッド203を矢印X方向のプラス側からみた側面図である。尚、図10、図12では、便宜的理由により図11に示す封止部材210を省いている。
このLEDヘッド203を採用する本実施の形態の画像形成装置が、前記した実施の形態1のカラープリンタ90(図1)と異なる点は、LEDヘッド203におけるレンズアレイ201の取り付け方法である。従って、このLEDヘッド203を採用する画像形成装置が、前記した実施の形態1のカラープリンタ90(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。尚、本実施の形態の画像形成装置の要部構成は、LEDヘッド203の構成以外において図1に示す実施の形態1のカラープリンタ90の要部構成と共通するため、必要に応じて実施の形態1の各図を参照する。
図10〜図12に示すように、露光装置としてのLEDヘッド203は、光学系部材としてのレンズアレイ201、光学系支持部としてのホルダ231、及び発光素子アレイとしてのLEDアレイ32を備え、ホルダ231がレンズアレイ201及びLEDアレイ32を前記した実施の形態1のLEDヘッド3と同様の位置関係で保持している。
図13は、レンズアレイ201を矢印Z方向のプラス側から見た平面図である。図13に示すようにレンズアレイ201は、対向配置された、例えば紙フェノール樹脂板からなる一対の側板245と、一対の側板245の間に複数配置されたロッドレンズ46を有する。分布屈折レンズである複数のロッドレンズ46は、2列に配置され、更に各列のロッドレンズ46が、長手方向(ここでは矢印Y方向)において交互に位置するように配置されている。
また、ロッドレンズ46間の隙間、側板245とロッドレンズ46間の隙間には、例えばシリコン樹脂からなる接着剤を充填、硬化させることで形成され、ロッドレンズ46の光軸が矢印Z方向(図面鉛直方向)となるように配置される。
ホルダ231は、このレンズアレイ201を感光体ドラム41(図3)に対向して保持するため、その上面に形成されて長手方向と平行に延在してレンズアレイ201が遊嵌する開口部231aを備え、レンズアレイ201を嵌入した状態で拘束部材としての接着剤236によって複数の接着箇所で接着して保持する。LED素子34を配設する基板233は、ホルダ231の内部において、直線上に配列されたLED素子34によるLEDアレイ32がレンズアレイ201に対向するように、ベース部材235によってホルダ231に固定されている。
図14〜図16は、レンズアレイ201の形成過程の説明に供する説明図である。レンズアレイ201は、例えば図14に示すように、個々のレンズアレイ201に分割する前の原盤501において、エンドミルなどを用いて、両側板545(分割後の側板245に相当)の長手方向端部周辺に、長手方向に平行な溝501a(分割後の溝201aに相当)を形成する。
この溝501aは、レンズアレイ201の高さに相当する間隔で、ロッドレンズ46(図13)の光軸方向に複数形成され、各溝の深さは例えば0.5mmであり、同幅は例えば1mmである。溝の深さは、側板545に形成されるように、側板545の厚さより浅く設定される。
そして図15に示すように、長手方向において溝501aを形成した領域を含む両端部に、スリットコーターを用いて接着剤236との密着性を悪化する薬剤、例えばシリコンコーティング剤を塗布した摺動部537(分割後の摺動部237に相当)を形成する。その後、図16に示すように個々のレンズアレイ201に分割する。
尚、ここでは摺動部537を、シリコンコーティング剤を塗布するものとしたが、フッ素系コート剤でも良い。また、スリットコーターを用いて薬剤を塗布するとしたが、対象部位周辺のみをディップすることにより塗布しても良い。
接着剤236は、図11に示すように、レンズアレイ201の両側部の対向する位置に対をなして形成され、更に図10に示すように、レンズアレイ201の長手方向に、略等間隔に、ここでは5対形成されている。このうちレンズアレイ201の、長手方向の両端部の接着位置は端部近傍に設定され、これら両端部の接着位置には、前記したように長手方向に平行な溝201a、及び摺動部237が形成されている。尚、係合部としての溝201a及び摺動領域としての摺動部237は、前記したように、レンズアレイ201の側板245(図13)に形成される。
図11のE−E断面図は、この溝201a及び摺動部237が形成された位置での断面図であり、図10〜図12に示すように、この部分での各接着剤236は、ホルダ231の、開口部231aが形成された平板部の上面(矢印Zのプラス側の面)及び開口部231aの側面と、レンズアレイ201の、摺動部237が形成された溝201aを跨ぐ領域間に連続的に形成されている。尚、レンズアレイ201の両端部以外の接着位置には、溝201a及び摺動部237が形成されていないが、ホルダ231とレンズアレイ201間には、同様に接着剤236が形成されている。
従って、レンズアレイ201の両側部の接着位置では、接着剤236が、溝201aとその周辺に沿った形で硬化されるが、接着剤236とレンズアレイ201間の接着力は非常に小さいか、接着されていない状態となる。
更に、ホルダ231とレンズアレイ201との間には、開口部231aに生じるレンズアレイ1との隙間から、光や異物がLEDアレイ32上に流入しないように、この隙間を充填し、更に接着剤236を覆うように、柔軟性を有するシリコンゴム等の封止部剤210を施している。
以上のように形成されているため、摺動部237に施された接着剤236は、固まったとき、摺動部237の対接面に対して接着力が弱まった状態となり、レンズアレイ201は、その溝201aに嵌入する、ホルダ231と一体となった接着剤236にガイドされて、きついながらもその長手方向への摺動が可能となる。
以上のように構成されたLEDヘッド203を例えば高温環境に放置すると、ホルダ231とレンズアレイ201との熱膨張率の差により、これらを接着する各接着剤236には熱応力が発生する。このとき、特にレンズアレイ201の両側部の接着位置では、その影響が大きく、相対的にホルダ231に対してレンズアレイ201が長手方向に移動しようとする。
この両端部では、レンズアレイ201の接着位置に、前記したように溝201a及び摺動部237が形成されて、ホルダ231に対してレンズアレイ201が長手方向に摺動可能となっているため、この熱による移動を許容する。このため、この部分の接着剤236が、熱応力によって破壊されたり、ホルダ231との接着が剥離することはない。
またこの両端部では、レンズアレイ201の溝201aに接着剤236が嵌入しているため、前記したように、レンズアレイ201は、ホルダ231と一体となった接着剤236によってガイドされながら、溝の延在方向である長手方向のみに移動可能となり、長手方向以外の方向へ移動することがない。
逆に低温環境に放置した場合、レンズアレイ201の両端部は前記高温環境放置時と反対の方向に移動するが、この移動は同様に許容されるため、熱応力によってこの部分の接着剤236が破壊されることはない。
尚、本実施の形態におけるホルダ231、レンズアレイ201の側板245、接着剤236、摺動部237等は、前記した実施の形態1で説明した材料を採用することが可能である。
また、本実施の形態では、係合部としてレンズアレイ201の長手方向に平行な溝201aを形成したが、溝の代わりに例えば同方向に延在する凸部とすることも可能である。
以上のように、本実施の形態のLEDヘッド203によれば、熱膨張率の大きく異なるレンズアレイ201とホルダ231を用いても、レンズアレイ端部の接着箇所の接着剤236の熱応力影響による破壊などの不可逆な変化が起こらず、ホルダ231による、LEDヘッド203の長手方向以外の方向へのレンズアレイ201の保持固定が維持される。
実施の形態4.
図17は、本発明に基づく実施の形態4のLEDヘッド303の構成を示す平面図であり、図18は、本実施の形態のレンズアレイ301の側面図である。
このLEDヘッド303が前記した実施の形態3のLEDヘッド203と主に異なる点は、レンズアレイ301の側板345(図16の側板245に対応)の構成である。従って、このLEDヘッド303を採用する画像形成装置が、前記した実施の形態3のLEDヘッド203と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
図19は、レンズアレイ301に形成過程の説明に供する説明図である。個々のレンズアレイ301に分割する前の原盤601において、エンドミルなどを用いて、両側板645(分割後の側板345に相当)の長手方向の全域に、溝601a(分割後の溝301aに相当)を形成する。この溝601aは、レンズアレイ301の高さに相当する間隔で、ロッドレンズ46(図13)の光軸方向に複数形成され、各溝の深さは例えば0.5mmであり、同幅は例えば1mmである。
各溝601aの長手方向の中心部には、溝601aの幅(ここでは1mm)より大きな直径φ(ここではφ=1.5mm)を有し、深さが0.5mmの円形溝601b(分割後の円形溝301bに相当)が形成されている。溝601a及び円形溝601bの深さは、側板645に形成されるように、側板の厚さより浅く設定される。
その後、両側板645の各全面に、スリットコーターを用いて接着剤336との密着性を悪化する薬剤、例えばシリコンコーティング剤を塗布した摺動部637(分割後の摺動部337に相当)を形成する。その後、図18に示すように個々のレンズアレイ301に分割する。
尚、ここでは摺動部537を、シリコンコーティング剤を塗布するものとしたが、フッ素系コート剤でも良い。また、スリットコーターを用いて薬剤を塗布するとしたが、ディップすることにより塗布しても良い。
接着剤336は、図17に示すように、レンズアレイ301の両側部の対向する位置に対をなして形成され、レンズアレイ301の長手方向に、略等間隔に、ここでは5対形成されている。ここでは、側板345の長手方向の全領域に溝301aが形成され、側板345の全面に摺動部337が形成されているため、各接着位置におけるホルダ231、レンズアレイ301、及び接着剤336の関係は、前記した実施の形態3において、図10〜図12を参照して説明したレンズアレイ201の両端部の接着位置での関係と同じであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
但し、中央部の接着剤336Mが施された接着位置では、レンズアレイ301の対応する位置に係止部としての円形溝301bが形成されているため、この円形溝301bを覆う領域に施された接着剤336Mが、円形溝301bに充填されて硬化する。このため、この中央部において、レンズアレイ301は、ホルダ231に対して、長手方向も含めて全方向への移動が規制される。その他の接着位置では、前記したように、ホルダ231に対してレンズアレイ201が長手方向にのみ摺動可能となっている。
以上の構成のLEDヘッド303によれば、ホルダ331とレンズアレイ301との熱膨張率の差により、温度環境によって、LEDヘッド303の長手方向において、相対的な位置ずれが生じた場合、中央部の接着剤336Mの接着位置では、同方向での相対的位置が固定され、摺動可能なその他の接着位置ではずれに応じて摺動することになる。
尚、本実施の形態では、レンズアレイ301の長手方向の中央部に、係止部として円形溝301bを形成したが、これに限定されるものではなく、例えば多角形の溝としてもよい。また溝の深を他の溝部と異ならせたり、溝に変えて凸部とすることも可能である。更に、係止部は、中央部に限定されるものではなく、端部以外の部分に形成してもよく、複数個所に形成することも可能である。
以上のように、本実施の形態のLEDヘッド303によれば、前記した実施の形態3の効果に加え、レンズアレイ301の長手方向の所定部で強固にホルダ231に保持されるため、ホルダ231に対してレンズアレイ301全体が長手方向へ移動することがないため、環境変化や経時等によるLEDヘッド103としての精度を損なうことがない。また、レンズ側板全面に薬液を塗布することが可能になるため、薬液の塗布・乾燥工程が単純化できる。
上記した各実施の形態では、電子写真方式のカラープリンタに適用した例を用いて説明したが本発明はこれに限定されず、ファクシミリ装置、複写機、MFP(Multifunction Peripheral)、更には読取装置としてのスキャナ等にも適用可能である。
1 レンズアレイ、 3 LEDヘッド、 31 ホルダ、 31a 開口部、 32 LEDアレイ、 33 基板、 34 LED素子、 35 ベース部材、 36 接着剤、 37 摺動部、 41 感光体ドラム、 41a 回転軸、 42 帯電ローラ、グブレード、 45 側板、 46 ロッドレンズ、 51 トナーカートリッジ、 52 現像装置、 53 定着装置、 60 給紙カセット、 61 給紙ローラ、 62 搬送ローラ、 63 搬送ローラ、 64 搬送ローラ、 65 排出ローラ、 66 排出部、 80 転写ローラ、 81 転写ベルト、 82 クリーニングブレード、 90 カラープリンタ、 91 記録用紙、 92 トナー像形成部、 93 トナー像形成部、 94 トナー像形成部、 95 トナー像形成部、 103 LEDヘッド、 131 ホルダ、 131a 開口部、 131b 係止部、 201 レンズアレイ、 201a 溝、 203 LEDヘッド、 210 封止部材、 231 ホルダ、 231a 開口部、 233 基板、 235 ベース部材、 236 接着剤、 237 摺動部、 245 側板、 301 レンズアレイ、 301a 溝、 301b 円形溝、 303 LEDヘッド、 336 接着剤、 336M 接着剤、 337 摺動部、 345 側板。


Claims (20)

  1. 複数の発光素子を配列した発光素子アレイの光を結像する光学系部材と、
    前記光学系部材を支持する光学系支持部と、
    前記光学系支持部に前記光学系部材を拘束するための拘束部材と
    を有する露光装置において、
    前記光学系支持部には、支持する前記光学系支持部の長手方向両端部或は両端部近傍に対向する位置において、前記発光素子側の面及び前記結像側の面に、それぞれ前記拘束部材と相対的に摺動可能な摺動部が形成され、
    前記長手方向両端部或は両端部近傍のそれぞれにおいて、前記拘束部材が、前記摺動部と前記光学系部材との間に形成され、前記光学系部材に固定され、且つ前記光学系支持部とは前記長手方向において摺動可能であることを特徴とする露光装置。
  2. 前記摺動部は、離型性の高い潤滑油を塗布して形成されることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記摺動部は、離型性の高い膜を被覆して形成されることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  4. 前記摺動部は、離型性の高いフィルムを貼り付けて形成されることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  5. 前記拘束部材は、接着剤であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の露光装置。
  6. 前記光学系支持部には、その長手方向中央部に係止部が形成され、前記拘束部材が前記係止部を覆うように前記光学系部材との間に形成されて、前記光学系支持部に前記光学系部材を固定すること特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の露光装置。
  7. 前記係止部は、前記長手方向と直交或は斜交する面を備えた突出部であることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
  8. 前記係止部は、凹凸で構成されていることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
  9. 前記発光素子は、LEDであることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の露光装置。
  10. 複数の発光素子を配列した発光素子アレイの光を結像する光学系部材と、
    前記光学系部材を支持する光学系支持部と、
    前記光学系支持部に前記光学系部材を拘束するための拘束部材と
    を有する露光装置において、
    前記光学系部材は、その長手方向両端部或は両端部近傍において、前記長手方向に延在する係合部と、前記係合部を含む領域に前記拘束部材と相対的な摺動を可能とする摺動領域を形成し、
    長手方向両端部或は両端部近傍のそれぞれにおいて、前記拘束部材が、前記光学系支持部と前記係合部との間に形成され、前記光学系支持部に固定され、且つ前記光学系部材とは前記長手方向において摺動可能であることを特徴とする露光装置。
  11. 前記係合部は、溝であることを特徴とする請求項10記載の露光装置。
  12. 前記溝及び前記摺動領域は、前記長手方向において、前記光学系部材の全領域にわたって形成され、前記溝の前記長手方向の中央部には係止部が形成され、前記拘束部材が前記係止部を覆うように前記光学系支持部との間に形成されて、前記光学系支持部に前記光学系部材を固定すること特徴とする請求項11記載の露光装置。
  13. 前記摺動領域は、前記拘束部材との密着性を悪化させる薬剤を塗布して形成されることを特徴とする請求項10乃至12の何れかに記載の露光装置。
  14. 前記係止部は、前記溝の幅よりも幅広の円形或は多角形の溝であることを特徴とする請求項12記載の露光装置。
  15. 前記発光素子は、LEDであることを特徴とする請求項10乃至14の何れかに記載の露光装置。
  16. 前記拘束部材は、接着剤であることを特徴とする請求項10乃至15の何れかに記載の露光装置。
  17. 前記接着剤は、UV接着剤であることを特徴とする請求項5又は16記載の露光装置。
  18. 前記UV接着剤は、ガラスフィラーを含有することを特徴とする請求項17記載の露光装置。
  19. 前記光学系部材がレンズアレイであることを特徴とする請求項1乃至18の何れかに記載の露光装置。
  20. 請求項1乃至19の何れかに記載の露光装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。




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