JP2011065121A - 分離手段およびこれを用いた定着装置、画像形成装置 - Google Patents

分離手段およびこれを用いた定着装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録材のニップ出口での分離性能の向上を図る。
【解決手段】熱源により加熱される定着部材21,22と、該定着部材21,22に圧接される加圧部材24とを有し、定着部材21,22と加圧部材間24に未定着画像を担持した記録材Pを通過させて未定着画像を記録材Pに定着させる定着装置20における定着後の記録材Pを定着部材21,22または加圧部材24から分離させる分離手段30であって、先端部と、定着部材21,22または加圧部材24との間に一定ギャップgを維持するための第1のコロ32と、該第1のコロ32に従動回転する第2のコロ33とを備え、第2のコロ33は、記録材Pとの接触面よりも突出しているものとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、分離手段およびこれを用いた定着装置、画像形成装置に関する。さらに詳述すると、記録材の定着部材または加圧部材からの分離に好適な分離手段およびこれを用いた定着装置、画像形成装置に関する。
複写機等の電子写真式画像形成装置においては、像担持体上に形成した静電潜像を現像装置で現像し、そのトナー像を記録材上に転写し、定着装置によって定着して画像形成を行っている。
従来、定着装置として様々な方式のものが提案されており、例えば、内部にヒータを備えた定着ローラの外周に加圧ローラを圧接させ、その状態で両ローラのニップ部に未定着トナー像を担持した記録材を通過させ、それによって該トナー像を加熱・加圧して定着させるヒートローラ方式や、無端状の定着ベルトを熱ローラ及び定着ローラで張架し、定着ベルトの外表面から加圧ローラを定着ローラへ押圧させたベルト定着方式が知られている。
このような定着装置においては、記録材に担持された未定着トナーが定着部材と加圧部材とにより形成されるニップ部を通過するときにニップ部内で溶融されるため、溶融トナーが粘着剤として作用し、ニップ部を排出された記録材が定着部材の表面から分離せずにその表面に巻き付いてしまうおそれがある。
また、フルカラー画像を形成するカラー画像形成装置においては、記録材上に異なった色の複数のトナー像を重ね合わせて転写し、この重ね合わせトナー像を定着装置により定着するので、ニップ部内で多量のトナーが溶融することになり、これによってトナーの粘着力が高まり、記録材が定着部材に特に巻き付き易くなる。
記録材が定着部材へ巻き付くことを防止するために、分離爪、分離板、分離シート等から成る分離手段を定着ローラの表面に当接させておき、ニップ部を出た記録材を分離手段によって定着ローラ表面から強制分離し、記録材が定着部材の表面に巻き付くことを防止できるようにしたものが提案されている。しかしながら、分離手段を定着ローラに常時当接させる場合には、分離手段によって定着ローラの表面に傷がつけられるおそれがある。定着ローラの表面に傷がつくと、ニップ部を通過するトナー像にその傷に対応する跡ができ、定着後のトナー像の画質が劣化する。
このため、分離手段の先端を定着ローラ表面から離間させて配置した定着装置が提案されている。例えば、特許文献1には、分離ガイドを加圧ローラの長手方向にわたり複数配設し、分離ガイドの先端と加圧ローラとの間隔をコロにより0.5mm以下とする熱定着装置が開示されている。また、特許文献2には、分離爪の先端付近に設けられたスペーサを定着ローラの芯金の突出部に当接させる定着装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、分離ガイドの先端が加圧ローラに対して一定圧を保って近接されていないため、加圧ローラが回転すると一定ギャップを維持し続けるのが困難であるという問題がある。また、特許文献1〜2に記載の技術では、通紙面側には記録材搬送を補助する部材がないため、経時において通紙面側表面にトナーが堆積して画像汚れがでてしまうという問題がある。
また、分離手段における通紙範囲外となる両端部に、分離手段の先端部と定着部材とのギャップを規制、決定するための位置決め部材が設ける構成もある。しかしながら、先端部が通紙幅とほぼ同等長さである分離板の場合、その最先端部はローラ長手方向に対して真直となるような形状としており、相手側の定着ローラ(またはベルト)は、中央部の直径が両端部に比べて小さいつづみ形状となっているため、真直の分離手段の先端部と定着ローラ(またはベルト)とのギャップは、中央付近は広く、両端付近は狭くなり、ギャップを中央付近と両端付近で任意に定めることができないという問題がある。即ち、ローラあるいはベルトの外形形状と分離板の最先端部の部品形状により両者のギャップが一意に決まってしまうこととなる。また、分離手段を複数に分割し、それぞれにギャップ調整機構を持たせて全可動調整式としている構成もあるが、調整作業に非常に時間をとられまた調整自体も難しく、組立の生産性も芳しくないという問題がある。
そこで本発明は、分離手段(分離爪)の先端部が定着部材または加圧部材の表面と接触しない非接触式の分離手段において、記録材のニップ出口での分離性能の向上と、分離爪表面で画像が擦れて擦れ跡が発生することによる画像品質悪化を回避することができる分離手段およびこれを用いた定着装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の分離手段は、熱源により加熱される定着部材と、該定着部材に圧接される加圧部材とを有し、定着部材と加圧部材間に未定着画像を担持した記録材を通過させて未定着画像を記録材に定着させる定着装置における定着後の記録材を定着部材または加圧部材から分離させる分離手段であって、先端部と、定着部材または加圧部材との間に一定ギャップを維持するための第1のコロと、該第1のコロに従動回転する第2のコロとを備え、第2のコロは、記録材との接触面よりも突出しているものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の分離手段において、第1のコロの回転中心と先端部との距離を、第2のコロの回転中心と先端部との距離以下としたものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の分離手段において、回転軸を介して第1のコロを分離爪の両端に設け、第2のコロを回転軸により従動回転する位置に設けるものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の分離手段において、第1のコロを複数備え、該第1のコロの外径は均一でないものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の分離手段において、第1のコロと一体で回転する第1の駆動伝達部、第2のコロと一体で回転する第2の駆動伝達部を有し、第1の駆動伝達部の回転に伴い第2の駆動伝達部が回転するものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の分離手段において、第1の駆動伝達部および第2の駆動伝達部は、ギヤであるものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6までのいずれかに記載の分離手段において、第1のコロに当接し、該第1のコロに付着したトナーを転移させるクリーニングローラと、該クリーニングローラに転移したトナーを掻き取るブレードとを備えたものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1から7までのいずれかに記載の分離手段において、第1のコロおよび/または第2のコロの外形は、幅方向にR形状を有しているものである。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1から7までのいずれかに記載の分離手段において、第2のコロは、拍車であるものである。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1から9までのいずれかに記載の分離手段において、第1のコロおよび/または第2のコロは、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂からなるものである。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1から10までのいずれかに記載の分離手段において、第1のコロおよび/または第2のコロは、耐熱性樹脂からなり、表層にポリテトラフルオロエチレンもしくはペルフルオロアルコキシフッ素樹脂のコーティングを施したものである。
また、請求項12に記載の発明は、請求項9に記載の分離手段において、拍車は、板形状のステンレス鋼からなるものである。
請求項13に記載の分離手段は、熱源により加熱される定着部材と、該定着部材に圧接される加圧部材とを有し、定着部材と加圧部材間に未定着画像を担持した記録材を通過させて未定着画像を記録材に定着させる定着装置における定着後の記録材を定着部材または加圧部材から分離させる分離手段であって、先端部と、定着部材または加圧部材との間に一定ギャップを維持するための第1のコロと、該第1のコロに当接し、該第1のコロに付着したトナーを転移させるクリーニングローラと、該クリーニングローラに転移したトナーを掻き取るブレードとを備えたものである。
また、請求項14に記載の定着装置は、請求項1から13までのいずれかに記載の分離手段を有するものである。
また、請求項15に記載の画像形成装置は、請求項14に記載の定着装置を有するものである。
本発明によれば、分離手段の先端部が定着部材または加圧部材の表面と接触しない非接触式の分離手段において、記録材のニップ出口での分離性能の向上と、分離爪表面で画像が擦れて擦れ跡が発生することによる画像品質悪化を回避することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明に係る定着装置の一例を示す概略断面図である。 定着部材、加圧部材及び分離手段の概略構成図の一例である。 第1のコロと第2のコロとの配置位置を説明するための図である。 第1のコロ及び第2のコロが分離爪へ取付けされた状態を示す図の一例である。 第1のコロ及び第2のコロが分離爪へ取付けされた状態を示す図の他の例である。 第1のコロ及び第2のコロが分離爪へ取付けされた状態を示す他の例である。 定着部材、加圧部材及び分離手段の概略構成図の他の例である。 第1のコロの形状を説明するための図である。 第2のコロを拍車とした場合の定着部材、加圧部材及び分離手段の概略構成図の一例である。 第2のコロを拍車とした場合の第1のコロと拍車との概略構成図の一例である。 第2のコロを拍車とした場合の第1のコロと拍車との概略構成図の他の例である。 第2のコロを拍車とした場合の第1のコロと拍車との概略構成図の他の例である。 駆動伝達部を設ける場合の定着部材、加圧部材及び分離手段の概略構成図の一例である。 駆動伝達部を有する第1のコロおよび拍車の概略構成図の一例である。 駆動伝達部をギヤとした場合の第1のコロおよび拍車の概略構成図の一例である。 駆動伝達部を有する第1のコロおよび拍車の概略構成図の他の例である。 駆動伝達部を有する第1のコロおよび拍車の概略構成図の他の例である。 駆動伝達部を有する第1のコロおよび拍車の概略構成図の他の例である。 クリーニング手段を設けた分離手段、定着部材および加圧部材の概略構成図の一例であって、(a)定着部材側、(b)加圧部材側に分離手段を設けた場合の例である。 クリーニング手段を設けた分離手段、定着部材および加圧部材の概略構成図の他の例である。 クリーニング手段を設けた分離手段、定着部材および加圧部材の概略構成図の他の例である。 クリーニング手段を設けた分離手段、定着部材および加圧部材の概略構成図の他の例である。 ローラ定着方式による定着装置の概略構成図である。 加圧ベルト定着方式による定着装置の概略構成図である。 ツインベルト方式による定着装置の概略構成図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図26に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
1.画像形成装置の構成
図1は、本発明に係る画像形成装置の一態様であるタンデム型カラー複写機の全体構成を説明する概略構成図である。図1を参照して、この画像形成装置の内部構成の概要及び動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録材Pが収容される給紙部、9は記録材Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録材P上に重ねて転写する転写バイアスローラ(1次転写バイアスローラ)、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部を示す。
また、16は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録材P上に転写するための2次転写バイアスローラ、20は記録材P上のトナー像を定着する定着装置を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、現像部13との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録材P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップ)に搬送される記録材Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録材Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録材Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録材Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録材Pは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)が記録材P上に定着される。
そして、定着工程後の記録材Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
2.定着装置の構成
次に、本発明に係る定着装置20の構成及び動作について説明する。図2は、本発明に係る定着装置の一例を示す概略断面図である。
図2に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21及び定着ローラ22、支持ローラ23、加圧部材としての加圧ローラ24、分離手段30、温度センサS1,S2、発熱体H1,H2、ガイド板25等により構成される。
ここで、定着部材としての定着ベルト21は、例えば、誘電体からなる発熱層上に、弾性層、離型層が順次積層された多層構造の無端状ベルトである。
定着ベルト21の発熱層は、誘電損失が高い材料で形成されており、例えば、ポリアミドが用いられる。また、弾性層は、例えば、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。また、離型層は、例えば、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)等で形成されている。
定着ベルト21は、定着ローラ22と支持ローラ23とに張架・支持されて、図2中の矢印方向に走行する。
定着ローラ22は、例えば、芯金上に、発泡性シリコーンゴム等の発泡材料からなる弾性層が形成されたローラ部材であって、加圧部材としての加圧ローラ24に定着ベルト21を介して当接し、ニップ部を形成する。定着ローラ22は、図2中の矢印方向に走行する。
支持ローラ23は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料からなる中空構造のローラ部材である。
また、加圧部材としての加圧ローラ24は、例えば、芯金と、その外周面に接着層を介して形成された弾性層とからなる。そして、加圧ローラ24は、定着ベルト21を介して定着ローラ22に圧接する。こうして、加圧ローラ24と定着ベルト21との間に、所望のニップ部が形成される。
定着ベルト21と加圧ローラ24とのニップ部の入口側には、記録材Pの搬送を案内するガイド板25が配設されている。また、定着ベルト21の外周面に対向する位置であって、ニップ部の出口側近傍には、後述する分離手段30が配設されている。
以上のように構成された定着装置20は、装置本体1の電源スイッチが投入されると、電源から発熱体H1,H2に高周波電力が印加されるとともに、定着ベルト21、定着ローラ22、支持ローラ23及び加圧ローラ24の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。尚、給電は温度センサS1,S2の検知結果に基づいて制御される。
その後、給紙部7から記録材Pが給送されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナー像が記録材P上に未定着画像として担持される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録材Pは、図2の矢印方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ24のニップ部に送入される。そして、定着ベルト21による加熱と、定着ベルト21及び加圧ローラ24の押圧力とによって、記録材Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、定着ベルト21から及び加圧ローラ31によってそのニップ部から送出された記録材Pは、定着ベルト21から分離手段30により分離され、矢印方向に搬送される。
3.分離手段の構成
次に、本発明に係る分離手段30の構成及び動作について説明する。図3に、定着部材(定着ベルト21,定着ローラ22)、加圧部材(加圧ローラ24)及び分離手段30を正面(側面)から見た場合の概略構成図を示す。
以下、本実施形態では、定着部材側(用紙の画像面側)に分離手段30が近接して設置されている例について説明するが、この限りではなく、加圧部材側(用紙の非画像面側)に分離手段30を設置させても良いし、また定着部材側及び加圧部材側の双方に設置するようにしても良い。したがって、加圧部材側に分離手段30を設置する場合は、以下の説明において、定着部材を加圧部材と適宜読み替えることにより構成されるものである。
分離爪31は回転支点34を中心にスプリング35により可動する構成となっている。また分離爪31は、定着部材に当接し、定着部材の回転に伴い従動回転するコロ(以下、第1のコロともいう)32、及び第1のコロ32に当接し、第1のコロ32の回転に伴い従動回転するコロ(以下、第2のコロという)33を有する。
ここで、第2のコロ33の表面は分離爪31の通紙側に突出するようにしている。このようにすることにより、分離爪31の表面に記録材Pが衝突しながら搬送される場合において、分離爪31の表面にコーティングしたPFAあるいはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)コーティング等が経時で磨耗してしまったり、また分離爪自身の経時による磨耗により、トナーが堆積付着して記録材Pに擦れ跡を残すという問題を解消することができる。
また、定着部材、第1のコロ32、第2のコロ33の3つの部材にスリップがないときには記録材Pの搬送速度(線速)と第2のコロ33の表面の速度が同速になるため、ニップ部を出た記録材Pが第2のコロ33と接触しても擦れは起きず、異常画像が発生しないので良好な画像品質を得ることができる。
このようにすることにより、回転支点34を中心として一端にスプリング35で荷重をかけると、もう一端にある分離爪31の先端部が定着部材に接触しようとするが、第1のコロ32により規制されて、分離爪31の先端部と定着部材との間には常に一定ギャップgが構成される。第1のコロ32を定着部材に当接させているため、定着部材が熱膨張して外径が増加変化しても分離爪31は回転支点34を中心に押し上げられて分離爪31の先端部の位置も動く。このため定着部材の外径変化に対して分離爪31の先端部の位置を追従させることができ、そのギャップを冷間時熱間時を問わず、常に精度良く維持することができ、常に良好な分離性能を保持することができる。
また、第1のコロ32に当接したもう一つの第2のコロ33は、第1のコロ32に従動回転することで、記録材Pが搬送されて第2のコロ33に接触したとき、速度差がなく、各々の間にスリップが生じない。このため、記録材Pと第2のコロ33との間で擦れることがなく、擦れ跡が発生せず良好な画像品質を得ることができる。
次に、第1のコロ32と第2のコロ33との配置位置について説明する。先ず、第1の コロ32は、分離爪31の先端部のギャップ精度を高めるため、分離爪31の先端部に近いことが望ましい。
これに対し、第2のコロ33は、第1のコロ32に従動回転して、記録材Pを搬送するものであるので、記録材Pと接触する位置に配置することが好ましい。この際、記録材Pのコシを考慮すると、分離爪31の先端部に近すぎることは好ましくない。
したがって、図4に示すように分離爪31の先端部(図4中、Eで示す)と第1のコロ32の回転中心との距離L1よりも、先端部と第2のコロ33の回転中心との距離L2の方が長いことが好ましい。尚、分離爪31の先端部は定着ニップ出口の近傍に配置され非常に薄いため、第1のコロ32には小径、例えば、直径4mm程度のコロを用いることが好ましい。
次に、第1のコロ32と第2のコロ33との分離爪31への取り付けについて説明する。図5(a)〜(b)に示すように、第1のコロ32及び第2のコロ33とは一つの分離爪31に回転可能に支持されており、具体的には、第1のコロ32及び第2のコロ33とはそれぞれ回転軸32a,33aを有し、それぞれのコロの回転軸32a,33aが分離爪31の内部に回転可能に支持されている。尚、図5(a)は、通紙面側から定着部材及び分離手段30を見た図を示している。
また、図6(a)〜(b)に示すように、分離爪31の両端に第1のコロ32を設け、両端のコロの間に設けられた回転軸32aが回転することにより第2のコロ33が回転するようにしても良い。当該コロの回転軸32aは分離爪31に回転可能に支持されており、第2のコロ33は、第1のコロ32の回転軸32aに接触して連れ回りする。このように構成することにより、一つの分離爪31における定着部材の長手方向の両端部において定着部材と分離爪31とのギャップの精度を確保することができるため、定着部材の長手方向におけるギャップの偏差を抑制することができる。尚、図6(a)は、通紙面側から定着部材及び分離手段30を見た図を示している。
また、定着部材に付着しているトナーが第1のコロ32の表面に付着することがあっても、付着したトナーは第2のコロ33の表面には付着することがないため、定着後の記録材Pにトナー汚れが付着することを防止できる。
また、図7に示すように、分離爪31に第1のコロ32及び第2のコロ33とを付勢させる方法としては、例えば、第2のコロ33の軸が長穴37に支持されて、第2のコロ33の軸を第1のコロ32へと弾性部材36によって付勢するようにしても良い。弾性部材36としては、例えば、板バネ、圧縮スプリング、トーションスプリング等の各種バネを用いることができる。
次に、第1のコロ32の外径dを複数の分離爪間において異なるものとした構成について説明する。
図8(a)は、定着部材(定着ベルト21,定着ローラ22)、加圧部材(加圧ローラ24)及び分離手段30を正面(側面)から見た場合の概略構成図、図8(b)は、定着部材及び分離手段30を長手方向(上面)から見た場合の概略構成図を示している。尚、図8(a)における第2のコロ33の図示は省略する。図8に示す構成では、第2のコロ33は必須の構成ではなく、第2のコロ33を備えない構成であっても後述する効果を有するものであるが、第2のコロ33を備える構成とすることで、上述した効果に合わせて後述する効果も有するためより好ましい。
分離手段30は定着部材の長手方向に複数個設置されており、分離爪31は、回転支点34を中心として引っ張り用のスプリング35を用いることで第1のコロ32が定着部材へ当接される機構となっている。
第1のコロ32の外径数値をdとしたとき、長手方向に設置された複数個の分離爪31の先端部と定着部材とのギャップgはこの径dの大小によって決定される。
ここで、分離手段30は、第1のコロ32の外径dを均一でないこととしている。即ち、外径dは分離爪31ごとに異なり、図8(b)に示す例では、中央のコロ32の外径をd1とし、その両側のコロ32の外径をd2、さらにその両側のコロ32の外径をd3としている。
外径dが大きくなるほど、分離爪31の先端部と定着部材とのギャップgは広がり、外径dが小さくなるほど分離爪31の先端部と定着部材とのギャップgは狭まる。
図8(b)に示す例では、中央がd1で端部へ行くにつれてd2、d3となっており対称となるよう示されているが、これに限られるものではなく、例えば、中央の3つがd1で最端部のみ外径の異なるd2というような構成であってもよい。
このように、分離爪31に回転支点34を有し、かつ定着部材に当接したコロ32を有することでギャップgを決めるようにすることにより、定着ローラ22,定着ベルト21が温度上昇に伴って熱膨張してもその外径の膨張変化にあわせてコロも動き、分離爪31全体としては回転支点34を中心として姿勢を変化させることができる。そのため分離爪31の先端部の位置も移動し、冷間時熱間時問わず常に分離爪31の先端部を精度良く位置出しできるので分離爪31の先端部と定着部材とのギャップgを常に高精度に保つことが可能となり、高い分離機能を得ることができる。
さらに、定着部材の長手方向に複数設けられた分離爪31において、分離爪31先端部と定着部材とのギャップgの値を、コロ32の外径を変えることにより、各々独立して設定することができるので、分離しにくい箇所はギャップgを狭く詰められ、分離しやすい箇所は定着部材との接触回避の余裕度向上のためギャップgを広くもたせるといったような、個々のギャップ設定が可能となり、より高い分離性能を得ることができる。
例えば、通紙において、紙端部にはトナーがそれほど付着していないことや、もともと紙のコシなどで紙端部のほうが分離しやすいため、ギャップをそれほど詰めなくても良い。その場合には端部のギャップが広くても分離機能に影響がない。このため、両端付近にある分離爪先端はコロ径を大きくすることでギャップを大きくしてもよい。また、中央付近は分離しにくいため、中央付近にある分離爪先端はコロ径を小さくすることにより、ギャップを狭くし、分離性能を向上させることもできる。
また、定着部材の外形形状が長手方向中央部の径が端部に比べて細いつづみ形状、または長手方向中央部の径が端部に比べて太いタイコ形状である場合、それらの外形形状の違いによる直径の偏差分を加味して、分離爪31の先端部とのギャップgを定める際にd1、d2、d3といったコロ3の外径の大小関係を任意に設定することが可能である。
次に、第1のコロ32および第2のコロ33の形状ついて説明する。第1のコロ32は、幅方向にR形状を有していることが好ましい。図9は、定着部材と第1のコロ32とを直角方向(紙の排出側)から見た概略図を示しており、第1のコロ32が定着部材に当接している様子を示している。図9(a)は、第1のコロ32の外形の幅方向にR形状となっている例を示し、図9(b)は、第1のコロ32が幅方向にフラット面を持つ例を示している。
図9(a)に示すように、外形の幅方向がR形状となっている第1のコロ32は、定着部材とはRの頂点で接している様子がわかる。このようにすることより、第1のコロ32と定着部材との接触面積を低減することができ、定着部材の表面に付着したトナーが第1のコロ32へ転写されることを低減、回避することができる。一方、図9(b)に示すように、第1のコロ32が幅方向にフラット面を持つ場合は、定着部材との接触面積が多くなり、また、第1のコロ32がR形状でなく尖ったエッジ形状である場合は、回転中に定着部材を傷つける可能性がある。
また、第1のコロ32の全幅は狭いほうが、よりRの曲率が小さくなり、定着部材との接触面積をさらに減らすことができるため好適である。より詳しくは、第1のコロ32の全幅が2mm以上10mm以下であることが最も好ましい。これは、2mm以下とすると、第1のコロ32自身の剛性が保てないためであり、また10mm以上とすると、定着ベルト21との接触面積が増えてしまうことに加え、コロ外径も大きくなるため、実機搭載が難しくなるためである。
このように、幅方向のフラット面を持たないR形状を有した幅狭のコロとすることにより、コロ表面にトナーが堆積して画像面を汚染してしまうことを回避し、良好な画像を得ることができる。即ち、第1のコロ32の幅方向にフラット面がないことから、回転中に定着部材を傷つけることがなく、また、第1のコロ32は当接する定着部材との接触面積が小さいため、定着部材に付着したトナーがコロ表面に転写されることを回避でき、経時でもコロ表面が汚れない、さらに、第1のコロ32の外経が軸に対して平行でなくテーパー状になってしまった際に、分離爪先端のギャップが不均一になり分離性能が悪化する現象(「分離爪の倒れ」という)も発生せず、分離爪31と定着部材とのギャップを長く安定させて維持することができる。なお、第1のコロ32が定着部材と接触する面の形状は、図9(a)に示すような幅方向において一定のR形状に限らず、三角形状の先端をR形状としたものや放物線形状等とすることも好ましい。
また、分離爪31よりも突出した第2のコロ33を幅方向にフラット面がないこととすることで、記録材Pとの接触面積を低減することができ、画像擦れを回避することができる。
さらに、第2のコロ33についても、第1のコロ32と略同等の全幅の範囲とすることが好ましい。第2のコロ33を第1のコロ32に当接させるにあたり、両者の全幅が狭すぎると、第2のコロ33を効率よく従動回転させることが難しいためである。
次に、第1のコロ32および第2のコロ33の材質等について説明する。第1のコロ32は定着部材と直接接触するため、耐熱性に優れたPFA等の耐熱性樹脂であることが好ましい。このようにすることにより、良好なトナー離型性が得られるため、経時でもトナーがコロ表面に付着しにくく、高い分離爪先端位置精度と、擦れ跡のない良好な画像品質を得ることができる。
また、第1のコロ32は常に定着部材に従動回転しているため、耐摩耗性に優れた材質から構成されるのが好ましい。ここで、トナー離型性に優れ、さらに高温化でも寸法安定性に優れた材料として、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PAI(ポリアミドイミド)等が挙げられる。尚、これらの材料は摺動に対する耐摩耗性にも優れている。
このように、コロ材質を耐熱性に富む樹脂(PPS、PEEK、PAI等)から作ることで、高温下においても機械的強度・寸法維持ができ、かつその表面にトナー離型性に優れたPTFEコートあるいはPFAコーティングを施すことで、機械的強度を十分備え、かつトナー付着による分離爪先端位置精度悪化や画像擦れといった不具合がなく、良好な画像品質を得ることができる。
また、第2のコロ33についても上述のような材料を使用することが好ましい。分離爪31の通紙側表面には、経時でのトナー付着を回避するためにPTFEあるいはPFAコーティングをすることが多いが、この通紙側表面よりもさらに突出した第2のコロ33表面にも同じようにPTFEあるいはPFAコーティングを施すことにより、記録材Pが大量に通紙されて第2のコロ33と接触してもトナー付着を回避することができ、経時でも良好な画像品質を保つことができる。
また、第1のコロ32と第2のコロ33のうち、一方をPFA材とし、他方をPPS等の前述した樹脂にPTFEあるいはPFAコーティングとしてもよい。PFA材であれば、経時で磨耗しても、コーティングの場合に見られるような削れが発生せず、トナー離型性能を長期に渡り維持することができる。
また、第1のコロ32と第2のコロ33とは同じPFA材を使用するだけにとどまらず、特性の異なるPFAを使用するようにしても良い。特に、第1のコロ32に対し、第2のコロ33を従動回転させるためには、一方に柔らかめのPFA材を用いて両者を従動回転させることが好ましい。特に、第1のコロ32は分離爪31の先端部の位置出しのために重要であるので、弾性変形が少なく寸法安定性に優れた硬めのPFA材とし、第2のコロ33は記録材Pとの接触の衝撃低減のために柔らかめのPFA材を使うことがもっとも好ましい。
さらに、第2のコロ33は、第1のコロ32に従動回転するため、定着部材と第1のコロ32、第2のコロ33の3つの回転体が互いにスリップしないような材料を選択することが好ましい。例えば、第1のコロ32が弾性層を有さない耐熱性樹脂材料であって、第1のコロ32と接触する定着部材が弾性層を有する部材で、かつ、第2のコロ33が弾性層を有する構成とすることが好ましい。このようにすることにより、定着部材の回転のコロが従動回転しやすい構成となる。
尚、第1のコロ32が定着部材及び第2のコロ33に対して硬い材料であれば、第1のコロ32が弾性層を有する構成であっても良い。また、第1のコロ32周面の表面粗さが第2のコロ33周面の表面粗さに対して大きければ、第1のコロ32と第2のコロ33については同じ耐熱性樹脂を用いることも可能である。この場合には、定着部材を接傷つけないように定着部材表面の表面粗さ以下にすることが望ましい。即ち、「定着部材の表面粗さ≧第1のコロ32の表面粗さ>第2のコロ33の表面粗さ」とすることが好ましい。
次に、第2のコロ33を拍車(拍車コロ)により構成する実施の形態について説明する。図10に示すように、第2のコロ33を拍車38により構成することも好ましい。このような構成とした場合も、上述の場合と同様、第1のコロ32に当接した拍車38は、第1のコロ32に従動回転することで、記録材Pが搬送されて拍車38に接触したとき、速度差がなく、スムーズに記録材Pを搬送させることができる。このため、擦れ跡が発生せず良好な画像品質を得ることができる。
ここで、拍車38の材質は、板形状のSUS材(ステンレス鋼,Stainless Used Steel)とすることが好ましい。図11に、第2のコロ33を板形状のSUS材からなる拍車38とした場合の第1のコロ32と拍車38との概略構成図を示す。
拍車38の回転軸38aは、第1のコロ32に当接しており、拍車38は、第1のコロ32の回転に従動回転する。尚、回転軸38aは、拍車38にカシメ(コーキング)、溶接等されており、拍車38および回転軸38aは一体回転する。ここで、拍車38の板厚は、例えば、0.1mm〜1.0mmであることが好ましく、薄いほど記録材Pとの接触面積を低減できるため、より好ましい。
このように、拍車38をSUS材により形成することで、薄い板形状でも十分な剛性を得ることができるため、拍車38を板形状とすることができる。このため、搬送される記録材Pとの接触面積を抑えることができるので、拍車38上にトナーを堆積付着しにくくすることができ、良好な画像品質を得ることができる。
また、上述のように、拍車38をPFA材とすることも好ましい。この場合、回転軸38aの材質としては、SUS材などの金属として拍車38と異なる材質にしても良いし、拍車38と回転軸38aとを一体成型としても良い。
拍車38と回転軸38aとが異なる材質の場合は、拍車38に設けた穴に軸を圧入すれば両者は一体で回転させることが可能である。また、一体成型の場合、特に、第1のコロ32に対して回転軸38aを従動回転させるためには、第1のコロ32もしくは回転軸38aのうち一方に柔らかめのPFA材を用いて両者を回転させることが好ましい。さらに、第1のコロ33は、分離爪先端の位置出しのために重要であるので、弾性変形が少なく寸法安定性に優れた硬めのPFA材とし、回転軸38aは記録材Pとの接触の衝撃低減のために柔らかめのPFA材を使うことがもっとも望ましい。
また、PFA材とした場合の拍車38の板厚を、上述のように薄くするようにしても良いが、樹脂であるため、例えば、図12に示すように、剛性確保のために軸付近は厚くし、記録材Pと接触する先端部のみを鋭利な形状とすることも好ましい。このようにすることにより、記録材Pと接触する部分の面積低減が図れるため、拍車38の先端や分離爪31表面にトナーが付着しにくく、良好な搬送性と良好な画像品質を維持することができる。
尚、第1のコロ32と拍車38とは、1対1の関係で設けることに限られるものではなく、例えば、図13に示すように、一つの第1のコロ32に対して複数の拍車38を設けるようにしても良いし、逆に、一つの拍車38の両端に第1のコロ32を設ける等、一つの拍車38に対して複数の第1のコロ32を設けるようにしても良い。また、第2のコロ33を拍車38により構成した場合も、上述のように、PPS、PEEK、PAI等により形成し、PTFEもしくはPFAコーティングを施すようにしても良いのは勿論である。
以上説明した実施の形態においては、第2のコロ33(以下、拍車38を例に説明する)が第1のコロ32に従動回転する際にスリップが生じない場合は、第1のコロ32の周速度(即ち、搬送速度)と拍車38の周速度とは同速となるが、拍車38が第1のコロ32に従動回転する際、何らかの要因により拍車38と第1のコロ32(または、回転軸32a)との間でスリップが生じるおそれがある場合は、搬送速度と拍車38の先端の周速度が一定にならないため、拍車38が記録材Pの画像面と接触したときに画像擦れが生じる可能性がある。
そのため、以下に説明するように、第1のコロ32および拍車38にそれぞれ駆動伝達部(第1の駆動伝達部32b,拍車の駆動伝達部38b(第2の駆動伝達部33b)ともいう)を備える構成とすることがより好ましい。この第1のコロ32および拍車38にそれぞれ駆動伝達部32b,38bを設ける場合の実施の形態について、図14〜図19を参照しつつ説明する。尚、図14〜図19に示す例では、第2のコロ33を拍車38により構成している例を示すが、第2のコロ33は拍車38に限られるものではない。また、上記実施形態と同様の点については説明を省略する。
図14に駆動伝達部を設ける場合の定着部材、加圧部材及び分離手段の概略構成図を示す。また、図15に駆動伝達部を有する第1のコロおよび拍車の概略構成図を示す。図15に示すように、第1のコロ32および拍車38は、それぞれと一体で回転する第1の駆動伝達部32b、拍車の駆動伝達部38bを有している。
ここで、拍車の駆動伝達部38bは、拍車38と同様に回転軸38aへ圧入、溶接等されていることにより回転軸38aを介して拍車38と一体回転するものであっても、拍車38に溶接等されていることにより拍車38と一体回転するものであっても良い。同様に、第1の駆動伝達部32bも第1のコロ32と同様に回転軸32aを介して第1のコロ32と一体回転するものであっても、第1のコロ32に溶接等されていることにより第1のコロ32と一体回転するものであっても良い。
また、拍車の駆動伝達部38bは、第1のコロの駆動伝達部32bと当接しており、第1のコロの駆動伝達部32bが回転することにより、拍車の駆動伝達部38bが回転するものである。
ここで第1の駆動伝達部32bおよび拍車の駆動伝達部38bの材質は、第1のコロの駆動伝達部32bと拍車の駆動伝達部38bとの間の駆動伝達効率を高めるため、スリップしにくい材質であれば特に限られるものではないが、例えば、ゴムを用いることが好ましい。さらに、スリップを生じさせないためには両駆動伝達部間に圧力をかけていることが好ましく、例えば、弾性部材によって付勢することが好ましい。この場合の弾性部材としては、例えば、板バネ、圧縮スプリング、トーションスプリング等の各種バネを用いることができる。
このように構成した分離手段30によれば、定着ベルト21と当接した第1のコロ32の回転に伴い第1の駆動伝達部32bが回転し、さらにスリップが生じることなく拍車の駆動伝達部38bが回転することにより、拍車38が従動回転する。
以上のように、駆動伝達部32b,38bを設けることにより第1のコロ32と拍車38との間のスリップの発生を抑え、駆動伝達効率を向上させることにより、第1のコロ32と拍車38との周速差の発生を回避できる。これにより、記録材Pとの線速差がなくなり、記録材Pをよりスムーズに搬送させて分離爪31の通紙面側表面による擦れ跡の異常画像を回避し、良好な画像品質を得ることができる。
また、駆動伝達部32b,38bは、図15に示したような円筒形状に限られるものではなく、図16に示すようにギヤ形状とすることがより好ましい。第1の駆動伝達部32bおよび拍車の駆動伝達部38bにそれぞれギヤを用いて駆動連結することにより、さらに駆動伝達効率を向上させることができ、拍車38の第1のコロ32への従動回転においてスリップによる周速差をなくすことができる。尚、ギヤの形状は、図16に示すような平歯車の形状に限られず、ハスバ歯車(ヘリカルギヤ)等の形状であっても良い。また、ギヤの材質としては耐熱性及び耐磨耗性のある樹脂が好ましく、例えば、PPS、PAI、PEEK、PA、PBT等を用いることが好ましい。また、焼結材を用いることも好ましい。
また、上述の実施形態と同様に、駆動伝達部を有する場合の実施形態においても、図17に示すように第1のコロ32と拍車38とは、1対1の関係で設けることに限られるものではなく、例えば、図18に示すように、複数の第1のコロ32に対して複数の拍車38を設けるようにしても良いし、図19に示すように一つの第1のコロ32に対して複数の拍車38を設けるようにしても良いのは勿論である。
また、本発明に係る分離手段は、クリーニング手段を備えることも好ましい。このクリーニング手段(クリーニングローラ39およびブレード40)を備えた分離手段について図20〜図23を参照しつつ説明する。なお、図20(a)及び図21〜図23には、定着部材側に分離手段30が近接して設置されている例、図20(b)には、加圧部材側に分離手段30が近接して設置されている例を示す。なお、上述のように、定着部材側及び加圧部材側の双方に設置するようにしても良い。
図20(a)に示すように、分離爪31の先端部とのギャップgを定める第1のコロ32は、定着ベルト21と接触しているために、オフセットトナーが定着ベルト21上に発生した際、そのトナーは第1のコロ32の表面に付着する可能性があり、また、表面への付着は経時により堆積していく。このように第1のコロ32の表面にトナーが堆積すると、第1のコロ32の外径が増加するため、分離爪31の先端部とのギャップgが大きくなってしまう。よって、一定のギャップを維持できなくなり、結果として、分離性能が低下してしまうという問題が生じうる。
そこで、本実施形態の分離手段は、第1のコロ32の表面にオフセットトナーが堆積しないようクリーニングローラ39を備えるものである。クリーニングローラ39は、第1のコロ32へ当接されており、第1のコロ32の表面に付着、堆積したトナーはクリーニングローラ39へと転移する。
このクリーニングローラ39により、第1のコロ32の表面を堆積トナーのない状態に保つことができ、第1のコロ32の外径を維持することができる。よって、分離爪31の先端部のギャップgは経時変化することはなく、高精度に管理された状態が保つことができる。
しかしながら、単に、第1のコロ32にクリーニングローラ39を当接させる構成とすると、クリーニングローラ39に転移したトナーが再び第1のコロ32へ逆転写してしまい、第1のコロ32の表面にトナーが堆積し、分離爪31の先端部のギャップgが大きくなるという問題が生じる。
そこで、本実施形態の分離手段は、クリーニングローラ39にブレード40を当接させ、クリーニングローラ39の表面に付着したトナーをブレード40により掻き取るようにしている。
このように、第1のコロ32のクリーニング手段として、クリーニングローラ39だけでなく、さらにクリーニングローラ39に付着したトナーを掻き取るブレード40を備えることにより、クリーニングローラ39の表面から、経時による第1のコロ32へのトナーの逆転写を防ぎ、分離爪31の先端部のギャップgを維持することができる。また、クリーニングローラ39の表面も経時によりトナーが堆積することなく、良好に保つことができるのでクリーニング能力が低下することがない。
さらに、本実施形態の分離手段は、トナー受け部材41をブレード40の鉛直方向における下方に設けるものである。したがって、図20(b)に示すように加圧部材側に分離手段を設ける場合は、ブレード40の向き及びトナー受け部材41の設置位置をそれぞれトナーの掻き取りおよびその収容が可能なように反対位置に配設すれば良い。なお、図20(b)に示す例では、トナー受け部材41は、図示しない係止手段により分離爪31に保持されている。
このようにトナー受け部材41を設けることにより、ブレード40に掻き取られたトナーを回収及び蓄積することができ、ブレード40により掻き取られたトナーが装置内に散乱、拡散等することを防ぐことができる。
ブレード40としては、例えば、薄い板状のステンレスや耐熱性の樹脂シートのマイラーなどを用いることが好ましい。さらに、板バネ等の弾性性質を利用してクリーニングローラ39へ当接させるようにすれば良い。また、他の当接手段としては、例えば、圧縮スプリングや引張りスプリングやトーションスプリングを用いて、その先端をクリーニングローラ39と接触させるようにすることも好ましい。なお、ブレード40は回転支点34の長手方向に複数設けることも好ましい。また、ブレード40の先端を鋭利に形成することにより、さらにクリーニング機能を高めることが可能となる。
なお、第1のコロ32に堆積するトナーをブレードを用いて直接掻き取る構成も考えうる。しかしながら、分離爪31の先端部のギャップgの寸法を高精度に管理するためには、第1のコロ32の外径は高い寸法精度が求められるため、第1のコロ32へブレードを直接当接させると、ブレードが第1のコロ32と摺動するために、経時により第1のコロ32の寸法が磨耗により変化し、ギャップが狭くなるとういう問題がある。これに対して、本実施形態のように、ブレード40と第1のコロ32を直接当接させない構成とすることにより、上記のような問題は生じず、分離爪31の先端部のギャップを高精度に維持することができる。
また、図21に示すように、さらに第2のコロ33を備えていることにより、上記のクリーニング手段による効果に併せて、分離爪表面で画像が擦れて擦れ跡が発生することによる画像品質悪化を回避することができる。
さらに、図22に示すように、第2のコロ33を拍車38により構成することにより、上記のクリーニング手段による効果に併せて、記録材Pが搬送されて拍車38に接触したとき、速度差がなく、スムーズに記録材Pを搬送させることができる。このため、擦れ跡が発生せず良好な画像品質を得ることができる。
また、図23に示すように、第1の駆動伝達部32bおよび拍車の駆動伝達部38bを設けることにより、上記のクリーニング手段による効果に併せて、第1のコロ32と拍車38との間のスリップの発生を抑え、駆動伝達効率を向上させることにより、第1のコロ32と拍車38との周速差の発生を回避できる。これにより、記録材Pとの線速差がなくなり、記録材Pをよりスムーズに搬送させて分離爪31の通紙面側表面による擦れ跡の異常画像を回避し、良好な画像品質を得ることができる。
以上説明した、分離手段を備える定着装置とすることにより、より良好な分離性能を確保し、かつ分離爪擦れ跡による異常画像の出ない高品質な画像を提供することができる。さらに、当該定着装置を備える画像形成装置とすることにより、より良好な分離性能を確保し、かつ分離爪擦れ跡による異常画像の出ない高品質な画像を提供することができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上述の実施形態では、ベルト定着方式による定着装置に本発明に係る分離手段を適用した例について説明したが、適用可能な定着装置は上述の構成に限られるものではなく、他の方式による定着装置についても適用することができる。例えば、図24に示すようなローラ定着方式による定着装置、図25に示すような加圧手段としての加圧ベルト26を備えた加圧ベルト定着方式による定着装置(27は支持ローラを示す)、図26に示すようなツインベルト方式による定着装置等について適用することも好適である。
1 画像形成装置(装置本体)
20 定着装置
21 定着ベルト
22 定着ローラ
23 支持ローラ
24 加圧ローラ
30 分離手段
31 分離爪
32 第1のコロ
32a 回転軸
32b 第1の駆動伝達部
33 第2のコロ
38 拍車
38a 回転軸
38b 拍車の駆動伝達部
39 クリーニングローラ
40 ブレード
d(d1〜d3) 第1のコロ外径
g ギャップ
P 記録材
T トナー
特開平9−114284号公報 特開2007−171372号公報

Claims (15)

  1. 熱源により加熱される定着部材と、該定着部材に圧接される加圧部材とを有し、前記定着部材と加圧部材間に未定着画像を担持した記録材を通過させて未定着画像を記録材に定着させる定着装置における定着後の記録材を前記定着部材または前記加圧部材から分離させる分離手段であって、
    先端部と、前記定着部材または前記加圧部材との間に一定ギャップを維持するための第1のコロと、該第1のコロに従動回転する第2のコロとを備え、
    前記第2のコロは、前記記録材との接触面よりも突出していることを特徴とする分離手段。
  2. 前記第1のコロの回転中心と前記先端部との距離を、前記第2のコロの回転中心と前記先端部との距離以下としたことを特徴とする請求項1に記載の分離手段。
  3. 回転軸を介して前記第1のコロを前記分離爪の両端に設け、前記第2のコロを前記回転軸により従動回転する位置に設けることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の分離手段。
  4. 前記第1のコロを複数備え、該第1のコロの外径は均一でないことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の分離手段。
  5. 前記第1のコロと一体で回転する第1の駆動伝達部、前記第2のコロと一体で回転する第2の駆動伝達部を有し、前記第1の駆動伝達部の回転に伴い前記第2の駆動伝達部が回転することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の分離手段。
  6. 前記第1の駆動伝達部および前記第2の駆動伝達部は、ギヤであることを特徴とする請求項5に記載の分離手段。
  7. 前記第1のコロに当接し、該第1のコロに付着したトナーを転移させるクリーニングローラと、該クリーニングローラに転移したトナーを掻き取るブレードとを備えたことを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の分離手段。
  8. 前記第1のコロおよび/または前記第2のコロの外形は、幅方向にR形状を有していることを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の分離手段。
  9. 前記第2のコロは、拍車であることを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の分離手段。
  10. 前記第1のコロおよび/または前記第2のコロは、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂からなることを特徴とする請求項1から9までのいずれかに記載の分離手段。
  11. 前記第1のコロおよび/または前記第2のコロは、耐熱性樹脂からなり、表層にポリテトラフルオロエチレンもしくはペルフルオロアルコキシフッ素樹脂のコーティングを施したことを特徴とする請求項1から10までのいずれかに記載の分離手段。
  12. 前記拍車は、板形状のステンレス鋼からなることを特徴とする請求項9に記載の分離手段。
  13. 熱源により加熱される定着部材と、該定着部材に圧接される加圧部材とを有し、前記定着部材と加圧部材間に未定着画像を担持した記録材を通過させて未定着画像を記録材に定着させる定着装置における定着後の記録材を前記定着部材または前記加圧部材から分離させる分離手段であって、
    先端部と、前記定着部材または前記加圧部材との間に一定ギャップを維持するための第1のコロと、該第1のコロに当接し、該第1のコロに付着したトナーを転移させるクリーニングローラと、該クリーニングローラに転移したトナーを掻き取るブレードとを備えたことを特徴とする分離手段。
  14. 請求項1から13までのいずれかに記載の分離手段を有することを特徴とする定着装置。
  15. 請求項14に記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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