JP6798358B2 - 光書き込み装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、レンズアレイとレンズホルダーとの接着強度の確保と、余剰の接着剤による光路蹴られの抑制とを両立する光書き込み装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
また、前記内壁面と前記側壁面は薄層接着されていてもよい。
また、前記光学部材は、長尺方向全長のうち有効域部において前記発光素子の出射光を透過させ、前記長尺方向中央部は前記有効域部を含んでいてもよい。
また、前記内壁面は、少なくとも前記接着領域内に1以上の溝部が形成されており、前記溝部内の容積は、長尺方向中央部の方が両端部よりも大きくてもよい。
また、前記溝部は、長尺方向における前記側壁面の全長に亘って長尺方向に延設されていてもよい。
また、前記溝部の数は、長尺方向中央部の方が両端部よりも多くてもよい。
また、前記内壁面は、少なくとも前記接着領域内において、長尺方向中央部の方が両端部よりも表面粗さが細かくてもよい。
また、前記内壁面のうち前記接着領域以外の領域は、少なくとも前記側壁面と対向する箇所が、前記接着領域よりも表面粗さが粗くなっていてもよい。
また、前記接着領域は、光軸方向における両端がテーパー面になっており、前記テーパー面は、長尺方向中央部の方が両端部よりも傾斜角度が大きくてもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る光書き込み装置を備えることを特徴とする。
[1]第1の実施の形態
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
(1−1)画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
(1−2)光書き込み装置100の構成
次に、光書き込み装置100の構成について説明する。
図2に示すように、光書き込み装置100は、OLEDパネル220、レンズホルダー200、レンズアレイ210及び基準ホルダー230を備えている。
レンズアレイ210は、長尺部材で、当該長尺方向に2列以上で千鳥配列された複数のロッドレンズ211を樹脂212にて固着したものであり、長尺方向が主走査方向になるように配設される。レンズアレイ210は、OLED221の出射光を感光体ドラム110の外周面上に集光する。レンズアレイ210としては、例えば、SLA(Selfoc lens array。Selfocは日本板硝子株式会社の登録商標。)を用いることができる。
基準ホルダー230は、SUS(Stainless Steel)等の鋼材からなる板金部材である。基準ホルダー230の支持面には、レンズホルダー200とOLEDパネル220とが固定されており、これによってOLED221、ロッドレンズ211及び感光体ドラム110の位置関係が規定される。
(1−3)レンズホルダー200とレンズアレイ210との接着
次に、レンズホルダー200とレンズアレイ210との接着方法について説明する。
スリット201の内壁面202に接着剤を塗布した後、スリット201を副走査方向に押し広げた状態でスリット201内にレンズアレイ210を挿入し、スリット201を押し広げるのを止めると、上述のように、スリット201の内壁面202とレンズアレイ210の側壁面213とを接着することができる。
このため、本実施の形態においては、図3(d)に示すように、接着領域310が、主走査方向におけるレンズアレイ210の中央部の有効域部(レンズアレイ210を構成する各ロッドレンズ211の光学面のうちOLED221の出射光が通過する領域である光学面有効域を含む部分)320において両端部の無効域部(主走査方向における有効域部320以外の部分)321よりも光軸方向に幅狭になっている。詳述すると、接着領域310の光軸方向における感光体ドラム110側の端部(以下、「上端」という。)は有効域部320よりも無効域部321において高くなっており、且つ接着領域310の光軸方向における下端は有効域部320よりも無効域部321において低くなっている。
また、無効域部321においてはレンズアレイ210中をOLED212の出射光が透過しないので、余剰の接着剤がレンズアレイ210の状態に到達しても光路蹴られは発生しない。また、無効域部321においては、光軸方向において接着領域310が幅広になっており、接着面積(接着に寄与する表面積)が大きいので、接着強度を高めることができる。
[2]第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る画像形成装置は上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と概ね共通の構成を備える一方、台状部203の形状において相違している。以下、もっぱら相違点に着目して本実施の形態を説明する。なお、本明細書においては、実施の形態及び変形例の間で共通する部材等については共通の符号が付与されている。
個々の台状部203の光軸方向幅は、主走査方向端部では広く、中央部では狭くなっている。これとは逆に、個々の溝部204の光軸方向幅は、主走査方向端部では狭く、中央部では広くなっている。本実施の形態においては、台状部203及び溝部204の幅が主走査方向に沿って連続的に変化するが、台状部203及び溝部204の幅は段階的かつ不連続に変化してもよい。
台状部203の頂部に接着剤を塗布して、レンズアレイ210の側壁面213に沿うようにレンズホルダー200の内壁面202を歪ませてゆくと、内壁面202上の接着剤に側壁面213が圧接することによって、接着剤が内壁面202に沿って主走査方向及び光軸方向に広がる。
また、主走査方向端部では、中央部と比較して、台状部203の平坦な頂部の光軸方向幅が広く、接着面積が大きいので、レンズホルダー200とレンズアレイ210との接着強度を高めることができる。
[3]第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る画像形成装置は上記第2の実施の形態に係る画像形成装置と概ね共通の構成を備える一方、台状部203の形状において相違している。以下、もっぱら相違点に着目して本実施の形態を説明する。
また、溝部204の本数を有効域部320と無効域部321とで異ならせる代わりに、主走査方向における有効域部320を含む中央部又は有効域部320に含まれる中央部と、両端部とで溝部204の本数を異ならせてもよい。また、溝部204の本数を3段階以上に異ならせてもよい。
[4]第4の実施の形態
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る画像形成装置は上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と概ね共通の構成を備える一方、台状部203の形状において相違している。以下、もっぱら相違点に着目して本実施の形態を説明する。
[5]第5の実施の形態
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る画像形成装置は上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と概ね共通の構成を備える一方、台状部203の形状において相違している。以下、もっぱら相違点に着目して本実施の形態を説明する。
また、図8(b)に示すように、光軸方向について、レンズホルダー200の内壁面202はレンズアレイ210よりも短くなっている。内壁面202の感光体ドラム110側端部からレンズアレイ210の感光体ドラム110側端部までの距離d1は、内壁面202のOLEDパネル220側端部からレンズアレイ210のOLEDパネル220側端部までの距離d2よりも長くなっている。
しかしながら、レンズアレイ210のOLEDパネル220側端部から内壁面202のOLEDパネル220側端部までの距離d2が短いと、光軸方向におけるOLEDパネル側が鉛直方向下方になるように光書き込み装置100が画像形成装置1に取着されて、接着剤がOLEDパネル220側に垂れた場合に、ロッドレンズ211のOLEDパネル220側の光学面に接着剤が到達して、光路蹴られが発生するおそれがある。
なお、OLEDパネル220側の粗面部800bの表面粗さが光路蹴られを十分抑制できる程度に粗くなっていれば、感光体ドラム110側の粗面部800aとOLEDパネル220側の粗面部800bとで表面粗さが等しくなっていてもよい。
[6]第6の実施の形態
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る画像形成装置は上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と概ね共通の構成を備える一方、台状部203の形状において相違している。以下、もっぱら相違点に着目して本実施の形態を説明する。
また、主走査方向両端部においては、テーパー面900bの傾斜角度が小さく、テーパー面900bとレンズアレイ210との接着層が薄く接着強度が高い領域の面積(接着に寄与する表面積)が広くなっているので、中央部と比較して接着強度を高めることができる。
[7]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(2)上記実施の形態においては、主走査方向における有効域部320と無効域部321とで、レンズホルダー200とレンズアレイ210との接着に寄与する主走査方向における単位長さ当たりの表面積を異ならせる場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、主走査方向における有効域部320よりも無効域部321において接着に寄与する主走査方向における単位長さ当たりの表面積を大きくすれば、何れの実施の形態においても同様の効果を得ることができる。
(3)上記実施の形態においては、台状部203に溝部204を設ける場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、溝部204に代えて凹部を設けてもよい。台状部203に設けるのが溝部204であっても凹部であっても、主走査方向における単位長さ当たりで、主走査方向中央部の方が両端部よりも溝部204や凹部の容積が大きくなっていれば、中央部においては余剰の接着剤を溝部204や凹部に流入させることによって光軸方向への接着剤の溢れ出しを抑制することができるので、光路蹴られを抑制することができる。また、両端部においては、中央部よりも接着面積を大きくすることができるので、接着強度を高めることができる。なお、溝部204と凹部とを混在させてもよいことは言うまでもない。
(4)上記実施の形態においては、画像形成装置がタンデム型のカラープリンターである場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、タンデム型以外のカラープリンターやモノクロプリンターであってもよい。また、スキャナーを備えた複写装置や更にファクシミリ通信機能を備えたファクシミリ装置といった単機能機、或いはこれらの機能を兼ね備えた複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)に本発明を適用しても同様のこうかを得ることができる。
100…光書き込み装置
200…レンズホルダー
201…スリット
202…内壁面
203…台状部
204…溝部
210…レンズアレイ
213…側壁面
300…接着剤
310…接着領域
Claims (14)
- ライン状に配列された発光素子の出射光によって被照射体を露光する光書き込み装置であって、
前記出射光を被照射体上に結像させる長尺の光学部材と、
前記光学部材を保持する枠状の保持部材と、を備え、
前記保持部材は、前記光学部材の短尺方向の側壁面に対向する内壁面を当該側壁面に接着することによって、前記光学部材を枠内に保持し、
前記側壁面は長尺方向全長に亘って連続的に前記内壁面に接着され、
前記内壁面と前記側壁面との接着領域は、長尺方向中央部において前記側壁面よりも前記光学部材の光軸方向に幅狭になっており、かつ、
前記接着領域における前記内壁面の表面積は、長尺方向における単位長さ当たりで、長尺方向中央部よりも両端部の方が大きくなっている
ことを特徴とする光書き込み装置。 - 前記内壁面のうち、前記接着領域は他の領域よりも前記側壁面側に進出している
ことを特徴とする請求項1に記載の光書き込み装置。 - 前記内壁面と前記側壁面は薄層接着されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光書き込み装置。 - 前記光学部材は、長尺方向全長のうち有効域部において前記発光素子の出射光を透過させ、
前記長尺方向中央部は前記有効域部を含む
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の光書き込み装置。 - 前記接着領域は、長尺方向中央部よりも両端部の方が光軸方向に幅広になっている
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の光書き込み装置。 - 前記内壁面は、少なくとも前記接着領域内に1以上の溝部が形成されており、
前記溝部内の容積は、長尺方向中央部の方が両端部よりも大きい
ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載に光書き込み装置。 - 前記溝部は、長尺方向における前記側壁面の全長に亘って長尺方向に延設されている
ことを特徴とする請求項6に記載の光書き込み装置。 - 前記溝部の光軸方向幅は、長尺方向中央部の方が両端部よりも広い
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の光書き込み装置。 - 前記溝部の数は、長尺方向中央部の方が両端部よりも多い
ことを特徴とする請求項6から8の何れかに記載の光書き込み装置。 - 前記内壁面は、少なくとも前記接着領域内において、長尺方向中央部の方が両端部よりも表面粗さが細かい
ことを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の光書き込み装置。 - 前記内壁面のうち前記接着領域以外の領域は、少なくとも前記側壁面と対向する箇所が、前記接着領域よりも表面粗さが粗くなっている
ことを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の光書き込み装置。 - 前記表面粗さが粗くなっている箇所は、光軸方向における前記被照射体側の方が前記発光素子側よりも表面粗さが細かい
ことを特徴とする請求項11に記載の光書き込み装置。 - 前記接着領域は、光軸方向における両端がテーパー面になっており、
前記テーパー面は、長尺方向中央部の方が両端部よりも傾斜角度が大きい
ことを特徴とする請求項1から12の何れかに記載の光書き込み装置。 - 請求項1から13の何れかに記載の光書き込み装置を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
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