JP2016186580A - レンズアレイユニット、画像形成装置及びレンズアレイユニットの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対のレンズアレイ204と、該一対のレンズアレイ204において所定の間隔で対向する対向面の間に配置される遮光部材205と、が互いに接着されて一体化されたレンズアレイユニット203であって、一対のレンズアレイ204は、対向面に、一対のレンズアレイ204と遮光部材205とを接着する際に用いられる治具において上記所定の間隔と同じ大きさの厚みを有する間隔規定部の厚み方向における一方の面と他方の面にそれぞれ当接する対向当接部を有することを特徴とする。
【選択図】図10
Description
一対のレンズアレイと、該一対のレンズアレイにおいて所定の間隔で対向する対向面の間に配置される遮光部材と、が互いに接着されて一体化されたレンズアレイユニットであ
って、
前記一対のレンズアレイは、前記対向面に、前記一対のレンズアレイと前記遮光部材とを接着する際に用いられる治具において前記所定の間隔と同じ大きさの厚みを有する間隔規定部の厚み方向における一方の面と他方の面にそれぞれ当接する対向当接部を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
記録材に転写するトナー像を担持する像担持体と、
光源と、
上記レンズアレイユニットであって、前記トナー像を形成するための静電潜像を前記像担持体の表面に結像すべく、前記光源から光を、前記一対のレンズアレイの一方で受光し、他方から前記像担持体の表面に出射するレンズアレイユニットと、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明のレンズアレイユニットの製造方法は、
一対のレンズアレイと、該一対のレンズアレイにおいて所定の間隔で対向する対向面の間に配置される遮光部材と、が互いに接着されて一体化されたレンズアレイユニットの製造方法であって、
前記遮光部材が、前記所定の間隔と同じ大きさの厚みを有する間隔規定部を有する治具に対し、厚み方向において、前記間隔規定部と重なる位置であって、厚み方向の端部のいずれもが前記間隔規定部の厚み方向の端部と一致しない位置に位置決めされる第1ステップと、
前記一対のレンズアレイが、前記遮光部材が前記対向面の間に位置するように、前記間隔規定部の厚み方向における一方の面と他方の面にそれぞれ当接する位置に位置決めされる第2ステップと、
前記対向面と前記遮光部材との間に接着剤が充填される第3ステップと、
前記接着剤が硬化した後に、前記間隔規定部が前記一対のレンズアレイの間から退避する第4ステップと、
を備えることを特徴とする。
はない。
図1は、本発明の実施例に係る画像形成装置10の概略構成を示す模式的断面図である。本実施例では、一例として、画像形成装置としてタンデム方式(4ドラム系)のカラー画像形成装置に本発明を適用した場合について説明する。
まず、ピックアップローラ13によって繰り出された記録媒体(用紙、OHPシート等の記録材)12は、レジストセンサ111によって先端位置が検出された後、搬送ローラ対14,15に先端が少し通過した位置で搬送を一旦停止される。固体露光ヘッド20a、20b、20c、20dは、LEDアレイや等倍結像光学系(レンズアレイ)を含む。固体露光ヘッド20a〜20dは、回転駆動される像担持体としての感光ドラム22a、22b、22c、22dに対し、順次LEDアレイ等倍結像光21a、21b、21c、21dを照射する。このとき、感光ドラム22a〜22dは、帯電ローラ23a、23b、23c、23dによって予め帯電されている。各帯電ローラ23a〜23dからは例えば−1200Vの電圧が出力されており、感光ドラム22a〜22dの表面は例えば−700Vで帯電されている。この帯電電位においてLEDアレイ等倍結像光21a〜21dの照射によって静電潜像を形成すると、静電潜像が形成された箇所の電位は例えば−100Vとなる。現像器25a、25b、25c、25d、現像スリーブ24a、24b、24c、24dは、例えば−350Vの電圧を出力し、感光ドラム22a〜22dの静電潜像にトナーを載せ供給し、感光ドラム22a〜22d上にトナー像(走査線)を形成する。感光ドラム22a〜22dの回転に伴い走査線が並べられ画像が形成される。
図2は、本発明の実施例における固体露光ヘッド20の構成を説明する模式的断面図である。この図において、202は光源であるLEDアレイ、L1はLEDアレイ202から発せられる光束、203が本実施例に係るレンズアレイユニット、201がこれらを保持する構造体としてのハウジングである。図1に示す固体露光ヘッド20a〜20dは、全て同様の構成である。上記構成において、LEDアレイ202は画像信号によって1走査線分の光スポット列を形成する。次に、LEDアレイ202から出射した発散光束L1
は、レンズアレイユニット203によって等倍に、像面としての感光ドラム22上に結像される。
図3を参照して、レンズアレイユニット203を説明する。レンズアレイユニット203は、射出成形により作られるマイクロレンズアレイ204を対で備える。マイクロレンズアレイ204は、長尺(約210mm)の薄板状でありその表面裏面に微小なレンズ面を有している。マイクロレンズアレイ204の材料としては、例えば、シクロオレフィン系樹脂である光学樹脂(日本ゼオン社製、商品名;ZEONEX(ゼオネックス)(登録商標)E48R)を使用するとよい。
図4は、マイクロレンズアレイ204の構成の一部を示す模式的斜視図であり、(a)は基準面側の面、(b)は基準面とは反対側の面をそれぞれ示している。図4に示すように、マイクロレンズアレイ204は薄く長い板状をした射出成形品であるため、成形金型の構造上、マイクロレンズアレイ204には基準面側の面(図4(a))と突き出し側の面(図4(b))がある。基準面2042は、高精度な平面に仕上げることができ、突き出し面はイジェクタピンの跡2043が残るため平面度は良くない。レンズ面2041は、光束の取り込み効率を上げるため千鳥状に配置されている。基準面2042は、マイクロレンズアレイ204の外縁部に設けられており、この面に接着剤を塗布する(詳細後述)。マイクロレンズアレイ204は光源側と像面側で全く同じものを使用することが出来る場合が多く、本実施例もそうである。このため2枚のマイクロレンズアレイ204は、基準面2042同士を対向させるように配置して組み立てる。
イクロレンズアレイ204をそれぞれの基準面2042同士が互いに対向するように組み立てられる。ここで、仮に像面側マイクロレンズアレイ204bが、図3(a)の配置に対して図3(b)のように、光源側マイクロレンズアレイ204aから遠ざかった場合、感光ドラム22上のスポットSpは、図示のように肥大してしまい画質が大きく損なわれる。よって、互いに対向する基準面2042間の間隔をレンズアレイユニット203の全長に渡って保証する必要がある。
図7は、本実施例で用いる組立治具である間隔規定板1000の構成を説明する模式図であり、遮光部材205が取り付けられた間隔規定板1000の一部構成を示す平面図、(b)は(a)のCz断面である。本実施例では、間隔規定板1000として、寸法をマイクロレンズアレイ204の間隔として必要な精度で仕上げ、全長に相当する長さでの真直度狂いもほぼ0とした金属板を用いる。これにより量産した際に間隔のばらつきを殆どなくすことができる。また、その結果、遮光部材205の厚みは間隔規定板1000よりも僅かに小さくしてあり、これは図7(b)に示すように、間隔規定板1000と遮光部材205は厚みの関係がT1>T2である。T1は、間隔規定板1000の厚みであると同時に破線で示したようにマイクロレンズアレイ204の適正な間隔として設計された間隔距離でもある。T2は、遮光部材205の厚みである。
図8は、遮光部材205の構成の一部を示す模式的斜視図である。上記組立治具に対応するため、本実施例における遮光部材205には図8に示すように外縁部に特徴的な形状を有している。遮光部材205に求められることは、開口2055を大きくとるためスリット部は薄肉形状であり、マイクロレンズアレイ204と対面する箇所には接着面積を十分とれる形状であること。そして、マイクロレンズアレイ204同士の間には間隔規定板1000が挿入できるように遮光壁には逃がし部があること、である。そこで本実施例では外縁部にノッチ(凹部)2053を複数個所、一定間隔で長手方向に配置している。このノッチ2053が上述した逃がし部として機能する。間隔規定板1000は、ノッチ2053に対応して、光軸に直交する方向に突出した間隔規定部1001が複数設けられている。マイクロレンズアレイ204の基準面2042において上記間隔規定部1001と当接する面領域部分が、本発明における対向当接部に対応する。また、ノッチ2053とノッチ2053の間の領域2054は、マイクロレンズアレイ204との接着領域部である。そして、この領域2054は、図6で示したゲート部205Gに対応する位置に設けるとよい。
図9は、マイクロレンズアレイ204と、遮光部材205と、間隔規定板1000よりなる治具を用いてレンズアレイユニット203を接着組立する作業手順(製造方法)を説明する模式図であり、(a)から(d)まで組立作業を時系列に示している。
まず、図9(a)に示すように、2枚の間隔規定板1000を準備(所定の間隔に位置決め固定)し、それらの間に遮光部材205をセットする(第1ステップ)。両者の厚みは、図示のように間隔規定板1000よりも遮光部材205の方が薄く設定されている。すなわち、図7に示すように、遮光部材205は、間隔規定板1000の間隔規定部1001に対し、厚み方向において、間隔規定部1001と重なる位置(遮光部材205の厚みが間隔規定部1001の厚みに含まれる位置)に位置決めされる。さらに、厚み方向において、遮光部材205の厚み方向の端部の位置が、いずれも間隔規定部1001の厚み方向の端部の位置と一致しないように、すなわち、マイクロレンズアレイ204との間に接着剤の充填空間(隙間)が形成されるように位置決めされる。遮光部材205は、2枚の間隔規定板1000の間に形成される凹凸に嵌め込む(図7に示すように、厚み方向と
直交する方向において一対の間隔規定部1001に挟まれる)ことで2枚の間隔規定板1000の間に位置決め支持される。 次に、図9(b)に示すように、遮光部材205の両側にそれぞれマイクロレンズアレイ204をセットする(第2ステップ)。各マイクロレンズアレイ204の基準面2042には紫外線硬化型接着剤205AHを塗布しておく。なお、接着剤205AHは遮光部材205側に塗布しても構わないし、基準面2042と遮光部材205それぞれに塗布しても構わない。
次に、図9(c)に示すように、各マイクロレンズアレイ204を荷重Wによって間隔規定板1000に対して付勢する。これにより、マイクロレンズアレイ204は反りを矯正された状態になる。そして、接着剤205AHがマイクロレンズアレイ204の基準面2042と遮光部材205の隙間に充填される(第3ステップ)。この状態を保持しながら接着剤205AHを紫外線UVによって硬化させる。硬化後の接着剤205AHが、本発明における接着部に対応する。
最後に、図9(d)に示すように、間隔規定板1000の一方が退避する(第4ステップ)ことによって、完成したレンズアレイユニット203が取り出される。
Claims (12)
- 一対のレンズアレイと、該一対のレンズアレイにおいて所定の間隔で対向する対向面の間に配置される遮光部材と、が互いに接着されて一体化されたレンズアレイユニットであって、
前記一対のレンズアレイは、前記対向面に、前記一対のレンズアレイと前記遮光部材とを接着する際に用いられる治具において前記所定の間隔と同じ大きさの厚みを有する間隔規定部の厚み方向における一方の面と他方の面にそれぞれ当接する対向当接部を有することを特徴とするレンズアレイユニット。 - 前記一対のレンズアレイと前記遮光部材とを接着する接着部であって、前記対向当接部が前記間隔規定部に当接した状態で、前記対向面と前記遮光部材との間に充填された接着剤が硬化して形成される接着部を有することを特徴とする請求項1に記載のレンズアレイユニット。
- 前記一対のレンズアレイは、射出成形品であり、前記対向面が、射出成形品における突き出し面とは異なる面であることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズアレイユニット。
- 前記遮光部材は、前記間隔規定部が嵌め合わされる凹部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズアレイユニット。
- 前記遮光部材は、射出成形品であり、前記凹部が複数設けられ、複数の前記凹部の間の部分が、成形金型においてゲート部が設けられる部分に対応することを特徴とする請求項4に記載のレンズアレイユニット。
- 前記対向面は、光学系の光軸方向に対向することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズアレイユニット。
- 画像形成装置において、光源から光を、前記一対のレンズアレイの一方で受光し、他方から像担持体の表面に向けて出射することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のレンズアレイユニット。
- 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
記録材に転写するトナー像を担持する像担持体と、
光源と、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンズアレイユニットであって、前記トナー像を形成するための静電潜像を前記像担持体の表面に結像すべく、前記光源から光を、前記一対のレンズアレイの一方で受光し、他方から前記像担持体の表面に出射するレンズアレイユニットと、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 一対のレンズアレイと、該一対のレンズアレイにおいて所定の間隔で対向する対向面の間に配置される遮光部材と、が互いに接着されて一体化されたレンズアレイユニットの製造方法であって、
前記遮光部材が、前記所定の間隔と同じ大きさの厚みを有する間隔規定部を有する治具に対し、厚み方向において、前記間隔規定部と重なる位置であって、厚み方向の端部のいずれもが前記間隔規定部の厚み方向の端部と一致しない位置に位置決めされる第1ステップと、
前記一対のレンズアレイが、前記遮光部材が前記対向面の間に位置するように、前記間
隔規定部の厚み方向における一方の面と他方の面にそれぞれ当接する位置に位置決めされる第2ステップと、
前記対向面と前記遮光部材との間に接着剤が充填される第3ステップと、
前記接着剤が硬化した後に、前記間隔規定部が前記一対のレンズアレイの間から退避する第4ステップと、
を備えることを特徴とするレンズアレイユニットの製造方法。 - 前記第1ステップにおいて、前記遮光部材は、前記厚み方向と直交する方向において一対の間隔規定部に挟まれて位置決めされることを特徴とする請求項9に記載のレンズアレイユニットの製造方法。
- 前記第2ステップにおいて、前記一対のレンズアレイは、射出成形品であり、射出成形品における突き出し面とは異なる面が、前記間隔規定部の前記一方の面と前記他方の面にそれぞれ当接するように位置決めされることを特徴とする請求項9または10に記載のレンズアレイユニットの製造方法。
- 前記第2ステップと前記第3ステップとの間に、前記一対のレンズアレイをそれぞれ前記間隔規定部に対して付勢するステップをさらに備えることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載のレンズアレイユニットの製造方法。
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