JP2003337206A - 樹脂正立レンズアレイおよびその製造方法 - Google Patents
樹脂正立レンズアレイおよびその製造方法Info
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Abstract
る。 【解決手段】 成型した樹脂レンズプレートの表面に二
酸化珪素化合物被覆を形成し、樹脂レンズプレート表面
の各微小レンズのレンズ面に対して開口絞りを形成し、
樹脂レンズプレート周縁に接着剤を塗布し、少なくとも
2枚以上の樹脂レンズプレートの間に接着剤を展開さ
せ、樹脂レンズプレートの各微小レンズの光軸を調芯
し、接着剤を硬化させ、樹脂レンズプレートのピン挿通
穴に熱融解性の樹脂ピンを挿通し、樹脂ピンの少なくと
も一端を融解する。
Description
レイ、特に、球面あるいは非球面の微小レンズが所定の
ピッチで平板上に規則的に配列された樹脂レンズプレー
トを、少なくとも2枚対向させて配置して構成される樹
脂正立レンズアレイに関する。本発明は、さらには、こ
のような樹脂正立レンズアレイの製造方法に関する。
る方法は、すでに本出願の発明者らによって開示されて
いる(特開平11−245266号公報および特開20
01−30306号公報参照)。これら公報には、樹脂
レンズプレートの製造方法、樹脂正立レンズアレイの組
立て方法が開示されている。
レンズアレイの組立て方法を示す。図2に、樹脂レンズ
プレートの平面図を示す。
プレート10,12を重ね合わせ固定する際、図1に示
すように、レンズプレートの周辺部に設けた凹部14と
凸部16とを嵌合させ、サイドよりクリップ18をクリ
ップ固定部18に差し込み固定する。
接着剤を併用する。凹部14に接着剤を流し込み、凸部
16を凹部14に嵌合させて、アライメントを行い、凸
部および凹部の表面を押し、2枚のレンズプレート1
0,12を仮固定する。サイドよりクリップ18を、ク
リップ固定部に差し込み固定する。
アレイの組立て方法では、クリップを用いるため、レン
ズプレート周辺部の微小レンズを配置できない領域にか
なり広い面積を必要とし、装置全体が大型化するという
問題点があった。また、振動によってレンズプレート間
の調芯がずれ易いという問題もあった。
リップを用いず、接着剤のみによってレンズプレートを
固定することが考えられるが、平坦な樹脂表面同士の接
着では接着強度に問題がある。また、接着面積を小さく
すると、さらに接着強度が低下し、信頼性が低下すると
いう問題が生じる。
した組立て方法を含む、樹脂正立レンズアレイの製造方
法を提供することにある。
によって製造された樹脂正立レンズアレイを提供するこ
とにある。
ズアレイに用いられる樹脂レンズプレートを提供するこ
とにある。
れば、射出成型により作製され、球面あるいは非球面の
微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に配列され
た樹脂レンズプレートが、2枚以上重ね合わされて配置
されて構成される樹脂正立レンズアレイの製造方法にお
いて、前記樹脂レンズプレートの表面の各レンズのレン
ズ面に対して開口絞りを形成する工程と、凹凸溝が設け
られた前記樹脂レンズプレートの周縁部に接着剤を塗布
する工程と、2枚以上の樹脂レンズプレートの間に前記
接着剤を展開させる工程と、2枚以上の樹脂レンズプレ
ートの各レンズの光軸を調芯する工程と、前記接着剤を
硬化する工程と、を含むことを特徴とする。
より作製され、球面あるいは非球面の微小レンズが所定
のピッチで平板上に規則的に配列された樹脂レンズプレ
ートが、2枚以上重ね合わされて配置されて構成される
樹脂正立レンズアレイの製造方法において、前記樹脂レ
ンズプレートの表面の各レンズのレンズ面に対して開口
絞りを形成する工程と、凹凸溝が設けられた前記樹脂レ
ンズプレートの周縁部に接着剤を塗布する工程と、2枚
以上の樹脂レンズプレートの間に前記接着剤を展開させ
る工程と、2枚以上の樹脂レンズプレートの各レンズの
光軸を調芯する工程と、前記接着剤を硬化する工程と、
前記樹脂レンズプレートの周縁部の所定位置に設けられ
たピン挿通穴に熱融解性の樹脂ピンを挿通し、前記樹脂
ピンの少なくとも一端を溶解する工程と、を含むことを
特徴とする。
より作製され、球面あるいは非球面の微小レンズが所定
のピッチで平板上に規則的に配列された樹脂レンズプレ
ートが、2枚以上重ね合わされて配置されて構成される
樹脂正立レンズアレイの製造方法において、前記樹脂レ
ンズプレートの表面の各レンズのレンズ面に対して開口
絞りを形成する工程と、2枚以上の樹脂レンズプレート
の各レンズの光軸を調芯する工程と、前記樹脂レンズプ
レートの周縁部の所定位置に設けられたピン挿通穴に熱
融解性の樹脂ピンを挿通し、前記樹脂ピンの少なくとも
一端を溶解する工程と、を含むことを特徴とする。
より作製され、球面あるいは非球面の微小レンズが所定
のピッチで平板上に規則的に配列された樹脂レンズプレ
ートにおいて、2枚以上の樹脂レンズプレートを機械的
に固定する目的で、周縁部に熱融解性のある樹脂ピンを
通すピン挿通穴が設けられており、および/または、接
着剤接触面積をを増す目的で、周縁部に凹凸溝が設けら
れていることを特徴とする。
レイであり、樹脂レンズプレートを2枚以上組み合わ
せ、樹脂レンズプレート2枚以上が、周縁部の接着、お
よび/または熱融解性樹脂ピンにより固定されたことを
特徴とする。
照して説明する。
イの製造工程の流れを示す図である。この製造工程は、
アクリル樹脂、シクロオレフィン系樹脂またはノルボル
ネン系樹脂を材料として、射出成型により作製したレン
ズプレートを用いて開始される。市販の樹脂としては、
日本ゼオン社製のゼオネックス(登録商標)あるいはゼ
オノア(登録商標)、あるいはJSR社製のアートン
(登録商標)などがある。吸水性が少ないのが特徴であ
る。
の平面図および側面図を示す。樹脂レンズプレート20
は、四角形状であり、周縁には接着領域22がある。接
着領域22を除いた大部分の領域は、球面あるいは非球
面の微小レンズ24が形成されたレンズ形成領域26で
ある。
置は、図5(a)、(b)に示すように、樹脂レンズプ
レートの外辺に対してレンズを互い違いに配列した千鳥
型の配置と、図5(c)に示すように、樹脂レンズプレ
ートの外辺と平行な方向に碁盤の目状に配列した正方型
の配置がある。ただし、レンズの外形は、図5(a)、
(c)に示すように四角形の場合と、図5(b)に示す
ように六角形の場合があり、いずれも稠密構造を形成す
ることができる。また、四角形は図のような正方形であ
る必要はなく、ひし形や長方形を含む平行四辺形から選
択することができる。六角形も対向する辺が平行であれ
ば、正六角形に限定されない。なお、いずれのレンズ配
置とも必ずしも稠密構造である必要はなく、レンズ間に
間隙がある非稠密構造の配置であってもよい。ただし、
伝達光量の点では稠密構造が優れている。
図7は、図4の平面図の周縁角部の拡大図を、図8は、
図7のB−B′線の拡大断面図をそれぞれ示す。なお、
図7には、参考のため寸法を記入する。単位は、mmで
ある。
2には、接着用の凹凸溝30が形成されている。この凹
凸溝は、接着剤の接触面積を拡大させる働きをする。ま
た、凹凸溝の凸部は、微小レンズ24の高さより、小さ
くなければならない。なお、凹凸溝の側壁は凹部の底部
から上方に向かって広がるように傾斜していることが望
ましい。
プレート20の角部には、溶着ピン挿通穴32が開けら
れている。溶着ピン挿通穴32の近くには、レンズ形成
領域から側辺にかけて設けられた凹溝により形成される
空気通過部34が設けられている。この空気通過部は、
2枚以上の樹脂レンズプレートを用いて、樹脂正立レン
ズアレイを構成する場合に、対向するレンズ形成領域内
の圧力を大気圧にするためのものである。
は、レンズプレートの縁から離れて完全に独立した穴で
あるが、図9(a)に示すようにレンズプレートの縁と
つながった穴であってもよいし、また、図9(b)に示
すようにレンズプレートの縁に形成された凹部であって
もよい。いずれのタイプであっても、樹脂ピンを挿通で
きるので、これらを含めて、この明細書では、ピン挿通
穴と言うものとする。
示す一部平面図と側面図である。なお、ここでは、理解
を容易にするために接着領域22と溶着ピン挿通穴32
を省略して示している。
ンズ頂点同士の間隔を一定に保つため、必要に応じてレ
ンズ間隔調整部42を複数個設けてもよい。
の部分は、射出成型機の突き出しピン痕を示している。
これは射出成型終了時に離型を容易にするため、成型体
を型から突き出すピンによって生じた圧痕である。
ンズが形成されていない面)には、射出成型樹脂の注入
ゲート痕であるフィルムゲート痕部46が見られる。薄
手の板状成型体の場合、側面に幅の広いフィルムゲート
を設け、ここから樹脂を注入して成型を行うと、成型収
縮が一様に起こるため、変形が少なく、成型体の内部応
力が小さくなる。
46は、樹脂レンズプレート20を重ね合わせて樹脂正
立レンズアレイを構成する時に、同一の成型方向で重ね
合わせる場合等において、方向合わせに用いることがで
きる。
は、組み立てのためのアンダーカット部48を有する。
このアンダーカット部48と外部筐体に設けられた凸部
との嵌め込み式により、外部筐体への組み立てを容易に
することができる。
ズプレートを用いて、樹脂正立レンズアレイを製造する
方法を、各工程順に説明する。
に低反射被膜を形成する。低反射被膜は、樹脂レンズプ
レートの反射率を低減するためのものであり、樹脂レン
ズプレートより低い屈折率をもつ材料、例えば二酸化珪
素膜あるいはフッ素系樹脂膜が用いられる。樹脂膜の場
合、その材質が、樹脂レンズプレートと共通成分を含む
ことが、樹脂レンズプレートとの密着性を向上させるた
めに望ましい。後述のように、低反射被膜は、樹脂レン
ズプレートの最上層に形成しても良い。その場合は、本
工程は省略する。
ンズのレンズ面に対して開口絞りを形成する。開口絞り
は、迷光を除去するためのものであり、レンズと同心円
の開口部を残して隣接する微小レンズの境界部分に光吸
収性膜を形成したものである。
である。図11(a)は、レンズの中心を結ぶ線分の2
等分線50に沿った一定幅の領域に光吸収性膜52を形
成して開口部54を形成した場合を示している。この場
合、2等分線50に沿ってレンズに溝または突条加工を
施し、その上に光吸収性膜52を形成することが望まし
い。この溝または突条はレンズ間の隔壁として作用し、
光軸に対して傾斜した光線の一部を遮光することができ
る。樹脂レンズプレート上のレンズ形成領域以外で像面
への結像に寄与しない光線が透過する領域にも、光吸収
性膜52を形成する。図において、56はレンズ境界で
ある。
54以外の領域に光吸収性膜52を形成した場合を示し
ている。
収性膜を成膜する際の位置出し用マーカー58(形状は
十字型に限らず、ロ字型等であってもよい)を形成して
もよい。
る。図12(a)に示すように、開口部54を残して微
小レンズの境界部分およびレンズ形成領域以外の部分に
は、光吸収性膜52が形成されている。また、図12
(b)は、2等分線に沿ってレンズプレートに溝を施
し、その上に光吸収性膜52を形成した場合を示してい
る。
外で像面への結像に寄与しない光線が透過する領域は、
光吸収性膜を形成したときに反射を低減する目的で、粗
面、あるいは微少な凹凸面とするのが望ましい。
た低反射被膜の材質がフッ素系樹脂である場合、その上
に形成する光吸収性膜の材質もフッ素系であることが望
ましく、また、周縁部を接着する接着剤の材質もフッ素
系であることが望ましい。密着性を向上させるためであ
る。
接着用のシリコン系もしくはエポキシ系接着剤で貼り合
わせる場合には、樹脂レンズプレート表面の接着剤を塗
布する部分に親水性被膜を形成してもよい。親水性被膜
は上記接着剤に対する濡れ性を改善するためのものであ
り、樹脂レンズプレートの表面に露出している必要があ
る。このため光吸収性膜もしくは低反射被膜を形成した
後、最外層に形成すればよい。親水性被膜としては二酸
化珪素膜などを用いる。前述のように二酸化珪素膜は低
反射被膜としての働きを兼ね備えているので、これを下
地層に形成した場合には、その上層の光吸収性被膜を、
レンズ開口部を除去するのと同時に接着部も部分的に除
去し、二酸化珪素膜を露出させれば、上層に再度親水性
被膜を形成することは不要となる。
吸収性膜の外層に形成してもよい。この場合、光吸収性
膜および接着剤としてもフッ素系樹脂を使用することが
必要となる。
外のレンズ高さと同等以下の部分に接着剤を塗布する。
等以下の部分である接着領域22に接着剤を塗布する。
接着剤の材質は、樹脂レンズプレート上の最外層の被膜
の成分を一部含むものが望ましい。ただし、最外層に親
水性被膜が設けられていれば、通常のアクリル系または
エポキシ系等の接着剤を使用できる。密着性向上のため
である。接着剤は、対向する2枚の樹脂レンズプレート
を接着固定する場合に、レンズ頂点付近同士の接触を維
持するために硬化収縮のあるものを使用する。また、接
着剤は光硬化性のものを使用する。加熱により硬化する
接着剤は、調芯後の固定時に、変形による位置ずれが生
じ、望ましくないからである。
レートの間に接着剤を展開させる。
型方向(固定/移動金型方向、およびゲート方向)を同
一とすると、樹脂レンズプレートの形状が凸状または凹
状に反る。したがって、レンズプレート2枚を重ね合わ
せる際に、図13に示すように、それぞれの対向する面
の反り形状の差が、レンズプレートの中心付近が、その
他の部分よりも小さい樹脂レンズプレート同士を組み合
わせる。重ね合わせたときに、レンズプレート間に空隙
ができるのは適切でないからである。
を付けておいて、対向する面の反り形状の差が、レンズ
プレートの中心付近が、その他の部分よりも小さいプレ
ート同士を組み合わせるようにしても良い。レンズプレ
ートに積極的に反りを付けるには、射出成型時に固定金
型の温度と可動金型の温度に差を付けることによって行
う。
せる場合には、両側以外の中間のレンズプレートは、反
っていないものが望ましい。したがって、上述した重ね
合わせの関係は、両側の隣接する2枚のレンズプレート
について適用される。
レンズプレート間の空気は、空気通過部34から排出さ
れる。
せる際に、樹脂レンズプレート間に迷光を除去するため
の遮光フィルムを挟むようにしてもよい。この遮光フィ
ルムには、レンズ配列に一致した開口を設けるか、ある
いは印刷を施す。
迷光を除去するための遮光フィルムを挟んだ状態を示す
図である。遮光フィルム60は、光学的透過率が大き
く、フィルム表面にレンズ配列ピッチとほぼ一致した開
口を設けた光吸収性の印刷が施されている例を示してお
り、遮光フィルム62は、光学的透過率が小さく、レン
ズ配列とほぼ一致した開口穴が設けられている例を示し
ている。
に異なる種類の遮光フィルム60,62を挟んでいる
が、樹脂レンズプレート間に同一種類の遮光フィルムを
挟むようにしてもよい。また、必ずしも全ての樹脂レン
ズプレート間に上記遮光フィルムを挟む必要は無く、少
なくとも1つの樹脂レンズプレート間に遮光フィルムを
挟むようにしてもよい。
際、遮光フィルムに、勘合部を共用する開口穴を形成す
ることが望ましい。
の位置を合わせるため、樹脂レンズプレート表面に位置
出し用マーカー、あるいは突起を形成することが望まし
い。
ートの熱膨張係数は同等とすることが望ましい。熱膨張
係数に差があると、温度変化によって遮光フィルムと樹
脂レンズプレートとの間に熱収縮の差が生じ、遮光フィ
ルムの開口部とレンズとの間で位置ずれが生じる。ま
た、遮光フィルムの開口部が孔開けによっている場合に
は、位置ずれによってフィルムの遮光部がレンズ凸部間
にずれ込み、これによって対向するレンズ凸部間距離が
変動する恐れがある。
微小レンズの光軸を調芯する。
を重ね合わせて各微小レンズの光軸を調芯するときの平
面図であり、図15(b)は拡大した側面図である。レ
ンズの光軸を調芯する際に、樹脂レンズプレート20の
四隅角部の対称位置に貫通孔を設けておいて、この貫通
孔に棒状治具63を挿入し、図15(a)に示すよう
に、レンズプレート外側方向に張力を加えながら位置合
わせを行うようにすると、レンズプレートの撓みを防止
することができる。溶着ピン挿通穴をこの目的に使用し
ても良い。
熱融解性の樹脂ピンを挿通し、樹脂ピンの少なくとも一
端を融解してレンズプレートに固着する。
ンズプレートの溶着ピン挿通穴(直径は約0.9mm)
に、樹脂ピン40を挿通し、粗アライメントの後に、両
端を一旦融解後、冷却し、樹脂レンズプレート同士を機
械的に固定する。接着固定は、半田こてのような加熱具
で、樹脂ピンを局所加熱し、直ちに空気を吹きかけて急
冷する方法で行う。
着した後に補強を行うために用いられているが、樹脂ピ
ンを、2枚以上のレンズプレートを重ね合わせるときの
ガイドとして用いることもできる。すなわち、1つの樹
脂レンズプレートの周縁部のピン挿通穴に熱融解性のあ
る樹脂ピンを挿通し、樹脂ピンをガイドとして他の樹脂
レンズプレートを重ね合わせる。
溝30が形成されているので、平坦面同士を接着する場
合に比べて、接着面積を大きくすることができる。ま
た、溝の凹部に接着剤が充填されることにより、レンズ
プレート間に面に平行な方向に働く力に対してより強度
が改善される。
着剤をつけて十分に接着力が確保できる場合には、樹脂
ピンによる補強は不要である。
ンズプレート間の機械的固定が可能な場合には、樹脂ピ
ンのみで固定することになる。
着剤を用いず、超音波溶着を用いてレンズプレート同士
を接着してもよい。図17(a)は、超音波溶着により
レンズプレート同士を接着した時の側面図であり、図1
7(b)は、図17(a)のD部の接着領域における接
着前と接着後の拡大した側面図である。この場合は、図
17(b)に示すように、一方の樹脂レンズプレートの
接着領域に傾斜の急な三角突起65を設け、他方の樹脂
レンズプレートの対向する接着領域に傾斜の緩い三角凹
部66を設け、三角突起65に超音波を当てることによ
って溶融して、三角突起65を三角凹部66に合う三角
形状にすることによってレンズプレート同士を接着す
る。超音波溶着を用いてレンズプレート同士を接着する
場合は、親水性被膜形成、接着剤塗布工程などが不要に
なる。樹脂ピンによる補強の併用も可能である。
脂レンズアレイには、迷光を除去するため、隣接するレ
ンズの結像空間を区分する隔壁として、レンズの光軸と
ほぼ平行に形成された隔壁構造体を備えるようにしても
よい。
側に上記隔壁構造体64を置いた状態を示す図であり、
図18(b)は、入射側と出射側に上記隔壁構造体64
を置いた状態を示す図である。
いは反射防止処理されたアルミシートで作製され、ハニ
カム状あるいは格子状などの構造とする。
レートの周囲に設けられたアンダーカット部と、筐体に
設けられた突起部とを嵌合させて、筐体中に、樹脂レン
ズプレートを組み立てて固定される。
ート周辺部に5mm以上の耳幅が必要だが、本発明によ
れば、それを1.5mm程度まで減少でき、レンズアレ
イの有効部分の割合が拡大し、全体を小型化できる。
す図である。
の流れを示す図である。
び側面図である。
図と側面図である。
の状態を示す図である。
の遮光フィルムを挟んだ状態を示す図である。
小レンズの光軸を調芯するときの平面図と拡大した側面
図である。
した時の側面図と接着領域における接着前と接着後の拡
大した側面図である。
射側に隔壁構造体を置いた状態を示す図である。
Claims (24)
- 【請求項1】射出成型により作製され、球面あるいは非
球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に配
列された樹脂レンズプレートが、2枚以上重ね合わされ
て配置されて構成される樹脂正立レンズアレイの製造方
法において、 前記樹脂レンズプレートの表面の各レンズのレンズ面に
対して開口絞りを形成する工程と、 凹凸溝が設けられた前記樹脂レンズプレートの周縁部に
接着剤を塗布する工程と、 2枚以上の樹脂レンズプレートの間に前記接着剤を展開
させる工程と、 2枚以上の樹脂レンズプレートの各レンズの光軸を調芯
する工程と、 前記接着剤を硬化する工程と、を含むことを特徴とする
樹脂正立レンズアレイの製造方法。 - 【請求項2】射出成型により作製され、球面あるいは非
球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に配
列された樹脂レンズプレートが、2枚以上重ね合わされ
て配置されて構成される樹脂正立レンズアレイの製造方
法において、 前記樹脂レンズプレートの表面の各レンズのレンズ面に
対して開口絞りを形成する工程と、 凹凸溝が設けられた前記樹脂レンズプレートの周縁部に
接着剤を塗布する工程と、 2枚以上の樹脂レンズプレートの間に前記接着剤を展開
させる工程と、 2枚以上の樹脂レンズプレートの各レンズの光軸を調芯
する工程と、 前記接着剤を硬化する工程と、 前記樹脂レンズプレートの周縁部の所定位置に設けられ
たピン挿通穴に熱融解性の樹脂ピンを挿通し、前記樹脂
ピンの少なくとも一端を溶解する工程と、を含むことを
特徴とする樹脂正立レンズアレイの製造方法。 - 【請求項3】前記樹脂レンズプレートの表面の各レンズ
のレンズ面に対して開口絞りを形成する工程の前、ある
いは後に、樹脂レンズプレートの表面の少なくとも接着
剤塗布部に親水性被膜を形成する工程を含むことを特徴
とする請求項1または2に記載の樹脂正立レンズアレイ
の製造方法。 - 【請求項4】射出成型により作製され、球面あるいは非
球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に配
列された樹脂レンズプレートが、2枚以上重ね合わされ
て配置されて構成される樹脂正立レンズアレイの製造方
法において、 前記樹脂レンズプレートの表面の各レンズのレンズ面に
対して開口絞りを形成する工程と、 2枚以上の樹脂レンズプレートの各レンズの光軸を調芯
する工程と、 前記樹脂レンズプレートの周縁部の所定位置に設けられ
たピン挿通穴に熱融解性の樹脂ピンを挿通し、前記樹脂
ピンの少なくとも一端を溶解する工程と、を含むことを
特徴とする樹脂正立レンズアレイの製造方法。 - 【請求項5】前記樹脂レンズプレートの表面の各レンズ
のレンズ面に対して開口絞りを形成する工程の前、ある
いは後に、樹脂レンズプレートの表面の少なくとも一部
に低反射被膜を形成する工程を含むことを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載の樹脂正立レンズアレイの
製造方法。 - 【請求項6】前記樹脂レンズプレート2枚以上を重ね合
わせる際に、少なくとも1対の樹脂レンズプレート間に
レンズ配列に対応する位置に開口が形成または印刷され
た遮光フィルムを挟む工程を含むことを特徴とする請求
項1〜5のいずれかに記載の樹脂正立レンズアレイの製
造方法。 - 【請求項7】射出成型により作製され、球面あるいは非
球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に配
列された樹脂レンズプレートが、2枚以上重ね合わされ
て配置されて構成される樹脂正立レンズアレイの製造方
法において、 樹脂レンズプレート2枚以上を重ね合わせる際に、一つ
の樹脂レンズプレートの周縁部に設けられたピン挿通穴
に熱融解性のある樹脂ピンを挿通し、前記樹脂ピンをガ
イドにして他の樹脂レンズプレートを重ね合わせる工程
を含むことを特徴とする樹脂正立レンズアレイの製造方
法。 - 【請求項8】射出成型により作製され、球面あるいは非
球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に配
列された樹脂レンズプレートが、2枚以上重ね合わされ
て配置されて構成される樹脂正立レンズアレイの製造方
法において、 樹脂レンズプレート2枚以上を重ね合わせる際に、両側
の隣接する2枚の樹脂レンズプレートについては、それ
ぞれの対向する面の反り形状の差が、樹脂レンズプレー
トの中心付近で、その他の部分よりも小さい樹脂レンズ
プレート同士を組み合わせる工程を含むことを特徴とす
る樹脂正立レンズアレイの製造方法。 - 【請求項9】射出成型により作製され、球面あるいは非
球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に配
列された樹脂レンズプレートが、2枚以上重ね合わされ
て配置されて構成される樹脂正立レンズアレイの製造方
法において、 樹脂レンズプレート2枚以上を重ね合わせて接着する工
程を含み、接着前後の樹脂レンズプレート同士の変形に
よる位置ずれを極力小さくするために、光硬化性の接着
剤を使用することを特徴とする樹脂正立レンズアレイの
製造方法。 - 【請求項10】射出成型により作製され、球面あるいは
非球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に
配列された樹脂レンズプレートが、2枚以上重ね合わさ
れて配置されて構成される樹脂正立レンズアレイの製造
方法において、 樹脂レンズプレート2枚以上を重ね合わせて固定する場
合に、樹脂レンズプレートの周縁部の所定位置に設けら
れたピン挿通穴に熱融解性のある樹脂ピンを挿通し、各
樹脂ピンの少なくとも一端を融解し、両端に圧力をか
け、樹脂レンズプレート同士を機械的に固定する工程を
含むことを特徴とする樹脂正立レンズアレイの製造方
法。 - 【請求項11】射出成型により作製され、球面あるいは
非球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に
配列された樹脂レンズプレートが、2枚以上重ね合わさ
れて配置されて構成される樹脂正立レンズアレイの製造
方法において、 樹脂レンズプレート2枚以上を重ね合わせる際に、射出
成型終了時に成型体を型から突き出すピンによって生じ
る突き出しピン痕および/または射出成型樹脂の注入ゲ
ート痕である注入ゲート痕部を用いて方向合わせを行っ
て樹脂レンズプレート同士を重ね合わせる工程を含むこ
とを特徴とする樹脂正立レンズアレイの製造方法。 - 【請求項12】射出成型により作製され、球面あるいは
非球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に
配列された樹脂レンズプレートにおいて、 2枚以上の樹脂レンズプレートを機械的に固定する目的
で、周縁部に熱融解性のある樹脂ピンを挿通するピン挿
通穴が設けられていることを特徴とする樹脂レンズプレ
ート。 - 【請求項13】射出成型により作製され、球面あるいは
非球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に
配列された樹脂レンズプレートにおいて、 接着剤接触面積を増す目的で、周縁部に凹凸溝が設けら
れていることを特徴とする樹脂レンズプレート。 - 【請求項14】前記凹凸溝の凸部の高さが、前記微小レ
ンズの高さ以下であることを特徴とする請求項13に記
載の樹脂レンズプレート。 - 【請求項15】射出成型により作製され、球面あるいは
非球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に
配列された樹脂レンズプレートにおいて、 2枚以上の樹脂レンズプレートを用いて、樹脂正立レン
ズアレイを構成する場合に、対向する樹脂レンズプレー
ト間の圧力を大気圧にする目的で、レンズ形成領域から
樹脂レンズプレートの側辺にかけて凹溝を設けたことを
特徴とする樹脂レンズプレート。 - 【請求項16】射出成型により作製され、球面あるいは
非球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に
配列された樹脂レンズプレートにおいて、 各微小レンズのレンズ面に対して開口絞りが形成されて
いることを特徴とする樹脂レンズプレート。 - 【請求項17】射出成型により作製され、球面あるいは
非球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に
配列された樹脂レンズプレートにおいて、 表面に低反射被膜が形成され、前記低反射被膜上に各微
小レンズのレンズ面に対して開口絞りが形成されている
ことを特徴とする樹脂レンズプレート。 - 【請求項18】最外層表面の少なくとも一部に親水性被
膜が形成されていることを特徴とする請求項12〜17
のいずれかに記載の樹脂レンズプレート。 - 【請求項19】請求項12〜18のいずれかに記載の樹
脂レンズプレートを2枚以上組み合わせたことを特徴と
する樹脂正立レンズアレイ。 - 【請求項20】樹脂レンズプレート2枚以上を重ね合わ
せて正立像を得る光学系を組む場合に、迷光を除去する
目的で、少なくとも1面の各微小レンズのレンズ面に対
して開口絞りが形成されていることを特徴とする請求項
19に記載の樹脂正立レンズアレイ。 - 【請求項21】樹脂レンズプレート2枚以上を重ね合わ
せて正立像を得る光学系を組む場合に、少なくとも1対
の樹脂レンズプレート間にレンズ配列に対応する位置に
開口が形成または印刷された遮光フィルムを挟むことを
特徴とする請求項19に記載の樹脂正立レンズアレイ。 - 【請求項22】樹脂レンズプレート2枚以上が、凹凸溝
が形成された周縁部の接着により固定されていることを
特徴とする請求項19に記載の樹脂正立レンズアレイ。 - 【請求項23】樹脂レンズプレート2枚以上が、樹脂レ
ンズプレートの周縁部の所定位置に設けられたピン挿通
穴に挿通された熱融解性樹脂ピンにより固定されている
ことを特徴とする請求項19に記載の樹脂正立レンズア
レイ。 - 【請求項24】樹脂レンズプレート2枚以上が、凹凸溝
が形成された周縁部の接着と、樹脂レンズプレートの周
縁部の所定位置に設けられたピン挿通穴に挿通された熱
融解性樹脂ピンとにより固定されていることを特徴とす
る請求項19に記載の樹脂正立レンズアレイ。
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