JP4065495B2 - 加熱定着装置 - Google Patents

加熱定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4065495B2
JP4065495B2 JP2002075722A JP2002075722A JP4065495B2 JP 4065495 B2 JP4065495 B2 JP 4065495B2 JP 2002075722 A JP2002075722 A JP 2002075722A JP 2002075722 A JP2002075722 A JP 2002075722A JP 4065495 B2 JP4065495 B2 JP 4065495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
heating
heat
fixing roller
nip portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002075722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003270985A (ja
Inventor
亘児 二本柳
敏男 宮本
雅彦 鈴見
浩人 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002075722A priority Critical patent/JP4065495B2/ja
Publication of JP2003270985A publication Critical patent/JP2003270985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4065495B2 publication Critical patent/JP4065495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子写真方式・静電記録方式等の作像プロセスを採用した画像形成装置において、作像プロセス部で記録材(転写材・印字用紙・感光紙・静電記録紙等)に転写方式或は直接方式で形成担持された目的の画像情報の未定着トナー像を固着像として熱定着処理する加熱定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式、静電記録方式を採用する画像形成装置の具備される定着装置においては、未定着トナー像を担持した記録材を、互いに圧接して回転する定着ローラと加圧ローラとで形成されるニップ部を通過させることにより記録材上に永久画像として定着させる、所謂熱ローラ方式の加熱定着器が広く用いられている。図1にその熱ローラ方式の加熱定着装置の概略構成を示す。
【0003】
定着ローラは、アルミニウムやステンレス製の中空芯金4の中にハロゲンランプ等の加熱体5を設け、外表面にはトナーのオフセットを防止するためのフッ素樹脂等の離型性層を備えたものである。又、加圧ローラは、芯金8の外部にシリコーンゴム等を形成した弾性層7或はシリコーンゴムを発泡して成るスポンジ弾性層を形成し、更にその外層には定着ローラと同様のフッ素樹脂等の離型性層6が形成されている。
【0004】
又、高速機或はカラートナーを用いた画像形成装置の場合、トナーの定着性を十分に満足させるために、中空芯金の外表面にシリコーンゴム等の厚み2mm程度の弾性層3を設けることにより、軟らかくなった定着ローラ表面でトナーを包み込むことで、記録材及びトナーへの熱の伝播効率を向上させている。
【0005】
しかしながら、近年の環境問題の1つとして消費電力の低減が強く望まれる一方で、市場のニーズから高画質及び高速での画像出力が望まれている。そこで、このような消費電力の低減と高速・高画質の要求に応えるために、前記熱ローラ方式の加熱定着装置に対して種々の改善が試みられている。
【0006】
1つは、定着ローラの昇温時間を短縮し消費電力を小さくする目的で、図2に示すように加熱体10を定着ローラ1や加圧ローラ2の外表面に配置させ、外表面のみを加熱することで、低消費電力で熱効率の良い加熱定着装置の一例が特開平10−301417号公報・特開平11−073050号公報等に提案されている。このような定着ローラの外表面に配置させる加熱体は、定着ローラに対して接触状態にあるものと非接触状態にあるものに大別されるが、接触式の方が熱の伝播率が高い。
【0007】
一方では、特にスタンバイ時に加熱定着装置に電力を供給せず、消費電力を極力抑えた方法、詳しくはヒータ部と加圧ローラの間に熱容量の小さい薄肉フィルムを介して記録材上のトナー像を定着するフィルム加熱方式による加熱定着方法の一例が特開昭63−313182号公報・特開平2−157878号公報・特開平4−44075号公報・特開平4−204980公報等に提案されている。
【0008】
図3にフィルム加熱方式の一例の概略構成を示した。
【0009】
即ち、図3において、アルミナや窒化アルミ等のセラミック板上に発熱抵抗層が形成された加熱ヒータ12がステイホルダー(支持体)14に固定され、そのヒータに密着したポリイミド等の耐熱性の薄肉フィルム15(以下、定着フィルムと記す)と、そのフィルム15を挟んで圧接させた加圧ローラ2を有する。
【0010】
定着フィルム15は加圧ローラ2の回転力により、定着ニップ部においてヒータ面に密着・摺動しつつ矢印方向に搬送移動される。ヒータの温度は、ヒータ背面に設置された温度検知手段13により検知し、不図示の通電制御部へフィードバックされ、ヒータ温度が一定温度(定着温度)になるように加熱・温調される。このようなフィルム加熱方式の定着装置を用いたプリンター、複写機等の各種画像形成装置は、加熱効率の高さや立ち上りの早さにより、待機中の予備加熱の不要化や、ウェイトタイムの短縮化等、従来の熱ローラ等を用いて加熱定着させる方式に比べて多くの利点を有している。
【0011】
しかしながら、上述した従来方式の加熱定着装置でも、立ち上り時の昇温時間の短縮、消費電力の低減、更には高速、高画質といった全てにおいて優れた性能を両立させることは非常に困難である。例えば、フィルム加熱方式を考えた場合、立ち上り時間の短縮と消費電力の低減に関しては、非常に優れているが、高速化させた場合に次のような問題がある。
【0012】
先ず、定着フィルムにポリイミド等の有機性耐熱樹脂を用いているため、熱伝導性が悪く、高速化した際に記録材に十分な熱量を供給することが不可能である。つまり、実用上問題のない可能な限り多くの熱量を加熱ヒータにより発熱させても、その熱が薄肉フィルムにより遮断されてしまい、記録材及びトナー上に効率的に伝達できない。
【0013】
又、高速化した場合に顕著に表れる問題として、画像の劣化がある。記録材上に形成された未定着トナー画像が高画質であっても、加熱定着装置が原因となって画像を劣化させることが少なくない。特に、前述のフィルム加熱方式では、定着フィルムが加圧ローラの回転駆動により従動回転するため、高速化に伴ってフィルムの速度が加圧ローラの回転速度に対して遅れるという問題点があり、画質の劣化に繋がる。
【0014】
又、表面の凹凸が粗い記録材を加熱定着する場合、金属製のチューブ等は表面が硬いため、紙の凹部への接触が悪くなり、十分な熱が記録材に伝達できず、トナー画像表面がガサガサする。このような問題は、熱ローラ方式の加熱定着装置においても発生する問題であり、図1に示すような表面に弾性層を有さず、金属芯金に離型層を設けたのみの定着ローラ(ハードローラ)では、高速化するに連れて画像のガサツキが顕著に表れる。
【0015】
以上のような問題から考えると、高速化に対応させるためには定着ローラとして弾性層を有することが必須条件となる。この条件に基づいて高速化に対応できる加熱定着装置を選択すると、従来の弾性層を有する熱ローラ方式の加熱定着器では、定着ローラの昇温時間が圧倒的に長く、スタンバイ時も電力の供給を必要とするため消費電力が大きくなり、環境や市場のニーズに対しては不利な構成である。
【0016】
又、図2に示すような外部から定着ローラ表面を加熱する方式では、従来の熱ローラ方式と比較すれば、昇温時間の短縮及び省電力が改善されているが、フィルム加熱方式のそれらと比べると性能は劣る。その原因として1つは、定着ローラ表面を加熱するための加熱部材(以下、ヒートローラと呼ぶ)が中空芯金内にハロゲンヒータ等を有する構成の場合、芯金がハロゲンヒータの輻射熱により昇温することからヒートローラ自身を暖めるのに時間を要してしまう。
【0017】
加熱定着のプロセススピードが遅い場合であれば、記録材の通過により奪われた定着ローラ表面の熱はヒートローラからの熱供給で補填可能であるが、高速化が進むに連れてヒートローラからの熱供給のみでは間に合わなくなると考えられる。従って、ローラ形状のヒータで定着ローラを外部加熱する方式では、高速化に限界があると考えられる。又、加圧ローラも定着ローラを介して熱を蓄えるので、立ち上りの昇温時間を遅らせる原因となっている。
【0018】
以上により、消費電力の低減と昇温時間の短縮を保ちつつ、高速化、高画質化で画像出力が可能な加熱定着装置は、従来から提案されているような構成では不可能であった。
【0019】
そこで、これらを実現するために本発明の出願人は、図4に示すような弾性層22を有する定着ローラ20とその定着ローラ20に外部表面から接触して加熱ニップ部を形成する加熱部材24と、定着ローラ20に圧接して定着ニップ部を形成する加圧部材30とを有し、上記定着ニップ部に未定着トナー画像が形成された記録材を狭持搬送させることで加熱定着を行うものを提案した。
【0020】
又、上記加熱部材24に具備される加熱ヒータは低熱容量のプレート形状であり加熱ニップ部に摺擦して発熱するタイプである。このような構成にすることで、従来のようなヒートローラによって定着ローラ表面を加熱する構成よりも、加熱ニップ部でのエネルギー密度を高くすることができるので、定着ローラ表面を効率良く加熱することが可能となる。
【0021】
又、定着ローラの弾性体と記録材やトナーとの密着性が、従来の高速機に用いられているような弾性層を持つ熱ローラ方式と同等であるため、画像形成装置の高速化に対しても高画質を維持できる。つまり、立ち上り時間の短縮及び消費電力の削減、高速化に対応した高画質の画像出力等、全ての要求を両立することが可能となる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示した定着装置では以下のような問題点があった。
【0023】
定着ローラにオフセットトナーが付着すると、そのトナーが加熱部材に溜まってしまう。このトナーがある程度溜まると、加熱部材から剥離し再び定着ローラを介して記録材にトナー汚れとなって現れてしまう。
【0024】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、一定枚数毎に加熱部材表面をクリーニングすることによって画像上のトナー汚れを防ぐことができる加熱定着装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、弾性層を有する定着ローラと、該定着ローラに外表面から接触して加熱ニップ部を形成する加熱部材と、前記定着ローラに圧接して定着ニップ部を形成する加圧部材とを有し、前記定着ニップ部に未定着トナー画像が形成された記録材を狭持搬送させることで加熱定着を行う加熱定着装置において、所定の枚数プリントされると、前記定着ローラを逆回転させ、且つクリーニング紙を前記定着ニップ部に通紙せずに前記定着ローラと前記加熱部材で形成される前記加熱ニップ部に通紙することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0027】
<実施の形態1>
図4は本発明に係る加熱定着装置の構成を示す断面図であり、同図において、定着ローラ20は以下の部材から構成される。アルミ或は鉄製の芯金21の外側にシリコーンゴムで形成された弾性層(ソリッドゴム層)、或はより断熱効果を持たせるためにシリコーンゴムを発泡して形成された弾性層(スポンジゴム層)、或はシリコーンゴム層内に何らかの方法で気泡を分散させ、断熱作用を高めた弾性層(気泡ゴム層)22から成る。
【0028】
しかしながら、定着ローラ20の熱容量が大きく、又、熱伝導率が少しでも大きいと、外表面から受ける熱を吸収し易く、表面温度が上昇しにくくなる。できるだけ低熱容量で熱伝導率が低く、断熱効果の高い材質の方が、定着ローラ表面温度の立ち上がり時間に有利である。ここで、上記シリコーンゴムのソリッドゴムは熱伝導率が0.25〜0.29W/m・K、スポンジゴム・気泡ゴムは0.11〜0.16W/m・Kであり、スポンジゴム・気泡ゴムはソリッドゴムの約半分の値を示す。
【0029】
又、熱容量に関係する比重はソリッドゴムが約1.05〜1.30、スポンジゴム・気泡ゴムが約0.75〜0.85である。従って、弾性層の好ましい形態としては、熱伝導率が約0.15W/m・K以下で、比重が0.85以下の断熱効果の高いスポンジゴム層や気泡ゴム層の方が好ましい。又、定着ローラ20の外径は小さい方が熱容量を抑えられるが、小さ過ぎると加熱ニップが稼ぎにくくなるので適度な径が必要である。弾性層の肉厚に関しても、薄過ぎれば金属製の芯金に熱が逃げるので適度な厚みが必要である。
【0030】
以上を考慮して本実施の形態では、適正な加熱ニップを形成でき、且つ、熱容量を抑えるために、肉厚が4mmの気泡ゴムを用いて弾性層を形成し、外形がφ20mmの定着ローラを使用した。上記弾性層の上にはパープルオロアルコキシ樹脂(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン樹脂(FEP)等のフッ素樹脂離型成層23を形成する。離型層23はチューブを被覆させたものでも表面を塗料でコートしたものであっても良いが、チューブの方が耐久性に優れる。
【0031】
加熱部材24は、以下の部材から構成される。
【0032】
26は加熱用ヒータであり、定着ローラ20の表面を加熱する。加熱用ヒータ26はアルミナや窒化アルミ等の高絶縁性のセラミックス基板表面に長手方向に沿って、例えばAg/Pd(銀パラジウム)、RuO2 、Ta2 N等の通電発熱抵抗層をスクリーン印刷等により、厚み10μm程度、幅1〜5mm程度の線状若しくは細帯状に塗工して形成した通電加熱用部材である。
【0033】
加熱用ヒータ26の表面には、摺擦により定着ローラ20の離型成層が磨耗しないように保護摺動層を設けるのが良い。その例としては、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン樹脂(FEP)、エチレンテトラフルオロエチレン樹脂(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂(CTEF)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)等のフッ素樹脂層を単独ないし混合して被覆するか、或はグラファイト、ダイアモンド・ライク・カーボン(DLC)、二硫化モリブデン等から成る乾性被膜潤滑剤、ガラスコート等の保護層が考えられる。
【0034】
25は加熱用ヒータ26を保持する断熱ステイホルダーである。不図示の加圧手段によって定着ローラ20に対して加圧され、その加圧力により加熱用ヒータ26と定着ローラ20の間に加熱ニップNを形成している。断熱ステイホルダー25は、加熱ニップNと反対方向への放熱を防ぐ役割を持ち、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により形成されている。
【0035】
又、加熱ヒータ26の背面には通電発熱抵抗層の発熱に応じて昇温したセラミック基板の温度を検知するためのサーミスタ等の温度検知素子27が配置されている。この温度検知素子27の信号に応じて、長手方向端部にある不図示の電極部から通電発熱抵抗層に印加される電圧のデューティー比や波数等を適切に制御することで、加熱ヒータ26を発熱させ、定着ローラ20の表面を加熱・温調する。温度検知素子27から不図示の温度制御部へのDC通電は不図示のDC通電部及びDC電極部を介して不図示のコネクターにより達成している。
【0036】
加圧部材30は、次のような構成である。
【0037】
33は摺動フィルムであり、耐熱性、熱可塑性を有するポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PPS、PFA、PTFE、FEP等を基層とした樹脂製のフィルムである。フィルム厚みは、強度等を考慮し、20μm以上150μm未満が適当な範囲である。
【0038】
又、31は摺動フィルムの内部に具備された摺動板であり、32は摺動板31を保持している断熱ステイホルダーである。断熱ステイホルダー32は不図示の加圧手段によって定着ローラに対して加圧され、摺動板31と定着ローラ20との間に摺動フィルム33を介して定着に必要なニップMを形成している。断熱ステイホルダー32は加熱部材のステイホルダー25と同様に断熱性、耐熱性を有する樹脂として、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により形成されている。
【0039】
又、摺動板31は、摺動フィルム33との摩擦が小さく且つ断熱性を有する材料として、ステイホルダー32と同様の液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により形成し、その表面に摩擦抵抗を低減する摺動層をコーティングするのが望ましい。その例としては、加熱ヒータ21の表面に設ける摺動層と同様であるので説明は省く。ここでは、摺動板31と断熱ステイホルダー32を別部材として扱っているが、それらを一体成型により形成し、摺動部分に上記摺動層をコーティングしても良く、よりコストダウンを図ることが可能である。又、摺動フィルム33と摺動板31の間には、摩擦抵抗を小さく抑えるためにグリース等の潤滑剤を少量介在させてある。
【0040】
このような構成において、定着ローラ20は長手方向端部から芯金21を介して不図示の回転駆動により、矢印方向に回転駆動される。これにより上記摺動フィルム33はステイホルダー32の外側を図の矢印方向に従動回転する。
【0041】
以上が本実施の形態の加熱定着装置の構成であるが、記録材Pは不図示の供給手段によって適宜供給され、耐熱性の定着入口ガイド34に沿って定着ローラ20と加圧部材30によって形成される定着ニップM内に搬送される。
【0042】
以上の構成でプリントを行った場合、プリント枚数が多くなってくるとオフセットトナーが加熱ヒータに蓄積される。或る一定以上のオフセットトナーがヒータ表面に蓄積すると、このトナーがヒータ面から剥離し、定着ローラを介して記録材に転写され、画像上にトナー汚れとなって現れる。そこで、オフセットトナーがヒータ表面から剥離するまでの通紙枚数について調べた。
【0043】
記録材はレターサイズ75g/m2 紙(平滑紙)で、画像パターンはハーフトーン画像である。結果は、8000枚を超えたところで画像上にトナー汚れが現れるようになった。よって、プリント枚数が8000毎に、図5に示すように定着ローラ20を逆回転し、同時に定着入口ガイド34を不図示の回転駆動により、加熱ニップ部の方向へ回転させる。その後、排紙ガイド35、排紙ローラ36を介して排紙口へ搬送される。
【0044】
一定の通紙枚数毎に加熱ニップ部へクリーニング紙を通紙することで、ヒータ表面に蓄積したオフセットトナーが剥離する前に、トナーがクリーニング紙に転移するので画像上のトナー汚れは発生しない。
【0046】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
【0047】
本実施の形態に関する画像形成装置全体の構成成及び加熱定着装置の構成は、前記実施の形態1で示した図4及び図5と同様であるため説明を省く。
【0048】
本実施の形態では、定着ローラを逆回転させて加熱ニップ部にクリーニング紙を通紙する際に、クリーニング紙が加熱ニップ部に所定にくわえ込まれたら装置駆動を停止させてクリーニング紙の搬送を停止させる。このクリーニング紙搬送停止状態でヒータをONにして加熱ニップ部を加熱する。この加熱で、加熱ニップ部に対応しているヒータ表面部分の汚れトナーを十分に溶融させる。
【0049】
次いで、ヒータをOFFにして加熱ニップ部におけるクリーニング紙とヒータ表面を冷却する。この冷却後に装置を次のクリーニング部分までステップ駆動させて、再び装置駆動を停止させる。この加熱、冷却、定着ローラをステップ搬送する制御を1ステップとして、これを複数回繰り返して実行することにより、ヒータ表面に付着したトナー汚れを順次クリーニング紙に転移させてクリーニングを行う。そこで、通常の通紙方法とステップ送りによるクリーニング方法での、クリーニング効率の違いについて調べた。
【0050】
定着器のジャム処理を行うとヒータ面に蓄積するトナーの量が非常に増えるので、ジャム処理後、ヒータ表面をクリーニングするのに要したクリーニング紙枚数を測定した。通紙した紙は全てレターサイズ75g/m2 紙で、画像パターンはベタ黒であり、その結果を表1に示す。
Figure 0004065495
連続して3回ジャム処理を行った後に、通常搬送法でヒータ表面のトナーを除去するには、4回クリーニングを行わなければならないが、ステップ搬送だと1回のクリーニングでトナーを除去することができた。よって、ステップ搬送法でクリーニングを行うと、クリーニング効率が上がることが分かる。
【0051】
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
【0052】
本実施の形態に関する加熱定着装置の構成は、前記実施の形態1で示した図4及び図5と同様であるため説明を省く。
【0053】
本実施の形態では、紙種を判別する機能を有する画像形成装置の場合には、プリントされる紙種によってクリーニングを行う間隔を変化させることを特徴とする。加熱ニップ下流側に蓄積されるトナー汚れの蓄積度合いはプリントする紙種により異なる。即ち、定着性の比較的悪い表面性の悪い紙(ラフ紙)の場合、定着されないで定着ローラに付着するトナーが比較的多く加熱ニップ下流側にトナーが蓄積され易いが、表面性の良い紙(平滑紙)の場合、定着されないで定着ローラに付着するトナーが比較的少ないため蓄積量が少ない。
【0054】
本実施の形態では、画像形成装置で紙種の判別を行い、ラフ紙のプリント枚数が5,000枚に達するか、若しくはトータルのプリント枚数が10,000枚に達したときに、加熱ニップのクリーニングが行わるようにする。
【0055】
以上のようにすることにより、プリントされた紙種の履歴によってクリーニングを行う間隔を変化させることによりクリーニング紙の無駄な消費を抑えることができた。
【0056】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、弾性層を有する定着ローラと、その定着ローラに外表面から接触して加熱ニップ部を形成する加熱部材と、定着ローラに圧接して定着ニップ部を形成する加圧部材とを有し、上記定着ニップ部に未定着トナー画像が形成された記録材を狭持搬送させることで加熱定着を行い、一定の枚数をプリントすると定着ローラを逆回転させて記録材を加熱ニップ部に突入させるようにしたため、加熱部材に蓄積したトナー汚れは通紙された記録材に転移し、加熱部材表面をクリーニングすることができる。又、一定枚数毎に加熱部材をクリーニングすることで、蓄積したトナーがヒータ表面から剥離し定着ローラを介して画像上にトナー汚れとなって現れることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の熱ローラ方式による加熱定着装置の構成を示す模式図である。
【図2】従来の熱ローラを外部より加熱する方式の定着装置の構成を示す模式図である。
【図3】従来のフィルム加熱方式による加熱定着装置の構成を示す模式図である。
【図4】本発明に係る加熱定着装置の構成を示す模式図である。
【図5】本発明に係る加熱定着装置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ
2 加圧ローラ
3 弾性層
4 中空芯金
5 加熱体
6 離型性層
7 弾性層
8 芯金
9 金属パイプ
10 加熱体
11 定着部材
12 加熱ヒータ
13 温度検知素子
14 断熱ステイホルダー
15 定着フィルム
20 定着ローラ
21 芯金
22 弾性層
23 離型性層
24 加熱部材
25 断熱ステイホルダー
26 加熱ヒータ
27 温度検知素子

Claims (3)

  1. 弾性層を有する定着ローラと、該定着ローラに外表面から接触して加熱ニップ部を形成する加熱部材と、前記定着ローラに圧接して定着ニップ部を形成する加圧部材とを有し、前記定着ニップ部に未定着トナー画像が形成された記録材を狭持搬送させることで加熱定着を行う加熱定着装置において、
    所定の枚数プリントされると、前記定着ローラを逆回転させ、且つクリーニング紙を前記定着ニップ部に通紙せずに前記定着ローラと前記加熱部材で形成される前記加熱ニップ部に通紙することを特徴とする加熱定着装置。
  2. 前記定着ローラを逆回転しクリーニング紙前記加熱ニップ部にくわえ込まれると装置駆動を停止させてクリーニング紙の搬送を停止させ、このクリーニング紙搬送停止状態で前記加熱部材をONにして前記加熱ニップ部を加熱した後、前記加熱部材をOFFして前記加熱ニップ部におけるクリーニング紙前記加熱部材表面を冷却させ、冷却後に装置をステップ駆動させて再び装置駆動を停止させ、前記定着ローラをステップ搬送する制御を1ステップとし、これを複数回繰り返して実行することを特徴とする請求項1記載の加熱定着装置。
  3. 前記加熱ニップ部にクリーニング紙を通紙するタイミングを記録材の種類に応じて変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の加熱定着装置。
JP2002075722A 2002-03-19 2002-03-19 加熱定着装置 Expired - Fee Related JP4065495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002075722A JP4065495B2 (ja) 2002-03-19 2002-03-19 加熱定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002075722A JP4065495B2 (ja) 2002-03-19 2002-03-19 加熱定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003270985A JP2003270985A (ja) 2003-09-25
JP4065495B2 true JP4065495B2 (ja) 2008-03-26

Family

ID=29204722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002075722A Expired - Fee Related JP4065495B2 (ja) 2002-03-19 2002-03-19 加熱定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4065495B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4537215B2 (ja) * 2004-02-03 2010-09-01 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP4630673B2 (ja) 2004-02-03 2011-02-09 キヤノン株式会社 定着装置
JP4745792B2 (ja) 2005-10-31 2011-08-10 キヤノン株式会社 定着装置
JP4924051B2 (ja) 2007-01-18 2012-04-25 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP5340005B2 (ja) 2009-04-14 2013-11-13 キヤノン株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001242730A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Canon Inc 画像形成装置
JP2002062752A (ja) * 2000-08-18 2002-02-28 Konica Corp 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003270985A (ja) 2003-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4537215B2 (ja) 像加熱装置
JP4261859B2 (ja) 像加熱装置
JP4933002B2 (ja) 加熱定着装置および加熱用金属製スリーブ
JP4630673B2 (ja) 定着装置
JP4659204B2 (ja) 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP2016173457A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4323911B2 (ja) 定着装置
JP6686300B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004013045A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP4065495B2 (ja) 加熱定着装置
JP2011095544A (ja) 像加熱装置
JP2011053411A (ja) 加熱定着装置
JP2017122899A (ja) 定着装置及びそれを用いた画像形成装置
JPH06250540A (ja) 加熱装置
JP4387657B2 (ja) 加熱定着装置
JP2008040082A (ja) 像加熱装置
JP2010282054A (ja) 画像形成装置
JP2002311749A (ja) 画像形成装置
JP2006317512A (ja) 加熱定着装置
JP2005055470A (ja) 無端状定着ベルト及び定着装置
JP2008268728A (ja) 加熱定着装置
JP2008139665A (ja) 加熱用ローラ及び該加熱用ローラを具備する加熱定着装置
JP2003302865A (ja) 加熱定着装置
JP2004126328A (ja) 画像形成装置
JP2006084805A (ja) 加熱定着装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050316

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees