JP2003057978A - 加熱定着装置 - Google Patents

加熱定着装置

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JP2003057978A
JP2003057978A JP2001244288A JP2001244288A JP2003057978A JP 2003057978 A JP2003057978 A JP 2003057978A JP 2001244288 A JP2001244288 A JP 2001244288A JP 2001244288 A JP2001244288 A JP 2001244288A JP 2003057978 A JP2003057978 A JP 2003057978A
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heater
heat
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layer
metal sleeve
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Eiji Uekawa
英治 植川
Satoru Izawa
悟 伊澤
Akito Kanamori
昭人 金森
Hiroshi Kataoka
洋 片岡
Shinji Hashiguchi
伸治 橋口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルム加熱方式の加熱定着装置において、定
着フィルムとして金属スリーブを用いた場合における、
金属スリーブ内面や、ヒータ表面、フィルムガイド等の
摩耗を防ぎ、金属スリーブがスムーズに摺動可能な装置
を提供する。 【解決手段】未定着トナー画像が形成された記録材を、
定着部材と加圧部材により互いに圧接してなるニップ間
を通過させることにより、上記未定着トナー画像を定着
させる加熱定着装置において、上記定着部材は、表層に
離型層が形成された金属製のスリーブ13と、その金属
スリーブ内周面に接触するように固定配置された板状の
加熱ヒータ11と、その加熱ヒータを保持する耐熱性の
保持部材12から成り、上記加熱ヒータ11の金属スリ
ーブ13と接触する表面には、厚みが10μm以下の摺
動層15がコーティングされていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子写真
方式・静電記録方式等の作像プロセスを採用した画像形
成装置において、作像プロセス部で記録材(転写材・印
字用紙・感光紙・静電記録紙等)に転写方式あるいは直
接方式で形成担持させた目的の画像情報の未定着トナー
像を固着像として熱定着処理する加熱定着装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式、静電記録方式等を
採用する画像形成装置に具備される加熱定着装置におい
ては、未定着トナー像を担持した記録材を、互いに圧接
して回転する定着ローラと加圧ローラとで形成されるニ
ップ部を通過させることにより記録材上に永久画像とし
て定着させる、いわゆる加熱定着装置が広く用いられて
いる。
【0003】従来の加熱定着装置として、アルミの中空
芯金を定着ローラにしてその内部に設けたハロゲンラン
プの輻射熱を利用して、定着ローラ内部から記録材上の
トナーを溶融させるのに十分な加熱を行うタイプ(以
下、熱ローラ方式と呼ぶ)の加熱定着装置がよく用いら
れている。
【0004】熱ローラ方式の加熱定着装置では、定着ロ
ーラとしての中空芯金に機械的強度を持たせるため、肉
厚が0.5mm〜4.0mm程度必要であり、大きな熱
容量を有する。そのため、スタンバイ時には所定温度に
定着ローラを予備加熱しておく必要がある。
【0005】また、特にスタンバイ時に加熱定着装置に
電力を供給せず、消費電力を極力低く抑えたオンデマン
ドな方法、詳しくはヒータ部と加圧ローラの間に薄肉の
フィルムを介して記録材上のトナー像を定着するフィル
ム加熱方式による加熱定着方法の1例が特開昭63−3
13182号公報・特開平2−157878号公報・特
開平4−44075号公報・特開平4−204980公
報等に提案されている。
【0006】図10にフィルム加熱方式の1例の概略構
成を示した。この加熱定着装置は基本的には互いに圧接
して定着ニップ部Nを形成する定着部材70と加圧部材
50とよりなる。
【0007】定着部材70は、加熱ヒータ71、ステイ
ホルダー72、定着フィルム73等から成るアセンブリ
である。すなわち、アルミナや窒化アルミ等のセラミッ
ク板上に発熱抵抗層が形成されたヒータ71が耐熱性の
樹脂で成型されたステイホルダー(支持体)72に固定
され、そのヒータ71に密着したポリイミド等の耐熱性
樹脂の薄肉の定着フィルム73等からなる。
【0008】そしてその定着フィルム73を挟んでヒー
タ71に圧接させた加圧部材としての加圧ローラ50を
有する。
【0009】定着フィルム73はステイホルダー72対
して余裕をもってルーズに外嵌し、加圧ローラ50の回
転力により、定着ニップ部Nにおいてヒータ71面に密
着・摺動しつつ矢印の方向に搬送移動される。
【0010】定着フィルム73とヒータ71の摺動性を
確保するためにヒータ71の定着ニップ部加熱面には不
図示のガラス層が形成されており、さらに摺動性を上げ
るために耐熱性のグリース等が介在されている。
【0011】ヒータ71の温度は、ヒータ背面に設置さ
れた温度検知手段74により検知し不図示の通電制御部
へフィードバックされ、ヒータ温度が一定温度(定着温
度)になるように加熱・温調される。
【0012】そして未定着トナー画像を形成した記録材
Pを定着ニップ部Nに導入して挟持搬送させることで、
未定着トナー画像が定着フィルム73を介した加熱ヒー
タ71の熱で加熱されて記録材面に加熱定着される。
【0013】このようなフィルム加熱方式の加熱定着装
置を用いたプリンター、複写機等の各種画像形成装置
は、加熱効率の高さや立ち上りの速さにより、待機中の
予備加熱の不要化や、ウエイトタイムの短縮化など従来
の熱ローラ等を用いて加熱定着させる方式に比べて多く
の利点を有している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たフィルム加熱方式の加熱定着装置の場合、以下に述べ
るような問題点がある。
【0015】すなわち画像形成装置が高速化するに伴っ
て、記録材が加熱定着装置を通過する時間は短くなる。
記録材上の未定着トナーを定着させるためには、従来よ
りも多くの熱エネルギーを瞬間的に記録材あるいはトナ
ーに与えなければならない。そのために、ヒータの設定
温度を上げるという手段があるが、ヒータを保持するス
テイホルダーに使われる樹脂やその他の周辺部材の耐熱
温度から、ヒータの設定温度には限界がある。
【0016】限界温度以下の設定であっても、従来のよ
うに熱伝導性の悪いポリイミドなど樹脂製の定着フィル
ムでは、ヒータからの熱エネルギーは断熱されてしまう
ので、記録材やトナーへ効率よく伝わらず、画像形成装
置のさらなる高速化にはおのずと限界が生じる。
【0017】そこで熱効率を上げるために、たとえば樹
脂製の定着フィルム内に混入させる熱伝導性フィラーの
量を増加して熱伝導性をアップさせることも可能であ
る。しかしながら、熱伝導フィラーの大量混入はフィル
ムの引裂強度低下を導き、耐久中にフィルムが裂ける等
の弊害が生じてしまう。
【0018】または、加圧力を高めることで定着ニップ
幅を広め、加熱領域を広げる方法もあるが、高い加圧力
は樹脂製の定着フィルムにかかる負荷が大きく、耐久性
を著しく悪化させることになる。
【0019】以上のようなことから、樹脂製の定着フィ
ルムを加熱定着に用いることは、高速化に対して限界が
ある。
【0020】そこで以上の問題を回避し、さらなる高速
化に対応するために、樹脂製の定着フィルムよりも熱伝
導性が良好な薄肉の金属製のスリーブを用いる方法があ
る。
【0021】しかしながら、樹脂製の定着フィルムを用
いた従来の加熱定着装置にそのまま金属スリーブを用い
ると、以下のような問題点が生じる。
【0022】まず図11に従来の加熱定着装置の加熱ヒ
ータ近傍の模式図を示す。本例における加熱ヒータ71
はセラミックのヒータ基板71aと該ヒータ基板の定着
ニップ部N側とは反対面側(ヒータ背面側)に具備させ
た通電発熱抵抗体71bを基本構成体とする背面加熱タ
イプの細板状のセラミックヒータである。
【0023】加熱ヒータ71と定着フィルム73の摺動
性を確保するために、ヒータ71の定着フィルム摺動面
(ヒータ表面側)には、ガラス層75がコーティングさ
れていることが多い。
【0024】このような構成において、定着フィルム7
3として薄肉金属スリーブを用いると、その金属スリー
ブ73の内面とガラス層75の摩耗により、金属あるい
はガラスの両方あるいはいずれか一方が著しく磨耗す
る。
【0025】磨耗により生じた削り粉は、ヒータ71と
金属スリーブ73間に塗られた摺動性グリースと混ざり
合うことで、所望の粘度、潤滑性を損ない、摩擦抵抗を
増大させトルクアップの原因になる。
【0026】加圧ローラ50の搬送力が低下するような
状況下、すなわち水分を多量に含む記録材Pを加熱定着
させ、大量の水蒸気が放出されるような場合、上記の摩
擦抵抗が大きくなると、金属スリーブ73を滑らかに従
動搬送することが困難となり、記録材Pのジャムを引き
起こす。極端な場合、トルクアップにより金属スリーブ
73が全く回転不能になることもある。あるいは削り粉
の介在により、ヒータ71と金属スリーブ73間の接触
熱抵抗が増大し、熱効率が落ちる。
【0027】さらに、加熱ヒータ73を保持するステイ
ホルダー72は、図11に示すように、加熱ヒータ71
のエッジが定着フィルム73の内面と当たらないように
保護する目的で、ヒータ摺動面よりも下部に突き出した
形状aにしている(図11中の点線○印で示す部分、以
下、この部分をステイホルダーの顎部と呼ぶ)。ステイ
ホルダー72は、液晶ポリマーやPPSなどの耐熱性の
樹脂で形成されていることが多い。定着フィルム73が
従来のようにポリイミド等の樹脂製の場合、ステイホル
ダー72は磨耗することなく形状を保つことができる
が、金属スリーブ73を用いた場合、ステイホルダー7
2の顎部aが金属スリーブ73との接触部において削ら
れてしまう。このステイホルダー72の削り粉は、前記
のガラス層75や金属スリーブ73の内面の削り粉と同
様にグリースと混ざり合って、摩擦抵抗の増加や、接触
熱抵抗の増加原因となる。
【0028】一方で、薄肉の金属スリーブ73の内面
に、ポリイミド等の摺動層をコートすれば、摺動ガラス
75との磨耗や、ステイホルダー72との摺擦による磨
耗等の問題は解消できる。しかしながら、金属スリーブ
73の内面へ摺動層を均一にコートすることは技術的に
も困難であり、コストを要する。さらに内面に熱伝導性
の悪いポリイミドをコートすることは、熱伝導性に優れ
た金属スリーブ73の性能を損なうことになるので、効
果的な対策ではない。
【0029】そこで、本発明の目的は、フィルム加熱方
式の加熱定着装置において、熱伝導性に優れた薄肉の金
属スリーブを定着フィルムとして用いる場合に、熱効率
を損なうことなしに、加熱ヒータやステイホルダーとの
摺動性を確保し、摺擦による削れが発生しない加熱定着
装置を提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本出願による発明は以下
の構成から成ることを特徴とする加熱定着装置である。
【0031】(1)未定着トナー画像が形成された記録
材を、定着部材と加圧部材により互いに圧接してなるニ
ップ間を通過させることにより、上記未定着トナー画像
を定着させる加熱定着装置において、上記定着部材は、
表層に離型層が形成された金属製のスリーブと、その金
属スリーブ内周面に接触するように固定配置された板状
の加熱ヒータと、その加熱ヒータを保持する耐熱性の保
持部材から成り、上記加熱ヒータの金属スリーブと接触
する表面には、厚みが10μm以下の摺動層がコーティ
ングされていることを特徴とする加熱定着装置。
【0032】(2)前記加熱ヒータは通電発熱抵抗層を
有することを特徴とする請求項1に記載の加熱定着装
置。
【0033】(3)前記加熱ヒータに設ける摺動層が、
耐熱性、潤滑性、耐磨耗性を有する樹脂材料から成るこ
とを特徴とする(1)または(2)に記載の加熱定着装
置。
【0034】(4)前記樹脂材料は、ポリイミド、ポリ
アミドイミド等のイミド系樹脂であり、ディッピング塗
工、スプレー塗装、或いはスクリーン印刷によりコート
された後に、300℃以上の温度で焼成し、完全にイミ
ド化させることを特徴とする(3)に記載の加熱定着装
置。
【0035】(5)前記加熱ヒータを保持する耐熱性の
保持部材の表面には、前記金属スリーブとの摺動性向上
のための摺動層を設けることを特徴とする(1)から
(4)の何れかに記載の加熱定着装置。
【0036】(6)前記加熱ヒータ保持部材の表面の摺
動層は、耐熱性、潤滑性、耐磨耗性を有する樹脂製のフ
ィルムあるいはチューブであることを特徴とする(5)
に記載の加熱定着装置。
【0037】(7)前記加熱ヒータは通紙上流側の端部
が面取りしてあり、且つその加熱ヒータを保持する保持
部材は加熱ヒータの摺動面の延長線上から突き出ないこ
とを特徴とする(1)から(6)の何れかに記載の加熱
定着装置。
【0038】(作 用)すなわち、金属製の薄肉スリー
ブを定着フィルムとして用いる場合に、加熱ヒータの摺
動面側に、耐熱性、潤滑性、耐磨耗性に優れた摺動層、
より具体的にはポリイミド、ポリアミドイミド、PF
A、PTFEなどの樹脂層を10μm以下の厚みでコー
ティングすることにより、加熱ヒータから金属スリーブ
への熱伝導性を損なわずに、金属スリーブ内面の削れを
抑制することが可能となる。
【0039】特に、ポリイミド、ポリアミドイミド等の
イミド系樹脂をコートした後に、300℃以上の温度で
焼成し完全にイミド化させたコート層は、コート層自身
の削れも軽微であり、優れた摺動性を持つ。
【0040】さらには、加熱ヒータを保持する保持部材
の表面にも、上記同様の摺動層を設けることにより、金
属スリーブが保持部材を研磨することを防ぐ。
【0041】あるいは、加熱ヒータの通紙上流側におけ
る端部を面取りした上で表面に摺動層を設け、且つ加熱
ヒータの摺動面の延長線上から、ヒータ保持部材が下部
に突き出ないようにする。その結果、金属スリーブが加
熱ヒータ、および保持部材の周囲をスムーズに回転する
ことができ、金属スリーブの耐久性を向上させるととも
に、加熱ヒータや保持部材との磨耗も防ぐことができ
る。
【0042】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)(1)画像形成
装置例 図1は本実施例における画像形成装置の概略構成図であ
る。
【0043】1は感光ドラムであり、OPC、アモルフ
ァスSe、アモルファスSi等の感光材料がアルミニウ
ムやニッケルなどのシリンダ状の基盤上に形成されてい
る。
【0044】感光ドラム1は矢印の方向に回転駆動さ
れ、まず、その表面は帯電装置としての帯電ローラ2に
よって一様帯電される。
【0045】次に、レーザースキャナ3によって画像情
報に応じてON/OFF制御されたレーザービームLに
よる走査露光が施され、静電潜像が形成される。
【0046】この静電潜像は、現像装置4で現像、可視
化される。現像方法としては、ジャンピング現像法、2
成分現像法、FEED現像法などが用いられ、イメージ
露光と反転現像とを組み合わせて用いられることが多
い。
【0047】可視化されたトナー像は、転写装置として
の転写ローラ5と感光ドラム1との圧接部である転写ニ
ップ部に対して給紙カセット31から所定のタイミング
で搬送された記録材P上に感光ドラム1上より転写され
る。
【0048】ここで感光ドラム1上のトナー像の画像形
成位置と記録材の先端の書き出し位置が合致するよう
に、給紙カセット31から給紙された記録材の先端をト
ップセンサ8にて検知し、タイミングを合わせている。
転写ニップ部に所定のタイミングで搬送された記録材P
は感光ドラム1と転写ローラ5に一定の加圧力で挟持搬
送される。
【0049】このトナー像が転写された記録材Pは加熱
定着装置6へと搬送され、永久画像として定着され、排
紙トレイ32上に排紙される。
【0050】一方、感光ドラム1上に残存する転写残り
の残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム
1表面より除去される。
【0051】また、9は加熱定着装置6内に設けられた
排紙センサであり、紙がトップセンサ8と排紙センサ9
の間で紙づまりなどを起こした際に、それを検知するた
めのセンサである。
【0052】(2)加熱定着装置6 図2は加熱定着装置6の概略構成模式図である。この加
熱定着装置6は前述の図10の装置と同様に、基本的に
は互いに圧接して定着ニップ部Nを形成する定着部材
(アセンブリ)10と加圧部材20とよりなるフィルム
加熱方式の加熱定着装置であるが、定着フィルム(加熱
定着用回転体)として金属製のスリーブを用いている。
【0053】1)定着部材10 定着部材10は以下の部材から構成される。
【0054】13は定着フィルムとして用いられる熱容
量の小さな金属製のスリーブである。クイックスタート
を可能にするために総厚200μm以下の厚みで、耐熱
性、高熱伝導性を有するSUS、Al、Ni、Cu、Z
n等の純金属あるいは合金を基層として形成されてい
る。
【0055】また、長寿命の加熱定着装置を構成するた
めに充分な強度を持ち、耐久性に優れた金属スリーブと
して、総厚30μm以上の厚みが必要である。よって金
属スリーブの総厚としては30μm以上200μm以下
が最適である。
【0056】さらにオフセット防止や記録材の分離性を
確保するために表層にはPTFE(ポリテトラフルオロ
エチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体)、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン
共重合体)、CTFE(ポリクロロトリフルオロエチレ
ン)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)等のフ
ッ素樹脂、シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂
を混合ないし単独で被覆して離型性層を形成してある。
【0057】被覆の方法としては、金属スリーブ13の
外面をエッチング処理した後に離型性層をディッピング
するか、粉体スプレー等の塗布であってもよい。あるい
は、チューブ状に形成された樹脂を金属スリーブ13の
表面に被せる方式であっても良い。または、金属スリー
ブの外面をブラスト処理した後に、接着剤であるプライ
マ層を塗布し、離型性層を被覆する方法であっても良
い。
【0058】11は金属スリーブ13の内部に具備され
た加熱用ヒータであり、金属スリーブ13の内面に接触
することにより定着ニップ部Nの加熱を行う。
【0059】本例における加熱ヒータ11はセラミック
のヒータ基板11aと該ヒータ基板の定着ニップ部N側
とは反対面側(ヒータ背面側)に具備させた通電発熱抵
抗体11bを基本構成体とする背面加熱タイプの細板状
のセラミックヒータである。
【0060】即ち加熱用ヒータ11はアルミナや窒化ア
ルミ等の高絶縁性セラミックス基板11aの背面に長手
方向に沿って、例えばAg/Pd(銀パラジウム)、R
uO 2、Ta2N等の通電発熱抵抗層11bをスクリーン
印刷等により、厚み10μm程度、幅1〜5mm程度の
線状もしくは細帯状に塗工して形成した通電加熱用部材
である。また加熱ヒータ11の背面には通電発熱抵抗層
11bの発熱に応じて昇温した加熱ヒータの温度を検知
するためのサーミスタ等の温度検知素子14が配設され
ている。この温度検知素子14の信号に応じて、長手方
向端部にある不図示の電極部から通電発熱抵抗層に印加
される電圧のデューティー比や波数等を適切に制御する
ことで、定着ニップ内での温調温度を一定に保ち、記録
材上のトナー像を定着するのに必要な加熱を行う。
【0061】12は加熱用ヒータ11を保持し、定着ニ
ップ部Nと反対方向への放熱を防ぐための断熱性のステ
イホルダーである。本発明に係る加熱ヒータ11および
ステイホルダー12についての詳細は後述する。
【0062】2)加圧部材20 加圧部材20は、SUS、SUM、Al等の金属製芯金
21の外側に、シリコンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴム
あるいはシリコンゴムを発泡して形成された弾性層22
からなる弾性ローラである。この上にPFA、PTF
E、FEP等の離型性層23を形成してあってもよい。
【0063】加圧部材20は上記の定着部材10の方向
に不図示の加圧手段により、長手方向両端部から加熱定
着に必要な定着ニップ部を形成するべく十分に加圧され
ている。そして、長手方向端部から芯金21を介して不
図示の回転駆動により、矢印の方向に回転駆動される。
これにより上記金属スリーブ13はステイホルダー12
の外側を図の矢印方向に従動回転する。あるいは金属ス
リーブ13の内部に不図示の駆動ローラを設け、駆動ロ
ーラを回転駆動することにより、金属スリーブ13を回
転させる。
【0064】以上が加熱定着装置の構成であるが、記録
材Pは不図示の供給手段によって適宜供給され、耐熱性
の定着入口ガイド24に沿って加熱部材10と加圧部材
20によって形成される定着ニップ部N内に搬送され
る。その後定着ニップ部Nより排出された記録材Pは耐
熱性の定着排紙ガイドに案内されて排出トレイ30上に
排出される。
【0065】3)加熱ヒータ11 本発明に係わる加熱用ヒータ11の構成を図3で説明す
る。
【0066】加熱ヒータ11の金属スリーブ13との摺
動面には、ヒータ摺動層15としてのポリイミド、ポリ
アミドイミド等のイミド系樹脂、PFA、PTFE等の
フッ素系樹脂など、耐熱性、潤滑性、そして金属との耐
磨耗性に優れた樹脂層や、あるいはこれらと同じような
性質を有する二硫化モリブデン、グラファイトなどの固
体潤滑層が形成されている。
【0067】このヒータ摺動層15は、ディッピング塗
工、あるいはスプレーによる塗装やスクリーン印刷によ
りコーティングされ、焼成工程を経て形成される。
【0068】薄肉の金属スリーブ13を定着フィルムと
して用いる場合、これらの摺動層15は従来のガラス層
が金属スリーブ内面を削っていたのに対し、滑らかに摺
動する事により磨耗による金属内面の削れを抑制するこ
とができる。
【0069】しかしながら、ヒータ摺動層15が極度に
薄ければ、加熱ヒータ11のセラミック基板11aが磨
耗により露出し、金属スリーブ13の内面を削ってしま
うことになる。例えば以下にスクリーン印刷でコートし
たポリイミド製摺動層の、厚みが2.0〜5.0μmの
異なるヒータを用いて加熱定着装置の寿命である20万
枚の通紙耐久を行った後の、摺動層15の厚みみと駆動
トルクについて比較を行った。なお金属スリーブ13と
しては、厚みが40μのSUS製スリーブを用いてい
る。結果を表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】 4.0kg・cm≒39.2N・cm 3.0kg・cm≒29.4N・cm 2.8kg・cm≒27.4N・cm 以上の結果より、初期厚みが薄い2.0μmの厚みで
は、部分的にセラミック基板11aが露出する箇所が生
じ、加圧ローラ20の駆動トルクも大きくなることがわ
かる。
【0072】従って、摺動層15は3μm以上の厚みで
あることが望ましい。また、摺動層15の材質が異なれ
ば3μm以上の厚みが必要な場合もある。さらにヒータ
摺動層15が厚くなると、加熱ヒータ11から金属スリ
ーブ13へ伝わる熱が断熱されてしまうので、記録材に
十分な熱を供給することができない。
【0073】以下に摺動層15の厚みが5.0〜15.
0μmの異なるヒータを用い、加熱ヒータ11の温調温
度を200℃に設定した際の、定着ニップ部内における
金属スリーブ13の表面温度と、その条件で厚紙上の未
定着トナーを加熱定着させた後の、トナー画像の定着性
を比較した結果を表2に示す。トナー画像の定着性は文
字を指で擦った場合に、文字の欠落が無ければ○、文字
が欠落すれば×とした。
【0074】
【表2】
【0075】以上の結果より、摺動層15が厚くなると
金属スリーブ13の表面温度が低下し、トナー画像の定
着性が悪化する。従って、摺動層15の厚みは10μm
以下であることが望ましく、上記表1の結果と合わせる
と3μm以上10μm以下の厚みの条件で使用するのが
良い。
【0076】加熱ヒータ11と金属スリーブ13の間に
は摺動性を向上させるため、耐熱性グリース等の潤滑剤
を介在させる必要がある。主として、耐熱性に優れたフ
ッ素系のグリースやシリコーン系のグリースなどが適し
ている。
【0077】図4に本実施例の加熱定着装置6を長手方
向から見た模式図を示す。19は金属スリーブ13をス
ラスト方向に規制するフランジ、25は加熱定着装置の
フレームである。グリースの塗布量が必要以上に多くな
ると金属スリーブ13の端部から流出し、さらに定着ニ
ップ部面に多量に回りこみ、加圧ローラ20と金属スリ
ーブ13の摩擦力を低下させる。また、塗布量が少ない
と長時間の使用中にグリース中のオイル成分が揮発して
しまい潤滑性能を低下させる。
【0078】したがって、グリースの塗布量には最適な
量が存在する。具体的には加熱ヒータ11の面積に応じ
て単位面積(平方センチメートル)あたり10〜20m
gが最適量である。また、長手方向の初期の塗布領域が
狭すぎると端部にまでグリースが行き届かず、長手端部
の潤滑性を損なうので、加熱ヒータ11の表面には金属
スリーブ13端部より外側に最大1cm程度、長く塗布
しておく方が良い。
【0079】ここで、ヒータ摺動層15として挙げた上
記の各樹脂材料および固体潤滑層のなかで、最も実使用
に適した材料を次に述べるような方法で比較選定を行っ
た。
【0080】すなわち、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、PFA、二硫化モリブデン、グラファイト、および
従来例としてガラス層の各潤滑層を加熱ヒータ11の摺
動面に5μmの厚みで塗布し、ステンレス製で厚みが4
0μmの金属スリーブとフッ素系のグリースとともに加
熱定着装置内に具備させた。
【0081】上記と同様に画像形成装置を用いて、20
0℃の温度でヒータ11を加熱しながら、加熱定着装置
の寿命である20万枚の連続通紙耐久を行った際の、各
摺動層の厚みを比較した。また、耐久初期と20万枚通
紙後の加圧ローラの駆動トルクも比較した。以下表3に
結果を示す。
【0082】
【表3】
【0083】 2.3kg・cm≒22.5N・cm 2.1kg・cm≒20.6N・cm 2.5kg・cm≒24.5N・cm 2.8kg・cm≒27.4N・cm 2.9kg・cm≒28.4N・cm 3.2kg・cm≒31.4N・cm 3.6kg・cm≒35.3N・cm 4.5kg・cm≒44.1N・cm 上記結果より、ポリイミドあるいはポリアミドイミ
ドが、摺動層15の削れも少なく、また耐久後のトルク
アップも少ないので、実用上最も問題が無いと言える。
これらの結果は、各材料の表面硬度、加熱ヒータ11の
基板材料との密着性、グリースとの馴染み、そして金属
スリーブ13の材質など様々なパラメータに起因してい
ると考えられる。
【0084】PFAや、二硫化モリブデン等の固体潤滑
材も、最適なグリースやスリーブ材料とマッチングすれ
ば実使用での問題は無くなると考えられえる。
【0085】しかしながら、ガラス層に関しては、摺動
層15の削れは少なかったものの、金属スリーブ13自
体が磨耗し、20万枚通紙以下の耐久でトルクアップに
より使用不可になった。つまり従来のガラス層は金属ス
リーブ13の使用には向かないと考えられる。
【0086】ここで、上記表3に示したポリイミドに関
しては、製造時において以下の条件に従ってコートする
ことが望ましい。
【0087】一つは、コート前の基板表面をサンドペー
パーで研磨する、あるいはシランカップリング剤等のカ
ップリング剤を塗布する等の前処理を施すことによっ
て、基板11aとコート剤の密着性を高めることであ
る。
【0088】これは、研磨によって表面の油脂やゴミな
どを除去する、或いはカップリング処理により接着効果
を高める働きを狙っている。
【0089】これらの前処理は、ポリイミド摺動層のみ
ならず、他のコート材料に対しても同様に効果が得られ
るものと考えられる。
【0090】次に、コート後のポリイミド層は100℃
〜200℃程度の温度で30分以上の充分な乾燥工程を
経たのち、350℃以上450℃以下の高温度で焼成を
行う必要がある。
【0091】これは、充分な乾燥工程により徐々に溶剤
成分を気化させ、焼成によりイミド化反応を完全に進行
させておくためである。
【0092】これにより、より耐磨耗性に優れた摺動層
15を得ることが出来る。
【0093】この焼成温度や乾燥温度およびそれらに要
する時間は、使用するポリイミドの種類やメーカ、さら
には焼成炉の出力や大きさ等により異なるものであり、
上記範囲の温度域に限定されるものではない。
【0094】なお、本実施例で使用したポリイミドは宇
部興産(株)製(商品名:U−ワニス、タイプS;高耐
熱用)である。
【0095】また、ポリアミドイミドを摺動層15とし
て用いる場合は、イミド化に要する焼成温度は300℃
程度が適当である。
【0096】4)ステイホルダー12 本発明に係わるステイホルダー12の構成を図3で説明
する。
【0097】ステイホルダー12は、液晶ポリマー、フ
ェノール樹脂、PPS、PEEK等の加工性に優れた樹
脂により形成される基材部12aと、金属スリーブ13
と基材部12aの磨耗を防ぐためのホルダー摺動層12
bが、基材部12aの外側に形成してある。
【0098】このステイホルダー12の形状に関して、
従来の耐熱樹脂等のフィルムを定着フィルムとして用い
る場合は、図10・図11に示すように、樹脂フィルム
73に剛性がない分ステイホルダー72が円周方向に延
長され、樹脂フィルム73内にルーズに嵌合すること
で、フィルム73の搬送ガイドを兼ねていた。
【0099】しかしながら、本実施例のように定着フィ
ルムが金属スリーブ13の場合、その剛性を利用して摺
動回転できるので、ステイホルダー12の機能としては
加熱ヒータ11を保持して定着ニップ部Nを形成するの
みでよく、熱伝導のロスを抑えるためには金属スリーブ
内面に接触する面積はできるだけ少ない方が良い。した
がって、図3に示すように形状を蒲鉾型に簡略化してあ
る。そのステイホルダー12の表面に設けるホルダー摺
動層12bは以下の述べるような方法によって形成する
ことが可能である。
【0100】まず1つめの方法としては、図3に示すよ
うにステイホルダー12の基材部12aの周囲を、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、PFA、PTFEなど耐熱
性、摺動性、耐磨耗性に優れた樹脂製のフィルムで包囲
し形成する。この樹脂製のフィルムを固定するには、ま
ずその一端を加熱ヒータ11と基材部12aの間に挟持
させ、次に基材部12aの周囲を包囲した後、他端は基
材部上部においてピンや押さえ部材16により固定させ
る。あるいは耐熱性の接着剤でその端部を固定すること
も可能である。また、樹脂フィルムの一面に耐熱性の接
着剤が予め塗布されたテープ等で、基材周囲全体に対し
て接着することも可能である。
【0101】さらに別の方法としては図5に示すよう
に、上記同様ポリイミド、ポリアミドイミド、PFA、
PTFEなど耐熱性、摺動性、耐磨耗性に優れた樹脂製
のチューブ17を、基材部12aの上から被せ、加熱ヒ
ータ11をステイホルダー12に押し当てることで挟持
固定する。加熱ヒータ11とステイホルダー12の接着
個所にあたる部分は、樹脂チューブ17には穴をあけて
おく必要がある。或いは、ステイホルダー12に樹脂チ
ューブ17を接着等の方法で固定し、その上から加熱ヒ
ータ11を接着しても良い。
【0102】また、PFA、PTFEなどの樹脂製チュ
ーブで熱収縮性を有する場合、基材部12aの上から熱
収縮チューブ18を被せた後、熱収縮に必要な所定の温
度と、必要であれば収縮に必要な外型等の治具を用いて
焼成工程を経て基材部12aに固着させる。すなわち図
6のような構成で示される。この方法では、摺動層15
と基材部12aの密着性を高めることができるので、前
記の2例より耐久性に優れている。また、量産性にも適
した方法である。
【0103】以上に述べた、フィルム(図3)あるいは
チューブ(図4・図5)で形成したホルダー摺動層12
bの厚みは、薄すぎれば成型時の作業性が困難になり、
厚くしすぎると、剛性が高くなりホルダー基材部12a
との密着性が悪くなるので、10μm以上100μm以
下が適当であると考えられる。
【0104】以上に述べた方法のうちで、加熱ヒータ1
1に厚み5μmのポリイミドを摺動層15として形成
し、ステイホルダー12の表面にも厚みが50μmのポ
リイミドフィルムの摺動層12bを設けた構成におい
て、金属スリーブ13に材質がステンレス製で厚みが4
0μmのチューブを用いた場合に、金属スリーブ13の
内面の削れ、ステイホルダー12の削れ、加圧ローラ2
0の駆動トルク等がどのように改善されるかを確かめ
た。比較として、ステイホルダー12は液晶ポリマーの
みで成型されたものを使用し、加熱ヒータ11の摺動層
15にポリイミドをコートしたものをとりあげた。耐久
試験は、表1の評価と同様に、画像形成装置を用いて加
熱定着装置の寿命である20万枚を目標に通紙させ、耐
久後の各パラメータの変化を比較した。結果を下記の表
4に示す。
【0105】
【表4】
【0106】 2.8kg・cm≒27.4N・cm 2.4kg・cm≒23.5N・cm 表4より明らかなように、本実施例の構成では、20
万枚の通紙を終了した時点でも、SUSスリーブ13の
内面および、ステイホルダー12の削れは発生せず、加
圧ローラ50の駆動トルクも通紙初期の22.5N・c
m(2.3kg・cm)からそれほど大きく変化はな
く、耐久に十分な性能を持っている。
【0107】また、加熱ヒータ面にのみポリイミドをコ
ートした構成では、ステイホルダー12のみ削れが発
生し、駆動トルクも大きくなっている。しかしながら、
この駆動トルクが画像形成装置の動作上、問題にならな
いトルクであれば、ステイホルダー12の削れはあるも
のの、実用に耐えうると考えられる。
【0108】また、金属スリーブ13の内面に10μm
程度のポリイミドコートを施したものを、従来例である
ガラス層を摺動層に用いた構成に使用した場合、金属ス
リーブ13の内面のポリイミドやステイホルダー12の
削れは発生せず、20万枚の通紙に耐えうることが可能
であった。しかしながら、この構成の場合は加熱ヒータ
11からニップ部に伝わる熱量が、金属スリーブ内面の
ポリイミド層に断熱され減少する。つまり、加熱ヒータ
の基板と金属スリーブの金属面の間には、ヒータ面の摺
動層と金属スリーブ内面の摺動層の二層が存在する。
【0109】一方、本実施例の構成ではヒータ面のみの
摺動層で良い。金属スリーブ内面の摺動層とヒータ面の
摺動層の総厚を5μmに設定しても、それぞれの層間で
の接触熱抵抗による熱エネルギーのロスが生じるので、
本実施例の構成よりは熱効率が劣る。
【0110】また、金属スリーブの内面に摺動層を均一
に塗布することは技術的に困難であり、厚みむらなどが
生じる。実際に、金属スリーブ内面に摺動層を塗布した
構成で、加熱ヒータ11の温度を200℃に設定して記
録材上の未定着トナー画像を加熱定着させた場合、トナ
ー画像は完全に定着せず未定着のままであった。このと
き金属スリーブ13の表面温度は185℃であった。
【0111】これに対して、本実施例の構成では、全く
同じ条件で加熱定着を行った場合でも、記録材上のトナ
ー画像は完全に定着しており、また金属スリーブ13の
表面の温度も195℃と高い値を示した。従って、本実
施例の構成は熱効率の面においても優位性があると考え
られる。
【0112】以上に説明したように、加熱定着装置の加
熱ヒータ11および、それを保持するステイホルダー1
2が金属スリーブ13と接する表面に耐熱性、潤滑性、
耐摩耗性に優れた樹脂層などを薄くコートすることによ
り、熱伝導の効率を維持させたまま、摩耗やトルクアッ
プ等の問題を抑えることが可能となる。
【0113】(第2の実施例)以下に、本発明の第2の
実施例について説明する。本実施例に関する画像形成装
置全体の構成および加熱定着装置全体の構成は、それぞ
れ前記第1の実施例で示した図1、図2と同様であるた
め説明を省く。
【0114】第1の実施例の構成では図3に示すよう
に、加熱ヒータ11の両端部(通紙方向上流側と下流側
の端部)が、直接金属スリーブ13の内面に接触しない
ように、ステイホルダー12の顎部分a(図3の点線○
印の部分)が通紙方向に対して上流側も下流側も、加熱
ヒータ11の摺動面よりも低い位置まで延長され、加熱
ヒータ11の端部を保護していた。そのために金属スリ
ーブ13は顎部分aを支点にして変形し、ステイホルダ
ー12に接触しているので接触圧が高くなっていた。そ
のために、ステイホルダー12の削れを防止する目的
で、表面に摺動層12bを設けた。
【0115】本実施例では、図7に示すように、ステイ
ホルダー12の顎部分aが加熱ヒータの摺動面の延長線
上よりも突き出ないような構成としている。すなわち、
接触圧が高くなる顎部aにおいて金属スリーブ13にス
トレスを与えないように、ステイホルダー12がヒータ
11の摺動面と滑らかに繋がるような構成とした。さら
に、通紙上流側では、金属スリーブ13がよりスムーズ
に定着ニップ部面に進入できるように、加熱ヒータ11
の端部を斜めに面取りさせてある。
【0116】ここで、図7中Aの長さがヒータ摺動面の
中央部まで延長すると定着ニップ部幅Nに掛かり、その
定着ニップ部幅Nを狭めてしまうことになるので、でき
るだけ定着ニップ部幅の外側までにとどめておく方が望
ましい。
【0117】また、厚み方向の量(図中Bの長さ)が大
きいと、テーパーが鋭くなってしまい、テーパー開始位
置(図中では範囲Aの左端部)と金属スリーブ13が削
れる恐れがあるため、できるだけ緩やかな方が良い。
【0118】具体的にはB/Aの値が1/20≦B/A
≦1/5程度であることが望ましい。
【0119】一方、通紙下流側では、加熱ヒータ11の
摺動面の延長線上に断熱ステイホルダーの顎部aが配置
されるのが好ましい。
【0120】寸法公差内のばらつきで、加熱ヒータ摺動
面がステイホルダー12の顎部aより突き出てしまう場
合も考えられるが、下流側では金属スリーブ内面を積極
的に削る方向ではないので問題にはならない。さらに、
加熱ヒータ11の摺動面には、実施例1と同様にポリイ
ミド、ポリアミドイミド、PFA、PTFEなどの摺動
層15がディッピング塗工、あるいはスプレー塗装、ス
クリーン印刷などによりコートしてある。
【0121】以上に説明した本実施例での構成では、金
属スリーブ13が、ステイホルダー12の顎部aを支点
にして変形しないので、ステイホルダー12に対する接
触圧が実施例1の構成よりも低く抑えることができる。
【0122】したがって、ステイホルダー12の表面に
は、第1の実施例のようにポリイミド、ポリアミドイミ
ドなどの摺動層(12b)を設ける必要がなく、基材部
12aの液晶ポリマー、PPSなどが表面に剥き出して
いても、金属スリーブ13との接触による削れは軽微に
抑えることができる。
【0123】実際、本実施例の構成で、第1の実施例の
表2に示した耐久評価を行っても、20万枚耐久後のス
テイホルダー12の削れも軽微であり、駆動トルクも2
5.5N・cm(2.6kg・cm)に抑えることがで
きた。また、ステイホルダー12との接触圧が低いこと
から、金属スリーブが屈曲により受ける応力も小さくな
るので、金属スリーブ自体の耐久性も向上させることが
できる。
【0124】(第3の実施例)以下に、本発明の第3の
実施例について説明する。本実施例に関する画像形成装
置全体の構成および加熱定着装置全体の構成は、それぞ
れ前記第1の実施例で示した図1、図2と同様であるた
め説明を省く。
【0125】図8に第3の実施例に係る加熱ヒータ近傍
の詳細図を示す。本実施例では、加熱ヒータ11は表面
加熱タイプの細板状のセラミックヒータである。即ち、
加熱ヒータ11の通電発熱抵抗層11bをヒータ基板1
1aの定着ニップ部N側に設け、その抵抗層11bを保
護するためのガラスコート層11cを設ける。さらにそ
の上から金属スリーブ13との摺動性を向上させるため
の摺動層15を設ける構成とした。
【0126】保護層としてのガラスコート11cの厚み
は、摺動層15が磨耗した場合でも、発熱体11bと金
属スリーブ13の絶縁性を完全に確保する必要があるた
め、30μm以上の厚みが必要である。逆に厚すぎる
と、金属スリーブ13への熱伝導性を損なうことになる
ので100μm以下の厚みが適当である。従って、保護
ガラスコート層11cの厚みとしては30μm以上10
0μm以下の厚みが適当である。
【0127】摺動層15には、第1の実施例と同様に、
ポリイミド、ポリアミドイミド、PFA、PTFEなど
の樹脂製摺動層が5〜10μmの厚みでコートすればよ
い。
【0128】本実施例では、例えば加熱ヒータ11のヒ
ータ基板11aにアルミナを用いた場合、前記第1の実
施例の背面加熱タイプに加熱ヒータ11の様にヒータ基
板11aの反ニップ側に発熱抵抗層11bを配置させる
よりも、ヒータ基板11aのニップ面側(表面)に通電
発熱抵抗層11bを配置させ、保護ガラスコート11c
を介してニップ方向に熱を伝える方が熱効率がよい。
【0129】すなわち、熱伝導率で比較すれば、ガラス
よりもアルミナの方が優れているが、通常加熱ヒータ1
1の強度を持たせるためにアルミナ基板11aは0.5
〜1.0mmの厚みを有する。それに対してガラスコー
ト11cは20〜60μmであることから、熱容量を加
味した熱抵抗で比較すると、本実施例の表面加熱タイプ
の加熱ヒータの様にヒータ基板11aの表面に発熱抵抗
層11bを形成した方が、熱伝導性に優れた構成とな
る。これは、ヒータ基板11aがアルミナ以外の材質で
あっても、そのヒータ基板11aの厚み、ガラスコート
層11cの厚みによっては、本実施例のように表面で加
熱した方が優位な場合が生じる。
【0130】また、第1の実施例の背面加熱タイプの加
熱ヒータ11の場合、図2に示すように温度検知素子1
4は通電発熱抵抗層11bとの絶縁性を十分に確保する
ために、素子14の周囲を耐熱性の絶縁保護テープ等で
包囲する必要がある。その為に、加熱ヒータ11の温度
検知の応答性が損なわれ、電力のオーバーシュートが大
きくなる等の弊害が生じる。それに対して、本実施例の
表面加熱タイプの加熱ヒータのように通電発熱抵抗層1
1aを表面に配置させれば、ヒータ基板11a自体が絶
縁層の役割を持つので、温度検知素子14は基板裏に直
接当接あるいは接着させることができる。したがって、
温度検知の応答性に優れ、加熱ヒータ11の温調制御が
コントロールしやすくなるという利点を持つ。
【0131】また、本実施例のようにガラスコート層1
1cの上に摺動層15を設ける構成では、図9に示すよ
うに、加熱ヒータ11のヒータ基板としてセラミックの
替わりにSUS等の金属基板11dを用い、金属基板1
1dの一面に絶縁性の保護ガラスコート層11cを設け
た後に、通電発熱抵抗層11b、さらに第二の保護ガラ
スコート層11c、そしてその上に摺動層15を設ける
ような構成の加熱ヒータにすることも可能である。
【0132】このような熱伝導性に優れた金属板をヒー
タ基板材料として用いることで、セラミック基板よりも
長手方向の温度を均一にすることができ、定着ムラや光
沢ムラの少ない良好な画像を得ることができる。また加
熱ヒータの急激な昇温時に生じる熱ストレスに対して基
板の破断等も防止することが出来る。
【0133】以上に説明したように、本実施例では通電
発熱抵抗層11bをヒータ基板11aの表面(ニップ面
側)に配置させた場合でも、その上から保護ガラスコー
ト層11c、さらに摺動層15を設けることにより、金
属スリーブ13との摺動性を確保することが可能とな
る。
【0134】なお、本実施例においても、第1の実施例
と同様に、加熱ヒータ11を保持する断熱ステイホルダ
ー12が金属スリーブ13と接触する箇所に、摺動層1
2aを設けることは可能である。
【0135】(その他) 1)加熱定着装置は、オイル系定着であってもオイルレ
ス系であっても同様に効果がある。
【0136】3)加熱ヒータは電磁誘導発熱性部材であ
ってもよい。
【0137】4)本発明の加熱定着装置には、記録材上
の画像を仮定着処理する像加熱装置、つや等の画像表面
性を改質する像加熱装置等も含むものである。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金属製の薄肉スリーブを定着フィルムとして用いる場合
に、加熱ヒータの摺動面側に、耐熱性、潤滑性、耐磨耗
性に優れた摺動層、より具体的にはポリイミド、ポリア
ミドイミド、PFA、PTFEなどの樹脂層を10μm
以下の厚みでコーティングすることにより、加熱ヒータ
から金属スリーブへの熱伝導性を損なわずに、金属スリ
ーブ内面の削れを抑制することが可能となる。
【0139】特に、ポリイミド、ポリアミドイミド等の
イミド系樹脂をコートした後に、300℃以上の温度で
焼成し完全にイミド化させたコート層は、コート層自身
の削れも軽微であり、優れた摺動性を持つ。
【0140】さらには、加熱ヒータを保持する保持部材
の表面にも、上記同様の摺動層を設けることにより、金
属スリーブが保持部材を研磨することを防ぐ。
【0141】あるいは、加熱ヒータの通紙上流側におけ
る端部を面取りした上で表面に摺動層を設け、且つ加熱
ヒータの摺動面の延長線上から、ヒータ保持部材が下部
に突き出ないようにする。その結果、金属スリーブが加
熱ヒータ、および保持部材の周囲をスムーズに回転する
ことができ、金属スリーブの耐久性を向上させるととも
に、加熱ヒータや保持部材との磨耗も防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例における画像形成装置の概略構成図
【図2】 加熱定着装置の概略構成図
【図3】 第1の実施例の加熱定着装置における定着ニ
ップ近傍の断面模式図(その1)
【図4】 第1の実施例の加熱定着装置の長手方向の構
成模式図
【図5】 第1の実施例の加熱定着装置における定着ニ
ップ近傍の断面模式図(その2)
【図6】 第1の実施例の加熱定着装置における定着ニ
ップ近傍の断面模式図(その3)
【図7】 第2の実施例の加熱定着装置における定着ニ
ップ近傍の断面模式図
【図8】 第3の実施例の加熱定着装置における定着ニ
ップ近傍の断面模式図
【図9】 第3の実施例に係わる加熱ヒータの断面模式
【図10】 従来例に係わる加熱定着装置の断面模式図
【図11】 従来例の加熱定着装置における定着ニップ
近傍の断面模式図
【符号の説明】
1・・感光ドラム、2・・帯電ローラ、3・・レーザー
スキャナ、4・・現像装置、5・・転写ローラ、6・・
定着装置、7・・クリーニング装置、8・・トップセン
サ、9・・排紙センサ、10・・定着部材、11・・加
熱用ヒータ、11a・・セラミックス基板、11b・・
通電発熱抵抗層、11c・・保護ガラスコート層、11
d・・金属基板、12・・ステイホルダー、12a・・
ステイホルダー基材部、12b・・ステイホルダー摺動
層、13・・金属スリーブ、14・・温度検知素子、1
5・・ヒータ摺動層、16・・押さえ部材、17・・樹
脂チューブ、18・・熱収縮樹脂チューブ、19・・フ
ランジ、20・・加圧ローラ、21・・芯金、22・・
弾性層、23・・フッ素樹脂離型層、24・・定着入口
ガイド、25・・加熱定着器フレーム、50・・加圧ロ
ーラ、51・・芯金、52・・弾性層、53・・フッ素
樹脂離型層、70・・定着部材、71・・加熱用ヒー
タ、71a・・ヒータ基板、71b・・発熱抵抗層、7
2・・断熱ステイホルダー、73・・定着フィルム、7
4・・温度検知素子、75・・摺動ガラス層、P・・記
録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金森 昭人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 片岡 洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 橋口 伸治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA03 AA23 BA11 BA12 BA25 BA26 BE03 3K034 AA02 AA20 BA05 BA06 BB14 BC04 BC12 FA15 JA01 3K058 AA28 AA45 AA64 BA18 DA26 GA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未定着トナー画像が形成された記録材を、
    定着部材と加圧部材により互いに圧接してなるニップ間
    を通過させることにより、上記未定着トナー画像を定着
    させる加熱定着装置において、 上記定着部材は、表層に離型層が形成された金属製のス
    リーブと、その金属スリーブ内周面に接触するように固
    定配置された板状の加熱ヒータと、その加熱ヒータを保
    持する耐熱性の保持部材から成り、 上記加熱ヒータの金属スリーブと接触する表面には、厚
    みが10μm以下の摺動層がコーティングされているこ
    とを特徴とする加熱定着装置。
  2. 【請求項2】前記加熱ヒータは通電発熱抵抗層を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱定着装置。
  3. 【請求項3】前記加熱ヒータに設ける摺動層が、耐熱
    性、潤滑性、耐磨耗性を有する樹脂材料から成ることを
    特徴とする請求項1または2に記載の加熱定着装置。
  4. 【請求項4】前記樹脂材料は、ポリイミド、ポリアミド
    イミド等のイミド系樹脂であり、ディッピング塗工、ス
    プレー塗装、或いはスクリーン印刷によりコートされた
    後に、300℃以上の温度で焼成し、完全にイミド化さ
    せることを特徴とする請求項3に記載の加熱定着装置。
  5. 【請求項5】前記加熱ヒータを保持する耐熱性の保持部
    材の表面には、前記金属スリーブとの摺動性向上のため
    の摺動層を設けることを特徴とする請求項1から4の何
    れかに記載の加熱定着装置。
  6. 【請求項6】前記加熱ヒータ保持部材の表面の摺動層
    は、耐熱性、潤滑性、耐磨耗性を有する樹脂製のフィル
    ムあるいはチューブであることを特徴とする請求項5に
    記載の加熱定着装置。
  7. 【請求項7】前記加熱ヒータは通紙上流側の端部が面取
    りしてあり、且つその加熱ヒータを保持する保持部材は
    加熱ヒータの摺動面の延長線上から突き出ないことを特
    徴とする請求項1から6の何れかに記載の加熱定着装
    置。
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