JP2003027221A - プラズマディスプレイパネルの保護膜用蒸着材およびその製造方法 - Google Patents
プラズマディスプレイパネルの保護膜用蒸着材およびその製造方法Info
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Abstract
その出発原料となるMgO粉末に含まれる不純物の量に
よって保護膜材料の純度が決定されてしまうため、原材
料によって純度のばらつきがあるという問題があった。
さらに多結晶MgO焼結体からなる蒸着材の相対密度が
99%以上という高密度であるために蒸着速度が遅く生
産性に劣っていた。 【解決手段】 プラズマディスプレイパネルの保護膜用
蒸着材が金属マグネシウムを酸化させてなる酸化マグネ
シウム粉末の焼結体であって、その相対密度を単結晶比
の50%以上95%以下とした。その製造方法として
は、金属マグネシウムを酸化させてなる酸化マグネシウ
ム粉末として、2種類以上の異なる粒度分布をもつ酸化
マグネシウム粉末を混合して加熱することにより酸化マ
グネシウム焼結体を製造する。
Description
イパネルの誘電体層を放電から保護する膜として好適な
保護膜用蒸着材およびその製造方法に関し、特に酸化マ
グネシウム(MgO)保護膜用の多結晶MgO蒸着材お
よびその製造方法に関する。
(以下、PDPと呼ぶ)は、薄型構造でちらつきがなく
表示コントラスト比が大きいこと、また、比較的に大画
面とすることが可能であり、応答速度が速く、自発光型
で蛍光体の利用により多色発光も可能であること等、数
多くの特徴を有している。このため、近年、コンピュー
タ関連の表示装置分野及びカラー画像表示の分野等にお
いて、カラーPDPが広く利用されるようになりつつあ
る。PDPの誘電体層を放電から保護する保護膜に要求
される膜質として、(1)耐スパッタ性、(2)高2次
電子放出係数をもつこと、(3)高絶縁性をもつことが
挙げられる。これらの条件を満たすために一般にMgO
からなる保護膜が用いられる。このMgO保護膜は蒸着
源となるMgO粒子に電子ビーム(EB)やイオンを照
射(IP)し加熱昇華させてPDP基板に蒸着する方法
が一般に用いられる。
の金属イオンが存在すると絶縁膜としての機能が著しく
低下する。従来のMgO蒸着源は軽焼MgO(1000
℃以下で焼成されたMgO)をアーク炉で溶融してイン
ゴットとした後、このインゴットを破砕することにより
製造している。しかし、この単結晶MgOの破砕品は出
発原料となる軽焼MgOを海水から得られるMgO化合
物を分解して得るために、比較的多くのCa,Si,F
e,Cr等の不純物を含むという問題があった。この不
純物が保護膜に残留して絶縁性を低下させることで,放
電開始電圧を上昇するなどの電気特性が不安定となる一
要因となっていた。
号公報ではPDP用保護膜用の蒸着材として、不純物濃
度99.5%以上の多結晶MgO焼結体からなる蒸着材
を提案している。焼結体の製造過程での不純物の混入を
防止して出発原料のMgO粉末に相応した純度の焼結体
を得る上で一定の効果を得ている。
で記載された多結晶MgO蒸着材及びその製造方法で
は、その出発原料となるMgO粉末に含まれる不純物の
量によって保護膜材料の純度が決定されてしまうため、
原材料によって純度のばらつきがあるという問題があっ
た。さらに多結晶MgO焼結体からなる蒸着材の相対密
度が99%以上という高密度であるために蒸着速度が遅
く生産性に劣っていた。
らはまずPDPの放電特性に重要な役割を果たす不純物
を特定し,PDPに必要な膜特性を得るための蒸着材料
およびその製法について検討し、本発明に到った。
ネルの保護膜用蒸着材が金属マグネシウムを酸化させて
なる酸化マグネシウム粉末の焼結体であって、その相対
密度が単結晶比の50%以上95%以下であることを特
徴とする。
レイパネル用の保護膜用蒸着材の製造方法において、金
属マグネシウムを酸化させてなる酸化マグネシウム粉末
として、2種類以上の異なる粒度分布をもつ酸化マグネ
シウム粉末を混合して加熱することにより酸化マグネシ
ウム焼結体を製造することを特徴とするプラズマディス
プレイパネル用の保護膜用蒸着材の製造方法が得られ
る。
ムを気相で酸化させることにより形成することをも特徴
とする。
2種類以上の異なる粒度分布をもつ酸化マグネシウム粉
末を混合して後、前記酸化マグネシウム焼結体を製造す
ることで、所望の相対密度を有するMgO焼結体を得る
ことが出来る。
その金属不純物濃度が0.5%以下であるとともに、F
eの不純物濃度が元素濃度で23ppm以下であり、C
r,Vの不純物がそれぞれ10ppm以下であり、Ca
不純物が50ppm以下であり、Si及びAlの不純物
がそれぞれ70ppm以下であることが望ましい。
て図面を参照して詳細に説明する。
DPの画素の基本単位である1つの発光セルの構造を示
した断面図である。図1に示したようにPDPは前面基
板10と背面基板20とが所定の距離を保って配置され
る。
121と金属膜のバス電極122とからなる維持電極1
2が設けられている。さらにAC駆動のための透明誘電
体層13によって被覆されている。誘電体層13の表面
には保護膜14として厚さが1μm程度のMgO膜が形
成されている。
21上にアドレス電極22が形成されており、アドレス
電極22を覆うように誘電体からなる下地層23が形成
されている。更に、PDPの発光色を分離するための隔
壁24が形成されており,隔壁面及び誘電体層を覆うよ
うに蛍光体層26が形成されている。蛍光体層26の下
地層として発光効率の向上のための白色誘電体層25が
設けられている。そして、前面基板10と背面基板20
とをその周辺部において、図示していないシール材によ
り封着しセル内を排気した後に放電ガス封入してカラー
PDPが完成する。
電体層13がプラズマに直接さらされて、イオン衝撃に
よるダメージを受けないようにするための保護膜として
機能するほかに、電極間に電圧を印加した時にガス放電
のための二次電子放出する機能と壁電荷を蓄積し保持す
るための高絶縁性が求められる。なかでも高絶縁性を得
ることは放電開始電圧の低下や放電の早い応答性を得る
ために重要な働きをしており、例えば、金属保護膜の体
積抵抗率としては、3.5×1011Ω・cm以上が望ま
しい。とくに、MgO膜の導電率としては、1×10
-11S/cm以下であることが望ましい。
ー内で150〜300℃程度に加熱して配置し、前面基
板に対向して配置されたMgO蒸着材を電子ビーム(E
B)やイオンビームで加熱し、昇華させることによって
形成される。
しては、金属マグネシウムを酸化させて酸化マグネシウ
ムとすることが望ましい。または、金属マグネシウムを
気相で酸化させても良い。MgO粉末の製法について
は、いくつかの公知の手段があるが、なかでも金属Mg
を酸化させて得るMgO粉末はPDPの保護膜としてみ
た場合に電気電導度を上昇させる原因となる上記不純物
元素が少ないために、放電電圧の低下などの良好な放電
特性を得ることができる。
形した後に加熱して得られるMgO焼結体とすることが
できる。MgO粉末を焼結体ペレットに加工すること
で、ハンドリング性に優れ、安定した成膜ができる。こ
の焼結体においては、相対密度が単結晶比の50%以上
95%以下であることが望ましい。相対密度をこの範囲
に制御することで,蒸着速度が速く、高純度の保護膜を
形成できる。
属不純物濃度が0.5%以下であり特にFeの不純物濃
度が元素濃度で23ppm以下であり、Cr,Vの不純
物がそれぞれ10ppm以下であり、Ca不純物が50
ppm以下であり、Si及びAlの不純物がそれぞれ7
0ppm以下であることが望ましい。不純物元素として
これらの元素に限定したのは蒸着においてこれらの元素
はMgOよりも蒸発速度が速いために膜中に高濃度で残
留し,結果として膜の電気電導度が上昇するためであ
る。
しては、2種類以上の異なる粒度分布をもつMgO粉末
を混合して得ることができる。異なる粒度分布をもつM
gO粉末を混合することで焼結体の相対密度を任意に制
御できる。
ついて図面を参照して説明する。
ね以下の通りである。図2に製造フローを示す。
属マグネシウムを気相で酸化させて得たMgO粉末を,
実施例2として金属Mgを純水中で酸化させて得たMg
(OH)2を加熱分解して得られたMgO粉末を用い
た。また、比較例1として従来の単結晶品を、比較例2
として海水から得られたMg(OH)2を熱分解して得
られたMgO粉末を用いた。
O粉末の代表的な不純物元素を表1に示す。
は、従来のMgO粉末である比較例1及び2に比べて総
じて不純物濃度が低いことがわかる。これは、比較例1
及び2のMgOは海水中のMgO化合物を原料としてい
るために、不純物が混入したためであると考えられる。
2のMgO粉末の方が他の比較例よりも多く含まれてい
ることがわかる。これは、出発原料である金属マグネシ
ウムに含まれるためであると考えられる。しかし,Mo
及びPbは蒸着温度が高いため、膜中にはほとんど残留
しないためにPDPの特性に与える影響は少ない。
属Mgを酸化させてなるMgOはPDP保護膜の電気絶
縁性を低下させる特定の不純物濃度が少ないためにPD
P用保護膜として好適であることが解る。
実施例2ではCa,Fe,Cr等の不純物が実施例1よ
りも多い。これは製造過程に液相で放電させる工程が含
まれ、更にMg(OH)2を分解する工程など、複数の
工程があるために、不純物の混入が実施例1よりも多い
ためと考えられる。
でも不純物濃度は極めて低減できることがわかる。
(誘電結合型プラズマ分析法,Inductively
Coupled Plasma emission
spectrochemical analyusi
s)により分析した。
ットを得る方法について説明する。
異なる2種類以上のMgO粉末を所定の割合で混合して
得た混合物とポリエチレングリコールやアクリル、ポリ
エチレングリコール,PVAなどのバインダーとアルコ
ールを混合したペーストを作成する。次いでこのペース
トをスプレードライ法により造粒、乾燥し平均粒径30
0〜1000μmの粒子を得る。この粒子をプレス機に
より所定の形状に成形する。そしてこの成形体を100
0℃〜1700℃の温度で燒結させて粒径が3〜6mm
程度のMgO焼結体ペレットを得る。
もつMgO粉末を混合して得た焼結体の密度について述
べる。図3は平均粒径が0.3μmのMgO粉末と平均
粒径200μmのMgO粉末の混合比を振って得た焼結
体の単結晶に対する相対密度を示す。密度はトルエン中
のアルキメデス法で測定した。
は金属Mgを気相で酸化させて得たMgOであれば良
く、例えば宇部マテリアル社製MO−V05P(グレー
ド4N、粒径0.3μm)や同MO−V20P(グレー
ド4N,粒径200μm)を出発材料とすることができ
る。これらの市販のMgO粉末は本来コンデンサー用途
などとして利用されているものであるが、本発明者ら
は、PDPの保護膜用蒸着材として転用可能かどうかを
試行錯誤して、保護膜用蒸着材として利用できる道を新
たに発見したものである。
〜99%程度の広い範囲で自在に制御できる。更に、図
示しないが,成形時のプレス圧低下したり焼成温度を低
下することにより相対密度は50%程度まで低くでき
る。但し密度が60%以下のものは焼結体の強度が弱く
蒸着材どうしがこすれてときに粉塵が発生するという問
題があったため、密度は60%以上が望ましい。
れた高純度なMgO保護膜を作成できて良好な放電特性
を得る。さらに、成膜速度が格段に速くなり、生産性に
優れる。
トの相対密度とEB蒸着における成膜レートとの関係を
評価したところ,図4に示すデータが得られた。蒸着材
の相対密度が低いほど成膜速度が速くなり、蒸着材の密
度を60%とした時に従来の単結晶蒸着材を用いて蒸着
した場合に比べて成膜速度が約2倍速くなる。即ち生産
性が向上する。
それぞれ異なる焼結体をPDPの前面基板に蒸着して得
られたMgO膜の膜密度及び膜中の不純物濃度との関係
を表2に示した。比較例3には従来の単結晶品を蒸着し
て得られた結果を示す。
()内は望ましい値を示す。
制御し、MgO膜厚が500−1100nm程度になる
ように成膜した。また、膜密度の測定はPDP前面基板
に隣接して予め重量の解っているSiウエハーを設置
し、このSiウエハーの成膜前後の質量差を計測するこ
とで行なった。また、膜中の不純物濃度の測定はSiウ
エハー上のMgO膜を硝酸(H2O:HNO3=9:1)
に溶解させ,得られた溶液を金属元素ごとにフレームレ
ス原子吸法光計(FLAAS法)(Varian製,s
pectroAA−400Z)により行なった。尚,本
測定結果は上記のICPと測定方法において異なるため
に蒸着材中の不純物濃度と膜中の不純物濃度は比較でき
るものではない。
濃度は蒸着材の密度が低いほど低下することがわかる。
また、蒸着材に含まれるMoやPbは膜中にはほとんど
反映されないことがわかる。そして、従来のMgO単結
晶蒸着材を用いて成膜した膜に比べて本発明による蒸着
ソースを用いた膜では膜中の不純物濃度が概ね1/2か
ら1/10に低下することができる。さらに、パネルの
駆動特性を評価したところ、表3に示すデータが得られ
た。また、用いた駆動波形を図5に示す。
もなく正常に書込みが可能な最小の維持電圧を、Vds
maxは正常に書込みが可能な最大の維持電圧をそれぞ
れ示す。Vpcmaxは、プライミング完了電圧と呼ば
れるもので、プライミング放電が書込み不良及び誤灯を
発生させることなく、PDP表示面内で均一に形成され
る最低の電圧のことである。すなわち、プライミング効
果が現れて、ちらつき、誤灯もなく正常に対向放電,面
放電に移行することができる電圧を示す。ここで、プラ
イミング放電とは壁電荷を蓄積するための予備放電であ
り、放電を安定して低電圧で開始させるための駆動方法
として採用されている。ところで、この予備放電は黒表
示の画面でも行なわれるために放電強度が強くなった場
合にコントラストの低下などの問題が発生する。従って
プライミング放電の設定電圧は低いほど望ましいが、V
pcmax未満では、ちらつき、誤灯が生じるために、
Vpcmax以上に設定する必要がある。通常はプライ
ミング放電の設定電圧はVpcmaxよりも20V程度
高く設定する。コントラストの向上のためには放電特性
としてのVpcmaxが低いパネルが望まれる。表3か
らわかるように膜中の不純物濃度を1/2〜1/10に
低下することによって、Vpcmaxを70V以上低下
し、コントラストは3倍近く向上することに成功した。
が速い理由を説明する。相対密度の低い焼結体は微視的
に見ると焼結体中に粒界を多くもつ。このために、蒸発
に寄与する表面積が大きくなる。従って粒界が少なく密
度の高い焼結体や単結晶に比べて同じEBパワーを投入
した時の蒸着速度が速くなるという効果を得る。
トを得るということも考えられるが,EBパワーを増加
した場合には次の問題が生ずる。MgO蒸着材中に含ま
れるCa,Fe,Crなどの金属不純物の蒸発速度がM
gOの蒸着速度に比べて相対的に速くなり、その結果と
して膜中に残留するこれらの不純物濃度が増加するとい
う問題がある。従って、蒸着材を加熱する温度は蒸着材
の昇華温度を僅かに上回る程度が望ましく、EBパワー
は余り大きくできない。
で高純度の膜が得られる理由について説明する。先述の
様に高純度のMgO膜を得るにはEBパワーが少ない方
が望ましいが,生産に掛かる時間を考慮して蒸着材の温
度を適正な温度以上に上げて成膜レートを確保している
のが現状である。本発明による低密度の蒸着材を用いる
ことで、従来と同等の成膜レートを低いEBパワーで確
保できるために蒸着材の温度を適性に保つことができ
る。従って、膜中の不純物濃度を従来よりも格段に低減
できる。
盛(arb.unit)としているのは、成膜レートはたとえ同
じEB電流であったとしても装置の構成や加速電圧,成
膜雰囲気によって大幅に変わるためであることを考慮し
ている。あえて具体例を挙げるとすれば、上記成膜条件
において図4の縦軸単位をnm/secに置き換えた値
になる。例えばEB電流が200mAの時は となる。但しこれは小型の実験装置で得られた値であ
り,量産時は通常7.5nm/sec程度のレート(密
度100%の時)で実施可能である。従って密度70%
では13.0nm/secが見込まれる。
度98%MgO焼結体で実験してみたところEB電流2
00mAの時に2.4nm/secという値が得られ、
公報に記載されているような大きな成膜効果は得られな
かった。原因としては同公報ではスプラッシュを低減す
ることで(EBパワーを投入できるので)高速に成膜で
きるとあるが、上記条件はEBパワーを一定で比較した
ので、単結晶品との差がでなかったものと思われる。ま
た単結晶品でもスプラッシュの発生は確認できなかっ
た。すなわち、同公報に記載の効果はEBパワーを上昇
して初めて得られる効果であって、本発明のように、同
一成膜条件下で2倍の成膜速度は実現できないことにな
る。
の不純物濃度が上昇するため同公報にあるような方法で
レートを早くするのは望ましくないと言える。
に比べて、絶縁性に優れた高純度なMgO保護膜を作成
できて良好な放電特性を得ることができる。さらに、成
膜速度が格段に速くなり、生産性に優れるという効果が
ある。
単位である1つの発光セルの構造を示した断面図であ
る。
を説明する製造フロー図である。
混合比を振って得た焼結体の単結晶に対する相対密度を
示す特性図である。
ける成膜レートとの関係を示す特性図である。
が得るために用いた駆動波形図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 プラズマディスプレイパネルの保護膜用
蒸着材が金属マグネシウムを酸化させてなる酸化マグネ
シウム粉末の焼結体であって、その相対密度が単結晶比
の50%以上95%以下であることを特徴とするプラズ
マディスプレイパネル用の保護膜用蒸着材。 - 【請求項2】 前記酸化マグネシウムは、前記金属マグ
ネシウムを気相で酸化させることにより形成したもので
あることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプ
レイパネル用の保護膜用蒸着材。 - 【請求項3】 前記焼結体における金属不純物濃度が
0.5%以下であるとともに、Feの不純物濃度が元素
濃度で23ppm以下であり、Cr,Vの不純物がそれ
ぞれ10ppm以下であり、Ca不純物が50ppm以
下であり、Si及びAlの不純物がそれぞれ70ppm
以下であることを特徴とする請求項1記載のプラズマデ
ィスプレイパネル用の保護膜用蒸着材。 - 【請求項4】 プラズマディスプレイパネル用の保護膜
用蒸着材の製造方法において、金属マグネシウムを酸化
させてなる酸化マグネシウム粉末として、2種類以上の
異なる粒度分布をもつ酸化マグネシウム粉末を混合して
加熱することにより酸化マグネシウム焼結体を製造する
ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル用の保護
膜用蒸着材の製造方法。 - 【請求項5】 前記酸化マグネシウムは、前記金属マグ
ネシウムを気相で酸化させることにより形成することを
特徴とする請求項4記載のプラズマディスプレイパネル
用の保護膜用蒸着材の製造方法。 - 【請求項6】 前記酸化マグネシウム粉末として、2種
類以上の異なる粒度分布をもつ酸化マグネシウム粉末を
混合して後、前記酸化マグネシウム焼結体を製造するこ
とを特徴とする請求項4記載のプラズマディスプレイパ
ネル用の保護膜用蒸着材の製造方法。 - 【請求項7】 前記保護膜用蒸着材の金属不純物濃度が
0.5%以下であるとともに、Feの不純物濃度が元素
濃度で23ppm以下であり、Cr,Vの不純物がそれ
ぞれ10ppm以下であり、Ca不純物が50ppm以
下であり、Si及びAlの不純物がそれぞれ70ppm
以下であることを特徴とする請求項4記載のプラズマデ
ィスプレイパネル用の保護膜用蒸着材の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2001219564A JP2003027221A (ja) | 2001-07-19 | 2001-07-19 | プラズマディスプレイパネルの保護膜用蒸着材およびその製造方法 |
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