JP2007048733A - 酸化マグネシウム原材料およびプラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents

酸化マグネシウム原材料およびプラズマディスプレイパネルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像表示デバイスなどに用いる画像表示品位に優れたPDPを製造する酸化マグネシウム原材料とPDPの製造方法とを提供する。
【解決手段】前面パネル2と背面パネル3とから構成され、前面パネル2は、前面ガラス基板11上に走査電極12a、維持電極12bを交互にストライプ状に形成し、さらにこれらの走査電極12a、維持電極12bを絶縁層としての誘電体ガラス層13および酸化マグネシウム(MgO)からなる保護層14を有するPDPの、保護層14を形成するMgO原材料であって、1000ppm〜8000ppmのアルミニウム(Al)と0.1ppm〜25ppmの珪素(Si)とを含み、かつ亜鉛(Zn)を含有する原材料である。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示デバイスなどに用いるプラズマディスプレイパネルの製造方法とそれに用いる酸化マグネシウム原材料に関する。
高品位テレビジョン画像を大画面で表示するためのディスプレイ装置として、プラズマディスプレイパネル(以下PDPと呼ぶ)を使用した表示装置への期待が高まっている。PDPは、基本的には前面パネルと背面パネルとで構成されている。
前面パネルは、ガラス基板と、その一方の主面上に形成されたストライプ状の透明電極とバス電極よりなる表示電極と、表示電極を覆ってコンデンサとしての働きをする誘電体層と、誘電体層上に形成された保護層とで構成されている。一方、背面パネルは、ガラス基板と、その一方の主面上に形成されたストライプ状のアドレス電極と、アドレス電極を覆う下地誘電体層と、下地誘電体層上に形成された隔壁と、各隔壁間に形成された赤色、緑色および青色でそれぞれ発光する蛍光体層とで構成されている。
前面パネルと背面パネルとはそれぞれの電極形成面側を対向させて気密封着され、隔壁によって形成された放電空間(放電セル)にはNe−Xeなどの放電ガスが400Torr〜600Torrの圧力で封入されている。表示電極に映像信号電圧を選択的に印加することによって放電ガスを放電させ、それによって発生した紫外線が各色蛍光体層を励起して赤色、緑色、青色の発光をさせてカラー画像表示を実現している。
保護層には、ガス放電によるイオン衝撃から誘電体層を保護する保護性能と、放電電圧を下げて応答性の高い放電を実現するための高い電子放出性能が要求され、通常、その材料として酸化マグネシウム(MgO)薄膜が使われている。
映像信号電圧のパルスに応じて応答性の高い放電を実現するために、MgO薄膜にアルミニウム、珪素、ホウ素を含有させる例が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2003−132801号公報 特開2004−103273号公報
近年、画像の高精細化などに伴い、PDPの放電セルの高精細化が要求されている。高精細化に伴い走査線数が増加してテレビ映像を表示する場合、1フィールド=1/60[s]内で全てのシーケンスを終了させるためには、信号電圧を印加する高速駆動が必要となる。また、シングルスキャン方式などの簡易駆動方式による低コスト化などに伴い、放電の高速応答性が要求されるようになっている。
これらの要求に対して、従来のMgO薄膜による保護層では放電遅れが発生しやすく点灯不良が発生するといった課題を有していた。これらの放電遅れを解決するために、アルミニウムや他の元素をMgO薄膜にドーピングし、MgO薄膜の表面からの電子放出性能を増加させて放電遅れ時間を小さくする上述の例が開示されている。MgO薄膜の材料中にアルミニウムを混入させて加熱酸化させると、MgOのバンド構造の比較的浅いエネルギー帯にエネルギー幅の広いバンド構造が形成され、結果として電子放出性能が向上するためと考えられている。
放電遅れ時間は温度、待機時間、空間電荷の3つに依存して決定される。従来のアルミニウムを添加する方法では温度、空間電荷の依存性が改善され、珪素を添加する方法では待機時間の依存性が改善されることが知られている。しかしながら、これらをバランスさせて3つの依存性について全てを満足することができず、更なる高精細化などの高速駆動に対する放電遅れが解消できないといった課題が発生する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、待機時間依存性、温度依存性、空間電荷依存性を基とした放電遅れ時間に対する総合バラツキを小さくして放電遅れを解消し、画質の優れたPDPを実現するPDPの製造方法とそれに用いる酸化マグネシウム原材料を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の酸化マグネシウム原材料は、PDPの保護層を形成する酸化マグネシウム原材料であって、1000ppm〜8000ppmのアルミニウムと、0.1ppm〜25ppmの珪素とを含み、かつ亜鉛を含んでいる。
このような原材料を用いることによって、放電遅れに対する総合バラツキの小さい保護層を実現し、画質を落とすことなく高精細表示が可能でシングルスキャン化も可能なPDPを実現することができる。
さらに、アルミニウムが1600ppm〜5200ppmであり、珪素が0.1ppm〜15ppmであることが望ましく、このような原材料によれば、さらに、生産性を落とすことなく輝度低下のないPDPを実現することができる。
さらに、酸化マグネシウム中に含まれる鉄、クロムおよびカルシウムの濃度が20ppm以下であることが望ましく、より総合バラツキの小さい保護層を実現して放電遅れのないPDPを実現することができる。
さらに、亜鉛の濃度が15ppm〜100ppmであることが望ましく、低電圧で輝度低下がなく放電遅れのないPDPを実現することができる。
また、本発明のPDPの製造方法は、基板上に形成した電極を絶縁層で覆うとともに絶縁層を保護層で覆ったPDPの製造方法であって、保護層を、1000ppm〜8000ppmのアルミニウムと0.1ppm〜25ppmの珪素とを含み、かつ亜鉛を含む酸化マグネシウムの焼結体を原材料として真空蒸着法によって形成している。
このような製造方法によれば、高い生産性で放電遅れに対する総合バラツキの小さいPDPの保護層を製造することができ、画質を落とすことなく高精細表示が可能でシングルスキャン化も可能なPDPを実現することができる。
さらに、焼結体のアルミニウムの濃度が1600ppm〜5200ppmであり、珪素の濃度が0.1ppm〜15ppmであることが望ましく、さらに、生産性を落とすことなく輝度低下のないPDPの保護層を製造することができる。
さらに、焼結体に含まれる鉄、クロムおよびカルシウムの濃度が30ppm以下であることが望ましく、より総合バラツキの小さいPDPの保護層を製造することができる。
さらに、亜鉛の濃度が15ppm〜100ppmであることが望ましく、低電圧で輝度低下がなく放電遅れのないPDPを実現することができる。
また、本発明のPDPの製造方法は、基板上に形成した電極を絶縁層で覆うとともに絶縁層を保護層で覆ったPDPの製造方法であって、保護層を、酸化マグネシウム粉体とアルミニウム粉体と珪素粉体と亜鉛粉体とを、アルミニウムの濃度が1000ppm〜8000ppm、珪素の濃度が0.1ppm〜25ppmとなる混合粉体を原材料として真空蒸着法によって形成している。
このような製造方法によれば、高い生産性で放電遅れに対する総合バラツキの小さいPDPの保護層を製造することができ、画質を落とすことなく高精細表示が可能でシングルスキャン化も可能なPDPを実現することができる。
さらに、混合粉体のアルミニウムの濃度が1600ppm〜5200ppmであり、珪素の濃度が0.1ppm〜15ppmであることが望ましく、さらに、生産性を落とすことなく輝度低下のないPDPの保護層を製造することができる。
さらに、混合粉体に含まれる鉄、クロムおよびカルシウムの濃度が30ppm以下であることが望ましく、より総合バラツキの小さいPDPの保護層を製造することができる。
さらに、亜鉛の濃度が15ppm〜100ppmであることが望ましく、低電圧で輝度低下がなく放電遅れのないPDPを実現することができる。
以上のように、本発明のPDPの製造方法とそれに用いる酸化マグネシウム原材料とによれば、特に待機時間依存性を改善し、温度依存性、空間電荷依存性などを含めた総合バラツキの小さい保護層を実現し放電遅れのないPDPを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態における酸化マグネシウム原材料を用いたPDPの製造方法により製造されたPDPの構成を示す断面斜視図である。図1に示すように、PDP1は、前面パネル2と背面パネル3とから構成されている。前面パネル2は、前面ガラス基板11上に走査電極12a、維持電極12bを交互にストライプ状に形成し、さらにこれらの走査電極12a、維持電極12bを絶縁層としての誘電体ガラス層13および酸化マグネシウム(MgO)からなる保護層14で覆うことにより形成されたものである。
一方、背面パネル3は、背面ガラス基板21上に、ストライプ状にアドレス電極22を形成し、これを覆うように下地誘電体層23を形成している。さらに、アドレス電極22を挟むように下地誘電体層23上にストライプ状に隔壁24を形成し、隔壁24間に蛍光体層25を設けることにより形成されたものである。前面パネル2と背面パネル3とを対向配置して周辺部を封着し、隔壁24で仕切られた空間に放電ガスを封入することで放電セルを有する放電空間4が形成される。蛍光体層はカラー表示のために通常、赤色、緑色、青色の3色の蛍光体層25が順に配置されている。また、放電空間4内には、例えばネオン(Ne)およびキセノン(Xe)を混合してなる放電ガスが通常、0.67×10Pa程度の圧力で封入されている。
次に、PDPの駆動方式について説明する。図2はPDPの駆動回路の構成を示すブロック図である。駆動回路は、アドレス電極駆動部31と、走査電極駆動部32と、維持電極駆動部33とから構成されている。PDPのアドレス電極22にアドレス電極駆動部31を接続し、走査電極12aに走査電極駆動部32を接続するとともに、維持電極12bに維持電極駆動部33を接続している。
一般に交流型のPDPでは1フレームの映像を複数のサブフィールド(SF)に分割することによって階調表現をする方式が用いられている。そして、この方式では放電セル中の気体の放電を制御するためにひとつのSFをさらに4つの期間に分割している。図3はひとつのSF中の駆動波形を示すタイムチャートであり、この4つの期間について図3を用いて説明する。図3において、セットアップ期間では放電を生じやすくするためにPDP内の全放電セルに均一に壁電荷を蓄積させる。アドレス期間では点灯させる放電セルの書き込み放電を行う。サステイン期間ではアドレス期間で書き込まれた放電セルを点灯させその点灯を維持させる。イレース期間では壁電荷を消去させることによって放電セルの点灯を停止させる。
セットアップ期間では、走査電極12aにアドレス電極22および維持電極12bに比べ高い電圧を印加して放電セル内の気体を放電させる。それによって発生した電荷はアドレス電極22、走査電極12aおよび維持電極12b間の電位差を打ち消すように放電セルの壁面に蓄積される。走査電極12a付近の保護層14表面には負の電荷が壁電荷として蓄積され、またアドレス電極22付近の蛍光体層25表面および維持電極12b付近の保護層14表面には正の電荷が壁電荷として蓄積される。この壁電荷により走査電極12aとアドレス電極22間、走査電極12aと維持電極12b間には所定の値の壁電位が生じる。
アドレス期間では、放電セルを点灯させる場合に、走査電極12aとアドレス電極22間に前述の壁電位と同方向に電圧を印加させ、走査電極12aと維持電極12b間に壁電位と同方向に電圧を印加させることにより書き込み放電を生じさせる。この結果、蛍光体層25表面、保護層14表面には負の電荷が蓄積され、走査電極12a付近の保護層14表面には正の電荷が壁電荷として蓄積される。これにより維持電極12bと走査電極12a間には所定の値の壁電位が生じる。
サステイン期間では走査電極12aに維持電極12bに比べ高い電圧を印加させる。つまり維持電極12bと走査電極12a間に前述の壁電位と同方向に電圧を印加させて維持放電を生じさせる。これによりセル点灯を開始させることができる。そして、維持電極12bと走査電極12a交互に極性が入れ替わるようにパルスを印加することにより断続的にパルス発光させることができる。イレース期間では、幅の狭い消去パルスを維持電極12bに印加することによって不完全な放電が発生して壁電荷が消滅するため、消去が行われる。
放電セル構造の高精細化に伴って走査線数が増加するが、テレビ映像を表示する場合には1フィールド=1/60[s]内で全てのシーケンスを終了させる必要がある。これに応えるには、アドレス期間に印加するアドレスパルスのパルス幅を狭くして高速駆動を行う必要がある。しかしながら、パルスの立ち上がりからかなり遅れて放電が行われるという「放電遅れ」が存在するために、印加されたパルス幅内で放電の終了する確率が低くなり、本来点灯すべきセルに書き込みなどができずに点灯不良が生じてしまう現象が発生する。放電遅れは、放電が開始される際にトリガーとなる初期電子が保護層14表面から放電空間中に放出されにくいことが主要な要因として考えられている。
初期電子が放出されやすい状況を作り出すことができれば、放電遅れを効果的に防止することができると考えられる。このための方法として、アドレス期間とサステイン期間での駆動パルス電圧を上昇させるか、あるいは電極間距離を短縮する方法が考えられる。しかし、パルス電圧の増加は、駆動回路のスイッチング素子の耐圧との関係で放電遅れ時間の抑制には限界がある。また、電極間距離を短縮することは、同時に隔壁24の高さを低下させることとなる。隔壁24の高さを低下させると放電空間そのものが縮小し、プラズマを取り囲む単位体積あたりの壁面積が増加するため、プラズマが壁面に衝突した際に消滅してしまうといういわゆる壁面損失によって効率が低下することとなる。
放電遅れ時間はPDPの構成や材料、駆動方式によって影響を受けるが、特に保護層14による影響が大きく、さらに、温度、待機時間、空間電荷などに依存する。図4および図5は放電遅れ時間の待機時間依存性の一例を示す図である。図4および図5において、横軸は初期化放電から実際にアドレスパルスを印加するまでの時間を待機時間としてとり、縦軸には実際のアドレスパルスを印加して測定した放電遅れ時間のうちの統計遅れ時間と呼ばれる放電の発生しやすさの目安となる数値をとっている。
この縦軸の値が小さいほど放電が発生しやすいために、放電ミス、すなわち書き込みミスは減少するが、一方で値があまりに小さいと初期化で発生した壁電荷が時間的に減少してしまい、実際にアドレス放電しようとする際に放電ミスを起こす。また、この値が大きすぎると、所定時間内で放電が発生しないために放電ミスを発生する。したがって、この値は一定の範囲内に収まることが望ましい。この範囲はPDPの放電セルサイズ、画素数、画面のサブフィールド構成などにより変化するため一概には決定できないが、種々の点灯状態を再現するようにバラツキを小さくすることが重要となる。
すなわち、横軸の待機時間は様々な画像を表現する中で決定される。すなわち、いろいろなサブフィールド構成が用いられ、しかも、暗所コントラスト向上のために初期化パルスを1画面(フィールド)中に一回しか行わない場合も考えあわせると、初期からアドレスパルスまでの時間は、10μsec〜5msec程度の幅をもつ可能性がある。したがって、待機時間依存性としては、この範囲の待機時間の中での放電遅れ時間の最大値と最小値の比の値で表現でき、なおかつその比はできる限り小さい方が望ましい。
また、図4には放電遅れの温度依存性を同様に示している。すなわち、−20℃〜90℃の範囲でPDPの表面温度を変化させ、待機時間に対する放電遅れ時間を測定した。図4に示すように放電遅れは温度依存性を有していることがわかる。したがって、同一待機時間における温度依存性による放電遅れ時間の最大値と最小値の幅が小さくなることが望ましい。
一方、図5には放電遅れの空間電荷依存性を示している。初期化パルスを印加する前に放電セル空間中に強放電を発生させて、強放電のパルス数を放電遅れ時間の変化がほぼなくなるまで増加させる。なお、パルス数の増加に伴う放電遅れ時間の変化がほぼなくなるパルス数の目安としては、200発〜300発のパルス数である。本発明の実施の形態では、パルス数が最小の場合と最大の場合の放電遅れ時間をそれぞれの待機時間において測定してプロットし、最大パルス数での放電遅れ時間と最小パル数での放電遅れ時間との比が最も大きくなる比を倍数と定義している。したがって、図5においては、待機時間が100μsecにおける最小パルス数での放電遅れ時間100nsecと、最大パルス数での放電遅れ時間40nsecとの比が待機時間に対して最も大きな比となり、倍数が2.5であることを示している。
これらの待機時間依存性、温度依存性、空間電荷依存性を基にして、以下の手順によって放電遅れ時間に対する総合バラツキを求めて評価尺度とした。まず、待機時間依存性と温度依存性を示す図4を用いて、図中の全ての値の最大値と最小値の比の値の対数(常用対数:底は10)値を求める。次に図5の空間電荷依存性については、放電遅れ時間測定において与える維持パルスの数が最大から最小までの範囲で、同じ待機時間での放電遅れ時間の比の値の最大値を求め、これを倍数とする。これらを次式のように積として求め、総合バラツキとした。
Figure 2007048733
総合バラツキは倍率として求められるが、この倍率が小さければ放電遅れ時間が小さく、温度依存性、待機時間依存性、空間電荷依存性の小さい良質な保護層14であるといえる。
放電遅れを解決するために、アルミニウム(Al)や他の元素をMgO薄膜にドーピングしてMgO薄膜の表面からの電子放出性能を増加させると、MgOのバンド構造として、比較的浅いエネルギー帯にエネルギー幅の広いバンド構造が形成されて電子放出特性が向上すると考えられている。しかしながら、このようなAlを添加する方法では温度依存性と、空間電荷依存性については改善されるが、待機時間依存性については改善されない。一方、珪素(Si)を添加する方法では待機時間依存性については改善されるが温度依存性と空間電荷依存性については改善されない。
本発明の実施の形態におけるPDPの製造方法では、前面ガラス基板11上に形成した走査電極12a、維持電極12bを誘電体ガラス層13で覆うとともに誘電体ガラス層13を保護層14で覆ったPDPの製造方法であって、保護層14を、1000ppm〜8000ppmのAlと0.1ppm〜25ppmのSiとを含み、かつ亜鉛(Zn)を含有する焼結体を原材料として真空蒸着法によって形成している。
また、本発明のMgO原材料は、PDPの保護層14を形成するMgO原材料であって、1000ppm〜8000ppmのAlと、0.1ppm〜25ppmのSiとを含んでいる。
これらの方法またはMgO原材料によって総合バラツキの小さい保護層14を実現している。すなわち、Alのバンド帯のエネルギーに比較的近い部分に、時間依存性に対してシャープな分布をなすバンド構造をもつような不純物を併せ持たすことができる。その結果、待機時間が長くなって電子が順次奪われていっても、さらに電子を供給できる電子源をもつこととなり待機時間依存性を小さくすることができると考えられる。このような特徴をもつ不純物としてはSiが考えられる。Siを大量に導入すると温度依存性が非常に大きくなる知見を得ている。これは、シャープな分布をなすバンド構造から供給される電子は、その供給量が豊富な反面、電子放出の確率に非常に大きな差異が発生する。そのため、温度変化によるエネルギー差により電子放出される量の差異が発生し、結果として温度依存性が強くなるからであると考えられる。
すなわち、Siを第2の不純物として混入すると、待機時間依存性は非常に小さくすることができる代わりに、元々のAlのもつブロードなバンド構造よりも浅い準位に、シャープな準位が大きくたつことにより逆に温度依存性が強くなってしまう。したがって、最適なSi濃度を見いだすことによって、温度依存性、待機時間依存性、空間電化依存性の3つの特性を全て満足し、放電遅れ時間の小さいMgO保護層を実現することが可能となる。また、Znを一定量混入することにより、これらの特性を損なうことなく、放電電圧を低下させることができる。また、さらに望ましくは、これらの準位の近い部分にバンド構造を形成する不純物である、鉄(Fe)、カルシウム(Ca)、クロム(Cr)などの金属元素も一定量以下に制限した方がさらに望ましい結果が得られる。
本発明の実施の形態では、保護層14を形成する方法として真空蒸着法を用いている。すなわち、前面パネル2の誘電体ガラス層13に電子ビーム真空蒸着法によってAlとSiとを含む保護層14を形成している。真空蒸着法に用いるMgOの原材料としては、Alを1000ppm〜8000ppm、Siを0.1ppm〜25ppm含むMgOの焼結体、または、MgO粉体とAl粉体とSi粉体とが、Al濃度が1000ppm〜8000ppm、Si濃度が0.1ppm〜25ppmとなるように調整した混合粉体を用いている。
さらに、これらの焼結体、または混合粉体はAl濃度が1600ppm〜5200ppmであり、Si濃度が0.1ppm〜15ppmであるように調整している。さらに、これらの焼結体、または混合粉体に含まれるZnの濃度が15〜100ppmであり、また、Fe、CrおよびCaの濃度が30ppm以下となるように原材料を調整することができる。
図6は本発明の実施の形態におけるPDPの製造方法に用いる蒸着装置の構成を示す断面図である。本実施の形態では図6に示すような電子ビーム蒸着装置を用いている。図6において、真空容器27内の基板ホルダ28に前面パネル2の誘電体ガラス層13までが形成された前面ガラス基板11が載置されている。真空容器27内をポンプ30で排気しながら、るつぼ34内に設けられた蒸着源35に、電子ビーム源36より電子ビーム37を照射することによって、蒸着源35の原材料が加熱されて気化し、誘電体ガラス層13上に保護層14を形成することができる。
ここで、るつぼ34内の蒸着源35が、保護層14用のMgO原材料であり、前述の組成を有する焼結体、あるいは混合粉体である。また、この時の蒸着条件は以下の通りである。
蒸着条件
蒸着圧力:0.2×10−2Pa〜6×10−2Pa
基板(前面ガラス基板)温度:150℃〜400℃
(酸素)流量:0ccm〜200ccm
電子ビームパワー:5kw〜15kw
製膜レート(ダイナミックレート):120nm・m/min〜1200nm・m/min
上述の蒸着方法を用いて原材料のAl濃度とSi濃度を変化させて保護層14を形成したPDPを作成し、前述の放電遅れに対する総合バラツキを評価した。図7は放電遅れに対する総合バラツキを示す図であり、横軸に保護層14中のAl濃度を、縦軸に保護層14中のSi濃度をとっている。前述のように、総合バラツキとしては小さければ小さいほど駆動特性に優れるが、駆動特性として望ましい範囲としては、総合バラツキが4倍以内であれば、画質を落とすことなく高精細化が可能でシングルスキャン化をすることが可能となる。
したがって、図7中の領域Aの濃度範囲内であれば、画質を落とすことなく高精細モデルにおけるシングルスキャン化をすることが可能となる。すなわち、Alの濃度が70ppm〜900ppmであり、かつ、Siの濃度が0.1ppm〜30ppmである。この領域の組成を有する保護層14は、1000ppm〜8000ppmのAlと0.1ppm〜25ppmのSiとを有するMgOを原材料とすることにより製造可能であった。
さらに、総合バラツキが3倍以内となる領域Aよりも内側の領域Bの濃度範囲内では、輝度やコントラストといった画質に関してもさらに向上させることが可能となり、さらに望ましい濃度範囲となる。すなわち、Alの濃度が80ppm〜900ppmであり、かつ、Siの濃度が0.1ppm〜25ppmである。図8は保護層(膜)14中のAl濃度と真空蒸着法での製膜レートとの関係を示す図である。図8に示すように、Al濃度を増加させることによって製膜レートが低下することがわかり、特に保護層14中のAl濃度が300ppmを超える保護層14を製膜しようとするとその製膜レートが急激に低下する。そこで、保護層14の生産性をも考慮すると、保護層14中のAl濃度が300ppmを超えない範囲とすることが望ましいことがわかる。この領域の組成を有する保護層14は、1600ppm〜5200ppmのAlと0.1ppm〜15ppmのSiとを含有するMgOを原材料とすることにより製造可能であった。
また、前述したように、MgOの原材料にZnを15ppm〜100ppm含有させることにより、さらに、放電電圧を低下させることが可能となる。図9は保護層14中のZn濃度が100ppmとなるようにZn混入させた場合の、放電遅れに対する総合バラツキを示す図である。図9に示すように、Znの混入量が100ppmを超えると、総合バラツキが3倍あるいは3倍〜4倍以内のAlとSiの濃度範囲が狭くなることがわかる。すなわち、保護層14として、放電遅れに対するマージンが小さくなることがわかる。この結果より、Znの濃度は100ppm以下が望ましいことがわかる。
一方、図10は、保護層(膜)14中に含有するZnの濃度と放電電圧との関係を示す図であり、Zn濃度が10ppmである場合の放電電圧を基準として、放電電圧の変化を示している。図10に示すように、Zn濃度が10ppm以下では放電電圧が上昇し、10ppm以上では放電電圧が減少し15ppm以上で減少効果が一定することがわかる。したがって、保護層14中のZn濃度は15ppm〜100ppmが望ましいことがわかる。
また、前述したように準位の近い部分にバンド構造を形成する不純物であるFe、Ca、Crなどの金属元素は一定量以下に制限した方が好ましく、本実施の形態ではFe、Cr、Caは全て30ppm以下としている。図11はこれらの不純物濃度として、30ppmを超えて200ppmまで増加させた場合の総合バラツキを示す図である。図11に示すように、不純物の濃度を増加させると、最適な総合バラツキ特性を満足する領域が図7に比べて狭くなることがわかる。したがって、Fe、Cr、Caは全て30ppm以下であることが望ましく、この組成を有する保護層14は、Fe、CaおよびCrの濃度が20ppm以下のMgOを原材料とすることにより製造可能であった。
以上のように、本発明のPDPによれば、高精細化とシングルスキャン化が可能であるとともに放電遅れがなく、なおかつ低電圧放電が可能なPDPを実現することができる。
本発明によれば、高画質で高解像度モデルにおけるシングルスキャン化が可能なPDPを実現し、高精細、大画面の表示装置などに有用である。
本発明の実施の形態におけるPDPの製造方法により製造されたPDPの構成を示す断面斜視図 同PDPの製造方法により製造されたPDPの駆動回路の構成を示すブロック図 同PDPの製造方法により製造されたPDPのひとつのSF中の駆動波形を示すタイムチャート 同PDPの製造方法により製造されたPDPの放電遅れの温度依存性と待機時間依存性の一例を示す図 同PDPの製造方法により製造されたPDPの放電遅れの空間電荷依存性と待機時間依存性の一例を示す図 同PDPの製造方法に用いる蒸着装置の構成を示す断面図 同PDPの製造方法により製造されたPDPの放電遅れに対する総合バラツキを示す図 同PDPの製造方法により製造されたPDPの保護層中のAl濃度と真空蒸着法での製膜レートとの関係を示す図 同PDPの製造方法により製造されたPDPの保護層中にZnが100ppmを超えて混入された場合の放電遅れに対する総合バラツキを示す図 同PDPの製造方法により製造されたPDPの保護層中に含有するZnの濃度と放電電圧との関係を示す図 同PDPの製造方法により製造されたPDPの保護層中の不純物の濃度が大きい場合の放電遅れに対する総合バラツキを示す図
符号の説明
1 PDP
2 前面パネル
3 背面パネル
4 放電空間
11 前面ガラス基板
12a 走査電極
12b 維持電極
13 誘電体ガラス層
14 保護層
21 背面ガラス基板
22 アドレス電極
23 下地誘電体層
24 隔壁
25 蛍光体層
27 真空容器
28 基板ホルダ
30 ポンプ
31 アドレス電極駆動部
32 走査電極駆動部
33 維持電極駆動部
34 るつぼ
35 蒸着源
36 電子ビーム源
37 電子ビーム

Claims (12)

  1. プラズマディスプレイパネルの保護層を形成する酸化マグネシウム原材料であって、1000ppm〜8000ppmのアルミニウムと、0.1ppm〜25ppmの珪素とを含み、かつ亜鉛を含有することを特徴とする酸化マグネシウム原材料。
  2. 前記アルミニウムが1600ppm〜5200ppmであり、前記珪素が0.1ppm〜15ppmであることを特徴とする請求項1に記載の酸化マグネシウム原材料。
  3. 前記酸化マグネシウム中に含まれる鉄、クロムおよびカルシウムの濃度が20ppm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の酸化マグネシウム原材料。
  4. 前記亜鉛の濃度が15ppm〜100ppmであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の酸化マグネシウム原材料。
  5. 基板上に形成した電極を絶縁層で覆うとともに前記絶縁層を保護層で覆ったプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、前記保護層を、1000ppm〜8000ppmのアルミニウムと0.1ppm〜25ppmの珪素とを含み、かつ亜鉛を含む酸化マグネシウムの焼結体を原材料とした真空蒸着法によって形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  6. 前記焼結体のアルミニウムの濃度が1600ppm〜5200ppmであり、珪素の濃度が0.1ppm〜15ppmであることを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  7. 前記焼結体に含まれる鉄、クロムおよびカルシウムの濃度が30ppm以下であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  8. 前記亜鉛の濃度が15ppm〜100ppmであることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  9. 基板上に形成した電極を絶縁層で覆うとともに前記絶縁層を保護層で覆ったプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、前記保護層を、酸化マグネシウム粉体とアルミニウム粉体と珪素粉体と亜鉛粉体とを、アルミニウムの濃度が1000ppm〜8000ppm、珪素の濃度が0.1ppm〜25ppmとなる混合粉体を原材料として真空蒸着法によって形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  10. 前記混合粉体のアルミニウムの濃度が1600ppm〜5200ppmであり、珪素の濃度が0.1ppm〜15ppmであることを特徴とする請求項9に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  11. 前記混合粉体に含まれる鉄、クロムおよびカルシウムの濃度が30ppm以下であることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  12. 前記亜鉛の濃度が15ppm〜100ppmであることを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか1項に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
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