JP2003000580A - 画像処理装置および医用画像診断装置 - Google Patents

画像処理装置および医用画像診断装置

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JP2003000580A JP2001188237A JP2001188237A JP2003000580A JP 2003000580 A JP2003000580 A JP 2003000580A JP 2001188237 A JP2001188237 A JP 2001188237A JP 2001188237 A JP2001188237 A JP 2001188237A JP 2003000580 A JP2003000580 A JP 2003000580A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、造影剤に起因するビームハードニ
ングに基づく血管像や動脈瘤等の画像のアーチファクト
を防止できる画像処理装置および医用画像診断装置を提
供する。 【解決手段】 被検体に対し多方向からX線を曝射して
複数のX線投影データを収集し、前記被検体の内部構造
を画像化する処理を行う画像処理装置である。前記投影
データに対して、造影剤の特徴量に起因するビームハー
ドニングの補正を行い、補正済みの補正投影データを得
る処理を行う補正手段を有する。さらに、前記補正手段
にて補正された補正投影データに基づいて、前記被検体
の画像を再構成する処理を行う再構成手段を含む。これ
により、ビームハードニングが生じたとしても補正を行
い血管像等のアーチファクトの少ない画像を提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造影剤を用いて被
検体内部の構造を画像化する画像処理装置および医用画
像診断装置に関し、特に、造影剤に起因するビームハー
ドニングを補正するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、造影剤でコントラストを
強調した血管を撮影するため、例えば略C字形状の支持
器(以下、「Cアーム」という)、該略Cアームの一端
に備えられたX線発生源としてのX線管球、他端に備え
られている検出器としてのイメージインテンシファイ
ア、そして、収集された投影データを処理する画像処理
部等からなる(循環器用)X線画像撮影装置が知られて
いる。これは、一般には「アンギオ装置」とも称呼さ
れ、被検体中へのカテーテルの挿入作業等の医師による
手術、検査と並行してX線撮影をも同時に行うことを可
能とする。
【0003】また、前記X線画像撮影装置とX線CT装
置とが組み合わされたIVR(Interventio
nal Radiology)―CT装置(X線画像診
断システム)が提案されている。このIVR―CT装置
においては、X線CT装置におけるCT架台とアンギオ
装置におけるCアームとを同一空間で併存させて動作さ
せ、例えば一方の装置により取得した被検体に関する情
報(例えば断層像又は血管造影像)に基づき、他方の装
置におけるX線検査をどのように行うかを決定し、か
つ、比較的長い間をおかずに実行に移すことが可能であ
るという点に特徴がある。乃ち、カテーテルを患部に挿
入すると同時に、一般的なアンギオ検査を行い、腫瘍な
どへの栄養血管を三次元的に同定するためにCT撮影を
行う。
【0004】このような装置を利用することで、X線透
視下において、動脈瘤や狭窄等の治療を、外科的な手術
より低侵襲に行う治療法、IVRを行うことができる。
このIVRは、カテーテルを患部まで挿入し、例えば動
脈瘤の場合はカテーテル先端から動脈瘤内部にコイルを
留置することにより、また狭窄の場合はバルーンを膨ら
ませることにより患部を治療する。
【0005】このような手技において、予め血管の三次
元構造を把握することは非常に重要であり、前記アンギ
オ装置では、術中に、撮影した造影像から三次元血管構
造を再構成することができるため、IVRには不可欠な
装置となりつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のアンギオ装置においては、例えばある方向に走
行する血管を撮影して画像の再構成を行うと、図12
(A)に示すように、本来表示されるべき血管像R1に
対して、本来よりも偏平した状態の血管像R2が表示さ
れてしまうようなアーチファクト(偽像)が生じるとい
う問題があった。特に、前記「ある方向」がX線パス
(透過長)が特に長くなる方向である場合には、前記偏
平が顕著に生じていた。
【0007】さらには、動脈瘤の場合には、図12
(B)に示すように、動脈瘤の径が大きいと動脈瘤自身
の内部のCT値が低くなり動脈瘤内部が中空状態で表示
され、かつ、動脈瘤の付近に走行する他の血管も細く表
示されてしまうような現象も生じていた。
【0008】この主たる原因は、X線がマルチスペクト
ルであり、造影剤の吸収に大きく寄与するX線スペクト
ルの特定領域に基づく投影データが、X線スペクトルの
他の領域に基づく投影データに比べて大きく減少する、
いわゆるビームハードニング現象の一種であると考えら
れる。なお、一般的には、骨や軟組織などに起因するビ
ームハードニングは、その補正法も各種提案されている
が、造影剤に起因するものについては、その対処法がな
かった。
【0009】また、造影剤を用いた検査は、X線CT装
置においてもCTAとして行われる。このCTAで使用
される造影剤は、静脈から注入する方式のもので、直接
動脈に注入する場合の造影剤の濃度に対して約1/10
程度の濃度となっている。このため、X線CT装置で
は、造影剤に起因するアーチファクトは見受けられない
ものの、アンギオ装置では、透視下でカテーテルを患部
付近まで挿入して直接造影剤を注入するので造影剤の濃
度が低下せず、コントラストの良い画像を収集すること
ができる反面、造影剤の濃度が高いために、上述のよう
なアーチファクトが多々見受けられるという事態が生じ
ていた。
【0010】同様に、IVR−CT装置においても、患
部付近に留置したカテーテルから挿入する高濃度の造影
剤を使用するために、前記のようなアーチファクトが発
生していた。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、造影剤に起因するビ
ームハードニングに基づく血管像や動脈瘤等の画像のア
ーチファクトを防止することのできる画像処理装置およ
び医用画像診断装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、被検体に対し多方向から
X線を曝射して複数の投影データを収集し、前記被検体
の内部構造を画像化する処理を行う画像処理装置であっ
て、前記投影データに対して、造影剤の特徴量に起因す
るビームハードニングの補正を行い、補正済みの補正投
影データを得る補正手段と、前記補正手段にて補正され
た補正投影データに基づいて、前記被検体の画像を再構
成する再構成手段と、を含むことを特徴としている。
【0013】また、請求項9に記載の発明は、それぞれ
対向するように支持器に備えられたX線発生手段および
X線検出手段を有し種々の撮影位置にて被検体に関する
X線画像を撮影し、撮影された複数の投影データを収集
して前記被検体に関する画像診断を行う医用画像診断装
置であって、造影剤の注入前に収集された投影データ
と、前記造影剤の注入後に収集された投影データとに基
づいて、対応する各投影データの差分値を算出する処理
を行う処理手段と、造影剤領域の厚みの変化に対する前
記差分値の補正値を定義した補正テーブルに基づいて、
前記投影データに対して、造影剤に起因するビームハー
ドニングの補正を行い、補正済みの補正投影データを得
る補正手段と、前記補正手段にて補正された補正投影デ
ータに基づいて、前記被検体の画像を再構成する再構成
手段と、を含むことを特徴としている。
【0014】また、請求項10に記載の発明は、それぞ
れ対向するように支持器に備えられたX線発生手段およ
びX線検出手段を有し種々の撮影位置にて被検体に関す
るX線画像を撮影し、撮影された複数の投影データを収
集して前記被検体に関する画像診断を行う医用画像診断
装置であって、造影剤の注入後に収集された前記複数の
投影データに基づいて、前記被検体の画像を再構成する
再構成手段と、前記再構成手段にて得られた再構成画像
から、所定の閾値に基づいて造影剤領域を抽出する抽出
手段と、抽出した前記造影剤領域を再投影する投影手段
と、前記造影剤領域の厚みの変化に対する補正値を定義
した補正テーブルに基づいて、前記投影データに対し
て、造影剤に起因するビームハードニングの補正を行
い、補正済みの補正投影データを得る補正手段と、を有
し、前記再構成手段は、前記補正手段にて算出された前
記補正投影データに基づいて、再度再構成処理を行うこ
とを特徴としている。
【0015】また、請求項11に記載の発明は、略C字
形状となる支持器並びに該支持器の一端および他端にそ
れぞれ対向するよう備えられたX線発生手段およびX線
検出手段を有し前記支持器の位置ないし姿勢に応じた種
々の撮影位置にて被検体に関するX線画像を撮影し、撮
影された複数の投影データを収集可能なX線画像撮影装
置と、前記被検体を挿脱可能な撮影空間部の周囲にX線
発生手段およびX線検出手段がそれぞれ対向するように
備えられたCT架台を有し前記CT架台の位置ないし姿
勢に応じた種々のスライス位置にて前記被検体に関する
CT画像を撮影可能なCT像撮影装置と、を含む医用画
像診断装置であって、造影剤の注入前に収集された投影
データと、前記造影剤の注入後に収集された投影データ
とに基づいて、対応する撮影角度同士の各投影データの
差分値を算出する処理を行う処理手段と、造影剤領域の
厚みの変化に対する前記差分値の補正値を定義した補正
テーブルに基づいて、前記投影データに対して、造影剤
に起因するビームハードニングの補正を行い、補正済み
の補正投影データを得る補正手段と、前記補正手段にて
補正された補正投影データに基づいて、前記被検体の画
像を再構成する再構成手段と、を含むことを特徴として
いる。
【0016】また、請求項12に記載の発明は、略C字
形状となる支持器並びに該支持器の一端および他端にそ
れぞれ対向するよう備えられたX線発生手段およびX線
検出手段を有し前記支持器の位置ないし姿勢に応じた種
々の撮影位置にて被検体に関するX線画像を撮影し、撮
影された複数の投影データを収集可能なX線画像撮影装
置と、前記被検体を挿脱可能な撮影空間部の周囲にX線
発生手段およびX線検出手段がそれぞれ対向するように
備えられたCT架台を有し前記CT架台の位置ないし姿
勢に応じた種々のスライス位置にて前記被検体に関する
CT画像を撮影可能なCT像撮影装置と、を含む医用画
像診断装置であって、造影剤の注入後に収集された前記
複数の投影データに基づいて、前記被検体の画像を再構
成する再構成手段と、前記再構成手段にて得られた再構
成画像から、所定の閾値に基づいて造影剤領域を抽出す
る抽出手段と、抽出した前記造影剤領域を再投影する投
影手段と、前記造影剤領域の厚みの変化に対する補正値
を定義した補正テーブルに基づいて、前記投影データに
対して、造影剤に起因するビームハードニングの補正を
行い、補正済みの補正投影データを得る補正手段と、を
有し、前記再構成手段は、前記補正手段にて算出された
前記補正投影データに基づいて、再度再構成処理を行う
ことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
の一例について、図面を参照して具体的に説明する。
【0018】[第1の実施の形態] (全体構成)先ず、本発明の特徴的な構成である造影剤
に起因するビームハードニング補正の原理説明に先立っ
て、本発明の画像処理装置の全体の概略構成について、
図1を参照して説明する。なお、本実施形態において
は、本発明にいう「画像処理装置」ないしは「医用画像
診断装置」を、いわゆる「アンギオ装置」あるいは「3
Dアンギオシステム」に適用した場合を例とした説明を
行うこととする。さらに、本実施形態における3Dアン
ギオシステム(ないしは単にアンギオ装置)では、画像
作成等においては、例えば、次に記す二つのモード、乃
ち、通常通りのX線撮影を実施して、単に造影剤(の流
れ)を含むX線画像を取得し、これを表示・記憶する
「DA(Digital Angiography)モ
ード」と、造影剤(の像)を含まないX線画像(マスク
像)と、造影剤(の像)を含むX線画像(コントラスト
像又はライブ像)との差分画像を取得(サブトラクショ
ン処理)することで、造影剤ないしその流れ方をより鮮
明に捕らえたX線画像を表示・記憶することが可能な
「DSA(Digital Subtraction
Angiography)モード」とを実施しうるが、
以下ではDSAモードの場合について説明する。
【0019】図1は、本実施形態に係る3Dアンギオシ
ステム(ないしは単にアンギオ装置)の全体構成の概要
を示す機能ブロック図を示している。本実施形態の3D
アンギオシステム(ないしは単にアンギオ装置)1は、
図1に示すように、被検体に対して多方向からX線を曝
者してX線撮影を行い複数の投影データ(X線投影像)
を収集するデータ収集部10、X線データをデジタル信
号に変換するA/D変換部21、造影剤注入前・後の各
投影データを各々記憶するサブトラクション処理専用の
第1、第2の画像記憶部22、23、造影剤注入前・後
の各投影データを同じ撮影角度同士でサブトラクション
(差分)処理を行うサブトラクション部31、エッジ強
調、高周波強調等の表示のためのフィルタリング処理な
どを行うフィルタリング部32、投影データに基づいて
3D再構成を行う三次元再構成処理部33、造影剤に起
因するビームハードニングを補正するビームハードニン
グ補正部34、画像の作成処理及び画像保存などの各種
処理を行う三次元画像処理部35、画像の拡大・縮小・
回転・移動処理などの処理を行うためにアフィン変換を
行うアフィン変換部36、階調変換を行うためのLUT
(Look UpTable)37、D/A変換部3
8、そして前記データ収集部10により取得された種々
の画像や、再構成された画像、3D画像などを表示する
表示部39、X線制御ユニット、各画像を記録する記録
装置、操作者の指令を発するための操作部、これら各部
を制御する制御部(いずれも不図示)などから構成され
ている。
【0020】この制御部は、図示されていないが、上記
操作部から受けた指令内容に基づいて、画像の作成又は
記憶等を実行し、各部の動作を司る。なお、デジタル変
換されたX線データに対し、感度補正やX線強度補正等
の適当な補正を行って「投影データ」とする種々のキャ
リブレーション処理等を行う前処理部を含んでよい。
【0021】ここに、前記「ビームハードニング補正
部」は本発明の「補正手段」に該当し、前記「三次元再
構成処理部」は本発明の「再構成手段」に該当し、前記
「サブトラクション部」は本発明の「処理手段」に該当
する。
【0022】データ収集部10は、図1に示すように、
その内部に図示しないX線源を備えたX線管球11と、
例えばイメージインテンシファイア(Image In
tensifier、いわゆる「I.I.」)として構成
されるX線検出器12とを、それぞれ両端に備えたCア
ーム13、及び、被検体Pを載置する寝台15等から概
略構成されている。このうち、Cアーム13は、図1に
おいて、X線管球11が寝台15の図中下方から図中左
上方にせり出すような、又は、X線検出器12が被検体
Pに覆い被さるようなスライド動作(図中矢印A及びB
参照)をすることが可能な他、回転軸14を中心として
図中矢印Cに示すような回転動作等をすることも可能で
ある。なお、Cアーム13においては、上記した図中矢
印A,B及びCに係る動作を実現するための複数の動力
源、該複数の動力源に対応するように、その角度や位置
の情報を検出する状態検出手段(不図示)などがそれぞ
れ備えられている。
【0023】三次元再構成処理部33は、「I.I.」
などの歪みを補正する歪補正部、逆投影部(いずれも不
図示)などを含んで構成されている。
【0024】このような構成の3Dアンギオシステム1
によれば、その構成要素たるCアーム13の外形(図
1)を見るとわかるように、被検体P周囲の全周を覆う
ようなX線CT装置とは異なり、Cアーム開口端を利用
して、医師等が被検体Pに対し直接に触れること等が可
能であるから、被検体P中に対して、カテーテルを挿入
する等の医師による手術ないしは検査を行いつつ、これ
と並行して血管造影等に係るX線撮影をも同時に行うこ
とができ、複雑なカテーテル操作等を含むIVR等を行
うのには、最も適した装置であるということができる。
【0025】さて、以上のような、データ収集部10、
A/D変換部21乃至D/A変換部38、表示部39に
よれば、X線管球11から発せられ被検体Pを透過した
X線をX線検出器12により検出し、この検出した結果
を、後段の各部等において適切に処理することで、種々
の画像を生成・表示ないし観察することが可能となる。
例えば、X線管球11から低線量のX線を連続して発し
これを連続してX線検出器12で検出すれば、被検体P
に関する、いわゆる透視像を生成することが可能とな
る。また、Cアーム13を被検体P周囲で回転させて複
数方向からの投影データを取得することにより、被検体
Pに関する、いわゆる断層像を生成(再構成)すること
が可能となる。さらに、本実施形態の上記構成例におい
ては、被検体Pに関する、いわゆる3D画像を生成(再
構成)することが可能となる。
【0026】具体的には、まず、3Dアンギオシステム
1にて、土台に設けられたモーターを用いて被検体Pの
周りでCアーム13を200度以上の角度で短時間で回
転させつつ、データを収集する。乃ち、Cアーム13
を、図中矢印Cに示すいずれかの方向に回転させながら
(=投影角度を変化させながら)、例えば1度間隔で撮
影を繰り返し、得られた回転角度、例えば200度分の
X線強度分布(つまり、200パターンのX線強度分
布)を収集する。本実施形態では、被検体に対し造影剤
を注入しながらX線撮影を行う。投影された200パタ
ーンは、A/D変換部21でデジタル信号に変換され
る。
【0027】例えば、血管のみを表す画像の再構成を行
う場合は、このような投影データの収集を、造影剤注入
前と造影剤注入後の2回行い、造影剤注入前の投影デー
タは第1の画像記憶部22に、造影剤注入後の投影デー
タは第2の画像記憶部23に記憶する。双方の各画像記
憶部22、23に投影データが蓄積されると、サブトラ
クション部31において、造影剤注入前に撮影された画
像(マスク像)と、造影剤注入後に撮影された画像(コ
ントラスト像)とで対応する角度同士の投影データの差
分を取る処理、すなわちサブトラクション(DSA;D
igitalSubtraction Anigiol
ogy)処理を行い、サブトラクション処理した処理済
のデータを三次元再構成処理部33に送る。
【0028】上記サブトラクション処理は、被検体Pの
同一位置についてのマスク像及びコントラスト像によっ
て実施しなければならないから、両像に関する位置座標
が必要となり、これらが一致する場合に差分画像が取得
されることになる。そして、この「一致」は、装置側が
マスク像の存在する場所(位置座標)を認識し、当該場
所(位置座標)におけるコントラスト像の収集を行うこ
とにより自動的に実現される。
【0029】三次元再構成処理部33における再構成処
理を行う際には、離散化された再構成領域の再構成を行
う。再構成方法の一例として、例えばFeldkamp
等によって提案されたフィルタードバックプロジェクシ
ョン(フィルター逆投影)法を示すと、得られた200
フレームのDSA画像(投影データ)に対して、フィル
タリング部32により、例えばSheep&Logan
やRamachandranのような適当なコンボリュ
ーションフィルター(補正フィルター)を用いてコンボ
リューションする。
【0030】次に、かかるコンボリューション結果に対
して、三次元再構成処理部33により投影データを逆投
影する逆投影演算(逆投影処理)を行うことにより、再
構成画像データ、乃ち3D画像が得られる。このように
して再構成された3D画像は、記憶装置に記録され再構
成処理が完了する。
【0031】また、三次元再構成処理部33により、こ
の他、歪補正部(不図示)によるイメージインテンシフ
ァイアの歪補正を行い、この処理の後、フィルタリング
部32により前記DSA画像(投影データ)に対してフ
ィルター逆投影法に係る補正フィルターを用いてコンボ
リューションする構成としてもよい。なお、検出器とし
てイメージインテンシファイアを具備しない場合、歪補
正部は不要である。また、検出器としては、イメージイ
ンテンシファイアに限らず、いわゆる「FPD(Fla
t panel Detector;平面検出器)」を
採用してよいことは勿論である。
【0032】なお、上記において、再構成領域は、X線
管球11の全方向へのX線束に内接する円筒として定義
される。この円筒内は、例えばX線検出器12の一つの
検出素子の幅に投影される再構成領域中心部での長さで
三次元的に離散化され、これにより得られる離散点のデ
ータの集合によって再構成像を得る必要がある。ただ
し、離散間隔はここに述べた例に限らず、基本的にはど
のようなものであってもよい。具体的には、装置構成等
によって違うことがあり、この場合、当該装置構成によ
って定義される離散間隔を用いればよい。
【0033】かくして、再構成領域は、三次元の格子状
に離散化され、この格子状に離散化されたデータの各素
子は、一般にボクセルと称される。
【0034】また、三次元再構成処理部33における画
像再構成処理によって得られた画像、例えば、被検体の
断層像は、閾値処理等により血管領域を抽出し、血管の
表面画像に対する陰影付けのためのシェーディング処理
等を行うことにより、任意の方向から観察した血管の表
面画像を表示できる。
【0035】以上のようにして、3D画像の再構成が完
了すると、該3D画像が表示可能になった旨を表す信号
が表示部39に送られ、この信号を受けた表示部39
は、当該3D画像を、各種の3D画像表示法により、表
示することになる。ここに各種の3D画像表示法とは、
ボリュームレンダリング法、サーフェスレンダリング
法、MIP法、MinIP法、X線投影法等その他の各
種の画像表示方法のことを指す。また、この3D画像表
示においては、光学パラメータ変換関数(サーフェスレ
ンダリング法の場合は閾値)、カラー、光源の位置、強
さ等を変更させて表示することも可能である。これら3
D画像表示法、光学パラメータ変換関数等のパラメータ
については、予めデフォルト条件を定めておくとよく、
以降、操作者の操作によって任意に変更可能な構成にし
ておくとよい。
【0036】なお、図1に示したLUT37及びフィル
タリング部32は、この3D画像若しくはもとのDSA
画像を、よりよい診断・観察等に資するように画像処理
する際、場合に応じて利用される形態としておけばよ
い。
【0037】(ビームハードニング補正について)ここ
で、本発明の特徴、すなわち、ビームハードニング補正
の具体的内容について、図2〜図3を用いて説明する。
【0038】ビームハードング補正部34では、主とし
て造影剤に起因するビームハードニングの補正を行うも
のであり、図2(B)に示すような相関関係を有する補
正テーブルを用いることにより、DSA値を補正する。
なお、図2(B)において、横軸は実際のDSA値を、
縦軸は補正値を示している。
【0039】例えば、真のDSA値がbの時は、(図2
(A)に示すように、実際のDSA値はNとなり、図2
(B)に示すように、)その補正値はΔbとなるので、
補正後のDSA値をN+Δbとする。ここで、前記Δb
は、以下のように導出される。
【0040】乃ち、図3に示す実験構成にて、造影剤の
濃度を一定とし、X線パス(透過長)がその造影剤Wを
切る厚みを変化させつつ、その時のDSA値(造影剤な
しの時のプロジェクション値と造影剤ありの時のプロジ
ェクション値とのサブトラクション値)を算出してプロ
ットすると、図2(A)のようになる。図3は、造影剤
Wの厚みに対する各々のサブトラクション値を作成する
ための実験系である。このようにして、造影剤の厚みや
濃度等の物理量に応じたDSA値を定義しておく。
【0041】図2(A)において、真のDSA値がaよ
り小さい場合には、造影剤の厚みが増大するに従い、実
際のDSA値も線形増加するが、真のDSA値が所定の
値aより大きくなると、増加率が減少し非線形(やや緩
やかなカーブ)となる。乃ち、X線スペクトルが実際に
はマルチスペクトルであるために、ある一定以上の厚さ
を有する造影剤に対してX線が通過する場合、造影剤の
吸収に大きく寄与するX線スペクトルの特定領域に基づ
く投影データが、X線スペクトルの他の領域に基づく投
影データ比べて大きく減少する。乃ち、相対的にX線の
吸収率が低く見えてしまう。その結果、造影剤の厚みが
厚い領域では、X線スペクトルの吸収率が、実際の吸収
率よりも低いように見えてしまう。例えば、真のDSA
値がbの時は、本来吸収率が線形に変化していれば実際
のDSA値がNcとなるはずであるが、実際にはNとな
ってしまう。従って補正量Δb=Nc―Nとなる。
【0042】このようにして、図2(A)に示す、DS
A値に対する実際のDSA値を実験的に計測し、その結
果から補正値を算出して、図2(B)のように実際のD
SA値と補正値との相関関係を導出する。この相関関係
を定義した補正テーブルを予め容易し、収集された画像
の各ピクセルの値(DSA値)を、前記補正テーブルに
従って補正量を導出し、導出した当該補正量を真のDS
A値に加えることにより、ビームハードニングの影響を
抑制できる。
【0043】なお、図2(A)に示す特性は、X線管の
管電圧に応じての変化率も異なる。従って、図2(B)
の関係を定義した補正テーブルを、X線管電圧毎に各々
用意することが好ましい。具体的には、図2(A)に示
す特性において、管電圧が高いほどビームハードンング
の影響が低減するために、S1のように特性が変化し、
従って、図2(B)においても、管電圧が高いほどS2
のように特性が変化する。そして、補正時には、ビーム
ハードニング補正部34において、複数の各補正テーブ
ルのうち、対応するX線管電圧の補正テーブルを用いる
ように選択制御する構成とすることが好ましい。当然の
ことながら、この場合の「ビームハードング補正部」で
は、投影データの付帯情報に含まれる管電圧情報に基づ
いて、いずれかの補正テーブルを選択する機能を有する
こととなる。
【0044】なおまた、三次元再構成処理部33におい
ては、歪補正を行うことが好ましい。この歪補正では、
簡単のために正方格子状にワイヤーが縦横に等間隔で並
べられたファントムを考える。このファントムをイメー
ジインテンシファイア(I.I.)前面に張って撮影する
と、本来であれば図4(A)に示すように正方格子状の
投影像が得られるはずであるが、実際にはイメージイン
テンシファイア(I.I.)前面の形状に起因する糸巻き
型歪や、地磁気などに起因するS字状歪などの影響で、
図4(B)に示すような投影像になってしまう。
【0045】そこで、図4(B)に示す歪んだ投影像の
データを予め収集しておき、この歪んだ投影像のデータ
に基づいてワイヤーとワイヤーの交点を格子点Q1(格
子点情報)として抽出する。前記格子点Q1は、元来歪
がない場合には図4(A)に示す格子点Q2のように等
間隔で並ぶので、先ず、各格子点Q1をQ2のように等
間隔にするような補正処理を行う(格子点補正処理)。
さらに、各格子点Q2以外の例えば点Q3は、周囲の各
格子点Q1の格子点情報を利用し、近似を用いて図4
(A)の正方格子に対応する位置を推測して算出するこ
とで補正処理を行う(格子点外補正処理)。このように
して、歪補正を行うことができる。なお、歪分布は角度
毎に異なるために、収集した角度毎のファントム投影像
から計測した歪分布テーブルを保持し、当該歪分布テー
ブルをもとに歪を補正することとなる。
【0046】(処理手順について)次に、上述のような
構成の3Dアンギオシステム1についての作用効果につ
いて、図5に示すフローチャートに沿った説明を行う。
なお、本発明は、ビームハードニング補正に関し特徴が
あるものであるから、以下ではこの点を中心とした説明
を、図1〜図5を参照しつつ説明することとする。
【0047】先ず、サブトラクション処理を行った後、
図5に示すフローチャートに示すように、造影剤に起因
するビームハードニング補正を行う(ステップ、以下
「S」101)。
【0048】このS101では、図1に示すビームハー
ドニング補正部34が図3(B)に示す相関関係を定義
した補正テーブルを参照しながら、DSA値の補正を行
う。具体的には、例えば真のDSA値がbであるとする
と、ビームハードング補正部34は、前記補正テーブル
を参照して、補正値Δbを抽出し、その結果、DSA値
をN+Δbとする補正演算を行うこととなる。このよう
にして、収集された画像のDSA値を、補正テーブルに
従って補正量を導出し、導出した補正量を加えることに
より、造影剤の厚み等に起因するビームハードニングの
影響を抑制できる。
【0049】なお、上述したように、当該補正テーブル
はX線管電圧に応じて異なることから、ビームハードン
グ補正部34が「補正テーブルを参照する」際の前提処
理として、「X線管電圧に基づいて、X線管電圧に応じ
た複数の各補正テーブルの中から、対応する補正テーブ
ルを選択する」処理を行う必要がある。このようにし
て、X線管電圧に応じた最適な補正テーブルを選択し、
選択された当該補正テーブルに基づいて、補正後のDS
A値の算出を行うこととなる。これにより、X線管電圧
の影響をも鑑みた補正を行うことができる。
【0050】次に、図5に説明を戻すと、イメージイン
テンシファイアの歪補正処理を行う(S102)。この
S102では、予め図4(B)に示す歪んだ投影像のデ
ータを収集しておき(歪投影像データ)、三次元再構成
処理部33に含まれる不図示の歪補正部は、当該歪投影
像データに基づいて、ワイヤーとワイヤーの交点である
格子点Q1(格子点情報)を算出する。
【0051】そして、前記歪補正部は、各格子点Q1
(図4(B)参照)を、Q2(図4(A)参照)のよう
に等間隔にするような補正処理を行う(格子点補正処
理)。さらに、前記歪補正部は、周囲の各格子点Q1の
格子点情報に基づいて、各格子点Q2以外の例えば点Q
3を、図4(A)の正方格子に対応する位置を算出する
ことで補正処理を行う(格子点外補正処理)。これらの
各補正処理を行う際には、収集した角度毎のファントム
投影像から計測した歪分布テーブルを容易し、前記歪補
正部が当該歪分布テーブルを参照することによって歪補
正を行うことができる。これによって、イメージインテ
ンシファイアの面の形状に起因する糸巻き型歪や、地磁
気などに起因するS字状歪などの影響を考慮した補正を
行うことができる。
【0052】再び図5に説明を戻すと、次に、三次元再
構成処理を行う(S103)。例えば、Feldkam
p等によって提案されたフィルタードバックプロジェク
ション法(フィルター補正逆投影法)を用いた場合に
は、三次元再構成処理部33に含まれる不図示のフィル
タ処理部により所定フレームのDSA画像(投影デー
タ)に対して、コンボリューションフィルターを掛け
る。しかる後、三次元再構成処理部33に含まれる不図
示の逆投影部により、三次元的な逆投影演算を行うこと
により再構成データが得られる。
【0053】再構成された画像は、(三次元画像)表示
部39に転送され、例えばボリュームレンダリングなど
の方法により三次元的に表示される。
【0054】以上のように本実施の形態によれば、DS
Aデータを元に再構成する方法(血管のみが抽出された
画像(サブトラクション像)を得る場合)においては、
造影剤の厚みに対するDSA値の変化を補正テーブルと
して保持しておき、収集されたDSA値をこのテーブル
を用いて、本来収集されるべき線形に変換することによ
り補正を行い、その補正データを用いて再構成を行うこ
とで、造影剤の濃度や量に関わらず、造影剤に起因する
ビームハードニングによるアーチファクト(偽像)を防
止することができ、特に、回転軸に垂直な方向に走行す
る血管をも正しい形状に表示することができる。
【0055】なお、本実施の形態においては、3Dアン
ギオシステム(アンギオ装置)の中に、三次元再構成処
理部・三次元画像処理部を含む構成について例示した
が、このような構成に限定されるものではなく、アンギ
オ装置において、X線撮影装置部(本体)と、三次元再
構成処理部および三次元画像処理部とが各々物理的に独
立した装置で構成される場合であってもよい。
【0056】[第2の実施の形態]次に、本発明にかか
る第2の実施の形態について説明する。なお、以下に
は、前記第1の実施の形態の実質的に同様の構成に関し
ては説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0057】上述の第1の実施の形態では、補正テーブ
ルとしてX線管電圧毎の補正テーブルを用いてビームハ
ードニング補正を行う構成としたが、本実施の形態で
は、補正テーブルとして、ある一定範囲のX線管電圧を
代表するテーブルのみを用いた構成としている。
【0058】具体的には、図1に示すビームハーニング
補正部34において、当該補正テーブルを、ある一定範
囲のX線管電圧を代表するもののみを有するよう構成す
ればよい。ただし、この場合には、X線管電圧の変化が
小さいことが前提条件となる。この管電圧の変化が小さ
い場合とは、管電圧が例えば80keV(±5〜±1
0)等の範囲のオーダーとするのが好ましい。
【0059】このように本実施の形態によれば、X線管
電圧の変化が小さい場合には、X線管電圧毎の各補正テ
ーブルは各々類似したものとなるので、一定範囲のX線
管電圧を代表する補正テーブルのみを用意し、当該範囲
内である場合には前記代表の補正テーブルのみ用いるこ
とによっても、ビームハーニング補正を行うことがで
き、補正テーブルに要するメモリ領域の低減を図ること
ができる。
【0060】[第3の実施の形態]次に、本発明にかか
る第3の実施の形態について説明する。上記第1の実施
の形態では、造影剤による影響しか考慮していないが、
実際には部位によって骨や軟組織も大きく変わってくる
場合がある。例えば、頭部では骨の影響が大きく、また
腹部の場合は軟組織の影響が大きい等である。そこで、
本実施の形態では、上述の図1のビームハードニング補
正部34の構成において、骨や軟組織の代わりとなるも
のを、その厚みは代表的な数値にして補正テーブルを作
成する構成とする。
【0061】この場合には、撮影部位毎に頭部用、腹部
用等の補正テーブルがそれぞれX線管電圧毎に保持され
ることとなり、臨床適用時はそれぞれ対応する部位・管
電圧のテーブルを用いてDSA値を補正する。
【0062】このように本実施の形態によれば、造影剤
に起因するビームハードニング補正のみならず、骨や軟
組織の影響をも考慮したビームハードニング補正を行う
ことができる。
【0063】[第4の実施の形態](全体構成)次に、
本発明にかかる第4の実施の形態について、図6に基づ
いて説明する。なお、本実施形態においては、本発明に
いう「画像処理装置」ないし「医用画像診断装置」を、
いわゆる「IVR―CTシステム」あるいは「IVR―
CT装置」に適用した場合を例とした説明を行うことと
する。図6は、本実施形態に係るIVR―CTシステム
(IVR―CT装置)の全体の概略構成を示す機能ブロ
ック図である。また、本実施形態のIVR―CTシステ
ム(あるいは単にIVR―CT装置)では、通常のアン
ギオ装置の制御系とX線CT装置の制御系とを各々形成
したものと異なり、双方の制御系を一つの制御系として
構成した場合を例示している。以下、詳述する。
【0064】本実施形態のIVR―CTシステム(ある
いは単にIVR―CT装置)100は、図6に示すよう
に、被検体を載置する寝台114と、前記寝台114を
側部より覆い得るような略C字形状となるCアーム11
1を有するアンギオ装置(=循環器用のX線画像撮影装
置)110と、前記寝台114に矢印X方向(被検体の
体軸方向)に移動可能に備えられた天板114aを挿入
可能な空洞部(撮影空間部)Hを有するCT架台131
を備えたX線CT装置(=CT像撮影装置)130とを
備えている。ここで、寝台114は、アンギオ装置11
0とX線CT装置130とによって共通に使用される。
なお、X線CT装置130は、螺旋状CT(スパイラル
CT、ヘリカルCTとも呼ばれている)のようなもので
も良いし、デュアルスライスCTや、マルチスライスC
Tなどでも良い。
【0065】また、本実施形態におけるIVR―CTシ
ステムにおけるアンギオ装置110では、画像作成等に
おいては、例えば、次に記す二つのモード、乃ち、通常
通りのX線撮影を実施して、単に造影剤(の流れ)を含
むX線画像を取得し、これを表示・記憶する「DAモー
ド」と、造影剤(の像)を含まないX線画像(マスク
像)と、造影剤(の像)を含むX線画像(コントラスト
像又はライブ像)との差分画像を取得(サブトラクショ
ン処理)することで、造影剤ないしその流れ方をより鮮
明に捕らえたX線画像を表示・記憶することが可能な
「DSAモード」とを実施しうるが、以下ではDAモー
ドを用いる場合について説明する。
【0066】アンギオ装置110は、そのCアーム11
1における一端及び他端に、それぞれX線管球112
と、例えばイメージインテンシファイア(I.I.)等
により構成されるX線検出器113とが、各々対向する
ように備えられている。また、アンギオ装置110に
は、前記X線検出器113にて検出された投影データに
基づき、画像処理された画像情報を表示する表示部11
5等を有する。アンギオ装置110では、これらの構成
により、被検体P中に対して、カテーテルを挿入する等
の医師による手術ないしは検査を行いつつ、これと並行
して血管造影等に係るX線撮影をも同時に行うことが可
能である。
【0067】Cアーム111は、図6中矢印Dで示すス
ライド動作、矢印Eで示す回転動作、支点111aに対
し矢印Fで示す回転動作が可能である。この上記支点1
11aは、図中矢印Gに示す方向に移動し、Cアーム1
11が矢印Gの方向に並進動作できる。
【0068】X線CT装置130は、既述したCT架台
131の空洞部Hの周囲において、図示しないX線発生
装置とX線検出器とが当該周囲の部位に沿って回転可能
に備えられている。また、X線検出器の出力に基づき、
被検体Pに関し再構成された断層像は表示する表示部1
32を有する。
【0069】CT架台131は、図6の矢印χで示され
ているように、自身の空洞部H内に前記天板114aを
導入あるいは導出することが可能な方向に並進動作し、
加えて、図6中矢印I及びJによって示されているよう
に、前後方向に傾倒するようなチルト動作をすることが
可能とされ、その姿勢が変更可能となっている。このこ
とにより、被検体Pに関する、斜め方向に断層したX線
画像を取得することが可能となる。
【0070】IVR―CTシステム100における制御
系は、図7に示すように、上記第1の実施の形態と同様
の構成である、A/D変換部121、第1の画像記憶部
122、第2の画像記憶部123、サブトラクション部
124、フィルタリング部125、アフィン変換部12
6、LUT127、D/A変換部128、表示部11
5、132を有し、さらに、X線管球およびX線検出器
を高速に回転させる機構を有したCT架台131(ガン
トリ)の他、CT装置側の制御系として、A/D変換部
141、専用の高速再構成ユニットである高速再構成部
143、ビームハードング補正部144、例えばターゲ
ットの膨張に起因する焦点補正等の種々の補正を行うキ
ャリブレーション部145、領域抽出部142・投影処
理部146などの三次元画像処理ユニット、X線制御ユ
ニット(不図示)、これら各部の制御を司る制御部(不
図示)などから構成されている。
【0071】ここで、前記「領域抽出部」は本発明の
「抽出手段」に該当し、「投影処理部」は本発明の「投
影手段」に該当し、「高速再構成部」は本発明の「再構
成手段」に該当し、「ビームハードニング補正部」は本
発明の「補正手段」に該当する。
【0072】領域抽出部142は、再構成処理された3
Dデータに対して閾値処理を行い、造影剤の部位(図9
(B)の血管部L)を抽出する処理を行うものである。
ここで、一般に、患部近辺に直接造影剤を注入した場
合、Acを造影剤部(血管部L)のCT値、Abを骨部
MのCT値とすると、Ac>Abであるので、例えば
(Ac―Ab)/2等を閾値として造影剤部(血管部
L)を抽出できる。この際、当該閾値は、要はAcとA
bとの間の所定の値でもよく、前記「(Ac―Ab)/
2」の閾値に限定されるものではない。また、前記閾値
はプリセットされており、図示しない入力部にて変更す
ることができる構成としてもよい。このようにして造影
剤領域(血管領域)の特定を行うことができる。
【0073】投影処理部146では、抽出された領域の
みを撮影したCTと全く同じ光学系Nを用いて、図10
に示すように前記造影剤領域を投影し、造影剤のみの投
影データOを算出する再投影処理を行うものである。
【0074】本発明の「再構成手段」に該当する高速再
構成部143は、撮影されたプロジェクション(投影)
データに基づいて、通常の条件で再構成処理を行う他、
投影処理部146で再投影されたプロジェクションデー
タをビームハードニング補正部144にて補正し、この
補正後のプロジェクションデータに基づいて、再度再構
成処理を行う機能を有する。
【0075】このような構成を有するIVR―CTシス
テム100においても、補正テーブルを用いたビームハ
ードング補正部144による造影剤に起因するビームハ
ードング補正を行う。
【0076】(処理手順)次に、上述のような構成を有
するIVR―CTシステムにおけるビームハードニング
補正を行いつつ再構成を行う場合の処理手順について、
図6〜図10を参照しつつ説明する。
【0077】まず、装置使用者は、寝台114の天板1
14b上に被検体Pを載置した後、アンギオ装置110
によるX線画像撮影を実施する。これは、公知の通り、
寝台114ないし天板114bの位置とCアーム111
の位置ないし姿勢とを、図6中矢印X、あるいは矢印D
乃至Gで示したような各動作を通じて適当あるいは所望
なものとるように調整した後、X線管球112よりX線
を曝射し、該X線が被検体Pを透過したものをX線検出
器113により検出する結果、実現されることになる。
なお、この場合において、被検体Pの血管中に、必要に
応じ造影剤を導入する。このようにして、透視(低線量
でのX線撮影)を行いながら、カテーテルを目的の患部
近くまで挿入し、そこから造影剤を直接注入しながらC
T像を撮影する。
【0078】具体的には、図8に示すように、先ず、撮
影されたプロジェクション(投影)データPθ(U,
V)に基づいて、通常の条件で高速再構成部143によ
り再構成処理を行う(S201)。なお、本実施の形態
では省略してあるが、上記第1の実施の形態に示したよ
うな歪補正や、キャリブレーション部145による補正
等を行う必要がある場合には、このS201における再
構成処理の前に、前処理として行われることとなる。
【0079】S201の再構成処理が行われると、図9
(A)(B)に示すような、3Dデータが得られる。次
いで、当該3Dデータに対し閾値処理を行い、造影剤の
部位(図9(B)の血管部L)を抽出する処理を行う
(S202)。
【0080】ここで、一般に、患部近辺に直接造影剤を
注入した場合、Acを造影剤部(血管部L)のCT値、
Abを骨部MのCT値とすると、Ac>Abであるの
で、例えば(Ac―Ab)/2等を閾値として造影剤部
(血管部L)を抽出できる。このようにして造影剤領域
(血管領域)の特定を行うことができる。
【0081】次に、抽出された領域のみを撮影したCT
と全く同じ光学系Nを用いて、図10に示すように投影
し、造影剤のみの投影データOを算出する、再投影処理
を行う(S203)。図10は、造影剤領域(血管領
域)のみを抽出した投影データ示した説明図である。算
出された投影データOは、上記第1の実施の形態のDS
A値とほぼ同様のものであるので、第1の実施の形態と
同様に、ビームハードニング補正部144により補正値
Pθc(U,V)を求める。但し、上記第1の実施の形
態においては、DSAモードであるために、補正テーブ
ルはDSA値を補正するものとしたが、本実施の形態に
おいては、DAモードであるために、補正テーブルは、
通常のプロジェクション値を補正するものとする。この
場合の補正テーブルは、前記第1の実施の形態における
「DSA値」を「プロジェクション値」と読み替えたも
のとしてよい。
【0082】そして、ビームハードニング補正部144
は、求めた補正値をプロジェクションデータに加味した
データ(補正投影データ)、Pθ(U,V)+Pθc
(U,V)を算出することでビームハードニング補正の
処理を行うこととなる(S204)。さらに、前記デー
タ、Pθ(U,V)+Pθc(U,V)に基づいて、高
速再構成部143により再度再構成処理を行う(S20
5)。
【0083】以上のように本実施の形態によれば、IV
R―CTやDAデータをもとに再構成する方法において
は、収集したデータをそのまま用いて再構成を行い、再
構成像から血管部(造影剤部)を閾値処理により抽出
し、抽出した血管部を再投影し、再投影値に対し第1の
実施形態で利用したテーブルを用いて同様に補正(変
換)を行う。この際、変換データと変換前のデータ値と
の差異を、収集データ値に反映して収集データを補正
し、その補正データを用いて再度再構成を行うことによ
り、アーチファクトの少ない画像を再構成する。このよ
うにして二度再構成を行うことにより、造影剤に起因す
るアーチファクトを補正することができる。
【0084】[第5の実施の形態]次に、本発明にかか
る第5の実施の形態について、図11を参照して説明す
る。上記第4の実施の形態では、造影剤に起因するビー
ムハードニング補正のみを行う構成としたが、本実施形
態においては、前記補正に加えて、他の例えば骨や軟組
織に起因するビームハードング補正をも行うことが可能
な構成としている。
【0085】具体的には、上記第4の実施の形態同様、
図11に示すように、撮影されたプロジェクションデー
タPθ(U,V)に基づいて、通常の条件で再構成処理
を行う(S301)。次いで、得られた3Dデータに対
し、閾値処理を行い、造影剤の領域、骨領域、軟組織領
域、バックグランド領域(エアーの領域)に分割する
(S302)。
【0086】ここで、造影剤を患部近辺に直接注入する
場合など造影剤の濃度が高い場合には、A1を造影剤領
域のCT値、A2を骨領域のCT値、A3を軟組織領域
のCT値とすると、A1(例えば約2000〜300
0)>A2(例えば平均して約1000前後)>A3
(例えば平均して0付近)となるので、例えば(A1―
A2)/2等を造影剤領域と骨領域を区分する閾値、例
えば(A2―A3)/2等を骨領域と軟組織領域を区分
する閾値として、各領域を抽出できる。この際、当該各
閾値は、要はA1とA2との間の所定の値、A2とA3
との間の所定の値でもよく、前記「(A1―A2)/
2」の閾値、「(A2―A3)/2」の閾値等に限定さ
れるものではない。
【0087】次に、抽出された各領域をそれぞれ別々に
再投影する(S303)。この際、造影剤領域のみの投
影データ、骨領域のみの投影データ、軟組織領域のみの
投影データを各々算出する。そして、算出されたそれぞ
れの投影データに対し、造影剤に起因する補正テーブ
ル、骨に起因する補正テーブル、軟組織に起因する補正
テーブルを用いてそれぞれ補正値Pθc(U,V)、P
θb(U,V)、Pθs(U,V)を求めることで各ビー
ムハードニング補正を行う(S304)。求めた補正値
をプロジェクションデータに加味したデータ、Pθ
(U,V)+Pθc(U,V)+Pθb(U,V)+P
θs(U,V)を算出する。すなわち、各ビームハード
ニング補正値を加算する処理を行う(S305)。そし
て、このデータPθ(U,V)+Pθc(U,V)+P
θb(U,V)+Pθs(U,V)に基づいて、再度再
構成処理を行う(S306)。
【0088】以上のように本実施形態によれば、上記第
4の実施の形態と同様の作用効果を奏しながらも、造影
剤に起因するビームハードニング補正に加えて、骨、軟
組織に起因するビームハードニングをも補正することが
可能となり、造影剤、骨、軟組織に起因するアーチファ
クトを防止することができ、さらには、これら各補正を
同時に補正することができ効率的である。
【0089】ところで、本実施の形態ならびに上記第4
の実施の形態において、「再投影処理」における投影に
は、X線CT装置とほぼ同様の光学系を用いても良い
が、平行ビームを仮定して投影・再構成を行うと、演算
時間を短縮して高速な処理を行うことができる。
【0090】なお、本発明にかかる装置と方法(処理手
順)は、そのいくつかの特定の実施の形態に従って説明
してきたが、本発明の主旨および範囲から逸脱すること
なく本発明の本文に記述した実施の形態に対して種々の
変形が可能である。
【0091】例えば、上述の第1の実施の形態では、3
Dアンギオシステム(装置)においてDSAモードでの
補正処理を行う例を、上述の第4の実施の形態では、I
VR―CTシステム(装置)においてDAモードでの補
正処理を行う例を各々開示したが、このような例に限定
されず、3Dアンギオ装置においてDAモードでの補正
処理を行う場合や、IVR―CT装置においてDSAモ
ードでの補正処理を行う場合であってもよい。特に、前
者の場合、図1に示す構成に加え、図7に示す「領域抽
出部」「投影処理部」などを構成すればDAモードでの
補正処理の機能を達成できる。
【0092】また、上述の第4の実施の形態では、IV
R―CTシステム(装置)における制御系の構成とし
て、アンギオ装置の制御系とX線CT装置の制御系とを
共通化した場合の例を開示したが、アンギオ装置の制御
系とX線CT装置の制御系とを各々独立して構成し、イ
ンターフェースによって各制御系での情報の授受を制御
する構成であってよい。この際、本発明の特徴的な各構
成は、各制御系のうちいずれか一方又は双方もしくは別
の制御系として構成しても構わない。
【0093】さらにまた、上記各実施の形態では、造影
剤に起因するビームハードニング補正が自動的に処理さ
れる構成としたが、ビームハードニング補正部にて補正
を行う第1モード、補正を行わない第2モードを選択す
る選択手段を設けた構成としてもよい。この場合、選択
手段は、例えば表示部における表示画面から選択できる
構成が好ましく、さらには、再構成条件設定画面などに
構成することが好ましい。また、造影剤に起因するビー
ムハードニング補正処理の実行、不実行を選択する場合
に限らず、骨、軟部組織に起因する各ビームハードニン
グ補正処理の実行、不実行をも選択できる構成としても
よい。このように選択できる構成とすることにより、特
にIVR―CTの場合に、補正が必要な場合にのみ選択
することで、補正が不要な処理の場合に無駄な処理がな
くなり処理時間の短縮化ならびにスループットの向上が
図れる。ここに補正が不要な場合とは、例えば、低い濃
度の造影剤を静脈に注入し、CTのみを用いる場合等で
ある。
【0094】また、IVR―CTシステムとしては、上
記のような場合に限らず、例えば、X線CT装置のガン
トリがアンギオ装置に対して相対的にレール式に移動可
能に構成され、ある場合には、アンギオ装置とX線CT
装置とを各々独立して利用し、必要に応じてガントリを
移動させてアンギオ装置とコンバインし、IVR―CT
装置として利用できるような構成であっても構わない。
このような場合に、ガントリを退避させて他の部屋でX
線CTのみの機能を用いる場合に、前記選択手段にてビ
ームハードニング補正機能を停止できると便利である。
【0095】さらに、本発明にいう「画像処理装置」と
して、「アンギオ装置」「IVR―CT装置」を例にと
った説明を行ったが、本発明は、このような形態に限定
されるものではない。例えば、本発明は、いわゆる「透
視撮影装置」や「多目的X線画像診断装置」に適用する
ことが可能である。またさらに、医用画像診断装置とし
ては、X線検査を行うX線画像撮影装置とCT検査を行
うX線CT装置とを備えたいわゆるIVR―CTに限定
されるものではない。例えば、CT検査を行うことが可
能な(もしくはそのようなCT検査機能を備えた)X線
画像撮影装置や、X線検査を行うことが可能な(もしく
はそのようなX線画像撮影機能を備えた)X線CT装置
であってもよい。具体的には、ドーナツ型の高速回転可
能な支持器(ドーナツ部)と、当該支持器から前方に張
り出したX線管球及び検出器(撮影系)を有し、通常は
撮影系が前方に張り出した状態で位置されることにより
作業スペースを確保し、必要に応じてドーナツ部と撮影
系とを一緒に回転させる構成とするのが好ましい。この
場合、前者の状態では、前記作業スペースによりアンギ
オ検査を行い、後者の状態ではドーナツ部と撮影系とを
一緒に回転させてCT検査を行うことが可能となる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、造
影剤の厚みに対する補正値の変化を補正テーブルとして
保持しておき、収集された投影データをこの補正テーブ
ルを用いて補正を行い、その補正投影データを用いて再
構成を行う。これにより、造影剤に起因した血管像の偏
平や動脈瘤の中空表示などのアーチファクト(偽像)を
確実に防止できる。
【0097】また、投影データがサブトラクション処理
された差分値である場合には、当該差分値を補正テーブ
ルに適用することで、いわゆるDSAデータをもとに再
構成する場合にも補正を行った値に基づいて再構成する
ことができる。
【0098】さらに、投影データをもとに再構成する場
合には、抽出手段にて閾値処理により造影剤領域を抽出
し、抽出した造影剤領域を再投影し、この再投影データ
に対して補正テーブルを用いて補正を行う。そして、こ
の補正投影データに対して再度再構成を行うことによ
り、アーチファクトの少ない画像を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一例である3Dアンギ
オシステム(アンギオ装置)の構成の一例を示す機能ブ
ロック図ある。
【図2】同図(A)(B)は、図1の装置に用いられる
補正テーブルの一例を示す説明図である。
【図3】補正テーブルを作成するためのデータ収集にお
ける実験系を示す説明図である。
【図4】同図(A)(B)は、歪補正の原理を説明する
ための説明図である。
【図5】図1の装置における処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の画像処理装置の一例であるIVR―C
Tシステム(IVR―CT装置)の全体構成を示す概要
図である。
【図7】図6の装置の構成の一例を示す機能ブロック図
である。
【図8】図6の装置における処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図9】同図(A)(B)は、図6の装置における3D
データを示す説明図である。
【図10】図6の装置における再投影処理の原理を説明
するための説明図である。
【図11】本発明の画像処理装置の一例であるIVR―
CTシステム(IVR―CT装置)における他の実施形
態の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】同図(A)(B)は、従来技術の問題を説明
するための説明図である。
【符号の説明】
1 3Dアンギオシステム(アンギオ装置) 10 データ収集部 21 A/D変換部 22 第1の画像記憶部 23 第2の画像記憶部 31 サブトラクション部 32 フィルタリング部 33 三次元再構成処理部 34 ビームハードング補正部 35 三次元画像処理部 36 アフィン変換部 37 LUT 38 D/A変換部 100 IVR―CTシステム(IVR―CT装置) 110 アンギオ装置 130 X線CT装置 131 CT架台 142 領域抽出部 143 高速再構成部 144 ビームハードニング補正部 146 投影処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 5/00 G06T 5/00 Fターム(参考) 4C093 AA08 AA22 AA24 CA13 DA02 EB02 EC16 EC24 EC60 FC24 FD09 FF02 FF34 FF42 5B057 AA08 AA09 BA03 BA19 CA08 CA16 CB08 CB16 CD12 CE06 CF05 CH07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に対し多方向からX線を曝射して
    複数の投影データを収集し、前記被検体の内部構造を画
    像化する処理を行う画像処理装置であって、 前記投影データに対して、造影剤の特徴量に起因するビ
    ームハードニングの補正を行い、補正済みの補正投影デ
    ータを得る補正手段と、 前記補正手段にて補正された補正投影データに基づい
    て、前記被検体の画像を再構成する再構成手段と、 を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、造影剤領域の厚みの変
    化に対する補正値を定義した補正テーブルに基づいて、
    前記投影データを補正することを特徴とする請求項1に
    記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補正テーブルは、異なるX線管電圧
    に応じて複数形成され、 前記補正手段は、前記X線管電圧に基づいて、複数の各
    補正テーブルのうちいずれかを選択して前記投影データ
    を補正することを特徴とする請求項2に記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、前記X線管電圧の変化
    が小さい場合に、代表するいずれか一つの補正テーブル
    に基づいて前記投影データを補正することを特徴とする
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記造影剤の注入前に収集された投影デ
    ータと、前記造影剤の注入後に収集された投影データと
    に基づいて、対応する撮影角度同士の各投影データの差
    分値を算出する処理を行う処理手段をさらに有し、 前記補正手段は、前記造影剤領域の厚みの変化に対する
    前記差分値の補正値を定義した補正テーブルに基づい
    て、前記投影データを補正することを特徴とする請求項
    2乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記造影剤の注入後に収集された複数の
    投影データに基づいて再構成して得られた再構成画像か
    ら、所定の閾値に基づいて前記造影剤領域を抽出する抽
    出手段と、 抽出した前記造影剤領域を再投影する投影手段と、 をさらに有し、 前記補正手段は、前記補正テーブルに基づいて、前記投
    影手段にて再投影した再投影データを補正して前記補正
    投影データを算出し、 前記再構成手段は、前記補正手段にて算出された前記補
    正投影データに基づいて、再度再構成処理を行うことを
    特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載
    の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記抽出手段は、所定の各閾値に基づい
    て、前記造影剤領域、骨領域、軟組織領域の各領域を各
    々分別して抽出し、 前記補正手段は、各前記領域毎の各補正テーブルに基づ
    いて、各前記投影データを各々補正して各領域毎の各補
    正値を算出するとともに、前記各補正値に投影データを
    加味した総和を算出して補正投影データとし、 前記再構成手段は、前記補正手段にて算出された前記補
    正投影データに基づいて、前記再度の再構成処理を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記補正手段にて補正を行う第1モー
    ド、前記補正手段にて補正を行わない第2モードを選択
    する選択手段をさらに有することを特徴とする請求項1
    乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 それぞれ対向するように支持器に備えら
    れたX線発生手段およびX線検出手段を有し種々の撮影
    位置にて被検体に関するX線画像を撮影し、撮影された
    複数の投影データを収集して前記被検体に関する画像診
    断を行う医用画像診断装置であって、 造影剤の注入前に収集された投影データと、前記造影剤
    の注入後に収集された投影データとに基づいて、対応す
    る各投影データの差分値を算出する処理を行う処理手段
    と、 造影剤領域の厚みの変化に対する前記差分値の補正値を
    定義した補正テーブルに基づいて、前記投影データに対
    して、造影剤に起因するビームハードニングの補正を行
    い、補正済みの補正投影データを得る補正手段と、 前記補正手段にて補正された補正投影データに基づい
    て、前記被検体の画像を再構成する再構成手段と、 を含むことを特徴とする医用画像診断装置。
  10. 【請求項10】 それぞれ対向するように支持器に備え
    られたX線発生手段およびX線検出手段を有し種々の撮
    影位置にて被検体に関するX線画像を撮影し、撮影され
    た複数の投影データを収集して前記被検体に関する画像
    診断を行う医用画像診断装置であって、 造影剤の注入後に収集された前記複数の投影データに基
    づいて、前記被検体の画像を再構成する再構成手段と、 前記再構成手段にて得られた再構成画像から、所定の閾
    値に基づいて造影剤領域を抽出する抽出手段と、 抽出した前記造影剤領域を再投影する投影手段と、 前記造影剤領域の厚みの変化に対する補正値を定義した
    補正テーブルに基づいて、前記投影データに対して、造
    影剤に起因するビームハードニングの補正を行い、補正
    済みの補正投影データを得る補正手段と、 を有し、 前記再構成手段は、前記補正手段にて算出された前記補
    正投影データに基づいて、再度再構成処理を行うことを
    特徴とする医用画像診断装置。
  11. 【請求項11】 略C字形状となる支持器並びに該支持
    器の一端および他端にそれぞれ対向するよう備えられた
    X線発生手段およびX線検出手段を有し前記支持器の位
    置ないし姿勢に応じた種々の撮影位置にて被検体に関す
    るX線画像を撮影し、撮影された複数の投影データを収
    集可能なX線画像撮影装置と、 前記被検体を挿脱可能な撮影空間部の周囲にX線発生手
    段およびX線検出手段がそれぞれ対向するように備えら
    れたCT架台を有し前記CT架台の位置ないし姿勢に応
    じた種々のスライス位置にて前記被検体に関するCT画
    像を撮影可能なCT像撮影装置と、を含む医用画像診断
    装置であって、 造影剤の注入前に収集された投影データと、前記造影剤
    の注入後に収集された投影データとに基づいて、対応す
    る撮影角度同士の各投影データの差分値を算出する処理
    を行う処理手段と、 造影剤領域の厚みの変化に対する前記差分値の補正値を
    定義した補正テーブルに基づいて、前記投影データに対
    して、造影剤に起因するビームハードニングの補正を行
    い、補正済みの補正投影データを得る補正手段と、 前記補正手段にて補正された補正投影データに基づい
    て、前記被検体の画像を再構成する再構成手段と、 を含むことを特徴とする医用画像診断装置。
  12. 【請求項12】 略C字形状となる支持器並びに該支持
    器の一端および他端にそれぞれ対向するよう備えられた
    X線発生手段およびX線検出手段を有し前記支持器の位
    置ないし姿勢に応じた種々の撮影位置にて被検体に関す
    るX線画像を撮影し、撮影された複数の投影データを収
    集可能なX線画像撮影装置と、 前記被検体を挿脱可能な撮影空間部の周囲にX線発生手
    段およびX線検出手段がそれぞれ対向するように備えら
    れたCT架台を有し前記CT架台の位置ないし姿勢に応
    じた種々のスライス位置にて前記被検体に関するCT画
    像を撮影可能なCT像撮影装置と、を含む医用画像診断
    装置であって、 造影剤の注入後に収集された前記複数の投影データに基
    づいて、前記被検体の画像を再構成する再構成手段と、 前記再構成手段にて得られた再構成画像から、所定の閾
    値に基づいて造影剤領域を抽出する抽出手段と、 抽出した前記造影剤領域を再投影する投影手段と、 前記造影剤領域の厚みの変化に対する補正値を定義した
    補正テーブルに基づいて、前記投影データに対して、造
    影剤に起因するビームハードニングの補正を行い、補正
    済みの補正投影データを得る補正手段と、 を有し、 前記再構成手段は、前記補正手段にて算出された前記補
    正投影データに基づいて、再度再構成処理を行うことを
    特徴とする医用画像診断装置。
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