JP2010068832A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高吸収体成分アーチファクトの低減に要する演算時間を短くし、かつCT値定量性に優れたX線CT装置を提供する。
【解決手段】
高吸収体成分を含む被検体のX線CT像を前記高吸収体成分に対応させた再投影係数に基づいて再投影演算をして、高吸収体成分の再投影データを生成する再投影手段320と、前記再投影データと前記被検体の投影データとに基づいて、前記高吸収体成分の投影データと前記高吸収体成分を除く物質成分の投影データとを生成し、それらの物質成分別の投影データの各々に対してX線の線質硬化に起因するアーチファクトを低減するための補正を施す高吸収体補正手段300と、を備え、補正後の前記高吸収体成分の投影データと前記物質成分の投影データとに基づいて再構成演算を行い、前記アーチファクトを補正したX線CT像を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明はX線CT装置に係り、特に、X線の高吸収体成分から生じるアーチファクトを補正するために有効な技術に関する。
X線CT装置を用いて被検体のX線CT像を生成する場合、該被検体に金属等の高吸収体成分が存在すると、所謂高吸収体成分アーチファクトが発生することが知られている。
このため、一度再構成CT像を生成し、前記金属等を含む高吸収体成分領域を抽出し再投影データ上で非線形処理を施し、該高吸収体成分アーチファクトを低減させる手法が、例えば、下記特許文献1、あるいは非特許文献1において開示されている。
なお、2次元検出器の回転撮影データから3次元的CT像を生成するための再構成演算に、下記非特許文献2に記載のフェルドカンプの方法に基づいた再構成アルゴリズムが広く用いられている。
特開2004−357969号公報 J. Hsieh, et al.: An iterative approach to thebeam hardening correction in cone beam CT: Med. Phys. 27(1) pp.23-29 (2000) L.A.Feldkamp, et al.:Practical Cone-Beam Algorithm: J. Optical Society of America, A/Vol.1(6) pp. 612-619 (1984)
しかし、2つ以上の異なるX線吸収係数の高吸収体成分を含む被検体を再構成しようとする場合、上述したX線CT装置では、1つの再投影閾値を設定して再投影データを生成し補正演算を行うようになっていた。そのため、X線吸収係数の高い方の閾値で再投影データを生成し補正演算を行うと、図6−2に示すようにアーチファクトの低減が不十分なものとなり、低い再投影閾値で補正演算を行うと、図6−3のようにX線吸収係数の高い方の2つの物体を結ぶ方向のアーチファクトが信号として認識され、逆に偽像として表示されるものとなっていた。またこのような場合に、まず第1段階において高い再投影閾値を設定しX線吸収係数の高い方の吸収体から発生するアーチファクトを消去し、次に第2段階において低い再投影閾値を設定する事により2つのX線吸収係数の異なる高吸収体成分から生じるアーチファクトを低減するというように、2段階のステップを踏む手法も考えられるが、このような手法は再投影、再構成演算を再投影閾値の数相当の回数分繰り返す事になり、演算時間を要するものとなるという問題がある。
本発明の目的は、高吸収体成分アーチファクトの低減に要する演算時間を短くし、かつ高精度な高吸収体補正を行い得るX線CT装置を提供することにある。
本発明は、複数の再投影係数を有する再投影データを一度に生成し、被検体の物質の成分ごとに、成分ごとに異なる非線形変換を施した補正投影データを生成する事により、高吸収体補正の高度化と、演算時間の増大を抑えたX線CT装置を実現する。
より詳しくは、本発明に係るX線CT装置は、X線を発生させるX線源と、前記X線源に対向して配置され、高吸収体成分を含む被検体を透過した前記X線を検出して前記被検体の投影データを出力するX線検出器と、前記X線源と前記X線検出器とを回転移動させる回転手段と、前記被検体の投影データに基づいて再構成演算を行い、前記被検体のX線CT像を生成する再構成手段と、前記再構成手段が生成した画像を表示する表示手段と、前記X線CT像を前記高吸収体成分に対応させた再投影係数に基づいて再投影演算をすることにより前記高吸収体成分の再投影データを生成し、その高吸収体成分の再投影データと前記被検体の投影データとに基づいて、前記高吸収体成分の投影データと前記被検体に含まれる前記高吸収体成分を除く物質成分の投影データとを生成し、それら前記高吸収体成分の投影データと前記物質成分の投影データとの各々に対して前記X線の線質硬化に起因するアーチファクトを低減するための補正を施す高吸収体補正手段と、を備え、前記再構成手段は、前記補正後の前記高吸収体成分の投影データ及び前記物質成分の投影データに基づいて再構成演算を行い、前記アーチファクトを補正したX線CT像を生成し、前記表示手段は、前記アーチファクトを補正したX線CT像を表示する、ことを特徴とする。
上記「X線の線質硬化に起因するアーチファクトを低減するための補正」は、ビームハードニング補正と呼ばれることもあるが、その名称を問わず、「X線の線質硬化に起因するアーチファクトを低減する」ことを目的とする補正は、上記の補正に含まれるものとする。
また、本明細書において、「高吸収体成分を除く物質成分」ではなく、これを略して「物質成分」と短く記載することがある。
また「成分」は、高吸収体成分と、高吸収体成分を除く物質成分(「物質成分」と略して記載することもある)と、の両方について言及している用語として用いる。
本発明によれば、物質成分毎に補正後の投影データを生成した後、再構成演算を行ってX線CT像を生成するため、物質の成分の数が増えても、補正後のX線CT像を得るために必要な再構成演算は、被検体の投影データを再構成する時と補正後のX線CT像を再構成する時との合計2回になる。そのため、高吸収体成分アーチファクトの低減に要する演算時間を短くし、かつ高精度な高吸収体補正を行うことで、CT値定量性に優れた高度な高吸収体成分アーチファクト低減機能を有するX線CT装置を提供することができる。
特に、被検体に2成分以上の高吸収体成分が含まれる時、本発明によるアーチファクト低減機能はより顕著に有効である。
以下、添付図面を用いて本発明に係るX線CT装置の実施の形態について詳説する。
まず、本発明が適用されるコーンビームX線CT装置の概略的な構成について説明する。
図1は、Cアーム方式と称されるコーンビームX線CT装置1の概略構成図であり、被検体2に対してX線を照射し、被検体2のX線透過像を撮影してX線画像データを得る撮影部10と、撮影部10の各構成要素を制御したり、X線画像データに基づいて被検体2の3次元的X線CT像を再構成したりする制御演算部20を備える。また、画像を表示する表示装置80と、表示装置80に表示された画像の位置を移動するための指示を入力するための、マウス、キーボード、あるいはトラックボール等からなる情報入力装置70とを備える。
図1aは、座位方式と称されるコーンビームX線CT装置1aの概略構成図であり、撮影部10aと、撮影部10aの各構成要素を制御したり、3次元的X線CT像を再構成したりする制御演算部20aとを備える。
図1bは、いわゆる被検体回転方式と称されるコーンビームX線CT装置1bを示している。X線源11と2次元X線検出器12が、被検体2の周りを回転する代わりに、X線源11、2次元X線検出器12が床に固定され、回転台19に載置された被検体2が自転するようになっている。図1aの場合と比較して上記回転動作を除いてほぼ類似の構成となっている。
図1cは、移動型X線装置に搭載されたCアーム方式コーンビームX線CT装置1cを示している。コーンビームX線CT装置1cに、車輪9が搭載され、検査室、手術室を移動できるようになっている。図1の場合と比較してCアームが上記移動型X線装置に搭載されている点を除いてほぼ類似の構成となっている。
以下、図1に示す各構成要素を主に説明し、必要に応じ、図1a、図1b及び図1cに示す構成要素を説明する。
(撮影部10)
撮影部10は、寝台17と、該寝台17に横臥された被検体2にX線を照射するX線源11と、該X線源11に対向して設置され被検体2を透過したX線を検出することによりX線画像データを出力する2次元X線検出器12と、X線源11及び2次元X線検出器12を機械的に接続するC型アーム13と、該C型アーム13を保持するC型アーム保持体14と、該C型アーム保持体14を天井に取り付ける天井支持体15と、該天井支持体15を図示の状態で前後左右の2次元方向に移動可能に支持する天井レール16と、被検体2に造影剤を注入するインジェクタ18とを備える。
図1aに示す、座位方式のコーンビームX線CT装置1aの撮影部10aは、椅子7と、椅子7に載せられた被検体2にX線を照射するX線源11と、該X線源11に対向して設置され被検体2を透過したX線を検出することによりX線画像データを出力する2次元X線検出器12と、X線源11及び2次元X線検出器12を機械的に接続する旋回アーム5と、該旋回アーム5を保持する支柱6と、支柱6及び椅子7を保持する固定架台8とを備える。
X線源11は、X線を発生するX線管11tと、X線管11tからのX線照射の方向を円錐または四角錐状に制御するコリメータ11cとを備える。
2次元X線検出器12は、たとえばTFT素子を用いるフラットパネルディテクター「FPD」(図1、図1a、図1b)、または、X線透過像を可視光像に変換するX線イメージインテンシファイア12i(図1c)とX線イメージインテンシファイア12iの像を結像する光学レンズ(図示しない)、及び光学レンズにより結像されたX線イメージインテンシファイア12iの可視光像を撮影するCCDテレビカメラ12c(図1c)の組み合わせ等からなる2次元X線検出器などが用いられる。そして、2次元X線検出器の形状は円形、方形いかなる形状であってもよい。
上記旋回アーム5及びC型アーム13は、被検体2の撮影に際して、所定の投影角度毎に回転中心軸4を中心として回転移動する。これにより、上記X線源11及び2次元X線検出器12は、ほぼ同一の平面上にある円軌道で回転移動しながら、X線撮影を行う。この回転移動については、画像再構成演算に使用される幾何学パラメータが存在する。幾何学パラメータとして、旋回アーム5またはC型アーム13が回転移動することにより、X線源11と2次元X線検出器12とが描く円軌道を含む面である回転軌道面(ミッドプレーン)3と、回転中心軸4が挙げられる。
(制御演算部20)
制御演算部20は、撮影部10を制御する撮影部制御手段100と、撮影部10が出力したX線画像データを収集して格納する画像収集手段110と、収集されたX線画像データに基づいて3次元的X線CT像を再構成する再構成手段200と、本発明の特徴である高吸収体補正投影データを生成する高吸収体補正手段300と、再構成手段200で生成した3次元的X線CT像を表示する画像表示手段120とを備える。
(撮影部制御手段100)
撮影部制御手段100は、C型アーム13の、回転中心軸4の回りの回転移動(以下「プロペラ回転」という)を制御する撮影系回転制御手段101と、天井支持体15の天井レール16上での位置を制御してC型アーム13の被検体2に対する位置を2次元的に制御する撮影系位置制御手段102と、X線管11tに流す管電流のON、OFF等を制御するX線照射制御手段103と、インジェクタ18が被検体2に注入する造影剤の注入量及び注入タイミングを制御するインジェクタ制御手段104と、寝台17の位置を制御して被検体2の位置を調整するための寝台制御手段106と、2次元X線検出器12によるX線透過像の撮影を制御する検出系制御手段107とを備える。
図1aに示す、座位方式のコーンビームX線CT装置1aの撮影部制御手段100aは、旋回アーム6の、回転中心軸4の回りの回転移動を制御する撮影系回転制御手段101と、X線照射制御手段103と、椅子7の位置を制御して被検体2の位置を調整するための椅子位置制御手段105と、検出系制御手段107とを備える。
(再構成手段200)
再構成手段200は、前処理手段210と、第1のビームハードニング補正手段230と、フィルタリング手段270と、逆投影手段280とを備える。
前処理手段210は、画像収集手段110が収集したX線画像データをX線吸収係数の分布像(以下「投影データ220」という)に変換する。本実施の形態では、まず、被検体2及び寝台17を撮影視野内に配置しない状態で予め撮影された空気のX線透過像の各画素データに対して自然対数変換演算を施す。次に被検体2を寝台17に載せた状態で撮影したX線透過像の各画素データに対して自然対数変換演算を施す。そして、上記2つの自然対数変換演算を施したX線透過画像の差分を取ることにより、被検体2及び寝台17の投影データ220を得る。
第1のビームハードニング補正手段230は、投影データ220にある非線形変換を施し、第1のビームハードニング補正投影データ240を生成する。ここで「第1の」ビームハードニング補正と記しているのは、後述の「物質別の」ビームハードニング補正と名称を区別するためであり、便宜的なものである。なお、X線のビームハードニングを補正するための非線形変換の方法は、撮影管電圧、X線源11のX線スペクトル特性、及び2次元X線検出器12の応答特性により異なり、個々に実験的に求めるべきものである。したがって、非線形変換の具体的な方法を明らかにすることは本明細書の目的ではない。
そして、オリジナルの投影データ220(Prj)と、第1のビームハードニング補正投影データ240(BHC)は、後述する高吸収体補正手段300の中で、物質含有率を算出するために使用するため、ワークエリアに保存しておく。
また、この第1のビームハードニング補正手段230は、省略することも可能である。この場合、後述する第1の再構成CT像291の一様性が低下することにより、再投影係数入力手段310において設定する、再投影係数の精度が低下する場合も想定されるが、省略は可能である。第1のビームハードニング補正手段230を省略する場合は、上述の投影データ220(Prj)と、投影データ240(BHC)は同一の画像データとなり、後述する図5のステップS331、S332、S333における物質の成分ごとの含有率算出工程と、ステップS334、S335におけるメタル成分投影データ生成処理及び骨成分投影データ生成処理を省略することができる。すなわち、ステップS323で生成されるメタル再投影データ323(Fpj)が、ステップS334におけるメタル成分投影データ(M)となり、ステップS330で生成される骨成分再投影データ(Fpj)がステップS335における骨成分投影データ(B)に相当する。また、軟部組織成分の投影データは、ステップS336における軟部組織成分投影データ生成処理において、メタル再投影データ323(Fpj)と骨成分再投影データ(Fpj)とを投影データ220(Prj)から減算することにより、軟部組織成分投影データ(N)が生成される。
フィルタリング手段270は、X線CT画像再構成におけるフィルタリング処理を行う。
逆投影手段280は、フィルタリング処理後の投影データに対し、例えば非特許文献2に記載のフェルドカンプの方法に基づいて逆投影演算を行い、3次元的CT像(以下「再構成CT像290」という)を生成する。再構成CT像290の出力は、通常はアキシャル断面像を積層したものとして行われる。
(高吸収体補正手段300)
高吸収体補正手段300は、本発明の特徴である高吸収体補正投影データを生成する手段であり、再投影係数入力手段310と、再投影手段320と、物質含有率算出手段330と、物質別ビームハードニング補正手段340とを備える。
再投影係数入力手段310より、再投影係数を設定する。再投影係数の入力には、後述するような画面を使用する場合と、あらかじめ高吸収体補正前の「第1の」再構成CT値と再投影値の変換テーブルを生成する再投影データの個数分用意しておき、読み込ませるという形で実現してもよい。
再投影手段320は、再投影係数入力手段310が設定した再投影係数に基づいて再投影演算を行う。
物質含有率算出手段330は、再投影データと、上記再構成手段200で保存したオリジナルの投影データ220(Prj)、第1のビームハードニング補正投影データ240(BHC)に基づいて、投影データの各点の物質含有率を算出し、各物質成分の投影データを生成する。
物質別ビームハードニング補正手段340は、物質含有率算出手段330が生成した各物質成分の投影データに、各物質固有のビームハードニング補正を施す。そして、ビームハードニング補正が施された各物質成分の投影データを加算し、高吸収体補正投影データ360(BHC)を生成する。
生成された高吸収体補正投影データ360(BHC)は、フィルタリング手段270に送られ、逆投影手段280により、高吸収体成分アーチファクトが補正された再構成CT像290を出力する。
上記のコーンビームX線CT装置1の仕様例は次のとおりである。X線管11tと回転中心軸4との距離は800mm、回転中心軸4と2次元X線検出器FPDのX線入射面との距離は400mm、FPDのX線入射面の大きさは400mm×300mmの長方形状であって、画像サイズは2048×1536、そして画素ピッチは0.2mmである。FPDにX線が入射すると、まずX線入射面でCsI等の発光体により光に変換され、光信号はフォトダイオードにより電荷に変換される。蓄積した電荷は一定のフレームレートごとにTFT素子によりデジタル信号に変換され、読み出される。回転撮影モードでは、毎秒30フレーム、画像サイズ1024×768で2次元X線画像データを読み出す。撮影系回転制御手段101は、2次元X線検出器12を、被検体2の左手の方向(−100度)から天井方向(0度)を通過し、被検体2の右手方向(+100度)まで移動させる。これにより、200度の投影角度にわたる被検体2の2次元X線画像データを撮影する。C型アーム13の回転速度の代表例は1秒当たり40度で、スキャン時間は例えば5秒である。
また図1aに示す、座位方式コーンビームX線CT装置1aの回転の仕様例は次のとおりである。撮影系回転制御手段101は、X線源11と2次元X線検出器12を被検体2の周りに回転させ、検出系制御手段107により、被検体2の360°の投影データを撮影する。旋回アーム5の回転速度の代表例は1秒当たり37.5度で、スキャン時間は9.6秒である。
次に、コーンビームX線CT装置1による撮影における動作の概要について説明する。
コーンビームX線CT装置1では、先ず撮影系回転制御手段101はC型アーム13のプロペラ回転を開始する。回転加速期間を経たのち、X線照射制御手段103はX線管11tからX線を照射し、検出系制御手段107は2次元X線検出器12による撮像を開始する。X線管11tから照射されたX線は、被検体2を透過した後、2次元X線検出器12に取り込まれる。2次元X線検出器12の信号は、A/D変換を経た後、デジタル信号からなる2次元のX線画像データとして画像収集手段110に記録される。2次元X線検出器FPDの標準走査モードは毎秒30フレームである。撮影による投影角度間隔は1.33度で、5秒間に150枚のX線透過像を取得する。200度の回転撮影が完了すると、X線照射制御手段103はX線管11tのX線照射を終了し、撮影系回転制御手段101は回転減速期間を経たのち回転を停止する。
座位方式のコーンビームX線CT装置1aによる撮影の動作は次のとおりである。先ず撮影系回転制御手段101は旋回アーム5の回転を開始する。22.5度の回転加速期間を経たのち、X線照射制御手段103は、X線管11tからX線を照射し、検出系制御手段107は撮像を開始する。撮影による投影角度間隔は1.25度で、9.6秒間に288枚の2次元X線画像データを取得する。360度の回転撮影が完了すると、X線照射制御手段103はX線管11tからのX線照射を終了し、撮影系回転制御手段101は22.5度の回転減速期間を経たのち回転を停止する。
また、たとえば図1cに示すように、2次元X線検出器として、X線イメージインテンシファイア12iと、光学レンズ、CCDテレビカメラ12cの組み合わせを用いる場合の仕様例は、X線イメージインテンシファイア12iの直径は300mm、CCDテレビカメラ12cの標準走査モードは毎秒60フレーム、走査線数512本、あるいは毎秒30フレーム、走査線数1024本で、光学レンズにより結像されたX線イメージインテンシファイア12iの可視光像を撮影する。CCDテレビカメラ12cが撮影した2次元X線画像は、ビデオ信号に変換した後にA/D変換され、512×512あるいは1024×1024のデジタル画像として画像収集手段110に記録される。
再構成手段200は、以上のような撮影に並行し、あるいは撮影終了後に画像収集手段110から2次元のX線画像データを読み出し、このX線画像データに基づいて画像再構成演算を行い、被検体2の再構成CT像を生成する。画像表示手段120は、再構成CT像を、CRT装置や液晶ディスプレイ装置等からなる表示装置80に表示する。なお画像表示手段120は、画像収集手段110に記録された2次元X線画像データの表示、及び再投影係数入力手段310において再構成CT像を階調表示して再投影係数を入力するためにも使用される。
図2及び図2cに、複数の異なるX線吸収係数の高吸収体成分を含む被検体を撮影した場合のX線画像データの例を示す。図2は歯科撮影のX線画像の例を示し、23は歯列を示しエナメル質等の高吸収体成分を含んでいる。24は治療歯に埋め込まれている金属であり、21は回転中心軸4の2次元X線検出器12への投影、22はこれらの高吸収体成分を含む断面を示す。また、図2cに、整形外科の処置の一つである、人工股関節置換術と呼ばれる処置を施したX線画像の例を示す。なお、図2cは、主に図1cに記載したCアーム方式コーンビームX線CT装置1cにより得られる画像を示す。25は寛骨臼と呼ばれる骨盤の一部を示し、26は大転子と呼ばれる大腿骨の突起部である。27は人工股関節で、例えば多孔性表面の金属を材料に形成され、骨頭ボール部と金属ステム部から構成される。図2cは、磨耗した大腿骨頭を人工股関節27の骨頭ボールで置き換え、金属ステムを大腿骨に差し込んで固定する、人工股関節置換術の処置を施した画像を示す。22cは、高吸収体成分である、寛骨臼25、大転子26、人工股関節27を含む断面を示す。
図3及び図3cは、図2及び図2cにおける、高吸収体成分を含む断面22及び22cの、再構成CT像30及び30cを示す。29は、金属と金属を結ぶ方向に発生したアーチファクトを示す。以下、図3の、歯列23と治療歯に埋め込まれている金属24がある場合の例を中心に、再構成CT像の高吸収体補正の説明を行うが、本発明は、整形外科撮影(例えば、23を腰椎に、24を金属製人工骨に置き換えた(例:図3cの人工股関節置換術)の場合にも、23を造影剤、24をステントに置き換えた循環器IVR撮影時(図示しない)の再構成X線CT像の高吸収体補正を行う場合にも、そのまま適用できる。
次に、図4−1、図4−2、図4−1c、図4−2cを用い、再投影係数入力手段310が行う再投影係数入力処理を説明する。図4−1、図4−2は一般的な入力画面例を示し、図4−1c、図4−2cは、特に図1cに記載されたCアーム方式コーンビームX線CT装置において表示される画面表示例を示す。
図4−1は、再投影係数1を設定する画面を示す図であり、再投影係数1選択タブ41を選択すると現れる。43はユーザが編集可能な再投影係数名表示欄であり、図では再投影係数1に対して「メタル」以上のX線吸収係数を再投影するための係数であることを示す「メタル以上再投影係数」と命名されている。50は再投影下限値設定ポイントであり、この値以上のCT値を持つ再構成領域が再投影演算に使用される。再投影下限値設定ポイント50をマウス等の情報入力装置70を使用して左右にドラッグし、再投影下限CT値を変更する事ができる。51は再投影係数設定ポイントであり、上下左右にドラッグする事で再投影係数を変化させる事ができる。
ここで再投影係数とは、X線吸収係数がゼロ(HU、所謂ハウスフィールドの定義によるCT値が−1000)となる点を原点として所定のCT値(を、HUで定義されているCT値という数値をプラス1000して、正しい物理量に修正して)から計算される各ボクセル点の再投影値に掛算する係数を表しており、通常0〜1の範囲の値を設定する。52は再投影上限値設定ポイントであり、図では閾値Th3以上の再投影係数は1に固定されている。
ポイント50−52を結ぶ線は、「メタル」領域を再投影するための再投影係数カーブを形成する。図では、折れ線で結ばれた再投影係数カーブを表示しているが、ポイント50−52をスプライン曲線で結んで再投影係数カーブを形成するようにしてもよい。53、54はそれぞれ、ポイント50−52の位置でのCT値を設定する再投影閾値設定欄、再投影係数設定欄であり、ポイント50−52をドラッグする代わりに53、54の値を直接編集する事により、再投影係数カーブを変更する事ができるようになっている。
55は再投影係数設定ポイント追加ボタンであり、クリックすると、現在選択されている再投影係数カーブの線分の間に、新たなポイントが現れるようになっている。逆に折れ線カーブを形成するポイントを減らすときは、ポイントの上を右クリックし削除を選択(図示しない)する。図の上限値(Th3)以上の再投影係数は1とするのが通常ではあるが、高吸収体成分による再投影値の寄与を軽減するためにTh3以上の再投影係数を0に近づけたり、Th3以上の再投影値と再投影係数の積を一定するために、Th3以上の再投影係数カーブ1/Xにしたり、そもそも図の縦軸を再投影係数(微分係数)でなく、CT値−再投影値(積分値)に変更したグラフにしてもよい。
図4−2は、再投影係数2を設定する画面を示す図であり、再投影係数2選択タブ42を選択すると現れる。再投影係数名表示欄43には、「骨」以上のX線吸収係数を再投影するための係数であることを示す「骨以上再投影係数」と命名されている。57は現在の再投影係数2の設定カーブであり、56の白抜き線は再投影係数1の設定カーブを現わす。再投影係数2設定カーブ57を構成するポイントは、後述するステップS330により、「骨以上」再投影データからメタル再投影データを引算する事により骨成分再投影データを生成するため、再投影係数2で設定される「骨以上」再投影値が、再投影係数1で設定されるメタル再投影値を下回らないように制限されている。
図4−1c、図4−2cは、整形外科の、人工股関節置換術の場合の、再投影係数入力画面を示す。寛骨臼25、大転子26、人工股関節27を含む断面の再構成CT像を、図4−1cではメタル閾値表示、図4−2cでは骨閾値表示している。この場合も、再投影係数を同様に設定し、再投影データを生成することができる。
なお、図4−1、図4−2において、再投影係数追加ボタン44をクリックすると、再投影係数選択タブが1つ増え、「第3」の再投影係数を入力する画面(例えば「繊維質」以上のX線吸収係数を「再投影係数設定」をする)を生成することができる。以下は、メタルと、骨以上の2つの再投影係数を入力して、高吸収体補正投影データを生成する場合について、詳しく説明する。
次に、図5のフローチャートを用いて、本発明の特徴である高吸収体補正手段300が高吸収体補正投影データ360を生成する演算処理を具体的に説明する。
上述した前処理手段210が施された投影データ(Prj)220が入力画像データとなり、ステップS230が開始される。
(ステップS230)
第1のビームハードニング補正手段230により、投影データ220(Prj)にある非線形変換を施し、第1のビームハードニング補正投影データ240(BHC)を生成する(S230)。ここで行う非線形変換により、図4−1、図4−2を用いて上述した再投影係数入力手段310において、第1の再構成CT像291のメタル閾値や骨閾値表示する場合に表示画像を一様にし、かつCT値をある程度正しい値に補正しておく事で、再投影係数の調整精度を向上する事ができる。
上記「第1の再構成CT像291」とは、後述する高吸収体補正投影データ(BHC)を再構成して得られる再構成CT像290と区別するために定義した再構成CT像であって、物質成分別のビームハードニング補正をすることなく、投影データ220(Prj)に対してビームハードニング補正をした第1のビームハードニング補正投影データ240(BHC)を再構成して得られたCT像を意味する。同様に、「第1のビームハードニング補正」とは、後述する物質成分別のビームハードニング補正と区別するために定義したビームハードニング補正であって、物質成分を考慮することなく投影データ220(Prj)に対して施すビームハードニング補正を意味する。
非線形変換は、図では原点を通る3次関数を例に示してあるが、N次の多項式関数に限定される事なく、入力値に対して出力値が一意的に決まる関数であれば、有理関数(例:1/X)、代数関数(例:√X)、あるいは超越関数(例:SIN(X)、LOG(X))を含んでいても良いし、関数形に表さずに入力値、出力値のテーブルとその補間式からなる形で用意してもよい。また、ここで使用する非線形変換は、X線が平均的な物質を透過する場合のビームハードニングを較正するものが良いが、第1近似として後述する軟部組織に適用するビームハードニング補正関数で代用してもよい。
(ステップS270)
第1のビームハードニング補正投影データ240に、フィルタリング手段270によるフィルタリング処理を施す(S270)。
(ステップS280)
フィルタリング処理後の第1のビームハードニング補正投影データ240に、逆投影手段280に基づいた逆投影演算を行い、第1の再構成CT像291を生成する(S280)。
(ステップS311)
再投影係数入力手段310により、上述した図4−1のような入力画面を使用して、またはあらかじめ登録してあるテーブルを読み込んで、メタルのX線吸収係数に相当する物質の再投影データを生成するための再投影係数1を入力する(S311)。
(ステップS312)
再投影係数入力手段310により、上述した図4−2のような入力画面を使用して、またはあらかじめ登録してあるテーブルを読み込んで、骨以上のX線吸収係数の物質に対応する再投影データを生成するための再投影係数2を入力する(S312)。
(ステップS321)
再投影手段320は、ステップS311で設定した再投影係数1を用いて第1の再構成CT像291の再投影演算を行い、メタル再投影データ323(Fpj)を生成する(S321)。
(ステップS322)
再投影手段320は、ステップS312で設定した再投影係数2を用いて第1の再構成CT像291の再投影演算を行い、骨以上のX線吸収係数の物質に対応する再投影データ324(FpjM+B)を生成する(S322)。
(ステップS330)
再投影手段320は、ステップS322が生成した骨以上再投影データ324(FpjM+B)から、ステップS321で生成されたメタル再投影データ323(Fpj)を引算し、骨成分再投影データ(Fpj)を生成する(S330)。
(ステップS331)
投影データの各点において、物質含有率算出手段330が、メタル再投影データ323(Fpj)を第1のビームハードニング補正投影データ240(BHC)で割算して、メタル含有率(Ratio)を算出(推定)する(S331)。
(ステップS332)
同様に、物質含有率算出手段330は、骨成分再投影データ(Fpj)を第1のビームハードニング補正投影データ240(BHC)で割算して、骨含有率(Ratio)を算出する(S332)。
(ステップS333)
さらに、物質含有率算出手段330が、投影データの各点において、1.0(全物質成分の含有率に相当)から、メタル含有率(Ratio)と、骨含有率(Ratio)を引算し、軟部組織含有率(Ratio)を算出する(S333)。
(ステップS334)
投影データの各点において、物質含有率算出手段330は、元の投影データ220(Prj)にメタル含有率(Ratio)を掛算し、メタル成分投影データ(M)を生成する(S334)。
(ステップS335)
同様に、物質含有率算出手段330は、投影データの各点において、投影データ220(Prj)に骨含有率(Ratio)を掛算し、骨成分投影データ(B)を生成する(S335)。
(ステップS336)
さらに、物質含有率算出手段330は、投影データの各点において、投影データ220(Prj)に軟部組織含有率(Ratio)を掛算し、軟部組織成分投影データ(N)を生成する(S336)。
(ステップS341)
物質別ビームハードニング補正手段340は、メタル成分投影データ(M)に非線形変換を施し、メタル成分のビームハードニング補正投影データ344(BHC)を生成する(S341)。
(ステップS342)
同様に、物質別ビームハードニング補正手段340は、骨成分投影データ(B)に非線形変換を施し、骨成分ビームハードニング補正投影データ345(BHC)を生成する(S342)。
(ステップS343)
さらに、物質別ビームハードニング補正手段340は、軟部組織成分投影データ(N)に非線形変換を施し、軟部組織成分のビームハードニング補正投影データ346(BHC)を生成する(S343)。
(ステップS350)
物質別ビームハードニング補正手段340は、ステップS341〜ステップS343にて生成した物質別ビームハードニング補正投影データを加算し、高吸収体補正投影データ360(BHC)を生成する(S350)。
以下、生成された高吸収体補正投影データ360(BHC)をフィルタリング手段270に入力し、フィルタリング処理と逆投影処理を行い、高吸収体補正された再構成CT像290を得ることができる。この再構成CT像290は、画像表示手段120により表示装置80に表示される。
なお、上記のステップS321及びS322で実施される再投影演算は、共通の幾何学系で実行されるため、同一のサブルーチンの中で演算するようにコードディングする事により、演算量の増大を抑える事ができる。
上記第一の実施形態では、メタルと、骨以上の2つの再投影係数を入力し、元の投影データ220(Prj)を、メタル成分投影データ(M)、骨成分投影データ(B)と、軟部組織成分投影データ(N)の3つに分けて、物質別に異なるビームハードニング補正を施す場合を例に挙げ、その具体的な処理を説明したが、再投影係数の入力が1つの場合であっても高吸収体成分領域と軟部組織とで異なるビームハードニング補正を施こすことである程度の改善があるし、またメタルと、骨以上に加え、第3番目にX線吸収係数が大きい組織(例えば、繊維質)に対応する再投影係数を追加し、元の投影データ220(Prj)を、メタル成分と、骨成分、繊維質成分、軟部組織成分の4成分に分けて、ビームハードニング補正を施せば、さらなる高吸収体成分アーチファクトの低減と、CT値定量性の向上が見込める。再投影係数の数が異なる場合についてもその演算方法は、上述の説明により容易に想像できるため、その詳細は省略する。
また、物質別ビームハードニング補正手段340において、物質別ビームハードニング補正投影データの加算を行わず、ステップS341〜ステップS343にて生成した物質別のビームハードニング補正投影データを、個々にフィルタリング手段270に入力し、フィルタリング処理と逆投影処理を行い、物質別の再構成CT像を出力するようにしてもよい。
最後に、図6−1乃至図6−4に、本発明を実際に適用した再構成CT像を示す。図6−1は、高吸収体補正前のコーンビーム再構成CT像の例であり、画像上半分にある2つの丸い断面は金属であり、画像下半分の2つの長方形断面はセラミックスである。金属と金属、金属とセラミックスを結ぶ間に黒いアーチファクト領域があり、その接線に白いアーチファクトを引いている。
図6−2は、従来の方法で、金属を再投影する1つの再投影閾値を設定して、再投影データを生成し補正演算を行った結果を示しており、アーチファクトの低減が不十分なものとなっている。
図6−3は、従来の方法で、セラミックス以上のX線吸収係数を有する吸収体を再投影する、低い再投影閾値を設定して、再投影データを生成し補正演算を行った場合を示す。2つの金属を結ぶ方向のアーチファクトが信号として認識され、逆に偽像として強調される結果となった。
図6−4に、本実施形態に係る高吸収体補正を適用した再構成CT像の例を示す。2つのX線吸収係数の異なる高吸収体成分から生じるアーチファクトが低減されCT値の一様性が向上していること事が分かる。
以上、本発明の実施形態を用いて説明してきたが、これまでの各実施形態で説明した構成はあくまで一例であり、例えば、一度、高吸収体補正した再構成CT像を再び再投影し、高吸収体成分アーチファクト低減精度、CT値定量性精度を向上させるなど、本発明は、技術的思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。
本発明によれば、高吸収体成分アーチファクトの低減に要する演算時間を短くし、かつCT値定量性に優れた高度な高吸収体成分アーチファクト低減機能を有するコーンビームX線CT装置を提供することができ、頭部、腹部等の造影撮影、並びに歯顎、腰椎、四肢の整形外科撮影の診断性能を向上させることが期待できる。
本発明が適用されるコーンビームX線CT装置(Cアーム方式)を示す概略構成図である。 本発明が適用されるコーンビームX線CT装置(座位方式)を示す概略構成図である。 本発明が適用されるコーンビームX線CT装置(被検体回転方式)を示す概略構成図である。 本発明が適用される移動型X線装置に搭載されたCアーム方式コーンビームX線CT装置を示す概略構成図である。 2次元X線検出器で撮影された投影データを示す図である。 2次元X線検出器で撮影された投影データを示す図である。 高吸収体成分を含む断面の再構成CT像を示す図である。 高吸収体成分を含む断面の再構成CT像を示す図である。 本発明における再投影係数入力画面の構成例を示す図である。 本発明における再投影係数入力画面の構成例を示す図である。 本発明における再投影係数入力画面の構成例を示す図である。 本発明における再投影係数入力画面の構成例を示す図である。 本発明による高吸収体補正の一実施形態における動作を示すフローチャートである。 高吸収体補正前のコーンビーム再構成CT像の例を示す図である。 従来の高吸収体補正による再構成CT像の例を示す図である。 従来の高吸収体補正による再構成CT像の例を示す図である。 本発明の高吸収体補正を適用した再構成CT像の例を示す図である。
符号の説明
1…コーンビームX線CT装置、1a…座位方式コーンビームX線CT装置、1b…被検体回転方式コーンビームX線CT装置、1c…移動型X線装置に搭載されたCアーム方式コーンビームX線CT装置、2…被検体、3…回転軌道面(ミッドプレーン)、4…回転中心軸、5…旋回アーム、6…支柱、7…椅子、8…固定架台、9…車輪、10…撮影部、10a…座位方式コーンビームX線CT1aの撮影部、10c…移動型X線装置に搭載されたCアーム方式コーンビームX線CT装置1cの撮影部、11…X線源、11t…X線管、11c…コリメータ、12…2次元X線検出器、12i…X線イメージインテンシファイア、12c…CCDテレビカメラ、13…C型アーム、14…C型アーム保持体、15…天井支持体、16…天井レール、17…寝台、18…インジェクタ、19…回転台、20…制御演算部、20a…座位方式コーンビームX線CT1aの制御演算部、21…回転中心軸4の2次元X線検出器12への投影、22…高吸収体成分を含む断面、22c…高吸収体成分を含む断面、23…歯列、24…金属、25…寛骨臼、26…大転子、27…人工股関節、29…アーチファクト、30…高吸収体成分を含む断面の再構成CT像、30c…高吸収体成分を含む断面の再構成CT像、31…再構成CT像30のメタル閾値表示、31c…再構成CT像30cのメタル閾値表示、32…再構成CT像30の骨閾値表示、32c…再構成CT像30cの骨閾値表示、40…再投影係数入力画面、41…再投影係数1選択タブ、42…再投影係数2選択タブ、43…再投影係数名表示欄、44…再投影係数追加ボタン、50…再投影下限値設定ポイント、51…再投影係数設定ポイント、52…再投影上限値設定ポイント、53…再投影閾値設定欄、54…再投影係数設定欄、55…再投影係数設定ポイント追加ボタン、56…再投影係数1設定カーブ、57…再投影係数2設定カーブ、70…情報入力装置、80…表示装置、100…撮影部制御手段、100a…座位方式コーンビームX線CT装置1aの撮影部制御手段、100b…被検体回転方式コーンビームX線CT装置1bの撮影部制御手段、100c…移動型X線装置に搭載されたCアーム方式コーンビームX線CT装置1cの撮影部制御手段、101…撮影系回転制御手段、102…撮影系位置制御手段、103…X線照射制御手段、104…インジェクタ制御手段、105…椅子位置制御手段、106…寝台制御手段、107…検出系制御手段、110…画像収集手段、120…画像表示手段、200…再構成手段、210…前処理手段、220…投影データ、230…第1のビームハードニング補正手段、240…第1のビームハードニング補正投影データ、270…フィルタリング手段、280…逆投影手段、290…再構成CT像、291…第1の再構成CT像、300…高吸収体補正手段、310…再投影係数入力手段、320…再投影手段、323…メタル再投影データ、324…骨以上再投影データ、330…物質含有率算出手段、340…物質別ビームハードニング補正手段、344…メタル成分ビームハードニング補正投影データ、345…骨成分ビームハードニング補正投影データ、344…軟部組織ビームハードニング補正投影データ、360…高吸収体補正投影データ

Claims (4)

  1. X線を発生させるX線源と、
    前記X線源に対向して配置され、高吸収体成分を含む被検体を透過した前記X線を検出して前記被検体の投影データを出力するX線検出器と、
    前記X線源と前記X線検出器とを回転移動させる回転手段と、
    前記被検体の投影データに基づいて再構成演算を行い、前記被検体のX線CT像を生成する再構成手段と、
    前記再構成手段が生成した画像を表示する表示手段と、
    前記X線CT像を前記高吸収体成分に対応させた再投影係数に基づいて再投影演算をすることにより前記高吸収体成分の再投影データを生成し、その高吸収体成分の再投影データと前記被検体の投影データとに基づいて、前記高吸収体成分の投影データと前記被検体に含まれる前記高吸収体成分を除く物質成分の投影データとを生成し、それら前記高吸収体成分の投影データと前記物質成分の投影データとの各々に対して前記X線の線質硬化に起因するアーチファクトを低減するための補正を施す高吸収体補正手段と、を備え、
    前記再構成手段は、前記補正後の前記高吸収体成分の投影データ及び前記物質成分の投影データに基づいて再構成演算を行い、前記アーチファクトを補正したX線CT像を生成し、
    前記表示手段は、前記アーチファクトを補正したX線CT像を表示する、
    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記高吸収体補正手段は、
    前記X線の線質硬化に起因するアーチファクトを低減するための補正が施された前記被検体の投影データ、と前記高吸収体成分の再投影データと、に基づいて、前記投影データに含まれる前記高吸収体成分の割合を占めす高吸収体成分含有率と、前記被検体の投影データに含まれる前記高吸収体成分を除く物質成分の割合を占めす物質成分含有率とを算出し、前記高吸収体成分の投影データと前記物質成分の投影データとを生成する物質含有率算出手段と、
    前記高吸収体成分の投影データと前記物質成分の投影データとの各々に対し、前記補正を施す物質別補正手段と、を備えて構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記物質含有率算出手段は、前記再投影データを前記被検体の投影データで除算することにより、前記投影データに占める前記高吸収体成分含有率を算出し、全物質成分の含有率から前記高吸収体成分含有率を減算することにより前記物質成分含有率を算出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記高吸収体成分の数に対応する任意の数の前記再投影係数の入力を行うための再投影係数入力手段を更に備え、
    前記表示手段は、入力された再投影係数に基づいて生成される再投影データの高吸収体成分を示すX線CT像を表示する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のX線CT装置。
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