JP2002539197A - 置換1−オキソおよび1,3−ジオキソイソインドリン類ならびに炎症性サイトカインレベルを減少するための薬剤組成物におけるこれらの使用 - Google Patents

置換1−オキソおよび1,3−ジオキソイソインドリン類ならびに炎症性サイトカインレベルを減少するための薬剤組成物におけるこれらの使用

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Abstract

(57)【要約】 インドリン環の4または5位で置換される1−オキソ−および1,3−ジオキソイソインドリンが哺乳動物におけるTNFα等の炎症性サイトカインのレベルを減少する。具体的な実施態様としては、4−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、1999年3月18日に提出の、米国仮出願第60/124,94
2号の優先権を主張したものである。
【0002】 発明の分野 本発明は、イソインドリン環の4−または5−位で置換された1−オキソ−お
よび1,3−ジオキソ−イソインドリン類、これらの投与により腫瘍壊死因子α
(tumor necrosis factor α)等の炎症性サイトカイン類のレベルを減少させ、哺
乳動物の炎症性疾患、自己免疫疾患、腫瘍、及び癌を処理する方法、ならびにこ
のような誘導体の薬剤組成物に関するものである。
【0003】 発明の背景 腫瘍壊死因子α(tumor necrosis factor α)(TNFα)は、数多くの免疫刺
激剤に応答する単核食細胞により一次的に放出されるサイトカインである。これ
は、他のサイトカイン及び薬剤の産生および/または放出を引き起こす炎症カス
ケードにおけるキーとなるサイトカインである。動物またはヒトに投与されると
、炎症、発熱、心臓血管作用、出血、凝血ならびに急性感染やショック状態時に
見られるのと同様な位相応答(phase response)を引き起こす。ゆえに、過剰また
は無制限のTNFαの産生は、移植片対宿主疾患(GVHD)等の同種反応、脱
髄疾患、低血圧症、高トリグリセリド血症、糖尿病、骨溶解、新形成、白血病、
骨髄炎、膵炎、血栓性疾患、炎症性腸疾患、強皮症、リウマチ様関節炎、変形性
関節症、及び血管炎などの数多くの疾患症状と関係がある。抗TNFαによる処
置は、リウマチ様関節炎、炎症性腸疾患、内毒血症及び毒素ショック症候群[Tra
cey et al., Nature 330, 662-664 (1987)及びHinshaw et al., Circ. Shock 30
, 279-292 (1990)];悪液質[Dezube et al., Lancet, 335 (8690), 662 (1990)]
およびARDS患者からの肺呼吸中に12,000pg/mLを超えるTNFα
濃度が検出された成人呼吸窮迫症候群(Adult Respiratory Distress Syndrome)
(ARDS)[Millar et al., Lancet 2(8665), 712-714 (1989)]に有効であっ
た。組換えTNFαの全身輸液によってもARDSにおいて典型的にみられる変
化が生じた[Ferrai-Baliviera et al., Arch. Surg. 124(12), 1400-1405 (1989
)]。TNFαは、関節炎(arthritis)等の骨吸収疾患に関係すると考えられる。
活性化されると、白血球が骨吸収を生じさせ、さらにデータはTNFαがこの活
性に寄与していることを示唆している[Bertolini et al., Nature 319, 516-518
(1986)及びJohnson et al., Endocrinology 124(3), 1424-1427 (1989)]。TN
Fαはまた、破骨細胞の形成及び活性化の刺激が骨芽細胞の機能の阻害と組み合
わされることによってイン ビトロ(in vitro)およびイン ビボ(in vivo)での
骨の吸収を刺激し骨の形成を阻害することが分かっている。移植片対宿主反応に
おいて、血清中のTNFαレベルの増加は、急性異種骨髄移植後の主な合併症と
関連する[Holler et al., Blood, 75(4), 1011-1016 (1990)]。
【0004】 マラリアまたはレジオネラ感染などの、寄生虫感染は、TNFαによって制御
できる。大脳マラリアは、TNFαの高血中レベルと関連する致命的な超急性神
経症候群(hyperacute neurological syndrome)であり、最も重篤な合併症がマラ
リア患者に生じる。血清中のTNFαのレベルは、疾患の重篤度および急性マラ
リア発作の患者の余後と直接相関があった[Grau et al., N. Engl. J. Med. 320
(24), 1586-1591 (1989)]。
【0005】 新たな血管の発達及び形成のプロセスである、血管形成は、正常及び病的双方
で、多くの生理学的な事象で重要な役割を果たす。血管形成は、特定のシグナル
に応答して起こり、血管由来の成長シグナルに応答した血管の内皮細胞による基
底板の浸潤、シグナル源への内皮細胞の移動、ならびに毛細管の次の増殖及び形
成によって特徴付けられる複雑なプロセスを有する。新たに形成された毛細管に
おける血流は、内皮細胞が予め存在する毛細管と接触して繋がった後、開始する
【0006】 マクロファージ誘導型血管形成(macrophage-induced angiogenesis)は、TN
Fαによって仲介されることが知られている。ライボヴィッチ(Leibovich)ら[Na
ture, 329, 630-632 (1987)]は、TNFαが非常に低い投与量でラットの角膜及
び発育するヒナの漿尿膜においてインビボの(in vivo)毛細血管の形成を誘導す
ることを示し、さらに、TNFαが炎症、創傷治癒、及び腫瘍成長において血管
形成を誘導する候補であると示唆する。TNFαの産生はまた、腫瘍溶解症候群
(tumor lysis syndrome)、膀胱癌の再発症等の癌性症状(conditions)と関連があ
り、特に腫瘍を誘導した[Ching et al., Brit. J. Cancer, (1955) 72, 339-343
、及びKoch, Progress in Medicinal Chemistry, 22, 166-242 (1985)]。
【0007】 血管形成の内因性の刺激剤及び阻害剤間に天然に存在するバランスは、阻害の
影響が優位を占めるものである。Rastinejad et al., 1989, Cell 56:345-355。
血管新生が創傷治癒、器官の再生、胚の発育、及び女性生殖プロセス等の、正常
な生理学的な条件下で起こる上記珍しい場合では、血管形成は、厳しく調節され
、空間的に及び時間的に限界が定められている。特徴的な充実性腫瘍成長等の病
的な血管形成の条件では、これらの調節制御はなされない。
【0008】 調節されない血管形成は、異常になり、多くの腫瘍性及び非腫瘍性疾患の進行
を持続する。多くの重篤な疾患は、充実性腫瘍成長及び転移、関節炎、ある型の
眼の疾患、及び乾癬等の異常な血管新生によって支配される。例えば、Moses et
al., 1991, Biotech. 9:630-634; Folkman et al., 1995, N. Engl. J. Med.,
333:1757-1763; Auerbach et al., 1985, J. Microvasc. Res. 29:401-411; Fol
kman, 1985, Advances in Cancer Research, eds. Klein and Weinhouse, Acade
mic Press, New York, pp. 175-203; Patz, 1982, Am. J. Opthalmol. 94:715-7
43;及びFolkman et al., 1983, Science 221:719-725のレビューを参照。多くの
病的な場合では、血管形成のプロセスは病気の状態の原因となる。例えば、充実
性腫瘍の成長が血管形成に依存することを示唆する顕著なデータが蓄積されてい
る。Folkman and Klagsbrun, 1987, Science 235:442-447。
【0009】 角膜、水晶体、及び小柱網の無血管性の維持は、視力さらには眼の生理に重要
である。例えば、Waltman et al., 1978, Am. J. Ophthal. 85:704-710及びGart
ner et al., 1978, Surv. Ophthal. 22:291-312のレビューを参照。現在、これ
らの疾患の処置は、特にいったん血管新生が行なった後は、不適切であり、しば
しば視覚が消失してしまう。
【0010】 血管形成の阻害剤は、原疾患状態の病理学的な進行への上記プロセスの寄与を
制限するのに重要な治療上の役割を有し、さらにはこれらの病因を研究する有益
な手段を提供しうる。例えば、腫瘍の血管新生を阻害する薬剤は、転移性腫瘍の
成長を阻害するのに重要な役割を果たしうる。
【0011】 血管の内皮細胞の増殖、移動及び侵入に関連する血管形成の成分は、一部がポ
リペプチド成長因子によって調節されることが分かった。培養物における実験か
ら、適当な成長因子を含む培地に曝された内皮細胞があるまたはすべての血管由
来の応答を誘発するように誘導できることが示される。インビトロの内皮の成長
を促進する活性を有する幾つかのポリペプチドが同定された。例としては、酸性
及び塩基性の線維芽細胞成長因子、形質転換成長因子α及びβ、血小板由来内皮
細胞成長因子、顆粒球コロニー刺激因子、インターロイキン8、肝細胞成長因子
、プロリフェリン(proliferin)、血管内皮成長因子及び胎盤成長因子などが挙げ
られる。例えば、Folkman et al., 1995, N. Engl. J. Med., 333:1757-1763の
レビューを参照。
【0012】 様々な種類の化合物が血管形成を防止するのに使用されてきた。Taylor et al
.は、血管形成を阻害するのにプロタミンを使用した。Taylor et al., Nature 2
97:307 (1982)を参照。プロタミンの毒性は治療薬としてのその実際の使用を制
限する。Folkman et al.は、血管形成を制御するのにヘパリン及びステロイドの
使用を開示した。Folkman et al., Science 221:719 (1983)及び米国特許第5,
001,116号及び第4,994,443号を参照。グルコ及びミネラルコル
チコイド活性のない、テトラヒドロコーチゾール等の、ステロイドは、血管形成
の阻害剤であることが分かった。インターフェロンβはまた、同種の脾細胞によ
って誘導される血管形成の強力な阻害剤である。Sidky et al., Cancer Researc
h 47:5155-5161 (1987)を参照。ヒトの組換αインターフェロンαは、血管形成
で誘導される疾患である、肺血管腫症の処置に良好に使用されることが報告され
る。White et al., New England J. Med. 320:1197-1200 (1989)を参照。
【0013】 血管形成を阻害するのに使用された他の薬剤としては、アスコルビン酸エーテ
ル及び関連化合物がある。特開昭58−131978号公報を参照。硫酸化ポリ
サッカライドDS 4152はまた、血管形成の阻害を示す。特開昭63−11
9500号公報を参照。真菌産物である、フマギリンは、インビトロにおける強
力な血管抑制剤(angiostatic agent)である。この化合物は、インビボでは毒性
があるが、合成誘導体である、AGM 12470は、コラーゲンIIの関節炎
を処置するのにインビボで使用されてきた。フマギリン及びO−置換フマギリン
誘導体はEPO公報番号0325199A2及び0357061A1に開示され
る。
【0014】 米国特許第5,874,081号では、Parishが、血管形成を阻害するための
モノクローナル抗体の使用を示唆する。WO 92/12717号では、Brem e
t al.が、あるテトラサイクリン、特にミノサイクリン、クロルテトラサイクリ
ン、デメクロサイクリン及びリメサイクリンが血管形成の阻害剤として有用であ
ることを示唆する。Cancer Research 51, 672-675, Jan. 15, 1991では、Brem e
t al.は、ミノサイクリンがヘパリンとコルチゾンとの組み合わせによる治療に
匹敵する程度にまで血管形成を阻害することを示唆する。Cancer Research 52,
6702-6704, Dec. 1, 1992では、Teicher et al.は、抗血管形成剤であるミノサ
イクリンを癌の化学療法または放射線療法と組み合わせて使用すると転移の抗血
管形成剤が減少して腫瘍の成長が抑制され転移の数が減少することを示唆する。
【0015】 体のすべての様々な細胞型が良性または悪性の腫瘍細胞中に形質転換されうる
。最も頻度の高い腫瘍部位は肺であり、次に、結腸直腸、胸、前立腺、膀胱、膵
臓さらに卵巣である。他の頻繁な型の癌としては、白血病、脳腫瘍等の中枢神経
系癌、メラノーマ、リンパ腫、赤白血病、子宮癌、ならびに頭及び頚部の癌が挙
げられる。
【0016】 癌は、現在、3種の治療法:外科手術、放射線及び化学療法の一または組み合
わせで主として処置される。外科手術は、疾患組織の大きな部分を除去する。外
科手術は、特定の部位、例えば、胸、結腸、及び皮膚に位置する腫瘍を除去する
のに有効である場合もあるが、脊柱等の他の領域に位置する腫瘍の処置に、およ
び白血病等の播種性腫瘍性症状の処置には使用できない。化学療法は、細胞の複
製または細胞の代謝を破壊する。これは、白血病、さらには胸、肺、及び精巣癌
の処置に最も頻繁に使用される。
【0017】 癌の処置に現在使用される化学療法剤には以下の5つの主要な群がある:天然
物及びその誘導体;アントラサイクリン類(anthracyclines);アルキル化剤;増
殖防止剤(antiproliferatives)(代謝拮抗剤とも称する);ならびにホルモン剤
【0018】 化学療法剤は、しばしば、抗腫瘍剤とも称される。アルキル化剤は、DNAの
グアニン及び恐らく他の塩基をアルキル化および架橋して、細胞分裂を阻止する
ことによって作用すると考えられる。具体的なアルキル化剤としては、ナイトロ
ジェンマスタード、エチレンイミン化合物、アルキルスルフェート、シスプラチ
ン、及び様々なニトロソウレアが挙げられる。これらの化合物による欠点は、こ
れらが悪性細胞のみでなく、骨髄、皮膚、胃腸粘膜、及び胎児組織の細胞等の、
自然に分裂している他の細胞をも攻撃することである。代謝拮抗剤は、概して、
可逆性の若しくは不可逆性の酵素阻害剤、または核酸の複製、翻訳若しくは転写
を妨げる化合物である。
【0019】 抗癌活性を発揮する様々な合成ヌクレオシドが同定されてきた。強力な抗癌活
性を有する既知のヌクレオシド誘導体としては、5−フルオロウラシルがある。
5−フルオロウラシルは、例えば、癌腫、肉腫、皮膚癌、消化器官の癌、及び乳
癌等の、悪性腫瘍の処置に臨床上で使用されてきた。しかしながら、5−フルオ
ロウラシルは、悪心、脱毛、下痢、口内炎、白血球血小板減少(leukocytic thro
mbocytopenia)、食思不振、色素沈着、及び浮腫等の重篤な副作用を生じる。抗
癌活性を有する5−フルオロウラシルの誘導体は、米国特許第4,336,38
1号に、ならびに日本の特許公報50−50383号、50−50384号、5
0−64281号、51−146482号、及び53−84981号に記載され
る。米国特許第4,000,137号には、メタノールまたはエタノールによる
イノシン、アデノシン、またはシチジンのペルオキシダーゼ酸化産物がリンパ球
性白血病に対する活性を有することが開示される。
【0020】 シトシンアラビノシド(シタラビン、araC、及びシトサー(Cytosar)とも
称する)は、1950年に最初に合成され、1963年に臨床医学に導入された
デオキシシチジンのヌクレオシド類似体である。これは、現在、急性の骨髄球性
白血病の処置における重要な薬剤である。これはまた、急性のリンパ球性白血病
に対して活性を有し、より小さな効果ではあるが、慢性の骨髄球性白血病及び非
悪性リンパ腫(non-Hodgkin's lymphoma)で有用である。araCの主な作用は核
DNA合成の阻害である。Handschumacher, R. and Cheng, Y., "Purine and Py
rimidine Antimetabolites", Cancer Medicine, Chapter XV-1, 3rd Edition, E
dited by J. Holland, et al., Lea and Febigol, publishers。5−アザシチジ
ンは、急性の骨髄球性白血病及び脊髄形成異常症候群の処置に主に使用されるシ
チジン類似体である。
【0021】 2−フルオロアデノシン−5’−ホスフェート(2-fluoroadenosine-5'-phosph
ate)(フルダラ(Fludara)、FaraAとも称される)は、慢性のリンパ球性白血
病の処置における最も活性のある薬剤の一つである。この化合物はDNA合成を
阻害することによって作用する。F−araAによる細胞の処理は、G1/S相
の境界での及びS相における細胞の蓄積に関連する;ゆえに、これは細胞周期の
S相に特異的な薬剤である。活性代謝産物、F−araATPの導入により、D
NA鎖の伸長が遅延する。F−araAはまた、dATPの形成に応答性のある
キー酵素である、リボヌクレオチドレダクターゼの強力な阻害剤である。2−ク
ロロデオキシアデノシンは、慢性のリンパ球性白血病、非悪性リンパ腫、及び有
毛状細胞性白血病等のグレードの低いB細胞新生物の処置に有用である。活性の
スペクトルはフルダラ(Fludara)のものと同様である。この化合物は、成長細胞
中のDNA合成を阻害し、休止細胞中のDNAの修復を阻害する。
【0022】 数多くの化学療法剤が同定され、現在、癌の処置に使用されているものの、有
効であり、健常細胞には低い毒性を示す新規な薬剤が探求されている。
【0023】 TNFαはまた、喘息及び他の慢性肺炎(pulmonary inflammatory disease)の
分野でも役割を果たす。シリカ粒子の沈着は、線維の反応によって生じる進行性
の呼吸不全の病気である、珪肺症を引き起こす。TNFαに対する抗体で予め処
置することにより、マウスにおいてシリカで誘導される肺線維症(lung fibrosis
)をほとんど完全に阻止した[Pignet et al., Nature, 344, 245-247 (1990)]。
(血清における及び単離されたマクロファージにおける)高レベルのTNFαの
産生が、シリカおよびアスベストで誘導された線維症の動物モデルで示された[B
issonnette et al., Inflammation 13(3), 329-339 (1989)]。また、肺のサルコ
イドーシスの患者からの肺胞のマクロファージが、正常なドナーからのマクロフ
ァージに比して大量のTNFαを常時放出していることが見出された[Baughman
et al., J. Lab. Clin. Med. 115(1), 36-42 (1990)]。
【0024】 TFNαはまた、再灌流(reperfusion)後に起こる炎症性の応答、いわゆる再
灌流損傷(reperfusion injury)にも関連しており、血流の損失後の組織損傷の主
な原因である[Vedder et al., PNAS 87, 2643-2646 (1990)]。また、組織の損傷
としては、外科手術による傷及び炎症、心臓移植後の問題、系統的な炎症反応症
候群、ならびに多臓器機能不全症候群が挙げられる。TNFαはまた、内皮細胞
の性質を変え、組織因子である凝血促進剤の活性(pro-coagulant activity)の向
上や抗凝血物質であるプロテインC経路の抑制ならびにトロンボモジュリン(thr
ombomodulin)の発現のダウンレギュレーションなどの、種々の凝血促進活性を有
している[Sherry et al., J. Cell Biol. 107, 1269-1277 (1988)]。TNFαは
、(炎症の初期段階中の)早期の産生と共に、以下に限られないが、心筋梗塞、
発作及び循環ショック(circulatory shock)などの、様々な重要な疾患における
組織の損傷のメディエイタとなりうる炎症促進(pro-inflammatory)活性を有して
いる。内皮細胞上の細胞間接着分子(intercellular adhesion molecule)(IC
AM)または内皮性白血球接着分子(endothelial leukocyte adhesion molecule
)(ELAM)等の、接着分子のTNFαにより誘導された発現が、特に重要で
ある[Munro et al., Am. J. Path. 135(1), 121-132 (1989)]。
【0025】 抗TNFαモノクローナル抗体によるTNFαの遮断は、リウマチ様関節炎で
有効であることが示された[Elliot et al., Int. J. Pharmac. 1995 17(2), 141
-145]。高レベルのTNFαは、クローン病と関連があり[von Dullemen et al.,
Gastroenterology, 1995 109(1), 129-135]、TNFα抗体による処置により臨
床的な利益が達成された。
【0026】 米国特許第5,231,024号ではMoellerは、ヒトの腫瘍壊死因子(TN
F)に対して非常に特異的なモノクローナル抗体(mAb)を合成するハイブリ
ドーマ細胞系を記載する。米国特許第4,870,163号ではRubinは、ヒト
の腫瘍壊死因子に対するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ系を記載
する。米国特許第5,436,154号ではBarbantiは、TNFαに対する抗体
及び、恐らくTNFβに対する抗体もまた、これらのポリペプチドが病原効果を
示す上記疾患の状態に治療上有用でありうることを示唆した。治療上有用にする
ためには、TNFαに対する抗体はインビボでTNFαの毒性効果を中和できな
ければならない。ポリクローナル抗体は、過剰免疫された動物の血清から容易に
得られる。しかしながら、これらのポリクローナル抗体製剤は、TNFαを中和
しない抗体を含む抗体の混合物であり、同じエピトープに対して異なる親和性を
有する異なる抗体を含む抗体の混合物であり、さらにロット間での変動により力
価という点で標準化することが困難であるため、インビボで使用するには最適で
はない。
【0027】 さらに、TNFαはHIV−1の活性化等のレトロウィルスの複製の強力な活
性化因子であることが知られている[Duh et al., Proc. Nat. Acad. Sci. 86, 5
974-5978 (1989); Poll et al., Proc. Nat. Acad. Sci. 87, 782-785 (1990);
Monto et al., Blood 79, 2670 (1990); Clouse et al., J. Immunol. 142, 431
-438 (1989); Poll et al., AIDS Res. Hum. Retrovirus, 191-197 (1992)]}。
エイズ(AIDS)は、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)によるTリンパ球の感
染から生じる。HIVの少なくとも三つのタイプないし菌株が、すなわちHIV
−1、HIV−2及びHIV−3が同定されている。HIV感染の結果、T細胞
が仲介する免疫性が侵され、感染患者は重篤な日和見感染および/または異常な
新生物が現われる。Tリンパ球へのHIVの侵入にはTリンパ球の活性化が必要
である。HIV−1やHIV−2等の他のウィルスは、T細胞の活性化後にTリ
ンパ球に感染し、このようなウィルスタンパク質の発現および/または複製は、
このようなT細胞の活性化により仲介または維持される。一度活性化Tリンパ球
がHIVで感染されると、Tリンパ球はHIV遺伝子の発現および/またはHI
Vの複製ができるように活性化状態で維持され続けなければならない。サイトカ
イン類、特にTNFαは、Tリンパ球の活性化を維持する役割を担うことにより
活性化されたT細胞が仲介するHIVタンパク質の発現および/またはウィルス
の複製に関係がある。したがって、HIVに感染した患者においてサイトカイン
、特にTNFαの産生を防止(prevention)または阻害(inhibition)することによ
る等のサイトカイン活性の干渉によって、HIV感染により生じるTリンパ球の
維持の制限が促進される。
【0028】 単核細胞、マクロファージ、およびクッパー細胞や膠細胞等の関連細胞もまた
HIV感染の維持にかかわっている。これらの細胞は、T細胞と同様、ウィルス
の複製の標的であり、ウィルスの複製のレベルは細胞の活性化状態に依存する[R
osenberg et al., The Immunopathogenesis of HIV Infection, Advances in Im
munology, 57 (1989)]。TNFαなどのサイトカイン類は、単核細胞および/ま
たはマクロファージにおいてHIVの複製を活性化することが示されている[Pol
i et al., Proc. Natl. Acad. Sci., 87, 782-784 (1990)]ため、サイトカイン
の産生または活性の防止ないし阻害は、T細胞に関するHIVの進行を制限する
のを補助する。さらなる研究によって、イン ビトロ(in vitro)におけるHIV
の活性化における共通因子としてTNFαが同定され、さらに、細胞の細胞形質
において発見された核の調節タンパク質を介した作用の明確な機構が得られた(O
sborn, et al., PNAS 86 2336-2340)。この証拠から、TNFα合成の抑制が、
転写、即ち、ウィルスの産生を減少させることによる、HIV感染における抗ウ
ィルス効果を有することが示唆される。
【0029】 T細胞及びマクロファージ系における潜在HIV(latent HIV)のAIDSウィ
ルスの複製は、TNFαにより誘導されうる[Folks et al., PNAS 86, 2365-236
8 (1989)]。ウィルスが誘導する活性に関する分子機構が、TNFαが細胞の細
胞形質中に見出された遺伝子調節タンパク質(NFκB)を活性化することがで
きることにより示唆され、この遺伝子調節タンパク質はウィルスの調節遺伝子配
列(LTR)への結合を介してHIVの複製を促進する[Osborn et al., PNAS 8
6, 2336-2340 (1989)]。AIDSが関連する悪液質におけるTNFαは、血清中
のTNFαの上昇および患者からの抹消血の単核細胞における高レベルの任意の
TNFαの産生により示唆される[Wright et al., J. Immunol. 141(1), 99-104
(1988)]。TNFαは、HIV患者の小胞子虫症(HIV患者の慢性の下痢の原
因)及び口のアフタ性潰瘍に影響を及ぼす。TNFαは、前記と同様の理由によ
り、サイトメガロウィルス(CMV)、インフルエンザウィルス、アデノウィル
ス及びヘルペス科のウィルス等の、他のウィルスによる感染による種々の役割に
関連がある。
【0030】 核因子κB(nuclear factor κB)(NFκB)は、多面転写活性化因子(pleio
tropic transcriptional activator)である(Lenardo, et al., Cell 1989, 58,
227-29)。NFκBは、種々の疾患および炎症状態における転写活性化因子とし
て考えられており、以下に限定されるものではないがTNFα等のサイトカイン
レベルを調節し、HIVの転写の活性化因子でもあると考えられている(Dbaibo,
et al., J. Biol. Chem. 1993, 17762-66; Duh et al., Proc. Natl. Acad. Sc
i. 1989, 86, 5974-78; Bachelerie et al., Nature 1991, 350, 709-12; Boswa
s et al., J. Acquired Immune Deficiency Syndrome 1993, 6, 778-786; Suzuk
i et al., Biochem. And Biophys. Res. Comm. 1993, 193, 277-83; Suzuki et
al., Biochem. And Biophys. Res Comm. 1992, 189, 1709-15; Suzuki et al.,
Biochem. Mol. Bio. Int. 1993, 31(4), 693-700; Shakhov et al., Proc. Natl
. Acad. Sci. USA 1990, 171, 35-47;及びStaal et al., Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA 1990, 87, 9943-47)。したがって、NFκB結合の阻害は、サイトカイ
ン遺伝子の転写を調節でき、このような修飾や他の機構を介して、多くの病気の
状態を阻害するのに有効である。本明細書中に記載される化合物は、核内のNF
κBの作用を阻害でき、これにより以下に限定されるものではないがリウマチ様
関節炎、リウマチ様脊椎炎、変形性関節症、その他の関節炎症、敗血症性ショッ
ク、敗血症、内毒素性ショック、移植片対宿主反応、るいそう、クローン病、潰
瘍性大腸炎、多発性硬化症、全身性紅斑性狼瘡、結節性紅斑らい(ENL in lepros
y)、HIV、AIDS、及びAIDSにおける日和見感染等の様々な病気の治療
に有用である。TNFαおよびNFκBのレベルは、相互的フィードバックルー
プ(reciprocal feedback loop)の影響を受ける。前述したように、本発明の化合
物は、TNFαおよびNFκBの両者のレベルに影響を与える。もちろん、レベ
ルとは、活性レベルさらには濃度レベルまたは絶対レベルを意味する。
【0031】 多くの細胞機能は、アデノシン3’,5’−環状一リン酸(cAMP)のレベ
ルによって仲介される。このような細胞機能は、喘息、炎症等の炎症性の症状(c
ondition)及び病気、並びに他の症状の原因となりうる(Lowe and Cheng, Drugs
of the Future, 17(9), 799-807, 1992)。炎症性白血球におけるcAMPの上昇
はその活性化及びその後に生じるTNFα及びNFκB等の炎症メディエイター
の放出を阻害することが示された。また、cAMPレベルの増加はまた、気道の
平滑筋の弛緩をも引き起こす。ホスホジエステラーゼは加水分解を介してcAM
Pレベルを制御し、ホスホジエステラーゼの阻害剤はcAMPレベルを増加させ
ることが示された。
【0032】 したがって、TNFαレベルの減少および/またはcAMPレベルの増加は、
多くの炎症性、感染性、免疫性、及び悪性疾患の処置を目的とする有益な治療ス
トラテジーを構成する。これらとしては、以下に制限されるものではないが、敗
血症性ショック、敗血症、内毒素性ショック、乏血性ショック(hemodynamic sho
ck)や敗血症候群(sepsis syndrome)、後乏血性再潅流障害(post ischemic reper
fusion injury)、マラリア、ミコバクテリア感染症、髄膜炎、乾癬、うっ血性心
不全、線維症(fibrotic disease)、悪液質、移植片の拒絶反応(graft rejection
)、癌、自己免疫疾患、AIDSにおける日和見感染、リウマチ様関節炎、リウ
マチ様脊椎炎、変形性関節症、その他の関節炎症、クローン病、潰瘍性大腸炎、
多発性硬化症、全身性紅斑性狼瘡、結節性紅斑らい(ENL in leprosy)、放射線に
よる損傷(radiation damage)、および肺胞の損傷が挙げられる。従来、TNFα
の影響を抑制するための努力は、デキサメタゾンやプレドニゾロン等のステロイ
ド剤の使用からポリクローナル及びモノクローナル抗体双方の使用までの範囲で
あった{Beutler et al., Science 234, 470-474 (1985);WO 92/113
83号}。
【0033】 詳細な説明 本発明は、本明細書中でより詳細に記載される特定の非ポリペプチド化合物群
がTNFαのレベルを減少し、cAMPレベルを増加し、血管形成を阻害し、腫
瘍の成長を阻害し、さらに炎症性サイトカインを阻害するという発見に基づくも
のである。したがって、本発明は、イソインドリン環の4位または5位で置換さ
れた1−オキソ−インドリン類及び1,3−ジオキソインドリン類、このような
誘導体の投与による哺乳動物における腫瘍壊死因子α(tumor necrosis factor
α)及び他の炎症性サイトカイン類のレベルを減少する方法、ならびにこのよう
な誘導体を含む薬剤組成物に関するものである。インビボで、インビトロで、及
び飲料に適する培地中でTNFαレベルを減少するおよび/またはcAMPレベ
ルを増加するおよび/または血管形成を阻害することにより、有益な治療ストラ
テジーが得られる。
【0034】 特に、本発明は、(a)下記式:
【0035】
【化3】
【0036】 式中、C*と称される炭素原子は、(nが0でなく、R1がR2と同一ではない
際には)キラルの中心を構成し;X1及びX2の一方は、アミノ、ニトロ、1〜6
炭素のアルキル、またはNH−Zであり、かつX1またはX2の他方は水素であり
;R1及びR2のそれぞれは、相互に独立して、ヒドロキシルまたはNH−Zであ
り;R3は、水素、1〜6炭素のアルキル、ハロゲン、またはハロアルキルであ
り;Zは、水素、アリール、1〜6炭素のアルキル、ホルミル、または1〜6炭
素のアシルであり;およびnは、0、1、または2の値であり;この際、X1
アミノであり、かつnが1または2である場合には、R1及びR2は双方ともヒド
ロキシルではない、 を有する1,3−ジオキソイソインドリン; (b)式Iの塩; (c)下記式:
【0037】
【化4】
【0038】 式中、C*と称される炭素原子は、nが0でなく、R1がR2ではない際にキラ
ルの中心を構成し;X1及びX2の一方は、アミノ、ニトロ、1〜6炭素のアルキ
ル、またはNH−Zであり、かつX1またはX2の他方は水素であり;R1及びR2 のそれぞれは、相互に独立して、ヒドロキシルまたはNH−Zであり;R3は、
1〜6炭素のアルキル、ハロゲン、または水素であり;Zは、水素、アリール、
または1〜6炭素のアルキル若しくはアシルであり;およびnは、0、1、また
は2の値である; を有する1−オキソイソインドリン; (d)式IIの塩; に関するものである。
【0039】 特記しない限り、アルキル基ということばは、1〜6個の炭素原子を含む1価
の飽和分岐鎖または直鎖の炭化水素鎖を意味する。このようなアルキル基の代表
例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、及びtert−ブチルが挙げられる。アルコキシ基は、エーテ
ル性酸素原子を介して分子の残りに結合するアルキル基を意味する。このような
アルコキシ基の代表例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ
キシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、及びtert−ブトキシが
挙げられる。ハロゲンとしては、臭素、塩素、フッ素及びヨウ素が挙げられる。
【0040】 式I及び式IIの塩としては、プロトン化されうる窒素原子を含む置換1−オ
キソイソインドリン類及び置換1,3−ジオキソイソインドリン類のカルボン酸
塩及び酸付加塩が挙げられる。
【0041】 式I及び式IIの化合物は、適任の専門家の監督下で、TNFαならびにIL
−1、IL−6、及びIL−12などの他の炎症性サイトカイン類の望ましくな
い作用を阻害するのにおよび/または望ましくない血管形成及び腫瘍の成長を処
置するのに使用される。本化合物は、処置;例えば、癌、リウマチ様関節炎、炎
症性腸疾患、筋ジストロフィー、クローン病等の処置を必要とする哺乳動物に、
単独であるいは抗生物質、ステロイド、化学療法剤等の他の治療剤と組み合わせ
て、経口で、直腸内に(rectally)、または非経口的に投与できる。
【0042】 本発明の化合物はまた、それぞれ、ヘルペスウィルスによって引き起こされる
感染症等のウィルスによる感染症、ウィルス性結膜炎、乾癬、アトピー性皮膚炎
などの、過剰なTNFαの産生または炎症が仲介するまたはにより悪化される病
気の状態の処置または予防に局所的に使用されてもよい。
【0043】 本化合物はさらに、TNFαの産生を予防(prevention)または阻害(inhibitio
n)する必要のあるヒト以外の哺乳動物の獣医学的な処置にも使用できる。動物の
治療または予防のための処置に関するTNFαが仲介する病気としては、上記し
たような病気の状態(state)があるが、特にウィルスによる感染症が挙げられる
。例としては、ネコの免疫不全ウィルス(feline immunodeficiency virus)、ウ
マ伝染性貧血ウィルス(equine infectious anaemia virus)、ヤギ関節炎ウィル
ス(caprine arthritis virus)、ビスナウィルス(visna virus)、及びレトロウィ
ルス(maedi virus)、さらには他のレンチウィルス(lentivirus)が挙げられる。
【0044】 式Iの化合物は、数多くの経路を介して容易に調製される。第一の実施態様に
よると、グルタミン酸、グルタミン、イソグルタミン、アスパラギン酸、アスパ
ラギン、またはイソアスパラギンを、4または5位でさらに置換される1,3−
ジオキソ−イソベンゾフラン等の置換無水フタル酸と反応させる:
【0045】
【化5】
【0046】 この際、C*と称される炭素原子は、nが0でなく、R1がR2でない際には、
キラルの中心を構成し;X1及びX2の一方は、アミノ、ニトロ、1〜6炭素のア
ルキル、またはNH−Zであり、かつX1またはX2の他方は水素であり;R1
びR2のそれぞれは、相互に独立して、ヒドロキシルまたはNH−Zであり;R3 は、1〜6炭素のアルキル、ハロゲン、または水素であり;Zは、水素、アリー
ル、または1〜6炭素のアルキルであり;およびnは、0、1、または2の値で
あり;この際、X1がアミノであり、かつnが1または2である場合には、R1
びR2はヒドロキシル以外である。置換N−カルボエトキシフタルイミド類(N-ca
rbethoxyphthalimides)(実施例1を参照)が無水物の代わりに使用してもよい
【0047】 第二の実施態様によると、下記反応を用いて式Iの化合物を調製する:
【0048】
【化6】
【0049】 式IIの化合物は、数多くの経路を介して容易に調製される。第一の実施態様
によると、グルタミン酸、グルタミン、イソグルタミン、アスパラギン酸、アス
パラギン、またはイソアスパラギンを、4置換されたフェニル(tetra-substitut
ed phenyl)と反応させる:
【0050】
【化7】
【0051】 この際、C*と称される炭素原子は、nが0であり、R1=R2である際以外で
は、キラルの中心を構成し;X2は、アミノ、ニトロ、1〜6炭素のアルキル、
またはNH−Zであり;X3は、ハロゲンであり;R1及びR2のそれぞれは、相
互に独立して、ヒドロキシルまたはNH−Zであり;R3は、1〜6炭素のアル
キル若しくはアシル、ハロゲン、または水素であり;Zは、水素、アリール、ま
たは1〜6炭素のアルキルであり;およびnは、0、1、または2の値であり;
この際、X1がアミノであり、かつnが1または2である場合には、R1及びR2
は双方ともヒドロキシルではない。
【0052】 式IIの化合物を調製する第二の実施態様によると、グルタミン酸、グルタミ
ン、イソグルタミン、アスパラギン酸、アスパラギン、またはイソアスパラギン
を、3または4位で置換されるフタル酸ジアルデヒド(phthalic dialdehyde)と
反応させる:
【0053】
【化8】
【0054】 この際、C*と称される炭素原子は、nが0でなく、R1がR2ではない際には
、キラルの中心を構成し;X1及びX2の一方は、アミノ、ニトロ、1〜6炭素の
アルキル、またはNH−Zであり、かつX1またはX2の他方は水素であり;R1
及びR2のそれぞれは、相互に独立して、ヒドロキシルまたはNH−Zであり;
3は、1〜6炭素のアルキル、ハロゲン、または水素であり;Zは、水素、ア
リール、または1〜6炭素のアルキル若しくはアシルで基あり;およびnは、0
、1、または2の値であり;この際、X1がアミノであり、かつnが1または2
である場合には、R1及びR2はヒドロキシル以外である。
【0055】 式Iの化合物においてR3が結合している炭素原子は、nが0でなく、R1がR2 と同一の基ではない際にキラル中心を構成しており、これにより光学的異性体
を生じている。例えば、4〜6炭素の分岐鎖のアルキル置換基において、これら
の異性体の混合物及び分離された個々の異性体自体は双方とも、ならびに、第二
のキラル中心が存在する際にはジアステレオマーは、本発明の概念に含まれる。
ラセミ化合物はそのまま使用されてもまたはキラル吸収剤(chiral absorbent)を
用いたクロマトグラフィー等により機械的に個々の異性体に分離されてもよい。
または、個々の異性体を、立体選択的に調製してもよく、または樟脳−10−ス
ルホン酸(10-camphorsulfonic acid)、樟脳酸、α−ブロモ樟脳酸(alpha-bromoc
amphoric acid)、メトキシ酢酸、酒石酸、ジアセチル酒石酸(diacetyltartaric
acid)、リンゴ酸、ピロリドン−5−カルボン酸等の個々の鏡像異性体などの、
キラル酸(chiral acid)または塩基により塩を形成し、さらに、分解した塩基の
一方または両方を遊離し、必要であれば上記工程を繰り返すことによって混合物
から化学的に分離し、実質的に他方を含まない、すなわち、95%超の光学純度
(optical purity)を有する形態で、一方または両方を得てもよい。
【0056】 本発明はまた、プロトン化されうる基;例えば、アミノを有する式Iの化合物
の生理学的に許容できる無毒な酸付加塩(acid addition salt)に関するものであ
る。このような塩としては、以下に制限されるものではないが、塩酸、臭化水素
酸、リン酸、硫酸、メタンスルホン酸、酢酸、酒石酸、乳酸、コハク酸、クエン
酸、リンゴ酸、マレイン酸、ソルビン酸、アコニット酸、サリチル酸、フタル酸
、エンボニックアシッド(embonic acid)、エナント酸などの、有機及び無機酸か
ら誘導されるものが挙げられる。
【0057】 本発明に包含される化合物の代表例としては、下記がある:2−(n−X−1
,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)グルタル酸;2−(n−X−1,3
−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(n
−X−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン
酸;2−(n−X−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2
−(n−X−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイル
プロパン酸;3−(n−X−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3
−カルバモイルプロパン酸;2−(n−X−1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)グルタル酸;2−(n−X−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−
カルバモイルブタン酸;4−(n−X−1−オキソイソインドリン−2−イル)
−4−カルバモイルブタン酸;2−(n−X−1−オキソイソインドリン−2−
イル)コハク酸;2−(n−X−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−
カルバモイルプロパン酸;及び3−(n−X−1−オキソイソインドリン−2−
イル)−3−カルバモイルプロパン酸、この際、nは3または4であり、および
Xはニトロ、アミノ、N−メチルアミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、またはブチルである。
【0058】 特定の例としては、下記が挙げられる:2−(3−ニトロ−1,3−ジオキソ
イソインドリン−2−イル)グルタル酸;2−(3−ニトロ−1,3−ジオキソ
イソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−ニトロ−
1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2
−(3−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−
(3−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイ
ルプロパン酸;3−(3−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル
)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(3−ニトロ−1−オキソイソインドリ
ン−2−イル)グルタル酸;2−(3−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2
−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−ニトロ−1−オキソイソイン
ドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(3−ニトロ−1−オキ
ソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(3−ニトロ−1−オキソイソイ
ンドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(3−ニトロ−1−
オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(4−
ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)オディピック酸(odipic
acid);2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4
−カルバモイルブタン酸;4−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン
−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(4−ニトロ−1,3−ジオキ
ソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソ
イソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(4−ニトロ
−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸
;2−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)グルタル酸;2−
(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタ
ン酸;4−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバ
モイルブタン酸;2−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)コ
ハク酸;2−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カル
バモイルプロパン酸;3−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル
)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(3−アミノ−1,3−ジオキソイソイ
ンドリン−2−イル)グルタル酸;2−(3−アミノ−1,3−ジオキソイソイ
ンドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−アミノ−1,3
−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(3
−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(3−
アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロ
パン酸;3−(3−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3
−カルバモイルプロパン酸;2−(3−アミノ−1−オキソイソインドリン−2
−イル)グルタル酸;2−(3−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル
)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−アミノ−1−オキソイソインドリン
−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(3−アミノ−1−オキソイソ
インドリン−2−イル)コハク酸;2−(3−アミノ−1−オキソイソインドリ
ン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(3−アミノ−1−オキソ
イソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(4−アミノ
−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)オディピック酸(odipic acid)
;2−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カル
バモイルブタン酸;4−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−
イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソ
インドリン−2−イル)コハク酸;2−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソイ
ンドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(4−アミノ−1,
3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−
(4−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)グルタル酸;2−(4−
アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;
4−(4−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイル
ブタン酸;2−(4−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)コハク酸
;2−(4−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイ
ルプロパン酸;3−(4−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3
−カルバモイルプロパン酸;2−(3−N−メチルアミノ−1,3−ジオキソイ
ソインドリン−2−イル)グルタル酸;2−(3−N−メチルアミノ−1,3−
ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−
N−メチルアミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバ
モイルブタン酸;2−(3−N−メチルアミノ−1,3−ジオキソイソインドリ
ン−2−イル)コハク酸;2−(3−N−メチルアミノ−1,3−ジオキソイソ
インドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(3−N−メチル
アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロ
パン酸;2−(3−N−メチルアミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)
グルタル酸;2−(3−N−メチルアミノ−1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−N−メチルアミノ−1−オキソイ
ソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(3−N−メチル
アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(3−N−メチ
ルアミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン
酸;3−(3−N−メチルアミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3
−カルバモイルプロパン酸;2−(4−N−メチルアミノ−1,3−ジオキソイ
ソインドリン−2−イル)オディピック酸(odipic acid);2−(4−N−メチ
ルアミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブ
タン酸;4−(4−N−メチルアミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−
イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(4−N−メチルアミノ−1,3−ジ
オキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(4−N−メチルアミノ−1
,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3
−(4−N−メチルアミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3
−カルバモイルプロパン酸;2−(4−N−メチルアミノ−1−オキソイソイン
ドリン−2−イル)グルタル酸;2−(4−N−メチルアミノ−1−オキソイソ
インドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(4−N−メチルア
ミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2
−(4−N−メチルアミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;
2−(4−N−メチルアミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カ
ルバモイルプロパン酸;3−(4−N−メチルアミノ−1−オキソイソインドリ
ン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(3−メチル−1,3−ジ
オキソイソインドリン−2−イル)グルタル酸;2−(3−メチル−1,3−ジ
オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−メ
チル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン
酸;2−(3−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)コハク酸
;2−(3−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カル
バモイルプロパン酸;3−(3−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2
−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(3−メチル−1−オキソイソイ
ンドリン−2−イル)グルタル酸;2−(3−メチル−1−オキソイソインドリ
ン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−メチル−1−オキソイ
ソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(3−メチル−1
−オキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(3−メチル−1−オキソ
イソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(3−メチル
−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−
(4−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)オディピック酸(o
dipic acid);2−(4−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル
)−4−カルバモイルブタン酸;4−(4−メチル−1,3−ジオキソイソイン
ドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(4−メチル−1,3−
ジオキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(4−メチル−1,3−ジ
オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(4−
メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロ
パン酸;2−(4−メチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)グルタル酸
;2−(4−メチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイ
ルブタン酸;4−(4−メチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−
カルバモイルブタン酸;2−(4−メチル−1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)コハク酸;2−(4−メチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3
−カルバモイルプロパン酸;3−(4−メチル−1−オキソイソインドリン−2
−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(3−エチル−1,3−ジオキソ
イソインドリン−2−イル)グルタル酸;2−(3−エチル−1,3−ジオキソ
イソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−エチル−
1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2
−(3−エチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−
(3−エチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイ
ルプロパン酸;3−(3−エチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル
)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(3−エチル−1−オキソイソインドリ
ン−2−イル)グルタル酸;2−(3−エチル−1−オキソイソインドリン−2
−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−エチル−1−オキソイソイン
ドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(3−エチル−1−オキ
ソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(3−エチル−1−オキソイソイ
ンドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(3−エチル−1−
オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(4−
エチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)オディピック酸(odipic
acid);2−(4−エチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4
−カルバモイルブタン酸;4−(4−エチル−1,3−ジオキソイソインドリン
−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(4−エチル−1,3−ジオキ
ソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(4−エチル−1,3−ジオキソ
イソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(4−エチル
−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸
;2−(4−エチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)グルタル酸;2−
(4−エチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタ
ン酸;4−(4−エチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバ
モイルブタン酸;2−(4−エチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)コ
ハク酸;2−(4−エチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カル
バモイルプロパン酸;3−(4−エチル−1−オキソイソインドリン−2−イル
)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(3−プロピル−1,3−ジオキソイソ
インドリン−2−イル)グルタル酸;2−(3−プロピル−1,3−ジオキソイ
ソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−プロピル−
1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2
−(3−プロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2
−(3−プロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバ
モイルプロパン酸;3−(3−プロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2
−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(3−プロピル−1−オキソイソ
インドリン−2−イル)グルタル酸;2−(3−プロピル−1−オキソイソイン
ドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−プロピル−1−オ
キソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(3−プロ
ピル−1−オキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(3−プロピル−
1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(
3−プロピル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロ
パン酸;2−(4−プロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)オ
ディピック酸(odipic acid);2−(4−プロピル−1,3−ジオキソイソイン
ドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(4−プロピル−1,3
−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(4
−プロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(4
−プロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイル
プロパン酸;3−(4−プロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル
)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(4−プロピル−1−オキソイソインド
リン−2−イル)グルタル酸;2−(4−プロピル−1−オキソイソインドリン
−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(4−プロピル−1−オキソイ
ソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(4−プロピル−
1−オキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(4−プロピル−1−オ
キソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(4−プ
ロピル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸
; 2−(3−イソプロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)グ
ルタル酸;2−(3−イソプロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イ
ル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−イソプロピル−1,3−ジオキソ
イソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(3−イソプロ
ピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(3−イソ
プロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプ
ロパン酸;3−(3−イソプロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イ
ル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(3−イソプロピル−1−オキソイソ
インドリン−2−イル)グルタル酸;2−(3−イソプロピル−1−オキソイソ
インドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(3−イソプロピル
−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(
3−イソプロピル−1−オキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(3
−イソプロピル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプ
ロパン酸;3−(3−イソプロピル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−
3−カルバモイルプロパン酸;2−(4−イソプロピル−1,3−ジオキソイソ
インドリン−2−イル)オディピック酸(odipic acid);2−(4−イソプロピ
ル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸
;4−(4−イソプロピル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4
−カルバモイルブタン酸;2−(4−イソプロピル−1,3−ジオキソイソイン
ドリン−2−イル)コハク酸;2−(4−イソプロピル−1,3−ジオキソイソ
インドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(4−イソプロピ
ル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン
酸;2−(4−イソプロピル−1−オキソイソインドリン−2−イル)グルタル
酸;2−(4−イソプロピル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カ
ルバモイルブタン酸;4−(4−イソプロピル−1−オキソイソインドリン−2
−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(4−イソプロピル−1−オキソイ
ソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(4−イソプロピル−1−オキソイソ
インドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(4−イソプロピ
ル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;2
−(3−ブチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)グルタル酸;2
−(3−ブチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモ
イルブタン酸;4−(3−ブチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル
)−4−カルバモイルブタン酸;2−(3−ブチル−1,3−ジオキソイソイン
ドリン−2−イル)コハク酸;2−(3−ブチル−1,3−ジオキソイソインド
リン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;3−(3−ブチル−1,3−
ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(3
−ブチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)グルタル酸;2−(3−ブチ
ル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−
(3−ブチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタ
ン酸;2−(3−ブチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2
−(3−ブチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプ
ロパン酸;3−(3−ブチル−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カ
ルバモイルプロパン酸;2−(4−ブチル−1,3−ジオキソイソインドリン−
2−イル)オディピック酸(odipic acid);2−(4−ブチル−1,3−ジオキ
ソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(4−ブチル
−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;
2−(4−ブチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2
−(4−ブチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモ
イルプロパン酸;3−(4−ブチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イ
ル)−3−カルバモイルプロパン酸;2−(4−ブチル−1−オキソイソインド
リン−2−イル)グルタル酸;2−(4−ブチル−1−オキソイソインドリン−
2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;4−(4−ブチル−1−オキソイソイ
ンドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸;2−(4−ブチル−1−オ
キソイソインドリン−2−イル)コハク酸;2−(4−ブチル−1−オキソイソ
インドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸;及び3−(4−ブチル
−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸。
【0059】 これらの化合物は、癌の処置、免疫賦活剤、血管形成の阻害、及び本明細書中
に列挙される他の用途に使用できる。経口投与形態としては、単位服用量(unit
dosage)当たり1〜100mgの薬剤を含む錠剤、カプセル、糖剤、及び同様の
形状の圧縮された薬剤形態(compressed pharmaceutical form)などが挙げられる
。20〜100mg/mLを含む等張生理食塩水(isotonic saline solution)を
、筋肉内、鞘内、静脈内及び動脈内投与経路などの腸管外投与を目的として使用
してもよい。直腸内投与は、カカオバター等の既知の担体から配合された坐薬を
使用することによって行うことができる。
【0060】 したがって、薬剤組成物は、一以上の式I及びIIの化合物ならびに少なくと
も一の製薬上許容できる担体、希釈剤または賦形剤とを組み合わせてなる。この
ような組成物を調製するにあたっては、活性成分は、一般的には、賦形剤と混合
する若しくは賦形剤で希釈するまたはカプセル若しくは小さい袋(sachet)の形態
を有しうるこのような担体内に封入される。賦形剤が希釈剤として機能する場合
には、賦形剤は活性成分のベヒクル(vehicle)、担体、または媒質として作用す
る固体、半固体、または液状材料であってもよい。したがって、本組成物は、錠
剤、ピル、粉末、エリキシル、懸濁液、乳濁液、溶液、シロップ、軟質及び硬質
ゼラチンカプセル、坐剤、滅菌注射溶液ならびに滅菌包装粉末(packaged powder
)の形態であってもよい。適当な賦形剤の例としては、ラクトース、デキストロ
ース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアゴム、ケ
イ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水
、シロップ、及びメチルセルロースなどが挙げられ、上記配合物はタルク、ステ
アリン酸マグネシウム及び鉱油等の潤滑剤、湿潤剤、乳化及び懸濁剤、ヒドロキ
シ安息香酸メチル及びプロピル(methyl- and propylhydroxybenzoate)等の防腐
剤、甘味剤または着香料をさらに含んでいてもよい。
【0061】 本組成物は、好ましくは単位剤形(unit dosage form)、即ち、ユニタリー投与
量(unitary dosage)として適する物理的に離散した単位で、あるいはそれぞれの
ユニット(unit)が適当な薬剤賦形剤(pharmaceutical excipient)と連携して目的
とする治療効果を奏するように算出された所定量の活性材料を含む、ヒト患者及
び他の哺乳動物に1回若しくは複数の薬剤投与計画で投与されるユニタリー投与
量(unitary dosage)の所定の画分で配合される。本組成物は、当該分野において
既知の方法を用いることによって患者に投与後に活性成分が即座に、一様にまた
は遅延して放出されるように配合されてもよい。
【0062】 TNFαに関する酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)は公知のよ
うにして行なわれる。PBMCは、フィコール−ハイパック密度遠心によって正
常なドナーから単離される。細胞は、10%AB+血清、2mM L−グルタミ
ン、100U/mLペニシリン、及び100mg/mLストレプトマイシンが補
足されるRPMI中で培養される。薬剤をジメチルスルホキシド(シグマケミカ
ル(Sigma Chemical)製)中に溶解し、補足されたRPMIでさらに希釈する。P
BMC懸濁液における薬剤の存在または不存在下での最終的なジメチルスルホキ
シド濃度は0.25wt%である。薬剤は、50mg/mLから出発して半−対
数希釈(half-log dilution)で検定する。薬剤を、LPSを添加する1時間前に
96穴プレート中でPBMC(106細胞/mL)に添加する。薬剤の存在また
は不存在下でのPBMC(106細胞/mL)を、サルモネラ ミネソタ アー
ル595(Salmonella minnesota R595)(リスト バイオロジカル ラブス(List
Biological Labs)、キャンベル、シーエー(Campbell, CA)製)由来のLPS
1mg/mLで処理することによって刺激する。次に、細胞を37℃で18〜2
0時間インキュベートする。上清を集めて、即座にTNFαレベルについて検定
するあるいは検定するまで−70℃で(4日間以内)凍結し続ける。上清におけ
るTNFαの濃度を、製造社の指示に従ってヒトTNFα ELISAキット(
エンドゲン(ENDOGEN)、ボストン、エムエー(Boston, MA)製)によって測定する
【0063】 以下の実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、これらの実施例は本
発明の概念を制限するものではなく、本発明の概念は添付の特許請求の範囲によ
ってのみ定義されると考えるべきである。
【0064】 実施例1 1−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−
1,3−ジカルボン酸 水(50mL)におけるグルタミン酸(10ミリモル)及び炭酸ナトリウム(
10.5ミリモル)の攪拌溶液に、4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリ
ン−2−カルボキシレート(10ミリモル)を添加する。得られた混合物を3時
間攪拌する。混合物を濾過する。次に、濾液を4Nの塩酸でpH1まで酸性にす
ることによって、1−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イ
ル)プロパン−1,3−ジカルボン酸を得る。
【0065】 実施例2 1−(4−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−
1,3−ジカルボン酸 20mLの酢酸におけるグルタミン酸(10ミリモル)及び4−メチルフタル
酸無水物(10ミリモル)の混合物を還流して加熱した。次に、冷却された反応
液を真空中で濃縮する。残渣を酢酸エチル中でスラリー化し、得られたスラリー
を濾過することによって、目的産物を得る。スラリー濾過の代わりとして、カラ
ムクロマトグラフィーを用いて、目的産物を精製してもよい。
【0066】 実施例3 4−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カル
バモイルブタン酸 酢酸におけるイソグルタミン(20ミリモル)及び3−ニトロフタル酸無水物
(20ミリモル)の混合物を還流して加熱した。冷却した反応混合物を濃縮し、
残渣をクロマトグラフィーによって精製することによって、2−(4−ニトロ−
1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸を得
る。
【0067】 実施例4 2−(4−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カル
バモイルブタン酸 15mLの酢酸におけるグルタミン(10ミリモル)及び4−メチルイソベン
ゾフラン−1,3−ジオン(10ミリモル)の混合物を還流して加熱した。冷却
した反応混合物を濃縮し、残渣をクロマトグラフィーによって精製することによ
って、2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−
カルバモイルブタン酸を得る。
【0068】 実施例5 2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カル
バモイルブタン酸 15mlの酢酸におけるアスパラギン(10ミリモル)及び3−ニトロフタル
酸無水物(10ミリモル)の混合物を還流して加熱した。冷却した反応混合物を
濃縮し、残渣を精製することによって、2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイ
ソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸を得る。
【0069】 実施例6 2−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カル
バモイルプロパン酸 20mlのジメチルホルムアミドにおける2−(4−ニトロ−1,3−ジオキ
ソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸(7.5ミリモル
)及び10% Pd/C(200mg)の混合物を、Parrシェーカーで(Par
r Shaker)で60psiの水素で処理することによって、2−(4−アミノ−1
,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパン酸を得
る。
【0070】 実施例7 2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カル
バモイルブタン酸 15mlの酢酸におけるグルタミン(10ミリモル)及び3−ニトロフタル酸
無水物(10ミリモル)の混合物を還流して加熱した。冷却した反応混合物を濃
縮し、残渣をクロマトグラフィーによって精製することによって、2−(4−ニ
トロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン
酸を得る。
【0071】 実施例8 2−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カル
バモイルブタン酸 ジメチルホルムアミドにおける2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソイン
ドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸(5ミリモル)及び10% P
d/C(250mg)の混合物を、Parr型シェーカーで(Parr Type Shaker)
で60psiの水素下で水素化することによって、2−(4−アミノ−1,3−
ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸を得た。
【0072】 実施例9 2−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)グルタル酸 水(50mL)におけるグルタミン酸(10ミリモル)及び炭酸ナトリウム(
10.5ミリモル)の攪拌溶液に、4−ニトロフタル酸無水物(10ミリモル)
を添加する。得られた混合物を3時間攪拌する。混合物を濾過する。次に、濾液
を4Nの塩酸でpH1まで酸性にすることによって、2−(4−ニトロ−1−オ
キソイソインドリン−2−イル)グルタル酸を得る。
【0073】 実施例10 2−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイ
ルブタン酸 15mLの酢酸におけるグルタミン(10ミリモル)及び4−ニトロフタル酸
無水物(10ミリモル)の混合物を還流して加熱した。冷却した反応混合物を濃
縮し、残渣をクロマトグラフィーによって精製することによって、2−(4−ニ
トロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸を得
る。
【0074】 実施例11 2−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)コハク酸 20mLの酢酸におけるアスパラギン酸(10ミリモル)及び4−ニトロフタ
ル酸無水物(10ミリモル)の混合物を還流して加熱した。次に、冷却された反
応液を真空中で濃縮する。残渣を酢酸エチル中でスラリー化し、得られたスラリ
ーを濾過することによって、目的産物を得る。スラリー濾過の代わりとして、擬
態移動ベッドクロマトグラフィー(simulated moving bed chromatography)を用
いて、目的産物を精製してもよい。
【0075】 実施例12 3−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイ
ルプロパン酸 15mLの酢酸におけるイソアスパラギン(10ミリモル)及び3−ニトロフ
タル酸無水物(10ミリモル)の混合物を還流して加熱した。冷却した反応混合
物を濃縮し、残渣をクロマトグラフィーによって精製することによって、3−(
4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−カルバモイルプロパ
ン酸を得る。
【0076】 実施例13 1−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,3
−ジカルボン酸ジベンジルエステル THF(50mL)におけるメチル3−ニトロ−2−(ブロモメチル)ベンゾ
エート(2.5g、9.12ミリモル)、L−グルタミン酸ジベンジルエステル
p−トルエンスルホン酸塩(3.0g、9.12ミリモル)及びトリエチルアミ
ン(2.0g、20.0ミリモル)の混合物を、16時間、還流して加熱した。
この混合物を塩化メチレン(150mL)で希釈し、水(2×40mL)、ブラ
イン(40mL)で洗浄し、乾燥し、油にまで濃縮する。この油をクロマトグラ
フィー(シリカゲル、ヘキサン:エトキシ酢酸=7:3)によって精製すること
によって、1−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)プロパン
−1,3−ジカルボン酸ジベンジルエステルを得る(2.65g、59%);1
H NMR(CDCl3)(8.39(d,J=7.8Hz,1H),8.16(
d,J=7.3Hz,1H),7.69(t,J=7.9Hz,1H),7.3
0(m,10H),5.29(s,2H),5.29−5.13(m,1H),
5.03(s,2H),4.98(d,J=19.1Hz,1H),4.85(
d,J=19.2Hz,1H),2.54−2.39(m,4H);13C NM
R(CDCl3)(171.79,169.92,166.72,143.47,
137.25,135.49,135.04,134.99,130.17,1
29.67,128.62,128.52,128.29,128.25,12
8.23,127.04,67.49,66.58,53.70,48.35,
30.87,24.79。
【0077】 実施例14 1−(4−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,3
−ジカルボン酸 1−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,3
−ジカルボン酸ジベンジルエステル(2.6g、5.3ミリモル)、10% P
d/C(0.26g)及びメタノール(50mL)の混合物を、6時間、50p
siの水素で水素化する。この混合物をセライトで濾過し、セライトパッドをメ
タノール(50mL)で洗浄する。濾液を真空中で濃縮することによって、1−
(4−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,3−ジカ
ルボン酸を得る(1.2g、81%);融点 183〜185oC;1H NMR
(DMSO−d6)(7.17(t,J=7.6Hz,1H),6.89(d,J
=7.3Hz,1H),6.79(d,J=7.8Hz,1H),5.50(b
,2H),4.82−4.77(m,1H),4.23(s,2H),2.31
−1.98(m,4H);13C NMR(DMSO−d6)(173.46,17
2.28,168.98,143.58,132.21,128.73,125
.65,116.24,110.34,52.83,45.19,30.32,
24.42;C131425に関する分析値;C,56.11;H,5.07;
N,10.07。実測値:C,55.95;H,5.37;N,9.73。
【0078】 実施例15 1−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−
1,3−ジカルボン酸 DMF(15mL)における3−ニトロフタル酸無水物(1.5g、7.77
ミリモル)及びL−グルタミン酸(1.2g、7.77ミリモル)を、85o
で6時間、加熱する。この混合物を真空中で濃縮し、残渣をクロマトグラフィー
(シリカゲル、CH2Cl2:CH3OH=5:5)によって精製することによっ
て、1−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン
−1,3−ジカルボン酸を得る(1.51g、60%);1H NMR(DMS
O−d6)(8.32(d,J=7.9Hz,1H),8.21(d,J=7.3
Hz,1H),8.10(t,J=7.8Hz,1H),4.88−4.82(
dd,J=3.0及び10.0Hz,1H),2.35−2.20(m,4H)
【0079】 実施例16 1−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−
1,3−ジカルボン酸 メタノール(50mL)における−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソイン
ドリン−2−イル)プロパン−1,3−ジカルボン酸(1.4g、4.34ミリ
モル)及び10% Pd/C(0.14g)の混合物を、50psiの水素で2
時間、水素化した。この混合物をセライトで濾過し、セライトパッドをメタノー
ル(40mL)で洗浄する。濾液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(25mL)及び
ヘキサン(20mL)でスラリー化することによって、1−(4−アミノ−1,
3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,3−ジカルボン酸を得
る(1.02g、80%);融点 198〜200oC;1H NMR(DMSO
−d6)(7.46(t,J=7.6Hz,1H),7.02−6.97(m,2
H),6.49(s,2H),4.72−4.68(m,1H),2.38−2
.20(m,4H);13C NMR(DMSO−d6)(173.60,170.
60,168.90,167.64,146.64,135.33,132.0
3,121.56,110.89,108.68,50.56,30.39,2
3.76;C131226に関する分析値:C,53.43;H,4.14;N
,9.59。実測値:C,53.37;H,4.41;N,9.43。
【0080】 実施例17 2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カル
バモイルブタン酸(40761−10) DMF(15mL)における3−ニトロフタル酸無水物(1.5g、7.8ミ
リモル)及びL−グルタミン(1.14g、7.8ミリモル)の混合物を、85
〜90oCで4時間、加熱する。この混合物を真空中で濃縮し、残渣を水(30
mL)でスラリー化する。得られたスラリーを濾過し、固体を水(10mL)で
洗浄し、乾燥する(60oC、<1mmHg)ことによって、2−(4−ニトロ
−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸を
得る(1.82g、73%);融点 182〜184oC;1H NMR(DMS
O−d6)(8.33(d,J=7.7Hz,1H),8.22(d,J=7.0
Hz,1H),8.11(t,J=7.8Hz,1H),7.19(s,1H)
,6.73(s,1H),4.82−4.77(dd,J=4.6及び9.8H
z,1H),2.36−2.11(m,4H);13C NMR(DMSO−d6
)(173.21,170.03,165.43,162.75,144.45
,136.70,132.98,128.83,127.25,122.52,
51.87,31.31,23.87;C131137に関する分析値:C,4
8.60;H,3.45;N,13.08。実測値:C,48.52;H,3.
28;N,13.05。
【0081】 実施例18 2−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カル
バモイルブタン酸(40761−18) メタノール(52mL)における2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソイ
ンドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸(1.75g、5.45ミリ
モル)及び10% Pd/C(0.2g)の混合物を、50psiの水素で2時
間、水素化する。この混合物をセライトで濾過し、セライトパッドをメタノール
(30mL)で洗浄する。濾液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチル(20mL
)で30分間、スラリー化する。得られたスラリーを濾過し、固体を酢酸エチル
(10mL)で洗浄し、乾燥する(60oC、<1mmHg)ことによって、2
−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)4−カルバモイ
ルブタン酸を黄色の固体として得る(1.39g、88%);融点 165〜1
67oC;1H NMR(DMSO−d6)(13.08(b,1H),7.46(
t,J=7.8Hz,1H),7.22(s,1H),7.02−6.97(d
d,J=4.1及び5.5Hz,1H),6.73(s,1H),6.51(s
,2H),4.68−4.62(dd,J=4.5及び10.5Hz,1H),
2.50−1.99(m,4H);13C NMR(DMSO−d6)(173.0
7,170.75,168.88,167.63,146.66,135.36
,132.03,121.58.110.87,108.63,50.74,3
1.34,24.03;C131335に関する分析値:C,53.60;H,
4.50;N,14.43。実測値:C,53.71;H,4.40;N,14
.31。
【0082】 実施例19 各々50mgの1−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イ
ル)プロパン−1,3−ジカルボン酸を含む錠剤は以下のようにして調製できる
【0083】
【表1】
【0084】 これらの固形成分をまず0.6mmメッシュ幅の篩に強制的に通す(force)。
次に、活性成分、ラクトース、タルク、ステアリン酸マグネシウム及びデンプン
の半分を混合する。デンプンのもう半分を40mlの水に懸濁し、この懸濁液を
100mlの水におけるポリエチレングリコールの煮沸溶液に添加する。得られ
たペーストを粉末状物質に加え、必要であれば水を加えて、混合物を造粒する。
この造粒物を35℃で一晩乾燥し、1.2mmメッシュ幅の篩に強制的に通し、
圧縮して、両サイドが凹面状の約6mm直径の錠剤を形成する。
【0085】 実施例20 各々100mgの2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−
イル)−4−カルバモイルブタン酸を含むゼラチン乾燥充填カプセル(gelatin d
ry-filled capsule)は以下のようにして調製できる:
【0086】
【表2】
【0087】 ラウリル硫酸ナトリウムを0.2mmメッシュ幅の篩に通して2−(4−ニト
ロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カルバモイルブタン酸
中に篩入れ、これらの2成分を10分間よく混合する。次に、微結晶性セルロー
スを0.9mmメッシュ幅の篩を通して加え、全体を再度10分間よく混合する
。最後に、ステアリン酸マグネシウムを0.8mmメッシュ幅の篩を通して加え
、さらに3分間混合した後、混合物をサイズ0の(伸長された)ゼラチン乾燥充
填カプセル(size 0 (elongated) gelatin dry-fill capsule)中にそれぞれ14
0mgずつ導入した。
【0088】 実施例21 0.2%注射用溶液は、例えば、以下のように調製できる:
【0089】
【表3】
【0090】 2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−カル
バモイルブタン酸を1000mlの水に溶解し、ミクロフィルターで瀘過する。
緩衝溶液を添加して、全量を水で2500mlとする。単位服用量形態(dosage
unit form)を調製するために、1.0または2.5mL毎の分量をガラス製アン
プル中に入れる(それぞれが2.0または5.0mgのイミドを含有する)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 C07D 209/46 C07D 209/46 C07M 7:00 // C07M 7:00 C07D 209/48 Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 BC10 BC11 MA01 MA04 NA14 ZB09 ZB21 ZB26 ZC02 4C204 BB01 CB04 DB30 EB02 EB03 FB19 GB03 GB24 GB32

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式: 【化1】 式中、C*と称される炭素原子は、nが0でない際におよびR1がR2ではない
    際にキラルの中心を構成し; X1及びX2の一方は、ニトロ、1〜6炭素のアルキル、またはNH−Zであり
    、かつX1またはX2の他方は水素であり; R1及びR2のそれぞれは、相互に独立して、ヒドロキシルまたはNH−Zであ
    り; R3は、水素、1〜6炭素のアルキル、またはハロゲンであり; Zは、水素、アリール、1〜6炭素のアシル、または1〜6炭素のアルキルで
    あり;および nは、0、1、または2の値であり; この際、X1及びX2の一方がニトロであり、かつnが1または2である場合に
    は、R1及びR2はヒドロキシル以外である、 を有する1,3−ジオキソイソインドリン、ならびに これらの塩 からなる群より選択される化合物。
  2. 【請求項2】 R1はヒドロキシルであり;R2はアミノであり;R3は水素
    であり;およびnは1または2である、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1はアミノであり;R2はヒドロキシルであり;R3は水素
    であり;およびnは1または2である、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 1−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−
    イル)プロパン−1,3−ジカルボン酸である、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 1−(4−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−
    イル)プロパン−1,3−ジカルボン酸である、請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 4−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−
    イル)−4−カルバモイルブタン酸である、請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 2−(4−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−2−
    イル)−4−カルバモイルブタン酸である、請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−
    イル)−3−カルバモイルブタン酸である、請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 2−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−
    イル)−3−カルバモイルプロパン酸である、請求項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 2−(4−ニトロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2
    −イル)−4−カルバモイルブタン酸である、請求項1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 2−(4−アミノ−1,3−ジオキソイソインドリン−2
    −イル)−4−カルバモイルブタン酸である、請求項1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 有効量の請求項1に記載の化合物を哺乳動物に投与するこ
    とからなる、哺乳動物の炎症性サイトカインの望ましくないレベルを減少する方
    法。
  13. 【請求項13】 1回若しくは複数の薬剤投与計画で投与される際に哺乳動
    物における炎症性サイトカインのレベルを減少するのに十分な量の請求項1に記
    載の化合物を担体と組み合わせて含む薬剤組成物。
  14. 【請求項14】 下記式: 【化2】 式中、C*と称される炭素原子は、nが0でなくおよびR1がR2ではない際に
    キラルの中心を構成し; X1及びX2の一方は、アミノ、ニトロ、1〜6炭素のアルキル、またはNH−
    Zであり、かつX1またはX2の他方は水素であり; R1及びR2それぞれは、相互に独立して、ヒドロキシルまたはNH−Zであり
    ; R3は、1〜6炭素のアルキル、ハロゲン、または水素であり; Zは、水素、アリール、1〜6炭素のアシル、または1〜6炭素のアルキルで
    あり; nは、0、1、または2の値であり; この際、X1及びX2の一方がアミノまたはニトロであり、X1及びX2の一方が
    水素であり、かつnが1または2である場合には、R1及びR2は双方ともヒドロ
    キシルではない、 を有する1−オキソイソインドリン、ならびに これらの塩 からなる群より選択される化合物。
  15. 【請求項15】 R1はヒドロキシルであり;R2はアミンであり;R3は水
    素であり;およびnは1または2である、請求項14に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 R1はアミンであり;R2はヒドロキシルであり;R3は水
    素であり;およびnは1または2である、請求項14に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 2−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル
    )グルタル酸である、請求項14に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 2−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル
    )−4−カルバモイルブタン酸である、請求項14に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 4−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル
    )−4−カルバモイルブタン酸である、請求項14に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 1−オキソイソインドリンは2−(4−ニトロ−1−オキ
    ソイソインドリン−2−イル)コハク酸である、請求項14に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 2−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル
    )−3−カルバモイルプロパン酸である、請求項14に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 3−(4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル
    )−3−カルバモイルプロパン酸である、請求項14に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 3−(4−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル
    )−3−カルバモイルプロパン酸である、請求項14に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 3−(3−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル
    )−3−カルバモイルプロパン酸である、請求項14に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 2−(4−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル
    )グルタル酸である、請求項14に記載の化合物。
  26. 【請求項26】 2−(3−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル
    )グルタル酸である、請求項14に記載の化合物。
  27. 【請求項27】 有効量の請求項14に記載の化合物を哺乳動物に投与する
    ことからなる、哺乳動物の炎症性サイトカインの望ましくないレベルを減少する
    方法。
  28. 【請求項28】 1回若しくは複数の薬剤投与計画で投与される際に哺乳動
    物における炎症性サイトカインのレベルを減少するのに十分な量の請求項14に
    記載の化合物を担体と組み合わせて含む薬剤組成物。
  29. 【請求項29】 X1及びX2の一方はアミノである、請求項1に記載の化合
    物を投与することからなる、TNFαの阻害方法。
  30. 【請求項30】 X1及びX2の一方はアミノである、請求項1に記載の化合
    物の免疫賦活剤としての使用方法。
  31. 【請求項31】 請求項1に記載の化合物の免疫賦活剤としての使用方法。
  32. 【請求項32】 望ましくない血管形成を阻害するための請求項1に記載の
    化合物の使用方法。
  33. 【請求項33】 望ましくない血管形成を阻害するための請求項14に記載
    の化合物の使用方法。
  34. 【請求項34】 X1及びX2の一方はアミノである、請求項1に記載の化合
    物の望ましくない血管形成を阻害するための使用方法。
  35. 【請求項35】 X1及びX2の一方はアミノである、請求項14に記載の
    化合物の望ましくない血管形成を阻害するための使用方法。
  36. 【請求項36】 癌を処置するための請求項1に記載の化合物の使用方法。
  37. 【請求項37】 癌を処置するための請求項14に記載の化合物の使用方法
  38. 【請求項38】 X1及びX2の一方はアミノである、請求項1に記載の化合
    物の癌を処置するための使用方法。
  39. 【請求項39】 X1及びX2の一方はアミノである、請求項14に記載の化
    合物の癌を処置するための使用方法。
  40. 【請求項40】 X1及びX2の一方はアルキルである、請求項1に記載の化
    合物の哺乳動物におけるTNFαを阻害するための使用方法。
  41. 【請求項41】 X1及びX2の一方はアルキルである、請求項1に記載の化
    合物の免疫賦活剤としての使用方法。
  42. 【請求項42】 X1及びX2の一方はアルキルである、請求項1に記載の化
    合物の望ましくない血管形成を阻害するための使用方法。
  43. 【請求項43】 X1及びX2の一方はアルキルである、請求項14に記載の
    化合物の望ましくない血管形成を阻害するための使用方法。
  44. 【請求項44】 X1及びX2の一方はアルキルである、請求項1に記載の化
    合物の癌を処置するための使用方法。
  45. 【請求項45】 X1及びX2の一方はアルキルである、請求項14に記載の
    化合物の癌を処置するための使用方法。
  46. 【請求項46】 実質的にキラル的に純粋なR型異性体、実質的にキラル的
    に純粋なS型異性体、またはそれらの混合物である、請求項1に記載の化合物。
  47. 【請求項47】 実質的にキラル的に純粋なR型異性体、実質的にキラル的
    に純粋なS型異性体、またはそれらの混合物である、請求項14に記載の化合物
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