JP2002528253A - ブライン溶液中の金属イオン濃度を低下させる方法 - Google Patents
ブライン溶液中の金属イオン濃度を低下させる方法Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01D—COMPOUNDS OF ALKALI METALS, i.e. LITHIUM, SODIUM, POTASSIUM, RUBIDIUM, CAESIUM, OR FRANCIUM
- C01D3/00—Halides of sodium, potassium or alkali metals in general
- C01D3/14—Purification
- C01D3/145—Purification by solid ion-exchangers or solid chelating agents
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- C01D3/14—Purification
Abstract
(57)【要約】
本発明の方法は、グルコン酸ナトリウムなどの水溶性金属キレート剤を含有するブライン溶液中のカルシウム、マグネシウム、鉄、ニッケル及びクロムなどの多価金属カチオンの濃度を低下させる。この方法は、ブラインを一次ブライン処理に付し、次いで、ブライン溶液のpHを約1.5〜約5.5の範囲内に再調節し、典型的には約10℃〜約90℃の範囲内の温度で毎時約4樹脂ベッド体積〜約32樹脂ベッド体積の範囲内の流量で、キレート性イオン交換樹脂を含む1種類以上の樹脂ベッドにブライン溶液を接触させて、ブライン溶液を回収することを含む。
Description
【0001】
本発明は、金属キレート剤を含有するブライン溶液中の多価金属カチオンの濃
度を低下させる方法に関する。具体的には、本発明は、縮合ポリマー製造プロセ
スから得られ、グルコン酸ナトリウムなどの水溶性金属キレート剤を含有するブ
ライン溶液中の鉄、クロム及びニッケルなどの金属カチオンの濃度を低下させる
方法に関する。
度を低下させる方法に関する。具体的には、本発明は、縮合ポリマー製造プロセ
スから得られ、グルコン酸ナトリウムなどの水溶性金属キレート剤を含有するブ
ライン溶液中の鉄、クロム及びニッケルなどの金属カチオンの濃度を低下させる
方法に関する。
【0002】 縮合ポリマーの製造ではブライン溶液が副産物として生じることが多々ある。
例えば、ブライン溶液は、水酸化ナトリウム水溶液の存在下、有機溶剤中でのホ
スゲンと1種類以上のビスフェノール化合物との反応によるポリカーボネート樹
脂の製造の際に生じる。一般的な例は、水酸化ナトリウム水溶液の存在下でジク
ロロメタン中でビスフェノルーAとホスゲンとの反応でビスフェノールAポリカ
ーボネートと塩化ナトリウム溶液を生じる反応である。
例えば、ブライン溶液は、水酸化ナトリウム水溶液の存在下、有機溶剤中でのホ
スゲンと1種類以上のビスフェノール化合物との反応によるポリカーボネート樹
脂の製造の際に生じる。一般的な例は、水酸化ナトリウム水溶液の存在下でジク
ロロメタン中でビスフェノルーAとホスゲンとの反応でビスフェノールAポリカ
ーボネートと塩化ナトリウム溶液を生じる反応である。
【0003】 製造コストを下げるとともに環境汚染を防ぐため、かかるブライン溶液は電気
分解用のクロルアルカリプラントに再循環することが多く、塩素ガス、水酸化ナ
トリウム溶液及び水素ガスを生じる。かかるクロルアルカリプラントにおける電
解槽は大抵は陽極室と陰極室とを備えていて、その間に適当な隔膜が設けられる
。隔膜の目的は、電解槽内で陽極液と陰極液とを分離することにある。隔膜は、
水に対して少なくとも部分的に多孔質とし得る。電解槽に用いられる隔膜の種類
にはダイヤフラムとメンブランがある。
分解用のクロルアルカリプラントに再循環することが多く、塩素ガス、水酸化ナ
トリウム溶液及び水素ガスを生じる。かかるクロルアルカリプラントにおける電
解槽は大抵は陽極室と陰極室とを備えていて、その間に適当な隔膜が設けられる
。隔膜の目的は、電解槽内で陽極液と陰極液とを分離することにある。隔膜は、
水に対して少なくとも部分的に多孔質とし得る。電解槽に用いられる隔膜の種類
にはダイヤフラムとメンブランがある。
【0004】 電解槽の運転中、隔膜が固形物質で次第に目詰まりして、水及び溶解種が陽極
液から陰極液へと移るのが遅れることがある。隔膜の目詰まりは、電解槽の運転
効率を下げるとともに、電気分解生成物の生成速度を下げる。目詰まりが臨界点
に達すると、往々にして隔膜の予想耐用年数に達する前に隔膜を交換しなければ
ならない。電解槽の運転を最も経済的に行うためには、槽の隔膜の寿命を可能な
限り延ばすことが必要である。
液から陰極液へと移るのが遅れることがある。隔膜の目詰まりは、電解槽の運転
効率を下げるとともに、電気分解生成物の生成速度を下げる。目詰まりが臨界点
に達すると、往々にして隔膜の予想耐用年数に達する前に隔膜を交換しなければ
ならない。電解槽の運転を最も経済的に行うためには、槽の隔膜の寿命を可能な
限り延ばすことが必要である。
【0005】 縮合ポリマーの製造で副産物として生ずるブライン溶液は、有機夾雑物及び無
機夾雑物を共に含んでいることが多い。有機夾雑物には、残留溶剤、触媒、並び
に単量体及び低分子量オリゴマーなどの水溶性有機種などがある。無機夾雑物に
は、多価アルカリ土類金属及び遷移金属カチオン、特に鉄などがある。かかる1
種類以上の夾雑物を含むブライン溶液を電気分解すると、電解槽の隔膜の表面及
び内部に有機種及び金属種が析出して目詰まりを起こしかねない。電解槽の隔膜
の寿命を最大限に延ばすには、夾雑有機種及び多価金属カチオンの濃度を供給ブ
ライン溶液で経済的に可能な限り低い水準に抑えなければならない。
機夾雑物を共に含んでいることが多い。有機夾雑物には、残留溶剤、触媒、並び
に単量体及び低分子量オリゴマーなどの水溶性有機種などがある。無機夾雑物に
は、多価アルカリ土類金属及び遷移金属カチオン、特に鉄などがある。かかる1
種類以上の夾雑物を含むブライン溶液を電気分解すると、電解槽の隔膜の表面及
び内部に有機種及び金属種が析出して目詰まりを起こしかねない。電解槽の隔膜
の寿命を最大限に延ばすには、夾雑有機種及び多価金属カチオンの濃度を供給ブ
ライン溶液で経済的に可能な限り低い水準に抑えなければならない。
【0006】 有機及び無機夾雑物の濃度を下げる一つの方法は、一次ブライン処理として知
られている。一次ブライン処理では、モル過剰の炭酸イオンの存在下でブライン
のpHを約10超まで上げてアルカリ土類金属及び遷移金属を炭酸塩又は水酸化
物として沈澱させ、次いで濾過又は清澄化などの沈降プロセスを行う。さらに続
けて、ブラインの酸性化及びストリッピングを行って、炭酸イオン並びに有機溶
剤及び溶解触媒などの有機夾雑物を除去する。必要に応じて吸着などの追加処理
を利用して、ブラインから単量体及び低分子量オリゴマーなどの有機種を除去し
てもよい。
られている。一次ブライン処理では、モル過剰の炭酸イオンの存在下でブライン
のpHを約10超まで上げてアルカリ土類金属及び遷移金属を炭酸塩又は水酸化
物として沈澱させ、次いで濾過又は清澄化などの沈降プロセスを行う。さらに続
けて、ブラインの酸性化及びストリッピングを行って、炭酸イオン並びに有機溶
剤及び溶解触媒などの有機夾雑物を除去する。必要に応じて吸着などの追加処理
を利用して、ブラインから単量体及び低分子量オリゴマーなどの有機種を除去し
てもよい。
【0007】 この一次ブライン処理手順は、カルシウム、マグネシウム及び鉄カチオンを沈
澱させるのに有効であり、ブライン溶液中でのかかるカチオンの濃度を格段に低
下させるとともに、溶解有機種の濃度を低下させることができる。しかし、電解
槽に、ポリカーボネート製造プロセスのような縮合ポリマー製造プロセスから得
られるブライン溶液を供給すると、供給ブライン溶液を一次ブライン処理に付し
た後でも、電解槽の隔膜が依然として意外なほど急速に目詰まりを起こすことが
判明した。
澱させるのに有効であり、ブライン溶液中でのかかるカチオンの濃度を格段に低
下させるとともに、溶解有機種の濃度を低下させることができる。しかし、電解
槽に、ポリカーボネート製造プロセスのような縮合ポリマー製造プロセスから得
られるブライン溶液を供給すると、供給ブライン溶液を一次ブライン処理に付し
た後でも、電解槽の隔膜が依然として意外なほど急速に目詰まりを起こすことが
判明した。
【0008】 入念な実験の結果、かかるブライン溶液の電気分解時の隔膜の急速な目詰まり
の原因が、主に供給ブライン中に残留する鉄、クロム及びニッケルに由来する遷
移金属種が電解槽の隔膜の表面及び内部に沈澱することにあるとの知見を得た。
分析の結果、一次ブライン処理後もブライン溶液中に水溶性キレート剤が存在し
ているため、非常に低濃度の遷移金属種が依然として供給ブライン中に存在して
いることが判明した。キレート剤は遷移金属カチオンの若干を水溶性錯体として
保ち、かかる錯化カチオンは一次ブライン処理時に塩として沈澱しなくなる。キ
レート剤は典型的には、グルコン酸アニオンなどの糖酸である。
の原因が、主に供給ブライン中に残留する鉄、クロム及びニッケルに由来する遷
移金属種が電解槽の隔膜の表面及び内部に沈澱することにあるとの知見を得た。
分析の結果、一次ブライン処理後もブライン溶液中に水溶性キレート剤が存在し
ているため、非常に低濃度の遷移金属種が依然として供給ブライン中に存在して
いることが判明した。キレート剤は遷移金属カチオンの若干を水溶性錯体として
保ち、かかる錯化カチオンは一次ブライン処理時に塩として沈澱しなくなる。キ
レート剤は典型的には、グルコン酸アニオンなどの糖酸である。
【0009】 グルコン酸アニオンは、鉄(III)、ニッケル(II)及びクロム(III)などの
多価遷移金属カチオンの一部と水溶性錯体を形成させるため、縮合ポリマー製造
プロセスでグルコン酸ナトリウムの形態で添加されることが多々ある。錯化は、
遷移金属塩が製造設備に沈澱しポリマー生成物を汚染するのを防ぐのに都合がよ
い。鉄(III)を例にとると、グルコン酸アニオンは鉄グルコン酸錯体を形成し
て鉄をブライン溶液に溶解し、実質的に夾雑鉄を含まないポリマー生成物を生じ
る。しかし、電解槽に再循環するためのブライン溶液の精製時には、鉄(III)
などの遷移金属種のうちグルコン酸錯体として存在する部分は強くキレート化し
たまま残り、一次ブライン処理などのブライン精製プロセス後も、さらには基本
的に中性又はアルカリ性条件下でのカチオン交換樹脂で追加処理した後でも、ブ
ライン溶液中の遷移金属カチオンの濃度は許容レベルを超える水準に留まりかね
ない。鉄−グルコン酸錯体のような遷移金属−グルコン酸錯体を含むブラインを
、隔膜を含む電解槽に入れると、グルコン酸が実質的に破壊され、鉄などの各遷
移金属の少なくとも一部が隔膜の表面及び内部に沈澱する。沈澱した遷移金属種
は隔膜の目詰まりを徐々に起こし、電気化学槽での生産速度を低下させ、早期隔
膜交換を招く。
多価遷移金属カチオンの一部と水溶性錯体を形成させるため、縮合ポリマー製造
プロセスでグルコン酸ナトリウムの形態で添加されることが多々ある。錯化は、
遷移金属塩が製造設備に沈澱しポリマー生成物を汚染するのを防ぐのに都合がよ
い。鉄(III)を例にとると、グルコン酸アニオンは鉄グルコン酸錯体を形成し
て鉄をブライン溶液に溶解し、実質的に夾雑鉄を含まないポリマー生成物を生じ
る。しかし、電解槽に再循環するためのブライン溶液の精製時には、鉄(III)
などの遷移金属種のうちグルコン酸錯体として存在する部分は強くキレート化し
たまま残り、一次ブライン処理などのブライン精製プロセス後も、さらには基本
的に中性又はアルカリ性条件下でのカチオン交換樹脂で追加処理した後でも、ブ
ライン溶液中の遷移金属カチオンの濃度は許容レベルを超える水準に留まりかね
ない。鉄−グルコン酸錯体のような遷移金属−グルコン酸錯体を含むブラインを
、隔膜を含む電解槽に入れると、グルコン酸が実質的に破壊され、鉄などの各遷
移金属の少なくとも一部が隔膜の表面及び内部に沈澱する。沈澱した遷移金属種
は隔膜の目詰まりを徐々に起こし、電気化学槽での生産速度を低下させ、早期隔
膜交換を招く。
【0010】 水溶液から金属カチオンを除去する方法は幾つか報告されている。キレート性
イオン交換樹脂を用いた水溶液からの多価金属カチオンの除去は公知である。例
えば、Yokota他(米国特許第4119508号)は、キレート性イオン交
換樹脂を用いて、水溶性金属キレート剤の存在しないブラインからカルシウム及
びマグネシウムのカチオンを除去している。Kelly(米国特許第44500
57号)は、アンバーライト(AMBERLITE;登録商標)IRC−718
(Rohm and Haas社)を用いて、水溶性金属キレート剤の存在しな
いpH2〜3のブラインからアルミニウム(III)を除去している。Courd
uvelis他(米国特許第4303704号)は、酸性又はアルカリ性いずれ
かのpHでアンバーライト(登録商標)IRC−718樹脂を用いて、無電解め
っき法由来のアルカノールアミンなどのキレート剤を含有する非ブライン水溶液
から、極めて高濃度の銅イオン又はニッケルイオンを回収して再利用している。
しかし、これらの方法は、縮合ポリマー製造プロセスから得られる水溶性金属キ
レート剤を含有するブライン溶液中の多価金属イオンの濃度を低下させることに
対処したものではない。
イオン交換樹脂を用いた水溶液からの多価金属カチオンの除去は公知である。例
えば、Yokota他(米国特許第4119508号)は、キレート性イオン交
換樹脂を用いて、水溶性金属キレート剤の存在しないブラインからカルシウム及
びマグネシウムのカチオンを除去している。Kelly(米国特許第44500
57号)は、アンバーライト(AMBERLITE;登録商標)IRC−718
(Rohm and Haas社)を用いて、水溶性金属キレート剤の存在しな
いpH2〜3のブラインからアルミニウム(III)を除去している。Courd
uvelis他(米国特許第4303704号)は、酸性又はアルカリ性いずれ
かのpHでアンバーライト(登録商標)IRC−718樹脂を用いて、無電解め
っき法由来のアルカノールアミンなどのキレート剤を含有する非ブライン水溶液
から、極めて高濃度の銅イオン又はニッケルイオンを回収して再利用している。
しかし、これらの方法は、縮合ポリマー製造プロセスから得られる水溶性金属キ
レート剤を含有するブライン溶液中の多価金属イオンの濃度を低下させることに
対処したものではない。
【0011】 そこで、縮合ポリマー製造プロセスから得られる水溶性金属キレート剤を含有
するブライン溶液中の遷移金属カチオンなどの多価金属カチオンの濃度を実質的
に低下させる方法に対するニーズが存在する。かかる方法は、ダイヤフラムなど
の電解槽隔膜の表面及び内部での金属種の沈澱速度を下げることによって隔膜の
目詰まりを遅らせ、隔膜の寿命を延ばす手段を提供する。
するブライン溶液中の遷移金属カチオンなどの多価金属カチオンの濃度を実質的
に低下させる方法に対するニーズが存在する。かかる方法は、ダイヤフラムなど
の電解槽隔膜の表面及び内部での金属種の沈澱速度を下げることによって隔膜の
目詰まりを遅らせ、隔膜の寿命を延ばす手段を提供する。
【0012】
本発明は、水溶性金属キレート剤を含有するブライン溶液中の多価金属カチオ
ンの濃度を低下させる方法を提供することで上記のニーズに応えたものである。 本発明の方法は、 (a)ブラインを、以下の段階: (i)カルシウムに対してモル過剰の炭酸イオンの存在下でブラインのpHを
約10超まで上げる段階、 (ii)濾過及び/又は沈降法を用いてブラインを清澄化する段階、 (iii)ブラインpHを約3未満まで下げる段階、 (iv)ブラインをストリッピングして炭酸イオン及び任意には溶解した有機溶
剤を除去する段階、及び (v)任意には、ブラインを吸着処理して単量体及び低分子量オリゴマーなど
の有機種を除去する段階 を含んでなる一次ブライン処理に付す段階、 (b)ブライン溶液のpHを約1.5〜約5.5の範囲内に再調節する段階、 (c)ブライン溶液を、キレート性イオン交換樹脂を含む1種類以上の樹脂ベ
ッドと緊密に接触させる段階、次いで (d)ブライン溶液を回収する段階 を含む。
ンの濃度を低下させる方法を提供することで上記のニーズに応えたものである。 本発明の方法は、 (a)ブラインを、以下の段階: (i)カルシウムに対してモル過剰の炭酸イオンの存在下でブラインのpHを
約10超まで上げる段階、 (ii)濾過及び/又は沈降法を用いてブラインを清澄化する段階、 (iii)ブラインpHを約3未満まで下げる段階、 (iv)ブラインをストリッピングして炭酸イオン及び任意には溶解した有機溶
剤を除去する段階、及び (v)任意には、ブラインを吸着処理して単量体及び低分子量オリゴマーなど
の有機種を除去する段階 を含んでなる一次ブライン処理に付す段階、 (b)ブライン溶液のpHを約1.5〜約5.5の範囲内に再調節する段階、 (c)ブライン溶液を、キレート性イオン交換樹脂を含む1種類以上の樹脂ベ
ッドと緊密に接触させる段階、次いで (d)ブライン溶液を回収する段階 を含む。
【0013】 本発明はさらに、水溶性金属キレート剤を含有するブライン溶液を電気分解す
るための電解槽のダイヤフラム式隔膜の寿命を延ばす方法も提供する。
るための電解槽のダイヤフラム式隔膜の寿命を延ばす方法も提供する。
【0014】
本発明に用いられるブライン溶液は、塩化ナトリウム又は塩化カリウムの水溶
液を含む。ブライン溶液は、縮合ポリマー製造プロセスから副産物として得られ
る。塩化ナトリウム水溶液が好ましい。ブライン溶液を副産物として生じるプロ
セスで製造できる代表的な縮合ポリマーには、特に限定されないが、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、ポリアリーレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポ
リエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリアリーレンスルフィド及びポリアリーレンスルフィドスル
ホンなどがある。例えば、ポリカーボネートの製造では、水酸化ナトリウム水溶
液の存在下で有機溶剤中で1種類以上のビスフェノールをホスゲンと反応させて
ポリカーボネートを合成するとき、副産物として塩化ナトリウム水溶液が生ずる
。かかるプロセスで製造できる代表的なポリカーボネート及びポリカーボネート
共重合体には、特に限定されないが、ビスフェノールAポリカーボネート、3,
3′5,5′−テトラメチルビスフェノールAポリカーボネート及び3,3′5
,5′−テトラブロモビスフェノールAポリカーボネート、並びにそれらの共重
合体がある。
液を含む。ブライン溶液は、縮合ポリマー製造プロセスから副産物として得られ
る。塩化ナトリウム水溶液が好ましい。ブライン溶液を副産物として生じるプロ
セスで製造できる代表的な縮合ポリマーには、特に限定されないが、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、ポリアリーレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポ
リエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリアリーレンスルフィド及びポリアリーレンスルフィドスル
ホンなどがある。例えば、ポリカーボネートの製造では、水酸化ナトリウム水溶
液の存在下で有機溶剤中で1種類以上のビスフェノールをホスゲンと反応させて
ポリカーボネートを合成するとき、副産物として塩化ナトリウム水溶液が生ずる
。かかるプロセスで製造できる代表的なポリカーボネート及びポリカーボネート
共重合体には、特に限定されないが、ビスフェノールAポリカーボネート、3,
3′5,5′−テトラメチルビスフェノールAポリカーボネート及び3,3′5
,5′−テトラブロモビスフェノールAポリカーボネート、並びにそれらの共重
合体がある。
【0015】 電解槽に再循環する前に、槽の最も効率的な運転を行うため、ブライン溶液中
の塩化ナトリウムの濃度を高めてもよい。ブライン溶液中の塩化ナトリウム濃度
は、補給塩を添加することにより簡便に高まる。補給塩は、例えば、天然の地表
堆積物から、又は海水を蒸発して得られる塩化ナトリウムである。
の塩化ナトリウムの濃度を高めてもよい。ブライン溶液中の塩化ナトリウム濃度
は、補給塩を添加することにより簡便に高まる。補給塩は、例えば、天然の地表
堆積物から、又は海水を蒸発して得られる塩化ナトリウムである。
【0016】 ブライン溶液中の塩化ナトリウム量は、溶液1リットル当たり約50gの濃度
から所与の温度における塩化ナトリウムの飽和濃度までである。好ましくは、塩
化ナトリウム濃度は、溶液1リットル当たり約100〜約320g、さらに好ま
しくは溶液1リットル当たり約180〜約315gである。
から所与の温度における塩化ナトリウムの飽和濃度までである。好ましくは、塩
化ナトリウム濃度は、溶液1リットル当たり約100〜約320g、さらに好ま
しくは溶液1リットル当たり約180〜約315gである。
【0017】 典型的には、ブライン溶液副産物はポリマー生成物から分離され、塩化ナトリ
ウムの濃度を高めて夾雑物を除去する様々な処理段階を経た後に電解槽へ再循環
され、塩素ガス、水酸化ナトリウム溶液及び水素ガスを生成する。適当な電解槽
は大抵は陽極室と陰極室とを備えており、その間に適当な隔膜を設けて電解槽内
の陽極液と陰極液とを分離する。隔膜は、水に対して少なくとも部分的に多孔質
とし得る。電解槽に用いられる隔膜の例には、ダイヤフラムとメンブランがある
。ダイヤフラム式隔膜はアスベスト、ポリテトラフルオロエチレン、又はアスベ
ストとポリテトラフルオロエチレンとの混合物から実質的になることが多い。メ
ンブラン隔膜は陽極液から陰極液へアルカリ金属カチオンを選択的に通すが、ア
ニオンを通さず、陰極液から陽極液への水酸アニオンの逆行を実質的に遅らせる
イオン交換樹脂からなることが多い。本発明ではダイヤフラム式隔膜を備えた電
解槽が好ましい。
ウムの濃度を高めて夾雑物を除去する様々な処理段階を経た後に電解槽へ再循環
され、塩素ガス、水酸化ナトリウム溶液及び水素ガスを生成する。適当な電解槽
は大抵は陽極室と陰極室とを備えており、その間に適当な隔膜を設けて電解槽内
の陽極液と陰極液とを分離する。隔膜は、水に対して少なくとも部分的に多孔質
とし得る。電解槽に用いられる隔膜の例には、ダイヤフラムとメンブランがある
。ダイヤフラム式隔膜はアスベスト、ポリテトラフルオロエチレン、又はアスベ
ストとポリテトラフルオロエチレンとの混合物から実質的になることが多い。メ
ンブラン隔膜は陽極液から陰極液へアルカリ金属カチオンを選択的に通すが、ア
ニオンを通さず、陰極液から陽極液への水酸アニオンの逆行を実質的に遅らせる
イオン交換樹脂からなることが多い。本発明ではダイヤフラム式隔膜を備えた電
解槽が好ましい。
【0018】 ブライン溶液の入った槽に電流を印加すると、塩素イオンが電気分解されて陽
極室で塩素ガスが生じ、ダイアフラムを通しての陰極室へのナトリウムイオンの
輸送を促して、陰極室で水が電気分解され、水素ガス及び水酸アニオンとなる。
陰極室で水酸化ナトリウムを含む溶液が生じ、これを後で槽から除去する。
極室で塩素ガスが生じ、ダイアフラムを通しての陰極室へのナトリウムイオンの
輸送を促して、陰極室で水が電気分解され、水素ガス及び水酸アニオンとなる。
陰極室で水酸化ナトリウムを含む溶液が生じ、これを後で槽から除去する。
【0019】 隔膜としてダイヤフラムを備えた電解槽では、ダイヤフラムを通しての陽極室
から陰極室への溶液の輸送は、2室間の液面の差によって促進される。ダイヤフ
ラムを溶液が効率的に通過するようにするには、陽極室の液面を陰極室の液面よ
りも高くしなければならない。2室間の液面の差を液面差と呼ぶ。
から陰極室への溶液の輸送は、2室間の液面の差によって促進される。ダイヤフ
ラムを溶液が効率的に通過するようにするには、陽極室の液面を陰極室の液面よ
りも高くしなければならない。2室間の液面の差を液面差と呼ぶ。
【0020】 電解槽の運転時には、様々なブライン夾雑物から生ずる固形種、特に金属種が
、ダイヤフラムの表面及び内部に徐々に析出しかねない。そのため、ダイヤフラ
ムの浸透性及び多孔性が低下するに従い槽の液面差が増大する。液面差が臨界値
まで増大すると、槽の運転は最早効率的でも安全でもなくなり、ダイヤフラムを
交換しなければならなくなる。この過程の詳細は、Kirk−Othmer E
ncyclopedia of Chemical Technology,第
4版,第1巻,938〜1025頁(1991)L.C.Curlin,T.V
.Bommaraju及びC.B.Hansson著“Alkali and
Chlorine Products: Chlorine and Sodi
um Hydroxide”に記載されている。
、ダイヤフラムの表面及び内部に徐々に析出しかねない。そのため、ダイヤフラ
ムの浸透性及び多孔性が低下するに従い槽の液面差が増大する。液面差が臨界値
まで増大すると、槽の運転は最早効率的でも安全でもなくなり、ダイヤフラムを
交換しなければならなくなる。この過程の詳細は、Kirk−Othmer E
ncyclopedia of Chemical Technology,第
4版,第1巻,938〜1025頁(1991)L.C.Curlin,T.V
.Bommaraju及びC.B.Hansson著“Alkali and
Chlorine Products: Chlorine and Sodi
um Hydroxide”に記載されている。
【0021】 ダイヤフラムの寿命を最大限に延ばすとともに電解槽の運転効率を最大限に高
めるため、電気分解前のブライン溶液を精製段階に付して夾雑物を除去する。夾
雑物には、ポリマー製造プロセス由来のもの、及びポリマー製造プロセスから再
循環されたブラインにしばしば添加される補給塩由来のものがある。典型的な夾
雑物には、フェノール種、有機触媒及び溶剤残留物、並びにアルカリ土類金属カ
チオン及び遷移金属カチオンなどの金属種がある。夾雑物除去のための精製段階
は、金属を沈澱させるための炭酸イオン及び水酸イオンの添加、清澄化、濾過、
揮発物ストリッピング、極性有機不純物を除去するための吸着剤との接触、並び
に多価金属カチオンの濃度を低下させるためのイオン交換のような処理のうちの
1段以上の段階を含む。
めるため、電気分解前のブライン溶液を精製段階に付して夾雑物を除去する。夾
雑物には、ポリマー製造プロセス由来のもの、及びポリマー製造プロセスから再
循環されたブラインにしばしば添加される補給塩由来のものがある。典型的な夾
雑物には、フェノール種、有機触媒及び溶剤残留物、並びにアルカリ土類金属カ
チオン及び遷移金属カチオンなどの金属種がある。夾雑物除去のための精製段階
は、金属を沈澱させるための炭酸イオン及び水酸イオンの添加、清澄化、濾過、
揮発物ストリッピング、極性有機不純物を除去するための吸着剤との接触、並び
に多価金属カチオンの濃度を低下させるためのイオン交換のような処理のうちの
1段以上の段階を含む。
【0022】 ブライン溶液中に頻繁に存在するアルカリ土類金属カチオンには、カルシウム
及びマグネシウムがある。ブライン溶液中のカルシウム及びマグネシウムの濃度
は各々独立に、百万部当たり約0.005部(ppm)〜約2000ppmの範
囲内にあればよく、好ましくは約0.005ppm〜約400ppmの範囲内、
さらに好ましくは約0.005ppm〜約10ppmの範囲内である。ダイアフ
ラム寿命及び電解槽運転効率を最大にするため、ブライン溶液中のカルシウムの
濃度は最も好ましくは約0.005ppm〜約2ppmの範囲とし、ブライン溶
液中のマグネシウムの濃度は最も好ましくは約0.005ppm〜約0.4pp
mの範囲とする。
及びマグネシウムがある。ブライン溶液中のカルシウム及びマグネシウムの濃度
は各々独立に、百万部当たり約0.005部(ppm)〜約2000ppmの範
囲内にあればよく、好ましくは約0.005ppm〜約400ppmの範囲内、
さらに好ましくは約0.005ppm〜約10ppmの範囲内である。ダイアフ
ラム寿命及び電解槽運転効率を最大にするため、ブライン溶液中のカルシウムの
濃度は最も好ましくは約0.005ppm〜約2ppmの範囲とし、ブライン溶
液中のマグネシウムの濃度は最も好ましくは約0.005ppm〜約0.4pp
mの範囲とする。
【0023】 ブライン溶液中に頻繁に存在する遷移金属カチオンには、鉄、クロム及びニッ
ケルがある。ブライン溶液中の鉄、クロム及びニッケルの濃度は各々独立に、約
0.001ppm〜100ppmの範囲内にあればよく、好ましくは約0.00
1ppm〜約10ppmの範囲内、さらに好ましくは約0.001ppm〜約2
ppmの範囲内とし得る。ダイアフラム寿命及び電解槽運転効率を最大にするた
め、ブライン溶液中の鉄、クロム及びニッケルの濃度は最も好ましくは各々独立
に、約0.001ppm〜約0.1ppmの範囲とする。
ケルがある。ブライン溶液中の鉄、クロム及びニッケルの濃度は各々独立に、約
0.001ppm〜100ppmの範囲内にあればよく、好ましくは約0.00
1ppm〜約10ppmの範囲内、さらに好ましくは約0.001ppm〜約2
ppmの範囲内とし得る。ダイアフラム寿命及び電解槽運転効率を最大にするた
め、ブライン溶液中の鉄、クロム及びニッケルの濃度は最も好ましくは各々独立
に、約0.001ppm〜約0.1ppmの範囲とする。
【0024】 本発明のブライン溶液は、多価金属カチオン(特に遷移金属カチオン)と水溶
性錯体を形成し得る水溶性金属キレート剤を含む。典型的な水溶性金属キレート
剤には、N,N,N′,N′−エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ
三酢酸(NTA)、グルコン酸及びこれらのナトリウム塩がある。本発明のブラ
イン溶液ではグルコン酸ナトリウムが特に好ましい。ブライン溶液中の水溶性金
属キレート剤の好ましい濃度は約10ppm〜約2000ppmであり、さらに
好ましい濃度は約50ppm〜約1200ppmである。
性錯体を形成し得る水溶性金属キレート剤を含む。典型的な水溶性金属キレート
剤には、N,N,N′,N′−エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ
三酢酸(NTA)、グルコン酸及びこれらのナトリウム塩がある。本発明のブラ
イン溶液ではグルコン酸ナトリウムが特に好ましい。ブライン溶液中の水溶性金
属キレート剤の好ましい濃度は約10ppm〜約2000ppmであり、さらに
好ましい濃度は約50ppm〜約1200ppmである。
【0025】 本発明における多価金属カチオンの濃度を低下させる方法は、まずブライン溶
液を一次ブライン処理に付すことを含む。一次ブライン処理の段階は、カルシウ
ムに対してモル過剰の炭酸イオンの存在下でブライン溶液のpHを約10を上回
るpHに調節して、多価金属カチオンのかなりの割合を塩として沈澱させること
を含む。pHを上記範囲まで調節する典型的手段には、ブライン溶液に十分量の
炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、又は炭酸ナトリウムと水酸化ナトリウムの
混合物のいずれかを添加する1段階以上の段階がある。沈澱後、清澄化、デカン
テーション、濾過、又は清澄化とデカンテーションと濾過の組合せのような簡便
な手段でブライン溶液を沈澱物から分離する。
液を一次ブライン処理に付すことを含む。一次ブライン処理の段階は、カルシウ
ムに対してモル過剰の炭酸イオンの存在下でブライン溶液のpHを約10を上回
るpHに調節して、多価金属カチオンのかなりの割合を塩として沈澱させること
を含む。pHを上記範囲まで調節する典型的手段には、ブライン溶液に十分量の
炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、又は炭酸ナトリウムと水酸化ナトリウムの
混合物のいずれかを添加する1段階以上の段階がある。沈澱後、清澄化、デカン
テーション、濾過、又は清澄化とデカンテーションと濾過の組合せのような簡便
な手段でブライン溶液を沈澱物から分離する。
【0026】 カルシウムに対してモル過剰の炭酸の存在下、約10を超えるpHで沈澱する
典型的な金属塩には、カルシウム塩、マグネシウム塩及び鉄塩がある。これらの
金属塩のうち沈澱する割合は、金属の初期濃度、及び調節される溶液のpHに依
存する。通例、カルシウム、マグネシウム及び鉄のような金属カチオンの濃度は
、沈澱後にブライン溶液中で50%以上減少する。ただし、この沈澱段階の後に
ブライン溶液中に残留する多価金属カチオン夾雑物の一部は、金属キレート剤と
の水溶性錯体の形で存在する。特に、沈殿処理後のブライン溶液中の鉄の一部は
、沈殿後も水溶性グルコン酸錯体として残留する。一次ブライン処理の段階では
、多価金属カチオン夾雑物を完全には除去できない。
典型的な金属塩には、カルシウム塩、マグネシウム塩及び鉄塩がある。これらの
金属塩のうち沈澱する割合は、金属の初期濃度、及び調節される溶液のpHに依
存する。通例、カルシウム、マグネシウム及び鉄のような金属カチオンの濃度は
、沈澱後にブライン溶液中で50%以上減少する。ただし、この沈澱段階の後に
ブライン溶液中に残留する多価金属カチオン夾雑物の一部は、金属キレート剤と
の水溶性錯体の形で存在する。特に、沈殿処理後のブライン溶液中の鉄の一部は
、沈殿後も水溶性グルコン酸錯体として残留する。一次ブライン処理の段階では
、多価金属カチオン夾雑物を完全には除去できない。
【0027】 本発明の方法は、グルコン酸を含むブライン溶液のpHを約1.5〜約5.5
の範囲内に再調節する段階、及びキレート性イオン交換樹脂を含む1種類以上の
樹脂ベッドにブライン溶液を緊密に接触させる段階をさらに含む。ブラインを樹
脂ベッドに接触させる際の好ましいpH範囲は約2〜約4である。pHを上記範
囲内に再調節する典型的手段には、ブライン溶液に1種類以上の鉱酸を十分量添
加することがある。本発明での適用に際しては塩酸が特に好ましい。
の範囲内に再調節する段階、及びキレート性イオン交換樹脂を含む1種類以上の
樹脂ベッドにブライン溶液を緊密に接触させる段階をさらに含む。ブラインを樹
脂ベッドに接触させる際の好ましいpH範囲は約2〜約4である。pHを上記範
囲内に再調節する典型的手段には、ブライン溶液に1種類以上の鉱酸を十分量添
加することがある。本発明での適用に際しては塩酸が特に好ましい。
【0028】 本発明での使用に適したキレート性イオン交換樹脂には、樹脂1ミリリットル
当たり約0.1ミリ当量金属イオン〜樹脂1ミリリットル当たり約3ミリ当量金
属イオン、好ましくは樹脂1ミリリットル当たり約0.5ミリ当量金属イオン〜
樹脂1ミリリットル当たり約1.5ミリ当量金属イオンのイオン交換容量を有す
る官能化架橋マクロ孔質樹脂がある。好ましくは、キレート性イオン交換樹脂は
、イミノ二酢酸官能化ポリマー樹脂、アミノホスホン酸官能化ポリマー樹脂、カ
ルボン酸官能化ポリマー樹脂及びこれらの混合物からなる群から選択される。好
ましいキレート性イオン交換樹脂は、イミノ二酢酸官能化ポリスチレン樹脂であ
る。好適なキレート性イオン交換樹脂の具体例には、Rohm and Haa
s社のアンバーライト(登録商標)IRC−718及びBayer社のLEWA
TIT(登録商標)TP207樹脂がある。その他の好適なキレート性イオン交
換樹脂の例は、Encyclopedia of Polymer Scien
ce and Engineering,第2版,第3巻,363〜381頁(
1985)J.H.Hodgkin著“Chelate−Forming Po
lymers”に記載されている。
当たり約0.1ミリ当量金属イオン〜樹脂1ミリリットル当たり約3ミリ当量金
属イオン、好ましくは樹脂1ミリリットル当たり約0.5ミリ当量金属イオン〜
樹脂1ミリリットル当たり約1.5ミリ当量金属イオンのイオン交換容量を有す
る官能化架橋マクロ孔質樹脂がある。好ましくは、キレート性イオン交換樹脂は
、イミノ二酢酸官能化ポリマー樹脂、アミノホスホン酸官能化ポリマー樹脂、カ
ルボン酸官能化ポリマー樹脂及びこれらの混合物からなる群から選択される。好
ましいキレート性イオン交換樹脂は、イミノ二酢酸官能化ポリスチレン樹脂であ
る。好適なキレート性イオン交換樹脂の具体例には、Rohm and Haa
s社のアンバーライト(登録商標)IRC−718及びBayer社のLEWA
TIT(登録商標)TP207樹脂がある。その他の好適なキレート性イオン交
換樹脂の例は、Encyclopedia of Polymer Scien
ce and Engineering,第2版,第3巻,363〜381頁(
1985)J.H.Hodgkin著“Chelate−Forming Po
lymers”に記載されている。
【0029】 グルコン酸含有ブライン溶液とキレート性イオン交換樹脂ベッドとの接触は、
回分法、連続法又は半連続法などの当技術分野で公知の方法で実施し得る。好ま
しい方法では、ブライン溶液を、キレート性イオン交換樹脂ベッドを詰めたカラ
ムに通し、精製ブラインを回収して次の精製段階又は電解槽に移す。樹脂ベッド
の金属イオン錯形成容量が実質的に消耗するまでカラムにブラインを流し続ける
ことができ、金属イオン錯形成容量の消耗はカラムから出たブライン溶液中の夾
雑金属イオンの濃度の増加から知ることができる。樹脂ベッドの金属イオン錯形
成容量が消耗したら、さらにブライン溶液の処理を行うため新たな樹脂ベッドを
用いる。消耗したキレート性イオン交換樹脂ベッドは、当技術分野で公知の方法
で再生できる。かかる方法には、樹脂ベッドからカチオンを除くための酸処理、
次いで再使用前に樹脂をナトリウム型に戻すための塩基処理がある。イオン交換
法は、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemi
cal Technology,第4版,第14巻,760〜770頁(199
5)C.Dickert著“Ion Exchange”に記載されている。
回分法、連続法又は半連続法などの当技術分野で公知の方法で実施し得る。好ま
しい方法では、ブライン溶液を、キレート性イオン交換樹脂ベッドを詰めたカラ
ムに通し、精製ブラインを回収して次の精製段階又は電解槽に移す。樹脂ベッド
の金属イオン錯形成容量が実質的に消耗するまでカラムにブラインを流し続ける
ことができ、金属イオン錯形成容量の消耗はカラムから出たブライン溶液中の夾
雑金属イオンの濃度の増加から知ることができる。樹脂ベッドの金属イオン錯形
成容量が消耗したら、さらにブライン溶液の処理を行うため新たな樹脂ベッドを
用いる。消耗したキレート性イオン交換樹脂ベッドは、当技術分野で公知の方法
で再生できる。かかる方法には、樹脂ベッドからカチオンを除くための酸処理、
次いで再使用前に樹脂をナトリウム型に戻すための塩基処理がある。イオン交換
法は、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemi
cal Technology,第4版,第14巻,760〜770頁(199
5)C.Dickert著“Ion Exchange”に記載されている。
【0030】 本発明の好ましい実施形態では、ブラインを連続法又は半連続法で樹脂ベッド
と緊密に接触させ、樹脂ベッドに流すブラインの流量は毎時約8樹脂ベッド体積
〜毎時約25樹脂ベッド体積の範囲内にある。本発明では、毎時10樹脂ベッド
体積と表わす流量は、例えば5ガロンのブライン溶液を毎時0.5ガロンのキレ
ート性イオン交換樹脂と接触させることを意味する。ブライン溶液をキレート性
イオン交換樹脂ベッドと接触させる好ましい温度は約20℃〜約80℃の範囲内
にあり、特に好ましい温度は約40℃〜約70℃の範囲内にある。
と緊密に接触させ、樹脂ベッドに流すブラインの流量は毎時約8樹脂ベッド体積
〜毎時約25樹脂ベッド体積の範囲内にある。本発明では、毎時10樹脂ベッド
体積と表わす流量は、例えば5ガロンのブライン溶液を毎時0.5ガロンのキレ
ート性イオン交換樹脂と接触させることを意味する。ブライン溶液をキレート性
イオン交換樹脂ベッドと接触させる好ましい温度は約20℃〜約80℃の範囲内
にあり、特に好ましい温度は約40℃〜約70℃の範囲内にある。
【0031】 キレート性イオン交換樹脂での処理から回収したブライン溶液に含まれる夾雑
多価金属カチオン濃度は格段に低下する。金属カチオンの除去量は、数ある要因
の中でも、特に金属カチオンの初期濃度、調節したブライン溶液pH、及びブラ
イン溶液が接触するキレート性イオン交換樹脂の体積に依存する。典型的には、
キレート性イオン交換樹脂と接触させた後は、鉄、クロム及びニッケルカチオン
濃度は各々ブライン溶液中で30%以上低下する。処理ブラインから除去される
多価金属カチオン夾雑物の一部は、金属キレート剤と水溶性錯体の形態で存在し
ていたものである。特に、上記の通り処理したブライン溶液から夾雑物として除
去された鉄の相当部分は水溶性グルコン酸錯体として存在していたものである。
多価金属カチオン濃度は格段に低下する。金属カチオンの除去量は、数ある要因
の中でも、特に金属カチオンの初期濃度、調節したブライン溶液pH、及びブラ
イン溶液が接触するキレート性イオン交換樹脂の体積に依存する。典型的には、
キレート性イオン交換樹脂と接触させた後は、鉄、クロム及びニッケルカチオン
濃度は各々ブライン溶液中で30%以上低下する。処理ブラインから除去される
多価金属カチオン夾雑物の一部は、金属キレート剤と水溶性錯体の形態で存在し
ていたものである。特に、上記の通り処理したブライン溶液から夾雑物として除
去された鉄の相当部分は水溶性グルコン酸錯体として存在していたものである。
【0032】 本発明の方法で処理したポリマー製造プロセス由来のブライン溶液を電解槽で
電気分解すると、かかる槽内の隔膜の呈する寿命は大幅に延びる。寿命が延びる
のは、ブライン溶液中の夾雑多価金属カチオン由来の固体種の隔膜表面及び隔膜
内部への析出が低減するためである。特に、電解槽内のダイヤフラム式隔膜は、
本発明の方法で処理したブラインを用いると大幅に延びた寿命を呈する。
電気分解すると、かかる槽内の隔膜の呈する寿命は大幅に延びる。寿命が延びる
のは、ブライン溶液中の夾雑多価金属カチオン由来の固体種の隔膜表面及び隔膜
内部への析出が低減するためである。特に、電解槽内のダイヤフラム式隔膜は、
本発明の方法で処理したブラインを用いると大幅に延びた寿命を呈する。
【0033】 本発明を実施例を参照してさらに詳しく説明するが、本発明の技術的範囲は実
施例に限定されるものではない。
施例に限定されるものではない。
【0034】 例1 ポリカーボネート製造プロセスから得られたブライン溶液で、約300ppm
のグルコン酸ナトリウムを含むものは、以下の濃度の多価金属カチオンを有して
いた。約3.1ppmのカルシウム、約1.5ppmのマグネシウム及び約1.
9ppmの鉄。このブライン溶液のpHを水酸化ナトリウムを用いて約10を上
回るpHに調節し、約10g/リットルの炭酸ナトリウムに暴露した。沈澱した
固形物を濾過した後、回収したブライン溶液は次の濃度の多価金属カチオンを有
していた。約1.2ppmのカルシウム、約0.03ppmのマグネシウム及び
約0.6ppmの鉄。
のグルコン酸ナトリウムを含むものは、以下の濃度の多価金属カチオンを有して
いた。約3.1ppmのカルシウム、約1.5ppmのマグネシウム及び約1.
9ppmの鉄。このブライン溶液のpHを水酸化ナトリウムを用いて約10を上
回るpHに調節し、約10g/リットルの炭酸ナトリウムに暴露した。沈澱した
固形物を濾過した後、回収したブライン溶液は次の濃度の多価金属カチオンを有
していた。約1.2ppmのカルシウム、約0.03ppmのマグネシウム及び
約0.6ppmの鉄。
【0035】 例2 Rohm and Haas社のデュオライト(Duolite;登録商標)
C467樹脂(アミノホスホン酸官能基を有するキレート性イオン交換樹脂)の
樹脂ベッドをカラムに詰めた。約250ppmのグルコン酸ナトリウムと10p
pm〜13.2ppmの鉄を含有するブラインを、8樹脂ベッド体積/時及び2
.5の供給pHでカラムに流した。鉄の除去効率は99.4%以上(流入時:1
0ppm〜13.2ppm,流出時:0.06ppm未満)であり、120時間
で鉄の漏出が起こり、この時点で流出鉄濃度が約0.06ppmを超えた。
C467樹脂(アミノホスホン酸官能基を有するキレート性イオン交換樹脂)の
樹脂ベッドをカラムに詰めた。約250ppmのグルコン酸ナトリウムと10p
pm〜13.2ppmの鉄を含有するブラインを、8樹脂ベッド体積/時及び2
.5の供給pHでカラムに流した。鉄の除去効率は99.4%以上(流入時:1
0ppm〜13.2ppm,流出時:0.06ppm未満)であり、120時間
で鉄の漏出が起こり、この時点で流出鉄濃度が約0.06ppmを超えた。
【0036】 例3 本例は供給pHが鉄の除去効率に及ぼす影響を例示する。約0.29ppmの
鉄と300ppmのグルコン酸ナトリウムを含むブライン溶液を8樹脂ベッド体
積/時で10〜11の供給pHでカラムに流した点を除き、例2の手順を繰り返
した。鉄の除去効率は典型的には41%(流入時:0.29ppm,流出時:0
.17ppm)であり、鉄の漏出(それ以上鉄が樹脂と錯化しなくなる点)は3
2時間で起きた。
鉄と300ppmのグルコン酸ナトリウムを含むブライン溶液を8樹脂ベッド体
積/時で10〜11の供給pHでカラムに流した点を除き、例2の手順を繰り返
した。鉄の除去効率は典型的には41%(流入時:0.29ppm,流出時:0
.17ppm)であり、鉄の漏出(それ以上鉄が樹脂と錯化しなくなる点)は3
2時間で起きた。
【0037】 例4 ブライン溶液を例1の方法で処理した。このブライン溶液は約0.5ppmの
鉄と約250ppmのグルコン酸ナトリウムと溶液1リットル当たり約180g
の塩化ナトリウムを含んいたが、これを次にカラムに詰めたイミノ二酢酸官能化
キレート性イオン交換樹脂(Bayer社のLEWATIT(登録商標)TP2
07)と接触させた。供給pHは3.0、温度は60℃、供給量は8樹脂ベッド
体積/時であった。回収したブラインに含まれる鉄は、ブライン溶液を基準とし
て0.06ppm未満であった。
鉄と約250ppmのグルコン酸ナトリウムと溶液1リットル当たり約180g
の塩化ナトリウムを含んいたが、これを次にカラムに詰めたイミノ二酢酸官能化
キレート性イオン交換樹脂(Bayer社のLEWATIT(登録商標)TP2
07)と接触させた。供給pHは3.0、温度は60℃、供給量は8樹脂ベッド
体積/時であった。回収したブラインに含まれる鉄は、ブライン溶液を基準とし
て0.06ppm未満であった。
【0038】 例5 本発明の方法で処理したブライン溶液を用いてダイヤフラム式電解槽を運転し
た。これらの槽の性能を、一次ブライン処理のみに付したブライン溶液(「一次
ブライン処理のみのブライン」と表わす)を用いて運転した槽の性能と比較した
。平均約37週間の運転後に、各槽の液面差を測定した。ダイヤフラムの目詰ま
りが徐々に起こるので、数週間槽を運転した後の液面差は、運転が最も効率的と
なるように設定した初期液面差から増大する。データは相対液面差として報告す
るが、これは槽の安全かつ効率的な運転のための最大許容液面差の百分率を意味
する。例えば、陽極室と陰極室との液面差が1インチであり、最大許容差が10
インチのときは、相対液面差10%として報告する。
た。これらの槽の性能を、一次ブライン処理のみに付したブライン溶液(「一次
ブライン処理のみのブライン」と表わす)を用いて運転した槽の性能と比較した
。平均約37週間の運転後に、各槽の液面差を測定した。ダイヤフラムの目詰ま
りが徐々に起こるので、数週間槽を運転した後の液面差は、運転が最も効率的と
なるように設定した初期液面差から増大する。データは相対液面差として報告す
るが、これは槽の安全かつ効率的な運転のための最大許容液面差の百分率を意味
する。例えば、陽極室と陰極室との液面差が1インチであり、最大許容差が10
インチのときは、相対液面差10%として報告する。
【0039】
【表1】
【0040】 多価金属カチオンを除去する一次ブライン処理のみのブラインを用いて運転し
た18の槽では平均相対液面差は88%であったが、本発明の方法で処理したブ
ライン溶液で運転した13の槽では平均相対液面差は62%に留まっていた。上
の表のデータは、本発明の方法で処理したブライン溶液を用いた槽の組が一次ブ
ライン処理のみのブラインを用いた槽の組よりも液面差が小さいことをはっきり
と実証している。所与の時間を経た槽で液面差が相対的に小さいことはダイヤフ
ラム交換が必要になるまでの動作寿命が相対的に長いことを意味するので、液面
差が相対的に小さい方が望ましい。
た18の槽では平均相対液面差は88%であったが、本発明の方法で処理したブ
ライン溶液で運転した13の槽では平均相対液面差は62%に留まっていた。上
の表のデータは、本発明の方法で処理したブライン溶液を用いた槽の組が一次ブ
ライン処理のみのブラインを用いた槽の組よりも液面差が小さいことをはっきり
と実証している。所与の時間を経た槽で液面差が相対的に小さいことはダイヤフ
ラム交換が必要になるまでの動作寿命が相対的に長いことを意味するので、液面
差が相対的に小さい方が望ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/42 C02F 1/42 K 4K021 1/62 1/62 B Z 1/64 1/64 Z 9/00 502 9/00 502D 502H 502J 502P 502Z 503 503C 503G 504 504B 504D 504E C25B 15/08 302 C25B 15/08 302 Fターム(参考) 4D011 AA15 AD03 4D024 AA09 AA10 AB04 DB01 DB03 DB09 DB12 DB19 DB20 DB30 4D025 AA09 AB21 AB22 BA17 DA02 DA06 DA10 4D037 AA11 AB02 AB11 BA23 BB05 CA01 CA02 CA06 CA14 CA15 4D038 AA08 AB59 AB65 AB66 AB67 AB81 BB02 BB06 BB08 BB10 BB13 BB17 BB18 4K021 AA03 AC27 BA06 DB36
Claims (24)
- 【請求項1】 水溶性金属キレート剤を含有するブライン溶液中の多価金属
カチオンの濃度を低下させる方法であって、 (a)ブラインを、以下の段階: (i)カルシウムに対してモル過剰の炭酸イオンの存在下でブラインのpHを
約10超まで上げる段階、 (ii)濾過及び/又は沈降法を用いてブラインを清澄化する段階、 (iii)ブラインpHを約3未満まで下げる段階、 (iv)ブラインをストリッピングして炭酸イオン及び任意には溶解した有機溶
剤を除去する段階、及び (v)任意には、ブラインを吸着処理して単量体及び低分子量オリゴマーなど
の有機種を除去する段階 を含んでなる一次ブライン処理に付す段階、 (b)ブライン溶液のpHを約1.5〜約5.5の範囲内に再調節する段階、 (c)ブライン溶液を、キレート性イオン交換樹脂を含む1種類以上の樹脂ベ
ッドと緊密に接触させる段階、次いで (d)ブライン溶液を回収する段階 を含んでなる方法。 - 【請求項2】 前記ブライン溶液が縮合ポリマー製造プロセスから得られる
、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記縮合ポリマーがポリカーボネート又はポリエーテルイミ
ドである、請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 前記金属カチオンがカルシウム、マグネシウム、鉄、ニッケ
ル及びクロムを含む、請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 前記ブライン溶液中での鉄濃度が約0.001ppm〜約5
0ppmの範囲内にある、請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 前記ブライン溶液中での鉄濃度が約0.001ppm〜約0
.1ppmの範囲内にある、請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 一次ブライン処理後のブライン溶液中に残留する鉄が実質的
に水溶性金属錯体として存在する、請求項4記載の方法。 - 【請求項8】 前記ブライン溶液が溶液1リットル当たり約50gの塩化ナ
トリウムから所与の温度における塩化ナトリウムの飽和濃度までの塩化ナトリウ
ムを含む、請求項1記載の方法。 - 【請求項9】 前記ブライン溶液が溶液1リットル当たり約180g〜約3
15gの塩化ナトリウムを含む、請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 前記水溶性金属キレート剤がグルコン酸ナトリウムである
、請求項1記載の方法。 - 【請求項11】 前記ブライン溶液中のグルコン酸濃度が約10ppm〜約
2000ppmの範囲内にある、請求項10記載の方法。 - 【請求項12】 前記ブライン溶液中のグルコン酸濃度が約50ppm〜約
1200ppmの範囲内にある、請求項11記載の方法。 - 【請求項13】 前記ブライン溶液を樹脂ベッドに接触させる前に、pHを
約2〜約4の範囲内に再調節する、請求項1記載の方法。 - 【請求項14】 キレート性イオン交換樹脂が、樹脂1ミリリットル当たり
約0.1ミリ当量〜約3ミリ当量の金属イオン交換容量を有する、請求項1記載
の方法。 - 【請求項15】 前記キレート性イオン交換樹脂が、樹脂1ミリリットル当
たり約0.5ミリ当量〜約1.5ミリ当量の金属イオン交換容量を有する、請求
項14記載の方法。 - 【請求項16】 前記キレート性イオン交換樹脂が、イミノ二酢酸官能化ポ
リマー樹脂、アミノホスホン酸官能化ポリマー樹脂、カルボン酸官能化ポリマー
樹脂及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の方法。 - 【請求項17】 前記キレート性イオン交換樹脂が、イミノ二酢酸官能化ポ
リスチレン樹脂、アミノホスホン酸官能化ポリスチレン樹脂及びこれらの混合物
からなる群から選択される、請求項16記載の方法。 - 【請求項18】 前記ブライン溶液を樹脂ベッドと約10℃〜約90℃の範
囲内の温度で接触させる、請求項1記載の方法。 - 【請求項19】 前記温度が約25℃〜約80℃の範囲内にある、請求項1
8記載の方法。 - 【請求項20】 前記温度が約40℃〜約70℃の範囲内にある、請求項1
9記載の方法。 - 【請求項21】 前記ブライン溶液を樹脂ベッドと毎時約2樹脂ベッド体積
〜約40樹脂ベッド体積の範囲内の流量で接触させる、請求項1記載の方法。 - 【請求項22】 前記ブライン溶液を樹脂ベッドと毎時約4樹脂ベッド体積
〜約25樹脂ベッド体積の範囲内の流量で接触させる、請求項21記載の方法。 - 【請求項23】 溶液1リットル当たり約180〜約315gの塩化ナトリ
ウム及び約50〜約500ppmのグルコン酸を含有するブライン溶液中の多価
金属カチオンの濃度を低下させる方法であって、 (a)ブラインを、以下の段階: (i)カルシウムに対してモル過剰の炭酸イオンの存在下でブラインpHを
約10超まで上げる段階、 (ii)濾過及び/又は沈降法を用いてブラインを清澄化する段階、 (iii)ブラインpHを約3未満まで下げる段階、 (iv)ブラインをストリッピングして炭酸イオン及び任意には溶解した有機
溶剤を除去する段階、及び (v)任意には、ブラインを吸着処理して単量体及び低分子量オリゴマーな
どの有機種を除去する段階 を含んでなる一次ブライン処理に付す段階、 (b)ブライン溶液のpHを約1.5〜約5.5の範囲内に再調節する段階、 (c)ブライン溶液を、イミノ二酢酸官能化ポリスチレン樹脂及びアミノホス
ホン酸官能化ポリスチレン樹脂からなる群から選択されるキレート性イオン交換
樹脂を含む1種類以上の樹脂ベッドと、約25℃〜約80℃の範囲内の温度で、
毎時約4〜約25樹脂ベッド体積の範囲内の流量で緊密に接触させる段階、次い
で (d)ブライン溶液を回収する段階 を含んでなる方法。 - 【請求項24】 水1リットル当たり約180〜約315gの塩化ナトリウ
ム及び約50〜約500ppmのグルコン酸を含有するブライン溶液を電気分解
するための電解槽のダイヤフラム式隔膜の寿命を延ばす方法であって、 (a)ブラインを、以下の段階: (i)カルシウムに対してモル過剰の炭酸イオンの存在下でブラインpHを
約10超まで上げる段階、 (ii)濾過及び/又は沈降法を用いてブラインを清澄化する段階、 (iii)ブラインpHを約3未満まで下げる段階、 (iv)ブラインをストリッピングして炭酸イオン及び任意には溶解した有機
溶剤を除去する段階、及び (v)任意には、ブラインを吸着処理して単量体及び低分子量オリゴマーな
どの有機種を除去する段階 を含んでなる一次ブライン処理に付す段階、 (b)ブライン溶液のpHを約1.5〜約5.5の範囲内に再調節する段階、 (c)ブライン溶液を、イミノ二酢酸官能化ポリスチレン樹脂及びアミノホス
ホン酸官能化ポリスチレン樹脂からなる群から選択されるキレート性イオン交換
樹脂を含む1種類以上の樹脂ベッドと、約25℃〜約80℃の範囲内の温度で、
毎時約4〜約25樹脂ベッド体積の範囲内の流量で緊密に接触させる段階、次い
で (d)ブライン溶液を回収する段階 を含んでなる方法。
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