JP2002500685A - 加工性の改良されたパーフルオロエラストマー組成物 - Google Patents

加工性の改良されたパーフルオロエラストマー組成物

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Abstract

(57)【要約】 イオン化された、またはイオン化可能なポリマー末端基を減少させた加工性の改良されたパーフルオロエラストマー組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 加工性の改良されたパーフルオロエラストマー組成物 発明の分野 本発明は、すぐれた加工性をもち、硬化させたとき顕著な熱安定性および耐薬 品性をもつパーフルオロエラストマー組成物に関する。 発明の背景 パーフルオロエラストマー(エラストマー性パーフルオロポリマー)は、顕著 な耐高温性と耐薬品性を示すポリマー材料である。結果としてこの組成物は、特 に高温および/または腐食性薬品と遭遇するシステムの中のシールやガスケット としての使用に適合する。パーフルオロポリマーの顕著な特性は、ポリマー骨格 の主要部分、例えばテトラフルオロエチレンおよびパーフルオロ(アルキルビニ ル)エーテルを構成する共重合された過フッ素化モノマー単位の安定性と不活性 性に大部分起因する。完全にエラストマー特性を発揮させるためにパーフルオロ ポリマーは一般に架橋すなわち硬化される。この目的で、低いパーセントの硬化 部位モノマーは過フッ素化モノマー単位と共重合する。少なくとも1個のニトリ ル基を含む硬化部位モノマー、例えばパーフルオロ−8−シアノ−5−メチル− 3,6−ジオキサ−1−オクテンが特に好ましい。このような組成物は米国特許 第4,281,092号、同第4,394,489号、および国際出願WO95 /22575に記載されている。 最近開発された種類のカルボニル含有官能基をもつパーフルオロエラストマー は、1996年11月25日出願の、ケースAD−6425と指定されて出願さ れ、「Fast−curing Perfluoroelastomer Co mpositions」という名称であるが、シリアルナンバーが不明である同 時係属の米国特許出願に開示されている。これらポリマーは、カルボキシル基、 カルボン酸塩の基、カルボキサミド基、およびその混合物を含むカルボニル含有 官能基をもつことを特徴とする。好ましくはカルボニル含有官能基は、重合反応 が過硫酸塩で開始する結果として生成され、およびその反応は亜硫酸塩または重 亜硫酸塩の還元剤が存在せずに行われる。カルボニル含有パーフルオロエラスト マーは顕著な硬化特性を示すが比較的高粘度のため、ある最終用途においては加 工が困難である。カルボニル含有パーフルオロエラストマーの粘度を減ずる方法 があれば、より広範囲の最終用途においてこれら材料の使用が可能となるであろ う。 発明の概要 本発明は、パーフルオロエラストマーを含む組成物を提供するものであり、こ の組成物は、(1)パーフルオロオレフィンと、(2)パーフルオロ(アルキル ビニル)エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテル、およびその混 合物からなる群から選択されたパーフルオロビニルエーテルと、の共重合単位を 含むパーフルオロエラストマーを含有し、そのパーフルオロエラストマーは、i )イオン化した、またはイオン化可能な末端基、ii)臭素含有基、およびii i)ヨウ素含有基からなる群から選択された官能基を実質的にもたないことを特 徴とする。 本発明はさらに硬化性パーフルオロエラストマーに関し、この組成物は、 A)(1)パーフルオロオレフィンと、(2)パーフルオロ(アルキルビニル )エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテル、およびその混合物か らなる群から選択されたパーフルオロビニルエーテルと、の共重合単位を含むパ ーフルオロエラストマーであって、i)イオン化した、またはイオン化可能な末 端基、ii)臭素含有基、およびiii)ヨウ素含有基からなる群から選択され た官能基を実質的にもたないことを特徴とするパーフルオロエラストマーと、 B)硬化剤と、を含む。 本発明は、未硬化のパーフルオロエラストマー組成物の調製方法に関し、その 方法は、 A)カルボキシル末端基、カルボン酸塩末端基、カルボキサミド末端基、およ びその混合物からなる群から選択された複数のカルボニル含有官能基をもつパー フルオロエラストマーを、a)パーフルオロオレフィンモノマーと、b)パーフ ルオロ(アルキルビニル)エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテ ル、およびその混合物からなる群から選択されたパーフルオロビニルエーテルモ ノマーと、を含むモノマー混合物を、4〜10MPaの圧力で、重合混合物中で 過硫酸塩の遊離基開始剤の存在下、その重合混合物中において、i)モノマーと 開始剤の供給比を、遊離基フラックスと重合速度の比Ri/Rpがキログラム当た り約10から50ミリモルになるように制御し、およびii)過硫酸塩開始剤の ミリモルに対して5モルパーセント未満の亜硫酸塩または重亜硫酸塩の還元剤を 存在させ、共重合することにより、調製する工程と、 B)その重合混合物から複数のカルボニル含有官能基をもつパーフルオロエラ ストマーを単離する工程と、 C)複数のカルボニル含有官能基をもつ単離されたパーフルオロエラストマー を、少なくとも250℃の温度において、そのパーフルオロエラストマーを少な くとも部分的に脱カルボキシル化するのに十分な時間加熱する工程、とを具える 。 さらに本発明は、下記の方法で調製される未硬化のパーフルオロエラストマー 組成物に関する。この方法は、 A)カルボキシル末端基、カルボン酸塩末端基、カルボキサミド末端基、およ びその混合物からなる群から選択された複数のカルボニル含有官能基をもつパー フルオロエラストマーを、a)パーフルオロオレフィンモノマーと、b)パーフ ルオロ(アルキルビニル)エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテ ル、およびその混合物からなる群から選択されたパーフルオロビニルエーテルモ ノマーと、を含むモノマー混合物を、4〜10MPaの圧力で、重合混合物中の 過硫酸塩の遊離基開始剤の存在下、その重合混合物において、i)モノマーと開 始剤の供給比を、遊離基フラックスと重合速度の比Ri/Rpがキログラム当たり 約10から50ミリモルになるように制御し、およびii)過硫酸塩開始剤のミ リモルに対して5モルパーセント未満の亜硫酸塩または重亜硫酸塩の還元剤を存 在させ、共重合することにより、調製する工程と、 B)その重合混合物から複数のカルボニル含有官能基をもつパーフルオロエラ ストマーを単離する工程と、 C)複数のカルボニル含有官能基をもつ単離されたパーフルオロエラストマー を、少なくとも250℃の温度において、そのパーフルオロエラストマーを少な くとも部分的に脱カルボキシル化するのに十分な時間加熱する工程、とを具える 。 本発明はさらに上述の方法により生成された生成物と硬化剤とを含む硬化性組 成物に関する。 本発明は、硬化性組成物に関し、その組成物は、 (A)(1)パーフルオロオレフィンと、(2)パーフルオロ(アルキルビニ ル)エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテル、およびその混合物 からなる群から選択されたパーフルオロビニルエーテルと、(3)少なくとも1 つのニトリル基を有するフッ化オレフィン、少なくとも1つのニトリル基を有す るフッ化ビニルエーテル、およびその混合物からなる群から選択された少なくと も1つのニトリル基を有する硬化部位モノマーと、の共重合単位を含むパーフル オロエラストマーであり、そのパーフルオロエラストマーは、i)カルボキシル 末端基、カルボン酸塩末端基、カルボキサミド末端基、およびその混合物からな る群から選択された複数のカルボニル含有末端基をもち、およびii)カルボニ ル含有官能基を有するもの以外のイオン化可能な、またはイオン化された末端基 を実質的にもたず;そして、そのパーフルオロエラストマーのフーリエ変換赤外 スペクトルで測定されるとき、積分吸光比が、領域1620〜1840cm-1内 の積分ピーク強度と、領域2220〜2740cm-1内の積分ピーク強度との比 を計算することにより決定されると、カルボニル含有末端基の積分吸光度比は、 0.1を超えるパーフルオトエラストマーと; (B)パーフルオロエラストマー100重量部当たり約0.1〜10重量部の 、有機スズ硬化剤以外の硬化剤とを、含有する。 本発明はさらに硬化性組成物に関し、その組成物は、 (A)カルボキシル基、カルボン酸塩の基、およびカルボキサミド基からなる 群から選択された複数のカルボニル含有官能基を有するパーフルオロエラストマ ーであって、(1)パーフルオロオレフィンと、(2)パーフルオロ(アルキル ビニル)エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテル、およびその混 合物からなる群から選択されたパーフルオロビニルエーテルと、(3)カルボキ シル含有およびカルボン酸塩含有コモノマーからなる群から選択されたフッ素化 モノマーと、(4)少なくとも1つのニトリル基を有するフッ化オレフィン、 少なくとも1つのニトリル基を有するフッ化ビニルエーテル、およびその混合物 からなる群から選択された少なくとも1つのニトリル基を有する硬化部位モノマ ーと、の共重合単位を含むパーフルオロエラストマーであり、そしてそのパーフ ルオロエラストマーのフーリエ変換赤外スペクトルで測定されるとき、積分吸光 比が、領域1620〜1840cm-1内の積分ピーク強度と、領域2220〜2 740cm-1内の積分ピーク強度との比を計算することにより決定されると、カ ルボニル含有末端基の積分吸光度比は、0.1を超えるパーフルオロエラストマ ーと; (B)パーフルオロエラストマー100重量部当たり約0.1〜約10重量部 の、有機スズ硬化剤以外の硬化剤を、含有する。 発明の詳細な説明 本発明の組成物は、存在するポリマー末端基の性質により分類できる数種類の パーフルオロエラストマーを含む。特にパーフルオロエラストマー組成物は、イ オン化していない、またはイオン化することのできない末端基をもつことで特徴 づけられる。イオン化していない、またはイオン化することのできない臭素化ま たはヨウ素化された末端基をもつパーフルオロエラストマーが知られている。し かし本発明のパーフルオロエラストマーは実質的に臭素化またはヨウ素化された 末端基をもたない。 本発明の第1タイプのパーフルオロエラストマーには、a)イオン化した、ま たはイオン化可能な末端基、b)臭素含有末端基、およびc)ヨウ素含有末端基 からなる群から選択された末端基を実質的にもたないパーフルオロエラストマー が含まれる。この第1タイプのパーフルオロエラストマー組成物に関して、イオ ン化した、またはイオン化可能な末端基を実質的にもたないとは、存在するポリ マー末端基の5%未満が、イオン化した、またはイオン化可能であることを意味 する。イオン化した、またはイオン化可能な末端基の例には、カルボン酸末端基 、カルボン酸塩末端基、スルホン酸末端基、およびスルホン酸塩末端基がある。 臭素含有末端基およびヨウ素含有末端基を実質的にもたないとは、0.01重量 パーセント未満のヨウ素または臭素が、ポリマー末端基中に存在することを意味 する。 本発明の第2タイプのパーフルオロエラストマーには、いくらかのイオン化し た、またはイオン化可能なカルボニル含有末端基が存在する種類のパーフルオロ エラストマーが含まれる。イオン化した、またはイオン化可能なカルボニル含有 末端基とは、それぞれカルボン酸塩末端基またはカルボン酸末端基を意味する。 このような末端基が多量に存在するとポリマーの加工性にとって有害であるため 、好ましくはイオン化した、またはイオン化可能なカルボニル含有末端基は80 %以下である。しかし高いせん断の下ではカルボニル含有末端基が10%減少し ても、ポリマーのレオロジーの改良になる。これらの組成物はさらにイオン化し た、またはイオン化可能なカルボニル含有末端基以外には実質的にどのようなタ イプのイオン化した、またはイオン化可能な末端基も存在しないことで特徴づけ られる。どのような他のタイプのイオン化した、またはイオン化可能な末端基も 実質的に存在しないとは、これら他のイオン化可能な、またはイオン化した末端 基がポリマーのキログラム当たり0.75ミリモル以下であることを意味する。 このような他のイオン化した、またはイオン化可能な末端基には、スルホン酸お よびスルホン酸塩末端基がある。これらの非カルボキシルまたは非カルボン酸塩 の基が有意な量で存在する場合には、ポリマーの粘度は増加し始め、ポリマーの 加工を困難にする。本発明のパーフルオロエラストマーのこの第2種類は、イオ ン化した、またはイオン化可能なカルボニル含有官能基をもつパーフルオロエラ ストマーの部分的脱カルボキシル化により調製される。 本発明には、硬化剤と組み合わせた上述の2つのタイプのパーフルオロエラス トマーを含む硬化性組成物も含まれる。 本発明の組成物のさらなる種類は、実質的な濃度のカルボニル含有官能基を有 するパーフルオロエラストマーを、硬化剤成分と組み合わせて、含有する硬化性 パーフルオロエラストマー組成物を含み、その硬化剤は有機スズ化合物以外のも のである。有機スズ化合物で硬化されたパーフルオロエラストマーは、1996 年11月25日出願の、ケースAD−6425と指定されて出願され、「Fas t−curing Perfluoroelastomer Composit ions」という名称であるが、シリアルナンバーが不明である同時係属の米国 特許出願に開示されている。 本発明は、加工性を改良したパーフルオロエラストマーの調製方法にも関する 。 この方法には、カルボキシルもしくはカルボン酸塩の末端基、またはカルボキシ ルもしくはカルボン酸塩のペンダント官能基をもつパーフルオロエラストマーの 脱カルボキシル化による、ポリマー中のイオン化した、またはイオン化可能なカ ルボニル含有基の量の低減が含まれる。 パーフルオロエラストマーは少なくとも2種類の主の過フッ素化されたモノマ ーの共重合単位をもつポリマー組成物である。通常、主のコモノマーの1つはパ ーフルオロオレフィンであり、他の1つはパーフルオロビニルエーテルである。 代表的な過フッ素化されたオレフィンには、テトラフルオロエチレンおよびヘキ サフルオロプロピレンがある。好適な過フッ素化されたビニルエーテルは、式 CF2=CFO(Rf'O)n(Rf"O)mf (I) で表されるものである。 ただし、Rf'とRf"は炭素原子2〜6個のそれぞれ異なる鎖状または枝分かれ パーフルオロアルキレン基、mとnは独立に0〜10、Rfは炭素原子1〜6個 のパーフルオロアルキル基である。 好ましい種類のパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルには、式 CF2=CFO(CF2CFXO)nf (II) で表される組成物がある。 ただし、XはFまたはCF3、nは0〜5、Rfは炭素原子1〜6個のパーフル オロアルキル基である。 最も好ましいパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルは、nが0または1、 Rfが炭素原子1〜3個を含むものである。このような過フッ素化されたエーテ ルの例にはパーフルオロ(メチルビニル)エーテルとパーフルオロ(プロピルビ ニル)エーテルがある。他の有用なモノマーには、式 CF2=CFO[(CF2mCF2CFZO]nf (III) で表される化合物がある。 ただし、Rfは炭素原子1〜6個のパーフルオロアルキル基、m=0または1 、n=0〜5、ZはFまたはCF3である。 この種類の好ましい材料はRfがC37であり、m=0、n=1である。その 他のパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルモノマーには、式 CF2=CFO[(CF2CFCF3O)n(CF2CF2CF2O)m(CF2p]Cx2x+1 (IV) で表される化合物がある。 ただし、mとn=1〜10、p=0〜3、x=1〜5である。 この種類の好ましい化合物にはn=0〜1、m=0〜1、x=1のものがある。 有用なパーフルオロ(アルコキシビニル)エーテルの例には CF2=CFOCF2CF(CF3)O(CF2O)mn2n+1 (V) がある。 ただし、n=1〜5、m=1〜3、好ましくはn=1である。 パーフルオロ(アルキルビニル)エーテルとパーフルオロ(アルコキシビニル )エーテルの混合物も用いることができる。 好ましいコポリマーは、主モノマー単位としてテトラフルオロエチレンと、少 なくとも1種類のパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルとで構成される。こ のようなコポリマーにおいては、共重合した過フッ素化エーテル単位がそのポリ マー中の全モノマー単位の約15〜50モルパーセントを構成する。 典型的には、パーフルオロポリマーはさらに少なくとも1種類の硬化部位モノ マーの共重合単位を含み、通常その量は0.1〜5モルパーセントである。この 範囲は好ましくは0.3〜1.5モルパーセントの間にある。2種類以上の硬化 部位モノマーが存在してもよいが、最も一般的には1種類の硬化部位モノマーが 用いられ、それは少なくとも1つのニトリル置換基を含む。好適な硬化部位モノ マーにはニトリル含有フッ素化オレフィンとニトリル含有フッ素化ビニルエーテ ルがある。有用なシアン−置換硬化部位モノマーには下記の式をもつものがある 。 CF2=CF−O(CF2n−CN (VI) ただし、n=2〜12、好ましくは2〜6、 CF2=CF−O[CF2−CFCF3−O]n−CF2−CFCF3−CN (VII) ただし、n=0〜4、好ましくは0〜2、および、 CF2=CF−[OCF2CFCF3x−O−(CF2n−CN (VIII) ただし、x=1〜2、n=1〜4である。 式(VIII)のものが好ましい。特に好ましい硬化部位モノマーはニトリル 基とトリフルオロビニルエーテル基をもつ過フッ素化されたポリエーテルである 。最も好ましい硬化部位モノマーは、 CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2CN (IX) すなわち、パーフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オ クテン)または8−CNVEである。 他の硬化部位モノマーには式R1CH=CR23で表されるオレフィンがある 。ただし、R1とR2は独立に水素およびフッ素から選択され、そしてR3は独立 に水素、フッ素、アルキル、およびパーフルオロアルキルから選択される。その パーフルオロアルキル基は炭素原子を約12個まで含むことができる。しかし、 好ましくは炭素原子4個までのパーフルオロアルキル基である。さらに、硬化部 位モノマーは好ましくは水素原子3個以下のものである。このようなオレフィン の例には、エチレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、トリフルオロエチレン 、1−ヒドロペンタフルオロプロペン、および2−ヒドロペンタフルオロプロペ ンがある。 特に好ましいパーフルオロエラストマーは、テトラフルオロエチレン53.0 〜79.9モルパーセント、パーフルオロ(メチルビニル)エーテル20.0〜 46.9モルパーセント、およびニトリル含有硬化部位モノマー0.4〜1.5 モルパーセントを含むものである。 本発明のパーフルオロエラストマー中に存在するいかなるカルボニル含有官能 基も、ポリマー末端基として存在するか、あるいはフッ素化されたカルボニル含 有コモノマーの共重合の結果として導入されるペンダントの官能基として存在す る。カルボニル含有コモノマーとは、共重合可能な二重結合と、少なくとも1個 のペンダントのカルボン酸基(その塩を含む)、ペンダントのカルボン酸エステ ル基、またはペンダントのカルボキサミド基とを有するフッ素化されたモノマー を意味する。このようなコモノマーは式(X)および(XI)で表される化合物 で代表される。 CF2=CFO(CF2nX (X) CF2=CFO[CF2CF(CF3)O]n(CF2xX (XI) ただし、n=1〜4、x=2〜5、X=CO2H、CO2 -、CONH2、または CO2CH3である。 選択されるカルボニル含有コモノマーにより、得られるポリマーはその鎖のいず れかの点、すなわち鎖末端、鎖内部、またはその両方にカルボキシル、カルボン 酸塩、またはカルボキサミド(すなわちカルボン酸アミド)基をもつ。 カルボキシル、またはカルボン酸塩末端基をもつパーフルオロエラストマーは 、バルク中、不活性溶媒の溶液中、水性懸濁液中、あるいは水性乳濁液中のいず れかにおいて遊離基を生成する開始剤の存在下で、パーフルオロオレフィンおよ びパーフルオロビニルエーテルの混合物を重合することにより調製することがで きる。パーフルオロエラストマーの重合技術については一般的にLogothe tis,Prog.Polymn.Sci.vol.14,252〜296(1 989)、および、1996年11月25日出願の、ケースAD−6425と指 定されて出願され、「Fast−curing Perfluoroelast omer Compositions」という名称であるが、シリアルナンバー が不明である同時係属の米国特許出願に記載されている。他のものの中、Log othetisの論文は還元剤なしで、過硫酸アンモニウムまたはカリウムなど の過硫酸塩により開始することを含む重合法について記載している。還元剤なし で過硫酸塩を用いて熱的に開始される遊離基重合では、イオン化してカルボン酸 塩の基を形成するカルボン酸末端基を有するポリマーが生成される。還元剤には 亜硫酸ナトリウムおよび亜硫酸水素ナトリウムなどの化合物がある。 1996年11月25日出願の、ケースAD−6425と指定されて出願され 、「Fast−curing Perfluoroelastomer Com positions」という名称であるが、シリアルナンバーが不明である同時 係属の米国特許出願に記載されているように、すぐれた硬化特性をもつカルボキ シル化ポリマーは、パーフルオロオレフィンとパーフルオロビニルエーテルとを 、還元剤なしで、滞留時間2〜4時間で連続的に十分攪拌可能な反応器中の水性 乳濁液中で、温度75℃〜90℃、圧力2〜8MPaで過硫酸アンモニウムによ り共重合反応を開始させて、共重合することにより得ることができる。好ましく は 滞留時間は3.0〜3.7時間、温度は80℃〜85℃、圧力は6.0〜8.0 MPaである。もし存在する還元剤の量が、過硫酸アンモニウムに基づいて、5 モルパーセントを超える場合には、スルホン酸塩末端基の量がポリマーの加工性 に有害な影響を与える水準に達する。さらに、開示された組成物で通常の速い硬 化速度を得るには、重合反応混合物のpHは一般に3.5〜7.0、好ましくは 4.5〜6.5である。好ましくはテトラフルオロエチレンおよびパーフルオロ (メチルビニル)エーテルモノマーであり、コンプレッサにより供給される。硬 化部位モノマーが使用される場合には、好ましくは液体定量ポンプまたはコンプ レッサにより供給される。この重合方法では、カルボキシル含有末端基、カルボ ン酸塩含有末端基、カルボキサミド末端基、またはその混合物のかなりの割合を 有するパーフルオロエラストマーのコポリマー組成物が生成する。ニトリル含有 パーフルオロエラストマー中に存在するカルボキシル、カルボン酸塩、およびカ ルボキサミド基の数は、カルボニル含量を表しており、生成した遊離基と重合速 度の比に関係する。特に、過硫酸塩の熱分解速度論から計算された遊離基生成速 度と重合速度の比は、ポリマーのカルボニル含量の尺度を提供する。過硫酸塩の 熱分解速度については、F.A.Boveyらによる「Emulsion Po lymerization」(Interscience Publisher s,New York,1955)のなかに関連記事がある。85℃では1次分 解速度係数は0.011/分である。85℃、滞留時間218分の連続攪拌槽型 反応器の場合、供給される過硫酸塩の約70%が分解され、供給される過硫酸塩 (ミリモル/時)の1.4倍に等しい硫酸塩遊離基の遊離基フラックスRi(ミ リモル/時)を生成する。現実の開始剤効率は、ポリマーの状態と、含まれるモ ノマーの種類によりこの計算で想定されてものよりかなり小さい可能性がある。 重合速度Rp(kg/時)は容易に測定され、従って比Ri/Rpは観察されたカ ルボン酸塩量との相関関係に対して計算されることができる。通常、本発明の目 的では、比Ri/Rpは約10〜50ミリモル/kg、好ましくは20〜40ミリ モル/kgの範囲にあるべきである。 カルボニル含有官能基は、フッ素化されたカルボニル含有コモノマーを、パー フルオロオレフィンおよびパーフルオロビニルエーテルの主コモノマーと共重合 させることにより導入してもよい。硬化部位モノマーも同様にポリマー中に共重 合されてもよい。このような共重合は実質的に上述と同様に行うことができる。 単独開始剤が過硫酸塩の場合も、カルボニル含有末端基が得られる。さらに亜硫 酸塩または重亜硫酸塩還元剤が存在する場合、得られるコポリマーは、スルホン 酸またはスルホン酸塩末端基と、カルボキシルまたはカルボン酸塩末端基とを含 むであろう。 ポリマーの乳濁液は反応器を出ると硫酸マグネシウムなどの多価金属塩の水溶 液を用いて凝固される。凝固したポリマーを次いで脱イオン水で洗浄し、循環式 エアオーブンを用いて70〜100℃で乾燥する。 イオン化した、またはイオン化可能な、カルボニル含有末端基を実質的に含ま ない本発明のパーフルオロエラストマーを製造するには、単離し、オーブン乾燥 した固体のカルボキシル化パーフルオロエラストマーを熱処理することによって 上述のようなカルボキシル化パーフルオロエラストマーの脱カルボキシル化が好 都合に行なわれる。ポリマーは完全に乾燥する必要はない。すなわちポリマーは 脱カルボキシル化工程に先だって完全または部分的に乾燥すればよい。脱カルボ キシル化を行うにはパーフルオロポリマーを十分に高い温度および十分に長い時 間加熱し、全末端基を脱カルボキシル化し、イオン化することのできない置換基 、例えばジフルオロメチル基、トリフルオロビニル基、またはカルボキサミド基 に変換する。この結果ポリマー粘度が低下する。部分的に脱カルボキシル化され たパーフルオロエラストマーも有用な組成物であり、カルボキシル化されたパー フルオロエラストマーを一層短時間で熱処理することにより調製することができ る。ポリマーを部分的に脱カルボキシル化するには、通常、数分間にわたる25 0℃〜325℃の温度で十分である。従ってポリマーのクラム(crumb)または シートを温度約250℃〜325℃で循環式エアオーブンを用いて処理すること は、一部あるいは実質的に全てのカルボニル含有官能基を除去するには有効であ る。好ましくはポリマーは温度280℃〜320℃で30分加熱される。温度が 250℃より低い場合には脱カルボキシル化は極度に遅い。温度が325℃を超 える場合にはポリマー中の硬化部位モノマーの量が熱処理によって減少すること がある。最も低い温度では必要な加熱時間が最も高い温度の場合よりはるかに長 く、 典型的な加熱時間は約5分から約24時間にわたる。脱カルボキシル化は、加熱 された押し出し機、圧縮成形用金型、あるいは慣用の他の加熱されたエラストマ ー加工装置において行ってもよい。その妥当な時間は、温度と所望する脱カルボ キシル化の程度によるであろう。ポリマーの内部温度を増す他の方法を用いるこ と、例えばマイクロ波照射に曝すこともできることは当業者には容易に理解でき る。 予想に反し、このパーフルオロエラストマーは加熱処理によって分解せず、種 々の硬化剤を用いた硬化に対しすぐれた応答性を保持する。例えばパーフルオロ エラストマー中にニトリル含有硬化部位モノマー、例えば8−CNVEの共重合 単位が存在する場合には、加熱サイクルを適正に選択するならば、それらの濃度 は本質的に影響しないことが分かった。 脱カルボキシル化工程は、脱カルボキシル化されていないポリマーと比べ、か なり低い体積粘性を有し、従って加工性の改良されたパーフルオロエラストマー を生成することになる。脱カルボキシル化されたポリマーの低体積粘性のもう1 つの利点は、非脱カルボキシル化の形態で加工可能であったものよりも高分子量 の脱カルボキシル化ポリマーを今では用いることができるということである。こ れらの一層高分子量のポリマーは最終製品の物理的特性(例えば引張強さ、圧縮 永久歪、および高温時の低損失重量)を改良する。粘度低下は熱処理により起こ るイオン性二官能価の減少と関係がある。例えば、完全脱カルボキシル化の場合 、一般にムーニー粘度ML−10@121℃が25〜40%減少する。 低体積粘性のパーフルオロエラストマーは、本発明の脱カルボキシル化または 部分的に脱カルボキシル化されたパーフルオロエラストマー組成物の妥当な量を 、第2のパーフルオロエラストマーと配合することによって調製することもでき る。第2のパーフルオロエラストマーは、イオン化した、またはイオン化可能な 末端基をもつパーフルオロエラストマーであってもよく、あるいは臭素含有基ま たはヨウ素含有基をもつパーフルオロエラストマーであってもよい。得られるパ ーフルオロエラストマーの配合組成物は、その純粋なパーフルオロエラストマー 成分との中間の体積粘性をもつであろう。配合物はそのパーフルオロエラストマ ー成分の典型的な物理的特性を示すであろうが、それらは高められた加工性、例 えば押し出し挙動および混合特性を示す。 本発明のパーフルオロエラストマーのカルボニル含量は、フーリエ変換赤外分 析に基づく、積分吸光度対比法(an integrated absorbance ratio method)に より決定することができる。特に、ポリマー中のカルボキシル、カルボン酸塩、 およびカルボキサミド基の総含量を、フーリエ変換IR分光計を用いて薄いポリ マーフィルムの積分した(integrated)カルボニル吸光度(すなわち領域162 0〜1840cm-1中の全ピークの総面積)を測定することによって決定する。 異なるポリマー試料におけるカルボニルのレベルを比較するため、積分吸光度は カルボニルの積分吸光度と厚さバンドの積分吸光度(the thickness band integ rated absorbance)の比をとることによってポリマーフィルムの厚みの違いに対 して規準化された。厚さバンドの積分吸光度は、領域2200〜2740cm-1 中の全ピークの総面積であった。後者の領域中のピークの積分吸光度はポリマー フィルムの厚さに比例している。ポリマーの積分吸光度比を既知のカルボキシル またはカルボン酸塩含量の標準ポリマーの積分吸光度比と比較することにより、 積分吸光度比はポリマー中のカルボニル基濃度の計算に容易に用いることができ る。このような標準は、1996年11月25日出願の、ケースAD−6425 と指定されて出願され、「Fast−curing Perfluoroela stomer Compositions」という名称であるが、シリアルナン バーが不明である同時係属の米国特許出願に記載のように、完全に脱カルボキシ ル化するために加熱した本発明のポリマーから調製することもできる。次にパー フルオロオクタン酸アンモニウムなどのカルボニル含有化合物の既知量を、実質 的に完全に脱カルボキシル化されたポリマーに加え、積分吸光度比対パーフルオ ロオクタン酸アンモニウム濃度の校正曲線を作る。 本発明のパーフルオロエラストマーには、ポリマーに硬化剤を加えた組成物が 含まれる。通常、商業的に用いられる場合には、パーフルオロエラストマー組成 物は、ポリマー成分、硬化剤、および任意の添加物からなるであろう。ポリマー 成分は上述のタイプのパーフルオロエラストマーである。 パーフルオロエラストマーがニトリル含有硬化部位モノマーの共重合単位をも つ場合、有機スズ化合物をベースにした硬化システムを利用することができる。 好適な有機スズ化合物には、アリル−、プロパルギル−、トリフェニル−、およ びアレニルスズ硬化剤がある。テトラアルキルスズ化合物またはテトラアリール スズ化合物は、ニトリル置換硬化部位と組み合わせて使用される好ましい硬化剤 である。採用される硬化剤の量は必然的に最終製品に求められる架橋度ならびに パーフルオロエラストマー中の反応性成分の種類および濃度によるであろう。一 般には、硬化剤は約0.5〜10phrを用いることができ、ほとんどの目的に 対し1〜4phrで満足できる。ニトリル基は有機スズなどの硬化剤の存在下で 三量体化し、s−トリアジン環を形成し、それによりパーフルオロエラストマー を架橋すると考えられる。架橋は温度275℃以上でも熱的に安定である。脱カ ルボキシル化または部分的に脱カルボキシル化されたパーフルオロエラストマー は、慣用の有機スズ硬化剤処方に従って配合した場合、促進剤を加えないならば 硬化速度は許容できないほど遅いことが分かった。特に有機または無機アンモニ ウム塩は並外れて効果的な促進剤であることが分かった。好ましい促進剤にはパ ーフルオロオクタン酸アンモニウム、パーフルオロ酢酸アンモニウム、チオシア ン酸アンモニウム、およびスルファミン酸アンモニウムがある。最も好ましくは パーフルオロオクタン酸アンモニウムである。これらの促進剤は、1996年1 1月25日出願の、ケースDW−0006と指定されて出願され、「Perfl uoroelastomer Composition Having Enh anced Curing Performance」という名称であるが、シ リアルナンバーが不明である同時係属の米国特許出願に開示されており、通常は パーフルオロエラストマー100部当たり0.1〜2.0部の量、好ましくはパ ーフルオロエラストマー100部当たり0.5〜1.0部の量が用いられる。パ ーフルオロエラストマー成分が複数のカルボニル含有官能基をもち、かつ硬化剤 が有機スズ硬化剤である急速硬化パーフルオロエラストマー組成物については、 1996年11月25日出願の、ケースAD−6425と指定されて出願され、 「Fast−curing Perfluoroelastomer Comp ositions」という名称であるが、シリアルナンバーが不明である同時係 属の米国特許出願に開示されている。 ニトリル含有硬化部位を有するパーフルオロエラストマーに有用な好ましい硬 化システムは、式で表されるビス(アミノフェノール)とビス(アミノチオフェノール)、および 式 で表されるテトラアミンを使用する。 ただし、AはSO2、O、CO、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子1〜1 0個のパーフルオロアルキル、または2個の芳香環を連結する炭素−炭素結合で ある。上記の式XIIおよびXIII中のアミノおよびヒドロキシル基は、基A に関して互換可能のメタおよびパラ位にある。好ましい硬化剤は、4,4’−[ 2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)−エチリデン]ビス( 2−アミノフェノール)、4,4’−スルホニルビス(2−アミノフェノール) 、3,3’−ジアミノベンジジン、および3,3’4,4’−テトラアミノベン ゾフェノンからなる群から選択された化合物である。この最初のものが最も好ま しく、ビス(アミノフェノール)AFと呼ばれる。この硬化剤はAngeloの 米国特許第3,332,907号の開示に従って調製することができる。ビス( アミノフェノール)AFは、4,4’−[2,2,2−トリフルオロ−1−(ト リフルオロメチル)エチリデン]ビスフェノール(すなわちビスフェノールAF )を、 好ましくは硝酸カリウムとトリフルオロ酢酸を用いてニトロ化し、続いて好まし い溶媒としてエタノールと、触媒として炭素における触媒量のパラジウムを用い て接触水素化することにより調製することができる。硬化剤の量は所望する硬化 物の特性を最適化するように選択するべきである。ポリマー中に存在する全硬化 部位と反応するのに必要な量よりわずかに過剰の硬化剤が用いられる。典型的に ポリマー100部当たり硬化剤0.5〜5.0重量部が必要である。好ましくは 1.0〜2.0部の範囲でよい。 過酸化物も硬化剤として利用することができる。有用な過酸化物は硬化温度で 遊離基を発生するものである。特に好ましくは50℃を超える温度で分解する過 酸化ジアルキルまたはビス(ジアルキルペルオキシド)である。多くの場合、過 酸化酸素に結合した第三級炭素原子をもつジターシャリブチルペルオキシドを用 いるのが好ましい。このタイプのうちで最も有用な過酸化物には、2,5−ジメ チル−2,5−ジ(ターシャリブチルペルオキシ)ヘキシン−3と、2,5−ジ メチル−2,5−ジ(ターシャリブチルペルオキシ)ヘキサンがある。他の過酸 化物は、過酸化ジクミル、過酸化ジベンゾイル、過安息香酸ターシャリブチル、 および炭酸ジ[1,3−ジメチル−3−(t−ブチルペルオキシ)−ブチル]な どの化合物から選択することができる。一般にはパーフルオロエラストマー10 0部当たり過酸化物約1〜3部が用いられる。通常、過酸化物硬化システムの一 部として組成物に配合する他の材料には、有用な硬化が得られるように過酸化物 と共働可能な多価不飽和化合物からなる助剤である。これらの助剤はパーフルオ ロエラストマー100部当たり0.1から10部の相当量を加えることができる 。好ましくはパーフルオロエラストマー100部当たり2〜5部の間である。助 剤は下記の化合物のうちの1つまたは2以上であってもよい。この化合物は、シ アヌル酸トリアリル、イソシアヌル酸トリアリル、イソシアヌル酸トリ(メチル アリル)、トリス(ジアリルアミン)−s−トリアジン、亜リン酸トリアリル、 N,N−ジアリルアクリルアミド、ヘキサアリルリンアミド(phosphoramide) 、N,N,N’,N’−テトラアルキルテトラフタルアミド、N,N,N’,N ’−テトラアリルマロンアミド、イソシアヌル酸トリビニル、2,4,6−トリ ビニルメチルトリシロキサン、およびシアヌル酸トリ(5−ノルボネン−2−メ チレン) である。イソシアヌル酸トリアリルは特に有用である。 存在する硬化部位モノマーに応じて、複式の硬化システムも使うことができる 。例えばニトリル含有硬化部位モノマーの共重合単位をもつパーフルオロエラス トマーは、有機スズ硬化剤と組み合わせた過酸化物と助剤の混合物を含む硬化剤 を用いて硬化することができる。通常、過酸化物0.3〜5部、助剤0.3〜5 部および有機スズ硬化剤0.1〜10部が使用される。 一般にパーフルオロエラストマーのコンパウンディングに使用されるカーボン ブラック、安定剤、可塑剤、潤滑剤、充填剤、および加工助剤などの添加剤は、 それらが意図する使用条件に対して適当な安定性を有するならば、本発明の組成 物に混合することができる。特に、パーフルオロポリエーテルを混合することに より低温性能を向上することができる。 カーボンブラック充填剤は、組成物のモジュラス、引張強さ、伸び、硬さ、耐 摩耗性、伝導率、および加工性をバランスさせる手段としてエラストマーに用い られる。パーフルオロエラストマー組成物においては、小粒径、高表面積のカー ボンブラックが充填剤として選択されてきた。通常選ばれるグレードは、標準平 均粒径約14nmの高強化ブラックで、ASTM D−1765によりNo.1 グループにおいてN110と指定されているSAFカーボンブラックである。本 発明の組成物において有用な具体的なカーボンブラックについては国際出願番号 WO95/22575に記載されているものである。これらの具体的なカーボン ブラックは、ASTM D−3849により判定される平均粒径が少なくとも約 100nmから約500nmのものである。例には、N−991,N−990、 N−908、およびN−907と指定されるMTブラック(ミディアムサーマル ブラック)と、大粒径のファーネスブラックがある。好ましくはMTブラックで ある。使用する場合、通常は大粒径ブラック1〜70phrで十分であり、この 量は硬化時間を遅らせることはない。 さらに、組成物中にフルオロポリマー充填剤も存在し得る。通常はパーフルオ ロエラストマー100部当たりフルオロポリマー充填剤1〜50部が用いられ、 好ましくは少なくともパーフルオロエラストマー100部当たり約5部が存在す る。フルオロポリマー充填剤は、パーフルオロエラストマー組成物の製造および 硬化で使用される最も高い温度において固体である、微粉砕され、容易に分散す るいかなる可塑性のフルオロポリマーでもよい。固体とは、フルオロプラスチッ クが部分的に結晶性の場合、パーフルオロエラストマーの加工温度より高い結晶 融点をもつことを意味する。このような微粉砕された、容易に分散するフルオロ プラスチックは一般にミクロパウダーまたはフルオロ添加剤と呼ばれる。ミクロ パウダーは通常は部分的に結晶性ポリマーである。 本発明の組成物に用いることのできるミクロパウダーにはテトラフルオロエチ レン(TFE)ポリマーとして知られるポリマー群をベースとするものがあるが これに限定されない。この群にはTFEのホモポリマー(PTFE)、およびT FEと、樹脂が溶融加工されないままであるような低濃度の少なくとも1種類の 共重合可能の変性用モノマーとのコポリマー(変性PTFE)がある。変性用モ ノマーは、例えばヘキサフルオロプロピレン(HFP)、パーフルオロ(プロピ ルビニル)エーテル(PPVE)、パーフルオロブチルエチレン、クロロトリフ ルオロエチレン、またはポリマー分子中に側鎖を導入する別のモノマーであって もよい。ポリマー中のこのような共重合された変性剤の濃度は通常1モルパーセ ント未満である。本発明に用いることのできるPTFEおよび変性PTFE樹脂 には懸濁重合と乳化重合から誘導される両方のものがある。 ミクロパウダーの製造に用いられる高分子量PTFEは、通常分子量を下げる ために電離放射線に当てる。これはPTFEが懸濁重合法により製造される場合 、粉砕を容易にし、かつ砕け易くし、またはPTFEが乳化重合法により製造さ れる場合、フィブリル化を抑制し、かつデアグロメレーションを向上させる。米 国特許第3,956,000号のなかでKuhls等が開示しているような乳化 重合法において、分子量を妥当に制御することによりTFEを重合して直接にP TFEミクロパウダーにすることが可能である。米国特許第4,879,362 号のなかでMorganは、乳化(分散)重合法により製造する非溶融加工性、 非フィブリル性の変性PTFEについて開示している。このポリマーはエラスト マー性組成物へのせん断混合を行った場合、フィブリル化せず小板(platelets )を形成する。 TFEポリマーには、融点をPTFEの融点よりかなり低い温度まで下げるの に十分な濃度の1または2以上のモノマーの共重合単位を有する溶融加工可能な TFEのコポリマーも含まれる。このようなコポリマーは通常、溶融粘度が0. 5〜60×103Pa・sの範囲にあるが、この範囲から外れた粘度のものも知 られている。パーフルオロオレフィンとパーフルオロ(アルキルビニル)エーテ ルは好ましいコポリマーである。ヘキサフルオロプロピレンとパーフルオロ(プ ロピルビニル)エーテルが最も好ましい。FEP(TFE/ヘキサフルオロプロ ピレンのコポリマー)およびPFA[TFE/パーフルオロ(プロピルビニル) エーテルのコポリマー]などの溶融加工可能なTFEコポリマーは、もしそれら がパーフルオロエラストマーの加工温度に関して溶融温度における制限を満たす ならば用いることができる。これらのコポリマーは、もし粒径が許容されるか、 あるいはより大きな寸法の材料から出発して適切な粒径まで粉砕され得るならば 、重合媒体から単離した粉末の形態で利用することができる。 本発明の硬化性組成物は、ガスケット、チューブ、およびシールの製造に有用 である。このような製品は様々な添加剤を含む硬化性組成物の配合調合物を加圧 下で成形し、部分硬化し、次いで後硬化工程を経ることにより製造される。硬化 された組成物はすぐれた熱安定性と耐薬品性を有する。これらは半導体素子の製 造用シールおよびガスケットなどの用途、および高温の自動車用途のシールに特 に有用である。 ここで本発明はある具体例により説明されるが、ここで使われる部は注記しな い限り全て重量部である。 実施例 試験方法 硬化特性 硬化特性を、モンサント振動ディスク型レオメーター(ODR)を用いてAS TM D2084に相当する条件下で測定した。下記の硬化パラメータが記録さ れた。 Mmax:最大トルク量、単位N・m Mmin:最小トルク量、単位N・m Mmax−Mmin:最大トルク量と最小トルク量の差、単位N・m ts2:Mminから2.26N・m上昇するまでの時間(分) tc90:最大トルクの90%に至るまでの時間(分) 応力/歪特性は、ASTM D412に従って測定された。下記のパラメータ が記録された。 M100:100%伸び時のモジュラス、単位MPa TB:破断時の引張強さ、単位MPa EB:破断時の伸び、単位% O−リング試料の圧縮永久歪を、ASTM D395に従って測定した。実施例1 この実施例では、テトラフルオロエチレン(TFE)約54.8wt.%、パ ーフルオロ(メチルビニル)エーテル(PMVE)43wt.%、およびパーフ ルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)(8−C NVE)2.2wt.%の共重合単位をもち、また固有粘度0.53(ポリマー 0.2gをFC−437 60wt.%、FC−75 40wt.%、ジグリム 3wt.%からなる混合溶媒100mlに30℃で溶かし、測定した)および積 分吸光度比0.46をもつパーフルオロエラストマーのターポリマーを用いた。 パーフルオロエラストマーのターポリマーを、攪拌機を備えた連続反応器を用 いて、85℃、約600psi(4.1MPa)で水性乳化重合を行って調製し た。重合用界面活性剤は、パーフルオロオクタン酸アンモニウムであり、単独開 始剤は過硫酸アンモニウムであった。TFEおよびPMVEモノマーをコンプレ ッサから供給し、液状の硬化部位モノマーの8−CNVEを高圧計量ポンプから 正確に供給した。緩衝塩のリン酸水素二ナトリウムを、過硫酸塩の分解により生 成した酸度を中和し、PHの範囲を4.5〜6.5の範囲に制御するために加え た。反応器から排出して、ポリマー乳濁液を硫酸マグネシウム水溶液で凝固した 。凝固したポリマーを次いで脱イオン水で洗浄し、80℃の循環式エアオーブン 中で、48時間乾燥し、ポリマークラムを形成した。以後「ポリマークラムA」 と呼ぶ。ポリマークラムAはムーニー粘度(ML−10@121℃)116をも つ。 ポリマークラムAを、300℃の循環式エアオーブン中で、60分間熱処理し 、実質的に脱カルボキシル化された本発明のポリマーを生成した。このポリマー はムーニー粘度(ML−10@121℃)69をもち、これはポリマークラムA のムーニー粘度に比べて実質的な低下を示している。本発明の熱処理ポリマーの 方がこのように低粘度であるため、熱処理されていないポリマークラムAより加 工しやすい。 熱処理されたポリマーを次いでミディアムサーマルカーボンブラック(MTブ ラック)30phrおよび硬化剤2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフ ェニル)ヘキサフルオロプロパン[ビス(アミノフェノール)AF]1.0phr とともにゴム用ロール機でコンパウンドし、本発明の硬化性組成物を生成する。 硬化応答性をASTM D2084に従ってODRにより判定した。結果を表I に示す。応力/歪特性は、210℃、20分間プレス硬化したポリマーシートか ら型に打ち抜いた1組の試験片、およびプレス硬化し、次いで300℃のエアオ ーブン中で、18時間の後硬化を行った第2の1組の試験片について測定した。 275℃、20分間プレス硬化したO−リング試料と、プレス硬化し、次いで3 00℃のエアオーブン中で、18時間の後硬化を行ったO−リングの圧縮永久歪 の値も表Iに示す。比較例A 熱処理していないポリマークラムAの試料を、実施例1に記載のようにカーボ ンブラックおよび硬化剤とコンパウンドした。硬化応答性はASTM D208 4に従ってODRにより判定した。結果を表Iに示す。 熱処理し、実質的に脱カルボキシル化された実施例1のポリマーの硬化性組成 物は、実施例1の組成物の低いtc90、高いMmax−Mmin、および低いMminに より示されるように、熱処理していない比較試料と比べ速い硬化応答、高い硬化 状態、および低い最小粘度を示すことが表Iに示すデータからわかる。 実施例2 ポリマークラムBは、わずかに高いRi/Rpを用いたことを除いて実施例1に おけるポリマークラムAの調製に対する記載と実質的に同じように調製した。ポ リマークラムBはムーニー粘度(ML−10@121℃)85、固有粘度0.4 8、および吸光度比0.430をもった。ポリマークラムBを150℃で、3分 間プレスし、ボイドのない厚さ4mmのシートにした。そのシートを次いで循環 式エアオーブンで様々な条件の下で熱処理し、そのポリマーを部分的に脱カルボ キシル化した。このポリマーは300℃で、1時間の熱処理の結果、ムーニー粘 度ML−10@121℃は58まで減少した。 フーリエ変換赤外スペクトルを150℃で、2分間プレスした薄いフィルム上 で動かし、加熱時間と温度の関数としてカルボニル含有末端基濃度を測定した。 表IIのデータは積分吸光度比に及ぼす様々な熱処理の影響を示す。吸光度比は 、表示された試料の吸光度比をポリマークラムBの吸光度比で割ることによって 残留カルボニル含有末端基の分率として表される。 300℃で熱処理した数種類の試料のレオロジー特性(表II)はローザンド 式キャピラリレオメータを用いてせん断速度1500/秒、90℃で評価した。 試料は上述の厚さ4mmのボイドのないシートから切り取った。評価の結果、表 IIIに示すように、その評価結果は、ポリマーの熱処理によってせん断応力お よびせん断粘度がともに急激に減少することを示す。データはさらに、この効果 が加熱時間によることを示す(表III)。 実施例3 パーフルオロエラストマーを、一層低いRi/Rpを用いたことを除いて実施例 1におけるパーフルオロエラストマーと実質的に同様に調製した。単離後、ポリ マークラムは300℃の循環式エアオーブン中で、60分間熱処理し、実質的に 脱カルボキシル化された本発明のポリマーを生成した。ムーニー粘度(ML−1 0@121℃)は106、積分吸光度比は0.32であった。この実質的に脱カ ルボキシル化されたポリマーを表IVにポリマー1と表示する。ポリマー1およ び加熱処理されていないパーフルオロエラストマー(ポリマー2と表示されてい る)に表IVに示す添加剤をコンパウンドした。ODR試験の試験片をコンパウ ンドした試料から調製した。表IVの200℃のODRデータが示すように、ポ リマー1の硬化性組成物はテトラフェニルスズ硬化剤を用いて非常にゆっくり硬 化した。加熱処理されていないポリマー2の試料はテトラフェニルスズを用いて よく硬化した。カルボン酸アンモニウム塩の供給源であるパーフルオロオクタン 酸アンモニウムをポリマー1に加えると、硬化は満足し得るものとなった。すな わち硬化速度は驚くほど急激に増加した。さらに試料は硬化状態の増加を示した 。 実施例4 テトラフルオロエチレン、パーフルオロ(メチルビニル)エーテル、およびパ ーフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)をモ ル比約67.2/32.1/0.7の共重合単位を含むパーフルオロエラストマ ーを下記のように調製した。脱イオン水20リットル、過硫酸アンモニウム93 g、リン酸水素二ナトリウム七水和物810g、およびパーフルオロオクタン酸 アンモニウム(Fluorad(登録商標)FC−143、フッ素化された界面 活性剤)182gからなる水溶液を、機械的に攪拌される、水ジャケットを備え たステンレススチール製の5リットルのオートクレーブに速度688ml/時で 注入した。同時にパーフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ− 1−オクテン)22.3g/時からなる第3の流れを計量した。ダイヤフラム式 コンプレッサによりモノマーのテトラフルオロエチレン(363g/時)とパー フルオロ(メチルビニル)エーテル(412g/時)のガス状混合物を一定速度 で供 給した。反応の間、反応器を温度85℃、圧力6.2MPa(900psi)に 保ち、pHを6.6に制御した。ポリマーラテックスを降下弁により連続的に取 り出し、未反応モノマーを排出した。16時間の操作で得られるラテックスを回 収し、下記のようにポリマーを単離した。上記ラテックス5リットルを、硫酸マ グネシウム・七水和物225gおよび脱イオン水40リットルからなる予熱(9 0〜95℃)した溶液に攪拌しながら加える。得られた凝固したクラムポリマー をろ過し、繰り返し水洗し、70℃のエアオーブンで、48時間乾燥した。乾燥 したポリマーの重量は9489gであり、組成はパーフルオロ(メチルビニル) エーテル42.9wt.%、パーフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6− ジオキサ−1−オクテン)2.2wt.%、残りはテトラフルオロエチレンであ った。ポリマーの固有粘度は、ヘプタフルオロ−2,2,3−トリクロロブタン 、パーフルオロ(α−ブチルテトラヒドロフラン)、およびエチレングリコール ジメチルエーテルの容量比60/40/3からなる溶媒100g当たりポリマー 0.1gを含む溶液中で測定したとき0.74dl/gであった。 ポリマーを、Hg真空(760mmHg)において約30で作動する真空ポー トと、直径約0.188インチのシングルホールドダイを備えた30mm二軸ス クリュー押出機で押し出した。温度プロフィルは表Vに示した。 手持ち式高温計で測定したポリマー溶融温度は320℃であった。ポリマーを 秤量供給装置を用いて4.54kg/時の速度で押出機に供給した。スクリュー 速度は100rpmであった。積分吸光度比、ムーニー粘度、および融解レオロ ジーを測定した。結果を表VIに示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(1)パーフルオロオレフィンと、(2)パーフルオロ(アルキルビニル) エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテル、およびその混合物から なる群から選択されたパーフルオロビニルエーテルと、の共重合単位を含有する パーフルオロエラストマー組成物であって、 前記パーフルオロエラストマーが、i)イオン化した、またはイオン化可能な 末端基、ii)臭素含有末端基、およびiii)ヨウ素含有末端基からなる群か ら選択された官能基を実質的に有しないことを特徴とするパーフルオロエラスト マー組成物。 2.前記パーフルオロビニルエーテルが、パーフルオロ(アルキルビニル)エー テルであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 3.前記パーフルオロ(アルキルビニル)エーテルが、パーフルオロ(メチルビ ニル)エーテルであることを特徴とする請求項2に記載の組成物。 4.前記パーフルオロビニルエーテルが、パーフルオロ(アルコキシビニル)エ ーテルであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 5.前記パーフルオロエラストマーが、硬化部位モノマーをさらに含有すること を特徴とする請求項1に記載の組成物。 6.前記硬化部位モノマーが、ニトリル含有フッ化オレフィンおよびニトリル含 有フッ化ビニルエーテルからなる群から選択されることを特徴とする請求項5に 記載の組成物。 7.前記硬化部位モノマーが、ニトリル含有フッ化ビニルエーテルであることを 特徴とする請求項6に記載の組成物。 8.前記ニトリル含有フッ化ビニルエーテルが、パーフルオロ(8−シアノ−5 −メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)であることを特徴とする請求項7 に記載の組成物。 9.さらに硬化剤を含有することを特徴とする請求項5に記載の組成物。 10.前記硬化剤が、式で表される化合物からなる群から選択され、式中、AはSO2、O、CO、炭素 原子1〜6個のアルキル、炭素原子1〜10個のパーフルオロアルキル、または 2個の芳香環を結合する炭素−炭素結合である、ことを特徴とする請求項9に記 載の組成物。 11.前記硬化剤が、4,4’−[2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフル オロメチル)−エチリデン]ビス(2−アミノフェノール)であることを特徴と する請求項10に記載の組成物。 12.前記硬化剤が4,4’−スルホニルビス(2−アミノフェノール)である ことを特徴とする請求項10に記載の組成物。 13.前記硬化剤が、3,3’−ジアミノベンジジンであることを特徴とする請 求項10に記載の組成物。 14.前記硬化剤が、3,3’,4,4’−テトラアミノベンゾフェノンである ことを特徴とする請求項10に記載の組成物。 15.前記硬化剤が、有機スズ化合物、過酸化ジアルキル、およびビス(ジアル キルペルオキシド)からなる群から選択されることを特徴とする請求項9に記載 の組成物。 16.未硬化のパーフルオロエラストマー組成物の調製方法であって、 A)カルボキシル末端基、カルボン酸塩末端基、カルボキサミド末端基、およ びその混合物からなる群から選択された複数のカルボニル含有官能基を有す るパーフルオロエラストマーを、 a)パーフルオロオレフィンモノマーと、b)パーフルオロ(アルキル ビニル)エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテル、および その混合物からなる群から選択されたパーフルオロビニルエーテルモノマ ーと、を含有するモノマー混合物を、4〜10MPaの圧力で、重合混合 物中の過硫酸塩の遊離基開始剤の存在下、該重合混合物において、i)モ ノマーと開始剤の供給比を、遊離基フラックスと重合速度の比、Ri/Rp がキログラム当たり約10から50ミリモルになるように制御し、および ii)過硫酸塩開始剤のミリモルに基づいて、5モルパーセント未満の亜 硫酸塩または重亜硫酸塩の還元剤を存在させ、共重合することにより、 調製する工程と、 B)前記複数のカルボニル含有官能基を有するパーフルオロエラストマーを単 離する工程と、 C)前記複数のカルボニル含有官能基をもつ単離されたパーフルオロエラスト マーを、少なくとも250℃の温度において、該パーフルオロエラストマー を少なくとも部分的に脱カルボキシル化するのに十分な時間加熱する工程と 、 を具えることを特徴とする調製方法。 17.前記工程C)における加熱が、280℃〜320℃の範囲の温度で行なわ れることを特徴とする請求項16に記載の方法。 18.前記工程C)が、オーブン中で加熱することによって達成されることを特 徴とする請求項16に記載の方法。 19.前記工程C)が、押出機中で加熱することによって達成されることを特徴 とする請求項16に記載の方法。 20.前記工程C)が、圧縮成形用金型中で加熱することによって達成されるこ とを特徴とする請求項16に記載の方法。 21.前記工程C)が、マイクロ波照射を用いて加熱することによって達成され ることを特徴とする請求項16に記載の方法。 22.未硬化のパーフルオロエラストマー組成物であって、 A)カルボキシル末端基、カルボン酸塩末端基、カルボキサミド末端基、およ びその混合物からなる群から選択された複数のカルボニル含有官能基を有す るパーフルオロエラストマーを、 a)パーフルオロオレフィンモノマーと、b)パーフルオロ(アルキル ビニル)エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテル、および その混合物からなる群から選択されたパーフルオロビニルエーテルモノマ ーと、を含有するモノマー混合物を、4〜10MPaの圧力で、重合混合 物中の過硫酸塩の遊離基開始剤の存在下、該重合混合物において、i)モ ノマーと開始剤の供給比を、遊離基フラックスと重合速度の比、Ri/Rp がキログラム当たり約10から50ミリモルになるように制御し、および ii)過硫酸塩開始剤のミリモルに基づいて、5モルパーセント未満の亜 硫酸塩または重亜硫酸塩の還元剤を存在させ、共重合することにより、 調製する工程と、 B)前記複数のカルボニル含有官能基を有するパーフルオロエラストマーを前 記重合混合物から単離する工程と、 C)前記複数のカルボニル含有官能基をもつ単離されたパーフルオロエラスト マーを、少なくとも250℃の温度において、該パーフルオロエラストマー を少なくとも部分的に脱カルボキシル化するのに十分な時間加熱する工程と 、 を具える方法により調製されたことを特徴とする組成物。 23.前記工程C)における加熱が、280℃〜320℃の範囲の温度で行なわ れることを特徴とする請求項22に記載の組成物。 24.前記工程C)が、オーブン中で加熱することによって達成されることを特 徴とする請求項22に記載の組成物。 25.前記工程C)が、押出機中で加熱することによって達成されることを特徴 とする請求項22に記載の組成物。 26.前記工程C)が、圧縮成形用金型中で加熱することによって達成されるこ とを特徴とする請求項22に記載の組成物。 27.前記工程C)が、マイクロ波照射を用いて加熱することによって達成され ることを特徴とする請求項22に記載の組成物。 28.さらに硬化剤を含有することを特徴とする請求項22に記載の組成物。 29.硬化性パーフルオロエラストマー組成物であって、 (A)(1)パーフルオロオレフィンと、(2)パーフルオロ(アルキルビニ ル)エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテル、およびその混合物 からなる群から選択されたパーフルオロビニルエーテルと、(3)少なくとも1 つのニトリル基を有するフッ化オレフィン、少なくとも1つのニトリル基を有す るフッ化ビニルエーテル、およびその混合物からなる群から選択された少なくと も1つのニトリル基を有する硬化部位モノマーと、の共重合単位を含むパーフル オロエラストマーであり、そのパーフルオロエラストマーは、i)カルボキシル 末端基、カルボン酸塩末端基、カルボキサミド末端基、およびその混合物からな る群から選択された複数のカルボニル含有末端基をもち、およびii)カルボニ ル含有官能基を有するもの以外のイオン化可能な、またはイオン化された末端基 を実質的にもたず;そして、そのパーフルオロエラストマーのフーリエ変換赤外 スペクトルで測定されるとき、積分吸光比が、領域1620〜1840cm-1内 の積分ピーク強度と、領域2220〜2740cm-1内の積分ピーク強度との比 を計算することにより決定されると、カルボニル含有末端基の積分吸光度比は、 0.1を超えるパーフルオロエラストマーと; (B)パーフルオロエラストマー100重量部当たり約0.1〜10重量部の 、有機スズ硬化剤以外の硬化剤とを、 含有することを特徴とする組成物。 30.前記パーフルオロエラストマーは、テトラフルオロエチレンと、パーフル オロ(メチルビニル)エーテルと、パーフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3 ,6−ジオキサ−1−オクテン)との共重合単位を含有することを特徴とする請 求項29に記載の組成物。 31.硬化性パーフルオロエラストマー組成物であって、 (A)カルボキシル基、カルボン酸塩の基、およびカルボキサミド基からなる 群から選択された複数のカルボニル含有官能基を有するパーフルオロエラストマ ーであって、(1)パーフルオロオレフィンと、(2)パーフルオロ(アルキル ビニル)エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテル、およびその混 合物からなる群から選択されたパーフルオロビニルエーテルと、(3)カルボ キシル含有およびカルボン酸塩含有コモノマーからなる群から選択されたフッ素 化モノマーと、(4)少なくとも1つのニトリル基を有するフッ化オレフィン、 少なくとも1つのニトリル基を有するフッ化ビニルエーテル、およびその混合物 からなる群から選択された少なくとも1つのニトリル基を有する硬化部位モノマ ーと、の共重合単位を含むパーフルオロエラストマーであり、そしてそのパーフ ルオロエラストマーのフーリエ変換赤外スペクトルで測定されるとき、積分吸光 比が、領域1620〜1840cm-1内の積分ピーク強度と、領域2220〜2 740cm-1内の積分ピーク強度との比を計算することにより決定されると、カ ルボニル含有末端基の積分吸光度比は、0.1を超えるパーフルオロエラストマ ーと; (B)パーフルオロエラストマー100重量部当たり約0.1〜10重量部の 、有機スズ硬化剤以外の硬化剤とを、 含有することを特徴とする組成物。 32.前記硬化剤が、式で表される化合物からなる群から選択され、式中、AはSO2、O、CO、炭素 原子1〜6個のアルキル、炭素原子1〜10個のパーフルオロアルキル、または 2個の芳香環を結合する炭素−炭素結合である、ことを特徴とする請求項28ま たは31のいずれか1項に記載の組成物。 33.前記硬化剤が、ジアルキルペルオキサイドであることを特徴とする請求項 29または31のいずれか1項に記載の組成物。 34.イオン化した、またはイオン化可能な末端基を有する第2のパーフルオロ エラストマーをさらに含有することを特徴とする請求項1、22、29または3 1のいずれか1項に記載の組成物。 35.臭素含有基を有するパーフルオロエラストマー、およびヨウ素含有基を有 するパーフルオロエラストマーからなる群から選択された第2のパーフルオロエ ラストマーをさらに含有することを特徴とする請求項1、22、29または31 のいずれか1項に記載の組成物。
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