JP2002293535A - Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の製造法及び塩素含有樹脂安定剤並びに塩素含有樹脂組成物 - Google Patents

Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の製造法及び塩素含有樹脂安定剤並びに塩素含有樹脂組成物

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JP2002293535A JP2001105156A JP2001105156A JP2002293535A JP 2002293535 A JP2002293535 A JP 2002293535A JP 2001105156 A JP2001105156 A JP 2001105156A JP 2001105156 A JP2001105156 A JP 2001105156A JP 2002293535 A JP2002293535 A JP 2002293535A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、熱安定性に優れ、ジンクバーニン
グの発生が抑制されたMg−Al系ハイドロタルサイト
型粒子粉末であって、しかも、塩素含有樹脂に含有さ
せ、加熱成型加工した場合に初期着色が少ないMg−A
l系ハイドロタルサイト型粒子粉末を提供する。 【解決手段】 アニオンを含有したアルカリ性水溶液と
マグネシウム塩水溶液とアルミニウム塩水溶液とを混合
した後、該混合溶液を熟成してMg−Al系ハイドロタ
ルサイト型粒子の芯粒子を生成させ、次いで、該芯粒子
を含む水性懸濁液に、マグネシウム塩水溶液とアルミニ
ウム塩水溶液とを添加した後、熟成してMg−Al系ハ
イドロタルサイト型粒子粉末を得、次いで、前記Mg−
Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末に対してP換算で
0.01〜5.00mol%のリン酸塩を添加してリン
酸処理するMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末
の製造法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱安定性に優れ、
ジンクバーニングの発生が抑制されたMg−Al系ハイ
ドロタルサイト型粒子粉末であって、しかも、塩素含有
樹脂に含有させ、加熱成型加工した場合に初期着色が少
ないMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末を提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、層状化合物には、粘土鉱物
等の他、種々の化合物が存在するが、その内、ハイドロ
タルサイト等の層状複水酸化物(Layered Do
uble Hydroxide)は、層間に種々のイオ
ンや分子等を挿入できる構造を有しているのでアニオン
交換機能を発現させることができる。
【0003】一般に、ハイドロタルサイトの構造は、日
本化学会誌、1995(8)、p622〜628に記載
されている通り、「 〔M2+ 1−x3+ (OH)
〔An− x/n・yHO〕 ここでM2+
は、Mg2+、Co2+、Ni2+、Zn2+などの二
価金属イオン、M3+は、Al3+、Fe3+、Cr
3+などの三価金属イオン、An−は、OH、C
、CO 2−、SO 2−などのn価の陰イオン
で、xは一般に0.2〜0.33の範囲である。結晶構
造は、正の電荷をもつ正八面体のbrucite単位が
並んだ二次元基本層と負の電荷を持つ中間層からなる積
層構造をとっている。」とされている。
【0004】ハイドロタルサイトは、そのアニオン交換
機能を生かした様々な用途への展開、例えば、イオン交
換材、吸着剤、脱臭剤等の用途に使用されてきた。ま
た、ポリエチレン、ポリプロピレン及び塩素含有樹脂
(代表例として、塩化ビニル樹脂)等の樹脂・ゴムの安
定剤、更には、塗料、各種触媒、農業用フィルム、イン
キなど多種多様な用途に用いられている。
【0005】また、近年は、環境への配慮が求められて
おり、触媒等においても毒性のある金属が含まれていな
いものが望まれることから、毒性がほとんどなく、しか
も、触媒等としての機能も優れるハイドロタルサイト型
粒子粉末は、このような期待に応えられるものといえ
る。
【0006】殊に、ハイドロタルサイト型粒子粉末の中
でも、二価金属イオンとしてMg 、三価金属イオン
としてAl3+を有するMg−Al系ハイドロタルサイ
ト型粒子粉末は、安定であるため、最も注目されている
ものである。
【0007】ハイドロタルサイトの製造法としては、基
本層を構成する二価金属イオン及び三価金属イオンとを
含む金属塩水溶液と、中間層を構成する炭酸イオンを含
む炭酸塩水溶液とを混合して、温度、pH値等を制御し
て共沈反応により得る方法が一般的である。また、常圧
での反応以外にも、オートクレーブを使用しての水熱合
成により得る方法も知られている。
【0008】従来、樹脂練り込み用のハイドロタルサイ
ト型粒子粉末としては、樹脂練り込み時の分散性を考慮
して、板面径が大きく、適度な厚みを有する粒子粉末が
要求されているが、板面径が大きなハイドロタルサイト
型粒子粉末の製造には、水熱合成などの特殊な反応条件
が必要とされている。
【0009】ハイドロタルサイト型粒子粉末を塩素含有
樹脂に含有させた場合、その透明性又は所望の色調を阻
害しないことが必要である。即ち、ハイドロタルサイト
型粒子粉末を塩素含有樹脂に混合し、加熱成型加工した
場合に初期着色が少ないことが必要とされている。
【0010】塩化ビニル樹脂等の塩素含有樹脂又はゴム
の安定剤としてハイドロタルサイト型粒子粉末を用いる
場合、耐熱性に優れた樹脂・ゴム製品を得るためには、
樹脂・ゴム中に十分に分散され、且つ、塩素イオンを捕
捉する能力がより高いことが必要とされている。
【0011】また、現在鉛を使用しない無毒または低毒
配合の塩素含有樹脂安定剤には、ほとんど必須成分とし
てステアリン酸亜鉛等の亜鉛化合物が使用されている。
しかしながら、安定剤として添加されている亜鉛石鹸
は、塩素含有樹脂から放出される塩酸ガスを捕捉して塩
化亜鉛を生成し、これが分解触媒となって塩素含有樹脂
の骨格を成す炭素間の結合が次々に切断され、ついには
炭化してしまうジンクバーニングと呼ばれる現象が起こ
ることが知られており、当業者に恐れられている。安定
剤としてハイドロタルサイト型粒子粉末を用いる場合、
ジンクバーニングを防止する能力が高いことが必要とさ
れている。
【0012】従来、Mg−Al系ハイドロタルサイト型
粒子粉末の諸特性改善のために、リン酸処理を行うこと
が知られている(特公昭63−65651、特開200
1−2408号公報等)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】板面径が大きく、適度
な厚みを有し、ジンクバーニングを防止する能力が高
く、塩素含有樹脂の安定剤として好適なMg−Al系ハ
イドロタルサイト型粒子粉末は現在最も要求されている
ところであるが、この要求を満たすようなMg−Al系
ハイドロタルサイト型粒子粉末は未だ得られていない。
【0014】即ち、従来の共沈反応による方法では、板
面径の大きなハイドロタルサイト型粒子粉末を得ること
ができず、また、水熱合成などの特殊な反応条件下では
板面径の大きなハイドロタルサイト型粒子粉末を得るこ
とができるが、該粒子粉末を安定剤として用いた塩素含
有樹脂の耐熱性は十分とは言い難いものである。
【0015】また、前記特開2001−2408号公報
には、水熱処理を行って生成したハイドロタルサイト粒
子を含有する水懸濁液にリン酸塩を添加して、リン酸ア
ニオンを含有させたハイドロタルサイト型粒子粉末を得
ることが記載されている。しかしながら、該粒子粉末を
安定剤として用いた塩素含有樹脂の耐熱性は十分とは言
い難いものである。
【0016】本発明は、板面径が大きく、適度な厚みを
有し、ジンクバーニングを防止する能力が高く、しか
も、樹脂含有樹脂に含有させ加熱成型加工した場合に初
期着色が少ないMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子
粉末を得ることを技術的課題とする。
【0017】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明によって達成できる。
【0018】即ち、本発明は、アニオンを含有したアル
カリ性水溶液とマグネシウム塩水溶液とアルミニウム塩
水溶液とを混合し、pH値が10〜14の範囲の混合溶
液とした後、該混合溶液を80〜105℃の温度範囲で
熟成してMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子の芯粒
子を生成させ、次いで、該芯粒子を含む水性懸濁液に、
該芯粒子の生成時に添加した前記マグネシウムと前記ア
ルミニウムとの合計モル数に対して、合計モル数が0.
35以下となる割合でマグネシウム及びアルミニウムを
含有するマグネシウム塩水溶液とアルミニウム塩水溶液
とを添加した後、pH値が10〜14の範囲、温度が6
0〜105℃の範囲で熟成してMg−Al系ハイドロタ
ルサイト型粒子粉末を得、次いで、前記Mg−Al系ハ
イドロタルサイト型粒子粉末に対してP換算で0.01
〜5.00mol%のリン酸塩を添加してリン酸処理す
ることを特徴とするMg−Al系ハイドロタルサイト型
粒子粉末の製造法である(本発明1)。
【0019】また、本発明は、アニオンを含有したアル
カリ性水溶液とマグネシウム塩水溶液とアルミニウム塩
水溶液とを混合し、pH値が10〜14の範囲の混合溶
液とした後、該混合溶液を80〜105℃の温度範囲で
熟成してMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子の芯粒
子を生成させ、次いで、該芯粒子を含む水性懸濁液に、
該芯粒子の生成時に添加した前記マグネシウムと前記ア
ルミニウムとの合計モル数に対して、合計モル数が0.
35以下となる割合でマグネシウム及びアルミニウムを
含有するマグネシウム塩水溶液とアルミニウム塩水溶液
とを添加した後、pH値が10〜14の範囲、温度が6
0〜105℃の範囲で熟成してMg−Al系ハイドロタ
ルサイト型粒子粉末を得、次いで、前記Mg−Al系ハ
イドロタルサイト型粒子粉末に対してP換算で0.01
〜5.00mol%のリン酸塩を添加してリン酸処理し
た後、高級脂肪酸、有機シラン化合物、ロジン類から選
ばれる1種又は2種以上の表面被覆剤で表面処理するこ
とを特徴とするMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子
粉末の製造法である(本発明2)。
【0020】また、本発明は、本発明1又は本発明2の
Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の製造法に
よって得られたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子
粉末からなる塩素含有樹脂安定剤である。
【0021】また、本発明は、本発明1又は本発明2の
Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の製造法に
よって得られたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子
粉末を含有する塩素含有樹脂組成物である。
【0022】本発明の構成をより詳しく説明すれば次の
通りである。
【0023】先ず、本発明に係るMg−Al系ハイドロ
タルサイト型粒子粉末の製造法について述べる。
【0024】本発明におけるMg−Al系ハイドロタル
サイト型粒子粉末は、アニオンを含有したアルカリ性水
溶液とマグネシウム塩水溶液とアルミニウム塩水溶液と
を混合し、pH値が10〜14とした後、該混合溶液を
80〜105℃の温度範囲で熟成してMg−Al系ハイ
ドロタルサイト型粒子の芯粒子を生成させる1次反応
と、該芯粒子を含む水性懸濁液に、該芯粒子の生成時に
添加した前記マグネシウムと前記アルミニウムの合計モ
ル数に対して、合計モル数が0.35以下となる割合で
マグネシウム及びアルミニウムを含有するマグネシウム
塩水溶液とアルミニウム塩水溶液とを添加した後、pH
が10〜14の範囲、温度が60〜105℃の範囲で熟
成する2次反応を行ってMg−Al系ハイドロタルサイ
ト型粒子粉末を得た後、反応溶液にリン酸塩を添加し
て、処理温度50〜90℃、溶液のpHが10〜14で
反応させることにより得ることができる。
【0025】本発明におけるアニオンを含むアルカリ性
水溶液としては、アニオンを含む水溶液と水酸化アルカ
リ水溶液との混合アルカリ水溶液が好ましい。
【0026】アニオンを含む水溶液としては、炭酸ナト
リウム水溶液が好ましい。水酸化アルカリ水溶液として
は、水酸化ナトリウム水溶液が好ましい。
【0027】本発明におけるマグネシウム塩水溶液とし
ては、硫酸マグネシウム水溶液、塩化マグネシウム水溶
液及び硝酸マグネシウム水溶液などを使用することがで
き、好ましくは硫酸マグネシウム水溶液、塩化マグネシ
ウム水溶液である。
【0028】本発明におけるアルミニウム塩水溶液とし
ては、硫酸アルミニウム水溶液、塩化アルミニウム水溶
液及び硝酸アルミニウム水溶液などを使用することがで
き、好ましくは硫酸アルミニウム水溶液、塩化アルミニ
ウム水溶液である。
【0029】1次反応において、アニオンを含有するア
ルカリ水溶液、マグネシウム塩水溶液及びアルミニウム
塩水溶液の混合順序は、特に限定されるものではなく、
また、各水溶液を同時に混合してもよい。好ましくはア
ニオンを含有するアルカリ水溶液に、あらかじめマグネ
シウム塩水溶液とアルミニウム塩水溶液とを混合した水
溶液を添加する。
【0030】また、各水溶液を添加する場合には、該水
溶液を一度に添加する場合、又は連続的に滴下する場合
のいずれで行ってもよい。
【0031】1次反応におけるアニオンを含有するアル
カリ水溶液、マグネシウム塩水溶液及びアルミニウム塩
水溶液を混合した反応溶液中の濃度は、マグネシウム塩
は0.1〜1.5mol/lが好ましく、より好ましく
は0.1〜1.2mol/l、アルミニウム塩は0.0
3〜1.0mol/lが好ましく、より好ましくは0.
04〜0.8mol/l、アニオンは0.05〜1.4
mol/lが好ましく、より好ましくは0.06〜1.
2mol/l、水酸化アルカリ水溶液は0.5〜8mo
l/lが好ましく、より好ましくは0.8〜6mol/
lである。添加するマグネシウムとアルミニウムとの比
(Mg/Al)は0.8〜5.0が好ましく、より好ま
しくは0.9〜4.5である。
【0032】1次反応における熟成反応中の温度は80
〜105℃であり、好ましくは85〜105℃である。
80℃未満の場合にもハイドロタルサイト型粒子粉末は
生成するが、板面径の大きなハイドロタルサイト型粒子
の芯粒子を得ることができない。105℃を越える場合
には、オートクレーブ等の耐圧容器が必要となり経済的
ではない。
【0033】1次反応における熟成反応中のpH値は1
0〜14であり、好ましくは11〜14である。pH値
が10未満の場合、板面径が大きく、適度な厚みを有し
たハイドロタルサイト型粒子の芯粒子が得られない。
【0034】1次反応における熟成反応の反応時間は2
〜24時間が好ましい。熟成時間が2時間未満の場合に
は、板面径が大きく、適度な厚みを有したハイドロタル
サイト型粒子の芯粒子が得られ難い。24時間を超える
熟成は経済的ではない。
【0035】1次反応終了時点で、マグネシウムとアル
ミニウムは反応懸濁液中に残存しておらず、全てハイド
ロタルサイト型芯粒子の生成に寄与している。従って、
芯粒子の組成は仕込み組成と同一になるものと推定され
る。
【0036】1次反応で得られたハイドロタルサイト型
芯粒子は、板面径は0.1〜0.25μmが好ましく、
厚みは0.01〜0.07μmが好ましく、BET比表
面積値は8〜70m/gが好ましい。
【0037】2次反応において、添加するマグネシウム
とアルミニウムの合計モル数は、1次反応で添加したマ
グネシウムとアルミニウムの合計モル数に対して0.3
5以下である。好ましくは0.33以下である。0.3
5を超える場合、微細な粒子が多量に析出し、板面径が
大きく、適度な厚みを有したハイドロタルサイト型粒子
粉末が得られない。
【0038】2次反応において、マグネシウム塩水溶
液、アルミニウム塩水溶液の添加順序は、特に限定され
るものではなく、また、各水溶液を同時に添加してもよ
い。好ましくは、あらかじめマグネシウム塩水溶液及び
アルミニウム塩水溶液を混合した水溶液を添加する。
【0039】また、各水溶液を添加する場合には、該水
溶液を一度に添加する場合、又は連続的に滴下する場合
のいずれで行ってもよい。
【0040】2次反応におけるマグネシウム塩水溶液及
びアルミニウム塩水溶液を混合した反応溶液中の濃度
は、マグネシウム塩は0.02〜0.7mol/lが好
ましく、より好ましくは0.02〜0.6mol/l、
アルミニウム塩は0.003〜0.5mol/lが好ま
しく、より好ましくは0.003〜0.4mol/lで
ある。添加するマグネシウムとアルミニウムとの比(M
g/Al)は0.8〜5.0が好ましく、より好ましく
は0.9〜4.5である。
【0041】2次反応における熟成反応中の温度は60
〜105℃であり、好ましくは65〜105℃である。
60℃未満の場合にもハイドロタルサイト型粒子粉末は
生成するが、板面径の大きなハイドロタルサイト型粒子
を得ることができない。105℃を越える場合には、オ
ートクレーブ等の耐圧容器が必要となり経済的ではな
い。
【0042】2次反応における熟成反応中のpH値は1
0〜14であり、好ましくは11〜14である。pH値
が10未満の場合、板面径が大きく、適度な厚みを有し
たハイドロタルサイト型粒子が得られない。
【0043】2次反応における熟成反応の反応時間は2
〜24時間が好ましい。熟成時間が2時間未満の場合に
は、板面径が大きく、適度な厚みを有したハイドロタル
サイト型粒子が得られ難い。24時間を超える熟成は経
済的ではない。
【0044】2次反応終了時点で、マグネシウムとアル
ミニウムは反応懸濁液中に残存しておらず、全てハイド
ロタルサイト型粒子粉末の生成に寄与している。従っ
て、芯粒子の表面に被覆されたハイドロタルサイト層の
組成は2次反応における仕込み組成と同一になるものと
推定される。
【0045】2次反応と同様な反応を再度行うことによ
って(3次反応)、更に、粒子サイズの大きなハイドロ
タルサイト型粒子粉末を得ることもできる。
【0046】2次反応終了後、得られたMg−Al系ハ
イドロタルサイト型粒子粉末を含有する反応溶液にリン
酸塩を添加してリン酸処理を行う。
【0047】リン酸処理に用いるリン酸塩としては、リ
ン酸三ナトリウム(NaPO)、リン酸水素二ナト
リウム(NaHPO)、リン酸二水素ナトリウム
(NaHPO)、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ピ
ロリン酸ナトリウム等であり、リン酸水素二ナトリウム
が好ましい。
【0048】リン酸処理に用いるリン酸塩の添加量は、
Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末に対してP
換算で0.01〜5mol%であり、好ましくは0.0
1〜3mol%である。0.01mol%未満の場合に
は本発明の効果が得られない。5mol%以上は効果が
飽和するため添加する意味がない。
【0049】リン酸処理の反応溶液のpHは9〜14が
好ましい。反応溶液のpHが9未満の場合には、Mg−
Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末にPが十分に残存
しない。
【0050】リン酸処理の反応温度は50〜100℃が
好ましい。また、反応時間は0.5〜3時間が好まし
い。
【0051】リン酸処理が終了した後、常法により水
洗、乾燥すれば、Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒
子粉末が得られる。
【0052】本発明においては、前記リン酸処理を行っ
た後、高級脂肪酸、有機シラン化合物、ロジン類から選
ばれる1種又は2種以上の表面被覆剤で粒子表面を被覆
してもよい。表面被覆することによって、塩素含有樹脂
中により均一に分散し、塩素イオンを捕捉する能力がよ
り向上し、樹脂の安定性及び耐熱性もより向上する。
【0053】高級脂肪酸としては、ステアリン酸、ラウ
リン酸、オレイン酸等であり、好ましくはステアリン
酸、ラウリン酸である。高級脂肪酸塩としては、ステア
リン酸ナトリウム、ラウリル酸ベンゼンスルホン酸ナト
リウム、オレイン酸ナトリウム等であり、好ましくはス
テアリン酸ナトリウム、ラウリル酸ベンゼンスルホン酸
ナトリウムである。有機シラン化合物としては、デシル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等であ
り、好ましくはデシルトリメトキシシラン、γ−アミノ
プロピルトリエトキシシランである。ロジン類として
は、水溶性ロジン、天然ロジン、水添ロジン等である。
【0054】表面被覆剤による表面処理は、乾式処理、
湿式処理のいずれでも行うことができる。
【0055】乾式処理を行う場合は、Mg−Al系ハイ
ドロタルサイト型粒子粉末をヘンシェルミキサー、サン
ドミル、エッジランナー、タニナカ式粉砕機、らいかい
機等に入れ、表面被覆剤を添加して乾式混合する。湿式
処理を行う場合は、Mg−Al系ハイドロタルサイト粒
子粉末を分散して得られる水性懸濁液に、表面被覆剤を
添加して水温を20〜90℃に調整して混合攪拌するこ
とにより、又は、必要により、混合攪拌後にpH値を調
整することにより、前記Mg−Al系ハイドロタルサイ
ト型粒子粉末の粒子表面を、表面被覆剤で被覆し、次い
で、濾別、水洗、乾燥、粉砕する。
【0056】表面被覆剤の添加量は、Mg−Al系ハイ
ドロタルサイト型粒子粉末に対し、C換算で0.2〜2
5.0重量%である。0.2重量%未満である場合に
は、粒子表面に充分な量の表面被覆剤を被覆することが
困難である。25.0重量%を超える場合には、被覆効
果が飽和するため、必要以上に添加する意味がない。
【0057】本発明に係る製造法によって得られたMg
−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末は、板状であっ
て、板面径が0.2〜1.0μm、厚みが0.02〜
0.08μmであることが好ましい。
【0058】本発明におけるMg−Al系ハイドロタル
サイト型粒子粉末の板状比(板面径/厚み)は2〜15
が好ましく、より好ましくは2〜13であり、BET比
表面積値は7〜60m/gが好ましく、より好ましく
は7〜55m/gであり、粉体pH値は8.0〜1
0.0が好ましく、より好ましくは8.0〜9.5であ
る。
【0059】本発明におけるMg−Al系ハイドロタル
サイト型粒子粉末の組成式は下記の通りである。
【0060】 Mg1−x・Al・(OH)・An− ・mHO 0.2≦x≦0.6、 p=x/n、 A:n価のアニオン、m>0。
【0061】本発明におけるMg−Al系ハイドロタル
サイト型粒子粉末のAl含有量の割合xは、0.2〜
0.6である。xが0.2(Mg:Al=4:1)未満
の場合及び0.6(Mg:Al=2:3)を超える場合
には、ハイドロタルサイト型粒子粉末の単相が得られに
くい。xの好ましい範囲は、0.2〜0.56である。
【0062】本発明におけるMg−Al系ハイドロタル
サイト型粒子粉末に含有されているアニオン(An−
の種類は、水酸イオン(OH)、炭酸イオン(CO
2−)及び硫酸イオン(SO 2−)などであり、特に
好ましくは炭酸イオンである。
【0063】本発明におけるMg−Al系ハイドロタル
サイト型粒子粉末のリン含有量は、該ハイドロタルサイ
ト型粒子粉末に対して、5〜100ppmである。
【0064】本発明におけるMg−Al系ハイドロタル
サイト型粒子粉末を含有させた塩素含有樹脂樹脂の初期
着色は、後述する評価法による数値が5以下、好ましく
は3以下である。
【0065】本発明におけるMg−Al系ハイドロタル
サイト型粒子粉末は、後述する熱安定性試験を行った場
合の耐熱時間が500分以上である。耐熱時間が500
分未満のものは、塩素含有樹脂の安定剤とした場合に該
樹脂の耐熱性が十分とは言い難いものとなる。好ましく
は500〜900分のものである。
【0066】本発明におけるMg−Al系ハイドロタル
サイト型粒子粉末は、必要により、粒子表面が高級脂肪
酸、有機シラン化合物、ロジン類から選ばれる1種又は
2種以上の表面被覆剤によって被覆されてもよい。表面
被覆物で被覆されたMg−Al系ハイドロタルサイト型
粒子粉末を塩素含有樹脂安定剤として用いた場合には、
塩素含有樹脂中により均一に分散し、塩素イオンを捕捉
する能力がより向上し、樹脂の安定性及び耐熱性もより
向上する。
【0067】本発明におけるMg−Al系ハイドロタル
サイト型粒子の表面被覆剤による被覆量は、Mg−Al
系ハイドロタルサイト型粒子粉末に対してC換算で0.
2〜25.0重量%が好ましく、より好ましくは0.5
〜20.0重量%である。被覆量が0.2重量%未満の
場合には、表面被覆剤による被覆効果が得られない。2
0.0重量%を超える場合には、被覆効果が飽和するた
め、必要以上に被覆する意味がない。
【0068】本発明における表面被覆剤で表面処理され
たMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末は、表面
処理されていない本発明におけるMg−Al系ハイドロ
タルサイト型粒子粉末とほぼ同程度の板面径、厚み、板
状比及びBET比表面積値を有している。
【0069】本発明における表面被覆剤で表面処理され
たMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の粉体p
H値は7.5〜9.5が好ましく、より好ましくは7.
5〜9.0であり、表面処理されていない本発明に係る
Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末に比べて粉
体pH値が低下する。
【0070】本発明における表面被覆剤で表面処理され
たMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末は、後述
する熱安定性試験を行った場合の耐熱時間が500分以
上である。より好ましくは550〜950分である。
【0071】本発明におけるMg−Al系ハイドロタル
サイト型粒子粉末又は表面被覆剤によって表面処理され
たMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末を塩素含
有樹脂安定剤として用いる場合の混合割合は、塩化ビニ
ル樹脂100重量部に対して、Mg−Al系ハイドロタ
ルサイト型粒子粉末が0.5〜10重量部である。混合
割合が0.5重量部未満の場合には、樹脂の耐熱性向上
効果が期待できず、10重量部を超える場合には、耐熱
性向上の効果が飽和するため必要以上に添加する意味が
ない。好ましくは1〜8重量部である。
【0072】
【発明の実施の形態】本発明の代表的な実施の形態は次
の通りである。
【0073】ハイドロタルサイト型粒子粉末の板面径は
電子顕微鏡写真から測定した数値の平均値で示したもの
である。
【0074】ハイドロタルサイト型粒子粉末の粒子の厚
みは、「X線回折装置RAD−2A(理学電機(株)
製)」(管球:Fe、管電圧:40kV、管電流:20
mA、ゴニオメーター:広角ゴニオメーター、サンプリ
ング幅:0.010°、走査速度:0.5°/min、
発散スリット:1°、散乱スリット:1°、受光スリッ
ト:0.30mm)を使用し、ハイドロタルサイト粒子
の(003)結晶面の回折ピーク曲線から、シェラーの
式を用いて計算した値で示したものである。
【0075】ハイドロタルサイト型粒子粉末の同定はX
線回折測定で行った。X線回折測定は、前記X線回折装
置を使用し、回折角2θが5〜90°で測定した。
【0076】Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉
末における組成式 Mg1−x・Al・(OH)・An− ・mHO における指数xは、Mg−Al系ハイドロタルサイト型
粒子粉末を酸で溶解し、「プラズマ発光分光分析装置
SPS4000(セイコー電子工業(株))」で測定し
て求めた。
【0077】比表面積値は、B.E.T.法により測定
した。
【0078】粉体pH値は、試料5gを300mlの三
角フラスコに秤り取り、煮沸した純水100mlを加
え、加熱して煮沸状態を約5分間保持した後、栓をして
常温まで放冷し、減量に相当する水を加えて再び栓をし
て1分間振り混ぜ、5分間静置した後、得られた上澄み
液のpH値をJIS Z 8802−7に従って測定
し、得られた値を粉体pH値とした。
【0079】なお、アニオン(An−)としてCO
2−用いた場合の炭酸イオン含有量及び粒子表面の高級
脂肪酸、有機シラン化合物、ロジン類等による被覆量
は、カーボン・サルファーアナライザー:EMIA−2
200(HORIBA製)により、炭素含有量(重量
%)測定して評価した。粒子表面の高級脂肪酸、有機シ
ラン化合物、ロジン類等による被覆量は、表面処理の前
後での炭素含有量の増加分から評価した。
【0080】Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉
末の塩化ビニル樹脂中の耐熱時間は下記測定法によって
調べた。
【0081】塩化ビニル樹脂中にMg−Al系ハイドロ
タルサイト型粒子粉末及び添加剤を下記の組成割合で混
合し、得られた混合物50gを熱間ロールを用いて練り
込み、練り込みシートを得た。練り込み条件は、練り込
み温度165℃、ロール間隙0.75mm、練り込み時
間3分である。
【0082】 ハイドロタルサイト型粒子粉末: 3.5重量部、 塩化ビニル樹脂(重合度1300) (商品名:TK−1300、信越化学製): 100重量部、 トリ.2−エチルヘキシル・トリメリテート (TOTM、商品名:W720、大日本インキ化学製): 48重量部、 ステアリン酸亜鉛(一級試薬): 0.8重量部、 炭酸カルシウム (商品名:Super SSS、丸尾カルシウム製): 16重量部、 酸化アンチモン(一級試薬): 5重量部、 酸化防止剤(商品名:AO−60、旭電化工業製) 0.1重量部、 ゲル化促進剤(商品名:PA−40、鐘淵化学工業製) 2重量部。
【0083】得られた練り込みシートについて、JIS
K 6723に準拠した熱安定性試験を行い、耐熱時
間を測定する。
【0084】Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉
末を含有する塩素含有樹脂の初期着色は下記評価法で判
断した。
【0085】前記塩化ビニル練り込みシートを熱間プレ
スで加圧処理し、シート片(厚さ1.0mm)を得た。
加圧条件は、プレス温度170℃、プレス圧100kg
/cm、プレス時間5分、プレス間隙1.0mmであ
る。得られたシートの着色を目視により確認する。着色
性の評価基準は1〜10の10段階で数値の大きいもの
ほど着色の大きいことを示し、下記にその目安を示す。 1〜2 : ほとんど着色なし。 3〜5 : 着色が小さい。 6〜8 : 着色が大きい。 9〜10 : 着色が極めて大きい。
【0086】<Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子
粉末の製造>CO 2−イオン濃度が0.7875mo
l/lの炭酸ナトリウム水溶液500mlと18.4m
ol/lの水酸化ナトリウム水溶液491.8ml(p
H値=14.2)及び水500mlを混合し、60℃に
保持して、反応容器中で撹拌しておく。これに2.7m
ol/lの硫酸マグネシウム水溶液500mlと0.4
5mol/lの硫酸アルミニウム水溶液500mlの混
合溶液を添加し、全量を2.5lとした。反応容器内を
撹拌しながらpH値が12.4、95℃で8時間熟成し
て白色沈殿物を生成した(1次反応)。
【0087】次いで、前記白色沈殿物を含む反応溶液に
1.35mol/lの硫酸マグネシウム水溶液250m
lと0.225mol/lの硫酸アルミニウム水溶液2
50mlの混合溶液を添加し、全量を3lとし反応容器
内を攪拌しながらpH値が12.1、95℃で6時間熟
成して白色沈殿物を生成した(2次反応)。1次反応で
添加したマグネシウムとアルミニウムの合計モル数に対
する、2次反応で添加したマグネシウムとアルミニウム
の合計モル数の比は0.25である。(この白色沈殿物
を「被処理粒子1」という。)
【0088】この白色沈殿物を含む懸濁液を60℃まで
冷却し、温度を維持してリン酸水素2ナトリウム1g
(Pイオン/ハイドロタルサイト型粒子粉末=0.25
mol%)を水50mlに溶解した溶液を添加して、3
0分間反応容器中で攪拌しリン酸処理を行った後、水
洗、60℃にて乾燥して白色粒子粉末を得た。この白色
粒子粉末を同定した結果、ハイドロタルサイト型粒子粉
末であることが認められた。
【0089】得られたMg−Al系ハイドロタルサイト
型粒子粉末は、平均板面径が0.30μm、厚みが0.
0600μm、BET比表面積が14.0m/g、粉
体pH値が8.28であった。組成はxが0.252で
あった。リン含有量は、該ハイドロタルサイト型粒子粉
末に対し、47ppmであった。
【0090】上記Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒
子粉末を前記の組成割合で混合し練り込みシートを作成
した。得られた練り込みシートの熱安定性試験による耐
熱時間は820分であった。また、前記評価法による初
期着色は3であった。
【0091】
【作用】本発明において重要な点は、2段階反応で得ら
れたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の反応
溶液にリン酸塩を添加することによって、常圧下で板面
径が大きく、適度な厚みを有し、しかも、塩素含有樹脂
と混合し過熱加工成型した場合に初期着色が抑制でき、
耐熱性に優れたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子
粉末が得られるという事実である。
【0092】板面径が大きく、適度な厚みを有するMg
−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末が得られる理由
について、本発明者は、1次反応で適度な大きさのハイ
ドロタルサイト型粒子の芯粒子を生成させ、該芯粒子表
面で、2次反応で添加したマグネシウムイオン及びアル
ミニウムイオンが共沈析出してハイドロタルサイト層を
トポタクティックに被覆形成させ、芯粒子の結晶成長を
更に促進するためと考えている。
【0093】また、本発明におけるMg−Al系ハイド
ロタルサイト型粒子粉末は、塩素含有樹脂に含有させて
熱安定性試験を行った場合、ジンクバーニングが起こり
にくい特徴を持っている。ジンクバーニングが起こりに
くい理由については未だ明らかではないが、β−ジケト
ンのような高価な安定剤を使用することなく、安価なス
テアリン酸亜鉛の添加量を増やすことによって、耐熱性
を更に向上させることが可能である。
【0094】本発明に係る製造法によって得られたMg
−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末を含有する樹脂
の初期着色が抑制される理由については未だ明らかでは
ないが、粒子の生成反応が終了したMg−Al系ハイド
ロタルサイト型粒子を微量のリン酸塩で処理することに
よって、Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子の粒子
表面が改質され、ハイドロタルサイト型粒子表面からの
マグネシウムの溶出が抑制されたことによるものと本発
明者は推定している。
【0095】本発明に係る粒子表面が高級脂肪酸、有機
シラン化合物及びロジン類から選ばれる表面被覆剤で被
覆されたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末を
塩素含有樹脂などの樹脂練り込み用途に用いた場合に、
耐熱性がさらに向上する理由として、本発明者はハイド
ロタルサイト型粒子粉末の樹脂への分散性が改良され、
塩素含有樹脂中に均一に分散することにより、塩素含有
樹脂中の不安定な塩素イオンを捕捉する能力が向上した
ことに起因して、樹脂の安定性、更には耐熱性も向上す
るものと考えている。また、上記被覆により、Mg−A
l系ハイドロタルサイト型粒子粉末の表面塩基性が低下
することによって、樹脂の分解が抑制され、樹脂の安定
性、耐熱性が向上するものと考えている。
【0096】次に、実施例、比較例並びに参考例を挙げ
る。
【0097】実施例1〜14、比較例1〜3 実施例1〜9は、リン酸塩の種類、添加量、処理pH、
処理温度、処理時間を種々変化させた以外は、前記発明
の実施の形態と同様にしてMg−Al系ハイドロタルサ
イト型粒子粉末を得た。実施例10〜14は、マグネシ
ウム化合物の種類、濃度、アルミニウム化合物の種類、
濃度、炭酸ナトリウム塩の濃度、アルカリ水溶液の濃
度、及び熟成温度を種々変化させた以外は、前記発明の
実施の形態と同様にしてMg−Al系ハイドロタルサイ
ト型粒子粉末を得た。
【0098】比較例1、2は表3に示すリン酸処理を行
ったMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末であ
る。比較例3は市販品のMg−Al系ハイドロタルサイ
ト型粒子粉末(板面径0.25μm、厚み0.0610
μm、板状比4.1、比表面積9.2m/g)、アル
カマイザー1(商品名、協和化学工業株式会社製)であ
る。
【0099】このときの製造条件を表1乃至表3に、得
られたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の諸
特性を表4に示す。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】
【表3】
【0103】
【表4】
【0104】実施例15 前記、発明の実施の形態に記載のMg−Al系ハイドロ
タルサイト型粒子粉末500gとステアリン酸15gを
ヘンシェルミキサーに入れ、5分間粉砕混合して、粒子
表面がステアリン酸で被覆されたMg−Al系ハイドロ
タルサイト型粒子粉末を得た。
【0105】実施例16〜20は、発明の実施の形態に
記載のMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末及び
実施例10のMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉
末に表面被覆剤による表面処理を行い、粒子表面が各種
表面被覆剤で被覆されたMg−Al系ハイドロタルサイ
ト型粒子粉末を得た。
【0106】このときの製造条件及び得られたMg−A
l系ハイドロタルサイト型粒子粉末の諸特性を表5に示
す。
【0107】参考例1は被処理粒子1にリン酸処理を行
わず、表面処理を行ったMg−Al系ハイドロタルサイ
ト型粒子粉末である。
【0108】
【表5】
【0109】
【発明の効果】本発明に係る製造法によって得られたM
g−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末は、板面径が
大きく、適度な厚みを有し、塩素含有樹脂に練り込んだ
場合に耐熱性が優れ、しかも初期着色が少ないため、塩
素含有樹脂用の安定剤として好適である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09C 3/08 C09C 3/08 3/10 3/10 3/12 3/12 (72)発明者 山本 明典 広島県大竹市明治新開1番4 戸田工業株 式会社大竹創造センター内 Fターム(参考) 4G076 AA10 AA16 AB04 AB06 AB07 AB08 AB09 BA11 BA45 BF05 BF06 CA08 DA01 DA30 4J002 BD051 DE286 FB076 FB096 FB236 FD036 4J037 AA24 CA22 CB09 CB23 CC01 DD17 EE03 EE14 EE28 EE43 EE44 EE46 EE47 FF13 FF15 FF21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオンを含有したアルカリ性水溶液と
    マグネシウム塩水溶液とアルミニウム塩水溶液とを混合
    し、pH値が10〜14の範囲の混合溶液とした後、該
    混合溶液を80〜105℃の温度範囲で熟成してMg−
    Al系ハイドロタルサイト型粒子の芯粒子を生成させ、
    次いで、該芯粒子を含む水性懸濁液に、該芯粒子の生成
    時に添加した前記マグネシウムと前記アルミニウムとの
    合計モル数に対して、合計モル数が0.35以下となる
    割合でマグネシウム及びアルミニウムを含有するマグネ
    シウム塩水溶液とアルミニウム塩水溶液とを添加した
    後、pH値が10〜14の範囲、温度が60〜105℃
    の範囲で熟成してMg−Al系ハイドロタルサイト型粒
    子粉末を得、次いで、前記Mg−Al系ハイドロタルサ
    イト型粒子粉末に対してP換算で0.01〜5.00m
    ol%のリン酸塩を添加してリン酸処理することを特徴
    とするMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の製
    造法。
  2. 【請求項2】 アニオンを含有したアルカリ性水溶液と
    マグネシウム塩水溶液とアルミニウム塩水溶液とを混合
    し、pH値が10〜14の範囲の混合溶液とした後、該
    混合溶液を80〜105℃の温度範囲で熟成してMg−
    Al系ハイドロタルサイト型粒子の芯粒子を生成させ、
    次いで、該芯粒子を含む水性懸濁液に、該芯粒子の生成
    時に添加した前記マグネシウムと前記アルミニウムとの
    合計モル数に対して、合計モル数が0.35以下となる
    割合でマグネシウム及びアルミニウムを含有するマグネ
    シウム塩水溶液とアルミニウム塩水溶液とを添加した
    後、pH値が10〜14の範囲、温度が60〜105℃
    の範囲で熟成してMg−Al系ハイドロタルサイト型粒
    子粉末を得、次いで、前記Mg−Al系ハイドロタルサ
    イト型粒子粉末に対してP換算で0.01〜5.00m
    ol%のリン酸塩を添加してリン酸処理した後、高級脂
    肪酸、有機シラン化合物、ロジン類から選ばれる1種又
    は2種以上の表面被覆剤で表面処理することを特徴とす
    るMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の製造
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のMg−Al
    系ハイドロタルサイト型粒子粉末の製造法によって得ら
    れたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末からな
    る塩素含有樹脂安定剤。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載のMg−Al
    系ハイドロタルサイト型粒子粉末の製造法によって得ら
    れたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末を含有
    する塩素含有樹脂組成物。
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