JP2002193463A - パイルのプレート状のフレキシブルなワークを個別化するための装置 - Google Patents

パイルのプレート状のフレキシブルなワークを個別化するための装置

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    • B65H2701/173—Metal

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイルのプレート状のフレキシブルなワーク
を個別化するための装置であって、支持サッカー５並び
に分離サッカーを備えており、分離サッカーが少なくと
も一部分は支持サッカーに対してワーク縁部に向けてず
らして配置されており、支持サッカー及び分離サッカー
の接触面が負圧でパイル内の最上位のワークのワーク表
面に接触可能であり、支持サッカー及び分離サッカー
（７）によって負荷可能なワークが、分離サッカーの接
触面と支持サッカーの接触面との間の相対的な運動によ
ってワーク負荷の側へ向けて曲げ可能である形式のもの
において、該装置が確実に機能できるようにする。 【解決手段】 少なくとも２つの分離サッカーが所属の
ワーク縁部の横方向で互いにずらして配置されており、
縁部側の分離サッカー７ａの接触面が、内側に位置する
分離サッカー７ｂの接触面に対して、該分離サッカーに
よって負荷されるワーク表面の垂直方向で後退可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイルのプレート
状のフレキシブルなワーク(Werkstueck)、殊に薄板パイ
ルの薄板(Blech)を個別化するための装置であって、少
なくとも１つの支持サッカー並びに分離サッカーを備え
ており、分離サッカーの少なくとも一部分が少なくとも
１つの支持サッカーに対してワーク縁部に向けてずらし
て配置されており、少なくとも１つの支持サッカー及び
分離サッカーの接触面が、負圧でパイル内の最上位のワ
ークのワーク表面に接触可能であり、少なくとも１つの
支持サッカー及び分離サッカーによって負荷可能なワー
クが、分離サッカーの、負圧でワークに接触する接触面
と少なくとも１つの支持サッカーの接触面との間の相対
的な運動によって、分離サッカーに所属する側のワーク
縁部の方向に延びる軸線を中心としてワーク負荷の側へ
向けて曲げ可能である形式のものに関する。
【０００２】プレート状のワーク（工作物）の処理のた
めの慣用の方法では、処理機械に、処理すべきワークが
対応するパイルから個別に供給される。特にパイルされ
（積み重ねられ）たワークをシート(Folie)で被覆する
場合、及び／又は金属被覆のワークで腐食防止の理由か
ら油を塗る場合には、ワークの個別化に際して問題があ
り、パイル内で互いに隣接するワークが互いに付着し、
このような問題は特に薄いワークに観察される。
【０００３】
【従来の技術】パイル内の水平に配置されたワークプレ
ートの個別化のために、ヨーロッパ特許Ｂ-０６３９５
１９号明細書により前記形式の装置が開示されており、
この場合、所属のワーク縁部の長手方向に並べて配置さ
れた複数の分離サッカーが使用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、パイ
ルのプレート状のフレキシブルなワーク、殊に薄板パイ
ルの薄板を個別化するための機能の確実な装置を提供す
ることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に基づき、前記課
題が請求項１の特徴部分に記載の構成によって解決され
る。本発明の特徴に基づき、ワーク曲げの軸線が本発明
に基づく装置の場合には特に効果的に分離サッカーを用
いて規定されており、分離サッカーが所属のワーク縁部
の横方向で互いにずらして配置されている。
【０００６】本発明の有利な実施態様が請求項２乃至１
１に記載してある。請求項２には、縁部側の少なくとも
１つの分離サッカーの接触面を、分離サッカーによって
負荷されるワーク表面の垂直方向で、内側に位置する少
なくとも１つの分離サッカーの接触面に対してずらすた
めの特に有利な手段が記載してある。分離サッカーの分
離サッカースリーブの必要とする変化が種々の手段で達
成される。例えば、縁部側の分離サッカーと内側に位置
する分離サッカーとに、値の互いに異なる負圧が作用せ
しめられてよい。しかしながら有利には請求項３に記載
の手段を用い、該手段が構造的及び／又は制御技術的に
特に簡単に実施できる。
【０００７】請求項４に記載のワークストッパが、分離
サッカー及び少なくとも１つの支持サッカーによって負
荷されるワークの曲げ軸線を特に明確に規定する。
【０００８】請求項５に基づく支持サッカーと分離サッ
カーとのデカップリングによって、分離サッカーは、パ
イル内の最上位にあるワークに不都合に別のワークが付
着している場合にのみ、該最上位のワークに接触させら
れる。前記デカップリングの実施のための手段が請求項
６及び７に記載してある。
【０００９】請求項８に記載の実施態様では、互いに付
着するワークの分離が、所定の軸を中心として少なくと
も１つの分離サッカーのための支持構造体を旋回させる
ことによって助成される。互いに付着するワークの分離
の助成のために、請求項９に記載の分離ノズル装置も役
立つ。特に有利には、分離ノズル装置から流出する流動
圧力媒体が、分離サッカーに所属する側のワーク縁部の
端面に向けて脈動的に送り込まれる。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１乃至図５に示してあるよう
に、薄板パイル３の薄板２を個別化するための装置１
は、支持サッカー５のための支持サッカーフレーム４と
して形成された支持構造体、並びに分離サッカー７のた
めの分離サッカフレーム６として形成された支持構造体
を有している。この場合、分離サッカーフレーム６が支
持サッカーフレーム４に、水平な軸８を中心として旋回
可能に支承されている。分離サッカーフレーム６の上側
で分離ノズル装置９が支持サッカーフレーム４に水平な
軸１０を中心として旋回可能に支えられている。支持サ
ッカーフレーム４が、分離ノズル装置９と相対して薄板
厚さ測定装置１１を支承している。薄板厚さ測定装置も
水平な軸を中心として旋回可能である。該軸は図１に符
号１２を付されている。ガイドアーム１３が軸１４を中
心として旋回可能に支持サッカーフレーム４に枢着され
ている。
【００１１】薄板パイル３に対して相対的に、支持サッ
カーフレーム４が空間の３つの座標軸ｘ，ｙ，ｚに沿っ
てコンピュータ制御で走行可能である。支持サッカーフ
レーム４は薄板パイル３へ向けられた下側に慣用の複数
の支持サッカー５を備えており、支持サッカーが空気管
路（図示せず）を介して空気圧源（同じく図示せず）に
接続されている。支持サッカー５は通常の形式で、支持
サッカー本体１６並びに該支持サッカー本体に保持され
たゴムから成る支持サッカースリーブ（吸い口）１７を
備えており、支持サッカースリーブが薄板パイル３へ向
けられた側をリング状の接触面（吸着面）１８として形
成されている。支持サッカー５間の相互の間隔、並びに
支持サッカーフレーム４の寸法は、薄板２の大きさに関
連して選ばれる。
【００１２】薄板パイル３はワーク下敷き１９に載って
いる。この場合、薄板パイル３の個別の薄板２が側方で
位置決めストッパ２０を用いて支えられていて、水平方
向に規定して整列されている。図１及び図５に基づき分
離サッカーフレーム６が支持サッカー５の、薄板２の１
つの長手方向縁部へ向けられた側に配置されている。図
２から明らかなように、分離サッカーフレーム６が下側
に、複数の分離サッカー７の備えられた分離サッカー領
域を有しており、分離サッカーが一部分は縁部側の分離
サッカー７ａとして分離サッカーフレーム６の、薄板２
の所属の長手方向縁部へ向けられた側に設けられ、かつ
別の一部分は内側に位置する分離サッカー７ｂとして前
記縁部側の分離サッカー７ａの、薄板２の前記所属の長
手方向縁部と逆の側に設けられている。この場合、内側
に位置する分離サッカー７ｂがワークストッパ２１間に
配置されている。内側に位置する分離サッカー７ｂとワ
ークストッパ２１との間の仮想の結合線が、薄板２の、
分離サッカー７に所属する長手方向縁部に対して平行に
延びている。分離サッカー７も空気管路（図示せず）を
介して装置１の空気圧源に接続されている。
【００１３】図３及び図４に示してあるように、縁部側
の分離サッカー７ａはそれぞれ、分離サッカーフレーム
６に取り付けられた分離サッカー本体２２並びに該分離
サッカー本体に保持された分離サッカースリーブ２３を
備えている。内側に位置する分離サッカー７ｂが相応
に、分離サッカー本体２４並びに分離サッカースリーブ
２５を備えている。縁部側の分離サッカー７ａの分離サ
ッカースリーブ２３が、薄板パイル３へ向けられた側に
接触面２６を有しており、内側に位置する分離サッカー
７ｂの分離サッカースリーブ２５が同じく薄板パイル３
へ向けられた側に接触面２７を有している。縁部側の分
離サッカー７ａの分離サッカースリーブ２３も、内側に
位置する分離サッカー７ｂの分離サッカースリーブ２５
も、折り目の付けられたゴムベロー（ゴム蛇腹）として
形成されている。この場合、縁部側の分離サッカー７ａ
の分離サッカースリーブ２３の折り目の数が、内側に位
置する分離サッカー７ｂの分離サッカースリーブ２５の
折り目の数を上回っている。縁部側の分離サッカー７ａ
及び内側に位置する分離サッカー７ｂの接触面２６，２
７が、該分離サッカーの出発状態では共通の１つの平面
内に位置している。前記接触面２６，２７は前記出発状
態ではワークストッパ２１の自由端部から薄板パイル３
に向かって距離を置いて位置している。旋回駆動部（図
示せず）によって、分離サッカーフレーム６が該分離サ
ッカーフレームに取り付けられた分離サッカー７及びワ
ークストッパ２１と共に軸８を中心として旋回可能であ
る。前記旋回駆動部は装置１の残りのすべての機能と同
様にコンピュータ制御装置によって数値制御される。
【００１４】装置１は、薄板２の処理のための広範な給
紙装置２及び慣用の薄板処理機械の一部分であってよ
い。装置１のコンピュータ制御装置は給紙装置全体のＣ
ＮＣ・制御装置内に組み込まれていてよい。
【００１５】図５では、装置１は出発状態で示してあ
り、薄板パイル３の上側に距離を置いて位置している。
分離サッカーフレーム６は軽く傾斜していて、この場
合、自由端部で以て水平線に対して上方へ旋回させられ
ている。簡単のために、図５並びに図６乃至図１１に
は、分離サッカーフレーム６に設けられた分離サッカー
７の一部分のみしか示してない。分離サッカーフレーム
６に設けられた縁部側の分離サッカー７ａの接触面２６
並びに内側に位置する分離サッカー７ｂの接触面２７
が、分離サッカーフレーム６の傾斜に対応して延びる共
通の１つの平面内にあり、かつワークストッパ２１の自
由端部から薄板パイル３に向かって距離を置いて位置し
ている。支持サッカー５の接触面１８が、縁部側の分離
サッカー７ａ及び内側に位置する分離サッカー７ｂの接
触面２６，２７よりも薄板パイル３に近く位置してい
る。分離ノズル装置９及び薄板厚さ測定装置１１が、支
持サッカーフレーム４の、薄板パイル３と逆の側へ旋回
させられていて、そこで静止位置を占めている。ガイド
アーム１３も静止位置にあり、水平に支持サッカーフレ
ーム４に沿って延びている。図５乃至図１１では、薄板
パイル３内ではじめに最上位にある薄板に符号２ａが付
けられており、該薄板の下に続く薄板に符号２ｂが付け
てある。
【００１６】今、薄板パイル３の薄板２ａを持ち上げよ
うとする場合、装置１が図５に示す位置から出発してｚ
-方向で薄板パイル３上に降下させられる。この場合、
支持サッカー５の接触面１８が薄板パイル３内のはじめ
に最上位の薄板２ａの、該接触面に向けられた表面に接
触（当接）せしめられる。分離サッカーフレーム６は依
然として図５に示す出発位置を占めている。従って、縁
部側の分離サッカー７ａ若しくは内側に位置する分離サ
ッカー７ｂの接触面２６，２７が、支持サッカー５によ
って吸引された薄板２ａからわずかに離れている。次い
で、装置１のコンピュータ制御装置を用いて空気圧源の
適当な制御によって、負圧が支持サッカー５に生ぜしめ
られる。その結果、支持サッカーが薄板２ａに吸着す
る。薄板２ａと分離サッカーフレーム６の縁部側の分離
サッカー７ａ並びに内側に位置する分離サッカー７ｂと
の間の接触は、まだ生ぜしめられていない。要するに、
図６に示す状態が得られる。
【００１７】次いで装置１が吸着された薄板２ａを伴っ
てｚ-方向で持ち上げられる。続いて、薄板厚さ測定装
置１１が図５及び図６の静止位置から軸１２を中心とし
て機能位置へ旋回させられ、該機能位置では慣用の薄板
厚さ測定装置１１の測定ヘッドが支持サッカー５によっ
て保持された薄板２ａの高さに配置されている。分離サ
ッカーフレーム６並びに分離ノズル装置９及びガイドア
ーム１３は相変わらず出発位置にある。
【００１８】薄板厚さ測定装置１１を用いて、装置１が
薄板パイル３から所望のとおり１つの薄板２ａだけを持
ち上げているか若しくは誤って複数の薄板２を持ち上げ
ているかどうかが検査される。図７に示す例では、薄板
パイル３内ではじめに最上位にあって支持サッカー５に
よって保持された薄板２ａに薄板２ｂが不都合に付着し
ていることが検出される。
【００１９】薄板厚さ測定装置１１によって得られた測
定結果に基づき、ガイドアーム１３が装置１のコンピュ
ータ制御装置によって制御されて、水平な静止位置から
垂直な機能位置へ旋回させられる。これと同時に、分離
サッカーフレーム６が軸８を中心として出発位置から下
方旋回させられる。これによって、縁部側の分離サッカ
ー７ａ並びに内側に位置する分離サッカー７ｂの接触面
２６，２７が薄板２ａの、該接触面に向けられた表面と
接触する。分離ノズル装置９はまだ依然として静止位置
を占めている。再び上方へ旋回させられた薄板厚さ測定
装置１１も同じく静止位置にある（図８）。
【００２０】分離サッカーフレーム６を水平線に対して
わずかに下方へ旋回させた状態で、装置１の空気圧力源
の制御によって、縁部側の分離サッカー７ａ並びに内側
に位置する分離サッカー７ｂに負圧が生ぜしめられる。
このような負圧の作用下で、縁部側の分離サッカー７ａ
の分離サッカースリーブ２３並びに内側に位置する分離
サッカー７ｂの分離サッカースリーブ２５が圧縮され
る。その結果、装置１に付着する薄板２ａ，２ｂが分離
サッカー７に所属する側の縦方向縁部でワークストッパ
２１に向けて引っ張られる。今や、内側に位置する分離
サッカー７ｂの接触面２７がワークストッパ２１の自由
端部のレベルに達している。
【００２１】縁部側の分離サッカー７ａの分離サッカー
スリーブ２３が、負圧の作用下で、内側に位置する分離
サッカー７ｂの分離サッカースリーブ２５よりも強く圧
縮される。従って、縁部側の分離サッカー７ａの、薄板
２ａの対応する表面に接触する接触面２６が該薄板表面
に対して垂直方向でワークストッパ２１の自由端部及び
内側に位置する分離サッカー７ｂの接触面２７に対して
後退させられている。その結果、互いに付着する両方の
薄板２ａ，２ｂが、分離サッカー７に所属する側の縦方
向縁部で、ワークストッパ２１並びに内側に位置する分
離サッカー７ｂによって規定された軸線を中心として、
薄板の、支持サッカー５並びに分離サッカー７によって
負荷される側へ、即ち装置１の側へ曲げられる。支持サ
ッカー５並びに分離サッカー７によって直接に負荷され
る薄板２ａに付着する薄板２ｂは、固有の弾性作用に基
づき、ひとりでに平らな状態に戻ろうとする。このよう
に薄板２ｂに生じる弾性的な戻し力に基づき、該薄板が
分離サッカー７に所属する側の縦方向縁部を起点として
薄板２ａから分離し始める。即ち、図９に示す状態が得
られる。
【００２２】両方の薄板２ａ，２ｂ間のひとりでに始ま
った分離が、分離サッカーフレーム６の図９に示す位置
から図１０に示す出発位置への旋回によって助成され
る。縁部側の分離サッカー７ａ並びに内側に位置する分
離サッカー７ｂが、該分離サッカーに作用する負圧に基
づき引き続き圧縮されている。薄板２ａはワークストッ
パ２１に引き付けられたままである。
【００２３】分離サッカーフレーム６の前述の旋回運動
に基づき、装置１に付着する「ダブル薄板」の曲げ（た
わみ）が増強される。これによって、薄板２ｂに作用す
る弾性的な戻し力が増大され、ひいては両方の薄板２
ａ，２ｂ間の長手方向縁部側の分離が加速される。
【００２４】薄板２ａ，２ｂの当該の長手方向縁部で開
く分離間隙（割れ目）内に、機能位置へ旋回させられた
分離ノズル装置９を用いて流動圧力媒体として圧力空気
が、薄板の前記長手方向縁部の端面へ向けて送り込まれ
る。該圧力空気も装置１に保持された両方の薄板２ａ，
２ｂ間の分離を助成する（図１０）。
【００２５】分離間隙形成が薄板２ａ，２ｂの内部まで
十分に進むと、薄板２ｂの重力が有効になり、該薄板が
装置１に直接に保持された上側の薄板２ａから完全に引
き離される。引き離された薄板２ｂが薄板パイル３上に
戻り落ちる。その際に、機能位置を占めるガイドアーム
１３がワーク下敷き１９の位置決めストッパ２０と協働
して、落下する薄板２ｂを薄板パイル３の残りのパイル
２と合致するように整合させる（図１１）。
【００２６】分離ノズル装置９が図１２に詳細に示して
ある。ノズル装置９のノズル出口２８が、ノズル装置９
の機能位置（図１０及び図１１）で互いに付着する薄板
２ａ，２ｂの当該の長手方向縁部と相対するようになっ
ている。図１２に示してあるように、ノズル出口２８
は、薄板２ａ，２ｂの、分離サッカー７に所属する側の
縁部に沿ってかつ、分離サッカー７によって負荷される
薄板表面に対して垂直方向で互いにずらされている。分
離ノズル装置９のノズル出口２８からの圧力空気供給は
脈動的に行われる。
【００２７】縁部側の分離サッカー７ａ並びに内側に位
置する分離サッカー７ｂが、薄板２ａに付着する薄板２
ｂの分離の後に無圧に切り換えられる。従って、薄板２
ａの、分離サッカーによって負荷（吸引）されていた縁
部が水平な状態に弾性的に戻る。次いで、引き続き負圧
作用を受ける支持サッカー５によって装置１に保持され
ている薄板２ａが、該装置１の適切な作動によって、経
路内で該装置の後に配置された処理機械のワーク支え台
に向けて搬送されて、そこに下ろされる。
【００２８】前述の経過と異なって、分離サッカー７
を、薄板２ａがまだ薄板パイル３上にある場合に既に該
薄板に接触させるようにしてよい。この場合には、支持
サッカーフレーム４が図５に示す持ち上げられた位置か
ら図６に示す位置へ降下される。次いで、支持サッカー
５が薄板２ａの、該支持サッカーへ向けられた表面を負
荷するようになっていて、しかしながら必ずしも負圧下
でなくてよい。分離サッカーフレーム６が図８に述べる
ようにスタート位置から下方へ旋回させられ；縁部側の
分離サッカー７ａ並びに内側に位置する分離サッカー７
ｂが薄板２ａに接触する。今や分離サッカー７に負圧を
作用させると、薄板２ａが分離サッカー７に所属する側
の縦方向縁部を上方へ曲げられる。薄板２ａに薄板２ｂ
が付着している場合には、薄板２ｂが縁部側で弾性的に
変形される。このような弾性的な変形、ひいてはこれに
よって生ぜしめられる弾性的な戻し力だけでも、すでに
薄板２ｂを薄板２ａから分離する。同時に、薄板２ａ，
２ｂの分離の助成のために、図１０及び図１１に基づき
述べた付加的な処置（出発位置への分離サッカーフレー
ム６の旋回、分離ノズル装置９による圧力空気供給）が
施されてよい。次いで、支持サッカー５に吸着されて個
別化された薄板２ａが薄板パイル３から持ち上げられ、
次いで分離サッカー７が無圧に切り換えられる。付着す
る薄板２を薄板厚さ測定装置１１によって検査した後
に、薄板２ａが最終的に後続の処理機械のワーク支え台
へ供給される。薄板パイル３における薄板分離の前述の
処置は、定期的に、即ち薄板２ａに実際に薄板２ｂが不
都合に付着しているかどうかに無関係に行われてよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】薄板パイルの薄板を個別化する装置の平面図。
【図２】図１の分離サッカーフレームの平面図。
【図３】図２の線ＩＩＩ−ＩＩＩに沿った断面図。
【図４】図２の線ＩＶ−ＩＶに沿った断面図。
【図５】図１の装置の線Ｖ−Ｖに沿った断面図。
【図６】図１の装置の異なる運転状態での図５に対応す
る断面図。
【図７】図１の装置のさらに異なる運転状態での図５に
対応する断面図。
【図８】図１の装置のさらに異なる運転状態での図５に
対応する断面図。
【図９】図１の装置のさらに異なる運転状態での図５に
対応する断面図。
【図１０】図１の装置のさらに異なる運転状態での図５
に対応する断面図。
【図１１】図１の装置のさらに異なる運転状態での図５
に対応する断面図。
【図１２】図１の分離ノズル装置の、ノズル出口側から
見た平面図。
【符号の説明】
１ 装置、 ２ 薄板、 ３ 薄板パイル、 ４
支持サッカーフレーム、 ５ 支持サッカー、
６ 分離サッカーフレーム、 ７，７ａ，７ｂ 分離
サッカー、 ８ 軸、 ９ 分離ノズル装置、
１０ 軸、１１ 薄板厚さ測定装置、 １２ 軸、
１３ ガイドアーム、 １４軸、 １６ 支持サ
ッカー本体、 １７ 支持サッカースリーブ、 １
８接触面、 １９ ワーク下敷き、 ２０ 位置決
めストッパ、 ２１ワークストッパ、 ２２ 分離
サッカー本体、 ２３ 分離サッカースリーブ、
２４ 分離サッカー本体、 ２５ 分離サッカースリ
ーブ、 ２６，２７ 接触面、 ２８ ノズル出口
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Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 パイルのプレート状のフレキシブルなワ
    ークを個別化するための装置であって、少なくとも１つ
    の支持サッカー（５）並びに分離サッカー（７）を備え
    ており、分離サッカーが少なくとも一部分は、少なくと
    も１つの支持サッカー（５）に対してワーク縁部に向け
    てずらして配置されており、少なくとも１つの支持サッ
    カー（５）及び分離サッカー（７）の接触面（１８，２
    ６，２７）が負圧でパイル内の最上位のワークのワーク
    表面に接触可能であり、少なくとも１つの支持サッカー
    （５）及び分離サッカー（７）によって負荷可能なワー
    クが、分離サッカー（７）の、負圧でワークに接触する
    接触面（２６，２７）と少なくとも１つの支持サッカー
    （５）の接触面（１８）との間の相対的な運動によっ
    て、分離サッカー（７）に所属する側のワーク縁部の方
    向に延びる軸線を中心としてワーク負荷の側へ向けて曲
    げ可能である形式のものにおいて、少なくとも２つの分
    離サッカー（７）が所属のワーク縁部の横方向で互いに
    ずらして配置されており、縁部側の分離サッカー（７
    ａ）の、負圧でワークに接触する接触面（２６）が、ワ
    ーク内部に向けて配置された内側に位置する分離サッカ
    ー（７ｂ）の、負圧でワークに接触する接触面（２７）
    に対して、分離サッカー（７）によって負荷されるワー
    ク表面の垂直方向で後退させられていることを特徴とす
    る、パイルのプレート状のフレキシブルなワークを個別
    化するための装置。
  2. 【請求項２】 縁部側の少なくとも１つの分離サッカー
    （７ａ）並びに内側に位置する少なくとも１つの分離サ
    ッカー（７ｂ）がそれぞれ、分離サッカー本体（２２，
    ２４）に設けられた分離サッカースリーブ（２３，２
    ５）を有しており、該分離サッカースリーブの、ワーク
    へ向けられた側に当該分離サッカー（７）の接触面（２
    ６，２７）が設けられており、縁部側の分離サッカー
    （７ａ）の分離サッカースリーブ（２３）が該分離サッ
    カースリーブに作用する負圧を受けて、分離サッカー
    （７）によって負荷されるワーク表面の垂直方向で、内
    側に位置する分離サッカー（７ｂ）の分離サッカースリ
    ーブ（２５）よりも圧縮可能である請求項１記載の装
    置。
  3. 【請求項３】 縁部側の少なくとも１つの分離サッカー
    （７ａ）並びに内側に位置する少なくとも１つの分離サ
    ッカー（７ｂ）がそれぞれ、折り目の付けられた分離サ
    ッカースリーブ（２３，２５）を有しており、該分離サ
    ッカースリーブが、分離サッカー（７）によって負荷さ
    れるワーク表面に対して平行な少なくとも１つの折り目
    軸線を備えており、縁部側の分離サッカー（７ａ）の分
    離サッカースリーブ（２３）の折り目の数が内側に位置
    する分離サッカー（７ｂ）の分離サッカースリーブ（２
    ５）の折り目の数よりも大きくなっている請求項１又は
    ２記載の装置。
  4. 【請求項４】 ワーク負荷の側に、内側に位置する少な
    くとも１つの分離サッカー（７ｂ）並びに少なくとも１
    つのワークストッパ（２１）が、分離サッカー７に所属
    する側のワーク縁部に対して平行に延びる仮想の結合線
    に沿って互いに間隔を置いて配置されており、ワーク
    が、負圧を分離サッカー（７）に作用させた際に、分離
    サッカー（７）によって負荷されるワーク表面に対して
    垂直方向で、ワークストッパ（２１）に支えられるよう
    になっている請求項１から３のいずれか１項記載の装
    置。
  5. 【請求項５】 少なくとも１つの分離サッカー（７）
    が、少なくとも１つの支持サッカー（５）からデカップ
    リングされてパイル内の最上位のワークに接触可能にな
    っている請求項１から４のいずれか１項記載の装置。
  6. 【請求項６】 少なくとも１つの分離サッカー（７）
    が、支持体構造（６）に保持されており、該支持体構造
    が、少なくとも１つの支持サッカー（５）を支承する支
    持構造体（４）に対して相対的に運動可能になっている
    請求項１から５のいずれか１項記載の装置。
  7. 【請求項７】 少なくとも１つの分離サッカー（７）の
    ための支持構造体（６）が、少なくとも１つの支持サッ
    カー（５）のための支持構造体（４）に対して相対的に
    旋回可能である請求項１から６のいずれか１項記載の装
    置。
  8. 【請求項８】 少なくとも１つの分離サッカー（７）の
    ための支持構造体（６）が、軸（８）を中心として少な
    くとも１つの支持サッカー（５）のための支持構造体
    （４）に対して相対的に旋回可能であり、前記軸が、分
    離サッカー（７）によって負荷されるワーク表面に対し
    て平行にかつ分離サッカー（７）に所属する側のワーク
    縁部の方向に延びている請求項１から７のいずれか１項
    記載の装置。
  9. 【請求項９】 少なくとも１つの分離ノズル装置（９）
    を設けてあり、分離ノズル装置がワークへの負圧による
    分離サッカー（７）の接触に際して流動圧力媒体を、分
    離サッカー（７）に所属する側のワーク縁部の端面に向
    けて送り込むようになっている請求項１から８のいずれ
    か１項記載の装置。
  10. 【請求項１０】 流動圧力媒体が分離ノズル装置（９）
    によって脈動的に送り込み可能である請求項１から９の
    いずれか１項記載の装置。
  11. 【請求項１１】 分離ノズル装置（９）が流動圧力媒体
    のための複数のノズル出口（２８）を有しており、ノズ
    ル出口が、分離サッカー（７）に所属する側のワーク縁
    部に沿ってかつ分離サッカー（７）によって負荷される
    ワーク表面に対して垂直方向で互いにずらして配置され
    ている請求項１から１０のいずれか１項記載の装置。
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