JP2002173424A - マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤 - Google Patents
マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤Info
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Abstract
の提供。 【解決手段】 上記阻害剤の有効成分として、フラバノ
ン誘導体、下記式(I)及び/又はフラボノリグナン
類、下記式(II)を含有せしめる。フラバノン誘導体
が、アロマデンドリン、タキシホリン、アンペロプシ
ン、アスチルビン、ピノバンクシン、エンゲリチン、ピ
ノセンブリン、ナリンギン、ナリンゲニン、サリプルビ
ン、プルニン、サクラニン、サクラネチン、ヘスペリジ
ン、ヘスペレチン、エリオジクチオール及びマットイシ
ノールからなる群より選択される化合物で、フラボノリ
グナン類が、シリビン、シリクリスチン、シリジアニン
びイソシリビンからなる群より選択される化合物である
上記阻害剤。上記阻害剤によるマトリックスメタロプロ
テアーゼ活性の上昇に起因する慢性関節リウマチ、動脈
硬化、変形性関節症等の疾患の治療剤及び/又は予防
剤。
Description
スメタロプロテアーゼ阻害剤に関する。また、本発明
は、マトリックスメタロプロテアーゼによる細胞外マト
リックスの分解によって引き起こされる各種疾患の治療
および/または予防に有用なマトリックスメタロプロテ
アーゼ阻害剤に関する。
ix metalloproteinases)(以下「MMPs」と称す場
合がある。)は、細胞外マトリックス(extracellular
matrix)(以下「ECM」と称す場合がある。)の構成
タンパク質、例えば、関節のライニング(lining)、間質
性の結合組織、基底膜、軟骨などに存在するタンパク質
(コラーゲン(collagen)、ラミニン(laminin)、エラス
チン(elastin)、フィブロネクチン(fibronectin)、プロ
テオグリカン(proteoglycan)など)の分解および再構築
(Remodeling)に関与するタンパク分解酵素群の総称であ
る。
いから、 コラゲナーゼ群(MMP−1、MMP−8およびMM
P−13) ゼラチナーゼ群(MMP−2およびMMP−9) ストロメライシン群(MMP−3およびMMP−1
0) 膜結合型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT−M
MP)群(MMP−14、MMP−15、MMP−16
およびMMP−17) その他(マトリライシン(MMP−7)、MMP−1
1、MMP−12)の5つのグループに分類されてい
る。
のカルシウムイオンを必要とすること 潜在型酵素として分泌され、細胞外で活性化を受ける
こと アミノ酸配列に高い相同性を有すること 共通の生体内阻害因子である組織阻害剤(Tissue Inh
ibitor of Metalloproteinases; TIMPs)によって
活性が阻害されることなどが挙げられる。
で厳密に調節されており、MMPsによる結合組織の分
解と、新しいマトリックス組織の合成とは平衡が保たれ
ている。
性が上昇し、生体に存在するTIMPsでは制御ができ
なくなり、ECMの分解が亢進するため、動脈硬化、関
節炎(例えば、慢性関節リウマチおよび変形性関節
症)、歯周疾患、異所性脈管形成、腫瘍性浸潤、腫瘍性
転移、組織の潰瘍形成(例えば、角膜潰瘍、胃潰瘍、表
皮性潰瘍)、骨疾患(例えば、骨粗しょう症、人工関節
置換術後の弛みなどの骨吸収性疾患)、血管再閉塞、血
管再狭窄、HIV感染および糖尿病合併症などの難治性
疾患の治癒を遅延させる主要な原因の一つとなっている
(C.M.Dollery et al., Circ. Res., 77, 863, (199
5))。
有する物質は,これら難治性疾患の予防および治療剤と
して有用であると考えられる。とりわけ、がん細胞の組
織浸潤・転移の際にECMの分解に関与するMMPsの
役割は重要(R.P.Beckett etal., D.D.T., 1, 16, (199
6))であり、MMPsの作用を阻害する物質は、ガンの
浸潤・転移を抑制する薬剤として有望である。
性の上昇をMMPs阻害剤により制御することは有用で
あり、各種のMMPs阻害剤について総説が報告されて
いる(R.P.Beckett et al., D.D.T., 1, 16, (199
6))。特に、血管新生の阻害やMMPsの活性化の阻害
によるガン転移治療薬として、ヒドロキサム酸骨格をも
つマリマスタット(3R-(2,2-ジメチル-1S-メチルカルバ
モイル−プロピルカルバモイル)−2S-ヒドロキシ−5-メ
チル−ヘキサノ−ヒドロキサム酸)を始めとして、いく
つかの抗転移薬剤が臨床開発中である。
は、腫瘍細胞の生物学的特徴を標的にしているので、抗
がん剤のように、直接的に病巣の縮小効果が認められな
いため、抗がん剤の評価基準をそのまま適応して判断す
るのが難しく、その有用性の臨床評価方法が検討途中で
ある。
ン類およびアントシアニジン(特開平8−104628
号公報)、エスクレチン誘導体(特開平8−18378
5号公報)、スルフォニルアミノ酸誘導体(特開平9−
309875号公報)、TIMPs(特開平10−17
492号公報)などが知られているが、活性、体内での
吸収、毒性などを考慮すると、新しいMMPs阻害剤が
望まれる。
たなマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を提供する
ことを目的とする。
に、本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤
は、フラバノン誘導体および/またはフラボノリグナン
類を有効成分として含有することを特徴とする。
本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤(以下
「MMPs阻害剤」と称する場合がある。)の有効成分
は、フラバノン誘導体および/またはフラボノリグナン
類である。すなわち、本発明のMMPs阻害剤の有効成
分としては、フラバノン誘導体またはフラボノリグナン
類を単独で、あるいは両者を組み合わせて使用する。
は、2−フェニルクロマノン骨格、すなわち次式:
使用するフラバノン誘導体は、MMPs活性阻害作用を
有する限り特に限定されないが、好ましいものとして、
一般式(I):
アルキル基を表し、R2およびR4は各々独立して水酸
基、アルコキシ基または糖残基を表し、R5、R 6、R
7およびR8は各々独立して水素原子、水酸基、アルコ
キシ基または糖残基を表す。]で表される化合物を例示
することができる。
表されるアルキル基は特に限定されるものではないが、
好ましくは炭素数1〜5の直鎖状または分岐鎖状のアル
キル基である。その具体例としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペン
チル基、イソペンチル基、t−ペンチル基、ネオペンチ
ル基などが挙げられるが、その中でも特にメチル基が好
ましい。
R5、R6、R7またはR8で表されるアルコキシ基は
特に限定されるものではないが、好ましくは炭素数1〜
4の直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基である。その
具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポ
キシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブト
キシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基などが挙げら
れるが、その中でも特にメトキシ基が好ましい。
R5、R6、R7またはR8で表される糖残基は特に限
定されるものではなく、単糖類であってもよいし、二糖
類、三糖類、四糖類などの少糖類であってもよい。ま
た、少糖類は、還元性少糖類であってもよいし、非還元
性少糖類であってもよい。
ルクトース、マンノース、ガラクトース、タロース、ソ
ルボース、タガトース、プシコースなどのヘキソース、
キシロース、アラビノース、リボース、リキソース、リ
ブロース、キシルロースなどのペントースが挙げられ
る。これらの単糖類が有する水酸基は、水素原子、アミ
ノ基などで置換されていてもよいし、糖に含まれる酸素
原子のいずれかが硫黄原子によって置換されていてもよ
いし、アルドースの場合にはその炭素鎖末端のヒドロキ
シメチル基がカルボキシル基に酸化されていてもよい。
デオキシ糖の具体例としては、マンノースの6位炭素原
子上の水酸基が水素に置換されたラムノース(6−デオ
キシマンノース)、ガラクトースの6位炭素原子上の水
酸基が水素に置換されたフコース(6−デオキシガラク
トース)が挙げられる。
ち、アミノ糖の具体例としては、N−アセチルグルコサ
ミン、N−アセチルガラクトサミン、N−アセチルノイ
ラミン酸などが挙げられる。
換された糖、すなわち、チオ糖の具体例としては、1−
チオ−D−グルコースなどが挙げられる。
ル基がカルボキシル基に酸化された糖、すなわち、ウロ
ン酸の具体例としては、グルクロン酸、ガラクツロン
酸、マンヌロン酸、イズロン酸などが挙げられる。
以上の単糖類分子がグリコシド結合したものが挙げら
れ、例えば、二糖類の具体例としては、キシロビオー
ス、トレハロース、レバンビオース、キトビオース、2
−β−グルクロノシルグルクロン酸などのホモ二糖、ス
クロース、ラクトース、ビシアノース、サンブビオー
ス、メリビオース、エピセロビオース、ツラノース、ラ
クツロースなどのヘテロ糖が挙げられ、三糖類の具体例
としては、ラフィノース、ウンベリフェロースなどが挙
げられ、四糖類の具体例としては、スタキオースなどが
挙げられる。
糖、メチル糖、アミノ糖、チオ糖、ウロン酸などであっ
てもよく、例えば、デオキシ糖を含む二糖類の具体例と
しては、ルチノース、ロビノビオースなどが挙げられ、
アミノ糖を含む二糖類の具体例としては、トレハロサミ
ンなどが挙げられ、ウロン酸を含む二糖類の具体例とし
ては、セロビオウロン酸などが挙げられる。
R5、R6、R7またはR8で表される糖残基と非糖部
との結合様式は特に限定されないが、通常、糖残基は非
糖部の水酸基を介して非糖部とエーテル結合している。
その他の結合様式としては、例えばチオグルコシド結合
などが挙げられる。
の具体例としては、以下に示すフラバノノール類および
フラバノン類が挙げられる。
R3、R6およびR8が水素原子であり、R2、R4、
R5およびR7が水酸基である化合物) タキシホリン(一般式(I)において、R1、R3およ
びR8が水素原子であり、R2、R4、R5、R6およ
びR7が水酸基である化合物) アンペロプシン(一般式(I)において、R1およびR
3が水素原子であり、R2、R4、R5、R6、R7お
よびR8が水酸基である化合物) アスチルビン(一般式(I)において、R1、R3およ
びR8が水素原子であり、R2、R4、R6およびR7
が水酸基であり、R5がラムノース残基(−O−C6H
11O4)である化合物) ピノバンクシン(一般式(I)において、R1、R3、
R6、R7およびR8が水素原子であり、R2、R4お
よびR5が水酸基である化合物) エンゲリチン(一般式(I)において、R1、R3、R
6およびR8が水素原子であり、R2、R4およびR7
が水酸基であり、R5がラムノース残基(−O−C6H
11O4)である化合物)
R5、R6、R7およびR8が水素原子であり、R2お
よびR4が水酸基である化合物) ナリンギン(一般式(I)において、R1、R3、
R5、R6およびR8が水素原子であり、R4およびR
7が水酸基であり、R2がグルコース−ラムノース残基
(−O−C12H21O9)である化合物) ナリンゲニン(一般式(I)において、R1、R3、R
5、R6およびR8が水素原子であり、R2、R4およ
びR7が水酸基である化合物) サリプルピン(一般式(I)において、R1、R3、R
5、R6およびR8が水素原子であり、R2およびR7
が水酸基であり、R4がグルコース残基(−O−C6H
11O5)である化合物) プルニン(一般式(I)において、R1、R3、R5、
R6およびR8が水素原子であり、R4およびR7が水
酸基であり、R2がグルコース残基(−O−C 6H11
O5)である化合物) サクラニン(一般式(I)において、R1、R3、
R5、R6およびR8が水素原子であり、R7が水酸基
であり、R2がメトキシ基であり、R4がグルコース残
基(−O−C6H11O5)である化合物) サクラネチン(一般式(I)において、R1、R3、R
5、R6およびR8が水素原子であり、R4およびR7
が水酸基であり、R2がメトキシ基である化合物) ヘスペリジン(一般式(I)において、R1、R3、R
5およびR8が水素原子であり、R4およびR6が水酸
基であり、R2がグルコース−ラムノース残基(−O−
C12H21O9)であり、R7がメトキシ基である化
合物) ヘスペレチン(一般式(I)において、R1、R3、R
5およびR8が水素原子であり、R2、R4およびR6
が水酸基であり、R7がメトキシ基である化合物) エリオジクチオール(一般式(I)において、R1、R
3、R5およびR8が水素原子であり、R2、R4、R
6およびR7が水酸基である化合物) マットイシノール(一般式(I)において、R5、R6
およびR8が水素原子であり、R2およびR4が水酸基
であり、R1およびR3がメチル基であり、R 7がメト
キシ基である化合物)
は、これらのフラバノン誘導体の中から、1種の化合物
を選択してもよいし、2種以上の化合物を選択してもよ
い。
とは、2−フェニルクロマノン骨格にコニフェリルアル
コールが種々の酸化結合したもの(すなわちフラボノリ
グナン(化学式C25H22O10))またはその誘導
体を意味する。
使用するフラボノリグナン類は、MMPs活性阻害作用
を有する限り特に限定されないが、好ましいものとし
て、一般式(II):
アルキル基を表し、R2およびR4は各々独立して水酸
基、アルコキシ基または糖残基を表し、R5は水素原
子、水酸基、アルコキシ基または糖残基を表し、R9は
次式(a):
とができる。
で表されるアルキル基、R2、R4、R5、R6、R7
またはR8で表されるアルコキシ基または糖残基は、一
般式(I)におけるものと同義であり、その具体例とし
ては前記と同様のものが挙げられる。
ン類の具体例としては、以下に示すフラボノリグナンが
挙げられる。
水素原子であり、R2、R4およびR5が水酸基であ
り、R9が前記式(a)で表される基である化合物) イソシリビン(一般式(II)において、R1およびR
3が水素原子であり、R2、R4およびR5が水酸基で
あり、R9が前記式(b)で表される基である化合物) シリクリスチン(一般式(II)において、R1および
R3が水素原子であり、R2、R4およびR5が水酸基
であり、R9が前記式(c)で表される基である化合
物) シリジアニン(一般式(II)において、R1およびR
3が水素原子であり、R2、R4およびR5が水酸基で
あり、R9が前記式(d)で表される基である化合物)
は、これらのフラボノリグナン類の中から、1種の化合
物を選択してもよいし、2種以上の化合物を選択しても
よい。
用するフラバノン誘導体またはフラボノリグナン類は、
フラバノン誘導体またはフラボノリグナン類を含有する
植物から抽出することができる。
類を含有する植物の具体例としては、伊豆縮砂(Alpini
a japonica)、コノテガシワ(Biota orientalis)、ハ
ゼノキ(Rhus succendanea)、黄柏(Phellodendron am
urense)、ヒノキ(Chamaecyparis obtuse)、藤茶(Am
pelopsis grossedentata)、黄杞(Engelhardtia chrys
olepis)、マリアアザミ(Silybum marianum)などが挙
げられる。
マデンドリン」は、カツラ(Cercidiphyllum japonicu
m)、欧州カラマツ(Larix decidua)、モモ(Prunus p
ersica)などの材に含まれ、「タキシホリン」は、ダグ
ラスファー(Pseudotsuga Douglasii)、カラマツ(Lar
ix leptolepis)、イスノキ(Distylum racemosum)、
ヒザクラ(Prunus Campanulata)などの材に含まれ、
「アンペロプシン」は、Ampelopsis meliaefoliaの葉、
Pinus contoriaの樹皮などに含まれ、「アスチルビン」
は、トリアシショウマ(Astilbe odontophylla)の根茎
などに含まれ、「ピノバンクシン」は、ヒマラヤゴヨウ
(Pinus excelsa)、ストローブマツ(Pinusstrobus)
などのマツ類の心材に含まれ、「エンゲリチン」は、フ
ジバシデ(Engelhardtia formosana)の樹皮などに含ま
れ、「ピノセンブリン」は、チョウセンゴヨウ(Pinus
koraiensis)、ストローブマツ(Pinus strobus)、ヒ
マラヤゴヨウ(Pinus excelsa)などのマツ類の心材な
どに含まれ、「ナリンギン」は、Citrus grandisなどの
ザボン類の花などに含まれ、「ナリンゲニン」は、Citr
us decumanaなどのザボン類の花に含まれ、「サリプル
ピン」は、ヤナギの一種であるpurple willow(Salix p
urpurea)の樹皮などに含まれ、「プルニン」は、ソメ
イヨシノ(Prunus yedoensis)などのサクラの材に含ま
れ、「サクラニン」は、ソメイヨシノ(Prunus yedoens
is)やオオシマザクラの樹皮などに含まれ、「サクラネ
チン」は、ソメイヨシノ(Prunus yedoensis)やオオシ
マザクラの樹皮などに含まれ、「ヘスペリジン」は、ミ
カン、ポンカン、ネーブル、オレンジ、レモンなどの外
果皮に含まれ、「ヘスペレチン」は、ミカン、ポンカン
などのミカン属Citrusの外果皮に含まれ、「エリオジク
チオール」は、ハギ(Lespedeza bicolor)、マルバハ
ギ(Lespedeza cyrtobotrya)の葉などに含まれ、「マ
ットイシノール」は、シダ類イヌガンソウ(Matteuccia
orientalis)の葉柄などに含まれる。
ち、「シリビン」、「イソシリビン」、「シリジアニ
ン」および「シリクリスチン」は、キク科のオオヒレア
ザミ(Silybum marianum)の種子などに含まれる。
類を含有する植物からのフラバノン誘導体またはフラボ
ノリグナン類の抽出は、抽出溶媒として、例えば極性溶
媒を使用して行なうことができる。好適な極性溶媒の具
体例としては、水(好ましくは精製水)、低級脂肪族ア
ルコール、含水の低級脂肪族アルコールなどを例示で
き、これらを単独で、又はこれらの2種類以上の混合物
として使用することができる。好適な低級脂肪族アルコ
ールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロ
パノール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、
プロピレングリコールなどを例示することができる。
導体またはフラボノリグナン類を抽出溶媒に溶出させ得
る限り特に限定されず、常法に従って行なうことができ
る。この際、抽出温度、抽出時間などの抽出条件は、フ
ラバノン誘導体またはフラボノリグナン類の安定性を考
慮して、当業者が適宜設定することができる。
類を含有する抽出液は、そのまま本発明のMMPs阻害
剤の有効成分とすることができるが、該抽出液の希釈液
もしくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、
またはこれらの粗精製物もしくは精製物を本発明のMM
Ps阻害剤の有効成分とすることもできる。本発明のM
MPs阻害剤の有効成分としては、分画、Kasaiらの方
法(Kasai, R.et al.:Chem.Pharm.Bull.36:4167-4170
(1988))などによって精製したフラバノン誘導体または
フラボノリグナン類を使用することが好ましい。Kasai
らの方法によれば、植物からフラバノン誘導体またはフ
ラボノリグナン類を抽出した後、脱脂処理(エーテル抽
出による脂溶性成分の除去)、多孔性樹脂による処理
(主として化合物の極性による分離)、再結晶(溶媒に
対する溶解度による分離)、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーによる処理(分離)、HPLC(高速液体ク
ロマトグラフィー)による処理(精製)を順次行なうこ
とにより、植物から抽出したフラバノン誘導体またはフ
ラボノリグナン類を精製することができる。
は、常法に従って化学合成したフラバノン誘導体または
フラボノリグナン類を使用してもよいし、これらの化合
物を成分として含む生薬エキスを使用してもよい。ま
た、本発明のMMPs阻害剤の有効成分としては、フラ
ボノリグナン類としてシリマリンを使用してもよい。な
お、シリマリン(「シリマリンエキス」とも呼ばれ
る。)は、キク科のオオヒレアザミ(Silibum marianu
m)の種子から抽出されたエキスであり、シリビン、イ
ソシリビン、シリジアニン、シリクリスチンなどのフラ
ボノリグナン類が含まれている。
導体および/またはフラボノリグナン類そのものであっ
てもよいが、薬学的に許容され得る担体または希釈剤と
共に製剤化することが好ましい。製剤化の際には、結合
剤、吸収促進剤、滑沢剤、乳化剤、界面活性剤、酸化防
止剤、防腐剤、着色剤、香料、甘味料などを添加するこ
とができる。製剤中の有効成分の割合は、MMPs活性
を阻害し得る範囲内で適宜決定し得るが、好ましくは
0.1〜10重量%であり、さらに好ましくは0.5〜
1.0重量%である。剤形としては、顆粒剤、細粒剤、
錠剤、カプセル剤、丸剤、軟膏、ゲル、ペースト、クリ
ーム、噴霧剤、溶液剤、懸濁液剤などが挙げられる。
は、経口投与の他、静脈内投与、筋肉内投与、皮下投
与、関節・膣などの非経口投与など、種々の投与経路が
挙げられる。本発明のMMPs阻害剤の投与量は、有効
成分であるフラバノン誘導体またはフラボノリグナン類
の量に換算して、通常一日あたり0.1〜500mg/
kg(体重)、好ましくは0.5〜200mg/kg
(体重)である。1日量を1回から数回程度投与するこ
とができるが、投与量および投与頻度は、年齢、性別、
個人差、病状、投与経路などに応じて適宜変更すること
ができる。
能なので、例えば、食品に添加し、それを摂取させても
よい。ここで、「食品」とは、栄養素を1種以上含む天
然物および加工品を言い、あらゆる飲食物を含む。本発
明のMMPs阻害剤を添加し得る食品の具体例として
は、チョコレート、ビスケット、飴菓子などの菓子類、
ジュースなどの清涼飲料、牛乳、ヨーグルトなどの乳酸
飲料などが挙げられる。
性を阻害することができる。本発明のMMPs阻害剤が
活性を阻害し得るマトリックスメタロプロテアーゼの種
類は特に限定されないが、本発明のMMPs阻害剤は特
にMMP−7に対して優れた阻害作用を有している。
ばMMPs活性調節不能によるMMPs活性の上昇)は
種々の疾患に関与しているので、本発明のMMPs阻害
剤はMMPs活性の上昇に起因する種々の疾患の予防剤
および/または治療剤として有用であると考えられる。
CMの分解が亢進し、これが、動脈硬化、関節炎(例え
ば、慢性関節リウマチ、変形性関節症)、歯周疾患、異
所性脈管形成、組織の潰瘍形成(例えば、角膜潰瘍、胃
潰瘍、表皮性潰瘍)、骨疾患(例えば、骨粗鬆症、人工
関節置換術後の弛みなどの骨吸収性疾患)、血管再閉
塞、血管再狭窄、HIV感染、糖尿病合併症などの難治
性疾患の治癒を遅延させている主要な原因の一つとなっ
ている。特に、MMP−7は、上皮性のがん細胞である
大腸がんや胃がんで特異的に発現が亢進していることが
報告されており(Mori, M. et al.: Cancer, 75: 1516-1
519, 1995; Kataoka, H.: Oncol. Res. 9:101-109, 199
7)、がんの組織浸潤・転移に関与していると考えられ
る。したがって、本発明のMMPs阻害剤によれば、M
MPs活性を阻害することにより、MMPs活性の上昇
に起因する上記疾患を予防および/または治療すること
ができると考えられる。
7に対して優れた阻害作用を有しているので、MMP−
7活性を阻害することにより、MMP−7が関与するが
んの組織浸潤・転移を抑制することが期待され、抗腫瘍
転移薬として有用であると考えられる。
るが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
H.: Biol. Chem., 378:151-160, 1997;Sato, H. et a
l.: Nature, 370: 61-65, 1994;Crit. Rev. Oral. Bio
l. Med., 4:197-250, 1993)を、発現ベクターpTH
−72に導入し、C末端にヒスチジン6残基を持つ組換
え潜在型酵素(ProMMP)を、大腸菌大量発現系を
用い発現させた後、活性化した。なお、発現ベクターp
TH−72は、タンデムリピートのT7プロモーターの
下流に、リボソーム結合部位、翻訳開始コドン、マルチ
クローニング部位、ヘキサヒスチジンタグをコードする
配列、および翻訳終止コドンを含んでいる。
oh, M. et al.: J. Biolchem., 119: 667-673, 1996)
に従って発現させた。また、ヒト組換えMMPsの発
現、精製、および巻き戻し(リフォールディング;refo
lding)は、公知の方法(西村義文、大野茂雄 監修:
タンパク実験プロトコール、細胞工学別冊 実験プロ
トコールシリーズ2 構造解析編、1997)に準じて行な
った。
のcDNAを含む発現ベクター(pTH−MMP−7)
を、大腸菌Bl32(DE3)株にトランスフェクト
し、IPTGで発現誘導した。発現タンパクは、Ni−
NTA樹脂(QIAGEN INC.,USA)を用いてアフィニティ
ー精製後、リフォールディングを行ない、トリプシンと
37℃、5分間反応後、DIFP(diisopropylphospho
fluoridate)とトリプシン阻害剤(Tris-HCl50mM, NaCl
150mM, CaCl2 10mM, NaN3 0.02%, Brij35 0.05%)
を加えることにより活性型へ移行させた。これを酵素標
本とし、蛍光性ペプチド基質(MOCAc/DNP peptide)切
断活性反応を行ない、蛍光マイクロプレートリーダー
(励起波長:340nm、蛍光波長:400nm)による蛍光強度
を測定し、これを酵素活性の指標とした。
グナン類のMMPs阻害活性の測定 フラバノン誘導体としては、タキシホリン(化合物
1)、アスチルビン(化合物2)、アンペロプシン(化
合物3)を使用し、フラボノリグナン類として、シリク
リスチン(化合物4)、シリジアニン(化合物5)、シ
リビン(化合物6)を使用した。なお、フラバノン誘導
体として使用した化合物1〜3の構造を図1に、フラボ
ノリグナンとして使用した化合物4〜6の構造を図2示
す。
類は、0.05%エタノールに溶解させて0.1mg/mLとした
後、水で、0.075mg/mL、0.05mg/mL、0.025mg/mL、0.01m
g/mLに希釈した。MMP−7阻害活性の測定は、活性型
MMP−7 40μL、フラバノン類またはフラボノリグナ
ン類 30μL、アッセイバッファー20μL(Tris-HCl (pH
7.5)、500mM、NaCl 1.5M、CaCl2 100mM、ZnSO4 500
μM、NaN3 30mM、Brij35 0.05%)を、37℃で15分
間プレインキュベーションした後、MOCAc/DNP peptide
120μL(4.16μM)を添加し、37℃で15分毎に観察し
ながら、2時間反応させ、蛍光マイクロプレートリーダ
ー(励起波長:340nm、蛍光波長:400nm)による蛍光強
度を測定することにより行なった。2時間後の50%酵
素阻害濃度(IC50)(mg/ml)を表1に示す。
ノン誘導体またはフラボノリグナン類は濃度依存的にM
MPs活性阻害作用を示すことが確認された。しかも、
いずれも極めて低濃度で優れたMMPs活性阻害作用を
示すことが確認された。
/またはフラボノリグナン類を有効成分として含有する
ことを特徴とするマトリックスメタロプロテアーゼ阻害
剤(MMPs阻害剤)が提供される。本発明のMMPs
阻害剤は、MMPsに対して優れた阻害作用を有する。
本発明のMMPs阻害剤は、MMPs活性が関与する疾
患、例えば、動脈硬化症、関節炎(例えば、慢性関節リ
ウマチ、変形性関節症)、歯周疾患、異所性脈管形成、
腫瘍性浸潤、腫瘍性転移、組織の腫瘍形成(例えば、角
膜腫瘍、胃潰瘍、表皮潰瘍)、骨疾患(例えば、骨粗鬆
症、人工関節置換術後の弛みなどの骨吸収性疾患)、血
管再閉塞、血管再狭窄、HIV感染、糖尿病合併症など
の治療剤および/または予防剤として有用である。
リン(化合物1)、アスチルビン(化合物2)、アンペ
ロプシン(化合物3))の構造を示す図である。
リスチン(化合物4)、シリジアニン(化合物5)、シ
リビン(化合物6))の構造を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 フラバノン誘導体および/またはフラボ
ノリグナン類を有効成分として含有することを特徴とす
るマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。 - 【請求項2】 フラバノン誘導体が、一般式(I): 【化1】 [式中、R1およびR3は各々独立して水素原子または
アルキル基を表し、R2およびR4は各々独立して水酸
基、アルコキシ基または糖残基を表し、R5、R 6、R
7およびR8は各々独立して水素原子、水酸基、アルコ
キシ基または糖残基を表す。]で表される化合物である
ことを特徴とする請求項1記載のマトリックスメタロプ
ロテアーゼ阻害剤。 - 【請求項3】 フラボノリグナン類が、一般式(I
I): 【化2】 [式中、R1およびR3は各々独立して水素原子または
アルキル基を表し、R2およびR4は各々独立して水酸
基、アルコキシ基または糖残基を表し、R5は水素原
子、水酸基、アルコキシ基または糖残基を表し、R9は
次式(a): 【化3】 で表される基、次式(b): 【化4】 で表される基、次式(c): 【化5】 で表される基、または次式(d): 【化6】 で表される基を表す。]で表される化合物であることを
特徴とする請求項1または2記載のマトリックスメタロ
プロテアーゼ阻害剤。 - 【請求項4】 フラバノン誘導体が、アロマデンドリ
ン、タキシホリン、アンペロプシン、アスチルビン、ピ
ノバンクシン、エンゲリチン、ピノセンブリン、ナリン
ギン、ナリンゲニン、サリプルピン、プルニン、サクラ
ニン、サクラネチン、ヘスペリジン、ヘスペレチン、エ
リオジクチオールおよびマットイシノールからなる群よ
り選択される化合物であって、フラボノリグナン類が、
シリビン、シリクリスチン、シリジアニンおよびイソシ
リビンからなる群より選択される化合物であることを特
徴とする請求項1記載のマトリックスメタロプロテアー
ゼ阻害剤。 - 【請求項5】 マトリックスメタロプロテアーゼ活性の
上昇に起因する疾患の治療剤および/または予防剤であ
る請求項1〜4のいずれかに記載のマトリックスメタロ
プロテアーゼ阻害剤。 - 【請求項6】 前記疾患が、慢性関節リウマチ、動脈硬
化、変形性関節症、歯周疾患、異所性脈管形成、腫瘍性
浸潤、腫瘍性転移、潰瘍形成、骨疾患、血管再閉塞、血
管再狭窄、HIV感染症または糖尿病合併症であること
を特徴とする請求項5記載のマトリックスメタロプロテ
アーゼ阻害剤。
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