JP2002121880A - 外壁施工構造及びスタータ金具 - Google Patents

外壁施工構造及びスタータ金具

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JP2002121880A
JP2002121880A JP2000312346A JP2000312346A JP2002121880A JP 2002121880 A JP2002121880 A JP 2002121880A JP 2000312346 A JP2000312346 A JP 2000312346A JP 2000312346 A JP2000312346 A JP 2000312346A JP 2002121880 A JP2002121880 A JP 2002121880A
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wall construction
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聡芝 肥海
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    • E04F19/00Other details of constructional parts for finishing work on buildings
    • E04F19/02Borders; Finishing strips, e.g. beadings; Light coves

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気性に優れると共に,強度の高い外壁施工
構造及びこれに用いるスタータ金具を提供すること。 【解決手段】 最下部の外壁板2を支承するスタータ金
具1と,最下部の外壁板2の下方に配置される土台水切
3と,スタータ金具1を固定する胴縁4と,スタータ金
具1に支承させた外壁板2とよりなる外壁施工構造5。
スタータ金具1は,胴縁4に固定する平坦な裏側面11
1を有する基板部11と,基板部11より前方へ屈曲形
成した外壁板2支承用の支承部12と,基板部11の左
右両側において断面コ字状に形成した通気層53形成用
のスペーサ部13とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,建築物の外壁施工構造及びこれ
に用いるスタータ金具に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,図10に示すごとく,最下部の
外壁板2を支承するスタータ金具9を用いた外壁施工構
造90がある(特開平10−159299号公報)。該
外壁施工構造90は,上記スタータ金具9と,上記最下
部の外壁板2の下方に配置される土台水切3と,上記ス
タータ金具を固定する胴縁4と,上記スタータ金具9に
支承させた外壁板2とよりなる。なお,上記胴縁4は,
防水紙52を介して建築物の柱51に固定されている。
【0003】上記スタータ金具9は,上記胴縁4に固定
する基板部91と,その下端部911を上方に曲げ返し
た支承部92とを有する。また,上記土台水切3は,上
記胴縁4に固定する固定用背板31とその下方において
前方下方に屈曲した水切板33とを有する。
【0004】上記外壁施工構造90においては,上記胴
縁4に,上記土台水切3の固定用背板31を釘62によ
り固定し,更に,該固定用背板31の外側から上記スタ
ータ金具9の基板部91を釘61により固定してある。
そして,上記のごとく胴縁4に固定したスタータ金具9
の支承部92に,上記最下部の外壁板2の下部上実21
を支承させ,該外壁板2を施工してある。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記外壁施工
構造90における上記スタータ金具9を配設する部分に
おいては,図10に示すごとく,上記外壁板2の裏側面
22と上記胴縁4との間が非常に狭くなり,通気層が殆
ど形成されない。そのため,この部分の胴縁4や外壁板
2が腐食,劣化するおそれがある。
【0006】また,図11に示すごとく,土台水切30
の固定用背板310を胴縁4の内側において固定し,ス
タータ金具8を上記胴縁4の外側に固定した外壁施工構
造80がある。該外壁施工構造80は,建築物の柱51
に上記土台水切30の固定用背板310を配置し,その
外側から防水紙52を介して胴縁4を固定し,更にその
外側にスタータ金具8をビス63により固定してある。
そして,該スタータ金具8に外壁板2を支承させてあ
る。なお,上記スタータ金具8は,通常留め付け金具と
して使用されるものをスタータ金具に流用した例であ
る。また,上記土台水切30の水切板330は,上記外
壁板2の前方まで突出している。
【0007】上記スタータ金具8は,図11に示すごと
く,上記外壁板2の裏側面22に当接すると共に胴縁4
に固定される基板部81と上記外壁板2の下部上実21
を支承する支承部82とを有する。また,上記基板部8
1の上端部には後方に屈曲した斜面部83が形成され,
上記基板部81の下端には,後方に屈曲した脚部84が
形成されている。上記スタータ金具8を用いることによ
り,図11に示すごとく,上記外壁板2を上記胴縁4か
ら離した状態で取付けることができる。それ故,上記外
壁施工構造80においては,上記外壁板2の裏側面22
と上記胴縁4との間に通気層803が形成される。
【0008】ところが,上記外壁施工構造80において
は,胴縁4が充分に下方に長く形成されていないと,上
記スタータ金具8を安定して上記胴縁4に固定すること
が困難となり,外壁施工構造80の強度が不充分となる
おそれがある。即ち,図12に示すごとく,上記胴縁4
が下方に短く,上記スタータ金具8を上記胴縁4の下端
41からはみ出して固定しなければならない場合,上記
スタータ金具8の脚部84を上記胴縁4に当接させるこ
とができない。それ故,スタータ金具8を胴縁4に安定
して固定することが困難となり,外壁板2を安定した状
態で施工することが困難となる。その結果,風圧等に充
分に耐えることのできる外壁施工構造を得ることができ
ないおそれがある。
【0009】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,通気性に優れると共に,強度の高い外壁
施工構造及びこれに用いるスタータ金具を提供しようと
するものである。
【0010】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,最下部の
外壁板を支承するスタータ金具と,上記最下部の外壁板
の下方に配置される土台水切と,上記スタータ金具を固
定する胴縁と,上記スタータ金具に支承させた外壁板と
よりなる外壁施工構造において,上記スタータ金具は,
上記胴縁に固定する平坦な裏側面を有する基板部と,該
基板部より前方へ屈曲形成した外壁板支承用の支承部
と,上記基板部の左右両側において断面コ字状に形成し
た通気層形成用のスペーサ部とを有することを特徴とす
る外壁施工構造にある。
【0011】本発明において最も注目すべきことは,上
記スタータ金具が,平坦な裏側面を有する上記基板部
と,通気層形成用の上記スペーサ部とを有することであ
る。
【0012】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記外壁施工構造におけるスタータ金具は,上述のごと
く,平坦な裏側面を有する上記基板部を有する。そのた
め,該基板部の全体を上記胴縁に固定することができ
る。これにより,上記スタータ金具を上記胴縁に安定し
て固定することができる。
【0013】また,例え,上記胴縁が下方に短く,上記
スタータ金具を胴縁の下端からはみ出すように固定しな
ければならない場合でも,上記基板部の平坦な裏側面
を,上記胴縁に密着させて固定することができる(図6
参照)。それ故,風圧等に充分耐えることができる,強
度の高い外壁施工構造を得ることができる。
【0014】また,上記外壁施工構造におけるスタータ
金具は,上述のごとく,通気層形成用のスペーサ部を有
する。そのため,上記外壁板の裏側面を上記スペーサ部
に当接させることにより,上記外壁板の裏側面を上記胴
縁から充分に離して施工することができる。その結果,
上記外壁板と上記胴縁との間に,充分な広さの間隙,即
ち通気層を形成することができる。これにより,上記外
壁施工構造の通気性を確保することができる。それ故,
上記外壁板の裏側面や胴縁等に湿気が溜まることを防
ぎ,耐久性を向上させることができる。
【0015】以上のごとく,本発明によれば,通気性に
優れると共に,強度の高い外壁施工構造を提供すること
ができる。
【0016】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記スタータ金具は,建築物のコーナー部に配設されるス
タータ金具であり,該コーナー用スタータ金具は,上記
基板部が,上記左右のスペーサ部の間において直角状に
屈曲形成された第1コーナー基板と第2コーナー基板と
よりなり,該第1コーナー基板と第2コーナー基板に
は,それぞれ上記支承部が形成されているものであって
もよい(図7〜図9参照)。この場合には,特に建築物
のコーナー部において,通気性に優れると共に,強度の
高い外壁施工構造を得ることができる。
【0017】次に,請求項3に記載の発明のように,請
求項1又は2において,上記スペーサ部は,少なくとも
上記外壁板と上記胴縁との間に設ける間隙と略同じ厚み
を有していることが好ましい。これにより,上記外壁板
と胴縁との間に,確実に充分な広さの通気層を形成する
ことができる。
【0018】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記スタータ金具の支承部は,その先端を斜め上方に屈曲
形成した係止端部を有することが好ましい。これによ
り,上記スタータ金具は,最下部の外壁板をより確実に
支承することができる。そのため,一層強度の高い外壁
施工構造を得ることができる。
【0019】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記スペーサ部の下端は,上記支承部よりも下方まで延設
されていることが好ましい。これにより,上記外壁板を
一層安定して施工することができる。
【0020】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記スタータ金具と土台水切とは,それぞれ上記胴縁に固
定されていてもよい(図1参照)。この場合にも,通気
性に優れると共に,強度の高い外壁施工構造を得ること
ができる。
【0021】次に,請求項7に記載の発明のように,上
記土台水切は,上記スタータ金具の下端を位置合せする
ための段部を有し,該段部に上記スタータ金具の下端が
当接していることが好ましい。これにより,上記スター
タ金具を正確な位置に,容易に固定することができる。
【0022】次に,請求項8に記載の発明のように,上
記スタータ金具は上記胴縁に固定され,上記土台水切は
上記胴縁よりも内側において柱に固定されていてもよい
(図5参照)。この場合にも,通気性に優れると共に,
強度の高い外壁施工構造を得ることができる。
【0023】次に,請求項9に記載の発明のように,建
築物の最下部の外壁板を支承するためのスタータ金具で
あって,該スタータ金具は,胴縁に固定する平坦な裏側
面を有する基板部と,該基板部より前方へ屈曲形成した
外壁板支承用の支承部と,上記基板部の左右両側におい
て断面コ字状に形成した通気層形成用のスペーサ部とを
有することを特徴とするスタータ金具がある。
【0024】該スタータ金具は,上述のごとく,平坦な
裏側面を有する上記基板部を有するため,該基板部の全
体を上記胴縁に固定することができる。これにより,上
記スタータ金具を上記胴縁に安定して固定することがで
きる。また,例え,上記胴縁が下方に短く,上記スター
タ金具を胴縁の下端からはみ出すように固定しなければ
ならない場合でも,上記基板部の平坦な裏側面を,上記
胴縁に密着させて固定することができる。
【0025】また,上記スタータ金具は,上述のごと
く,通気層形成用のスペーサ部を有するため,上記外壁
板の裏側面を上記スペーサ部に当接させることにより,
上記外壁板と胴縁との間に,充分な通気層を形成するこ
とができる。これにより,外壁施工構造の通気性を確保
することができ,耐久性を向上させることができる。
【0026】以上のごとく,本発明によれば,通気性に
優れると共に,強度の高い外壁施工構造を施工できるス
タータ金具を提供することができる。
【0027】次に,請求項10に記載の発明のように,
上記スタータ金具は,建築物のコーナー部に配設される
スタータ金具であり,該コーナー用スタータ金具は,上
記基板部が,上記左右のスペーサ部の間において直角状
に屈曲形成された第1コーナー基板と第2コーナー基板
とよりなり,該第1コーナー基板と第2コーナー基板に
は,それぞれ上記支承部が形成されているものであって
もよい。この場合には,特に建築物のコーナー部におい
て,通気性に優れると共に,強度の高い外壁施工構造を
施工することができる。
【0028】次に,請求項11に記載の発明のように,
上記スタータ金具の支承部は,その先端を斜め上方に屈
曲形成した係止端部を有することが好ましい。これによ
り,最下部の外壁板をより確実に支承することができる
スタータ金具を得ることができる。
【0029】次に,請求項12に記載の発明のように,
上記スペーサ部の下端は,上記支承部よりも下方まで延
設されていることが好ましい。これにより,上記外壁板
を一層安定して施工することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる外壁施工構造及びスタータ
金具につき,図1〜図4を用いて説明する。図1は本例
の外壁施工構造5の縦断面図であり,図2は水平断面図
である。また,図3は本例のスタータ金具1の斜視図で
あり,図4(A)はその正面図,(B)は平面図であ
る。
【0031】本例の外壁施工構造5は,図1,図2に示
すごとく,最下部の外壁板2を支承するスタータ金具1
と,上記最下部の外壁板2の下方に配置される土台水切
3と,上記スタータ金具1を固定する胴縁4と,上記ス
タータ金具1に支承させた外壁板2とよりなる。
【0032】上記スタータ金具1は,図3,図4
(A),(B)に示すごとく,上記胴縁4に固定する平
坦な裏側面111を有する基板部11と,該基板部11
より前方へ屈曲形成した外壁板2支承用の支承部12
と,上記基板部11の左右両側において断面コ字状に形
成した通気層形成用のスペーサ部13とを有する。
【0033】図1,図2に示すごとく,上記スタータ金
具1と土台水切3とは,それぞれ釘61,62によって
上記胴縁4に固定されている。該胴縁4は,建築物の柱
51に防水紙52を介して固定されている。また,上記
土台水切3は,上記胴縁4に固定する固定用背板31
と,その下方において前方下方に屈曲した水切板33と
を有する。該水切板33の先端からは下方へ屈曲した垂
下板34が形成されている。
【0034】上記固定用背板31の下端には,上記スタ
ータ金具1の下端を位置合せするための段部32が前方
に屈曲形成されている。外壁施工構造5においては,該
段部32に上記スタータ金具1の下端,即ち上記スペー
サ部13の下端131が当接している。
【0035】また,図1,図3に示すごとく,上記スタ
ータ金具1の支承部12は,その先端を斜め上方に屈曲
形成した係止端部121を有する。そして,該係止端部
121の上端からは下方に屈曲した前板部122が形成
されている。図1に示すごとく,上記係止端部121は
上記外壁板の下部上実21を係止し,上記前板部122
は上記下部上実21の裏側面211に当接している。
【0036】また,図3,図4(A)に示すごとく,上
記スタータ金具1のスペーサ部13の下端131は,上
記支承部12よりも下方まで延設されている。また,上
記スペーサ部13は,少なくとも上記外壁板2と上記胴
縁4との間に設ける間隙,即ち通気層53(図1)と略
同じ厚みを有している。換言すれば,上記スペーサ部1
3は,設けようとする通気層53の厚み分,上記基板部
11から前方へ突出させて形成してある。
【0037】上記スタータ金具1は,ステンレス板を折
り曲げ加工することにより,上記支承部12やスペーサ
部13等を形成している。そのため,上記支承部12の
左右両端部における基板部11には,折り曲げ用の切込
112が形成されている。また,上記支承部12の強度
を向上させるため,基板部11と支承部12との間の屈
曲部には,補強用凹部114が形成されている。また,
上記基板部11には,釘61或いはビスを挿通するため
の大小2種類の貫通孔113が形成されている。
【0038】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記スタータ金具1は,上述のごとく,平坦な裏側面11
1を有する上記基板部11を有する。そのため,該基板
部11の全体を上記胴縁4に固定することができる。こ
れにより,上記スタータ金具1を上記胴縁4に安定して
固定することができる。それ故,風圧等に充分耐えるこ
とができる,強度の高い外壁施工構造5を得ることがで
きる。
【0039】また,上記スタータ金具1は,上述のごと
く,通気層53形成用のスペーサ部13を有する。その
ため,上記外壁板2の裏側面22を上記スペーサ部13
に当接させることにより,上記外壁板2の裏側面22
を,上記胴縁4から充分に離して施工することができ
る。その結果,上記外壁板2と上記胴縁4との間に,充
分な広さの間隙,即ち通気層53を形成することができ
る。これにより,上記外壁施工構造5の通気性を確保す
ることができる。それ故,上記外壁板2の裏側面22や
胴縁4等に湿気が溜まることを防ぎ,耐久性を向上させ
ることができる。
【0040】また,上記スタータ金具1のスペーサ部1
3は,少なくとも上記外壁板2と胴縁4との間に設ける
間隙と略同じ厚みを有しているため,上記外壁板2と胴
縁4との間に,確実に充分な広さの通気層53を形成す
ることができる。
【0041】また,上記スタータ金具1の支承部12
は,上記係止端部121を有する。そのため,上記スタ
ータ金具1は,最下部の外壁板2をより確実に支承する
ことができる。また,上記スペーサ部13の下端131
は,上記支承部12よりも下方まで延設されている。こ
れにより,上記外壁板2を一層安定して施工することが
できる。
【0042】また,上記土台水切3は,上記段部32を
有し,該段部に上記スタータ金具1の下端,即ちスペー
サ部13の下端131が当接している。そのため,上記
スタータ金具1を正確な位置に,容易に固定することが
できる。
【0043】以上のごとく,本例によれば,通気性に優
れると共に,強度の高い外壁施工構造及びスタータ金具
を提供することができる。
【0044】実施形態例2 本例は,図5,図6に示すごとく,スタータ金具1を胴
縁4に固定し,土台水切30を上記胴縁4よりも内側に
おいて柱51に固定してなる外壁施工構造50の例であ
る。上記スタータ金具1の構成は,実施形態例1と同様
である。また,上記土台水切30は,固定用背板310
と水切板330と垂下板340とからなる。
【0045】上記外壁施工構造50は,建築物の柱51
に,上記土台水切30の固定用背板310を釘62によ
り固定し,その外側から前面に防水紙52を介して上記
胴縁4を固定してある。そして,該胴縁4に上記スター
タ金具1の基板部11を密着させるようにして釘61に
より固定してある。その他は,実施形態例1と同様であ
る。
【0046】この場合にも,実施形態例1と同様に,通
気性に優れると共に,強度の高い外壁施工構造を得るこ
とができる。また,図6に示すごとく,上記胴縁4が下
方に短く,上記スタータ金具1を胴縁4の下端41から
はみ出すように固定しなければならない場合でも,上記
基板部11の平坦な裏側面111を,上記胴縁4に密着
させて固定することができる。
【0047】そのため,上記スタータ金具1を,安定し
て胴縁4に固定することができる。従って,上記のよう
に上記胴縁4が下方に短い場合(図6)にも,強度の高
い外壁施工構造50を得ることができる。その他,実施
形態例1と同様の作用効果を有する。
【0048】実施形態例3 本例は,図7〜図9に示すごとく,建築物のコーナー部
に配設されるスタータ金具10及びこれを用いた外壁施
工構造500の例である。図7は上記スタータ金具10
の斜視図,図8はその平面図,図9は上記外壁施工構造
500の水平断面図である。
【0049】上記コーナー用スタータ金具10は,図
7,図8に示すごとく,基板部11が,上記左右のスペ
ーサ部13の間において直角状に屈曲形成された第1コ
ーナー基板115と第2コーナー基板116とよりな
る。該第1コーナー基板115と第2コーナー基板11
6には,それぞれ支承部12が形成されている。
【0050】図9に示すごとく,上記外壁施工構造50
0においては,建築物のコーナー部の柱51における外
側の2面に,防水紙52を介して胴縁4がそれぞれ固定
されている。該胴縁4の外側には,土台水切3の固定用
背板31を固定し,その外側から上記スタータ金具10
を釘61により上記胴縁4に固定してある。その他は,
実施形態例1と同様である。
【0051】この場合には,特に建築物のコーナー部に
おいて,通気性に優れると共に,強度の高い外壁施工構
造を得ることができる。その他,実施形態例1と同様の
作用効果を有する。
【0052】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,通気性
に優れると共に,強度の高い外壁施工構造及びこれに用
いるスタータ金具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,外壁施工構造の縦断面
図。
【図2】実施形態例1における,外壁施工構造の水平断
面図。
【図3】実施形態例1における,スタータ金具の斜視
図。
【図4】実施形態例1における,スタータ金具の(A)
正面図,(B)平面図。
【図5】実施形態例2における,外壁施工構造の縦断面
図。
【図6】実施形態例2における,胴縁が短い場合の外壁
施工構造の縦断面図。
【図7】実施形態例3における,スタータ金具の斜視
図。
【図8】実施形態例3における,スタータ金具の平面
図。
【図9】実施形態例3における,外壁施工構造の水平断
面図。
【図10】従来例における,外壁施工構造の縦断面図。
【図11】他の従来例における,外壁施工構造の縦断面
図。
【図12】他の従来例における,胴縁が短い場合の外壁
施工構造の縦断面図。
【符号の説明】
1,10...スタータ金具, 11...基板部, 12...支承部, 13...スペーサ部, 2...外壁板, 3...土台水切, 4...胴縁, 5,50,500...外壁施工構造,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DA03 DB01 DB02 FA04 FA21 FA71 FA73 GA01 GA43 GA51 GA64 HB03 HF00 KA01 LA11 LA12 NA07 ND12 2E110 AA09 AA13 AA47 AB04 AB22 BA12 BD23 CC03 CC12 CC13 CC17 CC25 DA09 DB14 DB23 DC03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最下部の外壁板を支承するスタータ金具
    と,上記最下部の外壁板の下方に配置される土台水切
    と,上記スタータ金具を固定する胴縁と,上記スタータ
    金具に支承させた外壁板とよりなる外壁施工構造におい
    て,上記スタータ金具は,上記胴縁に固定する平坦な裏
    側面を有する基板部と,該基板部より前方へ屈曲形成し
    た外壁板支承用の支承部と,上記基板部の左右両側にお
    いて断面コ字状に形成した通気層形成用のスペーサ部と
    を有することを特徴とする外壁施工構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記スタータ金具
    は,建築物のコーナー部に配設されるスタータ金具であ
    り,該コーナー用スタータ金具は,上記基板部が,上記
    左右のスペーサ部の間において直角状に屈曲形成された
    第1コーナー基板と第2コーナー基板とよりなり,該第
    1コーナー基板と第2コーナー基板には,それぞれ上記
    支承部が形成されていることを特徴とする外壁施工構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記スペーサ
    部は,少なくとも上記外壁板と上記胴縁との間に設ける
    間隙と略同じ厚みを有していることを特徴とする外壁施
    工構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記スタータ金具の支承部は,その先端を斜め上方に屈
    曲形成した係止端部を有することを特徴とする外壁施工
    構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記スペーサ部の下端は,上記支承部よりも下方まで延
    設されていることを特徴とする外壁施工構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記スタータ金具と土台水切とは,それぞれ上記胴縁に
    固定されていることを特徴とする外壁施工構造。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記土台水切は,上
    記スタータ金具の下端を位置合せするための段部を有
    し,該段部に上記スタータ金具の下端が当接しているこ
    とを特徴とする外壁施工構造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記スタータ金具は上記胴縁に固定され,上記土台水切
    は上記胴縁よりも内側において柱に固定されていること
    を特徴とする外壁施工構造。
  9. 【請求項9】 建築物の最下部の外壁板を支承するため
    のスタータ金具であって,該スタータ金具は,胴縁に固
    定する平坦な裏側面を有する基板部と,該基板部より前
    方へ屈曲形成した外壁板支承用の支承部と,上記基板部
    の左右両側において断面コ字状に形成した通気層形成用
    のスペーサ部とを有することを特徴とするスタータ金
    具。
  10. 【請求項10】 請求項9において,上記スタータ金具
    は,建築物のコーナー部に配設されるスタータ金具であ
    り,該コーナー用スタータ金具は,上記基板部が,上記
    左右のスペーサ部の間において直角状に屈曲形成された
    第1コーナー基板と第2コーナー基板とよりなり,該第
    1コーナー基板と第2コーナー基板には,それぞれ上記
    支承部が形成されていることを特徴とするスタータ金
    具。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10において,上記スタ
    ータ金具の支承部は,その先端を斜め上方に屈曲形成し
    た係止端部を有することを特徴とするスタータ金具。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11のいずれか一項におい
    て,上記スペーサ部の下端は,上記支承部よりも下方ま
    で延設されていることを特徴とするスタータ金具。
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