JP3536826B2 - 出隅部施工構造 - Google Patents

出隅部施工構造

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JP3536826B2 JP2001146091A JP2001146091A JP3536826B2 JP 3536826 B2 JP3536826 B2 JP 3536826B2 JP 2001146091 A JP2001146091 A JP 2001146091A JP 2001146091 A JP2001146091 A JP 2001146091A JP 3536826 B2 JP3536826 B2 JP 3536826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,建築物の出隅部に出隅柱を配設
してなる出隅部施工構造に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,図15,図17に示すごとく,
建築物の出隅部に,上記建築物における他の部分に配設
する外壁板6と同質の意匠面25を有する出隅柱2を配
設した出隅部施工構造8がある。上記出隅柱2は,角状
に配置された2つの板片201,202からなる。そし
て,図15に示すごとく,上記出隅柱2は,上辺部21
及び下辺部22に留め付け金具9を配置して,縦柱等の
構造躯体3に留め付けられている。
【0003】上記留め付け金具9は,図15〜図17に
示すごとく,上下に配される出隅柱2の裏側面26に当
接する基板部91と,該基板部91から前方に立設され
た支承部92と,該支承部92から斜め上方へ屈曲した
上板係止部93と,上記支承部92から斜め下方へ屈曲
した下板係止部94とを有する。また,上記上板係止部
93及び下板係止部94の前方には,前方平板部934
が形成されている。
【0004】また,上記基板部91は,図16に示すご
とく,その上部において斜め後方に後退した斜面部91
1を有すると共に,該斜面部の上端から上方へ延設され
た上方脚部913を有する。また,上記基板部91は,
下端部において略90°後方に屈曲した下方脚部912
を有している。
【0005】上記出隅部施工構造8においては,図1
5,図17に示すごとく,上記留め付け金具9が,所定
厚みを有する胴縁89を介して上記構造躯体3に釘49
などにより固定されている。また,上記胴縁89は,防
水紙82を介して上記構造躯体3に固定してある。そし
て,上記留め付け金具9は,下板係止部94により下側
の出隅柱2の上辺部21を係止し,上記支承部92によ
り上側の出隅柱2を支承すると共に上記上板係止部93
により下辺部22を係止して,出隅柱2を留め付けてあ
る。
【0006】上記出隅部施工構造8は,上述のごとく胴
縁89を配置しているため,構造躯体3と出隅柱2との
間に充分な厚みの通気層81を確保することができる。
これにより,上記構造躯体3と出隅柱2との間の通気を
確保し,結露水による出隅柱2や構造躯体3等の腐食,
劣化を防止し,出隅部施工構造8の耐久性を向上させて
いる。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記出隅部施
工構造8は,胴縁89を施工する必要がある分,工数が
多く,材料費も高くなるという問題がある。即ち,上記
出隅部施工構造8を施工するに当っては,規格寸法の胴
縁89を用意する必要があり,更に該胴縁89を構造躯
体3に打ち付けるという作業工程が必要である。
【0008】一方,上記胴縁89を使用せずに,上記留
め付け金具9を上記構造躯体3に配置して,出隅柱2を
留め付けると,該出隅柱2と構造躯体3との間に充分な
通気層81を確保することが困難となる。即ち,この場
合には,留め付け金具9の基板部91と構造躯体3との
距離が通常5mm程度と小さくなり,しかも防水紙の撓
み等を考慮すると,通気層81の確保が困難となる。
【0009】また,上記留め付け金具9は,上記上方脚
部913と下方脚部912において,胴縁などの下地材
に当接させるが,その接触面積が小さい。それ故,上記
留め付け金具9による出隅柱2の留め付け強度を,充分
に確保できないおそれがある。
【0010】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,通気性及び出隅柱の留め付け強度に優れ
た出隅部施工構造を提供しようとするものである。
【0011】
【課題の解決手段】第1の発明は,角状に配置された2
つの板片からなる出隅柱を建築物の出隅部に配設してな
る建築物の出隅部施工構造において,上記出隅柱は,2
つの上記板片における上辺部及び下辺部に留め付け金具
をそれぞれ配置して,上記建築物の構造躯体に留め付け
られており,上記留め付け金具は,平坦な裏側面を有す
る基板部と,該基板部から前方に立設された支承部と,
該支承部から上方へ屈曲した上板係止部と,上記支承部
から下方へ屈曲した下板係止部と,上記基板部の左右両
側において該基板部よりも前方かつ上記支承部の前端よ
り後方に形成されたスペーサ部とを有し,また,上記留
め付け金具は,上記基板部を上記構造躯体に当接させる
と共に上記スペーサ部を上記出隅柱の裏側面に当接させ
て,上記構造躯体に固定してあり,かつ,上記構造躯体
と上記出隅柱との間には,通気層が形成されており,ま
た,上記留め付け金具の基板部は,上記構造躯体に固定
するためのビスを挿通するビス穴を有し,該ビス穴の下
側には上記基板部から前方下方へ突出した傾斜部が設け
てあり,上記ビス穴に挿通した上記ビスをねじ込む際
に,該ビスの頭部が上記傾斜部に当接し,上記留め付け
金具を下方へ押す力が働くよう構成されていることを特
徴とする出隅部施工構造にある(請求項1)。
【0012】上記出隅部施工構造においては,上記構造
躯体に,平坦な裏側面を有する基板部を当接させるた
め,上記留め付け金具を安定して固定することができ
る。また,上記基板部の左右両側に形成されたスペーサ
部に上記出隅柱の裏側面を当接させるため,出隅柱を安
定して固定することができる。それ故,耐風圧性等に優
れ,強度の高い出隅部施工構造を得ることができる。
【0013】また,上記基板部よりも前方に形成された
スペーサ部に上記出隅柱の裏側面を当接させるため,出
隅柱の裏側に充分な厚みの通気層を形成することができ
る。即ち,上記出隅柱と上記構造躯体との間に充分な間
隙を設け,通気性を確保することができる。それ故,通
気性に優れた出隅部施工構造を得ることができる。
た,上記留め付け金具の基板部には上記傾斜部が設けて
あり,上記ビスをねじ込む際に,該ビスの頭部が上記傾
斜部に当接し,上記留め付け金具を下方へ押す力が働く
よう構成されている。これにより,上記留め付け金具に
よって,下側の出隅柱を構造躯体に一層確実に固定する
ことができる。以上のごとく,第1の発明によれば,通
気性及び出隅柱の留め付け強度に優れた出隅部施工構造
を提供することができる。
【0014】第2の発明は,角状に配置された2つの板
片からなる出隅柱を建築物の出隅部に配設してなる建築
物の出隅部施工構造において,最下段の上記出隅柱は,
2つの上記板片における下辺部に留め付け金具をそれぞ
れ配置して,上記建築物の構造躯体に留め付けられてお
り,上記留め付け金具は,平坦な裏側面を有する基板部
と,該基板部から前方に立設された支承部と,該支承部
から上方へ屈曲した上板係止部と,上記支承部から下方
へ屈曲した下板係止部と,上記基板部の左右両側におい
て該基板部よりも前方かつ上記支承部の前端より後方に
形成されたスペーサ部とを有し,また,上記留め付け金
具は,上記基板部を上記構造躯体に当接させると共に上
記スペーサ部を上記出隅柱の裏側面に当接させて,上記
構造躯体に固定してあり,かつ,上記構造躯体と上記出
隅柱との間には,通気層が形成されており,また,上記
留め付け金具の基板部は,上記構造躯体に固定するため
のビスを挿通するビス穴を有し,該ビス穴の下側には上
記基板部から前方下方へ突出した傾斜部が設けてあり,
上記ビス穴に挿通した上記ビスをねじ込む際に,該ビス
の頭部が上記傾斜部に当接し,上記留め付け金具を下方
へ押す力が働くよう構成されていることを特徴とする建
築物の出隅部施工構造にある(請求項2)。
【0015】この場合にも,上記第1の発明と同様に,
通気性及び出隅柱の留め付け強度に優れた出隅部施工構
造を提供することができる。
【0016】第3の発明は,角状に配置された2つの板
片からなる出隅柱を建築物の出隅部に配設してなる建築
物の出隅部施工構造において,上記出隅柱は,2つの上
記板片における上辺部及び下辺部に留め付け金具をそれ
ぞれ配置して,上記建築物の構造躯体に留め付けられて
おり,上記構造躯体の外側には,断熱材を固定してあ
り,上記留め付け金具は,平坦な裏側面を有する基板部
と,該基板部から前方に立設された支承部と,該支承部
から上方へ屈曲した上板係止部と,上記支承部から下方
へ屈曲した下板係止部と,上記基板部の左右両側におい
て該基板部よりも前方かつ上記支承部の前端より後方に
形成されたスペーサ部とを有し,また,上記留め付け金
具は,上記基板部を上記断熱材に当接させると共に上記
スペーサ部を上記出隅柱の裏側面に当接させて,上記構
造躯体に固定してあり,かつ,上記断熱材と上記出隅柱
との間には,通気層が形成されており,また,上記留め
付け金具の基板部には,上記構造躯体に固定するための
ビスを挿通するビス穴を有し,該ビス穴の下側には上記
基板部から前方下方へ突出した傾斜部が設けてあり,上
記ビス穴に挿通した上記ビスをねじ込む際に,該ビスの
頭部が上記傾斜部に当接し,上記留め付け金具を下方へ
押す力が働くよう構成されていることを特徴とする建築
物の出隅部施工構造にある(請求項3)。
【0017】上記出隅部施工構造においては,上記断熱
材を構造躯体の外側から固定することができるため,容
易に断熱効果を有する出隅部施工構造を施工することが
できる。また,上記出隅部施工構造の場合には,軟質の
断熱材の表面に上記留め付け金具の基板部を当接させて
いるが,該基板部の裏側面は平坦であり上記断熱材との
接触面積が大きいため,上記基板部が上記断熱材に埋り
込むことがない。それ故,上記留め付け金具を,安定し
て,上記断熱材を介して構造躯体に固定することができ
る。また,左右両側のスペーサ部に上記出隅柱の裏側面
を当接させているため,上記出隅柱を安定して留め付け
ることができる。従って,耐風圧性等に優れ,強度の高
い出隅部施工構造を得ることができる。
【0018】また,上記基板部よりも前方に形成された
スペーサ部に上記出隅柱の裏側面を当接させるため,該
出隅柱の裏側に充分な厚みの上記通気層が形成される。
即ち,上記出隅柱と上記断熱材との間に充分な間隙を設
け,通気性を確保することができる。それ故,通気性に
優れた出隅部施工構造を得ることができる。以上のごと
く,第3の発明によれば,通気性及び出隅柱の留め付け
強度に優れた出隅部施工構造を提供することができる。
【0019】第4の発明は,角状に配置された2つの板
片からなる出隅柱を建築物の出隅部に配設してなる建築
物の出隅部施工構造において,最下段の上記出隅柱は,
2つの上記板片における下辺部に留め付け金具をそれぞ
れ配置して,上記建築物の構造躯体に留め付けられてお
り,上記構造躯体の外側には,断熱材を固定してあり,
上記留め付け金具は,平坦な裏側面を有する基板部と,
該基板部から前方に立設された支承部と,該支承部から
上方へ屈曲した上板係止部と,上記支承部から下方へ屈
曲した下板係止部と,上記基板部の左右両側において該
基板部よりも前方かつ上記支承部の前端より後方に形成
されたスペーサ部とを有し,また,上記留め付け金具
は,上記基板部を上記断熱材に当接させると共に上記ス
ペーサ部を上記出隅柱の裏側面に当接させて,上記構造
躯体に固定してあり,かつ,上記断熱材と上記出隅柱と
の間には,通気層が形成されており,また,上記留め付
け金具の基板部は,上記構造躯体に固定するためのビス
を挿通するビス穴を有し,該ビス穴の下側には上記基板
部から前方下方へ突出した傾斜部が設けてあり,上記ビ
ス穴に挿通した上記ビスをねじ込む際に,該ビスの頭部
が上記傾斜部に当接し,上記留め付け金具を下方へ押す
力が働くよう構成されていることを特徴とする建築物の
出隅部施工構造にある(請求項4)。
【0020】この場合にも,上記第3の発明と同様に,
通気性及び出隅柱の留め付け強度に優れた出隅部施工構
造を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】上記第1の発明(請求項1)にお
いて,「基板部を構造躯体に当接させる」とは,上記基
板部からの押圧力が上記構造躯体にかかる状態をいい,
例えば,上記基板部と上記構造躯体との間に防水紙等を
介在させた状態をも含む。以下においても同様である。
また,本明細書においては,「前」とは建築物の外側方
向を,「後」とは建築物の内側方向をいう。これに準じ
て,上記留め付け金具等に関しても,構造躯体に取付け
た状態において,「前」,「後」,「上」,「下」等の
表現を用いる。
【0022】また,上記通気層は,15〜20mmの厚
みを有することが好ましい(請求項5)。これにより,
出隅部施工構造の通気性を向上させ,上記出隅柱や構造
躯体等の腐食,劣化を確実に防ぐことができる。
【0023】上記通気層の厚みが15mm未満の場合に
は,通気性が不充分となるおそれがある。一方,上記通
気層の厚みが20mmを超える場合には,出隅柱の荷重
が上記留め付け金具の前方にかかりすぎ,出隅柱を安定
して留め付けることが困難となるおそれがある。
【0024】また,上記留め付け金具の基板部は,上記
構造躯体に固定するためのビスを挿通するビス穴を有
し,該ビス穴の下側には上記基板部から前方下方へ突出
した傾斜部が設けてあり,上記ビス穴に挿通した上記ビ
スをねじ込む際に,該ビスの頭部が上記傾斜部に当接
し,上記留め付け金具を下方へ押す力が働くよう構成さ
れている。これにより,上記留め付け金具によって,下
側の出隅柱を構造躯体に一層確実に固定することができ
る。
【0025】次に,上記第2の発明(請求項2)におい
ても,上記通気層は,15〜20mmの厚みを有するこ
とが好ましい(請求項5)。また,上記留め付け金具の
基板部は,上記構造躯体に固定するためのビスを挿通す
るビス穴を有し,該ビス穴の下側には上記基板部から前
方下方へ突出した傾斜部が設けてあり,上記ビス穴に挿
通した上記ビスをねじ込む際に,該ビスの頭部が上記傾
斜部に当接し,上記留め付け金具を下方へ押す力が働く
よう構成されている。これらの場合にも,上記第1の発
明(請求項1)における同様の実施の形態と,同様の作
用効果を得ることができる。
【0026】次に,第3の発明(請求項3)において,
上記断熱材としては,例えば,スタイロフォーム,シー
ジングボード,OSB(オリエンテッド・ストランド・
ボード),スチレンボード等がある。また,上記出隅部
施工構造は,外断熱工法により施工したものであっても
よい。
【0027】また,上記通気層は,15〜20mmの厚
みを有することが好ましい(請求項5)。また,上記留
め付け金具の基板部は,上記構造躯体に固定するための
ビスを挿通するビス穴を有し,該ビス穴の下側には上記
基板部から前方下方へ突出した傾斜部が設けてあり,上
記ビス穴に挿通した上記ビスをねじ込む際に,該ビスの
頭部が上記傾斜部に当接し,上記留め付け金具を下方へ
押す力が働くよう構成されている。これらの場合にも,
上記第1の発明(請求項1)における同様の実施の形態
と,同様の作用効果を得ることができる。
【0028】次に,上記第4の発明(請求項4)におい
ても,上記通気層は,15〜20mmの厚みを有するこ
とが好ましい(請求項5)。また,上記留め付け金具の
基板部は,上記構造躯体に固定するためのビスを挿通す
るビス穴を有し,該ビス穴の下側には上記基板部から前
方下方へ突出した傾斜部が設けてあり,上記ビス穴に挿
通した上記ビスをねじ込む際に,該ビスの頭部が上記傾
斜部に当接し,上記留め付け金具を下方へ押す力が働く
よう構成されている。これらの場合にも,上記第1の発
明(請求項1)における同様の実施の形態と,同様の作
用効果を得ることができる。
【0029】
【実施例】(実施例1)本発明の実施例にかかる出隅部
施工構造につき,図1〜図9を用いて説明する。本例の
出隅部施工構造1は,図1,図2に示すごとく,角状に
配置された2つの板片201,202からなる出隅柱2
(図6)を建築物の出隅部に配設してなる。上記出隅柱
2は,2つの上記板片201,202における上辺部2
1及び下辺部22に留め付け金具5をそれぞれ配置し
て,上記建築物の構造躯体3に留め付けられている。
【0030】図4,図5に示すごとく,上記留め付け金
具5は,平坦な裏側面511を有する基板部51と,該
基板部51から前方に立設された支承部52とを有す
る。また,上記留め付け金具5は,上記支承部52から
上方へ屈曲した上板係止部521と,上記支承部52か
ら下方へ屈曲した下板係止部522と,上記上板係止部
521及び下板係止部522双方に連設する前方平板部
524とを有する。更に,上記基板部51の左右両側に
はスペーサ部53が形成されている。該スペーサ部53
は,上記基板部51よりも前方かつ上記支承部52の前
端523より後方に形成されている。
【0031】また,図1〜図3に示すごとく,上記留め
付け金具5は,上記基板部51を上記構造躯体3に当接
させると共に上記スペーサ部53を上記出隅柱2の裏側
面26に当接させて,上記構造躯体3に固定してある。
そして,上記構造躯体3と上記出隅柱2との間には,通
気層11が形成されている。
【0032】また,上記構造躯体3の外側には防水紙1
2が貼着してあり,該防水紙12を介して上記留め付け
金具5を上記構造躯体3に固定してある。また,上記出
隅部施工構造1は,複数の上記出隅柱2を上下方向に連
続して配置することにより構成される。
【0033】また,図2に示すごとく,上記出隅柱2に
おける板片201,202のそれぞれの側方には,平板
状の外壁板6が配設してある。該外壁板6も,上記出隅
柱2と同様に留め付け金具500により,構造躯体3に
留め付けてある。上記留め付け金具500は,上記出隅
柱2を留め付ける上記留め付け金具5(図4,図5)と
略同様の構成を有する。
【0034】また,図2に示すごとく,上記出隅柱2と
外壁板6との間隙は,ハットジョイナー181とその前
方から充填したシーリング材182によって閉塞されて
いる。また,上記出隅柱2の意匠面25と,上記外壁板
6の意匠面65とは,同質の外観を有する。即ち,上記
出隅柱2は,例えば図6に示すごとく,凹凸模様の意匠
面25を有しており,これと同様の凹凸模様が,上記外
壁板6の意匠面65にも形成されている。そして,その
表面の質感も,上記意匠面25と意匠面65とは共通し
ている。なお,図6以外の図においては,凹凸模様は省
略してある。また,図7に示すごとく,上記出隅柱2
は,上辺部21に下実を,下辺部22に上実を設けてな
る。そして,上記外壁板6も,上実,下実を有する。
【0035】図1〜図3に示すごとく,上記留め付け金
具5は,ビス4により,上記構造躯体3における縦柱3
1に固定してある。上記留め付け金具5におけるスペー
サ部53は,図5(C)に示すごとく,上記基板部51
の左右両側を前方に屈曲させた後,外側に屈曲させるこ
とにより断面L字状に形成してある。また,図5(B)
に示すごとく,上記上板係止部521の先端と下板係止
部522の先端は,前方平板部524によって連結され
ている。また,上記支承部52と該支承部52の下側の
基板部51との間には,上記支承部52を下方から補強
する下方補強部541が形成されている。
【0036】上記留め付け金具5は,ステンレス鋼板を
折り曲げ加工することにより一体的に形成してある。な
お,上記支承部52は,2枚のステンレス鋼板が重ね合
わされ,部分的にスポット溶接されることで補強されて
いる。
【0037】また,図5(B),(C)に示すごとく,
上記スペーサ部53は,その前面531が上記基板部5
1の裏側面511よりも15mm前方となる位置に形成
してある。これにより,図2,図3に示すごとく,上記
出隅部施工構造1における上記通気層11は,15mm
の厚みを確保している。
【0038】また,上記留め付け金具5の基板部51
は,図4,図5(A),(B)に示すごとく,上記構造
躯体3に固定するためのビス4を挿通するビス穴512
を有する。該ビス穴512の下側には上記基板部51か
ら前方下方へ突出した傾斜部513が設けてある。そし
て,上記留め付け金具5は,図8(A),(B)に示す
ごとく,上記ビス穴512に挿通した上記ビス4をねじ
込む際に,該ビス4の頭部41が上記傾斜部513に当
接し,上記留め付け金具5を下方へ押す力が働くよう構
成されている。
【0039】また,図4,図5(A)に示すごとく,上
記基板部51には,1mm程度前方に突出した補強用の
リブ514が,上記ビス穴512の上方に横方向に形成
されている。また,図5(A)に示すごとく,上記基板
部51における上記支承部52の基端部の両側には,折
曲げ用の切込515が形成されている。
【0040】また,図9に示すごとく,上記出隅部施工
構造1の土台部分にも,上記留め付け金具5が同様に配
設されており,最下段の出隅柱2を支承している。即
ち,上記出隅部施工構造1の土台部分には,土台15の
上に基礎パッキン16を介して土台柱32が配設されて
いる。該土台柱32に,防水紙12を介して上記スター
タ用の留め付け金具5を固定してある。そして,該留め
付け金具5の支承部52に,最下段の出隅柱2を支承さ
せている。
【0041】なお,図9に示すごとく,最下段の出隅柱
2の下方には,土台水切17が配設してある。そして,
上記出隅柱2の下端部と土台水切17の上部斜面172
との隙間から,外気が入り通気層11を矢印aに示す方
向に上昇することにより通気性が確保される。また,こ
の土台水切17の下部斜面173には通気穴171が形
成されており,該通気穴17から外気が入り(矢印
b),基礎パッキン16の隙間を通り,構造躯体3の内
部へ抜けるようになっている。
【0042】上記出隅部施工構造1を施工するに当って
は,まず,最下段の出隅柱2の下辺部22が配置される
べき位置における構造躯体3に,スタータとしての留め
付け金具5をビス4により固定する(図9)。次いで,
最下段の出隅柱2を,上記スタータとしての留め付け金
具5の支承部52に支承させると共に,上板係止部52
1に係止させて配置する。このとき,上記出隅柱2の裏
側面26を上記留め付け金具5のスペーサ部53の前面
531に当接させる。
【0043】次いで,上記出隅柱2の上辺部21に,新
たな留め付け金具5を配置して上記構造躯体3に固定す
る。このとき,まず,図8(A)に示すごとく,上記留
め付け金具5の下板係止部522を上記出隅柱2の上辺
部21に係止させるようにして,上記留め付け金具5を
配置する。次いで,上記留め付け金具5の基板部51に
形成されたビス穴512にビス4を挿通し,上記構造躯
体3の縦柱31にねじ込む。
【0044】このビス4のねじ込みの最終段階におい
て,図8(A)に示すごとく,上記ビス4の頭部41が
上記留め付け金具5の基板部51に形成した斜面部51
3に当接する。この状態から更に上記ビス4を,矢印D
が示す水平方向へねじ込むことにより,上記留め付け金
具5を下方へ押す力(矢印E)が作用する。これによ
り,図8(B)に示すごとく,上記留め付け金具5が下
方に押し下げられ上記支承部52及び下板係止部522
が下側の出隅柱2の上辺部21を押圧する。
【0045】次に,図3に示すごとく,上記最下段の出
隅柱2の場合と同様に,上記留め付け金具5の支承部5
2に2段目の出隅柱2の下辺部22を支承させて配置
し,更に,上辺部21に留め付け金具5を配置し構造躯
体3に固定することにより,上記2段目の出隅柱2を留
め付ける。以下,この作業と同様の作業を順次繰返すこ
とにより,出隅部施工構造1を施工する。
【0046】また,上記構造躯体3に施工した出隅柱2
における板片201,202の側方には,ハットジョイ
ナー181を介して平板状の外壁板6を配置する。更
に,出隅柱2と上記外壁板6との間には,上記ハットジ
ョイナー181の前方からシーリング材182を充填す
る。また,上記外壁板6も留め付け金具500により,
上記出隅柱2と同様に上記構造躯体3に留め付けて,複
数枚の外壁板6を上下方向に連続して配置する。
【0047】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記出隅部施工構造1においては,上記構造躯体3に,平
坦な裏側面511を有する基板部51を当接させるた
め,上記留め付け金具5を安定して固定することができ
る(図1〜図3)。また,上記基板部51の左右両側に
形成されたスペーサ部53に上記出隅柱2の裏側面26
を当接させるため,出隅柱2を安定して固定することが
できる(図1〜図3)。それ故,耐風圧性等に優れ,強
度の高い出隅部施工構造1を得ることができる。
【0048】また,上記基板部51よりも前方に形成さ
れたスペーサ部53に上記出隅柱2の裏側面26を当接
させるため,出隅柱2の裏側に充分な厚みの通気層11
を形成することができる(図1〜図3)。即ち,上記出
隅柱2と上記構造躯体3との間に充分な間隙を設け,通
気性を確保することができる。それ故,通気性に優れた
出隅部施工構造1を得ることができる。
【0049】また,上記通気層11は,15mmの厚み
を有するため,出隅部施工構造1の通気性を一層向上さ
せ,上記出隅柱2や構造躯体3等の腐食,劣化を確実に
防ぐことができる。
【0050】また,上記支承部52と該支承部52の下
側の基板部51との間には,上記下方補強部541が形
成されている(図5(B))。そのため,上記支承部5
2の強度が向上し,重量の大きい出隅柱2を支承するこ
とができる。またこれにより,大きく突出させた上記ス
ペーサ部53よりも更に前方へ上記支承部52を形成し
た上記留め付け金具5であっても,出隅柱2の荷重に充
分に耐えることができる。
【0051】また,上述のごとく,上記基板部51は,
上記ビス穴512の下側に上記傾斜部513を有し,上
記ビス穴512に挿通した上記ビス4をねじ込む際に,
該ビス4の頭部41が上記傾斜部513に当接し,上記
留め付け金具5を下方へ押す力が働くよう構成されてい
る(図8(A),(B))。
【0052】これにより,上記留め付け金具5によっ
て,出隅柱2が構造躯体3に確実に,しっかりと固定さ
れる。また,上記留め付け金具5は,金属板を折り曲げ
加工することにより一体的に形成してあるため,製造容
易で安価な留め付け金具5を得ることができる。
【0053】以上のごとく,本例によれば,通気性及び
出隅柱の留め付け強度に優れた出隅部施工構造を提供す
ることができる。
【0054】(実施例2)本例は,図10,図11に示
すごとく,支承部52と該支承部52の上側の基板部5
1との間に,上記支承部52を上方から補強する上方補
強部542が形成された留め付け金具50であって,同
じく出隅部の施工に適用できるものの例である。
【0055】また,上記上方補強部542は,上記基板
部51のビス穴512の下側から前方下方へ形成された
傾斜部513と一体化している。即ち,上記上方補強部
542の上端部が上記傾斜部513の役割を果たし,こ
こにビス4のねじ込みの際に,その頭部41が当接する
よう構成されている。
【0056】また,上記留め付け金具50は,図10に
示すごとく,スペーサ部53を断面コ字状に形成してあ
る。また,上記基板部51には,1mm程度前方に突出
したリブ514が,左右に2本それぞれ縦方向に形成さ
れている。その他は,実施例1と同様である。
【0057】これにより,出隅柱2の荷重に対する上記
留め付け金具50の支承部52の強度を一層向上させる
ことができ,より強度の高い出隅部施工構造を得ること
ができる。その他,実施例1と同様の作用効果を有す
る。
【0058】(実施例3)本例は,図12,図13に示
すごとく,構造躯体3の外側に断熱材14を固定した出
隅部施工構造10の例である。該出隅部施工構造10に
おいては,図12,図13に示すごとく,留め付け金具
5は,基板部51を上記断熱材14に当接させると共に
上記スペーサ部53を上記出隅柱2の裏側面26に当接
させて,上記構造躯体3に固定してある。また,上記断
熱材14と上記出隅柱2との間には,通気層11が形成
されている。
【0059】上記断熱材14としては,シージングボー
ドを用いている。そして,上記断熱材14は,傘釘42
により構造躯体3における縦柱31或いは横柱に固定し
てある。また,上記断熱材14は防水性をも有している
ため,防水紙は配設していない。そして,図12に示す
ごとく,上記断熱材14は複数枚使用されるが,その継
ぎ目には防水テープ18が貼着してあり防水性を確保し
ている。その他は,実施例1と同様である。
【0060】上記出隅部施工構造10においては,上記
断熱材14を構造躯体3の外側から固定することができ
るため,容易に断熱効果を有する出隅部施工構造10を
施工することができる。また,上記出隅部施工構造10
の場合,断熱材14が発泡材等の軟質のものであって
も,その表面に上記留め付け金具5の基板部51を当接
させたとき,該基板部51の裏側面511は平坦であり
上記断熱材14との接触面積が大きいため,上記基板部
51が上記断熱材14に埋り込むことがない。それ故,
上記留め付け金具5を,安定して,上記断熱材14を介
して構造躯体3に固定することができる。従って,出隅
柱の留め付け強度に優れた出隅部施工構造を得ることが
できる。その他,実施例1と同様の作用効果を有する。
【0061】なお,上記実施例3における断熱材とし
て,スタイロフォーム,OSB(オリエンテッド・スト
ランド・ボード)等を用いることもできる。また,上記
出隅部施工構造は,外断熱工法により施工したものであ
ってもよく,その場合は,断熱材としてスチレンボード
等が用いられる。これらの場合にも,実施例3と同様の
作用効果を有する。
【0062】(比較例)上記実施例3に対する比較例と
して,図14に示すごとく,従来例において示した留め
付け金具9(図16)を用いた出隅部施工構造80の例
を示す。上記出隅部施工構造80においては,図14
(A)に示すごとく,構造躯体3の外側に断熱材84を
配置し,その外側から防水紙82を介して留め付け金具
9を上記構造躯体3に固定してある。上記断熱材84と
しては,例えば,スタイロフォーム,シージングボー
ド,オリエンテッド・ストランド・ボード(OSB)な
どがある。上記出隅部施工構造80においては,上記留
め付け金具9の厚みが小さいために通気層81の厚みが
小さい。それ故,上記防水紙82の撓みなどを考慮する
と通気層81を充分に確保することができるとはいえな
い。
【0063】また,上記出隅部施工構造80において,
軟質の断熱材84を使用する場合,その表面に上記留め
付け金具9を固定することになる。そして,上記留め付
け金具9は,面積の小さい上方脚部913と下方脚部9
12において,上記断熱材84に当接する(図14
(A))。
【0064】そのため,図14(B)に示すごとく,上
記留め付け金具9が上記断熱材84に埋まってしまい,
安定して固定できなくなる。特に,上記留め付け金具9
の下方脚部912は上記断熱材84との接触面積が極め
て小さいため,該断熱材84に埋まり易く,留め付け金
具9が前後に傾いてしまうという不具合が発生する。
【0065】その結果,図14(B)に示すごとく,上
記留め付け金具9に留め付けられた出隅柱2の固定状態
が不安定となり,実質的に上記留め付け金具9を構造躯
体3に固定することが困難となる。このように,上記留
め付け金具9を用いた比較例の出隅部施工構造80にお
いては,通気性及び出隅柱の留め付け強度を確保するこ
とが困難である。これに対し,上記実施例3に示す本発
明の出隅部施工構造においては,上述のような不具合は
なく,通気性及び出隅柱の留め付け強度を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,出隅部施工構造の斜視図。
【図2】実施例1における,出隅部施工構造の水平断面
図。
【図3】図2のA−A線矢視断面図。
【図4】実施例1における,留め付け金具の斜視図。
【図5】実施例1における,留め付け金具の(A)正面
図,(B)(A)のB−B線矢視断面図,(C)下面
図。
【図6】実施例1における,出隅柱の斜視図。
【図7】図6のG−G線矢視断面説明図。
【図8】実施例1における,留め付け金具に設けた傾斜
部の機能の説明図。
【図9】実施例1における,土台部分の出隅部施工構造
の説明図。
【図10】実施例2における,留め付け金具の斜視図。
【図11】図10のC−C線矢視断面図。
【図12】実施例3における,出隅部施工構造の水平断
面図。
【図13】図12のF−F線矢視断面図。
【図14】比較例における,(A)断熱材に留め付け金
具を当接させた出隅部施工構造,及び(B)その不具合
を説明する縦断面図。
【図15】従来例における,出隅部施工構造の斜視図。
【図16】従来例における,留め付け金具の斜視図。
【図17】従来例における,出隅部施工構造の水平断面
図。
【符号の説明】
1,10...出隅部施工構造, 11...通気層, 14...断熱材, 2...出隅柱, 201,202...板片, 21...上辺部, 22...下辺部, 26...裏側面, 3...構造躯体, 4...ビス, 5,50...留め付け金具, 51...基板部, 511...裏側面, 52...支承部, 521...上板係止部, 522...下板係止部, 53...スペーサ部,

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角状に配置された2つの板片からなる出
    隅柱を建築物の出隅部に配設してなる建築物の出隅部施
    工構造において, 上記出隅柱は,2つの上記板片における上辺部及び下辺
    部に留め付け金具をそれぞれ配置して,上記建築物の構
    造躯体に留め付けられており, 上記留め付け金具は,平坦な裏側面を有する基板部と,
    該基板部から前方に立設された支承部と,該支承部から
    上方へ屈曲した上板係止部と,上記支承部から下方へ屈
    曲した下板係止部と,上記基板部の左右両側において該
    基板部よりも前方かつ上記支承部の前端より後方に形成
    されたスペーサ部とを有し, また,上記留め付け金具は,上記基板部を上記構造躯体
    に当接させると共に上記スペーサ部を上記出隅柱の裏側
    面に当接させて,上記構造躯体に固定してあり, かつ,上記構造躯体と上記出隅柱との間には,通気層が
    形成されており, また,上記留め付け金具の基板部は,上記構造躯体に固
    定するためのビスを挿通するビス穴を有し,該ビス穴の
    下側には上記基板部から前方下方へ突出した傾斜部が設
    けてあり,上記ビス穴に挿通した上記ビスをねじ込む際
    に,該ビスの頭部が上記傾斜部に当接し,上記留め付け
    金具を下方へ押す力が働くよう構成されて いることを特
    徴とする出隅部施工構造。
  2. 【請求項2】 角状に配置された2つの板片からなる出
    隅柱を建築物の出隅部に配設してなる建築物の出隅部施
    工構造において, 最下段の上記出隅柱は,2つの上記板片における下辺部
    に留め付け金具をそれぞれ配置して,上記建築物の構造
    躯体に留め付けられており, 上記留め付け金具は,平坦な裏側面を有する基板部と,
    該基板部から前方に立設された支承部と,該支承部から
    上方へ屈曲した上板係止部と,上記支承部から下方へ屈
    曲した下板係止部と,上記基板部の左右両側において該
    基板部よりも前方かつ上記支承部の前端より後方に形成
    されたスペーサ部とを有し, また,上記留め付け金具は,上記基板部を上記構造躯体
    に当接させると共に上記スペーサ部を上記出隅柱の裏側
    面に当接させて,上記構造躯体に固定してあり, かつ,上記構造躯体と上記出隅柱との間には,通気層が
    形成されており, また,上記留め付け金具の基板部は,上記構造躯体に固
    定するためのビスを挿通するビス穴を有し,該ビス穴の
    下側には上記基板部から前方下方へ突出した傾斜部が設
    けてあり,上記ビス穴に挿通した上記ビスをねじ込む際
    に,該ビスの頭部が上記傾斜部に当接し,上記留め付け
    金具を下方へ押す力が働くよう構成されて いることを特
    徴とする建築物の出隅部施工構造。
  3. 【請求項3】 角状に配置された2つの板片からなる出
    隅柱を建築物の出隅部に配設してなる建築物の出隅部施
    工構造において, 上記出隅柱は,2つの上記板片における上辺部及び下辺
    部に留め付け金具をそれぞれ配置して,上記建築物の構
    造躯体に留め付けられており, 上記構造躯体の外側には,断熱材を固定してあり, 上記留め付け金具は,平坦な裏側面を有する基板部と,
    該基板部から前方に立設された支承部と,該支承部から
    上方へ屈曲した上板係止部と,上記支承部から下方へ屈
    曲した下板係止部と,上記基板部の左右両側において該
    基板部よりも前方かつ上記支承部の前端より後方に形成
    されたスペーサ部とを有し, また,上記留め付け金具は,上記基板部を上記断熱材に
    当接させると共に上記スペーサ部を上記出隅柱の裏側面
    に当接させて,上記構造躯体に固定してあり, かつ,上記断熱材と上記出隅柱との間には,通気層が形
    成されており, また,上記留め付け金具の基板部は,上記構造躯体に固
    定するためのビスを挿通するビス穴を有し,該ビス穴の
    下側には上記基板部から前方下方へ突出した傾斜部が設
    けてあり,上記ビス穴に挿通した上記ビスをねじ込む際
    に,該ビスの頭部が上記傾斜部に当接し,上記留め付け
    金具を下方へ押す力が働くよう構成されて いることを特
    徴とする建築物の出隅部施工構造。
  4. 【請求項4】 角状に配置された2つの板片からなる出
    隅柱を建築物の出隅部に配設してなる建築物の出隅部施
    工構造において, 最下段の上記出隅柱は,2つの上記板片における下辺部
    に留め付け金具をそれぞれ配置して,上記建築物の構造
    躯体に留め付けられており, 上記構造躯体の外側には,断熱材を固定してあり, 上記留め付け金具は,平坦な裏側面を有する基板部と,
    該基板部から前方に立設された支承部と,該支承部から
    上方へ屈曲した上板係止部と,上記支承部から下方へ屈
    曲した下板係止部と,上記基板部の左右両側において該
    基板部よりも前方かつ上記支承部の前端より後方に形成
    されたスペーサ部とを有し, また,上記留め付け金具は,上記基板部を上記断熱材に
    当接させると共に上記スペーサ部を上記出隅柱の裏側面
    に当接させて,上記構造躯体に固定してあり, かつ,上記断熱材と上記出隅柱との間には,通気層が形
    成されており, また,上記留め付け金具の基板部は,上記構造躯体に固
    定するためのビスを挿通するビス穴を有し,該ビス穴の
    下側には上記基板部から前方下方へ突出した傾斜部が設
    けてあり,上記ビス穴に挿通した上記ビスをねじ込む際
    に,該ビスの頭部が上記傾斜部に当接し,上記留め付け
    金具を下方へ押す力が働くよう構成されて いることを特
    徴とする建築物の出隅部施工構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記通気層は,15〜20mmの厚みを有することを特
    徴とする出隅部施工構造。
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