JP3189234B2 - 屋根面と壁面の取合部構造 - Google Patents
屋根面と壁面の取合部構造Info
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Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は段葺用の屋根材で形成し
た屋根面の流れ方向を直交する下屋と壁面との取合部分
(接続部分)の構造に関するものである。
た屋根面の流れ方向を直交する下屋と壁面との取合部分
(接続部分)の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の構造としては図12に示
すようにまず屋根下地α1 、壁下地α2 上に防水シート
α3 を敷設する。次に取合部に当て木材aを当接固定
し、壁下地α2 側にはL字状の水切り材bを固定具β1
で固定する。さらに屋根下地α1 上の屋根材cの上端を
屈曲すると共に、水切り材bの端部で屋根材cの上端を
かしめる。そして屋根材cの上端部を固定具β2 で当て
木材aに固定すると共に、壁下地α2 に乾式壁材dの下
端部を固定具β3 で固定する。最後にコーキング材eで
水切り材bと乾式壁材d下端の間を充填する構造が一般
的であった。
すようにまず屋根下地α1 、壁下地α2 上に防水シート
α3 を敷設する。次に取合部に当て木材aを当接固定
し、壁下地α2 側にはL字状の水切り材bを固定具β1
で固定する。さらに屋根下地α1 上の屋根材cの上端を
屈曲すると共に、水切り材bの端部で屋根材cの上端を
かしめる。そして屋根材cの上端部を固定具β2 で当て
木材aに固定すると共に、壁下地α2 に乾式壁材dの下
端部を固定具β3 で固定する。最後にコーキング材eで
水切り材bと乾式壁材d下端の間を充填する構造が一般
的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造では水切り材先端も屋根材上端とのかしめは手加工で
行わなけれはならず、施工性に欠けると共に作業には熟
練を要した。また、施工後は屋根材の上端部を当て木材
に固定している固定具と、乾式壁材の下端部を壁下地に
固定している固定具が外観に現れてしまい意匠性に欠け
ると共に、固定具の頭部から雨水が下地内部まで侵入し
て、腐食したり、錆びたりする欠点があった。さらに、
水切り材と乾式壁材下端の間を充填しているコーキング
材は、構造上不安定であり、些細な衝撃により剥落して
しまう等の欠点があった。
造では水切り材先端も屋根材上端とのかしめは手加工で
行わなけれはならず、施工性に欠けると共に作業には熟
練を要した。また、施工後は屋根材の上端部を当て木材
に固定している固定具と、乾式壁材の下端部を壁下地に
固定している固定具が外観に現れてしまい意匠性に欠け
ると共に、固定具の頭部から雨水が下地内部まで侵入し
て、腐食したり、錆びたりする欠点があった。さらに、
水切り材と乾式壁材下端の間を充填しているコーキング
材は、構造上不安定であり、些細な衝撃により剥落して
しまう等の欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、取合
部をL字状に形成した敷目板の下部にU字状の係合溝を
形成すると共に、この係合溝に化粧カバーの差込縁を嵌
挿係止して一体化する2部材を用いて納めることによ
り、防水性を向上し、当て木材、コーキング材を必要と
せず、現場での加工が必要ないので施工性に優れ、固定
具をすべて被覆して意匠性をも向上した屋根面と壁面の
取合部構造を提案するものである。
部をL字状に形成した敷目板の下部にU字状の係合溝を
形成すると共に、この係合溝に化粧カバーの差込縁を嵌
挿係止して一体化する2部材を用いて納めることによ
り、防水性を向上し、当て木材、コーキング材を必要と
せず、現場での加工が必要ないので施工性に優れ、固定
具をすべて被覆して意匠性をも向上した屋根面と壁面の
取合部構造を提案するものである。
【0005】
【実施例】以下に本発明に係る屋根面と壁面の取合部構
造の代表例について、図面を用いて詳細に説明する。す
なわち、図1は上記構造の代表例であり、屋根下地
α1 、壁下地α2 、アスファルトフェルト等よりなる防
水シートα3 、段葺用屋根材(以下、単に屋根材とい
う)A、屋根用の裏打材B、敷目板C、化粧カバーD、
乾式壁材(以下、単に外装材という)Eとからなる構造
である。
造の代表例について、図面を用いて詳細に説明する。す
なわち、図1は上記構造の代表例であり、屋根下地
α1 、壁下地α2 、アスファルトフェルト等よりなる防
水シートα3 、段葺用屋根材(以下、単に屋根材とい
う)A、屋根用の裏打材B、敷目板C、化粧カバーD、
乾式壁材(以下、単に外装材という)Eとからなる構造
である。
【0006】屋根材Aは例えば図2に示すような長尺体
であり、金属板(カラー鋼板、銅板、アルミニウム板、
チタン板、ステンレス板、サンドイッチ鋼板、クラッド
鋼板)、あるいは合成樹脂板をロール成形、プレス加
工、あるいは押出成形によって形成したもの、もしくは
アルミニウム合金等を押出成形したものである。
であり、金属板(カラー鋼板、銅板、アルミニウム板、
チタン板、ステンレス板、サンドイッチ鋼板、クラッド
鋼板)、あるいは合成樹脂板をロール成形、プレス加
工、あるいは押出成形によって形成したもの、もしくは
アルミニウム合金等を押出成形したものである。
【0007】さらに屋根材Aはその幅方向一端部を化粧
面1側に略U字状に屈曲して係合溝2を形成すると共
に、再び略コ字状に折り返して嵌合縁3を形成し、さら
には嵌合縁3の端縁を下方に屈曲すると共に化粧面1と
略平行で外方にL字状に屈曲した固定片4を形成したも
のである。さらに他端部には裏面側に略コ字状に屈曲し
た段差化粧面5と係止片6とを形成したものである。ま
た化粧面1の長手方向の両側端縁をそれぞれ裏面側にハ
ゼ状に屈曲した連結片7を形成したものである。なお、
図2では長手方向の強度の強化と、外部からの雨水等が
毛細管現象により内部に侵入することを防止する意味で
凹条8を係合溝2と係止片6に形成している。
面1側に略U字状に屈曲して係合溝2を形成すると共
に、再び略コ字状に折り返して嵌合縁3を形成し、さら
には嵌合縁3の端縁を下方に屈曲すると共に化粧面1と
略平行で外方にL字状に屈曲した固定片4を形成したも
のである。さらに他端部には裏面側に略コ字状に屈曲し
た段差化粧面5と係止片6とを形成したものである。ま
た化粧面1の長手方向の両側端縁をそれぞれ裏面側にハ
ゼ状に屈曲した連結片7を形成したものである。なお、
図2では長手方向の強度の強化と、外部からの雨水等が
毛細管現象により内部に侵入することを防止する意味で
凹条8を係合溝2と係止片6に形成している。
【0008】また裏打材Bは、例えば図3に示すような
長尺体であり、その素材としては、シージングボード、
シージングインシュレーションボード、ロックウール
板、合板、木毛セメント板、スチレンボード等のフォー
ム板、もしくはウレタンフォーム、イソシアヌレートフ
ォーム、フェノールフォーム、塩ビフォーム等の合成樹
脂発泡体、またはこれらからなる複合板等より形成した
ものである。また、裏打材Bは屋根材Aのバックアップ
材、断熱材、防音材、防水材、調湿材として機能するも
のである。
長尺体であり、その素材としては、シージングボード、
シージングインシュレーションボード、ロックウール
板、合板、木毛セメント板、スチレンボード等のフォー
ム板、もしくはウレタンフォーム、イソシアヌレートフ
ォーム、フェノールフォーム、塩ビフォーム等の合成樹
脂発泡体、またはこれらからなる複合板等より形成した
ものである。また、裏打材Bは屋根材Aのバックアップ
材、断熱材、防音材、防水材、調湿材として機能するも
のである。
【0009】これらの屋根材Aと裏打材Bは、図4に示
すようにして、流れ方向に連結され屋根面を形成するも
のである。すなわち、屋根下地α1 、防水シートα3 上
に下段の裏打材B1 の上に下段の屋根材A1 を積載し、
下段の屋根材A1 の固定片4上から釘等の固定具βで下
段の裏打材B1 を介して屋根下地α1 に固定する。次に
上段の裏打材B2 を下段の屋根材A1 の固定片4上に積
載し、そして下段の屋根材A1 の係合溝2内に上段の屋
根材A2 の係止片6を嵌合、係止し、上段の裏打材B2
上に上段の屋根材A2 が積載される。
すようにして、流れ方向に連結され屋根面を形成するも
のである。すなわち、屋根下地α1 、防水シートα3 上
に下段の裏打材B1 の上に下段の屋根材A1 を積載し、
下段の屋根材A1 の固定片4上から釘等の固定具βで下
段の裏打材B1 を介して屋根下地α1 に固定する。次に
上段の裏打材B2 を下段の屋根材A1 の固定片4上に積
載し、そして下段の屋根材A1 の係合溝2内に上段の屋
根材A2 の係止片6を嵌合、係止し、上段の裏打材B2
上に上段の屋根材A2 が積載される。
【0010】このように、軒方向から棟方向へ一段葺成
することにより、流れ方向と平行に図4に示すように屋
根下地α1 と裏打材B間に縦断面略三角形状の空隙γが
形成される。この空隙γは新鮮な空気等の流通路として
機能させることができ裏打材Bが有する断熱性、防音
性、調湿性等の機能をさらに助長させると共に、結露を
防止して屋根下地α1 、屋根材A等の腐食防止に寄与す
るものである。なお、流れ方向と平行方向(横方向)に
おける屋根材A同士の連結は、出合袋状の係止舌片を有
する継手材(図示せず)に屋根材Aの連結片7を嵌合係
止して連結するものである。
することにより、流れ方向と平行に図4に示すように屋
根下地α1 と裏打材B間に縦断面略三角形状の空隙γが
形成される。この空隙γは新鮮な空気等の流通路として
機能させることができ裏打材Bが有する断熱性、防音
性、調湿性等の機能をさらに助長させると共に、結露を
防止して屋根下地α1 、屋根材A等の腐食防止に寄与す
るものである。なお、流れ方向と平行方向(横方向)に
おける屋根材A同士の連結は、出合袋状の係止舌片を有
する継手材(図示せず)に屋根材Aの連結片7を嵌合係
止して連結するものである。
【0011】敷目板Cは例えば図5に示すように、屋根
材Aと同様な素材を同様な方法で成形した長尺体であ
り、垂直な平面からなる固定片9、固定片の下端を略直
角に外方に屈曲して形成した支持片10、支持片先端を
内方に略U字状に屈曲して形成した係合溝11、及び係
合溝の先端を外方に延長した水切り兼化粧片12からな
るものである。また、係合溝11内には係合爪13が形
成されており、さらに水切り兼化粧片12先端には下方
に屈曲した化粧段差片14を形成したものである。な
お、水切り兼化粧片12の傾斜角度θは水切れを良くす
るため鈍角に形成するのが好ましい。
材Aと同様な素材を同様な方法で成形した長尺体であ
り、垂直な平面からなる固定片9、固定片の下端を略直
角に外方に屈曲して形成した支持片10、支持片先端を
内方に略U字状に屈曲して形成した係合溝11、及び係
合溝の先端を外方に延長した水切り兼化粧片12からな
るものである。また、係合溝11内には係合爪13が形
成されており、さらに水切り兼化粧片12先端には下方
に屈曲した化粧段差片14を形成したものである。な
お、水切り兼化粧片12の傾斜角度θは水切れを良くす
るため鈍角に形成するのが好ましい。
【0012】化粧カバーDは例えば図6(a)に示すよ
うに、屋根材Aと同様な素材を同様な方法で成形した長
尺体であり、垂直な平面からなるカバー片16、及びカ
バー片の下端を略直角に内方に屈曲して形成した差込縁
15からなるものである。また、差込縁15先端には折
り返した舌片17を、途中にはイーイ線端面図である図
6(b)に示すように係止爪18を形成したものであ
る。この係止爪18は敷目板Cの係合爪13と係合する
もので、ルーバー加工、ボタンパンチ加工、ハーフピア
ス加工等により一定ピッチで形成されたものである。ま
た、図ではカバー片16の上端部を折り返した接置片1
9を形成して、後記する外装材Eとの密着性を強化して
いる。
うに、屋根材Aと同様な素材を同様な方法で成形した長
尺体であり、垂直な平面からなるカバー片16、及びカ
バー片の下端を略直角に内方に屈曲して形成した差込縁
15からなるものである。また、差込縁15先端には折
り返した舌片17を、途中にはイーイ線端面図である図
6(b)に示すように係止爪18を形成したものであ
る。この係止爪18は敷目板Cの係合爪13と係合する
もので、ルーバー加工、ボタンパンチ加工、ハーフピア
ス加工等により一定ピッチで形成されたものである。ま
た、図ではカバー片16の上端部を折り返した接置片1
9を形成して、後記する外装材Eとの密着性を強化して
いる。
【0013】外装材Eは、例えば金属製の表面材と、シ
ート状物からなる裏面材で芯材(合成樹脂発泡体、無機
質発泡体)をサンドイッチした金属サイディングや両面
金属サンドイッチパネル、もしくはセラミック板等の窯
業系サイディング等からなるものである。
ート状物からなる裏面材で芯材(合成樹脂発泡体、無機
質発泡体)をサンドイッチした金属サイディングや両面
金属サンドイッチパネル、もしくはセラミック板等の窯
業系サイディング等からなるものである。
【0014】次に施工例について説明する。今、図2に
示す屋根材A、図3に示す裏打材B、図5に示す敷目板
C、図6(a)、(b)に示す化粧カバーD、および外
装材Eを用いて図1のように施工すると仮定する。ま
ず、屋根下地α1 、壁下地α2 上にアスファルトフェル
トよりなる防水シートα3 を敷設する。次に裏打材B、
屋根材Aを敷設し釘等の固定具β1 を介して屋根下地α
1 に固定するものである。なお、図1における裏打材B
と屋根材Aは、割付けの関係でその一端部分があらかじ
め切除されているものを用いている。さらに、敷目板C
の化粧段差片14先端が屋根材Aの化粧面1に接するよ
うにして敷目板Cの固定片9を釘等の固定具β2 で固定
する。そして外装材Eを敷目板Cの固定片9および支持
片10上に当接するようにビス等の固定具β3 で固定す
る。最後に、化粧カバーDの接置片19が外装材Eの表
面と接するように、化粧カバーDの差込縁15を敷目板
Cの係合溝11内へ嵌挿係止して施工を完了するもので
ある。
示す屋根材A、図3に示す裏打材B、図5に示す敷目板
C、図6(a)、(b)に示す化粧カバーD、および外
装材Eを用いて図1のように施工すると仮定する。ま
ず、屋根下地α1 、壁下地α2 上にアスファルトフェル
トよりなる防水シートα3 を敷設する。次に裏打材B、
屋根材Aを敷設し釘等の固定具β1 を介して屋根下地α
1 に固定するものである。なお、図1における裏打材B
と屋根材Aは、割付けの関係でその一端部分があらかじ
め切除されているものを用いている。さらに、敷目板C
の化粧段差片14先端が屋根材Aの化粧面1に接するよ
うにして敷目板Cの固定片9を釘等の固定具β2 で固定
する。そして外装材Eを敷目板Cの固定片9および支持
片10上に当接するようにビス等の固定具β3 で固定す
る。最後に、化粧カバーDの接置片19が外装材Eの表
面と接するように、化粧カバーDの差込縁15を敷目板
Cの係合溝11内へ嵌挿係止して施工を完了するもので
ある。
【0015】このようにして形成される取合部では、敷
目板Cの水切り兼化粧片12が屋根材A側から侵入しよ
うとする雨水をシャットアウトすることができ、しかも
外装材E表面から流下してくる雨水をすみやかに軒方向
へ排出することができると共に、屋根材Aを固定してい
る固定具β1 を被覆して外観に現れなくすることができ
る。また、屋根材Aの化粧面1と水切り兼化粧片12に
より空隙γ1 が形成され、この空隙γ1 は自然空気のエ
アサイクル路として活用することができるので、調湿効
果を発揮し結露を防止することができる。さらに、敷目
板Cへの化粧カバーDの装着は嵌合方式で施工性が良
く、しかも化粧カバーDのカバー片16が外装材Eを固
定している固定具β3 を被覆し、固定具β3 が外観に現
れることがない構造となる。
目板Cの水切り兼化粧片12が屋根材A側から侵入しよ
うとする雨水をシャットアウトすることができ、しかも
外装材E表面から流下してくる雨水をすみやかに軒方向
へ排出することができると共に、屋根材Aを固定してい
る固定具β1 を被覆して外観に現れなくすることができ
る。また、屋根材Aの化粧面1と水切り兼化粧片12に
より空隙γ1 が形成され、この空隙γ1 は自然空気のエ
アサイクル路として活用することができるので、調湿効
果を発揮し結露を防止することができる。さらに、敷目
板Cへの化粧カバーDの装着は嵌合方式で施工性が良
く、しかも化粧カバーDのカバー片16が外装材Eを固
定している固定具β3 を被覆し、固定具β3 が外観に現
れることがない構造となる。
【0016】
【その他の実施例】以上、説明したのは本発明に係る屋
根面と壁面の取合部構造の一実施例であり、図7〜図1
1に示すような各部材を使用することもできる。すなわ
ち図7(a)〜(f)は屋根材Aのその他の例を示した
ものである。また、図8(a)〜(d)、図9(a)〜
(d)は敷目板Cの変形例であり、特に図8(d)では
固定片9上に複数の突起を有する軟質パッキンFを接着
介在させており、防水性をさらに向上した敷目板Cとし
ている。
根面と壁面の取合部構造の一実施例であり、図7〜図1
1に示すような各部材を使用することもできる。すなわ
ち図7(a)〜(f)は屋根材Aのその他の例を示した
ものである。また、図8(a)〜(d)、図9(a)〜
(d)は敷目板Cの変形例であり、特に図8(d)では
固定片9上に複数の突起を有する軟質パッキンFを接着
介在させており、防水性をさらに向上した敷目板Cとし
ている。
【0017】図10(a)〜(e)は化粧カバーDの変
形例であり、特に図10(b)は舌片17をそのまま係
止爪18の代用とした化粧カバーD、図10(c)は接
置片19に上記した軟質パッキンFを接着介在して防水
性を向上した化粧カバーD、図10(e)は差込縁15
の奥部に孔20を形成し、万一化粧カバーD内部に侵入
して来た雨水を孔20によりすみやかに敷目板Cの水切
り兼化粧片12上へ流出させて防水性を向上させた化粧
カバーDである。
形例であり、特に図10(b)は舌片17をそのまま係
止爪18の代用とした化粧カバーD、図10(c)は接
置片19に上記した軟質パッキンFを接着介在して防水
性を向上した化粧カバーD、図10(e)は差込縁15
の奥部に孔20を形成し、万一化粧カバーD内部に侵入
して来た雨水を孔20によりすみやかに敷目板Cの水切
り兼化粧片12上へ流出させて防水性を向上させた化粧
カバーDである。
【0018】図11(a)〜(d)はアルミニウム合金
を押出成形して形成した敷目板Cと化粧カバーDの変形
例である。すなわち図11(a)は係合爪13を複数形
成して、外装材Eの厚さの変化に対応できるものであ
る。図11(b)は差込縁15を2本形成して装着後の
ぐらつきを防止し、安定化を増大させたものである。図
11(c)は係合溝11内に突出した差込片21を形成
したものであり、差込片21が、化粧カバーDが外力に
対して変形した際に、一方の差込縁15がはずれる方向
に力が加わると、他方の差込縁15を押圧してはずれな
い方向に力が加えられ、係合溝11が一つのものに比べ
て非常にはずれにくく、ガタつきがないものとなるもの
である。また、図11(d)は係合溝11内に合成樹
脂、プラスチック等からなる嵌合体Gを介在して、係止
力を強化すると共に、係合を容易にしたものである。
を押出成形して形成した敷目板Cと化粧カバーDの変形
例である。すなわち図11(a)は係合爪13を複数形
成して、外装材Eの厚さの変化に対応できるものであ
る。図11(b)は差込縁15を2本形成して装着後の
ぐらつきを防止し、安定化を増大させたものである。図
11(c)は係合溝11内に突出した差込片21を形成
したものであり、差込片21が、化粧カバーDが外力に
対して変形した際に、一方の差込縁15がはずれる方向
に力が加わると、他方の差込縁15を押圧してはずれな
い方向に力が加えられ、係合溝11が一つのものに比べ
て非常にはずれにくく、ガタつきがないものとなるもの
である。また、図11(d)は係合溝11内に合成樹
脂、プラスチック等からなる嵌合体Gを介在して、係止
力を強化すると共に、係合を容易にしたものである。
【0019】また図12、図13は化粧カバーDの係止
爪18の変形例であり、一部拡大して示したものであ
る。すなわち図12(a)〜(j)はルーバー加工、ハ
ーフピアス加工、ボタンパンチ加工して形成した例であ
り、図13(a)〜(n)は舌片17をそのまま係止爪
18の代用として使用する際の舌片17の変形例であ
る。なお、この構造はドーマーの正面部の下端の取合部
にも使用できる。
爪18の変形例であり、一部拡大して示したものであ
る。すなわち図12(a)〜(j)はルーバー加工、ハ
ーフピアス加工、ボタンパンチ加工して形成した例であ
り、図13(a)〜(n)は舌片17をそのまま係止爪
18の代用として使用する際の舌片17の変形例であ
る。なお、この構造はドーマーの正面部の下端の取合部
にも使用できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る屋根
面と壁面との取合部構造では、敷目板への化粧カバー
の装着は嵌合式であり施工が容易で熟練を必要としな
い。板材の折り曲げ等の現場での手加工が殆ど必要な
く施工性が向上する。施工後は外装材側から流下する
雨水は化粧カバーのカバー片が、屋根材側から侵入しよ
うとする雨水は敷目板の水切り兼化粧片が防水し、下地
内部まで侵入することはない。屋根材を固定している
固定具は敷目板の水切り兼化粧片が、外装材を固定して
いる固定具は化粧カバーのカバー片が被覆するので固定
具は一切外観に現れず、意匠性が向上する。等の効果、
特徴がある。
面と壁面との取合部構造では、敷目板への化粧カバー
の装着は嵌合式であり施工が容易で熟練を必要としな
い。板材の折り曲げ等の現場での手加工が殆ど必要な
く施工性が向上する。施工後は外装材側から流下する
雨水は化粧カバーのカバー片が、屋根材側から侵入しよ
うとする雨水は敷目板の水切り兼化粧片が防水し、下地
内部まで侵入することはない。屋根材を固定している
固定具は敷目板の水切り兼化粧片が、外装材を固定して
いる固定具は化粧カバーのカバー片が被覆するので固定
具は一切外観に現れず、意匠性が向上する。等の効果、
特徴がある。
【図1】本発明に係る屋根面と壁面の取合部構造の代表
的一例を示す説明図である。
的一例を示す説明図である。
【図2】段葺用屋根材の一例を示す説明図である。
【図3】裏打材の一例を示す説明図である。
【図4】屋根材同士の連結状態を示す説明図である。
【図5】敷目板の一例を示す説明図である。
【図6】化粧カバーの一例を示す説明図である。
【図7】屋根材のその他の例を示す説明図である。
【図8】敷目板のその他の例を示す説明図である。
【図9】敷目板のその他の例を示す説明図である。
【図10】化粧カバーのその他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図11】敷目板と化粧カバーのその他の例を示す説明
図である。
図である。
【図12】係止爪のその他の例を示す説明図である。
【図13】係止爪のその他の例を示す説明図である。
【図14】従来の例を示す説明図である。
A 段葺用屋根材 B 裏打材 C 敷目板 D 化粧カバー E 乾式壁材 9 固定片 10 支持片 11 係合溝 12 水切り兼化粧片 15 差込縁 16 カバー片
Claims (1)
- 【請求項1】 段葺用の屋根材で形成した屋根面と該屋
根面から上方に突出した乾式壁材から形成した壁面との
取合部の構造において、垂直な平面からなる固定片、固
定片の下端を略直角に外方に屈曲して形成した支持片、
支持片先端を内方に略U字状に屈曲して形成した係合
溝、及び係合溝の先端を外方に延長した水切り兼化粧片
からなる長尺状の敷目板と、垂直な平面からなるカバー
片、及びカバー片の下端を略直角に内方に屈曲して形成
した差込縁からなる化粧カバーとを備え、敷目板は該固
定片が固定具を介して壁下地に固定され、該固定片上に
敷設した乾式壁材の下端部が固定具を介して壁下地に固
定されており、該水切り兼化粧片の先端が屋根下地上に
固定された段葺用の屋根材の表面にほぼ当接し、さらに
敷目板の係合溝に化粧カバーの差込縁が嵌挿され係止さ
れていると共に、乾式壁材下端部と固定した固定具とを
化粧カバーのカバー片で被覆していることを特徴とする
屋根面と壁面の取合部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32696591A JP3189234B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 屋根面と壁面の取合部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32696591A JP3189234B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 屋根面と壁面の取合部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05133050A JPH05133050A (ja) | 1993-05-28 |
JP3189234B2 true JP3189234B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=18193774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32696591A Expired - Fee Related JP3189234B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 屋根面と壁面の取合部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3189234B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP32696591A patent/JP3189234B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05133050A (ja) | 1993-05-28 |
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Legal Events
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