JP3226494B2 - 外装構造 - Google Patents

外装構造

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JP3226494B2
JP3226494B2 JP16059598A JP16059598A JP3226494B2 JP 3226494 B2 JP3226494 B2 JP 3226494B2 JP 16059598 A JP16059598 A JP 16059598A JP 16059598 A JP16059598 A JP 16059598A JP 3226494 B2 JP3226494 B2 JP 3226494B2
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元旦 舩木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋根等の
外装面を、弾性嵌合手段によって略平面状に構築する建
築用外装構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋根面を略平坦状に仕上げる外装材とし
て、例えば特公平6−63314号公報(以下「先願」
という)に開示される構成のものがある。上記先願は、
建築用板の両側を略垂直状に折下げ、一側にU字状部を
形成し、他側にそのU字状部に嵌合する嵌合部を形成
し、前記U字状部を吊子部材によって下地に固定し、固
定された建築用板のU字状部に、隣接する建築用板の嵌
合部を嵌合させる、所謂片追い施工によるものである。
また、前記嵌合状態にあって、左右に隣接する建築用板
の略垂直状に折下げられた壁部が面接触して、外装材の
面板部が略平坦に連続するよう構成されている。
【0003】しかし乍ら、上記した先願には次のような
問題点があった。すなわち、吊子を下地に固定する際そ
の固定箇所に誤差が生じると、隣接する外装材相互間に
隙間が生じ、両外装材同士の接触部分を長手方向で見た
場合、外装材間に連続して隙間が生じたり部分的に隙間
が生じたりして、意匠上好ましくないという問題があ
る。さらに上記のような隙間が形成された場合、その隙
間から雨水が侵入し易くなるという雨仕舞の問題があ
る。
【0004】また、近年の建築物には様々な形状が求め
られ、この種の外装材を用いる屋根等にあっても、外装
材の長手方向のみならず桁行き方向にも勾配のある屋根
を施工する場合もある。ところが、先願のように外装材
間に隙間等が形成される恐れのある構造では、その隙間
が雨水の流下する方向と交わっているためその隙間から
容易に雨水が浸入するものであり、どのような形状の屋
根にも対応できるものではなく、この点でも改良の余地
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、意匠性がよく、雨仕舞性にも優れ、特に桁行方
向に勾配のある場合であっても優れた雨仕舞性能を発揮
し得る外装構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は請求項1記載のように、下地に固定される
保持部材と、左右側縁が前記保持部材に弾性嵌合する外
装材からなる外装構造において、前記保持部材は、下地
に固定する固定部と、前記外装材が係合する被係合部を
右側壁に備えた凹状部からなり、前記外装材は、略平坦
状の面板部と、該面板部の左右側縁を下方に折下げた第
1成形部及び第2成形部を備え、前記第1成形部は、前
記面板部の側縁を折下げて上記保持部材の凹状部内に位
置するように延設して、外側壁に前記保持部材の被係合
部と係合可能な係合部を形成し、前記第2成形部は、面
板部の外側に延出して隣接する外装材に重合する重合部
と、前記保持部材の被係合部に前記第1成形部の係合部
を経て係合可能な係合部を備え、前記保持部材の左側壁
は、外装材の組み付け状態において、外装材に負圧が作
用した際に、被係合部を軸中心として回動しようとする
第1成形部の内側壁の動きを、この内側壁と当接するこ
とで回動阻止するように形成してあることを要旨とす
る。
【0007】本発明において下地は、木造、鉄骨造、コ
ンクリート造等であり、釘、ビス、アンカー等の固着具
が取付可能な全ての建築躯体をいい、そして、この躯体
上に断熱その他の必要に応じて敷設する木毛セメント板
等のボード類が含まれる。また、外装材と下地間には、
従来同様、必要に応じてアスファルトルーフィング等の
二次防水層が形成される。
【0008】また外装材は、表面化粧鋼板、ラミネート
鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チ
タン合金板、銅板、真鍮版、鉛板等公知の金属素材を、
ロール成形またはプレス成型あるいは両者の組合せによ
り成形(成型)される。素材厚は、特に限定するもので
はないが、概ね0.4乃至1.6mm程度である。尚、
FRPや合成樹脂により成形してあるものでもよい。ま
た外装材は、必要に応じてポリエチレンフォームやガラ
ス繊維不織布等の公知の裏貼り材を裏貼りしているもの
であってもよい。外装材の第1成形部は、保持部材に弾
性嵌合するもので、この第1成形部の形状は、断面略V
字状、U字状等の、保持部材に嵌合可能で、第二成形部
の嵌合を妨げない形状であればよい。外装材の第2成形
部は、保持部材の被係合部に嵌合した第1成形部を介し
て嵌合するものである。また外装材の係合部は、複数箇
所で係合するものであってもよい。
【0009】保持部材は、アルミ押出形材によるもの、
メッキ鋼板やステンレス鋼板をプレス加工する等して成
型されたもの、射出成型したもの等である。また保持部
材は、被係合部を少なくとも1つ形成すればよい。さら
に保持部材は、外装材の裏面を支持する支持部を延設し
てもよい。
【0010】また本発明は、上記第1成形部に、上記重
合部を収納可能な段部を形成したことを特徴とする。こ
こで収納可能とは、上記重合部と隣接する外装材の面板
部が略面一状となる状態をいう。
【0011】また本発明は、上記第1成形部を断面略V
字状に形成したことを特徴とする。このように構成した
場合、第1成形部が樋部として機能し、重合部から浸入
した雨水を室内側に浸入させることがない。
【0012】また本発明は、上記保持部材に流水空間を
設けたことを特徴とする。流水空間は、長尺状の保持部
材に一体に形成する態様であっても、短尺状の保持部材
に桶部材を配して形成する態様であっても、どちらでも
よい。樋部材は、保持部材と併せて下地に固定しても、
保持部材で下地に押圧するものであってもよい。このよ
うに構成した場合、重合部から滲入した雨水を流水空間
で受けて室内側への浸水を防止することができ、さら
に、第1成形部に重合部を収納可能な段部を設けると共
に保持部材と係合する係合部を形成した構成との組合せ
により、3重の雨仕舞手段を得ることができる。
【0013】また本発明は、上記外装材が、長手方向両
端部の幅が異なるテーパー状に形成されていることを特
徴とする。この場合、外装材がテーパー状であるため、
曲面形状の屋根面等の敷設に対応することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
を説明する。図1乃至図3には本発明の外装構造の実施
の1形態として、外装材1が縦葺き屋根材である場合を
例示している。外装材1は金属製のもので、面板部2の
右側縁に第1成形部3を、左側縁に第2成形部4を、そ
れぞれ形成している。下地5表面にはアスファルトルー
フィング等の防水部材6が敷設されており、この防水部
材6上に保持部材7がビス等の固定具8で取り付け固定
されている。そうして屋根の構築時に、隣り合う外装材
1の第1成形部3を保持部材7の凹状部9に弾性嵌合さ
せ、さらに第2成形部4を弾性嵌合することで、各面板
部2が略平坦状に連続して構築されるようにしてある。
【0015】保持部材7はピース材で、左右の側壁1
2、14及び底壁13からなり第1成形部3が嵌合可能
な深さの態様に形成した凹状部9と、右側壁12の上縁
から水平状に伸びる固定部11と、右側壁12の上縁に
突設され凹状部9に向けて顎状に突出する被係合部15
と、固定部11の側端から水平状に伸びる支持部16
と、固定部11の側端に垂設した脚部17とを備えてお
り、固定部11の中央に開口した不図示の通し孔に挿通
した固定具8により下地5に固定されている。
【0016】左側壁14は外方へ向けて斜めに傾斜し、
後で説明する外装材1の組み付け状態において、外装材
1に負圧(外装材1を上方へ押し上げようとする圧力)
が作用し、その第1成形部3の内側壁3aに負荷(図2
中の矢印a)された際に、顎状の被係合部15を軸中心
として回動しようとする内側壁3aの動き(図2中の矢
印b)を、この内側壁3a下方と当接することで回動阻
止して働く態様に形成してある。内側壁3aの具体的な
動きは、被係合部15と外装材1における係合部3cと
の接点を軸中心として回動しようとする動きであり、被
係合部15を軸中心とする動きになる。この保持部材7
における凹状部9には、隣り合う外装材1の第1成形部
3と第2成形部4がそれぞれ嵌合されていて、嵌合係止
状態に組み付けられている。
【0017】外装材1は、軒先位置から棟位置までに亘
る長尺状のもの又は5〜10m程度の定尺部材を適宜接
続してなる長尺状のもので、断熱材等の裏貼り材20が
貼設された略平坦状の面板部2の右左側縁には第1成形
部3、第2成形部4が形成されている。また本例の外装
材1は、面板部2の左側の端部が傾斜状部2aとなるよ
う形成されている。さらに外装材1は図3に示すよう
に、長手方向両端部の幅h1、h2が異なるテーパー状
に形成することもでき、この場合、曲面形状等の屋根面
の敷設に用いることが出来る。
【0018】外装材1の第1成形部3は、面板部2の外
側縁から折り下げられていて且つ左側壁14と接触また
は若干の隙間を経て隣り合う内側壁3aと、内側壁3a
下端から外方へ斜め上向きに折り返された外側壁3bか
らなる略V字状に形成し、樋部として機能するよう構成
されている。そして、外側壁3bは内側へ突出する係合
部3cを備え、係合部3cは保持部材7の被係合部15
と弾性嵌合状態に係合可能に形成されている。係合部3
cの下縁には係止部3dが、被係合部15の係止保持部
15aに係止可能に形成されていて、係合部3cの内側
壁3a側への可動により、係止部3dと係止保持部15
aとの係止状態が解除されるようにしてある。係合部3
cと右側壁12の関係は、係止部3dと係止保持部15
aとの接点が確実に得られて、被係合部15を軸中心と
する内側壁3aの動きを妨げないようにしてあり、具体
的には若干の隙間がある態様にしてある。係合部3cの
上端には、支持部3eを外方へ水平状に延設してある。
この支持部3eは、隣接する外装材1の第2成形部4が
保持部材7に嵌合された状態で、その外装材1における
面板部2裏面の裏貼り材20に弾性的に沿接可能な高さ
関係に形成してある。
【0019】外装材1の第2成形部4は、面板部2の側
端から外側に延出すると共に裏面側に折り返して隣接す
る外装材1の面板部2に重合する重合部4aを形成し、
その重合部4aの内側縁から下方へ折り下がる側壁4b
と、側壁4b下端から外方へ斜め上向きに折り返された
係合部4cからなる略レ状に形成してある。係合部4c
は、第1成形部3の内側壁3aと係合部3cとの間に差
し込まれて押し下げられることにより、係合部4cが弾
性変形、弾性復帰して係合部4cが係合部3c(被係合
部15)に係合し、そして係合部4c先端の係止部4d
が係合部3c(被係合部15)に係止状態となるように
してある。
【0020】また外装材1は、左右に隣り合う保持部材
7間における下地5上に断熱部材21を経て敷設されて
いる。そして、隣り合う外装材1の第1成形部3と第2
成形部4は凹状部9に嵌合されていて、第1成形部3に
おいて、内側壁3aが左側壁14と接触または若干の隙
間を残して隣接していると共に、係合部3cが被係合部
15に係合しており、外装材1に負圧力が作用した際に
おける被係合部15を軸中心とした内側壁3aの回動
が、接触状または若干の隙間を経て隣り合う左側壁14
に即座に当接することによって即応性良く阻止されてい
て、係止部3dは係止保持部15aに対して係止状態に
位置規制されている。また、係止部3dは、右側壁12
と、内側壁3aの回動の軸中心となる被係合部15と係
合部3cとの接点が確実に得られる関係すなわち両者間
に若干の隙間がある態様になっている。
【0021】かかる外装構造の縦葺き屋根について取り
付け作業を工程順に説明すれば、下地5上の隣接する保
持部材7の凹状部9に、外装材1の第1成形部3と第2
成形部4をそれぞれ上側から押し込み、第1成形部3に
おいては、係合部3cが被係合部15と弾性嵌合状態に
係合して、且つ負圧力の作用時には内側壁3aが左側壁
14と当接して被係合部15を軸中心とする回動を阻止
された嵌合係止状態に取り付ける。一方、第2成形部4
においては、係合部4cが係合部3c(被係合部15)
に係合し、そして係合部4c先端の係止部4dが係合部
3c(被係合部15)に係止する状態に取り付ける。こ
の時、隣接する外装材1の各面板部2が略平坦状に連続
し、且つ重合部4aが隣接する外装材1に重合状に配さ
れるため、取付け誤差等があっても隙間等が生じること
がないと共に雨水等の滲入を抑え、また、重合部4aか
ら雨水が滲入しても略V字状の樋部(第1成形部3)で
排水することができる、雨仕舞いに優れた機能を発揮す
る。
【0022】図4には本発明の外装構造の実施の1形態
として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を示
しており、構成は前記した図1及び図2の態様のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省
略して、相違する構成について説明する。下地5表面の
防水部材6上には長尺状の流水部材30が軒棟方向に敷
かれている。流水部材30は軒先位置から棟位置までに
亘る長尺状のもの又は5〜10m程度の定尺部材を適宜
接続してなる長尺状のもので、底面部31の右側縁には
低寸の立上部32が、左側縁には高寸の立上部33が、
高寸の立上部33の上縁には水返し部34が夫々形成さ
れ、この水返し部34の外縁と低寸の立上部32の間に
開口部35が形成されている。そして、開口部35の開
口範囲内に凹状部9が位置するよう、低寸の立上部32
を跨ぐようにして保持部材7が取り付けられており、重
合部4a等から滲入する雨水は、最終的に流水空間3
0’で受けて室内側への浸水を防止するようにしてあ
り、重合部4a、第1成形部3、第2成形部4等との相
乗機能により、優れた雨仕舞い性能を発揮する。
【0023】外装材1の第1成形部3は、面板部2の右
側縁に形成した一段低い段部36を備えており、この段
部36を経て内側壁3aが形成されている。段部36は
重合部4aの高さ分だけ面板部2よりも低く形成されて
おり、凹状部9内に隣り合う外装材1の第1成形部3と
第2成形部4を弾性嵌合した取付け状態において、重合
部4aが段部36に収納されて隣接する外装材1の各面
板部2が略面一状に連続して構築されるようにしてあ
る。
【0024】図5には本発明の外装構造の実施の1形態
として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を示
しており、構成は前記した図4の態様のものと基本的に
同一であるため、共通している構成の説明を省略して、
相違する構成について説明する。下地5表面の防水部材
6上には長尺状の保持部材7が軒棟方向に敷かれてお
り、この保持部材7に流水空間40が一体に形成されて
いる。すなわちこの保持部材7は、凹状部9の右側壁1
2の下端に、外側へ延出する底壁41を形成し、さらに
底壁41の側縁には立上壁42が、該立上壁42の上縁
には水返し壁43が、該水返し壁43の外縁には斜め下
方へ向けて傾斜する左側壁44が夫々形成され、対向状
の左右側壁12、44間に凹状部9を、第1成形部3が
嵌合可能な深さの態様に形成してある。さらに、右側壁
12、底壁41、立上壁42、水返し壁43、左側壁4
4で流水空間40を形成し、重合部4aから滲入した雨
水を流水空間40で受けて室内側への浸水を防止するよ
うにしてあり、重合部4a、第1成形部3、第2成形部
4等との相乗機能により、優れた雨仕舞い性を奏する。
【0025】図6には本発明の外装構造の実施の1形態
として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を示
しており、構成は前記した図4の態様のものと基本的に
同一であるため、共通している構成の説明を省略して、
相違する構成について説明する。流水部材45は軒先位
置から棟位置までに亘る長尺状のもの又は5〜10m程
度の定尺部材を適宜接続してなる長尺状のもので、底面
部46の中央には水返し台部47が、左右の立上部48
上縁には水返し部49が夫々形成されており、この流水
部材45内には水返し台部47を跨ぐようにして保持部
材7が取り付けられ、流水部材45内の保持部材7とも
ども固定具8で下地5に取り付け固定されている。そし
て、重合部4aから滲入した雨水を流水空間50で受け
て室内側への浸水を防止するようにしてあり、さらに、
保持部材7の固定部11の左右両側に流水空間50が形
成されているので、排水機能の向上を図ることができ
る。
【0026】図7には本発明の外装構造の実施の1形態
として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を示
しており、構成は前記した図1の態様のものと基本的に
同一であるため、共通している構成の説明を省略して、
相違する構成について説明する。下地5上に所定間隔で
配置される保持部材70は、下地5面に添接状に固定さ
れる固定部71と、この固定部71の側端から水平状に
延出するよう形成した底部71aと、底部71aの右側
縁に立ち上がる右側壁部72と、左側縁に立ち上がるほ
ぼ半分の高さの左側壁部73を有しており、対向状の左
右側壁部72、73と底部71aにより、凹状部74を
第1成形部3が嵌合可能な深さの態様に形成してある。
そして、右側壁部72内面途中には凹状部74内へ突出
状の被係合部15を係合部3cが係合可能に形成してあ
り、且つ、右側壁部72上縁には支持部3e裏面に当接
して受支可能に外側へ水平状に延びる受支部75を形成
してある。また支持部3eの表面側には2条の溝部76
からなる毛細管現象防止兼排水空間77を並列状に形成
してある。また表面側には、各溝部76の左右両側に位
置するよう凸状部78を夫々裏貼り材20に弾性的に沿
接可能に形成していて、毛細管現象防止兼排水空間77
がそれぞれ隔離された独立空間となるようにしてある。
保持部材70はその固定部71を固定具8で下地5に固
定されており、凹状部74には第1成形部3が嵌合され
ていて、係合部3cが被係合部15に弾性係止した係合
状態に取り付けられている。そして、第1成形部3内に
は隣接する外装材1の第2成形部4が嵌合されていて、
係合部4cが被係合部15に弾性嵌合した係合状態で、
且つ係止部4dが係合部3c(被係合部15)に係止す
る状態に取り付けられており、外装材1の面板部2が隣
り合う屋根面意匠で、且つ樋部材として機能する略V字
状の第1成形部3の奥側にそれぞれ隔離された独立空間
である毛細管現象防止兼排水空間77,77が形成され
た構造に構築されている。そして、重合部4aから滲入
した雨水を第1成形部3で受けると共に、毛細管現象防
止兼排水空間77の働きにより室内側への浸水を防止す
るようにしてあり、重合部4a、第1成形部3、第2成
形部4等との相乗機能により、優れた雨仕舞い性を奏す
る。
【0027】
【発明の効果】A.請求項1により、構築された状態
で、左右に隣接する外装材が重合状に配されるため、外
装材や保持部材の成形誤差、取付け誤差等があっても隙
間等が生じることがなく、意匠性を損なう恐れのない外
装構造を提供できる。また左右に隣接する外装材が重合
状に配されているため、雨水等の浸入を効果的に抑える
ことができ、特に、桁行方向にも勾配のある屋根にあっ
ても重合部上を流下した雨水が隣接する外装材上に流下
するため、雨仕舞に優れた外装構造を提供できる。保持
部材に第1成形部を嵌合し、次いで第2成形部を嵌合す
るだけで隣接する外装材が接続されるから、外装材自体
の施工性に優れている。保持部材の左側壁は、外装材に
負圧が作用した際に、被係合部を軸中心として回動しよ
うとする内側壁の動きを、この内側壁3aと当接するこ
とで回動阻止することができる。 B.請求項2により、重合部が段部に収納されるので、
隣接する外装材の面板部が略面一状となる外観意匠を呈
する外装構造を提供することができる。 C.請求項3により、第1成形部が樋部として機能し、
重合部から浸入した雨水を室内側に浸入させることがな
い。 D.請求項4により、重合部から滲入した雨水を流水空
間で受けるので室内側に浸水することがなく、さらに、
第1成形部に重合部を収納可能な段部を設けると共に保
持部材と係合する係合部を形成した構成との組合せによ
り、3重の雨仕舞手段を得ることができる。 E.請求項5により、外装材がテーパー状のため、曲面
形状等の屋根面の敷設に対応し得、意匠性の高い外装面
を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外装構造の実施の1形態としての屋根
構造を例示している縦断面図。
【図2】図1の屋根構造の分解斜視図。
【図3】図1の外装材の斜視図。
【図4】本発明の外装構造の実施の1形態としての他の
屋根構造を例示している縦断面図。
【図5】本発明の外装構造の実施の1形態としての他の
屋根構造を例示している縦断面図。
【図6】本発明の外装構造の実施の1形態としての他の
屋根構造を例示している縦断面図。
【図7】本発明の外装構造の実施の1形態としての他の
屋根構造を例示している縦断面図。
【符号の説明】
1:外装材 2:面板部 3:第1成形部 3c:第1成形部の係合部 4:第2成形部 4a:重合部 4c:第2成形部の係合部 5:下地 7、70:保持部材 11、71:保持部材の固定部 9、74:凹状部 15:被係合部 30’、40、50:流水空間
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−54446(JP,A) 特開 平8−120844(JP,A) 特開 平2−24441(JP,A) 特開 平9−158405(JP,A) 特公 平3−22504(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/00 - 3/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地に固定される保持部材と、左右側縁
    が前記保持部材に弾性嵌合する外装材からなる外装構造
    において、 前記保持部材は、下地に固定する固定部と、前記外装材
    が係合する被係合部を右側壁に備えた凹状部からなり、 前記外装材は、略平坦状の面板部と、該面板部の左右側
    縁を下方に折下げた第1成形部及び第2成形部を備え、 前記第1成形部は、前記面板部の側縁を折下げて上記保
    持部材の凹状部内に位置するように延設して、外側壁に
    前記保持部材の被係合部と係合可能な係合部を形成し、 前記第2成形部は、面板部の外側に延出して隣接する外
    装材に重合する重合部と、前記保持部材の被係合部に前
    記第1成形部の係合部を経て係合可能な係合部を備え、 前記保持部材の左側壁は、外装材の組み付け状態におい
    て、外装材に負圧が作用した際に、被係合部を軸中心と
    して回動しようとする第1成形部の内側壁の動きを、こ
    の内側壁と当接することで回動阻止するように形成して
    あることを特徴とする外装構造。
  2. 【請求項2】 上記第1成形部は、上記重合部を収納可
    能な段部を形成したことを特徴とする請求項1記載の外
    装構造。
  3. 【請求項3】 上記第1成形部は、断面略V字状に形成
    したことを特徴とする請求項1または2記載の外装構
    造。
  4. 【請求項4】 上記保持部材は、流水空間を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載
    の外装構造。
  5. 【請求項5】 上記外装材は、長手方向両端部の幅が異
    なるテーパー状に形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4の何れか1項に記載の外装構造。
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