JP3080148B2 - 建築用外装材及び建築外装構造 - Google Patents

建築用外装材及び建築外装構造

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JP3080148B2
JP3080148B2 JP08313629A JP31362996A JP3080148B2 JP 3080148 B2 JP3080148 B2 JP 3080148B2 JP 08313629 A JP08313629 A JP 08313629A JP 31362996 A JP31362996 A JP 31362996A JP 3080148 B2 JP3080148 B2 JP 3080148B2
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元旦 舩木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋根や壁
等の外装面を、弾性嵌合手段によって略平面状に構築す
る建築用外装材及び建築外装構造の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の屋根や壁等の外装面を、
弾性嵌合手段によって略平面状に構築する建築用外装材
及び建築外装構造として、実公昭62−20574号や
特公平6−63314号公報に開示される構成のものが
ある。どちらの構成も、側縁の成形部を相互に弾性嵌合
によって接続するため、外装材自体の施工性に優れると
いう特徴を有する反面、以下のような問題があった。す
なわち、どちらの構成も、接合縁から滲入水を、一側縁
に形成した凹溝状の成形部だけで処理する構成のため、
水量が増加したり、急勾配の屋根や外壁(垂直面)に使
用すると、溝内を流下する水の端縁への拡がりを確実に
防止することができない懸念がある。また、どちらの構
成も、吊子等の保持部材を外装材本体の施工に併せて順
次行う必要があるので、保持部材の固定を含めた外装構
造全体としての総合的な施工性は、予め施工対象面に保
持部材を全て配設しておく構成のものに比べて、必ずし
も良好でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、前記問題点を解消し、外装材自体の施工性が優れて
いる利点を有しながら、雨仕舞性に優れ、施工性にも優
れた建築用外装材及び建築外装構造を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の建築用外装材で
は前記した課題を達成するため、建築物の屋根や壁等の
外装面を、弾性嵌合手段によって略平面状に構築する建
築用外装材であって、中央に略平坦状の面板部を、前記
面板部の一側縁に、面板部から折り下がり、少なくとも
一方の側壁に被嵌合部を備えた略凹溝状の下側成形部
を、面板部の他側縁に、面板部から折り下がり前記被嵌
合部に対応する嵌合部を備えた上側成形部を、それぞれ
形成すると共に、前記下側成形部の端部から隣接する外
装材の面板部裏面に沿い、且つ、少なくとも面板部裏面
に当接する凸状部を複数有して、凸状部間に1乃至複数
の独立した毛細管現象防止兼排水空間を表面側に備えた
延出部を外方に延出してなることを特徴とする。また本
発明の建築用外装材では、前記下側成形部は、両側壁
に、内方に対向して突出する凸部と、この凸部の下側に
続いて外方に対向して凹む凹部との間に被嵌合部を形成
し、前記上側成形部には、前記被嵌合部の位置に対応す
る複数の嵌合部を形成したことを特徴とする。また本発
明の建築用外装材では、前記下側成形部の面板部からの
折り下がり側の被嵌合部は、対向する折返し側の被嵌合
部と位相して形成すると共に、前記上側成形部の折返し
部は、鋭角な下端部とこの下端部の折返し角より広角で
且つ嵌合部を備えた端縁部とからなる態様に形成したこ
とを特徴とする。
【0005】そして本発明の建築外装構造では、建築物
の屋根や壁等の外装面を、コンクリート躯体や鉄骨躯体
を主体とする下地上に所定間隔で配置した外装材保持部
材に、略平坦状の組み付け概観を呈する建築用外装材を
取り付けることにより形成する建築外装構造であって、
前記外装材保持部材は、下地面に配置する固定部と、前
記建築用外装材の下側成形部と対応する凹溝部における
少なくとも一方の側壁から内方へ突出状の係止保持部と
を備え、前記建築用外装材は、略平坦状の面板部と、前
記面板部の一側縁に、面板部から折り下がり、少なくと
も一側壁の内側に被嵌合部を、少なくとも一側壁の外側
に係止部を備えた略凹溝状の下側成形部と、面板部の他
側縁に、面板部から折り下がって前記被嵌合部に対応す
る嵌合部を備えた上側成形部と、前記下側成形部の端部
から隣接する外装材の面板部裏面に沿って外方へ延出し
て、少なくとも面板部裏面に当接する凸状部を複数有し
て、凸状部間に1乃至複数の独立した毛細管現象防止兼
排水空間を表面側に備えた延出部とを備え、前記外装材
保持部材の係止保持部に、前記建築用外装材の下側成形
部の係止部を弾性係止して、建築用外装材を下地に保持
すると共に、この建築用外装材の下側成形部の被嵌合部
に隣接する建築用外装材の上側成形部の嵌合部を弾性嵌
合させて外装面を構築することを特徴とする。
【0006】本発明における被嵌合部と嵌合部の嵌合数
が複数である場合、内向きに対向する被嵌合部は、正対
している態様、上下に位相している態様があり、そし
て、外向きに背向する嵌合部は、相対している態様、上
下に位相している態様があり、いずれかの組み合わせに
なる。延出部の態様としては、隣接する外装材の面板部
裏面に沿い、少なくともその裏面に当接する凸状部を複
数有して、凸状部間に1乃至複数の独立した毛細管現象
防止兼排水空間を有する延出部である態様あり、これ
によって、毛細管現象防止兼排水空間が独立した空間を
呈し、隔離された独立空間が連続していることによる確
実な減圧効果を奏することになる。特に、面板部裏面に
当接する凸状部が複数以上で、毛細管現象防止兼排水空
間が1乃至複数である態様の延出部である場合には、前
記効果はより確実なものとなる。凸状部は面状または線
状のものになる。建築用外装材は、表面化粧鋼板、ラミ
ネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金
板、チタン合金板、銅板、真鍮版、鉛板等公知の金属素
材を、ロール成形またはプレス成型あるいは両者の組合
せにより成形(成型)される。素材厚は、特に限定する
ものではないが、概ね0.4乃至1.6mm程度であ
る。尚、FRPや合成樹脂により成形してあるものでも
よい。外装材が金属製である場合、裏面には、結露防
止、防音対策等の面から必要に応じてポリエチレンフォ
ーム等の裏貼り材が一体に添装される。この場合、外装
材における延出部は、隣接する外装材の裏面すなわち裏
貼り材と当接関係にあり、1条以上の毛細管現象防止兼
排水空間は裏貼り材との間に形成される。下地は、木
造、鉄骨造、コンクリート造等であり、釘、ビス、アン
カー等の固着具が取付可能な全ての建築躯体をいい、そ
して、この躯体上に断熱その他の必要に応じて敷設する
木毛セメント板等のボード類が含まれる。外装材保持部
材は、アルミ押出形材によるもの、メッキ鋼板やステン
レス鋼板をプレス加工する等して成型されたもの、射出
成型したもの等であり、この外装材保持部材は、固定部
を前記固着具により、前記屋根下地に固定される。ま
た、外装材と下地間には、従来技術同様、必要に応じて
アスファルトルーフィング等の二次防水層が形成される
ことはいうまでもない。
【0007】
【発明の実施の形態】図1には本発明の建築用外装材の
実施の1形態として屋根板を例示しており、屋根板1は
金属製のもので、中央に略平坦状の面板部2を、面板部
2の右側縁に下側成形部3を、左側縁に上側成形部4
を、それぞれ形成していて、屋根の構築時に、隣り合う
屋根板1の下側成形部3に上側成形部4を弾性嵌合する
ことで、各面板部2が略平面状に連続して構築されるよ
うにしてある。具体的には、下側成形部3は、面板部2
から折り下がる内側壁3aと、内側壁3a下端から外方へ水
平状に延びる底部3bと、底部3b先端から立ち上がって内
側壁3aと対向状の外側壁3cからなり、この内側壁3aと底
部3bと外側壁3cとで形成されている凹溝状部5における
外側壁3c途中には、内方に向けて突出状の凸部3dと、凸
部3dの下側に続いて外方へ凹む凹部3eとの間に被嵌合部
6aを形成すると共に、被嵌合部6aと背中合わせの外方に
凸状の係止部7aを、後の屋根構造で説明する屋根板保持
部材21の係止保持部26a へ弾性係止可能に形成してあ
る。それにともない、底部3b幅は屋根板保持部材21の凹
溝部25に嵌合可能な比率関係にしてあると共に凹溝部25
底への座りが安定するようにしてある。また、凹溝部25
への嵌合時に、底部3bと係止部7aとの間の下傾斜部8aが
凹溝部25の突部27a に導かれて弾性変形することで、係
止部7aが係止保持部26a にスムーズに係止し易くしてあ
る。
【0008】そして、下側成形部3における外側壁3cの
凸部3d上側に続く上傾斜部9a上端には延出部10を外方へ
水平状に延設してある。この延出部10は、上側成形部4
の嵌合部14a が被嵌合部6aに弾性嵌合された状態で、隣
接する屋根板1における面板部2裏面の裏貼り材15に弾
性的に沿接可能な高さ関係に形成してあると共に、その
表面側には2条の溝部10a からなる毛細管現象防止兼排
水空間11,11を並列状に形成してある。また、表面側に
は、上傾斜部9a上端と内方の溝部10a 間および内外の溝
部10a 間さらに外方の溝部10a 外方に凸状部10b,10c,10
d をそれぞれ裏貼り材15に弾性的に沿接可能に形成して
いて、毛細管現象防止兼排水空間11,11がそれぞれ隔離
された独立空間となるようにしてある。
【0009】上側成形部4は、面板部2から折り下がる
側壁4aと、側壁4a下端から外方へ斜め上向きに折り返さ
れた折返し部4bからなる略レ状にしてある。折返し部4b
は、鋭角な下端部13と、下端部13に続いて且つ先端が外
方へ折返されている嵌合部14a を備えた端縁部12とで形
成してあり、被嵌合部6aへの弾性嵌合時に、下端部13が
内側壁3aと凸部3dとの間に差し込まれて押し下げられる
ことにより、端縁部12が上傾斜部9aに導かれて弾性変形
して凸部3dを乗り越えると同時に弾性復帰して、嵌合部
14a が被嵌合部6aに係合状に弾性嵌合し得るようにして
ある。
【0010】裏貼り材15は屋根板1裏面すなわち面板部
2全面と内側壁3aおよび底部3bそして外側壁3cにおける
係止部7a寸前までに亘り一体に貼着してあり、この裏貼
り材15には、嵌合部14a が被嵌合部6aに弾性嵌合された
状態で、延出部10の凸状部10b,10c,10d が弾性的に沿接
することによって、2条の毛細管現象防止兼排水空間11
が個々に密閉された独立空間として確保されるようにし
てある。また裏貼り材15は、屋根面の構築時に下側成形
部3が屋根板保持部材21における凹溝部25へ嵌合されて
係止保持部26a に弾性係止した状態で、凹溝部25に馴染
むように弾性変形することにより、屋根板保持部材21に
対する下側成形部3の弾性係止関係が確実に保たれるよ
うにしてある。
【0011】図2には本発明の建築用外装材の実施の1
形態として他の屋根板を例示しており、構成は前記した
図1の態様のものと基本的に同一であるため、共通して
いる構成の説明を省略して、相違する構成について説明
する。屋根板1における上側成形部4の端縁部12には、
鋭角な下端部13と嵌合部14aの間に下端部より広角のく
字形の弾性部16を形成してあり、この弾性部16は、嵌合
部14a が被嵌合部6aに対して嵌合が解き難い角度で当接
するように働くと共に、その弾性嵌合具合の弾性度合い
が高まるように働いている。
【0012】図3には本発明の建築用外装材の実施の1
形態として他の屋根板を例示しており、構成は前記した
図1の態様のものと基本的に同一であるため、共通して
いる構成の説明を省略して、相違する構成について説明
する。屋根板1における下側成形部3は、内側壁3a途中
に内方へ突出状の係止部7bを外側壁3cの係止部7aと相対
させて形成してあり、この内外の係止部7a,7b が、屋根
面の構築時に、屋根板保持部材21の凹溝部25における対
向状の左右の係止保持部26a,26b にそれぞれ係止して嵌
合係止状態に保持されるようにしてある。また、内側壁
3aには下傾斜部8bを、外側壁3cの下傾斜部8aと相対させ
て形成していて、この内外の下傾斜部8a,8b が凹溝部25
の左右の突部27a,27b に導かれて弾性変形することで、
内外の係止部7a,7b が左右の係止保持部26a,26b にスム
ーズに係止し易くしてある。
【0013】図4には本発明の建築用外装材の実施の1
形態として他の屋根板を例示しており、構成は前記した
図3の態様のものと基本的に同一であるため、共通して
いる構成の説明を省略して、相違する構成について説明
する。屋根板1の下側成形部3は、内側壁3aにおける係
止部7bと背中合わせに凹状の被嵌合部6bを外側壁3cの被
嵌合部6aと相対的に形成してある。また、下側成形部3
は、下傾斜部8bを内側壁3aにのみ形成してあり、外側壁
3cにおける凹部3eから下端部3bまでは垂直状にしてあ
る。また、内側壁3aには上傾斜部9bを外側壁3cの上傾斜
部9aと相対的に形成してあり、この内外の上傾斜部9a,9
b に導かれて上側成形部4がスムーズに嵌合し易くして
ある。延出部10における2条の凹溝10a は深く形成して
いて、毛細管現象防止兼排水空間11,11の空間断面積を
大きくしてある。上側成形部4における端縁部12はほぼ
垂直に近い傾斜角度状に形成していて、嵌合部14a 先端
は切断縁になっている。そして、側壁4aには、外方に突
出状の嵌合部14b を端縁部12の嵌合部14a と相対的に形
成してあり、この内外の嵌合部14a,14b が内外の被嵌合
部6a,6b にそれぞれ弾性嵌合し得るようにしてある。ま
た、側壁4aには、嵌合部14b の下側から下端部13に続く
下側傾斜部17と、嵌合部14b の上側から面板部2に至る
上側傾斜部18を形成してあり、上側傾斜部18の傾斜角度
は下側成形部3における内側壁3aの上傾斜部9bと略同傾
斜角度にしていて、嵌合部14a,14b が被嵌合部6a,6b に
弾性嵌合された状態で、上側傾斜部18が上傾斜部9bと突
き合うようにしてある。
【0014】図5には本発明の建築用外装材の実施の1
形態として他の屋根板を例示しており、構成は前記した
図3の態様のものと基本的に同一であるため、共通して
いる構成の説明を省略して、相違する構成について説明
する。屋根板1の下側成形部3は、内側壁3aにおける係
止部7bと背中合わせに凹状の被嵌合部6bを外側壁3cの被
嵌合部6aと相対的に形成してある。また、内側壁3aには
上傾斜部9bを外側壁3cの上傾斜部9aと相対的に形成して
あり、この内外の上傾斜部9a,9b に導かれて上側成形部
4がスムーズに嵌合し易くしてある。上側成形部4にお
ける側壁4aには、外方に突出状の嵌合部14b を端縁部12
の嵌合部14a と相対的に形成してあり、この内外の嵌合
部14a,14b が内外の被嵌合部6a,6b にそれぞれ弾性嵌合
し得るようにしてある。また、側壁4aには、嵌合部14b
の下側から下端部13に続く下側傾斜部17と、嵌合部14b
の上側から面板部2に至る上側傾斜部18を形成してあ
り、上側傾斜部18の傾斜角度は下側成形部3における内
側壁3aの上傾斜部9bと略同傾斜角度にしていて、嵌合部
14a,14b が被嵌合部6a,6b に弾性嵌合された状態で、上
側傾斜部18が上傾斜部9bと突き合うようにしてある。
【0015】図6には本発明の建築用外装材の実施の1
形態として他の屋根板を例示しており、構成は前記した
図5の態様のものと基本的に同一であるため、共通して
いる構成の説明を省略して、相違する構成について説明
する。屋根板1の下側成形部3は、内側壁3a側の被嵌合
部6bと外側壁3c側の被嵌合部6aを上下に位相させて形成
してある。同様に、内外の係止部7a,7b についても上下
に位相させて形成してある。上側成形部4における折返
し部4bは、下端部13と嵌合部14a との間の部位に弾性部
16を形成してある。この弾性部16は外方へ屈曲した略く
字状を呈していて、端縁部12が下端部13の折返し角より
も広角になるようにしてあり、嵌合部14a が被嵌合部6a
に対して外れ難い角度で嵌合し得るようにしてある。
【0016】図7には本発明の建築用外装材の実施の1
形態として他の屋根板を例示しており、構成は前記した
図6の態様のものと基本的に同一であるため、共通して
いる構成の説明を省略して、相違する構成について説明
する。屋根板1の下側成形部3における延出部10は、2
条の凸状部10b,10c により1条の凹溝10a を幅広く且つ
深く形成してあり、毛細管現象防止兼排水空間11が断面
積の大きい略樋状を呈するようにしてある。
【0017】図8には本発明の建築用外装材の実施の1
形態として他の屋根板を例示しており、構成は前記した
図6の態様のものと基本的に同一であるため、共通して
いる構成の説明を省略して、相違する構成について説明
する。屋根板1の下側成形部3は、下傾斜部8aを外側壁
3cにのみ形成してあり、内側壁3aにおける凹部3eから底
部3bまでは垂直状にしてある。上側成形部4は、側壁4a
側の嵌合部14b と端縁部12側の嵌合部14a を、内外の被
嵌合部6a,6b と同様に上下に位相させて形成してある。
【0018】図9には本発明の建築用外装材の実施の1
形態として他の屋根板を例示しており、構成は前記した
図6の態様のものと基本的に同一であるため、共通して
いる構成の説明を省略して、相違する構成について説明
する。屋根板1の下側成形部3は、内側壁3a側の被嵌合
部6bが低くて、外側壁3c側の被嵌合部6aが高い上下関係
に位相させて形成してある。上側成形部4は、折返し部
4bを外方へ折返して形成してあり、内外の嵌合部14a,14
b が内外の被嵌合部6a,6b にそれぞれ弾性嵌合された状
態で、側壁4aにおける上側傾斜部18が外側壁3cの上傾斜
部9aに突き合うようにしてあると共に、隣接する屋根板
1の間に嵌合状の下側成形部3と上側成形部4で形成さ
れる樋状凹溝19が開口するようにしてある。
【0019】図10には本発明の建築外装構造の実施の1
形態として、図1の態様の屋根板1を採用して構築した
屋根構造を例示している。下地20上に所定間隔で配置さ
れる屋根板保持部材21は、下地20面に固定される固定部
22と、この固定部22上面のほぼ中央に立ち上がる右側壁
部23と、固定部22左側縁から立ち上がるほぼ半分の高さ
の左側壁部24を有しており、対向状の左右側壁部23,24
間には凹溝部25を下側成形部3が嵌合可能な深さの態様
に形成してある。そして、右側壁部23内面途中には内方
すなわち凹溝部25内へ突出状の係止保持部26a を係止部
7aが弾性係止可能に形成してあり、且つ、係止保持部26
a 上側には係止部7aが乗り越える突部27a を、突部27a
上側には係止部7aを突部27a に導く傾斜部28a を、右側
壁部23上端には延出部10裏面に当接して受支可能に外側
へ水平状に延びる受支部29a を、それぞれ一体に形成し
てある。また、左側壁部24上端は外方に傾斜させてい
て、下側成形部3が嵌合係止し易くしてある。この屋根
板保持部材21はその固定部22を固定具31で下地20に固定
されており、凹溝部25には下側成形部3が嵌合されてい
て、係止部7aが係止保持部26a に弾性係止した状態に取
り付けられて保持されている。そして、下側成形部3の
凹溝状部5には隣接する屋根板1の上側係合部4が嵌合
されていて、嵌合部14a が被嵌合部6aに弾性嵌合した状
態に取り付けられて保持されており、隣り合う屋根板1
の面板部2からなる屋根面1aが略平坦状を呈した屋根面
意匠で、且つ、滲入水系路である隣接状の内側壁3aと側
壁4aとの接合面の奥側に凹溝状部5が、そして凹溝状部
5のさらに奥側にそれぞれ隔離された独立空間である毛
細管現象防止兼排水空間11,11 が形成された構造に構築
されている。尚、屋根板1裏側と下地20との間にはバッ
クアップ材32が屋根板保持部材21等の邪魔にならないよ
うに配設されていて、屋根板1をバックアップしてい
る。また、このバックアップ材32が発泡樹脂等の断熱材
である場合には、断熱性も向上することになる。
【0020】図11には本発明の建築外装構造の実施の1
形態として、図2の態様の屋根板1を採用して構築した
他の屋根構造を例示しており、屋根板保持部材21による
下側成形部3の保持構成は前記した図10の態様のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省
略して、相違する構成について説明する。下側成形部3
における被嵌合部6aには上側成形部4の嵌合部14a が外
れ難い角度で嵌合している。
【0021】図12には本発明の建築外装構造の実施の他
の1形態として、図3の態様の屋根板1を採用して構築
した屋根構造を例示しており、構成は前記した図10の態
様のものと基本的に同一であるため、共通している構成
の説明を省略して、相違する構成について説明する。こ
の屋根構造では、屋根板保持部材21は、左側壁部24を右
側壁部23と左右対称状に形成してあり、係止保持部26a,
26b 、突部27a,27b 、傾斜部28a,28b 、受支部29a,29b
は左右対称形になっている。そして、左右の係止保持部
26a,26b には下側成形部3の内外の係止部7a,7b がそれ
ぞれ弾性係止し、この下側成形部3における被嵌合部6a
には上側成形部4の嵌合部14a が弾性嵌合している。ま
た、左右の受支部29a,29b は隣り合う屋根板1の側縁部
をそれぞれ受支している。
【0022】図13には本発明の建築外装構造の実施の1
形態として、図4の態様の屋根板1を採用して構築した
他の屋根構造を例示しており、屋根板保持部材21による
下側成形部3の保持構成は前記した図12の態様のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明は省
略して、相違する構成について説明する。この屋根構造
では、内外の被嵌合部6a,6b に内外の嵌合部14a,14b が
それぞれ弾性嵌合していると共に、深い凹溝10a からな
る毛細管現象防止兼排水空間11が形成されている。
【0023】図14には本発明の建築外装構造の実施の1
形態として、図5の態様の屋根板1を採用して構築した
他の屋根構造を例示しており、屋根板保持部材21による
下側成形部3の保持構成は前記した図13の態様のものと
基本的に同一であるため、説明を省略する。
【0024】図15には本発明の建築外装構造の実施の他
の1形態として、図6の態様の屋根板1を採用して構築
した屋根構造を例示しており、構成は前記した図13の態
様のものと基本的に同一であるため、共通している構成
の説明を省略して、相違する構成について説明する。こ
の屋根構造では、屋根板保持部材21は、左右の係止保持
部26a,26b を下側成形部3における内外の係止部7a,7b
と対応して上下に位相させて形成してあり、この両係止
保持部26a,26b に内外の係止部7a,7b がそれぞれ弾性係
止している。そして、上下に位相している内外の被嵌合
部6a,6b には上側成形部4における内外の嵌合部14a,14
b がそれぞれ弾性嵌合していると共に、内方の嵌合部14
a は被嵌合部6aに対して外れ難い角度で嵌合している。
【0025】図16には本発明の建築外装構造の実施の他
の1形態として、図7の態様の屋根板1を採用して構築
した屋根構造を例示しており、構成は前記した図15の態
様のものと基本的に同一であるため、共通している構成
の説明を省略して、相違する構成について説明する。こ
の屋根構造では、滲入水系路である凹溝状部5の奥側
に、2条の凸状部10b,10c による隔離された独立空間で
ある毛細管現象防止兼排水空間11が断面積の大きい略樋
状を呈する構造に構築されている。
【0026】図17には本発明の建築外装構造の実施の他
の1形態として、図8の態様の屋根板1を採用して構築
した屋根構造を例示しており、構成は前記した図15の態
様のものと基本的に同一であるため、共通している構成
の説明を省略して、相違する構成について説明する。こ
の屋根構造では、屋根板保持部材21は、左側壁部24上端
の受支部29b を除いて形成してあると共に、この左側壁
部24における係止保持部26b の下側に続く壁部分には弓
状弾性部30を形成して、左側壁部24自体に係止部7bへの
係止保持部26b の弾性係止力を付与してあり、この上下
に位相している両係止保持部26a,26bに下側成形部3に
おける内外の係止部7a,7b がそれぞれ弾性係止してい
る。
【0027】図18には本発明の建築外装構造の実施の他
の1形態として、図9の態様の屋根板1を採用して構築
した屋根構造を例示しており、構成は前記した図15の態
様のものと基本的に同一であるため、共通している構成
の説明を省略して、相違する構成について説明する。こ
の屋根構造では、隣接する屋根板1の間に、嵌合状の下
側成形部3と上側成形部4で形成された樋状凹溝19が開
口している態様に構築してある。
【0028】図19乃至23には隣り合う屋根板1を接続す
る際における上側成形部4の動きを段階的に図解してい
る。尚、比較のため、上側成形部4における端縁部12が
広角である図6の屋根板1を実線で示し、上側成形部4
における端縁部12が狭角である図5の屋根板1を二点鎖
線で示している。図19では、下側成形部3に対して上側
成形部4を押圧嵌合する初期状態すなわち下側成形部3
に上側成形部4が当接した状態を示しており、端縁部12
が広角である上側成形部4よりも端縁部12が狭角である
上側成形部4が早く当接しているのがわかる。そして、
図20、図21、図22では、押圧嵌合にともない、同時に応
力が生じ、図23の嵌合終了時点まで移動する間は両者と
もに大きな応力が生じているのがわかる。すなわち、押
圧嵌合途中の移動状態を段階的に示す図20、図21、図22
から弾性嵌合が終了した状態を示す図23までにおける上
側成形部4の移動範囲は同じで、最大の応力が生じる移
動範囲自体に差がないことがわかる。したがって、端縁
部12が広角であるものでは前記した嵌合初期の当接状態
から弾性嵌合終了までの移動範囲Lが、端縁部12が狭角
であるものにおける移動範囲L1よりも少なく、この移
動範囲の差L2を時間にたとえれば、図6の屋根板1に
よるものが短い時間で弾性嵌合し終えるのに比べ、図5
の屋根板1によるものでは弾性嵌合し終える時間が長い
ことがわかる。そして、この時間差は、図6の屋根板1
における上側成形部4が受ける応力のダメージが少なく
て済み、一方、図5の屋根板1の上側成形部4にはダメ
ージが大きいことがわかる。
【0029】次に、前記した屋根構造の施工手順につい
て、例えば図10の態様のもので説明する。 第1工程 下地20上に屋根板保持部材21を固定具31で所定間隔に配
置固定し、屋根板保持部材21間にバックアップ材32を敷
設する。 第2工程 屋根板保持部材21の凹溝部25に向けて屋根板1の下側成
形部3を押し下げて嵌合する。この際、下側成形部3に
おける下傾斜部8aは傾斜部28a に案内されて内方へ弾性
揺動し、係止部7aは突部27a を乗り越えた時点で係止保
持部26a に弾性係止して、下側成形部3は屋根板保持部
材21に嵌合状態に保持される。 第3工程(図19乃至図23参照) 下側成形部3の凹溝状部5に向けて隣の屋根板1の上側
成形部4を押し下げて下端部13から嵌合する。それにと
もない、上側成形部4における端縁部12は上傾斜部9aに
案内されて内方へ弾性揺動し、嵌合部14a は凸部3dを乗
り越えた時点で被嵌合部6aに弾性嵌合して、上側成形部
4は下側成形部3に嵌合状態に保持される。そして、上
下に重合状の延出部10と裏貼り材15との間には滲入水の
最後の堰としての隔離された独立空間である毛細管現象
防止兼排水空間11,11 が確保される。したがって、前記
した乃至の施工手順により屋根構造を効率良く施工
することができ、構築された屋根構造における隣接状の
屋根板1の接合縁からの滲入水は、主に凹溝状部5で排
水され、そして、凹溝状部5から屋根板1裏面側への滲
入水は、奥側に位置している毛細管現象防止兼排水空間
11,11 で段階的に減圧されて最終的に排水される。
【0030】
【発明の効果】A.請求項1により、構築された状態
で、隣り合う外装材の接合縁からの滲入水量が増加した
り、施工対象面が急勾配であっても、前記した延出部に
おける毛細管現象防止兼排水空間の働きにより、外装材
裏側への滲み出しが防止される。また隣り合う外装材の
接続部空間内に圧力を伴って浸入し、減圧されきれなか
った雨水も、毛細管現象防止兼排水空間によって堰き止
められ、空間内を流下して排水されることになる。毛細
管現象防止兼排水空間が独立した空間を呈し、隔離され
た独立空間が連続していることによる確実な減圧効果を
奏することになる。下側成形部に上側成形部を嵌合する
だけで接続されるから、外装材自体の施工性に優れてい
る。 B.請求項2により、外装材同士の嵌合ポイントが複数
となるので、嵌合力がより高められる。 C.請求項3により、下側成形部の両側壁の内方に位相
して対向する凸部によって構成される挿入間隙に対し、
上側成形部先端の下端部が鋭角に成形されているので、
その挿入を容易に行うことができ、最終的な嵌合時に強
圧的に押圧するだけで、確実な弾性嵌合関係が得られ
る。また、嵌合点を位相させることにより、嵌合が段階
的に行われることになって、外装材同士の干渉を最小限
に抑えられ、最終的な嵌合をより円滑にすることができ
る。嵌合した後は、上側成形部の下端部より広角な端縁
部の嵌合部が、対応する下側成形部の被嵌合部に対し
て、嵌合が解き難い角度で当接するので、従来構成に比
して、より強固な嵌合関係が得られる。 D.請求項4により、予め外装材保持部材を下地に配置
するので、正確な施工が可能となる。また施工工程が、
保持部材の取付作業と外装材の敷設作業に分離されるの
で、同時並行で作業する場合に比べ、施工効率が向上す
る。また外装材の敷設及び取付作業は、外装材保持部材
に弾性嵌合させるだけで行えるので、外装材同士の接続
が弾性嵌合によることと相俟って、極めて施工性に優れ
たものとなる。毛細管現象防止兼排水空間が独立した空
間を呈し、隔離された独立空間が連続していることによ
る確実な減圧効果を奏することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の建築用外装材の実施の1形態として
屋根板を例示している縦断面図。
【図2】 本発明の建築用外装材の実施の1形態として
他の屋根板を例示している縦断面図。
【図3】 本発明の建築用外装材の実施の1形態として
他の屋根板を例示している縦断面図。
【図4】 本発明の建築用外装材の実施の1形態として
他の屋根板を例示している縦断面図。
【図5】 本発明の建築用外装材の実施の1形態として
他の屋根板を例示している縦断面図。
【図6】 本発明の建築用外装材の実施の1形態として
他の屋根板を例示している縦断面図。
【図7】 本発明の建築用外装材の実施の1形態として
他の屋根板を例示している縦断面図。
【図8】 本発明の建築用外装材の実施の1形態として
他の屋根板を例示している縦断面図。
【図9】 本発明の建築用外装材の実施の1形態として
他の屋根板を例示している縦断面図。
【図10】 本発明の建築外装構造の実施の1形態とし
て、図1の態様の屋根板を採用して構築した屋根構造を
例示している縦断面図。
【図11】 本発明の建築外装構造の実施の1形態とし
て、図2の態様の屋根板を採用して構築した他の屋根構
造を例示している縦断面図。
【図12】 本発明の建築外装構造の実施の1形態とし
て、図3の態様の屋根板を採用して構築した他の屋根構
造を例示している縦断面図。
【図13】 本発明の建築外装構造の実施の1形態とし
て、図4の態様の屋根板を採用して構築した他の屋根構
造を例示している縦断面図。
【図14】 本発明の建築外装構造の実施の1形態とし
て、図5の態様の屋根板を採用して構築した他の屋根構
造を例示している縦断面図。
【図15】 本発明の建築外装構造の実施の1形態とし
て、図6の態様の屋根板を採用して構築した他の屋根構
造を例示している縦断面図。
【図16】 本発明の建築外装構造の実施の1形態とし
て、図7の態様の屋根板を採用して構築した他の屋根構
造を例示している縦断面図。
【図17】 本発明の建築外装構造の実施の1形態とし
て、図8の態様の屋根板を採用して構築した他の屋根構
造を例示している縦断面図。
【図18】 本発明の建築外装構造の実施の1形態とし
て、図9の態様の屋根板を採用して構築した他の屋根構
造を例示している縦断面図。
【図19】 図15の外壁接続構造における外壁板の接続過
程を図5の外壁板の場合と対比して示す第1段階の縦断
面図。
【図20】 図15の外壁接続構造における外壁板の接続過
程を図5の外壁板の場合と対比して示す第2段階の縦断
面図。
【図21】 図15の外壁接続構造における外壁板の接続過
程を図5の外壁板の場合と対比して示す第3段階の縦断
面図。
【図22】 図15の外壁接続構造における外壁板の接続過
程を図5の外壁板の場合と対比して示す第4段階の縦断
面図。
【図23】 図15の外壁接続構造における外壁板の接続過
程を図5の外壁板の場合と対比して示す第5段階の縦断
面図。
【符号の説明】
1 屋根板(外装材) 2 屋根板の面板部 3 屋根板の下側成形部 3a 下側成形部の内
側壁 3b 下側成形部の底部 3c 下側成形部の外
側壁 3d 下側成形部の凸部 3e 下側成形部の凹
部 4 屋根板の上側成形部 4a 上側成形部の側
壁 4b 上側成形部の折返し部 5 凹溝状部 6a,6b 被嵌合部 7a,7b 係止部 8a,8b 下傾斜部 9a,9b 上傾斜部 10 延出部 10a 延出部の凹溝 10b,10c,10d 延出部の凸状部 11 毛細管現象防止兼排水空間 12 端縁部 13 下端部 14a,14b 嵌合部 15 裏貼り材 16 弾性部 17 下側傾斜部 18 上側傾斜部 19 樋状凹溝 20 下地 21 屋根板保持部材(外装材保持部材) 22 固定部 23 右側壁部 24 左側壁部 25 凹溝部 26a,26b 係止保持部 27a,27b 突部 28a,28b 傾斜部 29a,29b 受支部 30 弓状弾性部 31 固定具 32 バックアップ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−54445(JP,A) 実開 平2−51625(JP,U) 実開 昭64−2923(JP,U) 実公 平8−3567(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/00 - 3/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の屋根や壁等の外装面を、弾性嵌
    合手段によって略平面状に構築する建築用外装材であっ
    て、中央に略平坦状の面板部を、前記面板部の一側縁
    に、面板部から折り下がり、少なくとも一方の側壁に被
    嵌合部を備えた略凹溝状の下側成形部を、面板部の他側
    縁に、面板部から折り下がり前記被嵌合部に対応する嵌
    合部を備えた上側成形部を、それぞれ形成すると共に、
    前記下側成形部の端部から隣接する外装材の面板部裏面
    に沿い、且つ、少なくとも面板部裏面に当接する凸状部
    を複数有して、凸状部間に1乃至複数の独立した毛細管
    現象防止兼排水空間を表面側に備えた延出部を外方に延
    出してなることを特徴とする建築用外装材。
  2. 【請求項2】 前記下側成形部は、両側壁に、内方に対
    向して突出する凸部と、この凸部の下側に続いて外方に
    対向して凹む凹部との間に被嵌合部を形成し、前記上側
    成形部には、前記被嵌合部の位置に対応する複数の嵌合
    部を形成したことを特徴とする請求項1記載の建築用外
    装材。
  3. 【請求項3】 前記下側成形部の面板部からの折り下が
    り側の被嵌合部は、対向する折返し側の被嵌合部と位相
    して形成すると共に、前記上側成形部の折返し部は、鋭
    角な下端部とこの下端部の折返し角より広角で且つ嵌合
    部を備えた端縁部とからなる態様に形成したことを特徴
    とする請求項2記載の建築用外装材。
  4. 【請求項4】 建築物の屋根や壁等の外装面を、コンク
    リート躯体や鉄骨躯体を主体とする下地上に所定間隔で
    配置した外装材保持部材に、略平坦状の組み付け概観を
    呈する建築用外装材を取り付けることにより形成する建
    築外装構造であって、前記外装材保持部材は、下地面に
    配置する固定部と、前記建築用外装材の下側成形部と対
    応する凹溝部における少なくとも一方の側壁から内方へ
    突出状の係止保持部とを備え、前記建築用外装材は、略
    平坦状の面板部と、前記面板部の一側縁に、面板部から
    折り下がり、少なくとも一側壁の内側に被嵌合部を、少
    なくとも一側壁の外側に係止部を備えた略凹溝状の下側
    成形部と、面板部の他側縁に、面板部から折り下がって
    前記被嵌合部に対応する嵌合部を備えた上側成形部と、
    前記下側成形部の端部から隣接する外装材の面板部裏面
    に沿って外方へ延出して、少なくとも面板部裏面に当接
    する凸状部を複数有して、凸状部間に1乃至複数の独立
    した毛細管現象防止兼排水空間を表面側に備えた延出部
    とを備え、前記外装材保持部材の係止保持部に、前記建
    築用外装材の下側成形部の係止部を弾性係止して、建築
    用外装材を下地に保持すると共に、この建築用外装材の
    下側成形部の被嵌合部に隣接する建築用外装材の上側成
    形部の嵌合部を弾性嵌合させて外装面を構築することを
    特徴とする建築外装構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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