JPH11350670A - 外装構造 - Google Patents
外装構造Info
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- JPH11350670A JPH11350670A JP16059598A JP16059598A JPH11350670A JP H11350670 A JPH11350670 A JP H11350670A JP 16059598 A JP16059598 A JP 16059598A JP 16059598 A JP16059598 A JP 16059598A JP H11350670 A JPH11350670 A JP H11350670A
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Abstract
提供する。 【解決手段】左右に隣接する外装材1が重合部4aによ
り重合状に配されるため、外装材1や保持部材7の成形
誤差、取付け誤差等があっても隙間等が生じることがな
く、意匠性を損なう恐れがない。重合部4aにより雨水
等の浸入を効果的に抑えることができ、桁行方向にも勾
配のある屋根にあっても重合部4a上を流下した雨水が
隣接する外装材1上に流下するため、雨仕舞に優れた外
装構造を提供できる。
Description
外装面を、弾性嵌合手段によって略平面状に構築する建
築用外装構造の改良に関するものである。
て、例えば特公平6−63314号公報(以下「先願」
という)に開示される構成のものがある。上記先願は、
建築用板の両側を略垂直状に折下げ、一側にU字状部を
形成し、他側にそのU字状部に嵌合する嵌合部を形成
し、前記U字状部を吊子部材によって下地に固定し、固
定された建築用板のU字状部に、隣接する建築用板の嵌
合部を嵌合させる、所謂片追い施工によるものである。
また、前記嵌合状態にあって、左右に隣接する建築用板
の略垂直状に折下げられた壁部が面接触して、外装材の
面板部が略平坦に連続するよう構成されている。
問題点があった。すなわち、吊子を下地に固定する際そ
の固定箇所に誤差が生じると、隣接する外装材相互間に
隙間が生じ、両外装材同士の接触部分を長手方向で見た
場合、外装材間に連続して隙間が生じたり部分的に隙間
が生じたりして、意匠上好ましくないという問題があ
る。さらに上記のような隙間が形成された場合、その隙
間から雨水が侵入し易くなるという雨仕舞の問題があ
る。
られ、この種の外装材を用いる屋根等にあっても、外装
材の長手方向のみならず桁行き方向にも勾配のある屋根
を施工する場合もある。ところが、先願のように外装材
間に隙間等が形成される恐れのある構造では、その隙間
が雨水の流下する方向と交わっているためその隙間から
容易に雨水が浸入するものであり、どのような形状の屋
根にも対応できるものではなく、この点でも改良の余地
があった。
な従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、意匠性がよく、雨仕舞性にも優れ、特に桁行方
向に勾配のある場合であっても優れた雨仕舞性能を発揮
し得る外装構造を提供することにある。
めに本発明は請求項1記載のように、下地に固定される
保持部材と、少なくとも一方の側縁が前記保持部材に弾
性嵌合する外装材からなる外装構造において、前記保持
部材は、下地に固定する固定部と、前記外装材が係合す
る被係合部を備えた凹状部からなり、前記外装材は、略
平坦状の面板部と、該面板部の左右側縁を下方に折下げ
た第1成形部及び第2成形部を備え、前記第1成形部
は、前記面板部の側縁を折下げて上記保持部材の凹状部
内に位置するように延設し、前記第2成形部は、面板部
の外側に延出して隣接する外装材に重合する重合部と、
上記保持部材の被係合部に係合可能な係合部を備えたこ
とを要旨とする。
ンクリート造等であり、釘、ビス、アンカー等の固着具
が取付可能な全ての建築躯体をいい、そして、この躯体
上に断熱その他の必要に応じて敷設する木毛セメント板
等のボード類が含まれる。また、外装材と下地間には、
従来同様、必要に応じてアスファルトルーフィング等の
二次防水層が形成される。
鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チ
タン合金板、銅板、真鍮版、鉛板等公知の金属素材を、
ロール成形またはプレス成型あるいは両者の組合せによ
り成形(成型)される。素材厚は、特に限定するもので
はないが、概ね0.4乃至1.6mm程度である。尚、
FRPや合成樹脂により成形してあるものでもよい。ま
た外装材は、必要に応じてポリエチレンフォームやガラ
ス繊維不織布等の公知の裏貼り材を裏貼りしているもの
であってもよい。外装材の第1成形部は、保持部材に弾
性嵌合するものでも、ビス等の固着具によって固定され
るものであってもよい。第1成形部が保持部材に弾性嵌
合する場合、その形状は、断面略V字状、U字状等の、
保持部材に嵌合可能で第二成形部の嵌合を妨げない形状
であればよい。外装材の第2成形部は、保持部材の被係
合部に係合するものであるが、被係合部に直接嵌合して
も、被係合部に嵌合した第1成形部を介して嵌合するも
のであってもよい。また外装材の係合部は、複数箇所で
係合するものであってもよい。
メッキ鋼板やステンレス鋼板をプレス加工する等して成
型されたもの、射出成型したもの等である。また保持部
材は、被係合部を少なくとも1つ形成すればよく、第1
成形部と第2成形部に対応する別々の被係合部を設けて
もよい。さらに保持部材は、外装材の裏面を支持する支
持部を延設してもよい。
合部を収納可能な段部を形成したことを特徴とする。こ
こで収納可能とは、上記重合部と隣接する外装材の面板
部が略面一状となる状態をいう。
持部材と係合する係合部を形成したことを特徴とする。
ここでいう係合部は、請求項1における保持部材の被係
合部に対応する係合部を形成する態様と、該被係合部と
は別に、第2の被係合部を保持部材に形成し、その第2
の被係合部に対応する係合部を形成する態様を含むもの
である。またここでいう係合部は、複数箇所で係合する
ものであってもよい。
字状に形成したことを特徴とする。このように構成した
場合、第1成形部が樋部として機能し、重合部から浸入
した雨水を室内側に浸入させることがない。
の固定具によって保持部材に固定する固定部を形成した
ことを特徴とする。このように構成した場合、外装材同
士が直接係合しないため、外装材の成形誤差による嵌合
不良等が生じ難い。尚、この場合、固定部と段部を兼用
する構成としてもよい。
設けたことを特徴とする。流水空間は、長尺状の保持部
材に一体に形成する態様であっても、短尺状の保持部材
に桶部材を配して形成する態様であっても、どちらでも
よい。樋部材は、保持部材と併せて下地に固定しても、
保持部材で下地に押圧するものであってもよい。このよ
うに構成した場合、重合部から滲入した雨水を流水空間
で受けて室内側への浸水を防止することができ、さら
に、第1成形部に重合部を収納可能な段部を設けると共
に保持部材と係合する係合部を形成した構成との組合せ
により、3重の雨仕舞手段を得ることができる。
端部の幅が異なるテーパー状に形成されていることを特
徴とする。この場合、外装材がテーパー状であるため、
曲面形状の屋根面等の敷設に対応することができる。
を説明する。図1乃至図3には本発明の外装構造の実施
の1形態として、外装材1が縦葺き屋根材である場合を
例示している。外装材1は金属製のもので、面板部2の
右側縁に第1成形部3を、左側縁に第2成形部4を、そ
れぞれ形成している。下地5表面にはアスファルトルー
フィング等の防水部材6が敷設されており、この防水部
材6上に保持部材7がビス等の固定具8で取り付け固定
されている。そうして屋根の構築時に、隣り合う外装材
1の第1成形部3を保持部材7の凹状部9に弾性嵌合さ
せ、さらに第2成形部4を弾性嵌合することで、各面板
部2が略平坦状に連続して構築されるようにしてある。
2、14及び底壁13からなり第1成形部3が嵌合可能
な深さの態様に形成した凹状部9と、右側壁12の上縁
から水平状に伸びる固定部11と、右側壁12の上縁に
突設され凹状部9に向けて顎状に突出する被係合部15
と、固定部11の側端から水平状に伸びる支持部16
と、固定部11の側端に垂設した脚部17とを備えてお
り、固定部11の中央に開口した不図示の通し孔に挿通
した固定具8により下地5に固定されている。
後で説明する外装材1の組み付け状態において、外装材
1に負圧(外装材1を上方へ押し上げようとする圧力)
が作用し、その第1成形部3の内側壁3aに負荷(図2
中の矢印a)された際に、顎状の被係合部15を軸中心
として回動しようとする内側壁3aの動き(図2中の矢
印b)を、この内側壁3a下方と当接することで回動阻
止して働く態様に形成してある。内側壁3aの具体的な
動きは、被係合部15と外装材1における係合部3cと
の接点を軸中心として回動しようとする動きであり、被
係合部15を軸中心とする動きになる。この保持部材7
における凹状部9には、隣り合う外装材1の第1成形部
3と第2成形部4がそれぞれ嵌合されていて、嵌合係止
状態に組み付けられている。
る長尺状のもの又は5〜10m程度の定尺部材を適宜接
続してなる長尺状のもので、断熱材等の裏貼り材20が
貼設された略平坦状の面板部2の右左側縁には第1成形
部3、第2成形部4が形成されている。また本例の外装
材1は、面板部2の左側の端部が傾斜状部2aとなるよ
う形成されている。さらに外装材1は図3に示すよう
に、長手方向両端部の幅h1、h2が異なるテーパー状
に形成することもでき、この場合、曲面形状等の屋根面
の敷設に用いることが出来る。
側縁から折り下げられていて且つ左側壁14と接触また
は若干の隙間を経て隣り合う内側壁3aと、内側壁3a
下端から外方へ斜め上向きに折り返された外側壁3bか
らなる略V字状に形成し、樋部として機能するよう構成
されている。そして、外側壁3bは内側へ突出する係合
部3cを備え、係合部3cは保持部材7の被係合部15
と弾性嵌合状態に係合可能に形成されている。係合部3
cの下縁には係止部3dが、被係合部15の係止保持部
15aに係止可能に形成されていて、係合部3cの内側
壁3a側への可動により、係止部3dと係止保持部15
aとの係止状態が解除されるようにしてある。係合部3
cと右側壁12の関係は、係止部3dと係止保持部15
aとの接点が確実に得られて、被係合部15を軸中心と
する内側壁3aの動きを妨げないようにしてあり、具体
的には若干の隙間がある態様にしてある。係合部3cの
上端には、支持部3eを外方へ水平状に延設してある。
この支持部3eは、隣接する外装材1の第2成形部4が
保持部材7に嵌合された状態で、その外装材1における
面板部2裏面の裏貼り材20に弾性的に沿接可能な高さ
関係に形成してある。
端から外側に延出すると共に裏面側に折り返して隣接す
る外装材1の面板部2に重合する重合部4aを形成し、
その重合部4aの内側縁から下方へ折り下がる側壁4b
と、側壁4b下端から外方へ斜め上向きに折り返された
係合部4cからなる略レ状に形成してある。係合部4c
は、第1成形部3の内側壁3aと係合部3cとの間に差
し込まれて押し下げられることにより、係合部4cが弾
性変形、弾性復帰して係合部4cが係合部3c(被係合
部15)に係合し、そして係合部4c先端の係止部4d
が係合部3c(被係合部15)に係止状態となるように
してある。
7間における下地5上に断熱部材21を経て敷設されて
いる。そして、隣り合う外装材1の第1成形部3と第2
成形部4は凹状部9に嵌合されていて、第1成形部3に
おいて、内側壁3aが左側壁14と接触または若干の隙
間を残して隣接していると共に、係合部3cが被係合部
15に係合しており、外装材1に負圧力が作用した際に
おける被係合部15を軸中心とした内側壁3aの回動
が、接触状または若干の隙間を経て隣り合う左側壁14
に即座に当接することによって即応性良く阻止されてい
て、係止部3dは係止保持部15aに対して係止状態に
位置規制されている。また、係止部3dは、右側壁12
と、内側壁3aの回動の軸中心となる被係合部15と係
合部3cとの接点が確実に得られる関係すなわち両者間
に若干の隙間がある態様になっている。
付け作業を工程順に説明すれば、下地5上の隣接する保
持部材7の凹状部9に、外装材1の第1成形部3と第2
成形部4をそれぞれ上側から押し込み、第1成形部3に
おいては、係合部3cが被係合部15と弾性嵌合状態に
係合して、且つ負圧力の作用時には内側壁3aが左側壁
14と当接して被係合部15を軸中心とする回動を阻止
された嵌合係止状態に取り付ける。一方、第2成形部4
においては、係合部4cが係合部3c(被係合部15)
に係合し、そして係合部4c先端の係止部4dが係合部
3c(被係合部15)に係止する状態に取り付ける。こ
の時、隣接する外装材1の各面板部2が略平坦状に連続
し、且つ重合部4aが隣接する外装材1に重合状に配さ
れるため、取付け誤差等があっても隙間等が生じること
がないと共に雨水等の滲入を抑え、また、重合部4aか
ら雨水が滲入しても略V字状の樋部(第1成形部3)で
排水することができる、雨仕舞いに優れた機能を発揮す
る。
として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を示
しており、構成は前記した図1及び図2の態様のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省
略して、相違する構成について説明する。下地5表面の
防水部材6上には長尺状の流水部材30が軒棟方向に敷
かれている。流水部材30は軒先位置から棟位置までに
亘る長尺状のもの又は5〜10m程度の定尺部材を適宜
接続してなる長尺状のもので、底面部31の右側縁には
低寸の立上部32が、左側縁には高寸の立上部33が、
高寸の立上部33の上縁には水返し部34が夫々形成さ
れ、この水返し部34の外縁と低寸の立上部32の間に
開口部35が形成されている。そして、開口部35の開
口範囲内に凹状部9が位置するよう、低寸の立上部32
を跨ぐようにして保持部材7が取り付けられており、重
合部4a等から滲入する雨水は、最終的に流水空間3
0’で受けて室内側への浸水を防止するようにしてあ
り、重合部4a、第1成形部3、第2成形部4等との相
乗機能により、優れた雨仕舞い性能を発揮する。
側縁に形成した一段低い段部36を備えており、この段
部36を経て内側壁3aが形成されている。段部36は
重合部4aの高さ分だけ面板部2よりも低く形成されて
おり、凹状部9内に隣り合う外装材1の第1成形部3と
第2成形部4を弾性嵌合した取付け状態において、重合
部4aが段部36に収納されて隣接する外装材1の各面
板部2が略面一状に連続して構築されるようにしてあ
る。
として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を示
しており、構成は前記した図4の態様のものと基本的に
同一であるため、共通している構成の説明を省略して、
相違する構成について説明する。下地5表面の防水部材
6上には長尺状の保持部材7が軒棟方向に敷かれてお
り、この保持部材7に流水空間40が一体に形成されて
いる。すなわちこの保持部材7は、凹状部9の右側壁1
2の下端に、外側へ延出する底壁41を形成し、さらに
底壁41の側縁には立上壁42が、該立上壁42の上縁
には水返し壁43が、該水返し壁43の外縁には斜め下
方へ向けて傾斜する左側壁44が夫々形成され、対向状
の左右側壁12、44間に凹状部9を、第1成形部3が
嵌合可能な深さの態様に形成してある。さらに、右側壁
12、底壁41、立上壁42、水返し壁43、左側壁4
4で流水空間40を形成し、重合部4aから滲入した雨
水を流水空間40で受けて室内側への浸水を防止するよ
うにしてあり、重合部4a、第1成形部3、第2成形部
4等との相乗機能により、優れた雨仕舞い性を奏する。
として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を示
しており、構成は前記した図4の態様のものと基本的に
同一であるため、共通している構成の説明を省略して、
相違する構成について説明する。流水部材45は軒先位
置から棟位置までに亘る長尺状のもの又は5〜10m程
度の定尺部材を適宜接続してなる長尺状のもので、底面
部46の中央には水返し台部47が、左右の立上部48
上縁には水返し部49が夫々形成されており、この流水
部材45内には水返し台部47を跨ぐようにして保持部
材7が取り付けられ、流水部材45内の保持部材7とも
ども固定具8で下地5に取り付け固定されている。そし
て、重合部4aから滲入した雨水を流水空間50で受け
て室内側への浸水を防止するようにしてあり、さらに、
保持部材7の固定部11の左右両側に流水空間50が形
成されているので、排水機能の向上を図ることができ
る。
として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を示
しており、凹状部9の左側壁51に被係合部15’を設
けると共に、第1成形部3’はその被係合部15’に係
合する係合部53を備えるようにした構成以外の構成は
前記した図6の態様のものと基本的に同一であるため、
共通している構成の説明を省略して、相違する構成につ
いて説明する。保持部材7における凹状部9は、右側壁
12、左側壁51、底壁13からなり、該凹状部9は、
第1成形部3と第2成形部4が背中合わせ状に嵌合可能
な深さの態様に形成してある。左側壁51の上縁内側に
は顎状に突出する被係合部15’が形成されている。
外側縁から折り下げられていて且つ各被係合部15、1
5’間に位置する側壁52と、側壁52下端から内方へ
斜め上向きに折り返された係合部53からなる略逆レ状
に形成してある。係合部53は、凹状部9に差し込まれ
て被係合部15’に押し下げられることにより、係合部
53が弾性変形、弾性復帰して係合部53が被係合部1
5’に係合し、そして係合部53先端の係止部54が被
係合部15’に係止状態となるようにしてある。
の内端縁から折り下げられていて、且つ各被係合部1
5、15’間に位置すると共に、側壁52に弾性的に当
接係合するく字状突部56aを備えた側壁56と、側壁
56下端から内方へ斜め上向きに折り返された係合部5
7からなる略レ状に形成してある。係合部57は、第1
成形部3’の側壁52と被係合部15との間に差し込ま
れて押し下げられることにより、係合部57が弾性変
形、弾性復帰して係合部57が被係合部15に係合し、
そして係合部57先端の係止部58が被係合部15に係
止状態となるようにしてある。尚、この例において、流
水部材45を設けずに保持部材7を長尺材とすることも
可能である。
として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を示
しており、凹状部9の左側壁14に連設した固定部60
に第1成形部3’を固定する構成以外の構成は前記した
図6の態様のものと基本的に同一であるため、共通して
いる構成の説明を省略して、相違する構成について説明
する。凹状部9は左右の側壁12、14と底壁13から
なるが、左側壁14の上縁には、外側へ水平状に伸びる
固定部60が、流水空間50内に位置するよう形成され
ている。外装材1の第1成形部3’は、段部36を備え
ると共に、該段部36より一段低く連設され固定部60
にビス等の固定具61で固定される固定面62と、固定
面62の外側縁から折り下げられていて且つ左側壁14
と接触または若干の隙間を経て隣り合う側壁63とを備
えている。そして、隣接する外装材1において、一方の
外装材1の第1成形部3’が固定具61により固定部6
0に固定されて取り付けられており、他方の外装材1の
第2成形部4’が、凹状部9内に弾性嵌合され、係合部
4cが被係合部15に係合し、係止部4dが係合部15
に係止する状態に取り付けられている。また、固定部6
0が流水空間50内に位置するので、固定具61のビス
孔からの滲入水を流水空間50で受けることができる。
として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を示
しており、水返し壁43を固定部60として第1成形部
3’を固定する構成以外は前記した図5の態様のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省
略して、相違する構成について説明する。外装材1の第
1成形部3’は、段部36より一段低く連設される固定
面62と、該固定面62の外側縁から折り下げられてい
て且つ左側壁44と接触または若干の隙間を経て隣り合
う側壁63とを備えており、固定面62は、保持部材7
の水返し壁43で形成される固定部60にビス等の固定
具61で固定される。そして、隣接する外装材1におい
て、一方の外装材1の第1成形部3’が固定具61によ
り固定部60(水返し壁43)に固定されて取り付けら
れており、他方の外装材1の第2成形部4’が、凹状部
9内に弾性嵌合され、係合部4cが被係合部15に係合
し、係止部4dが係合部15に係止する状態に取り付け
られている。
態として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を
示しており、構成は前記した図1の態様のものと基本的
に同一であるため、共通している構成の説明を省略し
て、相違する構成について説明する。下地5上に所定間
隔で配置される保持部材70は、下地5面に添接状に固
定される固定部71と、この固定部71の側端から水平
状に延出するよう形成した底部71aと、底部71aの
右側縁に立ち上がる右側壁部72と、左側縁に立ち上が
るほぼ半分の高さの左側壁部73を有しており、対向状
の左右側壁部72、73と底部71aにより、凹状部7
4を第1成形部3が嵌合可能な深さの態様に形成してあ
る。そして、右側壁部72内面途中には凹状部74内へ
突出状の被係合部15を係合部3cが係合可能に形成し
てあり、且つ、右側壁部72上縁には支持部3e裏面に
当接して受支可能に外側へ水平状に延びる受支部75を
形成してある。また支持部3eの表面側には2条の溝部
76からなる毛細管現象防止兼排水空間77を並列状に
形成してある。また表面側には、各溝部76の左右両側
に位置するよう凸状部78を夫々裏貼り材20に弾性的
に沿接可能に形成していて、毛細管現象防止兼排水空間
77がそれぞれ隔離された独立空間となるようにしてあ
る。保持部材70はその固定部71を固定具8で下地5
に固定されており、凹状部74には第1成形部3が嵌合
されていて、係合部3cが被係合部15に弾性係止した
係合状態に取り付けられている。そして、第1成形部3
内には隣接する外装材1の第2成形部4が嵌合されてい
て、係合部4cが被係合部15に弾性嵌合した係合状態
で、且つ係止部4dが係合部3c(被係合部15)に係
止する状態に取り付けられており、外装材1の面板部2
が隣り合う屋根面意匠で、且つ樋部材として機能する略
V字状の第1成形部3の奥側にそれぞれ隔離された独立
空間である毛細管現象防止兼排水空間77,77が形成
された構造に構築されている。そして、重合部4aから
滲入した雨水を第1成形部3で受けると共に、毛細管現
象防止兼排水空間77の働きにより室内側への浸水を防
止するようにしてあり、重合部4a、第1成形部3、第
2成形部4等との相乗機能により、優れた雨仕舞い性を
奏する。
態として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他例を
示しており、構成は前記した図10の態様のものと基本
的に同一であるため、共通している構成の説明を省略し
て、相違する構成について説明する。この屋根構造で
は、保持部材70は、底部71aの左右側縁に右側壁部
72と左側壁部73を左右対称状に立上げ、底部71a
と左右の側壁部72、73とで凹状部74を形成すると
共に、左右側壁部72、73の外側に左右の固定部71
を備えており、左側壁部73には、第二被係合部15”
と受支部75’が形成されている。そして、第二被係合
部15”に係合する第二係合部3fが第1成形部3の内
側壁3aに形成され、係合部3cが被係合部15に弾性
嵌合すると共に第二係合部3fが第二被係合部15”に
弾性係止する係合状態で、第1成形部3が凹状部74に
取り付けられている。第1成形部3の係合部3cには第
2成形部4の係合部4cが弾性嵌合状に係合して、第2
成形部4が凹状部74に取付けられている。また、左右
の受支部75、75’は隣り合う外装材1の側縁部をそ
れぞれ受支している。
1形態として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他
例を示しており、構成は前記した図11の態様のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省
略して、相違する構成について説明する。この屋根構造
では、隣接状の内側壁3aと側壁4bとの奥側に凹状部
74が、そして凹状部74のさらに奥側に、2条の凸状
部78による隔離された独立空間である毛細管現象防止
兼排水空間77が断面積の大きい略樋状を呈する構造に
構築されている。そして、重合部4aから滲入した雨水
を第1成形部3で受けると共に、毛細管現象防止兼排水
空間77の働きにより室内側への浸水を防止するように
してあり、重合部4a、第1成形部3、第2成形部4等
との相乗機能により、優れた雨仕舞い性を奏する。また
保持部材70は、被係合部15、15”を、第1成形部
3における係合部3c、3fと対応して上下に位相させ
て形成してあり、この被係合部15、15”に係合部3
c、3fが夫々弾性嵌合状に係合している。そして、係
合部3cには第2成形部4における係合部4cが、第二
係合部3fには第二係合部4fが、夫々弾性嵌合状に係
合していると共に、係止部4dの下側にく字形の弾性部
4gを形成してあり、この弾性部4gは、係合部4cが
係合部3cに対して係合が解き難い角度で当接するよう
に働き、且つその弾性嵌合具合の弾性度合いが高まるよ
うに働いている。
1形態として、外装材1が縦葺き屋根材である場合の他
例を示しており、構成は前記した図12の態様のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省
略して、相違する構成について説明する。この屋根構造
では、樋部材である第1成形部3の奥側に、それぞれ隔
離された独立空間である毛細管現象防止兼排水空間7
7,77が形成された構造に構築されている。
で、左右に隣接する外装材が重合状に配されるため、外
装材や保持部材の成形誤差、取付け誤差等があっても隙
間等が生じることがなく、意匠性を損なう恐れのない外
装構造を提供できる。また左右に隣接する外装材が重合
状に配されているため、雨水等の浸入を効果的に抑える
ことができ、特に、桁行方向にも勾配のある屋根にあっ
ても重合部上を流下した雨水が隣接する外装材上に流下
するため、雨仕舞に優れた外装構造を提供できる。 B.請求項2により、重合部が段部に収納されるので、
隣接する外装材の面板部が略面一状となる外観意匠を呈
する外装構造を提供することができる。 C.請求項3により、保持部材に第1成形部を嵌合し、
次いで第2成形部を嵌合するだけで隣接する外装材が接
続されるから、外装材自体の施工性に優れている。 D.請求項4により、第1成形部が樋部として機能し、
重合部から浸入した雨水を室内側に浸入させることがな
い。 E.請求項5により、外装材同士が直接係合しないた
め、外装材の成形誤差による嵌合不良等が生じ難い。 F.請求項6により、重合部から滲入した雨水を流水空
間で受けるので室内側に浸水することがなく、さらに、
第1成形部に重合部を収納可能な段部を設けると共に保
持部材と係合する係合部を形成した構成との組合せによ
り、3重の雨仕舞手段を得ることができる。 G.請求項7により、外装材がテーパー状のため、曲面
形状等の屋根面の敷設に対応し得、意匠性の高い外装面
を提供することが出来る。
構造を例示している縦断面図。
屋根構造を例示している縦断面図。
屋根構造を例示している縦断面図。
屋根構造を例示している縦断面図。
屋根構造を例示している縦断面図。
屋根構造を例示している縦断面図。
屋根構造を例示している縦断面図。
の屋根構造を例示している縦断面図。
の屋根構造を例示している縦断面図。
の屋根構造を例示している縦断面図。
の屋根構造を例示している縦断面図。
鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チ
タン合金板、銅板、真鍮板、鉛板等公知の金属素材を、
ロール成形またはプレス成型あるいは両者の組合せによ
り成形(成型)される。素材厚は、特に限定するもので
はないが、概ね0.4乃至1.6mm程度である。尚、
FRPや合成樹脂により成形してあるものでもよい。ま
た外装材は、必要に応じてポリエチレンフォームやガラ
ス繊維不織布等の公知の裏貼り材を裏貼りしているもの
であってもよい。外装材の第1成形部は、保持部材に弾
性嵌合するものでも、ビス等の固着具によって固定され
るものであってもよい。第1成形部が保持部材に弾性嵌
合する場合、その形状は、断面略V字状、U字状等の、
保持部材に嵌合可能で第二成形部の嵌合を妨げない形状
であればよい。外装材の第2成形部は、保持部材の被係
合部に係合するものであるが、被係合部に直接嵌合して
も、被係合部に嵌合した第1成形部を介して嵌合するも
のであってもよい。また外装材の係合部は、複数箇所で
係合するものであってもよい。
Claims (7)
- 【請求項1】 下地に固定される保持部材と、少なくと
も一方の側縁が前記保持部材に弾性嵌合する外装材から
なる外装構造において、 前記保持部材は、下地に固定する固定部と、前記外装材
が係合する被係合部を備えた凹状部からなり、 前記外装材は、略平坦状の面板部と、該面板部の左右側
縁を下方に折下げた第1成形部及び第2成形部を備え、 前記第1成形部は、前記面板部の側縁を折下げて上記保
持部材の凹状部内に位置するように延設し、 前記第2成形部は、面板部の外側に延出して隣接する外
装材に重合する重合部と、上記保持部材の被係合部に係
合可能な係合部を備えたことを特徴とする外装構造。 - 【請求項2】 上記第1成形部は、上記重合部を収納可
能な段部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の
外装構造。 - 【請求項3】 上記第1成形部は、上記保持部材と係合
する係合部を形成したことを特徴とする請求項1又は2
に記載の外装構造。 - 【請求項4】 上記第1成形部は、断面略V字状に形成
したことを特徴とする請求項3に記載の外装構造。 - 【請求項5】 上記第1成形部は、ビス等の固定具によ
って保持部材に固定する固定部を形成したことを特徴と
する請求項1乃至4の何れか1項に記載の外装構造。 - 【請求項6】 上記保持部材は、流水空間を設けたこと
を特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載
の外装構造。 - 【請求項7】 上記外装材は、長手方向両端部の幅が異
なるテーパー状に形成されていることを特徴とする請求
項1乃至請求項6の何れか1項に記載の外装構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16059598A JP3226494B2 (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 外装構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP16059598A JP3226494B2 (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 外装構造 |
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JPH11350670A true JPH11350670A (ja) | 1999-12-21 |
JP3226494B2 JP3226494B2 (ja) | 2001-11-05 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3226494B2 (ja) |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP16059598A patent/JP3226494B2/ja not_active Expired - Fee Related
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