JP2002115387A - 土台水切およびこれを用いた外壁施工構造 - Google Patents

土台水切およびこれを用いた外壁施工構造

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JP2002115387A
JP2002115387A JP2000306576A JP2000306576A JP2002115387A JP 2002115387 A JP2002115387 A JP 2002115387A JP 2000306576 A JP2000306576 A JP 2000306576A JP 2000306576 A JP2000306576 A JP 2000306576A JP 2002115387 A JP2002115387 A JP 2002115387A
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Hiroto Ohashi
裕人 大橋
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Nichiha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外壁板を正確,容易かつ安価に施工すること
ができる土台水切およびこれを用いた外壁施工構造を提
供すること。 【解決手段】 建築物の土台部分51に配設した長尺状
の土台水切1と,外壁板2と,留め付け金具3とよりな
る外壁施工構造5。土台水切1は,胴縁4に固定する固
定用背板11と,その前面に併行配置された前板12
と,固定用背板11と前板12とを連結する底板13と
を有する。前板12には,前方へ突出する水切板14を
有する。固定用背板11と底板13と前板12との間に
は,凹状間隙部15が形成されている。留め付け金具3
は,基板部31と,外壁板2を支承する支承部32と,
基板部31に設けた脚部33とを有する。留め付け金具
3は,基板部31の下部が土台水切1の凹状間隙部15
に挿入配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,建築物の土台部分に配設される
長尺状の土台水切と,これを用いた外壁施工構造に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来より,図9(A),(B)に示すごと
く,建築物の土台部分51には土台水切9が配設してあ
る。該土台水切9は,建築物における下地材,即ち胴縁
4に固定する固定用背板91と,該固定用背板91から
前方へ突出する傾斜部94と,該傾斜部94よりも上方
において前方に突出形成した支承板99とを有する。
【0003】これにより,上記土台水切9は,その上方
に配置される外壁板2を伝って落下する雨水を,上記水
切板94によって前方へ導き,建築物の土台部分51か
らの浸水を防ぐと共に,最下段の外壁板2を,上記支承
板99によって支承することができる。
【0004】即ち,上述の外壁施工構造8(図9
(A),(B))において,上記土台水切9は,水切の
役割の他に外壁板2を支持する役割を兼ねている。そし
て,上記最下段の外壁板2は,その下部21について
は,上述のごとく,土台水切9によって支持されて胴縁
4に固定され,上部22については,他の留め付け金具
3によって胴縁4に固定される(図10)。なお,図9
(A),(B)において,符号52は土台,符号53は
柱,符号54は防水紙を表す。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記土台水切
9及びこれを用いた外壁施工構造8には,以下の問題が
ある。即ち,図10(A)に示すごとく,上記土台水切
9を建築物の胴縁4に直接固定して施工すると,最下段
の外壁板2が前方に傾斜する。上記留め付け金具3は,
胴縁4と外壁板2との間に通気層59を設けるために,
上記外壁板2の裏側面23に当接する基板部31が上記
胴縁4から離れて配置されるような形状となっており,
一方,上記土台水切9の固定用背板91は,胴縁4から
特に離されていないからである。
【0006】この外壁板2の前傾を防ぐために,図10
(B),図9(A),(B)に示すごとく,上記土台水
切9と上記下地材4との間にパッキン材81を介在させ
る必要がある。そのため,材料が増えると共に,施工時
の工数が増える。その結果,材料費が高くなり,施工も
複雑となる。
【0007】また,図11,図12に示すごとく,支承
板を設けていない長尺状の土台水切90を用い,その固
定用背板91の前面に,複数の短片の留め付け金具3を
左右に並べて最下段の外壁板2を支承した外壁施工構造
80がある。この場合には,最下段の外壁板2の上部2
2及び下部21は,共に同じ留め付け金具3によって胴
縁4に固定されるため,外壁板2は殆ど傾かない。しか
し,上記外壁施工構造80においては,図12に示すご
とく,複数の短片の上記留め付け金具3を,正確に左右
方向に水平に配置して固定することは困難であり,上下
にずれが生じ易い。そのため,上記留め付け金具3の支
承部32に支承させる外壁板2が,左右に傾いた状態で
施工されてしまうおそれがある。
【0008】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,外壁板を正確,容易かつ安価に施工する
ことができる土台水切およびこれを用いた外壁施工構造
を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,建築物の
土台部分に配設した長尺状の土台水切と,該土台水切の
上部に配設した外壁板と,該外壁板を支持する留め付け
金具とよりなる外壁施工構造において,上記土台水切
は,下地材に固定する固定用背板と,該固定用背板の前
面に該固定用背板と併行配置されると共に該固定用背板
よりも低い高さでかつ上記留め付け金具を保持できる高
さの前板と,上記固定用背板の下端と上記前板とを連結
する底板とを有し,また,上記前板には,前方へ突出す
る水切板を有してなり,かつ上記固定用背板と上記底板
と上記前板との間には,凹状間隙部が形成されており,
また,上記留め付け金具は,基板部と,該基板部の前方
に設けられ上記外壁板の下部を支承する支承部と,上記
基板部に設けた脚部とを有し,かつ該留め付け金具は,
その基板部の下部が上記土台水切の上記凹状間隙部に挿
入配置されていることを特徴とする外壁施工構造にあ
る。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,上
記土台水切が上記凹状間隙部を有し,該凹状間隙部に上
記留め付け金具の脚部が挿入配置されていることであ
る。なお,上記水切板は,上記前板から前方下方へ斜め
に傾斜して形成されていることが好ましい。
【0011】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記外壁施工構造においては,上記のごとく,外壁板の
下部を,上記留め付け金具によって支持している。該留
め付け金具は,上記外壁板の上部を固定するための留め
付け金具と同種のものとすることができる。それ故,上
記外壁板は,前後方向に殆ど傾斜することなく,下地材
に固定することができる。また,上記外壁施工構造にお
ける他の部分に用いる留め付け金具と同種のものを,上
記土台部分にもそのまま用いることができるため,安価
かつ容易に施工することができる。
【0012】また,上記留め付け金具は,その基板部の
下部を上記土台水切の凹状間隙部に挿入配置して施工さ
れる。そのため,特に釘やビス等の固定具によって,上
記留め付け金具を下地材に固定する必要がない。それ
故,上記外壁施工構造は施工が容易である。また,上記
のごとく,留め付け金具を下地材に固定する必要がない
ため,外壁板が多少伸縮しても,これに追随して留め付
け金具が移動することができる。その結果,耐久性に優
れた外壁施工構造を得ることができる。また,上記下地
材がない場所でも上記留め付け金具を配置して外壁板を
保持することができる。
【0013】また,長尺状の上記土台水切の凹状間隙部
に,上記留め付け金具の基板部の下部を挿入して,該留
め付け金具を配設している。そのため,上記土台水切を
水平に上記下地材に固定すれば,該土台水切に沿って,
複数の上記留め付け金具を,容易かつ正確に,水平方向
に高さを揃えて配置することができる。
【0014】以上のごとく,本発明によれば,外壁板を
正確,容易かつ安価に施工することができる,土台水切
を用いた外壁施工構造を提供することができる。
【0015】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記凹状間隙部には,上記固定用背板と,上記前板との間
を連結する補強板を有し,該補強板と上記固定用背板と
上記底板と上記前板とにより,筒状部を形成しているこ
とが好ましい。これにより,外壁板の荷重に対する上記
土台水切の強度が向上する。そのため,強度の大きい外
壁施工構造を得ることができる。
【0016】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記土台水切は金属により一体的に押し出し成形されてい
ることが好ましい。これにより,上記土台水切を容易に
製造することができ,外壁施工構造を安価に得ることが
できる。
【0017】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記水切板は,上記前板の下端部に設けてあることが好ま
しい。これにより,上記土台部分からの浸水を一層確実
に防ぐことができる。
【0018】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記水切板は,上記前板の上端を下方へ折り返して形成す
ることもできる。この場合には,例えば板材を折り曲げ
加工することにより,上記土台水切を製造することがで
きる。それ故,該土台水切を容易に得ることができる。
【0019】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記留め付け金具は,その脚部が上記土台水切の底板また
は補強板に当接して,上記外壁板を支持していることが
好ましい。これにより,上記土台水切の前板にかかる負
荷が小さくなり,外壁施工構造の耐久性を向上させるこ
とができる。
【0020】次に,請求項7に記載の発明のように,建
築物の土台部分に配設される長尺状の土台水切におい
て,該土台水切は,下地材に固定する固定用背板と,該
固定用背板の前面に該固定用背板と併行配置されると共
に該固定用背板よりも低い高さの前板と,上記固定用背
板の下端と上記前板とを連結する底板とを有し,また,
上記前板には,前方へ突出する水切板を有してなり,か
つ上記固定用背板と上記底板と上記前板との間には,凹
状間隙部が形成されていることを特徴とする土台水切が
ある。
【0021】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記土台水切は,上記のごとく凹状間隙部を有する。そ
のため,該凹状間隙部に,留め付け金具の基板部の下部
を挿入配置することができる。即ち,上記凹状間隙部に
は,上記外壁板の上部を固定するための留め付け金具と
同種の留め付け金具を配置することができる。それ故,
上記外壁板を,前後方向に殆ど傾斜させずに,下地材に
固定することができる。また,外壁施工構造における土
台部分以外の部分に用いる留め付け金具と同種のもの
を,上記土台部分にもそのまま用いることができるた
め,上記外壁施工構造を安価かつ容易に施工することが
できる。
【0022】また,上記土台水切の凹状間隙部には,上
記留め付け金具を挿入配置することができるため,外壁
板を容易に施工することができる。また,留め付け金具
を下地材に固定する必要がないため,外壁板が多少伸縮
しても,これに追随して留め付け金具が移動することが
できる。その結果,耐久性に優れた外壁施工構造を施工
することができる。また,上記下地材がない場所でも上
記留め付け金具を配置して外壁板を保持することができ
る。
【0023】また,長尺状の上記土台水切の凹状間隙部
に,上記留め付け金具を挿入配置することができる。そ
のため,上記土台水切を水平に上記下地材に固定すれ
ば,該土台水切に沿って,複数の上記留め付け金具を,
容易かつ正確に水平方向に高さを揃えて配置することが
できる。
【0024】以上のごとく,本発明によれば,外壁板を
正確,容易かつ安価に施工することができる土台水切を
提供することができる。
【0025】次に,請求項8に記載の発明のように,上
記凹状間隙部には,上記前板との間を連結する補強板を
有し,該補強板と上記固定用背板と上記底板と上記前板
とにより,筒状部を形成していることが好ましい。これ
により,外壁板の荷重に対する上記土台水切の強度が向
上する。
【0026】次に,請求項9に記載の発明のように,上
記土台水切は金属により一体的に押し出し成形されてい
ることが好ましい。これにより,上記土台水切を容易に
製造することができる。
【0027】次に,請求項10に記載の発明のように,
上記水切板は,上記前板の下端部に設けてあることが好
ましい。これにより,上記土台部分からの浸水を一層確
実に防ぐことができる土台水切を得ることができる。
【0028】次に,請求項11に記載の発明のように,
上記水切板は,上記前板の上端を下方へ折り返して形成
することもできる。この場合には,例えば板材を折り曲
げ加工することにより,容易かつ安価に上記土台水切を
製造することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる土台水切およびこれを用い
た外壁施工構造につき,図1〜図5を用いて説明する。
本例の外壁施工構造5は,図1に示すごとく,建築物の
土台部分51に配設した長尺状の土台水切1と,該土台
水切1の上部に配設した外壁板2と,該外壁板2を支持
する留め付け金具3とよりなる。
【0030】上記土台水切1は,図1,図2に示すごと
く,下地材としての胴縁4に固定する固定用背板11
と,該固定用背板11の前面に該固定用背板11と併行
配置されると共に該固定用背板11よりも低い高さでか
つ上記留め付け金具3を保持できる高さの前板12と,
上記固定用背板11の下端と上記前板12とを連結する
底板13とを有する。
【0031】また,図2に示すごとく,上記前板12に
は,前方下方へ突出する水切板14が形成されている。
上記固定用背板11と上記底板13と上記前板12との
間には,凹状間隙部15が形成されている。また,図3
(A)に示すごとく,上記留め付け金具3は,基板部3
1と,該基板部31の前方に設けられ上記外壁板2の下
部21を支承する支承部32と,上記基板部31に設け
た脚部33とを有する。そして,該留め付け金具31
は,その下部が,図1に示すごとく,上記土台水切1の
上記凹状間隙部15に挿入配置されている。
【0032】また,図2に示すごとく,上記凹状間隙部
15には,上記固定用背板11と,上記前板12との間
を連結する補強板17を有し,該補強板17と上記固定
用背板11と上記底板13と上記前板12とにより,筒
状部16を形成している。また,図2に示すごとく,上
記水切板14は,上記前板12の下端部,即ち上記筒状
部16の下角部に突出して設けてある。そして,前方下
方へ傾斜した上記水切板14の先端には,略鉛直下方に
屈曲した垂下板部141が形成されている。また,上記
土台水切1はアルミニウムにより一体的に押し出し成形
されている。
【0033】また,図3(A)に示すごとく,上記留め
付け金具3の脚部33は,上記基板部31の下端におい
て,後方に屈曲して形成されている。また,上記基板部
31の上端には,斜め後方に屈曲した斜面部34が形成
されている。これにより,図4に示すごとく,上記基板
部31を上記胴縁4から離して配置し,上記基板部31
に裏側面23を当接させた外壁板2を,胴縁4から離し
て配置することができる。また,図3(A)に示すごと
く,上記留め付け金具3の支承部32には,その前端か
ら斜め上方に屈曲形成された上板係止部321と,斜め
下方に屈曲形成された下板係止部322が設けてある。
【0034】また,本例においては,図3(A)に示す
ようなアルミニウム等を一体的に押し出し成形した留め
付け金具3を用いたが,図3(B)に示すようなステン
レス板等を折り曲げ加工することにより形成した留め付
け金具30を用いてもよい。この場合には,図3(B)
に示すごとく,上板係止部321の先端と下板係止部3
22の先端を連結する前方平板部324が形成される。
上記留め付け金具30(図3(B))におけるその他の
構成は,図3(A)に示す留め付け金具3と略同様であ
る。
【0035】上記留め付け金具3は,図1に示すごと
く,外壁施工構造5における最下段の外壁板2の下部上
実211を,上記留め付け金具3の上板係止部321に
係止し,支承部32に支承して,上記外壁板2を支持し
ている。また,上記留め付け金具3は,その脚部33の
下面が上記土台水切1の補強板17に当接して,上記凹
状間隙部15に配置されている。
【0036】即ち,上記留め付け金具3は,上記補強板
17により支承されていると共に,上記前板12により
保持されている。そして,上記土台水切1は,上記胴縁
4に釘38により固定してある。なお,図1において,
符号52は土台,符号53は柱,符号54は防水紙を表
す。
【0037】また,図4に示すごとく,上記最下段の外
壁板2は,その上部を,留め付け金具3によって上記胴
縁4に固定されている。即ち,上記外壁板2は,その上
部下実22を上記留め付け金具3の下板係止部322に
係止され,上記留め付け金具3は,その基板部31を上
記胴縁4に,ビス39によって固定している。
【0038】また,図5に示すごとく,最下段の外壁板
2を支持する留め付け金具3は,複数個が,長尺状の上
記土台水切1に沿って,左右方向に所定間隔をもって配
置されている。
【0039】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記外壁施工構造5においては,上記のごとく,外壁板2
の下部21を,上記留め付け金具3によって支持してい
る。該留め付け金具3は,上記外壁板2の上部22を固
定するための留め付け金具3と同種のものである。それ
故,上記外壁板2は,前後方向に殆ど傾斜することなく
胴縁4に固定することができる。また,上記外壁施工構
造5における他の部分に用いる留め付け金具3と同種の
ものを,上記土台部分51にもそのまま用いることがで
きるため,安価かつ容易に施工することができる。
【0040】また,上記留め付け金具3は,その基板部
31の下部を上記土台水切1の凹状間隙部15に挿入配
置して施工される。そのため,特に釘やビス等の固定具
によって,上記留め付け金具3を下地材4に固定する必
要がない。それ故,上記外壁施工構造5は施工が容易で
ある。また,上記のごとく,最下段の留め付け金具3を
胴縁4に固定しないため,外壁板2が多少伸縮しても,
これに追随して留め付け金具3が移動することができ
る。その結果,耐久性に優れた外壁施工構造5を得るこ
とができる。また,上記下地材4がない場所でも上記留
め付け金具3を配置して外壁板2を保持することができ
る。
【0041】また,長尺状の上記土台水切1の凹状間隙
部15に,上記留め付け金具3の基板部11の下部を挿
入して,該留め付け金具3を配設している。そのため,
上記土台水切1を水平に上記胴縁4に固定すれば,図5
に示すごとく,該土台水切1に沿って,複数の上記留め
付け金具3を,容易かつ正確に,水平方向に並べて配置
することができる。
【0042】また,上記凹状間隙部15には,上記補強
板17を形成し,上記筒状部16を形成しているため,
外壁板2の荷重に対する上記土台水切1の強度が向上す
る。その結果,上記外壁施工構造5の強度を大きくする
ことができる。上記土台水切1は,アルミニウムにより
一体的に押し出し成形するため,容易に製造することが
でき,外壁施工構造5を安価に得ることができる。
【0043】また,上記水切板14は,上記前板12の
下端部に設けてあるため,上記土台部分51からの浸水
を一層確実に防ぐことができる。また,上記留め付け金
具3は,その脚部33が上記土台水切1の補強板17に
当接して,上記外壁板2を支持している。これにより,
上記土台水切1の前板12にかかる負荷が小さくなり,
外壁施工構造5の耐久性を向上させることができる。
【0044】以上のごとく,本例によれば,外壁板を正
確,容易かつ安価に施工することができる,土台水切を
用いた外壁施工構造を提供することができる。
【0045】実施形態例2 本例は,図6に示すごとく,前板12の上端を下方へ折
り返して水切板14を形成した土台水切10の例であ
る。該土台水切10は,ステンレス鋼製の板材を折り曲
げ加工して形成してある。
【0046】また,上記土台水切10は,実施形態例1
で示した補強板を有していない。そして,最下段の外壁
板2を支持する留め付け金具3は,その脚部33を上記
土台水切10の底板13に当接して配置されている。そ
の他は,実施形態例1と同様である。
【0047】この場合には,上述のごとく板材を折り曲
げ加工することにより,上記土台水切10を製造するこ
とができため,該土台水切10を容易に得ることができ
る。その他,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0048】実施形態例3 本例は,図7に示すごとく,補強板13を有していない
土台水切100の例である。また,最下段の外壁板2を
支持する留め付け金具3は,その脚部33を上記土台水
切100の底板13に当接して配置されている。その他
は,実施形態例1と同様である。この場合には,上記留
め付け金具300を容易に製造することができる。その
他,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0049】実施形態例4 本例は,図8に示すごとく,留め付け金具を用いずに,
外壁板2を釘37により,胴縁4に固定すると共に,実
施形態例1の土台水切1を土台部分51に配設した外壁
施工構造50の例である。上記外壁板2は,図8に示す
ごとく,上記土台金具1に支承させず,上記外壁板2の
下部21を上記土台水切1の前板12の若干上方に配置
するように,胴縁4に固定する。上記土台水切1の構成
については,実施形態例1と同様である。
【0050】これにより,留め付け金具を使用しない場
合にも,留め付け金具を使用する場合(実施形態例1)
と同じ土台水切1を用いることができる。それ故,外壁
施工構造の違いにより土台水切の種類を変える必要はな
く,経済的に有利である。
【0051】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,外壁板
を正確,容易かつ安価に施工することができる土台水切
およびこれを用いた外壁施工構造を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,外壁施工構造の土台部
分の断面斜視図。
【図2】実施形態例1における,土台水切の断面斜視
図。
【図3】実施形態例1における,留め付け金具の斜視
図。
【図4】実施形態例1における,外壁施工構造の縦断面
図。
【図5】実施形態例1における,土台水切に複数の留め
付け金具を配置した状態の正面図。
【図6】実施形態例2における,土台水切と外壁施工構
造の縦断面図。
【図7】実施形態例3における,土台水切と外壁施工構
造の縦断面図。
【図8】実施形態例4における,土台水切と外壁施工構
造の縦断面図。
【図9】従来例における,土台水切と外壁施工構造の
(A)斜視図,(B)縦断面図。
【図10】従来例における,(A)パッキン材を用いな
い場合の外壁施工構造の断面図,(B)パッキン材を用
いた場合の外壁施工構造の断面図。
【図11】他の従来例における,土台水切と外壁施工構
造の縦断面図。
【図12】他の従来例における,土台水切に複数の留め
付け金具を配置した状態の正面図。
【符号の説明】
1,10,100...土台水切, 11...固定用背板, 12...前板, 13...底板, 14...水切板, 15...凹状間隙部, 16...筒状部, 17...補強板, 2...外壁板, 21...下部, 3...留め付け金具, 31...基板部, 32...支承部, 33...脚部, 4...胴縁, 5,50...外壁施工構造, 51...土台部分,

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の土台部分に配設した長尺状の土
    台水切と,該土台水切の上部に配設した外壁板と,該外
    壁板を支持する留め付け金具とよりなる外壁施工構造に
    おいて,上記土台水切は,下地材に固定する固定用背板
    と,該固定用背板の前面に該固定用背板と併行配置され
    ると共に該固定用背板よりも低い高さでかつ上記留め付
    け金具を保持できる高さの前板と,上記固定用背板の下
    端と上記前板とを連結する底板とを有し,また,上記前
    板には,前方へ突出する水切板を有してなり,かつ上記
    固定用背板と上記底板と上記前板との間には,凹状間隙
    部が形成されており,また,上記留め付け金具は,基板
    部と,該基板部の前方に設けられ上記外壁板の下部を支
    承する支承部と,上記基板部に設けた脚部とを有し,か
    つ該留め付け金具は,その基板部の下部が上記土台水切
    の上記凹状間隙部に挿入配置されていることを特徴とす
    る外壁施工構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記凹状間隙部に
    は,上記固定用背板と,上記前板との間を連結する補強
    板を有し,該補強板と上記固定用背板と上記底板と上記
    前板とにより,筒状部を形成していることを特徴とする
    外壁施工構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記土台水切
    は金属により一体的に押し出し成形されていることを特
    徴とする外壁施工構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記水切板は,上記前板の下端部に設けてあることを特
    徴とする外壁施工構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記水切板は,上記前板の上端を下方へ折り返して形成
    してあることを特徴とする外壁施工構造。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか一項において,
    上記留め付け金具は,その脚部が上記土台水切の底板ま
    たは補強板に当接して,上記外壁板を支持していること
    を特徴とする外壁施工構造。
  7. 【請求項7】 建築物の土台部分に配設される長尺状の
    土台水切において,該土台水切は,下地材に固定する固
    定用背板と,該固定用背板の前面に該固定用背板と併行
    配置されると共に該固定用背板よりも低い高さの前板
    と,上記固定用背板の下端と上記前板とを連結する底板
    とを有し,また,上記前板には,前方へ突出する水切板
    を有してなり,かつ上記固定用背板と上記底板と上記前
    板との間には,凹状間隙部が形成されていることを特徴
    とする土台水切。
  8. 【請求項8】 請求項7において,上記凹状間隙部に
    は,上記前板との間を連結する補強板を有し,該補強板
    と上記固定用背板と上記底板と上記前板とにより,筒状
    部を形成していることを特徴とする土台水切。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において,上記土台水切
    は金属により一体的に押出成形されていることを特徴と
    する土台水切。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれか一項におい
    て,上記水切板は,上記前板の下端部に設けてあること
    を特徴とする土台水切。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれか一項におい
    て,上記水切板は,上記前板の上端を下方へ折り返して
    形成してあることを特徴とする土台水切。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004204642A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Nichiha Corp 縦張直張外壁施工構造及びこれに用いるスタータ金具並びに中間水切
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CN105003166A (zh) * 2015-06-10 2015-10-28 时贞训 一种密封推拉窗

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