JP2005127014A - 壁パネルの取付け金具および取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 取付け金具の個数を減らし、かつ、壁パネルの下端の固定に溶接を用いないことで施工効率を向上でき、さらに、室内側床面上に露出せず、美観においても優れた縦壁パネルを構成する壁パネルの取付け構造を提供する。
【解決手段】 壁パネル(1)の下端小口面に明けられた縦穴に挿入する立上り部を備える取付け金具(8)を使用する。該取付け金具(8)は、建築物躯体の梁(5)に固着された定規アングル(6)の上向きフランジ部を挟む逆凹形の係止部を備え、該係止部の屋内側面にネジ孔を有し、該ネジ孔にネジ部材を取付ける。前記立上り部は、断面が半円の半筒状であり、最上部に、1箇所以上のツメが立ち上がっていることが望ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】 壁パネル(1)の下端小口面に明けられた縦穴に挿入する立上り部を備える取付け金具(8)を使用する。該取付け金具(8)は、建築物躯体の梁(5)に固着された定規アングル(6)の上向きフランジ部を挟む逆凹形の係止部を備え、該係止部の屋内側面にネジ孔を有し、該ネジ孔にネジ部材を取付ける。前記立上り部は、断面が半円の半筒状であり、最上部に、1箇所以上のツメが立ち上がっていることが望ましい。
【選択図】 図1
Description
本発明は、建物の縦壁を構成するALCパネルなどの壁パネルを建築物の躯体に取り付ける際に用いる壁パネル取付け用金具、および当該壁パネル取付け金具を用いた壁パネルの取付け構造に関する。
従来より、ALCパネルなどによる壁パネルを建築物の躯体に取り付けて、縦壁を構成するためには、種々な構造がある。これら構造の一種として耐震性を有するものに、壁パネルの下端小口面の中心を支点として、壁パネルが壁面に沿って揺動可能に取り付けられたいわゆるロッキング構造がある。
ロッキング構造を、図面に基づいて説明する。図8は、従来の壁パネルの取付け構造を示す一部破断斜視図である。図9は、図8に示した構造の垂直断面図である。
壁パネル(1)には、その幅方向中央部で縦方向上下端近くにアンカー部材(2)が埋設されている。
下段の壁パネル(1)の幅方向中央部の裏面上端部において、断面T字状の自重受け金具(3)の上部側の垂直面が、建築物躯体の梁(5)の上面に所望出幅で固着された定規アングル(6)の屋外側垂直面に固着されている。当該自重受け金具(3)を介して、裏面側よりボルト部材(4)がアンカー部材(2)にネジ止めされることにより、壁パネル(1)の上端部は梁(5)に取り付けられる。
また、上段の壁パネル(1)の幅方向中央部の裏面下端部において、板材が2段の段状に折り曲げられたイナズマ金具(7)の一方の面が、前記定規アングル(6)の屋内側垂直面に固着されている。当該イナズマ金具(7)の他方の面は、上段の壁パネル(1)の裏面下端部に当接しており、当該壁パネル(1)の下端部は、前記自重受け金具(3)の水平部に担持された状態で、イナズマ金具(7)の当接面を介して、裏面側よりボルト部材(4)がアンカー部材(2)にネジ止めされることにより、梁(5)に取り付けられる。
このような壁パネルの取付け構造では、壁パネル(1)の幅方向中央部の裏面上下端部にそれぞれネジ止めされたイナズマ金具(7)や自重受け金具(3)などの取付け金具が、梁(5)に固着された状態となっており、建築物躯体が地震などで揺動した場合には、壁パネル(1)はボルト部材(4)を支点として回動できる。したがって、壁パネル(1)の損傷が防止でき、耐震性に優れている。また、アンカー部材(2)が壁パネル(1)に埋設されているので、外観にも優れており、さらに、乾式で施工できるので工期が短く済む利点も有する。
しかし、このような壁パネルの取付け構造では、上下の壁パネル(1)のそれぞれの上部および下部に、パネル裏面から穴を穿孔する作業や、内部に埋設したアンカー部材にボルトを回し込む作業を要し、手数がかかるという問題がある。
また、壁パネル(1)の裏面下端部のイナズマ金具(7)は、取付け部の強度を確保するため、定規アングル(6)に溶接固着しなければならず、手間がかかるという問題もある。
さらに、壁パネル(1)の裏面下端部のイナズマ金具(7)が、室内側床面から上にはみ出すことがあり、内部仕上げや内側の美観の点で問題となる場合がある。
特開平1−97741号公報
特開平1−154934号公報
特開平9−78596号公報
特開平11−256737号公報
本発明の目的は、壁パネルを建築物躯体の梁に取り付けて、縦壁を構成する場合に、取付け金具の個数を減らし、かつ、壁パネルの下端の固定に溶接を用いないことで施工効率を向上でき、さらに、室内側床面上に露出せず、内側の美観にも優れた壁パネルを得るための壁パネルの取付け用金具およびこれを用いた壁パネルの取付け構造を提供することにある。
本発明に係る壁パネル取付け金具は、建築物躯体の梁に固着された定規アングルの上向きフランジ部に取り付けられ、壁パネルの下端側を建築物躯体に取り付けるための金具であって、前記壁パネルの下端小口面に明けられた縦穴に挿入する立上り部を備える。
さらに、前記定規アングルに取り付けるために、前記定規アングルの上向きフランジ部に被せる逆凹形の係止部を備え、逆凹形の係止部が建築物躯体の屋内側面と前記立上り部に対向する屋外側面とを有することが望ましい。
さらに、前記定規アングルに係止するためのネジ部材またはボルト部材が貫通するネジ孔を、前記係止部の屋内側面に有することが望ましい。
また、前記立上り部は、平板状、または断面が半円の半筒状であることが望ましい。
さらに、前記立上り部分の最上部に、1箇所以上のツメが立ち上がっていることが望ましい。
本発明に係る縦壁パネルの取付け構造は、第1の壁パネルの下端に取付けられる壁パネル取付け金具と、第1の壁パネルの下端に位置して、第1の壁パネルを担持する水平部、および2段の段状に折り曲げられて、下側垂直部および上側垂直部を有するイナズマ形自重受け金具とを使用し、該自重受け金具の下側垂直部に設けられた垂直方向長孔を貫通し、第1の壁パネルの下段側に位置する第2の壁パネルに埋設されたアンカー部材にボルト部材で該自重受け金具が取り付けられると共に上側垂直部が建築物躯体の一部に固定される壁パネルの取付け構造であって、前記壁パネル取付け金具は、請求項1から5のいずれかに記載の壁パネル取付け金具であり、前記自重受け金具の下側垂直部は、第1の壁パネルの屋内側に当接し、前記自重受け金具は、下側垂直部より屋内側にある上側垂直部で、建築物躯体の梁に固着された定規アングルの垂直面に固着され、壁パネル取付け金具の立上り部が、自重受け金具の壁パネルを担持する水平部に設けられた孔内から立上がり、第1の壁パネルの下端小口面に設けられた縦穴に挿入される。
本発明に係る壁パネルの取付け金具は、水平部と、水平部の一端にある立上り部と、水平部の他端にある係止部とで構成され、水平部は、壁パネルの下端小口面に当接するようになっていて、立上り部は、壁パネルの下端小口面に開口する縦孔に挿入可能であり、係止部は、逆凹形の溝を形成する第1の脚部および第2の脚部とこれらの間の連結部とを有し、立上り部と第1の脚部の間の間隔が、壁パネルの下端小口面の縦孔の中心と壁パネル面との距離に相当し、係止部の第1の脚部と第2の脚部の間の間隔が、壁パネルを取り付ける建築物躯体に設けられた支持部材を受け入れ、該支持部材が前記係止部の連結部に突合するようになっている。
さらに、第2の脚部に、ネジまたはボルトを挿通するねじ孔が設けられていることが望ましい。
本発明の組み合わせ体は、2段の段状に折り曲げられて、段部を挟んで第1の垂直部と第2の垂直部とを有すると共に、第2の垂直部から、第1の垂直部と同じ側に延びる水平部を有するイナズマ形自重受け金具と、前記の壁パネルの取付け金具との組合せ体であって、イナズマ形自重受け金具の水平部に開口を設け、壁パネルの取付け金具の水平部が前記開口内に受け入れられて、両水平部の上側面が面一になり、前記係止部の第1の脚部と第2の脚部の間の間隔が、壁パネルを取り付ける建築物躯体に設けられた支持部材と、前記自重受け金具の第2の垂直部とを受け入れ、該支持部材と第2の垂直部とが、係止部の連結部に突合するようになっている。
本発明により、従来より取付け金具の個数を減らすことができるため、施工も容易で、さらに、縦壁パネルの下端の固定に溶接を用いないため、施工効率の向上が図れる。また、梁の上面から金具上部までの寸法を小さく抑えられるため、床スラブ厚が小さくても、金具が室内側床面から上に露出しにくく、内部仕上げの自由度が増し、内側の美観上も良好となる。
本発明の壁パネルの取付け金具は、建築物躯体の梁に固着された定規アングルの上向きフランジ部に被せられる逆凹形の係止部を有し、かつ、壁パネルの下端小口面に設けられた縦孔に挿入する立上り部を備える。係止部と立上り部は、係止部の屋外側面の下部から直交する水平部を介して結合される。前記逆凹形の係止部の屋内側面にネジ孔を設け、該ネジ孔にネジ部材またはボルト部材が取付けられる。
このネジまたはボルトと、前記屋内側面と対向する前記係止部の屋外側面とで、定規アングルの上向きフランジ部を挟み込むことにより、当該壁パネルの取付け金具を建築物躯体に取り付けることができる。これにより、溶接などの工程が不要となる。なお、逆凹型の係止部の屋外側面において、定規アングルの上向きフランジ部と当接する面と逆の面は、壁パネルの下端部の屋内側面に当接する。
さらに、前記立上り部は、断面が半円の半筒状であることが望ましい。このように半筒状とすることにより、壁パネルの縦穴内部側面と立上り部とが面で接することになる。このため、風荷重などの外力が壁パネルに加わった場合に、縦穴内部側面に局部的な応力が発生することを妨げるので、壁パネルの縦穴が損傷を受けずに済む。
また、前記立上り部の最上部に、1箇所以上のツメが設けられていることが望ましい。このツメが前記縦穴の上部に食い込むことにより、壁パネルの取付け強度が向上し、壁パネルの揺動が安定する。
本発明の壁パネルの取付け構造は、前記いずれかの壁パネルの取付け金具と、第1の壁パネル(上段壁パネル)の下端において、第1の壁パネルを担持する水平部と、板材が2段の段状に折り曲げられたイナズマ型の垂直部とからなる自重受け金具と、該自重受け金具の垂直部に設けられた垂直方向長孔を貫通して、第1の壁パネルの下側に位置する第2の壁パネル(下段壁パネル)の上端近傍に埋設されたアンカー部材に取り付けられるボルト部材とから構成される。
より具体的には、第2の壁パネルの幅方向中央部の裏面上端部において、前記自重受け金具の2段の段状となっている垂直部のうち、屋内側にある上側垂直面が建築物躯体の梁の上面に所望出幅で固着された定規アングルの屋外側垂直面に固着される。前記自重受け金具の前記垂直部のうち、屋外側にある下側垂直面には、前記垂直方向長孔が設けられており、裏面側よりボルト部材が当該長孔を貫通して、第2の壁パネルの前記アンカー部材にネジ止めされることにより、第2の壁パネルの上端部を建築物躯体に取り付ける。
一方、前記壁パネルの取付け金具の逆凹形の係止部を前記定規アングルの屋外側垂直面に被せるようにして嵌め込み、裏面側よりネジ部材が、前記逆凹形の係止部の屋内側面に設けられたネジ孔を貫通して、逆凹形の係止部の屋外側面とで前記定規アングルの屋外側垂直面を挟み込むことにより、該金具を定規アングルに取り付ける。なお、定規アングルの屋外側垂直面の上部側まで、前記自重受け金具の上側垂直部より延在する延長部を、定規アングルの屋外側垂直面とともに挟み込むようにしてもよい。
前記逆凹形の屋外側面下端の一部より、前記自重受け金具の水平部中央に設けられた孔内を、該自重受け金具と同一水平面において、壁パネルの取付け金具の水平部が延在する。水平部の先端において、壁パネルの取付け金具の立上り部が、上方に立ち上がる。
第1の壁パネルは、その下端にある縦孔内に前記壁パネルの取付け金具の立上り部を挿入するようにして、自重受け金具の水平部に担持される。
このような縦壁パネルの取付け構造により、取付金具数を減らすことができ、さらに、金具の固定に溶接を用いないため、施工効率を向上させることが可能になる。また、パネルが前記壁パネル取付け金具の立上り部が挿入される縦孔のある下端小口面を支点として、壁面に沿って揺動可能となり、ロッキング構造として機能する。
図1は、本発明の壁パネルの取付け構造の一実施例を示す一部破断斜視図である。図2は、図1に示した実施例の垂直断面図であり、上下段に配置された2枚の壁パネルに関し、下段側の壁パネルの上部および上段側の壁パネルの下部の取付け状態を示す。図3から図5は、本発明の壁パネルの取付け金具の実施例を示す斜視図である。それぞれ、(A)は、屋外側、すなわち、立上り部側から見た斜視図であり、(B)は、屋内側、すなわち、逆凹形の係止部の側から見た斜視図である。図6は、本発明の壁パネル取付け構造に使用される自重受け金具を示す斜視図である。図7は、図1の自重受け金具および壁パネル取付け金具の位置関係を示す斜視図である。(A)は、壁パネル取付け金具の逆凹形の係止部を、定規アングルおよび自重受け金具の垂直面の延長部に矢印の方向に被せようとする状態を示す。(B)は、前記逆凹形の係止部を前記延長部に被せた後の状態を示す。なお、全図を通じて同様部分には、同じ符号を付してある。
図3(A)、(B)に示すように、壁パネル取付け金具(8)は、一方の端部に垂直方向上方に立上り部(8a)が設けられており、該立上り部(8a)が上段の壁パネル(1)の下端小口面の縦孔に挿入される。他方の端部には、逆凹形に曲げられた形状をした係止部(8b)が設けられており、該係止部(8b)が、図7に示すように、定規アングル(6)の垂直面に被せる形で取付けられる。なお、係止部(8b)の形状は、逆凹形の他、逆U字形などを採用でき、定規アングル(9)の前記垂直面に被せることができればよい。
図3に示す取付け金具は、鋼片を折り曲げて水平部(8e)と立上り部(8a)を形成し、該水平部(8e)の一端に溝形鋼を切断した係止部(8b)を溶接で固定して、作製される。
さらに、定規アングル(6)の垂直面屋内側に当接する垂直部(8c)には、ネジ部材またはボルト部材(8d)が取付けられており、定規アングル(6)に被せた後、押さえネジまたは押さえボルト(8d)を締めることにより、定規アングル(6)と前記自重受け金具の延長部とを、垂直部(8c)と該ネジまたはボルト(8d)の間に挟み込み(図2参照)、取付け金具(8)のズレを防止する。
壁パネル(1)を建築物躯体に取付ける方法について、以下に説明する。まず、図2に示すように、下段側に配置される壁パネル(1)の上端小口面の縦孔からアンカー部材(2)を埋設し、自重受け金具(9)をボルト(4)でアンカー部材(2)にネジ止めしておく。次に、上段側に配置される壁パネル(1)の下端小口面の縦孔に取付け金具(8)の立上がり部(8a)を挿入固定する。
下段側の壁パネル(1)をクレーン(図示せず)などで吊り込み、該下段側の壁パネル(1)の下端側を取り付けた(図示略)後、パネル下端の取付け金具(8)の位置調整を行った後に、予め建築物躯体の梁(5)に固着してある壁パネル上端側の定規アングル(6)の垂直部屋外側に、下段側の壁パネル(1)の上端に取り付けた自重受け金具の垂直延長部を溶接固定する。
次に、上段側の壁パネル(1)をクレーン(図示せず)などで吊り込み、取付け金具(8)の係止部(8b)を壁パネル下端側の定規アングル(6)の垂直部および当該壁パネルの下段側の壁パネルの上端に取り付けられた自重受け金具の垂直面の延長部に上から被せ、左右位置を微調整した後、ネジ部材(8d)により締め付け固定する。このとき、取付け金具の水平部(8e)は、自重受け金具(9)の水平部(9a)の孔(9b)内に収まる寸法関係とすることで、当該孔(9b)内に入り込む位置をとり(図7参照)、壁パネルの下端小口面は下段側の壁パネル(1)の上端に取り付けられ、かつ、定規アングル(6)に溶接固着された自重受け金具(9)の水平部(9a)に担持される。
図4に示した異なる実施態様の取付け金具(8)は、前記取付け金具(8)と同様な形状であるが、立上り部(8a)を改良した。すなわち、図3では、水平部(8e)と立上り部(8a)を一枚の鋼片を折り曲げて形成したのに対し、図4では、立上り部(8a)は、管材を加工して半筒状にして、水平部(8e)に溶着した。これにより、水平方向の応力に対する耐力が大きくなり、縦壁パネルのタテ孔への負担を軽減することができる。
また、図5に示した取付け金具(8)は、立上り部(8a)の上部に、1箇所以上のツメ(8f)を付けた以外は、図3に示した取付け金具(8)と同様な形状である。上段側の壁パネル(1)の下端小口面の縦孔に立上り部(8a)を挿入した際に、このツメ(8f)が壁パネル(1)の前記縦孔の上部に食い込み、取付け部の強度を増すことができる。
以上のようにして、壁パネルを順次、吊り込み、取り付ける。所望数のパネルを並列して取付け終了後に、隣接する各壁パネル(1)の表面目地部にシーリング材を充填して、取付け作業は完了する。
1 壁パネル
2 アンカー部材
3 自重受け金具
4 ボルト
5 躯体の梁
6 定規アングル
7 イナズマ型金具
8 取付け金具
8a 立上り部
8b U型部
8c 金具垂直部(脚部)
8d ネジまたはボルト
8e 水平部
8f 立上がり部分のツメ
8g 連結部
9 自重受け金具
9a 水平部
9b 水平部の孔
2 アンカー部材
3 自重受け金具
4 ボルト
5 躯体の梁
6 定規アングル
7 イナズマ型金具
8 取付け金具
8a 立上り部
8b U型部
8c 金具垂直部(脚部)
8d ネジまたはボルト
8e 水平部
8f 立上がり部分のツメ
8g 連結部
9 自重受け金具
9a 水平部
9b 水平部の孔
Claims (9)
- 建築物躯体の梁に固着された定規アングルの上向きフランジ部に取り付けられ、壁パネルの下端側を建築物躯体に取り付けるための金具であって、前記壁パネルの下端小口面に明けられた縦穴に挿入する立上り部を備えることを特徴とする壁パネル取付け金具。
- 前記定規アングルに取り付けるために、前記定規アングルの上向きフランジ部に被せる逆凹形の係止部を備え、逆凹形の係止部が建築物躯体の屋内側面と前記立上り部に対向する屋外側面とを有することを特徴とする請求項1に記載の壁パネルの取付け金具。
- 前記定規アングルに係止するためのネジ部材またはボルト部材が貫通するネジ孔を、前記係止部の屋内側面に有することを特徴とする請求項2に記載の壁パネルの取付け金具。
- 前記立上り部は、平板状、または断面が半円の半筒状であることを特徴とする請求項1に記載の壁パネルの取付け金具。
- 前記立上り部分の最上部に、1箇所以上のツメが立ち上がっていることを特徴とする請求項1に記載の壁パネル取付け金具。
- 第1の壁パネルの下端に取付けられる壁パネル取付け金具と、第1の壁パネルの下端に位置して、第1の壁パネルを担持する水平部、および2段の段状に折り曲げられて、下側垂直部および上側垂直部を有するイナズマ形自重受け金具とを使用し、該自重受け金具の下側垂直部に設けられた垂直方向長孔を貫通し、第1の壁パネルの下段側に位置する第2の壁パネルに埋設されたアンカー部材にボルト部材で該自重受け金具が取り付けられると共に上側垂直部が建築物躯体の一部に固定される壁パネルの取付け構造であって、前記壁パネル取付け金具は、請求項1から5のいずれかに記載の壁パネル取付け金具であり、前記自重受け金具の下側垂直部は、第1の壁パネルの屋内側に当接し、前記自重受け金具は、下側垂直部より屋内側にある上側垂直部で、建築物躯体の梁に固着された定規アングルの垂直面に固着され、壁パネル取付け金具の立上り部が、自重受け金具の壁パネルを担持する水平部に設けられた孔内から立上がり、第1の壁パネルの下端小口面に設けられた縦穴に挿入されることを特徴とする縦壁パネルの取付け構造。
- 水平部と、水平部の一端にある立上り部と、水平部の他端にある係止部とで構成され、水平部は、壁パネルの下端小口面に当接するようになっていて、立上り部は、壁パネルの下端小口面に開口する縦孔に挿入可能であり、係止部は、逆凹形の溝を形成する第1の脚部および第2の脚部とこれらの間の連結部とを有し、立上り部と第1の脚部の間の間隔が、壁パネルの下端小口面の縦孔の中心と壁パネル面との距離に相当し、係止部の第1の脚部と第2の脚部の間の間隔が、壁パネルを取り付ける建築物躯体に設けられた支持部材を受け入れ、該支持部材が前記係止部の連結部に突合するようになっていることを特徴とする壁パネルの取付け金具。
- 第2の脚部に、ネジまたはボルトを挿通するねじ孔が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の壁パネルの取付け金具。
- 2段の段状に折り曲げられて、段部を挟んで第1の垂直部と第2の垂直部とを有すると共に、第2の垂直部から、第1の垂直部と同じ側に延びる水平部を有するイナズマ形自重受け金具と、請求項7または8に記載の壁パネルの取付け金具との組合せ体であって、イナズマ形自重受け金具の水平部に開口を設け、壁パネルの取付け金具の水平部が前記開口内に受け入れられて、両水平部の上側面が面一になり、前記係止部の第1の脚部と第2の脚部の間の間隔が、壁パネルを取り付ける建築物躯体に設けられた支持部材と、前記自重受け金具の第2の垂直部とを受け入れ、該支持部材と第2の垂直部とが、係止部の連結部に突合するようになっていることを特徴とする組み合わせ体。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020163770A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 旭化成ホームズ株式会社 | 木質パネル、木質パネル複合体、及び木質パネル取付構造 |
JP7432303B2 (ja) | 2019-03-25 | 2024-02-16 | 旭化成建材株式会社 | 壁パネルの取付工法、取付構造体、自重受け金具および建物 |
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2003
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