JP2002081939A - 外力計測装置 - Google Patents

外力計測装置

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JP2002081939A JP2000402395A JP2000402395A JP2002081939A JP 2002081939 A JP2002081939 A JP 2002081939A JP 2000402395 A JP2000402395 A JP 2000402395A JP 2000402395 A JP2000402395 A JP 2000402395A JP 2002081939 A JP2002081939 A JP 2002081939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各質量部を連結する支持梁を適切な位置で支
持することにより、質量部の振動が基板に伝わるのを防
止し、検出精度を高めて信頼性を向上させる。 【解決手段】 中央質量部3と一対の外側質量部4,4
とを支持梁5によってX軸方向に変位可能に連結する。
そして、角速度センサ1の作動時には、振動発生手段1
0によって質量部3,4をX軸方向に対して互いにほぼ
逆位相で振動させ、この状態でY軸周りの角速度Ωが加
わるときには、質量部3,4がZ軸方向に変位するとき
の変位量を角速度Ωとして検出する。また、基板2上に
設けた固定部6は、支持梁5のうち質量部3,4が互い
に逆位相で振動するときの節に対応する節部5Aを支持
することにより、質量部3,4の振動が基板2に伝わる
のを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば角速度、加
速度等の外力を検出するのに好適に用いられる外力計測
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、外力計測装置としては、基板
と、該基板により支持梁を介して互いに直交する2方向
に変位可能に支持された質量部と、該質量部を前記2方
向のうち基板と平行な振動方向に振動させる振動発生手
段と、前記質量部が前記振動方向と直交する検出方向に
変位するときの変位量を角速度として検出する角速度検
出手段とから構成された角速度センサが知られている
(例えば、特開平5−312576号公報等)。
【0003】この種の従来技術による角速度センサは、
基板に対して平行なX軸、Y軸と垂直なZ軸のうち、例
えばX軸方向に沿って質量部を所定の振幅で振動させ、
この状態でZ軸周りの角速度が加わると、質量部にはY
軸方向のコリオリ力が作用する。これにより、質量部は
Y軸方向に変位するので、角速度検出手段は、このとき
の質量部の変位量を静電容量等の変化として検出するこ
とにより、角速度に応じた検出信号を出力するものであ
る。
【0004】この場合、質量部は、基板に設けられた支
持梁によってX軸方向等に変位(振動)可能に支持され
ている。そして、この支持梁は、基端側が基板に固定さ
れ、先端側が質量部に連結されると共に、角速度センサ
の作動時には、支持梁が撓み変形することによって質量
部がX軸方向に振動する構成となっている。
【0005】また、例えば特開平7−218268号公
報に記載された他の従来技術では、音叉型センサと呼ば
れる角速度センサを用い、基板上に配置した一対の質量
部を互いに逆位相で振動させることにより、質量部から
支持梁を介して基板に伝わる振動を一対の質量部によっ
て互いに打消す構成としている。
【0006】この場合、一対の質量部を支持する支持梁
は、例えば各質量部を基板に対して1箇所で支持するた
めに複数の折曲げ部が形成された複雑な形状を有し、先
端側が分岐して各質量部にそれぞれ連結されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、質量部が支持梁を介して基板に連結されて
いるため、質量部が基板上で振動するときには、その振
動が支持梁を介して基板側に伝わり易い。
【0008】このため、角速度センサの作動時には、振
動エネルギが基板側に漏れることによって質量部の振
幅、振動速度等が減少し、角速度によるコリオリ力が小
さくなって検出感度が不安定となる虞れがある。また、
基板側に振動が伝わると、質量部は、角速度が加わって
いないにも拘らず、基板の振動により検出方向に振動す
ることがあるため、角速度の検出値に誤差が生じ易くな
り、信頼性が低下するという問題がある。
【0009】これに対し、他の従来技術では、一対の質
量部を互いに逆位相で振動させることによって基板側に
伝わる振動を打消す構成としている。しかし、これらの
質量部は、複雑な折曲げ形状をもつ支持梁によって支持
されているため、センサの製造時には、例えば支持梁の
寸法、形状、撓み変形時の特性等を両側の質量部に対し
て均等に形成するのが難しい。
【0010】このため、他の従来技術では、支持梁の寸
法ばらつき、加工誤差等によって一対の質量部の振動状
態に差が生じることがあり、各質量部から基板側に伝わ
る振動を安定的に打消すことができないという問題があ
る。
【0011】一方、角速度センサの作動時には、衝撃等
の外力によりセンサにY軸方向の加速度が加わると、質
量部は、角速度によるコリオリ力だけでなく、加速度に
よる慣性力によってもY軸方向に変位することがあり、
このときの角速度成分と加速度成分とを含んだ変位量は
角速度として検出されることになる。
【0012】この結果、従来技術では、例えば角速度セ
ンサに僅かな衝撃等が加わるだけでも、角速度の検出信
号に対して衝撃等による加速度成分が誤差として含まれ
るようになり、角速度の検出精度が低下するため、信頼
性を向上させるのが難しいという問題がある。
【0013】特に、センサに加わる加速度が質量部の振
動周波数に近い周波数成分をもっている場合には、例え
ば振動周波数に応じた一定の周期で検出信号を同期整流
して積分することにより角速度成分を抽出する同期検波
等の信号処理を行ったとしても、加速度成分による誤差
を確実に除去することはできない。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の第1の目的は、質量部から支持
梁を介して基板側に振動が伝わるのを防止でき、その振
動状態を基板上で安定的に保持できると共に、検出感
度、検出精度を高めて信頼性を向上できるようにした外
力計測装置を提供することにある。
【0015】また、本発明の第2の目的は、例えば角速
度と加速度の両方が質量部に加わる場合でも、少なくと
も角速度を加速度から分離して精度よく検出でき、その
検出動作を安定化できるようにした外力計測装置を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、基板と、該基板と隙間をもっ
て対向し互いに直交するX軸,Y軸,Z軸からなる3軸
方向のうちY軸方向に並んで配置され振動発生手段によ
ってX軸方向に互いに逆位相で振動する複数の質量部
と、該各質量部をX軸方向に変位可能に連結する支持梁
と、該支持梁と前記基板との間に設けられ該支持梁を前
記基板に接続する固定部と、前記各質量部に角速度また
は加速度が作用したときに該各質量部がY軸とZ軸のう
ちいずれか一方の軸方向に変位する変位量を角速度また
は加速度として検出する外力検出手段とからなる構成を
採用している。
【0017】このように構成することにより、複数の質
量部を支持梁によって振動方向(X軸方向)と直交する
Y軸方向に沿って連結でき、例えば各質量部のうち一部
の質量部を振動発生手段によって振動させることによ
り、互いに隣合う質量部をほぼ逆位相で振動させること
ができる。これにより、各質量部を連結する支持梁の途
中部位には、支持梁が各質量部と一緒に振動するときに
ほぼ一定の位置を保持する振動の節を配置することがで
きる。
【0018】また、例えば逆位相で振動する2個の質量
部は、角速度が加わるときにコリオリ力によって互いに
逆方向に変位し、加速度が加わるときには慣性力によっ
て互いに等しい方向に変位するから、これらの質量部の
変位量を比較することにより、角速度と加速度を区別し
て検出することができる。
【0019】また、請求項2の発明によると、固定部は
支持梁のうち前記各質量部が互いに逆位相で振動すると
きの節に対応する部位を基板に接続する構成としてい
る。
【0020】これにより、固定部は、各質量部と支持梁
とが振動するときの振動の節に対応する位置で該支持梁
を基板側に固定できるから、各質量部の振動が支持梁を
介して基板側に伝わるのを抑制することができる。
【0021】また、請求項3の発明によると、支持梁は
前記各質量部をZ軸方向に変位可能に支持し、前記外力
検出手段は前記各質量部がZ軸方向に変位するときの変
位量を検出する構成としている。
【0022】これにより、各質量部をX軸方向に振動さ
せつつ、例えば角速度、加速度等の外力に応じてZ軸方
向に変位させることができ、このときの変位量を外力検
出手段により角速度または加速度として検出することが
できる。
【0023】また、請求項4の発明によると、各質量部
は、Y軸方向に対して中央に位置する第1の質量部と、
Y軸方向に対して該第1の質量部の両側に位置する第2
の質量部とによって構成し、前記第1の質量部はY軸方
向に変位する質量部支持梁を介して前記支持梁に支持さ
れ、前記外力検出手段は前記第1の質量部がY軸方向に
変位するときの変位量を検出する構成としている。
【0024】これにより、第1の質量部を挟んで第2の
質量部を対称に配置でき、これらの質量部をX軸方向に
対して互いに逆位相で安定的に振動させることができ
る。そして、この状態で第1の質量部が角速度に応じて
Y軸方向に変位するときには、その変位量を外力検出手
段により角速度として検出できる。また、センサに角速
度が加わっていないときには、例えば支持梁がX軸方向
に撓み変形することによって第1,第2の質量部がX軸
方向だけに振動し、このとき質量部支持梁はY軸方向に
変位しない状態を保持することができる。従って、第1
の質量部が支持梁の撓み変形等によってY軸方向にも誤
って変位するのを防止することができる。
【0025】一方、請求項5の発明では、基板と、該基
板と隙間をもって対向し互いに直交するX軸,Y軸,Z
軸からなる3軸方向のうち振動発生手段によってX軸方
向に振動する第1の質量部と、該第1の質量部を挟んで
Y軸方向の両側に設けられ振動発生手段によってX軸方
向に振動する第2の質量部と、前記第1の質量部と第2
の質量部との間に位置して第1の質量部を取囲む第3の
質量部と、前記第2の質量部を互いにX軸方向に変位可
能に連結する支持梁と、該支持梁に対して前記第3の質
量部を連結する連結部と、前記第3の質量部に対して第
1の質量部をY軸方向に変位可能に連結する質量部支持
梁と、前記基板と支持梁との間に設けられ該支持梁を基
板に接続する固定部と、前記第1の質量部に角速度が作
用するときに該第1の質量部がY軸方向に変位する変位
量を角速度として検出する外力検出手段とを備え、前記
第1,第3の質量部と第2,第4の質量部とは互いに逆
位相で振動する構成としている。
【0026】これにより、第1,第2,第3の質量部全
体を振動発生手段によってX軸方向に振動させつつ、第
1の質量部を角速度に応じてY軸方向に変位させること
ができる。また、センサに角速度が加わっていないとき
には、例えば支持梁がX軸方向に撓み変形することによ
って第1,第2,第3の質量部がX軸方向だけに振動
し、このとき第1の質量部は、第3の質量部に取囲まれ
た位置でY軸方向に変位しない状態を保持できる。従っ
て、第3の質量部は、支持梁の撓み変形等がY軸方向へ
の変位となって第1の質量部に伝わるのを遮断すること
ができる。
【0027】また、請求項6の発明によると、固定部は
支持梁のうち前記第1,第3の質量部と第2の質量部と
が互いに逆位相で振動するときの節に対応する部位を前
記基板に接続する構成としている。
【0028】これにより、固定部は、第1,第2,第3
の質量部と支持梁とが振動するときの振動の節に対応す
る位置で該支持梁を基板側に固定できるから、該各質量
部の振動が支持梁を介して基板側に伝わるのを抑制する
ことができる。
【0029】また、請求項7の発明によると、各質量部
は、Y軸方向に対して中央に位置する第1の質量部と、
Y軸方向に対して該第1の質量部の両側に位置する第2
の質量部とによって構成し、前記第1,第2の質量部は
Y軸方向に変位する第1,第2の質量部支持梁を介して
前記支持梁にそれぞれ連結する構成としている。
【0030】これにより、第1,第2の質量部は支持梁
を介してX軸方向に振動でき、この状態で第1の質量部
は第1の質量部支持梁により外力に応じてY軸方向に変
位できると共に、第2の質量部は第2の質量部支持梁に
よってY軸方向に変位できる。そして、外力検出手段
は、第1,第2の質量部の変位量を用いて角速度または
加速度を検出することができる。
【0031】一方、請求項8の発明では、基板と、該基
板と隙間をもって対向し互いに直交するX軸,Y軸,Z
軸からなる3軸方向のうち振動発生手段によってX軸方
向に振動する第1の質量部と、該第1の質量部を挟んで
Y軸方向の両側に設けられ振動発生手段によってX軸方
向に振動する第2の質量部と、前記第1の質量部と第2
の質量部との間に位置して第1の質量部を取囲む第3の
質量部と、前記第2の質量部を取囲む第4の質量部と、
該第4の質量部を互いにX軸方向に変位可能に連結する
支持梁と、該支持梁に対して前記第3の質量部を連結す
る連結部と、前記第3の質量部に対して第1の質量部を
Y軸方向に変位可能に連結する第1の質量部支持梁と、
前記第4の質量部に対して第2の質量部をY軸方向に変
位可能に連結する第2の質量部支持梁と、前記基板と支
持梁との間に設けられ該支持梁を基板に接続する固定部
と、前記第1,第2の質量部に角速度または加速度が作
用するときに該第1,第2の質量部がY軸方向に変位す
る変位量を角速度または加速度として検出する外力検出
手段とを備え、前記第1,第3の質量部と第2,第4の
質量部とは互いに逆位相で振動する構成としている。
【0032】これにより、第1,第2,第3,第4の質
量部は支持梁を介してX軸方向に振動でき、この状態で
第1,第2の質量部は、それぞれ第1,第2の質量部支
持梁により外力に応じてY軸方向に変位することができ
る。また、第3の質量部は支持梁の撓み変形等が第1の
質量部に伝わるのを遮断でき、第4の質量部は支持梁の
撓み変形等が第2の質量部に伝わるのを遮断することが
できる。
【0033】また、請求項9の発明によると、固定部は
支持梁のうち前記第1,第3の質量部と第2,第4の質
量部とが互いに逆位相で振動するときの節に対応する部
位を前記基板に接続する構成としている。
【0034】これにより、固定部は、第1,第2,第
3,第4の質量部と支持梁とが振動するときの振動の節
に対応する位置で該支持梁を基板側に固定できるから、
該各質量部の振動が支持梁を介して基板側に伝わるのを
抑制することができる。
【0035】さらに、請求項10の発明によると、外力
検出手段は、少なくとも前記各質量部に加わる角速度を
加速度から分離して検出するため前記各質量部が互いに
逆位相で振動しつつY軸方向に変位するときの変位量を
合成して検出する構成としている。
【0036】これにより、例えば逆位相で振動する2個
の質量部は、角速度が加わるときにコリオリ力によって
互いに逆方向に変位し、加速度が加わるときには慣性力
によって互いに等しい方向に変位するから、例えば各質
量部の変位量を減算することにより、これらの変位量の
うち互いに同じ方向に変位した分(加速度成分)を相殺
して除去することができ、少なくとも角速度を加速度か
ら分離して検出することができる。
【0037】また、請求項11の発明によると、外力検
出手段は、前記第1の質量部と第2の質量部の間に位置
して前記基板に設けられた固定側検出電極と、前記第1
の質量部に設けられ該固定側検出電極とY軸方向の隙間
を介して対向する第1の可動側検出電極と、前記第2の
質量部に設けられ前記固定側検出電極とY軸方向の隙間
を介して対向する第2の可動側検出電極とによって構成
し、前記外力検出手段は固定側検出電極に対する第1,
第2の可動側検出電極の変位量を静電容量の変化として
並列に検出する構成としている。
【0038】これにより、第1,第2の質量部が互いに
逆位相で振動している状態で該各質量部に角速度が加わ
るときには、これらの質量部がコリオリ力により互いに
逆方向に変位する。この結果、例えば第1,第2の可動
側検出電極の両方を固定側検出電極に接近させることが
でき、固定側検出電極と可動側検出電極との間の静電容
量を角速度の大きさに応じて増大させることができる。
また、第1,第2の質量部に加速度が加わるときには、
これらの質量部が互いに同方向に変位するから、第1,
第2の可動側検出電極のうち一方の電極を固定側検出電
極に接近させ、他方の電極を固定側検出電極から離間さ
せることができ、加速度による各検出電極間の静電容量
の変化を打消すことができる。
【0039】また、請求項12の発明によると、外力検
出手段は、互いに逆位相で振動する前記第1,第2の質
量部のうち第1の質量部がY軸方向に変位するときの変
位量を検出する第1の変位量検出部と、前記第2の質量
部がY軸方向に変位するときの変位量を検出する第2の
変位量検出部と、前記第1,第2の変位量検出部により
それぞれ検出した変位量を用いて角速度と加速度とを個
別に演算する外力演算部とによって構成している。
【0040】これにより、第1,第2の変位量検出部
は、互いに逆位相で振動する第1,第2の質量部がY軸
方向に変位するときの変位量をそれぞれ検出することが
できる。そして、質量部に角速度と加速度の両方が加わ
る場合において、これら2つの検出値には、角速度に応
じて互いに逆方向に変位した角速度成分と、加速度に応
じて互いに等しい方向に変位した加速度成分とが含まれ
るから、外力演算部は、例えばこれら2つの検出値を加
算および減算することにより角速度と加速度とを個別に
演算することができる。
【0041】さらに、請求項13の発明によると、外力
検出手段は、前記基板側に固定して設けられ複数の電極
部が櫛歯状に並んで形成された固定側検出電極と、前記
質量部側に設けられ該固定側検出電極の各電極部とY軸
方向の隙間を挟んで噛合する複数の電極部が形成された
可動側検出電極とによって構成し、前記外力検出手段は
前記固定側検出電極と可動側検出電極との間の静電容量
の変化を前記質量部の変位量として検出する構成として
いる。
【0042】これにより、固定側検出電極と可動側検出
電極の各電極部を互いに噛合させ、これらの検出電極に
大きな対向面積を与えることができる。そして、質量部
が外力によりY軸方向に変位するときには、その変位量
を各検出電極間の距離(静電容量)の変化として検出す
ることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
外力計測装置を、添付図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0044】ここで、図1ないし図4は本発明による第
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、外力計測装
置として角速度センサを例に挙げて述べる。
【0045】図中、1は本実施の形態に適用される角速
度センサ、2は該角速度センサ1の本体部分を構成する
基板で、該基板2は、例えば高抵抗なシリコン材料、ガ
ラス材料等によって四角形状に形成されている。
【0046】また、基板2上には、図1ないし図3に示
す如く、例えば単結晶または多結晶をなす低抵抗なシリ
コン材料を基板2上に設けてエッチング処理等の微細加
工を施すことにより、後述の中央質量部3、外側質量部
4、支持梁5、固定部6、駆動電極8,9、検出電極1
1,12等が形成されている。
【0047】3は基板2の中央近傍に配置された第1の
質量部としての中央質量部で、該中央質量部3は、例え
ば四角形の平板状に形成されている。そして、中央質量
部3は、各支持梁5を介して外側質量部4と連結され、
これらの質量部3,4は、支持梁5によってX軸方向
(振動方向)およびZ軸方向(検出方向)に変位可能に
支持されると共に、基板2と平行な平面内でY軸方向に
沿ってほぼ直線状に並んで配置されている。
【0048】4,4はY軸方向に対して中央質量部3の
両側に配置された第2の質量部としての一対の外側質量
部で、該各外側質量部4は、例えば四角形の平板状に形
成されている。そして、各外側質量部4は、支持梁5の
両端側に固着され、中央質量部3に対してX軸方向に変
位可能となっている。
【0049】5,5,…は中央質量部3と外側質量部4
とをX軸方向に変位可能に連結する例えば4本の支持梁
で、該各支持梁5は、互いにほぼ等しい長さ寸法をもっ
て直線状に形成され、X軸方向とZ軸方向とに撓み変形
可能となっている。また、支持梁5は、中央質量部3の
両側に2本ずつ配置され、その4隅から外側質量部4に
向けてY軸方向に延びている。
【0050】そして、角速度センサ1の作動時には、図
4に示す如く、隣合う中央質量部3と外側質量部4とが
互いにほぼ逆位相でX軸方向に振動する。この場合、支
持梁5の長さ方向途中部位には、これらの質量部3,4
が逆位相で一定の振動(共振)状態となったときに、質
量部3,4の振動が相殺されることによってほぼ一定の
位置を保持する節部5Aが配置されている。
【0051】6,6,…は支持梁5の節部5Aを基板2
に接続する例えば4個の固定部で、該各固定部6は、図
1ないし図3に示す如く、X軸方向に対して各支持梁5
の左,右両側に2個ずつ配置され、後述の駆動電極用支
持部7を挟んでY軸方向に離間している。そして、固定
部6は、基板2上に固定された台座部6Aと、該台座部
6Aから支持梁5に向けてX軸方向に突出し、基板2か
ら離間して配置された腕部6Bとによって構成されてい
る。
【0052】また、固定部6は、腕部6Bの先端側が支
持梁5の節部5Aに連結され、該支持梁5と協働して質
量部3,4をX軸方向およびZ軸方向に変位可能に支持
している。そして、中央質量部3と外側質量部4とが逆
位相で振動するときには、これらの質量部3,4の振動
が支持梁5の節部5Aで互いに打消されるため、固定部
6は、質量部3,4の振動が基板2に伝わるのを抑制す
る構成となっている。
【0053】一方、7,7は基板2上に設けられた駆動
電極用支持部で、該各駆動電極用支持部7は、X軸方向
に対して中央質量部3の左,右両側に配置されている。
【0054】8,8は各駆動電極用支持部7に設けられ
た固定側駆動電極で、該各固定側駆動電極8は、支持部
7からX軸方向に突出し、Y軸方向に間隔をもって櫛歯
状に配置された複数の電極板8A,8A,…を有してい
る。
【0055】9,9は各固定側駆動電極8に対応して中
央質量部3に設けられた可動側駆動電極で、該各可動側
駆動電極9は、中央質量部3からX軸方向に櫛歯状をな
して突出し、固定側駆動電極8の各電極板8Aに噛合し
た複数の電極板9A,9A,…を有している。
【0056】10,10は基板2と中央質量部3との間
に設けられた振動発生手段としての振動発生部で、該各
振動発生部10は、固定側駆動電極8と可動側駆動電極
9とによって構成されている。そして、振動発生部10
は、これらの駆動電極8,9間に交流の駆動信号を直流
バイアス電圧と共に印加することによって、電極板8
A,9A間に静電引力を交互に発生し、中央質量部3を
図1中の矢示a1,a2方向に振動させるものである。
【0057】11は基板2上に設けられた固定側検出電
極で、該固定側検出電極11は、図1ないし図3に示す
如く、中央質量部3に面して配置されている。
【0058】12は中央質量部3の裏面側に形成された
可動側検出電極で、該可動側検出電極12は、固定側検
出電極11とZ軸方向の隙間を挟んで対向している。
【0059】13は基板2と中央質量部3との間に設け
られた外力検出手段としての角速度検出部で、該角速度
検出部13は、固定側検出電極11と可動側検出電極1
2とからなる平行平板コンデンサを構成し、中央質量部
3がY軸周りの角速度に応じてZ軸方向に変位するとき
には、この角速度を検出電極11,12間の静電容量の
変化として検出するものである。
【0060】本実施の形態による角速度センサ1は上述
の如き構成を有するもので、次にその作動について説明
する。
【0061】まず、左,右の振動発生部10に逆位相と
なる交流の駆動信号を直流バイアス電圧と共に印加する
と、左,右の固定側駆動電極8と可動側駆動電極9との
間には、静電引力が交互に発生し、中央質量部3は、支
持梁5が撓むことによって図1中の矢示a1,a2方向に
振動する。
【0062】そして、この振動状態で角速度センサ1に
Y軸周りの角速度Ωが加わると、中央質量部3には、Z
軸方向に対して下記数1の式に示すコリオリ力Fが作用
するため、中央質量部3は、支持梁5が撓むことによ
り、コリオリ力FによってZ軸方向に変位する。
【0063】
【数1】F=2M1Ωv 但し、M1 :中央質量部3の質量 Ω:Y軸周りの角速度 v:中央質量部3のX軸方向の速度
【0064】また、中央質量部3がZ軸方向に変位する
ときには、その変位量に応じて角速度検出部13の検出
電極11,12の間隔(静電容量)が変化するので、角
速度検出部13は、この静電容量の変化を角速度Ωとし
て検出し、角速度Ωに応じた検出信号を出力する。
【0065】一方、質量部3,4の振動状態について述
べると、例えば中央質量部3が図4中に実線で示すよう
に矢示a1方向へと変位(振動)するときには、支持梁
5がX軸方向に撓み変形し、中央振動部3の振動が支持
梁5を介して外側質量部4に伝わることにより、外側質
量部4は矢示a2方向へと変位する。また、中央質量部
3が矢示a2方向に変位するときには、図4中に仮想線
で示すように支持梁5が逆向きに撓むことにより、外側
質量部4は矢示a1方向に変位する。
【0066】この結果、中央質量部3と外側質量部4と
は、互いに振動の位相が約180°ずれた逆位相で一定
の共振状態となって振動し、この共振状態で支持梁5が
撓み変形するときには、振動の節に対応する節部5Aが
ほぼ一定の位置を保持するようになる。このため、質量
部3,4の振動が支持梁5と固定部6とを介して基板2
に伝わることはほとんどない。
【0067】かくして、本実施の形態によれば、中央質
量部3と外側質量部4とを支持梁5によってX軸方向に
変位可能に連結し、支持梁5の節部5Aを固定部6によ
って基板2に接続する構成としたので、質量部3,4が
基板2上で振動するときには、隣合う中央質量部3と外
側質量部4とを互いにほぼ逆位相で振動させることがで
きる。そして、支持梁5の途中部位には、支持梁5が質
量部3,4と一緒に振動するときにほぼ一定の位置を保
持する節部5Aを配置でき、この節部5Aの位置では、
質量部3,4の振動を互いに打消すことができる。
【0068】この場合、中央質量部3と外側質量部4と
をY軸方向に沿ってほぼ直線状に配置したので、例えば
中央質量部3をX軸方向に振動させることによって、こ
の振動を支持梁5によって外側質量部4に効率よく伝達
でき、簡単な構造によって質量部3,4を逆位相で振動
させることができる。また、中央質量部3を挟んで一対
の外側質量部4を対称に配置することにより、質量部
3,4全体として安定した振動状態を実現することがで
きる。
【0069】そして、固定部6は、支持梁5の節部5A
を介して中央質量部3と外側質量部4とを支持している
ので、これらの振動が基板2に伝わるのを確実に抑制で
き、振動発生部10から質量部3,4に加えられる振動
エネルギを基板2側に逃がすことなく、質量部3,4を
予め定められた振幅、振動速度等で効率よく振動させる
ことができる。この結果、角速度Ωに応じて質量部3,
4を所定の変位量分だけ確実に変位させることができ、
センサの検出感度を安定させることができる。
【0070】また、角速度が加わっていないときには、
質量部3,4の振動が基板2に伝わることによって基板
2が振動し、この振動で質量部3,4がZ軸方向に振動
するのを防止でき、センサの検出精度を高めて信頼性を
向上させることができる。
【0071】次に、図5および図6は本発明による第2
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、Z軸周り
の角速度を検出する角速度センサを構成したことにあ
る。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0072】21は本実施の形態による角速度センサ、
22は該角速度センサ21の基板で、該基板22上に
は、例えば低抵抗なシリコン材料等を用いて後述の中央
質量部23、外側質量部24、支持梁25、質量部支持
梁26、固定部27、駆動電極29,30、検出電極3
3,34等が形成されている。
【0073】23は基板22の中央近傍に配置された第
1の質量部としての中央質量部で、該中央質量部23
は、支持梁25と質量部支持梁26とを介して外側質量
部24に連結され、これらの質量部23,24は、支持
梁25によってX軸方向(振動方向)に変位可能に支持
されている。また、中央質量部23は、質量部支持梁2
6によってY軸方向(検出方向)に変位可能に支持され
ている。
【0074】24,24はY軸方向に対して中央質量部
23の両側に配置された第2の質量部としての一対の外
側質量部で、該各外側質量部24は、支持梁25の両端
側に固着され、中央質量部23に対してX軸方向に変位
可能となっている。また、これらの質量部23,24
は、図5、図6に示す如く基板22と平行な平面内でY
軸方向に沿ってほぼ直線状に配置されている。
【0075】25,25は各外側質量部24をX軸方向
に変位可能に連結する例えば2本の支持梁で、該各支持
梁25は、互いにほぼ等しい長さ寸法をもって直線状に
形成され、X軸方向に撓み変形可能となっている。ま
た、支持梁25は、中央質量部23の左,右両側に配置
され、Y軸方向に延びている。
【0076】そして、角速度センサ21の作動時には、
前記第1の実施の形態とほぼ同様に、中央質量部23と
外側質量部24とが支持梁25等を介して互いにほぼ逆
位相でX軸方向に振動し、このとき支持梁25の長さ方
向途中部位には、ほぼ一定の位置を保持する節部25
A,25Aが配置される構成となっている。
【0077】26,26はY軸方向に撓み変形可能に形
成された例えば2本の質量部支持梁で、該各質量部支持
梁26は、X軸方向に延びた直線状をなし、中央質量部
23の左,右両側と各支持梁25の長さ方向中間部との
間を連結している。また、質量部支持梁26は、中央質
量部23を各支持梁25間でY軸方向に変位可能に支持
し、中央質量部23が支持梁25の中間部位に対してX
軸方向に変位するのを規制している。
【0078】27,27,…は支持梁25の節部25A
を基板22に接続する例えば4個の固定部で、該各固定
部27は、第1の実施の形態とほぼ同様に、X軸方向に
対して各支持梁25の左,右両側に2個ずつ配置され、
Y軸方向に離間している。
【0079】また、固定部27は、基板22上に固定さ
れた台座部27Aと、該台座部27Aから支持梁25に
向けてX軸方向に突出し、基板22から離間して配置さ
れた腕部27Bとによって構成され、腕部27Bは、そ
の先端側が支持梁25の節部25Aに連結されている。
これにより、固定部27は、質量部23,24の振動が
基板22に伝わるのを抑制するものである。
【0080】一方、28,28は基板22上に設けられ
た駆動電極用支持部で、該各駆動電極用支持部28は、
Y軸方向に対して外側質量部24の両側に配置されてい
る。
【0081】29,29は各駆動電極用支持部28に設
けられた固定側駆動電極で、該各固定側駆動電極29
は、支持部28から外側質量部24に向けて突出し、先
端側がX軸方向にL字状をなして屈曲した複数の電極板
29A,29A,…を有し、該各電極板29Aは、X軸
方向に間隔をもって櫛歯状に配置されている。
【0082】30,30は各固定側駆動電極29に対応
して各外側質量部24に設けられた可動側駆動電極で、
該各可動側駆動電極30は、外側質量部24から櫛歯状
に突出し、固定側駆動電極29の各電極板29Aに噛合
した複数の電極板30A,30A,…を有している。
【0083】31,31は基板22と外側質量部24と
の間に設けられた振動発生手段としての振動発生部で、
該各振動発生部31は、第1の実施の形態とほぼ同様
に、固定側駆動電極29と可動側駆動電極30とによっ
て構成され、質量部23,24を図5中の矢示a1,a2
方向に振動させるものである。
【0084】32,32は基板22上に設けられた検出
電極用支持部で、該各検出電極用支持部32は、Y軸方
向に対して中央質量部23の両側に配置されている。
【0085】33,33は各検出電極用支持部32に設
けられた固定側検出電極で、該各固定側検出電極33
は、例えば略F字状に形成され、X軸方向に突出して櫛
歯状に配置された複数の電極板33A,33A,…を有
している。
【0086】34,34は各固定側検出電極33に対応
して中央質量部23に設けられた可動側検出電極で、該
各可動側検出電極34は、櫛歯状に配置された複数の電
極板34A,34A,…を有し、該各電極板34Aは、
固定側検出電極33の各電極板33AとY軸方向の隙間
を介して噛合している。
【0087】35は基板22と中央質量部23との間に
設けられた外力検出手段としての角速度検出部で、該角
速度検出部35は、固定側検出電極33と可動側検出電
極34とからなる平行平板コンデンサを構成し、中央質
量部23がZ軸周りの角速度に応じたコリオリ力によっ
てY軸方向に変位するときには、この角速度を検出電極
33,34間の静電容量の変化として検出するものであ
る。
【0088】本実施の形態による角速度センサ21は上
述の如き構成を有するもので、センサの作動時には、ま
ず各振動発生部31に交流の駆動信号を直流バイアス電
圧と共に印加すると、各外側質量部24は、図5中の矢
示a1,a2方向に振動する。このとき、各支持梁25が
X軸方向に撓み変形し、外側質量部24の振動が支持梁
25と質量部支持梁26を介して中央質量部23に伝わ
ることにより、中央質量部23は、外側質量部24と逆
位相で矢示a2,a1方向に振動する。
【0089】そして、角速度センサ21にZ軸周りの角
速度Ωが加わると、中央質量部23は、質量部支持梁2
6が撓むことにより、コリオリ力Fに応じてY軸方向に
変位する。この結果、角速度検出部35の静電容量が変
化するので、この静電容量の変化が角速度Ωとして検出
される。
【0090】また、固定部27は、支持梁25の節部2
5Aを支持しているため、質量部23,24の振動が基
板22に伝わるのを抑制することができる。
【0091】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。そして、特に本実施の形態では、中央
質量部23を質量部支持梁26によって支持梁25に連
結する構成としたので、角速度Ωが加わっていないとき
には、支持梁25が撓み変形することによって質量部2
3,24がX軸方向だけに振動し、質量部支持梁26は
Y軸方向に撓み変形しない状態を保持することができ
る。従って、支持梁25の撓み変形によって中央質量部
23がX軸方向に振動しつつY軸方向にも変位するのを
防止でき、検出精度を向上させることができる。
【0092】また、可動側駆動電極30を外側質量部2
4に設けたので、可動側検出電極34が設けられた中央
質量部23の構造を簡略化することができる。
【0093】次に、図7および図8は本発明による第3
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第1,第
2の質量部間に第3の質量部を設ける構成としたことに
ある。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0094】41は本実施の形態による角速度センサ、
42は該角速度センサ41の基板で、該基板42上に
は、例えば低抵抗なシリコン材料等を用いて後述の中央
質量部43、外側質量部44、枠状質量部45、支持梁
46、連結部47、質量部支持梁48、固定部49、駆
動電極51,52、検出電極55,56等が形成されて
いる。
【0095】43は基板42の中央近傍に配置された第
1の質量部としての中央質量部で、該中央質量部43
は、図7、図8に示す如く、略「日」の字をなす枠状体
として形成され、互いに対向してX軸方向に延びた横枠
部43A,43Aと、該各横枠部43Aの両端側を連結
してY軸方向に延びた縦枠部43B,43Bと、各横枠
部43A間に位置してX軸方向に延設され、各縦枠部4
3Bのほぼ中間部位を連結した中間枠部43Cとによっ
て構成されている。
【0096】そして、中央質量部43は、支持梁46、
連結部47および質量部支持梁48を介して外側質量部
44と枠状質量部45とに連結され、これらの質量部4
3,44,45は、支持梁46によってX軸方向(振動
方向)に変位可能に支持されると共に、基板42と平行
な平面内でY軸方向に沿ってほぼ直線状に並んで配置さ
れている。また、中央質量部43は、質量部支持梁48
によってY軸方向(検出方向)に変位可能に支持されて
いる。
【0097】44,44はY軸方向に対して中央質量部
43の両側に配置された第2の質量部としての一対の外
側質量部で、該各外側質量部44は、支持梁46の両端
側に固着され、中央質量部43(枠状質量部45)に対
してX軸方向に変位可能となっている。
【0098】45は中央質量部43と各外側質量部44
との間に配置された第3の質量部としての枠状質量部
で、該枠状質量部45は、中央質量部43を取囲む四角
形の枠状体によって形成され、互いに対向してX軸方向
に延びた横枠部45A,45Aと、該各横枠部45Aの
両端側を連結してY軸方向に延びた縦枠部45B,45
Bとによって「口」字状に構成されている。そして、枠
状質量部45は、その内側部位が質量部支持梁48を介
して中央質量部43と連結され、外側部位が連結部47
を介して支持梁46と連結されている。
【0099】46,46は各外側質量部44をX軸方向
に変位可能に連結する例えば2本の支持梁で、該各支持
梁46は、互いにほぼ等しい長さ寸法をもって直線状に
形成され、X軸方向に撓み変形可能となっている。ま
た、支持梁46は、枠状質量部45の左,右両側に配置
され、Y軸方向に延びている。
【0100】そして、角速度センサ41の作動時には、
中央質量部43(枠状質量部45)と外側質量部44と
が支持梁46等を介して互いにほぼ逆位相でX軸方向に
振動し、このとき支持梁46の長さ方向途中部位には、
ほぼ一定の位置を保持する節部46A,46Aが配置さ
れる構成となっている。
【0101】47,47は枠状質量部45と支持梁46
とを連結する左,右の連結部で、該各連結部47は高い
剛性をもって形成され、枠状質量部45が支持梁46に
対してY軸方向に変位するのを規制している。
【0102】48,48,…は中央質量部43と枠状質
量部45とを連結する例えば4本の質量部支持梁で、該
各質量部支持梁48は、一端側が中央質量部43の4隅
に連結され、他端側がX軸方向に延びて枠状質量部45
の各横枠部45Aに連結されると共に、Y軸方向に撓み
変形可能となっている。そして、質量部支持梁48は、
中央質量部43をY軸方向に変位可能に支持し、中央質
量部43が枠状質量部45内でX軸方向に変位するのを
規制している。
【0103】49は支持梁46の節部46Aを基板42
に接続する固定部で、該固定部49は、質量部43,4
4,45を取囲む四角形の枠状体によって形成され基板
42上に固定された台座部49Aと、該台座部49Aの
内側部位に一体に設けられ、基板42から離間して配置
された例えば4個の腕部49B,49B,…とによって
構成されている。
【0104】そして、各腕部49Bは、X軸方向に対し
て各支持梁46の左,右両側に2個ずつ配置され、Y軸
方向に離間している。また、腕部49Bは、第1の実施
の形態とほぼ同様に、先端側が支持梁46の節部46A
に連結され、これにより固定部49は、質量部43,4
4,45の振動が基板42に伝わるのを抑制するもので
ある。
【0105】一方、50,50,…は基板42上に固定
的に設けられた例えば4個の駆動電極用支持部で、該各
駆動電極用支持部50は、Y軸方向に対し外側質量部4
4を挟んで両側に2個ずつ配置されている。
【0106】51,51,…は各駆動電極用支持部50
にそれぞれ設けられた固定側駆動電極で、該各固定側駆
動電極51は、X軸方向に突出しY軸方向に間隔をもっ
て櫛歯状に配置された複数の電極板51A,51A,…
を有している。
【0107】52,52,…は各固定側駆動電極51に
対応して外側質量部44にそれぞれ設けられた可動側駆
動電極で、該各可動側駆動電極52は、X軸方向に櫛歯
状をなして突出し、固定側駆動電極51の各電極板51
Aと噛合した複数の電極板52A,52A,…を有して
いる。
【0108】53,53,…は基板42と外側質量部4
4との間に設けられた振動発生手段としての振動発生部
で、該各振動発生部53は、固定側駆動電極51と可動
側駆動電極52とによって構成され、その電極板51
A,52A間に静電引力を発生することにより、外側質
量部44を図7中の矢示a1,a2方向に振動させるもの
である。
【0109】54,54は中央質量部43の内側に位置
して基板42上に設けられた2個の検出電極用支持部
で、該各検出電極用支持部54は、Y軸方向に対して中
央質量部43の中間枠部43Cを挟んで両側に配置され
ている。
【0110】55,55,…は各検出電極用支持部54
にそれぞれ複数個設けられた固定側検出電極で、該各固
定側検出電極55は、X軸方向に突出しY軸方向の間隔
をもって櫛歯状に配置された複数の電極板55A,55
A,…を有している。
【0111】56,56,…は各固定側検出電極55に
対応して中央質量部43に複数個設けられた可動側検出
電極で、該各可動側検出電極56は、X軸方向に櫛歯状
をなして突出し、固定側検出電極55の各電極板55A
に対しY軸方向の隙間を挟んで噛合した複数の電極板5
6A,56A,…を有している。
【0112】57,57は基板42と中央質量部43と
の間に設けられた外力検出手段としての角速度検出部
で、該各角速度検出部57は、固定側検出電極55と可
動側検出電極56とによって構成されている。そして、
角速度検出部57は、中央質量部43がZ軸周りの角速
度ΩによってY軸方向に変位するときに、電極板55
A,56A間の静電容量が変化する平行平板コンデンサ
を形成している。
【0113】本実施の形態による角速度センサ41は上
述の如き構成を有するもので、次にその作動について説
明する。
【0114】まず、各振動発生部53に交流の駆動信号
を直流バイアス電圧と共に印加すると、外側質量部44
は、図8中の矢示a1,a2方向に振動する。このとき、
各支持梁46がX軸方向に撓み変形し、外側質量部44
の振動が連結部47を介して枠状質量部45に伝わるこ
とにより、枠状質量部45は、中央質量部43と一体と
なって外側質量部44に対し逆位相で矢示a2,a1方向
に振動する。
【0115】そして、角速度センサにZ軸周りの角速度
Ωが加わると、中央質量部43は、質量部支持梁48が
撓み変形することにより、枠状質量部45内でコリオリ
力Fに応じてY軸方向に変位する。この結果、角速度検
出部57の静電容量が変化するので、この静電容量の変
化が角速度Ωとして検出される。
【0116】また、固定部49の各腕部49Bは、支持
梁46の節部46Aを支持しているため、質量部43,
44,45の振動が基板42に伝わるのを抑制すること
ができる。
【0117】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
中央質量部43と外側質量部44との間に枠状質量部4
5を設ける構成としたので、角速度Ωが加わっていない
ときには、支持梁46が撓み変形しても、中央質量部4
3は、枠状質量部45内でX軸方向だけに振動すること
ができる。
【0118】従って、枠状質量部45は、支持梁46の
撓み変形がY軸方向への変位となって中央質量部43に
伝わるのを遮断でき、検出精度をより向上させることが
できる。
【0119】次に、図9は本発明による第4の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、固定部に二又状の腕
部を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態
では、前記第3の実施の形態と同一の構成要素に同一の
符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0120】61は支持梁46の各節部46Aを基板4
2に接続する固定部で、該固定部61は、第3の実施の
形態とほぼ同様に、基板42上に固定された枠状の台座
部61Aと、該台座部61Aの内側部位に設けられた腕
部61Bとによって構成されている。
【0121】しかし、腕部61Bは、基端側が台座部6
1Aに1箇所で固定され先端側が略「T」字状に分岐し
た分岐部61B1と、該分岐部61B1の先端側からX軸
方向に突出し、支持梁46の各節部46Aをそれぞれ支
持する支持突部61B2,61B2とによって構成され、
これらの分岐部61B1と支持突部61B2とは基板42
から離間している。
【0122】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第3の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。そして、特に本実施の形態では、固定
部61の腕部61Bが二又状に分岐する構成としたの
で、その分岐部61B1の基端側を台座部61A(基板
42)に対して1箇所で固定することができる。
【0123】従って、例えば基板42の熱膨張、熱収縮
等によって支持梁46の各節部46A間で基板42の寸
法Dが変化する場合でも、各節部46A間の間隔を拡大
または縮小させる方向の応力が基板42側から腕部61
Bや支持梁46等に加わるのを防止でき、信頼性を高め
ることができる。
【0124】次に、図10ないし図13は本発明による
第5の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、角速
度センサに角速度と加速度の両方が加わるときに、角速
度を加速度から分離して検出する構成としたことにあ
る。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0125】71は本実施の形態による角速度センサ、
72は該角速度センサ71の基板で、該基板72上に
は、例えば低抵抗なシリコン材料等を用いて後述の中央
質量部73、外側質量部74,75、支持梁76、質量
部支持梁77,78、固定部79、駆動電極81,8
2、固定側検出電極85,86、可動側検出電極87,
88,89,90等が形成されている。
【0126】また、角速度センサ71は、これらの固定
側検出電極85,86と可動側検出電極87,88,8
9,90とにより形成される後述のコンデンサC1,C
2,C3,C4(図13参照)が互いにほぼ等しい電極形
状をもつように構成されているものである。
【0127】73は基板72の中央近傍に配置された第
1の質量部としての中央質量部で、該中央質量部73は
例えば四角形の平板状に形成されている。また、中央質
量部73は支持梁76と質量部支持梁77,78とを介
して外側質量部74,75と連結され、これらの質量部
73,74,75は、図10、図11に示す如く基板7
2と平行な平面内でY軸方向に沿ってほぼ直線状に並ん
でいる。そして、中央質量部73は、後述の如く角速
度、加速度等の外力が加わると、その大きさに応じたコ
リオリ力または慣性力を受けることにより質量部支持梁
77を介してY軸方向に変位する構成となっている。
【0128】74,75はY軸方向に対して中央質量部
73の前,後両側に配置された第2の質量部としての一
対の外側質量部で、該外側質量部74,75は例えば四
角形の平板状に形成され、各支持梁76の両端側に質量
部支持梁78を介してそれぞれ連結されている。そし
て、外側質量部74,75は、中央質量部73とほぼ同
様に、角速度、加速度等の外力が加わることにより質量
部支持梁78を介してY軸方向に変位するものである。
【0129】ここで、質量部73,74,75の質量と
支持梁77,78のばね定数とは予め適切に設定されて
おり、後述の如く質量部73,74,75が角速度Ω、
加速度αによって一緒に変位するときには、これらの変
位量が互いにほぼ等しい大きさとなるように構成されて
いる。
【0130】76,76は中央質量部73を挟んで左,
右両側に配置された例えば2本の支持梁で、該各支持梁
76はX軸方向に撓み変形可能に形成され、互いにほぼ
等しい寸法をもってY軸方向に延びている。そして、各
支持梁76は、中央質量部73と外側質量部74,75
とをX軸方向に変位可能に支持するものである。
【0131】そして、角速度センサ71の作動時には、
図12に示す如く、第1の実施の形態とほぼ同様に、隣
合う中央質量部73と外側質量部74,75とが互いに
ほぼ逆位相でX軸方向に振動し、中央質量部73が振動
によって矢示a1方向に変位するときには、外側質量部
74,75が矢示a2方向に変位する。この場合、支持
梁76の長さ方向途中部位には、振動時にほぼ一定の位
置を保持する4箇所の節部76Aが配置されている。
【0132】77,77はY軸方向に撓み変形可能に形
成された第1の質量部支持梁で、該各第1の質量部支持
梁77は中央質量部73の左,右両側と各支持梁76の
長さ方向中間部位とを連結し、中央質量部73をY軸方
向に変位可能に支持している。
【0133】78,78,…はY軸方向に撓み変形可能
に形成された第2の質量部支持梁で、該各第2の質量部
支持梁78は、外側質量部74,75の左,右両側と各
支持梁76の端部側とを連結し、これらの質量部74,
75をY軸方向に変位可能に支持しているものである。
【0134】79,79,…は各支持梁76の節部76
Aを基板72に接続する例えば4個の固定部で、該各固
定部79は、第1の実施の形態とほぼ同様に、台座部7
9Aと腕部79Bとによって構成されている。そして、
各固定部79は各支持梁76を節部76Aの位置で支持
することにより、質量部73,74,75の振動が基板
72側に伝わるのを抑制するものである。
【0135】一方、80,80は外側質量部74,75
の前,後両側に位置して基板72上に設けられた駆動電
極用支持部、81,81は該各駆動電極用支持部80に
設けられた固定側駆動電極で、該各固定側駆動電極81
は櫛歯状に並んだ複数の電極板81Aを有している。
【0136】82,82は各固定側駆動電極81に対応
して外側質量部74,75に設けられた可動側駆動電極
で、該各可動側駆動電極82は固定側駆動電極81の各
電極板81Aと噛合した複数の電極板82Aを有してい
る。
【0137】83,83は基板72と外側質量部74,
75との間に設けられた振動発生手段としての振動発生
部で、該各振動発生部83は固定側駆動電極81と可動
側駆動電極82とによって構成され、外側質量部74,
75を図10中の矢示a1,a2方向に振動させるもので
ある。
【0138】84,84は基板72上に設けられた例え
ば2個の検出電極用支持部で、該各検出電極用支持部8
4は中央質量部73の前,後両側に位置して外側質量部
74,75との間に配置されている。
【0139】85は各検出電極用支持部84のうち一方
の支持部84から前,後方向に突設された固定側検出電
極で、該固定側検出電極85は、中央質量部73側に配
置された複数の電極板85Aと、外側質量部74側に配
置された複数の電極板85Bとを有し、これらの電極板
85A,85Bは櫛歯状に並んでいる。
【0140】86は他方の検出電極用支持部84から
前,後方向に突設された固定側検出電極で、該固定側検
出電極86は、中央質量部73側に配置された複数の電
極板86Aと、外側質量部75側に配置された複数の電
極板86Bとを有している。
【0141】87は中央質量部73から一方の固定側検
出電極85に向けて突設された第1の可動側検出電極
で、該可動側検出電極87は、固定側検出電極85の電
極板85AとY軸方向の隙間を介して噛合する複数の電
極板87Aを有し、後述の図13に示す如く、該固定側
検出電極85との間で平行平板コンデンサC1を構成し
ている。
【0142】この場合、可動側検出電極87は、図10
に示す如く、Y軸方向に対して電極板87Aの一側に位
置する電極間隔d1が他側に位置する電極間隔d2よりも
予め小さく形成されており(d1<d2)、コンデンサC
1の静電容量に大きく影響する電極間隔d1は、中央質量
部73がY軸方向に対してb1方向に変位したときに広
がり、中央質量部73がb2方向に変位したときに狭く
なるように構成されている。これにより、コンデンサC
1の静電容量は、図13に示す如く中央質量部73がb1
方向に変位したときに増大し、中央質量部73がb2方
向に変位したときに減少するものである。
【0143】88は中央質量部73から他方の固定側検
出電極86に向けて突設された第1の可動側検出電極
で、該可動側検出電極88は、可動側検出電極87とほ
ぼ同様に、固定側検出電極86の各電極板86Aと噛合
する複数の電極板88Aを有し、固定側検出電極86と
の間でコンデンサC2を構成している。
【0144】そして、コンデンサC2の静電容量は、中
央質量部73の変位方向に対してコンデンサC1と逆に
増減するように予め設定されており、中央質量部73が
b1方向に変位したときに静電容量が減少し、中央質量
部73がb2方向に変位したときに静電容量が増大する
構成となっている。
【0145】89は外側質量部74,75のうち一方の
質量部74に設けられた第2の可動側検出電極で、該可
動側検出電極89は、固定側検出電極85の各電極板8
5BとY軸方向の隙間を挟んで噛合する複数の電極板8
9Aを有し、固定側検出電極85との間でコンデンサC
3を構成している。
【0146】この場合、可動側検出電極89は、固定側
検出電極85(検出電極用支持部84)を挟んで可動側
検出電極87とY軸方向の反対側に配置されている。そ
して、コンデンサC3の静電容量は、外側質量部74が
b1方向に変位したときに減少し、外側質量部74がb2
方向に変位したときに増大する構成となっている。
【0147】90は他方の外側質量部75に設けられた
第2の可動側検出電極で、該可動側検出電極90の各電
極板90Aは、可動側検出電極89とほぼ同様に、固定
側検出電極86の各電極板86Bとの間でコンデンサC
4を構成している。そして、コンデンサC4の静電容量
は、外側質量部75がb1方向に変位したときに増大
し、外側質量部75がb2方向に変位したときに減少す
るものである。
【0148】91は基板72と質量部73,74との間
に設けられた外力検出手段としての角速度検出部で、該
角速度検出部91は、固定側検出電極85,86のうち
一方の固定側検出電極85と可動側検出電極87,89
とによって構成され、コンデンサC1,C3が並列に接続
されている。そして、角速度センサ71の作動時には、
後述の如く質量部73,74がY軸方向に変位すると、
角速度検出部91全体としての静電容量が変化するもの
である。
【0149】92は基板72と質量部73,75との間
に設けられた外力検出手段としての他の角速度検出部
で、該角速度検出部92は、他方の固定側検出電極86
と可動側検出電極88,90とによって構成され、コン
デンサC2,C4が並列に接続されている。そして、角速
度検出部92は、質量部73,75がY軸方向に変位す
ることにより、その静電容量が変化する構成となってい
る。
【0150】これにより、角速度センサ71は、角速度
検出部91が質量部73,74の変位量をコンデンサC
1,C3の容量変化として合成し、角速度検出部92が質
量部73,75の変位量をコンデンサC2,C4の容量変
化として合成することにより、後述の如く角速度Ωを加
速度αから分離して検出するものである。
【0151】本実施の形態による角速度センサ71は上
述の如き構成を有するもので、次にその作動について説
明する。
【0152】まず、角速度センサ71の作動時には、図
12に示す如く、各振動発生部83に交流の駆動信号を
直流バイアス電圧と共に印加すると、第1の実施の形態
とほぼ同様に、各支持梁76がX軸方向に撓み変形する
ことにより、中央質量部73と外側質量部74,75と
が互いに逆位相で矢示a1,a2方向に振動する。
【0153】そして、角速度センサ71にZ軸周りの角
速度Ωが加わると、例えば中央質量部73にはコリオリ
力F1が矢示b1方向に付加される。また、外側質量部7
4,75は、中央質量部73と逆向きの速度方向をもっ
て振動しているため、この速度方向に対応して逆向きの
コリオリ力F2が矢示b2方向に付加される。
【0154】この結果、例えば中央質量部73は質量部
支持梁77を介して矢示b1方向に変位し、外側質量部
74,75は質量部支持梁78を介して矢示b2方向に
変位すると共に、これらの変位によって角速度検出部9
1,92の静電容量が変化する。また、この状態でY軸
方向の加速度αが同時に加わると、質量部73,74,
75には、この加速度αに応じた慣性力Faも付加され
るようになる。
【0155】そこで、図13を参照しつつ角速度検出部
91,92の静電容量の変化について説明する。
【0156】まず、質量部73,74,75に角速度Ω
と加速度αとが加わると、角速度検出部91では、例え
ば質量部73,74がコリオリ力F1,F2により矢示b
1,b2方向にそれぞれ変位する。これにより、コンデン
サC1,C3の電極間隔は、いずれも初期状態と比較して
狭くなるため、これらの静電容量はそれぞれ増大する。
なお、ここではコリオリ力F1,F2の方が慣性力Faよ
りも大きい場合を例に挙げて述べる。
【0157】この場合、コンデンサC1には、中央質量
部73に加わるコリオリ力F1と慣性力Faの両方が静
電容量を増大させる方向に作用する。従って、コンデン
サC1の静電容量の変化量のうち、角速度Ωによる変化
分を角速度成分ΔCw(ΔCw≧0)とし、慣性力Fa
による変化分を加速度成分ΔCa(ΔCa≧0)とすれ
ば、コンデンサC1の静電容量の変化量ΔC1は、下記数
2の式のように角速度成分ΔCwと加速度成分ΔCaと
を加えた大きさとなる。
【0158】
【数2】ΔC1=ΔCw+ΔCa
【0159】また、コンデンサC3には、外側質量部7
4に加わるコリオリ力F2が静電容量を増大させる方向
に作用し、慣性力Faがコリオリ力F2と逆向きに作用
するから、コンデンサC3の静電容量の変化量ΔC3は、
下記数3の式のように角速度成分ΔCwと加速度成分
(−ΔCa)とを加算した値となる。
【0160】
【数3】ΔC3=ΔCw−ΔCa
【0161】従って、角速度検出部91全体としての静
電容量の変化量ΔCAを下記数4の式によって算出する
と、コンデンサC1,C3の加速度成分ΔCaが互いに打
消され、静電容量の変化量ΔCAは角速度成分ΔCwだ
けに対応した値となる。
【0162】
【数4】ΔCA=ΔC1+ΔC3=ΔCw+ΔCa+ΔC
w−ΔCa=2ΔCw
【0163】一方、角速度検出部92について述べる
と、角速度検出部92では、例えば質量部73,75が
コリオリ力F1,F2により矢示b1,b2方向にそれぞれ
変位する。これにより、コンデンサC2,C4の電極間隔
は、いずれも初期状態と比較して広がるため、これらの
静電容量はそれぞれ減少する。
【0164】この場合、コンデンサC2には、中央質量
部73に加わるコリオリ力F1と慣性力Faの両方が電
極間隔を広げて静電容量を減少させる方向に作用するか
ら、その変化量ΔC2は、下記数5の式に示す如く、角
速度成分(−ΔCw)と加速度成分(−ΔCa)とを加
算した大きさとなる。
【0165】
【数5】ΔC2=−ΔCw−ΔCa
【0166】また、コンデンサC4には、外側質量部7
5に加わるコリオリ力F2が静電容量を減少させる方向
に作用し、慣性力Faがコリオリ力F2と逆方向に作用
するから、その変化量ΔC4は、下記数6の式のように
角速度成分(−ΔCw)と加速度成分ΔCaとを加算し
た大きさとなる。
【0167】
【数6】ΔC4=−ΔCw+ΔCa
【0168】従って、角速度検出部92全体としての静
電容量の変化量ΔCBを下記数7の式によって算出する
と、コンデンサC2,C4の加速度成分ΔCaが互いに打
消され、静電容量の変化量ΔCBは、角速度検出部91
とほぼ同様に角速度成分ΔCwだけに対応した値とな
る。
【0169】
【数7】ΔCB=ΔC2+ΔC4=−ΔCw−ΔCa−Δ
Cw+ΔCa=−2ΔCw
【0170】そして、角速度センサ71の作動時には、
角速度検出部91,92から静電容量の変化量ΔCA,
ΔCBに応じた信号が出力され、これらの信号を用いて
差動増幅等の信号処理を行うことにより、角速度Ωを精
度よく検出することができる。
【0171】また、コリオリ力F1,F2よりも慣性力F
aの方が大きい場合には、外側質量部74,75が矢示
b1方向に変位するようになるが、この場合にも加速度
成分ΔCaは打消されるため、角速度Ωを検出すること
ができる。さらに、角速度センサ71に矢示b2方向の
加速度αが加わる場合にも同様に、角速度Ωを加速度α
から分離して検出することができる。
【0172】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1,第2の実施の形態とほぼ同様の作
用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態
では、質量部73,74の変位量をコンデンサC1,C3
の容量変化として合成した状態で検出する角速度検出部
91と、質量部73,75の変位量をコンデンサC2,
C4の容量変化として合成した状態で検出する角速度検
出部92とを設ける構成としている。
【0173】これにより、角速度検出部91,92は、
角速度センサ71にZ軸周りの角速度Ωだけでなく、Y
軸方向の加速度αが加わる場合でも、この加速度αによ
る静電容量の変化を打消して確実に除去でき、角速度Ω
を加速度αから分離して安定的に検出できると共に、そ
の検出精度をより高めることができる。
【0174】この場合、角速度検出部91は、固定側検
出電極85と可動側検出電極87,89とを対向させて
コンデンサC1,C3を並列に接続し、これらの静電容量
の変化を並列に検出すると共に、角速度検出部92は、
固定側検出電極86と可動側検出電極88,90とを対
向させてコンデンサC2,C4を並列に接続し、これらの
静電容量の変化を並列に検出するようにしたので、角速
度Ωと加速度αに応じた静電容量の変化量のうち加速度
成分ΔCaをコンデンサC1,C3間およびコンデンサC
2,C4間で確実に打消すことができ、複雑な演算処理等
を行うことなく、簡単な電極構造で角速度成分ΔCwの
みを検出することができる。
【0175】次に、図14ないし図17は本発明による
第6の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、外力
計測装置により角速度と加速度とを個別に検出する構成
としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1
の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0176】101は本実施の形態による外力センサ、
102は該外力センサ101の基板で、該基板102上
には、例えば低抵抗なシリコン材料等を用いて後述の中
央質量部103、外側質量部104,105、枠状質量
部106,107、支持梁108、質量部支持梁10
9,110、連結部111、固定部112、駆動電極1
14,115、固定側検出電極118,119,12
0,121、可動側検出電極122,123,124,
125等が形成されている。
【0177】103は基板102の中央近傍に配置され
た第1の質量部としての中央質量部で、該中央質量部1
03は、図14、図15に示す如く、前記第3の実施の
形態とほぼ同様に、略「日」の字をなす枠状体として形
成され、各横枠部103A、各縦枠部103Bおよび中
間枠部103Cによって構成されている。
【0178】そして、中央質量部103は、支持梁10
8、質量部支持梁109,110および連結部111を
介して外側質量部104,105と枠状質量部106,
107とに連結され、これらの質量部103,104,
105,106,107は、支持梁108によってX軸
方向に変位可能に支持されると共に、Y軸方向に沿って
ほぼ直線状に並んでいる。また、中央質量部103は各
質量部支持梁109によってY軸方向に変位可能に支持
されている。
【0179】104,105はY軸方向に対して中央質
量部103の両側に配置された第2の質量部としての一
対の外側質量部で、外側質量部104は、図15に示す
如く各横枠部104Aと縦枠部104Bとを有する四角
形の枠状体により形成され、外側質量部105も外側質
量部104と同様の枠状体により形成されている。そし
て、外側質量部104,105は各質量部支持梁110
によってY軸方向に変位可能に支持されている。
【0180】106は中央質量部103と外側質量部1
04,105との間に配置された第3の質量部としての
枠状質量部で、該枠状質量部106は、第3の実施の形
態とほぼ同様に、中央質量部103を取囲む四角形の枠
状体によって形成され、各横枠部106Aと縦枠部10
6Bとを有している。そして、枠状質量部106は、そ
の外側部位が連結部111を介して支持梁108と連結
され、その内側部位には質量部支持梁109を介して中
央質量部103が連結されている。
【0181】107,107は外側質量部104,10
5を取囲んで配置された第4の質量部としての枠状質量
部で、該各枠状質量部107は各横枠部107Aと縦枠
部107Bとを有する四角形の枠状体からなり、その外
側部位が支持梁108に連結されると共に、その内側部
位には質量部支持梁110を介して外側質量部104,
105が連結されている。
【0182】108,108は質量部103〜107を
X軸方向に変位可能に支持する支持梁で、該各支持梁1
08は、枠状質量部106の左,右両側に配置され、Y
軸方向に延びている。そして、外力センサ101の作動
時には、質量部103,106と質量部104,10
5,107とが支持梁108等を介して互いにほぼ逆位
相でX軸方向に振動し、このとき支持梁108の長さ方
向途中部位には、ほぼ一定の位置を保持する4箇所の節
部108Aが配置される構成となっている。
【0183】109,109,…は中央質量部103と
枠状質量部106とを連結する第1の質量部支持梁で、
該各第1の質量部支持梁109は、第3の実施の形態と
ほぼ同様に、中央質量部103を4隅でY軸方向に変位
可能に支持している。
【0184】110,110,…は外側質量部104,
105と各枠状質量部107とを連結する第2の質量部
支持梁で、該各第2の質量部支持梁110は、外側質量
部104,105をそれぞれ4隅でY軸方向に変位可能
に支持している。
【0185】111,111は枠状質量部106と支持
梁108とを連結する左,右の連結部で、該各連結部1
11は高い剛性をもって形成され、枠状質量部106が
Y軸方向に変位するのを規制している。
【0186】112は支持梁108を基板102に接続
する固定部で、該固定部112は、第3の実施の形態と
ほぼ同様に、基板102上に固定された枠状の台座部1
12Aと、該台座部112Aから内側に突出して支持梁
108の節部108Aに連結された例えば4個の腕部1
12Bとによって構成され、質量部103〜107の振
動が基板102に伝わるのを抑制するものである。
【0187】一方、113,113,…は外側質量部1
04,105の前,後両側に位置して基板102上に設
けられた例えば4個の駆動電極用支持部、114,11
4,…は該各駆動電極用支持部113に設けられた固定
側駆動電極で、該各固定側駆動電極114の各電極板1
14Aは、各枠状質量部107に設けられた可動側駆動
電極115,115,…の各電極板115Aとそれぞれ
噛合している。
【0188】116,116,…は各駆動電極114,
115によって構成された振動発生手段としての振動発
生部で、該各振動発生部116は外側質量部104,1
05を図14中の矢示a1,a2方向に振動させるもので
ある。
【0189】117,117,…は質量部103,10
4,105の内側に位置して基板102上に設けられた
例えば4個の検出電極用支持部で、該各検出電極用支持
部117には、複数の電極板118A,119A,12
0A,121Aを有する固定側検出電極118,11
9,120,121がそれぞれ設けられている。
【0190】122,123は中央質量部103の中間
枠部103Cから前,後方向に突設された可動側検出電
極、124,125は外側質量部104,105の内縁
側に突設された可動側検出電極で、該可動側検出電極1
22,123,124,125の各電極板122A,1
23A,124A,125Aは、固定側検出電極11
8,119,120,121の各電極板118A,11
9A,120A,121Aとそれぞれ噛合している。
【0191】126,127は後述の外力検出部130
を構成する第1の変位量検出部で、該第1の変位量検出
部126,127のうち一方の検出部126は、固定側
検出電極118と可動側検出電極122とからなり、こ
れらは中央質量部103が矢示b1方向に変位するとき
に静電容量が増大し、中央質量部103が矢示b2方向
に変位するときに静電容量が減少するコンデンサC11を
構成している。
【0192】また、他方の変位量検出部127は検出電
極119,123からなり、これらは中央質量部103
が矢示b1方向に変位するときに静電容量が減少し、矢
示b2方向に変位するときに静電容量が増大するコンデ
ンサC12を構成している。
【0193】128,129は外力検出部130を構成
する第2の変位量検出部で、該第2の変位量検出部12
8,129のうち一方の検出部128は、固定側検出電
極120と可動側検出電極124とからなり、これらは
外側質量部104が矢示b1方向に変位するときに静電
容量が減少し、外側質量部104が矢示b2方向に変位
するときに静電容量が増大するコンデンサC13を構成し
ている。
【0194】また、他方の変位量検出部129は検出電
極121,125からなり、これらは外側質量部105
が矢示b1方向に変位するときに静電容量が増大し、矢
示b2方向に変位するときに静電容量が減少するコンデ
ンサC14を構成している。
【0195】一方、図16において、130は外力セン
サ101に加わる角速度Ωと加速度αとを個別に検出す
る外力検出手段としての外力検出部で、該外力検出部1
30は、4個の変位量検出部126,127,128,
129と、外力センサ101に接続された外力演算部と
しての加算アンプ131,132,133,134、差
動アンプ135,136とを含んで構成されている。
【0196】ここで、加算アンプ131は、変位量検出
部127,129により検出されるコンデンサC12,C
14の静電容量の変化量を加算して差動アンプ135に出
力するものである。また、加算アンプ132は、変位量
検出部126,128により検出されるコンデンサC1
1,C13の静電容量の変化量を加算して差動アンプ13
5に出力する。また、加算アンプ133は、変位量検出
部127,128により検出されるコンデンサC12,C
13の静電容量の変化量を加算して差動アンプ136に出
力する。さらに、加算アンプ134は、変位量検出部1
26,129により検出されるコンデンサC11,C14の
静電容量の変化量を加算して差動アンプ136に出力す
るものである。
【0197】また、差動アンプ135は、後述の如く加
算アンプ131,132による出力信号の差を角速度Ω
に対応する検出信号として同期検波器137に出力し、
同期検波器137は、例えば振動発生部116による振
動周波数に対応した一定の周期で検出信号を同期整流し
て積分することにより、ノイズ等の除去を行うものであ
る。また、差動アンプ136は、加算アンプ133,1
34による出力信号の差を加速度αに対応する検出信号
として出力するものである。
【0198】本実施の形態による外力センサ101は上
述の如き構成を有するもので、次に図17を参照しつ
つ、その検出動作について説明する。
【0199】まず、外力センサ101を作動させると、
質量部103,106と質量部104,105,107
とは、支持梁108を介して互いに逆位相で矢示a1,
a2方向に振動する。
【0200】そして、外力センサ101に角速度Ωと加
速度αとが加わると、まず中央質量部103には、例え
ば角速度Ωによるコリオリ力F1が矢示b1方向に付加さ
れ、外側質量部104,105には、これと逆向きのコ
リオリ力F2が矢示b2方向に付加される。また、これら
の質量部103,104,105には、例えば加速度α
による慣性力Faが矢示b1方向に加わるようになる。
【0201】ここで、コリオリ力F1,F2の方が慣性力
Faよりも大きい場合には、例えば中央質量部103は
質量部支持梁109を介して矢示b1方向に変位し、外
側質量部104,105は質量部支持梁110を介して
矢示b2方向に変位すると共に、変位量検出部126,
127,128,129の静電容量が変化する。
【0202】この場合、変位量検出部126には、前記
第5の実施の形態におけるコンデンサC1の場合とほぼ
同様に、中央質量部103に加わるコリオリ力F1と慣
性力Faの両方がコンデンサC11の静電容量を増大させ
る方向に作用する。従って、コンデンサC11の静電容量
の変化量ΔC11は、前記数2の式と同様に、コリオリ力
F1に対応する角速度成分ΔCwと慣性力Faに対応す
る加速度成分ΔCaとを用いて、下記数8の式のように
表すことができる。
【0203】
【数8】ΔC11=ΔCw+ΔCa
【0204】また、変位量検出部127には、コリオリ
力F1と慣性力Faの両方がコンデンサC12の静電容量
を減少させる方向に作用する。従って、コンデンサC12
の静電容量の変化量ΔC12は下記数9の式のように表す
ことができる。
【0205】
【数9】ΔC12=−ΔCw−ΔCa
【0206】また、変位量検出部128には、コリオリ
力F2がコンデンサC13の静電容量を増大させる方向に
作用し、慣性力Faがコリオリ力F2と逆向きに作用す
るから、コンデンサC13の静電容量の変化量ΔC13は下
記数10の式のようになる。
【0207】
【数10】ΔC13=ΔCw−ΔCa
【0208】さらに、変位量検出部129には、コリオ
リ力F2がコンデンサC14の静電容量を減少させる方向
に作用し、慣性力Faがこれと逆向きに作用するから、
コンデンサC14の静電容量の変化量ΔC14は下記数11
の式のようになる。
【0209】
【数11】ΔC14=−ΔCw+ΔCa
【0210】そして、加算アンプ131により静電容量
の変化量ΔC12,ΔC14が加算され、加算アンプ132
により静電容量の変化量ΔC11,ΔC13が加算される
と、これらの加算結果の差に対応する検出信号S1が差
動アンプ135から同期検波器137を介して出力され
る。この場合、検出信号S1は、前記数8〜11の式を
用いて下記数12のように表すことができる。
【0211】
【数12】 S1=ΔC12+ΔC14−(ΔC11+ΔC13) =−ΔCw−ΔCa−ΔCw+ΔCa−(ΔCw+ΔCa+ΔCw−ΔCa) =−4ΔCw
【0212】また、加算アンプ133により静電容量の
変化量ΔC12,ΔC13が加算され、加算アンプ134に
より静電容量の変化量ΔC11,ΔC14が加算されると、
差動アンプ136は、これらの加算結果の差に対応する
検出信号S2を出力する。この場合、検出信号S2は、下
記数13のように表すことができる。
【0213】
【数13】 S2=C12+ΔC13−(ΔC11+ΔC14Δ) =−ΔCw−ΔCa+ΔCw−ΔCa−(ΔCw+ΔCa−ΔCw+ΔCa) =−4ΔCa
【0214】従って、角速度センサ101は、Z軸周り
の角速度ΩとY軸方向の加速度αとが同時に加わる場合
でも、これらの大きさを検出信号S1,S2として個別に
検出することができる。また、コリオリ力F1,F2より
も慣性力Faの方が大きい場合や加速度αが矢示b2方
向に加わる場合においても、角速度Ωと加速度αとを個
別に検出することができる。
【0215】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1,第3,第5の実施の形態とほぼ同
様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施
の形態では、Y軸方向に対して中央質量部103の変位
量を検出する変位量検出部126,127と、外側質量
部104,105の変位量を検出する変位量検出部12
8,129と、外力演算部130とを設ける構成として
いる。
【0216】これにより、外力演算部130は、第1の
変位量検出部126,127により検出した中央質量部
103の変位量と、第2の変位量検出部128,129
により検出した外側質量部104、105の変位量とを
加算アンプ131,132,133,134、差動アン
プ135,136によって加算および減算でき、これら
の変位量に含まれる角速度成分ΔCwと加速度成分ΔC
aとを個別に演算することができる。
【0217】従って、外力センサ101は、角速度Ω、
加速度αに対応する検出信号S1,S2を正確に導出で
き、単一の外力センサ101によりZ軸周りの角速度Ω
とY軸方向の加速度αとをそれぞれ独立して安定的に検
出できると共に、外力計測装置としての性能を向上させ
ることができる。
【0218】また、外側質量部104,105を取囲む
2個の枠状質量部107を設けたので、該各枠状質量部
107は、支持梁108の撓み変形がY軸方向への変位
となって外側質量部104,105に伝わるのを確実に
遮断でき、検出精度をより向上させることができる。
【0219】なお、前記第3,第6の実施の形態では、
固定部49,112の台座部49A,112Aから支持
梁46,108の各節部46A,108Aに向けて直線
状の腕部49B,112Bを突出させる構成としたが、
本発明はこれに限らず、例えば図18に示す変形例のよ
うに、固定部49′の台座部49A′と腕部49B′と
の間に略コ字状の緩衝部49C′を設け、支持梁46の
撓み変形によって腕部49B′に応力が加わるときに
は、この応力を緩衝部49C′が僅かに撓み変形するこ
とによって緩衝する構成としてもよい。また、第6の実
施の形態においても、固定部112の台座部112Aと
腕部112Bとの間に略コ字状の緩衝部を設ける構成と
してもよい。
【0220】また、前記第6の実施の形態では、外側質
量部104,105を枠状質量部107によって取囲む
構成としたが、本発明はこれに限らず、枠状質量部10
6,107のうち中央質量部103を取囲む枠状質量部
106だけを設け,外側質量部104,105を取囲む
枠状質量部107は省略し、外側質量部104,105
を第5の実施例とほぼ同様の質量部支持梁によって支持
梁108に連結する構成としてもよい。
【0221】また、前記第6の実施の形態では、差動ア
ンプ135から同期検波器137を介して角速度の検出
信号S1を出力し、差動アンプ136から加速度αの検
出信号S2を直接的に出力する構成としたが、本発明は
これに限らず、差動アンプ135,136の出力側に
は、例えば振動発生手段による振動周波数に近い高周波
ノイズ等を検出信号S1,S2から除去するローパスフィ
ルタ等を設ける構成としてもよい。
【0222】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、基板上に配置した複数の質量部を支持梁によって
連結し、該各質量部を互いに逆位相で振動させる構成と
したので、例えば一部の質量部を振動させることによ
り、支持梁を介して各質量部を互いに逆位相で効率よく
振動させることができる。そして、支持梁の長さ方向途
中部位には、各質量部が振動するときに基板に対してほ
ぼ一定の位置を保持する振動の節を配置でき、例えば支
持梁の節の部位を基板側に固定することにより、各質量
部の振動状態を安定させることができる。また、例えば
互いに逆位相で振動する2個の質量部の変位量を比較す
ることにより、角速度を衝撃等による加速度から分離し
て検出でき、その検出動作を安定させることができる。
【0223】また、請求項2の発明によれば、固定部は
支持梁のうち各質量部が互いに逆位相で振動するときの
節に対応する部位を基板に接続する構成としたので、固
定部の位置では各質量部の振動を互いに打消すことがで
き、その振動が支持梁を介して基板に伝わるのを確実に
抑制することができる。これにより、振動発生手段によ
る振動エネルギを基板側に逃がすことなく、各質量部を
所定の振幅、振動速度等で効率よく振動させることがで
き、外力(角速度)の検出感度を安定させることができ
る。また、基板に振動が伝わることによって各質量部が
外力の検出方向に誤って変位するのを防止でき、外力の
検出精度を高めて信頼性を向上させることができる。
【0224】また、請求項3の発明によれば、外力検出
手段は、各質量部がZ軸方向に変位するときの変位量を
検出する構成としたので、各質量部をX軸方向に振動さ
せつつ、例えば角速度、加速度等の外力に応じてZ軸方
向に変位させることができ、このときの変位量を外力と
して検出することができる。
【0225】また、請求項4の発明によれば、各質量部
を、質量部支持梁によって支持されY軸方向の変位量が
角速度として検出される第1の質量部と、該第1の質量
部の両側に位置する第2の質量部とによって構成したの
で、第1の質量部を挟んで第2の質量部を対称に配置で
き、各質量部をX軸方向に対して互いに逆位相で安定的
に振動させることができる。そして、この状態で第1の
質量部が質量部支持梁を介してY軸方向に変位するとき
の変位量を角速度として検出することができる。また、
角速度が加わっていないときには、例えば支持梁がX軸
方向に撓み変形することによって第1,第2の質量部を
X軸方向だけに振動させることができ、質量部支持梁は
Y軸方向に変位しない状態を保持することができる。従
って、第1の質量部が支持梁の撓み変形等によってY軸
方向にも誤って変位するのを防止でき、検出精度を高め
て信頼性を向上させることができる。
【0226】一方、請求項5の発明によれば、各第2の
質量部を支持梁によって互いにX軸方向に変位可能に連
結し、第3の質量部を連結部によって支持梁に連結し、
第1の質量部を質量部支持梁によって第3の質量部内に
Y軸方向に変位可能に連結する構成としたので、第1,
第2,第3の質量部全体を振動発生手段によってX軸方
向に振動させつつ、第1の質量部が角速度により質量部
支持梁を介してY軸方向に変位するときの変位量を角速
度として検出でき、このとき各質量部の振動が支持梁を
介して基板に伝わるのを確実に抑制することができる。
また、第3の質量部は、角速度が加わっていないとき
に、支持梁の撓み変形等がY軸方向への変位となって第
1の質量部に伝わるのを遮断でき、検出精度をより向上
させることができる。
【0227】また、請求項6の発明によれば、固定部は
支持梁のうち各質量部が互いに逆位相で振動するときの
節に対応する部位を基板に接続する構成としたので、各
質量部の振動が支持梁を介して基板に伝わるのを確実に
抑制することができる。
【0228】また、請求項7の発明によれば、第1,第
2の質量部をY軸方向に変位する第1,第2の質量部支
持梁を介して支持梁にそれぞれ連結する構成としたの
で、第1,第2の質量部は支持梁を介して互い逆位相で
X軸方向に振動しつつ、角速度または加速度の大きさに
応じてY軸方向に変位することができる。従って、外力
検出手段は、第1,第2の質量部の変位量を用いて角速
度または加速度を検出することができる。
【0229】さらに、請求項8の発明によれば、第1,
第2の質量部は第1,第2の質量部支持梁を介して第
3,第4の質量部に連結し、該第3,第4の質量部は支
持梁に連結する構成としたので、第1,第2の質量部は
支持梁を介して互い逆位相でX軸方向に振動しつつ、角
速度または加速度の大きさに応じてY軸方向に変位する
ことができる。また、第3,第4の質量部は支持梁の撓
み変形等が第1,第2の質量部に伝わるのを遮断するこ
とができる。
【0230】また、請求項9の発明によれば、固定部は
支持梁のうち各質量部が互いに逆位相で振動するときの
節に対応する部位を基板に接続する構成としたので、各
質量部の振動が支持梁を介して基板に伝わるのを確実に
抑制することができる。
【0231】また、請求項10の発明によれば、外力検
出手段は、各質量部が互いに逆位相で振動しつつ検出方
向にそれぞれ変位するときの変位量を合成して検出する
構成としたので、例えば各質量部に角速度と加速度とが
加わるときには、各質量部の変位量を加算または減算等
して合成することにより、これらの質量部の変位量のう
ち加速度により互いに同方向に変位した加速度成分を確
実に打消すことができ、例えば角速度を加速度から分離
して安定的に検出することができる。従って、外力計測
装置に角速度だけでなく、衝撃等による加速度が加わる
場合でも、角速度の検出精度を確実に向上させることが
できる。
【0232】さらに、請求項11の発明によれば、外力
検出手段は固定側検出電極に対する第1,第2の可動側
検出電極の変位量を静電容量の変化として並列に検出す
る構成としたので、これらの可動側検出電極と固定側検
出電極との間に2個のコンデンサを並列に形成すること
ができる。そして、第1,第2の質量部に角速度と加速
度とが加わるときには、第1,第2の可動側検出電極が
固定側検出電極に対して互いに同方向に変位することに
より、2個のコンデンサ間で静電容量の変化量のうち加
速度成分を確実に打消すことができ、複雑な演算処理等
を行うことなく、簡単な電極構造で角速度成分を検出す
ることができる。
【0233】これにより、第1,第2の質量部が互いに
逆位相で振動している状態で該各質量部に角速度が加わ
るときには、これらの質量部がコリオリ力により互いに
逆方向に変位する。この結果、例えば第1,第2の可動
側検出電極の両方を固定側検出電極に接近させることが
でき、これらの間の静電容量を角速度の大きさに応じて
増大させることができる。また、第1,第2の質量部に
加速度が加わるときには、これらの質量部が互いに同方
向に変位するから、第1,第2の可動側検出電極のうち
一方の電極を固定側検出電極に接近させ、他方の電極を
固定側検出電極から離間させることができ、加速度によ
る各検出電極間の静電容量の変化を打消すことができ
る。
【0234】また、請求項12の発明によれば、外力検
出手段を、第1,第2の質量部の変位量をそれぞれ検出
する第1,第2の変位量検出部と、該各変位量検出部の
検出結果を用いて角速度と加速度とを個別に演算する外
力演算部とにより構成したので、外力演算部は、例えば
第1,第2の変位量検出部による各検出値の加算値およ
び差を求めることにより、該各検出値に含まれる角速度
成分と加速度成分とを個別に演算することができる。従
って、各質量部に加わる角速度と加速度とをそれぞれ独
立して安定的に検出でき、外力計測装置としての性能を
向上させることができる。
【0235】さらに、請求項13の発明によれば、外力
検出手段を櫛歯状の固定側検出電極と可動側検出電極と
によって構成したので、固定側検出電極と可動側検出電
極の各電極部を互いに噛合させ、これらの検出電極に大
きな対向面積を与えることができる。そして、質量部が
外力によりY軸方向に変位するときには、その変位量を
各検出電極間の距離(静電容量)の変化として検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による角速度センサ
を示す平面図である。
【図2】角速度センサを図1中の矢示II−II方向からみ
た断面図である。
【図3】角速度センサを図1中の矢示III − III方向か
らみた断面図である。
【図4】中央質量部と外側質量部とが逆位相で振動する
状態を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による角速度センサ
を示す平面図である。
【図6】角速度センサを図5中の矢示VI-VI方向からみ
た断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態による角速度センサ
を示す平面図である。
【図8】中央質量部と枠状質量部とが外側質量部に対し
て逆位相で振動する状態を示す角速度センサの要部拡大
図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態による角速度センサ
を図8と同様位置からみた要部拡大図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態による角速度セン
サを示す平面図である。
【図11】角速度センサを図10中の矢示XI-XI方向か
らみた断面図である。
【図12】中央質量部と外側質量部が角速度により互い
に逆方向に変位する状態を示す平面図である。
【図13】角速度センサを模式的に示す図12の説明図
である。
【図14】本発明の第6の実施の形態による外力センサ
を示す平面図である。
【図15】外力センサの一部を示す部分拡大図である。
【図16】外力センサに接続された外力演算部を示す構
成図である。
【図17】外力センサの中央質量部と外側質量部が角速
度により互いに逆方向に変位する状態を模式的に示す説
明図である。
【図18】第3の実施の形態の変形例を示す角速度セン
サの要部拡大図である。
【符号の説明】
1,21,41,71 角速度センサ 2,22,42,72,102 基板 3,23,43,73,103 中央質量部(第1の質
量部) 4,24,44,74,75,104,105 外側質
量部(第2の質量部) 5,25,46,76,108 支持梁 5A,25A,46A,76A,108A 節部 6,27,49,61,79,112 固定部 7,28,50,80,113 駆動電極用支持部 8,29,51,81,114 固定側駆動電極 8A,9A,29A,30A,33A,34A,51
A,52A,55A,56A,81A,82A,85
A,85B,86A,86B,87A,88A,89
A,90A,114A,115A,118A,119
A,120A,121A,122A,123A,124
A,125A 電極板(電極部) 9,30,52,82,115 可動側駆動電極 10,31,53,83,116 振動発生部(振動発
生手段) 11,33,55,85,86,118,119,12
0,121 固定側検出電極 12,34,56,87,88,89,90,122,
123,124,125 可動側検出電極 13,35,57,91,92 角速度検出部(外力検
出手段) 26,48,77,78,109,110 質量部支持
梁 32,54,84,117 検出電極用支持部 45,106,107 枠状質量部(第3,第4の質量
部) 47,111 連結部 101 外力センサ 126,127,128,129 変位量検出部 130 外力検出部(外力検出手段) 131,132,133,134 加算アンプ(外力演
算部) 135,136 差動アンプ(外力演算部)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板と隙間をもって対向し互
    いに直交するX軸,Y軸,Z軸からなる3軸方向のうち
    Y軸方向に並んで配置され振動発生手段によってX軸方
    向に互いに逆位相で振動する複数の質量部と、該各質量
    部をX軸方向に変位可能に連結する支持梁と、該支持梁
    と前記基板との間に設けられ該支持梁を前記基板に接続
    する固定部と、前記各質量部に角速度または加速度が作
    用したときに該各質量部がY軸とZ軸のうちいずれか一
    方の軸方向に変位する変位量を角速度または加速度とし
    て検出する外力検出手段とによって構成してなる外力計
    測装置。
  2. 【請求項2】 前記固定部は支持梁のうち前記各質量部
    が互いに逆位相で振動するときの節に対応する部位を前
    記基板に接続する構成としてなる請求項1に記載の外力
    計測装置。
  3. 【請求項3】 前記支持梁は前記各質量部をZ軸方向に
    変位可能に支持し、前記外力検出手段は前記各質量部が
    Z軸方向に変位するときの変位量を検出する構成として
    なる請求項1または2に記載の外力計測装置。
  4. 【請求項4】 前記各質量部は、Y軸方向に対して中央
    に位置する第1の質量部と、Y軸方向に対して該第1の
    質量部の両側に位置する第2の質量部とによって構成
    し、前記第1の質量部はY軸方向に変位する質量部支持
    梁を介して前記支持梁に支持され、前記外力検出手段は
    前記第1の質量部がY軸方向に変位するときの変位量を
    検出する構成としてなる請求項1または2に記載の外力
    計測装置。
  5. 【請求項5】 基板と、該基板と隙間をもって対向し互
    いに直交するX軸,Y軸,Z軸からなる3軸方向のうち
    振動発生手段によってX軸方向に振動する第1の質量部
    と、該第1の質量部を挟んでY軸方向の両側に設けられ
    振動発生手段によってX軸方向に振動する第2の質量部
    と、前記第1の質量部と第2の質量部との間に位置して
    第1の質量部を取囲む第3の質量部と、前記第2の質量
    部を互いにX軸方向に変位可能に連結する支持梁と、該
    支持梁に対して前記第3の質量部を連結する連結部と、
    前記第3の質量部に対して第1の質量部をY軸方向に変
    位可能に連結する質量部支持梁と、前記基板と支持梁と
    の間に設けられ該支持梁を基板に接続する固定部と、前
    記第1の質量部に角速度が作用するときに該第1の質量
    部がY軸方向に変位する変位量を角速度として検出する
    外力検出手段とを備え、前記第1,第3の質量部と第
    2,第4の質量部とは互いに逆位相で振動する構成とし
    てなる外力計測装置。
  6. 【請求項6】 前記固定部は支持梁のうち前記第1,第
    3の質量部と第2の質量部とが互いに逆位相で振動する
    ときの節に対応する部位を前記基板に接続する構成とし
    てなる請求項5に記載の外力計測装置。
  7. 【請求項7】 前記各質量部は、Y軸方向に対して中央
    に位置する第1の質量部と、Y軸方向に対して該第1の
    質量部の両側に位置する第2の質量部とによって構成
    し、前記第1,第2の質量部はY軸方向に変位する第
    1,第2の質量部支持梁を介して前記支持梁にそれぞれ
    連結する構成としてなる請求項1または2に記載の外力
    計測装置。
  8. 【請求項8】 基板と、該基板と隙間をもって対向し互
    いに直交するX軸,Y軸,Z軸からなる3軸方向のうち
    振動発生手段によってX軸方向に振動する第1の質量部
    と、該第1の質量部を挟んでY軸方向の両側に設けられ
    振動発生手段によってX軸方向に振動する第2の質量部
    と、前記第1の質量部と第2の質量部との間に位置して
    第1の質量部を取囲む第3の質量部と、前記第2の質量
    部を取囲む第4の質量部と、該第4の質量部を互いにX
    軸方向に変位可能に連結する支持梁と、該支持梁に対し
    て前記第3の質量部を連結する連結部と、前記第3の質
    量部に対して第1の質量部をY軸方向に変位可能に連結
    する第1の質量部支持梁と、前記第4の質量部に対して
    第2の質量部をY軸方向に変位可能に連結する第2の質
    量部支持梁と、前記基板と支持梁との間に設けられ該支
    持梁を基板に接続する固定部と、前記第1,第2の質量
    部に角速度または加速度が作用するときに該第1,第2
    の質量部がY軸方向に変位する変位量を角速度または加
    速度として検出する外力検出手段とを備え、前記第1,
    第3の質量部と第2,第4の質量部とは互いに逆位相で
    振動する構成としてなる外力計測装置。
  9. 【請求項9】 前記固定部は支持梁のうち前記第1,第
    3の質量部と第2,第4の質量部とが互いに逆位相で振
    動するときの節に対応する部位を前記基板に接続する構
    成としてなる請求項8に記載の外力計測装置。
  10. 【請求項10】 前記外力検出手段は、少なくとも前記
    各質量部に加わる角速度を加速度から分離して検出する
    ため前記各質量部が互いに逆位相で振動しつつY軸方向
    に変位するときの変位量を合成して検出する構成として
    なる請求項1,2,3,7,8または9に記載の外力計
    測装置。
  11. 【請求項11】 前記外力検出手段は、前記第1の質量
    部と第2の質量部の間に位置して前記基板に設けられた
    固定側検出電極と、前記第1の質量部に設けられ該固定
    側検出電極とY軸方向の隙間を介して対向する第1の可
    動側検出電極と、前記第2の質量部に設けられ前記固定
    側検出電極とY軸方向の隙間を介して対向する第2の可
    動側検出電極とによって構成し、前記外力検出手段は固
    定側検出電極に対する第1,第2の可動側検出電極の変
    位量を静電容量の変化として並列に検出する構成として
    なる請求項7に記載の外力計測装置。
  12. 【請求項12】 前記外力検出手段は、互いに逆位相で
    振動する前記第1,第2の質量部のうち第1の質量部が
    Y軸方向に変位するときの変位量を検出する第1の変位
    量検出部と、前記第2の質量部がY軸方向に変位すると
    きの変位量を検出する第2の変位量検出部と、前記第
    1,第2の変位量検出部によりそれぞれ検出した変位量
    を用いて角速度と加速度とを個別に演算する外力演算部
    とによって構成してなる請求項7,8または9に記載の
    外力計測装置。
  13. 【請求項13】 前記外力検出手段は、前記基板側に固
    定して設けられ複数の電極部が櫛歯状に並んで形成され
    た固定側検出電極と、前記質量部側に設けられ該固定側
    検出電極の各電極部とY軸方向の隙間を挟んで噛合する
    複数の電極部が形成された可動側検出電極とによって構
    成し、前記外力検出手段は前記固定側検出電極と可動側
    検出電極との間の静電容量の変化を前記質量部の変位量
    として検出する構成としてなる請求項1,2,4,5,
    6,7,8,9または10に記載の外力計測装置。
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