JP4859649B2 - 角速度センサ - Google Patents

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本発明は、半導体などで構成された振動式の角速度センサに関する。
従来の半導体などで構成された振動式の角速度センサとしては、基板上から梁により両側から対称に支持された2つの振動子を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この角速度センサでは、これらの振動子を基板表面と水平なX軸方向に互いに逆相に振動させられる。そして、外部からの角速度の印加により発生するコリオリ力による基板表面と水平かつX軸方向と垂直なY軸方向への振動子の検出部分の変位を検出することにより、角速度を検出している。
特開2002−188923号公報
ここで、特許文献1記載の角速度センサでは、2つの振動子は、それぞれ、基板上から梁により両側から対称に支持されている。そのため、振動子を支持する梁が、基板からの熱応力により発生する引張り力を受けることになる。その結果、振動子の共振周波数が変化し、角速度の検出精度が低下するという問題があった。
本発明の目的は、振動子を支持する梁が基板からの熱応力により発生する引張り力を受け、振動子の共振周波数が変化することを抑制し、角速度の検出精度が向上した角速度センサを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、基板上に弾性的に支持された第1及び第2振動子と、前記第1及び第2振動子を前記基板表面と水平なX軸方向に弾性的に連結する弾性連結梁と、前記第1及び第2振動子を前記X軸方向に互いに逆相に振動させる駆動手段と、前記第1及び第2振動子の検出部分の前記基板表面と水平かつ前記X軸方向と垂直なY軸方向の変位を検出する手段とを備え、前記Y軸方向の変位に基づいて角速度を検出する角速度センサにおいて、前記第1及び第2振動子を構成する四角い枠状のフレームのうち前記X軸方向に平行な枠から片持ち梁構造で前記第1及び第2振動子をそれぞれ前記X軸方向に変位し易く、Y軸及びZ軸方向に変位し難く支持するとともに、前記Y軸方向に沿って設けられている支持梁を備え、前記支持梁の一端がアンカーにより前記基板に支持され、前記第1及び第2振動子は、前記支持梁によって一方から片持ち梁構造で支持されることで、前記X軸及び前記Y軸から構成される平面内において、振り子状に振動するように支持されるものである。
かかる構成により、振動子を支持する梁が基板からの熱応力により発生する引張り力を受け、振動子の共振周波数が変化することを抑制し、角速度の検出精度が向上し得るものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記支持梁は、前記第1及び第2振動子をそれぞれ複数箇所で支持するようにしたものである。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記第1振動子を複数箇所で支持する支持梁の長辺は、互いに平行になるように配置され、また、前記第2振動子を複数箇所で支持する支持梁の長辺は、互いに平行になるように配置したものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記支持梁は、前記弾性連結梁の中心部から点対称になるように、前記第1及び第2振動子を支持するように配置したものである。
)上記(1)において、好ましくは、前記第1及び第2振動子の前記支持梁が設置された一方とは反対側から、前記支持梁よりも前記X軸、前記Y軸及び前記基板表面と垂直なZ軸方向に変位し易く、前記第1及び第2振動子を支持する補助梁を備えるようにしたものである。
)上記(1)において、好ましくは、前記第1及び第2振動子を前記X軸方向に振動させることに起因する、前記第1及び第2振動子の検出部分の前記Y軸方向への振動成分と、前記第1及び第2駆動体の検出部分の角速度による前記Y軸方向への振動成分を、周波数によって区別して検出する検出回路を備えるようにしたものである。
)上記()において、好ましくは、前記検出回路は、前記第1及び第2振動子を前記X軸方向に振動させることに起因する、前記第1及び第2振動子の検出部分の前記Y軸方向への振動成分を、前記第1及び第2振動子を前記基板表面と水平なX軸方向に互いに逆相に振動させる周波数の2倍で同期検波する第1の検波回路と、前記第1及び第2振動子の検出部分の前記角速度による前記Y軸方向への振動成分を、前記第1及び第2振動子を前記基板表面と水平なX軸方向に互いに逆相に振動させる周波数で同期検波する第2の検波回路とからなる。
)上記()において、好ましくは、前記第1及び第2振動子の検出部分の前記Y軸方向の変位を検出する手段により、前記第1及び第2振動子の前記X軸方向への変位を検出するようにしたものである。
)上記()において、好ましくは、前記第1及び第2振動子の検出部分の前記Y軸方向の変位を検出する手段により検出される前記第1及び第2振動子の前記X軸方向への変位が、予め決められた値になるように、前記第1及び第2振動子を振動させる駆動手段を備えるようにしたものである。
10)上記()において、好ましくは、前記駆動手段は、前記第1及び第2振動子に静電気力を働かせ、前記第1及び前記第2振動子を前記X軸方向に互いに逆相に振動させる静電気力発生手段であり、前記第1及び第2振動子の検出部分の前記Y軸方向の変位を検出する手段が、前記第1及び第2駆動体の検出部分の前記Y軸方向の変位を静電容量の変化として検出する静電容量検出手段である。
本発明によれば、振動子を支持する梁が基板からの熱応力により発生する引張り力を受け、振動子の共振周波数が変化することを抑制し、角速度の検出精度が向上するものとなる。
以下、図面を用いて、本発明の各実施形態について説明する。本発明の各実施形態は、次の4つの特徴を有するものである。
(1)振動子を支持する梁が、基板からの熱応力により発生する引張り力を受け、振動子の共振周波数が変化することを抑制し、角速度の検出精度を向上させることができる。
(2)振動子をX軸方向に振動させることに起因する、即ち、角速度以外により発生する振動子の検出部分のY軸方向への振動成分と、角速度による振動子の検出部分のY軸方向への振動成分を、周波数によって区別して検出することができ、角速度の検出誤差を低減することができる。
(3)振動子の検出部分のY軸方向の変位を検出する手段により、振動子のX軸方向の変位も検出し、電極数を少なくし、チップ面積を小さくできる。
(4)振動子の検出部分のY軸方向の変位を検出する手段により、振動子のX軸方向の変位も検出し、振動子のX軸方向への変位が予め決められた値になるように振動子を振動させ、角速度の検出精度を向上させることができる。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の第1の実施形態による角速度センサの構成及び動作について説明する。
最初に、図1及び図2を用いて、本実施形態による角速度センサの構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による角速度センサの構成を示す平面図である。図2は、図1のA−A’断面図である。
図2に示すように、検出素子1は、シリコン層2と、絶縁層3と、シリコン基板4と、ガラス基板5とから構成される。ここで、シリコン層2と、絶縁層3と、シリコン基板4とにより、SOI基板が構成される。SOI基板のシリコン層2に、図1を用いて説明するように、可動部と固定部が形成される。凹部を持つガラス基板5は、シリコン層2にアノーディックボンディング等によって貼り付けられる。
なお、図1及び図2において、シリコン基板4の表面と水平な一方向をX軸、シリコン基板4の表面と水平かつX軸と垂直な方向をY軸、シリコン基板4と垂直な方向をZ軸と表記する。
図1に示すように、検出素子1は、第1〜第4静電気力発生手段6,7,8,9と、第1及び第2振動子10,11と、弾性連結梁12と、第1〜第4静電容量検出手段13,14,15,16と、第1〜第4支持梁17,18,19,20と、枠部21とから構成される。
弾性連結梁12は、第1及び第2振動子10,11を弾性的に連結する。第1〜第4支持梁17,18,19,20は、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に変位し易く、Y軸及びZ軸に変位し難く支持する。枠部21は、上記の各構成の外周部に設置され、ガラス基板5と接着される。
以下、各々の構成について説明する。
第1静電気力発生手段6は、フレーム6aと、櫛歯電極6bと、パッド6cとから構成される。フレーム6aは、シリコン基板4に固定されている。櫛歯電極6bは、フレーム6aと第1振動子10に各々設けられた櫛歯状の平板を噛み合わせることで構成される。パッド6cは、フレーム6aから電気的接続を取り出すために設けられている。
第2静電気力発生手段7は、フレーム7aと、櫛歯電極7bと、パッド7cとから構成される。フレーム7aは、シリコン基板4に固定されている。櫛歯電極7bは、フレーム7aと第1振動子10に各々設けられた櫛歯状の平板を噛み合わせることで構成される。パッド7cは、フレーム7aから電気的接続を取り出すために設けられている。
第3静電気力発生手段8は、フレーム8aと、櫛歯電極8bと、パッド8cとから構成される。フレーム8aは、シリコン基板4に固定されている。櫛歯電極8bは、フレーム8aと第2振動子11に各々設けられた櫛歯状の平板を噛み合わせることで構成される。パッド8cは、フレーム8aから電気的接続を取り出すために設けられている。
第4静電気力発生手段9は、フレーム9aと、櫛歯電極9bと、パッド9cとから構成される。フレーム9aは、シリコン基板4に固定されている。櫛歯電極9bは、フレーム9aと第2振動子11に各々設けられた櫛歯状の平板を噛み合わせることで構成される。パッド9cは、フレーム9aから電気的接続を取り出すために設けられている。
次に、第1振動子10は、フレーム10aと、検出部分10bと、連結梁10c,10d,10e,10fとから構成される。フレーム10aは、シリコン基板4から浮いた状態で配置されている。検出部分10bは、フレーム10aの内側にシリコン基板4から浮いた状態で配置されている。連結梁10c,10d,10e,10fは、フレーム10aに対して、検出部分10bがY軸方向に変位し易く、かつX軸及びZ軸方向に変位し難い状態で、検出部分10bを支持する。なお、連結梁10c,10d,10e,10fは、フレーム10aに対して検出部分10bがX軸及びZ軸方向に変位し難くなるように検出部分10bの片側にそれぞれ2本づつ合計4本配置している。
第2振動子11は、フレーム11aと、検出部分11bと、連結梁11c,11d,11e,11fとから構成される。フレーム11aは、シリコン基板4から浮いた状態で配置されている。検出部分11bは、フレーム11aの内側にシリコン基板4から浮いた状態で配置されている。連結梁11c,11d,11e,11fは、フレーム11aに対して、検出部分11bがY軸方向に変位し易く、かつX軸及びZ軸方向に変位し難い状態で、検出部分11bを支持する。なお、連結梁11c,11d,11e,11fは、フレーム11aに対して検出部分11bがX軸及びZ軸方向に変位し難くなるように検出部分11bの片側にそれぞれ2本づつ合計4本配置している。
次に、弾性連結梁12は、連結梁12a,12bから構成される。連結梁12a,12bは、第1振動子10のフレーム10aと第2振動子11のフレーム11bを互いにX軸方向に変位し易く、Y軸及びZ軸方向に変位し難く連結している。
次に、第1静電容量検出手段13は、フレーム13aと、平行平板電極13bと、パッド13cとから構成される。フレーム13aは、シリコン基板4に固定されている。平行平板電極13bは、フレーム13aと第1振動子10の検出部分10bに各々設けられた櫛歯状の平板を噛み合わせることで構成される。パッド13cは、フレーム13aから電気的接続を取り出すために用いられる。
第2静電容量検出手段14は、フレーム14aと、平行平板電極14bとパッド14cとから構成される。フレーム14aは、シリコン基板4に固定されている。平行平板電極14bは、フレーム14aと第1振動子10の検出部分10bに各々設けられた櫛歯状の平板を噛み合わせることで構成される。パッド14cは、フレーム14aから電気的接続を取り出すために用いられる。
なお、第1及び第2静電容量検出手段13,14の平行平板電極13b,14bの容量は、第1振動子10の検出部分10bが変位したとき、互いに逆相の変化をするように配置される。
第3静電容量検出手段15は、フレーム15aと、平行平板電極15bと、パッド15cとから構成される。フレーム15aは、シリコン基板4に固定されている。平行平板電極15bは、フレーム15aと第2振動子11の検出部分10bに各々設けられた櫛歯状の平板を噛み合わせることで構成される。パッド15cは、フレーム15aから電気的接続を取り出すために用いられる。
第4静電容量検出手段16は、フレーム16aと、平行平板電極16bとパッド16cとから構成される。フレーム16aは、シリコン基板4に固定されている。平行平板電極16bは、フレーム16aと第2振動子11の検出部分10bに各々設けられた櫛歯状の平板を噛み合わせることで構成される。パッド16cは、フレーム16aから電気的接続を取り出すために用いられる。
なお、第3及び第4静電容量検出手段15,16の平行平板電極15b,16bの容量は、第2振動子11の検出部分11bが変位したとき、互いに逆相の変化をするように配置される。
次に、第1支持梁17は、支持梁17aと、アンカー部17bと、パッド17cとから構成される。支持梁17aは、第1振動子10のフレーム10aをX軸方向に変位し易く、Y軸及びZ軸方向に変位し難く支持する。アンカー部17bは、支持梁17aをシリコン基板4に固定する。パッド17cは、アンカー部17bから電気的接続を取り出すために用いられる。
第2支持梁18は、支持梁18aと、アンカー部18bと、パッド18cとから構成される。支持梁18aは、第1振動子10のフレーム10aをX軸方向に変位し易く、Y軸及びZ軸方向に変位し難く支持する。アンカー部18bは、支持梁18aをシリコン基板4に固定する。パッド18cは、アンカー部18bから電気的接続を取り出すために用いられる。
なお、第1及び第2支持梁17,18は、第1振動子10のフレーム10aがX軸及びY軸から構成される平面及びX軸及びZ軸から構成される平面において回転しないように、第1振動子10の四角形状のフレーム10aの一辺の両端に1本ずつ合計2本配置している。
また、第1及び第2支持梁17,18は、第1振動子10のフレーム10aがX軸及びY軸から構成される平面において回転しないように、第1振動子10のフレーム10aから第1及び第2支持梁17,18の長辺が互いに平行になるように配置している。
第3支持梁19は、支持梁19aと、アンカー部19bと、パッド19cとから構成される。支持梁19aは、第1振動子10のフレーム10aをX軸方向に変位し易く、Y軸及びZ軸方向に変位し難く支持する。アンカー部19bは、支持梁19aをシリコン基板4に固定する。パッド19cは、アンカー部19bから電気的接続を取り出すために用いられる。
第4支持梁20は、支持梁20aと、アンカー部20bと、パッド20cとから構成される。支持梁20aは、第1振動子10のフレーム10aをX軸方向に変位し易く、Y軸及びZ軸方向に変位し難く支持する。アンカー部20bは、支持梁20aをシリコン基板4に固定する。パッド20cは、アンカー部20bから電気的接続を取り出すために用いられる。
なお、第3及び第4支持梁19,20は、第2振動子11のフレーム11aがX軸及びY軸から構成される平面及びX軸及びZ軸から構成される平面において回転しないように、第2振動子11のフレーム11aの両端に1本ずつ合計2本配置している。
また、第3及び第4支持梁19,20は、第2振動子11のフレーム11aがX軸及びY軸から構成される平面において回転しないように、第2振動子11のフレーム11aから第3及び第4支持梁19,20の長辺が互いに平行になるように配置している。
また、図2に示すように、パッド7c,8c,13c,14c,15c,16cは、ガラス基板5に空けられたスルーホールを介して電気配線がガラス基板5の外に引き出せるようにしている。この様にパッド7c,8c,13c,14c,15c,16cの電気接続をガラス基板5を介して取り出すことで、第1及び第2振動子10,11のフレーム10a,11aと、連結梁10c,…,10f,11c,…,11f及び弾性連結梁12に配線の引き出し部としての切り欠きを設ける必要が無くなり、第1及び第2振動子10,11の剛性を高めることで、不要な振動モードを低減できるようにしている。
次に、図1〜図3を用いて、本実施形態である角速度センサの第1の特徴について説明する。
図3(A)は、本発明の第1の実施形態の角速度センサの検出素子1のB−B‘の断面図を模擬的に表す図である。図3(B)は、特開2002−188923号公報等に開示されている従来の振動子23が基板上から梁22,24などによって両側から対称に支持された角速度センサの検出素子の断面図を模擬的に表す図である。
(1)第1及び第2振動子10,11をそれぞれ支持する支持梁17,18及び支持梁19,20が、シリコン基板4からの熱応力により発生する引張り力を受け、第1及び第2振動子10,11の共振周波数が変化することを抑制し、角速度の検出精度を向上させる。
自動車における角速度センサは、寒冷地から砂漠地帯まで使用され、また、エンジンからの放射熱を受けるため、本実施形態の角速度センサを自動車用として使用するためには、−40℃から+130℃の広い温度範囲で正常に動作する必要がある。
本実施形態の角速度センサを高温下あるいは低温下で使用する場合、図1〜図3では示していない外部から検出素子1を支持するフレームとシリコン基板4の熱膨張係数差から、図3に示すようにシリコン基板4にそりが生じる。
図3(B)に示すように、従来の角速度センサでは、振動子10は基板上から梁17,22などによって両側から対称に支持されている。ここで、シリコン基板4にそりが生じたとき、振動子10を両側から対称に支持する梁17,22にシリコン基板4からの熱応力により発生する引張り力が加わる。これにより、振動子10を両側から対称に支持する梁17,22のばね定数が変わり、振動子10のX軸方向への共振周波数が変わり、角速度の検出精度が低下する。
一方、図3(A)に示すように、本実施形態の角速度センサは、第1及び第2振動子10,11が基板上から支持梁17,18,19,20によって一方から片持ち梁構造で支持されている。ここで、シリコン基板4にそりが生じたとき、第1及び第2振動子10,11を一方から片持ち梁構造で支持する支持梁17,18,19,20にはシリコン基板4からの熱応力により発生する引張り力は加わらない。したがって、第1及び第2振動子10,11を一方から片持ち梁構造で支持する支持梁17,18,19,20のばね定数は変わらず、第1及び第2振動子10,11のX軸及びY軸から構成される平面での共振周波数は変わらないので、角速度の検出精度を向上させることができる。
次に、図4及び図5を用いて、本実施形態である角速度センサの第2の特徴について説明する。
図4(A)は、本発明の第1の実施形態の角速度センサの第1及び第2振動子10,11の振動方向を模擬的に表す図である。図4(B)は、特開2002−188923号公報等に開示されている従来の振動子が基板上から梁などによって両側から対称に支持された角速度センサの振動子の振動方向を模擬的に表す図ある。図5は、本発明の第1の実施形態による角速度センサの駆動回路である。
(2)第1及び第2振動子10、11をX軸方向に振動させることに起因する、即ち、角速度以外により発生する第1及び第2振動子の検出部分10b、11bのY軸方向への振動成分と、角速度による第1及び第2振動子10、11の検出部分102、112のY軸方向への振動成分を周波数によって区別して検出することができ、角速度の検出誤差を低減することができる。
図4(B)に示すように、従来の角速度センサでは、振動子が基板上から梁などによって両側から対称に支持されている。すなわち、第1及び第2振動子10,11は基板上から支持梁17,18,19,20,22,23,24,25によって両側から対称に支持されている。一方、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に互いに逆相に振動させる駆動手段では、その振動にばらつきがあり、また、支持梁17,18,19,20及び22,23,24,25の加工上のばらつき等がある。したがって、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に互いに逆相に振動させる駆動手段により、X軸方向に振動させたとき、第1及び第2振動子10,11は、図4(B)に示したように、X軸及びY軸から構成される平面において直線的もしくは楕円状に振動する。
このとき、第1及び第2振動子10,11の検出部分の直線もしくは楕円振動のX軸方向への振動成分の周波数をf1とすると、第1及び第2振動子10,11の検出部分の直線もしくは楕円振動のY軸方向への振動成分の周波数はf1になる。また、第1及び第2振動子10,11の検出部分の角速度によるY軸方向への振動成分の周波数はf1になる。
したがって、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に振動させることに起因する、即ち、角速度以外により発生する第1及び第2振動子10,11の検出部分のY軸方向への振動成分と角速度による第1及び第2振動子10,11の検出部分のY軸方向への振動成分を区別することができず、角速度の検出誤差になる。
一方、図4(A)に示すように、本実施形態の角速度センサでは、第1及び第2振動子10,11が基板上から支持梁17,18,19,20によって一方から片持ち梁構造で支持されている。第1及び第2振動子10,11をそれぞれ第1及び第2静電気力発生手段6,7と第3及び第4静電気力発生手段8,9により振動させたとき、第1及び第2振動子10,11は、基板上から支持梁17,18,19,20によって一方から片持ち梁構造で支持されているため、第1及び第2振動子10,11は、図4(A)に示したように、X軸及びY軸から構成される平面において振り子状に振動する。
このとき、第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bの振り子振動のX軸方向への振動成分の周波数をf1とすると、第1及び第2振動子10、11の検出部分10b,11bの振り子振動のY軸方向への振動成分の周波数は2×f1になる。また、第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bの角速度によるY軸方向への振動成分の周波数はf1になる。
したがって、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に振動させることに起因する、即ち、角速度以外により発生する第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への振動成分と角速度による第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への振動成分を周波数によって区別することができ、角速度の検出誤差を低減することができる。
次に、図5を用いて、本実施形態である角速度センサの駆動回路の構成を説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態である角速度センサの駆動回路の回路図である。なお、図5では、検出素子1の第1〜第4静電気力発生手段6,7,8,9と、第1〜第4静電容量検出手段13,14,15,16を便宜上コンデンサの電気記号として表記している。
発振器31aは、周波数f2の発振波形を発生し、第1及び第4静電容量検出手段13,16に電圧を印加する。反転器31bは、発振器31aの信号を反転して、第2及び第3静電容量検出手段14,15に電圧を印加する。C/V変換器32は、第1〜第4静電気力発生手段6,7,8,9と第1〜第4静電容量検出手段13,14,15,16により構成されるコンデンサの共通端子の電位を一定に保つと共に、第1〜第4静電気力発生手段6,7,8,9と第1〜第4静電容量検出手段13,14,15,16に電圧を印加することによって生じる電荷を電圧に変換する。乗算器33aは、C/V変換器32の出力と周波数f2の信号で乗算する。LPF33bは、乗算器33aの出力から高周波成分を除去する。
乗算器34aは、LPF33bの出力と周波数f1の信号で乗算する。LPF34bは、乗算器34aの出力の高周波成分を除去する。乗算器35aは、LPF33bの出力と周波数2×f1の信号で乗算する。LPF35bは、乗算器35aの出力の高周波成分を除去する。
加減算器37aは、LPF35bの出力に予め決められた基準電圧VRを減算する。増幅器37bは、加減算器37aの出力を増幅して第1及び第2振動子10、11のX軸方向の変位に応じた信号を出力する。乗算器37cは、増幅器37bの出力と周波数f1の信号で乗算する。加算器37dは、乗算器37cの出力にバイアス電圧VBを加算して第1及び第4静電気力発生手段6,9に電圧を印加する。反転器37eは、乗算器37cの出力を反転する。加算器37fは、反転器37eの出力にバイアス電圧VBを加算して第2及び第3静電気力発生手段7,8に電圧を印加する。
発振器38aは、周波数2×f1の発振波形を発生し、乗算器35aに電圧を印加する。分周器38bは、発振器38aの出力を1/2分周し、周波数f1の発振波形を発生し、乗算器34a,37cに電圧を印加する。基準電源39aは、基準電圧VRを発生し、加減算器37aに印加する。バイアス電源39bは、バイアス電圧VBを発生し、加算器37d,37fに印加する。
以下、本駆動回路の動作を説明する。そして、本発明の第1の実施形態である角速度センサの第3及び第4の特徴を説明する。
(3)第1及び第2振動子10、11の検出部分102,112のY軸方向の変位を検出する第1及び第2静電容量検出手段13,14と第3及び第4静電容量検出手段15,16により、第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位も検出し、チップ面積を小さくすることができる。
(4)第1及び第2振動子10,11の検出部分102,112のY軸方向の変位を検出する第1及び第2静電容量検出手段13,14と第3及び第4静電容量検出手段15,16により、第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位も検出し、第1及び第2振動子10,11のX軸方向への変位が予め決められた値になるように第1及び第2振動子10,11を振動させ、角速度の検出精度を向上させることができる。
まず、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に振動させることに起因する、即ち、角速度以外により発生する第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への振動成分の検出動作,すなわち、第3の特徴について説明する。
角速度以外により発生する第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への振動成分の検出は、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の静電容量の差分信号を検出して、この差分信号の2×f1の成分を検出することで実現できる。
本駆動回路では、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の静電容量の差分信号を検出するために、第1及び第4静電容量検出手段13,16と第2及び第3静電容量検出手段14,15に周波数f2の各々反転した信号を印加して、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の差分に依存した電荷をC/V変換器32に流している。
この時、周波数f2は、周波数f1よりも十分高い周波数にして、C/V変換器32のゲインの高い周波数域を利用している。
こうすることで、C/V変換器32の出力に周波数f2の周波数成分を持ち、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の静電容量の差分に依存した電圧波形が現れる。
この電圧波形を乗算器33aで周波数f2の信号と乗算してLPF33bで高周波成分を除去することで、C/V変換器32の出力電圧の周波数f2の信号成分を抽出することで、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の静電容量の差分信号を検出する。
そして、この検出信号を乗算器35aで周波数2×f1の信号と乗算してLPF35bで高周波成分を除去することで、この検出信号の周波数2×f1の信号成分を抽出して、角速度以外により発生する第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への振動成分に応じた信号を得る。
以上により、第3の特徴である、Y軸方向の変位を検出する第1及び第2静電容量検出手段13,14と第3及び第4静電容量検出手段15,16により、第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位も検出することができる。従来の角速度センサでは、例えば、特開2002−188923号公報のものでは、図1に示すモニタ電極52という専用のX軸方向の変位を検出するセンサにより、X軸方向の変位を検出している。それに対して、本実施形態では、専用のX軸方向の変位を検出するセンサ部を不要として、チップ面積を小さくすることができる。
次に、第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位の検出動作について説明する。
第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位の検出は、第1及び第2静電気力発生手段6,7と第3及び第4静電気力発生手段8,9により行うこともできるが、第1及び第2静電気力発生手段6,7と第3及び第4静電気力発生手段8,9は大きな静電気力を発生させるために静電容量が大きく、第1及び第2静電気力発生手段6,7と第3及び第4静電気力発生手段8,9に電圧を印加するとC/V変換器32が飽和することがある。
また、第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位を検出するために、第1及び第2静電容量検出手段13,14と第3及び第4静電容量検出手段15,16とは別に、第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位を検出する静電容量検出手段を第1及び第2振動子10,11のフレーム10a,11aに設けることもできるが、チップ面積を大きくする必要が生じる。
そこで、本実施形態の角速度センサでは、第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位を第1及び第2静電容量検出手段13,14と第3及び第4静電容量検出手段15,16により検出する手法を採用している。
第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位は、第1及び第2振動子10,11がX軸とY軸から構成される平面において振り子状に振動するため、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に振動させることに起因する、即ち、角速度以外により発生する第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への変位に依存する。
したがって、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に振動させることに起因する第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への変位から第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位を検出することができる。
次に、第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位を予め決められた値になるように第1及び第2振動子10,11を振動させる駆動力サーボ動作について説明する。
本実施形態の駆動回路では、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の静電容量との差分信号が一定になるように、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に振動させることに起因する第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への振動成分を用いて、第1及び第2静電気力発生手段6,7と第3及び第4静電気力発生手段8,9に電圧を印加する手法を採用している。
本実施形態の駆動回路では、LPF35bの出力には、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に振動させることに起因する第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への変位に依存した電圧が検出される。
そして、この検出電圧に予め決められた基準電圧VRを加減算器37aで減算する。基準電圧VRが、第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位を予め決められた値とする基準電圧である。第1及び第2振動子10,11のX軸方向の変位は、この基準電圧VRとなるように、サーボ動作される。
加減算器37aの出力は増幅器37bで増幅され、増幅器37bの出力に乗算器37cで周波数f1の信号と乗算する。乗算器37cの出力にバイアス電圧VBを加算器37dで加算して、第1及び第4静電気力発生手段6,9に印加することにより、第1及び第4静電気力発生手段6,9に静電気力を発生させて第1及び第2振動子10,11を周波数f1で両側から引っ張る。
また、第2及び第3静電気力発生手段7,8には、乗算器37cの出力を反転器37eで反転し、反転器37eの出力にバイアス電圧VBを加算器37fで加算した信号を印加する。これにより、第2及び第3静電気力発生手段7,8に静電気力を発生させて第1及び第2振動子10,11を周波数f1で両側から引き込む。
このとき、周波数f1は第1及び第2振動子10,11の逆相振動の共振周波数に合わせ、第1及び第2振動子10,11が大きく逆相に振動するようにしている。
こうすることで、第1及び第4静電気力発生手段6,9と第2及び第3静電気力発生手段7,8から第1及び第2振動子10,11に静電気力を働かせて、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の静電容量の差分が一定になるようにする。
つまり、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に振動させることに起因する第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への変位を一定に保ち、第1及び第2振動子10,11のX軸方向への振動の振幅を一定に保つことができる。
これにより、本角速度センサに外部からの振動が加わっても、第1及び第2振動子10,11のX軸方向への変位が予め決められた値になるように第1及び第2振動子10,11を振動させ、第4の特徴のように、角速度の検出精度を向上させることができる。
次に、角速度の検出動作について説明する。
角速度の検出は、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の静電容量の差分信号を検出して、この差分信号の周波数f1の成分を検出することで実現できる。
本実施形態の駆動回路では、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の静電容量の差分信号を検出するために、第1及び第4静電容量検出手段13,16と第2及び第3静電容量検出手段14,15に周波数f2の各々反転した信号を印加して、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の静電容量の差分に依存した電荷をC/V変換器32に流している。
この時、周波数f2は、周波数f1よりも十分高い周波数にして、C/V変換器32のゲインの高い周波数域を利用している。
こうすることで、C/V変換器32の出力に周波数f2の周波数成分を持ち、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の静電容量との差分に依存した電圧波形が現れる。
この電圧波形を乗算器33aで周波数f2の信号と乗算してLPF33bで高周波成分を除去し、C/V変換器32の出力電圧の周波数f2の信号成分を抽出することで、第1及び第4静電容量検出手段13,16の静電容量と第2及び第3静電容量検出手段14,15の静電容量の差分信号を検出する。
そして、この検出信号を乗算器34aで周波数f1の信号と乗算してLPF34bで高周波成分を除去することで、この検出信号の周波数f1の信号成分を抽出して、角速度に応じた信号を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、(1)振動子を支持する梁が、基板からの熱応力により発生する引張り力を受け、振動子の共振周波数が変化することを抑制し、角速度の検出精度を向上させることができる。
(2)また、振動子をX軸方向に振動させることに起因する、即ち、角速度以外により発生する振動子の検出部分のY軸方向への振動成分と、角速度による振動子の検出部分のY軸方向への振動成分を、周波数によって区別して検出することができ、角速度の検出誤差を低減することができる。
(3)さらに、振動子の検出部分のY軸方向の変位を検出する手段により、振動子のX軸方向の変位も検出し、電極数を少なくし、チップ面積を小さくできる。
(4)また、振動子の検出部分のY軸方向の変位を検出する手段により、振動子のX軸方向の変位も検出し、振動子のX軸方向への変位が予め決められた値になるように振動子を振動させ、角速度の検出精度を向上させることができる。
次に、図6を用いて、本発明の第2の実施形態による角速度センサの構成について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態の角速度センサの検出素子の平面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。また、図6の断面構成は、図2に示したものと同様である。さらに、駆動回路の構成は、図5に示したものと同様である。
本実施形態では、角速度センサの検出部1Aは、図1に示した第1の実施形態における、角速度センサの検出部1の第1及び第2振動子10,11を基板上から支持する手段の構成を変更したものである。
本実施形態の角速度センサの検出部1Aの第1及び第2振動子10,11を基板上から支持する手段は、図1と同様な第1〜第4支持梁17,18,19,20に加えて、第1及び第2補助梁41,42である。第1〜第4支持梁17,18,19,20は、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に変位し易く、Y軸及びZ軸方向に変位し難く支持する。第1及び第2補助梁41,42は、第1及び第2振動子10,11をX軸,Y軸及びZ軸方向に変位し易く支持する。ここで、第1及び第2補助梁41,42のX軸,Y軸及びZ軸方向のばね定数は、1〜第4支持梁17,18,19,20のX軸,Y軸及びZ軸方向のばね定数よりも小さく設定されている。
以下、各々の構成について説明する。
第1補助梁41は、支持梁41aと、支持梁41bと、アンカー部41c,41dから構成される。支持梁41aは、第1振動子10のフレーム10aをX軸とZ軸方向に変位し易く支持する。支持梁41bは、支持梁41aからX軸方向に対称に連結され、第1振動子10のフレーム10aをY軸とZ軸方向に変位し易く支持する。アンカー部41c,41dは、支持梁41bを両側からシリコン基板4に固定する。
第2補助梁42は、支持梁42aと、支持梁42bと、アンカー部42c,42dから構成される。支持梁42aは、第2振動子11のフレーム10aをX軸とZ軸方向に変位し易く支持する。支持梁42bは、支持梁42aからX軸方向に対称に連結され、第2振動子11のフレーム11aをY軸とZ軸方向に変位し易く支持する。アンカー部42c,42dは、支持梁42bを両側からシリコン基板4に固定する。
第1及び第2振動子10,11は、基板上から第1〜第4支持梁17,18,19,20と、第1及び第2補助梁41,42とによって支持されているので、第1及び第2振動子10,11のZ軸方向への剛性が大きくなる。
次に、本角速度センサを高温下あるいは低温下で使用する場合、図6では示していない外部から検出素子1を支持するフレームとシリコン基板4の熱膨張係数差からシリコン基板4にそりが生じ、第1〜第4支持梁17〜20と第1及び第2補助梁41,42にシリコン基板4からの熱応力により発生する引張り力が加わる。
ここで、第1及び第2補助梁41,42のX軸,Y軸及びZ軸方向のばね定数は、1〜第4支持梁17,18,19,20のX軸,Y軸及びZ軸方向のばね定数よりも小さく設定されているので、シリコン基板4からの熱応力により発生する引張り力は、第1〜第4支持梁17,18,19,20よりも、第1及び第2補助梁41,42に大きく加わる。そのため、第1及び第2補助梁41,42のばね定数は変わるが、第1〜第4支持梁17,18,19,20のばね定数は変わらないものである。
また、第1及び第2振動子10,11のX軸及びY軸から構成される平面での共振周波数は、それぞれ第1及び第2振動子10,11の質量と、第1〜第4支持梁17,18,19,20のバネ定数により決定される。シリコン基板4からの熱応力により引張り力が発生した場合でも、第1〜第4支持梁17,18,19,20のバネ定数は変わらないため、第1及び第2振動子10,11のX軸及びY軸から構成される平面での共振周波数は変わらないので、角速度の検出精度を向上させることができる。
次に、第1及び第2振動子10,11を、それぞれ第1及び第2静電気力発生手段6,7と第3及び第4静電気力発生手段8,9により振動させたとき、第1及び第2支持梁17,18よりも第1補助梁41の方がX軸及びY軸方向に変位し易く、第3及び第4支持梁19,20よりも第2補助梁42の方がX軸及びY軸方向に変位し易いため、第1及び第2振動子10,11はそれぞれX軸とY軸から構成される平面において振り子状に振動する。
このとき、第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bの振り子振動のX軸方向への振動成分の周波数をf1とすると、第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bの振り子振動のY軸方向への振動成分の周波数は2×f1となる。
また、第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bの角速度によるY軸方向への振動成分の周波数はf1となる。
したがって、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に振動させることに起因する、即ち、角速度以外により発生する第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への振動成分と角速度による第1及び第2振動子10,11の検出部分10b,11bのY軸方向への振動成分を周波数によって区別することができ、角速度の検出誤差を低減することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、(1)振動子を支持する梁が、基板からの熱応力により発生する引張り力を受け、振動子の共振周波数が変化することを抑制し、角速度の検出精度を向上させることができる。
(2)また、振動子をX軸方向に振動させることに起因する、即ち、角速度以外により発生する振動子の検出部分のY軸方向への振動成分と、角速度による振動子の検出部分のY軸方向への振動成分を、周波数によって区別して検出することができ、角速度の検出誤差を低減することができる。
(3)さらに、振動子の検出部分のY軸方向の変位を検出する手段により、振動子のX軸方向の変位も検出し、電極数を少なくし、チップ面積を小さくできる。
(4)また、振動子の検出部分のY軸方向の変位を検出する手段により、振動子のX軸方向の変位も検出し、振動子のX軸方向への変位が予め決められた値になるように振動子を振動させ、角速度の検出精度を向上させることができる。
(5)さらに、第1及び第2振動子10,11のZ軸方向への剛性が大きくすることができる。
次に、図7を用いて、本発明の第3の実施形態による角速度センサの構成について説明する。
図7は、本発明の第3の実施形態の角速度センサの検出素子の平面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。また、図7の断面構成は、図2に示したものと同様である。さらに、駆動回路の構成は、図5に示したものと同様である。
本実施形態では、角速度センサの検出部1Bは、図1に示した実施形態の角速度センサの検出部1の第1及び第2振動子10,11を基板上から支持する手段の構成を変更したものである。
第3の実施形態の角速度センサの検出部1の第1及び第2振動子10,11を基板上から支持する手段は、第1〜第4支持梁17,18,19’,20’により構成される。第1〜第4支持梁17,18,19’,20’は、それぞれ、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に変位し易く、Y軸及びZ軸方向に変位し難く支持する。ここで、第1及び第2支持梁17,18と第3及び第4支持梁19’,20’は、互いに弾性連結梁12の中心部から点対称になるように配置される。
前述したように、第1及び第2振動子10,11をそれぞれ支持する第1及び第2支持梁17,18と第3及び第4支持梁19’,20’は互いに弾性連結梁12の中心部から点対称になるように配置されている。したがって、第1及び第2振動子10,11を、それぞれ第1及び第2静電気力発生手段6,7と第3及び第4静電気力発生手段8,9により振動させたとき、第1及び第2振動子10,11はX軸とY軸から構成される平面において互いに弾性連結梁12の中心部から点対称に振り子状に振動する。
したがって、第1及び第2振動子10,11の運動量とエネルギーの総和は0となり、検出素子1からシリコン基板4と図6では示していない外部から検出素子1を支持するフレームを通して漏れる運動量とエネルギーは0となり、第1及び第2振動子10,11の振動が、外部に漏れることを防止できる。その結果、第1及び第2振動子10,11を安定してX軸とY軸から構成される平面において振り子状に振動させることができるので、角速度の検出精度を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、(1)振動子を支持する梁が、基板からの熱応力により発生する引張り力を受け、振動子の共振周波数が変化することを抑制し、角速度の検出精度を向上させることができる。
(2)また、振動子をX軸方向に振動させることに起因する、即ち、角速度以外により発生する振動子の検出部分のY軸方向への振動成分と、角速度による振動子の検出部分のY軸方向への振動成分を、周波数によって区別して検出することができ、角速度の検出誤差を低減することができる。
(3)さらに、振動子の検出部分のY軸方向の変位を検出する手段により、振動子のX軸方向の変位も検出し、電極数を少なくし、チップ面積を小さくできる。
(4)また、振動子の検出部分のY軸方向の変位を検出する手段により、振動子のX軸方向の変位も検出し、振動子のX軸方向への変位が予め決められた値になるように振動子を振動させ、角速度の検出精度を向上させることができる。
(5)さらに、第1及び第2振動子10,11の振動を、外部に漏れるのを防止できる。
次に、図8を用いて、参考例の角速度センサの構成について説明する。
図8は、参考例の角速度センサの検出素子の平面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。また、図8の断面構成は、図2に示したものと同様である。さらに、駆動回路の構成は、図5に示したものと同様である。
本実施形態では、角速度センサの検出部1Cは、図1に示した実施形態の角速度センサの検出部1の第1及び第2振動子10,11を基板上から支持する手段の構成を変更したものである。
本実施形態の角速度センサの検出部1Cの第1及び第2振動子10,11を基板上から支持する手段は、第1〜第4支持梁17,18,19,20により構成される。第1〜第4支持梁17,18,19,20は、第1及び第2振動子10,11をX軸方向に変位し易く、Y軸及びZ軸方向に変位し難く支持する。第1及び第2支持梁17,18と第3及び第4支持梁19’,20は互いに弾性連結梁12の中心部から点対称、かつX軸について対向するように配置される。
すなわち、図1と比較すると理解されるように、図1では、第1の振動子10の短辺と、第2の振動子11の短辺同士を、弾性連結梁12で連結しているのに対して、本実施形態では、第1の振動子10の短辺と、第2の振動子11の長辺同士を、弾性連結梁12’で連結している
前述したように、第1及び第2振動子10,11をそれぞれ支持する第1及び第2支持梁17,18と第3及び第4支持梁19,20は互いに弾性連結梁12の中心部から点対称になるように配置されている。その結果、第1及び第2振動子10,11をそれぞれ第1及び第2静電気力発生手段6,7と第3及び第4静電気力発生手段8,9により振動させたとき、第1及び第2振動子10,11はX軸とY軸から構成される平面において互いに弾性連結梁12’の中心部から点対称に振り子状に振動する。
したがって、第1及び第2振動子10,11の運動量とエネルギーの総和は0となり、検出素子1からシリコン基板4と図6では示していない外部から検出素子1を支持するフレームを通して漏れる運動量とエネルギーは0となり、第1及び第2振動子10,11の振動が、外部に漏れることを防止できる。その結果、第1及び第2振動子10,11を安定してX軸とY軸から構成される平面において振り子状に振動させることができるので、角速度の検出精度を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、(1)振動子を支持する梁が、基板からの熱応力により発生する引張り力を受け、振動子の共振周波数が変化することを抑制し、角速度の検出精度を向上させることができる。
(2)また、振動子をX軸方向に振動させることに起因する、即ち、角速度以外により発生する振動子の検出部分のY軸方向への振動成分と、角速度による振動子の検出部分のY軸方向への振動成分を、周波数によって区別して検出することができ、角速度の検出誤差を低減することができる。
(3)さらに、振動子の検出部分のY軸方向の変位を検出する手段により、振動子のX軸方向の変位も検出し、電極数を少なくし、チップ面積を小さくできる。
(4)また、振動子の検出部分のY軸方向の変位を検出する手段により、振動子のX軸方向の変位も検出し、振動子のX軸方向への変位が予め決められた値になるように振動子を振動させ、角速度の検出精度を向上させることができる。
(5)さらに、第1及び第2振動子10,11の振動を、外部に漏れるのを防止できる。
なお、本発明の各実施形態の角速度センサは、自動車の横滑り制御、追突検知、横転検知、また、ナビゲーションシステムに利用される車両の進行方向検知などに用いられる。
本発明の第1の実施形態による角速度センサの構成を示す平面図である。 図1のA−A’断面図である。 A)は、本発明の第1の実施形態の角速度センサの検出素子1のB−B‘の断面図を模擬的に表す図である。(B)は、特開2002−188923号公報等に開示されている従来の振動子23が基板上から梁22,24などによって両側から対称に支持された角速度センサの検出素子の断面図を模擬的に表す図である。 (A)は、本発明の第1の実施形態の角速度センサの第1及び第2振動子10,11の振動方向を模擬的に表す図である。(B)は、特開2002−188923号公報等に開示されている従来の振動子が基板上から梁などによって両側から対称に支持された角速度センサの振動子の振動方向を模擬的に表す図ある。 本発明の第1の実施形態による角速度センサの駆動回路である。 本発明の第2の実施形態による角速度センサの構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態による角速度センサの構成を示す平面図である。 参考例の角速度センサの構成を示す平面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C…検出素子、2…シリコン層、3…絶縁層、4…シリコン基板、5…ガラス基板、6…第1静電気力発生手段、6a…フレーム、6b…櫛歯電極、6c…パッド、7…第2静電気力発生手段、7a…フレーム、7b…櫛歯電極、7c…パッド、8…第3静電気力発生手段、8a…フレーム、8b…櫛歯電極、8c…パッド、9…第4静電気力発生手段、9a…フレーム、9b…櫛歯電極、9c…パッド、10…第1振動子、10a…フレーム、10b…検出部分、10c…連結梁、10d…連結梁、10e…連結梁、10f…連結梁、11…第2振動子、11a…フレーム、11b…検出部分、11c…連結梁、11d…連結梁、11f…連結梁、11e…連結梁、12,12’…弾性連結梁、12a…連結梁、12b…連結梁、13…第1静電容量検出手段、13a…フレーム、13b…平行平板電極、13c…パッド、14…第2静電容量検出手段、14a…フレーム、14b…平行平板電極、14c…パッド、15…第3静電容量検出手段、15a…フレーム、15b…平行平板電極、15c…パッド、16…第4静電容量検出手段、16a…フレーム、16b…平行平板電極、16c…パッド、17…第1支持梁、17a…支持梁、17b…アンカー部、17c…パッド、18…第2支持梁、18a…支持梁、18b…アンカー部、18c…パッド、19,19’…第3支持梁、19a…支持梁、19b…アンカー部、19c…パッド、20,20’…第4支持梁、20a…支持梁、20b…アンカー部、20c…パッド、21…枠部、22…支持梁、23…支持梁、24…支持梁、25…支持梁、31a…発振器、31b…反転器、32…C/V変換器、33a…乗算器、33b…LPF、34a…乗算器、34b…LPF、35a…乗算器、35b…LPF、37a…加減算器、37b…増幅器、37c…乗算器、37d…加算器、37e…反転器、37f…加算器、38a…発振器,38b…分周器,39a…基準電源,39b…バイアス電源,41…第1補助梁、41a…支持梁、41b…支持梁、41c…アンカー部、41d…アンカー部、42…第2補助梁、42a…支持梁、42b…支持梁、42c…アンカー部、42d…アンカー部

Claims (10)

  1. 基板上に弾性的に支持された第1及び第2振動子と、
    前記第1及び第2振動子を前記基板表面と水平なX軸方向に弾性的に連結する弾性連結梁と、
    前記第1及び第2振動子を前記X軸方向に互いに逆相に振動させる駆動手段と、
    前記第1及び第2振動子の検出部分の前記基板表面と水平かつ前記X軸方向と垂直なY軸方向の変位を検出する手段とを備え
    前記Y軸方向の変位に基づいて角速度を検出する角速度センサにおいて、
    前記第1及び第2振動子を構成する四角い枠状のフレームのうち前記X軸方向に平行な枠から片持ち梁構造で前記第1及び第2振動子をそれぞれ前記X軸方向に変位し易く、Y軸及びZ軸方向に変位し難く支持するとともに、前記Y軸方向に沿って設けられている支持梁を備え、
    前記支持梁の一端がアンカーにより前記基板に支持され、
    前記第1及び第2振動子は、前記支持梁によって一方から片持ち梁構造で支持されることで、前記X軸及び前記Y軸から構成される平面内において、振り子状に振動するように支持されることを特徴とする角速度センサ。
  2. 請求項1記載の角速度センサにおいて、
    前記支持梁は、前記第1及び第2振動子をそれぞれ複数箇所で支持することを特徴とする角速度センサ。
  3. 請求項2記載の角速度センサにおいて、
    前記第1振動子を複数箇所で支持する支持梁の長辺は、互いに平行になるように配置され、
    また、前記第2振動子を複数箇所で支持する支持梁の長辺は、互いに平行になるように配置されることを特徴とする角速度センサ。
  4. 請求項1記載の角速度センサにおいて、
    前記支持梁は、前記弾性連結梁の中心部から点対称になるように、前記第1及び第2振動子を支持するように配置したことを特徴とする角速度センサ。
  5. 請求項1記載の角速度センサにおいて、
    前記第1及び第2振動子の前記支持梁が設置された一方とは反対側から、前記支持梁よりも前記X軸、前記Y軸及び前記基板表面と垂直なZ軸方向に変位し易く、前記第1及び第2振動子を支持する補助梁を備えたことを特徴とする角速度センサ。
  6. 請求項1記載の角速度センサにおいて、
    前記第1及び第2振動子を前記X軸方向に振動させることに起因する、前記第1及び第2振動子の検出部分の前記Y軸方向への振動成分と、前記第1及び第2駆動体の検出部分の角速度による前記Y軸方向への振動成分を、周波数によって区別して検出する検出回路を備えたことを特徴とする角速度センサ。
  7. 請求項6記載の角速度センサにおいて、
    前記検出回路は、
    前記第1及び第2振動子を前記X軸方向に振動させることに起因する、前記第1及び第2振動子の検出部分の前記Y軸方向への振動成分を、前記第1及び第2振動子を前記基板表面と水平なX軸方向に互いに逆相に振動させる周波数の2倍で同期検波する第1の検波回路と、
    前記第1及び第2振動子の検出部分の前記角速度による前記Y軸方向への振動成分を、前記第1及び第2振動子を前記基板表面と水平なX軸方向に互いに逆相に振動させる周波数で同期検波する第2の検波回路とからなることを特徴とする角速度センサ。
  8. 請求項7記載の角速度センサにおいて、
    前記第1及び第2振動子の検出部分の前記Y軸方向の変位を検出する手段により、前記第1及び第2振動子の前記X軸方向への変位を検出することを特徴とする角速度センサ。
  9. 請求項7記載の角速度センサにおいて、
    前記第1及び第2振動子の検出部分の前記Y軸方向の変位を検出する手段により検出される前記第1及び第2振動子の前記X軸方向への変位が、予め決められた値になるように、前記第1及び第2振動子を振動させる駆動手段を備えたことを特徴とする角速度センサ。
  10. 請求項9記載の角速度センサにおいて、
    前記駆動手段は、前記第1及び第2振動子に静電気力を働かせ、前記第1及び前記第2振動子を前記X軸方向に互いに逆相に振動させる静電気力発生手段であり、
    前記第1及び第2振動子の検出部分の前記Y軸方向の変位を検出する手段が、前記第1及び第2駆動体の検出部分の前記Y軸方向の変位を静電容量の変化として検出する静電容量検出手段であることを特徴とする角速度センサ。
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