JP2019020339A - 振動型角速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】加工誤差などに起因する漏れ振動を抑制できる振動型角速度センサを実現する。
【解決手段】固定部20、駆動錘33、34、検出錘35、36の順に接続された振動型角速度センサにおいて、駆動錘33、34と検出錘35、36との間に設けられた検出梁41が、駆動振動時には駆動錘33、34および検出錘35、36の振動方向に合わせて振動すると共に、角速度が印加された際には該振動方向に対して交差する方向に変位する配置とする。これにより、駆動振動による検出梁41の意図しない変形が抑制され、従来の振動型角速度センサに比べて、漏れ振動が抑制された振動型角速度センサとなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、バネに支持されて変位できるように構成された検出錘が角速度の印加に基づいて変位することで、印加された角速度を検出する振動型角速度センサに関する。
従来、音叉型であって圧電薄膜式の振動型角速度センサとして、例えば特許文献1に記載のジャイロセンサが知られている。このジャイロセンサは、2つのアームとこれらを連結する基部とによりなり、非圧電材料からなる音叉と、アームの一面上にアームの長手方向と揃えて形成され、圧電膜と当該圧電膜を隔てて対向する2つの電極により構成された、駆動部および検出部とを有してなる。そして、駆動部によりアームをアームの一面における平面方向に所定の駆動振動をさせ、角速度印加時に駆動振動の方向と交差する方向に検出部が振動させられることで角速度の検出を行う。
特開2003−227719号公報
上記のような音叉型のジャイロセンサは、検出部が、アームの長手方向に対する垂直方向における中心線上に沿って設けられ、かつ当該中心線に対して対称配置された構造とされると、理想的には検出部における引張りと圧縮が等面積で起きる。すなわち、理想的には、駆動部を駆動振動させた際、検出部の駆動振動方向における引張りと圧縮とがそれぞれ等面積で起きる。この場合、検出部において、駆動振動により生じる引張りにより起きる生じる電荷と圧縮により生じる電荷とが相殺されることで角速度の印加と無関係の信号がキャンセルされ、角速度の検出への影響が抑えられる。
しかしながら、実際には、音叉、駆動部および検出部の加工における寸法誤差やアライメントの誤差などが生じるため、検出部の駆動振動方向における引張りと圧縮とが等面積でなくなり、これらの変形により生じる電荷が相殺されない。この場合、駆動振動により意図しない信号、すなわちノイズが発生する現象(以下「漏れ振動」という)が起きてしまい、角速度の検出精度が低下してしまう。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、従来の振動型角速度センサに比べて、漏れ振動の発生を抑制できる構造とされ、角速度の検出精度が向上した振動型角速度センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の振動型角速度センサは、角速度を検出する振動型角速度センサであって、基板(10)と、基板上に形成された固定部(20)に支持部材(43)を介して支持された駆動梁(42)と、駆動梁に支持された駆動錘(33、34)と、駆動錘に対して、検出梁(41)を含む梁部(40)を介して支持された検出錘(35、36)と、検出梁に備えられ、角速度の印加に基づいて検出錘が一方向に移動すると、該検出錘の移動に伴う検出梁の変位に応じた電気出力を発生させる検出部(60)と、を備える。このような構成において、検出錘は、検出梁を介して駆動錘に接続され、駆動錘を介して固定部に接続されており、駆動梁を駆動させた際に駆動錘および検出錘が振動する方向を振動方向として、駆動梁により駆動錘および検出錘が駆動振動をしている際に角速度が印加されると、検出梁が振動方向と交差する方向に変位し、該検出梁の変位に伴って検出圧電膜の出力電圧が変化することに基づいて角速度を検出する。
これにより、検出梁が駆動梁を駆動振動させた際の検出梁の振動方向と交差する方向に変位する構造とされるため、駆動振動の際、検出梁は、駆動錘および検出錘とその振動方向が同じとなる。つまり、検出梁が駆動振動によって意図しない変形をすることが抑制され、漏れ振動の発生が抑制される構造となる。その結果、従来の振動型角速度センサに比べて、漏れ振動が抑制され、角速度の検出精度が向上した振動型角速度センサとなる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の振動型角速度センサを示す平面模式図である。 振動型角速度センサの基本動作時の様子を示した模式図である。 振動型角速度センサに角速度が印加された時の様子を示した模式図である。 図3における第1検出梁の変位の様子を示した拡大図である。 第1検出梁のみを備え、第2検出梁を備えていない場合のバネ構造を示した模式図である。 第1検出梁および第2検出梁を備えた場合のバネ構造を示した模式図である。 第1実施形態の振動型角速度センサにおけるバネ構造を示した模式図である。 加工誤差などに起因して検出錘が意図しない回転振動をした際における検出梁および検出圧電膜の変位の様子を示した拡大図である。 第2実施形態の振動型角速度センサを示す平面模式図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態の振動型角速度センサ、いわゆるジャイロセンサについて説明する。
本実施形態の振動型角速度センサは、角速度を検出するためのセンサであり、例えば車両の上下方向に平行な中心線周りの回転角速度の検出に用いられるが、勿論、振動型角速度センサを車両用以外に適用することもできる。
図1は、本実施形態にかかる振動型角速度センサの平面模式図である。振動型角速度センサは、図1の紙面法線方向が車両の上下方向と一致するようにして車両に搭載される。
振動型角速度センサは、板状の基板10の一面側に形成されている。基板10は、支持基板11と半導体層12とで図示しない犠牲層となる埋込酸化膜を挟み込んだ構造とされたSOI(Silicon on insulator)基板にて構成されている。このようなセンサ構造は、半導体層12側をセンサ構造体のパターンにエッチングしたのち埋込酸化膜を部分的に除去し、センサ構造体の一部がリリースされた状態にすることで構成される。
なお、半導体層12の表面に平行な面上の一方向であって紙面左右方向をx軸方向、このx軸方向に垂直な紙面上下方向をy軸方向、半導体層12の一面に垂直な方向をz軸方向として、以下の説明を行う。
半導体層12は、固定部20と可動部30および梁部40とにパターニングされている。固定部20は、少なくともその裏面の一部に埋込酸化膜が残されており、支持基板11からリリースされることなく、埋込酸化膜を介して支持基板11に固定された状態とされている。可動部30および梁部40は、振動型角速度センサにおける振動子を構成するものである。可動部30は、その裏面側の埋込酸化膜が除去されており、支持基板11からリリースされた状態とされている。梁部40は、可動部30を支持すると共に角速度検出を行うために可動部30をx軸方向およびy軸方向において変位させるものである。これら固定部20と可動部30および梁部40の具体的な構造を説明する。
固定部20は、可動部30を支持するための支持用固定部21を有した構成とされている。
支持用固定部21は、例えば、可動部30や梁部40などのセンサ構造体の周囲を囲むように配置され、その内壁において梁部40を介して可動部30を支持している。ここでは、支持用固定部21がセンサ構造体の周囲全域を囲む構造を例に挙げているが、その一部のみに形成された構造であっても構わない。また、ここでは、固定部20として、支持用固定部21のみを示したが、他の固定部、例えば図示しないパッドなどが形成されるパッド用固定部などが備えられた構造であっても良い。
可動部30は、角速度の印加に応じて変位する部分であり、外側駆動錘31、32と内側駆動錘33、34および検出錘35、36とを有した構成とされている。可動部30は、外側駆動錘31、検出錘35を備える内側駆動錘33、検出錘36を備える内側駆動錘34および外側駆動錘32がこの順にx軸方向に沿って並べられたレイアウトとされている。つまり、検出錘35、36を内部に備えた2つの内側駆動錘33、34が内側に並べられていると共に、それら2つの内側駆動錘33、34を挟み込むように両外側にさらに外側駆動錘31、32を1つずつ配置した構造としている。
外側駆動錘31、32は、y軸方向に延設されている。外側駆動錘31は、内側駆動錘33と対向配置され、外側駆動錘32は、内側駆動錘34と対向配置されている。これら外側駆動錘31、32は、質量部として機能し、梁部40に含まれる各種梁よりも太くされ、後述する駆動梁42および駆動部50による駆動振動を行う際の振動方向であるy軸方向に移動可能とされている。
内側駆動錘33、34は、四角形状の枠体形状とされている。これら内側駆動錘33、34は質量部として機能し、梁部40に含まれる各種梁よりも太くされ、y軸方向に移動可能とされている。四角形状で構成された内側駆動錘33、34の相対する二辺がそれぞれx軸方向とy軸方向に平行とされている。そして、内側駆動錘33、34のうち、y軸方向に平行とされた二辺のうちの一辺が外側駆動錘31、32と対向配置されて、もう一辺が内側駆動錘33、34の他方と対向配置されている。
検出錘35、36は、四角形状とされており、後述する梁部40のうちの検出梁41を介して内側駆動錘33、34の内壁面に支持されている。検出錘35、36も質量部として機能し、駆動振動によって内側駆動錘33、34と共にy軸方向に移動させられるが、角速度印加時にはx軸方向に移動させられる。
梁部40は、検出梁41と、駆動梁42および支持部材43を有した構成とされている。
検出梁41は、内側駆動錘33、34の内壁面のうちy軸方向と平行とされた辺と検出錘35、36の外壁面のうちy軸方向と平行とされた辺とを接続している。本実施形態の場合、検出梁41は、駆動錘31〜34の振動方向であるy軸方向に沿って直線的に延設され、x軸方向において位置をずらして振動方向の両端において検出錘35、36を支持する構造の梁とされている。そして、検出梁41は、検出錘35、36それぞれにおけるx軸方向の両側に配置されており、一方を第1検出梁41a、もう一方を第2検出梁41bとして、検出錘35、36をx軸方向両側で支持した構造とされている。また、第1検出梁41aおよび第2検出梁41bは、共に、y軸方向の中央部を連結部41cとして、連結部41cにおいて内側駆動錘33、34の内壁と連結されている。そして、連結部41cを中心とした両側において、検出錘35、36のy軸方向両端を検出梁41で支持している。
このような構成においては、検出梁41が駆動振動時における振動方向であるy軸方向を長手方向とする配置とされており、角速度が印加された場合などにおいて検出梁41が振動方向に対して交差する方向であるx軸方向へ変位できる。この検出梁41のx軸方向への変位により、検出錘35、36のx軸方向への移動が可能となっている。
なお、検出梁41が駆動錘31〜34および検出錘35、36の振動方向であるy軸方向を長手方向とする配置とされることで、漏れ振動が抑制される構造となる。この詳細については、後ほど説明する。
さらに、本実施形態では、第1検出梁41aと第2検出梁41bとのバネ定数が異なった値とされている。本実施形態の場合、第1検出梁41aと第2検出梁41bとを半導体層12をパターニングすることで形成していることから、これらを同じ材質で構成している。このため、第1検出梁41aと第2検出梁41bとのx軸方向の寸法を異ならせている。このような構成とされることで、第1検出梁41aと第2検出梁41bとのバネ定数が異なった値となっている。
より詳しくは、各検出錘35、36のうちの内側、つまり検出錘35のうちの検出錘36側や検出錘36のうちの検出錘35側が第1検出梁41a、その反対側が第2検出梁41bとされている。そして、第1検出梁41aの方が第2検出梁41bよりもx軸方向の寸法が大きくされることで、バネ定数が大きな値とされている。
駆動梁42は、外側駆動錘31、32および内側駆動錘33、34を連結すると共に、これら外側駆動錘31、32および内側駆動錘33、34のy軸方向への移動を可能とするものである。一方の外側駆動錘31、一方の内側駆動錘33、他方の内側駆動錘34および他方の外側駆動錘32が順番に並べられた状態で駆動梁42によって連結されている。
具体的には、駆動梁42は、y軸方向の幅が所定寸法とされた直線状梁である。駆動梁42は、y軸方向において、外側駆動錘31、32および内側駆動錘33、34を挟んだ両側に一本ずつ配置されており、それぞれ、外側駆動錘31、32および内側駆動錘33、34に接続されている。駆動梁42と外側駆動錘31、32および内側駆動錘33、34とは直接接続されていても良いが、例えば本実施形態では駆動梁42と内側駆動錘33、34とを連結部42aを介して接続している。
支持部材43は、外側駆動錘31、32や内側駆動錘33、34および検出錘35、36を支持するものである。具体的には、支持部材43は、支持用固定部21の内壁面と駆動梁42との間に備えられており、駆動梁42を介して上記各錘31〜36を支持用固定部21に支持する。
支持部材43は、回転梁43aと支持梁43bおよび連結部43cとを有した構成とされ、回転梁43aは、y軸方向の幅が所定寸法とされた直線状梁であり、その両端に支持梁43bが接続されていると共に、支持梁43bと反対側の中央位置に連結部43cが接続されている。この回転梁43aは、センサ駆動時に連結部43cを中心としてS字状に波打って撓む。支持梁43bは、回転梁43aの両端を支持用固定部21に接続するものであり、本実施形態では直線状部材とされている。この支持梁43bは、衝撃などが加わった時に各錘31〜36がx軸方向に移動することを許容する役割も果たしている。連結部43cは、支持部材43を駆動梁42に接続する役割を果たしている。
さらに、振動型角速度センサには、駆動部50と検出部60とが備えられている。
駆動部50は、可動部30や梁部40などのセンサ構造体を駆動振動させるためのものである。具体的には、駆動部50は、各駆動梁42の両端それぞれに設けられた駆動圧電膜51や駆動配線52などによって構成されている。
駆動圧電膜51は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛の略)薄膜などによって構成され、駆動配線52を通じて駆動電圧が印加されることでセンサ構造体を駆動振動させる力を発生させる。駆動圧電膜51は、各駆動梁42の両端それぞれに2つずつ備えられており、センサ構造体の外縁側に位置しているものが外側圧電膜51a、外側圧電膜51aよりも内側に位置しているものが内側圧電膜51bとされている。これら外側圧電膜51aと内側圧電膜51bは、x軸方向に延設されており、各配置場所で平行に並んで形成されている。
駆動配線52は、外側圧電膜51aや内側圧電膜51bに対して駆動電圧を印加する配線である。駆動配線52については、図中では一部のみしか記載していないが、実際には駆動梁42から支持部材43を通じて固定部20まで延設されている。そして、固定部20に形成された図示しないパッドを介してワイヤボンディングなどにより、駆動配線52が外部と電気的に接続されている。これにより、駆動配線52を通じて、外側圧電膜51aや内側圧電膜51bに対して駆動電圧を印加できるようになっている。
検出部60は、角速度印加に伴う検出梁41の変位を電気信号として出力する部分である。本実施形態の場合、検出部60は、検出梁41のうちバネ定数が大きくされた第1検出梁41aに形成されており、検出圧電膜61a〜61d、ダミー圧電膜62a〜62dおよび検出配線63を備えた構成とされている。
検出圧電膜61a〜61dは、PZT薄膜などによって構成され、第1検出梁41aのうち、角速度印加によって第1検出梁41aが変位したときに引張応力が加わる位置に形成されている。具体的には、第1検出梁41aのうちの両端側ではx軸方向において検出錘35、36側、連結部41c側ではx軸方向において検出錘35、36から離れる側に検出圧電膜61a〜61dが配置されている。
ダミー圧電膜62a〜62dは、PZT薄膜などによって構成され、検出梁41の対称性を保つために、検出圧電膜61a〜61dと対称的に配置されている。すなわち、ダミー圧電膜62a〜62dは、第1検出梁41aのうち、角速度印加によって第1検出梁41aが変位したときに圧縮応力が加わる位置に形成されている。具体的には、第1検出梁41aのうちの両端側ではx軸方向において検出錘35、36から離れる側、連結部41c側ではx軸方向において検出錘35、36側にダミー圧電膜62a〜62dが配置されている。
検出圧電膜61a〜61dおよびダミー圧電膜62a〜62dは、共に検出錘35、36の駆動振動の方向であるy軸方向に延設されており、各配置場所で平行に並んで形成されている。なお、ここでは、検出圧電膜61a〜61dを一番変位が大きくなる引張応力が発生する部位に形成する例について説明したが、圧縮応力が発生する部位に形成しても良いし、引張応力が発生する部位と圧縮応力が発生する部位の両方に形成しても良い。
例えば、検出圧電膜61a〜61dは、角速度印加時に、図1のx軸方向左側の第1検出梁41aでは圧縮応力が生じる部位に形成され、図1のx軸方向右側の第1検出梁41aでは引張応力が生じる部位に形成されてもよいし、その逆であってもよい。
また、ダミー圧電膜62a〜62dについては必須ではなく、少なくとも検出圧電膜61a〜61dが形成されていれば良い。
検出圧電膜61a〜61dは、検出梁41の長手方向に対して垂直な方向、かつ該長手方向における中心位置を通る直線に対して対称とされた配置(以下、単に「線対称配置」という)とされている。また、図1の紙面左側の第1検出梁41aと紙面右側の第1検出梁41aとにおいて、それぞれの検出圧電膜61a〜61dが同じ配置とされてもよいし、異なる配置とされてもよいが、いずれの検出梁41aにおいても検出圧電膜61a〜61dは線対称配置とされる。
検出配線63は、検出圧電膜61a〜61dに接続され、検出梁41の変位に伴う検出圧電膜61a〜61dの電気出力を取り出すものである。検出配線63については、図中では省略して一部のみを記載してあるが、実際には内側駆動錘33、34や駆動梁42から支持部材43を通じて固定部20まで延設されている。そして、固定部20に形成された図示しないパッドを介してワイヤボンディングなどにより、検出配線63が外部と電気的に接続されている。これにより、検出配線63を通じて、検出圧電膜61a〜61dの電気出力の変化を外部に伝えられるようになっている。
以上のような構造により、外側駆動錘31、32や内側駆動錘33、34および検出錘35、36がそれぞれ2つずつ備えられた一対の角速度検出構造が備えられた振動型角速度センサが構成されている。そして、このように構成された振動型角速度センサにおいて、後述するように所望の感度が得られるようにしている。
続いて、このように構成された振動型角速度センサの作動について、図2〜図4を参照して説明する。
まず、振動型角速度センサの基本動作時の様子について図2を参照して説明する。各駆動梁42の両端に配置された駆動部50に対して所望の駆動電圧を印加し、その駆動電圧に基づいて各駆動錘31〜34をy軸方向に振動させる。
具体的には、紙面上方側の駆動梁42のうち左端部に備えられた駆動部50については、外側圧電膜51aにて引張応力が発生させられ、内側圧電膜51bにて圧縮応力が発生させられるようにする。逆に、紙面上方側の駆動梁42のうち右端部に備えられた駆動部50については、外側圧電膜51aにて圧縮応力が発生させられ、内側圧電膜51bにて引張応力が発生させられるようにする。これについては、紙面上方側の駆動梁42の左右両側に配置された駆動部50の外側圧電膜51a同士もしくは内側圧電膜51b同士それぞれに逆位相の電圧を印加することによって実現できる。
一方、紙面下方側の駆動梁42のうち左端部に備えられた駆動部50については、外側圧電膜51aにて圧縮応力が発生させられ、内側圧電膜51bにて引張応力が発生させられるようにする。逆に、紙面下方側の駆動梁42のうち右端部に備えられた駆動部50については、外側圧電膜51aにて引張応力が発生させられ、内側圧電膜51bにて圧縮応力が発生させられるようにする。これについても、紙面下方側の駆動梁42の左右両側に配置された駆動部50の外側圧電膜51a同士もしくは内側圧電膜51b同士それぞれに逆位相の電圧を印加することによって実現できる。
次に、各駆動部の外側圧電膜51aや内側圧電膜51bで発生させられる応力が、引張応力については圧縮応力に切替えられ、圧縮応力については引張応力に切替えられるように、各外側圧電膜51aや内側圧電膜51bへの印加電圧を制御する。そして、この後も、これらの動作を所定の駆動周波数で繰り返す。
これにより、図2に示すように、外側駆動錘31と内側駆動錘33とがy軸方向において互いに逆位相で振動させられる。また、外側駆動錘32と内側駆動錘34とがy軸方向において互いに逆位相で振動させられる。さらに、2つの内側駆動錘33、34がy軸方向において逆位相で振動させられ、2つの外側駆動錘31、32もy軸方向において逆位相で振動させられる。これにより、振動型角速度センサは、駆動モード形状にて駆動されることになる。
なお、このときには、駆動梁42がS字状に波打つことで各錘31〜34のy軸方向への移動が許容されるが、回転梁43aと駆動梁42とを接続している連結部43cの部分については振幅の節、つまり不動点となり、殆ど変位しない。そして、衝撃などが加わった時には、支持梁43bが変位することで、各錘31〜36がx軸方向に移動することが許容され、衝撃による出力変化が緩和され、耐衝撃性が得られるようになっている。
次に、振動型角速度センサに角速度が印加された時の様子について図3を参照して説明する。上記した図2のような基本動作を行っている際に振動型角速度センサにz軸回りの角速度が印加されると、コリオリ力により、図3に示すように検出錘35、36がy軸と交差する方向、ここではx軸方向へ変位する。具体的には、検出錘35、36と内側駆動錘33、34とが検出梁41を介して接続されているため、検出梁41の弾性変形に基づいて検出錘35、36が変位する。そして、検出梁41の弾性変形に伴って、第1検出梁41aに備えた検出圧電膜61a〜61dに引張応力が加えられる。このため、加えられた引張応力に応じて検出圧電膜61a〜61dの出力電圧が変化し、これが検出配線63を通じて外部に出力される。この出力電圧を読み取ることで、印加された角速度を検出することができる。
特に、検出圧電膜61a〜61dを検出梁41のうちの検出錘35、36との連結箇所や内側駆動錘33、34との連結箇所の近傍に配置していることから、図4に示すように検出圧電膜61a〜61dに最も大きな引張応力が加えられる。このため、より検出圧電膜61a〜61dの出力電圧を大きくすることが可能となる。
このとき、本実施形態では検出梁41について、バネ定数を異ならせた第1検出梁41aと第2検出梁41bとによって構成していることから、次のような効果を得ることができる。
まず、第1検出梁41aと第2検出梁41bとを異なるバネ定数で構成し、第1検出梁41aのx軸方向の寸法を大きくしている。このように、第1検出梁41のx軸方向の寸法を大きくすると、検出圧電膜61a〜61dの形成面積が広くなることから、第1検出梁41の変位に対する検出圧電膜61a〜61dの出力電圧の変化を大きくすることが可能となる。このため、振動型角速度センサの感度を向上させることが可能となる。
しかしながら、第1検出梁41aのバネ定数を大きくすると、角速度印加時における検出錘35、36の変位の周波数(以下、検出振動周波数と言う)が高くなりすぎることが懸念される。このため、第1検出梁41aと第2検出梁41bとを異なるバネ定数で構成し、第1検出梁41aのx軸方向寸法を大きくしつつ、第2検出梁41bのx軸方向寸法を抑えるようにしている。
これにより、第1検出梁41aのバネ定数が大きくなったとしても、第1検出梁41aと第2検出梁41bの双方のバネ定数を大きくしていないため、検出錘35、36の変位し易さを担保できる。そして、検出振動周波数が狙いの周波数帯となるようにでき、検出振動周波数が大きくなり過ぎることを抑制できる。
検出共振周波数は、感度に影響する。例えば、感度は、検出共振周波数の2乗分の1、もしくは、検出共振周波数分の1となり、検出共振周波数が大きくなるほど感度が低下する。したがって、上記のように、検出共振周波数が大きくなりすぎることを抑制して狙いの周波数帯となるようにすることで、第1検出梁41aのx軸寸法を大きくしても、感度低下を抑制することが可能となる。
また、検出共振周波数が大きくなり過ぎることを抑制するのであれば、検出梁41を検出錘35、36に対する片側にのみ配置、つまり第1検出梁41aのみを備え、第2検出梁41bについては無くすという構造も考えられる。
しかしながら、このような構造とする場合には、図5Aに示すように、検出錘35、36を片持ちした構造と等価となる。この場合、検出共振周波数は、次式となり、所望の周波数帯となるようにできるが、検出錘35、36が首振り振動、つまり振り子運動を行うような不要振動モードを発生させてしまう。このため、不要振動モードを抑制すると言う設計思想を実現することができなくなる。なお、図5Aおよび後述する図5Bや下記の数式において、kはバネ定数、mは検出錘35、36の質量、Fcは加えられた物理量を示している。
Figure 2019020339
これに対して、本実施形態のように、第1検出梁41aをx軸方向の寸法を大きくしたものとしつつ、x軸方向の寸法を抑制した第2検出梁41bを備えておくことで、図5Bに示すように、検出錘35、36を両持ちした構造と等価となるようにできる。これにより、検出錘35、36が首振り振動を行うような不要振動モードを発生させることを抑制できる。そして、第2検出梁41bのバネ定数が第1検出梁41aのバネ定数よりも小さくされている。このため、検出共振周波数はほぼ第1検出梁41aのバネ定数に依存して決まり、第2検出梁41bのバネ定数の影響は少なくできて、ほぼ上記数式1の検出共振周波数となる。したがって、上記したように、検出共振周波数が大きくなりすぎることを抑制して狙いの周波数帯となるようにできる。
また、本実施形態では、検出梁41は、検出錘35、36の駆動振動の方向であるy軸方向を長手方向とする配置とされていることから、次のような効果も得ることができる。
本実施形態の振動型角速度センサは、図6に示すバネ構造とされ、内側駆動錘33、34を駆動振動により振動させると、検出錘35、36が内側駆動錘33、34と一体的に振動する構造とされている。そして、内側駆動錘33、34と検出錘35、36とを連結する検出梁41についても、検出錘35、36と一体的に振動方向に沿って振動する。
ここで、検出梁41は、駆動振動の方向の両端において検出錘35もしくは検出錘36を支持しており、言い換えると、検出錘35もしくは検出錘36によって両端を固定されている。また、検出梁41は、振動方向に沿って延設され、その長手方向を検出錘35、36の駆動振動の方向と同じy軸方向に揃えられているため、検出梁41自体がいわば「つっかえ棒」としての役目を果たす。そのため、検出梁41は、検出錘35、36と共に振動方向に一体的に振動するが、検出梁41自身が振動方向における変形を妨げる配置とされている。
そのため、駆動振動の際において、角速度が印加されていない状態では、検出バネとしての機能を果たす検出梁41およびこの上に設けられた検出圧電膜61a〜61dは、振動方向に沿った変形がしにくく、意図しないノイズが出力されにくい配置とされる。すなわち、本実施形態の振動型角速度センサは、検出圧電膜61a〜61dに加工誤差などが生じた場合であっても、駆動振動に伴う意図しないノイズが出力されることが抑制される構造となる。
また、検出梁41自体は、上記のように駆動振動によって意図しない変形をしにくい配置とされているが、検出錘35、36などの加工誤差などに起因して、駆動振動時に意図しない検出錘35、36の回転振動が生じることもあり得る。このような漏れ振動が生じた場合であってもその影響を低減するため、検出梁41は、その長手方向の中心位置において内側駆動錘33もしくは内側駆動錘34に接続され、かつ検出圧電膜61a〜61dが該中心位置を中心として線対称配置されている。これにより、当該回転振動による検出圧電膜61a、61bの変形による信号と検出圧電膜61c、61dの変形による信号とが相殺される構造となる。
具体的には、図7に示すように、検出錘などに加工誤差が生じたことにより駆動振動時に意図しない回転振動が生じた場合について説明する。検出錘に意図しない回転振動が生じた場合、例えば図7に示すように検出圧電膜61a、61bでは圧縮応力が生じ、検出圧電膜61c、61dでは引張応力が生じる。すなわち、図7に示す回転振動が生じると、検出圧電膜61a、61bと検出圧電膜61c、61dとは、それぞれ逆方向の変形が起きることとなる。このとき、引張応力により検出圧電膜で生じる電流の方向を正とすると、圧縮応力により検出圧電膜で生じる電流の方向は負となる。そして、検出圧電膜61a〜61dは、図1に示すように検出配線63により電気的に接続されているため、正の電流と負の電流とが相殺されることで、意図しない回転振動による信号が抑えられる。そのため、検出梁41および検出圧電膜61a〜61dが上記の配置とされることにより、漏れ振動が生じることが抑えられる構造の振動型角速度センサとなる。
本実施形態によれば、検出梁42が検出錘35、36および駆動錘31〜34の振動方向を長手方向とする配置とされており、駆動振動により意図しない変形をすることが抑制される構造となる。また、検出圧電膜61a〜61dが、検出梁42の長手方向における中心位置を中心とした線対称配置とされていることから、検出錘35、36が意図しない回転振動をした場合であっても、当該回転振動により検出圧電膜61a〜61dから生じる電荷が相殺される。その結果、検出梁42が駆動振動による変形が抑制されると共に、仮に加工誤差などにより意図しない回転振動が発生した場合でも、ノイズとなる信号が抑えられる構造、すなわち従来の振動型角速度センサに比べて、漏れ振動が抑制された振動型角速度センサとなる。
また、第1検出梁41aのバネ定数と第2検出梁41bのバネ定数とが異なる構造とされているため、従来の振動型角速度センサに比べて、角速度の検出感度の高い振動型角速度センサとなる。
(第2実施形態)
第2実施形態の振動型角速度センサについて、図8を参照して説明する。
本実施形態の振動型角速度センサは、図8に示すように、第2検出梁41bがそのx軸における寸法を第1検出梁41aと揃えた構造、すなわち、これらのバネ定数を合わせた構造とされた点で上記第1実施形態と相違する。
第1検出梁41aおよび第2検出梁41bのバネ定数が一致していても、検出梁41が駆動振動の方向を長手方向とする配置とされていれば、駆動振動によって検出梁41が意図しない変形をすることが抑えられることに変わりはない。そのため、漏れ振動の抑制に加え、角速度の検出感度を上げたい場合には、上記第1実施形態の構造とされることが好ましいが、漏れ振動を抑制する構造とするだけであれば、第1検出梁41aおよび第2検出梁41bのバネ定数が一致していても特に問題はない。
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、従来の振動型角速度センサに比べて漏れ振動が抑制された振動型角速度センサとなる。
(他の実施形態)
なお、上記した各実施形態に示した振動型角速度センサは、本発明の振動型角速度センサの一例を示したものであり、上記の各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(1)例えば、上記各実施形態では、検出梁41が検出錘35、36の振動方向に沿って直線的に延設された形状とされた例について説明したが、振動方向と交差する方向に変位して角速度を検出できればよく、直線的な形状に限られず、湾曲形状や他の形状とされてもよい。
(2)上記各実施形態では、角速度の検出感度向上の観点から検出錘35、36それぞれがx軸方向における一端側において第1検出梁41aに、他端側において第2検出梁41bに支持された両持ちの構造とされた例について説明した。しかし、駆動振動に伴う漏れ振動を抑制する観点からは、検出梁41は、振動方向に沿って延設された形状とされ、検出錘35、36を振動方向の両端で支持する構造とされていればよい。そのため、検出梁41が第1検出梁41aもしくは第2検出梁41bの一方だけで構成された構造、すなわち検出錘35、36それぞれが振動方向に対して垂直方向における一方の端部で検出梁41に支持された構造とされてもよい。
(3)上記各実施形態では、平面駆動させ、当該平面に対する法線方向を軸とする回転の角速度を検出するいわゆるヨージャイロセンサとされた例について説明したが、これに限られず、ロールオーバージャイロセンサとされてもよい。このように、本発明の振動型角速度センサは、検出梁42がその長手方向を駆動錘31〜34および検出錘35、36の振動方向に揃えた配置とされていればよく、他の構成要素については適宜設計変更されてもよい。
10 基板
20 固定部
30 可動部
31、32 外側駆動錘
33、34 内側駆動錘
35、36 検出錘
40 梁部
41 検出梁
42 駆動梁
43 支持部材

Claims (5)

  1. 角速度を検出する振動型角速度センサであって、
    基板(10)と、
    前記基板上に形成された固定部(20)に支持部材(43)を介して支持された駆動梁(42)と、
    前記駆動梁に支持された駆動錘(33、34)と、
    前記駆動錘に対して、検出梁(41)を含む梁部(40)を介して支持された検出錘(35、36)と、
    前記検出梁に備えられ、角速度の印加に基づいて前記検出錘が一方向に移動すると、該検出錘の移動に伴う前記検出梁の変位に応じた電気出力を発生させる検出部(60)と、を備え
    前記検出錘は、前記検出梁を介して前記駆動錘に接続され、前記駆動錘を介して前記固定部に接続されており、
    前記駆動梁を駆動させた際に前記駆動錘および前記検出錘が振動する方向を振動方向として、前記駆動梁により前記駆動錘および前記検出錘が駆動振動をしている際に前記角速度が印加されると、前記検出梁が前記振動方向と交差する方向に変位し、該検出梁の変位に伴って前記検出圧電膜の出力電圧が変化することに基づいて前記角速度を検出する振動型角速度センサ。
  2. 前記検出梁は、前記振動方向に対して垂直な方向を垂直方向として、前記検出錘から前記垂直方向にずらして配置されると共に、該検出錘のうち前記垂直方向における一方もしくは双方の端部において、該検出錘を該検出梁の前記振動方向における両端で支持している請求項1に記載の振動型角速度センサ。
  3. 前記検出錘は、2つ備えられることで一対とされ、
    前記検出梁は、第1検出梁(41a)と第2検出梁(41b)とを備え、
    前記駆動錘は、前記検出錘のうちの1つの周囲を囲むと共に前記第1検出梁および前記第2検出梁を介して前記検出錘を連結する内側駆動錘(33、34)を一対備えると共に、一対の前記内側駆動錘を挟んだ両側それぞれに外側駆動錘(31、32)を備える構成とされ、
    前記駆動梁は、前記内側駆動錘と前記外側駆動錘とを連結すると共に、前記支持部材を介して、前記基板に支持されており、
    さらに、前記内側駆動錘と前記外側駆動錘とを、互いに逆方向に振動させる駆動部(50)を備え、
    前記駆動部にて前記駆動梁を撓ませて前記外側駆動錘と前記内側駆動錘とを駆動振動させる請求項1または2に記載の振動型角速度センサ。
  4. 前記検出梁は、前記振動方向に沿って直線的に延設された棒状形状の梁とされている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の振動型角速度センサ。
  5. 前記検出梁は、該検出梁の振動方向における中心位置において前記駆動錘に接続され、
    前記検出部は、検出圧電膜(61a〜61d)により構成され、前記中心位置を中心として前記振動方向において対称配置されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の振動型角速度センサ。
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