JP2011525233A - 垂直方向に集積した電子回路およびウェハスケール密封包装を含むx−y軸二重質量音叉ジャイロスコープ - Google Patents

垂直方向に集積した電子回路およびウェハスケール密封包装を含むx−y軸二重質量音叉ジャイロスコープ Download PDF

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Abstract

角速度センサが、X−Y面内に横方向に配置され間接的にフレームに結合される2つの質量体を有する。2つの質量体は、それらがZ方向に沿って逆方向に必然的に移動するように、リンクによって連結されている。2つの質量体をZ方向の逆位相振動に駆動させ、それによってフレームに与えられる角振動の振幅を測定することによって、Y軸を中心とするセンサの角速度を検出し得る。好適な実施例では、角速度センサが、バルクMEMSジャイロスコープウェハー、キャップウェハー及び基準ウェハーから作製される。さらに好適な実施例では、このようなウェハーのアッセンブリが、質量体と周囲環境との間に気密バリヤを与える。
【選択図】図1

Description

本出願は、35 U.S.C.§120の下で2005年11月18日に出願された米国特許出願11/283,083の一部継続出願である。また本出願は、2003年10月20日に出願され現在米国特許6,892,575として特許されている米国特許出願10/690,224、及び2005年7月28日に出願され2003年10月20日に出願された米国特許出願10/691,472の継続出願であり、現在米国特許6,939,473として特許されている米国特許出願11/193,127に関連し、参照することにより本書に盛り込まれている。
本発明は、角速度センサに関し、特に、2つの振動プルーフ質量体を有する面内角速度センサに関する
角速度の感知は、多くの場合、慣性センサを用いて行われる。慣性角速度センサは、広義には、センサに第1の運動を起こさせ、第1の運動及び感知する角速度の双方に反応するセンサの第2の運動を測定することにより機能する。
多くの場合、センサ内の質量体(通常、プルーフ質量体と呼ばれる)は、アクチュエータにより振動を起こす。センサが回転すると、角速度(または回転速度)に比例し、プルーフ質量体の速度ベクトルに対する角速度ベクトルの向きに依存する、コリオリ力が振動質量体に加わる。コリオリ力、角速度ベクトルおよび質量体速度ベクトルは、互いに直交している。例えば、Y軸を中心にして回転するセンサ内をX方向に移動するプルーフ質量体は、Z方向のコリオリ力を受ける。同様に、Z軸を中心にして回転するセンサ内をX方向に移動するプルーフ質量体は、Y方向のコリオリ力を受ける。最後に、X軸を中心にして回転するセンサ内をX方向に移動するプルーフ質量体は、コリオリ力を受けない。プルーフ質量体にかかるコリオリ力は、通常、コリオリ力に応じたセンサ内の運動を測定することにより間接的に感知される。
最近、微細加工技術(MEMS技術としても知られる)の発達により、様々なMEMS角速度慣性センサが開発されている。MEMS技術は基本的には平面技術であり、面内運動を起こすのに適しているMEMSアクチュエータは、面外運動を起こすのに適しているMEMSアクチュエータとはかなり異なる傾向にある。同様に、コリオリ力に応じる面内運動を測定するのに適しているMEMSセンサは、コリオリ力に応じる面外運動を測定するのに適しているMEMSセンサとはかなり異なる傾向にある。これらの違いは、構造上の違いでもあるし、性能上の違いでもある。
面内MEMS角速度センサは、上記の質量体速度、角速度、およびコリオリ力が直交していることによる面内角速度成分を検出するために、面外運動を起こすか、または面外運動を感知しなければならない。対照的に、面外MEMS角速度センサは、面外角速度成分を検出するために、2つの直交する面内運動を起こし、感知することができる。MEMS技術の平面的性質のために、面内MEMSセンサおよび面外MEMSセンサは、かなり異なる傾向がある。
周知のある面内MEMS角速度センサは、振動を起こさせる2つのプルーフ質量体を有する。例えば、Cardarelliによる米国特許6,481,283は、面内MEMSセンサを教示している。Cardarelliの座標の場合には、デバイス面はYZ面内に位置する。Cardarelliは、第1の実施形態として、+/−Y方向(すなわち、面内)で振動する2つの質量体を教示している。Z軸を中心とする角速度により、2つの質量体の上にX方向のコリオリ力がかかる。2つの質量体は、質量体上のX方向の力がジンバル上にZ方向のトルクを加えるように、Z軸を中心にして回転できるジンバルに取り付けられている。2つの質量体は反対方向の速度を有するように振動し、そのため2つのコリオリ力はZ軸を中心にしてジンバル上に正味のトルクを加える。Z軸を中心にするジンバルの運動が感知される。
Cardarelliは、第2の実施形態として、+/−X方向(すなわち、面外)で振動する2つの質量体を教示している。Z軸を中心にする角速度により、2つの質量体上にY方向のコリオリ力が加わる。2つの質量体は、質量体上のY方向の力がジンバル上にZ方向のトルクを加えるように、Z軸を中心にして回転することができるジンバルに取り付けられている。2つの質量体は反対方向の速度を有するように振動し、そのため2つのコリオリ力はZ軸を中心にしてジンバル上に正味のトルクを加える。Z軸を中心にしたジンバルの運動が感知される。
振動する2つのプルーフ質量体を有するもう1つの周知の面内MEMS角速度センサが、McCallらによる米国特許6,508,122で示唆されている。McCallらは、デバイス面内に横方向に配置されていて、この面の方向に相互に位相差を有して振動する2つの連結されていない質量体を有する面内MEMSセンサを示唆している。説明を分かりやすくするために、デバイス面をXY面とし、振動はX方向を向いているものとする。Z方向のコリオリ力のためにセンサがY軸を中心にして回転すると、質量体はZ方向に振動する。質量体のZ方向の振動が感知される。
Cardarelli及びMcCallらのアプローチはいずれも、角速度の測定から「共通モード」の干渉を排除したいという要求が動機となっている。例えば、1つのプルーフ質量体を有する角速度センサは、コリオリ力を感知するのと同じ方向の直線加速度を受けると、測定値が不正確になる恐れがある。2つの質量体を使用した場合には、コリオリ力に反応する上記のものを含めて様々な装置が可能になるが、通常、コリオリ力と同じ方向の直線加速度には反応しない。通常、このような装置は、その速度が常に等しく反対方向を向くように、2つの質量体の駆動に依存する。速度が等しく反対方向を向いていなければならないという条件から少しでもズレると不利になる。何故なら、このようなズレは、コリオリ力への所望の応答が低減し、線加速度への望ましくない応答が増大するからである。
しかしながら実際には、2つの質量体を同じ大きさであるが反対方向の速度で駆動するのは簡単ではない。例えば、2つの名目上同じものであり同じように装着されている質量体が、実際には異なっている場合があり、そのため同じ作動力でこれら2つの質量体を作動すると、等しくない反対方向の速度となる。同様に、アクチュエータの効果も変化する傾向があり、そのため、2つの質量体が同じであり、同じように装着しても、2つの質量体に連結されているアクチュエータ内の変動により、この場合も等しくない反対方向の質量体速度となる恐れがある。同様に、アクチュエータに連結されている回路も同じでない等の問題がある。その結果、周知のように、2つの質量体面内角速度センサは、2つの質量体の構成が約束する共通モード排除を完全に実現したことはない。
したがって、本発明の1つの目的は、2つの質量体が反対方向に移動するのを機械的に制限し、それにより共通モード排除を改善することにより、測定精度が改善された面内角速度センサを提供することである。
本発明の別の目的は、感知および駆動電子回路を垂直方向に集積することによりコストを抑えた角速度センサを提供することである。
本発明のさらなる目的は、低コストの密封包装を有する角速度センサを提供することである。
本発明のさらに別の目的は、行程距離の長いより大きなプルーフ質量体を提供するバルクMEMS技術の使用により、性能を改善した角速度センサを提供することである。
本発明のさらに別の目的は、質量体行程距離を長くするために、質量体に取り付けられているレバーアームを有する捻れ力により装着され、静電的に駆動されるプレートの使用により、性能が改善されコストの安い角速度センサを提供することである。
本発明のさらなる目的は、同じデバイスダイ上に集積したX軸角速度センサ及びY軸角速度センサを有する低コストの二重軸面内ジャイロスコープ・モジュールを提供することにある。
本発明は、面内に横方向に配置されていて、フレームに間接的に連結されている2つの質量体を有する面内角速度センサを提供する。2つの質量体は、これら質量体が、Z方向に沿って反対方向に移動するように(すなわち、一方の質量体が+Z方向に移動すると、他方の質量体が−Z方向に移動し、その逆も行うように)、リンクにより一緒に連結されている。ここで、Zは、面外方向である。面内角速度は、2つの質量体をZ方向に逆位相で振動させ、それによりフレームに加わる角振動の振幅を測定することにより検出し得る。代替的には、フレームをZ軸を中心にして角振動させ、それにより2つの質量体に加わるZ方向の逆位相の振動の振幅を測定することにより、面内角速度を検出し得る。
リンクは、さらに、フレームに結合され第1及び第2の質量体間で第1及び第2の質量体に結合された中央プレートを具える。中央プレートは、回転の中央軸を中心として回転可能であり、第1のエッジプレートが、ベースの駆動アンカー部を介してべースに結合され第1の質量体に結合される。第1のエッジプレートは、第1の回転軸を中心として回転可能であり、第2のエッジプレートが、ベースの駆動アンカー部を介してベースに結合され第2の質量体に結合される。第2のエッジプレートは、第2の回転軸を中心として回転可能である。中央、第1及び第2の回転軸が互いに平行であり且つ検出面にも平行である。
好適な実施例では、フレーム、2つの質量体およびリンクは、ジャイロスコープウェハを形成するためのバルク微細加工(MEMS)技術を用いて、1つのシリコンウェハから製造される。さらなる好適な実施形態では、ジャイロスコープウェハの素子を運動させ、検出するための回路は、ジャイロスコープウェハに固定される基準ウェハを形成するために、1つのシリコンウェハに内蔵されている。この実施形態では、ジャイロスコープウェハが、キャップウェハと基準ウェハとの間に挟持されるように、1つのシリコンウェハからキャップウェハを製造し、このキャップウェハをジャイロスコープウェハに固定することも好適である。このような方法では、ジャイロスコープウェハの素子を環境から保護するための気密バリアを形成し得る。
図1は、本発明に係るジャイロスコープウェハの平面図を概略的に示す。 図1Aは、ジャイロスコープウェハの機械的構成の第1の実施例である。 図1Bは、ジャイロスコープウェハの機械的構成の第2の実施例である。 図1Cは、ジャイロスコープウェハの機械的構成の第3の実施例である。 図2は、ラインIに沿った図1のジャイロスコープウェハの断面図を含む、本発明の一実施形態の断面図を概略的に示す。 図3は、好適な固定具の構成の詳細を示す平面図を概略的に示す。 図4は、ラインIIに沿った図3の固定具構成の断面図を概略的に示す。 図5は、本発明とともに使用するのに適した2つの電極構成を概略的に示す。 図6−1は、図1のジャイロスコープウェハの一部の拡大図を概略的に示す。 図6−2は、図1のジャイロスコープウェハの一部の拡大図を概略的に示す。 図7は、本発明の実施形態に係るキャップウェハを作製するための処理ステップを概略的に示す。 図8は、本発明の実施形態に係るキャップウェハおよびジャイロスコープウェハのアセンブリを作製するための処理ステップを概略的に示す。 図9は、本発明の実施形態に係る基準ウェハを作製するための処理ステップを概略的に示す。 図10は、本発明の実施形態に係るキャップウェハ、ジャイロスコープウェハおよび基準ウェハのアセンブリを作製するための処理ステップを概略的に示す。 図11は、動作中の図2の構成の運動を概略的に示す。 図12は、電極配置の概略平面図である。
図1は、本発明の好適な実施例に係るジャイロスコープウェハー20の平面図を概略的に示す。図1の実施例では、図に示す様々な部材が、好適には1つのシリコンウェハーから作製される。まず、ジャイロスコープウェハー20の機械的な構造を、その動作にしたがって考えることとする。最後に、ジャイロスコープウェハー20の作製を説明することとする。
図1の実施例では、中央プレート28が捻れヒンジ28Aによってフレーム34に取り付けられており、これにより、中央プレート28が図1のX軸を中心として回転し得る。また、ヒンジ28Aは、X−Y平面の公称位置にプレート28の位置を復元し易くする復元トルクをプレート28に与える。プルーフ質量体22がヒンジ58によって中央プレート28に取り付けられており、プルーフ質量体24がヒンジ56によって中央プレート28に取り付けられている。中央プレート28、プルーフ質量体22及びプルーフ質量体24のサブアッセンブリが一体となってリンクを構成し、プルーフ質量体22及び24がZ軸に沿って必然的に逆方向に動く。
以下のようにリンクの中に付加的部材を組み込むことが好適である:第1のエッジプレート26がヒンジ60によってプルーフ質量体22に取り付けられ、捻れヒンジ26Aによってベース36の駆動アンカー部を介してベース36に取り付けられており;第2のエッジプレート30がヒンジ54によってプルーフ質量体24に取り付けられ、捻れヒンジ30Aによってベース36の駆動アンカー部を介してベース36に取り付けられている。捻れヒンジ26A及び30Aにより、プレート26及び30が、それぞれ図1のX軸を中心として回転し、プレート26及び30にそれぞれ復元トルクも与え、これにより、X−Y平面の公称位置にプレート26及び30の位置を復元し易くする。
フレーム34は、複数の撓み部32を具えたベース36に取り付けられている。撓み部32は、フレーム34がその公称位置とは異なる位置にZ軸を中心として回転する場合に、フレーム34に復元トルクを与えるよう取り付けられている。図1は、フレーム34の周囲に対称的に配置された4つの撓み部32を示す。図1の構成といった、フレーム34に関して良好な機械的支持を与える対称的撓み構成が好適であるが、本発明はこのような撓み構成を要しない。
ベース36に対するフレーム34の回転を、間に配置されベース36に結合された容量センサで検出し得る。代替的には、フレーム34とベース36との間に配置されこれらに結合された静電アクチュエータを用いてフレーム34をZ軸を中心として角振動するよう駆動させ得る。このような容量センサ及び静電アクチュエータに関して、当技術分野で様々な構成が知られており、多くのケースにおいて特定の電極構成がいずれかの機能を与え得る。
図1Aは、図1のジャイロスコープウェハー20の機械的構成の第1の実施例である。
図1Bは、ジャイロスコープウェハー20の機械的構成の第2の実施例である。このような実施例の撓み部54及び55では、撓み部58及び60が、図1Aの状態から裏返っていることで、プルーフ質量体22及び24の中央プレート28のからの有効距離を増やしており、これにより、より感度が高くなる。
図1Cは、ジャイロスコープウェハー20の機械的構成の第3の実施例である。このようなウェハー20では、フレーム34が、4つの点65a−65dを介してベース36に吊り下がっており、エッジプレート26及び30が、2つの駆動アンカー部を介してベース36に吊り下がっている。したがって、第3の実施例では、ベースへの駆動アンカーポイントの数が2つに減る。これは、センサのパラメータへのパッケージの影響の大きさを減らす。
ベース36に対するフレーム34の相対的な角運動を検出及び/又は駆動させるのに適した2つの典型的な電極構成を、符号38A、38B、及び38C及び40A、40B、40Cとして図5に概略的に示す。これらの又はこれらと同じような電極構成が、好適にはフレーム34の周囲に対称的に配置されている。本発明の実施例は、特定の電極構成を要しない。
図1のフレーム34の中の部材(すなわち、質量体22及び24、及びプレート26、28、及び30を含む好適なリンク)が、ヒンジ28Aのみによってフレーム34に取り付けられている。フレーム34と質量体22及び24との間に隙間が存在する。これらのヒンジ取り付け点以外に、フレーム34とプレート26、28、及び30との間にも隙間が存在する。これらの隙間は、リンクがフレーム34にぶつかることなしにその設計範囲を通って移動し得るのに十分に大きい。これらの隙間は、図1に図示しない。
図2は、本発明の実施例の断面図を概略的に示す。この断面図は、図1のライン1に沿ったジャイロスコープウェハー20の断面図である。図1のジャイロスコープウェハー20は、好適には、ジャイロスコープウェハー20が図2に示すキャップウェハー42と基準ウェハー44との間に挟持されるように、キャップウェハー42及び基準ウェハー44に固定されている。一実施例では、駆動アンカーがキャップウェハー42と基準ウェハー44との間に設けられている。またこれにより、センサの耐久性を増加させる。このような構成により、キャップウェハー42及び基準ウェハー44が、ジャイロスコープウェハー20を周囲環境から保護するよう組み合わさり、これにより、センサの信頼性及び耐久性を増す。さらに、ジャイロスコープウェハー20とウェハー42及び44との間の結合を、移動質量体22及び24といったジャイロスコープウェハー20の主要な部材と周囲環境との間で気密バリヤを形成するように形成し得る。
プレート26、28、及び30とともに、質量体22及び24を含むリンクの運動が、図2、11a及び11bを参照して最も良く理解される。図2のポイント26B、28B及び30Bは、捻れヒンジ26A、28A及び30Aとそれぞれ揃っており、これにより、プレート26,28及び30が、ポイント26B、28B及び30Bを中心としてそれぞれ図2の紙面(Y−Z平面)を回転し得る。このようなリンクの部品は、曲げヒンジ54、56、58、及び60によって結合されており、隣接する部品の相対移動を抑える一方、隣接する部品がY−Z面で相対回転し得る。
したがって、質量体22が図2の+Z方向(すなわち、図2の上方)に移動する場合、プレート28がポイント28Bを中心として時計方向に回転して質量体24が−Z方向に移動する一方、図11bに示すように、プレート26及び30が反時計方向に回転する。同様に、質量体22が−Z方向に移動する場合、プレート28が反時計方向に回転して質量体24が+Z方向に移動する一方、図11aに示すようにプレート26及び30が時計方向に回転する。換言すれば、質量体22、24及びプレート26、28、及び30によって形成されるリンクにより、質量体22及び24がZ軸に沿って逆方向に必然的に確実に移動する。上述のように、図2から明らかなように、フレーム34とプレート26との間及びフレーム34とプレート30との間に隙間を有する。
キャップウェハー42及び基準ウェハー44が、ジャイロスコープウェハー20のベース36に取り付けられており、図2に示すように、ジャイロスコープウェハー20の他の部品と接触しない。撓み部32及びフレーム34がキャップウェハー42又は基準ウェハー44に接触しないため、これらのウェハーはZ軸を中心とするフレーム34の回転と干渉しない。基準ウェハー44とベース36との間の結合が、図2に符号46として概略的に示されている。結合46は、基準ウェハー44とベース36との間の機械的結合及び基準ウェハー44とベース36との間の電気的結合の双方の結合である。これに関して、基準ウェハー44の回路が、図5の電極38A、38B、38C又は電極40A、40B、40Cといった、ジャイロスコープウェハー20の検出/駆動手段に結合される。
電極48A及び48Bが、プレート30の下方の基準ウェハー44上に配置されている。電極48A及び48Bが、図2のポイント30Bとして示すようなプレート30の回転軸のいずれの側にも配置されている。同様に、電極50A及び50Bがプレート28の下方に配置されており、電極52A及び52Bがプレート26の下方に配置されている。
図2を参照すると、プレート26及び30と基準ウェハー44との間の隙間の変化が、センサの性能全体を著しく減少させる。隙間に近接する駆動アンカーが、例えば、パッケージが誘起する応力により隙間の変化を著しく減少させ、これにより、動作温度範囲にわたる角度センサの性能全体を増加させる。
図3は、図1の撓み部32に関する好適な構成のより詳細な平面図を概略的に示す。図3の構成では、撓み部32が、バネ32’及びベース撓み部分取り付け部66を具える。図3に示すように、取り付け部66のバネ32’の取り付け点が、取り付け部66の中に凹んでおり、フレーム34と同じように、取り付け部66からバネ32’への及びフレーム34からバネ32’への表面応力の結合を減らす。
ベース撓み部分取り付け部66は、ベース隔離トレンチ41Aによって囲まれており、ベース36の中の応力から撓み部32を機械的に隔離する機能を有する。このような応力は、パッケージング及び/又は結合応力、熱膨張等により、キャップウェハー42及び基準ウェハー44によってベース36に伝わる可能性がある。また、フレームの溝64に係合するベースタブ62を図3に示す。フレームの溝64は、図3に概略的に示すように、ベースタブ62の幅よりもやや大きく、これにより、ベースタブ62がフレームの溝64の壁部とぶつかる前に、フレーム34がベース36に対して特定の選択範囲の中のみを回転し得る。このような選択範囲は、撓み部32が当該選択範囲の中の動きによって確実に破壊されないよう選択される。このような方法では、タブ62と溝64との組み合わせが撓み部32に対して保護を与える。
撓み部32に関する好適な構成のさらなる詳細を、図3のラインIIに沿った断面図を含む図4の断面図で示す。ラインIIはバネ32’に近接しているが、それを横断しないため、図4の断面としてバネ32’を図示しない。ベースの撓み取り付け部66が、キャップウェハー42に取り付けられており、結合46Bを介して基準ウェハー44に結合されている。このような方法では、撓み部32がキャップウェハー42及び基準ウェハー44に結合されており、ベース36から隔離される。これにより、キャップウェハー42及び基準ウェハー44は一般にベース36よりも厚い(ジャイロスコープウェハー20の一般的な厚さは、10−100ミクロンである)ため利点を有し、したがって、アンカー撓み部32に非常に大きな機械的強度を与える。また、基準隔離トレンチ41C、及びキャップ隔離トレンチ41Bを図4に示す。基準隔離トレンチ41Cは、基準ウェハー44の上面(すなわち、ベース36に結合される基準ウェハー44の表面)に存在する応力から撓み部32を隔離するよう機能する。同様に、キャップ隔離トレンチ41Bは、基準ウェハー42の下面(すなわち、ベース36に結合されるキャップウェハー42の表面)に存在する応力から撓み部32を隔離するよう機能する。撓み部32がバネ32’及びベース取り付け部66を具える図3及び4の撓み構成が好適であるが、それが必ずしも本発明を実施する必要がない。
図6は、ジャイロスコープウェハー20の部分の拡大平面図を概略的に示しており、本図は、捻れヒンジ26A及び曲げヒンジ60の好適な構成を詳細に示す。図6に示すように、プレート26が、捻れヒンジ26Aによってベース36の駆動アンカー部に取り付けられている。捻れヒンジ26Aの構成は、プレート26が捻れヒンジ26Aの中心を結合する軸を中心として回転し得るようになっている。図6に示すように、プレート26に長穴が形成されており、捻れヒンジ26Aの長さを増やしている。これは、捻れヒンジ26Aが要する歪みを減らすためになされ、プレート26の所定の回転に適合する。
プレート26は、曲げヒンジ60で質量体22に結合されている。曲げヒンジ60の構成は、プレート22が質量体26に対して(又は逆に質量体26がプレート22に対して)相対的に傾斜し得るようになっている。図6に示すように、曲げヒンジ60の長さを増やすために質量体22に長穴が形成されており、曲げヒンジ60が要する歪みを減らしてプレート26に対する所定の傾斜量の質量体22を調整する。
曲げヒンジ58、56、及び54の構成は、好適には、曲げヒンジ60に関して図6に示す構成と同じである。同様に、捻れヒンジ28A及び30Aの構成は、好適には、捻れヒンジ26Aに関して図6に示す構成と同じである。図6に示すヒンジ構成は、本発明の好適な実施例に関する。本発明の実施は、特定のヒンジ構成を要しない。
動作
図1及び2の実施例は、2つの動作モードを有する。第1の好適な動作モードでは、質量体22及び24が振動するよう駆動され、フレーム34の動作がY方向の角速度を測定するよう検出される。第2の動作モードでは、フレーム34が振動するよう駆動され、質量体22及び24の動作が、Y方向の角速度を測定するよう検出される。これらの2つの方法を順に考えることとする。
第1の好適な動作モードは、リンクが振動するよう駆動させるためのアクチュエータを有する。図1及び2の実施例では、静電アクチュエータが、図2の電極48A、48B、50A、50B、52A及び52Bによって与えられる。電極48A、48B、50A、50B、52A及び52Bは、静電相互作用を介してプレート30、28及び26と相互作用し、電極と対応するプレートとの間の電位差が増大するにつれて力が増大する。プレート26、28及び30は、一般に同じ電位に保持され、一般性を失わずに電位のゼロ基準を取ることができる。
電極48A、48B、50A、50B、52A及び52Bは、図2に示すように、好適には、分割電極である。これに対する主要な理由は、プレートと電極との間の静電相互作用が、いずれかの方向にトルクを与えるように、反発する代わりに引き付ける傾向にあり、図2に示すような回転軸のいずれかの側の電極素子を要するためである。電極48A、48B、50A、50B、52A及び52Bと、対応するプレート(それぞれ30、28及び26)との間の隙間は、好適には、作製される際に隙間高さdに精度良く制御され、できる限り大きなプレートの所定の回転を得るのに要する電圧を小さくする一方、アクチュエータの移動に対する十分なクリアランスを依然として与える。電極48A、48B、50A、50B、52A及び52Bは、好適には、共働方式で電気的に駆動され、質量体22及び24、Z方向(すなわち、面外方向)への、互いに位相が実質的にズレた状態で質量体22及び24の振動を有するプレート26、28、及び30によって形成されるリンクの振動モードを励起する。このような振動モードに対応するリンクの運動を図11a及び11bに概略的に示す。
また好適には、全て図1に示すように、プレート26は質量体22に向けて延びるレバーアームを有し、プレート30は質量体24に向けて延びるレバーアームを有し、プレート28は質量体22及び質量体24双方に向けて延びるレバーアームを有する。プレート26、28及び30から延びるレバーアームにより、曲げヒンジ(54、56、58、60)及びプレートの回転軸(26B、28B、30B)との間の距離が増加し、これにより、プレートの所定の回転によって与えられる質量体22及び24の変位が増加する。このような変位の増加は、ジャイロスコープの性能を改善するために及び/又は低コストで所望のレベルの性能を与えるために非常に望ましい。質量体22及び24の増加移動量に適合するために、凹部45及び47が質量体22及び24の下方の基準ウェハー44にそれぞれ形成されている。また、キャップウェハー42が、十分な空間がジャイロスコープウェハー20の全ての移動パーツに適合し得るよう構成される。
プレート26及び30は、バネ26A及び30Aを介して基板に結合されている。駆動振動によって誘起される復元トルクの大部分は、バネ26A及び30A及び駆動アンカーを介して基板に伝達される。このため、リングに伝達される復元トルクが、顕著に減少し、角度センサ全体の性能が良好になる。
ジャイロスコープ20が角速度ωでY軸を中心として回転する場合、質量体22及び24が、ジャイロスコープ20の基準フレームに振動するX方向のコリオリ力を受ける。質量体22及び24のこのようなコリオリ力は、2つの質量体がZ軸に沿って逆方向に移動するため、X軸に沿って逆方向に向く。質量体22及び24のコリオリ力は、Z軸の周りにフレーム34に振動トルクを誘起し、フレーム34を角振動させる。フレーム34の角振動の振幅はωに依存し(理想的には、それはωに比例する)、このような振幅を測定することにより角速度ωを測定できる。
ジャイロスコープの感度を改善するために、ジャイロスコープ構造の機械的共振を利用するのが好ましい。したがって、リンクの基本共振モード周波数に等しいか又はほぼ等しい周波数で質量体22及び24を含むリンクを駆動させるのが好ましい。好適には、リンクの基本共振モードは、図11a及び11bに示すように、質量体22及び24の逆位相振動に対応する。このような対応は、リンク及びその支持撓み部の設計の際に確実にし得る。リンクの固有振動数又はこの振動数に近い駆動周波数を選択することによって、所定のアクチュエータ力によって与えられるリンクの運動が増大する。
また、フレームの基本共振モードがZ軸を中心としたフレーム34の剛体の角振動に確実に対応するのが好ましく、それはフレーム34及び撓み部32の適切な設計によって行い得る。さらに、フレームの基本周波数は、リンクの基本周波数よりも大きいのが好ましい。これにより、駆動周波数が、フレーム34の他の共振モードよりもフレーム34の基本モードに確実に近付くことで、ジャイロスコープの動作と干渉する可能性があるフレーム34の高次の機械的モードの励起を最小限にする。
本実施例では、フレーム34の角振動の振幅がトランスデューサで検出される。好適には、トランスデューサは、フレーム34とベース36との間に配置されこれらに結合された容量センサである。このような容量センサに関する2つの適切な電極構成を図5に示す。図5で38A、38B及び38Cとして示す構成は、ツリー構成と称される一方、図5で40A、40B及び40Cはラジアル構成という。
ツリー構成では、電極38Aがフレーム34に取り付けられてこれとともに移動する一方、電極38B及び38Cはいずれもベース36に取り付けられており、フレーム34とともに移動しない。1つの電極38A、1つの電極38B及び1つの電極38Cから成る「単位胞」を、フレーム34とベース36との間の範囲に所望の通りに繰り返し得る。このような2つの「単位胞」を図5に示す。電気的に、全ての電極38Aが互いに接続されており、全ての電極38Bが互いに接続されており、全ての電極38Cが互いに接続されている。このため、2つのコンデンサ:電極38A及び38B間のコンデンサAB、及び電極38A及び38C間のコンデンサACが形成される。電極38Bが電極38Cに結合されないこのような配置は、スプリットフィンガ構成として知られている。フレーム34の動きがコンデンサAB及びACの静電容量を変えるため、回路でこれらの静電容量を測定することでフレーム34の運動を検出する。このような回路は好適には基準ウェハー44上に設けられている。
同様に、ラジアル構成では、電極40Aがフレーム34に取り付けられこれとともに移動する一方、電極40B及び40Cがベース36に取り付けられるが、フレーム34とともに移動しない。さらに、2つのコンデンサが形成され、(好適には基準ウェハー44に設けられる)回路で静電容量を測定することで、フレーム34の運動を検出する。
第2の動作モードでは、フレーム34が、Z軸を中心とした角振動に駆動され、それがX軸に沿った質量体22および24の逆位相振動を引き起こす。ジャイロスコープウェハー20は、角速度ωでY軸を中心として回転し、フレーム34の振動が質量体22及び24に振動するZ方向のコリオリ力を誘起し、質量体22及び24を含むリンクを振動させる。リンクの振動の振幅は、ωに依存する(理想的にはそれはωに比例する)ため、このような振幅を測定することで角速度ωの測定値を与える。
このような第2の動作モードは、第1の好適なモードと同様であるため、上記を以下の差異に適用し得る:1)第2の動作モードが、フレーム34を角振動させるよう駆動するためのアクチュエータを有する。フレーム34及びベース36に結合された静電アクチュエータは、フレーム34を角振動させるよう駆動させるための1つの適切な手段である。このような静電アクチュエータは、図5の構成を含む様々な電極構成を有し得る。
2)第2の動作モードでは、フレームをその基本共振周波数又はその近傍で駆動させるのが好ましく、リンクの基本周波数はフレームの基本周波数よりも高いのが好ましい。
3)第2の動作モードは、リンクの振動を検出するためのトランスデューサを有する。リンクに結合された容量センサは適切なトランスデューサである。図2の電極48A、48B、50A、50B、52A及び52Bは、このような容量センサを与える。上述の電極52A及び52Bから成るプレート26の動きが、電極52Aとプレート26との間の静電容量を測定し、電極52Bとプレート26との間の静電容量を測定することによって検出される。プレート28及び30の動きが同様に検出される。
双方の動作モードにおいて、本発明の実施例に係る角速度センサが、センサが受ける可能性のある直線加速度によって引き起こされるエラーを都合良く減らす。第1の動作モードでは、検出される動作はフレーム34の角振動であり、センサの直線加速度はこのような動作を引き起こし易くしない。第2の動作モードでは、検出される動作は質量体22及び24の逆位相振動であり、検出される動作は、直線加速度が引き起こし易い動作ではない。例えば、Z方向の直線加速度は、質量体22及び24の(逆位相とは対照的な)同相振動を引き起こし易くする。
製造
好適な実施例では、上述のような構造及び動作を有する角回転センサ(又はジャイロスコープ)が、マイクロマシン技術(MEMS技術としても知られる)で作製される。MEMS技術の2つの形式:バルクMEMS及び表面MEMSが知られている。バルクMEMSのプルーフ質量体(すなわち、質量体22及び24)は表面MEMSのプルーフ質量体よりも大きな質量を有し、より広範囲の動きを有するため、バルクMEMS技術は本発明に好適である。図7a−d、8a−d、9a−d及び10a、bは、本発明の実施例を作製するための典型的な作製手順を概略的に示す。
図7a−dは、キャップウェハー42を作製するのに適した一連のステップを概略的に示す。図7aで、キャップウェハー42が背面の線列マーク72でパターンニングされる。マーク72は、反応性イオンエッチング(RIE)を用いて作製される。さらに、図7a及び7bで、線列マーク72とは反対側のキャップウェハー42の表面が洗浄され、その後で熱酸化され、酸化物層70を形成する。酸化物層70は、好適には、約0.5ミクロン厚であり、ウェハー42’を水分を含んだ周囲環境で高温(例えば、1000℃以上)に加熱することによって作製し得る。さらに、図7b及び7cで、図7cに示すように酸化物層70がリソグラフでパターンニングされる。さらに、図7c及び7dで、酸化物層70によって保護されていないキャップウェハー42の材料が約100ミクロンの深さにエッチングされる。深掘りRIE(DRIE)がこのようなステップに適切なエッチング方法である。プロセスのこの時点で、キャップウェハー42は図2に示すような構成を有する。エッチングの後に、融着の準備のためにキャップウェハー42が洗浄される。適切な洗浄ステップは、高温(300℃以上)の灰化ステップ及びペルオキソ硫酸による浸漬を有する。採用される洗浄方法は、パターンニングされた無傷の酸化物層70を残すものでなければならない。
図8a−dは、ジャイロスコープウェハー20を作製するのに適した一連の処理ステップを概略的に示す。ジャイロスコープウェハー20は、好適には、最も低い全厚のばらつき(TTV)を有するウェハーである。ジャイロスコープウェハー20は、ペルオキソ硫酸による浸漬で洗浄され、図8aに示すように、その後でキャップウェハー42上のパターンニングした酸化物層70に融着する。図7−10の処理手順では、ジャイロスコープウェハー20へのキャップウェハー42の接着が、ジャイロスコープウェハー20への基準ウェハー44の接着よりも処理のより早い段階で行われる。したがって、キャップウェハー42をジャイロスコープ20に接着するために比較的高温の接着処理が好適であるが、共晶金属接合、金の共晶接合、Si−SiO間の融着及びSi−Si間の融着に限定されない。図8a乃至8bで、ジャイロスコープ20が、一般に約500ミクロン厚から約40ミクロン厚に薄くなっている。従来の研削及び研磨が、このような薄層化ステップを実施するための適切な方法である。ジャイロスコープウェハー20の薄層化を一様に行い得るが、質量体22及び24となるジャイロスコープウェハー20の領域がジャイロスコープウェハー20の他の部分よりも厚くなるように、それを行い得る。厚さがこのように増加すると質量体22及び24の質量が増加するため有益である。ジャイロスコープウェハー20を薄層化した後に、リソグラフによるパターンニングの後のエッチングによって、図8bに示すスタンドオフ71を形成する。KOHエッチングがこのようなステップに適している。スタンドオフ71の目的は、図2の電極48A、B、50A、B及び52A、Bといったアクチュエータの電極間の対応するプレート(すなわち、それぞれプレート30、28及び26)からの垂直分離dを正確に判断するためである。
図8b及び8cで、パターン層46’がジャイロスコープウェハー20の上に蒸着される。好適には、蒸着した後にパターンニングされる(例えば、リソグラフィに続いてエッチング)パターン層46’はGe層である。好適には、パターン層46’もまた、図5に示すタイプとし得るフレーム34とベース36との間の電極を規定する。代替的に、フレーム34とベース36との間の電極をパターン層46’の蒸着とは別の処理ステップで形成し得る。
図8c及び8dで、ジャイロスコープウェハー20にわたってエッチングすることによって、ジャイロスコープウェハー20の機械的要素を形成する。エッチングされるパターンをフォトリソグラフで形成し得る。2ミクロンのライン及び2ミクロンの間隔が、酸化物層70で止まるこのようなエッチングに適している。シリコンオンインシュレータ(SOI)アンチフッティング強化を具えた深堀りRIEが、このようなステップに適したエッチング方法である。高いアスペクト比の態様を形成するのに適したエッチング処理で、このようなエッチングを実施するのが好適である。図8dのエッチングを実施した後に、図1−4及び図6に示すジャイロスコープウェハー20の全ての機械的要素を形成する。これらの要素は、質量体22及び24、プレート26、28、及び30、撓み部32、フレーム34、及びヒンジ26A、28A、30A、54、56、58及び60を有している。簡単のために、図8dのみがプレート28及び質量体22及び24を示す。
図9a−bは、基準ウェハー44の作製に適した一連の処理ステップを概略的に示す。図9aで、基準ウェハー44の活性領域を符号74として概略的に示す。活性領域74は、ジャイロスコープウェハー20を駆動するための回路及びジャイロスコープウェハー20によって与えられる出力信号を検出するための回路とともに、ジャイロスコープウェハー20と電気的に接触する領域を有する。このような回路は、好適には、従来のシリコンCMOS回路である。好適な実施例では、従来のCMOSプロセスで蒸着された最も上の金属層は、結合金属として使用に適した金属層である。また、このような金属の上層は、図9aに概略的に示すように電極48A、B、50A、B及び52A、B(電極50A、Bのみを図9bに示す)、及び結合パッド76を規定する。図9a及び9bで、凹部45及び47が基準ウェハー44に形成されている。凹部45及び47は、好適には、DRIEで約100ミクロンの深さに作製される。
図10a−bは、ジャイロスコープウェハー20、基準ウェハー44及びキャップウェハー42の最終アッセンブリに適した一連の処理ステップを概略的に示す。図10aで、基準ウェハー44が、ジャイロスコープウェハー20上のパターン層46’と、基準ウェハー44上の結合パッド76との間の整列した金属−金属間の結合を介してジャイロスコープウェハー20に取り付けられている。図7−10の処理手順では、ジャイロスコープウェハー20への基準ウェハー44の結合が、ジャイロスコープウェハー20へのキャップウェハー42の結合よりも後の処理ステップで生じる。したがって、比較的低温での結合プロセスが、ジャイロスコープウェハー20に基準ウェハー44を結合するのに好適であるが、共晶金属接合、アルミニウム−ゲルマニウム接合、半田接合、インジウム−金接合、及びポリマ接合に限定されない。
図10aのプレート28と電極50A及び50B間の間隔dが、スタンドオフ71とパターン層46’とを合わせた厚さで測定され、スタンドオフ71の高さを選択することによって正確に制御(又は予め規定)し得る。また、他の電極(例えば、電極48A、B及び電極52A、B)とそれらに対応するプレート(例えば、それぞれプレート30及び26)間の距離が、同じような方法で測定され、一般に所定の同じ距離dが全てのプレートをそれらに対応する電極から離している。図7−10の処理手順はジャイロスコープ20に独占的に形成されたスタンドオフ71を示すが、基準ウェハー44に、又はジャイロスコープウェハー20及び基準ウェハー44の双方に、独占的にスタンドオフを形成して、プレートと電極との間の間隔を規定することも可能である。図10a及び10bで、材料がキャップウェハー42から離れてエッチングされ、上方から活性領域74にアクセスし得る。このようなエッチングは、DRIEで行うことができる。上方から活性領域74にアクセスすることができることによって、図10bの角速度センサへの電気的接続がし易くなる。
基準ウェハー44は、好適には、金属−金属結合を介してジャイロスコープウェハー20に付けられ密閉し得る。同様に、ジャイロスコープウェハー20は、好適には、融着によってキャップウェハー42に付けられ、これもまた密閉し得る。結果として、基準ウェハー44、ジャイロスコープウェハー20及びキャップウェハー42全体のアッセンブリに、(質量体22及び24といった)ジャイロスコープ部材と周囲環境との間の気密バリヤを与えることができる。
ジャイロスコープの様々なマーケットでの性能使用に適合させるために、いくつかのケースでは、気密バリヤによって筐体の中を減圧(例えば、ほぼ大気圧よりも低い約1mTorr)するのが都合良い。このような方法では、筐体に充填される空気(又は他の気体)による質量体22及び24の運動に対する抵抗が、望ましく減少する。代替的に、質量体22及び24(及びリンクの他の移動パーツ)に穴を設けて動きに対する空気抵抗を減らすことができる。他のケースでは、大気圧よりも大きい圧力を気密筐体の中に与えるのが望ましい。
図7a−d、8a−d、9a−b、及び10a−bが、本発明の好適な実施例を作製するのに適した典型的な処理ステップの手順の概略図を与える。このため、上述の1つのステップは、本発明を実施するのに必須ではない。さらに、上述の大部分のステップを、半導体処理技術の分野で良く知られた上記とは別の代替的な方法を用いて実施し得る。より一般的に、発明の詳細な説明全体は、全体として具体例であるが限定的なものではない。以下において、本発明のさらなる実施例を簡潔に説明する。
図12は、電極構成の概略的な平面図である。図12では、質量体22及び24、プレート26、28、及び30を図示せず、これらの部材の下方の電極が見えるようになっている。図12の構成では、電極48A、B、50A、B、及び52A、Bが、プレート30、28及び26をそれぞれ駆動するよう機能する。さらに、図12の構成は、質量体の運動、より一般的には、リンクの運動を検出するための電極51A、B、C、Dを与える。電極51A、B、C、Dによって与えられる信号を、リンクのアクチュエータを駆動する回路によって、都合良く使用し得る。例えば、このような方法によるリンクの運動の検出により、駆動回路がその基本共振周波数で精度良くリンクを駆動し得る。
本発明の実施例の上述の詳細な説明では、振動するようリンクを駆動させるための静電アクチュエータであるアクチュエータを開示した。振動するようリンクを駆動させるための代替的なアクチュエータは、電磁アクチュエータ、圧電アクチュエータ及び熱アクチュエータを含むがこれらに限定されない。また、上述の説明では、フレーム34の角振動を検出するための容量センサであるトランスデューサを開示した。フレーム34の角振動を検出するための代替的なトランスデューサは、電磁センサ、ピエゾ抵抗センサ、及び圧電センサを含むがこれらに限定されない。
図示する実施例にしたがって本発明を説明したが、これらの実施例に対する様々なバリエーションを有し、これらのバリエーションは、本発明の精神及び範囲に含まれることを当業者は容易に認識するであろう。例えば、接合部が好適にはアルミニウムといった導電材料で作製されるが、表面に導電性が加えられる非導電材料を用いて作製することができ、その使用は本発明の精神及び範囲に含まれる。したがって、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲から逸脱することなしに、当業者によって多くの改良を行うことができる。

Claims (16)

  1. センサ面の角速度を測定するためのセンサであって、前記センサが:
    a)検出サブアッセンブリであって:i)前記面に平行な略平坦なフレームと;ii)前記面に配置された第1の質量体と;iii)前記面に前記第1の質量体に対して横方向に配置された第2の質量体と;iv)前記フレームの内側で前記フレームに結合されたリンクとを具えており、前記リンクが、前記第1の質量体及び前記第2の質量体に結合され、前記リンクが、前記面に垂直な逆方向に動くよう前記第1及び第2の質量体を規制し;前記リンクが、さらに、前記フレームに結合され、前記第1及び第2の質量体間で前記第1及び第2の質量体に結合された中央プレートであって、回転の中央軸を中心として回転可能な中央プレートと;ベースの駆動アンカー部を介して前記べースに結合され、前記第1の質量体に結合された第1のエッジプレートであって、第1の回転軸を中心として回転可能な第1のエッジプレートと;前記ベースの駆動アンカー部を介して前記ベースに結合され、前記第2の質量体に結合された第2のエッジプレートであって、第2の回転軸を中心として回転可能な第2のエッジプレートと;を具えており、前記中央、第1及び第2の回転軸が互いに平行且つ前記センサ面にも平行な検出サブアッセンブリと;
    b)前記サブアッセンブリの第1の部分を駆動周波数で振動するよう駆動するためのアクチュエータと;
    c)前記角速度に応じて前記サブアッセンブリの第2の部分の運動を検出するためのトランスデューサと;
    を具えることを特徴とするセンサ。
  2. 前記アクチュエータが、静電アクチュエータ、電磁アクチュエータ、圧電アクチュエータ、及び熱アクチュエータから成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記トランスデューサが、容量センサ、電磁センサ、圧電センサ、及びピエゾ抵抗センサから成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  4. 前記サブアッセンブリの第1の部分が、前記リンクであり、
    前記サブアッセンブリの第2の部分が、前記フレームであることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  5. 前記アクチュエータが、前記リンクに結合された静電アクチュエータを具えており、
    前記トランスデューサが、前記フレームに結合された容量センサを具えることを特徴とする請求項4に記載のセンサ。
  6. 前記サブアッセンブリの第1の部分が、前記フレームであり、
    前記サブアッセンブリの第2の部分が、前記リンクであることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  7. 前記アクチュエータが、前記フレームに結合された静電アクチュエータを具えており、
    前記トランスデューサが、前記リンクに結合された容量センサを具えることを特徴とする請求項6に記載のセンサ。
  8. 前記フレームの運動が、前記センサ面に直交する軸を中心とする回転にほぼ制約されることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  9. 前記フレームが、略円形であることを特徴とする請求項8に記載のセンサ。
  10. 前記フレームが、略矩形であることを特徴とする請求項8に記載のセンサ。
  11. 前記第1及び第2の質量体が、前記フレームに対して前記センサ面に略垂直な移動のみに制約されることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  12. さらに、前記中央プレートが、前記第1の質量体に結合された第1のレバーアームと、前記第2の質量体に結合された第2のレバーアームとを具えており、
    前記中央プレートの回転に応じて前記センサ面に垂直な前記質量体の動きが増加することを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  13. さらに、前記第1のエッジプレートが、前記第1の質量体に結合されたレバーアームを具えており、
    前記第1のエッジプレートの回転に応じて前記センサ面に垂直な前記第1の質量体の動きが増加することを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  14. さらに、前記第2のエッジプレートが、前記第2の質量体に結合されたレバーアームを具えており、
    前記第2のエッジプレートの回転に応じて前記センサ面に垂直な前記第2の質量体の動きが増加することを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  15. 前記トランスデューサが、前記ベース及び前記フレームに結合された容量センサを具えており、
    前記基準ウェハが、前記容量センサに結合され、前記第1のエッジ電極、前記第2のエッジ電極及び前記中央分割電極に結合されたCMOS電子部品を具え、
    前記アクチュエータ及び前記トランスデューサのウェハスケールインテグレーションが得られることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  16. X−Yセンサ面の角速度のX及びY成分を測定するための2軸センサであって、前記2軸センサが:
    A)前記角速度のX成分を測定するための第1のサブセンサであって、
    a)i)前記面に平行な略平坦な第1のフレームと;ii)前記面に配置された第1の質量体と;iii)前記面に前記第1の質量体に対して横方向に配置された第2の質量体と:iv)前記フレームの内側で前記フレームに結合された第1のリンクであって、前記第1の質量体及び前記第2の質量体に結合され、前記面に垂直な逆方向に動くよう前記第1及び第2の質量体を規制する第1のリンクとを具える第1の検出サブアッセンブリと;
    b)前記第1のサブアッセンブリの第1の部分を駆動周波数で振動するよう駆動するための第1のアクチュエータと;
    c)前記角速度のX成分に応じて前記第1のサブアッセンブリの第2の部分の運動を検出するための第1のトランスデューサであって、第1のリンクが、さらに、前記フレームに結合され、前記第1及び第2の質量体間で前記第1及び第2の質量体に結合された中央プレートであって、回転の中央軸を中心として回転可能な中央プレートと;ベースの駆動アンカー部を介して前記べースに結合され、前記第1の質量体に結合された第1のエッジプレートであって、第1の回転軸を中心として回転可能な第1のエッジプレートと;前記ベースの駆動アンカー部を介して前記ベースに結合され、前記第2の質量体に結合された第2のエッジプレートであって、第2の回転軸を中心として回転可能な第2のエッジプレートと;を具えており、前記中央、第1及び第2の回転軸が互いに平行であり且つ前記センサ面にも平行な第1のトランスデューサと;
    を具える第1のサブセンサと;
    B)前記角速度のY成分を測定するための第2のサブセンサであって、
    a)i)前記面に平行な略平坦な第2のフレームと;ii)前記面に配置された第3の質量体と;iii)前記面に前記第3の質量体に対して横方向に配置された第4の質量体と;iv)前記第2のフレームの内側で前記第2のフレームに結合された第2のリンクであって、前記第3の質量体及び前記第4の質量体に結合され、前記面に垂直な逆方向に動くよう前記第3及び第4の質量体を規制する第2のリンクとを具える第2の検出サブアッセンブリと;
    b)前記第2のサブアッセンブリの第1の部分を駆動周波数で振動するよう駆動するための第2のアクチュエータと;
    c)前記角速度のY成分に応じて前記第2のサブアッセンブリの第2の部分の運動を検出するための第2のトランスデューサであって、前記第2のリンクが、さらに、前記フレームに結合され、前記第1及び第2の質量体間で前記第1及び第2の質量体に結合された中央プレートであって、回転の中央軸を中心として回転可能な中央プレートと;ベースの駆動アンカー部を介して前記べースに結合され、前記第1の質量体に結合された第1のエッジプレートであって、第1の回転軸を中心として回転可能な第1のエッジプレートと;前記ベースの駆動アンカー部を介して前記ベースに結合され、前記第2の質量体に結合された第2のエッジプレートであって、第2の回転軸を中心として回転可能な第2のエッジプレートと;を具えており、前記中央、第1及び第2の回転軸が互いに平行であり且つ前記センサ面にも平行な第2のトランスデューサと;
    を具える第2のサブセンサと;
    を具えることを特徴とするセンサ。

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